1.お好み焼き、タコ焼き

中央区

時分時(じぶんどき)

 バイク好きのご夫婦がやっている創作鉄板焼きの店。分類上はお好み焼きとしたが、実際、お好み焼きのメニューは少なく、粉ものはごく標準レベル。なので、あくまでもメインは創作鉄板焼きなのである。マンションの1階にある店内は、左側に鉄板があるテーブル席が、そして右側にテーブル席がある。粉ものメニューは奥さんが作り、鉄板焼きのメニューはご主人が作っている。
 メニューを見ると、鉄板焼きのメニューがずらりと並ぶ。鉄板焼きと言っても鉄板を使った串焼きなども含まれる。この店の鉄板焼きは、牛は「淡路牛」や「神戸牛」、牡蠣は「北海道の仙鳳趾」、タコは「活ダコ」など、どれも素材を厳選しているせいか素材の旨みが感じられる。この日美味しかったのは「活ダコの酒盗ソース」、「えびパン」、「京生麩」、「淡路牛のハラミ」、「淡路黒アナゴ」など。麺やご飯ものの一番人気は、麺よりもモヤシの方が多いのではと思うくらいモヤシが入った「もやしそば」。酸味のあるソースを使った「そばめし(スジコン)」は、神戸のものに比べると味は薄めだ。
 ちなみに、一人客にはサイズを小さめにしてくれたりするなど、ご主人も奥さんも対応がとても良く、ホスピタリティーを感じさせる。また、鉄板焼き店なのにグラスワインが12種類もあるのがいい。(2016年2月追加)
http://r.gnavi.co.jp/aw04m3rw0000/

大阪市中央区南久宝寺町4-5-11 ライオンズマンション御堂本町1階  
電話番号:06-6253-1661
定休日:日曜・祝日、第3月曜
営業時間:17時半~23時
予算:串焼きおまかせ5種セット1200円、タルタルサーモン280円、もやしそば(ブタ)840円
アクセス:地下鉄御堂筋線、四つ橋線・本町駅15番出口を出て高速道路に沿って進む。「ヨツバカリー」、「なか卯」を過ぎ、高速道路の手前の交差点を左折する。「坐摩神社」、「信濃橋駐車場」を過ぎるとオレンジ色のマンションが見えるのでその1階。本町駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:坐摩神社、信濃橋駐車場
お勧めポイント:グラスワインが豊富な創作鉄板焼き店

この「信濃橋駐車場」の向かいのマンションですこのマンション1階にあります入って左側にある鉄板のあるカウンター席右側にあるテーブル席本日のグラスワインメニュー1メニュー2黒板にもメニューが・・・「えびパン」は柔らかく生麩のよう「淡路の黒アナゴ」は、焼いた穴子に干したスティック状の明太子とジェル状のもろみ醤油がのっているこれを海苔で巻いていただくと美味しい「タルタルサーモン」「地鶏モモ肉のアンチョビーソース」「活ダコの酒盗ソース」「きのこのフォアグラバター」「京生ふ」「とんぺい焼き(キムチ)」一人用にサイズ小さめ「お好み焼き(ブタ)」一人用にサイズ小さめ「そばめし(スジコン)」一人用にサイズ小さめ「もやしそば」

お好み焼き だん

 宗右衛門町のビルの1階にある人気のお好み焼き店。薄暗いビルの通路を進むと看板が見えてくる。暖簾をくぐって店内に入ると、左側に大きな鉄板のあるL字型のカウンター席があり、右側にテーブル席がある。場所柄なのか?近くの飲み屋からひっきりなしに電話の注文があり、それを配達しているようだ。
 メニューを見ると、お好み焼きと焼きそばの他、十数種類の鉄板焼きメニューもある。電話注文や客の注文を聞いていると、どうやらこの店の人気は「モダン焼」のようである。しかし、本日夜2軒目の取材で既にお腹いっぱいだったため、「豚玉」と「だん焼(とん平焼き)」を注文。
 「だん焼(とん平焼き)」は、焼いた豚を玉子焼きで巻いたタイプで、可もなく不可もなしといった感じでお勧めではない。「豚玉」はスフレのようにフンワリとしていて、あまりキャベツの食感を感じさせない。それは今流行の山芋を使ったフンワリ感ではなく、出来たての厚焼き玉子のような独特の食感である。「辛子は塗る?」と聞かれるが、塗らずに、マヨネーズとソース、青のり、鰹節だけにした方がいい。ビールが飲みたくなったので、生ビールと気になっていた「豚からしソース(豚と玉葱の辛子ソースキャベツ添え)」を注文しようとしたが、時間がかかると言われ、しょうがなく「キムチポッカ(豚キムチ炒め)」に変更。しかし、これがなかなか美味しかった。(2016年2月追加)

大阪市中央区宗右衛門町1-14 大日館ビル1階  
電話番号:06-6211-8708
定休日:日曜
営業時間:17時~翌3時半(祝日は11時~20時半)
予算:豚玉780円、キムチポッカ650円
アクセス:地下鉄千日前線、堺筋線・日本橋駅2番出口を出て左へ(高速道路と反対向き)。堺筋を進んで「松屋」、「かに道楽」を過ぎ、「道頓堀」を渡る。「日本橋北詰」交差点を左折すると、1つ目のT字路手前の右側にあるビル(「串カツ えびす本店」が入っているビル)。日本橋駅から徒歩8分
最寄りのランドマーク:堺筋、日本橋北詰交差点
お勧めポイント:深夜まで営業している宗右衛門町の人気お好み焼き店

このビルの1階です。右側にある通路の奥にありますココですメニュー1メニュー2L字型のカウンター席テーブル席「だん焼(とん平焼き)」には何故か紅ショウガが・・・豚玉の完成キムチポッカ(豚キムチ炒め)はビールに良く合う

味乃家(あじのや)

 難波にある人気のお好み焼き店。店の前には常に行列ができている。しかも、その行列客の半数くらいがアジア系外国人なので、ガイドブックやSNSなどにのっているのかもしれない。そのためなのか、メニューも日本語メニューの他に中国語、韓国語、英語メニューまで用意されている。
 店内は左側に長い鉄板のあるL字型のカウンター席があり、右側にパーティションで仕切られたテーブル席がある。大阪らしく非常に活気のある店だ。メニューを見ると、一番人気はお好み焼きの「味乃家ミックス」らしい。この他に「ネギ焼き(すじ肉)」や「ミックス焼きそば」も人気で、4名向けAセットや2名向けBセットなどのお得なセットもある。 
 まずは、生ビールと「味乃家自家製牛すじ煮込み」を注文。鉄板の上に載せられた「味乃家自家製牛すじ煮込み」は、グツグツと熱々の状態で出される。よく煮込まれているせいか、牛すじはトロトロで美味しい。後味に僅かに既製調味料の味を感じるが、それが気にならなければお勧めだ。続いて出てきた「味乃家ミックス」は、刻みキャベツがタップリと入った厚くてフックラとしたお好み焼きである。ソースの他にマヨネーズと辛子を塗っても良いかと尋ねられるが、「辛子は塗らないで」と言おう。辛子を塗ることでソースとのバランスが悪くなってしまうのだ。僕の理想は「辛子は塗らずに、マヨネーズは半分塗って」である。
 ちなみに、16時までは全面禁煙で、予約は開店から90分以内に来店する客のみ受け付けるらしい。(2016年2月追加)
http://ajinoya-okonomiyaki.com/top/

