その他世界の旨い店

寒軒大飯店

 高雄市内にある本格的な飲茶専門店。かなりの大型店で、店内はテーブル間隔がゆったりとしていてとてもゴージャス。まずは好みの温かいお茶と「金牌(Gold Medal)台湾啤酒(ビール)」を注文。すると間髪を入れず、ワゴンが次々とやってくる。ワゴンは蒸し物、焼き物、揚げ物、煮物、ニラ饅頭、北京ダック、スープ、野菜類、デザートなどいろいろあるので、すぐにたくさん選ぶのではなく、いろいろ見てから少しずつ選ぼう。しかも、実はこれだけではないのである。この他に、炒め物やチャーハン、お粥、麺類などのアラカルトメニューもあるのだ。なので、こちらのメニューからも是非オーダーしたい。
 ワゴンでは、「黄金片皮鴨(北京ダック)」や「鶏の醤油煮」、名前は忘れたが「薄い皮の春巻きのような海老のすり身揚げ(写真)」などがお勧め。アラカルトメニューでは、「鹹魚雞粒炒飯(干し魚と鶏肉のチャーハン)」や「宮保爆雞丁(鶏の唐辛子炒め)」などがお勧めである。ザックリと評価すると、蒸し物は普通で、煮物とデザートはダメ。焼き物や揚げ物、チャーハンなどが美味しいといったところ。もしもこの店が香港の店ならギリギリ1つ星、日本の店なら1.5つ星くらいの評価となるであろう。料理は旨味調味料を多少感じるが許容範囲で、女性マネージャーは日本語が堪能なので、日本人客も安心して利用できる。(2013年11月追加)

港都茶楼

 シティホテルの3階にある人気の飲茶専門店。店内はかなり広く、優に100人以上は入れそうな広いスペースであるが、予約して出かけた日曜日の昼には既に満席だった。
 この店の飲茶はワゴンサービス。もちろん、ワゴンメニュー以外のアラカルトメニューの数も多い。先ずは「台湾啤酒」とウーロン茶を注文したが、台湾啤酒は2種類あるので「金牌(じんばい)台湾啤酒(たいわんびーちゅー)」と告げよう。ビールが来る前に次々とワゴンサービスがやってくる。ワゴンで特に美味しかったのは、ローストダック「明爐烤鴨」とタラの豆そぼろ蒸し「豆蒸鱈魚」の2つ。この他に比較的美味しかったのは、モツの臭いが気にならなければ「酸菜滑龍腸」、そして海老シューマイ「蝦仁鮮焼賣」と蝦のクレープ蒸し「蝦仁腸粉」など。アラカルトメニューで美味しかったのは「台式海鮮炒麺」と「鹹魚雞粒炒飯」。「台式海鮮炒麺」は干しエビの風味の塩焼きそばで、濃厚な味と太い平麺のコンビネーションが何とも言えず美味しい。「鹹魚雞粒炒飯」は干し魚と鶏肉のチャーハンで、干し魚の臭いが気にならなければかなり美味しいと感じるはず。ガイドブックお勧めの海老のマヨネーズ炒め「富貴蝦球」は確かに美味しいが、日本でもよくある新鮮味のない味だった。デザートはどれもイマイチで、「杏仁豆腐」だけがまあまあ食べられた。もしもこの店が香港の店なら1.5つ星、日本の店なら2つ星くらいの評価となるであろう。日本語メニューもあり、日本語を話せる店員もいるので気軽に使える。(2013年10月追加)

高雄市大仁路43号 翰品酒店3階  
電話番号:07-561-4688
定休日:無休
営業時間:11時〜21時
予算:明爐烤鴨220元、豆蒸鱈魚125元、台式海鮮炒麺200元
アクセス:高雄MRT橘線・(捷運)盬埕埔站から300m(高雄市二二八和平公園の南側)
最寄りのランドマーク:高雄市二二八和平公園、大仁路
お勧めポイント:高雄ナンバーワンの本格飲茶店

蟳之屋

 蟹料理で有名な高級海鮮料理店。2階まで吹き抜けとなっているため、天井が高く中華料理店としてはかなりゴージャスな感じだ。今回訪れた同じ高級海鮮料理店である「海天下(掲載していない)」と比較しても、味、雰囲気、サービス、全てでこちらの方が良かった。この店の名物は「塩酥蟳」。これは蟹(シマイシガニ・虎蟹)を揚げ、それを塩味の揚げニンニクを使って炒めた物で、これは予想通りの美味しさ。むしろ、僕のお勧めは「蟳米糕(蟹ご飯)」と「炒紫菜蛤」の方。「蟳米糕」は豚肉入りおこわに、蟹をのせて蒸したご飯。おこわにほんのりと蟹の香りが移り、蟹はそのまま食べても添えられる蟹酢につけて食べても美味しい。「炒紫菜蛤」は台湾産の生海苔と細かく刻まれたハマグリの炒め物で、シンプルながら両者の食材のハーモニーが素晴らしい。この他のお勧めは、採れたての台湾産海苔を使ったスープ「海菜湯」と澎湖島の珠螺(巻き貝)を漬け込んだニンニク風味の「醃漬珠螺」など。
 日本語メニューがあり、店員のサービスも良くマダムも日本語が堪能なので安心して利用できる。時価で使用する食材の重さも異なるせいか、日本語メニューには価格表示がなく少し不安を覚えるが、ハタや伊勢エビなどの高級食材を注文しない限り、3〜4人で食べれば1人当たり4〜5千円くらいをみれば十分だと思う。香港の同じような高級海鮮料理店と比較してみてもコストパフォーマンスは抜群でお勧めである。どの料理もシンプルな調理法でありながら、素材の旨味を上手く引き出していてとても美味しかった。(2013年9月追加)

高雄市民生一路93号  
電話番号:07-226-6127
定休日:無休(旧正月休みあり)
営業時間:11時半〜14時、17時半〜21時
予算:塩酥蟳700〜950元
アクセス:高雄MRT橘線・(捷運)信義国小站から300m
最寄りのランドマーク:民生一路、金門街、匯豊商業銀行
お勧めポイント:蟹料理で有名な高級海鮮料理店

紅陶上海湯包

 デパートの「漢神百貨」・ホテル「漢來大飯店」の10階レストラン街にある小籠包専門店。店内は高級感のあるインテリアで、何故か子供連れのファミリー客が多い。この店のシェフは「鼎泰豊(ディンタイフォン)」で修行したそうだが、小籠包や餃子は「鼎泰豊」よりもコクがなく、どれもサッパリとしている。むしろ近くにあるB級小籠包専門店「龍袍湯包」の方が濃厚であるが、「龍袍湯包」の方は小籠包以外のメニューが全くダメで、チープな雰囲気やサービスも含めて掲載できるレベルではなかった。
 先ずはいつものように「金牌(Gold Medal)台湾啤酒(ビール)」を注文しようと思ったら、この店では金牌が付いていない安い「台湾啤酒」もあったので、試しにそちらを注文。結果としては、やはりモンドセレクション金賞受賞の「金牌 台湾啤酒」の方が美味しかった。小籠包が出てくるまでの間は、ワゴンの小皿料理を注文し、これを肴に一杯。この日のワゴン小菜は7種類くらいあったと思うが、(名前は分からないが)「鶏の老酒漬け」が絶品だった。その他にもサッパリとした「キクラゲの酢の物」やピリ辛の「キュウリの漬け物」なども悪くない。
 通常の小籠包は、生姜の千切りを入れた酢醤油に浸してからレンゲにのせ、さらに生姜をのせて食べるが、この店の小籠包はサッパリしているので酢醤油にラー油を加えて食べた方が美味しかった。小籠包は通常の「上海湯包(月曜だけこれのミニサイズのものもある)」と蟹味噌入りの「蟹粉小籠包」の2種類を食べれば十分である。店のお勧めの「素菜蒸餃(野菜入り蒸し餃子)」は餡が野菜だけなので食感が悪くサッパリしすぎで、「菜肉餛鈍湯(豚肉と野菜のワンタンスープ)」はスープにコクがなくお勧めできない。「小籠包」と「鶏の老酒漬け」の他にもう一つお勧めなのが「蝦仁蛋炒飯(海老チャーハン)」。パラっと炒められていて葱が香り、シェフのスキルを感じる最高のチャーハンであった。ちなみに、メニューには日本語表記もあり、安心して利用できる。(2013年9月追加)

