17.北大医局秘書が選ぶベストオブ名古屋土産

「つくは称屋」の
   曾福女(そぶくめ)

 名古屋の眼科医・尾関先生からお土産に頂いた「曾福女(そぶくめ)」という缶詰タイプの和菓子。これを作っている「つくは称屋」は、1781年に熱田神宮前で創業し、その後昭和区に移転してきた老舗和菓子店である。ネットで調べてみると、生菓子や干菓子の他、名古屋名物の“ういろう”やどら焼きなどの商品も販売しているようだ。
 包みをほどいて箱を開けると、中から懐かしいコンビーフタイプの缶が・・・。専用のオープナーでクルクルと一周回して側面の部分を巻き取ると、まるで羊羹のような美しい色をしたツルツルの本体が出現。それを皿に移し、付属の「特製きなこ」をかけていただく。ういろうとも水羊羹とも言えないまさに中間の食感。ネットリ、プルプルととろけるような不思議な食感である。これは蕨粉や蓮根澱粉、寒天などによるものらしい。そのまま食べてもそれなりに美味しいが、きなこを塗して食べると香ばしさが美味しさを倍増させる。今回は常温でいただいたが、説明書きによると、冷やすとさらに美味しいとのことである。
 正直なところ、味だけなら1.5星くらいかなと思ったが、日持ちがいい上にコンパクトかつ万人受けする味であることを考え、2つ星の評価となった。ちなみに、本店以外では「丸栄百貨店」や「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の銘菓百選で購入できる。(2015年9月追加)

昭和区阿由知通2-5-4  
電話番号:052-741-1481
定休日:水曜
営業時間:9時〜18時
予算:1缶1512円
アクセス:地下鉄桜通線・吹上駅3番出口を出て、環状通線を「」方向へ進む。「昭和区阿由知通1丁目歩道橋」を過ぎ、「AJINOMOTO」の並びにある(名古屋阿由知郵便局の向かい)。吹上駅から徒歩8分
最寄りのランドマーク:AJINOMOTO、名古屋阿由知郵便局
お勧めポイント:わらび餅のような水羊羹のような何とも言えない不思議な食感の缶詰菓子

包みを開けると箱が箱を開けると「特製きなこ」と缶詰が専用のオープナーでクルクルと側面を巻き取る一周巻き取ると、まるで羊羹のような美しい色をしたツルツルの本体が出現皿の上に「特製きなこ」を敷き、その上に本体をオン!「特製きなこ」を塗していただく

コーミソース・こいくち
   ・デラックスソース

 全国的には無名だが、名古屋では誰もが知る有名地ソースである。先日、名古屋の小椋先生と話していたとき、何故かこのソースが話題となった。名古屋グルメバイブルを二度作った僕でも知らなかったソースであるが、絶対に美味しいから!と言われ、わざわざ送って頂いたので、早速試してみることに。
 さすがは名古屋!!先ずは徳用サイズのボリューム感にビックリ。今回送ってもらった「タンク」と呼ばれる800mlの他に、500mlと300ml容器も販売されているようだ。ラベルを見ると「こいくち」と書かれてある。もともと濃い味好きの名古屋で濃い口とは・・・。ドロソースのように濃厚なソースと思いきや、とてもサラッとしたウスターソースであったのにまずはビックリ。なので、この日は全国ブランドである「ブルドック」のウスターソースを比較対象にチョイス。素材として「鶏のササミフライ」と「時鮭のフライ」、そして「キャベツの千切り」を用意。
 試食してみた結果、「ブルドック」のウスターソースは酸味があってスパーシーであったのに対し、「コーミソース」は酸味が丁度良く味も濃くなく、とにかく素晴らしいバランス。特に、時鮭のフライのようなシーフードにはピッタリで、これは誰もが好きな味であろう。また、もちろん肉との相性もピッタリで、味が濃くないだけに「ソースかつ丼」のソースとしてかけても最高であった。
 名古屋市内のスーパーではどこでも置いているらしいので、名古屋土産として人にあげても喜ばれること間違いなし。ちなみに調べてみると、楽天市場では売っている店舗は極めて少なく、下記店舗から購入できる。興味ある方は一度試してみてほしい。(2014年6月追加)
http://item.rakuten.co.jp/gifuwara/sousu-004/ 
http://item.rakuten.co.jp/gifuwara/sousu001/ 
http://item.rakuten.co.jp/tbeikoku/10000721/

