銀座グルメバイブル
医局秘書が選んだ
 「どこでも買えるお土産ベスト3」2012年度版

第1位:日本橋 ショコラおこし


噛んだ瞬間、口の中に広がる香ばしい米の香りと上品なチョコの甘さは、年代を問わず好まれる。和を感じさせる新感覚のお菓子

第2位:東京ミルフィーユ かさ音


よくあるパイの食感だが、クリスピーなライス生地とアーモンドチョコクリームのしっとり感が絶妙なバランス

第3位:東京ラスクショコラ


クルミと塩チョコにラスクという組み合わせであるが、クランチチョコとして上手くまとまっている

医局秘書が選んだ
 「どこでも買えるお土産ベスト3」2011年度版

第1位:コルネdeコルネ東京


 よくあるロールタイプの菓子だが、
 カラフルなおしゃれ感と甘さを抑えた美味しさが評価された

第2位:東京カンパネラ


 波状のラングドシャとオリジナルのチョコレートが、何とも言えぬ不思議な食感

第3位:ショコラヴィオン・ジャポネ・オム


 前出の「東京しょ・こ・ら・ラスク」と似たような
 サクサクしたクランチ状のチョコ菓子。特に、抹茶味が好評。
   >>銀座周辺の「資生堂パーラー 銀座本店ショップ」を参照

築地の飲食店は、あくまでも市場関係者のものとして発展してきたため、ファストフードのようなものと考えてほしい。行列寿司店などもあるが、テレビや雑誌などで賞賛するほどレベルの高い店は実際には存在しない、というのが僕の感想。朝食店としては悪くないが、わざわざそのために行くほどではなく、築地に行ったついでに食べる程度のもの。過度の期待は失望を招く。

日本全国、いや世界各国から買い物客が押し寄せる銀座には、有名店や専門店が集まっている。赤いクリップの看板が印象的な「銀座・伊東屋(03-3561-8311)(http://www.ito-ya.co.jp/)」は、日本有数の文房具店として知られている。

「銀座トラヤ帽子店(03-3535-5201)( http://www.ginza-toraya.com/ )」は、神戸の「マキシン」と並ぶ有名帽子店。

「銀座・菊秀(03-3541-8390)」は、50種類の爪切りを揃えている刃物店。「コネスールle Connaisseur銀座本店(03-3573-8686)」は、バーを併設したシガーの専門店。さらに、銀座は刀剣や鎧甲の店も多い。

有名処では、「銀座長州屋(03-3541-8371)( http://www.choshuya.co.jp/ )」、「銀座泰文堂(03-3563-2551)(http://www.taibundo.com/ )」、お宝鑑定団で有名な「銀座刀剣柴田(03-3573-2801)(http://www.tokensibata.co.jp/ )」など。また、東京国際フォーラムのもう一本皇居寄りの並木路(ペニンシュラ東京と有楽町電気ビルヂングの間の通り)は、「ロイヤルコペンハーゲン」や「バカラ」などのブランドショップが連なっており、これが新丸ビルの裏まで続いている。ウィンドウショッピングをするなら、

“銀座並木通り”と共にお勧めである。

USHIGORO S. GINZA

 焼肉“うしごろグループ”は、株式会社サングSangueが運営する焼肉店。完全個室の高級焼肉店「USHIGORO S.(西麻布、銀座、新宿)」から、通常の焼肉店「焼肉うしごろ(銀座店、新宿三丁目店、表参道店、池袋店、横浜店)」、ホルモンがメインの「焼肉ホルモンうしごろ(銀座店、中目黒店)」、ワインと焼肉の「うしごろバンビーナ(恵比寿本店、恵比寿ヒルトップ店、新橋店、渋谷店、銀座店)、日本酒・焼酎と焼肉の「焼肉と和酒うしごろ貫(恵比寿本店、五反田店)」、肉割烹の「上・西麻布」などまで、様々なブランド焼肉店を展開している。
 これまでの銀座グルメバイブルでは「うしごろバンビーナ銀座店(→ 銀座グルメバイブル・肉料理の頁を参照)」が3つ星の高評価だったので、さらに、グループトップのフラグシップ店である「USHIGORO S. GINZA」にも興味がわいた。取材のことをグルメ仲間である名古屋の臼井先生に伝えたところ、快諾しての一緒の訪問となった。2023年9月現在、この「USHIGORO S. GINZA」は、食べログ4.19という高得点の店である。
 ビルの6階にある店舗は、シックな暗色調の完全個室が11部屋のみと、比較的こぢんまりとしている。それぞれの部屋には、調理をしてくれるサービスの人がつく。ワインリストを見てみると、シャンパンはグラスが2500円から、ボトルが15000円〜110000円、白はグラスが1800円から、ボトルが12000円〜150000円、赤はグラスが2000円から、ボトルが12000円〜1880000円のDRCの2009ラターシュまで、さすがは銀座というようなバブリーな品揃え。
 初の訪問でのオーダーは、もちろん皆さんが最も興味のありそうな最高額の31000円のコース。まずは、本日の牛肉を事前に披露してくれた。コースの1品目は、「トリュフとスッポンの牛コンソメ」。塩味がちょっときつめだったが美味しい。2品目は、「厳選赤身と海鮮の手巻き」。牛肉の赤身とカニの身を手巻き寿司でいただくのだが、これはちょっと微妙。3品目の「キャビアと和牛の燻製タルタル」は、かなり美味しい。4品目は、「旬野菜6種」。中でも、「春菊のおひたし」と「長野の市田柿とエシュレバター」が、絶妙な素材の組み合わせだった。5品目は「究極の黒タン 厚切り」で、青唐辛子味噌とレモンの2種類の食べ方でいただく。6品目は「特選ハラミ」で、これは塩味が強めだった。ここで口直しの「サラダ」が出たが、胡麻油風味の塩味なので、サッパリとして良かった。7品目は「シャトーブリアンカツサンド 白トリュフ添え」。甘めの自家製トリュフソースにカツを浸してトーストにのせ、これにトリュフバターと白トリュフのスライスが加わる。もちろん肉はミディアムレアに火が通っていて軟らかく、この組み合わせで美味しくないはずがない。8品目の「特選ロースのしゃぶしゃぶ」は、生肉に熱々の出汁をかけていただく。サッと火が通ったレアな肉も良いが、出汁が香っているので更に美味しい。9品目の「本日の厳選部位」は、肩三角の“クリ”。こちらもタレが甘めなのが気になった。10品目は「黒トリュフとザブトンの焼きすき焼き」。濃厚な味に、香りの弱い黒トリュフという組み合わせは、少々もったいないような気がした。甘く味が濃いだけに、むしろ白ご飯に乗せて食べさせてほしかった。ここで、口直しの「水キムチ」が出たが、シンプルながらこれはいける。11品目は、締めの「白トリュフと和牛の土鍋ご飯」。生の牛ヒレ肉にトリュフオイル、さらに白トリュフのスライスが加わり、ご飯の余熱でサッと火が通るのだが、これが意外にも美味しかった。肉がヒレというところがポイントで、これがサーロインなら合わないと思った。最後のデザートは「さつまいものパートフィロ包み 塩アイス添え」。さつまいもの春巻きと塩アイスの組み合わせだが、これが意外にも美味しかった。
 味の印象はそれぞれの部屋につくサービスの方のスキルによるところも大きいと思うが、全体的に甘めだったり塩味がばらついていることに加え、素材のポテンシャルを十分引き出せていないものもあった。なので、最高レベルの高級素材を用いてはいるものの、値段に味が伴っておらず、コスパ的にみて1つ星の評価とした。ちなみに、「焼肉うしごろ」の製品は、下記のアドレス「UCHIGORO eGift」からも購入することもできる。また、各店舗のテイクアウトやデリバリーも行っているようだ。(2021年12月取材/2023年9月追加)
https://uchigoro.com
https://sangue.co.jp/togo
http://ushigoro-s.com

中央区銀座7丁目7-7 GINZA777 ADC BUILDING6階  
電話番号:03-6419-4129
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【月曜と火曜】17時〜23時半、【水曜〜金曜】12時〜15時、17時〜23時半、【土日・祝日】12時〜15時、16時〜23時半、
予算:【ランチ】11000円、【ディナー】15500円、18000円、22000円、31000円
アクセス:東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線・銀座駅A3、A4出口を出て左へ、中央通りを新橋方面へ進む。GINZA SIXを過ぎ、銀座ライオン、サルヴァトーレ・フェラガモのある交差点を右折し、アンブローズのある次の交差点をすぐ左折する。本店・浜作を過ぎ、銀座鈴らん通り少し進むと右側に見える。東京メトロ・銀座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:サルヴァトーレ・フェラガモ銀座本店、銀座鈴らん通り
お勧めポイント:個室で楽しめる人気の高級焼肉店

1階にリカーショップが入っている このビルです。全てが個室なので、店内の様子はホームページから見てください ドリンクメニュー シャンパンリスト。シャンパンはグラスが2500円から、ボトルが15000円〜110000円、白はグラスが1800円から、ボトルが12000円〜150000円、赤はグラスが2000円から、ボトルが12000円〜1880000円のDRCの2009ラターシュまで、さすがは銀座というようなバブリーな品揃え 初の訪問でのオーダーは、もちろん皆さんが最も興味のありそうな最高額の31000円のコース。本日のメニュー1
本日のメニュー2 まずは、本日の牛肉を事前に披露してくれた コースの1品目は、「トリュフとスッポンの牛コンソメ」。塩味がちょっときつめだったが美味しい 2品目は、「厳選赤身と海鮮の手巻き」 牛肉の赤身とカニの身を手巻き寿司でいただくのだが、これはちょっと微妙 3品目の「キャビアと和牛の燻製タルタル」は、かなり美味しい 4品目は、「旬野菜6種」。中でも、「春菊のおひたし」と「長野の市田柿とエシュレバター」が、絶妙な素材の組み合わせだった 5品目は「究極の黒タン 厚切り」で、青唐辛子味噌とレモンの2種類の食べ方でいただく 6品目は「特選ハラミ」で、これは塩味が強めだった ここで口直しの「サラダ」が出たが、胡麻油風味の塩味なので、サッパリとして良かった 7品目は「シャトーブリアンカツサンド 白トリュフ添え」 。シャトーブリアンのカツ を・・・ 甘めの自家製トリュフソースにカツを浸して・・・ そして半分に切ってトーストにのせ、これにトリュフバターと・・・ さらに、この白トリュフの・・・ スライスを加えます 白トリュフはまるで鰹節状態。ミディアムな火の通しは完璧 もう1枚のトーストをのせて完成。この組み合わせで美味しくないはずがない 8品目の「特選ロースのしゃぶしゃぶ」は、生肉に熱々の出汁をかけていただく サッと火が通ったレアな肉も良いが、出汁が香っているので更に美味しい 9品目の「本日の厳選部位」は、肩三角の“クリ” こちらもタレが甘めなのが気になった
10品目は「黒トリュフとザブトンの焼きすき焼き」 濃厚な味に、香りの弱い黒トリュフのスライスという組み合わせは少々もったいないような気がした 甘くて味が濃いだけに、むしろ白ご飯に乗せて食べさせてほしかった ここで、口直しの「水キムチ」が出たが、シンプルながらこれはいける11品目は、締めの「白トリュフと和牛の土鍋ご飯」 生の牛ヒレ肉にトリュフオイル、さらに白トリュフのスライスが加わり、ご飯の余熱でサッと火が通るのだが、これが意外にも美味しかった 肉がヒレというところがポイントで、これがサーロインなら合わないと思った お椀に盛りつけて完成 味噌汁 最後のデザートは「さつまいものパートフィロ包み 塩アイス添え」 さつまいもの春巻きと塩アイスの組み合わせだが、これが意外にも美味しかった

厨(くりや)くろぎ

 予約がとれない日本料理店として知られる芝公園の「くろぎ」が展開する和のスイーツ店。海外も含めていろいろな姉妹店があるが、唯一のかき氷の専門店なのがこの「厨くろぎ」である。店舗は上野松坂屋別館のパルコヤの1階にある。店内は天井が高く、昼に訪れると、黒を基調としたモダンなフレンチレストランのような雰囲気。また、夜に訪れてみると、モノトーンの色調に木のテーブルを照らすライトが映え、まるでカフェバーのような雰囲気となる。
 先ずは、入口にあるレジで注文して先払いし、客席に案内される。メニューを見ると、人気のかき氷は定番と季節限定のメニューがある。かき氷のサイズは「通常サイズ」と「小サイズ」の2サイズがあり、価格設定はかなり高めだ。小サイズでも通常の1.5倍くらいはあるので、小サイズで十分だと思う。定番のメニューのかき氷は、「黒蜜きなこ」と「みたらしみるく」、「森抹茶」の3つで、この他に「蕨もち」と「塩アイス」がある。季節限定のかき氷は、5月が「昔ぷりん」と「苺姫」、7月が「南国マンゴー」と「和ぼがど」と各2種類ずつあった。また、かき氷には、様々なトッピングも追加できる。定番メニューの僕のお勧めはズバリ!「みたらしみるく」、「黒蜜きなこ」「蕨もち」、「森抹茶」の順である。
 「みたらしみるく」は、ミルククリームではなく、クリームチーズにみたらし餡がかかったもの。氷の中には小豆のこし餡と胡桃が入っている。氷は滑らかで細かく、通常のかき氷よりもシロップが少なめだ。どれも一見ミスマッチとも思える素材だが、氷とのバランスが実に良く、想像以上に美味しい。完成度の高い和のスイーツである。どのかき氷も共通してシロップが少なめなので、時間が経つにつれて下の氷が硬くガリガリになってしまう。味が申し分ないだけに、最後まで氷がもっとふんわりしていれば3つ星なのだが。「黒蜜きなこ」は、全体的な甘さもほどほどで、表面にかかっているきな粉に塩味を感じる。「みたらしみるく」と同様にシロップ少なめで、代わりに黒蜜が別添えとなっている。氷の中には黒蜜クリームと小豆粒あんが入っており、胡桃がアクセントとなっている。きな粉ときな粉クリーム、粒あん、胡桃の奏でる四重奏は、これまでに味わったことがないテイスト。かき氷というより、全く別次元の和のデザートを食べているようにも思える。「森抹茶」は、氷の中にクリームチーズと小豆の粒餡、砕いたクッキーが入っている。ほろ苦い抹茶との組み合わせは悪くないが、お勧めと言うほどのレベルではない。「蕨もち」は練りたてなので、ネットリと柔らかい。先ずはそのまま食べるよう言われたが、そのまま食べても食感は分かるものの、やはり味も香りもないので、何かつけて食べた方が良い。黒蜜の他、きな粉と抹茶入りの鶯きな粉が添えられてくるが、鶯きな粉よりも通常のきな粉の方が、きな粉だけよりもきな粉に黒蜜をつけた方が味に重層感が生まれて美味しい。黒蜜は甘すぎず美味しいが、きな粉は炒りたての香ばしさが感じられない。これできな粉の香りが高ければ3つ星レベルの蕨餅である。(2023年7月追加)
https://kurogi.co.jp

台東区上野3丁目24-6 パルコヤ1階  
電話番号:03-6284-2796
定休日: 不定休(パルコヤに準ずる)
営業時間:10時〜20時
予算:みたらしみるく(通常サイズ)1950円 、(小サイズ)1750円
アクセス:東京メトロ銀座線・上野広小路駅、都営大江戸線・上野御徒町駅、JR御徒町駅から徒歩1分(松坂屋上野店の隣)
最寄りのランドマーク:松坂屋上野店
お勧めポイント:オリジナリティあふれる和テイストのかき氷

奥に松坂屋が見えるこのビル ココです! 店内は天井が高く、昼に訪れると、黒を基調としたモダンなフレンチレストランのような雰囲気。また、夜に訪れてみると、モノトーンの色調に木のテーブルを照らすライトが映え、まるでカフェバーのような雰囲気に メニューを見ると、人気のかき氷は定番と季節限定のメニューがある。かき氷のサイズは「通常サイズ」と「小サイズ」の2サイズがあり、価格設定はかなり高めだ。小サイズでも通常の1.5倍くらいはあるので、小サイズで十分だと思う。定番のメニューのかき氷は、「黒蜜きなこ」と「みたらしみるく」、「森抹茶」の3つで、この他に「蕨もち」と「塩アイス」がある。季節限定のかき氷は、5月が「昔ぷりん」と「苺姫」 7月が「南国マンゴー」と「和ぼがど」 「みたらしみるく」 ミルククリームではなく、クリームチーズにみたらし餡がかかったもの 氷の中には小豆のこし餡と胡桃が入っている。氷は滑らかで細かく、通常のかき氷よりもシロップが少なめだ。どれも一見ミスマッチとも思える素材だが、氷とのバランスが実に良く、想像以上に美味しい。完成度の高い和のスイーツである。どのかき氷も共通してシロップが少なめなので、時間が経つにつれて下の氷が硬くガリガリになってしまう。味が申し分ないだけに、最後まで氷がもっとふんわりしていれば3つ星なのだが 「黒蜜きなこ」は、全体的な甘さもほどほどで、表面にかかっているきな粉に塩味を感じる 「みたらしみるく」と同様にシロップ少なめで、代わりに黒蜜が別添えとなっている。氷の中には黒蜜クリームと小豆粒あんが入っており、胡桃がアクセントとなっている。きな粉ときな粉クリーム、粒あん、胡桃の奏でる四重奏は、これまでに味わったことがないテイスト。かき氷というより、全く別次元の和のデザートを食べているようにも思える 「森抹茶」 氷の中にクリームチーズと小豆の粒餡、砕いたクッキーが入っている。ほろ苦い抹茶との組み合わせは悪くないが、お勧めと言うほどのレベルではない 「蕨もち」は練りたてなので、ネットリと柔らかい。先ずはそのまま食べるよう言われたが、そのまま食べても食感は分かるものの、やはり味も香りもないので、何かつけて食べた方が良い。黒蜜の他、きな粉と抹茶入りの鶯きな粉が添えられてくるが・・・ 鶯きな粉よりも・・・ 通常のきな粉の方が・・・ きな粉だけよりもきな粉に黒蜜をつけた方が味に重層感が生まれて美味しい。黒蜜は甘すぎず美味しいが、きな粉は炒りたての香ばしさが感じられない。これできな粉の香りが高ければ3つ星レベルの蕨餅である。

Kyobashi f

  「酛TOKYO(→ 銀座グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」と同じファースト商事ホールディングスが運営する日本酒割烹の店。以前ここは「京橋もと(酛)」という店であったが、「京橋もと(酛)」が東京ミッドタウン八重洲へ移転し、「酛TOKYO」と名称変更したのに伴い、こちらも「Kyobashi f」と名を改めて再出発した。また、料理長に前料理長の上野さんを迎え、内装はそのままに今年の3月から営業をスタートした。料理はお任せのコース料理のみで、一緒に料理に合った料理長セレクトの日本酒が供される。
 店の外には看板はや暖簾などは一切なく、日本橋の擬宝珠をイメージしたアイコンのオブジェだけが目印である。重厚な扉を開けて店内に入ると、照明が落とされた店内にはジャズが流れ、以前と変わらぬオープンキッチンのカウンター席がある。この店は基本、料理長の上野さんが調理もサービスも全て一人で行っているため、一日1〜2組に人数制限をしている。どうしても9席が満席となったときには、グループ店からのヘルプを頼んでいるという。上野さんは未だ若いが料理センス抜群で、素晴らしい料理を次々と出してくれる。元々ワイン好きであった彼は、面接時には職場が日本酒の店だとは知らなかったらしいが、今は日本酒にハマっているという。日本酒のセンスもなかなか素晴らしく、以前から彼の料理ファンだという常連客が、今日も集まっていた。
 本日の1杯目は、福島県・峰の雪酒造の「大和屋善内 しぼりたて純米生原酒」。福島らしい重厚でフルーティーな酒だ。この酒を知らなかったとは、日本酒もまだまだ奥が深い。料理の1品目は、「ズワイガニの飯蒸し」。優しい味の餡がズワイガニの香りと甘みを引き立たせており、フキノトウの苦みがアクセントに。意外にも、2品目は「ベビーリーフのサラダ」。素揚げされた野菜とベースリーフとの相性が抜群で、ドレッシングに酸味がなく、日本料理店らしいサラダ。2杯目は茨城県の森島酒造の「森嶋 雄町純米大吟醸」。ラベルがアーティスティックで、味は微発泡ながらトロミがあり、滑らか。非常にまとまっており、香りも強くないので食中酒としてはいいかも。3品目は「初鰹の山ワサビ漬け」。鰹の脂こそ少ないが、漬けにしたことで鰹特有の鉄分と香りを強く感じられる。また、ワサビ葉の醤油漬けの辛味とミョウガのシャキシャキ感とも合う。4品目は「お造り(サヨリ、金目鯛、ヒラメ、イワシのなめろう)」には、ごま塩と醤油が添えられていた。どれも美味しかったが、酢で締めたイワシを使った「なめろう」が、日本酒との相性がベストだった。3杯目は福島の「飛露喜」の地元銘柄「泉川 うすにごり純米吟醸ふな口本生」。甘さがそれほどなく、トロミと厚みがあり、それでいて飛露喜らしく洗練された味がする。4杯目は「鳳凰美田 純米大吟醸」。何度も飲んだことがある酒だが、見事なバランスと純米らしい旨味がある。まさに、侍ジャパンの吉田正尚選手のような間違いの無い酒だ。5品目は「サワラの山椒焼き」。柔らかくとろけるようなサワラは、煮魚のような優しい味付け。これが、トロトロのバフンウニと絶妙に合う。山椒の葉と実のスパイシーな香り、甘く味付けされた菊芋のピューレ、葉ごぼうのシャキシャキ感、どれも欠かせないピースであり、全てが調和している。6品目は「ホタルイカと新筍の茶碗蒸し」。ホタルイカが入ったことで、茶碗蒸しとは思えないくらいのコクが出ている。新筍の香りも素晴らしい。5杯目は、十四代が作る山形の好適米・山酒四号を使った福島の「会津宮泉 純米吟醸・山酒四号うすにごり」。微発泡で柔らかな酸を感じ、バランス良し。7品目は「苺と金柑の白和え」。一見ミスマッチのようだが、意外にも美味しい。8品目は揚げ物三連発「トンカツ、フキノトウのコロッケ、トラフグの白子のおかき揚げ」。全てを塩でいただく。トンカツに塩はよくあるが、さらに山椒の葉とは意外である。しかし、このトンカツが一番印象に残った。6杯目は福島の「飛露喜 純米吟醸」。厚みがあってバランスが良く、まさに王道の酒。9品目は、料理長が初めて作ったという「和牛のハンバーグ 新玉ねぎソース」。サッパリとした和風ソースとウルイのネットリとしたシャキシャキ感が、粗挽きのミディアムレアなハンバーグにピッタリ!10品目となる締めのご飯は「ホタルイカと筍の土鍋ご飯」と「シジミの赤だし」、香の物。蒸らしは少し足りなかったが、旨味たっぷりで美味しい。山椒の葉の香りも良く、塩味もピッタリでお見事。久しぶりに、ご飯をおかわりしてしまった。デザートは特になく、これで終了となった。
 それにしても、美味しい食事とそれに合わせた最高の日本酒、そして店の雰囲気、この三拍子全てが揃っている店は、ありそうでなかなかない。近くにあれば毎週通いたくなるような店であり、日本酒好きには一度は訪れて欲しい店である。美味しい料理とアテでお腹一杯になること請け合いで、満足度120%となること間違いなし。(2023年4月追加)

中央区京橋2-6-13 イーストビル1階  
電話番号:03-3567-7888
定休日:日曜〜火曜、祝日(不定休あり)
営業時間:【水曜〜土曜】17時〜22時
予算: 12000円(コース+日本酒)
アクセス:東京メトロ銀座線・京橋駅6番出口を出て、次の角(レム東京京橋の横のセブンイレブン)を左折する。「天ぷら 深町」を過ぎ、宝くじ売り場の向かいのにある細い通り(エトワール画廊と日本橋焼餃子・極の間)を左折すると右側にある。京橋駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:レム東京京橋
お勧めポイント:日本酒好きには一度は訪れて欲しい店

宝くじ売り場の向かいのにある細い通り(エトワール画廊と日本橋焼餃子・極の間)を左折すると・・・ 奥の右側のココです 店の外には看板はや暖簾などは一切なく、日本橋の擬宝珠をイメージしたアイコンのオブジェだけが目印である 重厚な扉を開けて店内に入ると、更に扉がある。店内に入ると、照明が落とされた店内にはジャズが流れ、以前と変わらぬオープンキッチンのカウンター席がある 本日の1杯目は、福島県・峰の雪酒造の「大和屋善内 しぼりたて純米生原酒」。福島らしく重厚でフルーティーな酒だ。この酒を知らなかったとは、日本酒もまだまだ奥が深い 料理の1品目は、「ズワイガニの飯蒸し」。優しい味の餡がズワイガニの香りと甘みを引き立たせており、フキノトウの苦みがアクセントに 意外にも、2品目は「ベビーリーフのサラダ」。素揚げされた野菜とベースリーフとの相性が抜群で、ドレッシングに酸味がなく、日本料理店らしいサラダ 2杯目は茨城県の森島酒造の「森嶋 雄町純米大吟醸」。ラベルがアーティスティックで、味は微発泡ながらトロミがあり、滑らか。非常にまとまっており、香りも強くないので食中酒としてはいいかも 3品目は「初鰹の山ワサビ漬け」。鰹の脂こそ少ないが、漬けにしたことで鰹特有の鉄分と香りを強く感じられる。また、ワサビ葉の醤油漬けの辛味とミョウガのシャキシャキ感とも合う 4品目は「お造り(サヨリ、金目鯛、ヒラメ、イワシのなめろう)」には、ごま塩と醤油が添えられていた。どれも美味しかったが、酢で締めたイワシを使った「なめろう」が、日本酒との相性がベストだった 3杯目は福島の「飛露喜」の地元銘柄「泉川 うすにごり純米吟醸ふな口本生」。甘さがそれほどなく、トロミと厚みがある。それでいて、飛露喜らしく洗練された味がする 4杯目は「鳳凰美田 純米大吟醸」。何度も飲んだことがある酒だが、見事なバランスと純米らしい旨味がある。まさに、侍ジャパンの吉田正尚選手のような間違いの無い酒だ 5品目は「サワラの山椒焼き」 柔らかくとろけるようなサワラは、煮魚のような優しい味付け。これが、トロトロのバフンウニと絶妙に合う。山椒の葉と実のスパイシーな香り、甘く味付けされた菊芋のピューレ、葉ごぼうのシャキシャキ感、どれも欠かせないピースであり、全てが調和している 6品目は「ホタルイカと新筍の茶碗蒸し」 ホタルイカが入ったことで、茶碗蒸しとは思えないくらいのコクが出ている。新筍の香りも素晴らしい 5杯目は、十四代が作る山形の好適米・山酒四号を使った福島の「会津宮泉 純米吟醸・山酒四号うすにごり」。微発泡で柔らかな酸を感じ、バランス良し 7品目は「苺と金柑の白和え」。一見ミスマッチのようだが、意外にも美味しい 8品目は揚げ物三連発「トンカツ、フキノトウのコロッケ、トラフグの白子のおかき揚げ」。全てを塩でいただく。トンカツに塩はよくあるが、さらに山椒の葉とは意外である。しかし、このトンカツが一番印象に残った 6杯目は福島の「飛露喜 純米吟醸」。厚みがあってバランスが良く、まさに王道の酒 9品目は、料理長が初めて作ったという「和牛のハンバーグ 新玉ねぎソース」 サッパリとした和風ソースとウルイのネットリとしたシャキシャキ感が、粗挽きのミディアムレアなハンバーグにピッタリ!
10品目となる締めのご飯は「ホタルイカと筍の土鍋ご飯」と「シジミの赤だし」、香の物。 蒸らしは少し足りなかったが、旨味たっぷりで美味しい。山椒の葉の香りも良く、塩味もピッタリでお見事。久しぶりに、ご飯をおかわりしてしまった。デザートは特になく、これで終了となった

Japanese Soba Noodles

 ミシュランガイドで星を獲得したラーメン店は世界で4店舗あるそうだが、2016年に世界で初めて星を獲得したのがこの「Japanese Soba Noodles 蔦」である。2019年に巣鴨から現在の代々木上原へと移転し、海外にも支店をもつようになった同店は、店主である大西祐貴さんが昨年43才という若さで急逝したため、閉店となってしまった。しかし、今年の2月から現在のスタッフで営業を再開したという情報を聞き、取材してみることに。
 地下へと続く階段を下りて店内に入ると、右側にオープンキッチンのカウンター席、そして左側にテーブル席がある。白と黒を基調としたニューヨーク風の店内は、BGMにロックが流れる今時のラーメン店である。調理は男性2人が担当し、サイドメニューのご飯担当のバイトと思しき男性が1人、そして女性2人でサービス対応をしている。
 ラーメンのメニューは、基本的に醤油と塩の2種類しかない。最も高額なのは3000円の「特製醤油・塩Soba」で、最低価格の「醤油・塩Soba」でも2000円という強気の価格設定である。海外のインバウンド客にとってはこの価格でもさほど違和感がないのかも知れないが、国内客にとってはいくら何でも・・・というコスパの悪さを感じさせる。しかし、大西さんの目指すラーメンとは、手の込んだ最高のクオリティのものであり、無化学調味料の清湯スープにそれが表れているという。また、自分のラーメンには完成形はないというポリシーを持ち、これまでのラーメンに捕らわれない唯一無二の世界に認められるような麺料理を目指していたという。
 注文した「特製醤油Soba」は、ドンブリと皿に分かれて出てきた。ドンブリには、レアな牛しゃぶに酸味のある茸ヴィネガーソース(トリュフポン酢のイメージなのか?その割にはポルチーニ茸っぽい味がする)と豚バラチャーシュー、穂先メンマ、九条ネギがのっている。スープは魚介をあまり感じさせない旨味のある清湯スープであるが、茸ヴィネガーソースが混ざることによって塩気が増し、濃厚で深みのある味に変化する。しかし、これによって清湯本来の繊細な旨味が消えてしまい、茸の香りがスープ全体を支配してしまう。これをどう評価するかは微妙なところであるが、ミシュランガイドはこれを高く評価したようだ。麺は全粒粉っぽいやや平麺タイプのストレート細麺で、それほど香りもコシも感じられず、食感的にも今時の日本麺のテクスチャーではなかった。皿の方には極薄にスライスされた低温調理の牛肉と豚肉チャーシューの他に、味玉などや野菜がのっている。牛チャーシューのマスタード風ソースか?と思ってネットで調べてみると、実は黒毛和牛SUKIYAKI・黒リュフサバイョンソースらしい。豚肉チャーシューの上の泡は不明だったが、豚チャーシューのフランボワーズソースか?と思っていたら、正解は生ハム風黒豚ロース・フランボワーズソースのようだ。ズッキーニのソテーにはパプリカソースが添えられ、味玉はトリュフ風味である。そのまま食べてもそれなりに美味しかったが、ラーメンに入れて食べるとさらに味変すると言われてやってみたら、ソースの味が加わってスープの塩気がさらに増す結果となってしまった。サイドメニュー唯一の限定品「Brock’n Loin RED肉めし」は、サイコロ切りされたチャーシューが柔らかくて美味しい。赤ワインソースと書いてあったが、実際には醤油ベースであり、赤ワインは香り付け程度にしか感じられなかった。
 外国人受けを意識しているのか?ラーメンのスープも肉めしのソースも塩分やや強めで、味の輪郭がハッキリとしていた。それにしても、この価格のせいか、ミシュランガイド掲載の影響なのかは分からないが、訪れた日の半分以上の客は外国人客であった。(2023年4月追加)
https://www.tsuta79.tokyo

東京都渋谷区西原3丁目2−4 代々木上原B1 フロンティア
電話番号:03-6416-8620 
定休日:不定休(基本的に火曜であるが、不定休もあるのでホームページで要確認)
営業時間:11時〜15時
予算:特製醤油Soba3000円
アクセス:東京メトロ千代田線、小田急線・代々木上原駅・東口を出て左へ進み、最初の交差点を右折するとすぐ左側。代々木上原駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:代々木上原駅東口、ダイソーアコルデ代々木上原店
お勧めポイント:ミシュランガイドで初めて1つ星を獲得したラーメン店

代々木上原駅・東口を出て左へ進み、最初の交差点を右折すると・・・ 左側のココです!この二人はインバウンド客 地下へと続く階段を下りて店内に入ると・・・(階段の壁には、大西祐貴さんのポスターが) ミシュランガイドで星を獲得したラーメン店は世界で4店舗あるそうだが、2016年に世界で初めて星を獲得したのがこの「Japanese Soba Noodles 蔦」 奥から見た店内。オープンキッチンのカウンター席、そして、見えないが右側にテーブル席がある。白と黒を基調としたニューヨーク風の店内は、BGMにロックが流れる今時のラーメン店 ラーメンのメニューは、基本的に醤油と塩の2種類しかない。最も高額なのは3000円の「特製醤油・塩Soba」で、最低価格の「醤油・塩Soba」でも2000円という強気の価格設定。ご飯は4種類ある トッピングとドリンクメニュー 注文した「特製醤油Soba」は、ドンブリと皿に分かれて出てきた スープは魚介をあまり感じさせない旨味のある清湯スープ茸ヴィネガーソースが混ざることによって塩気が増し、濃厚で深みのある味に変化する。しかし、これによって清湯本来の繊細な旨味が消えてしまい、茸の香りがスープ全体を支配してしまう 麺は全粒粉っぽいやや平麺タイプのストレート細麺で、それほど香りもコシも感じられず、食感的にも今時の日本麺のテクスチャーではなかった皿の方には極薄にスライスされた低温調理の牛肉と豚肉チャーシューの他に、味玉などや野菜がのっている。牛チャーシューのマスタード風ソースか?と思ってネットで調べてみると、実は黒毛和牛SUKIYAKI・黒リュフサバイョンソースらしい。豚肉チャーシューの上の泡は不明だったが、豚チャーシューのフランボワーズソースか?と思っていたら、正解は生ハム風黒豚ロース・フランボワーズソースのようだ。ズッキーニのソテーにはパプリカソースが添えられ、味玉はトリュフ風味 サイドメニュー唯一の限定品「Brock’n Loin RED肉めし」は、サイコロ切りされたチャーシューが柔らかくて美味しい。赤ワインソースと書いてあったが、実際には醤油ベースであり、赤ワインは香り付け程度にしか感じられなかった

時喰み(ときはみ)

 古いビルの2階にある小さな和食店。実は、ここは「徳うち山(→ 銀座グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」の系列店であり、グループにおけるカジュアル店という位置づけの居酒屋割烹である。立ち飲みではないが、どこかしら「銀座 しまだ(→ 銀座グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」とコンセプトが似ているような気がする。入ってすぐにオープンキッチンのカウンター席があり、奥にテーブル席が2つ(2名席と3名席)ある。この店はサービス料を取らないが、テーブルチャージが1000円かかる。また、人気店ゆえに、混雑時には2時間までという時間の縛りもある。
 メニューには、魅力的な品々が並んでいる。基本的に全ての品は2名用のボリュームとなっているが、ハーフサイズにもしてもらえる。飲み物のメニューを見ると、和食店としては珍しくメインはワインのようだ。白はグラス2種とボトル10種、赤はグラス2種とボトル8種、シャンパンはグラス1種とボトル3種で、ボトルの価格帯は6200円〜17800円である。ワインの持ち込みも可能で、1本の持ち込み料は4000円である。これに対して日本酒は、料理長に好みを告げてお任せするのが基本となる。この店のアルコールの中でもう一つ特筆すべきは、飲食店だけで飲める特別なクラフトビール「GARGERY(ガージェリー)」が置いてあること。僕の大好きな黒ビール「GARGERYスタウト」は置いていなかったが、ペールエールタイプの「GARGERYエステラ」があった。これもスタウト同様に口当たりが円やかで、とても洗練されていてお勧め。
 突き出しは、お決まりの「焼胡麻豆腐」。これは「徳うち山」の主人の修業先だった「うち山」の名物料理である。外側がカリッと焼かれ、中がフワッとしていて美味しい。まるでマヨネーズ醤油のような胡麻ソースと胡麻豆腐との相性もいい。料理はアラカルトメニューの中から選ぶが、まず注文したのは、「焼きさつま芋ピューレ 生湯葉 生うに 出汁ジュレ」のハーフ(1個)。混ぜて食べると、サツマイモの香りと甘み、柚子の香り、ネットリとした湯葉の食感、フレッシュな生ウニのトロミが渾然一体となって押し寄せる。これは絶対にお勧め!「海老真蒸揚(えびしんじょうあげ)」もハーフサイズ(2個)でいただく。雪塩を付けて食べると、サクッとした後に、滑らかな食感の海老と魚のすり身の香りが押し寄せる。「造里三種盛り合わせ(ハーフサイズ)」には、ポン酢餡と胡麻油塩、醤油が添えられている。素材はどれも申し分なく、とくにサワラは、皮がカリッと焼かれていて身がとろけた。さらに、馬肉も脂と赤身のバランスが良く、熊本で食べた馬刺しと同等な最高レベルのものだった。ネット上の口コミで1番人気の「蟹クリームコロッケ」は、通常のハーフサイズは1個であるが、この日は蟹の入荷が少なく、人気故のクォーターサイズとなってしまった。細かい衣がサクッとしており、蟹の身がたっぷりと入っていて美味しいが、一番人気というほどのレベルではない。他にもたくさん美味しいものがあるのに、どうも食べログの有力コメントに引っ張られてしまいがちだ。「猪・茸・九条葱 小鍋」は、通常はハーフサイズにはしないそうだが、特別にしてもらえた。薄切りの猪肉は冷凍なのか?少し脱水気味だった。しかし、山椒の葉が香り、キノコと九条ネギとのバランスも良く、醤油味の出汁も含めて美味しかった。「長芋 軟骨バター醤油焼 パルミジャーノ」は、長芋も軟骨も醤油味でカリッと揚げられていた。これに粉パルミジャーノが加わることで、スナック菓子の様な濃厚な味に仕上がっている。最後の締めとして、土鍋御飯「庄内豚ベーコンとトリュフの炊き込み御飯 卵黄のっけ」を注文したかったが、炊き込み御飯だけはハーフの注文は無理とのこと。一人飯の客が注文できるのは、「時喰みカレー」か「蔵王牛サーロイン飯」、イクラやカラスミ、キャビアがのった「痛風そば(麺)/痛風飯(御飯)」しかない。消去法で、「炊き立て白米 蔵王牛サーロイン飯 卵黄のっけ」(ハーフはないのでフルサイズ)を注文。ワサビと卵黄を混ぜて食べると、意外にもステーキというよりもローストビーフのように肉が薄く、味付けも薄めなので、ご飯とのバランスが悪かった。最後のデザートとして、徳うち山グループの名物である「黒糖プリン」を注文。しっかりとした黒糖の風味が感じられ、硬すぎず柔らかすぎずの食感も良かった。

中央区銀座3丁目11-61 鈴木ビル 2階  
電話番号:03-6264-2809
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時半〜22時半
予算:焼きさつま芋ピューレ 生湯葉 生うに 出汁ジュレ(2個)1800円、海老真蒸揚(4個)1800円
アクセス:東京メトロ日比谷線・有楽町線・東銀座駅A7出口を出て、すぐに交差点を右折すると左角のビル。東銀座駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:歌舞伎座
お勧めポイント:料理長のセンスが光る居酒屋割烹

この古いビルの2階です ここが入口 階段を上がったところにあります ココです! 入ってすぐにオープンキッチンのカウンター席があり、奥にテーブル席が2つ(2名席と3名席)ある 。カウンター内に見えるのが料理長 メニューを見ると、様々な魅力的なメニューが並ぶ。基本的に全ての品は2名様用のボリュームとなっているが、ハーフサイズにもしてくれる。メニュー1 メニュー2 ドリンクメニュー(これ以外にワインメニューがあります) 突き出しは、お決まりの「焼胡麻豆腐」。これは「徳うち山」の主人の修業先だった「うち山」の名物料理である。外側がカリッと焼かれ、中がフワッとしていて美味しい。まるでマヨネーズ醤油のような胡麻ソースと胡麻豆腐との相性もいい まず注文したのは、「焼きさつま芋ピューレ 生湯葉 生うに 出汁ジュレ」のハーフ(フルサイズは2個) 混ぜて食べると、サツマイモの香りと甘み、柚子の香り、ネットリとした湯葉の食感、フレッシュな生ウニのトロミが渾然一体となって押し寄せる。これは絶対にお勧め 「春霞 生」は、微発泡で甘めながらバランス良し 「海老真蒸揚(えびしんじょうあげ)」もハーフサイズでいただく。雪塩を付けて食べると、サクッとした後に、滑らかな食感の海老と魚のすり身の香りが押し寄せる 「造里三種盛り合わせ(ハーフサイズ)」には、(左から)胡麻油塩、ポン酢餡、醤油が添えられていた 左から、本マグロの中トロ、サワラ、馬肉。素材はどれも申し分なく、とくにサワラは、皮がカリッと焼かれていて身がとろけた。さらに、馬肉も脂と赤身のバランスが良く、熊本で食べた馬刺しと同等な最高レベルのものだった 「鶴齢 純米吟醸五百万石」は、柔らかく滑らかな口当たりで、こちらも洗練されている ネット上の口コミで1番人気の「蟹クリームコロッケ」は、通常のハーフサイズは1個であるが、この日は蟹の入荷が少なく、人気故のクォーターサイズとなってしまった 細かい衣がサクッとしており、蟹の身がたっぷりと入っていて美味しいが、一番人気というほどのレベルではない。他にもたくさん美味しいものがあるのに、どうも食べログの有力コメントに引っ張られてしまいがちだ 「猪・茸・九条葱 小鍋」は、通常はハーフサイズにはしないそうだが、特別にしてもらえた。薄切りの猪肉は冷凍なのか?少し脱水気味だった。しかし、山椒の葉が香り、キノコと九条ネギとのバランスも良く、醤油味の出汁も含めて美味しかった 「長芋 軟骨バター醤油焼 パルミジャーノ」 長芋も軟骨も醤油味でカリッと揚げられていた。これに粉パルミジャーノが加わることで、スナック菓子の様な濃厚な味に仕上がっている 「炊き立て白米 蔵王牛サーロイン飯 卵黄のっけ」(ハーフはないのでフルサイズ)。ワサビと卵黄を混ぜて食べると、意外にもステーキというよりもローストビーフのように肉が薄く、味付けも薄めなので、ご飯とのバランスが悪かった 徳うち山グループの名物である「黒糖プリン」。しっかりとした黒糖の風味が感じられ、硬すぎず柔らかすぎずの食感も良かった

TOKYO(旧:京橋もと)

 ブルガリホテルで話題の「東京ミッドタウン八重洲」で、店舗の書かれたプレートを見ていると、「酛 TOKYO」という名前のレストランが目に飛び込んできた。そう言えば、新明先生が「京橋もと(酛)(→ 銀座グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」が今年移転すると言っていたような気がする。早速電話をしてみると、確かにその通りで、未だ開店3日目だという。この「酛 TOKYO」は、料理長も含めて「京橋もと(酛)」のスタッフによる店舗であり、前の「京橋もと(酛)」は前料理長と別スタッフにより、「Kyobashi f(→ 銀座グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」と名前で同時期に営業をスタートさせているとのこと。
 電話で当日予約できた料理のコースは、9000円と13000円の2コースだったが、ポケットコンシェルジュやホットペッパーグルメ経由で予約すると割高となるかもしれないが、更に高いコースも予約できる様だ。ちなみに、9000円と13000円のコースの違いは、料理の品数ではなく素材である。
 1階からエスカレーターで3階へ上ると、店の前にはたくさんの開店祝いの花々が並んでいた。入口を覗いてみると、日本酒を入れたガラス張りの冷蔵庫と細長い立ち飲みのカウンタースペースが見える。落ち着いた雰囲気の前店舗と違って、立ち飲みスペースはザワザワと賑やかな雰囲気。すぐに、前店長と現店長である女将の谷口さんが出迎えてくれ、着席スペースの扉を開けてくれた。扉の奥は照明が落とされ、立ち飲みスペースとは別世界な空間が広がる。左側にカウンター席が6席と右側には6名までの有料個室が2つある。
 この日は13000円のコースを注文。先ずは、「蛤しんじょうのお椀」が出てきた。料理長の佐久間さんの出汁の引き方は、吉兆系のように濃くて美味しい。日本酒の1杯目は、この店の開店のために作られたという千葉の「寒菊 羽州誉50-Horizon 2023 純米大吟醸無濾過生原酒」。口当たりがトロリとしていて、少し甘めだ。お造りは「滋賀の琵琶マス、塩釜の本マグロ、山口のノドグロの炙り」の3品。琵琶マスと言えば夏のイメージだが、冬季のものの方が脂がのっている。三陸沖の本鮪は個体が小さいのか?香りや味に深みがなかったが、ノドグロの炙りは脂がのっていて最高だった。2杯目の日本酒は、埼玉の「彩來(さら)花澄み(かすみ)」。フルーティーな現代的な造りで僕好み。続く料理は、「大分産シマアジの焼き物」。シマアジは通常刺身でいただくことが多いが、焼き物とは珍しい。焼いたシマアジをいただくのは僕も初めてだが、言われなければブリと間違えてしまいそう。3杯目の日本酒は、石川の「手取川 吉田蔵 u 百万石乃白生酒」。山廃は癖が強くて好きになれないが、この酒は後味が良く洗練されている。続く「メヒカリと筍、空豆の天ぷら」はどれも美味しいが、空豆と筍が特に良かった。4杯目の日本酒は、三重の「而今 純米吟醸 山田錦無濾過生」。而今にしてはかなり濃めだが、口の中からスウっとフェイドアウトしていく。八寸は、「マグロのなめろう」、「稚鮎の天ぷら」、「タケノコの土佐煮」、「天然もずく酢」、「干し柿バター」、「自家製カラスミ大根」、「煮アワビ」、「水菜と桜エビのお浸し」。どれも酒のアテとして甲乙つけがたく、最高!5杯目の日本酒は、埼玉の「花陽浴(はなあび)純米大吟醸 瓶囲無濾過生原酒」。大人気商品らしいが、吟醸香が強めで僕好みではない。メインは、仙台牛A5の最高峰「飛び牛のステーキ」。塩と黄身醤油、ワサビでいただく。とろけるとはまさにこのことで、サシが強いので沢山は食べられないが、とにかく美味しい。黄身醤油との相性も良いが、塩とワサビも捨てがたいなあと思っていたら、結論として黄身醤油とワサビの組み合わせがベストだった。最後を締めくくるご飯までのアテに、「ちりめん山椒」が出てきた。このタイミングで奈良の「みむろ杉 濁り酒」をいただく。微発泡で酸味を感じながらも、フルーティーで悪くはない。「ヒフオ(鮎の稚魚)と新筍の土鍋ご飯」は、蒸らしが足りないのか?やや芯が残っていた。そして、水菓子の「マスクメロンと苺大福」で終了となった。
 土鍋ご飯の芯が残っていたり、味噌汁の塩分が少し強めだったり、今回は完璧な3つ星ではなく、2つ星という評価だった。しかし、一等地でのコスパの良さや移転3日目という厨房の状態を考慮して、今回は3つ星のままとした。(2023年3月追加)
https://fsknet.co.jp/impression/mototokyo/
https://www.hotpepper.jp/strJ003451158/

【ポケットコンシェルジュ】https://pocket-concierge.jp/ja/restaurants/244042?seat_date_eq=2023-04-01
中央区八重洲2-2-1東京ミッドタウン八重洲3階 
電話番号:03-6910-3877
定休日:月曜
営業時間:16時〜22時(立ち飲みは15時〜)
予算:料理コース9000円、13000円(日本酒は別料金、4名〜6名用の個室は別途5000円)
アクセス:JR東京駅八重洲口から八重洲地下街を経由してバスターミナル東京八重洲を目指すと、直結している。東京駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:JR東京駅八重洲口、バスターミナル東京八重洲
お勧めポイント:美味しい和食と日本酒のマリアージュを楽しみたい方に

JR東京駅八重洲口を出て、目の前の大きなビル・・・ この右の大きなビルです(左の小さなビルはヤンマー) 「東京ミッドタウン八重洲」に入って、店舗名の書かれたプレートを見ていると、「酛 TOKYO」という名前のレストランが目に飛び込んできた。そう言えば、新明先生が「京橋もと(酛))」が今年移転すると言っていたような気がする。早速電話をしてみると、確かにその通りで、未だ開店3日目だという 1階からエスカレーターで3階へ上ると、店の前にはたくさんの開店祝いの花々が並んでいた 入口を覗いてみると、日本酒を入れたガラス張りの冷蔵庫と細長い立ち飲みのカウンタースペースが見える。落ち着いた雰囲気の前店舗と違って、立ち飲みスペースはザワザワと賑やかな雰囲気。すぐに、前店長(左)と現店長である女将の谷口さん(右)が出迎えてくれ、着席スペースの扉(女将の後)を開けてくれた 扉の奥は照明が落とされ、立ち飲みスペースとは別世界な空間が広がる。左側にカウンター席が6席と右側には6名までの有料個室が2つある 日本酒の1杯目は、この店の開店のために作られたという千葉の「寒菊 羽州誉50-Horizon 2023 純米大吟醸無濾過生原酒」。口当たりがトロリとしていて、少し甘めだ この日は13000円のコースを注文。先ずは、「蛤しんじょうのお椀」が出てきた。料理長の佐久間さんの出汁の引き方は、吉兆系のように濃くて美味しい 2杯目の日本酒は、埼玉の「彩來(さら)花澄み(かすみ)」。フルーティーな現代的な造りで僕好み お造りは「滋賀の琵琶マス、塩釜の本マグロ、山口のノドグロの炙り」の3品 琵琶マスと言えば夏のイメージだが、冬季のものの方が脂がのっている。三陸沖の本鮪は個体が小さいのか?香りや味に深みがなかったが、ノドグロの炙りは脂がのっていて最高だった 続く料理は、「大分産シマアジの焼き物」。シマアジは通常刺身でいただくことが多いが、焼き物とは珍しい。焼いたシマアジをいただくのは僕も初めてだが、言われなければブリと間違えてしまいそう 3杯目の日本酒は、石川の「手取川 吉田蔵 u 百万石乃白生酒」。山廃は癖が強くて好きになれないが、この酒は後味が良く洗練されている 続く「メヒカリと筍、空豆の天ぷら」はどれも美味しいが、空豆と筍が特に良かった 4杯目の日本酒は、三重の「而今 純米吟醸 山田錦無濾過生」。而今にしてはかなり濃めだが、口の中からスウっとフェイドアウトしていく 八寸 左から「マグロのなめろう」、「稚鮎の天ぷら」と下が「タケノコの土佐煮」、「天然もずく酢と車海老」、 「干し柿バター」、「自家製カラスミ大根」、「煮アワビ」、「水菜と桜エビのお浸し」。どれも酒のアテとして甲乙つけがたく、最高! 5杯目の日本酒は、埼玉の「花陽浴(はなあび)純米大吟醸 瓶囲無濾過生原酒」。大人気商品らしいが、吟醸香が強めで僕好みではない メインの仙台牛A5の最高峰「飛び牛」を、料理長の佐久間さんが見せてくれた 「飛び牛のステーキ」は、塩と黄身醤油、ワサビでいただく とろけるとはまさにこのことで、サシが強いので沢山は食べられないが、とにかく美味しい。黄身醤油との相性も良いが、塩とワサビも捨てがたいなあと思っていたら、結論として黄身醤油とワサビの組み合わせがベストだった 最後を締めくくるご飯までのアテに、「ちりめん山椒」が出てきた このタイミングで奈良の「みむろ杉 濁り酒」をいただく。微発泡で酸味を感じながらも、フルーティーで悪くはない。 「ヒフオ(鮎の稚魚)と新筍の土鍋ご飯」 蒸らしが足りないのか?やや芯が残っていた。また、味噌汁の塩分が少し強めだった ブチブチとした飛び子の食感も、アクセントとしては良かった そして、水菓子の「マスクメロンと苺大福」で終了となった

ザ・港屋ラウンジ The Minatoya Lounge

 かつて東京の西新橋に、日本一行列ができるといわれた伝説の蕎麦屋があった。その名は「港屋」。しかし、「港屋」は通常の蕎麦屋ではなく、「肉そば」に特化した立ち食いそばの店なのである。豚肉や牛肉を使ったつけ汁蕎麦は、以前から蕎麦屋のメニューとしてあったが、それは「鴨せいろ」のように具材がつけ汁で煮込まれ、蕎麦は細めという蕎麦常識の域を出ていなかったのである。これに対して「港屋」の肉そばは、ラー油が入ったつけ汁にパワフルでコシのある太麺、さらに麺の上にのった牛肉やネギ、刻み海苔、胡麻などといった具材は、これまでにはなかった新たな蕎麦のポテンシャルを示してくれた。その後、この店にインスパイアされた肉そば専門店が続々と日本全国で誕生し、まさに二郎系ラーメンと並ぶ食革命をもたらしたのである。
 「The Minatoya Lounge」は、メルセデス・ベンツとのコラボによって誕生した店舗である。店舗は羽田空港第2ターミナルの京急線乗り場近くのエスカレーター前にある。店の前の吹き抜け空間には、ベンツ車も展示されている。
 メルセデス・ベンツのショップ「Mercedes me」横に併設され店内は、閉店となった「港屋」や「港屋Minatoya 2(→ 銀座グルメバイブル・蕎麦の頁を参照)」などといったこれまでの店舗と共通した黒を基調としたシックな雰囲気。但し、かなりの大箱店であり、またラウンジという名の通りの着席スタイルの店である。入口近くにはガラス越しに調理場が見え、男性一人で調理していた。店の中央には向かい合うようなカウンター席があり、さらに店の奥と外にもテーブル席がある。
 先ずは入口にある自動券売機で食券を購入する。そして、番号が呼ばれたら、カウンターで品物を受け取るというセルフスタイル。メニューを見ると、名物の「冷たい肉そば」の他、「温かい肉そば」や初めて見る「金太郎メンチカツ」、「そばつゆ仕込みのからあげ」、さらにはドリンクやデザートなどもある。今回は「金太郎メンチカツ」と「冷たい肉そば」のセットで注文。
 出てきた「冷たい肉そば」のビジュアルは港屋そのもの。ラーメンで言う中太~太麺の太さの蕎麦は、蕎麦とは思えないくらいのコシがある。添えられた玉子は、何故か生卵ではなく温泉玉子であったのが残念。また、天かすも見当たらなかった。ラー油の入ったつけ汁は、甘辛さも含めてちょうど良かった。
 初めてとなる「金太郎メンチカツ」は、思っていたよりもかなり大きめ。ニンニクと牛肉が香り、タマネギの甘みを感じる。挽肉は荒目に引かれているが、食感はフックラとしている。衣はサクッとしており、ビールと最高の相性を見せる。受け取りカウンターに、中濃ソース、ケチャップ、辛子マヨネーズが置かれているが、ラー油の入った肉そばのつけ汁に浸して食べるのが一番美味しかった。こちらもお勧め。(20232月追加)