高雄市成功一路266号 漢來大飯店10階  
電話番号:07-213-5751
定休日:無休
営業時間:11時〜14時半、17時半〜21時半
予算:蟹粉小籠包(10個)280元、蝦仁蛋炒飯150元
アクセス:高雄MRT紅線・(捷運)中央公園站から800m
最寄りのランドマーク:漢神百貨、漢來大飯店
お勧めポイント:ゴージャスな雰囲気の小籠包専門店

大匠門

 深夜にホテルに到着した僕らの“この時間にビールが飲めて美味しい店はどこ?”というリクエストに対し、ホテルマンが教えてくれたのがこの店。店内はドアが開け放たれ、外にもテーブル席がある。店内のインテリアは中華料理店としてはミスマッチとも思える葛飾北斎の浮世絵をオマージュした壁画と、天井にはレーザービームが揺れ動く。さらに、BGMにレディ・ガガや少女時代といったポップミュージックが大音量で鳴り響く。初めて訪れたら、この店本当に美味しいの?と疑いたくなるような微妙な雰囲気であるが、若者には結構人気があるらしく、深夜まで賑わっている。
 この店でいろいろな食べた結論としては、この店は炒め物と揚げ物が旨い!というのが僕らの一致した見解。メニューは中国語のメニューのみで、店員は日本語も英語も話せないが、メニューが漢字なので何となく通じるのである。とにかく、メニューの中のお勧めマークが付いたものを注文すればまず間違はいない。メニューはどれも一皿300〜400円くらいと格安で、先ずは地元のビール「金牌(Gold Medal)台湾啤酒(ビール)」を注文すると、お通しとして豚の耳の和え物「猪耳朶」が出てきた。後で追加注文した「青島啤酒(ビール)」や「ハイネケン」よりも、むしろ「金牌 台湾啤酒」の方が飲みやすくて美味しかった。地元客を観察していると、飲み物を勝手に冷蔵庫から取り出しては飲んでいる。聞けば、この店のようにサービス料を取らないB級料理店では、客が勝手に取り出して飲むというセルフサービスシステムをとる店が多いのだそうだ。
 注文を取りに来た店員は僕らが日本から来たと知り、刺身を勧めてくれたが、ガイドに載っていない店という不安もあったのでひとまずはパス。店員のお勧めとお勧めマークが付いた品からチョイスした。「金沙豆腐」はゴマの風味?の塩味の豆腐で、外側がカリッと揚げられ、中がトロッとしていてビールのつまみにピッタリで、これはお勧め!「鹹酥龍珠」は味付けが「金沙豆腐」と似た魚の切り身の揚げ物で、これもまた美味しい。「宮保雞丁」は唐辛子の効いた鶏の炒め物で、「火爆溪蝦」は蝦の唐揚げの辛子ニンニク炒め。この4つが今回2回通って食べた数々の料理の中で最もお勧めだ。この他に、「徳國猪脚」は豚の脚を煮て更にコンガリと焼いたもので、これもまあまあ美味しい。締めにはカキのビーフン(食感はビーフンと言うより素麺に近い)「蚵仔麵線」がお勧め。今回僕らは試すことが出来なかったものの、他の人のブログ上のお勧めとしては、「椒鹽鮮蝦(蝦のスパイシー揚げ)」、「月亮蝦餅(蝦入り焼き餅)」、「葱爆牛肉(牛肉と葱の辛子炒め)」、「炒山蘇(山蘇という野菜の炒め物)」、「蛤蜊絲瓜(アサリとヘチマの炒め)」、「油條酥(油揚げの中に海鮮素材が入ったような揚げもの)」、「脆皮肥腸(ホルモンのカリカリ揚げ)」など。まるで家庭料理のように決して高級な味はしないが、ビールを飲んでたらふく食べるB級台湾グルメと考えれば十分お勧めできる。それにしても、僕らが食べていると、物売りのおばさんが勝手に店の中に入ってきて、いろいろな物を売りつけるのには驚いたなぁ〜。(2013年9月追加)

高雄市新興區復興二路145号  
電話番号:07-281-8828
定休日:無休?
営業時間:17時〜翌2時
予算:宮保雞丁100元、金沙豆腐120元
アクセス:高雄MRT紅線・(捷運)中央公園站から800m
最寄りのランドマーク:寒軒國際大飯店
お勧めポイント:炒め物と揚げ物が旨いB級台湾中華

信号

 歩行者信号にはカウントダウン表示があり、待つときにイライラすることはない。また、日本以外の他の国と同様、赤信号でも右折はOKなので、歩道を渡るときには注意が必要

歩道

 大通以外には基本的に歩道はない?建物側の通りの1階は柱で空間があるが、歩道ではない。これは車やバイクの駐車スペースあるいは飲食店内ならイートインスペースとして使われているようだ。視覚障害者や身体障害者には厳しい交通環境かも。

飲食店と夜市

 食べ物の値段は基本的に日本の1/3くらいの感覚。日本と同様チップの習慣がないにもかかわらず、飲食店ではやたらビールを注いでくれ、なくなるともう一本いる?と聞いてくる。また、どの店もすぐに皿を下げに来る
 深夜までやっている屋台や小さな飲食店の通りが市内に何カ所かあり、「夜市」と呼ばれている。麺類の店やお粥の店が多く、中には台湾名物の「臭豆腐」や果物などのデザートの店なども。

車の修理工場と中古販売店が多い

 台湾は中古車が多いせいか、バイクや車の修理店がかなり多い。しかもどの店も中古車の買い取り販売も行っていて結構賑わっているのだ。

コンビニは日本式

 台湾には日本式のコンビニが多く、「セブンイレブン」と「ファミリーマート」がほとんどを占める。台湾と同じように暑い香港では、ドアがない開けっぴろげの店が多いが、台湾のコンビニは日本と同じようにドアが閉まっている。また、日本のお菓子やおでん(関東煮)などもあって品揃えも日本に近い。ちなみに、日本ではコンビニの袋は無料だが、こちらは有料である。

高雄はバイク天国

 バイクを乗っていない人でも日本人のようにマスクをしている人が多い。特に、バイクのドライバーの5人に1人くらいがマスクかスカーフで口と鼻を覆っている。また、マスクは模様の入ったカラフルかつファッショナブルなものが多い。

地下鉄

 高雄の地下鉄は2路線ある。道路には細長い青いKのマークの案内板が立っているのですぐに分かる。地下へ下りてから、自動券売機のタッチパネルで目的地を選択し、そして購入枚数を決めたら値段が表示されるのでコインを投入。すると青いプラスチックのコインが出てくる。このコインの中にはICチップが入っているらしく、改札を通る際には青いカードマーク表示のタッチセンサーにタッチして入り、改札を出るときにはコインの投入口に入れると出られる。

エスカレーター

 観察していると、エスカレーターは基本的に関西のように右側に寄って乗るようだ。しかしかし、デパートなどではそれほど気にせず2人並んで乗っていることも多い。

台湾の女性はスリム?