コーミソース・こいくち・デラックスソース

ブルドック・ウスターソース

左「鶏のササミフライ」、右「時鮭のフライ」

「ワイルドストロベリー」の
おいもリッチ

 実はこの店はケーキや焼き菓子で有名なのだが、僕のお勧めはケーキでなく、この店の焼き菓子「おいもリッチ」。「おいもリッチ」は、平たく言えば北海道六花亭の「マルセイバターサンド」や鎌倉小川軒の「レーズンウィッチ」のようなお菓子。この店のものは、タップリと入った紅芋・ホワイトチョコクリームとビスケットのハーモニーが何とも言えず美味しい。他にカボチャバージョンもあるが、こちらはお勧めでない。本店はアクセスがかなり悪いので、地元でない方は名古屋三越栄店の菓遊庵で購入するか、電話かファックスでお取り寄せしよう(ネット販売は未だしていない)。

名東区山の手1-207 メゾン山の手1階   
電話・FAX:052-772-1063
定休日:水曜
営業時間:9時~20時(日曜・祝日は19時半まで)
予算: おいもリッチ189円 
アクセス:市営地下鉄・東山線「一社駅」より2.5㎞。名鉄「小幡駅より」2㎞。最寄りのランドマーク:瀬戸信用金庫・猪子石支店、JA名古屋猪子石

「坂角総本舗」のさくさく日記 海老

 「坂角総本舗」は、新鮮な海老の身を丹念に焼き上げた海老煎餅「ゆかり」で有名。確かに「ゆかり」は美味しいが、硬くて食感がイマイチと感じた方も多いはず。今回紹介する「さくさく日記 海老」は、天然エビが持つ「ゆかり」の旨味をそのままに、一つ一つの大きさを小さくして価格を抑え、揚げ煎餅にした分サクサク感が増している。各百貨店や空港・駅のお土産品売り場で購入でき、お土産として最適である。
予算:さくさく日記105円(12g)、525円(12g×5袋)、630円(12g×6袋)、1050円(12g×10袋)

「芳光」のわらびもち

 徳川美術館の並びにあり、今回の“お土産ランキング”ナンバーワンに輝いた“わらび餅”を販売している店。わらび餅は切って黒蜜で食べるタイプのものではなく、漉し餡をわらび餅で包み、上にきな粉を振りかけたもの。消えてなくなりそうな儚い食感が素晴らしく、京都祇園「徳屋」の作りたての本わらび餅を上回る美味しさ。餡も甘さ控えめで、甘党でなくても何個でもいただける。早い時間に売り切れ必至の人気商品なので、電話で予約してから行こう。なお、気温の高い7月と8月は表面が溶けて風味が落ちるので、販売されていない。

東区新出来1-9-1   
電話:052-931-4432
定休日:日曜
営業時間:9時~18時
予算:わらび餅285円
アクセス:名鉄瀬戸線「森下駅」出口を出て、南側(徳川園、徳川美術館方面)へ出る。左側へ進んで最初の信号を右折。セブンイレブン、サークルKを過ぎ、大きな通りに出たら左折して進む。塩ラーメンで有名な「如水」を過ぎ、200mほど進むと左角にあるビル。森下駅から徒歩12分。
最寄りのランドマーク:徳川園、徳川美術館
お勧めポイント: 中京地区ナンバーワンの“わらび餅”

「フォルテシモ アッシュ」の
ケーキ、 
フォルテシモロール~旬、 
焼き菓子、マカロン、生トリュフ
→ スイーツの頁参照

「紫野和久傳
   ミッドランドスクエア店」の
西湖(せいこ)、れんこん餅、からすみ餅
→ スイーツの頁参照

「覚王山 吉芋」の花火

 「芋けんぴ」というのは、サツマイモを縦長の短冊状に切って揚げ、砂糖シロップを絡めてコーティングしたお菓子で、高知発祥といわれている。この店は覚王山にある芋菓子の専門店。中でも元祖包丁切り生剣先(けんぴ)「花火」が美味しい。大学芋を細くカリッとした感じは、素朴でいくらでも食べられる美味しさ。