大田区羽田空港3-4-2 羽田空港第2ターミナル地下1階 マーケットプレイス  
電話番号:03-6428-9000
定休日:不定休
営業時間:8時半〜21時(現在は短縮営業中のため10時半〜18時半)
予算:冷たい肉そば1200円 (スモールサイズ950円)、冷たい肉そばとメンチのセット1550円
アクセス:羽田空港第2ターミナル地下1階の京急電鉄乗り場前(第2と第1ターミナルを接続する地下歩行空間の入口前)
最寄りのランドマーク:羽田空港第2ターミナル地下1階 マーケットプレイス
お勧めポイント:西新橋の伝説の名店「港屋」の「冷たい肉そば」が羽田空港で食べられる

店舗は羽田空港第2ターミナルの京急線乗り場近くのエスカレーター前にある。店の前の吹き抜け空間には、ベンツ車も展示されている 隣にあるメルセデス・ベンツのショップ「Mercedes me」は未だ開店前 「Mercedes me」はこんな店 ココが店舗の入口、こちらも未だ開店前 さあ、オープンです!閉店となった「港屋」や「港屋Minatoya 2」などといったこれまでの店舗と共通した黒を基調としたシックな雰囲気。但し、かなりの大箱店であり、またラウンジという名の通りの着席スタイルの店。ここが注文した品を受け取るカウンター メニューを見ると、名物の「冷たい肉そば」の他、「温かい肉そば」や初めて見る「金太郎メンチカツ」、「そばつゆ仕込みのからあげ」 さらにはドリンクやデザートなどもある 先ずは入口にある自動券売機で食券を購入する。番号が呼ばれたら、カウンターで品物を受け取るというセルフスタイル 店の中央には向かい合うようなカウンター席があり・・・ さらに店の奥と外にもテーブル席がある 今回は「金太郎メンチカツ」と「冷たい肉そば」のセットで注文 「金太郎メンチカツ」と「冷たい肉そば」のセット 出てきた「冷たい肉そば」のビジュアルは港屋そのもの ラー油の入ったつけ汁は、甘辛さも含めてちょうど良かった 添えられた玉子は、何故か生卵ではなく温泉玉子であったのが非常に残念。また、天かすも見当たらなかった ラーメンで言う中太〜太麺の太さの蕎麦は、蕎麦とは思えないくらいのコシがある 「金太郎メンチカツ」は、思っていたよりもかなり大きめ。ニンニクと牛肉が香り、タマネギの甘みを感じる。挽肉は荒目に引かれているが、食感はフックラとしている。衣はサクッとしており、ビールと最高の相性を見せる。受け取りカウンターに、中濃ソース、ケチャップ、辛子マヨネーズが置かれているが、ラー油の入った肉そばのつけ汁に浸して食べるのが一番美味しかった。こちらもお勧め

掲載保留 鮨 とかみ

 古いビルの地下にある食べログ高得点の寿司店。この店の人気は、前大将(現在の「はっこく」の店主)による影響が大きいと思われる。店内は、L字型のカウンター席9席のみと狭い。料理人3名とサービスの女性1名おり、北海道の登別出身の現在の大将は未だ若い。
 今回は夜の2回転目20時半の予約。坊主頭の店主も若いが、客層も若めだ。店主はそれほど日本酒に造詣が深くないのか、先ず初めに広島の「賀茂金秀」を出す。アルコール度数13度と軟らかく淡麗なので料理の邪魔をしないが、酒自体が美味しいわけではない。
 まずは、マグロの手巻き寿司からのスタート。「めぬけ鯛の碗仕立て」、「干し数の子の出汁浸し」、「初カツオのタタキ」、「蒸し鮑」、「マカジキのスモーク」、「あん肝」、「トラフグの白子と赤酢シャリ 餡がけ」、「蓮根饅頭」で、つまみは終了となる。
 ここからは握り。酢飯は赤酢を使っており、酢も塩も効いていてキリッとしているが、これは好みが分かれるところ。「炙ったイサキ」、「赤貝」、「春子鯛」、本鮪の「赤身」、「中トロ」、「大トロ」、「コハダ」、「車海老」、「サワラの昆布締め」、「寒ブリ」、「煮ハマグリ」、「真鯖」、「マグロのお碗」、「バフンウニ」、「ノドグロの炙り」、「穴子」と続き、「玉子焼き」で終了となる。
 これだけ出ると僕でもかなりお腹が一杯となり、そういう意味でも満足度は高いかもしれない。(2020年2月取材)
https://pocket-concierge.jp/ja/restaurants/244435

中央区銀座8丁目2-10 銀座誠和シルバービル地下1階 
電話番号:03-3571-6005
定休日:日曜・祝日
営業時間:12時〜14時半、18時と20時半のスタート(2回転)
予算:【ランチ】(10貫)5000円、(13貫)8000円、(16貫)12000円、【ディナー】22000円〜(つまみ+15貫)
アクセス:JR新橋駅・銀座口を出て、外堀通りを数寄屋橋方面へ向かう。「すしざんまい新橋店」と過ぎて高速の下を通り、「リクルート スタッフィング本社」を過ぎた交差点を左角にあるビル。JR新橋駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:リクルート スタッフィング本社
お勧めポイント:飲んで食べたいという酒飲みには最高の寿司店

この古いビルの・・・ 地下1階のココです!ここは?かつて「水谷」があったところでは? L字型のカウンター席9席のみと狭い。料理人3名とサービスの女性1名おり、北海道の登別出身の坊主頭の大将は未だ若い まずは、マグロの手巻き寿司からのスタート。海苔がパリッとしてマグロがとろける 北海道で出てきそうな「めぬけ鯛の碗仕立て」。めぬけ鯛も初筍もうまい 東京では珍しい留萌・井原水産の干し数の子を使った「干し数の子の出汁浸し」。干し数の子特有の歯応えと深い味わい 「初カツオのタタキ」。脂はないがネットリとして美味しい 「蒸し鮑」、「マカジキのスモーク」、「あん肝」の盛り合わせ。「蒸しアワビ」はごく普通の出来。「マカジキのスモーク」は、ワサビでいただく。厚めに切られているが、言われなければスモークサーモンのよう。いや、むしろこちらの方が味が濃い。「あん肝」は、甘辛に煮られていてとろける。これは美味しい^_^  最高レベルだ 「トラフグの白子と赤酢シャリ 餡がけ」。素直に美味しいと思える出来 「蓮根饅頭」でつまみは終了となる。「蓮根饅頭」の中には穴道湖の天然ウナギが入っており、それにべっこう餡がかかっている ここからは握り。酢飯は赤酢を使っており、酢も塩も効いていてキリッとしているが、これは好みが分かれるところ。まずは「イサキ」から。イサキは炙られて香ばしく、身の香りも独特 「スミイカ」 「赤貝」は身が厚く、香りも甘みもある 「春子鯛」は身が厚くてふっくら 本鮪の「赤身」は香りがあり、深い味わい 本鮪の「中トロ」は脂のバランスが良く、最高に美味しい 本鮪の「大トロ」はさらにマグロの香りが強い ここで温かいお茶を頼んだら、湯飲み茶碗ではなく、ガラスの2重容器で出てきた 「コハダ」は締め方がやや強めだが、コハダの香りが感じられるレベル 「車海老」は、一見して分かるようにレアな火の入れ方で、しかも茹でたて。甘みが上手く引き出されており、締まった酢飯との相性も含めて、これまで食べた車海老の中でもトップクラスの握りだった 「サワラの昆布締め」は、身がネットリとして、その深い味わいも含めて本日ナンバーワンの握りだった 「寒ブリ」は本マグロに似たような香り。豊潤な脂を感じられる味わい 「煮ハマグリ」は味が濃すぎず上出来 「真サバ」は少し締めすぎていて、素材が台無し 「マグロのお碗」 「バフンウニ」は、ミョウバンの苦味があってイマイチ 「ノドグロの炙り」は美味しいが、熟成しているのか?ちょっと匂いがしてよろしくない 「穴子」はふっくらと大振りで、見かけ上は良質。対馬産だというが、九州や西日本でも経験したことのないくらいの泥臭さであり、最近各地に蔓延る産地偽装かも 「玉子焼き」は、クレームブリュレのように表面を砂糖でキャラメリゼしている。玉子の香りはするが、海老などの魚介の深い味わいはない

「亀十」のどら焼き

 北大眼科のホームページを担当してもらっている「AODグループ」CEO・西川さんからある日メールが届き、浅草「亀十」の「どら焼き」を取材したことがあるか?という。上野の「うさぎや」や日本橋の「うさぎや」は取材したことがあるが、「亀十」は食べたことがないと返信すると、近々送るので是非食べてみてほしいと。どうやら、東京支社近くにある彼の自宅が東京三大どら焼きの1つとして知られる「亀十」に近く、とても美味しかったので僕の感想を聞きたいとのこと。後日、医局宛に名物の「どら焼き」を含めた大量の「亀十」商品が届いた。
 結論から先に言うと、僕のお勧めは「どら焼き」と「松風」、「さくら饅頭」の3つ。「どら焼き」は2つ星で、「松皮」と「さくら饅頭」はギリギリ1つ星といったところ。3つ星に至らなかった理由は、どの商品も少し甘すぎるということ。昔だったらこの甘さでも良かったかもしれないが、現代では甘すぎることでバランスを欠き、不完全さを感じてしまう。とは言っても、どら焼きとしては、間違いなくトップレベルであり、お勧めの東京土産である。
 この店の「どら焼き」の最大の特徴は、餡を挟む生地にある。もう一つの東京三大どら焼きの「うさぎや」の生地が、オーソドックスな生地であるのに対し、この店のものは、どら焼きとは思えないフンワリ生地なのである。強火で短時間で焼いているのか?通常のものよりも含気率が高く、パンケーキのようにフンワリとしている。焼き色も強めで、香ばしいというよりも黒糖のような風味を感じさせ、何故か夜店のカステラのような懐かしささえ感じる。餡は「白あん」と「黒あん」の2種類があるが、僕のお勧めは「黒あん」。「黒あん」は通常の小豆の粒餡であるが、大納言小豆の力強さを感じさせ、築地「茂助団子(→ 銀座グルメバイブル・お土産の頁を参照)」の粒餡にも匹敵する素晴らしい餡である。これでもう少し甘みが抑えられていたなら、堂々の3つ星評価となっただろう。「白あん」は「黒あん」のような力強さこそないものの、漉し餡特有の滑らかで凜とした品格を感じる。
 「松風」は、「どら焼き」の生地をさらにフックラ・シットリとさせた生地で餡を包んでいる。生地の気泡が大きく、柔らかくて黒糖の風味がかなり強い。なので、折角の粒餡の力強さも影を潜めてしまっているのがマイナスポイント。「さくら饅頭」は、皮がシットリ・ネットリとして、山芋でも入ってはいるのでは?と思うくらい粘り気がある。漉し餡は滑らかで、桜の香りと相まって美味しい。「笹団子」は、本場新潟のものに比べると粘り気が強く、しっかりとした食感がある。しかしながら、漉し餡が笹の香りに負けてしまっていて全く香らない。「亀十」商品の中で最も日持ちがする「カステラ」は、シットリとはしているものの、フンワリというよりもどっしりとした噛み応えがある。現代的なスポンジ生地ではなく、素朴な昭和のカステラといったところだ。「わらび餅」や「うすばかりんとう」に関しては、ごく普通のレベルのものだった。
 ちなみに、西川さんによると、土日は行列ができて買うのに1時間以上並ばなければならないので、平日の開店前がお勧めとのこと(医局分を購入した日も、開店直後にかかわらず、店内で10人、店外で15人待ちの状態で、買えるまで30分程かかったという)。「亀十」は空港や駅、有名百貨店などにも常設店舗がなく、とくに「どら焼き」は、浅草でしか買えない東京の隠れた逸品である。(2021年10月追加)

台東区雷門2丁目18-11  
電話番号:03-3841-2210
定休日:不定休
営業時間:10時〜19時
予算:どら焼き360円
アクセス:東武浅草駅、銀座線浅草駅から雷門を目指すと、雷門通り沿いにある(神谷バーと雷門の中間地点、雷門通りを挟んで向かい側)。
最寄りのランドマーク:神谷バー、浅草寺雷門
お勧めポイント:生地が絶妙に美味しい東京三大どら焼き

土日は行列ができて買うのに1時間以上並ばなければならないので、平日の開店前がお勧め。購入したこの日も、開店直後にかかわらず、店内で10人、店外で15人待ちの状態で、買えるまで30分程かかった ココです! レトロな店内はいつも混雑 これが「どら焼き」の包み 開けてみると、10個入り(黒あん5個、白餡5個) 金文字の包みが「黒あん」。もう一つの東京三大どら焼きの「うさぎや」の生地が、オーソドックスな生地であるのに対し、この店のものは、どら焼きとは思えないフンワリ生地なのである。強火で短時間で焼いているのか?通常のものよりも含気率が高く、パンケーキのようにフンワリとしている。焼き色も強めで、香ばしいというよりも黒糖のような風味を感じさせ、何故か夜店のカステラのような懐かしささえ感じる 通常の小豆の粒餡であるが、大納言小豆の力強さを感じさせ、築地「茂助団子」の粒餡にも匹敵する素晴らしい餡 白文字の包みが「白あん」 「黒あん」のような力強さこそないものの、漉し餡特有の滑らかで凜とした品格を感じる 「松風」 「どら焼き」の生地をさらにフックラ・シットリとさせた生地で餡を包んでいる。生地の気泡が大きく、柔らかくて黒糖の風味がかなり強い。なので、折角の粒餡の力強さも影を潜めてしまっているのがマイナスポイント 「さくら饅頭」 皮がシットリ・ネットリとして、山芋でも入ってはいるのでは?と思うくらい粘り気がある 漉し餡は滑らかで、桜の香りと相まって美味しい

木挽町 とも樹

 「歌舞伎座タワー」の裏路地にひっそりと佇む小さな高級寿司店。扉を開けると、正面に木製の氷冷庫が鎮座し、それを囲むようにL字型のカウンター席と4名までの小上がりがある。開店した頃と決定的に異なる点は、圧倒的に外国人客が増えたことだ(この取材は2019年11月)。そのためか、店外の看板にも英語の表記が。また、使用している素材も年を追う毎に厳選された最高のものを使用するようになり、それに伴って料金も上昇した。
 この店は大阪の寿司店のように、最近東京の高級寿司店でもよく見かけるようになった握りとつまみが交互に出てくるスタイル。先ずは「イクラの醤油漬けと酢飯」が出てきた。酢飯が見えないほどのイクラがかけられている。イクラの皮は柔らかく、最高レベルのイクラだ。続いて、「中トロ」と「スミイカ」の握り、「サンマ」の握りが出て、その後「コウバコガニ・外子と内子」、「炙りたてのカツオの刺身」、「青森産のヒラメの刺身」、「雄のシャコの刺身」、「蒸し鮑」、「真鱈の白子の炙り寿司」、「ツブ貝の刺身」、「熟成した本マグロの漬け」、「ホタテの握り」、「カワハギの握り」、「本鮪の赤身の握り」、「ハマグリの握り」、「コハダの握り」、「焼き帆立の海苔巻き」、「車海老の握り」、「魚の出汁の味噌汁」、「炙った一夜干しの柳カレイの握り」、「2種の鉄火巻き」、「穴子の握り」と続き、最後はデザートの「玉子焼き」と水菓子で終了となった。
 今まで何度か来店しているが、年を追う毎に握りとつまみが美味しくなってきており、今なお進化し続けている店である。(2019年11月取材)
http://www.sushi-tomoki.jp

中央区銀座4丁目12-2  
電話番号:03-5550-3401
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時〜22時半
予算:お任せで37000円前後
アクセス:東京メトロ銀座線・銀座駅あるいは日比谷線・東銀座駅を出て、晴海通りを築地方向に向かう。歌舞伎座のある晴海通りと昭和通りの交差点(三原橋交差点)を左折し、「歌舞伎座タワー」裏の小路を右折すると右側にある。銀座駅から徒歩5分

最寄りのランドマーク:歌舞伎座タワー
お勧めポイント:一級品のネタを使った江戸前寿司

「歌舞伎座タワー」の裏路地にひっそりと佇むココです! 店外の看板には英語の表記が・・・扉を開けると、正面に木製の氷冷庫が鎮座し・・・ それを囲むようにL字型のカウンター席がある この店は大阪の寿司店のように、最近東京の高級寿司店でもよく見かけるようになった握りとつまみが交互に出てくるスタイル。先ずは「イクラの醤油漬けと酢飯」が出てきた。酢飯が見えないほどのイクラがかけられている。イクラの皮は柔らかく、最高レベルのイクラ 続いて、「中トロ」と「スミイカ」の握り。中トロは脂がのっていて、この店の本マグロのレベルの高さを感じる美味しさ。スミイカは甘みがあり、歯通り抜群の柔らかさ 江戸前寿司のネタとしては珍しい「サンマ」の握り。酸味と塩味がしっかりしていて、薬味のネギがいいアクセントになっている 「コウバコガニ・外子と内子」。通常は半分に切って出すが、僕の好物なので、今回はそのまま出してくれ。プチプチした外子の後に、ネットリとした内子の舌触りが堪らない蟹酢には紫蘇の花の香りがする 食べ終えた後の甲羅酒 「炙りたてのカツオの刺身」は撮り忘れたので、次の「青森産のヒラメの刺身」 「雄のシャコの刺身」 「蒸し鮑」。鮑は柔らかく、汁が異常に旨味があって美味しい「真鱈の白子の炙り寿司」は、塩と海苔でいただく 「ツブ貝の刺身」 ツブ貝は身も美味しいが、「醤油煮の肝」も美味しい 「熟成した本マグロの漬け」は厚切りで、まるで肉のような風味が感じられる 「ホタテの握り」は、肉厚で甘い 「カワハギの握り」 「本鮪の赤身の握り」は、よほど良い本マグロなのか?最高の逸品 「ハマグリの握り」のツメは甘めで、僕好みでない  「コハダの握り」 これは? 「焼き帆立の海苔巻き」でした 「車海老の握り」は、茹でたてなので香りも甘みも素晴らしい 「魚の出汁の味噌汁」は、味はまあまあだが、ミョウガの食感がいい 「炙った一夜干しの柳カレイの握り」は、柚子コショウで。初めて味わう非常に珍しい握り! 「2種の鉄火巻き」 先ほど出た「車海老の頭」 「穴子の握り」 「玉子焼き」 水菓子は、ブドウとフルーツほおずき

東京駅一番街の
「東京キャラクターストリート」

「東京キャラクターストリート」
 各テレビのキー局のオフィシャルショップの他、「ポケモン」や「リラックマ」、「ハローキティ」、「ウルトラマン」、「プリキュア」などといった、人気キャラクターショップがある東京駅一番街のエリア。また、子供だけでなく大人にも受けそうな松竹の「歌舞伎グッズ専門店」や集英社の「JUMP SHOP」の他、ミニカーを集めた「TOMIKA SHOP」やプラレール専門の「PLARAIL SHOP」などもある。東京駅や東京国際フォーラムへ来たときには、是非寄ってみたい魅力的なショップストリートである。(2020年1月取材)
https://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/shop/?area=area2&floor=b1f&anchor=1

アクセス:JR東京駅地下から直結(新幹線、在来線ともに、八重洲側の各改札を出てすぐ)

ストリート内のイベントスペース「いちばんプラザ」では、期間限定のキャラクターショップやイベントを行っています この時のキャラクターショップは、「タヌキ」と「キツネ」と「たるしば」 テレビ東京のショップ「テレ東本舗。」では・・・ テレビ東京の人気番組「充電させてもらえませんか」のやばいよTシャツや・・・ テレビ東京の人気番組「充電させてもらえませんか」のグッズが販売されています TBSのショップ「TBS store」では・・・ TBSの人気朝番組「あさチャン!」で登場するサンリオのキャラクター「ぐでたま」グッズが販売されています ミッフィー関連グッズを販売する「miffy style」 日本テレビのショップ「日テレ屋」では・・・ 日テレの人気番組の「笑点」や・・・ 「イッテQ!」のお菓子が販売されています ハローキティの関連グッズを販売する「Hellow Kitty shop」 リラックマ関連グッズを販売する「Rilakkuma store」 テレビ朝日のショップ「テレアサショップ」では・・・ ドラえもんグッズが販売されています 「カピバラさんキュルッとショップ」では 「カピバラさん」に癒やされます 原宿のキティランドがプロデュースする「K-spot」では、これから流行るキャラクターや話題のキャラクター、人気の定番キャラクター商品まで、期間限定でさまざまなキャラクターのグッズを紹介しております この時の特集はマイクログッズ。「森永のおかしのぷちレシピ」は、森永のお菓子のマイクロ版(食べられません) ポケモンカプセル いろいろなマイクログッズがありました ウルトラヒーローグッズが一堂に集まるオフィシャルショップ「ウルトラマンワールドM78」 これはウルトラマン 何? 女の子に人気のアニメ「キラッとプリ☆チャン」をはじめとする、プリティーシリーズに登場するプリズムストーンショップを再現した「プリズムストーン」 僕でも知っている「ポケモンストア」 ここは何だったっけ? 人気コンテンツ「アイカツ!」シリーズのSHOP「アイカツ!デザインマート BY アイカツ!スタイル」 大人気の「プリキュア」シリーズのグッズを取り扱う東映アニメーションのオフィシャルショップ「プリキュア プリティストア」には・・・ プリキュアグッズがいっぱい 人々を肯定し癒してくれる人気の「コウペンちゃん」常設オフィシャルショップ「コウペンちゃん はなまるステーション」 「LINE CREATORS SHOP」 LINEのキャラクター「クマのブラウンとウサギのうさまる」 LINEのキャラクターのガシャポンもあります フジテレビのショップ「フジさん」では・・・ サザエさんグッズが販売されています スタジオジブリ作品のグッズが揃う「どんぐり共和国」 ムーミンのオフィシャルブランドショップ「MOOMIN SHOP MINI」 人気のスヌーピーや仲間たちの可愛いグッズが並ぶ『ピーナッツ』のオフィシャルショップ「SNOOPY TOWN mini」 NHKのキャラクターグッズが揃う「NHKキャラクター ショップ」では・・・ チコちゃん商品が人気です 「週刊少年ジャンプ」の人気キャラクターグッズが盛りだくさんの「JUMP SHOP」 今人気の「鬼滅の刃」のグッズは、1年前から常に完売していました ドラゴンボール 「JUMP SHOP」限定のブロマイドやキーホルダーも販売されています 「TOMICA SHOP」 「TOMICA SHOP」オリジナルミニカー たくさんのミニカーがあります お好きなパーツを選んで、自分仕様のトミカが作れる「トミカ組立工場」も大人気 3つのパーツを選んで組み立てます 高級ミニカーもあります 「PLARAIL SHOP」では・・・ ジオラマや体験コーナーも設置し「プラレール」の世界を3世代にわたって一緒に楽しめます 大人気絵本シリーズ「くまのがっこう」の世界初のオフィシャルショップ「くまのがっこう ジャッキーのゆめ」 「松竹歌舞伎屋本舗」では・・・ 歌舞伎グッズを中心に様々な和雑貨商品を取り揃えています。歌舞伎公演のご案内や職人による実演販売もこの店ならではのお楽しみ 「DISNEY AVENUE by KIDDY LAND」 国民的アニメ「クレヨンしんちゃん」の世界初となる常設オフィシャルショップ「クレヨンしんちゃんオフィシャルショップ~アクションデパート」 主人公・野原一家行きつけの「アクションデパート」をイメージした店内 「レゴストア」では、テーマごとのブロック製品の他に好きな色や形のパーツを選んで買える「Pick a Brick」、好きなパーツを組み合わせて自分好みのミニフィギュアが作れる「Build a Mini」、ブロックが体験できるプレイコーナーもある サンエックス株式会社から2012 年に登場したキャラクター「すみっコぐらし」初の単独オフィシャルショップ「すみっコぐらしshop」 スイーツも販売されています タルトはお土産としても受けそう

東京駅一番街の
 「東京おかしランド」

 「東京おかしランド」は、2012年にオープンした日本初のお菓子をテーマにしたショッピングゾーン。場所は、JR東京駅構内(改札外)地下の「東京駅一番街」で、グリコの「ぐりこ・や Kitchen」や森永の「森永のおかしなおかし屋さん」の他、カルビーの「Calbee+」などがある。
 「ぐりこ・や 」は、全国の駅や空港などに15店舗を展開するグリコのプレミアムショップ。限定菓子はもちろんのこと、ここでしか入手できないTシャツやバッグなどといったオリジナルグッズなども販売されている。中でも東京駅の「ぐりこ・や Kitchen」は、「Kitchen」という名の通り、15店舗の中で唯一キッチンが併設されており、ここでしか買えない作りたてのアーモンドチョコやローストアーモンドが購入できる。
 「森永のおかしなおかし屋さん」は、同じく森永が展開するプレミアムショップ。この東京駅の他に、大阪通天閣に「キョロちゃんのおかしのおかし屋さん」がある。東京限定の「お祭りハイチュウ」や「チョコボール」、「ラムネ」、森永ミルクキャラメルをイメージして作ったクリームが入ったこの店限定のパイ「Pie au Caramel」、「DARS」のパンダキャラ製品「PAN DARS」、キョロちゃんグッズのガシャポンなどが販売されている。
 カルビーのアンテナショップ「カルビープラスCalbee+」は、2011年に原宿に1号店がオープンし、その後国内12店舗、海外1店舗にまで展開している(→ 札幌グルメバイブル・千歳空港の頁を参照)。この店では様々なカルビー製品の他、地域限定アイテムが販売されている。中でもこの店の売りは、揚げたてのポテトチップスやポテりこ(じゃがりこ)を、その場で食べられること。取材時には、「しあわせバターデラックス味ポテトチップス」、「明太チーズもんじゃ味ポテトチップス」、「チョコ&チョコ味+ソフトクリームポテトチップス」、「ポテりこ サラダ」、「ポテりこ チーズ」といったメニューがラインナップされていた。(2020年1月取材)

アクセス:JR東京駅地下から直結(新幹線、在来線ともに、八重洲側の各改札を出てすぐ)

ココが「ぐりこ・や Kitchen」です 「Kitchen」という名の通り、15店舗の中で唯一キッチンが併設されています ここがキッチンです キッチンで作りたてのアーモンドチョコが買えます キッチンでローストしたいろいろなアーモンドも買えます。 懐かしいグリコのシンボル缶に入ったチョコも買えます  超ロングな「クリームコロン」も買えます カラフルな夢のポッキーも買えます この店限定の詰め合わせセットもあります この店限定の別な詰め合わせセットもあります 首都圏限定の「東京あまざけポッキー」もあります 「東京もんじゃ焼プリッツ」もあります 「森永のおかしなおかし屋さん」です 全国のハイチュウを買えますが、東京限定は「お祭りハイチュウ」です  東京限定のドデカッ「チョコボール」 東京限定の「ラムネ」 森永ミルクキャラメルをイメージして作ったというクリームが入ったこの店限定のパイ「Pie au Caramel」 「DARS」のパンダキャラ製品「PAN DARS」 キョロちゃんグッズのガシャポン カルビーのアンテナショップ「カルビープラスCalbee+」 一番人気は・・・ 「東京釜揚げチップス・明太チーズもんじゃ味」でした 関東限定販売の「江戸じゃが・焼きのりしょうゆ味」もあります SNSで話題の無限レシピのポテトチップス版「無限ポテトチップス・鶏しお味」 中でもこの店の売りは、揚げたてのポテトチップスやポテりこ(じゃがりこ)を、その場で食べられること キッチンメニューのポテトチップスは、その場で生のジャガイモを調理して作られています

うしごろUSHIGOROバンビーナ銀座店

 異なる牛肉の部位を、1枚1枚コース仕立で食べさせてくれる焼肉店。実は、新丸ビルにある同じタイプの有名人気焼肉店(グルメバイブルに未掲載)にも前日取材に行ったが、味もサービスも圧倒的にこちらの方が良かった。
 店内は天井が高く、窓側に直線的に並ぶテーブル席があり、反対側にはボックス席がある。高級感こそ感じられないものの、焼肉店にしてはかなりスタイリッシュである。この日はランチタイムでの訪問。ボトルワインは、4800円のお手軽ワインから14万のシャトー・マルゴーまでと幅広く、焼肉店にしては比較的ドリンクが豊富である。ランチコースは4つあるが、昼でも夜のグランドメニューコースがオーダー可能なので、是非グランドメニューのコースをいただきたい。また、アラカルトメニューからは好きな部位を一枚単位で注文することができるので、まずはコースで注文し、気に入った部位を追加で注文するのがベストだ。
 この店の焼肉は、基本的に店員が最高の状態で焼いてくれる。どの料理も塩味がドンピシャで、味に全くブレがない。もちろん、A5ランクの和牛の肉質も最後を締めくくるデザートも銀座焼肉部門トップレベルの美味しさ。さらに、ストローに紙素材を使うなど、とても環境意識の高い店でもある。
 それにしても。銀座の一等地にあるにもかかわらず、京都の同じようなコース料理の肉料理店の半分くらいの値段で食べられるとは、何と素晴らしい店であろうか!なので、一人焼肉の方にも絶対お勧めである。ちなみに、銀座エリアにはこの他に銀座1丁目の「うしごろ銀座店」もあるが、そちらの方は未だ取材できていない。(2020年2月取材)
http://ushigoro-bambina.com/ginza/

中央区銀座5丁目6‐13 西五番街ビル3階  
電話番号:050-5592-6597
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【月曜〜金曜】17時〜23時(ランチセットは14時まで)、【土日・祝日】12時〜22時
予算:【ランチ】3000円、3500円、4500円、5500円、【ランチ以外】6500円、7000円、8500円、10000円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A2出口を出て、「TASAKI」、「GU」を過ぎた交差点を右折する。みゆき通りを進み3つ目の並木通りとの交差点の右角のビル。銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:TASAKI銀座本店、GU、みゆき通り、並木通り
お勧めポイント:コース料理のコスパが最高なA5ランク和牛の焼肉店

このビルの3階にあります 写真はピンぼけですが、店内は天井が高く、窓側に直線的に並ぶテーブル席があり、反対側にはボックス席がある。高級感こそ感じられないものの、焼肉店にしてはかなりスタイリッシュ ランチ「赤身ランチ3400円」 ランチ「霜降りランチ3400円」 ランチセット「特選4600円」 ランチコース「極選6000円」 夜のグランドメニューのコース。左が今回注文した「極み赤身コース1万円」で,右が「極みコース1万円」 夜のグランドメニューのコースの食事は、この麺メニューからか・・・ この飯メニューの中から1つ選べる 夜のグランドメニューのコースのデザートは、この中から選べる アラカルトメニュー「極舌」 アラカルトメニュー「極選」 左から「炙り刺し」、「ユッケ」、「ローストビーフ」の3品。「炙り刺し」は生姜醤油でいただく。胡麻油が効いた「ユッケ」は旨味があり、おかわりしたいほどの美味しさ。「ローストビーフ」は、和風ソースがいい 醤油ドレッシングの「サラダ」も美味しい。キュウリの皮が剥いてあり、調理の仕方が繊細 ゴボウだけしか見えないが、食べた後で写真を撮っていないことに気付いた。本当はこの皿は「季節のナムル」。左から味噌味の「原木椎茸」、「青梗菜」、「ゴボウ」がのっていた これからスタートする焼肉の薬味 3種の肉が出てきた。下から「タン芯の厚切り」、「塩ハラミ」、「イチボ」 「タン芯の厚切り」は、半分をレモンで、もう半分を味噌をつけてでいただく。柔らかく熟成感を感じる美味しいタンだ。「塩ハラミ」はワサビでいただいたが、ジューシーで柔らかだった。「イチボ」は脂身と旨味のバランスが最高で、この日一番の肉だった。なので、何も加えずんい塩味でそのまま食べるのがベスト。あまりの美味しさに、またもや撮り忘れてしまった 前脚の「クリ」の焼きしゃぶは、ポン酢とカイワレでいただく。この後に「タンのつみれとモズクのスープ」が出てきたが、またまた撮り忘れた。トロッと滑らかな優しいスープだった 「シャトーブリアン」は、ヒレの中心の希少部位 やや甘めのタレで、「シャトーブリアン」のとろける美味しさとは、このことを言うのだ 口直しの「水キムチ」も味わい深く、最高に美味しい 「ザブトン」をすき焼き丼風にしていただく 「ザブトン」のアップ ご飯を半分に分けて、黄身につけた牛肉で半分のご飯を巻いて食べる。残り半分のご飯は、タレを黄身の中に投入し卵かけ御飯のようにして食べる 「内もも」を30分以上かけて低温で焼いたというステーキは、山わさび、塩、もろみ醤油などでいただく。肉の線維がしっかりとしていて脂もあるが、赤身の旨味が十分。塩と山ワサビで食べるのがベスト 左から「シンシン」と「ランボソ」。「シンシン」は見た目は細かい脂身が入っているが、赤身の旨味がある。「ランボソ」は、シンシンよりも更に力強い赤身の旨味がある。両者ともお勧め あまりの美味しさに、1枚ずつ塩で追加注文。肉質抜群のこの店では、やはり塩で食べるのがいい。「コムタンラーメン」 乾麺の様な低加水の細麺。スープはサッパリとしていて、最後の締めには最高。添えられたマー油を、後半に追加して食べると味変を楽しめる 「白い!コーヒーブランマンジェ」は、白いがコーヒーの味がする。食感はとろけるように柔らかく、しかも滑らか。最後まで手抜きなしの美味しさ

はせがわ酒店 日本橋店

 「はせがわ酒店」は、全国にその名が知られる有名酒店。この日本橋店は7店舗目の支店である。JR東京駅の駅ナカにある「東京駅GranSta店(→ 銀座グルメバイブル・お土産の頁を参照)」は、既にグルメバイブルでも紹介したが、GranSta店はあくまでも改札口内の駅ナカ店なので、近くにあるこちらの店も併せて紹介する。
 店内には10台の大型冷蔵庫が並び、日本酒や国産ワイン、焼酎、和のリキュールなどを中心に、約700種類の商品が並ぶ。さらに、酒器やつまみなどの関連商品も販売されている。また、東京駅GranSta店と同様に、バースペースも併設されているのも特徴。11時半〜14時半はランチメニューとして博多うどんが提供され、15時からはお酒を飲めるバーとなる。(2020年2月取材)
https://www.hasegawasaketen.com

中央区日本橋本町2丁目1-1 武田グローバル本社1階  
電話番号:03-6262-3111 
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時〜20時(バースペース15時〜20時半)
アクセス:東京メトロ銀座線・三越前駅から「ユイト日本橋室町野村ビル」の出口から出た裏側の建物(福徳の森・薬祖神社前)。三越前駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:福徳の森・薬祖神社
お勧めポイント:素晴らしいセレクトの日本酒が揃う有名酒店

ビルの間のスペース「福徳の森・薬祖神社」の鳥居が目印です このビルの1階にあります ココです! 店内には10台の大型冷蔵庫が並び、日本酒や国産ワイン、焼酎、和のリキュールなどを中心に、約700種類の商品が並ぶ 焼酎「百年の孤独」のスペシャルバージョンは、何と33万円もする。これを買う人がいる東京は凄いなあと思っていたら・・・ 人間国宝が作る瓶に入った日本酒も25万8500円もした!! いろいろな酒器も販売されている こんな酒器もあります 超プレミアムな三重の「而今」の中でも更にプレミアムの特上雄町米を使った純米大吟醸。4合瓶なのにこちらも5万円越えとは。いや〜一度飲んでみたいものだ! 今人気のスパークリング日本酒の品揃えも充実 日本のワインも取り揃えています 東京駅GranSta店と同様に、バースペースも併設されています。11時半〜14時半は、ランチメニューとして博多うどんが提供され、15時からはお酒を飲めるバーとなります

鮨 たかはし

 銀座1丁目にある食べログ高得点の寿司店。この店は、なかなか予約が取りづらいことでも知られる人気店だ。その理由は、店主が超人気店である「鮨 さいとう」の出身であることと、カウンター席が僅か8席しかないこと。店の雰囲気こそ狭くてイマイチだが、三十代半ばの若い大将がやっているだけあって、とても活気のある店だ。
 この店は、つまみと握りを交互に供するスタイル。この日の日本酒は7種類で、特に宮城の「日高見」と栃木の「仙禽」が良かった。先ずはつまみの「シメサバ」からスタート。「煮ダコ」、「毛蟹」、「カツオの握り」、「サワラのワラ焼きの握り」、「生牡蠣」、「子持ちヤリイカ」、「コハダの握り」、「赤むつの昆布締め」、「ホッキ貝のスモークオイル漬けとあん肝のペースト」、「真鱈の白子」、「中トロの握り」、「マグロの即席漬け」、「太刀魚のフライ・自家製タルタルソース」、「カワハギの握り」、「スミイカの握り」、「茹でたての車海老の握り」、「穴子の握り」と続き、さらに「ウニトロ巻き」と「アサリの赤だし」、そして最後は「玉子焼き」で締めとなった。
 この店の握りは小振りで食べやすく、酢飯は赤酢や黒酢など3種の酢をブレンドしているらしい。比較的酢がしっかりと効いており、決して僕の好みの酢飯ではなかったが、ネタには合っていると思う。(2020年2月初旬に取材)

中央区銀座1丁目14-14 森川ビル1階  
電話番号:03-3561-6503
定休日:水曜
営業時間:17時〜21時半(入れ替え2部制)
予算:お任せで22000円くらい
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、銀座中央通りを京橋方向へ進む。「松屋銀座」、「銀座 伊藤屋」を過ぎ、「メルサ銀座二丁目店」の角を右折する。「大塚家具 銀座本店」、「ダイワロイネットホテル銀座」、「ファミリーマート」を過ぎた交差点を左折すると、右側にある。銀座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:メルサ銀座二丁目店、ダイワロイネットホテル銀座
お勧めポイント:食べログ高得点の人気寿司店

このビルの・・・ 1階にあります L字型のカウンター席が8席のみの狭い店。顔を出していないが、店主の高橋さんは三十代半ばのナイスガイだ 「シメサバ」はワサビ醤油でいただく。締め方はきつめ 口直しは、ガリの他にワカメ 「煮蛸」は塩とワサビでいただくが、味付けはやや甘め 「毛蟹」は、スダチと塩、さらにカニ酢で .「カツオの握り」。燻したカツオを、更に漬けにしているので、香りに加えてカツオ特有の味の深みが引き出されている 「サワラのワラ焼きの握り」。ワラの燻した香りはカツオとは異なっていた 「長崎の生牡蠣」はレモンで 「子持ちのヤリイカ」はワサビで 「コハダの握り」は締め方が絶妙 「五島列島の赤むつの昆布締め」は、炙られていてトロトロ。最高だ〜 「ホッキ貝のスモークオイル漬け」は、身が分厚く甘みと旨味が溢れている。そして歯応えも抜群。「あん肝のペースト」も酒のアテに良し 「白子の柚子胡椒」も出汁が美味しい 本日の本鮪は静岡県の伊豆下田産であること、更に仕入れている魚屋の名前を見せてくれた 「中トロの握り」は、香りが良く、脂がのっている 「マグロの漬け」は、冷凍マグロの様に身がパサついていて残念 意表を突く「太刀魚のフライ・自家製タルタルソース」。これが不味いはずがない 「カワハギの握り」には、肝が挟んである。旨い! 「スミイカの握り」は普通 茹でたての「車海老の握り」は、甘みがあって美味しい 「対馬産穴子」はとろけるような柔らかさ。江戸前のような臭みがない 最後の締めは「ウニトロ巻き」。沢庵とシソが入っていて、間違いなく旨い 「アサリの赤だし」 「玉子焼き」はプリンの様に滑らか。海老というよりも、むしろ魚の香りがする

ヨネムラ・ザ・ストア

 京都の京風フレンチ店「新門前 米村(旧・レストランよねむら)」は、ミシュランガイド京都・大阪2020で2つ星を獲得した有名店。この「新門前 米村」が作る「京都国立博物館よねむらオリジナルクッキー」が素晴らしく、「京都グルメバイブル2019(→ 京都グルメバイブル・お土産の頁を参照)」にも掲載したほど。この東京のショップでは、「京都国立博物館よねむらオリジナルクッキー」こそ販売してはいないものの、ほぼ同じ内容である「よねむらオリジナルクッキー」を入手できるので、是非購入してみてほしい。
 「よねむらオリジナルクッキー」の中には、個性あふれる12種のクッキーが入っており、何と言っても、リッチなバターの香りとサクサクとした歯ごたえが心地よい。加えて、それぞれのクッキーの美味しさが実に上手く表現されているのである。これまで、いろいろなクッキーを食べてきた僕でも初めて味わうテイストばかりだ。
 例えば、京都を代表する宇治茶を使用した「お抹茶」のクッキーは、抹茶の濃さが半端でないくらい凄い。また、「ぶぶあられ」は、バターの香りに和の「あられ」が入ったありそうでない和洋のコラボ。また、「七味」や「柚子」なども決して京風の奇をてらったものではなく、味が調和した完成された味わいなのである。この他、「ヘーゼルナッツ」もヘーゼルナッツチョコ以上の味だし、「チーズ胡椒」はビールのお友としても最高なのである。
 どの品も粒ぞろいの個性を持っており、外国へ持っていくお土産としても最高のアイテムとなろう。加えて、生地に黒トリュフが練り込んである冬期限定の「トリュフクッキー」も、高額ながら香りがとても素晴らしく、唯一無二の贅沢な逸品である。箱の中には、塩味とほんのり甘い2種類のトリュフクッキーが入っているが、甘いトリュフクッキーに塩味の効いたクリーム系チーズを載せて、赤ワインと一緒に頂くとまさに官能的な味わいとなる。
 なお、ストア限定のフレーバーもあるので、是非お見逃しなく!また、東京のショップに行かなくても下記オンラインショップからも購入ができ、ホワイトデーのお返しとしても喜ばれること間違いなし。(2021年2月追加)
https://yonemura-ec.com/products/detail.php?product_id=35

中央区日本橋室町2丁目3−3番 COREDO室町2 地下1階  
電話番号:03-6262-3151
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:10時〜21時
予算:よねむらオリジナルクッキー5000円、トリュフクッキー(時価)
アクセス:東京メトロ銀座線・三越前駅から「コレド室町1」と直結。三越前駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:コレド室町1、福徳の森・薬祖神社
お勧めポイント:アイディアに富んだ個性的な創作クッキーを購入できる

銀座の美容エステ

 いつも言われるのが、「銀座グルメバイブル」のショッピングの頁には、女性向けの店が少ないということ。確かに、男性目線で店を選んでいるので、そのせいかもしれない。しかし、実際に取り上げるとして、僕がそのよう女性向けの店に行って取材することは、現実的には難しい。どこか紹介できるところはないかと、ある日銀座を歩いていたところ、偶然、銀座は様々なエステサロンが集中する激戦地であることが判明。それでも、僕が実際にエステを体験できるわけではないので、正確な評価はできない。なので、よくわからないクリニックや個人サロンなどは除外し、改めて評価したところ、有名化粧品メーカーが運営している2店舗が残った。くどいようだが、今回つけた星は、あくまでも僕の実体験によるものではなく、エステサロンの広告を見ての評価なので悪しからず。(2020年1月取材)

BEAUTY BASE by Kao 銀座店
 2019年の12月にリニューアルオープンしたのが、この「BEAUTY BASE by Kao 銀座店」。この店のコンセプトは“たった1本の糸から始まる未来の肌体験を!”ということらしい。3つのエリアで、目的に合わせた未来の肌体験ができるという。
「タッチ&トライ」では、たった1本の糸から生まれる極薄ヴェールを、セルフで実際に体験できる。「ライトカウンセリング」では、専門スタッフのサポートを受けながら、花王の最先端技術を体験できる。「パーソナルカウンセリング(予約制、有料で60分間)」では、プライベート空間で、専門スタッフがカウンセリングをしてくれる。
 そもそも「ファインファイバーテクノロジー」とは、吹き付けタイプの極薄のパックのようなもの。「ヴェールディフューザー(50000円)」というコンパクトな美容器具を使って、「ヴェールポーション(9mlで8000円)」という溶液を糸状にして肌に吹き付け、極薄のヴェール(パック)を作るという花王の最先端技術。これを寝る前に行い、一晩寝て朝に剥がすと、まるで生まれ変わったような美しい肌になるという。
 まず、「ヴェールエフェクター(40g、12000円)」という美容液を、いつもの夜のお手入れの最後に肌に塗ってなじませ、その後、ヴェールポーションをセットした専用器具・ヴェールディフューザーで、肌に糸状ヴェールを吹き付け、極薄のヴェール(パック)を作れば完成となる。
https://www.sofina.co.jp/bbk/

資生堂 サロン&スパ 銀座
 女性の美しさを研究し続けてきた資生堂が、独自の手法で展開する最上級のトータルビューティーサロン。資生堂のエステティックブランド「Qi(キ)」を使用したボディ&フェイシャルは、美意識の高い女性に人気らしい。ヘア、メイク、スパ、フェイシャル、ボディトリートメント、ブライダルエステなどのビューティメニューが充実している。
https://salon.shiseido.co.jp/shop/ginza/

【BEAUTY BASE by Kao 銀座店】  
中央区銀座3丁目4-12
電話番号:03-3561-2600
定休日:不定休
営業時間:11時〜20時
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A9出口を出て、銀座中央通りを京橋方面に進む。「Apple銀座」の手前の交差点を左折すると、1つ目の右角のビル
最寄りのランドマーク:Apple銀座

【資生堂 サロン&スパ 銀座】  
中央区銀座3-丁目2-15 ギンザ・グラッセ4階
電話番号:03-3535-1200
定休日:不定休
営業時間:【平日】10時〜21時、【土曜】10時〜20時、【日曜・祝日】10時〜19時
クセス:東京メトロ日比谷線、千代田線・日比谷駅から数寄屋橋交差点へ向かう。「ロッテリア」、「カラオケ ビックエコー」の横を通って外堀通りを東京駅方向へ向かい、1つ目の交差点の角。数寄屋橋交差点から徒歩2分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点から徒歩2分

ココが「BEAUTY BASE by Kao 銀座店」です。銀座の一等地のビルの1階にドーンとあります。 「パーソナルカウンセリング(予約制、有料で60分間)」では、プライベート空間で、専門スタッフがカウンセリングをしてくれます 銀座グラッセビルの4階ワンフロアーが、全てエステサロンになったいます このような感じです

喰善 あべ

 みゆき通りの古いビルにある人気の日本料理店。店内に入ると、カウンター内の中央には竈門が見える。カウンター席は 11席のみで、太ももが触れるカウンター裏にはヒーターが付いていて、冬も暖かい。カウンター内では、店主が1人で調理し、奥にはもう一人若い見習いがいるようだが、奥様らしき女性がサービスと盛り付けをサポートしている。
  飲み物のメニューを見ると、瓶のガージェリー(東京のクラフトビール)もあったが、お酒のラインナップが全体的にイマイチだ。しかし、日本酒の大吟醸のセレクトだけは良く、「田酒」や「磯自慢」、「日高見」、「醴泉(れいせん)」などがあった。店主はワインに造詣が深いようで、「ラ・カーヴ・デ・ランパー ル(→ バーの頁を参照)」に通っているようである。また、店内には冷蔵庫タイプのワインセラーもあり、ボトルであればそれなりに良いものもあるようだ。
この店のコースは、18000円の1コースのみ。料理はどれも美味しく、器に映えて美しい。とくに、最後を締める土鍋ご飯はツヤツヤで、まさに銀シャリ状態。蒸す前の芯のあるご飯、蒸した後のご飯、お焦げと、3つの状態でいただくことが出来る。なるほど、食べログで人気が高いのもうなずける店である。
(2020年2月追加)
http://syokuzen-abe.jp

中央区銀座5丁目6-10 都ビル4階  
電話番号:03-3572-4855
定休日:日曜・祝日(不定休あり)
営業時間:18時半〜21時
予算:コース18000円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A2出口を出て、「TASAKI」、「GU」を過ぎた交差点を右折した、1つ目の交差点の右角のビル。銀座駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:TASAKI銀座本店、GU
お勧めポイント:食べログで大人気の日本料理店

このビルの4階の・・・ ココです! 店内に入ると、カウンター内の中央には竈門が見える。カウンター席は 11席のみで、太ももが触れるカウンター裏にはヒーターが付いていて、冬も暖かい。カウンター内では、店主が1人で調理し、奥にはもう一人若い見習いがいるようだが、奥様らしき女性がサービスと盛り付けをサポートしている 最初は何と!「八寸」。1月なので、正月の名残りだと言う。「数の子の味噌漬け」は、蕪で巻かれている。「サワラの燻製」にはクルミが入っていて美味しい。「生のくちこを干して焼いたもの」は、柔らかくて最高のアテだ。「堀川ゴボウの天ぷら」は、塩味がちょうど良い。「炙ったサバの棒鮨」には辛子が載せてあるが、これが意外にも合う。「フキノトウの白和え」には素揚げしたクワイがのっている。フキノトウのエグミを豆腐が見事にマイルドにしていて最高。「黒豆」はツヤツヤで、蜜がとろける様に美味しいお碗は「オレンジ色の栃餅と海老芋の白味噌仕立て」。クルミのような香りの栃餅が美味しい。特筆すべきは、白味噌である。冬の京都で何度も白味噌碗をいただいたが、ここまで洗練された、甘味の抑えられたバランスのいい白味噌碗は初めて 「ヒラメとスミイカのお造り」は、辺塚だいだい(ヘツカダイダイ)と塩でいただくと最高 「百合根のオコワに熱々のトラフグの白子」には、カラスミと出汁の餡が掛かっている。全てが一体となった素晴らしい逸品だった お碗は「トラフグと聖護院蕪と椎茸」。吉兆系のように出汁の引き方が濃厚で、昆布の旨味を感じさせる素晴らしいお碗だ。加えて、焼き椎茸の香りも良かった 焼き物は「マナガツオ幽庵焼き」。つけ酢でいただくのだが、酢の香りが立っていたので、そのまま食べた方が良かった  炊き合わせは「丸大根とシャランガモ」。最後の一滴まで飲み干したくなるくらいの汁も、よく浸った大根とミディアムレアの鴨も美味しかった 「蒸らす前の土鍋ご飯」を一口。塩だけでいただく 芯は残っているが、表面がツヤツヤで甘みが強く感じられる 香の物と明太子、ウルメイワシの目刺しが添えられた「土鍋ご飯」。最後の締めとしては、物足りなさと寂しい感じがする。と思っていたら、常連客は生卵やちりめんじゃこなどをリクエストしていた。店主に聞くと、ご飯のお供は他にもいろいろあるので、遠慮なく尋ねて欲しいとのこと 「蒸らした後の土鍋ご飯」 「シジミの赤だし」 水菓子は「愛媛の富士柿」 「一口ぜんざい」と京番茶南天の葉をどけると、「一口ぜんざい」はこんな感じ

すし家 一柳

 扉を開けると、明るく清潔感のある店内。L字型のカウンター席とテーブル席が一つある。ミシュランガイドに掲載されているせいか、外国人客も多い。
先ず、店員にメニューを見せられる。握りの貫数とつまみが入っているかどうかで料金が異なり、料金が明瞭で良心的である。お酒はシャンパンが充実しており、最も安いモエシャンドンから高額なサロン、クリュッグ、ルイロデレールのクリスタルまである。赤白ワインや日本酒もそれなりにある。今回はつまみと握りのお任せコースをいただくことに。
 先ずはつまみが出る。「のれそれ(穴子の稚魚)生姜と出汁」、「真鯛の刺身」、「瀬戸内の牡蠣」、「初鰹の刺身」、「煮蛸」、「平貝の磯辺焼き」、「寒ブリ」、「真鱈の白子」、「毛蟹」、「あん肝」、「ノドグロの焼き物」、「蒸しアワビ」。
 ここからは握り。握りは「青森のヒラメ」からスタート。シャリは硬めで、酢と塩のバランスがいい。「イサキ」、本鮪の「赤身」、「中トロ」、「大トロ」、「スミイカ」、「コハダ」、「真アジ」、「車海老」、「バフンウニ」、「ミル貝」、「穴子」、「玉子焼き」、「鉄火巻き」で終了となった。(2020年2月追加)

