イタリア

チャッチ ピッコロミニ ダラゴナ 2015年 ブルネッロ ディ モンタルチーノ

 楽天での最低参考価格 6985
 ジェームズサックリング 98
 ワインエンスージアスト97
 ブドウの種類: サンジョベーゼ・グロッソ100

 グラスに注ぐと、それほど強く香り立たないが、とても品の良い香りがする。口に含むと糖度を感じ、花や動物的なニュアンスが鼻腔に抜ける。ピノノワールのように、スッキリと洗練された味わいながら、しっかりと重厚感も備えている。ブルゴーニュ好きにも、ニューワールド好きにも受けそうなワインだ。タンニンは柔らかくシルキーで、重くもなく、かといって軽くもなく、バランスが実にいい。ジェームズサックリング100点を獲得した同じ2015年のリゼルヴァの方が、より複雑で鮮烈な香りがするが、値段を考えれば、こちらの方が圧倒的にコスパが良い。

以下は販売店によるジェームズサックリング・コムのコメント
 桁外れに素晴らしい香り、ドライフラワーやスパイス、そしてフレッシュなマッシュルームなどが次々と感じる。サクランボも。フルボディで果実感のある芯のしっかりとした味わいで実に繊細なタンニン。余韻が長く続いていく。2021年以降に飲むと良い。

フォントディ 2015
 キャンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネ
  ”ヴィーニャ・デル・ソルボ”

■ 楽天での最低参考価格 8778円
■ パーカーポイント 96+点
■ ヴィノウス 98+点
■ ジェームス・サックリング 97点
■ ぶどうの種類:サンジョヴェーゼ100%

 グラスに注ぐと、周りに華やかな甘い香りが漂う。グラスを透して見ると、一般的なキャンティよりも遙かに濃い色をしている。口に含むと糖度が感じられ、この畑にとって2015年という年がビッグヴィンテージだったことを窺わせる。その後、鮮烈なブドウの香りが鼻腔に突き抜け、複雑な余韻が長く続く。これだけでも、このワインの高いポテンシャルが分かる。抜栓したての状態では、若いヴィンテージながら、糖度がタンニンを包み込むためか非常にシルキーで、さほどタンニンを感じさせない。しかしながら、時間が経つにつれてタンニンの渋みが徐々に増してくるので、今飲んでも悪くはないが、飲み頃はあと10年くらい先であろう。いずれにしても、キャンティのイメージを覆す華やかで陽性な赤ワインである。(2021年8月試飲)

以下はインポーター・販売店のコメント
フォントディが所有する単一畑「ヴィーニャ デル ソルボ」の樹齢45年を超えるサンジョヴェーゼ100%で造るキャンティ クラシコ グランセレツィオーネ。ステンレスタンクで野生酵母を使い3週間かけて自然発酵でゆっくりとブドウの旨みを抽出していきます。24ヶ月間樽熟成後、約10か月間の瓶内熟成。濃厚なルビー色、ラズベリーや完熟チェリー、スパイシーなニュアンスのあるあまやかで複雑さのある力強い香りが広がります。飲むとしっかりとした存在感のある果実味にミネラルと濃密なタンニンが溶け込んだ重厚感のある味わい。スパイシーなニュアンスのある余韻が長く続きます。

キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ
   マルケーゼ 1997年 アンティノリ

  

■ 楽天での最低参考価格 4430円(税込み4784円)

 口に含むとキャンティとは思えないくらい糖度が高く、1997年がこの畑にとって最良の年であったことを伺わせる。14カ月間オーク樽で熟成され、さらに瓶詰めされて1年間熟成された後に出荷されているらしいが、作られて17年という年月が、このワインを実にエレガントな赤ワインへと変貌させている。それにしても、このキャンティは非常にバランスが良く、重厚でありながらタンニンが落ち着いてきており、シルキーである。これまで飲んできた薄っぺらなキャンティは一体何だったのか?と思うほど美味しい。また、ブドウがサンジョベーゼとは思えないくらいベリー系の香りやタバコなどの香りがして、スパイシーなニュアンスもいい。この価格でこのように熟成した素晴らしいイタリアワインが飲めるとは何という幸せ。今飲むならお勧めできる1本である。

