国内留学報告(慶應義塾大学編)

大口 剛司

 皆様こんにちは。2009年10月から慶應大学で角膜の勉強をさせて頂いております大口です。4月に慶應大学から石田晋教授が就任され、この度国内留学のチャンスを戴きました。ご存じの通り慶應大学は角膜の臨床、研究ともに国内トップクラスで、角膜移植件数は年間200件近くにものぼります。患者さんは全国のみならず海外からも受診され、様々な疾患を見ることが出来、大変勉強になっております。

 留学にあたり不安な面もありましたが、坪田教授はじめ角膜グループの皆様、スタッフ、研修医の先生方、またコメディカルの皆様にも大変親切にして頂き、楽しい留学生活を送らせて頂いております。赴任早々にテニス大会、医局旅行(熱海温泉)、忘年会(新人?のため芸も披露)等イベントがたくさんあったことが幸いしたかもしれません。

 現在角膜移植は従来の全層移植から、角膜の悪い部分のみを移植するパーツ移植へと発展し、その手技も日々進化しております。その進化を目の当たりにすることが出来、すばらしい経験をさせて頂いております。また再生医療の技法を用いた培養上皮移植も行われ、良好な結果が得られております。

 今回の留学は1年間を予定しているので、どこまで習得出来るか分かりませんが、少しでも多くのことを学んで北海道の角膜医療に貢献できたらいいなと思っております。

 最後にこのような機会を与えて下さいました石田教授はじめ北大眼科の皆様、また快く引き受けて頂きました坪田教授はじめ慶大眼科の皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。