大阪市中央区難波1-7-16 現代こいさんビル2階  
電話番号:06-6211-0713
定休日:第2月曜(祝日の場合は第3月曜)
営業時間:【火曜~金曜】12時~22時半、【土日・祝日】11時半~22時半、【月曜】18時~22時半
(店前の表示とホームページが異なるりますが、HP表示が正しいです。)
予算:お好み焼き・味乃家ミックス1300円
アクセス:地下鉄御堂筋線、千日前線なんば駅・14番出口を出て、千日前通を反対方向へ向かう。すぐに「金龍ラーメン」の角を右折すると右側のビルにある。なんば駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:金龍ラーメン
お勧めポイント:フワフワの人気お好み焼き店

千日前通の「金龍ラーメン」の角を曲がり、法善寺横町方面へ向かいますこのビルです左側にある鉄板のあるカウンター席右側にあるテーブル席韓国語メニュー英語メニュー中国語メニュー一番人気はお好み焼き「味乃家ミックス」山形県の三元豚を使ったメニューお好み焼き以外にもいろいろあります鉄板焼きメニュー4人向けAセット2人向けBセット鉄板の上に載せられた「味乃家自家製牛すじ煮込み」は、グツグツと熱々の状態で出されるお好み焼き「味乃家ミックス」が焼き上がった完成形断面を見ると刻みキャベツがたくさん

たこ焼き道楽  わなか アメリカ村店

 千日前に本店がある人気のたこ焼き店。この心斎橋のアメリカ村店の他に、直営店とフランチャイズ店を関西を中心に展開している。
 店の横にあるビニールの仕切りを開けると、立ち食いのイートインスペースがあり、外でたこ焼きを買って持ち込む。今回はお勧めの3種(「ソース」、「しょうゆかつお」、「ねぎ塩」)と季節限定の1種(大根と玉ねぎのサッパリおろしソース)がそれぞれ2個ずつ入ったセット「おおいり」を注文。
 たこ焼きは外がカリッと焼かれ、中がトロトロな非常にスキルの高い焼き方である。生地の美味しさこそ 「元祖どないや(→ 大阪グルメバイブル・たこ焼きの頁を参照)」 に劣るものの、全体的な完成度としてはかなり高い。今回食べたものは美味しい順に、「ソース」、「しょうゆかつお」、「ねぎ塩」であったが、「大根と玉ねぎのサッパリおろしソース」だけは美味しくなかった。次回は人気の「ねぎ塩ポン酢」や「明太マヨチーズ」を試してみたいと思った。(2016年2月追加)
http://takoyaki-wanaka.com

大阪市中央区西心斎橋2-12-8  
電話番号:06-6211-3304
定休日:無休
営業時間:【月曜~金曜】11時~22時、【土日・祝日】10時~22時半
予算:おおいり(8個)500円
アクセス:地下鉄四つ橋線・四ツ橋駅5番出口を出て左へ、四つ橋筋を進む。最初の交差点を左折して「アメリカ村」へ向かう。高速道路を過ぎると「びっくりドンキー」が見えるので、その信号を右折する。「FLYING TIGER」、「SUN BOWL」・「ニトリ」を過ぎるとすぐ右側にある(「まんだらけ・グランドカオス」の前)。四ツ橋駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:アメリカ村、 SUN BOWL心斎橋、ニトリ心斎橋アメリカ村店
お勧めポイント:外がカリッと焼かれ、中がトロトロの完璧な焼き方のたこ焼き

ココですカリッと焼かれていますたこ焼きのメニュー今回注文した「おおいり」もう一つの人気セット「人気者セット」左側にあるイートインスペースの仕切りはシースルーイートインスペースソースを1個食べてしまったが、これが「おおいり」「ねぎ塩」「しょうゆかつお」1個食べてしまった「ソース」「大根と玉ねぎのサッパリおろしソース」だけは美味しくなかった

しらんがな!! 大阪アメリカ村

 アメリカ村にあるたこ焼き店。この店には複数のたこ焼きが入ったセットメニューはない。メニューを見ると、「王道のソース」、「極上のしょう油」、「究極の塩」、「幻のポン酢」、「明太チーズ」、「明太子」、「チーズ」、「天かす」、「明太チーズネギ」、「ネギ天かす」、「涙の牛すじ」、「元気玉」、「たこせん」などいろいろあるが、この店の一番人気は「ネギ塩大盛り」。
 1階の売り場でたこ焼きを受け取り、階段を上がって2階のイートインスペースへ向かうと、そこはかなり狭く、すれ違うのにも苦労するほど。この店のたこ焼きは、表面がシナッと柔らかく、トロトロ系のたこ焼きである。粒は大きめなのは良いが、中のタコは硬かった。(2016年2月追加) 

大阪市中央区西心斎橋1-16-16 ナイルビル  
電話番号:06-6245-6808
定休日:無休
営業時間:【月曜~木曜】11時~23時、【金曜】11時~24時、【土日・祝日】10時~24時 
予算:ねぎ塩大盛り(6個)500円、(8個)600円
アクセス:地下鉄四つ橋線・四ツ橋駅5番出口を出て左へ、四つ橋筋を進む。最初の交差点を左折して「アメリカ村」へ向かう。高速道路を過ぎるとすぐ左側にある(広場の手前)。四ツ橋駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:アメリカ村
お勧めポイント:表面がシナッと柔らかくトロトロ系のたこ焼き

