1.旅行者目線の香港あるある

カラカラ音

 香港の信号や地下鉄のエスカレーターの近くを通ると、カラカラとせわしい工事音のような音がする。視覚障害者用の音らしいが、日本のようにもっと心地よい音がありそうなものだが・・・・。

デューティーフリー

 香港はアルコールやタバコを除けば輸入関税や消費税もない。なので、基本的にどの店で買ってもDuty Free。もちろん、店のドアに「Duty Free」という表示もない。しかし、デューティーフリーショップ(DFS)がないのか?と言えばそうではなく、地下鉄「尖沙咀駅」近くに、大きな観光地でよく見かける「DFS GALLERIA(http://www.dfsgalleria.com/jp/hong-kong/ )」があるのだ。もちろん、Duty Free特典があるわけではないが、ブランドによっては割引サービスがある。

ブランドショッピングはどこが良い?

 地下鉄「尖沙咀駅」近くの複数のビルが繋がった「ハーバー・シティ」のショッピングセンターが店舗数では香港最大。しかし、無駄に大きく縦長で、ばらけていて歩くのに疲れてしまう。また、地下鉄「尖沙咀駅」付近や百貨店などのブランドショップは中国本土の観光客が多く、常に入店制限をされ、行列を作っている店が多い。コンパクトにまとまっていながらクオリティを求めるなら、地下鉄「九龍駅」直結の「IFCモール」がお勧めである。こちらは新しいためか、現在のところは観光客は少ない。

地下鉄

 香港を移動するときに最も便利なのが地下鉄。香港島と九龍を移動する場合には特に便利。通りを歩いていると、地下鉄駅の方向を指し示す独特のマークをよく見かける。階段を下ると、改札口の前に券売機が並んでいる。タッチパネルの路線図の画面から行きたい駅をタッチすると値段が表示され、お金を入れるとカードが出てく る。今回利用した1回のキップの値段は5~11.5香港ドル(1香港ドルは13円くらい)。日本と比べると驚くほど安い。注意しなければならない点は、ほとんどの券売機がコインしか使えないことだ。予めコインを用意していない場合は、2台ほどしかない紙幣対応(10、20香港ドル)券売機を使用するか、改札口近くのサービスセンターで両替しなければならない。

トラム(2階建て路面電車)

 目的地によっては地下鉄よりもトラムの方が便利なこともある。短い間隔で次々とやってくるので待ち時間も少ない。2階建てなので、2階席から見ると視点が高く、香港の町をボンヤリと眺めているだけでも面白い。料金は一律2.3香港ドルと安く、降車時に運転手に払うシステム。

チップ

 中国本土はチップが不要だが、香港には基本的にチップがある。とは言っても、一般の安い飲食店などではもちろん不要で、ちょっとした中級クラスの中華料理店やホテルの飲食店では10%のサービス料が取られるので、それにチップが含まれると考えている人がほとんどのようだ。なので、意外にも今回行ったレストランで、チップを払っている香港人を見かけることはなかった。あとは、良いサービスを受けたと思ったらその気持ち次第なのである。今回チップを支払ったのは、ホテルの清掃に10香港ドル、高級ホテルのレストランでのトイレのタオルサービスに2香港ドル、タクシー乗車時におつりをチップとしてあげたことくらい。あとは、ホテルのベルボーイに荷物を運んでもらったときに、5~10香港ドルをあげることくらい。

食料品売り場

 香港の百貨店や大きなショッピングセンターなどのスーパーを訪れていつも思うのは、海産物やお菓子、飲料水、冷凍食品のなど、販売している食料品の多くが日本製であるということ。なので、例えばもしも現地で「サントリーの黒烏龍茶」がほしくなったら、コンビニでは入手不可だが、これらの大きなスーパーでは、いつでも入手可能なのである。

コンビニ

 セブンイレブンやサークルKなどのコンビニが目立つ。日本に比べると駐車場スペースなどはなく、ほとんどが小型の店舗。また、年中温暖なせいか、ドアがない?店が多く、開けっ放しなのである。

香港の夜

 香港人の夜は遅い。香港島の繁華街「銅鑼湾(コーズウェイベイ)」などは一見すると新宿や渋谷のように華やか。特に風俗店やバーがあるわけではないにも関わらず、純粋に夜遅くまで飲食やショッピングで賑わっているのだ。なので、飲食店の閉店時間が遅いのは当たり前で、日本のデパート「SOGO」などは、クリスマスセールの12月には何と23時半まで営業していた。 

香港の夜景

 香港の夜景と言えば、香港島のヴィクトリア・ピーク(山頂)から見る夜景が僕の一押し。しかも、こちらには「マダム・タッソーの蝋人形館」もある。もう一つのお勧めは、反対側の九龍から香港島を眺める夜景。新しく出来た世界で4番目に高い(海抜393m)「ICCビル・sky100」からの夜景が最近のトレンドのようだが、展望台の中が明るくて夜景を見るのに適さないのである。しかも、見下ろすので夜景に迫力がない。せっかく360°眺めることが出来るのに、香港島以外は真っ暗なのである。むしろ、明るい昼間に行った方が迫力があって良いかもしれない。九龍から香港島を眺める夜景のお勧めは、海と同じ高さから眺める夜景。低い位置から眺めることで、海の鏡面効果が加わって美しい。特に、インターコンチネンタルホテルの海側にある 「星光大道」からの夜景がいい。知人によると、「ICCビル」にあるリッツカールトンホテルのタクシー乗り場前から眺める夜景も良いとのこと。

ランカイフォン地区は異空間

 地下鉄「セントラル(中環)駅」から山側へ2分ほど歩いたランカイフォン地区の一角には大小のバーがたくさん集まっており、客のほとんどが欧米人かオシャレに着飾った香港人。香港の有名芸能人がお忍びで来店することでも有名である。大音量の音楽が鳴り響き、テーブルには何故か水タバコが置かれているバーもあり、お酒を飲みながら水タバコをプカプカさせている欧米人も見受けられた。決して静かに飲むようなバーではなく、わいわい騒がしく飲むようなバーがほとんど。香港の中にあって、まるで映画のセットに出てくるような異空間なのだ。話の種に、一度行ってみてもいいかも! 

飲茶の注文は2タイプ

 香港と言えば飲茶が人気。昼に飲茶をやっているレストランが多いが、朝からやっている店もある。なので、朝食代わりの飲茶もありである。席に着くとまずお茶を聞かれるので、「ウーロン」、「ジャスミン」、「プーアル」の3種類の名前だけは抑えておきたい。次に注文をするのだが、伝票にほしいものをチェックしてオーダーするオーダーシート方式の店と、いろいろなワゴン(蒸し物のワゴン、腸粉というクレープのワゴン、大根餅など鉄板焼き用のワゴン、ショーケース式ワゴン)が回ってくるので、見せてもらって注文するワゴン方式の店がある。オーダーシート方式の店は、日本語あるいは英語メニューを用意しているので、お茶などの飲み物を聞きに来たときに必要な旨を告げよう。

階の数え方

 香港は長い間イギリスに統治されていたため、現在でも階の数え方はイギリス式である。1階は「Ground Floor(GF:地上階)」と呼ばれ、1階は日本で言う2階なのである。なので、ホテルのエレベーターのボタンもGF、1、2、3・・・とっているため、ボ〜としていると、間違って押してしまうことも。ちなみに、地下はBasementなのでBとなり、日本と同じである。