中央区銀座1丁目5-14 銀座コシミオンビル1階  
電話番号:03-3562-7890
定休日:不定休
営業時間:11時半〜14時、17時〜22時
予算:【握り】8000円、12000円、16000円、【つまみ+握り】16000円、18000円、22000円、25000円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)・銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折し、並木通りを進む。「NAMIKIKAN GINZA」、「無印良品 銀座」、「ミキモト銀座二丁目店」、「銀座ロフトLoFt」を過ぎ、交差点を渡ればすぐ右のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)、JR有楽町駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:GAP、無印良品 銀座、銀座ロフトLoFt、並木通り
お勧めポイント:料金が明瞭な良心的な銀座の寿司店

このビルの1階にあります ココです! この店にはメニューがあり、料金が明示されている。今回のコースは25000円のコース。まずは、つまみからのスタート。「のれそれ(穴子の稚魚)生姜と出汁」 続いて刺身がでてきた 「真鯛の刺身」はイマイチ 「瀬戸内の牡蠣」はレモンでいただく 「初鰹」は脂ののりがよくない 「煮蛸」はワサビで。冷たく締まっていて美味しい「平貝の磯辺焼き」 「寒ブリ」は、脂がのっていて本マグロの大トロのよう。でも、切り方がちょっと薄いのんが残念 「真鱈の白子」は、茹でたてなのか?温くて美味しい
ほぐして甲羅に詰めた「毛蟹」。カニ酢は酸が少なく、やや甘め 「あん肝」はワサビで。素直に美味しい 「ノドグロの焼き物」は、脂がかなりのっている 「蒸しアワビ」は普通 ここからは握り。握りは「青森のヒラメ」からスタート。シャリは硬めで、酢と塩のバランスがいい 「イサキ」は弾力があって美味しいが、平目のような甘さはない 本鮪の「赤身」は、赤身特有の鉄分や香りが少ない 「中トロ」も同様 「大トロ」は、多少マシ 「スミイカ」は塩で 「コハダ」は、塩味がキリッとしていて酸が抑えられていて美味しい 「真アジ」には擦ったネギがノン競られている。見た目は不格好だが美味しい 茹でたてなので、「車海老」は甘みがある 「バフンウニ」は、この時期のものとしては良かった 「ミル貝」は肉厚で甘みもある「穴子」は長崎産だと言うが、泥臭い「玉子焼き」とべったら漬け。玉子焼きは単調で海老の深みがない 「鉄火巻き」は、先ほどのマグロなので旨味なし「味噌汁」で終了となった

リール ギンザRire Ginza

 かつて、「銀座グルメバイブル2012」に掲載されていた「ミキモト ラウンジ」が閉店となり、横田シェフのスペシャリティである「マンゴープリン」が食べられなくなってしまった。しかし、この東銀座の「リール ギンザ」でも食べられることが分かり、早速の訪問。
 古いビルの2階へ続く階段を上がると、手前にカウンター席、奥の窓側にテーブル席がある。洗練されたインテリアだった「ミキモト ラウンジ」に比べると、かなりチープで手狭な感じがする。メニューを見ると、この店のオーナーである横田シェフのスペシャリティ・濃厚なインドマンゴーを使用した「マンゴープリン」が確かにあるではないか。聞くところによると、「マンゴープリン」だけは通年してあるメニューで、他は季節によって変わるという。
 久しぶりに「マンゴープリン」食べてみると、とろけるような柔らかさで、甘さも絶妙。さらに、ココナッツミルクとの相性もバッチリである。具材として、生のマンゴーやタピオカ、アロエなどが入っている。まさに、「ザ・ペニンシュラ東京BOUTIQUE & CAFE(→ 銀座グルメバイブル・のスイーツの頁を参照)」のマンゴープリンと双璧の美味しさ。その他のお勧めは、「(ジンと)ライムパンナコッタと黄柚子のシャーベット」。パンナコッタが円やかで、味わいに深い余韻がある。言われれば微かにジン?としか感じられないくらい繊細なデザートだ。パフェやフォンダンショコラの内容は季節毎に変化するが、とくにお勧めというほどではない。ちなみに、現在のメニューは、2020年の3月2日から変わるという。(2020年3月追加)
http://rireginza.com

中央区銀座3丁目10-14 東銀ビル2階  
電話番号:03-6278-8270
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜20時半、【土日・祝日】11時半〜19時半
予算:マンゴープリン1300円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、晴海通りを東銀座・築地方向へ向かう。4つ目の昭和通りの手前の交差点を左折する。「二葉鮨」、「東急ステイ銀座」を過ぎ、1つ目の交差点を渡った右側にある。銀座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:東急ステイ銀座
お勧めポイント:かつての「ミキモト ラウンジ」のマンゴープリンが味わえる

このビルですドアを開け・・・ 階段を上ると・・・手前にカウンター席があり、奥の窓側にテーブル席がある テーブル席側からみたカウンター席デザートメニュー1 デザートメニュー2 デザートメニュー3 デザートメニュー4 デザートメニュー5 デザートメニュー6 フードメニュー 横田シェフについて 横田シェフのスペシャリティである濃厚なインドマンゴーを使用した「マンゴープリン」 久しぶりに食べてみると、とろける柔らかさで、甘さも絶妙。さらに、ココナッツミルクとの相性もバッチリ。具材として、生のマンゴーやタピオカ、アロエなどが入っている。まさに、「ザ・ペニンシュラ東京BOUTIQUE & CAFE」のマンゴープリンと双璧の美味しさ その他のお勧めは、「(ジンと)ライムパンナコッタと黄柚子のシャーベット」 パンナコッタは円やかで味は実に深い余韻がある。言われれば微かにジン?としか感じられないくらい繊細かつ洗練されている 「ピスタチオとグリオットチェリーのフォンダンショコラ」フォンダンショコラの内容は季節毎に変化する

串かつ 凡 銀座

 大阪の北新地にある串カツ専門店。大阪の他に、東京やパリにも支店があり、大阪グルメバイブル(→ 大阪グルメバイブル・串カツの頁を参照)にも掲載されている。また、「串かつ 凡」は、ミシュランガイドの1つ星を獲得したことでも知られる人気店である。 
 ビルの3階にある店内は、コの字型のカウンター席とテーブル席、そして個室がある。カウンターの中央には銅板で覆われた揚げ場がある。メニューを見ると、ボトルワインはそれなりにあるようだが、日本酒や焼酎は少なく、グラスワインは850円〜1900円であった。
 串カツの味つけは、「出汁割り醤油」、「辛子ソース」、「黒ソース」、「塩」の4つが基本。ストップと告げなければ、串揚げは全部で30種ほど用意されているそうだ。この日のコースは、「穴道湖の白魚」からスタートし、「赤酢の酢飯の串揚げに中トロと葉ワサビの醤油漬け」、「魚介いろいろ詰め」、「山形牛のシャトーブリアン」、「堀川ゴボウ」、「車海老」、「椎茸の肉詰め」、「アボカドのクリームコロッケ」、「子持ち昆布 ウニとキャビアのせ」、「フォアグラとズッキーニ」、「口直しの豚汁うどん」、「タラの芽」、「牡蠣の昆布締め」、「北海道八雲豚」、「オニオンヌーボー」、「イワシ」、「アスパラ」、「氷見の寒ブリ」、「黒毛和牛のカイノミは辛子ソース」、「海老芋」、「パルマハム トマトの串揚げ」、「芽キャベツ」、「和牛のメンチカツ」、「大黒シメジ」、「三つ葉のキス巻き」、「下仁田ネギ」、「金目鯛」、「新ゴボウ」、「黒毛和牛の赤身 トリュフチーズ」、「北海道のインカの目覚め」、「カチュカバロチーズ」と続き、締めは「大山鶏の鳥ゴボウご飯」と味噌汁、そして香の物で、デザートは、揚げ物3種と苺のシャーベットの中から選ぶ。
 ソムリエ兼サービススタッフの対応は、昔で言うホテル的な感じで、いまいちホスピタリティを感じないが、串揚げ自体は芦屋の名店「あーぽん(→ 神戸グルメバイブル・串カツの頁を参照)」の味を受け継いでおり、軽くて美味しい。 (2020年2月追加)
http://www.kitchen-dan.jp

中央区銀座8丁目2-8 銀座高本ビル3階  
電話番号:03-6274-6649
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:12時〜13時(日曜、月曜、火曜を除く)、17時半〜22時
予算:13000円~18000円
アクセス:JR新橋駅・銀座口を出て、外堀通りを数寄屋橋方面へ向かう。「すしざんまい新橋店」と過ぎて高速の下を通り、「リクルート スタッフィング本社」を過ぎた交差点を左折する。すぐに狭い小路があるので右折すると、すぐ左側にあるビル。JR新橋駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:リクルート スタッフィング本社
お勧めポイント:ミシュランガイドの星を獲得した串カツ店

このビルです エレベーターで3階まで上がります コの字型のカウンター席とテーブル席、そして個室がある。カウンターの中央には銅板で覆われた揚げ場がある 串カツの味つけは、(左から)「出汁割り醤油」、「辛子ソース」、「黒ソース」、「塩」の4つが基本(右は梅) この日のコースは、「穴道湖の白魚」からスタート 5匹くらいを串に刺して、筏状にして揚げている 「赤酢の酢飯の串揚げ」に、中トロの漬けと葉ワサビの醤油漬けをのせたもの。まるで温かいマグロの握りのよう 「魚介のいろいろ詰め」は、中は魚介のクリームコロッケ。黒ソースでいただく 「山形牛のシャトーブリアン」は柔らかく、噛まなくても溶けてしまう。最高! 「堀川ゴボウ」は、割り醤油でいただく。ゴボウの中には煮付けたタラが入っており、この組み合わせはなかなか良い 「車海老」は、レモンと塩で。レアな火の通し方なので、非常に甘みを感じる 「椎茸の肉詰め」は、片面のみがパン粉が塗されている。薄い醤油味が付いている「アボカドのクリームコロッケ」は、黒ソースで 「子持ち昆布のウニとキャビアのせ」。意外にも、この2つは相性がいい「フォアグラとズッキーニ」は、そのままいただく。ほんのりと酸味があり、2つの素材のハーモニーも素晴らしい 口直しの「豚汁うどん」。味はかなり薄めで、口直しにしては麺が太すぎで、イマイチ
「タラの芽」は、割り醤油でいただく。シンプルに美味しい 「牡蠣の昆布締め」は、タルタルソースで。これは思った通りの味 「北海道八雲豚」は、辛子ソースで。とてもジューシーで美味しい 「オニオンヌーボー(新玉ねぎの芽)」は、まるで青ネギ。黒ソースで 「イワシ」。皿の串カツの文字が梅ソースで、凡がバジルソース。どちらもソースも美味しい 「アスパラ」は、お好みのソースで 「氷見の寒ブリ」は、黒ソースで 「黒毛和牛のカイノミ」は、辛子ソースで。味が濃く、脂身の甘みも感じる肉質 「海老芋」は、割り醤油で。これも素直に美味しいと思えるが、「串揚げ あもん」の方が、とろけるように美味しい 「パルマハムとトマトの串揚げ バジルチーズ」。これも「串揚げ あもん」と同じであるが、こちらの方が生ハムが美味しい分旨い 「芽キャベツ」は、黒ソースで 「和牛のメンチカツ」「大黒シメジ」には、酸味のある天つゆが塗られている「三つ葉のキス巻き」は、割り醤油で 中味はこんな感じ 「下仁田ネギ」は、黒ソースで 「金目鯛」は、塩でいただく
「新ゴボウ」は、割り醤油でいただく。4本並んだ新ゴボウは、香り良し、食感良し 「黒毛和牛の赤身 トリュフチーズ」は、チーズとのバランスが良くない 「素揚げにされた北海道のインカの目覚め(ジャガイモ)」は、塩で 最後の「カチュカバロチーズ」塩で。粘り気があり、胡椒と良く合う 締めは、「大山鶏の鳥ゴボウご飯」と味噌汁、香の物 「大山鶏の鳥ゴボウご飯」のアップ デザートは揚げ物と苺のシャーベットから選ぶ。揚げ物は、「桜餅」、「フォンダンショコラ」、「アイスクリーム」の3種類。選んだのは「フォンダンショコラのアイス添え」割ってみると・・・チョコがとろける

ロイヤル バー Royal Bar

 パレスホテルにあるメインバー。店内は広く、ホテルらしい重厚感のあるシックなインテリア。この店は喫煙できるようだが、換気状態が実にいい。
 メニューを見ると、カクテルもウィスキーの種類も豊富だ。「ギムレット」は、オールドタイプとフレッシュライムの2つから選べる。「ギムレット」は、キレがあって爽やか。「マティーニ」は、とろけるように香り高い。「XYZ」はスッキリと洗練されている。「サイドカー」は、ブランデーとホワイトキュラソーがマイルドに調和されており、お勧め。しかし、「フローズンダイキリ」だけは、イマイチだった。
 それにしても、スタンダードカクテルのレベルが高く、雰囲気も含めてお勧めできる店である。(2020年2月追加)
https://www.palacehoteltokyo.com/restaurant/royal-bar/

千代田区丸の内 1丁目1-1 パレスホテル東京1階  
電話番号:03-3211-5318
定休日:無休
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜24時、【土日・祝日】17時〜24時
予算:カクテル1600円〜
アクセス:JR東京駅丸の内口を出て、「丸の内ビルディング」と「新丸の内ビルディング」の広い通りを皇居側に進む。皇居前の内堀通りを右折すると右側に見える。東京駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:丸の内ビルディング、新丸の内ビルディング
お勧めポイント:ハイレベルなスタンダードカクテルが楽しめるホテルのメインバー

ここがバーの入口 店内は広く、ホテルらしい重厚感のあるシックなインテリア この店のオリジナルカクテルのメニュー スタンダードカクテルのメニュー チャームは、オリーブとおかき 「ギムレット」は、オールドタイプとフレッシュライムの2つから選べる。「ギムレット」は、キレがあって爽やか 「マティーニ」は、とろけるように香り高い「金柑モスコミュール」 「サイドカー」は、ブランデーとホワイトキュラソーがマイルドに調和されており、お勧め 「フローズンダイキリ」だけは、イマイチだった

アーンドラ・ダイニング銀座Andhra Dining GINZA

 インドのアーンドラ・プラディッシュ州の料理の看板を掲げる「アーンドラキッチン」の2号店。古いビルの2階への階段を上がって店内に入ると、外観から想像していたよりもずっと広い大箱店である。実はこの店、以前オープン時に一度取材している が、その時は残念ながら掲載に至らなかった店だ。今回再取材となった理由は、この店の料理が、タンドリーチキン以外はハラル認証を受けているからである。
 今回はランチタイムの訪問であったが、ランチタイムにはアラカルト料理は注文が出来ない。また、この店の名物は、32種類の香辛料が入った「ラムビリヤニ」。これは土日限定であるが、事前に予約すれば土日以外でも食べることができるという。今回はランチメニューの中から「タンドゥーリ・セット」を注文。
 「チーズクルチャ」はチーズが少なめで、しかもチーズが偏った入り方をしていた。コンガリふっくらとしておらず、まるで塩味のナンのよう。タンドール料理の「ガーリックチキン」は、シンプルな塩味。酸味のあるミントソースと絶妙な相性をみせる。「タンドリーチキン」は普通に美味しい。こちらもミントソースにつけて食べると、さらに美味しくなる。「シークカバブ」は、肉の挽き方が細やかでジューシーさに欠けるが、とてもスパイシー。もちろん、ミントソースにつけると、これもまたマイルドになっていい。この店のミントソースは、まさに魔法のソースである。「キャベツとニンジンのサラダ」は、ケンタッキーフライドチキンのコールスローに近い味。カレーは、この日の日替わりの「マトンとカリフラワーカレー」。マトンは柔らかく、ホールスパイス香りと味に複雑さがある。バスマティライスは香りが良く美味しい。ランチのバスマティライス、ナン、サンバル、ラッサムは、お代わりできるのが嬉しい。(2020年2月追加)

中央区銀座1-8-2 銀座プルミエビル2階  
電話番号:03-3567-4005
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【月曜〜金曜】11時15分〜14時半、17時〜22時、【土日・祝日】11時半〜14時半、17時〜21時
予算:「タンドゥーリ・セット」1490円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、銀座中央通りを京橋方向へ進む。「松屋銀座」、「銀座 伊藤屋」、「メルサ銀座二丁目店」、「キラリトギンザ」を過ぎた交差点(高速の手前の交差点)を右折した右側にあるビル。銀座駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:メルサ銀座二丁目店、キラリトギンザ
お勧めポイント:32種類が入った「ラムビリヤニ」が自慢の南インド料理店

銀座1丁目にあるこのビルです 入口にはいろいろなメニューが 本日のカレー ランチメニュー ミシュランガイド東京のビブグルマンでも紹介 マサラドーサの説明 プレーンドーサの説明 古いビルの2階への階段を上がって店内に入ると・・・ 外観から想像していたよりもずっと広い大箱店 「タンドゥーリセット」 「チーズクルチャ」 チーズが少ない上に、偏った入り方をしている。コンガリふっくらしておらず、塩味のナンのよう カレーは、この日の日替わりの「マトンとカリフラワー」。マトンは柔らかく、ホールスパイス香りとの複雑さがある。お勧め! 白い「ガーリックチキン」は、シンプルな塩味。酸味のあるミントソースと絶妙な相性を示す。棒状の「シーク カバブ」は、肉の挽き方が細やかでジューシーさには欠けるが、スパイシーで美味しい。「タンドリーチキン」は、普通に美味しい。魔法のミントソースに付けると、さらに美味しいバスマティライスは香り良く美味しい。ランチのライス、ナン、サンバル、ラッサムは、お代わりできる

ラ・ペ La paix

 日本橋近くの分かりづらいビルの地下にある人気のフレンチ店。この店のシェフは、かつて銀座グルメバイブルで2つ星を獲得した「オーグードゥジェール メルヴェイユ」のシェフだった松本さんである。
 地下への階段を下りて店内に入ると、手前に間隔の狭いテーブル席があり、奥に半個室とキッチンがある。店全体の雰囲気は、インテリアを含めてカジュアルなイメージ。半個室であれば良いが、少なくともテーブル席は接待向きではない。
 ボトルワインは6000円〜120000円で、ブルゴーニュが中心。80〜90年代の高級ワインの値付けは安く、5000円〜10000円までのペアリングワインセットもある。今回はランチタイムの訪問であったが、折角なので、ディナーコースで注文。
 料理はどれも美しく、味の組み立てが想像力に富んでおり、さすがは松本シェフというような料理だった。もちろん、火の通し方も塩加減も完璧で、これがディナーコースであることを考えれば、決してコスパも悪くないと思う。これでもう少し店の雰囲気が洗練された感じであれば、3つ星を付けても良いくらい。 (2020年2月追加)
http://lapaix-m.jp

中央区日本橋室町1丁目9-4 井上第3ビル地下1階  
電話番号:050-3196-2390
定休日:木曜
営業時間:11時半〜13時、18時〜20時
予算:【ランチ】6000円、13000円、【ディナー】13000円
アクセス:東京メトロ銀座線・三越前駅B6出口を出て、「スターバックス」、「三越本店」方向へ渡る。「大黒屋」のある1つ目の交差点を右折し、1つ目の交差点を過ぎた右側のビル。三越前駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:スターバックスコーヒー 日本橋スルガビル店(スルガ銀行・東京支店のビル)
お勧めポイント:コスパの良い想像力に富んだフレンチ

日本橋近くの分かりづらいビルの地下にある。同じビルにある「足楽」が目印 ココです! 地下への階段を下りて店内に入ると・・・ 手前に間隔の狭いテーブル席があり、奥に半個室とキッチンがある。店全体の雰囲気は、インテリアを含めてカジュアルなイメージ。半個室であれば良いが、テーブル席は接待向きではない。ここは半個室 ボトルワインは6000円〜120000円で、ブルゴーニュが中心。80〜90年代の高級ワインの値付けは安く、5000円〜10000円までのペアリングワインセットもある 今回はランチタイムの訪問であったが、折角なので、ディナーコースで注文 「豆腐のムース」は、まるでカラスミのような後味 右が「豚肉のラグーのピロシキ」、左が「豚肉と白レバーのテリーヌと焼きチーズ」。どちらも美味しい 左奥の見えない品は「イワシのカナッペ」。塩味、酸味ともに良し。右奥は「アンキモとホロホロ鳥のペースト竹墨」は、組み合わせが素晴らしい。「海老のビスク」は少し甘めだが、旨味タップリ。アミューズはどれも美味しい 「サワラのタップナードソース 赤ピーマンのムース添え」 セロリ、玉ねぎ、ヴィネガーがサワラに調和している パン 無塩バター(右)と南高梅のバター(左)「手長海老を黒いシュー生地で包み 春菊とウニソース」黒トリュフ黒トリュフの香りと、塩味の効いたシュー生地が、料理にキリッとした輪郭を与えている 「アオリイカとショートパスタ イカスミソース」 「甘鯛とスケソウダラの白子 ヴィネガーとサフランカボチャのソース」これだけはイマイチだった 「鳥取産鹿のロース ポートワインソース」 火の通しが最高 「韃靼蕎麦茶のブランマンジェ」は、塩が効いていて、味味にメリハリがある 「苺のコンポート 苺アイス」 エスプレッソはなかなかの香り「トリュフアイスの最中」とほうじ茶で終了となった

ヤウメイ

 世界的なレストランプロデューサーであるアラン ヤウ氏が監修する点心の専門店。新しいビルのエスカレーターで2階まで上がると、真っ赤なモダンアートのような外観。ポップミュージックが流れる店内は、まるで香港かニューヨークで食べているかのようなメトロポリタンな雰囲気で、中国語や英語を話せる店員も多い。
 この店は、雰囲気、サービス、全てがスタイリッシュ。この日は、キッチンの見える白木のカウンター席に座ったが、これは日本の寿司店や割烹を意識して造ったらしい。テーブルのサービスは不明だが、カウンター担当の女性のサービスは素晴らしく、ほぼホテルレベル。なので、もしも人数が少なければ、是非カウンター席で味わいたい。 驚くべきはワインリストで、点心店とは思えないくらいワインの種類が多い。例えば、デザートワインにはディケム(ボトル売り)まであり、グラスワインだけでも20種類以上ある。
 点心中心のメニューがそれほど種類が多くないのと、価格設定が高めなのは問題だが、 メニューは年に3〜4回くらいアラン ヤウ氏が来日する時に改訂されるという。実際の料理は2つ星くらいのレベルであるが、雰囲気やサービス、さらに、点心の店としては稀有なワインの品揃えを評価して、3つ星とした。また、料理が一度に出てくるのではなく、食べ終える頃にタイミングよく供されたことにも驚いた。(2020年2月追加)

千代田区丸の内3丁目2-3 二重橋スクエア2階  
電話番号:03-6269-9818
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【平日】11時〜14時半、17時半〜22時、【土日・祝日】11時〜21時半
予算:鶏足豆豉ソース800円、ピータンと鶏肉のお粥1500円、マンゴープリン800円
アクセス:JR有楽町駅から東京フォーラム側に出て、ビックカメラと東京フォーラムの間の通りを、皇居側へ進む。「ラ・メゾン・デュ ショコラ丸の内店」を過ぎた交差点を右折し丸の内仲通りを進むと、左側にあるビル。
最寄りのランドマーク:JR有楽町駅、東京フォーラムから徒歩3分
お勧めポイント:点心の店としては稀有な素晴らしいワインの品揃え

このビルです エントランスを抜け、エスカレーターで2階まで上がると・・・ 真っ赤なモダンアートのような外観 真っ赤な入口を通って店内に入ると・・・ ポップミュージックが流れる店内は、まるで香港かニューヨークで食べているかのようなメトロポリタン的な雰囲気で、中国語や英語が堪能な店員も多いこの店は、雰囲気、サービス、全てがスタイリッシュ。この日は、キッチンの見える白木のカウンター席に座ったが、これは日本の寿司店や割烹を意識して造ったらしいテーブルのサービスは不明だが、カウンター担当の女性のサービスは素晴らしく、ほぼホテルレベル。なので、もしも人数が少なければ、是非カウンター席で味わいたいフードメニュー1フードメニュー2フードメニュー3デザートメニューとデザートワイン 左側から、辛子オイル、豆板醤、胡麻油入り酢醤油 「豆苗と海老の蒸し餃子」は、味が薄めなので、豆板醤か酢醤油で食べるのがお勧め。一番客だったせいか?長く蒸し器に入っていたせいか?皮が緩くベチャっとしていた 「フカヒレ上湯餃子スープ」は、赤酢針生姜入りフカヒレと共に供される。先ずはそのまま味わうと、乾物による優しい旨味のあるスープだ。餃子を崩して食べると、椎茸と海老が現れ、さらにリッチな味に変化する。最後に赤酢を加えると乾物の香りが薄れ、サッパリ感が出るのでお勧め 「鷄足 豆豉ソース」は、ソースがスパイシーかつ複雑で美味しい。これまで味わったことのないソースで、鷄足も柔らかく上出来。お勧め 「紋甲イカのカレー風味」は、まさに甘口のシーフードカレーのよう。ミニ紋甲烏賊をスプーンですくって味わうと、ついつい白米にかけて食べたいと思ってしまう 「鴨肉春巻」は、中にほぐした八角風味の鴨肉とキュウリが入っており、ボリューム満点ながら味はイマイチ。付いてきた甘めの甜麺醤ソースをかけて食べると、北京ダックを彷彿とさせる味わいに。他の3つの醬で味変させて食べてやっと完食できた 「ピータンと豚肉のお粥」 胡麻油と生姜が香る。豚肉と書かれていたが、実際には鶏肉だった。チキンスープで焚かれたお粥は、滑らかで味わい深く、日本で食べた広東風お粥の中ではトップクラスの逸品。これにサクサクの油条を浸して食べても美味しい「マンゴープリン」は、上にパッションフルーツがかかっている。見た目よりも柔らかく滑らか。甘さも絶妙で、世界最高レベルのマンゴープリンだ

閉店 ティエリー・マルクス サロン THIERRY MARX salon

 2016年にオープンしたモダンフレンチの店。まずはエレベーターをおり、予約した名前を告げる。実はこの店、店内が2つのエリアに分かれており、それぞれでメニューが異なっている。奥はオープンキッチンの広いカジュアルダイニング「ティエリー・マルクスダイニング」で、その手前に「ティエリー・マルクス サロン」というドレスコートが必要な小さなエリアがある。「サロン」の中は、白や淡い色を基調とした縦長の空間で、決してゴージャスな感じではない。
 調べてみると、「ダイニング」の方がコスパが良いらしいが、料理が異なると聞いたので、今回はサロンの方でのランチ。総料理長は開店時からこの店を任されている女性シェフ・小泉敦子さんであり、この方の料理に対するセンスが半端でない。僕が今一押しの新進気鋭のシェフである。
 予約した本日のメニューには、素材だけが書かれていた。アミューズは「豚肉の一口パテ」。豚足が入っているのか?ゼラチン質で味は普通。スペシャリティの「ブリオッシュ」は、塩味が効いて香ばしいバターの香りがする。出す前に再度焼かれているので、クロワッサンのようにサクサクでお代わりしたくなるほど美味しい。スペシャリティの「アサリのムースとゼリー」の中には、茹でられたホッキ貝が入っていた。添えられた焼きトーストの間にはふんわりとした鶏肉のムースと、その上にはキャビアがのっている。味付けは、シルクのように繊細で塩加減もぴったり。ビジュアルも含めてなんて洗練されているのだろうと感心しきり。「牛スネ肉とジャガイモにムール貝と季節のキノコを添えて」は、ムール貝を使ったエスプーマ仕立てで、全ての組み合わせが繊細かつ緻密。「モヤシのリゾット仕立て」は、セップ茸とパルミジャーノの風味が、スープに深みを与えている。米に見立てて細かく切られたモヤシのシャキシャキとした食感を、濃厚なエスプーマの泡が包み込む。「寒サワラのソテー」は、貝とアオリイカの2つのソースでいただく。レモンピールとアオリイカのソテー、赤ダイコン、全てが完璧な調和を成している。サワラの火の通しもシットリと仕上がっていて、塩加減も丁度良い。「蝦夷鹿のロティ・ソースシヴェ」は、鹿のエキスやフルーツ、赤ワインを凝縮したような素晴らしいソース。これがスペシャリティでないとは!驚きの美味しさ。鞘に収まったナイフの切れ味も抜群でいい。
 デザートは3段重の弁当仕立て。1段目は「花のアイスとパンナコッタ、ピンクグレープフルーツソース」。ラム酒の効いた「ババ」の中にはバニラムースとパッションフルーツソースが。2段目の「モンブラン」の下のメレンゲには、薫香がつけられているというサプライズが。
 コーヒーやお茶と小菓子は、外のオープンテラス席でいただくこともできる。オープンテラスからは、4丁目交差点を一望できる。(2020年2月追加)
https://www.thierrymarx.jp

中央区銀座5丁目8-1 GINZA PLACE7階  
電話番号:03-6264-5045
定休日:不定休
営業時間:【月曜〜金曜】18時〜20時、【土日・祝日】11時半〜13時、18時〜20時
予算:【ランチ】8800円、12500円、【ディナー】12500円、15500円、18000円、21000円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅を出てすぐの、銀座4丁目交差点にある「NISSAN CROSSING」のビル。銀座4丁目交差点から徒歩0分
最寄りのランドマーク:銀座4丁目交差点、NISSAN CROSSING
お勧めポイント:今最も勢いのある僕一押しのフレンチ

このビルの7階ワンフロアです 本日の12500円のランチコース。本日のメニューには、素材だけが書かれていた アミューズは「豚肉の一口パテ」。豚足が入っているのか?ゼラチン質で味は普通 スペシャリティの「ブリオッシュ」は、塩味が効いて香ばしいバターの香りがする。出す前に再度焼かれているので、クロワッサンのようにサクサクでお代わりしたくなるほど美味しい スペシャリティの「アサリのムースとゼリー」 中には、茹でられたホッキ貝が入っていた 添えられた焼きトーストの間にはふんわりとした鶏肉のムースと、その上にはキャビアがのっている。味付けは、シルクのように繊細で塩加減もぴったり。ビジュアルも含めてなんて洗練されているのだろうと感心しきり「牛スネ肉とジャガイモにムール貝と季節のキノコを添えて」 ムール貝を使ったエスプーマ仕立てで、全ての組み合わせが繊細かつ緻密 「モヤシのリゾット仕立て」は、セップ茸とパルミジャーノの風味が、スープに深みを与えている。米に見立てて細かく切られたモヤシのシャキシャキとした食感を、濃厚なエスプーマの泡が包み込む「寒サワラのソテー」 貝とアオリイカの2つのソースでいただく。レモンピールとアオリイカのソテー、赤ダイコン、全てが完璧な調和を成している。サワラの火の通しもシットリと仕上がっていて、塩加減も丁度良い 「蝦夷鹿のロティ・ソースシヴェ」 鹿のエキスやフルーツ、赤ワインを凝縮したような素晴らしいソース。これがスペシャリティでないとは!驚きの美味しさ。鞘に収まったナイフの切れ味も抜群でいいデザートは3段重の弁当仕立て 「花のアイスとパンナコッタ、ピンクグレープフルーツソース」 ラム酒の効いた「ババ」の中にはバニラムースとパッションフルーツソースが、「モンブラン」の下のメレンゲには薫香がつけられている サプライズも コーヒーやお茶と小菓子は、外のオープンテラス席でいただくこともできる。オープンテラスからは、4丁目交差点を一望できる 外のオープンテラスから「ダイニング」を見たところ。 エスプレッソも・・・小菓子もどちらもイマイチだった

エッグスンシングス Eggs’n Things銀座店

 銀座1丁目のビルにあるハワイで人気のパンケーキ店。関東では「銀座店」の他、「原宿店」、「横浜山下公園店」、「湘南江の島店」、「お台場店」が、そして関西では、大阪の「心斎橋店(→ 大阪 グルメバイブル・朝から食べるの頁を参照)」と「神戸ハーバーランド店」、「京都四条店(→ 京都グルメバイブル・朝から食べ るの頁を参照)」がある。今回の銀座店は、時間の都合上、実際に食べてはいない。なので、実際に行った「心斎橋店」と「京都四条店」の記事を元に作製した。
 この店のコンセプトは“All Day Breakfast”ということで、朝に限らず、昼でも夜でも美昧しくボリューム感のあるブレックファーストメニューを楽しめるのである。ホームページによれば、料理は朝食アラカルトを中心としたボリューム感のあるグランドメニュー、17時以降のディナータイムには、ハワイを感じられるロコフードやボリュームのあるアメリカンな料理など等が楽しめるらしい。
 店のコンセプト通り、この店は朝の9時から営業しているため、朝食を食べるにはうってつけの店なのである。しかしながら、平日でも開店前から店の前には行列ができ、土日・祝日は子供連れ客で長い行列となる。
 店内は白を基調とした明るい雰囲気で、1階だけでなく2階にもテーブル席があり、かなりの大箱店である。入店すると「おはようございます!アロハ〜!!」というディズニーランドのキャストのようなノリで、明るい声をかけられる。
 メニューを見ると、人気のパンケーキやワッフル、クレープの他、肉卵料理、オムレツ、そして地元ハワイアンに人気のスペシャルメニューなどがある。もちろん、この店の名物はホイップクリームが山盛りのパンケーキであるが、朝から山盛りのホイップクリームはちょいと厳しいので、朝食にお勧めしたいのが、もう一つの人気商品「ホウレン草とベーコンエッグス・ベネディクト」。これはイングリッシュマフィン(食べてみるとほぼ食パンのよう)にベーコンとホウレン草の炒めものをのせ、そこに更にポーチドエッグをのせてオランデーズソース(薄いマヨネーズのようなソース)をかけたもの。これが意外にも美味しく、朝食としてはお勧めである。付け合わせに皮付きのフライドポテトが大量に付いてくるが、塩味だけだと飽きるので、後半はハインツのケチャップをつけて食べるといい。飲み物の定番は、ブラジル原産のアサイーを使った「アサイーバナナヨーグルト」。アサイー自体には若干香りがあるものの、酸味や甘みなどの個性はないので、バナナとヨーグルトがそれを補っていて飲みやすい。
 「エッグスンシングス」で人気のパンケーキは、生地がプレーンのものと生地に好みのフルーツやチョコなどを入れて焼いたものの2種類がある。生地に素材を入れたパンケーキにはホイップクリームが付かないが、プラス200円で追加することも可能だ。一番人気の「ストロベリーホイップクリームとマカデミアナッツ」は、ホイップクリームは軽くて良いのだが、イチゴがフレッシュなものではなく、煮たいわゆるコンポートなので食べ飽きてしまう。しかも、生地は薄いタイプで、フワッとした厚めの生地が好みの僕の評価は、どうしても低くなってしまう。
 この日の店内はほぼ満員状態だったにもかかわらず、料理は注文後10分くらいで出てきた。この種の店としては回転が早い方なので、行列に並んでも思ったほど待たされないかも。しかしながら、開店15分前の8時45分に並べば、ほぼ1回転目で食べられるので、その方がより確実かも知れない。店内は禁煙であり、ベビーカーも利用できるなど、子供連れの客に対する細かな配慮がなされているのもいい。(2020年2月追加)
https://www.eggsnthingsjapan.com/ginza/

中央区銀座1丁目8-19 キラリトギンザ4階  
電話番号:03-6264-4949
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:9時〜22時
予算:ストロベリーホイップクリームとマカデミアナッツのパンケーキ1180円、ホウレン草とベーコンのエッグスベネディクト1200円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、銀座中央通りを京橋方向へ進む。「松屋銀座」、「銀座 伊藤屋」、「メルサ銀座二丁目店」を過ぎたら右側にあるビル。銀座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:メルサ銀座二丁目店
お勧めポイント:朝から夜まで本格的なハワイアン・ブレックファーストが食べられる

このビルの4階です ランチタイムは大行列です 店の中でも待っています ビルの店舗なので、大阪や京都のような1階にある平屋の店舗とは雰囲気が異なる 飲み物の定番は、ブラジル原産のアサイーを使った「アサイーバナナヨーグルト」。アサイー自体には若干香りがあるものの、酸味や甘みなどの個性はないので、バナナとヨーグルトがそれを補っていて飲みやすい 人気商品「ホウレン草とベーコンエッグス・ベネディクト」 これはイングリッシュマフィン(食べてみるとほぼ食パンのよう)にベーコンとホウレン草の炒めものをのせ、そこに更にポーチドエッグをのせてオランデーズソース(薄いマヨネーズのようなソース)をかけたもの。これが意外にも美味しく、朝食としてはお勧めである ポーチドエッグの断面 付け合わせに皮付きのフライドポテトが大量に付いてくるが、塩味だけだと飽きるので、後半はハインツのケチャップをつけて食べるといい 「ストロベリーホイップクリームとマカデミアナッツ」のパンケーキ ホイップクリームは軽くて食べやすいイチゴはフレッシュなものではなく、煮たいわゆるコンポートなので食べ飽きてしまう

幸せのパンケーキ 銀座店 

 全国展開している大人気のパンケーキ専門店。大阪グルメバイブル作成時に、「南船場店(→ 大阪グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」を初めて取材したが、その後も店舗を増やし、今や関東エリアに11店舗、関西エリアに6店舗、その他のエリアを含めると、計26店舗を展開している。実は、「札幌店(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」にはよく行くが、時間の都合上、この銀座店では実際に食してはいない。なので、札幌店と熊本店(→ 熊本グルメバイブル・スイーツの頁を参照)の記事を引用して紹介したい。

 古いビルのエレベーターでビルの7階に上がり、まずは自動発券機で順番が印刷されたチケットを発行して待つ(開店前でも発行が可能)。番号が呼ばれ、店員に券を渡して席に案内される。メニューを見ると、パンケーキは通常のスイートパンケーキと食事のミールパンケーキがある。スイーツパンケーキは、レギュラーメニューが7種類、そして季節限定メニューが1種類ある。プラス200円でドリンクとセットにすることができる。スイーツパンケーキのソースやクリームはパンケーキ毎に予め決まっているが、ホイップクリームとアイスクリープだけは、プラス100円で追加できる。僕のお勧めは、やはり店名を冠した「幸せのパンケーキ」にホイップクリームをトッピングしたもの。
 
 パンケーキの生地は、最近流行のメレンゲが入ったフワフワタイプのパンケーキ。しかし、それらパンケーキとの決定的な違いは、カステラのような玉子感と小麦の風味が感じられることだ。スフレタイプのパンケーキは、食感が良くなる一方、小麦の香りが乏しく味が単調になってしまう。ベーキングパウダーを加えず、これほどまでにシットリフワフワで深みのあるパンケーキはなかなかないだろう。加えて、「幸せのパンケーキ」に添えられたアイスクリームのような姿のホイップバターが最高に美味しい。このホイップバターは、ニュージーランド産のマヌカハニーと北海道産の発酵バターを使用して作れているというが、このパンケーキとの相性は抜群である。しかしながら、ビターテイストのカラメルシロップとの相性は微妙で、何故メイプルシロップにしなかったのか?という疑問が残る。それ故にそれを補うために、プラス100円でホイップクリームを追加することを是非お勧めしたい。
 ちなみに、土日・祝日は相当混み合う人気店なので、開店10分くらいに行くか、15時〜16時のオフタイムに行くのがお勧めである。(2020年2月追加)

https://magia.tokyo

中央区銀座5丁目8-5 ニューギンザビル10号館7階 地図 
電話番号:03-6255-1111
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【平日】10時半〜19時40分、【土日・祝日】10時〜19時40分
予算:幸せのパンケーキ1000円(ドリンクセットはプラス200円、ホイップクリームやアイスクリームのトッピングはプラス100円)
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅を出て、銀座4丁目交差点「NISSAN CROSSING」前を東銀座・築地方向へ向かう。「竹葉亭 銀座店」を過ぎた「マドラス」と「NOA CAFE」の入っている角のビル。銀座4丁目交差点から徒歩1分
最寄りのランドマーク:銀座4丁目交差点、NISSAN CROSSING、madras
お勧めポイント:フンワリシットリとした最高レベルのパンケーキ

銀座4丁目交差点近くのこのビルです 古いビルのエレベーターでビルの7階に上がると・・・ まずは自動発券機で順番が印刷されたチケットを発行して待つ(開店前でも発行が可能) 現在の待ち状況が、モニターで表示されている パンケーキの写真メニュー スイーツパンケーキのメニュー ミールパンケーキのメニュー 季節メニューからレギュラーメニューに格上げされた人気の「ティラミスパンケーキ」 順番に焼くため、すぐに焼いても20分以上かかる 順番に焼くため、すぐに焼いても20分以上かかる 「幸せのパンケーキ」に、ホイップクリームをトッピングしたもの アイスクリームのような姿をしたホイップバターが最高に美味しい。このホイップバターは、ニュージーランド産のマヌカハニーと北海道産の発酵バターを使用して作れているというが、このパンケーキとの相性は抜群ビターテイストのカラメルシロップとの相性は微妙で、何故メイプルシロップにしなかったのか?という疑問が。それを補うために、プラス100円でホイップクリームを追加するのがお勧め

オークOak

 東京ステーションホテルの2階にある小さなオーセンティッ クバー。ホテルのメインバーであるにもかかわらず、テーブル2つとカウンター8席だけしかなく、とてもプライベート感がある。しかしながら、東京ステーションホテル同様に、クラッシックかつ重厚感のある落ち着いた佇まいが素敵である。このような小さなキャパの店なので、基本的に予約は受け付けていない。なので、直前に電話で混み具合を確認してから行く必要がある。
  メニューを見ると、さすがは格式のあるホテルのバーだけあって、フードメニューが充実している。ドリンクメニューの大部分はウィスキーが占め、カクテルの種類は少ない。どうやらこの店は、ウィス キーが売りのようだ。それ裏付けるかのように、経営母体であるJRホテルのメンバーズ会員だけが飲めるという希少なウィスキーもあった。また、今や幻とも言われているサントリーの「響30 年」やニッカの「竹鶴25年」などといった入手困難のものも飲むことができる。とくに、「響30年」と「響21年」、「ブレンダーズチョイス」の3つを、それぞれ20mlずつ楽しめる15,000円の「テイスティングセット」は非常に魅力的。
 このバーでは、女性バーテンダー兼ソムリエールが、シェイカーを振っている。「ギムレット」は、氷片の浮かばないタイプで、レベル的には標準。「マティーニ」と「アンバードロップ」は、カクテルを樽で寝かせたというバレルエイジドカクテル。しかも、何故かロックで供するというこの店のオリジナルスタイル。意外なことにアルコールは舌触りが強く、残念ながら樽で貯蔵したことによるメリットはあまり感じられなかった。 このバーの料理は、全てホテル内のレストランで作られて運ばれて来るので、ステーキやビーフシチューなどといったフードメニューも美味しい。お勧めは「土佐あかうしのメンチカツサンド」で、メンチがとてもジューシー。また、付け合わせのフライドポテトまでも美味しい。「土佐あかうしのメンチカツサンド」は、ハーフサイズが用意されているのも嬉しい。
<!– このバーの料理は、全てホテル内のレストランで作られて運ばれて来るので、ステーキやビーフシチューなどといったフードメニューが充実している。お勧めは「土佐あかうしのメンチカツサンド」。メンチがジューシーで、付け合わせのフライドポテトも美味しい。「土佐あかうしのメンチカツサンド」は、ハーフサイズもある。
–>  カクテルでは星がつかないが、ウィスキーでは静岡の「ブルーラベル」や銀座の「バロン(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」に近い。ウィスキーに関しては、このエリアではトップクラスの品揃えなので、いい雰囲気と併せて1つ星とした。 (2020年2月追加)
https://www.tokyostationhotel.jp/restaurants/oak/

千代田区丸の内1丁目9-1 東京ステーションホテル2階  
電話番号:03-5220-1261
定休日:無休
営業時間:17時〜23時半
予算:響21年3200円、ギムレット1400円、土佐あかうしのメンチカツサンド2930円(ハーフ1900円)
アクセス:JR東京駅から直結
最寄りのランドマーク:JR東京駅
お勧めポイント:ウィスキーが充実している大人の雰囲気のバー

JR東京駅の丸の内側にあります ここが東京ステーションホテルのエントランス 2階にあるバーのドアを開けると・・・ プライバシーの関係で、広角写真は撮れないが・・・天井が高く、東京ステーションホテル同様、クラッシックかつ重厚感のある落ち着いた佇まいがいい 経営母体であるJRホテルのメンバーズ会員専用だけが飲める希少なウィスキーリスト 今や幻とも言われているサントリーの「響30年」を含む、響3種類を飲むことができる その他、希少性の高いウィスキー 響の2種あるいは3種のテイステングセットメニュー 日本ウィスキーと台湾ウィスキーのリスト ホテルオリジナルカクテル 充実したフードメニュー 「ギムレット」は、氷片の浮かばないタイプで、レベル的には標準 チャーム お勧めの「土佐あかうしのメンチカツサンド」のハーフサイズ メンチがジューシーで、付け合わせのフライドポテトも美味しい「マティーニ」。カクテルを樽で寝かせたバレルエイジドカクテル。何故かロックで供するというこの店のオリジナルスタイル。意外なことにアルコールは舌触りが硬く、残念ながら樽で貯蔵したことによるメリットはあまり感じられなかった

バー シェイク Bar Shake

 古いビルの地下にある小さなオーセンティックバー。店主の古田土(こだと )さんは 、「 ロオジエ(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」時代に現在の「 銀座 テンダー(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」の上田さんの下で働いていたらしい。この日は店主の古田土さんは不在で、女性バーテンダー・池上さんが1人で作っていた。聞くところによると、古田土さんは土曜日が休みらしい。
 店内は、カウンター席とテーブル席が1つだけという狭い店である。突き出しの「キッシュ」は、チーズと玉子の風味がして普通。「ギムレット」は、表面に微細な氷片浮かんでおり、スッキリとしていて美味しい。ライムジュースが良いのか、ジンのチョイスが良いのか分からないが、ジンのしつこさを感じさせない洗練されたカクテルに仕上がっている。「マティーニ」は、とろけるような口あたりで、ジンのリッチでグラマラスなボリュームを引き出している。女性バーテンダー・池上さんの受賞カクテル「玉響(たまゆら)」は、ウイスキーベースらしいが、ホワイトチョコのリキュールと抹茶リキュールが香るクリーミーな口あたり。まるで、ウイスキーラム味の溶けたソフトクリームを液体にして飲んでいるかのようで、お勧め。この店の名物「カンパリソーダ」は、想像通りの胃薬のような味で、確かに通常のものよりとても飲みやすいが、絶品と言うほどのものではない。
 ちなみに、パスタやチキンライスなどの軽食もあり、その上これだけカクテルが美味しいので、これで禁煙環境であれば、常連になりたい店である。(2020年2月追加)
http://www.barshake.jp

中央区銀座7丁目3-15 銀座西七会館地下1階  
電話番号:03-5568-1007
定休日:日曜・祝日
営業時間:【月曜〜金曜】18時〜翌3時、【土曜】18時〜23時
予算:カクテル1300円〜、チャージ1000円
アクセス:JR有楽町駅、東京メトロ丸ノ内線・銀座駅から数寄屋橋交差点へ向かう。「PARLA東急プラザ銀座」と公園の間の細い数寄屋通りを進み、2つ目の交差点を過ぎた左側のビル(交詢社通り沿い)。数寄屋橋交差点から徒歩3分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、PARLA東急プラザ銀座、数寄屋通り、交詢社通り
お勧めポイント:洗練された銀座らしいカクテルが飲める

このビルです 地下への階段を下ります ココです!外にカンパリのネオンサインが・・・店内はカウンター席と・・・ テーブル席が1つだけという狭い店 「ギムレット」。ライムジュースが良いのか、ジンのチョイスが良いのか分からないが、ジンのしつこさを感じさせない洗練されたカクテルに仕上がっている 表面に微細な氷片浮かんでいる 「マティーニ」は、とろけるような口あたりで、ジンのリッチでグラマラスなボリュームを引き出している女性バーテンダー・池上さんの受賞カクテル「玉響(たまゆら)」は、ウイスキーベースらしいが、ホワイトチョコのリキュールと抹茶リキュールが香るクリーミーな口あたり。まるで、ウイスキーラム味の溶けたソフトクリームを液体にして飲んでいるかのようで、お勧めこの店の名物「カンパリソーダ」は、想像通りの胃薬のような味で、確かに通常のものよりとても飲みやすいが、絶品と言うほどのものではない

閉店 俺のBakery & Cafe 松屋銀座 裏

 俺のシリーズの中で、グルメバイブル初の掲載となった高級食パンの店。1階はショップ、2階がカフェとなっており、カフェでは焼き立ての食パンが味わえる。
  エレベーターで2階へ上がると、ワンフロア全てがカフェとなっている。店内は広く、落ち着いた雰囲気のインテリア。今回注文したのは「窯出し食パン・銀座の食パン〜夢〜」であったが、食べている途中で、「窯出し食パン・銀座の食パン〜香〜」が焼き上がりました!というアナウンスがあり、焼き上がったパンをお盆の上にのせて、店員が鈴を鳴らしながら店内を回っていた。
 運ばれて来た「窯出し食パン・銀座の食パン〜夢〜」は、4つ切りよりも分厚く、軟らかいので中心部がやや窪んでいる。食感はシルクの様にきめ細やかで、フワッと、しっとりとしていながらモチモチ感がある。ほんのりとした甘みを感じ、バターと小麦の香りがする。これはこれで美味しいが、トーストでないので、耳がカリッとしていないのが唯一残念。蜂蜜、ホイップバター、苺ジャムの3つが付くが、生パンなので、ホイップバターかそれに苺ジャムを加えて食べるのが美味しい。
 「銀座の食パン〜香〜」を使った「厚切りトースト」は、小麦の香りは強くないが、やはりモッチリ、ネットリとしたきめ細やかな食感。「〜夢〜」よりも甘みが少ない分バランスが良く、確かに「〜夢〜」よりトースト向きかもしれない。トーストにはバターと、それ以外に苺ジャム、ブルーベリージャム、蜂蜜の中から1つを選べる。「本日のスープ」はカボチャのポタージュであったが、これは普通に美味しい。
 ちなみに、「俺のBakery & Café」は、銀座エリア内では「東銀座歌舞伎座前店」と「京橋中央通店」がある。また、未だ試してはいないが、「パン・オブ・ザ・イヤー2018」のクロワッサン部門で金賞を受賞した「パン・デ・フィロゾフ」の榎本 哲シェフ監修による「クロワッサン食パン(1200円)」が、最近新発売されたとのこと。(2020年2月追加)
https://www.oreno.co.jp/restaurants/bakery

中央区銀座3丁目7-16 銀座NSビル1階・2階  
電話番号:03-6263-2985
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:10時〜20時(ショップは21時まで)
予算:窯出し食パン・銀座の食パン〜香〜、〜夢〜ともに600円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A13出口を出ると、「松屋銀座」の裏通りにある。銀座駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:松屋銀座
お勧めポイント:フワフワの焼きたて食パンを味わえるカフェ

松屋銀座裏の通りにあります。スターバックスの並びのレンガ色のビルです このビルです1階のショップ カフェメニュー エレベーターで2階に上がると、ワンフロア全てがカフェ。店内は広く、落ち着いた雰囲気のインテリア 僕のお勧めの「窯出し食パン・銀座の食パン〜夢〜」。時間帯によって「窯出し食パン・銀座の食パン〜香〜」や「窯出し食パン・山型の食パン」も食べられる トーストメニュー1 トーストメニュー2 これが「窯出し食パン・銀座の食パン〜夢〜」 4つ切りよりも分厚く、軟らかいので中心部がやや窪んでいる。食感はシルクの様にきめ細やかで、フワッと、しっとりとしていながらモチモチ感がある。ほんのりとした甘みを感じ、バターと小麦の香りがする。これはこれで美味しいが、トーストでないので、耳がカリッとしていないのが唯一残念 蜂蜜、ホイップバター、苺ジャムの3つが付くが、生パンなので、ホイップバターかそれに苺ジャムを加えて食べるのが美味しい 「銀座の食パン〜香〜」を使った「厚切りトースト」 小麦の香りは強くないが、やはりモッチリ、ネットリとしたきめ細やかな食感。「〜夢〜」よりも甘みが少ない分バランスが良く、確かに「〜夢〜」よりトースト向きかもしれない。トーストにはバターと、それ以外に苺ジャム、ブルーベリージャム、蜂蜜の中から1つを選べる「本日のスープ」はカボチャのポタージュであったが、これは普通に美味しい

アンティカ・オステリア・デル・ポンテ

 イタリアで2番目にミシュラン3つ星を獲得したことで知られるミラノの名店「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」。ビルの最上階である36階でエレベーターを降り、店内に入ると、受付の左手にウェイティングスペースある。 そして、右側の通路に沿ってワインセラーがあり、通路を抜けると、天井が高く明るく落ち着いたダイニングがある。客席は窓に面しているので、36階からの眺望は抜群。しかし、残念ながら皇居側でなく八重洲・京橋側に向いているので、最高というレベルではない。
  ドリンクメニューを見ると、スパークリングウオーターとミネラルウオーターは600円で飲み放題となっている。先ずはイタリアビールを注文。ビールは僅かに甘みを感じて、フルーティーなクラフトビールのよう。グラスワインは1500円〜6200円という幅広い品揃えで、高級なワインは抜栓しないで注ぐコラヴァンシステムを採用している。また、ディナータイムのコースは15000円 〜30000円と高めなのに対し、ランチタイムは5000円〜16000円と半額近い設定になっているので、ランチタイムの方が圧倒的にお値打ちである。
  料理は華やかさや装飾性が一切なく、インスタ映え全盛の時代からは取り残されたようなビジュアルである。しかし、料理は驚くほどの複雑さの中に素晴らしい素材の調和がみられ、久々に美味しいと思えたイタリアンであった。ちなみに、イタリア人サービスマンによる日本語の料理説明が、テーブル毎に微妙に変わっていて、しかも聞き取りづらいのが難点ではあるが、これはご愛敬であろう。。(2020年2月追加)
https://www.anticaosteriadelponte.jp