メニューは意外と多い「たこせん」もありますこれがこの店名物の「ネギ塩大盛り」たこ焼きの表面がシナッと柔らかく、トロトロ系のたこ焼き

たこやき座

 難波にあるたこ焼き店で、土日・祝日は朝9時からたこ焼きが食べられる店。場所は「千日前商店街」と「なんば南海通商店街」が交差するところにある。 
 通常のたこ焼き店のように外で焼かれているが、左側に縦長のイートインスペースが用意されている。メニューを見ると、たこ焼きのサイズは6個の「特小」から15個の「大」までの4サイズ。味付けは、「ソース」、「しょうゆ」、「にんにくしょうゆ」、「塩」、「ポン酢」、「激辛ソース」、「素(そのまま)」の7パターンあるが、店の一押しは「にんにくしょうゆ」。しかし、「にんにくしょうゆ」は意外とニンニクのインパクトがなく、ほんのり香る程度。なので、お勧めはやはり王道の「ソース」。できたてのたこ焼きは、大阪にしては外がカリッと焼かれて中はトロトロだが、時間が経つとすぐにシナッとなってしまう。生地も美味しく、このエリアのたこ焼き店としては美味しいと思う。
 ちなみに、通常の営業時間は朝10時からであるが、土日・祝日だけは朝の9時から食べることができていい。たこ焼き以外のメニューには、「とん平焼き」や「山芋焼き」の他、「どて焼き」、「やきとり」、「地鶏のたたき」、「生だこポン酢」、「ずりモヤシ炒め」、「ホルモン焼き」などの居酒屋メニューもあり、居酒屋的な使い方もできるようだ。(2016年2月追加)

大阪市中央区難波千日前12-2  
電話番号:06-6644-0086
定休日:無休
営業時間:【月曜~金曜】10時~24時、【土日・祝日】9時~24時
予算:たこやき(6個)350円、(9個)500円
アクセス:地下鉄御堂筋線・なんば駅、南海本線・難波駅から「大阪タカシマヤ」1階の正面出口へ出て、「なんばマルイ」の右側にあるにある「なんば南海通」のアーケードに入る。「二見の豚まん」、「がんこ・なんば本店」、「吉野家」を過ぎた交差点(千日前商店街との交差点「なんばオリエンタルホテル」あり)を右折すると、すぐ右側にある。なんば駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:大阪タカシマヤ、なんばマルイ、なんば南海通、なんばオリエンタルホテル
お勧めポイント:土日・祝日は朝からたこ焼きが食べられる

「千日前商店街」と「なんば南海通商店街」が交差するところにある「炉ばた たよし」の隣ですココです外でたこ焼きを焼いているオーソドックスなスタイルたこ焼きの味付けメニュードリンクメニュー左横にあるイートインスペース居酒屋メニュー1居酒屋メニュー2たこ焼き(ソース)と生ビールの小「にんにくしょうゆ」は意外とニンニクのインパクトが強くない

甲賀流 本店

 アメリカ村で人気ナンバーワンのたこ焼き専門店。この店の売りは生でも食べられる良質のタコということだが、少し硬めで脱水気味である。焼き方は弱めで、人気店のせいか焼き方にムラがある。この店のたこ焼きを一言で表現するならば、表面があまりカリッとしていない、いわゆるトロトロ系のたこ焼きである。
 ビル全体がこの店のものらしいが、1階でたこ焼きを受け取り、エレベーターで2階のイートインスペースへ向かう。今回注文した王道の「ソースマヨ」は、山芋入りのトロトロ生地によくマッチしている。価格も良心的なので、これでタコが良くなれば更に評価を上げても良いかも。(2016年2月追加)
http://www.kougaryu.jp

大阪市中央区西心斎橋2-18-4 甲賀流ビル1階  
電話番号:06-6211-0519
定休日:無休
営業時間:11時~20時
予算:ソースマヨ(10個)400円
アクセス:地下鉄四つ橋線・四ツ橋駅5番出口を出て左へ、四つ橋筋を進む。最初の交差点を左折して「アメリカ村」へ向かう。高速道路を過ぎて最初の交差点を右折するとすぐ(広場の前)。四ツ橋駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:アメリカ村
お勧めポイント:アメリカ村で人気ナンバーワンのたこ焼き店

アメリカ村のメインストリートにある行列ができているココです他店とは人気のレベルが違うので、従業員もこんなにいますこれが王道の「ソースマヨ」エレベーターで2階のイートインスペースへ2階のイートインスペース

元祖どないや 心斎橋アメリカ村店

 株式会社 アドジックス」が全国展開するたこ焼きチェーン店。直営店の他にフランチャイズ店もある。このようなチェーン形式のたこ焼き店では、「株式会社 ホットランド」の「築地 銀だこ」と同様に、ハイレベルな味を保っている。両者の最大の違いは外側の皮の硬さで、「築地 銀だこ」は最後に油を使ってカリッと仕上げているのに対し、こちらはシナッと柔らかい典型的な大阪風のたこ焼きである。
 この店最大の特徴は生地に含まれる出汁にあり、この生地が美味しいため、シンプルな「塩ネギ」や「醤油」まで美味しい。それは、塩たこ焼きの元祖「会津屋」を遙かにしのぐ美味しさなのだ。しかも、生地は小麦粉っぽさを感じないシルキーで滑らかな生地なのである。
 今回は「ソース」、「ねぎ塩」、「醤油」、「ポン酢」の4種類が入った「ファミリーパック」を試すことに。たこ焼きを受け取り、急な階段を上って2階のイートインスペースへ向かう。
 食べてみると、ソースがやや甘く、「ソース」だけはこの生地には合わないような気がした。しかし、それ以外の3種はどれも美味しく、特にお勧めなのは前述の「塩ネギ」と「醤油」である。最近の人気は「明太子マヨネーズ」ということだが、残念ながらこちらは試せていない。(2016年2月追加)
http://www.donaiya.jp/shop.html

大阪市中央区西心斎橋1-16-15  
電話番号:06-6243-0718
定休日:無休
営業時間:11時~22時
予算:ファミリーパック(16個)800円、塩(8個)350円(ネギ盛り+50円)
アクセス:地下鉄四つ橋線・四ツ橋駅5番出口を出て左へ、四つ橋筋を進む。最初の交差点を左折して「アメリカ村」へ向かう。高速道路を過ぎるとすぐ左側にある(広場の手前)。四ツ橋駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:アメリカ村
お勧めポイント:出汁の効いた大阪風トロトロたこ焼き

アメリカ村でもひときわ目立つこの店ですメニュー。最近の人気は「マヨネーズ明太子」だが、僕のお勧めはシンプルな「ねぎ塩」と「醤油」店員はかぶり物をしているが、とても真面目で丁寧な対応今回注文した「ファミリーパック」たこ焼きを受け取り?階のイートインスペースへ階段はかなり急です2階のイートインスペース「ファミリーパック」