本店(052-763-2010)は覚王山にあるが、アクセスの良い丸栄本店と名鉄百貨店で購入が可能である。

「しゅんぺい堂」の寅もち

 「寅もち」は、厳選された天然素材と、化学合成物質を含まない調味料を用いて作った新感覚の焼き餅。もちもちした食感と一見ミスマッチな餡との組み合わせが良い。マカダミアナッツ、黒豆きな粉、小豆の順でお勧め。 名古屋では丸栄本店のみで購入できる。

予算:税込158円/個

「パステル Pastel」のなめらかプリン

 愛知県から全国区になった元祖トロトロ系のプリン。僕のお勧めはイチゴ。名古屋松坂屋本店、名古屋三越栄店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、名鉄百貨店などで購入できる。

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「高砂本家」のなごやたまりもち

 愛知県知多半島のたまりを餅皮に練りこみ、中に粒あんとたまりだれを包み込んだ懐かしい味わいのお菓子。良くありそうなお菓子だが、同店の「味噌かくし」よりもずっと美味しい。中部国際空港セントレアの銘品館やJR名古屋駅ギフトステーション他、各百貨店で販売。

予算:850円(9個入り)

「長寿園」の味噌松風

 長寿園は名古屋市立大学病院横にある老舗和菓子店。秋限定の栗の和菓子や「栗きんとん」、楽天限定販売の「わらび餅」もお勧めだが、この店の名物「味噌松風」がいい。この「味噌松風」をひと言で表すなら、白味噌カステラと羊羹が合体したようなお菓子。同じ名前のお菓子が名古屋や京都にあるが、全くの別物。

昭和区菊園町1-16   
電話:052-841-1086
定休日:毎月6、7,16,17,26,27日(夏季休業:8/16~27、正月休業:1/1~1/7)
営業時間:9時~19時
予算:味噌松風1300円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「桜山駅」4番出口を出て反対側の名古屋市立病院側に向かう。すぐに。「デイリーヤマザキ」の角を右折し、直進すると「野垣病院」が見え、そのすぐ並び。桜山駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:名古屋市立大病院
お勧めポイント:味噌松風が有名な老舗和菓子店

「銀座若菜」のなごり柿、
八丁味噌ごぼう、名古屋たまご

 「銀座若菜」は銀座の漬物店。銀座グルメバイブルでも紹介したように、夏限定の「水茄子漬け」が美味しい。そして、通年して販売される「利尻昆布大根」、「江戸ごぼう」、「べったら漬け」などもいい。冬季限定の「なごり柿」は美味しい“なます”のような味わい。また、名古屋限定の「八丁味噌ごぼう」と「名古屋たまご」は、味は濃いがビールのおつまみにはちょうど良い。中部国際空港セントレア銘品館の他、丸栄本店、名古屋三越栄店、名古屋松坂屋本店で購入できる。

予算:なごり柿、八丁味噌ごぼう各525円

「モンシュシュ」の堂島ロール

 全国的にも知られた大阪「モンシュシュ」の「堂島ロール」。以前は大阪や東京、名古屋などに出張したときにお土産として購入していたが、最近では札幌でも買えるようになったため、買わなくなってしまった。しかしながら、「堂島ロール」は、何と言っても香り豊かで甘さ控えめなクリームが美味しく、近くに店舗がない方のお土産としてはお勧め。他に「プリンスロール」や「プリンセスロール」などのロールケーキもあるが、シンプルな「堂島ロール」が最もバランスが良くお勧め。

中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア地下1階   
電話:052-571-4499
定休日:無休(元旦を除く)
営業時間:10時~20時
予算:堂島ロール1260円、(ハーフサイズ)680円、(カット)350円
アクセス:JR、近鉄、名鉄「名古屋駅」の向かいのビル。地下で直結。JR名古屋駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名古屋駅
お勧めポイント:ロールケーキの最高峰「堂島ロール」