 民族的な体質なのか?食事のせいなのか?ほとんどの台湾女性は小顔でスレンダーである。年輩女性以外で太っている女性を見かけることが少ない。

日本料理店が多い

 韓国ではトンカツが人気であったが、高雄ではトンカツ以外では焼き鳥などの串物居酒屋が人気で、この他にカレーやラーメン、すき焼きの店などを見かけた

自転車とレンタサイクル

 バイク天国の高雄だが、自転車はほとんど走っていない。しかし、地下鉄駅や市内の各所の有名ポイントには公共のレンタサイクルスポットがある。利用方法は簡単で、まずは、クレジットカードを挿入して、中国語表示か英語表示かを選択。そしてカード裏の3桁の番号を入れカードを引き抜く。希望の自転車番号を押し、赤のボタンを押してから90秒以内にハンドルを持って一度押して手前に引き抜くと、ハンドルに取り付けられている金属板を引き抜くことが出来る。2〜3回に1回くらいエラーとなることがあるので、その場合には一度返還手続きをしてから再度借りる操作をしよう。返還はハンドルの金属板を差し込み、緑ランプが点灯したらクレジットカードを挿入してカード裏の3桁の番号を入れてエンターを押していく。最後に値段を確認したら最後にキャンセルボタンを押すと初期画面に戻って完了となる。市内のどこのレンタサイクルスポットでも乗り捨てることが出来るのでとても便利。ちなみに、最初の1時間は無料で、以降30分ごとに20元となり、1日12時間利用可能である。

台湾ビール(台湾啤酒)

 台湾でビールと言えば「台湾啤酒」である。通常の飲食店では「金牌(Gold Medal)台湾啤酒」と「台湾啤酒」の2種類を置いている。お勧めはもちろんモンドセレクション金賞受賞の「金牌 台湾啤酒」の方。しかし、「愛河」沿いエリアの人気B級海鮮料理店「七美望安(美味しくなかったので未掲載)」を訪れた際に、他にもいろいろなビールがあることが判明。これ以外に写真のような生ビール、マンゴービール、パイナップルビール、黒ビールなどがラインナップされていた。中でも低アルコールのマンゴービールがジュースのように爽やかで、蒸し暑い台湾にはピッタリのビールであった。

Le Crocodile

 今回のバンクーバーの旅では、バンクーバーで人気のフレンチ店を3軒訪れたが、この店が日本やパリのフレンチに最も近く美味しかった。それもそのはず、この店は「Vancouver Restaurant Awards 2012」のBest Upscale Frenchに輝いた店なのである。
 ビルの1階にあり、フォーマルとカジュアルの両方の雰囲気を併せ持つレストランである。店を訪れると、まだ開店して間もないのにも関わらず、すでに半分以上の客席が埋まっていた。やはりかなりの人気店らしく、予約なしでは入れないようだ。
 初めての店なので、シェフのお勧めの「Chef’s Tasting Menu」とそれに合わせたグラスワインコース「Sommelier Suggested Wine Pairings」を注文。サプライズ的な料理は一切なかったが、どれも火加減が良く、軽めの味付けで美味しい。美味しかったのに何故1つ星かというと、これは日本やフランスのフレンチ店も含めた評価であり、もしもカナダ限定であれば2つ星としても良いくらい。(2013年9月追加)
http://lecrocodilerestaurant.com/

100-909 Burrard St. Vancouver  
電話番号:604-669-4298
定休日:日曜・祝日
営業時間:【月曜〜木曜】11時半〜14時半、17時半〜22時、【金曜】11時半〜14時半、17時半〜22時半、【土曜】17時半〜22時半
予算:Chef’s Tasting Menu (Five course Tasting Menu) 75ドル、Sommelier Suggested Wine Pairings 45ドル
アクセス:スカイトレイン・Burrard駅を出て右へ。「クライストチャーチ大聖堂」、「Fairmont Hotel Vancouver」を過ぎ、Robson Streetの2つ目のSmithe Streetを右折するとすぐ左側。スカイトレイン・Burrard駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:クライストチャーチ大聖堂、Fairmont Hotel Vancouver、Smithe Street
お勧めポイント:Vancouver Restaurant Awards 2012のBest Upscale Frenchに輝くフレンチ店

麒麟
Kirin Restaurant Vancouver Downtown本店

 バンクーバーの街を歩いていると東洋人とよくすれ違うが、そのほとんどは中国人である。そういえば、この街には北米でも有数のチャイナタウンがある。バンクーバー在住の中国人や日本人に最も人気のある中華料理店がこの「麒麟」で、バンクーバーに2店、カナダに計4店舗ある。店内は中国語を話す観光客や地元の中国人客で常に賑わっている。あくまでも推測ではあるが、この日の客の8割くらいが中国人客で、残りの2割が日本人と他の国といった感じだ。
 入り口を抜けると天井が高く奥行きがあり、思った以上の大箱店である。入り口側にも僅かながらテーブル席があり、2階へ向かう正面の階段を上ると、広いメインダイニングがある。メニューは中国語と英語の他、日本語も併記されているのでとても親切。昼はランチタイム用の飲茶中心のメニューで、ほとんどが5ドル前後の価格。ディナー用のメニューは、ランチ用に比べるとかなり高い。なので、ディナーで食べるなら活ロブスターが入った2名198ドルの「活ロブスターのコンビネーション」のコースがリーズナブルだ。メニューに中国ビールと日本のビール(アサヒとサッポロ)があったので、僕らはサッポロ黒生をチョイス。
 結論として、この店の料理は美味しい料理を上手く選べば結構良い店であるが、選び方を誤れば“ウーン”という感じである。ランチタイムに行った今回の良かったメニューと悪かったメニューを列記すると、良かったものは「海老蒸し餃子」や「特製醤油味のライスロール焼き」などの点心類と「黄韮・エビ・豚肉の湯葉巻き揚げ」などの揚げ物である。別な日に行った友人によると活ロブスターを使った「Live Lobster Special」も美味しかったそうだ。逆にダメだったものは、長粒米を使った「麒麟スペシャルチャーハン」や硬かった「マンゴープリン」、まるで蒲鉾のような「牛挽肉ボールと乾燥タンジェリンピールの湯葉蒸し」、揚げすぎでソースが甘過ぎの「オヒョウのハラミのシェフ特製ソース」、ハチノスの臭みが抜けておらずカレー味ともマッチしていない「蒸した牛のハチノスのカレーソース」など。
 北米の中華料理店はどこもそうであるが、どの料理もボリュームがあり、いつものように注文すると、日本人なら残してしまうほどの量である。もしも料理が残ってしまい、翌日の朝食として食べたいと思ったら、包んでお持ち帰りすることも出来る。ちなみに、人気店なので予約は必須。2名で予約する際には、2名席か大きな丸テーブルのどちらが良いか?と聞かれるが、もしも相席が嫌ならば、かなり狭いテーブルであるが2名席の方をチョイスしよう。それにしても、これだけの大箱店にも関わらず、料理がテンポ良く出されるのは凄い。現時点でこれまで北米で食べた中華料理店の中では1番美味しかった。(2013年8月追加)
http://www.kirinrestaurants.com/index.php5

1172 Alberni Street Vancouver  
電話番号:604-682-2812
定休日:無休
営業時間:【月曜〜金曜】11時〜14時半、17時〜22時半、【土日・祝日】10時〜14時半、17時〜22時半
予算:Live Lobster Special 18.80ドル、黄韮・エビ・豚肉の湯葉巻き揚げ4.98ドル
アクセス:スカイトレイン・Burrard駅を出て右へ。「クライストチャーチ大聖堂」を過ぎ、「Fairmont Hotel Vancouver」前の細い通りAlberni Streetを右折する。交差点を1つ過ぎるとすぐ左側。スカイトレイン・Burrard駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:クライストチャーチ大聖堂、Fairmont Hotel Vancouver、Alberni Street
お勧めポイント:バンクーバーで中国人や日本人に最も人気のある中華料理店

