1.フレンチ、イタリアン

ラ・ターブル・ド プロヴァンスProvence

 食べログでトップクラスの人気を誇るフレンチ店。ドアを開けると店内は思っていたよりも広く、南仏風の石造り建築のイメージなのだろうか?白を基調としたインテリアはシックで良い感じだ。今回はランチタイムの訪問。ランチタイムは4つのコースがあるが、上から2番目のCコースを注文。
 今回の料理は、油ぎれの悪かった「鱧のフリッター」以外はどれも美味しく手堅い味だった。しかしながら、どの料理も想像を超えたワクワクするようなサプライズ感はなく、良質なフレンチといった評価である。ディナーはともかく、ランチコースの値段と質を考えれば、コスパ的にもそれ程悪くはないと思う。(2013年9月追加)

福岡市中央区赤坂1-13-8 赤坂ウィングビル1階  
電話番号:092-732-5277
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時45分~13時半、18時~22時半
予算:【ランチ】Aコース1995円、Bコース2625円、Cコース3990円、季節のおまかせコース6300円、【ディナー】季節のコース6825円、プロヴァンスコース9975円、シェフのおまかせコース12600円
アクセス:地下鉄空港線・赤坂駅1番出口を出て右へ。50mほど歩くと右にある。赤坂駅より徒歩1分。
最寄りのランドマーク:地下鉄空港線・赤坂駅
お勧めポイント:ランチがお得な良質フレンチ

ア・ラ・メゾン

 薬院駅近くにある古いビストロ。ディナータイムに訪れると、店内はオーセンティックバーのように暗く、キャンドルライトが揺らめく独特の雰囲気。席数は僅か14席しかなく、喫茶店の様に狭い。メニューもワインリストも何故か手書きでホワイトボードに書かれており、暗い上に細かく書かれているため、かなり見えづらい。メニューを見ると、ディナーメニューでも比較的安めであるのに、ランチはさらに格安となっている。しかも、アラカルトメニューの数が多すぎて、素材の品質は大丈夫のかと心配になってしまうほど。もっとメニューを絞った方が良いのではと思うのは僕だけだろうか。また、専属のサービス担当はおらず、オーナーシェフ自ら注文を取りに来たり、熱心に説明してくれたりしてくれるのはありがたいが、説明はいいからもう少し料理に専念してくれと感じる方もいるはず。
 ディナーで訪れたこの日は、3つあるディナーコースの中から「ビストロコース」を選択。料理内容はアミューズの他、お好みの「前菜」、「田舎料理またはスープ」、「魚料理または肉料理」、「デザートまたはチーズ」、「コーヒーまたは紅茶」を、アラカルトメニューの中からそれぞれ選択できるプリフィクススタイルである。僕は、前菜を「帆立貝柱とアカザエビのムース」、田舎料理を「3種の鳥のテリーヌ」、メインに「シャラン産窒息鴨のロースト・グリーンペッパー風味」とデザートに「ココナッツのブランマンジェ」をチョイス。
 まずはアミューズの「豚足ゼリー」が出てきた後、パンが供された。パンは通常のバゲットと天然酵母のバゲットの2種類が出てきたが、天然酵母のパンが良かった。さらに、この日頂いて特に良かったメニューは、「帆立貝柱とアカザエビのムース」と「ココナッツのブランマンジェ」。料理はどれもスキルの高さを感じる料理で、塩味もしっかりと決まっていた。ちなみに、この日隣の客が食べていた要予約の少量多皿ディナーコース「おまかせコース(ランチタイムは“お昼のぜいたくコース”)」がとても美味しそうだったので、次回はそれを是非頂きたいと思った。(2013年9月追加)

福岡市中央区渡辺通り2-3-8 カステリアマンション1階  
電話番号:092-733-3216
定休日:月曜
営業時間:12時~14時半、18時~22時半
予算:【ランチ】ア・ラ・メゾンランチ1050円、つどいのランチ2940円、お昼のぜいたくコース3990円(前日までの予約)、【ディナー】軽めのコース3600円、ビストロコース4500円、おまかせコース6500円(前日までの予約)
アクセス:地下鉄七隈線・渡辺通駅の1番出口を出て直進し、「みらいホール」や「福岡銀行」が入っているビルの角を右折して薬院駅方向へ進む。「清沢眼科」、「因幡うどん」を過ぎた「Times」のある次の交差点を右折するとすぐ右側。地下鉄・渡辺通駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:みらいホール、因幡うどん
お勧めポイント:雰囲気に目をつむれば、コストパフォーマンスの良い料理が味わえる優良ビストロ

