留学報告(米国・ハーバード大学)

稲福 沙織

 2015年10月からボストンのMassachusetts Eye and Ear Infirmary に留学させていただいております。ボストンはアメリカ北東部、ちょうど札幌と同じぐらいの緯度にある人口450万人の都市です。煉瓦造りの美しい家並みが続き、数々の美術館や交響楽団、野球やアメフトなどのチームも揃い、芸術やスポーツの街でもあります。ボストンは寒いというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、実は札幌よりも暖かく雪も少ないのでとても快適です。
 私の所属する血管新生ラボはDr.Connor グループとDr.Vavvas グループに分かれておりますが、隔週で合同ラボミーティングが開かれます。この他にもretina research fellow 全体のミーティングもあり、自ら発表する他、世界中から集まった研究者のプロジェクトを知る良い機会となっています。
 また、基礎研究の他にも臨床のfellow に混じって学会発表をする機会をいただけたり、総回診やカンファレンス、講演会、手術トレーニングプログラムに参加させて頂いたりと、とても恵まれた環境です。
 渡米後、瞬く間に2年が過ぎ、ようやく論文投稿に漕ぎ着ける事ができました。帰国までにacceptされるよう気を抜かずに残り数ヶ月を過ごしたいと思います。最後になりましたが、このような留学の機会を与えてくださった石田晋教授、野田航介准教授を始め、医局員の先生方に心から御礼を申し上げます。

ルームメイトのJacey、Julie、友人のSuzette、Mikeと

Nantucket retina meetingにて

向井先生と臨床のretina fellow