「銀座ハプスブルク・ファイルヒェン」のオーストリア菓子
銀座グルメバイブル・オーストリア料理で、2つ星を獲得したレストラン(→ 銀座グルメバイブル・オーストリア料理の頁を参照)が販売するお菓子。オーナーシェフである神田さんは、オーストリアの名門ホテル「ノイエ・ポスト」や「ウィーン・インペリアルホテル」を経て、2004年にオーストリア国家公認料理(キュッヘン)マイスター試験にトップ合格し、2006年に赤坂に「カー・ウント・カー」の料理長に就任。その後、2012年に独立してこの店をオープンさせた。
今回ご紹介するのはこのレストランのお菓子である。この店ではオーストリア菓子の販売にも力を入れており、レストランで購入できる他、下記のネットショップからも購入できる。僕がオーストラリア菓子を初めて食べたのは、チョコレート菓子である「ザッハトルテ」。三十数年前だったと思うが、当時のプランタ銀座にあった「デメル」や「ツッカベッカライ カヤヌマ(→ 銀座グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」で購入したと記憶している。この時には、ちょっと甘くてクラシックな味だなあというくらいの印象しか持たなかった。ところがある日、同僚だった野田航介先生からこの店のクッキーをいただき、その繊細かつ複雑で芳醇な味に魅了されてしまった。
僕のお勧めは「テーベッカライ グロース」と要冷蔵の「ファイルヒェン」と「カーディナルシュニッテ」の3つであるが、とりわけ伝統的なクッキー「テーベッカライ」がいい。4種入りの「テーベッカライ グロース」には、バニーレ(バニラ)やショコラーデ(チョコレート)、リンツァ(シナモン)、マンデルン(アーモンド)などのクッキーが入っている。マンデルンを含まない3種類の「テーベッカライ クライン」もあるが、折角購入するなら4種セットの方がお勧め。(2024年8月追加)
https://habsburg-shop.jp
中央区銀座7丁目8-7 GINZA GREEN7階 ![]()
電話番号:03-5537-3226
定休日:日曜と月曜
営業時間:【ランチ】11時半〜15時半、【カフェ】13時半〜15時半、【ディナー】18時〜22時半
予算:テーベッカライ グロース(4種詰合せ)5700円、ファイルヒェン2850円、カーディナルシュニッテ3300円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「GINZA SIX」を過ぎ、右側の「フェラガモ」や「PIAGET」の並びにあるビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分
最寄りのランドマーク:GINZA SIX、フェラガモ
お勧めポイント:日本最高峰のオーストリア菓子
オリジナルフレーバーティーである「ハプスブルグブレンド」と「テーベッカライ グロース」のセット。もちろん、「テーベッカライ グロース」単品でも購入できる
開けるとこんな感じ
「テーベッカライ グロース」には4種類のクッキーが入っている
バニーレ(バニラ)。素朴なバニラ風味のクッキーに、杏ジャムの酸味が加わることで素晴らしいハーモニーとなる
ショコラーデ(チョコレート)。サクッとフンワリとした食感で、すぐに溶けて無くなってしまう。バターとカカオの風味も素晴らしい
リンツァ(シナモン)。シナモンの妖艶な香りとラズベリーの粒々食感が新鮮。食感はボソボソしていながらも、味は実に洗練されている
「ファイルヒェン」の重厚な外観。「テーベッカライ」単品も同様な重厚感のある箱に入ってきます
まるで一口サイズのチョコパウンドケーキのよう。甘さがちょうど良く、ラズベリーの爽やかさと粒々食感もいい。赤ワインとブランデーが入っているせいか、とても味わい深く仕上がっている