HY’S ENCORE 
 STEAKHOUSE & COCKTAIL BAR
           バンクーバー店

 カナダに5店舗を展開するステーキハウスで、このバンクーバー店はダウンタウンの中心街にある。実はこの店、「Vancouver Restaurant Awards 2012」のBest Steakhouseに選ばれたほどの有名店である。窓がなく入り口しか見えない外観からはとてもステーキ店とは想像できないが、中は重厚感漂う大人の店なのである。しかし、店内はかなり暗く、まるでオーセンティックバーのよう。入り口付近にはバーが、そして段差のある奥のフロアにはテーブル席が配置され、、更なる奥にはガラス張りのキッチンが見える。気づかなかったが、ネットで調べてみると、この他に16名まで対応できる個室も完備しているようだ。キッチンの中を伺うと、インド・パキスタン系(あるいは西アジア系?)のシェフが焼いている。
 サービス担当の東洋系のチーフの方はとても親切で、気軽にメニューの相談にのってもらえる。ワインリストは、最近日本のフレンチ店でも見かけるiPadメニューで、これには細かい情報が掲載されているのでいい。先ずはグラスシャンパンと「チーズトーストCHEESE TOAST(2人前)」を注文。さらに、今回は折角なので、お手頃なカナダ産赤ワインを注文。若いカベルネソーヴィニョン種のブレンドワインであったが、コスパ的には良かった。前菜で注文した生のカナダ産オイスターは 「Gotham Steakhouse & Cocktail Bar(→ その他世界の旨い店・カナダの頁を参照)」 の方が美味しかった。さらに、本日のスープ「クラムチャウダー」は、ボストンで食べたものより上品で洗練された味だった。続いてメインの肉をいただく。HOUSE SPECIALITIESの数々のステーキも魅力的だが、今回僕が食べたHY’S FAMOUS STEAKSの「BONE-IN RIB STEAK」はとても美味しかった。これに対し、同僚の新田先生が食べたROASTED PRIME RIB OF BEEF「A HY’S TRADITION」はジューシー感がなく肉の旨味に乏しいため、お勧めできない。もしも、「BONE-IN RIB STEAK」以外で注文するとしたら「THE “ONLY” NEW YORK STRIP:our signature steak specially prepared with Hy’s steak sauce – “Only” available at Hy’s」が良いかも知れない。しかしながら、「Gotham Steakhouse & Cocktail Bar」同様、ミディアムレアで注文したが結果的にミディアムで出てきたのが残念だった。つけ合わせに注文したロブスターの身の部分だけをローストした「ATLANTIC LOBSTER TAIL」は甘みと弾力があり、溶かしバターをつけなくても十分美味しかった。さらに、デザートワインのアイスワインは複雑味がなくイマイチだったが、デザートの「キーライムパイ」は思っていたより美味しかった。 
 ちなみに、この店は基本2回転システムのようで、予約の際に17時半か20時半スタートのどちらかにしてほしいと言われた。また、人気店なので出かける前の予約は必須である。(2013年7月追加) 
http://hyssteakhouse.com/

Downtown 637 Hornby St. Vancouver  
電話番号:604-683-7671
定休日:無休 
営業時間:【ランチ】月曜〜金曜11時半〜15時、【ディナー】日曜から木曜は17時半〜22時、金曜〜土曜は17時半〜22時半 
予算:BONE-IN RIB STEAK 46.95ドル、ATLANTIC LOBSTER TAIL 29.5ドル 
アクセス:スカイトレイン・Burrard駅を出ると過ぎに右に「クライストチャーチ大聖堂」が見えるのでその裏通りのHornby Streetにある。スカイトレイン・Burrard駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:クライストチャーチ大聖堂、バンクーバー美術館、Hornby Street
お勧めポイント:ボーンリブステーキが美味しい

Gotham Steakhouse & Cocktail Bar

 バンクーバーのダウンタウン中心街にあるステーキ店。実はこの店、僕の知り合いのまた知り合いであるバンクーバー在住のカナダ人シェフが推薦してくれた店。僕がカナダで旨いステーキを食べよう!という思いに至った理由は、単純に美味しい赤身のステーキが食べたかったからである。最近日本でも肉の赤身の旨味を追求したドライエイジング(空気が対流する0〜4℃の部屋で肉を乾燥熟成させること)を標榜する店が増えてきたが、どの店に行ってもアメリカ・ボストンの「Fleming’s PRIME STEAK HOUSE & WINE BAR」で食べた「ニューヨークプライムリブステーキ」のようなジューシーで旨味のあるステーキには出会えていない。例えば、東京・虎ノ門に進出した全米で人気の高級ステーキ店「RUTH’S CHRIS STEAK HOUSE」も麻布十番の人気店「WAKANUI」もどこかしら違うのである。思わず、ステーキはやはり北米大陸で食べなければダメなのか?という思いに至ったのである。 
 店内に入ると天井が高く、まるで高級フレンチ店のようにシックで重厚感のあるインテリア。しかも、優に50〜60人くらいは入れそうな大箱店である。僕らのテーブル担当の恰幅のいい店員は、とてもフレンドリーでいろいろな注文にも笑顔で答えてくれた。 
 先ずはグラスシャンパンと地ビール、そしてシーフードの盛り合わせ「Seafood Tower」を注文。2段皿には、生牡蠣やボイルされた海老、タラバガニ、ズワイガニの蟹の爪、スモークサーモンなど色々入っていたが、結論としては、やはり生牡蠣がずば抜けて美味しい。なので、前菜は生牡蠣だけで十分だと思う。バンクーバーで生牡蠣を注文すると、店によっては3種類を置いている。西海岸産と東海岸産、そしてカナダ産の「Kusshi(クッシ)」である。「Kusshi(クッシ)」が最もポピュラーで、小ぶりであるが日本のサロマ牡蠣のように味が濃厚で美味しい。この店の生牡蠣も当然Kusshiなので、来店の際には必ず注文してほしい。続いて「シーザーサラダ」、そして店員お勧めのステーキ「Bone-in Rib Steak」を注文。つけ合わせのポテトは「マッシュポテト」、「フレンチフライドポテト」、「ベイクドポテト」の3種から選べるが、フライドポテトは日本の方が美味しいので、北米ではクリーミーなマッシュポテトがお勧め。この店では更にシンプルなマッシュポテトとニンニク入りのガーリックマッシュポテトのどちらかを選択できるが、お勧めはシンプルな方。「Bone-in Rib Steak」の肉を噛むと、旨味タップリでとてもジューシー。噛む度に深く肉の旨さをしみじみと感じさせてくれるステーキである。しかしながら、ミディアムレアで注文したにも関わらず焼き上がりはミディアムだったので、やはりレアと注文した方が良いかもしれない。また、大きなパンもカリッと温かくて美味しいし、デザートの「Ice Cream Sundae with Chocolate & Caramel Sauces」もこの種の店としては十分合格点。ワインリストは5000円〜10000円の若いワインが中心で、グラスワインもかなりある。もしもボトルで注文するなら、ボルドータイプのカナダ産ワイン「Laughing Stock “Portfolio” Red Bordeaux Blend Okanagan Valley 2010」が意外にもかなり美味しくお勧め。ちなみに、人気店なので行くときは必ず予約してから出かけた方が良い。(2013年8月追加) 
http://www.gothamsteakhouse.com/

615 Seymour St., Vancouver, BC V6B 3K3  
電話番号:604-605-8282
定休日:無休 
営業時間:【ランチ】月曜〜金曜:11時半〜15時半、【ディナー】月曜〜日曜:16時半〜23時、【バー】月曜〜金曜:11時半〜閉店まで、土日・祝日:16時〜閉店まで 
予算:Fresh Oysters today’s best selection18.5ドル、Seafood Tower 99ドル、Bone-in Rib Steak 56.96ドル 
アクセス:スカイトレイン・Granville駅を出て右へ。すぐに「ST REGIS HOTEL」が見えるので角を右折すると、すぐ右側。スカイトレイン・Granville駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:スカイトレイン・Granville駅、ST REGIS HOTEL、 
お勧めポイント:Bone-in Rib Steakが美味しいバンクーバーのベストステーキ店

ダウンタウンの街角には物乞いが多い

 ダウンタウンを歩いているとよく目に付くのが物乞い。ジッと座って帽子や空き缶などをもっているだけなので、特に危険ではない。意外と若い人もいて、中には20才台と思しき女性もいた。

日本車が多い

 カナダでは日本車が大人気だ。ヨーロッパ車やアメリカ車、韓国車等に比べ、圧倒的に日本車が多い。特に、タクシーはトヨタ・プリウスが圧倒している。また、日本に住んでいるとタクシーはいつでも拾えるように思うが、バンクーバーのタクシーは基本流さないようで、北京並みに拾いづらい。

ドラッグストアが多い

 街を歩いているとやたら目にするのがドラッグストア。日本のコンビニ並みに多い。それもそのはず、その商品は薬品やコスメにとどまらず、食料品や飲料水なども売っている。まさに、日本のドラッグストアとスーパーストアを足して2で割ったような店である。僕もカナダ滞在中の飲み物は、コンビニではなくドラッグストアで購入していた。

フライドポテトは多彩

 ハンバーガーショップなどでは普通のフライドポテトが出てきたが、他のラストランや飲食店では、他の国ではあまり見かけないようなフライドポテトが出てきた。マッチ棒のように細いものや螺旋状のもの、網状でカリカリのものなどコスモポリタンのバンクーバーのフライドポテトは実に多彩だ。加えて、どの店も塩味は薄めであった。