レザンドール

 西中洲にある人気のフレンチ店。エントランスを抜けると入り口付近にカウンター席のみのワインバーがあり、奥にはテーブル席が4つ(うち3つが2人席)と6名までの個室がある。もちろん、ワインバーだけの利用もOKである。照明は暗めであるが、インテリアは落ち着いた感じでとてもセンスが良い。場所柄かランチ営業はしておらず、その分ラストオーダーが23時までと遅めなので、夜遅くに福岡に到着したときにも利用できる。
 今回は22時に予約し、予約時に魚と肉の両方のメインが楽しめる8000円のコースを選択。料理は全体的にどれも軽めで、しかも今回注文した8000円のコースは小さめのポーションなので、夜遅くかったが問題なく食べることができた。シェフは未だ若いが、料理の火の通し方が素晴らしく、素材の塩味に全くブレがない。加えて、デザートに添えられたアイスクリームが秀逸だった。それにしても、この店のスタッフのサービスは福岡の中でも抜きん出ており、見えなくなるまで見送るなど、ホスピタリティ溢れるサービスも特筆すべきである。(2013年8月追加)

福岡市中央区西中洲2-25 STAGE1西中洲1階  
電話番号:092-724-6500
定休日: 日曜
営業時間:17時半~23時
予算:6000円、8000円、10000円、12000円
アクセス:地下鉄七隈線・天神南駅5番出口を出て左へ。国体道路に沿って進み、「東横イン博多西中洲」手前の「春吉」交差点信号(右角に「福岡叙々苑」がある)を左折し、「藤よし」、「シティックスカード」の小路を右折。「河庄」を過ぎて進み、次のT字路を右折するとすぐ右側。天神南駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:東横イン博多西中洲、叙々苑、春吉交差点
お勧めポイント:夜遅くまで洗練されたフレンチを味わえる

ペルケノー Perché No !?

 医局員の福原夫妻に教えてもらったイタリアン。細い通路の奥にあるドアを開けると右側に個室が、そして左側にダイニングがある。デーブル間隔は狭く、雰囲気はカジュアルなイタリアンといった感じだ。この日はランチタイムに訪問。メニューを見ると、パスタあるいはリゾットにデザートが付いたAコース、それに前菜が加わったBコース、さらにメインが付くCコース、そしてスペシャルコースがある。今回はせっかくなので、手打ちパスタが付くスペシャルコースを選択。
 どの料理も火加減や塩加減が完璧で、素材の持ち味を生かした素晴らしい料理だ。それはまるでバラバラのピースを組み合わせて作られた美しい芸術作品のようである。手打ちパスタも美味しく、デザート以外はほぼ完璧で、地方イタリアンとは思えないレベル。なので、ランチ、ディナーともいろいろな料理を楽しめるスペシャルコースがお勧め。ちなみに、平日のディナータイムや土日は終日ともかなり混み合うので、あらかじめ余裕を持って予約するか、当日行くなら、空いている平日のランチタイムに行くことをお勧めする。ちなみに、10月~11月中旬にかけては白トリュフの特別メニューが加わるそうだ。(2013年8月追加) 

福岡市中央区警固2-17-10 SPAZIOビル1階  
電話番号:092-725-3579
定休日:月曜(祝日の場合には翌日)
営業時間:12時~14時、18時~22時
予算:【ランチ】Aコース1050円(平日のみ)、Bコース1890円、Cコース2940円、スペシャル3800円、【ディナー】4200円と5250円、スペシャルコース8400円~
アクセス:地下鉄空港線・赤坂駅4番出口を出て左へ。すぐに信号を左折し、大正通りを進む。ハローワーク福岡中央を過ぎ、「PLAZA」のある「警固」交差点を右折して「けやき通り」を進む。「警固西」交差点を過ぎ、セブンイレブンを過ぎるとすぐ左側。赤坂駅より徒歩7分。西鉄福岡駅、天神南駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:警固交差点、PLAZA、けやき通り
お勧めポイント:コスパも素晴らしい福岡のトップイタリアン

ジョルジュ マルソー

 地産地消がコンセプトのフランス料理店。入り口近くに6~12名までの半個室が、そしてテーブル席とキッチン前には7名までのカウンター席がある。カウンター奥にはキッチンがあり、ガラス越しにシェフたちの作業を見ることができる。なので、カウンター席に座ると1人飯の時には退屈しのぎになっていい。
 この店の料理は全般的に極めてシンプル。まるでイタリアンのような素材を生かした軽めの料理なのである。特にシーフードが美味しく、魚介類は佐賀県の唐津から直接し入れているとのこと。この日頂いた黒鮑の肝ソースや佐賀牛のヒレの炭火焼きも美味しかった。
 ワインはフランスワインがメインである。ブルゴーニュは若いヴィンテージのものが中心だが、ボルドーは80~90年代も揃っている。サービスも堅すぎず出過ぎず好印象。しかし、ディナータイムの照明が暗く、料理が美味しく見えないのはマイナス点。また、このレストランはパティスリーも経営しているようだが、その割にはデザートや小菓子の出来が今ひとつだった。ちなみに、ドレスコードがあり、短パンやタンクトップ、サンダルなどの軽装では入店できないのでご注意を。(2012年10月追加)