豚玉

 今回お好み焼きの頁に掲載させていただいたが、実は粉ものの店ではなく、あくまでも洋食がメインで、最後の締めにお好み焼きが味わえる大阪らしい店なのである。今回は、大阪グルメバイブルでも紹介したたこ焼きバー「たこりき(→ 大阪グルメバイブル・バーの頁を参照)」 のオーナーがやっている店と聞きつけての訪問。「たこりき」の店主はフレンチ出身らしいが、この店のオーナーも同じなのではないだろうか。店はラブホテルが点在する谷町九丁目エリアにあり、外観からは何の店なのかは分からないので、客がフラリと入ってくる店ではない。元は何の店だったのか?と思うような店内は、喫茶店と言おうか、まるで昭和の洋食店のような微妙な雰囲気だ。
 黒板にはアラカルトメニューが書かれており、単品での注文も可能かと思いきや、店主お任せによる数品のコースの後、好みのアラカルトメニューを追加できるスタイルだという。メニューの中には「だしチキンカレー」や「たこ焼きグラタン」など「たこりき」と被っているメニューもあるが、「だしチキンカレー」はこの店で作って「たこりき」でも使用し、たこ焼きは「たこりき」の冷凍たこ焼きを使っているという。それにしても、チーズやオリーブオイルに至るまで、素材にはとことんこだわっているようで、料理はシンプルそうに見えて意外と手が込んでいる。また、大阪では無名に近い東京の「ガージェリー」と並ぶ日本最高クラフトビール・福島県の「アウグスビール」を置いているこだわり方も素晴らしい。加えて、グラスシャンパンやワインのセレクトも良く、出てくる水は水道水ではなく「富士ミネラルウォーター」なのも良心的である。
 店主お任せの料理も、シンプルながら素材の味を生かしたセンスのある料理だ。締めのお好み焼きの「豚玉」は表面がカリッと焼かれており、キャベツの食感が印象的なハイレベルな豚玉だ。ソースは通常のソースの他に辛口のドロソースが塗られており、よりスパイシーに仕上がっている。期待していなかったが、デザートも悪くなかった。また、一人なので頼めなかったが、他の客の「チーズオムレツ」はかなり美味しそうに見えた。
 サービス担当はおらず、全ては店主が一人で行っているので、出てくるのにどうしても時間がかかってしまう。髪を後ろに縛ったサムライヘアの店主は、見た目と違って穏やかでホスピタリティがあるが、決して愛想がいいとは言えないため、ネット上での評価が分かれているようだ。しかしながら、メインのお好み焼きの「豚玉」などを含めて、料理はどれも一定以上のレベルの味で美味しい。分かる人にとっては、星以上に価値のある店となろう。(2016年1月追加)

大阪市中央区高津1-6-1  
電話番号:06-6768-2876
定休日:月曜
営業時間:19時~23時半(日曜・祝日は19~23時)
予算:4000円強くらい
アクセス:地下鉄谷町線、千日前線・谷町九丁目駅1番出口を出て右へ。千日前通を進み、人気つけ麺店「JUNK STORY」を過ぎ、「下寺町交差点」を右折する。松屋町筋を進み、ローソンのある「瓦屋町南3」を右折して2つ目の右角。谷町九丁目駅から徒歩8分
最寄りのランドマーク:松屋町筋、瓦屋町南3交差点
お勧めポイント:締めに豚玉が食べられる大阪らしいコスパの良い洋食店

ガラスのドアに小さく「豚玉」と書かれていますが、何の店だか分かりません入口側を挟むようにテーブル席があり、奥の正面に鉄板のあるオープンキッチンのカウンター席がある鉄板のあるオープンキッチンのカウンター席アラカルトメニュー飲み物のメニュー初めに出てきたのは「アンチョビバターをのせたバゲット」に白トリュフのオリーブオイルをかけている。抜群のセンスで、シャンパンとの相性もドンピシャ続いて出てきた「マッシュルームのクリームスープ」は濃厚でマッシュルームの旨み爆発。塩味にもブレがない岡山県・吉田牧場のこだわりのモッツアレラチーズは本当に美味しい「ポテトサラダ」は家庭的な味で、「たこりき」のものとは別物福島のプレミアムクラフトビール「アウグスビール」春巻きこれは何だったか忘れたが、とにかく美味しかったフルーティーかつスパイシーなオリーブオイルこれをたっぷりと注ぐこれで完成です水は水道水でなく「富士ミネラルウォーター」熱々の「チーズスフレ」中にはゴルゴンゾーラとカボチャが入っていて、フックラとしてブラボー!追加注文した「マカロニサラダ」は思った通りの美味しい味最後のお好み焼き「豚玉」を焼き始めたカリッと焼き上がるまずマヨネーズを塗ります2種類のソースを塗ります鰹節粉と青のりをかけて豚玉の完成豚玉の断面ラム酒が効いたパウンドケーキも美味しい

たこりき

「からほり商店街」から少し入った通りにある“たこ焼き”が食べられるワインバー。夜になるとめっきりと人通りが少なくなるこの一角に、突如として古民家を改装した雰囲気のある飲食店が出現する。その中の一軒がこの“たこ焼きバー”である。たこ焼きバーと言ったが、実は本格的なフランス料理もいただけるので、ダイニングバーと言った方が正確なのかもしれない。シェフはまだ若いが、スキルの高いフレンチを作るようだ。料理はご主人が作り、奥さんがサービスを担当している。
 これまでの大阪取材で数多のたこ焼き店を食べ歩いてきたが、この店のたこ焼きは間違いなく大阪トップレベルのたこ焼きである。通常よりもやや小ぶりで、中には細かく切られたタコや紅ショウガなどが入っている。ダシの旨みたっぷりの生地には塩味がついており、そのままでも食べられるいわゆる“塩たこ焼き”である。たこ焼きには通常の「たこやき」の他に、2種類のチーズが入った「塩チーズたこやき」や玉子で包んだ「オムたこ」、パン粉に付けて揚げた「あげたこ」、明石焼きのようにダシに浸した「たこりき温泉」、トマトソースとチーズで焼き上げた「たこやきグラタン」など、いろいろなバリエーションがある。お勧めは何もつけずにそのまま食べる「プレーン」である。プレーンで少し食べ飽きたら、カウンターに置かれている醤油とマヨネーズで、さらにソースとマヨネーズでいただくといい。中がトロッとしたたこ焼きは、すぐに形が崩れてしまうのが普通だが、この店のたこ焼きは崩れず、外がカリッと中が熱々でトロッとしていて完成度が高い。
 この他にも簡単なつまみやフレンチのアラカルトメニューなどがいろいろあるが、中でも中辛の「たこやき屋さんのだしチキンカレー」は、スパイシーで締めのメニューとしてお勧め。さらに、お持ち帰りもできるという名物の「からほりぷりん」もデザートとして最高である。昔懐かしいしっかりとした食感のプリンであるが、ほろ苦いカラメルが洗練された大人のプリンに仕上げている。また、たこ焼きとフレンチの両方をいただきたいという方は、アラカルトで注文する他に、アミューズ、冷たい前菜、温かい前菜、メイン料理、たこ焼きの5品構成の「シェフのおまかせコース」というコースもある。グラスワインはフランスからニューワールドまでいろいろとあり、リーズナブルなワインのチョイスもなかなかいい。
 ご主人と奥さんの対応にはホスピタリティを感じ、久しぶりにまた来たいと思わせる居心地のいい店であった。ちなみに、オープンキッチンのカウンター席は僅か7席だけしかない小さな店なので、早めの予約が必須である。それにしても、ハイレベルなたこ焼きにワインのマリアージュというありそうでなかった大阪ならではのワインバーである。(2015年10月追加)
http://www.takoriki.jp