千代田区丸の内2丁目4-1丸の内ビルディング36階  
電話番号:03-5220-4686
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時半〜14時(土日・祝日は14時半まで)、17時半〜21時(日曜・祝日は20時半まで)
予算:【ランチ】5000円、7200円、13000円、16000円、【ディナー】15000円、19000円、27000円、30000円
アクセス:JR東京駅の丸の内側の出口前にあるビル。東京メトロ・丸ノ内線東京駅の地下出口から直結している。
最寄りのランドマーク:JR東京駅丸の内側
お勧めポイント:シンプルかつ洗練されたモダンイタリアン

36階でエレベーターを降り、入口を抜けると、受付左手にウェイティングスペースがある。右側の通路に沿ってワインセラーがあり、通路を抜けると・・・ 天井が高く明るく落ち着いたインテリアのダイニングが。客席は窓に面しているので、36階からの眺望は抜群 しかし、残念ながら皇居側でなく八重洲・京橋側に向いているので、最高というわけではない グラスワインは1500円〜6200円の高級品まである 高級品のワインは抜栓しないで注ぐコラヴァンシステムを採用している 本日のランチは黒トリュフを使ったランチ。ディナータイムのコースは15000円〜30000円と高めなのに対し、ランチタイムは5000円〜16000円と半額近い設定になっているので、ランチタイムの方が圧倒的にお値打ちだ。 シェフからの最初のアミューズは、パイ生地にのった「仔牛肉のリエット」 パンは「フォカッチャ」、「ミルク」、「白米粉」、「胡麻やひまわりのたね全粒粉」の4種。イタリアに行ったときにも思ったのだが、フレンチとは違ってイタリアンのパンは冷たく香りに欠け、ガッカリする 2つ目のアミューズは、「カリフラワーのムース」。フワッと軽く、ドライトマトの複雑さもあり、洗練された味わい 前菜の「帆立貝のソテー ローストしたトビナンブールとピエモンテ産ヘーゼルナッツのペースト・黒トリュフ」 帆立の貝柱が小さめだったせいか、やや火が入り過ぎだったが、塩味はピッタリ。とてもシンプルな料理ではあるが、シェフのセンスを感じさせる。黒トリュフはナッツのような食感で、付け合わせのヘーゼルナッツは、生なのか?柔らかなペーストが最高に美味。初めて味わう組み合わせであり、これはいい! パスタは、「ヴェッリーニのショートパスタ“ソクワドリ” グリーンアスパラと黒トリュフのペースト和え」 四角いパスタは初めてだが、独特なアルデンテの食感が実に面白い。薄く切られたアスパラのシャキシャキとした食感、黒トリュフやチーズ、刻んだ生ハムの味が複雑に絡み合っている。これまで食べたパスタの中でも最高の逸品であり、黒トリュフが生かされている料理魚料理の「石垣島産ハタ(アカジン・ミーバイ)のヴァポーレ 黒トリュフとチポロッティーのクレーマ」 モダンフレンチのような装飾的なものは一切ないが、全てに無駄がなく美味しい。ハタの持つ弾力とオリーブオイルの香りの組み合わせが素晴らしく、塩味ベースのシンプルな味でありながら、実に奥深い。これぞイタリアンといった感じだ「厳選した和牛フィレ肉のインボルティーニ カプラチーズとリコッタチーズ、黒トリュフを巻いて」 スライスした和牛の赤身に、山羊のチーズとリコッタチーズ、そして野菜が巻かれている、蕪のピューレのソースはほんのりと甘い。最高というほどのレベルではないが、添えられている野菜も含めて、これも美味しいデザートの「チョコレートのクレームブリュレ」には、マダガスカル産バニラを使ったジェラートが添えられている 見た目通りの濃厚なチョコレートムースであるが、甘さも丁度良く美味しい。ジェラートもとろけるように滑らかであったエスプレッソは、酸味、香りともに申し分ない美味しさ。小菓子は甘さ控えめで悪くないが、レベル的には普通

175°DENO担担麺 GINZa 

 古いビルの地下にある担々麺専門店。実はこの店、札幌で大人気の担々麺専門店(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)なのである。銀座に進出したとは聞いていたが、まさか取材中偶然通りがかるとは。札幌で飽きるほど食べているので、敢えて銀座では取材していないが、札幌の記事を引用して紹介することに。
 先ずは入り口にある自動券売機で食券を購入する。取材時点では、期間限定メニューである「DENO汁あり麻婆麺」もあったが、この店のメニューは基本的に、「汁なし・担担麺」と「汁あり・担担麺」の2つのみ。両メニューとも、まず「シビれない」、「シビれる」、「すごくシビれる」を選択する。違いは、「シビれない」がラー油のみの辛さで、「シビれる」はラー油と3種の中国産花椒がスプーン2杯入っている。無理矢理カレーに例えるならば、「シビれる」は辛口程度である。もしも中辛にしたければ、「痺れない」と「痺れる」の中間である花山椒スプーン1杯でもオーダーすることは可能だ。前述のように、味の辛さは中国産・唐辛子(ラー油)により、痺れは中国産・花椒によるものであるため、辛さはテーブルにある自家製ラー油でお好みの辛さに調整できる。
 僕のお勧めは、中国四川省で一般的な「汁無・担担麺」の方。麺は「うどん」のような極太麺で、モチモチとした弾力がある。干しエビ、ナッツ、挽肉が入った辛い汁を絡めて食べると、胡麻ペースト「芝麻醤」とラー油の風味が一体となって美味しい。さらに、食べた後の残り汁に「小ごはん」を入れてかき混ぜ、名古屋・台湾まぜそばの「追い飯」のようにして食べると満足感は倍増する。「汁あり・担担麺」はコシのある中細ストレート麺で、麺自体は美味しいが、美味しいスープと上手く絡まない。
 汁が飛ぶのが気になる方には、ヘアゴムと紙エプロンの無料サービスがある。ちなみに、店舗ではこの店の自家製ラー油「175°辣油」が販売されている。(2020年2月追加)

中央区銀座2丁目6-16 銀座第2吉田ビル 地下1階  
電話番号:03-6264-4044
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時半〜22時
予算:汁なし担々麺(シビれあり)900円
アクセス:①JR有楽町駅・京橋改札口を出て「東京交通会館」、「銀座インズ3」、「銀座 わしたショップ」、並木通り、東京レンガ通りを過ぎ、次の交差点を右折して銀座ガス灯通り(銀座中央通りの1つ手前の通り)進むと左側にある。JR有楽町駅から徒歩7分。②東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A9出口を出て、銀座中央通りを京橋方向に進む。「松屋銀座」を過ぎたマロニエ通りを左折し、1つ目の交差点を右折して銀座ガス灯通りを進むと、右側にある。銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:銀座ガス灯通り
お勧めポイント:中国産唐辛子と四川花椒を使った担担麺専門店

このビルです 銀座グルメバイブル・ショッピングの頁にある「サルト」と同じビルです 階段を下りると・・・ ココです 先ずは自動券売機で食券を購入するのだが、その説明図 汁なし担々麺(シビれあり) 麺は「うどん」のような極太麺で、モチモチとした弾力がある 汁あり担々麺(シビれあり)コシのある中細ストレート麺で、麺自体は美味しいが、美味しいスープと上手く絡まない

麺屋 はるか 秋葉原店

 秋葉原にある“元祖台湾まぜそば”が人気のラーメン店。実はこの店、名古屋にあるあの行列店「麺屋 はなび(→ 名古屋グルメバイブル・台湾まぜそばの頁を参照)」の姉妹店なのである。地下への階段を下りると、店内はカウンター席のみ。店内にはライセンス加盟店の募集の広告が貼られているが、もしかして、この店もそうなのかも。
 まずは自動券売機で食券を購入。「台湾まぜ蕎麦」や「カレー台湾まぜそば」は何度も食べているので、今回はこの店限定の「坦々台湾まぜそば」をいただくことに。食券を渡すと、「麺屋 はなび」と同様、まずニンニクを入れるかどうかを麺の量を聞かれるが、もちろん、入れると告げた。麺の量は150g(小)、200g(中)、300g(大)の3つから選ぶことができ、150gの小を選べば、味玉半分か海苔2枚、九条ねぎのちょい増し、何れかのサービスを受けることができる。
 出てきた「坦々台湾まぜそば」の麺は、「台湾まぜそば」と同じ極太麺で、タレとの絡みが実にいい。「台湾まぜそば」との違いは、白胡麻や水菜、かつお節などといった具材の違い加え、香ばしいラー油とクリーミーなゴマだれが入っていることである。この組み合わせにより、通常の「台湾まぜそば」よりも山椒とラー油のバランスが良くなり、さらに完成度が高くなっている。残った汁に無料の“追い飯”をもらい、混ぜてリゾット風にして食べると、満足度が倍増すること間違いなし。
 ちなみに、この店は朝10時から通し営業しているので、美味しいだけでなく、非常に使い勝手が良い。 (2020年2月追加)
http://menya-haruka.com

千代田区外神田3丁目13-7 田中無線電機ビル地下1階  
電話番号:03-5294-2311
定休日:年中無休(不定休あり)
営業時間:10時~22時 
予算:坦々台湾まぜそば990円
アクセス:JR秋葉原駅・中央改札口を出て、「秋葉原ダイビル」横の広場を抜け、歩道を左に曲がる。「ビックカメラAKIBA」の信号を右折すると、「ソフマップ秋葉原」①号店と②号店が見えるので、その並びのビル。JR秋葉原駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:ビックカメラAKIBA、ソフマップ秋葉原①・②号店
お勧めポイント:名古屋の行列店「麺屋 はなび」の元祖台湾まぜそばが食べられる

ビックカメラAKIBAとソフマップ秋葉原①・②号店が見える先に・・・ あります! ソフマップ②と③の間にあるココです! 地下への階段を下りる 途中に貼られているメニュー1 途中に貼られているメニュー2 途中に貼られているメニュー3 途中に貼られているメニュー4 途中に貼られているメニュー5 途中に貼られているメニュー6 残った汁に無料の“追い飯”をもらい、混ぜてリゾット風にして食べると、満足度が倍増すること間違いなし 店内はカウンター席のみ まずは自動券売機で食券を購入 麺の量は150g(小)、200g(中)、300g(大)の3つから選ぶことができ、150gの小を選べば、味玉半分か海苔2枚、九条ねぎのちょい増し、何れかのサービスを受けることができる まぜそばの食べ方 トッピングメニュー 「坦々台湾まぜそば」 「台湾まぜそば」との違いは、白胡麻や水菜、かつお節などといった具材の違い加え、香ばしいラー油とクリーミーなゴマだれが入っていることである。この組み合わせにより、通常の「台湾まぜそば」よりも山椒とラー油のバランスが良くなり、さらに完成度が高くなっている麺と具材を混ぜたところ。「坦々台湾まぜそば」の麺は、「台湾まぜそば」と同じ極太麺で、タレとの絡みが実にいい

銀座かつかみ

 京都の「三芳(→ 京都グルメバイブル・肉料理の頁を参照)」や東京の「おりにく 花柳(旧・和牛銘菜 然 → 銀座グルメバイブル・焼き鳥の頁を参照)」、名古屋の「肉屋 雪月花 NAGOYA(→ 名古屋グルメバイブル・肉料理の頁を参照)」などのように、牛肉のいろいろな部位をコース仕立てにして供する店が増えてきたが、この店は日本初のコース専門のとんかつ店である。豚肉のいろいろな部位や牛肉、シーフードなどをカツにして、一切れずつコース仕立てで味わえる。
 この店は完全予約制となっており、予約は店のホームページから行う必要がある。コースは昼が4コース、夜が3コースで、昼と夜とではメニューが異なる。夜のコースは2名か以上から予約が可能で、18時からと20時からの一斉スタートの入れ替え制なので、遅刻は厳禁である。
 食べ方や肉の部位の説明書きを読んでいると、「アメーラトマトの出汁ジュレ」と「千切りキャベツ」が運ばれてきた。出汁ジュレは、土佐酢のようなジュレで、サッパリとしていてフルーツトマトと良く合う。それにしても、千切りキャベツのフレンチドレッシングが妙に美味しい。続いて、“藤九郎(とうくろう)”という品種の「素揚げ銀杏」、「A5ランク山形牛の生ハム」が出てきた。和牛の生ハムは全く脱水しておらず、ほぼ生肉状態なので美味しい。オレンジが添えられているが、繊細な味わいなのでそのまま食べた方がいい。
 ここからはカツとなる。淡いロゼ色に揚げられたヒレの中心部分だけを使った「ヒレカツ」は、先ずは表面に溢れ出した肉汁を啜って飲み、肉を塩でいただくと、肉の旨みがより引き立つ。箸休めは「キウイのリンゴソース」。「メンチカツ」は、バンズに挟んでミニバーガーとしていただく。目の前で作ってくれるので、非常にインスタ映えする。ソースはスパイシーで、バンズも柔らか。メンチカツ自体は、肉汁と玉ねぎの甘みが感じられる。「ナカシン」は豚肉の希少部位で、塩でいただく。歯応えがあって味も濃厚。口直しの「パイナップルジュース」は、ドロっとしていて摺り下ろしたような感じ。「牛カツ」は「ザブトン」の部位を使用しているが、プラス4000円で「シャトーブリアン」に変更が可能。さらに、素揚げして香りを増幅したイタリアントリュフもトッピングできる。出てきた「牛カツ」は、思っていたよりかなり霜降りたったので、赤身といえどもかなり脂っこい。取材なのでイタリアントリュフを付けたが、実際には味が増幅されるわけでないので全く不要である。むしろ、トリュフを付けるくらいなら、シャトーブリアンにした方が良いくらい。まずはそのまま食べ、さらにウニ黄身ソースで味変させていただく。脳味噌付きの「海老フライ」は、思った通りの美味しさ。選択できる揚げ物は「カニクリームコロッケ」をチョイスしたが、これは全く普通だった。締めの「ロース」は、塩ワサビで、脂身からいただく。これは素直に脂身が旨い!と思える美味しさ。
 締めのご飯は、「カツカレー」、「ポークカレー」、「カツ丼」、「ソースカツ丼」、「生姜焼き丼」、「コンビーフ卵かけご飯」の6種類から選べる。一番人気は「カツカレー」で、これは美味しかったが、新明先生が注文した「カツ丼」はダメだった。
 最後のデザートは意表を突く「かき氷」で、「苺ミルク」、「パイナップル」、「ブルーベリーミルク」、「カフェラテ」、「ミルクティー」の5種類から選べる。僕が注文した「苺ミルク」は、サッパリとしていて懐かしい美味しさ。(2020年2月追加)
https://katsukami.com

中央区銀座5丁目6-10 銀座ミヤコビル5階 
電話番号:050-5596-6013
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時半〜14時、18時〜と20時〜(同時スタートの2回転制)
予算:【ランチ】2600円、3100円、3600円、4100円、【ディナー】5000円、7000円、12000円、みつくろいワイン4種3500円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A2出口を出て、「TASAKI」、「GU」を過ぎた交差点を右折した、1つ目の交差点の右角のビル。銀座駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:TASAKI銀座本店、GU
お勧めポイント:様々なカツをコースがいただける店

このビルの5階です ココです! 食べ方や肉の部位の説明書きを読んでいると・・・ 「アメーラトマトの出汁ジュレ」と・・・ 「千切りキャベツ」が運ばれてきた。それにしても、千切りキャベツのフレンチドレッシングが妙に美味しい “藤九郎(とうくろう)”という品種の「素揚げ銀杏」「A5ランク山形牛の生ハム」。和牛の生ハムは全く脱水しておらず、ほぼ生肉状態なので美味しい。オレンジが添えられているが、繊細な味わいなのでそのまま食べた方がいいここからはカツとなる。淡いロゼ色に揚げられたヒレの中心部分だけを使った「ヒレカツ」は、先ずは表面に溢れ出した肉汁を啜って飲み、肉を塩でいただくと、肉の旨みがより引き立つ 「ナカシン」は豚肉の希少部位で、塩でいただく。歯応えがあって味も濃厚「メンチカツ」は、バンズに挟んでミニバーガーとしていただく 目の前で作ってくれるので、非常にインスタ映えする 完成。。ソースはスパイシーで、バンズも柔らか。メンチカツ自体は、肉汁と玉ねぎの甘みが感じられる 口直しの「パイナップルジュース」は、ドロっとしていて摺り下ろしたような感じ 「牛カツ」は「ザブトン」の部位を使用しているが、プラス4000円で「シャトーブリアン」に変更が可能。さらに、素揚げして香りを増幅したイタリアントリュフもトッピングできる。出てきた「牛カツ」は、思っていたよりかなり霜降りたったので、赤身といえどもかなり脂っこい取材なのでイタリアントリュフを付けた 実際には味が増幅されるわけでないので全く不要である。むしろ、トリュフを付けるくらいなら、シャトーブリアンにした方が良いくらい。まずはそのまま食べ、さらにウニ黄身ソースで味変させていただく 脳味噌付きの「海老フライ」は、思った通りの美味しさ 選択できる揚げ物は「カニクリームコロッケ」をチョイス これは全く普通だった 締めの「ロース」は、塩ワサビで、脂身からいただく。これは素直に脂身が旨い!と思える美味しさ 締めのご飯は、「カツカレー」、「ポークカレー」、「カツ丼」、「ソースカツ丼」、「生姜焼き丼」、「コンビーフ卵かけご飯」の6種類から選べる。一番人気は「カツカレー」で、これは美味しかった 新明先生が注文した「カツ丼」はダメだった最後のデザートは意表を突く「かき氷」で、「苺ミルク」、「パイナップル」、「ブルーベリーミルク」、「カフェラテ」、「ミルクティー」の5種類から選べる。僕が注文した「苺ミルク」は、サッパリとしていて懐かしい美味しさ

鮨 鈴木

 数寄屋橋近くのビルにある小さな寿司店。偶然にも、銀座グルメバイブルに掲載されている「銀座 テンダー(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」や「銀座Toruya Premium本店(→ 銀座グルメバイブル・焼き鳥の頁を参照)」は同じフロアにある。実は、この店の大将は「鮨 青木(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」の出身。なので、握りは間違いなく美味しい。
 日本酒のリストを見ると、「はせがわ酒店(→ 銀座グルメバイブル・ショッピングの頁を参照)」の取り扱いブランドが多く、 日本酒のセレクトはいい。焼酎の品揃えはイマイチだが、シャンパンは「ドンペリ」や「サロン」、「アンリ・ジロー」、さらに、ケンゾーエステイトのワインなどそれなりにある。
 この店のつまみはどれも美味しく、値段を考えなければ酒飲みにとって最高の店である。先ずは、「トラフグの刺身」が出てきたが、これは普通。「真ツブ」と「ボタン海老」は、どちらも素材が一級品なので不味いわけがない。「牡蠣の酒蒸し」は、驚くほどプリっとした大振りの身で、旨味があって美味しい。「蒸し鮑と煮ダコ」の黒鮑は、とても香り高く旨味十分。「トラフグの焼き白子」は、かかっている餡が秀逸。「鯨の尾の身」の刺身は、脂がのっていて柔らかく、最高レベルの鯨であった。「自家製カラスミ」は、しっとりしていて日本酒に合う。「鮟鱇の肝と柿」は意外な組み合わせだが、柿の甘みが鮟肝に深みとサッパリ感を与えている。
 続いて握りとなるが、この店のシャリは赤酢で、塩味が抑えられているものの、酢がキリッとしていて美味しい。酢飯が美味しいので、握りはどれも悪くないが、握りのネタの厚さが若干薄めなので、バランスがイマイチだ。「ヒラメ」から始まり、「寒ブリ」、大間の本鮪「赤身」、「中トロ」、「大トロ」、「コハダ」、「サヨリ」、「赤貝」、「スミイカ」、「バフンウニ」、「車海老」、「煮ハマグリ」、「煮穴子」と続き、「玉子焼き」で終了となった。
 全体的な印象としては、食べ物自体は美味しかったものの、開店が数分遅れて店外で待たねばならなかったこと、女将さんの気配りが足りずホスピタリティに欠けたこと、この日の常連の客層が良くなかったこと、これらの心証がマイナスとなり、星を1つ下げた。(2020年2月追加)

中央区銀座6丁目5-15 銀座能楽堂ビル5階  
電話番号:03-5537-6868
定休日:月曜
営業時間:12時~14時(火曜日を除く)、18時~22時
予算:お任せで3万円くらい
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅から「Ginza Sony Park」や「不二家」、「東急プラザ銀座」のある数寄屋橋交差点へ向かう。数寄屋橋交差点から外堀通りをJR新橋駅方面に進み、1つ目の交差点を過ぎた左側にあるビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、外堀通り
お勧めポイント:最高のネタを使った銀座の人気寿司店

数寄屋橋近くのビルの5階にあります カウンター席だけの小さな店ネタは一級品揃い 日本酒のリストは「はせがわ酒店」ブランド 先ずは、「トラフグの刺身」が出てきたが、これは普通 「真ツブ」と「ボタン海老」は、どちらも素材が一級品で不味いわけがない 「牡蠣の酒蒸し」は、驚くほどプリっとした大振りの身で、旨味があって美味しい 「蒸し鮑と煮ダコ」の黒鮑は、とても香り高く旨味十分 「トラフグの焼き白子」は、餡がかかっている餡が秀逸 鯨の尾の身」の刺身は、脂がのっていて柔らかく、最高レベルの鯨 「自家製カラスミ」は、しっとりしていて日本酒に合う 「鮟鱇の肝と柿」は意外な組み合わせだが、柿の甘みが鮟肝に深みとサッパリ感を与えている 続いて握りとなるが、この店のシャリは赤酢で、塩味が抑えられているが酢はキリッとしていて美味しい。酢飯が美味しいので、握りはどれも美味しい。しかしながら、握りのネタの厚さが薄めなので、若干バランスが悪い。「ヒラメ」は弾力があって旨味あり 「寒ブリ」は脂がのっていて最高 「大間の本鮪の赤身」は、香りも鉄分による深みもなし 「大間の本鮪の中トロ」はまあまあ 「大間の本鮪の大トロ」は、香りと脂のバランスがいい 「コハダ」は香りがあるが、全体としてはイマイチ 「サヨリ」は、直前に酢で洗って芝海老のオボロを挟む「赤貝」は身が厚く、香りもある 塩でいただく「スミイカ」は普通 「バフンウニ」は、この時期とは思えないほど質が良かった 「車海老」は香りと甘みに欠ける 「煮ハマグリ」は、柚子皮の香りがして硬く甘め 「煮穴子」は柔らかく、臭みがなくて美味しい「玉子焼き」は、海老の香りのする真っ当な仕事の玉子焼き

グリーン ビーントゥバーチョコレート日本橋店 green bean to bar chocolate

 中目黒に本店を構えるカカオ豆からチョコレートになるまでの全行程を一貫して手作業で行う、日本初のビーントゥバーチョコレート専門店。世界各地のカカオ農園から直接仕入れたカカオ豆は、本店のファクトリー内でカカオ豆の鑑定と選別から始まり、焙煎、粉砕、グラインディング、コンチング、熟成、
テンパリング、成型、そして和紙を使ったラッピングに至るまで、約45日間の製造期間をかけ、すべて手作業で行っているという。素材はシングルオリジンのカカオ豆と、オーガニックシュガーのみというこだわりようで、他には何も加えず、カカオ豆が持つ香りや風味といった個性を最大限に引き出すようにしているらしい。
 COREDO室町テラスの1階にある店内には、ショップの他に4テーブルのイートインスペースがある。イートインスペースでは、ケーキやドリンクをいただくことができる。また、ショップ内で販売される板チョコ(生チョコやボンボンショコラなどは除く)は全て試食できるので、食べて気に入ったものを購入することができる。
 ショップ内でいろいろ試食した結果、板チョコレートは「タンザニア70%」が最も良かった。フルーティーな酸味とカカオの濃厚な香りがガツンと来る。かなりのインパクトがあり、チョコ好きには堪らない逸品。コーヒーと一緒にいただくと更に美味しい。そして、もう一つのお勧めはボンボンショコラ。どれも味が複雑で、どちらかと言えばチョコマニア向きである。これに対し、「チョコパウンドケーキ」は、サクッとしているがシットリとしておらず、まるで生チョコを食べているかのようで、お勧めではない。産地別の「生チョコレート」は、ボンボンショコラに比べるとどれも硬めで粉っぽい味だが、「MADAGASCAR」だけはリッチで深みがあり、滑らかで良かった。また、店内のイートインでいただいたケーキは、特にお勧めというほどのレベルではなかった。
 ちなみに、下記のオンラインショップからも購入できる。(2020年2月追加)
https://greenchocolate.jp

中央区日本橋室町3丁目2−1 COREDO室町テラス1階 
電話番号:03-5542-1785
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:10時〜22時
予算:タンザニア70%1500円、ボンボンショコラ(4個)1400円
アクセス:東京メトロ銀座線・三越前駅で降り、「室町三丁目方面改札口」へ向かう。改作口を出てまっすぐJR新日本橋方向へ進むと、地下で直結している
最寄りのランドマーク:日本橋三越本店
お勧めポイント:日本初のビーントゥバーチョコレート専門店

COREDO室町テラスの1階にあります 世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」で最高位を受賞しました店内 これが僕がお勧めの「タンザニア70%」 これが「サロン・デュ・ショコラ」で最高位を受賞した「ナティーボ ブランコ・ペルー73%」。マニア向きの味 ボンボンショコラもお勧め 「チョコレートタルト」の上にはクリームがのっており、チョコとのバランスがいい。甘さ控えめで、これはなかなか良い「マラノン」 カカオの香りが強く酸味とのバランスも素晴らしいが、全体的には濃厚すぎて味が洗練されていない印象 イートインのドリンクメニュー 「タンザニア70%」 説明書き 産地別板チョコ フルーティーな酸味とカカオの濃厚な香りがガツンと来る。かなりのインパクトがあり、チョコ好きには堪らない逸品。コーヒーと一緒にいただくと更に美味しい産地別の生チョコは、どれもボンボンショコランに比べると硬めで粉っぽい。唯一、MADAGASCARだけは滑らかでリッチな深みのあるテイストボンボンショコラもお勧め。「ゴマ」と「アーモンド」良かった

ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ 銀座本店

 世界的にも有名なパティシエ・辻口氏が展開するチョコレート専門店である。この銀座店の他に、「渋谷ヒカリエShinQs店」がある。この店では、ショップでチョコレートアイテムが買えるだけでなく、奥にイートインスペースもあり、パフェやチョコレートスイーツも味わえる。
 最近のチョコレート業界のトレンドは、“カカオ豆そのものの個性をとことん引き出す”ということ、そして“今までにない素材を加えることでチョコレートに新しい味わいを見いだす”という2つの方向性である。前者の代表的が「ビーントゥバー Bean To Bar」であり、カカオ豆からチョコレートに至るすべての加工を、全て作り手が手がけるクラフトチョコレートである。カカオ豆の産地を選別することから始まり、焙煎や粉砕の細かさまでこだわって行うため、それぞれの個性が際立つチョコレートとなる。こだわりのショップで、産地やカカオ豆の含有率が書かれたチョコレートを見かけるが、まさにそれである。これに対し、特に日本で流行っているのは後者で、かつての抹茶だけでなく、柚子や七味、山椒、日本酒、糀などといった新たな和のテイストやエッセンスを取り入れている。世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」における日本のショコラティエの受賞や躍進は、まさにこの和のテイストを組み合わせることができる日本人の感性の賜である。辻口氏もこの能力に長けており、彼のケーキももちろんお勧めではあるが、チョコレートでも彼の感性を味わうことができる。
 僕のお勧めは、ボンボンショコラ詰め合わせである「アッシュセレクション」。
この「アッシュセレクション」でも、日本酒や糀、紀州の南高梅、金木犀、実山椒、抹茶などが使われている。どれもが甘さ控えめで個性的。滑らかな食感とその繊細な味わいは、とても変化に富んでいる。また、2018年受賞作品である「C.C.C.ショコラ 陰翳礼讃(いんえいらいさん)」は、カカオの特徴をしっかりと感じさせ、日本酒、味噌、米麹粉、山椒、加賀棒茶などの和の食材を用いている。中でも、味噌とアプリコットのハーモニーが絶妙な“EI”とガナッシュ日本酒の“REI”はお勧め。ペルーのビウラ地方で収穫した希少価値の高い幻の‟ホワイトカカオ”を熟成させて使用した「カカオ ブラン ドゥ リリュジョン」は、カカオ豆の特徴が分かるいわゆる「ビーントゥバー」。美味しいが高額でコスパが悪いのが難点。「カカオ フルール」は、花をテーマにした棒状のボンボンショコラ。梅、金木犀、ジャスミン、ローズの4種類が入っており、梅ガナッシュが入った“UME”は、まさに完成された和テイストチョコで、お勧め。
 ちなみに、行けない方は、下記のオンラインショップからも購入可能。(2020年2月追加)
https://shop.cake-cake.net/lcdh/index.phtml

中央区銀座6丁目7-6 銀座細野ビル1階 
電話番号:03-6264-6838
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時〜20時(イートインは18時半まで)
予算:アッシュセレクション(ボンボンショコラ)17粒5500円、34粒10800円、C.C.C.ショコラ 陰翳礼讃1900円、カカオ フルール1900円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A2出口を出て、「TASAKI」、「GU」を過ぎた交差点を右折。みゆき通りを進み、2つ目の交差点を左折すると右側にある(箸の「夏野」の並び)。銀座駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:TASAKI銀座本店、GU
お勧めポイント:日本を代表するパティシエ・辻口氏が作る滑らかで繊細な味わいのチョコ

このビルの1階です 奥にイートインスペースもあり、パフェやチョコレートスイーツも味わえる イートインスペースのメニュー1 イートインスペースのメニュー2 イートインスペースのメニュー3 これが辻口氏。テレビで見かけることもあるだろう 店内 これがお勧めの「アッシュセレクション」「アッシュセレクション」34粒の内容 ペルーのビウラ地方で収穫した希少価値の高い幻の‟ホワイトカカオ”を熟成させて使用した「カカオ ブラン ドゥ リリュジョン」は、カカオ豆の特徴が分かるいわゆる「ビーントゥバー」。美味しいが高額でコスパが悪いのが難点 購入した「アッシュセレクション」17粒 「アッシュセレクション」17粒の内容 2018年受賞作品である「C.C.C.ショコラ 陰翳礼讃(いんえいらいさん)」は、カカオの特徴をしっかりと感じさせ、日本酒、味噌、米麹粉、山椒、加賀棒茶などの和の食材を用いている。中でも、味噌とアプリコットのハーモニーが絶妙な“EI”とガナッシュ日本酒の“REI”はお勧め「C.C.C.ショコラ 陰翳礼讃」の説明書き

くろぎ茶々

 銀座松坂屋の跡に建てられた「GINZA SIX」の地下2階にある和菓子店。「くろぎ」と言えば、言わずと知れた芝大門にある京味系の人気日本料理店。この「くろぎ」が手がける和のスイーツ店が、本郷の東大キャンパス内にある「廚(くりや)菓子 くろぎ」と上野にある「廚otonaくろぎ」である。何れの店も、“かき氷”が絶品!と評判の行列店である。さらに、この「くろぎ」がプロデュースするネクストブランド店が、イートインとテイクアウトを兼ねた「くろぎ茶々」なのだ。店名の通り、「京都・福寿園」とのコラボによる“お茶”をテーマにした店であり、全ての商品に宇治茶が使用されている。
 イートインでは、かつての「くろぎ」で評判だった鯛茶漬けと甘味、薄茶などがいただける。また、ショップでは、様々な和のスイーツを購入できる。僕のお勧めは、「常葉 白練(ときばしろねり)」。上が抹茶葛のゼリー、下が国産クリームチーズの2層仕立てとなっている。どちらの層も食感はやや硬めで、ネットリとしている。そのまま食べても美味しく、例えて言えば抹茶のレアチーズケーキのようだが、黒蜜と抹茶パウダーをかけて食べると、コクのある和の味に変化する。新商品である「まゆら 露路(ろじ)」は、「廚菓子 くろぎ」で人気の「蕨餅」を商品化したもので、2日前までの予約が必要。蕨餅にかけるのは、“ほうじ茶きな粉”と“宇治茶のきな粉”の2種類で、瓶の中には黒蜜味と宇治抹茶味の2種類の蕨餅が入っている。蕨餅はモチっとしていて硬めなので、トロトロ好きの僕好みではない。「茶香衣」は、自分で餡を詰めて食べる最中。餡は小豆餡と抹茶餡の2種類がある。塗って食べると、最中の皮はサクッとしていて悪くはないが、肝心の皮の香ばしさが欠けていたのが残念。今回は取材期間が短かったので、限定20個の「いちご抹茶大福」は、購入できなかった。(2020年2月追加) 

中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下2階 
電話番号:03-6264-5754
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:10時半〜20時半(イートインは19時半まで)
予算:常葉 白練2916円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A4出口を出て、JR新橋駅方面へ向かう。「PRADA銀座」、「FUNCL」を過ぎて交差点を渡ると、すぐ左側のビル。銀座駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:PRADA銀座、ファンケル銀座スクエア
お勧めポイント:日本料理店「くろぎ」と「京都・福寿園」のコラボ店

これが銀座松坂屋跡にできた「GINZA SIX」 地下2階にあります こちらがお土産用の和菓子を販売するショップ 和の雰囲気の店内のイートインでは、かつての「くろぎ」で評判だった鯛茶漬けと甘味、薄茶などがいただける 「常葉 白練(ときばしろねり)」 箱は2段になっている 上が抹茶葛のゼリー、下が国産クリームチーズの2層仕立てとなっている。どちらの層も食感はやや硬めで、ネットリとしている そのまま食べても美味しく、例えて言えば抹茶のレアチーズケーキのようだが・・・黒蜜と抹茶パウダーをかけて食べると、コクのある和の味に変化する 新商品である「まゆら 露路(ろじ)」は、「廚菓子 くろぎ」で人気の「蕨餅」を商品化したもので、2日前までの予約が必要ではない蕨餅にかけるのは、“ほうじ茶きな粉”と“宇治茶のきな粉”の2種類で、瓶の中には黒蜜味と宇治抹茶味の2種類の蕨餅が入っている。蕨餅はモチっとしていて硬めなので、トロトロ好きの僕好みではない 黒蜜味の蕨餅に“ほうじ茶きな粉”をかけたところ 宇治抹茶味の蕨餅に“宇治茶のきな粉”をかけたところ 「茶香衣」は、自分で餡を詰めて食べる最中 2種類の瓶詰めの餡と抹茶最中の皮が入っている 小豆餡を塗る 抹茶餡を塗る最中の皮はサクッとしていて悪くはないが、肝心の最中の皮の香ばしさに欠けていた

銀座Toriya Premium本店

 有名飲食店の集まる銀座のビルにある人気の焼鳥店。グループ4店舗の中で、赤坂(→ 銀座グルメバイブル・焼き鳥の頁を参照)と、この銀座にある“Toriya Premium”は、秋田高原・比内地鶏の雌を使用した焼鳥とともにワインが楽しめる店なのである。
 店内は鈎型に配置されたカウンター席の他、半個室を含むテーブル席があり、焼鳥店としては大箱である。赤坂店よりも広いうえに、照明が明るいのがいい。ワインはグラスワインの他、分厚いワインリストがある。メニューは、アラカルトメニューの他にコースメニューがあるが、コースの方が圧倒的にお得なようである。コースは、串だけの「テイスティング9本コース」と「テイスティング7本コース」、さらに、串に食事とデザートが付いたフルコースである「Premiumコース」と「Toriyaコース」がある。
 今回も別な焼鳥店のコースを食べた後だったので、「テイスティング9本コース」を注文。アラカルトはどうしても割高となってしまうため、まずはコースで注文し、後で好みのものを追加した方が良いだろう。
 焼鳥はどれも表面がカリッと焼かれ、塩加減も申し分なかった。もちろん、比内地鶏なので歯ごたえもあり、ブロイラーとは違った濃厚な味わい。また、赤坂店とは異なり、締めのカレーもデザートも焼鳥店としてはかなり美味しかった。ちなみに、予約は電話だけでなく、下記からwebサイトから予約可能である。(2020年2月追加)
http://www.toriya-premium.com/shop/ginza

中央区銀座6丁目5-15 銀座能楽堂ビル5階 
電話番号:050-3503-8320
定休日:祝日
営業時間:【月曜〜金曜】17時半〜23時、【土曜、日曜】17時〜22時
予算:Premiumコース7000円、Toriyaコース6000円、テイスティング9本コース3900円、テイスティング7本コース2900円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅から「Ginza Sony Park」や「不二家」、「東急プラザ銀座」のある数寄屋橋交差点へ向かう。数寄屋橋交差点から外堀通りをJR新橋駅方面に進み、1つ目の交差点を過ぎた左側にあるビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、外堀通り
お勧めポイント:比内地鶏使った焼鳥とワインが楽しめる

有名飲食店が集まるこのビルです 右がこの店。左隣には、銀座グルメバイブル3つ星のバー「テンダー」があります 店内は鈎型に配置されたカウンター席の他、半個室を含むテーブル席があり、焼鳥店としては大箱である。赤坂店よりも広いうえに、照明が明るいのがいい店のこだわりが書かれた説明書き メニュー1(アラカルトメニューと串だけのコース) メニュー1のアップ メニュー1のアップ コースメニュー 季節のメニューこの日のグラスの赤ワインは3種 「ささみ山葵」から「テイスティング9本コース」がスタート「ふりそで」 「大黒本しめじ」。これがジューシーでお代わりしたくなるほど美味しかった。お勧め! 「たれつくね」で「テイスティング9本コース」が終了となったここから追加注文の2本「せせり」 「ぼんじり」 カレーは、赤坂店よりもスパイス感があっていいクレームブリュレも美味しい

赤坂Toriya Premium

 一ツ木通りの古いビルの2階にある人気の焼鳥店。グループ4店舗の中で、赤坂と銀座(→ 銀座グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)にある“Toriya Premium”だけが、契約農場の秋田高原・比内地鶏の雌を使用した焼鳥とワインが楽しめる店なのである。
 まずは、ソムリエールの柿崎さんがご挨拶。店内はキャンドルの灯が揺らめき、ジャズが流れる。バーのように薄暗いので、写真撮影には向かない(このため、露出の関係でピンぼけ写真が多くなった)。入って左側にオープンキッチンのカウンター席があり、右側にテーブル席がある。
 メニューを見ると、アラカルトメニューの他にコースメニューがあるが、コースの方が圧倒的にお得なようである。コースは焼鳥の串がメインの「炭火焼きセット」と、串に食事とデザートが付いたフルコースの「Premiumコース」がある。本日は日本料理のコースを食べた後の取材なので、アラカルトメニューから注文することに。ボトルワインは7000円からと、比較的リーズナブルなワインが揃っているが、銀座店の方が品揃えが良い。この日の赤のグラスワインは3種であった。
 極めて美味しいというほどのものはなかったが、焼鳥は塩味にブレがなく、思ったよりも美味しかった。ワインバー的な使い方もでき、ユーティリティーの高い焼鳥店と言えよう。(2020年2月追加)
http://www.toriya-premium.com/shop/akasaka

港区赤坂3丁目14-7 ユニ赤坂2階 
電話番号:050-3188-1466
定休日:土日・祝日
営業時間:17時半〜23時
予算:Premiumコース7000円、炭火焼きセット5500円
アクセス:東京メトロ・銀座線、丸ノ内線・赤坂見附駅10番出口から赤坂方面に出る。「パチンコ&スロット エスパス日拓」の前を通り、「富士そば」の角を右折する。突き当たりの一ツ木通りを左折し、「アパ・ヴィラホテル」、「上島珈琲店」、「スーパーホテル・ロハス」、「カラオケ館」を過ぎ、「CoCo壱番屋」のあるビル(赤坂Bizタワー前)。赤坂見附駅から徒歩7分
最寄りのランドマーク:赤坂Bizタワー(TBS)、一ツ木通り
お勧めポイント:ワインバーの雰囲気で美味しい焼鳥が食べられる

古いビルの2階の扉を開けると・・・ 手通路を挟むように、テーブル席とカウンター席がある 暗いのでピンぼけているが、アラカルトメニュー1アラカルトメニュー2アラカルトメニュー3 アラカルトメニュー4 Premiumコース 炭火焼きセット お通しは「鶏胸肉とジャガイモのサラダ」。肉がパサついてイマイチ 「ささみの山葵のせ」。塩加減もレアな火の通し方も良い。もう少しワサビをのせて欲しい気がするが 「ソリレス」。皮がカリッとしてジューシー。お勧め!「ふりそで」。カリッと焼かれたモモ肉と手羽先を足して2で割ったように歯応え。しかしながら、若干ジューシーさに欠ける 「せせり」。首肉独特有の歯応えと濃厚な味がいい。お勧め!「まるはつ」。思っていたほどジューシー感はなかったが、塩加減は抜群「塩つくね」。軟骨入りで、塩がしっかりと効いている。これは「たれつくね」の方が良いかも この間に写真を撮り忘れた「レバー」はタレでいただく。レアな感じも含めて悪くない。写真は「半熟うずら卵」。そのまま食べるよりも、添えられたトリュフパウダーに付けて食べた方が圧倒的に美味しかった
名物の「チキンカレー(ハーフ)」。フルーツの甘みがあるが、スパイシーさと深みに欠け水っぽい。銀座店のカレーの方がスパイス感があって美味しい

カーン・ケバブ・ビリヤニ KHAN KEBAB BIRYANI

 博品館ビルの6階にあるハラル対応の南インド料理専門店。日本にあるハラルフードレストランは、往々にして美味しいとは言えず、これまでグルメバイブルに掲載できた店はほとんどなかった。八重洲にある「ダバ・インディア(→ 銀座グルメバイブル・カレーの頁を参照)」も、同じ南インド料理の3つ星店であるが、ハラルフード対応はディナータイムのみなので、ハラルフードレストランの頁に入れても良いかどうかは微妙なところだ。
 エレベーターで6階に上がると、すぐ正面に入口がある。入口横には日本語、英語、中国語で書かれた料理の看板が見える。確かに、店内にはインド人や白人の他、中国人らしき人たちもいる。入口から想像したよりもずっと店内は広く、満員となることがないのでは?と思えるほど。広めのテーブル席もあるが、通常は小さな2人用のテーブルなので、接待には向かない店である。
 この日は一人飯ではなく新明先生と一緒だったので、まずは生ビール(プレミアムモルツ)とアテの「マサラカーシュナッツ」を注文。「マサラカーシュナッツ」は、揚げたカーシュナッツにマイルドなスパイスを絡めたもので、辛くはない。さらに、サービスの「南インドスープ」が出てきた。唐辛子入りのかなり酸味の強いスープである。パクチーや生姜、ニンニクなどが香り、味に深みがある。サラサラとしていて、まるでインド風味噌汁といった感じだ。
 メニューを見てみると、ランチのセットメニューの他、目移りするほど豊富なアラカルトメニューがある。3種類ある「ドーサ(インド風クレープ)」のどれかを注文しようかと思ったが、30〜40分くらいはかかると言われて断念。この店の一番人気はビリヤニで、とくに「ラム ビリヤニ」がお勧め。ラムは骨付きで肉の部分は少ないが、軟らかくスパイシー。ビリヤニにはスターアニスなど様々な香辛料が入っており、食べ進めていくうちに、複雑な香りに加えて徐々にジンワリとした辛さが広がる。僕のお勧めカレーは、この店の名物「フィッシュヘッドカレー」と、シェフの創作カレーである「南インドチャティナド チキンカレー」、さらに、多彩なスパイスとマイルドなバランスが絶妙な「チキンコリアンダー カレー」。
 ちなみに、この店の料理は全てテイクアウトできるので、お土産にも最適である。(2020年2月追加)

中央区銀座8丁目8−11 博品館6階  
電話番号:03-6280-6242
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時~15時、17時~22時半
予算:南インドチャティナド チキンカレー1469円、フィッシュヘッドカレー1627円、ラム ビリヤニ1892円
アクセス:JR新橋駅・銀座口を出て信号を斜め右側へ渡る。「カラオケBIG ECHO」、「ファミリーマート」、「つるつる饂飩」を過ぎ、「新橋 玉木屋」の角を左折すると高速道路が見えるのでその先。JR新橋駅・銀座口から徒歩7分
最寄りのランドマーク:銀座中央通り、銀座8丁目交差点
お勧めポイント:ホールスパイスの効いたインパクトがある南インド料理が味わえる

エレベーターで6階に上がると、すぐ正面に入口がある 入口横には日本語、英語、中国語で書かれた料理の看板が見える。確かに、店内にはインド人や白人の他、中国人らしき人たちもいる 店内は入口から想像したよりもずっと広く、満員となることがないのではと思えるほど。広めのテーブル席もあるが、基本は小さな2人用のテーブルなので、接待には向かない店だ この日は一人飯ではなく新明先生と一緒だったので、まずは生ビール(プレミアムモルツ)とアテの「マサラカーシュナッツ」を注文 「マサラカーシュナッツ」は、揚げたカーシュナッツにマイルドなスパイスを絡めたもので、辛くはない さらに、サービスの「南インドスープ」が出てきた。唐辛子入りのかなり酸味の強いスープである。パクチーや生姜、ニンニクなどが香り、味に深みがある。サラサラとしていて、まるでインド風味噌汁といった感じだ土日・祝日のスペシャルランチメニュー1土日・祝日のスペシャルランチメニュー2 土日・祝日のスペシャルランチメニュー3土日・祝日のスペシャルランチメニュー4アラカルトのラムカレーメニューアラカルトの野菜カレーメニュー アラカルトのチキンカレーメニュー アラカルトのシーフードカレーメニュー ビリヤニとキーマカレーのメニュー タンドリー料理のメニュー ケバブと前菜メニュータンドリーロティとナンのメニュースペシャルコースメニュー 一番人気はビリヤニ。とくにこの「ラム ビリヤニ」がいい ラムは骨付きで肉で身の部分は少ないが、軟らかくスパイシーで美味しい。ビリヤニにはスターアニスなど様々な香辛料が入っているため、食べ進めていくうちに、更に複雑な香りと、徐々にジンワリとした辛さがやって来る。この店名物である「フィッシュヘッドカレー」。魚の頭は揚げられているため、表面がカリッと中がシットリとしている。トマトベースのカレーなので一見マイルドのようだが、徐々に中辛以上の辛さが押し寄せてくる。魚自体美味しく、よくもこのカレーを考え出したものだと感心この店のシェフの創作カレーである「南インド チャティナド チキンカレー」。ブラックペッパーやクミンと、最高レベルのホールスパイスが香る。マイルドでありながら、爽やかな酸味があり、食べ進めるにつれてスパイスの深みにはまってしまう傑作のカレーである

喜記(へいげい)

 “避風塘料理”を掲げるシーフードが評判の中華料理店。“避風塘料理”とは、香港ビクトリア湾の避風塘(タイフーンシェルター:香港では台風が近づいた時に高潮から船を非難させるところを避風塘と呼ぶ)に停泊する船上で供されていた料理。それがその後、陸上レストランとして営業するようになったという。「喜記」のオーナーである廖傳喜シェフは、避風塘料理の創始者として有名。僕も香港に行ったときに食べたことがあるが、避風塘料理はスパイシーな味付けが特徴。「喜記」は、香港の湾仔(ワンチャイ)の他、広東省や四川省などにも支店があるが、この銀座店は日本初の店である。
 急な階段を上がって店に入ると、中国ポップスが流れる店内は、大箱ではなく、こぢんまりとした広さである。メニューはシーフードだけでなく、肉料理や野菜料理などいろいろとある。コースは2名以上で、ランチメニューは平日限定なので、今回はアラカルトメニューから注文。
 この店の名物は、生きたマッドクラブ(ノコギリガザミ)を使った「マッドクラブのチリガーリック炒め」であるが、これは7000円と10000円のコースにも入っている。香港や中国本土で食べた類似したどの料理よりも味付けや辛さが洗練されおり、美味しく感じられた。今回は一人飯だったので、ローストものは食べられなかったが、シーフード以外の料理もそれなりに美味しかった。「茹で鶏肉の葱生姜ソース」は、鶏の切り方といい、ほんのり甘い葱生姜ソースといい、十分合格点である。特にお勧めしたいのは、「豆腐のスパイスソルト揚げ」。豆腐の外側がカリッと、中はトロッとしていてジューシー。醤油と揚げニンニクの風味にピリ辛がよくマッチしていて、最高のビールの友となった。
 今のところ、何故か「食べログ」の点数は低いが、東京フォーラムからも近く、日本に迎合しないリアルな香港の味を楽しむことができる素晴らしい店である。(2020年2月追加)
http://heigei.jp

中央区銀座6丁目3-11 西銀座ビル2階 
電話番号:03-3289-0505
定休日:日曜
営業時間:11時半〜14時半、17時半〜22時(土曜・祝日は21時まで)
予算:【ランチ限定コース】2800円〜6000円、【コース】4800円〜10000円、豆腐のスパイスソルト揚げ1300円、マッドクラブのチリガーリック炒め5500円、大海老のチリガーリック炒め2800円、牡蠣の土鍋焼き葱生姜風味1800円、アサリの豆豉ソース炒め1500円
アクセス:JR有楽町駅、東京メトロ丸ノ内線・銀座駅から数寄屋橋交差点へ向かう。「PARLA東急プラザ銀座」と公園の間の細い数寄屋通りを進み、2つ目の交差点を右折すると右側のビル(交詢社通り沿い)。数寄屋橋交差点から徒歩3分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、PARLA東急プラザ銀座、数寄屋通り、交詢社通り
お勧めポイント:リアル香港の海鮮中華が楽しめる店

このビルです 「デリー銀座店(銀座グルメバイブルでは掲載せず)」などの有名店が入っていますここから入ります 急な階段を上がって店に入ると・・・ 中国ポップスが流れる店内は、大箱ではなく、こぢんまりとした広さである ドリンクメニュー この店の名物、生きたマッドクラブを使った「マッドクラブのチリガーリック炒め」。これは7000円と10000円のコースにも入っている 前菜 野菜料理とスープ 乾物料理 甲殻類の料理 その他のシーフード料理 海老や貝柱の料理 肉料理と豆腐料理 その写真 土鍋料理 ご飯類 麺類 点心 「茹で鶏肉の葱生姜ソース」は、鶏の切り方といい、ほんのり甘い葱生姜ソースといい、十分合格点である 特にお勧めしたいのは、「豆腐のスパイスソルト揚げ」。豆腐の外側がカリッと、中はトロッとしていてジューシー。醤油と揚げニンニクの風味にピリ辛がよくマッチしていて、最高のビールの友となった 「香港焼売」は、点心専門店ほどのレベルではないが、胡麻油が香りがよくて美味しい 調理前の生きたマッドクラブとのご対面 蟹割りや万能ばさみ、蟹スプーンなどがスタンバイ 蟹割りや万能ばさみ、蟹スプーンなどがスタンバイ 「マッドクラブのチリガーリック炒め」が到着 ビニール手袋を装着して、いざ!紹興酒の炭酸割り「ドラゴンハイボール」が意外にシーフードに合う 「海老ワンタンメン」の中央には乾燥した海老の卵が麺は乾麺のような食感の極細麺で、イマイチ。清湯スープはバランスが良くて美味しいが、肝心の海老ワンタンは、香港で食べるほどプリっとした海老の食感がなく物足りない

自家製麺 伊藤 銀座店

 東銀座の古いビルの地下にある小さなラーメン店。現在のところ、この銀座店の他に、赤羽店と浅草店の計3店舗を展開している。この店の売りは、九十九里産の2種類の高級煮干しを使った無化学調味料のスープ。
 階段を下りて木製のドアを開け、店内を見渡すと、オープンキッチンの調理場では、西アジア系の料理人がラーメンを作っている。先ずは自動券売機で食券を購入。メニューはシンプルで、「中華そば」と「比内鶏そば」、そして「つけそば」の3種類。「中華そば」と「比内鶏そば」はネギのみの、いわゆる素ラーメンなので、「中華そば」に4枚のチャーシューが入った「肉そば」か、「比内鶏そば」にチャーシューが入った「比内鶏肉そば」がお勧めである。
 「比内鶏肉そば」は、スープに玉ねぎとネギが浮いているが、チャーシュー以外の具材は見当たらない。九十九里産の2種類の煮干しを使用したというスープは、鶏ガラスープが加えているせいか、煮干しの香りがキツイ割には苦味が少なく、比較的洗練されたスープである。しかしながら、インパクトも含めて、津軽ラーメン(→ グルメバイブル特別編・その他日本の旨い店・青森県を参照)のトップというほどのレベルではない。低加水の中細ストレート麺はコシがあり、チャーシューは柔らかくて美味しい。まさに、飲んだ後に食べたくなるような中華そばである。 (2020年2月追加)

中央区銀座6丁目12-2 東京銀座ビルディング地下1階  
電話番号:03-6274-6445
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【月曜〜金曜】11時〜23時、【土日・祝日】11時〜20時(売り切れ終了)
予算:比内鶏肉そば(小)800円、(中)900円、(大)1000円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A4出口を出て、銀座中央通りを新橋方向へ進む。「プラダ」を過ぎ、「みずほ銀行」の角(銀座シックスの手前)を左折して「みゆき通り」を進む。2つ目の交差点を右折すると右側にある(ファミリーマートの向かい)。銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:みずほ銀行・銀座通支店、みゆき通り
お勧めポイント:シンプルながら本格的な煮干し中華そば