「カフェタナカ」の 名古屋フィナンシェ NAGOYAバーム

 かつて眼科杉田病院にいた北大・西坂先生推薦のスイーツ店。しかし、「カフェタナカ本店(052-912-6664)」は名古屋市の郊外にあるので、名古屋駅のジェイアール名古屋タカシマヤで購入するのがお勧め。特に、濃厚なバターの香りがする「名古屋フィナンシェ」とシットリとした「NAGOYAバーム」は、八丁味噌とバターが一体となって黒糖のようなニュアンスさえ感じ、とても美味しい。 

「萌chez」の西尾抹茶の
コルネットクッキー

 「西尾抹茶のコルネットクッキー」は、愛知県西尾市産抹茶を使ったコルネット型のチョコレートクッキー。通常売られている他社製品より生地が非常に薄いため、独特のサクッとした歯ごたえが良く、更にしっかりとした抹茶の余韻が味わえる逸品である。「萌chez」には他に色々な製品があるが、これ以外はお勧めではない。名古屋駅のジェイアール名古屋タカシマヤの他、中部国際空港セントレアの銘品館で購入できる。

「レニエ・リヴゴーシュ」の
中津川モンブラン

 本店は西区にある「お菓子屋 レニエ」であるが、遠いので、名古屋駅のジェイアール名古屋タカシマヤで買うことをお勧めする。秋に発売される新栗の「中津川モンブラン」は出色で、名古屋ピエール・プレシュウズの「モンブラン・ブリュレ」や東京會舘の「マロンシャンテリー」を上回る美味しさ。函館の「ペシェ・ミニョン」のモンブランにも似た感じだが、こちらの方がコクがあって良い。下に敷かれたキャラメリーゼされたメレンゲ菓子のサクサク感と甘さを抑えたマロンクリームのフワッとした食感がとても良い。秋以外は新栗ではなくなるので、できたら秋に味わいたい。

「ザ・ダージリン 名古屋栄店」の
ダージリン・ファーストフラッシュ

 ザ・ダージリンは、最高級のガーデンティーを販売しているダージリン茶専門店(カフェも併設)である。「神戸グルメバイブル」の制作時に、芦屋の 「ウーフUf-fu」のダージリン・ファーストフラッシュ(春摘み茶)の香りに魅了されて以来、好んで飲んでいるお茶である。僕の中の位置づけとしては、紅茶というより中国緑茶に近いかもしれない。今年パリに行った折、有名な「マリアージュ フレール(日本には銀座店と新宿店がある)」のカフェで、お勧めのダージリン・ファーストフラッシュを飲んだが、この「ザ・ダージリン」や「ウーフ Uf-fu」の方が美味しかった。今回の取材で、この店で取り扱っている8茶園全てを試してみたが、僕のお勧めは、標高の高い「ピュッタボン茶園」である。柔らかくとても繊細な香りなので、ホットだけでなく、ミネラルウオーターに1日つけて抽出した冷茶として飲むのも最高だ。学会期間中は、セカンド フラッシュが出回っている時期だと思うが、もしも、売れ残った「ピュッタボン茶園」のファーストフラッシュを見かけたら、迷わず購入して頂きたい。ちなみにネットでの購入もできる。
http://www.the-darjeeling.com/

中区栄3-4-6 サカエチカセンター内   
電話:052-959-5550
定休日:ビル休館日に準ずる
営業時間:9時~20時半
予算:ピュッタボン茶園2011年ファーストフラッシュ 900円~
アクセス:市営地下鉄「栄駅」7番出口を降りて左折し、すぐに左折して「サカエチカ」の階段を下りると、左にある。
最寄りのランドマーク:サカエチカセンター

「ヤマサちくわ」の山芋かき揚、
キャベツそふと、カレーボール

 「ヤマサちくわ」の山芋かき揚、キャベツそふと、カレーボール豊橋市にある「ヤマサちくわ」は、文政10年創業の老舗練り物の専門店。中部国際空港セントレアで偶然見つけ、何点かを購入してみた。中でも「山芋かき揚」と「キャベツそふと」が良かった。特筆すべきはその食感で、よくぞこの組み合わせを考え出したと感心しきり。ビールと共にそのまま切って食べても美味しい!最近発売された「カレーボール」もカレーの風味が食欲をそそり、これも僕のお気に入りの1つ。名古屋駅では、エスカ店、名鉄百貨店本店、中心部では松坂屋名古屋店、三越栄店で購入できるほか、下記のネットでも購入できる。セントレアで購入する場合には、3階“出発階”にある委託のショップではなく、4階“ちょうちん横町”にある直営店の方が種類が豊富で良い。
http://yamasa.chikuwa.co.jp/shopping/index.php