カトリック教会の最高位である枢機卿の衣類を真似たとも言われる「カーディナルシュニッテ」。メレンゲ生地と卵黄の生地を交互に絞った生地にエスプレッソムースを挟んだお菓子
エスプレッソムースは香り高く滑らかで、メレンゲ生地もサクッとして美味しい。冷凍ケーキとしては上出来
現在は販売されていない「マンデルコッホ」。どれもシットリとバター感満載で、万人受けするお菓子
チョコレートとお酒を好んだエリザベート皇妃(愛称シシィ)にちなんで作られた「シシィ」
ブランデーの香りやラムの風味。実際には赤ワインも入っているらしく、重厚な味わい。思ったほどしっとり感はなく、密度の高いクラッシックショコラのような味。それに胡桃やヘーゼルナッツの食感が心地よいアクセントを与えており、蒸留酒やフルボディの南仏ワインにも合いそう
テーベッカライ
中はこんな感じで、3種類のクッキーが入っている
バニーレ(バニラ)。全粒粉クッキーのようなザクザクとした食感。甘さも控えめで、バターの香りも豊か
ショコラーデ(チョコレート)。ダークチョコの様にビーターでありながら、カカオの香りをしっかりと感じる。サクッとした食感やホロホロと崩れる食感も素晴らしい。あまりの美味しさに無限ループ状態。蒸留酒とも絶妙に合い、僕のイチオシのクッキー
リンツァ(シナモン)。パウンドケーキの様にしっとりとしており、シナモンの香りが心地よい
このビルの1階です
奥にイートインスペースもあり、パフェやチョコレートスイーツも味わえる
イートインスペースのメニュー1
イートインスペースのメニュー2
イートインスペースのメニュー3
これが辻口氏。テレビで見かけることもあるだろう
店内
これがお勧めの「アッシュセレクション」
「アッシュセレクション」34粒の内容
ペルーのビウラ地方で収穫した希少価値の高い幻の‟ホワイトカカオ”を熟成させて使用した「カカオ ブラン ドゥ リリュジョン」は、カカオ豆の特徴が分かるいわゆる「ビーントゥバー」。美味しいが高額でコスパが悪いのが難点
購入した「アッシュセレクション」17粒
「アッシュセレクション」17粒の内容
2018年受賞作品である「C.C.C.ショコラ 陰翳礼讃(いんえいらいさん)」は、カカオの特徴をしっかりと感じさせ、日本酒、味噌、米麹粉、山椒、加賀棒茶などの和の食材を用いている。中でも、味噌とアプリコットのハーモニーが絶妙な“EI”とガナッシュ日本酒の“REI”はお勧め
「C.C.C.ショコラ 陰翳礼讃」の説明書き
これが銀座松坂屋跡にできた「GINZA SIX」
地下2階にあります
こちらがお土産用の和菓子を販売するショップ
和の雰囲気の店内のイートインでは、かつての「くろぎ」で評判だった鯛茶漬けと甘味、薄茶などがいただける
「常葉 白練(ときばしろねり)」
箱は2段になっている
上が抹茶葛のゼリー、下が国産クリームチーズの2層仕立てとなっている。どちらの層も食感はやや硬めで、ネットリとしている
そのまま食べても美味しく、例えて言えば抹茶のレアチーズケーキのようだが・・・
黒蜜と抹茶パウダーをかけて食べると、コクのある和の味に変化する
新商品である「まゆら 露路(ろじ)」は、「廚菓子 くろぎ」で人気の「蕨餅」を商品化したもので、2日前までの予約が必要ではない
蕨餅にかけるのは、“ほうじ茶きな粉”と“宇治茶のきな粉”の2種類で、瓶の中には黒蜜味と宇治抹茶味の2種類の蕨餅が入っている。蕨餅はモチっとしていて硬めなので、トロトロ好きの僕好みではない
黒蜜味の蕨餅に“ほうじ茶きな粉”をかけたところ
宇治抹茶味の蕨餅に“宇治茶のきな粉”をかけたところ
「茶香衣」は、自分で餡を詰めて食べる最中
2種類の瓶詰めの餡と抹茶最中の皮が入っている
小豆餡を塗る
抹茶餡を塗る
最中の皮はサクッとしていて悪くはないが、肝心の最中の皮の香ばしさに欠けていた