ファミリーマートの・・・ 向かいのビルです階段を下りると・・・ 正面のココです! 時間によってはかなり並ぶこともあるようです木製のドアを開けて店内にに入る 化学調味料を使用していない表示が どうやら、ネットでも宅配で購入できるようだ
メニューはシンプルで、「中華そば」と「比内鶏そば」・・・ そして「つけそば」の3種類 先ずは自動券売機で食券を購入 店内を見渡すと、オープンキッチンの調理場では、西アジア系の料理人がラーメンを作っている カウンター席の他に、テーブル席もある「比内鶏肉そば」は、スープに玉ねぎとネギが浮いているが、チャーシュー以外の具材は見当たらない九十九里産の2種類の煮干しを使用したというスープは、鶏ガラスープが加えているせいか、煮干しの香りがキツイ割には苦味が少なく、比較的洗練されたスープである。しかしながら、インパクトも含めて、津軽ラーメンのトップというほどのレベルではない。低加水の中細ストレート麺はコシがあり、チャーシューは柔らかくて美味しい。まさに、飲んだ後に食べたくなるような中華そばである

歌舞伎座

 東銀座にある、言わずと知れた歌舞伎の殿堂である。東京での歌舞伎の公演は、ここ歌舞伎座での他、時期によっては国立劇場や新橋演舞場、明治座などでも行われている。学会が行開催される4月には、新橋演舞場で「四月大歌舞伎」が予定されている。
 現在の歌舞伎座の建物は2013年に新しく建て直された5代目で、歌舞伎座タワーという近代的な高層ビルの中にある。1階から4階は歌舞伎が上演されるホールがあり、4階から5階には「歌舞伎ギャラリー回廊」がある。この歌舞伎ギャラリー回廊には、「屋上庭園」やお土産処の「楽座」、日本茶喫茶の「寿月堂(→ 銀座グルメバイブル・お土産・銀座周辺の頁を参照)」、さらには歌舞伎を体験できる空間「歌舞伎ギャラリー」がある。「寿月堂」では、僕のお勧めである「抹茶のフィナンシェ」を購入できる。
 歌舞伎を見る一般席は1階から3階にあり、「1等席」、「2等席」、「3階A席」、「3階B席」、「桟敷席」に分かれている。一般席のチケットは、演目が上演される順に販売され、各幕の販売時刻の詳細については、決定次第、下記の「歌舞伎美人」サイトにて公開される。また、好きな幕だけを気軽に鑑賞できるのが「一幕見席」である。値段が安いので、歌舞伎を初めて見るという方にとってはうってつけの席である。一幕見席は歌舞伎座4階にあり、自由席となっている。通常公演では椅子席約90名、立見約60名、合わせて約150名が定員。土日祝日は空いていないことも多々あるが、平日なら空いていることが多い。また、初めての人には、解説付きの有料イアホンサービスや英語字幕タブレットの有料貸し出しサービスがあるのがとても親切。
 僕のお勧めの「歌舞伎ギャラリー」は、まず5階の受付でキップを買い、先ずはギャラリーを見学する。ギャラリー内には、実際の歌舞伎で使用される馬や舟など、さらには擬音を出す小道具などがあり、馬にまたがって写真撮影ができたり、小道具を使って音を出すこともできる。また、ギャラリーの奥には歌舞伎の舞台セット(「楼門五三霧」の南禅寺山門の場面)があり、その横に展示されている小道具を身につけ、舞台上で写真撮影もできる。舞台横にある液晶モニターでは、毎時15分スタートと45分スタートの2種類の特別映像(17分くらい)を見ることができる。とくに、毎時45分スタートの梅王丸に扮する片岡愛之助のメイクや着付け映像は一見の価値ありだ。ちなみに、通常の600円でなく、800円の観覧室コース付きの券を購入すれば、3分間だけガラス越し、スピーカー越しに、4階の最上段から演目を見ることができるので、お勧めである。5階のお土産品売り場「楽座」では、歌舞伎関連グッズや書籍、DVD、前月の公演の生写真などといったマニア向けグッズが販売されているが、広い地下2階の「木挽町広場」では、お菓子やバッグなどの和装小物などいろいろ販売されている。(2020年2月追加)
https://www.kabuki-za.co.jp
https://www.kabuki-bito.jp

中央区銀座4丁目12−15 歌舞伎座タワー  
電話番号:03-3545-6800(歌舞伎座ギャラリー:03-3545-6886)
定休日:不定休
営業時間:歌舞伎座ギャラリーは10時〜17時
予算:歌舞伎座ギャラリーの入場券600円、入場券+3分間の観劇見学800円
アクセス:東京メトロ日比谷線・東銀座駅3番出口方向で直結
最寄りのランドマーク:歌舞伎座タワー
お勧めポイント:歌舞伎の観劇だけでなく、歌舞伎の小道具に触れたり歌舞伎関連グッズを購入できる

現在の歌舞伎座の建物は2013年に新しく建て直された5代目で、歌舞伎座タワーという近代的な高層ビルの中にある 新橋演舞場 国立劇場 歌舞伎座の正面入口 5階にある「歌舞伎座ギャラリー」のポスター 地下2階にあるお土産店「木挽町広場」ギャラリー回廊の営業時間 4階から5階には「歌舞伎ギャラリー回廊」がある。この歌舞伎ギャラリー回廊には、「屋上庭園」やお土産処の「楽座」、日本茶喫茶の「寿月堂」、さらには歌舞伎を体験できる空間「歌舞伎ギャラリー」がある 5階でエレベーターを降りると、早くも写真の撮影ポイントが5階のお土産品売り場「楽座」では、歌舞伎関連グッズや書籍、DVD、前月の公演の生写真などといったマニア向けグッズが販売されている 前の月の公演の生写真を購入できる スヌーピーの歌舞伎バージョングッズもある 歌舞伎のDVDも・・・ 歌舞伎関連書籍も販売されている 「寿月堂」のショップでは・・・ 僕のお勧めである「抹茶のフィナンシェ」を購入できる 「寿月堂」の喫茶では、薄茶や抹茶パフェなどがいただける 「歌舞伎ギャラリー」は、まず5階の受付でキップを買い
先ずはギャラリーを見学する。ギャラリー内には、実際の歌舞伎で使用される馬や舟など、さらには擬音を出す小道具などがあり、馬にまたがって写真撮影ができたり・・・ 小道具を使って音を出すこともできる。これは雨の音を出す「雨団扇(あまうちわ)」 これは、波の音を出す「波ざる」 ギャラリーの奥には歌舞伎の舞台セット(「楼門五三霧」の南禅寺山門の場面)があり その横に展示されている小道具を身につけ、舞台上で写真撮影もできる 歌舞伎の化粧「隈取」のパターン 舞台横にある液晶モニターでは、毎時15分スタートと45分スタートの2種類の特別映像(17分くらい)を見ることができる。 2つ見るのがベストだが、とくに、毎時45分スタートの梅王丸に扮する片岡愛之助のメイクや着付け映像は一見の価値ありだ ちなみに、通常の600円でなく、800円の観覧室コース付きの券を購入すれば、3分間だけガラス越し、スピーカー越しに、4階の最上段から演目を見ることができるので、お勧めである。4階に降りて、このドアから入る 広い地下2階の「木挽町広場」では、お菓子やバッグなどの和装小物などいろいろ販売されている いろいろなミニ雛人形 櫛やかんざし バッグや和装小物もある 木製ミニチュア建物可愛い缶に入った金平糖も売っている好きな幕だけを気軽に鑑賞できるのが「一幕見席」である。値段が安いので、歌舞伎を初めて見るという方にとってはうってつけの席である。一幕見席は歌舞伎座4階にあり、自由席となっている。通常公演では椅子席約90名、立見約60名、合わせて約150名が定員。土日祝日は空いていないことも多々あるが、平日なら空いていることが多い

誠品生活日本橋

 コレド室町テラスの2階に、2019年オープンした台湾の複合セレクトショップ。台湾を中心に香港や中国本土へも展開し、現在全世界で48店舗となるが、この店舗は日本初の1号店である。その中心となる「誠品書店」は、「蔦谷書店」がモデルとしたことでも知られる世界的にも有名な書店だ。
 メインとなる「誠品書店」を取り囲むように、台湾グッズを扱う様々なショップやレストランなどがあり、日本にいながら台湾カルチャーを体験できる。シャンパンと共に洗練された台湾料理を楽しめる店として、台北で人気を集めているレストラン「富錦樹台菜香檳 (→ 銀座グルメバイブル・中華料理の頁を参照)」や、1862年創業の茶荘「王德傳 日本橋店 (ワンダーチュアン)」、さらには、缶コーヒーでも有名な「猿田彦珈琲」や江戸切り子や吹きガラスを体験できる「日本橋玻璃工房」などといった台湾以外の店舗もある。これらの店は完全にパーティッションで仕切られていないので、正面以外の出入り口からも回れてフロア内を散策できる。広い通路に書籍や雑貨などの売り場が配置されるディスプレイも面白く、台湾と日本の江戸時代をミックスしたようなインテリアもいい。(2020年2月追加)

中央区日本橋室町3丁目2−1 COREDO室町テラス2階 
電話番号:03-6225-2871
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:10時〜21時
アクセス:東京メトロ銀座線・三越前駅で降り、「室町三丁目方面改札口」へ向かう。改作口を出てまっすぐJR新日本橋方向へ進むと、地下で直結している
最寄りのランドマーク:日本橋三越本店
お勧めポイント:台湾の複合セレクトショップの日本1号店

このビルがコレド室町テラスですエスカレーターで2階まで上がると、台湾の複合セレクトショップ「誠品生活日本橋」がある
その中心となるのが「誠品書店」。「蔦谷書店」がモデルとしたことでも知られる世界的にも有名な書店だ人気のコーナー「誠品選書」 日本橋に関するコーナーも 店は完全にパーティッションで仕切られていないので、正面以外の出入り口からも回れてフロア内を散策できる 広い通路に書籍や雑貨などの売り場が配置されるディスプレイも面白く、台湾と日本の江戸時代をミックスしたようなインテリアもいい 台湾のコースターやお盆 文具コーナー「誠品文具」 1862年創業の茶荘「王德傳 日本橋店 (ワンダーチュアン)」 台北で人気を集めているレストラン「富錦樹台菜香檳」 台湾と言えばタピオカ 台湾の様々な台湾グッズや食品を販売する「誠品生活市集」 台湾ビールやドリンク類も充実 缶コーヒーでも有名な「猿田彦珈琲」 江戸切り子や吹きガラスを体験できる「日本橋玻璃工房」

富錦樹台菜香檳(フージンツリー)

 「誠品生活日本橋(→ 銀座グルメバイブル・ショッピングの頁を参照)」の中にあるカジュアル台湾料理店。シャンパンと共に洗練された台湾料理を楽しめる店として、今、台北で最も人気を集めているレストランである。この日は土曜日だったせいか、開店前の10分前には既に店の前には行列ができていた。テーブルに案内されると、窓の外にもテラス席があり、外でも食事することができるようだ。さらに見渡してみると、調理場がオープンとなっており、入口から想像したよりもずっと大箱店である。
 ドリンクメニューを見ると、カジュアルな中華料理店のわりにはワインの種類が多い。シャンパンだけのワインリストもあり、グラスのシャンパンは1280円で、ボトル売りのものは29000円のドン・ペリニオンや38000円のクリュッグ・グランド・キュヴェなどといった高級なものまである。フードメニューはセットメニューもあるが、単品でもさほど高くはないので、複数の人数であれば是非アラカルトメニューでいただきたい。
 店のお勧めは、「冷製茹で鶏の柑橘醤油添え」や「台湾揚げ出し豆腐」、「睡蓮菜と木の実の炒め」、「台湾ビーフン」、「豚バラ肉の角煮・ナツメとハイビスカスソース」、「カキと揚げパンのニンニクソース」、「花ニラとピータン、豚挽肉のピリ辛炒め」、「北海道産干貝柱とキヌガサダケ入り丸鶏スープ」であるが、僕のお勧めは「台湾揚げ出し豆腐」。これはニンニク風味のピリ辛味で、豆腐はこれまで経験した事のないくらいとろけるように軟らかい。
 それにしても、どの料理もこれは!という素晴らしいものはなかったが、値段を考えると、コスパがよく良心的である。点心のメニューがない点は非常に残念だが、従業員のテキパキとした軽やかなサービスには好感が持てる。(2020年2月追加)

中央区日本橋室町3丁目2−1 COREDO室町テラス2階 
電話番号:03-6262-5611
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時〜22時
予算:冷製茹で鶏の柑橘醤油添え1680円、台湾揚げ出し豆腐980円、グラスシャンパン1280円
アクセス:東京メトロ銀座線・三越前駅で降り、「室町三丁目方面改札口」へ向かう。改作口を出てまっすぐJR新日本橋方向へ進むと、地下で直結している
最寄りのランドマーク:日本橋三越本店
お勧めポイント:台北で人気のレストランの日本初出店

この日は土曜日だったせいか、開店前の10分前には既に店の前には行列ができていた テーブルに案内されると、窓の外にもテラス席があり、外でも食事することができるようだ。さらに見渡してみると、調理場がオープンとなっており、入口から想像したよりもずっと大箱店であった ドリンクメニューを見ると、カジュアルな中華料理店のわりにはワインの種類が多い。シャンパンだけのワインリストもあり、グラスのシャンパンは1280円で、ボトル売りのものは29000円のドン・ペリニオンや38000円のクリュッグ・グランド・キュヴェなどといった高級なものまである 赤白のワインリストは、フランスとニューワールド 生ビールはハートランドで、台湾産のビールもある。有料のお茶は3種類 フードメニュー1 フードメニュー2 フードメニュー3 フードメニュー4フードメニュー5デザートメニュースペシャリティメニュー1 スペシャリティメニュー2 僕のお勧めの「台湾揚げ出し豆腐」。これはニンニク風味のピリ辛味で、豆腐はこれまで経験した事のないくらいとろけるように軟らかい「台湾ビーフン」 ビーフンの麺はかなり細めで、何故か麺が少ない。具材はキャベツと台湾の水蓮菜、椎茸、豚肉、干し海老など。塩味でなく醤油や酢などが入っているが、味が単調で深みに欠ける。添えられた山椒入りのラー油を入れて食べると複雑さが増すしていい「花ニラとピータン、豚挽肉のピリ辛炒め」は、甘いピリ辛で味は濃いめ。ニラのシャキシャキした食感が印象的。ピータンが少ないせいかピータンの存在感はない。ピータンは深みを与える調味料的なものなのかも。もう少し甘さが抑えられていれば良いのだが 「鶏肉とピーナッツの唐辛子炒め」は、モモ肉でなくササミがメインなので、食感がイマイチ。ほんのり甘く酸味があるが、見た目ほど辛くはない ゼリーのような食感の「杏仁豆腐」は、杏仁が香らず、そのまま食べるとイマイチだしかし、不思議なことに、黒蜜をかけて食べるとそれなりに美味しくなる

銀座ロフトLoFt

 「無印良品 銀座(→ 銀座グルメバイブル・ショッピングの頁を参照)」と同じ並木通りにあるのがこの「銀座ロフト」。この銀座ロフトは、若者向けの通常のロフトとは異なり、銀座を意識した個性的な品揃えとなっている。
 まず1階には、“銀座二丁目ラーメン横丁”という名のインスタントラーメンコーナーとレトルトカレーのコーナーがあり、ラーメンどんぶりなども販売されている。2階は“美と健康雑貨”のフロアで、ナチュラル化粧品などの様々なお肌ケア用品やグッズなどが揃っている。中には、2万円を超えるヘアブラシなどもあり、さすがは銀座という感じだ。さらに、歯ブラシや歯磨き粉なども充実している。3階は“ファッション雑貨とトラベル用品”のフロアで、バックパックが充実している。4階は“生活雑貨”のフロアで、バス用品やシューズケア用品、食器、弁当箱、さらには「ペコちゃんグッズ」なども販売されている。5階は“文房具”のフロアで、他のロフトと同様に手帳が充実している。この他に、マスキングテープやレター関係、シール。金封などの品揃えもいい。6階は“ジャパニーズカルチャー”を意識したフロアで、関連雑貨やキャラクターグッズ、ゲーム関連用品などが販売されている。また、ここでは、「デスノート」の複製原画や「ジブリ」のオリジナルセル画なども販売されている。(2020年2月追加)

中央区銀座2丁目4−6 ベルビア館1階〜6階 
電話番号:03-3562-6210
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時〜21時(5階のLOFT & Fabと6階のグラフィックスは11時半から)
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)・銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折し、並木通りを進む。「NAMIKIKAN GINZA」、「無印良品 銀座」、「ミキモト銀座二丁目店」を過ぎたらすぐ右のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩5分
最寄りのランドマーク:GAP、無印良品 銀座
お勧めポイント:銀座を意識した個性的な品揃えのロフト

このビルです 1階から6階までが銀座ロフトです 1階には・・・ “銀座二丁目ラーメン横丁”という名のインスタントラーメンコーナーとレトルトカレーのコーナーがあり・・・ ちょっと変わったインスタントラーメンや・・・ 札幌円山動物園のインスタントラーメンや・・・ おお!っというような面白インスタントラーメンもあります 1階にはレトルトカレーコーナーもあります マニアックなレトルトカレーがいろいろあります 食材もマニアック 環境を意識したものも販売されています 木曽檜で作った風呂の椅子 “銀座二丁目ラーメン横丁”ではラーメンどんぶりも販売されています 2階は“美と健康雑貨”のフロアで、ナチュラル化粧品などの様々なお肌ケア用品やグッズなどが揃っている。中には、2万円を超えるヘアブラシなどもあり、さすがは銀座という感じだ。一番右端のヘアブラシが24.500円 3階は“ファッション雑貨とトラベル用品”のフロアで、バックパックが充実している 4階は“生活雑貨”のフロアで、これは日本伝統の錫製品 酒器もあります さらには「ペコちゃんグッズ」なども販売されています6階は“ジャパニーズカルチャー”を意識したフロアで、関連雑貨やキャラクターグッズ、ゲーム関連用品などが販売されている。これは? ストレス解消グッズのようですカラフルなミニ風車 前から見るとヒト でも、後ろから見るとサルここでは、「デスノート」の複製原画や「ジブリ」のオリジナルセル画なども販売されている

ラ・カーヴ・デ・ランパール (La cave des Remparts)

 東銀座のビルの地下にあるワインバー。扉を開けると、左手前にL字型のカウンター席があり、奥にテーブル席がある。適度な照明と落ち着きのあるインテリアは、ワインバーとして合格である。聞くところによると、店主は歌舞伎座裏にあったフレンチの名店「カーヴ・デ・ヴィーニュ(「ル・マノアール・ダスティン(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」の姉妹店)」にいた方らしい。そう言えば、地下へ降りる階段といい、カウンター席とテーブル席の配置といい、どことなく似たような雰囲気がある。
 ワインリストを見ると全てフランス産ワインで、2000年代が中心。生産者のセレクトが良く、70〜80年代のオールドヴィンテージも揃っている。最高価格は、1973年のDRCのロマネ・サン・ヴィヴァン(40万円弱)である。この日のグラスワインは、シャンパンが2種類、白が5種類、赤が6種類で、価格は1200〜2500円。フードメニューはかなり本格的なもので、グリル料理からパスタやリゾットまであるのが嬉しい。
 深夜まで営業している上に、食事も美味しいという非常にユーティリティーの高いワインバーだ。このような店は、銀座にありそうでなかなかない貴重な店である。真向かいにあるフレンチ「アンテリブルen. terrible(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」で食事した後のワインバーとしても使えそうだ。(2020年2月追加)
http://www.la-cave-des-remparts.com

中央区銀座7丁目15-5 共同ビル地下1階  
電話番号:03-6228-4885
定休日:月曜
営業時間:【火曜〜土曜】18時〜翌4時、【日曜・祝日】17時〜24時
予算:グラスワイン1200円〜、ひとくちブータンノワール100円
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A5番出口を出て、築地側(歌舞伎座方向)へ向かう。広い昭和通りの信号を渡り、「いわて銀河プラザ」の交差点を右折する。2つ目の通りを過ぎると右側に見える。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩6分。②東京メトロ(日比谷線)東銀座駅A1番出口を出て築地側に向かう。広い昭和通りの信号を渡り、「いわて銀河プラザ」の交差点を右折する。2つ目の通りを過ぎると右側に見える。東京メトロ東銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:新橋演舞場
お勧めポイント:食事も美味しいユーティリティーの高いワインバー

このビルの地下への階段を下りると・・・ 奥に見えます ココです 扉を開けると、左手前にL字型のカウンター席があり、奥にテーブル席がある。適度な照明と落ち着きのあるインテリア この日のグラスワイン 分厚いボトルのワインリスト 本日のフードメニュー 赤のグラスワイン「ひとくちブータンノワール」は、甘めのソースとよく合う 「バターナッツかぼちゃのムースと海老のカクテル コンソメジュレ」は、バターナッツかぼちゃの特徴を見事に引き出している。とろける様な美味しさで、お勧め グラスの白ワイン 仏リヨン料理のような、大腸に大腸を詰めたようなソーセージ仕立ての内臓料理。皮がカリッと焼かれトリッパのような臭みがあるが、黒胡椒とパセリをかけて食べると赤ワインに良く合う。添えられたマッシュポテトも滑らかで美味しい 切って取り分けた断面はこんな感じ 「シラスのリゾット」は、フュメ・ド・ポワソンにチーズの濃厚さが加わり、更にシラスからの塩分も出ているのでやや塩辛いが、ワインとは合う30分じっくりローストしたという「仏ブレス産プーレのロースト」は、皮や身がしっかりとしていながらジューシーで美味しい

黒猫夜 銀座店

エレベータを降りて店内に入ると、入って左側にカウンター席があり、奥にテーブル席がある。まるで一軒家の木造家屋の中にいるようなインテリアは、六本木店とも似ているが、入口側が細く暗めな照明は赤坂店とも似ている。個室は大小合わせて6室あり、最大収容人数は10名である。
「黒猫夜」全店の特筆すべき点は、見たことも、聞いたことも、味わったこともないような中国のローカル料理を味わうことができる点である。これを実現するために、日本ではなかなか手に入らない食材を入手したり、手に入らない中国野菜は自家菜園で種から栽培しているという。さらには、ビックリするくらい豊富な中国酒の品揃えも魅力的である。マニアックな黄酒(いわゆる紹興酒などの醸造酒)だけではなく、白酒(いわゆる蒸留酒)も多数ラインナップされているのだ。複数で行くときには、18種類の黄酒を一度にテイスティングできる「超利き酒5800円」に、是非チャレンジしてもらいたい。
料理はまず、インスタ映えする「季節の前菜盛り合わせ」からスタートしたい。どれも味がしっかりと付けられており、酒のアテには最高である。「百家風鴨舌炒め」はネギの香りが何とも言えず、「烤羊つくね」とともにビールによく合う。とくに、「百家風鴨舌炒め」は、永遠に食べていられるくらいの美味しさ。少し変わったところとしては、「蟹肉豆腐」や「陳村煎腸粉(陳さん村のクレープ餃子)」、「銀鱈の湖南辛味噌蒸・辛子油かけ」、「生搾菜とせせりの黒胡椒炒め」、「帆立米粉まぶし湖南ソースがけ」、「茹で山羊のスペアリブの冷菜・四川風辛子醤油ソース」などがお勧め。そして締めは、塩漬け魚とタイ米を使った「ハムイチャーハン」である。
メニューは、赤坂の本店や六本木店と基本的に同じであるが、料理の味付けに関しては微妙に異なる。3店舗の中では、六本木店、赤坂店、銀座店の順で勧めだが、銀座エリアで食べるのなら、この銀座店で十分満足できるかも。なお、ランチタイムも営業しているが、ランチタイムはランチ限定のご飯と麺メニューしかないので、黒猫夜の醍醐味は味わえない。(2020年1月追加)http://kuronekoyoru.com/info3.html#ginza

中央区銀座7丁目8-15 第二新橋会館8階
電話番号:03-6280-6464
定休日:日曜・祝日
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜14時、18時〜22時半、【土曜】18時〜22時
予算:百家風鴨舌炒め980円、季節の前菜盛り合わせ(2名から)1000円/1名、ハムイチャーハン1100円、黄酒3種利き酒900円
アクセス:東京メトロ銀座線・銀座駅A2出口を出て、銀座中央通り沿いに新橋方向へ進む。「ユニクロ銀座店」を過ぎ、「フェラガモ」のある交差点を右折する。すぐに1つ目の交差点を左折して進むと、左側にあるビル。銀座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:サルヴァトーレ フェラガモ銀座本店
お勧めポイント:中国の郷土料理と豊富なラインナップの中国酒が味わえる貴重な店

このビルです 8階です エレベータを降りて店内に入ると、入って左側にカウンター席があり・・・ まるで一軒家の木造家屋の中にいるようなインテリア 暗めな照明は赤坂店とも似ている 黄酒は3つのエリアに分けられる 黄酒のメニュー 白酒のメニュー18種類の黄酒を一度にテイスティングできる「超利き酒」 紹興酒といえども、見た目がこんなにも違う この日の突きだし。どれも美味しい 「百家風鴨舌炒め」は、永遠に食べていられるくらいの美味しさ 「帆立米粉まぶし湖南ソースがけ」 「茹で山羊のスペアリブの冷菜・四川風辛子醤油ソース」「生搾菜とせせりの黒胡椒炒め」 「銀鱈の湖南辛味噌蒸・辛子油かけ」 陳村煎腸粉(陳さん村のクレープ餃子)」「蟹肉豆腐」はズワイガニを使ったくずし豆腐。お勧め! カイラン(中国野菜)とハムイ(塩座漬け魚)のキノコあんかけ烏龍茶はポットで供され、氷のグラスに注いで飲む最後に出される温かいお茶

ティム・ホー・ワン(添好運)日比谷店

 香港のミシュランガイド1つ星に輝く点心専門店。何度か香港へ行ったときに食べようと思っていたが、残念ながら行けなかった店である。まさかこの日本で味わえるとは思っていなかったので、早速取材することに。現在のところ、日本にはこの日比谷店と新宿サザンテラス店の2つがある。店の前には常に行列ができており、とくに土日・祝日は、かなりの時間並ばなくては入れない。
行列に並び、そろそろ入店できそうになると、セルフのオーダー表が渡される。香港の本店には行ったことはないが、標準的な香港の飲茶店に比べるとメニュー数はかなり少なく、本店よりもかなりメニュー数を絞っているのかもしれない。店内に入ると、従業員の数が多く活気がある。テーブルの間隔は狭く、左にオープンキッチンの調理場が見える。見渡してみると、中国人客もかなり多く、この店が有名店である事を伺わせる。ステンレスポットでサービスされるお茶はプーアール茶である。
この店の蒸し餃子の皮は、モッチリとしていてかなり美味しい。特に、「海老とニラの蒸し餃子」がお勧めである。また、「鶏足の香港式煮込み アワビソース」も他店とは異なり、非常に洗練された味つけになっていて、こちらもお勧め。ご飯なら、「牛挽肉と卵の蒸しご飯」よりも、「蓮の葉ちまき」か「塩豚のお粥 ピータンと塩卵入り」の方が良い。「塩豚のお粥 ピータンと塩卵入り」は、鶏ガラベースのスープに、ピータンや塩卵が入った香港ではスタンダードレベルのもの。しかし、本物を食べた事のない人にとっては、かなり美味しいと感じられる優しいお粥だ。デザートの「本日のココナッツミルク タピオカ入り」は、この日は苺やマンゴーが入ったココナッツミルクであったが、甘さ抑えめで、これも外せない美味しさ。
日本的なきめ細やかなサービスをする店員もいるが、多くの店員は香港的で、素っ気ないサービスをするのはご愛敬。ちなみに、土日や祝日はとても混み合うので、開店30分以上前に並ばなければ、すぐには入れないのでご注意を。また、平日の夜8時半頃か新宿サザンテラス店の方が比較的空いている。(2020年1月追加)
http://timhowan.jp

千代田区有楽町1丁目2-2 日比谷シャンテ 別館1階 
電話番号:03-6550-8818
定休日:無休
営業時間:11時〜22時
予算:海老とニラの蒸し餃子480円、鶏足の香港式煮込み アワビソース580円、塩豚のお粥 ピータンと塩卵入り480円、本日のココナッツミルク タピオカ入り480円
アクセス:JR有楽町駅から線路沿いに新橋方向へ進むと、東京ミッドタウン日比谷が見えるので、その手前にある。JR有楽町駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:東京ミッドタウン日比谷
お勧めポイント:まるで香港で食べているような点心の店

「東京ミッドタウン日比谷」前の広場に面したこのビルです。夕方の午後5時くらいですが、この行列 中国や香港などにはありがちな看板 夜の9時くらいの状態。これでもかなり少ない方 行列に並び、そろそろ入店できそうになると、セルフのオーダー表が渡される ラストオーダーが午後10時なので、それまでに店内に入れるように並ばなくてはならない 店内に入ると、従業員の数が多く活気がある。テーブルの間隔は狭く、左にオープンキッチンの調理場が見えるオープンキッチンの調理場 香港の本店には行ったことはないが、標準的な香港の飲茶店に比べるとメニュー数はかなり少なく、本店よりもかなりメニュー数を絞っているのかもしれない 「鶏足の香港式煮込み アワビソース」は、脱水しておらず、しっとりトロトロに蒸されている。八角の香りがするが、香り抑えめでアワビソースも洗練されている。お勧め 「海老とニラの蒸し餃子」は皮がもっちり、海老がプリッとしている。ニラが味に深みを与えていて美味しい。お勧め 「塩豚のお粥 ピータンと塩卵入り」は、鶏ガラベースのスープに、ピータンや塩卵も入った香港ではスタンダードなレベルのもの。しかし、本物を食べた事のない人にとっては、それなりに美味しいと感じられる優しいお粥だ 「陳皮入り牛肉団子」は、パクチーとミカンの皮が香る。ミンチの具合が、粗挽きでなく、妙に滑らかな魚肉団子のような感じで良くない 「スペアリブの豆鼓蒸し」は、大振りのスペアリブを使用している。味付けは悪くはないが、豚肉の臭みが気になる。お勧めではない 「海老の蒸し餃子」は、もっちりとした皮とプリプリの海老の食感が特徴的。悪くはないが、「海老とニラの蒸し餃子」の方がお勧め 「海老の湯葉春巻」は、外側はカリッとしていて、意外と素朴な味。お勧めではない 「ポークと海老の焼売」は、粗挽きポークと海老の食感が良い。やや甘めの味付けなので、卓上の醤油かチリソースにつけて食べるのがお勧め 「牛挽肉と卵の蒸しご飯」は、ご飯の上に牛肉団子のミンチを乗せて蒸したもの。 ハンバーグというより魚肉真丈の様に滑らかな食感が、逆に良くない。特徴のない味付けも含めてお勧めでない 「本日のココナッツミルク タピオカ入り」は、苺やマンゴーが入ったのココナッツミルク甘さ抑えめで、もちろん、外さない美味しさ

とんかつ檍(あおき) 銀座店

 東京・蒲田に本店がある人気のとんかつ店。支店はこの銀座店の他、関東では大門店や浅草橋店、そして横浜馬車道店がある。さらに、何と札幌にも2店舗(→ 札幌グルメバイブル・トンカツの頁を参照)あるのだ。銀座店は、銀座中央通り沿いにある古いビルの地下にある。店内に入ると、手前にオープンキッチンのカウンター席、右側奥にテーブル席がある。
メニューを見ると、「上ロースかつ定食(200g)」、「特ロースかつ定食(300g)」、「カタロースかつ定食(300g)」、「リブロースかつ定食(400g)」、「ひれかつ定食(170g)」、「特ひれかつ定食(230g)」の6種類。この他に、冬期間限定の「カキフライ定食」もある。何と言っても「とんかつ檍」の特徴は、旨味が強いことで知られる無菌豚「林SPFポーク」を使用しているということ。また、肉によほどの自信があるのか、店では塩で食べることを勧めている。塩も、ヒマラヤの岩塩ナマック、アメリカテキサスのロックソルト、沖縄の粟国の塩、ボリビアのアンデスの紅塩という4種類の塩を揃えているのだ。
どの肉も揚げてから、じっくりと寝かせて火を通してから供される。ほんのりロゼ色に揚げられたカツを食べると、旨味が凄いというのは言い過ぎかもしれないが、確かに肉質が柔らかく、脂身は甘くて美味しい。なので、僕のお勧めは「上ロースかつ定食(200g)」か「特ロースかつ定食(300g)」である。特に、200gの「上ロースかつ定食」が肉と脂肪のバランスが良く一押し。サクッとした衣は油切れもよく、軽く感じられる。塩と辛子で食べても美味しいが、トッピングの薬味「茎わさび(50円)」と塩で食べても旨い。ちなみに、4種の塩による味の差はほとんど感じられなかったが、アンデスの紅塩が若干良かった。定食に付いてくる豚汁には、大根やタマネギ、ゴボウなどが入っている。札幌店の豚肉はゴロッと厚く僕好みではないが、こちらの方は薄く、大根の割合も少ないので美味しい。さらに、お代わりできるご飯も銀座店の方が美味しかった。
ちなみに、食べ終えて外に出てみると、開店30分後にも関わらず、既に階段の上まで20人以上の行列ができていた。土曜日はかなり並ぶので、開店30分前くらいでなければ、1回転目には入れないのでご注意を。(2020年1月追加)

中央区銀座8丁目8-7 第3ソワレ・ドビル地下1階 
電話番号:03-3573-1600
定休日:日曜・月曜
営業時間:11時~15時、17時~20時
予算:上ロースかつ定食(200g)1500円
アクセス:JR新橋駅・銀座口を出て信号を右側へ渡り、「カラオケBIG ECHO」、「ファミリーマート」、「つるつる饂飩」を過ぎ、「新橋 玉木屋」の角を左折する。高速道路の下を通り、「博品館トイパーク」を過ぎると左側にある。JR新橋駅・銀座口から徒歩8分
最寄りのランドマーク:博品館トイパーク
お勧めポイント:脂身が美味しいサクサクのとんかつ

銀座中央通り沿いの・・・ このビルです 眼鏡店横の通路を進み・・・ 奥の地下への階段を下ります この日は土曜日だったので、開店前30分前にも関わらずこの行列 開店しました 手前にカウンター席があり、奥にテーブル席がある 奥のテーブル席 スタンバイ 200gの「上ロースかつ定食」が、肉と脂肪のバランスが良くお勧め! ほんのりロゼ色に揚げられたカツを食べると、旨味が凄いというのは言い過ぎかもしれないが、確かに肉質が柔らかく、脂身は甘くて美味しい ご飯も札幌店よりも美味しく炊かれている定食に付いてくる豚汁には大根や生姜、タマネギ、ゴボウなどが入っている。札幌店の豚肉はゴロッと厚く僕好みではないが、こちらの方は薄く大根の割合が少ないので美味しい

港屋Minatoya 2

 漫画・島耕作にも登場する人気の立ち食いそば店「港屋」は、かつての銀座グルメ バイブルで3つ星で掲載されていた店である。2019年の2月4日に突如閉店してしまい、今年、ベンツとのコラボで六本木に「Minatoya3」がオープンしたが、 オリジナルとは異なる新作蕎麦店なので、今回は「港屋Minatoya 2」の方を紹介する。
 この店は、2016年からホテル「星のや東京」のビルの1階で営業していたという。この日は平日で、開店20分前に到着したが、既に15人くらいの行列ができていた。その後行列はさらに延び、開店時には40人くらいまで膨れあがった。
  まずは、店の前にある自動券売機で食券を購入し、再び行列に戻る。メニューは、牛肉を使った「冷たいそば」1 種しかなく、2種類あった「港屋」とは若干異なる。しかし、セルフの立ち食いというシステムは同じで、蕎麦を渡すカウンター前のスペースが狭いため、少人数ごとに店内に案内される。店内は手前右側に蕎麦を渡すカウンターがあり、正面から左側にかけて長く大きな御影石のテーブルが鎮座している。店全体が黒を基調としたシックなインテリアに統一されており、若干ではあるが、かつての「港屋」の面影を残している。
 店内は、手前右側に蕎麦を渡すカウンターがあり、正面から左側にかけて長く大きな黒い御影石のテーブルが鎮座している。店全体が黒を基調としたシックなインテリアに統一されており、かつての「港屋」の面影を残している。
 食券を渡して蕎麦を受け取り、空いているテーブルにオン。蕎麦はラーメンで言う中太くらいで、蕎麦としては異常なくらいコシがある。蕎麦の上には、茹でた牛肉スライスとネギ、刻み海苔、胡麻などがのっている。ラー油入りのつけダレは、ほんのりと甘い。先ずは、一味をつけダレに入れていただく。さらに、中盤頃につけダレに生卵を投入して食べるのがベスト。テーブル上の天かすを入れると、冷たい蕎麦ではどうしても油っぽくなってしまうので、お勧めできない。
 「グルメバイブル2012」では3つ星店として掲載したが、インスパイアされた同じような蕎麦を出す店が多くなったせいもあり、今回は2つ星とした。(2020年1月追加)

千代田区大手町1丁目9-1 星のや東京1階 
電話番号: 非公開
定休日:土日・祝日
営業時間:11時半〜売り切れまで
予算:冷たいそば1000円
アクセス:東京メトロ丸ノ内線、都営三田線・丸の内駅A3(A1)出口を出て、右側に茶色いビルが見える方へ進む。その手前に黒い格子状の外壁のある「星のや東京」が見えるのでその1階。丸の内駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:読売新聞・東京本社
お勧めポイント:かつて一世を風靡した伝説の立ち食いそば店

「星のや東京」は上の階にあります。黒い格子状の外壁で囲まれています この日は平日で開店20分前に到着したが、既に15人くらいの行列ができていた 店の前にある自動券売機で、先ずは食券を購入して再び行列に戻る 食券には何も書いていないが、牛肉を使った「冷たいそば」1種のみしかないため 蕎麦をお盆に載せて渡すカウンター前のスペースが狭いため、少人数ごとに店内に案内される。呼ばれる順番が来て、自動ドアが開いた。一瞬中の様子が見えた。正面から左側にかけて長く大きな黒い大理石のテーブルが鎮座している。店全体が黒を基調としたシックなインテリアに統一されており、かつての「港屋」の面影を残している 入口の手前右側にある蕎麦を渡すカウンター 牛肉を使った「冷たいそば」 蕎麦の上には、茹でた牛肉スライスとネギ、刻み海苔、胡麻などがのっている 蕎麦はラーメンで言う中太くらいで、蕎麦としては異常なくらいコシがある ラー油入りのつけダレは、ほんのりと甘い。先ずは、一味をつけダレに入れていただく さらに、中盤頃につけダレに生卵を投入して食べるのがベスト テーブル上の天かすを入れると、冷たい蕎麦ではどうしても油っぽくなってしまうので、お勧めできない蕎麦湯を入れて汁を楽しむ食べ終わって出た頃(開店後20分)には、さらに行列が長くなっていた

えびそば 一幻 八重洲地下街店

 海老の頭を煮込んだ濃厚スープが人気のラーメン店。総本店は札幌の中心部にある。新千歳空港にも支店があり、こちらも常に長い行列をつくっている。東京にはこの店の他に、六本木店と新宿店がある。さらに、香港や台北などにも支店があり、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ラーメン店なのである。
 この店は八重洲地下街南側の奥まったところにあるが、昼間はいつも混み合っている。店内は明るく清潔感があり、カウンター8席と4名掛けのテーブル席が2つのみ。 まずは、自動券売機で食券を購入。総本店のスープは「そのまま(海老のストレートスープ)」、「あじわい(トンコツスープを加えたもの)」、「ほどほど(その中間の濃さ)」の3種類であるが、この店は「そのまま」と「あじわい」の2種類。また、麵は「太麺」と「細麺」の2つから、味付けは「しょうゆ」、「しお」、「みそ」の3つから選ぶことができる。僕の一押しは「あじわいしょうゆ」で、2番目のお勧めは「あじわいしお」である。観光客に一番人気の「みそ」は、イマイチスープとマッチしていないので、お勧めではない。麵は「太麺」がいい。中太より僅かに太いストレート麺であるが、歯ごたえがしっかりとして弾力があり、濃厚なスープとよく合う。 具材のチャーシューも美味しく、ピンク色をした生姜風味の天かすとエビ味噌のような蝦子が、薬味として味を引き立てている。サイドメニューの「えびおにぎり」は、餅米を使った中華ちまきのようなおこわで、干しエビの味が深みを与えている。(2020年1月追加)

中央区八重洲2-1 八重洲地下街 外堀地下2番通り 
電話番号:03-3548-8833
定休日:無休
営業時間:11時〜22時
予算:あじわいしょうゆ830円
アクセス:JR東京駅八重洲口から直結
最寄りのランドマーク:JR東京駅八重洲口
お勧めポイント:他では味わえない唯一無二の海老ラーメン

八重洲地下街南側の奥まったところにあるが・・・(開店30分前) 開店後はいつも混み合っている まずは、自動券売機で食券を購入 スープは、総本店では「そのまま(海老のストレートスープ)」、「あじわい(トンコツスープを加えたもの)」、「ほどほど(その中間の濃さ)」の3種類があるが、この店は「そのまま」と「あじわい」の2種類である。また、麵は「太麺」と「細麺」の2種類から、味付けは「しょうゆ」、「しお」、「みそ」の3種類から選ぶことができる。僕の一押しは「あじわいしょうゆ」。そして2番目のお勧めは「あじわいしお」 店内は明るく清潔感があり、カウンター8席と4名掛けのテーブル席が2つと、決して広くはない 卓上には、コショウと一味の他に海老オイルが 僕の一押しの「あじわいしょうゆ」太麺 食べる前に紙エプロンを装着 ピンク色をした生姜風味の天かすとエビ味噌のような蝦子が、薬味として味を引き立てている 太麺は、中太より僅かに太いストレート麺であるが、歯ごたえがしっかりとして弾力があり、濃厚なスープとよく合うスープは濃厚な海老豚骨であるが、他店とは違って洗練されている

移転 京橋もと(酛)
移転先:酛 TOKYO(旧:京橋もと)

 かつて、「銀座グルメバイブル2012」を発刊したときに、1つ星で初登場した店である。当時は新橋に店を構えていて、店名は「酛(もと)」。30種類くらいの日本酒がラインナップされており、あまり聞いたことがない小さな蔵を中心とした酒が揃っていたと記憶している。また、当時の店は非常に狭く、10人も入ればもう満員という状態で、食事はコースの他にアラカルトメニューもあった。
 その後移転に伴い、現在の京橋にリニューアルオープンした。店主によると、常連客の多い新橋での移転も考えたが、華やかな銀座を避け、更にその先にあり落ち着いた佇まいの京橋に決めたという。確かに、現在の店は通りから少し入ったところにひっそりとあり、隠れ家的な雰囲気が漂っている。
 店内に入ると、オープンキッチンのカウンター席のみで、キャパは当時とそれほど変わっていない。雰囲気はモノトーン調のシックな感じで、BGMにジャズが流れ、普通の居酒屋だった前店とは全く別な店として生まれ変わった。また、料理もお任せコースのみとなり、それに合わせてサービス担当の店長が、客好みの酒を勧めてくれる。料理人は2人とも若いがセンス抜群で、素晴らしい酒のアテを次々と出してくれる。店主の日本酒のセレクトの素晴らしさ、それに合わせた最高のアテと良い雰囲気、この三拍子全てが揃っている店は、ありそうで実はなかなかない。近くにあれば、毎週でも通いたくなる店であり、日本酒好きには一度は訪れて欲しい店でもある。(2020年1月追加)

中央区京橋2-6-13 イーストビル1階 
電話番号:03-3567-7888
定休日:日曜・祝日(不定休あり)
営業時間:【月曜〜金曜】16時〜22時半、【土曜】15時〜21時
予算:15000円くらい(コース+日本酒4〜5杯で)
アクセス:東京メトロ銀座線・京橋駅6番出口を出て、次の角(レム東京京橋の横のセブンイレブン)を左折する。「天ぷら 深町」を過ぎ、宝くじ売り場の向かいのにある細い通り(エトワール画廊と日本橋焼餃子・極の間)を左折すると右側にある。京橋駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:レム東京京橋
お勧めポイント:日本酒好きには一度は訪れて欲しい素晴らしい店

京橋駅6番出口を出て、次の角(レム東京京橋の横のセブンイレブン)を左折する。「天ぷら 深町」を過ぎ、宝くじ売り場の向かいのにある細い通り(エトワール画廊と日本橋焼餃子・極の間)を左折すると・・・ 右側にある ココです! 店内に入ると、オープンキッチンのカウンター席のみで、キャパは当時とそれほど変わっていない。雰囲気はモノトーン調のシックな感じで、BGMにジャズが流れ、普通の居酒屋だった前店とは全く別な店に生まれ変わった。カウンター内にいるのは店長 料理はお任せコースのみとなり、それに合わせてサービス担当の店主が客好みの酒を勧めてくれる。先ず出てきたのは、而今の純米吟醸。広島の八反錦生の柔らかい口あたりがいい。素晴らしいバランスだ!本日最高の一杯 「真鱈の白子と海老芋」は。擦った柚子皮が入っている。トロミのついた出汁が素晴らしい サッと締められた「宮城の金華サバの刺身」 適度な脂がのった身が素晴らしい 盛り付ける直前に切られた松坂牛のローストビーフを使った「ビーフシチュー・冬トリュフ添え」 煮込んでいないので、ビーフシチューというよりも「温いローストビーフのデミグラスソース」といった感じだ。ミディアムな火の通し方も良く、素材が良いだけでなく、ソースの酸味と苦味も絶妙なバランスだ 2杯目は茨城県の森嶋・山田錦・純米吟醸生。微発泡の輪郭のハッキリとした現代的な洗練された良い酒だ。日本には未だ知らない酒があると実感 八寸のような酒のアテがいろいろと出てきた。まさに、日本酒党の天国である。「金沢の絹モズク」、「帆立のXO醬」、「ホヤの塩辛」、「ナッツ入り干し柿バター」、「ガゴメ昆布明太子」、「牡蠣の薫製バルサミコ仕立て」、「コノワタ」、「子持ち鮎のコンフィ・山椒のせ」。どれも素晴らしいが、「帆立のXO醬」、「ナッツ入り干し柿バター」が特に良かった。アテが良いのでついつい酒が進んでしまう 埼玉の「五十嵐」も輪郭のハッキリとした現代的な酒 「カラスミ」は、炙りとそのままを2種 大阪のかたの桜・雄町生原酒は、ふくよかでバランスが良いが、新酒なのか?アルコールが硬くなじんでいない 「サワラの天ぷら」は、ピリ辛のポン酢に浸っている。下に敷かれた長芋の食感もいい 「銀杏の素揚げ」は、パルミジャーノチーズをのせていただく。ナイスアイデア!
新潟の「山間(ヤンマ)」。同じ新潟の銘酒・久保田(クボタ)に対抗できる酒として造られたという。クボタ vs ヤンマーなのである 「茶碗蒸し」には、柚子香るハマグリの出汁餡とハマグリの身、そして北海道興部産のガチュカバロチーズが入っている 炊きたての「穴子の土鍋ご飯」 海苔の味噌汁と香の物。ご飯はツヤツヤで美味しい デザートは「とちおとめとバニラアイス」バニラアイスはハーゲンダッツのような味で、イチゴのコンフィチュールとドライイチゴ、ナッツが入っている

串揚げ あもん

 ミシュランガイド1つ星の日本料理店「あざぶ 一期(いちご)」が経営している人気の串カツ店。エレベータで3階まで上がり、店内に入ると、今年で9年目を迎えたという店内は、オープンキッチンのカウンター席とテーブル席がある。照明はかなり暗めで、ゆったりとした時間が流れる素敵な空間である。ペア席がある窓側のテーブル席は、見晴らしが良くデート向き。しかし、串カツを美味しく食べたいという方は、やっぱり、すぐに食べられるカウンター席でいただきたい。
 コースは2コースあるが、11,800円のコースがお勧めである。ドリンクメニューを見ると、一部のお手頃なボトルワイン以外に料金表示がない。しかし、後でレシートを見てみると、グラスシャンパンが2,000円で、生ビールが780円であった。ワインの種類こそ少ないが、日本酒から焼酎、カクテルまで万遍なく揃っている。しかも、バーテンダーでもいるのか?何故かカクテルの種類が多い。グラスシャンパンは、姉妹店である「あざぶ 一期」と共通のもので、そのリッチなテイストがいい。
  まずは、口直しのキャベツと根菜類、さらに、赤ワインが入った「黒ソース」と「山椒塩」、「辛子マヨソー ス」が出てきた。どれを付けて食べるかは、料理長が指示してくれる。暗めの照明は、串カツをのせる皿を、ダウンライトで照らしだし、舞台のような美しさを演出するためだという。しかし、逆に客側のテーブルは、かなり暗くなってしまうのが欠点である。また、皿の上にある油切りの金属模様は、麻をイメージした伝統的デザインらしい。
 どの串カツも火の通し方が抜群に良く、衣がサクッと軽く、油切れが良い。素材も申し分なく、一流の天ぷら店に勝るとも劣らないレベル。聞くところによると、「あざぶ 一期」出身の料理長をはじめとするスタッフ全員が、芦屋の名店「串かつ あーぽん(→ 神戸グルメバイブル・串カツの頁を参照)」で研修を受け、しかも油やパン粉は 、「串かつ あーぽん」と全く同じものを使用しているという。なるほど!この洗練された美味しさの理由に、思わず納得!!現時点でのこの店の人気は、未だブレイクしているとは言えないが、もしも関西にあれば、大人気店になること間違いなしである。加えて、サービスを担当する女性の気配りも淀みなく、とても素晴らしい。ラストオーダーは10時なので、東京に遅く到着した時にもお勧めの店である。(
2020年1月追加)

港区麻布十番2-5-14 マイコーナービ3階 
電話番号:050-3490-3763
定休日:火曜日、第2・第4水曜日
営業時間:17時半~22時
予算:お任せコース8800円と11800円
アクセス:都営大江戸線・麻布十番駅の南3出入口を出て、すぐに鳥居坂下交差点を左折する。1つ目の信号のある交差点の角のビル。麻布十番駅の南3出入口から徒歩1分
最寄りのランドマーク:鳥居坂下交差点
お勧めポイント:芦屋の名店「串かつ あーぽん」を体感できる串カツ店

このビル 1階に京都の鼓月が入っています エレベータで3階まで上がり・・・ 店内に入ると・・・ オープンキッチンのカウンター席と テーブル席がある ペア席がある窓側のテーブル席は、見晴らしが良くデート向き 本日の食材の一部(左からクルマエビ、松阪牛、海老芋、帆立貝、フルーツトマト) まず、口直しのキャベツと根菜類 さらに、赤ワインが入った「黒ソース」と「山椒塩」、「辛子マヨソース」が出てきた フグの白子は熱々。ポン酢でいただく 松坂牛のヒレは辛子マヨソースで。柔らかくて赤肉の旨みもある 車海老はレモンと塩で。レアに揚げられているので、海老の甘さが引き立つ 海老芋はトロトロで最高の美味しさ。これは柚味噌で ズワイガニの湯葉巻きは、スダチと塩で。素材の組み合わせのが絶妙で、互いの素材が生かされている 生ハムとフルーツトマトはレモンのみで。中に入っているチーズとバジルの相性がいい ヒラメの菜の花巻きはスダチ塩と辛子マヨソースで 箸休めは「鯛の蕪蒸し」。さがは日本料理店出身の調理長が作っただけあってレベルは高い 松坂牛のカイノミは塩で。ヒレよりも脂の甘みを感じる 堀川ゴボウと鶏ツクネは、塩か黒ソースでいただくのだが、やはり塩が良かった 帆立は2つに切られていて、ウニがのった方は味が付いているのでそのまま、のっていない方は塩でいただく どちらもレアなので帆立が甘く感じれる。素材が良いので、ウニがのってない方がむしろ美味しいくらい マッシュしたジャガイモの串揚げにフォアグラをのせたもの。バルサミコソースと黒トリュフがかかっている。意外にも美味しい 最後の食事は、鯛茶漬けと冷たい蕎麦から選べるが、迷わず対茶漬けに。味は平均レベルデザートは、クリームチーズと苺入りのパンナコッタ。これは普通

だしいなり海木(かいぼく)日本橋店

コレド室町テラスにオープンした福岡の人気いなり寿司専門店。室町テラス1階奥の目立たないところにあるが、開店前から行列ができている。実際の販売は午前10時からであるが、電話で予約することはできない。確実に購入できる時間帯は、もちろん開店時であるが、これにはちょっとしたコツがある。コレド室町テラスには地下と地上1階に入口があるのだが、開店前に並ぶ入口は1階の中央入口ではなく、テラスと反対側の入口である(図を参照)また、いなり寿司は開店後すぐに売り切れてしまうが、この店舗のキッチンで作っているため、出来次第、受け取ることができる。なので、受け取る時間を指定し、後で受け取りに来れば良いのだ。
小振りの「だしいなり」は、その名の通り、出汁の香りを感じられるいなり寿司である。関西うどんの出汁に浸ったような揚げは、これまで経験したことがないくらいジューシーで、その保水性が半端ない。揚げは熊本県の「南関あげ」を使用しているらしく、それを油抜きして8時間かけて炊き込んでいるという。なので、持ち帰るときには、ケーキを持ち帰るときと同様、傾けずにまっすぐに持ち帰らなければならない。甘さ控えめで、飽きが来ない美味しさ。いくらでも食べられそうで、2個、3個とついつい手が伸びてしまう。さらに、米の粒感を感じさせるご飯も美味しく、お土産に最適だ。(2020年1月追加)

