研修医日記 田島佳奈(11号2006年9月発行)

 厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。研修医2年目の田島佳奈です。今年の4月から眼科での研修が始まり、気付いてみればもうすでに4ヵ月の月日が経っていました。多くの先生方に大変お世話になり、とても充実した日々を過ごしています。まずは簡単に私の自己紹介をさせて頂きたいと思います。私の生まれはもともと長崎で小学校6年生の時に札幌に引っ越して来ました。高校は札幌北高校、大学は北大です。研修医1年目の時には斗南病院で研修をしていました。実は眼科に入局しようと思ったのは研修医になってからで、その時斗南病院で一緒に研修をしていた同期の福原先生の紹介で、南場先生、北村先生、竹本先生と一緒にうさぎやでお食事を御一緒させて頂きました。また去年の10月には臨床眼科学会のお手伝いをさせて頂き、打ち上げでこれまで一度も飲んだことのないような高級ワインを飲ませて頂き、眼科の雰囲気の良さに惹かれ入局を決めました。眼科は学生時代に1週間だけ研修をしただけでしたし、正直、国試の時もほとんど眼科の勉強はしていなかったので、眼科での研修が始まるまでは本当にやっていけるのか、かなり不安もありました。しかし蓋を開けてみると、眼科ってこんなに奥が深くて面白いのかと毎日が新しい発見の連続でした。初めの頃はカルテを解読するだけで精一杯で、眼底も本当に見えるようになるのかと本気で心配し、今日は眼底が見えた、今日は見えなかったと一喜一憂していましたが、少しずつできることが増えていくのが本当に嬉しいです。今のマイブームは手術の器械出しです。先日vitrectomyデビューを果たし、まだ時々「ダイヤモンドダスト出して」など聞き慣れない言葉が出てくると「えっ、それ何??」と慌ててしまいますが、手術に入るのが本当に楽しいです。研修医時代に外科の手術に入る時は、下手をすると10時間ずっと立ちっぱなしだったりと、かなり体力的にきつく、もちろん外科の手術も面白い部分はありましたが、正直に言うとあまり手術に入るのが好きでは

なかったので、自分がこんなに手術が好きになるとは思っていませんでした。個人的にはpeelingの作業が好きで、見ていて気持ちが良く、きれいに膜が剥がれたときは爽快の一言です。眼科は内科などとは違い、所見がとれないと始まらないので、その意味ではとても難しい科だと思います。しかし、診断から治療までを自分たちの科だけで完結できるので、とてもやりがいがあると思います(もちろん他科との連携も不可欠ですが)。私たちの学年は例年になく入局者がとても多くなりそうで、同期が多いのはとても心強いです。私は11月まで眼科で研修をした後、12月から3月までは必修科の研修がありますが、また来年の4月には新入局員としてお世話になります。これからも御指導、御鞭撻のほど宜しくお願い致します。

 

病棟ではカルテの山に囲まれて日々奮闘中です