アジア人をよく見かける

 ダウンタウンを歩いていると、東洋人と顔を合わせることがしょっちゅうある。日本人かな?と思って近づいてみると、ほとんどが中国人である。バンクーバーにはチャイナタウンもあり、そのせいか移住してきた中国人や中国人旅行客が多いようだ。

エコな自転車が人気

 ヨーロッパの影響なのか?エコ意識からなのか?カナダでは自転車が人気らしい。ダウンタウンの道路には自転車専用道路があり、自動車や歩道と分離されている。また、自転車に乗ったビジネスマンと思しき人の姿も何人も見かけた。

慣れないと判別しにくいカナダコイン

 とにかく数字が真ん中に大きく書かれておらず、よく見なければ判別できないないほど。しかも、金額が小さくなるにつれてコインの大きさが小さくなるわけでもなく、5セント硬貨は10セント硬貨よりも大きいので余計に複雑。加えて、1ドルや25セントコインは2種類もある。ぱっと見分かるのは2色を使ったエリザベス2世の2ドルコインくらいだ。

夏はカラッとして最高

 西海岸的な気候のせいか、夏は毎日のように晴れ、暑い日でも25℃くらいだ。日本に例えれば、北海道の夏のようなカラッとした天気。しかも、山が近く海に囲まれているので心地よい風が吹き、日中暑くても日陰は涼しく快適。

ダウンタウンの歩きタバコが多い

 ダウンタウンを歩いていると、歩きタバコの人が日本より多いことが気になった。特に日本との違いは、女性の歩きタバコが多いことだ。

信号はすぐに赤になる

 カナダの信号は青になったと思ったら、10秒くらいするとすぐに「stop止まれ」をイメージする手をデザインした信号が点滅し、カウントダウンが始まる。なので、ターンオーバーが早く、赤信号で引っかかってもすぐにまた青になるのでイライラして待つことはない。

トロリーバス

 バンクーバーの街はもともと路面電車が走っていたらしいが、現在ではそれがなくなり、代わりにトロリーバスが走っている。

バンクーバー国際空港

 バンクーバーの街からバンクーバー国際空港までは、スカイトレインという電車が通っている。空港と街を結ぶ電車は車社会の北米ではかなり珍しいことで、しかもダウンタウンから国際空港まで25分で行けるのである。ちなみに、2010年のバンクーバーオリンピック時のアクセスを良くするために、2009年に作られたのだそうだ。
 空港で目立つのは、自転車やセグウェイに乗った警官である。外だけを警備するのではなく、建物内も自転車でスイスイと走るのには驚き。こちらは荷物を持った客とぶつかるのでは?とヒヤヒヤ・・・。

鏞記

 有名バーが集まる異空間「 ランカイフォン地区(→ 香港あるあるの頁を参照 )」のすぐ下の通りにある広東料理店。香港だけでなく日本にも多くのファンを持つため、早めに予約をしないと入れないほどの人気。ブッシュ元アメリカ大統領も訪れたという名店で、香港ミシュランでは2つ星を獲得したらしい。今回は2週間前に予約したが、土曜の夜の予約は取れず、金曜の夜の訪問となった。今回が初めてだが、ビルの3階全てが客席という大箱店であるにもかかわらず、全フロアが客で満杯であった。この店の名物は一日300羽も売れるという「金牌焼鵝(ガチョウのロースト)」。外の通りからもガラス越しに、ガチョウや鶏、鳩などのローストが吊されて見える。全ての客が注文するというこのスペシャリティ「金牌焼(ガチョウのロースト)」は、期待していた割には脱水しすぎで、ジューシーさも柔らかさもなく、僕も中国人の後輩もガックリ。もう一つ食べたかった2002年香港ベストオブベスト最優秀金賞に輝いた「紮蹄(古式豚足のスライス)」は予約が必要な料理らしく、今回食べることが出来なかった。この日美味しかったのは「智玲炒辣蛋(XO醤炒り卵)」と「禮雲子琵琶蝦(海老と沢蟹味噌の湯葉巻き)」の2品のみ。「禮雲子琵琶蝦」は2001年香港ベストオブベスト最優秀金賞に輝いた一皿で、沢蟹60匹分の味噌が使われている超贅沢な料理。ちなみに、写真の湯葉の皮の濃い茶色の部分が蟹味噌。「智玲炒辣蛋」は、フワッとした玉子の食感と深い味が何とも言えない新鮮味を感じる。広いフロアにはかなりの数の給仕人がいるが、給仕人によってサービスレベルにかなりの差がみられた。総体的な評価としては、美味しい料理があるものの、価格がやや高めで、その割にはサービスも悪く、コストパフォーマンス的には良くないのではという結論であった。日本語メニューがあり、日本語の話せるスタッフもいるのはいい。(2012年12月追加)

中環威霊頓街32−40号 鏞記大厦  
Yung Kee Bldg. 32-40 Wellington Street, Central 
電話番号:2522-1624 (日本語でもOK) 
定休日:無休(旧正月の3日間は休み) 
営業時間:11時〜23時半(日曜・祝日は17時半まで、飲茶タイムは14時〜17時半) 
予算:金牌焼鵝(ガチョウのロースト)150HK$(2000円)、禮雲子琵琶蝦(海老と沢蟹味噌の湯葉巻き)348HK$(4600円)、智玲炒辣蛋(XO醤炒り卵)120HK$(1600円)、鏞記受賞料理を含む2人用コース1120HK$(15000円) 
アクセス:地下鉄・中環駅D1 出口を出て右手に少し歩くと、角に「COACH」の入っているビルがある。その角を左折して坂を上がる。2本目の横の通り、威霊頓街(Wellington Street)まで来たら、目の前にローストがぶら下がったガラスケースが見える店。地下鉄・中環駅より徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:COACH 
お勧めポイント:香港ベストオブベスト最優秀金賞を何度も受賞した名店

滿記甜品 國際店

 香港を代表する甘味店と言えば、「許留山」、「松記糖水店」、「糖朝」とこの「滿記甜品」であろう。中でも「滿記甜品」は、香港だけでなく中国本土に多店舗展開する最大のチェーン店である。これまでに、4つの甘味店全てを食べ比べてみたが、この「滿記甜品」と「糖朝」が頭1つ抜け出ていた。「糖朝」は日本にも店舗を展開しているので、今回はこちらの店を紹介したい。モダンな「i SQUARE(國際廣場)」の6階( → 香港あるある・階の数え方の頁を参照 )にある店舗は、スタイリッシュで清潔感があり、「松記糖水店」とは対照的である。メニューを見るとかなりの種類があるため、選ぶのに迷ってしまうが、この店ではフレッシュなマンゴーを使ったデザートを食べたい。良く熟したマンゴーを使用しているため、どれもハズレがない美味しさなのである。この他にドリアンを使ったデザートや漢方系ヘルシーデザートも人気。日本でも有名な果物であるドリアンは、炒めた玉葱のような香りがするので、野菜と考えれば良いが、デザートとしてはNGというのが僕の感想。しかし、「ドリアンパンケーキ(ドリアンのクレープ包み)」などは値段が格安なので、興味のある人は話の種にトライしてみてはいかがだろうか。ちなみに、日本語メニューもあるので安心できる。(2012年12月追加)

尖沙咀駅彌敦道63號 國際廣場604號舗  
電話番号:2520-5071 
定休日:無休 
営業時間:12時〜23時(金曜と土曜は23時半まで) 
予算:マンゴーとサボンを加えたタピオカココナッツミルク27HK$(370円)、ドリアンパンケーキ29HK$(400円) 
アクセス:地下鉄・尖沙咀駅C1出口から直結の「i SQUARE(國際廣場)」の6階 
最寄りのランドマーク:地下鉄・尖沙咀駅 
お勧めポイント:香港スイーツ店の中では「糖朝」と並び最も洗練された味