大阪市中央区瓦屋町1-6-1  
電話番号:06-6191-8501
定休日:火曜
営業時間:15時~23時
予算:たこやきハーフ(7個)350円、たこやき一人前(14個)650円、名物からほりぷりん280円、シェフのおまかせコース5000円
アクセス:地下鉄長堀鶴見緑地線・松屋町駅3番出口を出て、反対方向の松屋町筋を南へ進む。「賃貸ショップ」、「人形の桃秀」を過ぎ、「からほり商店街」へ左折する。「からほり商店街」の中を進んで「スーパー玉出」を過ぎ、「松竹堂」の角を右折。道なりに進むと右側にある。松屋町駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:からほり商店街
お勧めポイント:大阪トップレベルのたこ焼きとフレンチが一緒に食べられる

夜の「からほり商店街」は閑散としている緑の「松竹堂」の横の道をはいると、道はゆっくりの右に曲がる寂しげなエリアに突如としてオシャレな飲食店が出現何屋?と思わせる外観のココですたこ焼きのテイクアウトはしていないようです(冷凍たこ焼きのみ可です)店内はカウンター席だけオープンキッチンになっています黒板メニュー1(この他にブックタイプのメニューがあります)黒板メニュー2たこ焼きのスースの種類お土産のメニュー突き出しは、アンチョビオリーブと白サラミおまかせつまみ3種(900円)シャンパンをグラスでいただくこの日の赤ワイン「たこやき(ハーフ)」は、まずはプレーンのままでいただく。中がトロッとしたたこ焼きは、すぐに形が崩れてしまうのが普通だが、この店のたこ焼きは崩れず、外がカリッと中が熱々でトロッとしていて完成度が高い美味しかったので、さらにハーフを追加注文。今度はマヨネーズをかけ、ソースと醤油でいただく。これもこれで美味しい!中辛の「たこやき屋さんのだしチキンカレー」は、スパイシーで締めのメニューとしてお勧め名物の「からほりぷりん」は、昔懐かしいしっかりとした食感のプリンであるが、ほろ苦いカラメルが洗練された大人のプリンに仕上げている

淀川区

元祖ねぎ焼 やまもと 十三本店

 阪急梅田駅から電車で僅か数分の十三の商店街にあるお好み焼き店。外観は普通だが、実はこの店、大阪B級グルメの頂点に立つ行列店なのである。僕らは大阪に来るとよく訪れ、かれこれ20年以上通っている。大阪、京都、神戸で「ねぎ焼き」や「とん平焼き」を出す店の中でも、美味しさが抜きん出ている。店内に入ると、コの字型のカウンター内にアイランドタイプの鉄板があり、そこでベテランの焼き手が手際よく焼いている。見ているだけでも面白く、パフォーマンスとしても外人受けしそうだ。この店は並んでいる着席前の段階でオーダーを取るため、あまり待たずに食べられていい。まずは生ビールを注文して待つ。お勧めはズバリ「すじねぎ焼き」と「とん平」の2つ。もしも、どうしてももう一品追加したい場合は「豚玉お好み焼き」が良い。「とん平」は関西特有の食べ物であるが、店によってかなりのバリエーションがある。この店の「とん平」は、豚バラ肉がカリッと焼かれていて、豚の旨味とねぎの組み合わせが絶妙だ。また、塗られるソースやマヨネーズとも実に良くマッチしていて、ビールのお供には最高の逸品。「すじねぎ焼き」は、甘辛く煮た牛スジとコンニャク(スジコン)が奥深さを出しており、タップリ入った葱もシットリとしていて、葱の甘みや香りを十分堪能できる。さらに、醤油だれとの相性が良く、半分くらい食べ終える頃には醤油が蒸発して味が薄くなるので、ビールと一緒に食べるのなら、途中で二度塗りしてもらおう。店員の対応も良く、行列してもまた来たいと思わせるいい店だ。なお、「梅田エスト」のフードコートとこの近くにも支店があるが、本店で食べることを是非お勧めしたい。(2012年11月追加)

大阪市淀川区十三本町1-8-4  
電話番号:06-6308-4625 
定休日:第2水曜 
営業時間:11時半~22時 
予算:すじねぎ焼き1190円、とん平680円
アクセス:阪急・十三駅西改札を出て、アーケード街を進み、通りに出たら東京三菱UFJ銀行があるので左折。「松屋」の前の信号を右に渡り、吉野家のあるサカエマチ商店街に入るとすぐ右側。阪急・十三駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:東京三菱UFJ銀行、サカエマチ商店街 
お勧めポイント:関西最高峰の「とん平」と「すじねぎ焼き」が堪能できる店

西区

鉄板焼き Oribe

 

 心斎橋近くにある人気の鉄板焼き店。店内にはジャズが流れ、一見するとオープンキッチンのビストロのよう。入口側には1つだけテーブルがあり、奥に長いL字型のオープンキッチンのカウンター席がある。スタッフは、調理を担当する店主と奥様らしきサービスの女性、そしてもう一人サービスの女性がいる。
 メニューを見ると、素材にこだわった鉄板焼きメニューがいろいろとある。この日の海鮮素材は、活アワビ(4800円/150g)、赤エビ、ハモ、タコ、アサリ、ホタテなどの他、肉では松坂豚や信州豚、鳥取産黒毛和牛などなどが・・・。さらに、牛スジも和牛を使用するなど店主のこだわりが伝わってくる。店主はフレンチかイタリアンの出身なのだろうか?メニューに「鴨モモ肉のコンフィ・タスマニア粒マスタードソース」や「鮎のコンフィ・みょうがの甘酢漬け」、「フォアグラのステーキ・バルサミコソース」、「松坂豚の自家製ソーセージ・じゃが芋のソテー」、「ホタテ貝柱とスイートコーンのクレープ・生ウニのソース」、「海老と剣先イカ、万願寺唐辛子、ズッキーニのイカのわた入りソース」など、関西の鉄板焼き店とは思えないメニューが並ぶ。また、デザートのアイスクリーム「ヌガーグラッセ」」もこの種の店としては非常に完成度が高かった。
 生ビールの他に和歌山県の地ビール「ナギサビール」があったので、クラフトビール好きの僕は迷わず「ナギサビール」を注文。炭酸が柔らかく非常にフルーティーでなかなか美味しかった。「和牛すじのお好み焼き」はフワッと柔らかくて上出来だが、甘めのソースだけはいただけない。これでソースがさらに良ければ、もっと評価を上げても良いと思う。食べてはいないが、醤油味の「和牛すじ青ねぎのねぎ焼き」の方がむしろ良いのかも。
 ちなみに、店主一人で調理しているため、混んでくると出てくるのが多少遅くなるが、この点はご容赦願いたい。また、全席禁煙であり、クレジットカードが使えない。また、小学生以下のお子様連れの場合は、当日の予約状況によっては断られる場合もあるのでご注意を。(2015年8月追加)
http://o-ri-be.com/index.html

