6.丼ぶり、御飯物、麺

特製カレーうどん 錦 神戸北野坂店

 ご存じ、名古屋の錦にある有名カレーうどん店 「うどん 錦(→ 名古屋グルメバイブル・カレーうどんの頁を参照)」の系列店である。実際、暖簾分けなのかフランチャイズなのかは不明だが、直営店でないことはメニューや味などから察することができる。これまで、銀座店(既に閉店)と京都店、そしてこの神戸店へ伺ったが、銀座店以外の店は名古屋「錦」とはかなり違っていた。何が異なっているかというと、まず、メニューが違う。「特製カレーうどん」以外のうどんメニューがいろいろあったり、蕎麦メニューや名古屋名物の「天むす」、「手羽先の唐揚げ」まであるのだ。さらに、トッピングに関西特有の「油カス」があったりして、フランチャイズにしてもこれで良いのか?と疑問に思うくらいレギュレーションが緩いのである。
 この店は特に探したわけではなく、別な店に行くときに偶然通りがかった店である。少なくとも、以前神戸グルメバイブルの取材したときにはなかった。縦に細長い店内は、L字型のカウンター席のみで、店員が2名でやっている。
 名古屋の錦のカレーうどんとの大きな違いは2つ。汁が若干甘めであることと、麺が丸く細めでコシがないことである。ほぼ讃岐うどんに近いくらいのコシがあるオリジナルと比べるとかなり見劣りはするものの、全体としては具材も含めてオリジナルのテイストイメージは保たれている。神戸で名古屋カレーうどんを食べられる店としてはとても貴重であり、加えて、名古屋同様に深夜までやっているので、飲んだ後の締めにも使える店だ。(2015年7月追加)

神戸市中央区中山手通り1-9-18 小田ビルⅠ 1階  
電話番号:078-391-2622
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時~翌5時
予算:特製カレーうどん750円
アクセス:阪急・阪神・JR三宮駅を出て、山側(北側)へ進む。「ジャンカラ北野坂店」の看板が見える北野坂の入口から入り、「カラオケSHIDAX」を過ぎ、「ラーメンたろう」の手前角を左折するとすぐ左側にある。阪急三宮駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:生田神社、北野坂
お勧めポイント:神戸で名古屋カレーうどんが食べられる

昼間通ると見逃すくらい小さな店

メニューはいろいろある

店内はL字型のカウンター席のみ

これが特製カレーうどん

具材は厚めのお揚げがメインで、あとはネギや豚肉のみ

糀屋

 日本テレビの人気番組「行列のできる法律相談所」のB級グルメB-1決定戦に出場したこともある有名店。「すじ玉丼」とは、親子丼の鳥肉が牛すじに置き換わったものと理解すれば分かりやすい。さらなる違いは醤油味が薄く、九条葱がたっぷりのっていることくらい。親子丼に比べるとさっぱりと甘めの味付けなので、たっぷり七味をかけて食べるのがお勧め。さらに温泉卵をトッピングし、ダブル卵の状態で味わってもいい。テイクアウトもできる他、下記ホームページ上で具のネット販売もしている。 
http://koujiya-kobe.com/

神戸市中央区三宮町2-11-1  
 センタープラザ西館 地下1階
電話:078-391-6662
定休日:水曜日
営業時間:10時半~17時(売り切れ次第閉店)
予算:すじ玉丼(小盛り)650円、(並盛り)750円、具だくさん味噌汁50円、温泉卵50円、お持ち帰り用すじ玉丼600円アクセス:阪急三宮駅西口を出て南(海側)に向かい、信号を渡る。ファミリーマート裏のセンタープラザ(東館)の地下に下り、長田本庄軒と反対の元町方向へ向かうとすぐ。カツ丼屋の並び。阪急三宮駅西口より徒歩3分、JR元町駅東口より徒歩数分。

友屋

 牛バララーメンでとても有名な店だが、牛バララーメンは、レタスを炒めたことによる?サラダ油の風味が感じられ、美味しい繊細なスープとマッチしていない。僕のお勧めは「やきめし(チャーハン)」。やきめしは塩味がやや濃いが、香り高いチャーシューとシャキシャキの野菜が全体的な完成度を高めている。また、ボリュームを求めるなら、小さいやきめしが付く「天津メンセット」がお勧め。なお、忙しいランチタイム時は、料理するお父さんの炒め方にムラが出るので、行くなら空いている夜の方がいいかも。