太湖海鮮城 銅鑼湾店

 銅鑼湾(コーズウェイベイ)は、日本で言えば渋谷や新宿のように若者が集まる香港島の繁華街。夜遅くまで営業している店舗も多い。この店も深夜3時まで営業しているので、夜遅くに広東料理を食べたくなったときに憶えておけば便利。しかも、「そごうSOGO百貨店」の海側の通りというとても分かりやすい場所にある。今回我々の利用した飛行機の到着が遅く、しかも宿泊ホテルが銅鑼湾であったため、この店をチョイスした。チェックインを済ませ、夜11時過ぎに店に到着したが、平日の深夜にも関わらず、大箱の店内は地元客で満員状態。どの客も、お酒と前菜、あるいはその締めのチャーハンや焼きそばなどと言う日本のパターンではなく、テーブル一杯に料理がひしめく宴会状態なのである。驚きと同時に、香港人の食に対するこだわりとパワーを感じたシーンであった。店の奥には水槽が置かれ、巨大なシャコやアワビ、ミル貝、伊勢エビなどが見える。先ずはビールを注文。この店は他の中華料理店とは異なり、何種類ものビールを置いているようだ。せっかく香港に来たので、香港で最もポピュラーな「San Miguel」を注文。実はこのビール、香港唯一のビール醸造会社で作られたものだが、フィリピンの老舗メーカー「サンミゲル社」の子会社なのである。「青島ビール」のようなコクはなく、大陸系のライトビールに近いさっぱりとした味だ。ビールと共に出てきた油通しされた塩ピーナッツは普通に美味しかった。 
 日本語のメニューもあったので頼んで見てみてみると、何やらメダルのマークが一杯である。実はこの店、香港政府観光局が主催する“Best of the Best香港料理大賞”の常連レストランで、その受賞料理を写真とメダルで掲載しているのだ。残念ながらソールドアウトであった「クリスピー牛肉の煮込み」と時価である「ロブスター・スペシャルソースがけ(この日は日本円で1万円強)」は注文しなかったが、それ以外の受賞料理を全て注文すると、凄い勢いで料理が出てきた。料理の中には、メニューの写真と実際の料理の見た目がかなり異なるものもあった。また、料理によっては旨味調味料を感じるが、これがそれほど気にならなければ、値段を考えると悪くない店だと思う。中でも美味しいと思ったのは「ゴマ塩風味グリルチキン」と「生姜入りチャーハン・フィッシュソースがけ」の2品。「生姜入りチャーハン・フィッシュソースがけ」は、魚のハタを使った塩味の餡かけチャーハンだが、細切りにされたハタのプリプリした食感と、パサパサしたインディカ米にかかったトロトロの餡が何とも言えない新感覚であった。「ゴマ塩風味グリルチキン」は、香ばしいゴマ油とニンニクの香りがして、皮面がパリッと、中がシットリとしている。塩味もしっかりと付いているので、そのまま食べても美味しいし、唐辛子ソースをつけてもまた美味しい。金賞受賞料理であり、かつ香港名物でもある「避風塘炒蟹(ノコギリガザミのスパイシー炒め)」は、味付けこそ悪くないが、火が通り過ぎてパサパサしていたので、頼むなら蟹でなく海老の方が良いかも。また、金賞受賞料理ではないが、フカヒレのスープはごく普通で、モヤシと一緒に食べた方が美味しかった。デザートは、店のサービスとして卵パイを煎餅状に揚げたものと、漢方風味の汁粉の2つが出てきた。卵パイは、何とも言えないサクサクな不思議な食感と甘いシロップがマッチしていて良かった。汁粉は甘さ控えめで、小豆を漢方っぽいスパイスで煮たような感じでまあまあ。フカヒレなど高価な物を頼まなければ、それなりにリーズナブルな値段で良い店である。しかし、サービスは大陸系のような素っ気ないサービスで、客を見送ることもなく、全くホスピタリティを感じない。行ったことはないが尖沙咀店(本店)もあるようなので、九龍側のホテルに宿泊している方は、九龍公園スポーツセンター近くの山林道にある尖沙咀店の方が良いかも。(九龍尖沙咀山林道14-16號 14-16 Hillwood Road,T.S.T.,Kowloon、TEL 2368-5420)(http://4travel.jp/overseas/area/asia/hong_kong/hongkong/restaurant/10005204/ ) 
(2012年12月追加)

香港銅鑼灣波斯富街27號 銅鑼湾廣場2 9階  
Causeway Beach 27 Percival St., Causeway Bay H.K. 
電話番号:2893-0822 
定休日:無休 
営業時間:11時〜翌3時 
予算:ゴマ塩風味グリルチキン125HK$(約1650円)、生姜入りチャーハン・フィッシュソースがけ88HK$(約1200円) 
アクセス:「そごうSOGO百貨店」の地下鉄・銅鑼湾駅D1出口を出て左へ。「卓悦BONJOUR」の前を過ぎて通りを渡り、「吉野家」を過ぎた次の信号の右角にある白いビル。 
最寄りのランドマーク:そごうSOGO百貨店、卓悦BONJOUR、吉野家 
お勧めポイント:深夜に広東料理を食べたくなったらお勧め

欣圖軒 Yan Toh Heen

 九龍南側先端に位置するインターコンチネンタルホテル内の中華料理店。このレストランは 「星光大道(→ 香港あるあるの夜景の頁を参照)」 の海側に面している。日本ではあまり知られていないが、「星光大道」は海を挟んだ向かいの香港島の夜景を眺める人気のスポットなのである。なので、特にディナーを予約する時に海側の窓側席を予約すれば、素敵なロケーションとなること請け合い。
 ホテルのエントランスを抜けてすぐに左へ進み、階段を下りるとレストランがある。店内には立派なワインセラーがあり、中華料理店としてはペニンシュラホテルの「SPRING MOON」と並び、ワインの品揃えが良い。「ミシュラン香港」を見てみると、フランス料理的な中華(ヌーベル シノワ)を出す店が軒並み高得点となっている。この店はミシュラン1つ星で、クラシックな中華とヌーベルシノワの中間的な料理だが、どちらかというとクラシックに近い。ペニンシュラホテル香港の「SPRING MOON」やマンダリンオリエンタルホテル香港の「文華MAN WAH」などを始め、これまで僕が行った様々な香港のホテル中華料理店の中で最も美味しい。2度目となる今回は、12月なので奮発して上海蟹コースを注文。料理はゆっくりと出されたため、終了までにトータル3時間を要した。料理は繊細かつ洗練された味付けで、どれもハズレがなくとても美味しかった。もちろん、一流ホテルの中華なので、サービスも最高レベルである。予約はウェブからも可能であるが、日本人スタッフもいるので、電話予約の際に言えば対応してくれる。(2012年12月追加)

九龍尖沙咀梳士巴利道18號 香港洲際酒店地下  
G/F, Intercontinental Hong Kong, 18 Salisbury Rd., Tsim Sha Tsui, Kowloon 
電話番号:2721 1211(代表) 
定休日:無休 
営業時間:ランチ:月曜〜土曜12時〜14時半、日曜・祝日11時半〜15時、ディナー:18時〜23時 
予算:下記アドレスからPDFメニューをダウンロード可能 
http://www.hongkong-intercontinental.jp/yan_toh_heen.html 
アクセス:地下鉄・尖沙咀駅のE出口を出て、右へネイザンロードを南へ行くと、地下道の入口がある。地下道がホテルの前まで繋がっている(そごうSOGOが見えるので、その海側隣り)。 
最寄りのランドマーク:地下鉄・尖沙咀駅、ペニンシュラホテル香港、そごうSOGO 
お勧めポイント:香港ホテル中華の最高峰

生記粥品專家

 「羅富記粥麺専家」と並ぶ上環・中環地区の人気粥店。表通りには同じ系列の「生記清湯牛腩麺家」があり、こちらの方が広い。この店では、お粥の他にもいろいろな麺や朝食セットを頂くことが出来るため、「生記粥品專家」が混んでいるときにはこちらでも良い。「生記粥品專家」はこの店の角を曲がった小路にあり、「生記清湯牛腩麺家」よりも狭く、生活感のあるチープな雰囲気である。こちらの方はお粥の専門店なので、麺はやっていない。テーブル席は1つだけしかなく、基本的にカウンター席。店内のメニューは中国語であるが、言えば日本語メニューもある。お粥のサイズはミニ、シングル、ダブル、トリプルの4種類で、サイズが大きくなると具材や種類も変わるようだ。ミニやシングルでも通常の中華粥のボリュームなので、朝食としてはこれでも十分である。むしろ、ダブルやトリプルは量が多すぎて余してしまうかも。この店の特徴は、お粥を注文すると細切りのネギと生姜が入った醤油が付いてくること。お粥に入っている具材を、このタレにつけて食べるのである。特に地元客に人気なのが「鮮鯇魚骨粥」という骨付き魚のお粥。魚自体には特に味はついていないので、タレにつけて食べると丁度良いのである。もう一つの人気商品は、豚肉の肉団子が美味しい「鮮猪肉丸粥」。しかし、僕のお勧めはやはり「皮蛋痩肉粥(ピータンと豚肉入り粥)」。粥はとても滑らかで美味しく、塩味が濃いしっかりとした感じの粥である。「羅富記粥麺専家」に比べると微妙に味が洗練されていないような気がする。お粥以外で両店に共通したメニューと言えば、魚のミンチをハンバーグような「香煎魚餅」である。(2012年12月追加)