「小ざくらや一清」のおほほっ

 「小ざくらや一清」は明治45年創業の名古屋の老舗和菓子店。もともとは京干菓子で有名だったが、京都と京阪で修行した現・四代目当主が、今日のような斬新な現代的菓子を作り上げたようだ。昨今では、いろいろなフレッシュフルーツを餡にした「フルーツ餅」なる菓子が、大阪や愛媛県今治などを中心にブームとなっている。マスカットを求肥に包んだお菓子や苺大福などはかなり以前からあったが、最近ではミカンやマンゴー、メロンなどバラエティーに富んできている。「おほほっ」は、冬から秋にかけては苺、初夏はサクランボ、夏から秋にはピオーネ、秋から冬にはミカンなど、季節ごとのフルーツを羽二重餅で包んだもの。柔らかな食感の後にやってくるフレッシュなジューシーさが何とも爽やか。同店の商品に「餅とりゅふ」なるものもあるが、こちらはお勧めできない。中村区草薙町1丁目にある本店の他、名古屋駅では、JR名古屋タカシマヤ(銘菓百選で水曜と土曜に販売)、名鉄名古屋駅改札口前の名鉄百貨店、JR名古屋駅ギフトステーションなどで購入できる。加えて、下記でネット販売もしている。
http://www.kozakuraya.com/

予算:おほほっ葡萄、おほほっ苺各1000円(6個入り)

「永餅屋老舗」の安永餅

 「安永餅」とは、伊勢の「太閤出世餅」にも似た焼き大福系の和菓子で、こちらの方は桑名の名物菓子らしい。一度食べると、適度な甘さとモチモチした柔らかさがまた食べたくなる。中に入っている粒餡は小豆の香りが感じられ、良質な小豆であることがうかがえる。餡と餅の比率が実に絶妙で、添加物など一切使用しない昔ながらの製法を守っている。僕的には、伊勢名物の「赤福」よりこちらの方が好み。
中部国際空港セントレア売店(保安検査場通過前と通過後のJALUXブルースカイ各店舗)他、JR名古屋駅新幹線乗り場(OVA21)、松坂屋名古屋店、丸栄本店などで購入できる。

予算:10本箱入り1070円

「伊勢虎屋ういろ」の小豆ういろ

 “ういろう”という菓子を今まで美味しいと思って食べたことがなかったが、この店の「ういろ」が旨いという話を聞きつけ、食べてみた。しっとりとしたその食感は、僕の“ういろう”の概念を変えてくれるほど良かった。季節のういろも含めるとかなりの種類があるが、バランス的には小豆が一番だと思う。包装していない板状のういろを、1本ずつ切って売っている点もいい。
中部国際空港売店の他、ジェイアール名古屋タカシマヤ、名鉄百貨店、松坂屋名古屋店、名古屋三越栄店などで購入できる。

予算:小豆ういろ 1本525円

「川村屋」の上生菓子

 京都によくある老舗和菓子店の趣だが、暖簾が掲げられていないため、思わず通り過ぎてしまう。店内には、日替わりで作られる生菓子が5~6種類と干菓子だけが並んでいる。特に、“練り切り”と吉野葛で作られる“上生菓子”とが秀逸で、もしも運良く売られていたら買いだ。吉野葛で作られる“上生菓子”は、前出の「芳光」の“わらび餅”と甲乙つけがたいほどのかなりのいい出来。但し、店主がかなりの高齢であるので、あと何年このレベルを維持できるかは分からない。

中区新栄2-18-1   
電話:052-262-0481
定休日:日曜・祝日
営業時間:9時~18時半
予算:生菓子280~300円
アクセス:市営地下鉄・東山線「新栄駅」2番出口を出て、錦通を出口の反対方向へ向かう。次の信号を左折し、「トランクルームのQuraz」の看板の方向へ信号を渡る。そしてすぐに左斜めの飯田街道に左折し、100mくらい進むとすぐに右側にある。新栄駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:Quraz
お勧めポイント:名古屋のと茶会で使われることの多い有名店