以下はインポーターと販売店のコメント。

サンジョヴェーゼ90%、 カベルネ・ソーヴィニヨン&カベルネ・フラン10% と、補完的な赤ワイン用品種のブドウを使って醸される。「マルケーゼ・アンティノリ」は、その名も「アンティノリ侯爵」という、600年以上の歴史を誇る名門アンティノリ侯爵家の名を冠した、ただ一つのワイン。

バローロ リゼルヴァ アウダチェ 2006年
          ロベルト サロット

  

■ 楽天での最低参考価格 4053円

 グラスに注ぐとイタリアワインとしては濃めの赤で、口に含むと香りよりも糖度を感じる。確かに糖度は高く、香りはそれ程ではないが、酸と果実味のバランスが良い。モダンバローロの作り手なのだろうか?一口飲んだ瞬間、ネッピオーロ特有のクセがなく、非常に洗練されたモダンな味がする。バローロとしては比較的安めの2006年産の赤ワインなので、既に飲み頃になっているかと思いきや、まだタンニンを感じる。飲み頃になるにはあと数年必要と思われるが、抜栓した翌日に改めて飲んでみると、タンニンが落ち着き滑らかになっていた。なので、今飲むなら前日に抜栓しておけば良いはずだ。(2013年8月)

以下はインポーターと販売店のコメント。

「セレクションした葡萄を使い、大樽で熟成させたワイン。アウダチェは、「勇敢」という意味で、アパッシメントした葡萄を使うというリスキーな方法で作っていることに因んでいます。畑は海抜400m、南~南西向きの粘土石灰質土壌。最も古い畑の葡萄は9月末から10月初め、熟成がベストになったタイミングで、選別しながら収穫します。熟成は、2ヶ月間ステンレス、2年間フランス産の樽、6ヶ月間ステンレスそして6ヶ月間瓶で行います。オレンジ色の混じったルビー。複雑で魅惑的な香り。豊かで柔らかな味わい。個性があり活力にあふれ、しかもデリケートでエレガント、調和がとれています。樽やアーモンドの風味、濃縮されていて、良質のアルコールはよく溶け込んでいて、混じり気のないタンニンです。バランスがよく、長い余韻があります。熟成させることも出来ますが、今すぐにでも楽しめるワインです。」

コッリ・ディ・サレルノ IGT 2007年
            モンテヴェトラーノ

■ 楽天での最低参考価格 6980円

 ボルドーを代表するぶどう品種・カベルネ・ソーヴィニヨン60%にメルロー30%、そしてカンパーニャ州を代表する土着品種・アリアニコ10%のブレンドワイン。香りは南仏やニューワールドのシラー種のような妖艶でスパイシーな香り。口に含むとほんのりと甘く、それでいてアフターが長くパワフル。どうしても若いのでタンニンを感じてしまうが、その割りにはシルキーで滑らか。酸もちょうどいい。

以下はインポーターと販売店のコメント。

 あのワイン評論家、ロバートパーカーに「南イタリアのサッシカイア」と賞賛を受け、鮮烈デビューを果たしたスーパー・カンパーニャワイン“モンテヴェトラーノ”。2007年ヴィンテージが2005年に続きイタリア5大ワイン評価誌全てで最高評価を獲得。「色彩はザクロ色で、ベリー系果実やスミレの花などの豊かな香りが、デリケートなスパイス香に包まれます。口に含むと滑らかなタンニンが心地良く、想像を絶するポテンシャルの強さと複雑さ、バランスの素晴らしさが感じられます。濃厚な果実味と、余韻の最後に至るまで魅惑的な南イタリアを代表する偉大なる赤ワインです。」