香港上環畢街7號地下  
G/F, 7 Burd St. Sheung Wan, Hong Kong 
電話番号:2541 1099 
定休日:日曜 
営業時間:6時半〜21時(祝日は18時まで) 
予算:皮蛋痩肉粥24HK$、鮮猪肉丸粥24HK$(12時半〜14時半以外の時間帯はマイナス3HK$となる) 
アクセス:地下鉄・上環駅A2を出てサークルKとセブンイレブンの間の通りを進む。次の交差点の正面建物1階に「鴻源辨館」が見えるので、その右斜め横の通りを進む。「寶記有限公司漁具發行」という黄色い看板の方向に進むとすぐ左側に「生記清湯牛腩麺家」が見えるので、その角を左折するとすぐ。上環駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:上環駅、鴻源辨館 
お勧めポイント:ボリューム満点の美味しいお粥

羅富記粥麺専家

 地下鉄・上環駅からわずか数百メートルという絶好のアクセスにある香港では誰もが知るお粥と麺の専門店。この上環地区にこの店も含めて2店、中環地区には1店舗がある。この店は今回数年ぶりの再訪問。店の入り口にはガラス張りの調理場があり、店内は大衆食堂のような雰囲気。入り口のおばさんに人数を告げると、まずどこに座るかを指示される。朝9時半過ぎに訪れたときには既に満員状態で、地元の方と相席となった。この満席状態にも関わらず、何故か客席のテーブルでは店員がせっせと作業をしていた。実はこのような客席での作業風景は、香港ではそれほど珍しくことではないのだ(翌日訪れた杭州料理店「天香樓」でも、ランチタイムに客席で上海蟹を剥いている店員たちを目撃)。
 お粥を注文後(英語のメニュー有り)、その作業を眺めていると、ぶつ切りの海老と細切りのキクラゲ、そして竹の子を加えた餡を手際よく包んでいるではないか。どうやら、この店のもう一つの名物・ワンタンを包む作業をしているようだ。じっと眺めていると、ついつい食べたい衝動に駆られてしまい、「雲呑蛋麺(海老ワンタン麺)」も追加注文してしまった。まもなく、「魚粥(魚のスライス入り粥)」と「皮蛋鹹痩肉粥(ピータンと豚肉の塩漬け入り粥)」が運ばれてきた。僕の一押しは「皮蛋鹹痩肉粥」。ポタージュスープのように滑らかでトロトロ。塩味も丁度良い。椀の底には、大きめに切られたピータンと甘辛く炊かれた豚肉が入っている。鶏ガラベースのスープなのか、臭みなどは一切なく、コクがあって深い味わいだ。お粥と並ぶもう一つの人気商品「雲呑蛋麺」は、ゴマ油が香るプリプリの海老ワンタンが非常に美味である。しかし、極細の縮れ麺は、まるで乾麺の様な食感で、目をつむって食べれば汁ビーフンのよう。しかも、清湯スープはやや甘めだ。結論としては僕好みではなく、やはり食べるならお粥の方がいいと思う。朝早くからやっており、僕が香港に来たときのマスト・ミールである。(2012年12月追加)

中環皇后大道中144號 金利商業大廈地下  
144 Queen’s Road Central, G/F H.K. 
電話番号:2543-3881 
定休日:無休 
営業時間:7時〜23時 
予算:皮蛋鹹痩肉粥23HK$ 
アクセス:地下鉄・上環駅E2出口を出て、「新紀元廣場」ビル横の広場を抜けてクイーンズ通りを左折。クイーンズ通りを進み、「永亨銀行」を過ぎたらすぐ右側。上環駅から徒歩3分 
最寄りのランドマーク:上環駅、新紀元廣場 
お勧めポイント:香港でも最高レベルの皮蛋鹹痩肉粥(ピータンと豚肉の塩漬け入り粥)が食べられる店

譽滿坊 Dim Sum

 ハッピーバレー競馬場近くの山側の商店街にある飲茶専門店。なので、昼だけでなく夜も飲茶を楽しめるのである。しかし、平日でも予約をしなければ待たされるほどの人気。店内に入ると、テーブル間隔は狭く、よくある家庭的な雰囲気。しかし、天井が高く開放感があり、清潔感もあっていい感じだ。店内を見渡すと、2/3くらいが地元客で、欧米人客も何組か見られる。店名の“Dim Sum”とは、英語でずばり“点心”のことなので、英語圏の観光客にも分かり易いのかも知れない。その一方、街の中心部から離れているせいか、この日は日本人と思しき客は見受けられなかった。この店にはワゴンサービスはなく、伝票にチェックして手渡すシステム。日本語メニューもあるので、お茶や飲み物のオーダーを取りに来たときにその旨を告げよう。黄色い伝票を見みると、日本語メニューには載っていない炒飯や焼きそばなどもある。一見してかなりの品数があるので数えてみると、この日はデザートも含めて94種類あった。どの点心もとにかく素材が新鮮で、ストレートに素材の美味しさが伝わってくる。それでいて旨味調味料 の味を感じない良質な味なのである。よくあるカジュアルな点心から、フカヒレや小ぶりな干しアワビなどを使った高級なものまでいろいろある。一押しは、プリプリした歯ごたえが最高な海老を使った点心。とは言っても、こちらもかなりのバリエーションがあり、「海皇鳳眼雙子座(帆立貝カニ子と海老蒸し餃子)」 や「竹笙海皇鮮蝦餃(エビと竹の子蒸し餃子)」などは是非食べてみたい。御飯なら香港の定番「粽(ちまき)」もいいが、せっかく香港に来たので「竹筒吊片肉餅飯(豚肉とイカ蒸し御飯)」などの蒸しご飯を食べたい。これは、豚スペアリブの豆鼓蒸しとイカミンチを混ぜたような具がのっており、甘めの醤油をかけて食べると実に斬新な味である。デザートでは、「マンゴープリン」は硬くてお勧めできないが、「椰汁芒果糯米糍(マンゴーココナッツもち団子)」はお勧め。これはロール状の冷たいデザート餅で、 カスタードクリームとマンゴー果肉にマンゴー餅が巻かれた3層構造になっている。モチモチした食感に加えて味の重層感もあり、甘さも丁度良い。サービスに関しては香港にあるごく普通のレストランのレベルで、チップをあげたくなるようなホスピタリティは感じない。(2012年12月追加)

香港砲馬地成和道63號地下  
63 Sing Woo Rd, Happy Valley, Hong Kong 
電話番号:2834 8893 
定休日:無休 
営業時間:11時~16時半(土日・祝日は10時半~16時半)、18時~23時 
予算:海皇鳳眼雙子座60HK$、竹筒吊片肉餅飯45 HK$ 
アクセス:銅鑼湾(コーズウェイベイ)からタクシーで 15分 
最寄りのランドマーク:ハッピーバレー競馬場 
お勧めポイント:ストレートに素材の美味しさが伝わってくる点心

カラカラ音

 香港の信号や地下鉄のエスカレーターの近くを通ると、カラカラとせわしい工事音のような音がする。視覚障害者用の音らしいが、日本のようにもっと心地よい音がありそうなものだが・・・・。

デューティーフリー

 香港はアルコールやタバコを除けば輸入関税や消費税もない。なので、基本的にどの店で買ってもDuty Free。もちろん、店のドアに「Duty Free」という表示もない。しかし、デューティーフリーショップ(DFS)がないのか?と言えばそうではなく、地下鉄「尖沙咀駅」近くに、大きな観光地でよく見かける「DFS GALLERIA(http://www.dfsgalleria.com/jp/hong-kong/ )」があるのだ。もちろん、Duty Free特典があるわけではないが、ブランドによっては割引サービスがある。

ブランドショッピングはどこが良い?