「元祖手羽先唐揚げ 風来坊」と 「世界の山ちゃん」の手羽先唐揚げ

 名古屋には、「風来坊」と「世界の山ちゃん」という手羽先唐揚げの2大チェーン店がある。塩コショウ味でサッパリとした「風来坊」には女性ファンが多く、濃いめでしっかり味の「世界の山ちゃん」には男性ファンが多いという。僕は男だが、どちらかと言えば風来坊派である。中部国際空港から帰るときには、セントレアの“ちょうちん横町”に「世界の山ちゃん」のテイクアウト店が、新幹線で帰るときには、近鉄名古屋駅地下の「風来坊 近鉄パッセ地下店」、名鉄名古屋駅地下の「世界の山ちゃん 名鉄メンズ館店」があるので、搭乗や乗車の直前に購入できて便利。また、中心部では、名古屋三越栄店の地下食品売り場でも「風来坊」の手羽先唐揚げが購入できる。もちろん、アツアツの出来たてを食べたい方は、通常の居酒屋店舗で食べるのがお勧め(→ 居酒屋の頁を参照)。

【元祖手羽先 風来坊 近鉄パッセ店(テイクアウト専門)】
中村区名駅1-2-1 名古屋近鉄ビル近鉄パッセ地下   
電話:052-561-7573
定休日:不定休
営業時間:10時~20時半
予算:一人前480円(6本)
アクセス:JR、名鉄と近鉄名古屋駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:JR,名鉄、近鉄名古屋駅


【元祖手羽先 風来坊 三越栄地下店】
中区栄3-5-1 名古屋三越栄店地下1階   
電話:052-252-8660
定休日:不定休
営業時間:10時~20時
予算:一人前480円(6本)
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」から直結。栄駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:名古屋三越栄店
お勧めポイント:塩コショウ味でサッパリとした手羽先唐揚げ

「ミセス・ハート」の天使のババロア

 “天使のババロア”とは、同じ愛知から全国区となった「パステルPastel」の「なめらかプリン」をさっぱりとした感じに仕上げたもの。あまりにコンセプトが似ているので、載せるかどうか迷ったが、他の地域ではあまり見かけないので載せることに。グルメガイドや雑誌では、基本の「プレーン」が常に一押しとなっているが、「プレーン」はあまりにも甘みが抑えられており、素晴らしいのは食感だけ。コクも特徴もないので、購入するならプレーン以外のものがいい。

【名古屋三越栄店】
中区栄3-5-1 名古屋三越栄店 地下1階   
電話:052-252-1860
定休日:不定休
営業時間:10時~20時

【JR名古屋駅ギフトステーション】
中村区名駅1-1-4 JR名古屋駅中央コンコース内   
電話:052-533-6884
定休日:無休
営業時間:6時半~22時
予算:天使のババロア 種類によるが400円前後

「旭軒」の手前みそ

 東海市の老舗洋菓子店ながら、常に新しいことにチャレンジしていて面白い。ぜひ買った方がいいというほどでないが、中部国際空港でお土産を買おうと思っている方の選択肢としては悪くない。お勧めは、1週間日持ちがするチョコレートケーキ「手前みそ」。竹下景子や三船美佳など芸能界にも多くのファンを持つ。下記ネットショップでも購入が可能。
http://www.asahiken.jp/onlineshopping.html

中部国際空港3階の出発ロビー階売店   
電話:0569-38-7126(セントレア銘品館ダイヤル)
定休日:不定休
営業時間:6時半~21時
予算:手前みそ940円(5個入り)

「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の銘菓百選

 愛知県内の銘菓はもちろん、全国の銘菓を購入できる。大都市の百貨店ではよく見かけるコーナーだが、「ジェイアール名古屋タカシマヤ」銘菓百選には、名古屋市の中で品揃えが最も良かった。お勧めは、大人気の東京上野の「岡埜栄泉」の大福餅で、品薄の東京で購入するよりこちらで買う方が容易だ。