福岡市中央区大手門1-1-27 オーテモンウェルリバーテラス1階  
電話番号:092-721-5857
定休日:不定休 
営業時間:11時45分~14時、18時~22時 
予算:ランチ2500円、3500円、5000円、7500円、10000円、ディナー5000円、7500円、10000円、15000円 
アクセス:地下鉄空港線・赤坂駅1番出口を出て、明治通りを右方向へ。「Honda Cars福岡」、「電通福岡ビル」を過ぎ、平和台交差点信号を右折するとすぐ左側。地下鉄空港線・赤坂駅から徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:明治通り、平和台交差点信号
お勧めポイント:シーフードが美味しい福岡のフレンチ店

オーグードウジュール 
     メルヴェイユ 博多

 東京に「 ヌーヴェル・エール(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照) 」や「 オーグードウジュール メルヴェイユ(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照) 」など、6店舗を展開する人気レストラングループの支店。デパートや専門店が入る「JR博多シティ」の中にあるため、いつも多くの女性客で賑わっている。駅ビルの店舗なので仕方がないのかもしれないが、20席ある店内は、テーブル同士の感覚が狭く高級感に欠ける。なので、ビストロ的なイメージで利用するのが良いと思う。
 今回はランチの4000円のコースを頂いた。「オーグードウジュール メルヴェイユ」や「ヌーヴェル・エール」に比べると、料理は多少サプライズ感に欠け、火の通し方も少し甘いような気がする。しかし、コストパフォーマンス的には悪くなく、デザートはどれも美味しかった。ちなみに、「JR博多シティ」という駅ビルの中の店舗ではあるが、入店は小学生高学年からというレギュレーションがあるのでご注意を。(2012年11月追加)

福岡市博多区博多駅中央街1番1号 JR博多シティ9階  
電話番号:092-413-5301 
定休日:無休 
営業時間:11時~14時、17時半~21時半 
予算:ランチ2500円、4000円、6500円、ディナー5000円、6500円、8500円、12000円 
アクセス:地下鉄空港線・博多駅、JR博多駅から直結(博多口側) 
最寄りのランドマーク:JR博多駅 
お勧めポイント:東京で人気のフレンチ店

リストランテASO 天神店

 新しいビルの4階全フロアを使った大箱のリストランテ。大箱である理由はどうやらウェディングを行うためらしい。ある日予約を入れると、土日はウェディングがあるため、レストランの予約を受け付けていないという。なので、なんとか都合をつけて金曜日のランチタイムに訪れてみた。ビルは細く縦長なため、ダイニングは2つにパーティションされている。広さは、銀座の 「アルジェントASO(→ 銀座グルメバイブルのイタリアン・イタリアンバールの頁を参照)」 の倍くらいは優にありそうだ。料理の美味しさや華やかな雰囲気は「アルジェントASO」には遙かに及ばないが、サービスだけは引けを取らないくらい素晴らしい。
 この日の客は僕以外全て女性客だったが、これは素晴らしいサービスと華やかな料理の盛りつけが女性受けしているためであろう。味は総じて美味しいが、素材の力を上手く引き出していない。例えば、本日のパスタメニューに「磯の香り」とあったが磯の香りが伝わってこないし、前菜のフォアグラが氷の容器の上に載せられて供されるので、口の中で溶けにくいと言った具合である。見た目が美しくインパクトがあるだけに、メニューで表現しようとしているアイディアが空回りしているような、何かしら物足りなさを感じてしまう。しかし、地方レベルのイタリアンとして考えれば、それほど悪くはないと思う。(2012年10月追加)

福岡市中央区天神2-5-55 レソラ天神4階  
電話番号:092-724-0600
定休日:無休 
営業時間:11時半~13時半、18時~20時半 
予算:ランチ2620円、3780円、5880円、9450円、ディナー7350円、9450円、13650円、16800円 
アクセス:地下鉄空港線・天神駅、西鉄福岡駅から「ソラリアプラザ」に向かい、その西向かいにある「岩田屋」の並びにあるビル(バーニーズ・ニューヨークの入っているビル)。地下鉄空港線・天神駅、西鉄福岡駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:ソラリアプラザ、岩田屋 
お勧めポイント:華やかな盛りつけの人気イタリアン