 地下鉄「尖沙咀駅」近くの複数のビルが繋がった「ハーバー・シティ」のショッピングセンターが店舗数では香港最大。しかし、無駄に大きく縦長で、ばらけていて歩くのに疲れてしまう。また、地下鉄「尖沙咀駅」付近や百貨店などのブランドショップは中国本土の観光客が多く、常に入店制限をされ、行列を作っている店が多い。コンパクトにまとまっていながらクオリティを求めるなら、地下鉄「九龍駅」直結の「IFCモール」がお勧めである。こちらは新しいためか、現在のところは観光客は少ない。

地下鉄

 香港を移動するときに最も便利なのが地下鉄。香港島と九龍を移動する場合には特に便利。通りを歩いていると、地下鉄駅の方向を指し示す独特のマークをよく見かける。階段を下ると、改札口の前に券売機が並んでいる。タッチパネルの路線図の画面から行きたい駅をタッチすると値段が表示され、お金を入れるとカードが出てく る。今回利用した1回のキップの値段は5~11.5香港ドル(1香港ドルは13円くらい)。日本と比べると驚くほど安い。注意しなければならない点は、ほとんどの券売機がコインしか使えないことだ。予めコインを用意していない場合は、2台ほどしかない紙幣対応(10、20香港ドル)券売機を使用するか、改札口近くのサービスセンターで両替しなければならない。

トラム(2階建て路面電車)

 目的地によっては地下鉄よりもトラムの方が便利なこともある。短い間隔で次々とやってくるので待ち時間も少ない。2階建てなので、2階席から見ると視点が高く、香港の町をボンヤリと眺めているだけでも面白い。料金は一律2.3香港ドルと安く、降車時に運転手に払うシステム。

チップ

 中国本土はチップが不要だが、香港には基本的にチップがある。とは言っても、一般の安い飲食店などではもちろん不要で、ちょっとした中級クラスの中華料理店やホテルの飲食店では10%のサービス料が取られるので、それにチップが含まれると考えている人がほとんどのようだ。なので、意外にも今回行ったレストランで、チップを払っている香港人を見かけることはなかった。あとは、良いサービスを受けたと思ったらその気持ち次第なのである。今回チップを支払ったのは、ホテルの清掃に10香港ドル、高級ホテルのレストランでのトイレのタオルサービスに2香港ドル、タクシー乗車時におつりをチップとしてあげたことくらい。あとは、ホテルのベルボーイに荷物を運んでもらったときに、5~10香港ドルをあげることくらい。

食料品売り場

 香港の百貨店や大きなショッピングセンターなどのスーパーを訪れていつも思うのは、海産物やお菓子、飲料水、冷凍食品のなど、販売している食料品の多くが日本製であるということ。なので、例えばもしも現地で「サントリーの黒烏龍茶」がほしくなったら、コンビニでは入手不可だが、これらの大きなスーパーでは、いつでも入手可能なのである。

コンビニ

 セブンイレブンやサークルKなどのコンビニが目立つ。日本に比べると駐車場スペースなどはなく、ほとんどが小型の店舗。また、年中温暖なせいか、ドアがない?店が多く、開けっ放しなのである。

香港の夜

 香港人の夜は遅い。香港島の繁華街「銅鑼湾(コーズウェイベイ)」などは一見すると新宿や渋谷のように華やか。特に風俗店やバーがあるわけではないにも関わらず、純粋に夜遅くまで飲食やショッピングで賑わっているのだ。なので、飲食店の閉店時間が遅いのは当たり前で、日本のデパート「SOGO」などは、クリスマスセールの12月には何と23時半まで営業していた。 

香港の夜景

 香港の夜景と言えば、香港島のヴィクトリア・ピーク(山頂)から見る夜景が僕の一押し。しかも、こちらには「マダム・タッソーの蝋人形館」もある。もう一つのお勧めは、反対側の九龍から香港島を眺める夜景。新しく出来た世界で4番目に高い(海抜393m)「ICCビル・sky100」からの夜景が最近のトレンドのようだが、展望台の中が明るくて夜景を見るのに適さないのである。しかも、見下ろすので夜景に迫力がない。せっかく360°眺めることが出来るのに、香港島以外は真っ暗なのである。むしろ、明るい昼間に行った方が迫力があって良いかもしれない。九龍から香港島を眺める夜景のお勧めは、海と同じ高さから眺める夜景。低い位置から眺めることで、海の鏡面効果が加わって美しい。特に、インターコンチネンタルホテルの海側にある 「星光大道」からの夜景がいい。知人によると、「ICCビル」にあるリッツカールトンホテルのタクシー乗り場前から眺める夜景も良いとのこと。

ランカイフォン地区は異空間

 地下鉄「セントラル(中環)駅」から山側へ2分ほど歩いたランカイフォン地区の一角には大小のバーがたくさん集まっており、客のほとんどが欧米人かオシャレに着飾った香港人。香港の有名芸能人がお忍びで来店することでも有名である。大音量の音楽が鳴り響き、テーブルには何故か水タバコが置かれているバーもあり、お酒を飲みながら水タバコをプカプカさせている欧米人も見受けられた。決して静かに飲むようなバーではなく、わいわい騒がしく飲むようなバーがほとんど。香港の中にあって、まるで映画のセットに出てくるような異空間なのだ。話の種に、一度行ってみてもいいかも! 

飲茶の注文は2タイプ

 香港と言えば飲茶が人気。昼に飲茶をやっているレストランが多いが、朝からやっている店もある。なので、朝食代わりの飲茶もありである。席に着くとまずお茶を聞かれるので、「ウーロン」、「ジャスミン」、「プーアル」の3種類の名前だけは抑えておきたい。次に注文をするのだが、伝票にほしいものをチェックしてオーダーするオーダーシート方式の店と、いろいろなワゴン(蒸し物のワゴン、腸粉というクレープのワゴン、大根餅など鉄板焼き用のワゴン、ショーケース式ワゴン)が回ってくるので、見せてもらって注文するワゴン方式の店がある。オーダーシート方式の店は、日本語あるいは英語メニューを用意しているので、お茶などの飲み物を聞きに来たときに必要な旨を告げよう。

階の数え方

 香港は長い間イギリスに統治されていたため、現在でも階の数え方はイギリス式である。1階は「Ground Floor(GF:地上階)」と呼ばれ、1階は日本で言う2階なのである。なので、ホテルのエレベーターのボタンもGF、1、2、3・・・とっているため、ボ〜としていると、間違って押してしまうことも。ちなみに、地下はBasementなのでBとなり、日本と同じである。

ボンディ 神田小川町店

 神田に2店舗を展開する老舗の欧風カレー店。この店のカレーは、ざっくりと言うなら“甘辛”。つまりフルーツの甘さとスパイシーさが特徴で、また食べたくなるような後を引くカレーなのである。お勧めはチキンカレーで、表面がカリッと焼かれたジューシーなチキンが入っている。辛さは3段階から選ぶことができるが、中辛以上がお勧め。神田近辺の他のカレー店同様、粉ふき芋(塩ゆでジャガイモ)とバターが付いてくる。神田古書センター2階にある本店はいつも行列しているので、行くならこの店の方がいい。

千代田区神田小川町3-9 第3アゼリアビル2階   
電話:03-3295-5709
定休日:日曜
営業時間:11時~14時半、17時半~21時半
予算:チキンカレー1450円
アクセス:東京メトロ(丸の内線)、都営地下鉄(新宿線)淡路町駅B7番出口を出て反対側方向へ。「神田達磨」角を左折し、「ABC-MART」、「三菱東京UFJ銀行」を過ぎ、「ミズノ」を過ぎてすぐの「ONE MAKE」角を左折。24Hパーキングを過ぎ、更に進むと「更科」が見える交差点の左角。東京メトロ淡路町駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク: ミズノ
お勧めポイント:スパイシーな高級欧風ルーカレー