中央区日本橋室町3-2-1 コレド室町テラス1階 
電話番号:03-6262-7824
定休日:不定休
営業時間:10時〜21時
予算:だしいなり(4個)1296円、(8個)2592円(ビニール袋でなく紙袋を使用する場合には、別途110円)
アクセス:東京メトロ銀座線・三越前駅で降り、「室町三丁目方面改札口」へ向かう。改作口を出てまっすぐJR新日本橋方向へ進むと、地下で直結している
最寄りのランドマーク:日本橋三越本店
お勧めポイント:ジューシーな出汁を含む唯一無二のいなりずし

これがコレド室町テラスです 1階のココです!11時過ぎという開店時間をかなり過ぎていたので、あまり並んでいません。しかし、開店分は既に完売していて、受け取りは13時でした ガラスケースの見本価格はかなり高め 紙袋は有料なのでビニール袋で 初めてなので、4個入りを買いました 蓋を開けると上に透明なフィルムがのっています関西うどんの出汁に浸ったような揚げは、これまで経験したことがないくらいジューシーで、その保水性が半端ない

よもだそば 銀座店

 日本橋と銀座に2店舗を展開するファストフード蕎麦店。店内には椅子があるものの、ほぼ駅にある立ち食いそば屋と考えた方が分かりやすいかも。店の看板には、蕎麦屋らしからぬ「自家製麺とインドカレーの店」と書かれているが、やはり、この店のお勧めは、決して蕎麦ではなくインドカレーなのである。
 先ずは、入口にある自動券売機で食券を購入。朝の7時〜11時までの時間帯には、「半よもだカレー」と「たぬき蕎麦」がセットになったセットメニュー(Cセット)がある。しかし、お腹いっぱいになると後の取材に影響するので、「よもだカレーライス」の方をチョイス。ちなみに、ハーフサイズもあるが、写真を撮影する都合上、無理してフルサイズにした。
 奥の調理場で食券を渡すと、すぐにトレイにのせられたカレーが渡される。縦長の細長いカウンター席に座り、じっくり見てみると、具材は手羽元が1本だけ入ったシンプルなカレーである。口に含むと、まずトマトによる酸味が口の中を覆い、続いてタマネギやココナッツミルクによる甘みが押し寄せる。ルーはサラサラで、クミンやブラックペッパーなどのホールスパイスを感じさせる南インド風のカレーだ。インド料理の専門店であれば、掲載しないくらいのレベルであるが、朝から食べられる立ち食い蕎麦屋のカレーと考えれば、十分美味しいと思う。(2020年1月追加)
http://www.yomoda-soba.com

中央区銀座4-3-2 銀座白亜ビル1階 
電話番号:03-3566-0010
定休日:無休
営業時間:7時~22時半
予算:よもだカレーライス520円、半よもだカレー290円、Cセット410円(7時〜11時)
アクセス:東京メトロ銀座線・銀座駅A9出口を出て、「山野楽器」を過ぎ、「「FURLA」、「Apple銀座」の角を左折する。100mほど進むと左側にある。
最寄りのランドマーク:FURLA、Apple銀座
お勧めポイント:早朝からスパイスの香る南インド風カレーが食べられる

昨年オープンしたイタリアのチョコレート店「Venchi(残念ならグルメバイブルには掲載されず)」の並びにあります ココです! 入口はかなり狭いです 朝の7時〜11時までの時間帯には、「半よもだカレー」と「たぬき蕎麦」がセットになったセットメニュー(Cセット)があります 「よもだカレーライス」の方をチョイス。ちなみに、ハーフサイズもあるが、写真を撮影する都合上、無理してフルサイズに 具材は手羽元が1本だけ入ったシンプルなカレーである。口に含むと、まずトマトによる酸味が口の中を覆い、続いてタマネギやココナッツミルクによる甘みが押し寄せる。ルーはサラサラで、クミンやブラックペッパーなどのホールスパイスを感じさせる南インド風のカレーだ

インカント incanto

 広尾駅からほど近いところにある人気のイタリアン。この店の素晴らしいところは、料理はもちろんのこと、何と言っても40種類のイタリアワインがグラスワインとして飲めるということであろう。 オーナーソムリエの竹石さんは、イタリア本国のソムリエ協会認定プロフェッショナル資格を持つワインのエキスパー ト。ワインの好みを伝えると的確なセレクトをしてくれ、しかも、テイスティングしてから決めさせてくれるという嬉しいサービスも。
  外の階段を上り、自動ドアに続く2枚目の扉を開けると、手前にバーのようなカウンター席があり、 左奥にガラス張りのワインカーヴと右側にテーブル席がある。照明は全体的に暗めであるが、隠れ家的な大人の雰囲気がいい。メニューは、好みの料理を選べる「プリフィクスコース」とお任せの「シェフのおまかせの季節コース」の2つがあり、もちろんアラカルトでの注文も可能だ。僕のお勧めは「プリフィクスコース」。アミューズ、前菜1、前菜2、パスタ or リゾット2種、メイン料理、デザート or チーズ、カフェ、小菓子という少量多皿の構成となっており、それぞれ複数の料理から選択できる。しかも、価格は7500円とお値打ちなのである。
 料理はどれもハズレがなく、食べたことがないイタリアの郷土料理もあった。とくに、ロングパスタがお勧めである。また、40種類あるグラスワインは単に数が揃っているというだけではなく、そのセレクションが素晴らしい。グラスワインでありながら、市場価格が8,000〜9,000円くらいのボトルまであり、価格も非常に良心的である。なので、ワインバー的な使い方もできるのだ。但し、ワインバーとして利用する場合、当日の混み具合にもよるが、簡単な前菜やつまみ以外のパスタやアラカルト料理をオーダーできるのは、コース料理が一段落する21時近くになるとのこと。
  それにしても、広尾という一等地にありながら、この店のように、雰囲気良し、料理良し、さらにはグラスワインが充実していてコスパ良しという店は、ありそうでなかなかない。(201711月追加)
http://incanto.jp

港区南麻布4-12-2 ピュアーレ広尾2階 
電話番号:03-3473-0567
定休日:日曜、第1月曜
営業時間:【月曜〜金曜】18時〜25時、【土曜・祝日】18時〜23時(ディナー料理は21時がラストオーダー)
予算: プリフィクスコース7500円、シェフのおまかせの季節コース9000円〜、グラスワイン1000円〜(別途10%のサービス料がかかる)
アクセス:東京メトロ日比谷線・広尾駅1番出口を出て左側に進む。広尾橋交差点を渡り、歩道橋のある天現寺交差点を左折するとすぐ左にあるビル。広尾駅より徒歩6分
最寄りのランドマーク:天現寺
お勧めポイント:グラスワインが充実したイタリアン

このビルの2階です 2つある最初のドアは自動ドアです 入口側にあるワインバーのようなカウンター席 テーブル席から見たガラス張りのワインカーヴ コルク栓が上がっているのが、グラスワイン用のワインボトル コースメニュー アラカルトメニュー・前菜。プリフィクスメニューは、この中から選択できる アラカルトメニュー・第1の皿(パスタ、リゾット、スープ)。プリフィクスメニューは、この中から選択できる アラカルトメニュー・第2の皿(メインの料理)。プリフィクスメニューは、この中から選択できる 突き出し・アンティパスト​​​​が出てきたが、照明が暗すぎてピンぼけに アップで取り直す。鶏と麦の前菜 カポナータ(野菜のトマト煮冷菜) 全粒粉のパン ワインビネガーでしっかり締めた北海道産大羽イワシ(フルーツトマト、ケッパーのソース、ルッコラとからすみで) 野菜をどけるとこんな感じ 真鯛を炊いたチュッピン・ほんのり唐辛子を効かせて。このリグーリアの郷土料理が素晴らしく美味しかったので、翌日のバータイムの時に、このソースでスパゲッティを作ってもらったほど スパゲティーニ・パンチェッタとたっぷり玉葱のアマトリチャーナ。これも美味しい!お勧め!! 名前は忘れたが、サルシッチャのような肉とブッラータ(モッツァレラチーズのようなもの)が入ったこれも美味しかった 宮城県・純血バークシャー黒豚のビスカッテ(ロースト)、マスタード、レモン、ルッコラ定番の組み合わせで トロトロのキャラメル風味のパンナコッタ エスプレッソ

鮨 一條

 東日本橋のビルの1階にある昭和の佇まいを感じさせる寿司店。店内はL字型のカウンター席のみで、昔風のガラスケースの中には、美味しそうな寿司ネタが並ぶ。新しい寿司店と聞いてきたので、その古さを意外と思うのと同時に、「来たことがあるかも」というデジャブが頭を駆け巡る。後で調べてみると、果たして、移転前の「日本橋橘町 都寿司(移転後は日本橋蛎殻町 すぎたに名称変更)→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照」の建物であった。どうやら、元の寿司店を居抜きのまま使用しているらしい。現在の店主は、元の店とは関係のない人形町「六兵衛」出身とのこと。
 この店の真骨頂は、何と言っても酒のつまみが美味しいこと。その美味しさは、東京にある他の江戸前寿司店と比べてもトップレベルである。握りは、赤酢と塩がしっかりと効いたクラッシックタイプの酢飯である。ネタの締め方はやや強めで、決して僕好みとはいえないが、ネタの質が素晴らしく、握り方を含めたトータルな評価として2つ星とした。つまみを食べながら酒を飲み、そして最後に江戸前の握りで締めたい!という方にはお勧めである。 (2017年11月追加)

中央区東日本橋3-1-3 奥田ビル1階 
電話番号:03-6661-1335
定休日:水曜
営業時間:12時~14時、17時~21時半
予算:握りのおまかせ1万円、つまみと握りで2万円くらい(ランチの握りは3700円〜)
アクセス:都営地下鉄・新宿線の馬喰横山駅、浅草線・東日本橋駅A3番出口を出て、向かいの郵便局の通りへ渡る。「タカラ部品」、「セブンイレブン」を過ぎ、1つ目のマンションの角を左に曲がるとすぐ右側。馬喰横山駅、東日本橋駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:東日本橋三郵便局
お勧めポイント:つまみを食べながら酒を飲み、最後は握りで締めるという方にお勧め

このビルの1階にあります ココです 店内はカウンター席のみ。最近の新しい寿司店では見かけなくなった昭和を感じるガラスケース まずは真鯛の刺身から 茹でシャコ 大ぶりの牡蠣(忘れましたがキッチリと仕事がしてありました。旨いです) 鯖の刺身を玉葱と紅葉おろしで 炙ったメヒカリだったかな? 甘く煮たあん肝を擦ったワサビと共に 煮穴子を炙ったもの 見事な真鱈の白子(雲子) 戻り鰹のタタキは・・・ 刻み玉葱と共にいただく 春子(小鯛) 真ツブ コハダ スミイカ 赤貝 サワラ 蛤とシジミの潮汁 本マグロの赤身 本マグロの大トロ 青柳 本マグロのカマトロ 煮ハマグリ ミル貝 車エビ 生ニシン 穴子2種の味で(塩とツメ)

アトリエ ジャン・ルソー
JEAN ROUSSEAU 銀座

 江戸時代のテーマパークとしてお勧めなのが、この「江戸東京博物館」。想像していたものよりもずっとお金がかかっており、実物の日本橋など、かなり見応えがある。売店では、浮世絵のレプリカや古い江戸地図の復刻版なども販売されており、東京のお産としてとても最適。

中央区銀座7-5-4 ラヴィアーレ銀座ビル  
電話番号: 03-6280-6721 
定休日:不定休
営業時間:月曜〜土曜11時〜20時、日曜11時〜18時
http://jean-rousseau.co.jp/ 
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A2出口を出て、「TASAKI」、「GU」を過ぎた交差点を右折する。みゆき通りを進み、3つ目の並木通りを右折すると右側にある。銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク;TASAKI銀座本店、 GU、みゆき通り、並木通り

南翔饅頭店 六本木ヒルズ店

 上海発祥の小籠包の専門店。この店のお勧めは、「上海蟹 みそ入り小籠包」や「上海蟹みそ入り春巻き(2個)」、「上海蟹 みそ入り海老団子」などといった上海蟹を使った濃厚系の点心。濃厚なだけに、人によって好みが分かれるかもしれないが、食べた後に、ミルク風味の杏仁豆腐を食べればサッパリしていい。

港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド1階   
電話:03-5413-9581
定休日:不定休(施設に準じる)
営業時間:11時~22時半
予算:上海蟹みそ入り小籠包1449円、上海蟹みそ入り春巻き(2個)945円、上海蟹みそ入りエビ団子(2個)945円
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅の地下通路を通り、六本木ヒルズ(西麻布)方面に進み、エスカレーターで上がればすぐ。東京メトロ六本木駅から徒歩5分。

最寄りのランドマーク:六本木ヒルズ

お勧めポイント:夜遅くまでやっている濃厚系小籠包の店

鼎泰豊(ディンタイフォン)銀座店

 

 銀座1丁目のビルにある台湾・台北の中華料理店。国内ではこの店他に、関東に13店舗、関西に3店舗、さらには名古屋店と仙台店、博多店、熊本店(→ 熊本グルメバイブル・中華料理の頁を参照)があり、日本国外では、中国各地と台湾各地に多数ある他、オーストラリア、インドネシア、シンガポール、マレーシア、アメリカなどにも支店がある。店内は、デパートに入っている通常の店舗とは異なり、天井が高く、四角いテーブルと円いテーブルを組み合わせたモダンな雰囲気。
 メニューを見ると、名物である小籠包などの点心を含めて、前菜から炒め物、麺類、ご飯もの、デザートに至るまでいろいろとあるが、あくまでもお勧めは小籠包である。取材した時期の小籠包は、通常の豚肉の「小籠包」の他、「辛子明太子入り小籠包」、「帆立入り小籠包」、「ずわい蟹入り小籠包」、「蟹みそ入り小籠包」、「アワビ入り小籠包」、そして季節メニューの「トリュフ入り小籠包」と「牡蠣入り小籠包」、「モンブラン小籠包」の計10種類であった。この店の小籠包はサッパリとしていて、上海の「南翔饅頭店(→ 銀座グルメバイブル・小籠包の頁を参照)ほどの濃厚な旨味はない。多少の物足りなさを感じない訳ではないが、モチッとした薄皮に包まれた餡はとてもジューシーで、台湾で食べた小籠包そのもの。僕のお勧めは、通常の豚肉の「小籠包」と「蟹ミソ入り小籠包」の2つで、もう一つのお勧めは「えび入り棒春巻き」である。「えび入り棒春巻き」は、細長いスティック状なので、歯切れがよく、濃厚な海老のテイストとも合っている。
 前菜では、「豆腐干と昆布のあえ物」や「きゅうりの甘辛漬け」、「鶏肉の紹興酒漬け」などがいい。「豆腐干と昆布のあえ物」は、シャキシャキとした歯ごたえとサッパリとした味付けに加え、刻み昆布や春雨、モヤシ、干し豆腐が複雑な食感を作り出している。「きゅうりの甘辛漬け」は、ニンニクとラー油の効いていて美味しい。「鶏肉の紹興酒漬け」は、残念ながら丸鶏から切られたものではなかったが、老酒の風味が抑えられた味は塩加減がちょうど良く、洗練された味だった。しかし、「蒸し鶏のねぎソース」の方がオーソドックスな味なので、万人受けしそう。粗挽きソーセージのような「チョウヅメ(腸詰め)」は、そのまま食べると何てことのない味だが、辛子味噌をつけてネギと一緒に食べると、ビールのアテにピッタリ。
 その他では、「えびと豚肉入り焼き餃子」は、いわゆる羽根つき餃子で、表面がカリッと焼かれており、豚肉と海老の餡も美味しいが、焼き面以外の部分がベチャッとしていて、それほどお勧めできない。「海鮮と野菜の塩炒め」は美味しいが、レベルとしては平均をちょっと超えた程度。デザートでは「マンゴ杏仁豆腐」がお勧めだが、より台湾っぽいものを求めるなら、「愛玉ゼリー」か「仙草ゼリー」であろう。しかし、「仙草ゼリー」は、漢方薬のような独特の香りがあるので微妙だ。「ベリー杏仁豆腐」は、ベリーソースが甘く強すぎる。(2020年2月追加)
https://dintaifung-ginza.owst.jp/foods

中央区銀座1丁目8-19 キラリト ギンザ8階 
電話番号:03-5159-4141
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時〜22時
予算:小籠包(4個)560円、(6個)840円、蟹みそ入り小籠包(4個)960円、(6個)1440円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、銀座中央通りを京橋方向へ進む。「松屋銀座」、「銀座 伊藤屋」、「メルサ銀座二丁目店」を過ぎたら右側にあるビル。銀座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:メルサ銀座二丁目店
お勧めポイント:モチッとした薄皮に包まれた餡は台湾で食べた小籠包そのもの

ビルの8階にあります 季節のメニュー 入口近くにある調理場では小籠包が次々と作られている 通常の店とは異なり、天井が高く四角いテーブルと円いテーブルを組み合わせたモダンな雰囲気 クラフトビールもあった 今回は「点心セット」を注文 小籠包のメニュー 小籠包のセットメニュー 前菜三点。「蒸し鶏のネギソース」は、鶏の質はともかく、ネギソースは悪くない。「きゅうりの甘辛漬け」は、ニンニクとラー油の効いていて美味しい。「干し豆腐」は切り方が太めで、水で戻した干し豆腐でないかも。写真を撮り忘れたが、この後に「揚げ物2点」が出た。「海老のフリッター」はカリッとしていて、マヨネーズソースとも合う。ビールのつまみにピッタリ。酢醤油が効いた「鶏の唐揚げ」は脱水し過ぎでイマイチ 豚肉とアワビ(奥)の小籠包。はやり豚肉が美味しい。皮が極薄で、マイルドなスープがジューシー。しかし、他の支店よりも餡が微妙に少ない気がする 手前が「海老の蒸し餃子」。コクがあるが海老が少なくプリプリ感に欠ける。奥の「野菜の蒸し餃子」は、野菜細かく切られていて胡麻油が香る 「ネギチャーシュー麺」は、細麺でコシない。チャーシューは美味しいがスープは甘め「ベリー杏仁豆腐」は、ベリーソースが甘く強すぎ

松屋 銀座

 地下食品フロアには、美味しいものが目白押し。鎌倉が本店の「歐林洞ORINDO」のパウンドケーキはシットリとして超お勧め!!特に、アプリコットとオレンジが秀逸(→スイーツの頁参照)。同じパウンドケーキでも京都の「足立音衛門」は栗に特化したもので、栗好きならこちらも良い。築地「茂助だんご」は小豆の香り良く、素朴ながらとても美味しい。特に、粒あんがお勧め。「オリーブ・マーケット」では、いろいろなオリーブが量り売りされている。「シャルキュトリー・コダマ」では、スペインやイタリア生ハムが量り売りしていて、サラミ類も充実。また、国産豚肉で作る「太巻きチャーシュー」も人気。「庵・茶の葉」では、カフェスペースで美味しい日本茶を頂くことができ、目黒の有名菓子店“ちもと”の「八雲もち」が購入できる。京都「紫野和久傳」では、れんこん餅「西湖」と「からすみ餅」がいい(→後述の「紫野和久傳 丸の内店」を参照)。代々木上原「西光亭」のクッキーは箱のイラストが選べ、とてもかわいらしい。また、味も手作り感があって、お土産として最適。特に、「くるみのクッキー」がお勧め。地下1階には、パリのチョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」がある >>スイーツの頁を参照)。

東京都中央区銀座3丁目6−1   
電話番号:03-3567-1211
営業時間:10時〜20時 
アクセス:3頁 「銀座周辺地図」 参照

銀座三越

 前回の「銀座グルメバイブル」では、「銀座三越」で取り上げた店は「フレデリック カッセル」1店のみ。しかし、今回 改めて深く掘り下げてみると、前回の取材で気づかなかった魅力的なアイテムをいろいろ発見。まずは地下2階の「フレデリック カッセル」。この店の“ボンボンショコ ラ”は「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の“ガナッシュ”や“プラ リネ”と同様、滑らかで香り高くどれもお勧めである(→スイーツの頁、お土産の頁を参照)。今年になって常に行列を作っているのは、クロワッサンをそのままラスクにした秋田のカフェ「オウザンOHZAN」のラスク。購入したい場合には、開店前の9時55分に空いている松屋寄りの地下入り口に並ぶのがベスト。また、「フランソワ・プラリュ」の“プラリュリン”は仏リヨンの銘菓。特に、ピンク色のプラリヌ・ローズ(ヘーゼルナッツやアーモンドに秘伝のシロップを絡めたもの)が散りばめられたものは、イングリッシュ・マフィンとメロンパンのいいとこ取りのようなお菓子で、一度食べると病みつきになる美味しさ。この店はチョコレートも美味しいので“ボンボンショコラ”もお勧め。自家栽培の丹波小豆で作った京都「仙太郎」の“ぼた餅”や“もっち等”も地味だがなかなかの逸品。有名弁当が集まる「弁当セレクション」では、大阪新世界「梵」のビーフカツレツが購入できる。また、以前のグルメバイブルで紹介した大阪「モンシュシュ」の堂島ロールや「銀座若菜」の漬け物もある。さらに、地下3階にある肉のフロアも充実しており、「片葉三」では熟成した「古代牛」や「仔牛」などをオーダーカットで購入でき、「二幸」ではブランド豚「東京X」を、「伊藤和四五郎商店」ではブランド鶏をそれぞれ購入できる。また、この階にはハード系パンで有名なパリの高級ブーランジェリー「ドミニク・サブロン」もある

東京都中央区銀座4-6-16   
電話番号:03-3562-1111
営業時間:10時〜20時 
アクセス:3頁 「銀座周辺地図」 参照

歐林洞(おうりんどう)
ORINDO 銀座店

 鎌倉に本店を構える洋菓子店。この店の名物は「パウンドケーキ」と「パトロン」。僕のお勧めは「パウンドケーキ」で、種類は季節によって変わるが、オレンジとアプリコットが一押し。何と言ってもこの店のパウンドケーキはしっとりとしていて 素材の香りが生きている。ちなみに、「パトロン」は金の卵のような紙に包まれた洋酒風味のマロンとチョコレートのお菓子。

中央区銀座3-6-1松屋銀座本店 B1F   
電話番号:03-3567-1211
営業時間:10時〜20時 
予算:パウンドケーキ1300円、パトロン(4個)1400円 
アクセス:3頁「銀座周辺地図」参照 
お勧めポイント:シットリした至高のパウンドケーキ

紫野和久傳 丸の内店

 京都の人気日本料理店・和久傳がプロデュースする和菓子販売を中心とした店。東京国際フォーラムからすぐの場所にある。名古屋の「ミッドランドスクエア店」と同様に、四季折々の商品「おもたせ」の販売コーナーと喫茶スペースがある。この店の名物は、蓮根粉と和三盆で練り上げたプルプル食感の「西湖(せいこ)」。これは、日本料理店の和久傳の各店のデザートとして供される名物菓子である。また、和久傳のコース料理の中で炙って出される名物「からすみ餅」も、季節限定の逸品。なお、和久傳の商品「おもたせ」は、ネット上からも購入できる。
( http://www.wakuden.jp/shop/catalog/ 

千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1階    
電話:03-3240-7020
定休日:無休(年末年始を除く) 
営業時間:10時半~19時 
予算:塩鯖寿司2100円、西湖(せいこ)3個:787円 
アクセス:①東京フォーラム・ホールB5、B7の出口を出て信号を渡るとすぐ右の目の前に見える大きなビル。東京国際フォーラム・ホールB5、B7出口より徒歩1分。②JR有楽町駅国際フォーラム口を出て左へ。東京国際フォーラムとビックカメラの間の通りを皇居方面に 進み、信号を右折して東京国際フォーラムに沿って進む。次のT字路の信号を左折してすぐ右側。JR有楽町駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:東京国際フォーラム、ビックカメラ 
お勧めポイント:塩鯖寿司と西湖は京都お土産の必須アイテム 

資生堂パーラー 銀座本店ショップ

 

 この資生堂パーラー銀座本店では、この店でしか購入できない限定アイテムが20点ほどある。なかでもお勧めなのは「スペシャルチーズケーキ」。酪農王国デンマークのクリームチーズとサワークリームを使い、1本1本手作りで仕上げたもの。その濃厚さと爽やかな酸味のバランスは絶妙。本店にくることが出来ない方は、駅や空港で購入可能な量産品・資生堂「チーズケーキ(SS〜L)」を購入してみてほしい。そしてもう一つのお勧めは、「ノワ・ド・バカヌ カラメルショコラ」。ピーカンナッツをキャラメル味のチョコレートでコーティングしたその食感と豊かな香りはまさに絶品。人気の「花椿ビスケット」は通常百貨店などでは「金缶」と「白缶」しか販売していないが、この本店には素材を厳選し、手焼きで焼かれた最高級品の「黒缶」も販売している。ちなみに、サクサクしたクランチ状のチョコ菓子「ショコラヴィオン」抹茶味は、昨年度の「どこでも買える東京土産ベスト3」の第3位であった。

中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル1階    
電話:03-3572-2147
定休日:無休 
営業時間:11時~21時 
予算:スペシャルチーズケーキ3150円、ノワ・ド・バカヌ カラメルショコラ1050円 
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「フェラガモ」、「とらや」の前を通り、少し進むと角にある赤褐色の建物。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。②東京メトロ新橋駅1番出口を出て野村証券の前を通り、次の信号を左折して中央通りに出る。銀座方面に進み、高速道路の下をくぐって「博品館」の前を少し進むと角にある赤褐色の建物。東京メトロ新橋駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:トイパーク博品館(玩具店) 
お勧めポイント:ここでしか購入できない美味しいスイーツ 

フレデリック カッセル
Frédéric Cassel 銀座三越店

 フレデリック・カッセルは、パリ郊外の古都・フォンテーヌブローに店とアトリエを構えるパティシエ兼ショコラティエである。また、世界最高レベルの菓子職人集団「ルレ・デセール・インターナショナル」の会長でもある。彼の店は本店の他、ドイツ・ベルリン店、モロッコ・カサブランカ店、そして日本には東京のこの店と京都店がある。この店のボンボン・ショコラは「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のガナッシュやプラリネと同様、滑らかで香り高く、どれもお勧めである。そしてこの店のもう1つの名物は、2010年にベスト・ミルフィーユに輝いた濃厚な「ミルフイユ・ヴァニーユ」であるが、こちらはお勧めと言うほどではない。

東京都中央区銀座4-6-16   
電話番号:03-3562-1111
営業時間:10時〜20時 
予算:ショコラ詰め合わせ1470円(4個)~ 
アクセス:3頁「銀座周辺地図」参照 
おすすめポイント:滑らかで香り高いボンボン・ショコラ

銀座マネケン

 大阪のローゼンが展開する焼きたてワッフル店。日本初の本格ベルギーワッフル店として梅田にオープン以来、現在は西日本を中心に出店している。僕は大阪梅田で購入して以来ファンとなり、神戸に行ってはJR三宮駅店で購入し、京都に行ってはJR京都駅構内にあるJR京都駅店で購入している。ワッフルは、小麦粉と砂糖というシンプルな材料ゆえに味に差が出やすい。マネケンはベルギー産の粒状パールシュガーにこだわり、表面をカリッと香り高く仕上げている。その場ですぐに食べた方が、香りとサクサク感がより楽しめる。種類はいろいろあるが、持ち帰って温め直して食べることを考えれば、シンプルな「プレーン」か「メープル」がいい。時間をおいて食べる場合は、オーブントースターで軽く焼いて食べるのがお勧め。なお、東京には銀座マネケンの他、JR秋葉原駅店がある。また、ネット上で通信販売も行っている( http://www.manneken.co.jp/index.html )。

中央区銀座5-7-19 第一生命銀座フォリービル1階   
電話:03-3289-0141
定休日:無休(年末年始は休み)
営業時間:11時~22時
予算: プレーン126円、メープル147円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出たら目の前。東京メトロ銀座駅より徒歩1分。
最寄りのランドマーク:三愛ビル

岡埜栄泉「豆大福」

 東京三大大福の中で芸能人御用達といえば、原宿「瑞穂」の豆大福が有名。しかし、餅の中に入っている赤豌豆以外は、餅の食感や餡など、全てこの岡野栄泉の方が上回っている。外の餅の食感はまさに耳たぶよりも柔らかである。中の漉し餡も黒糖が入っているのでは?思うくらいコクがあって滑らか。甘さも瑞穂より抑え気味でシットリしている。僕は「瑞穂」で買うなら香り高い「瑞穂最中」の方だと思うが、いずれも甘さはしっかりしている。

港区虎ノ門3-8-24   
電話:03-3433-5550
定休日:日曜、祝日 
営業時間:月曜〜金曜:9時〜17時、土曜:9時~12時 
予算:豆大福242円 
アクセス:東京メトロ(銀座線)虎ノ門駅4番出口を出て反対方向へ向かい、「三菱東京UFJ銀行」の角を左折。桜田通りを進み、「徳島県虎ノ門ビル」、「虎ノ門2丁目の交差点」を過ぎるとすぐ左。
東京メトロ虎ノ門駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:虎ノ門2丁目の交差点 
お勧めポイント:芸能人御用達の有名大福「瑞穂」を上回る美味しさ 

大丸東京店デパ地下の
      お弁当ストリート

 2012年にリニューアルオープンし、日本最大級のデパ地下が誕生した。目玉は日本一のお弁当売り場。全長60mのエリアに23店舗、55ブランド、1000種以上のお弁当が並び、質、量ともに日本ナンバーワンのお弁当ストリート。圧巻は「お肉の細道」と称される肉を使用したお弁当のストリート。牛タンやステーキ、唐揚げ、親子丼などがその場で実演調理され、出来たて熱々の弁当がいただける。常時販売されている最も高額な弁当は、東京五反田の人気店「ミート矢澤」の「極味(きわみ)弁当」の9600円。これはA5ランクの黒毛和牛を使用したもので、サーロインステーキ、シャトーブリアン(ヒレの芯)ステーキ、ハンバーグステーキの3つを一度に楽しめる肉食外国人も大満足の弁当。まさに、肉マニア垂涎のオールスター弁当なのだ。しかしながら実際に食べてみると、A5ランクの霜降りステーキばかりなので、脂っこすぎて途中で食べ飽きてしまう。僕は半分を残し、残りはホテルに持ち帰ってやっと食べたほど。むしろ、同じ店舗で販売されているこちらも行列ができる恵比寿の系列店「ブラッカウズBLACOWS」のハンバーガーの方がお勧めである。今回は「アボガドチーズバーガー」を試してみたが、「メゾン・カイザー」とのコラボで作ったバンズや黒毛和牛のパティ、そして自家製タルタルソースとBBQソースが素晴らしいハーモニーを奏で、つけ合わせについてくる網型の「プレミアムフライドポテト」もビールのつまみとして最高であった。 
 この他、「お肉の細道」には芸能人に人気の「叙々苑」の「特選ロース薄切り弁当」や「カルビ焼肉弁当」もある。前日までの予約限定で豪華焼肉会席弁当「游玄」も購入できる。ちなみに、こちらの弁当は、デパ地下最高金額の1万円である。(2013年7月追加) 

千代田区丸の内1-9-1 大丸百貨店東京店内   
電話:03-3212-8011
定休日:無休(元日を除く) 
営業時間:【平日】10時〜21時、【土日・祝日】10時〜20時 
予算:アボガドチーズバーガー1500円、特選ロース薄切り弁当3400円 
アクセス:JR東京駅八重洲北口を出てすぐ。東京駅八重洲北口から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:JR東京駅八重洲北口 
お勧めポイント;1000種以上のお弁当が並ぶ質、量ともに日本ナンバーワンのお弁当ストリート

和楽紅屋の
「和ラスク」


大丸百貨店東京店、品川駅・駅ナカecute品川

 「和楽紅屋」は、カリスマパティシエ辻口氏が展開する和菓子店。彼の店は、自由が丘の「モンサンクレール」と名古屋の「フォルテシモ アッシュ」以外は、ロールケーキを販売している「自由が丘ロール屋」、チョコレートを販売している「ル ショコラ ドゥ アッシュ」、和のテイストのお菓子を販売している「和楽紅屋」など、テーマ毎に特化している。和楽紅屋は、かつて和菓子屋であった実家への思いを込めて立ち上げたといわれている。「米ロール」など、いろいろ美味しいアイテムが揃っているが、僕の一押しは和三盆で仕上げた「和ラスク」。サッパリとしていながらコクがあり、絶妙な甘さはありそうでない味。和楽紅屋は東京駅の大丸百貨店東京店の他、品川駅の駅ナカ「ecute品川」にもあり、新幹線で帰るときのお土産として最適。

http://shop.cake-cake.net/waraku_beniya/cate1_select.phtml

千代田区丸の内1-9-1 大丸百貨店東京店内   
電話:03-3212-8011
定休日:無休(元日を除く)
営業時間:10時~20時
予算:和ラスク(5袋10枚入り)600円
アクセス:東京駅八重洲北口を出てすぐ。東京駅八重洲北口から徒歩1分。

 

東京ショコラトリーの
「東京しょ・こ・らラスク」

→  前述を参照 
予算:東京しょ・こ・ら・ラスク・リッチフレーク(9個入り)1050円

ARINCO TOKYO STATIONの

「TOKYO STATION塩キャラメルロール」


東京駅一番街1階おみやげプラザ内

 京都嵐山に本店のあるロールケーキ専門店の「ARINCO」。東京駅限定なのが「TOKYO STATION塩キャラメルロール」とその高級版「トーキョーキャラメルロールプレミアム」。僕のお薦めは、価格の安い「TOKYO STATION塩キャラメルロール」の方。こちらの方が、塩のしょっぱさとキャラメルのバランスが良く、味に立体感がある。また、米粉?と思わせる真っ白なバニラ生地は独特のモチモチ感があり、まるでハンペンのような不思議な食感。

千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街1階おみやげプラザ内   
電話:03-5222-6003
定休日:無休
営業時間:9時~20時半(土日・祝日は20時まで)
予算:TOKYO STATION塩キャラメルロール1500円
アクセス:JR東京駅八重洲北口と大丸百貨店の間。東京駅八重洲北口から徒歩1分。

東京駅改札内(駅ナカ)の「グランスタ」

 東京駅の駅ナカには、デパ地下のような“グランスタ”と全国の有名駅弁を取り扱う“駅弁屋 祭 グランスタ店”がある。特に、グランスタ・ダイニングの「ニッポンの駅弁(03-3212-4088)」では、「賛否両論」など有名料理店がプロデュースした駅弁が販売されている(季節によって店が入れ替わるが、この時期は賛否両論が良かった)。さらに、スーパーの紀ノ国屋でも様々な自家製弁当、コラボ弁当が販売されている。また、温かい弁当を食べたいという方には、イートイン・スペース店のテイクアウトがお勧め。例えば、「赤坂璃宮」がプロデュースするチャーハン専門店「東京炒飯」のテイクアウトも可能なのだ。グランスタの一押しは、神戸グルメバイブルでも紹介した伊トリノのチョコレート店「カファレル(03-3284-2121)」。とりわけ、この店で入手困難な名物ケーキ「ジャンドゥーヤ」と僕が日本一のチョコロールケーキと思う「ジャンドゥーヤロール」は外せない。また、「はせがわ酒店(03-6420-3409)」は、知る人ぞ知る日本酒の有名酒店。静岡の「磯自慢」や福井の「梵」などのレアアイテムも置いている。もしも、平和酒造が日本酒で作りあげた幻の「ゆず酒」が売っていたら、迷わず購入しよう。ソーダ割りにして飲むと、柚のフレッシュな風味が最高だ。また、180ml入りのかわいい日本酒のミニボトルも多数揃っており、新幹線の車内で駅弁をつまみにやるのもいい。隣には日本酒バーも併設されており、新幹線に乗る前に一杯飲むこともできる。「ピエール・マルコリーニ(03-5220-4560)( http://www.c-c-c.co.jp/shopping/ )」のチョコ・パレファンは僕が最も好きなチョコレート。「まめぐい(03-3287-4884)」は、日本手拭い専門店「かまわぬ」が経営する店。飴、あられ、お茶などが売られているが、凄いのは、その商品を包むミニ手拭い(27×27cm)。カラフルで可愛い手拭いが約200種類揃っており、どちらかというと、商品よりも手拭いの方が主役のようだ。また、八重洲中央改札口近くにある「駅弁屋 祭 グランスタ店」は、全国各地の有名駅弁などを200種類以上取り揃える駅弁の専門店。中でも、僕のお勧めは「賛否両論の弁当」と「えび 千両ちらし」、「牛肉どまん中」など。帰りの新幹線の中で食べても、お土産として持って帰っても喜ばれる。

 

定休日:無休
営業時間:グランスタ:月曜~土曜8時~22時、日曜・祝日8時~21時
     グランスタ・ダイニング:7時~22時半

「駅弁屋 祭 グランスタ店」

 東京駅の駅ナカには、デパ地下のような“グランスタ”と全国の有名駅弁を取り扱う“駅弁屋 祭 グランスタ店”がある。特に、グランスタ・ダイニングの「ニッポンの駅弁(03-3212-4088)」では、「賛否両論」など有名料理店がプロデュースした駅弁が販売されている(季節によって店が入れ替わるが、この時期は賛否両論が良かった)。さらに、スーパーの紀ノ国屋でも様々な自家製弁当、コラボ弁当が販売されている。また、温かい弁当を食べたいという方には、イートイン・スペース店のテイクアウトがお勧め。例えば、「赤坂璃宮」がプロデュースするチャーハン専門店「東京炒飯」のテイクアウトも可能なのだ。グランスタの一押しは、神戸グルメバイブルでも紹介した伊トリノのチョコレート店「カファレル(03-3284-2121)」。とりわけ、この店で入手困難な名物ケーキ「ジャンドゥーヤ」と僕が日本一のチョコロールケーキと思う「ジャンドゥーヤロール」は外せない。また、「はせがわ酒店(03-6420-3409)」は、知る人ぞ知る日本酒の有名酒店。静岡の「磯自慢」や福井の「梵」などのレアアイテムも置いている。もしも、平和酒造が日本酒で作りあげた幻の「ゆず酒」が売っていたら、迷わず購入しよう。ソーダ割りにして飲むと、柚のフレッシュな風味が最高だ。また、180ml入りのかわいい日本酒のミニボトルも多数揃っており、新幹線の車内で駅弁をつまみにやるのもいい。隣には日本酒バーも併設されており、新幹線に乗る前に一杯飲むこともできる。「ピエール・マルコリーニ(03-5220-4560) http://www.c-c-c.co.jp/shopping/ )」のチョコ・パレファンは僕が最も好きなチョコレート。「まめぐい(03-3287-4884)」は、日本手拭い専門店「かまわぬ」が経営する店。飴、あられ、お茶などが売られているが、凄いのは、その商品を包むミニ手拭い(27×27cm)。カラフルで可愛い手拭いが約200種類揃っており、どちらかというと、商品よりも手拭いの方が主役のようだ。また、八重洲中央改札口近くにある「駅弁屋 祭 グランスタ店」は、全国各地の有名駅弁などを200種類以上取り揃える駅弁の専門店。中でも、僕のお勧めは「賛否両論の弁当」と「えび 千両ちらし」、「牛肉どまん中」など。帰りの新幹線の中で食べても、お土産として持って帰っても喜ばれる。

 

定休日:無休
営業時間:グランスタ:月曜~土曜8時~22時、日曜・祝日8時~21時
     グランスタ・ダイニング:7時~22時半

東京駅一番街の「東京ラーメンストリート」

「東京キャラクターストリート」


東京駅一番街地下1階

 東京駅八重洲口地下1階にある一番街には、「東京ラーメンストリート」と「東京キャラクターストリート」がある。東京ラーメンストリートには、「六厘舎」をはじめ、「斑鳩」、「けいすけ」など、一世を風靡した有名店が集結している。中でも、僕の一番のお勧めは、魚介系つけ麺の「六厘舎TOKYO(03-3286-0166) >>うどん・蕎麦・ラーメンの頁  モーニングの頁 参照」。しかし、東京でもナンバーワンの行列店なので、開店前に行かないと長時間待つこと必至。しかし、かつての旧・大崎の本店で1~2時間屋外で待つことを考えると、こちらの方がまだマシな方。また、早い時間に行くと、つけ麺の土産の購入も可能。
 東京キャラクターストリートには、在京テレビ局のキャラクター製品(日本テレビのズーミンなど)や人気キャラクターグッズショップ(ハローキティショップ、トミカショップ、レゴショップ、ウルトラマンショップ、スヌーピーショップなど)15店舗が集合している。子供や孫のお土産にいいかも。

営業時間:東京ラーメンストリート:11時~22時(六厘舎と麺や七彩は、7時半~9時45分まで朝ラーメンあり。 ※モーニングの頁参照 。一部の店舗は早く閉店。)
東京キャラクターストリート:10時~20時

日本橋タカシマヤ

 日本橋には三越本店と高島屋本店の2大デパートがあるが、食料品に関しては高島屋の方が魅力的な商品が多い。秋にかけて販売される野田岩の天然鰻の蒲焼き(1串1万円前後)。新潟「加島屋」の鮭茶漬け。干物専門店「丸赤」の鯵の干物。お総菜や弁当では、京都「菊乃井」の真葛弁当(3990円)と華頂弁当(5250円:ともに3日前までの予約が必要)、東京「吉兆」の弁当(5250円:弁当は前日までの予約が必要)などが購入できる。また、ハード系パンで有名な世田谷の「シニフィアン・シニフィエ」のパンも購入できる。鎌倉が本店の「宗達」は昆布の専門店で、実は大阪の行列昆布店「神宗」と同じオーナーが経営しているらしい。つまり、「神宗」の関東版であり、作り方も同じスッポンのスープで炊いて作っている。違いは、「宗達」の方が関東好みに甘さを抑えて昆布が硬めになっていること。また、「魚久」は東京日本橋が本店の魚介京酒粕の専門店。千枚漬けで有名な京都の「村上重」などもある。特にお勧めは全国の美味しいものを揃えている「味百選」のコーナー。僕が博多に行くと必ず購入する「大東園のユッケジャンスープ参鶏湯」や「い津みのふくのオイル漬け・コンフ」、岐阜「キュルノンチェの白カビ熟成乾燥ソーセージ」、京都「泉門天の餃子」、銀座「煙事の燻製チーズ」、岩手県釜石「中村家の海宝漬」、北海道むかわ町「大野商店のししゃも」など、厳選された絶品お取り寄せ商品のオンパレード。

東京都中央区 日本橋2-4-1 4-1  
電話番号:03-3211-4111
営業時間:10時〜20時 
アクセス:東京メトロ(銀座線、東西線)日本橋駅B1出口を出てすぐ。東京メトロ日本橋駅から徒歩2分。

日本橋 長門の「久寿(くず)もち」

 以前掲載していた「たいやき神田達磨 八重洲店」が閉店してしまったため、何か良いお土産がないかと探していたところ、まさに灯台もと暗し。元あった店の並びにこの店を発見。調べてみると、かなりの老舗店のようだ。店の名物は「久寿も ち」と「切り羊羹」であるが、「久寿もち」の方が絶対にいい。
 「久 寿(くず)もち」というネーミングであるが、原料はわらび粉なので、いわゆる“わらび餅”である。きな粉をまぶしているが、黒蜜は付いていない。そのプルプルとした食感が素晴らしく、甘さもちょうどいい。しかも、値段もかなり安いので、お土産としては最適である。東京駅の八重洲口からも近く、アクセスも抜群。ちなみ に、賞味期限は2日間である。

中央区八重洲3-1-3 日本橋長門ビル1階    
電話:03-3271-8966
定休日:日曜・祝日 
営業時間:10時~18時 
予算:久寿もち850円 
アクセス:①東京メトロ(銀座線、東西線)日本橋駅B3番出口(丸善東急ビル)を出て右へ。「丸善」の角を右折し、東京駅方面へ向かう。信号を渡り、牛めしの「松屋」が見えるとそのすぐ先。東京メトロ日本橋駅より徒歩2分。②東京駅八重洲北口を出て、「アコム」や「イーオン」の看板の見える日本橋方面へ横断歩道を渡る。角に「チケット」と「本間ゴルフ」がある通りを進むとすぐ右。東京駅八重洲北口から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:丸善、本間ゴルフ、イーオン

うさぎや 中央通り店、本店

 古くからの交通の要所であった日本橋から銀座にかけては多くの和菓子店があるが、僕の一押しはこの店の「どらやき」。中央通り店は「コレド日本橋」の斜め向かいにあり、本店はこの店の横の小路を入った角のところにある。「どらやき」の生地自体はそれほどしっとり感がなく普通だが、中の粒餡の美味しさは驚くほど小豆の香りが鮮烈で濃厚。この粒餡を使用した「通り小町もなか」は、皮の香ばしさこそ銀座の有名店「空也」に譲るが、粒餡(粒餡と漉し餡の2つから選べる)は、こちらの方が香り高く美味しい。

中央通り店:中央区日本橋1-3-8 ディアマントビル1階   
本店:http://goo.gl/maps/QRU3 日本橋ファーストビル1階   
電話:中央通り店:03-3271-9880、本店:03-3271-9910
定休日:土曜(本店のみ)、日曜、祝日
営業時間:9時半~18時
予算:どらやき190円、通り小町もなか100円
アクセス:中央通り店:東京メトロ(銀座線、東西線)日本橋駅B11番出口を出てすぐ。
最寄りのランドマーク:コレド日本橋

ピエール・マルコリーニの
「パレファン」

 僕の最も好きなチョコレート「パレファン」。一口で頂ける大きさ、カカオの香りと苦み、表面が硬く中が柔らかな食感のグラデーションなど、全てが完璧。
>>スイーツの頁を参照 

予算:パレファン(9枚)2205円
販売:羽田第2ターミナル

Pastelの
「なめらかプリン」

愛知県から全国区になったプリン専門店。

予算:なめらかプリン294円、たっぷりイチゴなめらかプリン380円
販売:羽田第2ターミナル

予算:なめらかプリン294円、たっぷりイチゴなめらかプリン380円
販売:羽田第2ターミナル

銀座若菜の漬け物「利尻昆布大根」、
「江戸ごぼう」、「水茄子漬け」

 銀座の漬物店。夏限定の「水茄子漬け」が美味しいが、通年して販売される「利尻昆布大根」、「江戸ごぼう」、「べったら漬け」なども美味しい。

予算:利尻昆布大根525円
販売:羽田第1・第2ターミナル

加島屋の
「さけ茶漬け」

 新潟を代表するお土産。類似品の鮭フレークとは全く異なる本物の美味しさ。瓶と少量パックの2種類がある。そのまま白い御飯にのせて食べて良し、鰹節でとった出汁をかけて茶漬けにしても良し。

予算:さけ茶漬け(瓶)2310円
販売:羽田第2ターミナル内SMILE TOKYO

茅乃舎の
「生七味」と「だし

 こちらは福岡を代表するお土産。「生七味」とは、唐辛子、山椒、柚、黒ごま、青のり、生姜、海塩を合わせて作ったもの。御飯にのせても、柚コショウのように鍋の薬味として使っても良い。また、「芽乃舎」はティーバック様のいろいろな出汁も販売している。「煮干しだし」、「野菜だし」、「茅乃舎だし」などがあり、それぞれの料理に合う使い方が書いたお料理読本が付いてくる。

予算:生七味1260円、だし(8g×22袋)1575円
販売:羽田第2ターミナル内SMILE TOKYO

新宿 モモンガ

 西武新宿駅に近い“新宿職業安定所前”交差点にあるラーメン店。この店は医局のホームページメンテナンスを担当している 「AOD group」 の西川社長から教えてもらった店である。歌舞伎町から近いせいか、平日は夜遅くまで営業している。実はこの店、「海老つけめん」で有名なラーメン店であるが、同じ海老つけ麺で人気の「五ノ神製作所(→ 銀座グルメバイブル・ちょっと遠いけれど旨い店・新宿編の頁を参照)」 の支店が近くにある。この店のラーメンは「海老つけめん」と「辛海老つけめん」の他、細麺を使用した「醤油つけめん」、通常のラーメンの「海老らーめん」、「辛海老らーめん」、「醤油らーめん」、「塩ラーメン」などがある。さらに、これらにはチャーシュー3枚と味玉がトッピングされた「特製・・・」がある。 
 店の中はコの字型のカウンター席のみしかなく、「五ノ神製作所」ほど混んでいない。店内に入ると、歌舞伎町らしくアップテンポの曲が大音量で流れている。先ずは自動券売機で食券を購入。まずは初めてなので、トッピングを増量した名物の「特製海老つけめん」をチョイス。「五ノ神製作所」の「海老つけ麺」と同じようなものかと思いきや、全然違うのである。まず、こちらの店の麺はやや縮れた平麺に近い太麺で、色もくすんだ黄色をしている。手打ちなのか?麺の太さが多少ばらついている。しかしながら、プリッとした弾力とコシがあり、なかなか良い。麺のボリュームも異なり、こちらの並は200gと少なめであるが、無料で大盛りにできる。「五ノ神製作所」と同様にほんのりと甘みを感じるつけ汁は、無化学調味料のスープで、「五ノ神製作所」のものよりも濃厚さに欠ける。それでも、こちらの方がむしろ自然で洗練された後味の良いスープなのである。また、つけ汁の中には砕いたナッツが入っている。具材も「五ノ神製作所」とは異なり、つけ汁とは別盛となっている。豚と鶏の2種類のチャーシューは同じであるが、こちらの方は甘さが抑えられ、ローストされている。メンマも厚切りではなく、ハープが香る細い穂先メンマである。さらに、麺にはパクチーと鷹の爪がのっており、これがスープと絶妙に合う。
 「醤油らーめん」の麺は、全粒粉なのであろうか?茶色い色をしたストレート細麺ながら、小麦が香るコシのある麺である。スープはサッパリとした鶏ガラベースの透明度のある魚介系で、インパクトはないものの、後からジンワリと旨味を感じる美味しいスープである。また、シットリとした鶏チャーシューも美味しい。(2013年10月追加

新宿区歌舞伎町2-46-7 第3平沢ビル1階 地図 
電話番号:03-3209-0720
定休日:無休
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜23時45分、【土日・祝日】11時半〜21時45分
予算:特製海老つけめん1050円、海老つけめん
アクセス:JR新宿駅東口を出て、「新宿アルタ」方向へ渡り、「新宿アルタ」左横の通りを通って西武新宿駅方面へ向かう。斜め左方向に茶色の高い建物「新宿プリンスホテル」が見えるので、そちらに向かうと西武新宿駅に至る。駅に沿った通りを更に進むと、新宿職業安定所前の信号に出るのですぐ右側。JR新宿駅東口から徒歩12分。
最寄りのランドマーク:新宿アルタ、新宿プリンスホテル、西武新宿駅
お勧めポイント:無化学調味料の美味しい海老つけめんが味わえる

五ノ神製作所

 夜になると人通りのなくなる裏通りにある人気のつけ麺店。この店を一躍有名にしたのは今流行の“海老スープ”を使った「海老つけ麺」。本店は青梅市にある「らーめん・つけ麺 いつ樹」で、この店は「五ノ神製作所」という別ブランドの2号店。現在、大久保に3号店、そして間もなく4号店がオープン予定である。スタッフは全員若くとても活気がある。この店は中で待たずに外で待つシステム。先ずは店内の自動券売機で券を購入してから、外で待つのだ。すると、オシャレな帽子をかぶった若い店員がテキパキと整理して案内していく。店内はL字のカウンター席のみであるが、ゆったりとして広め。入り口にある紙エプロンやお手ふき、そしてお冷やなどはセルフサービス。つけ麺は「海老つけ麺」、「海老味噌つけ麺」、「海老トマトつけ麺」3種類であるが、今回は具が全部入った「海老つけ麺・全部入り」を選択。
 麺は極太のストレート麺で、全粒粉なのだろうか?色は茶色で粒々の粒子が見える。コシはあるものの、低加水のせいか弾力がなくイマイチであるが、並盛りでも450g、小盛りでも350gとかなりのボリュームだ。小盛りにすればトッピングを1つサービスしてもらえる。僕は小盛りにしたため、「全部入り」に入っていない「(モッツアレラ)チーズ」をトッピング。海老のエキス満載のつけ汁は、エグ味がなく、豚骨スープとのバランスも良く、塩味もピッタリ。もしも、つけ汁が足りない方は無料で追加をもらえるサービスも。一方、チャーシューは美味しいものの、厚切りのメンマや味玉は味付けが甘過ぎで、全体的にはアンバランスな感じがするが、これは好みの問題であろう。また、チャーシューは、豚のチャーシューと鶏チャーシューの2種類が入っている。それにしても、この店の濃厚なつけ汁には黒烏龍茶が合う。(2013年10月追加)

渋谷区千駄ヶ谷5-33-16 シャトレ−新宿御苑第一1階 地図 
電話番号:03-5379-0203
定休日:無休
営業時間:【月曜〜金曜】11時〜15時、17時〜21時、【土日】11時〜21時
予算:海老つけ麺・全部入り1050円、海老つけ麺750円、黒烏龍茶200円
アクセス:JR新宿駅新南口を出て、新宿タカシマヤに沿って右方向へ進む。左側にHISが見えたら、その手前の通りを左折して突き当たりを右折すればすぐ。JR新宿駅新南口から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:新宿タカシマヤ、HIS
お勧めポイント:海老つけ麺で有名な行列つけ麺店

風雲児

 新宿で今最も勢いのあるつけ麺店である。店の前には行列スペースがあまりないため、道路を挟んだ向かいの公園まで行列を作っている。しかも、中に入ってから再びカウンター席の後ろの壁に沿って並ばなければならない。昼間はかなり待たなければならないが、夜はそれほど待たずに入ることができるので、並びたくない方は夜がお勧め。店内はL字型のカウンター席のみしかなく、それほど広くない。
 先ずは券売機で食券を購入。メニューを見ると、つけ麺の他に「らーめん」や名古屋名物の「まぜそば」もある。今回はトッピング具材が全部入った「得製つけめん」の並盛りをチョイス。何も言わなければ冷たく締められた“冷もり”となるが、“熱もり”を注文している常連客もチラホラ見受けられた。つけ麺の麺は少し縮れた太麺で、レモンイエローの色白である。コシがある上にプリっとした弾力があって良い感じだ。つけ汁はドロッとしてかなり濃厚な豚骨スープ。醤油味の魚介系スープであるが、「めん徳二代目 つじ田(→ 銀座グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」のように魚介に由来する酸味はあまり感じられない。かなり塩味がきつく、味も甘めなので、人によって評価は分かれるかも知れない。メンマや味玉、刻みチャーシューなどの脇役陣も美味しく、総合的には完成度の高い魚介系つけ麺であった。ちなみに、店内ではお持ち帰りのお土産つけ麺も販売している。(2013年10月追加)

渋谷区代々木2-14-3 北斗第一ビル地下1階地図
電話番号:03-6413-8480
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時〜15時、17時〜21時(売り切れ次第終了)
予算:つけめん750円、得製つけめん950円
アクセス:JR新宿駅南口を出て甲州街道(国道20号)を右へ進む。跨線橋を下って「ルミネ」の前の信号を渡り、甲州街道を更に進む。「ワタナベウェディング」、「ヤマダ電機LABI新宿西口館」を過ぎ400mほど進むと、左に「NET SQJARE」、「カレーうどん千吉」が見えるので、その信号を左折。100mほど進むと左に「代々木二丁目交番」があるので、そこを右折するとすぐ左。JR新宿駅南口から13分。
最寄りのランドマーク:ルミネ、ワタナベウェディング、ヤマダ電機LABI新宿西口館
お勧めポイント:完成度の高い濃厚豚骨魚介系つけ麺

無期限休業 六本木 金魚

 六本木にあるニューハーフのショーパブである。受付で予約していることを告げて劇場に入ると、中は意外と天井が高く、左側にステージ、右側に階段状のテーブル席がある。テーブル席はいわゆる教室パターンで、テーブルは狭く若干レトロな感じがする。ショーを見るには、30分以上前に席に着き、1人ワンドリンク・ワンフードを注文しなければならない。なので、ショーの料金に加えて、ドリンクとフード代が必要となるが、フードやドリンク、ショー代全てが込みとなったコースも用意されている。ドリンク類はごく普通だが、フード類はあまり美味しくないので、フードを注文するなら「フルーツの盛り合わせ」か「フライドポテト」が無難である。ショーの合間には、踊り子(キャスト)さんたちが客席を訪れるので、彼女(?)たちとの会話を楽しむこともできる。ほとんどは地方からの一見客のようだが、中にはキャストと親しげに話す常連さんと思しき客も見受けられた。後ろの席はかなり見づらそうなので、予約の際にはできるだけ前の席を予約することが重要。
 1日2回行われるショーが始まると、天井が高い理由が判明。ステージ奥の壁が階段状に動き、これを舞台で上手く利用しているのである。艶やかな衣装に身を包んだキャスト全員がニューハーフの男性?かと思って店員さんに聞いてみると、意外や意外、全員が男性ではないとのこと。ということは女性も含まれているということになるが、僕も含めて一緒に行った3人全員が、最後までどの方が女性なのか?分からずじまいであった。
 ショーは新宿でよく見られるコミックおかまショーなどではなく、基本的にはストーリー性のある至極真面目なダンスショーなのである。ほとんどのキャストが男性であることを忘れるくらい妖艶で美しい。ショーは約1時間にわたっていろいろなストーリーのショーが繰り広げられる。シリアスなものから明るいアップテンポなものまで、想像以上に見応えがあった。なお、ショーの終了時にキャスト全員と無料の写真撮影ができるが、これを希望するには、来店時ではなく予約時に申し込まなければならないらしい。また、ショーの写真撮影は禁止であるのでご注意を。(2012年9月追加)
http://www.kingyo.co.jp/shp01.html
港区六本木3-14-17 地図
電話:03-3478-3000
定休日:月曜 
営業時間: 18時~24時:1回目19時半〜、2回目22時〜
予算:ショーチャージ4000円、ドリンク800円〜、フード780円〜、税・サービス料は飲食代の25% 
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅の3番出口を出て、右側へ進む。「ROLEX」の看板の見える側へ信号を渡って右へ進む。「板前寿司六本木店」、「たんや又兵衛」を過ぎた角(ドンキホーテ手前の角)を左折すると右に見える赤いビル。六本木駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:板前寿司六本木店、ドンキホーテ

国立科学博物館

 上野公園内にある1877年創立の科学博物館。この博物館は「人類と自然の共存をめざして」をテーマに、展示スペースが作られている。かつて、銀座グルメバイブル作成時に一度掲載したことがあるが、2015年7月に地球館がリニューアルオープンしたため、改めての再取材となった。
 階段を降りて建物に入るとラウンジやショップなどが目に留まるが、まずは券売機で入場券を購入。館内は「地球館(新館)」と「日本館(旧館)」という2つの大きな建物に分かれているが、まずは2つの建物の中央にある地下の“シアター360”を見てみよう。文字通りシアター全面が球体のスクリーンになっており、その時期毎に映し出される映像が異なっている。目の前に360°広がる映像が次々と動き、それによって独特の浮遊感を体感できる。続いて、古い建物の中にある日本館を見てみよう。2階は4万年前に日本列島に渡ってきた日本人の生活の様子を、リアルな人形を交えて再現している。3階は日本列島誕生前やその後の生き物についての展示であるが、ここでは日本を代表する首長竜化石「スズキフタバリュウ」の復元骨格標本を是非見ておきたい。
 もう一つぜひ見てほしいのは、地球館の地下3階「自然のしくみを探る」にある“霧箱”。東日本大震災のときに放射能汚染が問題となったが、普段我々が暮らしている日常空間にも、目に見えない宇宙線などの素粒子が飛んでいるのが視覚的に分かって非常に面白い。また、帰りにはミュージアムショップに立ち寄り、海洋堂の製品をお土産に購入したい。(2017年5月更新)
http://www.kahaku.go.jp

台東区上野公園7-20  
電話番号:03-5777-8600
定休日:月曜(祝日、振替休日の場合は火曜)、年末年始
営業時間:9時~16時半(金曜と土曜は19時半まで)
予算:一般・大学生620円
アクセス:JR上野駅・公園口を出るとすぐ
最寄りのランドマーク:JR上野駅、上野公園
お勧めポイント:地球と日本、科学の全てを知ることができる素晴らしい博物館

上野公園を歩いていると・・・ココです!手前の茶色のタイル張りの古い建物が「日本館」と入口入口近くにあるラウンジ入口近くにあるショップ入口近くにある「フーコーの振り子」地球が自転していることを確認できるこれが「シアター360”」。文字通りシアター全面が球体のスクリーンになっていて、その時期毎に映し出される映像が異なる。目の前に360°広がる映像が次々と動き、それによって独特の浮遊感を体感できる。残念ながら写真撮影禁止なので、内部の様子をお伝えできない「日本館」にあるこの骨格標本化石は?「スズキフタバリュウ」でしたこの目新しい建物が「地球館」内部にはエスカレーターが動物たちの剥製の数々が圧巻地下3階が僕のお勧め!これが「霧箱」飛行機雲のような白い線が宇宙線が次々と舞い降りる。普段我々が暮らしている日常空間に、この様な目に見えない宇宙線が降り注いでいることが驚きだ!