神戸市中央区中山手通3-2-1  
 トア山手タワー1階
電話:078-331-4439
定休日:日曜日、祝日
営業時間:11時半~14時半、18時~21時
予算:やきめしセット650円、天津メンセット700円
アクセス:阪急三宮駅西口を出て、生田ロードを山側に進み、東急ハンズ交差点を左折。光明堂の角を右折してすぐタワーマンション1階。阪急三宮駅西口より徒歩で数分、JR元町駅東口より徒歩3分。

あんかけ亭 光

 深夜営業のこの店は、「カレーあんかけうどん」が有名。特に、大阪特有の「かす」(牛の腸を油で揚げたもの)をトッピングできるのが珍しい。直前にカレー粉を溶かしていないせいか、名古屋カレーうどんのようなスパイシーさはなく、かなりマイルドな感じ。麺は平打ちで細く、ボリュームが少ないので、飲んだ後にぴったり。

神戸市中央区下山手通1-5-3  
 ひがしもん異人館1階
電話:078-391-8139
定休日:日曜祝日
営業時間:21時~翌4時
予算:カレーあんかけうどん900円(かすトッピング+300円)
アクセス:阪急三宮駅西口を出て、生田ロードを山側に進む。生田神社の横の東門街入り口を上がって、「二宮花園」角を左折。阪急三宮駅より徒歩5分。

神戸ラーメン・第一旭元町本店

 第一旭と言えば、京都駅近くの「高橋(たかばし)」にある新福菜館と並ぶ京都ラーメンの老舗。もともとの神戸ラーメンは、華僑が中華料理店で出していた細麺で澄んだ清湯スープの中華そばだった。しかし、京都第一旭で修行した先代が、豚骨ベースの濃厚なスープに山盛りの青ネギをのせるスタイルを持ち込み、神戸ラーメンの方向性が大きく変わった。実は、神戸ラーメンを代表する「もっこす」や「神戸っこ」などの濃厚系神戸ラーメン店もこの店の流れを汲む。このような経緯から、元祖ともとれる店名「神戸ラーメン 第一旭」を名乗っているらしい。学会長がトマトラーメン好きとのことで、今回敢えて掲載させて頂いた。トマトラーメンは東京錦糸町の「太陽のトマト麺」が有名だが、実は大阪の「信濃路」が元祖らしい。神戸では、「ラーメンたろう」でもこのメニューを出している。もちろん両方を食べ比べてみたが、第一旭の方がセロリとニンニクがいいアクセントになっていて完成度が高い。僕的にはさらにチーズをトッピングして、残ったスープにライスを入れて食べてみたいと感じた

神戸市中央区元町高架通1-112  
電話:078-321-0733
定休日:無休
営業時間:月曜~土曜10時~翌2時、日曜10時~24時
予算:トマトラーメン750円 
アクセス:JR元町駅の高架下。JR元町駅東口より徒歩2分、阪急三宮駅西口より徒歩7分。

冷麺処 伸

 神戸で冷麺専門店と言えば「元祖 平壌冷麺屋」が有名であるが、こちらの冷麺は、酸味が効いてサッパリとしたよくある冷麺であるのに対し、「冷麺処 伸」のスープは濃厚で個性的だ。ワインで例えるなら、仏ブルゴーニュとローヌくらいの違いがある。麺のコシも丁度良く僕好みだ。メニューの中には、長田名物スジコンの入った「ぼっかけ冷麺」もあるのでお勧め。飲んだ後などであまりお腹の減っていない方や女性用に、麺の半玉(100円引き)サービスがあるのも嬉しい。

神戸市中央区三宮町3-8-8  
  サン・サンビル1階 
電話:080-4239-7865
定休日:月曜日 
営業時間:11時~21時 
予算:ぼっかけ冷麺850円 
アクセス:阪急三宮駅西口を出て南(海側)に向かい、信号を渡る。センタープラザ(東館)に入らず、ファミリーマート沿いに歩道を西側に向かい、センタープラザ西館を過ぎて信号を渡るとすぐ。JR元町駅東口の交差点を斜め向かいの「ファーストキッチン」、「美男子」の方に渡り、東側に進むとすぐ。阪急三宮駅西口より徒歩数分、JR元町駅東口より徒歩2分 。