教育主任挨拶
北大眼科における教育に関する位置づけ

 大学病院としての三大業務は、臨床、研究、教育とされています。この中で後回しにされがちなのは教育かもしれません。要因としては急務ではないこと、さらに結 果が一見してわかりにくいことが挙げられます。しかし 長い目でみると若手医師の初期教育というものが、その 一生を左右するといっても過言ではないほど大切です。 たとえ他の業務で多忙であっても、決して手を抜いてはいけないもの、それが教育だと思っています。我々は、 手術・外来診察・カンファレンスを3本柱として教育に取り組んでいます。

 手術教育

 北大眼科では年間約2,000件の手術を安定して行っています。その内容がバラエティーに富んでいることも特徴で、レベルの高い手術を大量に間近で経験し、手術手技を学ぶことができます。さらに、豚眼を使用したウ ェットラボで手術練習を行い、実際の執刀に向けた準備 をします。実際、例年後期研修医の先生も半年間の教育 で白内障手術の執刀を積極的に行い、すべての過程を一人で執刀しきれるようになっています。

外来診察教育

 北大眼科には13の専門外来があります。日々の外来患者さんや入院が必要な患者さんの診察に携わるうちに 一般眼科医が滅多にみることのできない専門性の高い疾 患について多くを学ぶことができます。 また初診チェックを若手医師向けに行っています。その日の初診の症例が最終的にどのような診断と治療方針になったのかについて、外来終了後に上級医から学ぶことができます。自分が担当しなかった症例についてもリアルタイムに、広く知識を得られるというメリットもあ ります。

カンファレンス

 北大眼科では、医局員が一堂に会して話し合いをする 機会が多くあります。教育熱心なスタッフ、医局員一同 の協力により活発な討論が繰り広げられています。

                                                                                             

■クリニカルカンファレンス

 毎週月曜日に、手術前後の症例を検討して問題点を 話し合います。また診療で遭遇した珍しい症例につい て報告、議論する場でもあります。これにより多くの 臨床経験を分かち合うことができます。

■リサーチカンファレンス

 毎週水曜日に、基礎・臨床研究についての講演をおこない討論します。他大学から先生をお招きしてご講 演をしていただいたり、若手医師の学会の予行会も行い推敲します。「実際の発表より緊張します~」という若手医師の感想も聞かれたりもしますが、この予行会を経験することで学会発表のスキルを磨き、落ち着いて本番の発表に臨めるようになることは間違いない でしょう。

■モーニングクルズス

 研修医、専修医向けの少人数での講義を年間約80 回程度行います。始業前の早朝に集まり、一般的な内容から専門性の高い分野まで幅広く講義が行われま す。教科書では決して教わることのできない話を聞くことができます。