東京スカイツリーと東京ソラマチ

 今回の目的は、「銀座バイブル2012」の作成時に完成していなかった“東京スカイツリー”を取材しようというもの。東京メトロ銀座線に乗って終点の浅草駅まで行き、東武スカイツリーラインに乗り換え、新しい名称に変更された隣駅の“東京スカイツリー駅”で下車。ちなみに、東京スカイツリーへは押上駅からも行ける。東京スカイツリーの下には「東京ソラマチ」があり、中にはショッピングセンターや「プラネタリウム天空」、「すみだ水族館」などがある。 
 まずは目的である東京スカイツリーへ。土日・祝日には未だ行列ができるらしいが、この日は平日だったので5分でエレベーターに乗ることができた。料金 2000円を払い、地上350mにある「展望デッキ」へと向かう。1000円を支払えば、更に地上450mにある「展望回廊」まで行くことが出来る。4機あるエレベーターは中のデザインは全て異なっており、天上の一部がガラス張りになっているというサプライズも。エレベーターは加速感や揺れを感じず、 あっという間に展望デッキへと到着。気になったので帰りにどのくらいの時間がかかったのか測ってみると、地上までおよそ50秒で到着した。「展望回廊」から眺める景色は、東京から神奈川、千葉、埼玉までを一望でき、晴れていれば富士山はもちろん、鳥瞰図のような東京の景色を堪能できる。また、フロアの一部がガラス張りになっているところもあり、身のすくむような直下の景色を見ることもできる。 
 次に東京ソラマチにある「プラネタリウム天空」へと向かう。このプラネタリウムは「コニカミノルタ」がスポンサーとなっていて、入場料は1000円。この日のプログラムは、「星空は時を越えて」と「コブクロ 星に願いを」、「アジアンヒーリング」の計3本。10時〜21時までの間にそれぞれの作品が交代で計12回上映される。内容はプラネタリウムを使ったストーリー性のある仕立てになっていて、名古屋の 「名古屋市科学館(→ 名古屋グルメバイブル・エクスカーションの頁を参照)」 のプラネタリウムにも似ていた。このプラネタリウムの1つ下の階には、つけ麺の「六厘舎TOKYO」や大ぶり餃子の「銀座天龍」などの人気店を集めたレストラン街がある。もちろんお勧めは 「六厘舎TOKYO(→ 銀座グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 。この店は銀座グルメバイブルでも3つ星を獲得した超人気店。東京駅にある店舗は常時1時間待ちの状態であるが、「ソラマチ」にあるこの店舗は、10時半の開店時に行けば並ばなくても入れる。その後同じ東京ソラマチにある「すみだ水族館」へと向かう。広いペンギンの水槽があり、それを取り囲むように立体的に通路が配置されている。ペンギンの餌付けショーもあるが、残念ながら入場料2000円分の価値はなかった。312もの店舗が入る“東京ソラマチ”は、大きく分けて「イーストヤード」と「ウエストヤード」の2つの建物があり、それらが挟むように真ん中に東京スカイツリーが鎮座する。ちなみに、前述の「プラネタリウム天空」とレストラン街は「イーストヤード」にある。「ウエストヤード」には、「すみだ水族館」とデパートのように巨大なショッピングセンターがあり、雑貨やファッション関係のショップの他、デパ地下にも負けないくらい食料品が充実している。また、こちらにも飲食店があり、特にムーミンをテーマにしたカフェ「Moomin House Cafe」は、行列ができるほどの超人気店である。(2013年2月追加)

墨田区押上1-1-2  
電話番号:0570-55-0634(9時〜20時) 
定休日:無休 
営業時間:8時〜22時 
予算:地上350mにある「展望デッキ」まで2000円。「展望デッキ」から地上450mにある「展望回廊」まで1000円。 
アクセス:東武スカイツリーライン・東京スカイツリー駅から徒歩0分。都営浅草線、東武線・東京メトロ半蔵門線、京成押上線・押上駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:東京スカイツリー駅、押上駅 
お勧めポイント:鳥瞰図のような東京の景色を堪能できる

花見に出かけよう!東京お花見ベスト5

 今回の学会の開かれる時期は、ちょうど東京のソメイヨシノの満開時期。もしも空き時間があれば、気分転換に少し足をのばして桜を愛でてみてはいかがだろう。  1番のおすすめは、今年東京スカイツリーがオープンする「隅田公園」。ここからはスカイツリーをバックに、隅田川沿いに咲き誇る桜を見ることができる。次にお勧めなのは、皇居の千鳥ヶ淵緑道。特にボートを乗りながら見る桜は、水面近くにまで垂れ下がり、いつもと違った目線で鑑賞することができる。さらに、JR駒込駅近くにある「六義園(有料)」には京都の円山公園にあるような枝垂れ桜の大木がある。また、緑美しい「新宿御苑(有料)」では、早咲きから遅咲きまで様々な種類の桜が観賞できる。もしも恵比寿、中目黒方面に食事に行く機会があったら、目黒川沿いに並ぶ桜もなかないい。

【隅田公園】

      

東京メトロ(銀座線)、(都営浅草線)浅草駅5A出口を出て右へ進む。途中に「平成中村座」の小さな幟(のぼり)が掲げられているので、それに沿って12分くらい歩くと右の隅田川沿いに見える。
【千鳥ヶ淵緑道】

      

東京メトロ(東西線・半蔵門線・都営新宿線)九段下駅から徒歩5
【六義園(300円)】

      

JR 山手線「駒込」駅下車 徒歩7
【新宿御苑(200円)】

      

東京メトロ(丸ノ内線)新宿御苑駅1番出口から徒歩5分
【目黒川沿いの桜】

      

東京メトロ(日比谷線)中目黒駅から徒歩2分

2階建てオープンバスO Sola mioによる「はとバスツアー」

 東京国際フォーラムから最も近くお手軽なエクスカーション&アクティビティである。フォーラムの東京駅側出口を出て信号を渡り、東京駅丸の内南口へ向か途うとすぐに乗り場が見える。「’O Sola mio」とは、屋根のない2階建てオープンバスのことで、イタリア・カンツォーネ「オー・ソレ・ミオ」からつけられたらしい。この2階建てバスから見える景色は視線が高く、しかも屋根がないので爽快感がハンパでない。「’O Sola mio」を使った東京駅発バスツアーは3コースあるが、来年完成予定の「東京スカイツリー」を間近に見られる「ベストビュードライブ・東京スカイツリー」がお勧め。約1時間のコースなので、時間的にも丁度良い。晴れた温かい日に乗ると、オープンカーと同じ爽快感を体感でき、とても心地よい。あまりにも心地よかったので、新田先生と1回、新明先生と1回、計2回も乗ってしまった。もちろん2度目は、景色を見ずにほとんどグッスリ夢心地。バスはハローキティ仕様なので、周りの注目度も抜群。4歳以上が乗車可能なので、お子さんやお孫さんにも喜ばれること間違いなし。しかし、人気ツアーなので事前の予約は必須。

千代田区丸の内1-10-15   
電話:03-3201-2725
定休日:無休(ベストビュードライブ・東京スカイツリーツアーは、第3火曜と水曜日は運休)
営業時間:8時~19時(東京スカイツリーツアーは9時、11時、13時、15時、17時発)
予算:ベストビュードライブ・東京スカイツリー1500円(子供750円)
アクセス:JR東京駅丸の内南口出口を出て左へ進むとすぐ。東京フォーラムの東京駅側出口を出て信号を渡り、東京ビルTOKIA前の信号を右に高架下側に渡る。高架下をくぐらずに線路に沿って手前を左に進むとすぐ。JR東京駅丸の内南口より徒歩2分。東京国際フォーラムから徒歩3分。
最寄りのランドマーク:JR東京駅丸の内南口、東京ビルTOKIA

江戸東京博物館

 今年、テレビドラマ「JIN仁」の続編が放映され再び人気を博したが、江戸時代のテーマパークとしてお勧めなのがこの江戸東京博物館。僕の想像していたものよりもずっとお金がかかっており、かなり見応えがある。売店では、浮世絵のレプリカや古い江戸地図の復刻版なども販売されており、東京お土産としてとてもいい。

墨田区横綱1-4-1   
電話:03-3626-9974
定休日:月曜(祝日、振替休日の場合はその翌日)
営業時間:9時半~17時半(土曜は19時半まで)
予算:大人(常設展示)600円
アクセス:東京都営地下鉄(大江戸線)両国駅A4出口を出て左へ進むとすぐ目の前。JR(総武線)両国駅西口を出て右へ行くと、両国国技館が見え、手前の壁に右に行くと江戸東京博物館の表示がある。JR両国駅西口より徒歩2分。都営地下鉄大江戸線両国駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:両国国技館

国立科学博物館

 人類や動物、宇宙、科学、自然などについてとても分かりやすく展示されており、今回取材した中で最も良かった。展示物も豊富で、ゆっくり見ていたら半日くらいかかってしまうほど凄い。館内は地球館と日本館に分かれており、まずは入り口に近い中央ホールの“シアター360”を見よう。文字通り球体全面がシアターとなっており、画面が動くと独特の浮遊感を感じる。もう一つぜひ見てほしいのは、地球館の地下3階にある“霧箱”。東日本大震災で放射能汚染が問題となっているが、我々が日常暮らしている空間にも宇宙線などの素粒子が飛んでいるのが視覚的に分かって面白い。海洋堂のガシャポンなど、ミュージアム ショップで売っているお土産もいい。今回の学会期間中には「インカ帝国展(3/10〜6/24)」が開催されており、マチュピチュ遺跡を上空から見ることができるスリリングな3Dのスカイビューシアターが見所。

台東区上野公園7-20   
電話:03-5777-8600
定休日:月曜(祝日、振替休日の場合は火曜)、年末年始
営業時間:9時~16時半
予算:大人600円

国立西洋美術館

 学会の開かれる時期には、「ユベール・ロベール〜時間の庭(3/6〜5/20)」の特別展示が行われている。これに加えて“松方コレクション”が核となっている常設展示のビュッフェやモネ、ゴーギャン、ドラクロワなど巨匠たちの作品も一見の価値がある。

台東区上野公園7-7   
電話:03-5777-8600
定休日:月曜(祝日、振替休日の場合はその翌日)
営業時間:9時半~17時半(金曜は19時半まで)
予算:大人(常設展示)420円
アクセス:JR上野駅公園口を出て上野公園に入るとすぐ。JR上野駅から徒歩4~5分。
最寄りのランドマーク:JR上野駅公園口

アーティゾン美術館
 (旧・ブリジストン美術館)

 1952年に開館したブリジストン美術館が、名前も建物も新たに2020年に「アーティゾン美術館」として生まれ変わった。館内には石橋財団が所有する約2800点におよぶ美術作品のコレクションの一部が展示され、その所蔵作品は、古代美術から印象派、日本の近世美術、日本近代洋画、20世紀美術、現代美術など様々に及ぶ。
 まずは、1階でチケットを購入し、エスカレーターで2階へ上がる。2階には美術館のショップがあり、収蔵作品のカードや収蔵作品集などのグッズが購入できる。さらに、エスカレーターで3階まであがると、ここに美術館のロビーがある。ウェブで予約をした場合には直接3階まで行き、チケットを引き替えるようだ。3階でチケットを提示して入館し、専用エレベーターで5階まで上がる。そして、6階から順次、5階、4階へと下がりながら作品を鑑賞するというシステムなのである。
 ちなみに、当日チケットが1500円なのに対し、ウェブで予約すると1100円とかなりお安くなるので、必ずウェブ予約してから行くことをお勧めしたい。(2020年2月取材)
https://www.artizon.museum

中央区京橋1丁目7-2 
電話:03-5777-8600
定休日:月曜(祝日、振替休日の場合はその翌日)
営業時間:10時~17時半
予算:1500円
アクセス:東京メトロ銀座線・京橋駅6番出口を出て反対方向の日本橋方面へ向かう。「サンマルクカフェ」を過ぎ、「紳士服のコナカ」を過ぎてすぐの信号手前の右角のビル。東京メトロ京橋駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:紳士服のコナカ、京橋千疋屋

このビルです まずは、1階でチケットを購入する。ウェブで予約をした場合には直接3階まで行き、チケットを引き替えるようだ 1階入口付近。2階のミュージアムショップが見える 奥に案内とチケット売り場がある エスカレーターで2階へ 2階には美術館のショップがあり、収蔵作品のカードや収蔵作品集などのグッズが購入できる さらに、エスカレーターで3階まであがると、ここに美術館のロビーがある。ウェブで予約をした場合には直接3階まで行き、チケットを引き替えるようだ。3階でチケットを提示して入館専用エレベーターで6階まで上がる。そして、6階から順次、5階、4階へと下がりながら作品を鑑賞するというシステムなのである 無料の音声ガイドも使えます6階入口 休憩場所もオシャレです(6階) 休憩場所もオシャレです(6階) 基本写真撮影はOKです(フラッシュの使用や動画はNG) 6階展示室 5階展示室 4階展示室 4階にはインフォメーションルームもあります 中には書籍やタブレットがあります ルノワール「すわるジョルジェット シャルパンティエ嬢」青木繁「海の幸」 ピカソ「腕を組んですわるサルタンバンク」 エジプト「セクメト神像」 藤島武二「天平の面影」 モディリアーニ「若い農夫」 ルオー「郊外のキリスト」 クリスチャン・ダニエル・ラウホ「勝利の女神」

東京宝塚劇場

 宝塚歌劇は世界で日本だけにしかない女性だけのミュージカル。残念ながら東京では未だ見たことがないが、小学校の頃、古い宝塚大劇場で観たときの生演奏による圧倒的な迫力に、とても感動したことを憶えている。現在では、この「東京宝塚劇場」と兵庫県宝塚市の「宝塚大劇場」の2カ所で見ることができるようになった。なお、学会期間中は「エドワード8世(3/23〜4/22)」が上演されている。ちなみに、学会期間中の4月5日(木)は新人による公演なので、値段は半額くらいになる。コアなファンが多くいつも満員なので、早めの予約が必要。

千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル内    
電話:03-5251-2001
営業時間:基本は昼と夜の2回公演 
予算:SS席11000円、S席8500円、A席5500円、B席3500円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A5番出口を出て帝国ホテル方面に進むとすぐ。東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:帝国ホテル(の向かい)
お勧めポイント:日本だけの女性ミュージカル。

枠の取り方が解らないです

【築地で朝食】

 

井上

 築地場外市場にある老舗の中華そば店。かつて、僕が東京に来たときの朝食の店として愛用してきた店である。中華そば店とは言っても、通路を挟んで設置されたテーブルで食べる“立ち食い”スタイルの店だ。このような立ち食いスタイルの店であるにもかかわらず、朝も明けきらぬうちから行列ができる人気店なのである。以前とは異なり、最近では中国人客を中心とした外国人客の姿が目立つようになった。しかし、行列ができていても先に注文をとり、席に着くとすぐに出てくるので、あまり待たずに食べることができる点がいい。
 メニューは「中華そば」1種類だけと潔い。切り方にもよるが、チャーシューが4〜6枚くらいのっており、一見するとまるでチャーシューメンのよう。澄んだスープを口に含むと、鶏ガラや豚骨の風味に加え、野菜の甘さを感じるサッパリとした優しい味だ。まさに、昭和の屋台ラーメンを彷彿させる美味しい醤油ラーメンである。どうしても後味に旨味調味料を感じてしまうが、まあこれは許容範囲内と目をつむろう。それよりもいつも残念に思うことは、縮れた細麺が柔らかくコシが全くないこと。しかし、元々築地で働く人のための店であり、味よりもスピーディさを求められる築地なので、これも致し方ないことと割り切るしかないかも。(2017年3月追加)

中央区築地4-9-16  
電話番号:03-3542-0620
定休日:日曜・祝日、不定休(築地市場に準ずる)
営業時間:5時〜13時半
予算:中華そば700円
アクセス:東京メトロ日比谷線・築地駅1番出口を出て築地本願寺前を通り、ローソン側へ信号を渡る。更に進むと場外市場の飲食店があるので、その中にある。築地駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:築地場外市場
お勧めポイント:築地で朝ラーといえばこの店

晴海通と本願寺前の交差点ローソンを過ぎて場外市場の歩道(もんぜき通り)を進むと・・・すぐにありますココです大将がセッセと麺を茹で、若い店員がチャーシューを切り、麺の上にのせていきますチャーシューメン?と思うほどチャーシューがのっています具材はネギ、カイワレ、シナチクスープは鶏ガラと豚骨ベースで、野菜の甘さを感じるサッパリとした優しい味わい。旨味調味料は許容範囲内麺は縮れた細麺で全くコシがない。しかし、元々築地で働く人のための店であり、味よりもスピーディさを求められる築地なので、これも致し方ないことと割り切るしかない

天房(てんふさ)

 早朝から営業している唯一の天ぷらの専門店である。この店のお勧めは、芝エビを使った天丼や天ぷら。通常の天ぷら店のエビは、生きた小ぶりの車エビ(才巻き)の殻を剥いて使用し、身の甘みと、殻や頭の濃厚な香りを別々に楽しむ。しかし、この店の芝エビは、殻ごと数本まとめてゴマ油で揚げられる。身の甘さと殻の濃厚さを同時に味わうことが出来、江戸前天ぷらの醍醐味を味わうことができる。濃厚な芝エビだけだと、どうしても飽きてしまうので、お勧めは「芝エビ穴子天丼」。朝からビールを飲みたいという方には、単品の「芝エビの天ぷら」がお勧め。

中央区築地5-2-1 築地卸売市場6号館(魚がし横町)   
電話:03-3547-6766
定休日:日曜・祝日、休市日は不定
営業時間:6時半~14時、休市日の水曜営業時には10時半~
予算:芝エビ穴子天丼1400円、芝エビの天ぷら500円
アクセス:アクセス:東京メトロ(日比谷線)築地駅1番出口を出て、築地本願寺の前を通り、ローソン側へ信号を渡る。場外の飲食店を過ぎ、次の信号を渡り、昭和シェル石油のガソリンスタンドを過ぎると、都営地下鉄(大江戸線)築地市場駅A1番出口前に出る。その角を左折して市場に入り、「丸発、東発」前を過ぎ、「磯寿司」、「すしまる」、「有次」、「乾物の秋山」を過ぎると、広い駐車スペースの“水産部門仲卸エリア“に出るので、そこを左折すると見える建物(観光客の行列が見えるはず)。

最寄りのランドマーク:朝日新聞本社、国立がんセンター中央病院、場内水産部門仲卸エリア

鳥めしや 鳥藤(とりとう)分店 場内店

 場外市場の鶏肉専門店「鳥藤分店」の場内店。この店のお勧めは、世にも珍しい塩味の親子丼「親子丼しお2号」。ネーミングもさることながら、実際の味もかなり良い。鶏白湯と魚介系だしが、立派な別次元の親子丼に昇華させている。この他に、100円安い“親子丼しお”なるものがあるが、この違いは何なのか?時間の関係上、今回は確認できなかった。もう一つのお勧めは、少し味がくどくなるが「ぼんじり温玉丼」。もしも2人以上で行くときには、サッパリとコッテリの両丼を頼み、シェアして食べるのがお勧め。

中央区築地5-2-1 築地卸売市場8号館(魚がし横町)   
電話:03-3542-7016
定休日:日曜・祝日、休市日
営業時間:6~14時
予算:親子丼しお2号800円、ぼんじり温玉丼680円
アクセス:アクセス:東京メトロ(日比谷線)築地駅1番出口を出て、築地本願寺の前を通り、ローソン側へ信号を渡る。場外の飲食店を過ぎ、次の信号を渡り、昭和シェル石油のガソリンスタンドを過ぎると、都営地下鉄(大江戸線)築地市場駅A1番出口前に出る。その角を左折して市場に入り、「丸発、東発」前を過ぎ、「磯寿司」、「すしまる」、「有次」、「乾物の秋山」を過ぎると、広い駐車スペースの“水産部門仲卸エリア“に出るので、そこを左折すると見える建物(観光客の行列が見えるはず)。

最寄りのランドマーク:朝日新聞本社、国立がんセンター中央病院、場内水産部門仲卸エリア

茂助だんご

 この店の名物は、店名にもなっている団子(お勧めは“粒あん”)。持ち帰りの他、店内でも頂ける。しかし、団子単品だけでは、店内で食べることができないので、一緒に、西伊豆産天草の自家製寒天で作った「白玉クリームあんみつ」を注文するがお勧め。その他に「ぞうに」や「おしるこ(つぶ餡)」なども悪くない。なお、「茂助だんご」は銀座松屋デパートにも入っているので、ここでも購入可能。

中央区築地5-2-1 築地卸売市場1号館(魚がし横町)   
電話:03-3541-8730
定休日:日曜・祝日、休市日
営業時間:5~12時
予算:団子(粒あん)150円、白玉クリームあんみつ700円
アクセス:アクセス:東京メトロ(日比谷線)築地駅1番出口を出て、築地本願寺の前を通り、ローソン側へ信号を渡る。場外の飲食店を過ぎ、次の信号を渡り、昭和シェル石油のガソリンスタンドを過ぎると、都営地下鉄(大江戸線)築地市場駅A1番出口前に出る。その角を左折して市場に入り、「丸発、東発」前を過ぎ、「磯寿司」、「すしまる」、「有次」、「乾物の秋山」を過ぎると、広い駐車スペースの“水産部門仲卸エリア“に出るので、そこを左折する。観光客の行列の前を過ぎ、右斜め前の突き当たりに「吉野家1号店」が見えるので、その並び。

最寄りのランドマーク:朝日新聞本社、国立がんセンター中央病院、場内水産部門仲卸エリア

【築地場外探索】

 築地に来たなら場外市場だけではなく、ぜひとも場内の“水産部門仲卸エリア“も見ておきたい。ここには約750店舗もの仲卸があり、その客の大部分は飲食店関係者だが、我々一般客でも購入できる。午前9時頃になると、ほぼ店仕舞い状態になるので、行くなら活気のある午前6時~7時くらいまで。特に最近では、マグロの競りの見学が外国人に人気だ。見学する場合には、まず、勝ちどき門の前にある「おさかな普及センター1階」へ行き受付。先着120名が見学することができる(受付時間5時から満員になり次第終了。前半グループ:5時25分~5時50分、後半グループ:5時50分~6時15分に見学)。

とと一

 場外市場で、石川県能登半島産の加工海産物を販売している店。お勧めは、地元で「もみいか」と呼ばれるワタを出さずに干した「丸干いか」。軽く炙って細く切って食べると、日本酒に合うこと請け合い。他に珍しい酒肴として、猛毒で知られるふぐの卵巣の粕漬け「ふぐの子(石川県だけに製造が許されている)」や脂の乗った寒ブリを塩漬けにした「巻鰤」、烏賊ワタで作った魚醤油「いかいしる」などの伝統発酵食品もある。

東京都中央区築地4丁目14−15 松悦築地ビル1階   
03-3547-1185

促成野菜 山伝

 促成野菜とは、その名の通り促成栽培できる野菜のことをさす。料理で使うメインの野菜というより、むしろ「つま野菜」のように脇役のような存在のものが多い。目ネギ、大葉、三つ葉、木の芽、食用花などがその代表であるが、柚やカボス、スダチなども含まれるようだ。この他、この店では山葵や松茸などもいいものを揃えている。

東京都中央区築地4丁目13−10   
03-3541-6606 ‎

丸山海苔店、寿月堂本店

 ミシュラン3つ星を獲得した銀座の「すきやばし次郎」や「鮨 水谷」などの有名寿司店もこの店の海苔を使用している。「寿月堂」は、実はこの丸山海苔店が経営している菓子店で、パリのサンジェルマン通りにも(パリ以外にも国内に5店舗)支店がある。両店は同じ建物の中にあるので海苔とお菓子の両方が購入可能。丸山海苔店のお勧めは、師走の海だけでとれる青のりを含んだ「極上 こんとび」や、初摘みの旬の海苔で作る「初代 彦兵衛 佐賀のはしり」などがいい。寿月堂のお勧めは、「抹茶のフィナンシェ」。シットリとした生地に、タップリ入った抹茶の苦さとバターの香りがほど良く、日持ちもするので、どちらもお土産として最適。すぐに味わいたい方は、隣のカフェスペースで、「煎茶セット」としても頂ける。
 ちなみに、歌舞伎座タワーの「歌舞伎ギャラリー回廊(→ 銀座グルメバイブル・エンターテインメントの頁を参照)」にもカフェを備えた「寿月堂」の支店がある。

中央区築地4-7-5 築地共栄会ビル1階   
電話:03-3547-4747
定休日:日曜祝日
営業時間:9時~18時
予算:煎茶セット890円(煎茶は5種類から、菓子は抹茶フィナンシェか季節のお菓子から選べる) アクセス:①東京メトロ(日比谷線)築地駅2番出口を出て真っ直ぐ進むと、マクドナルドの見える築地4丁目交差点に出る。そのマクドナルドが入っているビルが築地共栄会ビル。②都営地下鉄(大江戸線)築地市場駅A1番出口を出て信号を銀座方面に渡る。国立がんセンター中央病院の前を通り進むと、左角にマクドナルドの入ったビルが見える。東京メトロ築地駅より徒歩3分。都営地下鉄築地駅より徒歩3分。
最寄りのランドマーク:マクドナルド、国立がんセンター中央病院

熱帯魚館
 パウパウアクアガーデン銀座店

 「熱帯魚館 パウパウアクアガーデン」は都内最大級の熱帯魚の直輸入販売店。この銀座店には700以上の水槽があり、常時100種類以上の魚やエビ、サンゴ、カメなどがいるのだ。店内に入ると、まるで水族館のようなショップで、驚いたことに熱帯魚だけでなくエイなどもいるのである。ここにいると何となく癒されて、一日中見ていても見飽きないほど。また、2階には熱帯魚を飼うための水槽やフィルターなどのアクアリウムグッズも色々揃っており、思わず僕も飼おうかなと思ってしまうくらい。(2013年5月追加)

中央区銀座7丁目17-14 松岡銀七ビル1階、2階  
電話番号:03-3545-8080 
定休日:無休 
営業時間:平日13時〜21時、土日・祝日11時〜20時 
予算:ヤマトヌマエビ5匹280円(セール時) 
アクセス:都営大江戸線・築地市場駅A3番出口を出て右へ。首都高速の陸橋を過ぎ、「なか卯」を過ぎた2つめの通りを右折するとすぐ右側。築地市場駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:築地市場駅A3番出口、なか卯 
お勧めポイント:銀座にある都内最大級の熱帯魚直輸入販売店

鳩居堂(きゅうきょどう)

 「鳩居堂」は京都にある日本伝統文具の専門店。ビルの1階から2階が店舗となっている。筆や硯などの書画用品や季節の便せん、封筒、絵葉書、お香、和紙などを扱っている。特に、硯は100万円を超えるような端渓硯などもある。お勧めは、美しく煌びやかな和紙や絵葉書、便せん、封筒、金箔シールなど。これらは日本土産としても外国人受けしそうなアイテムである。

中央区銀座5-7-4   
電話: 03-3571-4429
定休日:不定休 
営業時間:月曜〜土曜:10時~19時、日曜・祝日:11時~19 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出たら目の前。東京メトロ銀座駅より徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:三愛ビル

香十 銀座本店

 「香十」は安土桃山時代から続くお香の専門店。場所も銀座コアビルにあってとてもアクセスが良い。お香と言っても、直接火をつけて楽しむ「線香」から、炭で温めて楽しむ「練香」や「香木」まで、様々な商品を取り揃えている。形のない臭いを愛でるという日本の伝統文化を一度体験してみるのも良いかも。 なお、下記オンラインショップからも購入ができる。
http://www.koju.co.jp/shop/

中央区銀座5-8-20 銀座コアビル4階   
電話: 03-3574-6135
定休日:無休
営業時間:11時~20
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A3番出口を出たら目の前。A4出口直結。東京メトロ銀座駅より徒歩1分。
最寄りのランドマーク:日産銀座ギャラリー

REGAL TOKYO

 「REGAL TOKYO」は日本が誇る製靴メーカー「REAGL」が展開するフラッグシップブランド。既製の革靴から、木型からおこして制作する完全オーダーメイドまで、予算に合わせた靴をオーダー購入できる。2階はオーダーメイド専用となっていて、個々足に合わせた最高の革靴を、職人に一足一足手縫いで制作してもらえる。

中央区銀座1-6-13 106 GINZA BLDG   
電話: 03-3567-1400 
定休日:不定休
営業時間:10時半~20時 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B2番出口を出て「グッチ」の角を右折し、「BEAMS」、「東京電力銀座支社(裏口)」、「ZOE銀座」、「銀座ベルビア館(裏口)」、「GEOX」を過ぎ、交差点を渡った右角の建物。東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩5分。
②東京メトロ(有楽町線)銀座一丁目駅5番出口を出て右へ進み、通りを渡ったらすぐ右。銀座一丁目駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:東京電力銀座支社、MIKIMOTO Ginza 2ビル、銀座ベルビア館

モンブラン銀座本店

 万年筆やボールペンなどで知られるドイツのモンブラン。 誰もが一度は憧れる万年筆やボールペンの有名ブランドである。最近では、マックパックや財布、時計などといった独自ブランドも持つようになった。そのモンブランの日本最大の店舗がこの銀座本店である。
 2012年のグルメバイブルで紹介した48面カットのダイヤモンドが輝く「ETOILE」シリーズや、ギターとレコードをデザイン化した「ジョン・レノン エディション」などは、既に生産終了となってしまったが、今もなお面白い限定品のボールペンがいろいろとある。例えば、名盤・アビイ・ロードをオマージュしたという「ビートルズ」エディションや「ジェームス・ディーン」エディション、「トルストイ」や「シェイクスピア」といった作家シリーズなどもある。

中央区銀座7-9-11 モンブランギンザビル   
電話:03-5568-8881
定休日:無休
営業時間:11時~20時
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A3番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「松坂屋」を通り、「銀座ライオン」、「ヤマハ銀座ビル」の前を過ぎるとすぐ左角。東京メトロ銀座駅より徒歩4分。
最寄りのランドマーク:銀座ライオン7丁目ビル、ヤマハ銀座ビル

アシックスストア東京、
アディダス パフォーマンスセンター銀座

 昨今の健康ブームはジョギング・ランニングブームへと広がりをみせ、僕の周りにもジョギングやマラソンをする人が多くなった。しかし、マニアックになればなるほど、良いものを欲するのが人間の性というもの。もしも銀座周辺で、いつもと違うランニング用品を購入したいと思うなら、アシックスとGINZA SIXにあるアディダスでの購入がお勧め。「アシックスストア東京」には、足型測定器やランニング状態を映す装置があり、貴方に合ったランニングシューズをアドバイスしてくれる。さらに、会員になると、シャワー付きロッカールームを使用でき、皇居で走った後に、着替えて銀座で食事という使い方も。また、1人ランは寂しいとう方には、同好会的なナイトランに参加することができる。「アディダス パフォーマンスセンター銀座」には、各種アディダス製品の他、直営店オリジナルの製品がある。とりわけ、女性用スポーツバックなどウィメンズ商品が充実している。また、「アディダス×ポルシェ」のコラボデザイン製品も高額だが、実にクールでいい。

中央区銀座8-2-7 NTT銀座ビル1階 
電話番号:03-3572-8301
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【平日】11時〜21時、【土日・祝日】9時〜17時
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅から「Ginza Sony Park」や「不二家」、「東急プラザ銀座」のある数寄屋橋交差点へ向かう。数寄屋橋交差点から外堀通りをJR新橋駅方面に進むと右角にあるビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩4分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、外堀通り

  • 写真

(銀座 森前)雨竹庵

 現在の「銀座 森前」は、埼玉県羽生市にある「雨竹亭」が経営している都内唯一の盆栽専門店だ。看板こそそのままだが、店名は「雨竹庵」に変わっている。この店ではあまり数が展示していないが、羽生市の本店には2000点を超える国内最大級の盆栽総合施設がある。相談すれば、きっと貴方の理想の盆栽が見つかるかも。

中央区銀座7-9-10 銀七ビル1階   
電話:03-3571-4114
定休日:無休
営業時間:10時~19時
http://www.bonsai-s-cube.com/ 
アクセス:①東京メトロ銀座駅A3番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「松坂屋」、「ライオンビアホール」の前を通り、「三菱東京UFJ銀行」の信号を左折するとすぐ左。東京メトロ銀座駅より徒歩4分。②東京メトロ新橋駅1番出口を出て野村証券の前を通り、次の信号を左折して中央通りに出る。銀座方面に進み、高速道路の下をくぐって「博品館」の前を少し進むと赤褐色の「資生堂ビル」と向かいに「三菱東京UFJ銀行」がある。その信号を右折するとすぐ左。東京メトロ新橋駅より徒歩4分。
最寄りのランドマーク:資生堂ビル、三菱東京UFJ銀行

ヤマハ銀座店、銀座 山野楽器

 「ヤマハ銀座店」は、地下2階から地上12階まで全フロアが音楽のためのフロア。コンサートサロンやコンサートホールも備え、グランドピアノでは国内最大級の防音選定室がある。また、250万円のクラッシックギターを販売している「ギター、ドラム、デジタル楽器売り場」や「管楽器、弦楽器、打楽器売り場」、「クラシックCD・DVD売り場」などもある。しかし、何と言っても音楽に関する書籍売り場や楽譜売り場が凄い。「銀座 山野楽器」は、ヤマハ銀座店とほぼ同規模の店。地下1階から地上7階まであり、CDやDVD、音楽書籍、楽譜などの品揃えはもちろんだが、ギターの品揃えは「宮地楽器 神田(03-3255-2755:東京メトロ丸ノ内線淡路町駅A5出口前)」ほどではないが、管楽器や弦楽器は「ヤマハ銀座店」を上回る。珍しいアイテムとしては、富士ゼロックスのCMで有名になった床置き式のピアノ鍵盤「ハンドロールピアノ」やあの懐かしい「ブルーワーカー(現在は最新機種X7)」などもある。

ヤマハ銀座店

中央区銀座7-9-14   
電話:03-3572-3171
定休日:毎月第2火曜日
営業時間:11時~19時半
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A3番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「松坂屋」を通り、「銀座ライオン」の前を過ぎるとすぐ左。東京メトロ銀座駅より徒歩4分。
最寄りのランドマーク:銀座ライオン7丁目ビル

銀座 博品館 TOY PARK

 原宿の「キティランド」と並び、昭和を代表する有名玩具店。「ゲーム&ホビー」から「ぬいぐるみ&キャラクター」までビル4階が全て玩具フロアとなっている。4階には1/32スケールのスロットカーサーキットがあり、全長36mのど迫力。 レンタルで車を走らせることもでき、大人でも十分楽しめる。19200円払えば何と1時間サーキットを貸し切ることもでき、仲間うちでレースを開催できる。地下には(外から階段を下りる)「リカちゃんCLUB67」があり、リカちゃんとジェニーの着せ替えグッズが揃っている。また、8階には有名なミニ劇場「博品館劇場」もあり、入り口では金環食用のグラスと世界の国旗のファスナーストラップなどが売っている。

中央区銀座8-8-11   
電話:03-3571-8008
定休日:無休 
営業時間:11時~20時 
アクセス:3頁「銀座周辺地図」参照 
最寄りのランドマーク:東京銀座資生堂ビル 
お勧めポイント:ビルの5階分全てがおもちゃフロア

阪急MEN’S TOKYOと
 LUMINE 有楽町店
  有楽町イトシア

 2011年に有楽町マリオンが「阪急MEN’S TOKYO」と「LUMINE 有楽町店」としてリニューアルオープンした。隣にある「有楽町イトシア(有楽町マルイが入っている)」や近くにある「マロニエゲート銀座」とともに、今や有楽町エリアはファッションの街として若い女性客で溢れている。中でも僕がお勧めしたいのは「阪急MEN’S TOKYO」。女性専用のファッションビルはたくさんあるが、この店のような男性専用のファッションビルはあまり見かけない。特に1階のバック売り場は目を見張るものがある。通常のバックはもちろんのこと、「ブルガリ」、「グッチ」、「プラダ」、「ダンヒル」、「コーチ」などの有名ブランドの男性用バックが揃っているのだ。
【阪急MEN’S TOKYO】

千代田区有楽町2-5-1   
電話:03-3571-8008
定休日:無休 
営業時間:月曜〜土曜:12時~21時、日曜・祝日:11時~20時 
アクセス:3頁「銀座周辺地図」参照 
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点
お勧めポイント:阪急MEN’S TOKYO1階のバック売

銀座界隈のKIDS & BABY用品の店

 場所柄なのか、銀座にはKIDS & BABY用品の専門店や専門フロアを持つ店が多い。中でも地上12階、売り場面積5000平方メートルという世界最大の品揃えの「ユニクロ 銀座店」の7階には、KIDS & BABYフロアがある。日本最大級のGAP 「Gapフラッグシップ銀座」の4階、そして「無印良品 銀座(→ 銀座グルメバイブル・ショッピングの頁を参照)」の4階にも、キッズとベビー、マタニティのフロアがある。また、「銀座三越」の10階にも、ベビー・子供用品の専用フロアがあり、1階西側にはベビー・子供服のセレクトショップ「銀座ISAMIYA」がある。ニューメルサにあった「ファミリア銀座本店」は移転し、製品の品揃えは少なくなったものの、ゆったりとくつろげる新スタイルのショップに生まれ変わった。「ボンポワン」は、1階が新生児から3才まで、2階が4才からの子供服とママの服。39カ国の都市に270店を展開しているフランス発祥の「ジャカディ・パリ 銀座店」は、1階がベビーとトドラー服、2階が12才までのキッズ服やアクセサリーなどを販売している。
 「アシックスキッズ銀座」は、アシックス初の子ども靴旗艦店である。子どもの足の成長過程を、「1~3歳」「3~7歳」「7~10歳」の3つに分けた靴設計となっており、子ども特有の足形や動作を研究・分析したデータを基に作製したシューズを幅広く取り揃えている。(2020年2月更新)

【ユニクロ 銀座店】 
https://www.uniqlo.com/jp/shop/ginza/
中央区銀座6丁目9-5 ギンザコマツ東館1階~12階 
電話番号:03-6252-5181
定休日:不定休
営業時間:11時〜21時
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A2番出口を出て、JR新橋駅方向へ向かい、1つ目の交差点を過ぎると右側のビル。銀座駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:GU銀座店

【Gapフラッグシップ銀座】   
中央区銀座4丁目2-11
電話番号:03-5524-8778
定休日:不定休
営業時間:10時〜21時
アクセス:JR有楽町駅あるいは丸ノ内線・銀座駅から数寄屋橋交差点へ向かうとすぐ左側に見える(並木通り沿い)。JR有楽町駅から徒歩5分、銀座駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、並木通り

【無印良品 銀座】   
https://shop.muji.com/jp/ginza/
中央区銀座3丁目3−5
電話番号:03-3538-1311
定休日:無休
営業時間:10時〜21時
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)・銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折し、並木通りを進む。「NAMIKIKAN GINZA」を過ぎたらすぐ右のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩4分
最寄りのランドマーク:GAP

【銀座三越】   
https://www.mitsukoshi.mistore.jp/ginza.html
中央区銀座4丁目6-16
電話番号:03-3562-1111
定休日:不定休
営業時間:10時〜20時
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅から地下で直結
最寄りのランドマーク:銀座4丁目交差点

【銀座ISAMIYA】   
https://www.ginza-isamiya.com/access/
中央区銀座4丁目6-16
電話番号:03-3563-1338
定休日:不定休
営業時間:10時〜20時
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出ると目の前
最寄りのランドマーク:銀座4丁目交差点

【ファミリア銀座本店】   
https://www.familiar.co.jp/ginza/space.html
中央区銀座8丁目8−8 銀座888ビル
電話番号:03-3574-7111
定休日:不定休
営業時間:11時〜19時半
アクセス:JR新橋駅・銀座口を出て信号を斜め右側へ渡る。「カラオケBIG ECHO」、「ファミリーマート」、「つるつる饂飩」を過ぎ、「新橋 玉木屋」の角を左折すると高速道路が見えるのでその先の左側。JR新橋駅・銀座口から徒歩7分
最寄りのランドマーク:博品館トイパーク

【ボンポワン】   
https://www.bonpoint.jp/contents/ginza.php
東京都中央区銀座7丁目7-1
電話番号:03-6274-6460
定休日:不定休
営業時間:11時〜20時(日曜・祝日は19時はまで)
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A2番出口を出て、JR新橋駅方向へ向かう。2つ目の交差点を右折して交詢社通りを進むと左側のビル。銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:交詢社通り、交詢ビル

【ジャカディ・パリ 銀座店】   
https://www.jacadi.jp
中央区銀座2丁目4-2 誠佳ビル
電話番号:03-6228-7282
定休日:不定休
営業時間:11時〜19時
アクセス:JR有楽町駅・京橋改札口を出て「東京交通会館」、「銀座インズ3」、「銀座 わしたショップ」、並木通りを過ぎたら右側にある。JR有楽町駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:東京交通会館、銀座インズ3、並木通り

【アシックスキッズ銀座 ASICS KIDS GINZA FLAGSHIP STORE】   
https://www.asics.com/jp/ja-jp/shop/kids-ginza
東京都中央区銀座5丁目3-12
電話番号:03-6264-5046
定休日:不定休
営業時間:10時〜19時
アクセス:JR有楽町駅あるいは東京メトロ丸ノ内線・銀座駅から数寄屋橋交差点へ向かう。「Ginza Sony Park」から外堀通りをJR新橋駅方向へ向かう。最初の交差点を左折すると、すぐ左側。数寄屋橋交差点から徒歩1分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点

地上12階、売り場面積5000平方メートルという世界最大の品揃えの「ユニクロ 銀座店」 7階には、KIDS & BABYフロアがある 日本最大級のGAP 「Gapフラッグシップ銀座」の4階に、キッズとベビーフロアがある 日本最大の旗艦店である「無印良品 銀座」 4階にキッズとベビー、マタニティのフロアがある 「銀座三越」の10階にも、ベビー・子供用品の専用フロアがある ベビー・子供服のセレクトショップ「銀座ISAMIYA」 「銀座ISAMIYA」の1階は120㎝未満の子供服、地下では120㎝〜160㎝の子供服を販売している ニューメルサにあった「ファミリア銀座本店」はこのビルに移転した 製品の品揃えは少なくなったものの、ゆったりとくつろげる新スタイルのショップに生まれ変わった 「ボンポワン」この1階では新生児から3才までの服が、2階では4才からの子供服とママの服が販売されている 39カ国の都市に270店を展開しているフランス発祥の「ジャカディ・パリ 銀座店」 1階がベビーとトドラー服、2階が12才までのキッズ服やアクセサリーなどを販売している アシックス初の子ども靴旗艦店である「アシックスキッズ銀座」子どもの足の成長過程を、「1~3歳」「3~7歳」「7~10歳」の3つに分けた靴設計となっており、子ども特有の足形や動作を研究・分析したデータを基に作製したシューズを幅広く取り揃えている

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FREITAG—Store Tokyo

 FREITAGはスイス・チューリッヒのフライター兄弟が作り出すオリジナルブランドバック。2011年に銀座にアジア初のフラッグシップ店がオープンした。彼らのバッグは防水性に優れ、PVCコート加工されたトラックの幌を生地に使用している。素材にリサイクルマテリアルを使用している為、その全てが1点物で、この世に2つとないものである。ベンツやBMWのシートベルトをそのままベルトやストラップとして使用していたり、自転車のインナーチューブを縁取りに使用していたりといった具合。店内に入ると引き出しが壁一面に並び、引き出しを開けると、そこにはカラフルなオリジナルバックが入っている。カラーや風合い等は直に店頭で手にとってご覧にならないと分からないので、興味のある方は是非一度訪れてみよう

中央区銀座1-13-12   
電話:03-6228-6142
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:月曜〜金曜:11時~21時、土曜・日曜:10時~20時
予算:2〜3万円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A13番出口を出て京橋方面に進む。「松屋銀座」、「ブルガリ」、「英国屋」を過ぎ、「メルサ」の角を右折するとすぐ左。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:ブルガリ、メルサ
お勧めポイント:一点ものの手作りバッグ

銀座 WAKO 和光

 「和光」の前身と言えば、「SEIKO」の「服部時計店」。その象徴とも言えるのが時計塔のある「本館」だが、4丁目には本館の他、別館、アクリスショップ、インテリアショップ、チョコレートサロン、チョコレートショップなどがある。これら全店を見て、その製品を見たり食べたりしてみたが、僕のお勧めは本館のみ。1階の腕時計ショップもいいが、地下がお勧め。地下には室内装飾品や作家ものの食器の他、置き時計や柱時計などが展示してある。特に注目したいのは、置き時計と柱時計。SEIKOブランドの他、ここでしか買えないWAKOブランドのものまである。特に他店や量販店では取り扱っていないSEIKOクロックの最高級ブランド「デコール・セイコー DECOR SEIKO」は、その値段もさることながら、SEIKOの技術力とデザイン力の粋を集めた傑作である。

中央区銀座4-5-11   
電話:03-3562-2111
定休日:無休 
営業時間:10時半~19時 
アクセス:3頁「銀座周辺地図」参照 
最寄りのランドマーク:4丁目交差点

サムソナイト・ブラックレーベル・銀座

 世界的にも知られる旅行バッグメーカーの「Samsonite」。2004年以前までは、ACEが契約製造していたブランド名であったため、現在もイメージ的にACEとダブってしまうが、全くの別ブランドである。僕が見た限りでは、サムソナイトの方が、よりブランド力を高めようという姿勢が製品に表れていると思う。中でも、特別な高額商品を販売しているのがこのブラックレーベル店である( http://samsonite-store.jp/black/ )。トヨタで例えるなら、レクサス店のようなイメージ。東日本では銀座店と渋谷店の2店だけしかなく、どの鞄もすばらしい曲線美とカラーで、マクラーレンデザインのアイテムなどもある。しかし、ストッパーの付いた旅行バッグは販売しておらず、ストッパー付きを希望の方は、「ペニンシュラ東京」横の「ACE日比谷店(03-3211-1266)」で“ProtecA”を購入しよう。

中央区銀座8-6-3 新橋会館1階   
電話:03-3571-8151
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:11時~20時
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、銀座中央通りを京橋方向へ進む。「松屋銀座」、「銀座 伊藤屋」、「メルサ銀座二丁目店」を過ぎたら右側にあるビル。銀座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:メルサ銀座二丁目店