大阪市西区新町1-6-18 タカラハウス四ツ橋1階  
電話番号:06-6532-8266
定休日:月曜、第3火曜(月曜が祝日の場合には火曜が休みに)
営業時間:17時半~21時
予算:和牛すじのお好み焼き1300円、和牛すじ青ねぎのねぎ焼き(醤油味)1300円
アクセス:地下鉄四ツ橋線・四ツ橋駅2番出口を出て左へ。正面に阪神高速を見ながら「みずほ銀行」の角を左折する。2つめの交差点を左折するとすぐ左側にある。四ツ橋駅ら徒歩5分
最寄りのランドマーク:みずほ銀行四ツ橋支店
お勧めポイント:オリジナリティのあるワンランク上の鉄板焼き

この交差点を左折

左の樹木が見えるマンションの1階にあります

外に出ていた本日のメニュー

カウンターから入口を見たところ

メニュー1

メニュー2

メニュー3

メニュー4

メニュー5

和歌山県の地ビール「ナギサビール」は、炭酸が柔らかく非常にフルーティーでなかなか美味しい

アミューズの豚肉のコンフィは上出来

「炙り鰹とガスパチョ・アボガド・クスクスサラダ」はサッパリして夏らしいが、全体的にはまあまあの出来

カツオの下にはクスクスが

骨まで柔らかい「鮎のコンフィ・みょうがの甘酢漬け」も悪くはないが、鮎の持ち味が出ていない

「豚ロースとん平焼き」は外れのない鉄板の美味しさ

お好み焼きが出てくる前に、鉄板皿をのせる木の皿が出てくる

「和牛すじのお好み焼き」はソースがイマイチ

デザートのアイスクリーム「ヌガーグラッセ」」は、この種の店としては非常に完成度が高い美味しさ

北区

ひろかずや

 東梅田にある人気のお好み焼き店。マスコミでもちょくちょく取り上げられる店のようだ。店内には大きなコの字型のカウンター席があり、奥の鉄板ではお好み焼きが次々と焼かれていく。この店の最大の特徴は、何と!朝の6時半までお好み焼きが食べられることである。つまり、深夜に大阪に到着しても食べられるのだ。
 メニューには「お好み焼き」と「ねぎ焼き」、「焼きそば」、「焼きうどん」などがあるが、鉄板焼きのメニューはない。この店の名物はテレビでも何回も放送されたという醤油味の「ねぎ焼き」と「焼きうどん」だ。8種類ある「ねぎ焼き」は、「スジねぎ焼き」と「豚ねぎ焼き」が人気らしいが、今回は関西らしい「スジねぎ焼き」を注文。
 出てきた「スジねぎ焼き」は、一般的なねぎ焼きと比べるとやや厚めだ。特に飛び抜けた味ではなく平均レベルといったところ。この店の僕のお勧めは、何と言ってもお好み焼きの王道である「豚玉焼き」である。表面がカリッと焼かれ、中がフワッとしていてキャベツの食感も残っている。ソースやマヨネーズ、鰹節との相性もピッタリで、実に大阪らしいお好み焼きである。
 ちなみに、この店は予約ができないが、近くにある支店は大箱なので予約が可能だという。(2016年2月追加)

大阪市北区堂山町8-21  
電話番号:06-6315-8458
定休日:無休
営業時間:18時~翌6時半
予算:スジねぎ焼き1000円、豚玉焼き800円
アクセス:JR大阪駅を出て「阪急百貨店」の前を過ぎ、都島通を進む。「Hankyu MENS」、「ドン・キホーテ」を過ぎ、高速道路の下にある御堂筋「堂山町」交差点に出たら、「ファミリーマート」と「ホテル・イルモンテ」の間の小路「パーク・アベニュー堂山」へ向かう。アーケードを横切って進むと右側にある。JR大阪駅から徒歩12分
最寄りのランドマーク:御堂筋・堂山町交差点、ホテル・イルモンテ、パーク・アベニュー堂山
お勧めポイント:早朝まで営業している人気のお好み焼き店

東梅田の少しピンクっぽい通りにあるココです外に掲示していたメニュー1外に掲示していたメニュー2店内はコの字型の鉄板のカウンター席生ビールはサントリーモルツ「豚玉焼き」を焼き始める鉄板横には牛すじの鍋が3つ「スジねぎ焼き」の完成「豚玉焼き」の完成

きじ 本店

 梅田で60年以上営業している老舗のお好み焼き店。現在、大阪にはこの本店の他に「梅田スカイビル店」がある。この「きじ」の名を一躍有名にしたのは東京への進出である。特に、東京駅近くの「丸の内店」は、常に大行列ができるほどの人気店。最近では、「品川店」や六本木の「さんて寛」などもオープンした。しかしながら常連客によると、本店以外の店は、味や食感などが微妙に異なり、やはり本店の方が良いという。
 本店は、昭和の雰囲気漂う高架下の飲食店街「新梅田食堂街」にある。阪急電鉄の高架下かと思いきや、何とJRの高架下なのである。階段を上って店内を伺うと、店内は高架下特有の天井が湾曲した構造となっている。入って左側がオープンキッチンのカウンター席と待合用のベンチシートで、右側に鉄板付きのテーブルが4つある。かなりキャパが狭いため、行列客が店内のベンチシートと階段に常に並んでいた。行列に並ぶと店員がやって来て、しつこいくらい待ちますよ!といったニュアンスのこと告げられる。
 メニューを見ると、東京の「きじ」よりもメニューが少ない。焼きそばなどは具材を選べず、豚やキャベツ、ネギなどが入っている。麺はコシのない中細ストレート麺で、味はごく普通なのでこれはお勧めできない。1番人気は「もだん」であるが、僕のお勧めは「豚玉」か「もだん(焼き)」。生地は刻んだキャベツに加え、恐らく山芋?が入っており、よくかき混ぜているせいかフックラとして厚みがある。
お好み焼きだけで評価するなら2つ星でもよいと思うが、メニューが少ないことや狭いロケーション、焼きそばがイマイチであるなどを勘案して1つ星とした。
 なお、店内ではお土産用に「きじ特製オリジナルソース」が販売されている。ちなみに、混雑する土日は一度きりの注文しかできないのでご注意を。(2015年6月追加)

