薬院駅近くにある古いビストロ。ディナータイムに訪れると、店内はオーセンティックバーのように暗く、キャンドルライトが揺らめく独特の雰囲気。席数は僅か14席しかなく、喫茶店の様に狭い。メニューもワインリストも何故か手書きでホワイトボードに書かれており、暗い上に細かく書かれているため、かなり見えづらい。メニューを見ると、ディナーメニューでも比較的安めであるのに、ランチはさらに格安となっている。しかも、アラカルトメニューの数が多すぎて、素材の品質は大丈夫のかと心配になってしまうほど。もっとメニューを絞った方が良いのではと思うのは僕だけだろうか。また、専属のサービス担当はおらず、オーナーシェフ自ら注文を取りに来たり、熱心に説明してくれたりしてくれるのはありがたいが、説明はいいからもう少し料理に専念してくれと感じる方もいるはず。
ディナーで訪れたこの日は、3つあるディナーコースの中から「ビストロコース」を選択。料理内容はアミューズの他、お好みの「前菜」、「田舎料理またはスープ」、「魚料理または肉料理」、「デザートまたはチーズ」、「コーヒーまたは紅茶」を、アラカルトメニューの中からそれぞれ選択できるプリフィクススタイルである。僕は、前菜を「帆立貝柱とアカザエビのムース」、田舎料理を「3種の鳥のテリーヌ」、メインに「シャラン産窒息鴨のロースト・グリーンペッパー風味」とデザートに「ココナッツのブランマンジェ」をチョイス。
まずはアミューズの「豚足ゼリー」が出てきた後、パンが供された。パンは通常のバゲットと天然酵母のバゲットの2種類が出てきたが、天然酵母のパンが良かった。さらに、この日頂いて特に良かったメニューは、「帆立貝柱とアカザエビのムース」と「ココナッツのブランマンジェ」。料理はどれもスキルの高さを感じる料理で、塩味もしっかりと決まっていた。ちなみに、この日隣の客が食べていた要予約の少量多皿ディナーコース「おまかせコース(ランチタイムは“お昼のぜいたくコース”)」がとても美味しそうだったので、次回はそれを是非頂きたいと思った。(2013年9月追加)
福岡市中央区渡辺通り2-3-8 カステリアマンション1階
電話番号:092-733-3216
定休日:月曜
営業時間:12時~14時半、18時~22時半
予算:【ランチ】ア・ラ・メゾンランチ1050円、つどいのランチ2940円、お昼のぜいたくコース3990円(前日までの予約)、【ディナー】軽めのコース3600円、ビストロコース4500円、おまかせコース6500円(前日までの予約)
アクセス:地下鉄七隈線・渡辺通駅の1番出口を出て直進し、「みらいホール」や「福岡銀行」が入っているビルの角を右折して薬院駅方向へ進む。「清沢眼科」、「因幡うどん」を過ぎた「Times」のある次の交差点を右折するとすぐ右側。地下鉄・渡辺通駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:みらいホール、因幡うどん
お勧めポイント:雰囲気に目をつむれば、コストパフォーマンスの良い料理が味わえる優良ビストロ