大阪市北区角田町9-20 新梅田食道街  
電話番号:06-6361-5804
定休日:日曜
営業時間:11時半~21時半
予算:豚玉680円、もだん770円
アクセス:JR大阪駅、阪急梅田駅から阪急百貨店・梅田本店へ向かい、北隣の新梅田食堂街にある
最寄りのランドマーク:阪急梅田駅、阪急百貨店梅田本店
お勧めポイント:フワフワの関西風お好み焼きが食べられる

外観はこんな感じ

外には待ちますよ!という注意書きが・・・

外に待ちの客がいなかったので、ラッキーと思って入ると階段に客が並んでいた

入って左側にあるカウンター席は、後ろの待合席とかなり接近していて落ち着いて食べられない

カウンター席の椅子はシートが持ち上がり、荷物入れになっている

メニュー

カウンター席

奥が「スジ玉」で、手前が「豚玉」

ソースとマヨネーズを塗っているところ(陰のように見えるのは手と刷毛です)

「豚玉」の完成

「豚玉」の拡大

焼きそば

天王寺区

お好み焼き もみじ

 谷町九丁目駅にほど近い通りにある人気のお好み焼き店。この店の他に「鶴橋店」もある。店内は入口側に大きな鉄板のあるカウンター席があり、奥にテーブル席がある。メニューを見ると、お好み焼きやネギ焼きの他、鉄板焼きのメニューも豊富だ。さらに、広島焼きや珍しい「せち焼き」のメニューもある。「せち焼き」とは、和歌山県御坊市のB級グルメ。焼きそばの仕上げに生玉子を絡めて半熟状に固め、お好み焼きのようにマヨネーズなどを塗って食べるもの。
 まずは、生ビールと「すじ塩キムチ炒め」を注文。これが既製調味料の味を感じないなかなかの出来だった。続いてお好み焼きの「スジコンキムチ玉」を注文。この店のお好み焼きは今流行のフワフワ系ではなく、キャベツなどの食感をしっかり感じさせるクラシックタイプのお好み焼きだ。辛口のドロソースも用意されているが、通常のソースの方が甘さと辛さのバランスがいい。さらに、臼井先生お勧めの「せち焼き」を食べることに。店長お勧めの「カレーせち焼き」も気になったが、初めての訪問だったので、キムチと豚肉が入ったオーソドックスな「キムチせち」を注文。出てきた「せち焼き」は、玉子とマヨネーズ、ソース、そして極太平麺が一体となった絶妙な美味しさだった。かつて京都の取材時に、川端通沿いの店で「せち焼き」を食べたことがあるが、こちらの方が遙かに美味しかった。
 ちなみに、この店は予約ができないので、事前に電話をして混み具合を確認してから出かけたほうがベターかも。(2016年2月追加)

大阪市天王寺区生玉町9-19  
電話番号:06-6773-3080
定休日:火曜
営業時間:17時~翌3時
予算:ミックスせち1180円、スジコンキムチ玉1280円
アクセス:地下鉄谷町線、千日前線・谷町九丁目駅3番出口を出て左の反対方向へ(エレベーターのある方)。千日前通を進むと、たこ焼き「風林火山」とラブホテル「べんきょう部屋」の間にある。谷町九丁目駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:千日前通、谷町9交差点
お勧めポイント:和歌山県御坊市のB級グルメ「せち焼き」が食べられる

谷町九丁目駅3番出口を出て左の反対方向のこのエレベーターのある方へ向かうココです奥のテーブル席入口にあるカウンター席鉄板焼きのメニューお好み焼きのメニュープラス200円で焼きそばの入ったモダン焼きにできます和歌山県のB級グルメ「せち焼き」のメニュー珍しいカレーせち焼きも焼きそばと焼きうどんのメニューご飯ものとデザートのメニュー「すじ塩キムチ炒め」は既製調味料の味を感じないなかなかの出来お好み焼きの「スジコンキムチ玉(煮込んだ牛すじ、キムチ、ネギ、玉子かぶせ)」今流行のフワフワ系ではなく、キャベツなどの食感をしっかり感じさせるクラシックタイプのお好み焼きだこれが「キムチせち」玉子とマヨネーズ、ソース、そして極太平麺が一体となった絶妙な美味しさ

福島区

多幸屋

 福島にあるたこ焼きが食べられるB級海鮮居酒屋。店の外ではたこ焼きが焼かれ、テイクアウトもできる。入口を入って右側には、鉄板のあるオープンキッチンのカウンター席があり、奥にはテーブル席がある。店はB級店らしくチープな雰囲気であるが、これがまたこの店の味わいとなっている。
 この店のメニューは、B級居酒屋とは思えないくらい本格的割烹料理から大阪らしい鉄板焼きのメニューまで、さらには定番のたこ焼きメニューや様々なタコ料理までバラエティに富んでいる。「たこ焼き」は、「素焼き」、「ソース」、「ドロソース」、「チリソース」、「梅ソース」、「醤油」、「甘口醤油」、「塩」、「カレー塩」、「抹茶塩」、「ポン酢」、「明太マヨ」のような様々な味のバリエーションに加え、ネギやチーズ、お出汁などのトッピングもある。さらに、「葱ぶっかけ」や「とろとろチーズかけ」、「みぞれあんかけ」、「たこ焼きグラタン」などの創作たこ焼きメニューもある。日本酒などのお酒も意外と充実していて価格設定も安い。居酒屋でありながら本格的なたこ焼きが深夜まで食べられるとは、さすが「くいだおれの街・大阪」の懐は広いと感じた。(2016年2月追加)

大阪市福島区福島2-10-23  
電話番号:06-6136-3108
定休日:不定休
営業時間:【月曜~土曜】17時~23時、【日曜】12時~15時、16時半~22時 
予算:たこ焼き(6個)350円、佐賀牛炙り700円
アクセス:JR環状線・福島駅を出て右へ。駅前通(なにわ筋)を進み、次の「浄正橋」交差点を渡ってすぐ右折。次のJR東西線・新福島駅2番出口前T字路を左折するとすぐ右側。JR福島駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:JR福島駅、浄正橋交差点、JR東西線・新福島駅2番出口
お勧めポイント:深夜まで本格的なたこ焼きが食べられるB級居酒屋

たこ焼きの味のバリエーションはいろいろとあるたこ焼き店の横に入口が・・・入口横には「中央市場直送」の文字がさらにその下には、いろいろな魚とその産地が表示されている入口を入って右側には、鉄板のあるオープンキッチンのカウンター席が奥にはテーブル席がある。店はB級店らしくチープな感じがするが、これがまたこの店の味わいとなる本日のおすすめメニューを見ると、B級店とは思えないくらい本格的なもの<さらに、「たこ焼き」メニューもいろいろあるimg src=”images/takoya/takoya10_585.jpg”> 「たこ焼き」以外に、「創作たこ焼き」や大阪らしい「鉄板焼き」のメニューもいろいろあるその他のメニューも充実している日本酒も大吟醸や吟醸もある。特に福井の「梵 ゴールド大吟醸」が1合780円は安い!ドリンクメニューまずは生ビールと「梵 ゴールド大吟醸」を半合を注文タコ料理もいろいろあるこの時期はまだ夏だったので、まずは「水茄子の浅漬け」を注文「クエの薄造り」は980円「たこ焼き(6個)」まずはソースマヨネーズでいただく次は醤油マヨネーズでいただく結論はシンプルな醤油が一番美味しかった「明石蛸炙りポン酢」はイマイチ意外と言っては失礼かもしれないが、この「甘鯛の蕪蒸し」が一番美味しかった

ねぎ焼き やまもと 福島ほたるまち店

 福島の「堂島クロスウォーク」という商業施設に入っている十三(じゅうそう)のお好み焼きの人気店 。本店である「ねぎ焼き やまもと(→ 大阪グルメバイブル・お好み焼きの頁を参照)」の方は大阪に来るとよく訪れ、かれこれ20数年間通っている。大阪や京都、神戸などでいろいろな「ねぎ焼き」や「とん平焼き」を食べてきたが、この店が抜きん出ていると思う。その「ねぎ焼き やまもと」が福島でも味わえるようになったことは、本当に喜ばしいことである。
 店内は左側にカウンターと鉄板があり、中央の鉄板ではベテランの焼き手が手際よく焼いている。また、右側には広めのテーブル席があり、狭い本店とは対照的に、この種の店としてはかなりお大箱店である。
 まずは、氷点下の生ビール「アサヒスーパードライEXTRA COLD」を注文。この店のお勧めは、ズバリ「すじねぎ焼き」と「とん平」の2つ。もしも、どうしてももう一品追加したい場合は、「豚玉お好み焼き」がいい。「とん平」は関西特有の食べ物で、店によってかなりのバリエーションがある。この店の「とん平」は、ポピュラーな卵焼きロールタイプのものではなくお好み焼きタイプだ。それを目の前の鉄板で8等分してくれたのでそれを食してみると、豚バラ肉がカリッと焼かれていて豚の旨味を最大限に引き出していた。また、塗られるソースやマヨネーズ、鰹節とも実に良くマッチしていて、やはり間違いなく日本最高レベルの「とん平」だ。「すじねぎ焼き」は、甘辛く煮た牛スジとコンニャク(スジコン)が奥深さを演出しており、タップリ入った葱もシットリとしていて、葱の甘みや香りを十分堪能できる。加えて、この店特製の醤油だれとの相性も抜群である。
 焼き方は本店ほど完璧とはいえず、2~3つ星くらいの評価となろうが、それでも他のお好み焼き店と比べるとやはり抜きんでた美味しさであり、相対的に繰り上げての3つ星評価となった。
 ちなみに、「ねぎ焼き やまもと」では、「冷凍・すじねぎ焼き」を全国発送でしている。この日食べ残した「すじねぎ焼き」を翌朝冷えた状態で食してみたが、それでもかなり美味しかった。試してはいないものの、もしかすると冷凍もそこそこ美味しいのかもしれない。また、現在のところ、十三の本店を含めて5店舗あるが、JR新大阪駅ビル内にある「新大阪店」とJR大阪駅に近い「梅田エスト店」は、アクセスが良く便利。(2016年1月追加)
http://www.negiyaki-yamamoto.com

大阪市福島区福島1-1-48 堂島クロスウォーク  
電話番号:06-4798-8220
定休日:第2・第4水曜
営業時間:11時半~22時
予算:すじねぎ焼き1190円、とん平680円
アクセス:JR環状線・福島駅を出て右へ。「ホテル阪神」側の駅前通(なにわ筋)を進み、次の「浄正橋」交差点を「mini・mini」側へ渡り、「ENEOS」あるいは屋上に電波塔の見える「朝日放送本社」、「関西電力病院」を目指して進む。「朝日放送本社」のある「上天神南」交差点を左折すると、右側に見える「堂島クロスウォーク」の中にある。JR福島駅より徒歩5分。大阪国際会議場から徒歩5分
最寄りのランドマーク:JR福島駅、ホテル阪神、浄正橋交差点、朝日放送本社、ABCホール 
お勧めポイント:十三の名店「ねぎ焼き やまもと」が福島でも食べられる

福島の「堂島クロスウォーク」内にあるここです左側にあるカウンター席右側にあるテーブル席メニュー1 「ねぎ焼き」メニュー2 「お好み焼き」メニュー3 「焼きそば」と「お勧め鉄板焼き」メニュー4 「お勧め鉄板焼き」の続きほたるまち店限定メニューカウンター中央にある鉄板まずは、氷点下の生ビール「アサヒスーパードライEXTRA COLD」を注文「アサヒスーパードライEXTRA COLD」はマイナス2℃「とん平」は、ポピュラーな卵焼きロールタイプのものではなくお好み焼きタイプ中央に半熟卵がのっている豚バラ肉がカリッと焼かれていて豚の旨味を最大限に引き出している。また、塗られるソースやマヨネーズ、鰹節とも実に良くマッチしていて、間違いなく日本最高レベルの「とん平」だ「すじねぎ焼き」甘辛く煮た牛スジとコンニャク(スジコン)が奥深さを演出しており、タップリ入った葱もシットリとしていて、葱の甘みや香りを十分堪能できる。加えて、この店特製の醤油だれとの相性も抜群「すじねぎ焼き」は冷凍で全国発送をしてもらえる余った「すじねぎ焼き」をテイクアウト箱代40円は有料「すじねぎ焼き」を翌朝冷えた状態で食してみたが、それでもかなり美味しかった。試していないものの、もしかすると冷凍でも美味しいのかもしれない。