銀座 夏野本店/小夏

 日本屈指の箸の専門店。京都の竹箸や全国各地の塗り箸、子供箸、黒檀や紫檀の箸などに加え、最高価格200万円もの蒔絵箸まで、2500種もの箸が揃っている。また、箸の必須アイテムである箸置きや箸箱なども充実しており、見ているだけでも楽しい。本店6階には、かわいい子ども食器専門の「小夏」がある。また、近くには「並木通り店」や「卯の花・夏野」、「新丸ビル店」などもある。

中央区銀座6-7-4 銀座タカハシビル1階   
電話:03-3569-0952
定休日:不定休
営業時間:月曜~土曜10時~20時、日曜・祝日10時~19時(小夏のみ10時半~)
予算:京都ごま竹箸 四角4200円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、2つめの角「Dior」を左折。チョコレート専門店「ピエール・マルコリーニ」の前を通り、1つ目の交差点を過ぎるとすぐ右側のビル(交詢ビルディングの手前)。東京メトロ銀座駅より徒歩3分。 最寄りのランドマーク:交詢ビルディング、ニューメルサ

家具蔵KAGURA、桜ショップ銀座店

 銀座界隈には注文家具を請け負う店が何軒かあるが、中でも、「カグラ」と「桜製作所」は約60年の歴史があり、柔らかな曲線美とモダンなデザインがとてもいい。既製の自社製品も扱っているが、一枚板を贅沢に使ったmyテーブルやオリジナルチェアを作ってみたい方は、ぜひ行って相談してみよう。

家具蔵KAGURA

中央区銀座5-6-17   
電話:03-3574-7227
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:10時半~19時半
ホームページ: http://www.kagura.co.jp/ 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、2つめの角「Dior」を左折するとすぐ左側。東京メトロ銀座駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:Dior

ギャラリー収納 銀座

 書斎やリビングの収納家具を扱う専門店。部屋の図面を持っていくと具体的な相談に乗ってくれる。これから家やマンションをリフォームする予定の方は、一度は見ておこう。

中央区銀座5-12-5 白鶴ビル1階   
電話:03-3524-0811
定休日:無休
営業時間:平日:11時半~19時、日曜・祝日:11時半~18時
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A5番出口を出て「SONOKO美白銀座」、「ミヤマ商会」を過ぎ、パチンコ店「ピーアーク」の角を右に曲がるとすぐ。東京メトロ銀座駅より徒歩3分。 最寄りのランドマーク:ピーアーク

銀座もとじ

 「銀座もとじ( http://www.motoji.co.jp/ )」は新しい時代の着物を提案する着物専門店。男性着物を扱う「男のきもの」店と、女性着物や織物を扱う「和染・和織」店などがある。これまでの着物店とは全く異なるコンセプトで作られた店内は、まるで美術ギャラリーのようなハイセンスな建物。

男のきもの店 

中央区銀座3-8-15   
電話:03-5524-7472

和染・和織店 

中央区銀座4-8-12   
電話:03-3535-3888(和染)、03-3538-7878(和織)
定休日:無休
営業時間:11時~19時

アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A6番出口を出て、銀座三越デパート新館の方へ向かう。銀座三越新館と銀座ピアスの間にある三原通りを左折し、進むとすぐ右に「男のきもの店」が、もう少し進むと右に「和染・和織店」がある。東京メトロ銀座駅より徒歩2~3分。
最寄りのランドマーク:銀座三越デパート新館

アイアイアド II ADOカンパニー銀座本店

 東銀座にあるミニカーの専門店で、大阪にも支店がある。メインアイテムはミニカー。トミカやチョロQのような廉価なものからマニア向けの高級ミニカーまで揃っている。僕は全く興味がないが、お子さんやお孫さんのおられる方には良いかも。専門店なだけに、特注のトミカやチョロQなども作ってもらえる。

中央区銀座4-14-4 ファミールグラン銀座オーセンティア1階   
電話:03-5148-1582
定休日: 月曜
営業時間:火~土曜日:12時~20時、日曜祝日:11時~19時
http://www.iiado.co.jp/ 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、反対方向の築地側に向かう。昭和通りを渡り、歌舞伎座の前を過ぎ、次の信号を左折するとすぐ。東京メトロ銀座駅より徒歩4分。
最寄りのランドマーク:歌舞伎座

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無印良品 銀座

 2019年に銀座並木通りにオープンした「無印良品」の世界旗艦店。この建物の中には、何と!日本初となるMUJI ホテル「MUJI HOTEL GINZA」も併設されているのだ。
 以前、東京フォーラム前にあった旗艦店との最大の違いは、食に力を入れている点である。1階には、焼きたてパンの「MUJI Bakery」がある他、朝の7時半から販売されるお弁当やサンドイッチ、生産者直送の果物や野菜、無印ブランドの冷凍食品やお菓子などが販売されている。また、フレッシュジュースやジャージー牛のソフトクリームを味わえるコーナー、オリジナルの紅茶が作れる「ブレンドティー工房」なども。さらに、地下1階には、“素の食”をテーマとするレストラン「MUJI Diner」がある。この他に1階には、自転車をレンタルできるレンタサイクルコーナーもある。
 2階ではウェアやバックなどを販売しており、まるでユニクロのような感じ。3階ではインナーの他、旅行用品や文具などが販売されている。4階では、キッチン用品や掃除・洗濯用品の他、子供服やマタニティ服などが販売されている。また、4階にある「デザイン工房」では、有料で刺繍をしてくれるサービスもある。5階では寝具や家具、収納用具などが販売されている。6階はデザインに関するギャラリースペースで、くつろげる喫茶サロンが併設されている。また、この階には「MUJI HOTEL GINZA」のフロントもある。(2020年月更新)

中央区銀座3丁目3−5   
電話番号:03-3538-1311
定休日:無休
営業時間:10時〜21時
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)・銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折し、並木通りを進む。「NAMIKIKAN GINZA」を過ぎたらすぐ右のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩4分
最寄りのランドマーク:GAP
お勧めポイント:無印良品の世界旗艦店

このビルです 前の有楽町の旗艦店とは全く雰囲気が異なります 1階には、焼きたてパンの「MUJI Bakery」がある他、朝の7時半から販売されるお弁当やサンドイッチ、生産者直送の果物や野菜、無印ブランドの冷凍食品やお菓子などが販売されている
自転車をレンタルできるレンタサイクルコーナーもある 4階には免税専門のコーナーがあるお弁当スペース お弁当の種類はこんな感じ 販売されているサンドイッチ 「ブレンドティー工房」では、オリジナルブレンドティーを作れる 地下1階の“素の食”をテーマとしたレストラン「MUJI Diner」 朝昼晩の基本メニューはこんな感じ 魚がディスプレイされている 広々としたダイニング 1階では、フレッシュジュースやジャージー牛のソフトクリームを味わえるコーナーが。まずは自動券売機で食券を購入する ほうじ茶とミルクとのミックスソフト。これはイマイチ ミルクソフトはお勧め 4階にある「デザイン工房」では、有料で刺繍をしてくれるサービスもある6階にあるホテルのロビー

サルト SARTO

 「サルト」は、日本一の服のリフォーム専門店。イタリア仕込みの卓越した技術は、雑誌「LEON」で掲載されることしばしば。ヴィンテージスーツの修理からレザージャケットやTシャツのリフォームまで、不可能なことはないのでは?と思うほど凄い。また、服だけでなく、パンプスのリメイクやメンテナンスなどの靴のリフォームや、ベルト、バッグまで幅広く手がけている。現在のところ、銀座店と原宿店の2店があるが、土日・祝日は混雑するので予約が必要。( http://sarto.jp/ 

中央区銀座2-6-16 3階   
電話:03-3567-0016
定休日:水曜
営業時間:11時~19時半(日曜・祝日は19時まで)
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A9番出口を出て京橋方面に進む。「松屋銀座」、「シャネル」、「カルティエ」を過ぎ、「ダンヒル」の並びに銀座トレシャスビルがあるが、ちょうどその裏通りのビルの3階。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:松屋銀座、カルティエ、銀座トレシャス
お勧めポイント:日本一の服リフォーム店

コレド室町

 

 コレド日本橋に次いで新しくオープンしたビル。このビルが面白い!まずは、めんつゆでお馴染みの「にんべん 日本橋本店」。店内に「日本橋だし場」というイートインがあり、鰹節を使ったいろいろな汁が味わえる。また、産地別の鰹節、削り節を作っている「けずり場」なども見ることができ、削り立てを購入可能。「日本橋 木屋」は包丁で知られる日本橋の老舗店。店内には包丁はもちろん、ソムリエナイフやミルなどのキッチン用品が充実。「箔座 日本橋」は、金沢にある金箔の専門店「箔座」が出店した店。何でも日本橋は、江戸時代に金銀箔を統制する幕府機関があったそうだ。店内には、金箔食器だけでなく金箔食品までもあり、奥で和菓子とお茶を頂ける。

中央区日本橋室町2-2-1   
電話:にんべん日本橋本店:03-3241-0968、日本橋 木屋:03-3241-0110、箔座 日本橋:03-3273-8941
定休日:無休
営業時間:10~20時
アクセス:東京メトロ(銀座線、半蔵門線)三越前駅、JR新日本橋駅A6番出口を出てすぐ。
最寄りのランドマーク:日本橋三井タワー(マンダリンオリエンタルホテル)、日本橋三越本店

東京ミッドタウン

 六本木にある東京ミッドタウンは6つの建物からなるが、メインのガレリアには、多くのショップやレストランが集まっている。グルメのお勧めは1階の広場(キャノピー・スクエア)にある「トシ・ヨロイズカ(→スイーツの頁を参照)」、ショッピングのお勧めは3階フロアのショップ。サントリー美術館が入っている3階フロアには、メイド・イン・ジャパンを意識した多くのショップが集まっていて、とても斬新な感じがする。ポップなデザインショップからトラディショナルな工芸品店まで、多少値は張るが、現代日本の技術を駆使した素晴らしい製品を購入できる。

THE COVER NIPPON:日本製品にこだわったライフスタイルショップ。いかにも日本的なワイングラスがいい。

STYLE MEETS PEOPLE:NY発信の上質なくつろぎ空間を提案する店。高価だが、チタン製の真空コップが素晴らしかった。

TIME & STYLE MIDTOWN:デザインから生産に至るまで、国産オリジナルのインテリア・食器などを販売する店。特に、北海道の旭川で生産される家具がとてもいい。

ファーバーカステル:1761年にドイツで創業された世界最古の鉛筆メーカー日本初の直営店。色鉛筆やクレヨンの種類が豊富。

Idea Digital Code:国内外より選りすぐったデザイン&アート性に優れた家電を販売。壁掛けのデジタル時計が特にいい。

港区赤坂9-7-1   
電話:03-3475-3100(総合コールセンター)
定休日:無休(1月1日のみ)
営業時間:11~21時(レストランは11時~24時) アクセス:アクセス:東京メトロ(日比谷線)六本木駅の地下通路と、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅の8番出口と直結。

大西造花(装飾)

 オフィスや自宅で観葉植物や花を置きたいと思っていても、香りやアレルギーの問題、そして手入れなど、様々な問題をクリアしなければならない。そこで、僕は造花を飾ることにしているのだが、昔と違って現代の造花は、よく見ないと見分けがつかないほど精巧に出来ている。しかし、ホームセンターだと種類が少ないし、インテリアショップだとかなり高額である。そこで良い店がないかと探していたところ、人形の町として有名な浅草橋に、造花店が集まっているエリアを発見。中でもこの「大西造花装飾」が品揃え、品質ともに一番である。屋内に飾る樹木や竹、さらに草花に至るまで何でも揃っている。店にない物も、店内のカタログで注文でき、全国発送もしてくれる。

台東区浅草橋3-1-10   
電話:03-3862-0241
定休日:土日・祝日
営業時間:9時~17時半
アクセス:①都営地下鉄(浅草線)浅草橋駅A4出口を出て、「みずほ銀行」、「水新菜館」、「須賀神社」を過ぎ、「シモジマ」が見えるとすぐ左の緑のビル。②JR総武線浅草橋駅を出て左へ向かい、「みずほ銀行」、「水新菜館」、「須賀神社」を過ぎ、「シモジマ」が見えるとすぐ左の緑のビル。都営地下鉄浅草橋駅から徒歩3分。JR浅草橋駅より徒歩5分。 最寄りのランドマーク:須賀神社

【黒猫夜 赤坂本店、六本木店】【スヰート ポーヅ】【雲林坊】
【中華料理 龍天門】【福臨門 魚翅海鮮酒家】
【味芳齋(みほうさい) 支店 】【南翔饅頭店 六本木ヒルズ店】

>>中華料理、餃子、小籠包の頁を参照

【ル・マノアール・ダスティン】【ヌガ、ヌーヴェル・エール】
【レストランひらまつ 広尾】【レフェルヴェソンス】【オルタシア】
【ラトラス】【レストラン リューズ】【ラシェリール】
【ベージュ アラン・デュカス東京】【エメ・ヴィベール】
【エディション コウジ シモムラ】
【オーグードウジュール メルヴェイユ】

>>フレンチ、フレンチダイニングバー、ステーキの頁を参照

【銀座 桃花源】【全聚徳】【四川豆花飯荘 東京店】
【チャイナブルー】【天香回味 銀座中央通り店】
【中華料理 龍天門】
【福臨門 魚翅海鮮酒家 銀座店、丸ビル店】
【鼎泰豊 レガッタ汐留店、東京店】
【南翔饅頭店 六本木ヒルズ店】
【京鼎樓 恵比寿本店】【神楽坂 芝蘭】

>>中華料理、餃子、小籠包の頁を参照

【ザ・ペニンシュラ東京 BOUTIQUE & CAFÉ】【ミキモト ラウンジ】
【イデミ・スギノ】【トシ・ヨロイズカ ミッドダウン】
【ピエール・マルコリーニ銀座店】【デルレイ銀座店】
【ラ・メゾン・デュ・ショコラ丸の内店】
【リンツ ショコラ・カフェ銀座店】【カカオ サンパカ丸の内本店】
【ジェラテリア・テオブロマ】【ミカド珈琲 日本橋本店】
【ルエル・ドゥ・ドゥリエール】【アンリ・シャルパンティエ 銀座本店】
【宮越屋珈琲 東京新橋店、東京本店】

>>スイーツの頁を参照

赤坂一龍 別館

 雪濃湯(ソルロンタン)の専門店。雪濃湯とは韓国伝統料理の1つで、牛骨や牛肉を長時間煮込んで作るコムタンスープのような白濁したスープ。韓国料理店で見かけることがあるが、専門店というのは、僕は初めて。副菜として、中皿の韓国海苔とキムチ、カクテキ、他に小皿が8皿と、ライスがセットで出てくる。小皿の副菜だけがおかわり自由で、副菜は何人で行っても同じ量しか出てこないらしい。雪濃湯はほどんど味付けしていないので、卓上の塩コショウを加え、各々の好みの味に調節して食べる。とてもアッサリしているので、朝食として食べるには最適だ。専門店と言っても、他に頬肉の蒸した“スユック”や海鮮と野菜の“チジミ”、牛肉と春雨の炒め物“チャプチェ”などもあるので、これらでマッコリや生ビールを飲んだ後、締めに雪濃湯というパターンもありだ。

港区赤坂2-13-16 シントミ赤坂第2ビル1階   
電話:03-3582-7008
定休日:無休
営業時間:24時間営業
予算:雪濃湯セット1575円、スユック2100円、チャプチェ2100円
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線、銀座線)赤坂見附駅のエスカレーターを上り、ベルビー赤坂1階に出る。赤坂エクセル東急ホテルが見える広い外堀通りとは逆の右の裏通りに出て左へ。すぐに右に「富士そば」が見えるので、その角を右折。次の「Daily YAMAZAKI」、「ダイコクドラッグ」の交差点を左折し、「土佐料理・祢保希」、「赤坂 四方」を過ぎ、更に「築地 すし好」の通りを渡る。「富谷薬局」を過ぎ、「小肥羊」の向かい。東京メトロ赤坂見附駅から徒歩4分。

最寄りのランドマーク:ベルビー赤坂

お勧めポイント:本場ソウルの雪濃湯が24時間食べられる専門店

六厘舎TOKYO(朝限定の朝つけめん)

 >>うどん、蕎麦、ラーメンの頁を参照

 今回モーニングで取り上げる「朝つけめん」は、通常のつけ麺とは異なり、つけダレには魚粉が入っておらず、味も薄くあっさりとした感じ。具の内容も若干異なっているが、その分価格も安い。朝からガッツリいきたい方には、180円プラスで「朝つけ定食」というお得なセットがある。セルフで、お新香、生卵、納豆、カレー、御飯が付く。そのまま御飯と食べても、生卵を麺に絡めて釜玉風にしても、スープにカレーを足してカレーつけ麺として食べてもいいとのこと。しかし、六厘舎オリジナルの濃厚魚介系つけ麺(こちらは超お勧め!!)を食べたい方は、11時以降に行くべし。

東京都千代田区丸の内1丁目9−1   
電話:03-3286-0166
定休日:無休
営業時間:朝ラーメン7時半~9時45分(通常のつけ麺は11時~22時)
予算:朝つけめん630円(7時半~9時45分)
アクセス:JR東京駅の八重洲口地下中央改札口より出てすぐの一番街地下1階ラーメンストリート内
お勧めポイント:大人気店「六厘舎Tokyo」のつけ麺が朝から食べられる

茂助だんご

>>築地散歩の頁を参照

高はし

>>築地散歩の頁を参照

天房

>>築地散歩の頁を参照

鳥めしや 鳥藤分店

>>築地散歩の頁を参照

ミカド珈琲 日本橋本店

>>スイーツの頁を参照

資生堂パーラー サロン・ド・カフェ

 資生堂ビルの中にあるカフェ&デザートの店。このビルの中には銀座グルメバイブルでも紹介した人気イタリアン 「ファロ資生堂(→ 銀座グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」 や洋食で有名な「資生堂パーラー 銀座東京」も入っている。この喫茶の人気も高く、土日は行列ができてすぐに満席となってしまうほど。店内は天井が高く、ビルの外観と同じエンジ色の装飾が施され、どこかしら昭和の香りが漂う。ウェイトレスもレトロなユニフォームを着用しているところを見ると、意図的に演出しているのかもしれない。
 最初に言っておくが、どのメニューも資生堂らしく値段設定が高めである。メニューにはケーキなどいろいろなスイーツがあるが、僕のお勧めはパフェ。パフェはどれも美味しいが、中でも「ストロベリーパフェ」がいい。この日は季節限定の「“美濃姫” プレミアムストロベリーパフェ(3150円)」もあったので注文。しかし、値段ほどの差はなくどちらも美味しいと思った。特にパフェの生クリームが秀逸で、生乳臭さがなくとても軽い。さらに、アイスクリームも甘さ控えめで美味しい。もしも、これで今の倍くらい生クリームがのっていれば、さらにバランスが良くなって完璧なパフェとなるだろう。1番人気の「資生堂パーラー物語」は、この店を代表するパフェやプリンなどを盛り合わせたスイーツアソート。また、「自家製ケーキセット」は、ワゴンのケーキ(この日は11種類)の中から好みのケーキを選ぶことができる。セットに付いてくる紅茶がキャンドルウオーマーで保温されているなど、ちょっとした心遣いもさすがだ。(2013年6月追加)

中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル3階  
電話番号:03-5537-6231
定休日:月曜(祝日営業)
営業時間:火曜〜土曜11時半~21時、日曜・祝日11時半~20時
予算:パフェ(ストロベリー、チョコレート)1680円、自家製ケーキセット1500円
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「フェラガモ」、「とらや」の前を通り、 少し進むと角にある赤褐色の建物。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。②東京メトロ新橋駅1番出口を出て野村証券の前を通り、次の信号を左折 して中央通りに出る。銀座方面に進み、高速道路の下をくぐって「博品館」の前を少し進むと角にある赤褐色の建物。東京メトロ新橋駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:トイパーク博品館(玩具店) お勧めポイント:生クリームを使ったパフェが美味しい

ブロンデル銀座 Blondel

 「Blondel」は1850年にスイスのローザンヌで創業した老舗のチョコレート店。この店は世界初出店の店舗らしく、スイス以外では日本の銀座だけにしかない。店舗の1階にはショップが、2階にはカフェがある。ショップのメインは、全部で24種類もある量り売りの板チョコ「マルトー」で、食べたい大きさのものを金槌で割って食べるという変わったスタイル。この他に、砂糖漬けされたフルーツを使ったチョコ「コンフィズリー」やお酒を使った「トラディション」、アーモンドを使った「パッションプラリネ」、チョコレートトリュフを棒状にした「アンシエンヌ5」などがある。チョコはどれもスイスらしくカカオをストレートに感じるクラッシックタイプなチョコで、僕好みではない。むしろお勧めは、この店のチョコを使用したチョコレートドリンク「ショコラショー」とそのケーキが味わえるカフェ。 
 階段を上ると、カフェには2人席が7つしかなく、ちょっと窮屈な感じがする。名物のチョコレートドリンク「ショコラショー」は、ビタータイプの「ダークショコラショー」とスイートタイプの「ミルクショコラショー」があり、ホットの他にアイスもある。ダークとミルクの違いは、ビターなカカオの風味を出すか、ミルクの濃厚さと甘さをより強く出すかの違い。「ダークショコラショー」はミルクを多く使用することで甘さを抑え、沸騰させずにチョコレートを溶かしてカカオの風味を際立たせているのに対し、「ミルクショコラショー」の方はミルクの使用を少なくすることで甘くし、更に沸騰させることでミルクを濃縮してコクを出しているらしい。「ショコラショー」は、カカオの産地や含有濃度、バニラやシナモンなどフレーバーの有無により計15種類ある。どの「ショコラショー」も滑らかでカカオの香りが十分感じられて美味しい。但し、ウィスキーを入れる前にヴァニラを加えて作る「ウィスキー」は、ココアのビターな味が増強されて複雑な味になるので、好みがかなり分かれると思う。
 4種類あるケーキの中でのお勧めは、「ブロンデルフォンダンショコラ」と「ブロンデルヘーゼルナッツロールケー キ」の2つ。「ブロンデルフォンダンショコラ」は通常のフォンダンショコラような厚みがない。また、中心部がトロトロしているだけでなく全体的にトロトロしている感じで、まるでチョコテリーヌのような美味しさである。「ブロンデルヘーゼルナッツロールケーキ」は、フンワリとしたカカオスポンジの中にチョコクリームと、ドライフルーツやヘーゼルナッツ入りの生クリームが入っているて、とても甘さ控えめで美味しい。「ブロンデルザッハトルテ」は酸味を感じる甘さで、濃厚かつシットリとしていてこちらも悪くない。但し、外側がチョコとナッツでコーティングされた「クグロフ」は、ドライなパウンドケーキのようなハードな食感で、これはお勧めできない。
 ドリンクもケーキもどちらかと言えば甘めだが、どちらも許容範囲内である。「ショコラショー」はアイスの方が安い価格設定になっており、ホットは1200円と高い。しかし、ドリンクとケーキのセットにすれば1580円となり、かなりお得である。(2013年4月追加) 

中央区銀座8-10-1  
電話番号:03-6228-5985
定休日:不定休 
営業時間:ショップ11時〜20時、カフェ11時〜19時半 
予算:ショコラショーとケーキのセット1580円 
アクセス:①東京メトロ銀座駅A3番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「松坂屋」、「ライオンビアホール」の前を通り、「三菱東京UFJ銀行」の信号を左折するとすぐ右側。東京メトロ銀座駅より徒歩4分。②東京メトロ新橋駅1番出口を出て野村証券の前を通り、次の信号を左折して中央通りに出る。銀座方面に進み、高速道路の下をくぐって「博品館」の前を少し進むと赤褐色の「資生堂ビル」と向かいに「三菱東京UFJ銀行」がある。その信号を右折するとすぐ右側。東京メトロ新橋駅より徒歩4分。
最寄りのランドマーク:資生堂ビル、三菱東京UFJ銀行 
お勧めポイント:ホットチョコレートドリンク「ショコラショー」とケーキが美味しいスイスの老舗チョコレート店

現在テイクアウトのみの営業
ザ・ペニンシュラ東京
BOUTIQUE & CAFE

 海外も含めて、各地でいろいろなマンゴーデザートを食べてきたが、現時点で最も美味しいと思うのはこの店の「マンゴープリン」である。とくに、カフェでいただく「マンゴープリンとココナッツアイスクリーム・季節のフルーツ添え」は、世界最高 レベルのマンゴーデザートと言っても過言ではない。品のいい濃厚なマンゴーの香りとクリームのように滑らかな食感のマンゴープリンは、まさに特筆すべきもの。また、ショップでは、通常の「マンゴープリン」と2.5倍量の「ごほうびマンゴープリン」の2種がテイクアウトできる。
 なお、他のスイーツのレベルも非常に高く、エグゼクティブ・ペストリーシェフである野島氏が、お菓子のワールドカップ「クープ・ド・モンド・ラ・パティスリー」で銀賞を獲得した「アリヤ」もいただける。ちなみに、この店のチョコレートは、香港から空輸されるものと、この店で作られるものの2種類がある。

千代田区有楽町1-8-1 ザ・ペニンシュラホテル東京 地下1階   
電話:03-6270-2888
定休日:無休
営業時間:10時半~19時半
予算:マンゴープリンとココナッツアイスクリーム・季節のフルーツ添え1100円、ケーキセット1500円
アクセス:東京メトロ(日比谷線、千代田線)日比谷駅のA6とA7から直通。東京メトロ(丸ノ内線、銀座線、日比谷線)銀座駅から数寄屋橋出口から出て、晴海通りを皇居方面に向かう。有楽町マリオンを過ぎ、高架下をくぐり、有楽町電気ビルヂングのすぐ隣。東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:有楽町マリオン
お勧めポイント:世界最高レベルのマンゴープリンを味わえるスイーツ店

イデミ・スギノ

 日本を代表するパティシエ・杉野英美氏の店。かつて彼の店は神戸にあり、神戸時代も京橋に移ってからも人気の店だった。しかし、土日を除けば行列店というほどではなかった。しかし、NHKの「プロフェッショナル・仕事の流儀」に出てからは一変。平日でも開店前から行列を作るようになり、昼過ぎには売り切れてしまうことも。彼の真骨頂はムース系ケーキで、この店では、菓子のワールドカップ「クープ・ド・モンド・ラ・パティスリー」で優勝したチョコレートケーキ「アンブロワジー」を食べてほしい。しかし、食べるためには土日を避け、平日の開店少し前に並ばねばならない。販売されるケーキは、テイクアウト可能なものと不可のイートイン限定のものがあるが、「アンブロワジー」はイートインのみである。ちなみに、杉野氏と共に同じチームで戦い、このケーキで優勝した林 雅彦氏の店「ガトー・ド・ボワ(奈良・西大寺前)」でもアンブロワジーを食べたことがあるが、甘さやムースの含気率が若干異なり、「イデミ・スギノ」の方が美味しく感じられた。

中央区京橋3-6-17 京橋大栄ビル1階   
電話:03-3538-6780
定休日:月曜日(火曜日不定休)
営業時間: 11時~19時
予算:アンブロワジー740円
アクセス:東京メトロ(銀座線)京橋駅2番出口を出て左・銀座方面へ向かう。「INAX銀座」の角、「警察博物館」手前の角を左折するとすぐ左。東京メトロ京橋駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:警察博物館、ホテル西洋銀座
お勧めポイント:大人気のチョコレートスイーツ「アンブロワジー」がイートインで味わえる

トシ・ヨロイズカ ミッドダウン
Toshi Yoroizuka Mid Town

 2007年に六本木ミッドタウン内にオープンした有名パティシエ鎧塚氏の店。黒を基調としたカウンターバーのようなサロンは、シックで大人の雰囲気。鎧塚氏のスイーツは、滑らかでとろけるような食感が素晴らしく、「イデミ・スギノ」よりも甘さも含めて洗練された味わい。特に、ムース系スイーツやピスタチオを使ったスイーツが秀でており、スポンジケーキ類や焼き菓子なども高いレベル。店頭のショーケースで販売されているケーキは、+50円でサロン内で食べることもできる。イートイン限定なら、「チョコパフェ」がお勧めだが、僕的にはショーケースの中からケーキ2つと飲み物、という組み合わせがベストチョイスだと思う。ケーキのお勧めは、アプリコットの滑らかなレアチーズケーキ「アンジュ」、コクのある滑らかなチョコレートムースとピスタチオ・ブリュレの「ジャン・ピエール」、滑らかなホワイトチョコムースとパッションフルーツの酸味が絶妙な「フォンティーヌ・パッション」など。奥さんの川島なお美さんの影響か、グラスシャンパンとデザートといった楽しみ方もできるようだ。カウンターは14席しかないので、サロンで食べたければ、平日の早い時間帯か15時以降がいい。

港区赤坂9-7-2 東京ミッドタウン・イースト1階(B – 0104)   
電話:03-5413-3650
定休日:無休(1月1日のみ)、火曜日はサロンのみ営業
営業時間:11~21時
予算:クレムピスタージュ330円、アンジュ、フォンティーヌ480円、ジャン・ピエール500円
アクセス:アクセス:東京メトロ(日比谷線)六本木駅の地下通路と、(都営大江戸線)六本木駅の8番出口と直結。 
お勧めポイント:日本のトップ・スイーツ店

ピエール・マルコリーニ銀座店

 僕の最も好きなチョコレートは、この店の薄型プラリーヌ「パレファン」。一口でいただける大きさやカカオの香りと苦み、そして、表面が硬く中が柔らかな食感のグラデーションなど、全てが完璧。銀座店の他に、新幹線で帰るときには東京駅の「グランスタ(→ 銀座グルメバイブル・お土産の頁を参照)」で、飛行機で帰るときには羽田空港第2ターミナル(全日空側)で購入ができる。
 この店の1階はチョコレートショップ、2階がカフェとなっており、チョコレートやオリジナルデザートがいただける。2種のチョコアイスとパレファンがのった「チョコレートパフェ」が人気である。どちらも甘さが程良く、男性でも食べられる美味しさ。まだ食べていないが、季節のパフェも美味しいらしい。

中央区銀座5-5-8   
電話:03-5537-0015
定休日:無休
営業時間:11時~18時半
予算:マルコリーニ・チョコレートパフェ1680円、パレファン(9枚)2205円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、2つめの角「Dior」を左折するとすぐ右側。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:Dior
お勧めポイント:パフェが美味しいチョコレート店

デル・レイ銀座店

 ベルギーの高級老舗チョコレート店。チョコはベルギー北部のアントワープの本店より空輸されている。お勧めのチョコは、ダイヤモンドの形が美しい「ダイアモンドショコラ」。これは、世界のダイヤモンド取引の中心地であるアントワープをイメージしたものらしい。その芸術的なデザインだけでなく、中のトロッと濃厚な風味とカカオのバランスがとても良く美味しい。また、テイクアウト用のチョコレートソフトクリーム「クレーム・ド・ショコラ」は、濃厚かつ滑らかで、カカオの香りと酸味が絶妙。甘さも丁度良く、このレベルのチョコソフトはなかなかない。

中央区銀座5-9-19 銀座MCビル1階   
電話:03-3571-5200
定休日:無休
営業時間:11時~19時
予算:クレーム・ド・ショコラ480円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A5番出口を出て、次の角「SONOKO美白銀座」を右に曲がると左に見えるビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:日産ギャラリー
お勧めポイント:「ダイアモンドショコラ」とチョコレートソフトクリーム「クレーム・ド・ショコラ」が旨い

ラ・メゾン・デュ・ショコラ丸の内店

 本店がパリにあるこの店のお勧めは、半生状の「ガナッシュ」と 「プラリネ」。もしも、カカオの香りが楽しみたければガナッシュを、バラエティに富んだ豊かな味を楽しみたければプラリネがいい。ともにカカオの香りと中のトロッとした滑らかな食感が絶妙である。もちろん、セットで購入してもいいが、好きなチョコを選んで箱詰めするのがお勧め。箱詰めで購入すると、量り売りで購入できる。チョコレート以外のアイテムには、「プレイエル」や「トリュフ」、「エクレア」などがある。「プレイエル」は、クラッシク・ショコラのようなケーキで悪くはない。「トリュフ」には、プレーンとブランデーがあり、どちらも個性的で好き嫌いが分かれるかも。「エクレア」は、ショコラ、キャラメル、カフェの3種類あるが、いずれも濃厚すぎてお勧めできない。パリのブティックでは「ミルクチョコのエクレア」も販売されており、これが一番美味しかったのに、何故か日本では販売されていない。
 なお、店内にはカフェが併設されており、これらスイーツをドリンクと共に楽しむことができる。また、銀座エリア内には、「松屋銀座店(→ 銀座グルメバイブル・お土産の頁を参照)」もあり、こちらでもチョコレートを購入できる。

千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1階   
電話:03-3201-6006
定休日:無休
営業時間:11時~20時(カフェは19時半)
予算:プラリネ4粒入り1785円、16粒入り5250円、357円/ 10g
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、左の反対方向(日比谷側)に向かう。「ペニンシュラホテル東京」の手前角を右折し、「ロイヤルコペンハーゲン」の角を右折するとすぐ左。東京メトロ銀座駅から徒歩3分。②JR有楽町駅国際フォーラム口を出て左へ。東京国際フォーラムとビックカメラの間の通りを皇居方面に進み、信号を渡るとすぐ右。JR有楽町駅から徒歩2分。東京国際フォーラムから徒歩1分。
最寄りのランドマーク:東京国際フォーラム、ペニンシュラホテル東京
お勧めポイント:ガナッシュとプラリネがとろける美味しさ

アンリ・シャルパンティエ 銀座本店

 阪神芦屋駅前に本店があり、多くの百貨店に支店を持つ有名スイーツ店。しかし僕の知る限り、イートインを持つ店は「芦屋本店」と西宮の「酒造通り店」、そしてこの「銀座本店」の3店。芦屋本店にも行ったことがあるが、銀座本店の方がはるかに箱が大きくエレガントな雰囲気。お勧めはイートインでしか食べられない季節のスイーツだが、一年中食べられるメニューのお勧めは、この店の名物「クレープ・シュゼット」。「クレープ・シュゼット」はアンリ・シャルパンティエ自身がレシピを作ったスイーツなので、この店のものがオリジナル。オレンジ果汁とオレンジリキュールのコアントローが良くマッチしていて、酸味と甘みのバランスが絶妙だ。また、お約束のお客の目の前で作ってくれるパフォーマンスもいい。

中央区銀座2-8-20 ヨネイビル1階、地下1階    
電話:03-3562-2721
定休日:無休
営業時間:11時~20時半
予算:クレープ・シュゼット1575円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A13番出口を出て京橋方面に進む。「松屋銀座」、「ブルガリ」、「英国屋」を過ぎ、「メルサ」の角を右折するとすぐ右。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:ブルガリ、メルサ
お勧めポイント:シックな雰囲気を楽しめるスイーツ店

カカオ サンパカ丸の内本店

 「カカオ サンパカ」は、スペイン王室御用達のショコラテリア。自慢の「ボンボンチョコレート」は、カカオの香り豊かで、まさに通好み。ブランデーなど蒸留酒との相性もいい。しかし、やや滑らかさに欠け、むしろ、意外に美味しかったのが、チョ コレートソフトクリームの「ジャラッツ」と冷凍ロールケーキの「ブラッソ・デ・ショコラタ・ネグロ」、そして季節限定の栗のチョコ「カスターニャス」。「ジャラッツ」は、厳選された最高級カカオを使用しており、毎日その日の分だけ手作りされているらしい。すっきりとした甘さと適度なカカオ感がとてもいい。「ブラッソ・デ・ショコラタ・ネグロ」は、スポンジはしっとり柔らかく、中のガナッシュクリームもビターな甘さで美味しい。「カスターニャス」は、栗の入ったボンボンショコラ。栗の香りこそ強くないが、とろける様にまろやか。
 この店は東京国際フォーラムの通りを挟んだ向かいにあるので、隣の「エシレ」のクロワッサンやバターケーキとともに、ちょっと抜け出して食べてみてもいいかも。

千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックススクエア1階   
電話:03-3283-2238
定休日:無休
営業時間:11時~21時(日曜祝日は20時まで)
予算:ジャラッツ450円
アクセス:東京メトロ(銀座線)京橋駅5番出口を出て、明治製菓本社ビルを過ぎ、広い外堀通りの信号を渡る。首都高速とJR高架下を抜け、東京ビルTOKIAを過ぎるとすぐ右のビル「ブリックススクエア」前庭の別棟1階。東京メトロ京橋駅から徒歩5分。東京国際フォーラムから東京駅側に向かうと斜め左隣のビル。東京国際フォーラムから徒歩1分。
最寄りのランドマーク:東京国際フォーラム、東京ビルTOKIA
お勧めポイント:チョコレートソフトクリーム「ジャラッツ」が美味しい

ジェラテリア・テオブロマ
GELATERIA THEOBROMA

 「ラトラス L’Atlas」に行ったときに偶然見つけたイタリアンジェラートの店。明治神宮近くにある有名ショコラティエ・土屋氏の「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」が経営しているらしい。10種類くらいあるジェラートは、含気率の低い滑らかな食感で、日本で食べるイタリアンジェラートとしてはかなり上出来。フルーツ系よりナッツ・チョコ・ミルク系が美味しい。甘さがもう少し抑えられていれば更に良いと思う。わざわざこのために行くほどの店ではないかもしれないが、「ラトラス L’Atlas(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」や「神楽坂 芝蘭」の帰りに寄るにはいいかも。

新宿区神楽坂6-8 BORGO大〆1階   
電話:03-5206-5195
定休日:無休
営業時間:10時半~19時半
予算:ジェラート2種735円
アクセス:①東京メトロ(東西線)神楽坂駅の1番出口を出て、早稲田通りを左へ飯田橋方面に下る。スーパー「神楽坂KIMURAYA」を過ぎ、右に「りそな銀行」が見えたら、手前の和菓子店「清閑院」角を左折する。すぐ右側に黄色の建物が2つ見えるが、手前の方の建物。②東京メトロ(東西線、南北線、有楽町線、大江戸線)神楽坂駅のB3出口を出て、早稲田通りを右へ上る。「ファミリーマート」、「善国寺」、「第一勧業信用組合」を過ぎ、信号を渡って再び上ると、左に「りそな銀行」が見える。その斜め右向かえにある和菓子店「清閑院」角を右折すると、すぐ右側に黄色の建物が2つ見えるが、手前の方の建物。牛込神楽坂駅から徒歩3分、飯田橋駅から徒歩7分。
最寄りのランドマーク:りそな銀行
お勧めポイント:ショコラティエの作るイタリアンジェラート

ミカド珈琲 日本橋本店

 軽井沢の有名老舗コーヒー店。この店のお勧めは、コーヒーではなく「モカソフト」の方。僕の地元でる函館にも、かつて「ソーダファウンテン・カメイ」というモカソフトの有名店があったが、今は無きカメイのモカソフトを彷彿させるような味わい。六本木店があった頃に、初めてこの店のモカソフトを食べ、また食べたいなあと思っていたら既に閉店となっていた。久しぶりにモカソフトを食べてみると、コーヒーの苦みと酸味の絶妙なバランスに加え、甘さ控えめの滑らかな食感が素晴らしい。コーヒーの風味をもっと味わいたいという方は、「コーヒーフロート」が良いかも。
 この店は、1階がセルフサービスのスタンドになっており、2階と3階は全面禁煙の通常の喫茶である。

中央区日本橋室町1-6-7   
電話:03-3241-0530
定休日:無休
営業時間:平日:7時~19時半、土曜:8時~17時半、日曜・祝日:10時~17時半
予算:モカソフト430円(テイクアウトもしくは1階利用は300円)
アクセス:アクセス:東京メトロ(銀座線、半蔵門線)三越前駅A3番出口を出て、信号を「かつおぶしの大和屋」側に渡り、高速道の見える方へ更に直進し、「青山ごはん亭」の手前右。
最寄りのランドマーク:日本橋三越本店・本館
お勧めポイント:コーヒーの苦みと酸味のバランスが絶妙なモカソフト

宮越屋珈琲 東京新橋店、東京本店

 札幌の円山坂下に本店を構えるコーヒー店。この店のコー ヒーは、基本的にハイロースト系のものが多い。とくに、強深煎りの「フレンチフレンド」は、ハイローストファンにはお勧めである。苦みと酸味のバランスが素晴らしく、そのままブラックで飲んでも、カフェオレにしても最高である。
 店内でいただく場合には、「フレンチブレンド」と「マイルドブレンド」は、“スタンダード”、“粗挽き(強め、普通、弱め)”、“デミタス”の3つのスタイルから選ぶことができる。僕的には、まずはスタンダードから飲んでみて欲しい。
 2012年頃は「東京新橋店」と「東京本店」の2店だけだったが、その後、「東京本店」がなくなり、「銀座店」、「日本橋三越店」、「目白店」、「恵比寿店」、「恵比寿三越店」、「霞ヶ関店」、「町田店」と増えて、現在は東京エリアに8店舗を展開している。

【東京新橋店】
港区新橋1-7-10 汐留スペリアビル1階、2階
電話:03-3573-8188
定休日:無休
営業時間:平日:10時~23時半、土日・祝日:10時~22時半
定休日:無休(不定休あり)
予算:フレンチブレンド650円(スタンダード)
アクセス:①JR新橋駅銀座口を出て「ビックエコー」側に渡り、右の汐留方面に進む。②東京メトロ(銀座線)新橋駅1番出口を出て直進する。「新橋玉木屋」角の信号を汐留方面(海側)へ渡るとすぐ。東京メトロ・JR新橋駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:ビックエコー、新橋玉木屋
お勧めポイント:ハイロースト系が美味しいコーヒー店


【銀座店】
中央区銀座5-10-6 第一銀座ビル1階
電話:03-6274-6333
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:9時~22時
アクセス:東京メトロ (銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、「ミレニアム 三井ガーデンホテル東京」へ向かう。「ミレニアム 三井ガーデンホテル東京」と「獺祭ショップ」の間の通りを進むと右側に見える。銀座駅(4丁目交差点)から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:ミレニアム 三井ガーデンホテル東京

バー・フォーシーズンズ

 古いビルの4階にあるオーセンティックバー。この「バー・フォーシーズンズ」は、日本代表や優勝・入賞経験があるバーテンダーが5人も在籍する日本のトップバーである。経歴だけを見ると、それぞれのバーテンダーが店主になってもおかしくないくらいの実力を誇る。これだけ書くと、何故3つ星でないのか?と疑問に思うかも知れないが、グルメバイブルの評価は細かい項目評価でなく、あくまでも「どのくらいまた来たいか?」と思うトータルなイメージ評価だからである。
 店内に入ると、正面にある11席のカウンター席の他、カウンター席の後ろには狭いテーブル席、そして奥には4〜6名様用のボックス席の個室がある。これだけのバーテンダーたちがいる店にしては、ずいぶんこぢんまりとしているが、常連客にとってはこのくらいの広さが丁度良いのかもしれない。実力店なので、「マティーニ」などのスタンダードカクテルはどれも美味しいが、「ギムレット」だけは少し甘めで僕好みではなかった。また、オーセンティックバーにも関わらず、各種パスタや煮込みハンバーグ、グラタンなどのフードメニューも充実しているのもいい。(2015年5月追加)
http://www.bar-fourseasons.jp

中央区銀座4-3-12 伊藤ビル4階  
電話番号:03-3563-0808
定休日:日曜・祝日
営業時間:【平日】18時〜翌2時、【土曜】18時〜24時
予算:フォーシーズン1500円、各種ウィスキー1300円〜
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折したらすぐ右側の古いビル。東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩1分
最寄りのランドマーク: テイジン・メンズショップ、GAP
お勧めポイント:日本代表のバーテンダーを排出する実力派のオーセンティックバー

自動販売機が見えるビルの4階です

入口のドアは重厚感のない普通の扉です。右の壁には・・・

昨年(2014年)、優勝の大本命であった京都「ロッキングチェア(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」の坪倉さんを抑えて優勝した吉本さんの祝賀会の告知が掲示してあった(坪倉さんは準優勝)

カウンター席は重厚感があっていい。雰囲気は昭和テイストなイメージ

チャーム1

フードメニュー1

フードメニュー2

チャーム2

ギムレットは甘めで僕好みではない

マティーニは円やかで美味しい

吉本さんの優勝カクテル「ポニータ」は、ブルゴーニュワインのような繊細なバランス感覚な何とも言えず美味しい

試しに「甘海老のパスタ」を注文してみたが、バーとは思えないくらい美味しかった

バロン Bar ON

 京都の「カルバドール(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」の店主・高山さんに教えていただいた店。バブル時期にできたビルなの?と思わせる外観の建物の1階にある。この店はハイランドを中心としたモルトウィスキーが600種類、コニャックを中心としたブランデーが300種類、50〜60年もののジンなどが揃う蒸留酒専門のバーである。店内にはピアノのメロディーが静かに流れ、なかなかの雰囲気である。開店して今年でおよそ20年を迎えるらしいが、未だに食べログで点数が付かないほど、知る人ぞ知るマニアックな店なのである。
 この店のウィスキーの凄いところは、ほとんどが加水調整されていないシングルモルトであるということ。さらに、ウィスキーにせよ、ブランデーにせよ、同じ銘柄の異なるヴィンテージを数種類以上取り揃えていること。しかもオールドヴィンテージであるため、かつての酒税法に則って、懐かしい「特級酒」のマークが張られているものが多い。時代と共にこの「特級酒」のラベルのデザインが微妙に異なっており、マスターの説明を聞きながら眺めるのもいい。また、瓶の横には値段の書かれたラベルが張られており、数字×100円の明朗会計なのである(40なら4000円ということ)。この店で最も古いブランデーは1818年もので、特に「A. E. DOR」のブランデーの品揃えは圧巻である。また、「Old Parr」はかつての宰相・吉田茂が愛したことでも知られるが、その頃のヴィンテージは確かにトロ〜リと甘く美味しい。銀座でオールドヴィンテージの蒸留酒と言えば、静岡市に本店がある 「ブルーラベル」 が有名であるが、「ブルーラベル」と比べてみてもこの店の方がコスパはいい。また、この店のワンショットは他店より多めなのでハーフサイズにしてもらい、チェイサーと共にストレートで色々と頂くのがお勧めである。
 この店は、マスターの趣味の店と言いきっても良いくらいの品揃えである。それゆえ、カウンター席の後には棚に入りきらないお酒が置かれているが、これでは折角の雰囲気が台無しである。これで荷物が置かれていなければ、3つ星店にしても良いくらい素晴らしい店だ。ちなみに、この店は店主が1人だけでやっているため、大人数には対応出来ない。しかしながら、マスターのうんちくを聞きながら旨い蒸留酒で一杯やるのは乙なもの。(2014年4月追加)

中央区銀座7-7-6 銀座アスタープラザビル1階  
電話番号:03-5568-0502
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時〜24時(およその目安)
予算:シングルモルト1000円〜(オールドヴィンテージの中心はワンショット4000円前後)
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て直進し、2つめの「フェラガモ」ある交差点を右折。右側に「交詢ビルディング」を見ながらの2つめの交差点を左折するとすぐ左側。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:交詢ビルディング
お勧めポイント:オールドヴィンテージのモルトウィスキーが飲めるマニアックな店

maru 2F(マル2階)

 八丁堀を歩いていた時に“今空いていますよ”と声を掛けられたことがきっかけで、入ってみた店。1階がワインショップと立ち飲みバー、2階がスペインバル、3階がフレンチビストロと、それぞれの階のコンセプトが異なっているのが面白い。今回は2階にあるスペインバルを訪問。店内は中央に炭火焼きのオープンキッチンがあり、それを取り囲むように席が配置されている。店内は多くの客でごった返しており、隣の人の声が聞きづらいほど騒々しい。また、価格設定の安めのバルであるため、席の間隔は狭くキツキツである。
 この店はワインが安い上に、ニューワールド主体のセレクトがいい。壁際の棚には価格と説明が表示されたワインが並べられており、客は価格を見ながらワインを選ぶことができる。値段は市場価格に近く、ワインバーとしてはかなりお得と言えよう。加えて、この店は何を食べても美味しい。つまり、シェフの味付けのセンスが良いのである。
 フードメニューを見てみると、前菜、生ハム、野菜料理、ワインに合う料理、炭火焼き、魚介料理、パエリア、パスタ、デザートと、その種類の多さに驚く。今回食べた中で特に美味しかったのは「鶏の白レバームース」と「仙台味噌漬け・厚切り牛タンの炭火焼き」。「鶏の白レバームース」はほんのりと甘くとても滑らかで、鶏レバーの獣臭さを全く感じない素晴らしい出来。しかも値段は380円と破格の安さなのである。また、「仙台味噌漬け・厚切り牛タンの炭火焼き」に至っては、驚いたことに芯タンの部分を使っており、味噌による牛タンの熟成感も素晴らしい上に価格も900円というから、絶対に食べていただきたい。さらに、「高知産天然カツオのカルパッチョ」や「さっぱりトマトサラダ」もシンプルながらサッパリとしていて美味しかった。(2014年4月追加)

中央区八丁堀3-22-10 2階  
電話番号:03-3552-4477
定休日:第2、4土曜、日曜・祝日
営業時間:17時〜22時(第1、3土曜16時〜22時)
予算:鶏の白レバームース380円、仙台味噌漬け・厚切り牛タンの炭火焼き900円
アクセス:
最寄りのランドマーク:
お勧めポイント:食べ物も美味しくワインも格安なスペインバル 
アクセス:東京メトロ日比谷線・八丁堀駅A1出口を出て信号を渡るとすぐ右側の店(通りの斜め左側には「ホテル法華イン八丁堀」がある)。八丁堀駅から徒歩1分。 
ランドマーク:八丁堀駅A1出口、ホテル法華イン八丁堀

ワインショップ

1階の立ち飲みバー

2階、3階への入り口

鶏の白レバームース

高知産天然カツオのカルパッチョ

さっぱりトマトサラダ

仙台味噌漬け・厚切り牛タンの炭火焼き

地鶏と魚介のパエリア

十番右京

 業界人が多く来店することで知られる人気居酒屋。前の店舗は1階にあり、縦に細長い建物だったが、現在の建物はビルの地下にある。地下への階段を下りると、奥にカウンター席が見え、手前の壁側にもカウンター席と、さらにテーブル席がある。店内は天井が高く、地下とは思えない快適な空間である。
 この店の特筆すべき点は、とにかく酒の種類が豊富なこと。特に、日本酒や焼酎の品揃えはかなりのもので、評価したほとんどの点はこの酒にある。なので、今回も居酒屋ではなくダイニングバーとして掲載させていただいた。例えば、日本のクラフトジンやクラフトラムなどがあるだけでなく、「十四代」や「而今」などといったプレミアムな日本酒も豊富である。酒の価格設定はやや高めであるが、麻布十番という立地を考えれば妥当なところであろう。
 食べ物は基本的に酒のアテが中心なので、一皿毎の量は少ない。また、この店のメニュー何故かトリュフやフォアグラ、キャビアなどといったバブリー食材を使ったメニューが多いのも特徴。グルメ上級者には何だこれ?と思わせるものもあるが、グルメ初心者を連れて行くとそれなりに喜ばれる。例えば、名物の「トリュフたまごかけご飯」はテーブルサービスで、店員がトリュフオイルと塩の入った玉子の黄身をかけ、更にトリュフをスライスしてくれる。パフォーマンスのインパクト大だが、正直言ってそのままの玉子かけ御飯の方が美味しいと思う。もしかすると、塩でなく醤油をもらい、ちょっと垂らして食べた方がよりトリュフにマッチするのではないだろうか。これに対し、同じパターンで作られた「本マグロのトリュフのせカルパッチョ」は、意外にマグロにマッチしていて美味しい。  
 ちなみに、店員のテキパキとした対応も良く、ラストオーダーが遅いので、とても使い勝手が良い店だ。ちなみに、人気店なので予約してから行かなければ入れないこともあるので、必ず予約してから出かけよう。また、下記ホームページからも予約が可能である。(2020年1月追加)
https://jubanukyo.localinfo.jp

港区麻布十番2-8-8 ミレニアムタワー地下1階
電話番号:03-6804-6646
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:【月曜〜木曜】17時~翌1時、【金曜、土曜、祝日前日】17時〜翌2時、【日曜】17時〜22時半
予算:本マグロのトリュフのせカルパッチョ1600円、トリュフ卵かけごはん1950円
アクセス:アクセス:東京メトロ(南北線)、都営地下鉄(大江戸線)麻布十番駅の4番出口を出て、「Osolo Coffee」の左横の坂を上る。上がっていくと道が2つに分かれ、中央に公園(きみちゃん像と樹木)のある通りに出る。その先に続く大黒坂入口の右角にあるビル。東京メトロ麻布十番駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:きみちゃん像、大黒坂
お勧めポイント:日本酒や焼酎、国産ジンやラムまで揃う人気居酒屋

この角のビルです 1階に東京ラスクが入っています 横が入口 地下への階段を下りると・・・ 奥にカウンター席があり、手前の壁側にカウンター席、さらにテーブル席がある。店内は天井が高く、地下とは思えない快適な空間 以下、ドリンクメニュー 以下、フードメニュー 突き出しは「トリュフのスープ」。素直に美味しいと思える味 而今のにごり生・特別純米は、優しいタッチの洗練された絶妙なバランスで、お勧め! 「トリュフ入りポテトサラダ」は、トリュフが必要かどうか疑問だ。むしろ、ポテトがごろっとしていてタマネギが入り、もう少し塩味が明確であれば完成度が高まるのだが 「エビとアボガドのサラダ 土佐酢ジュレがけ」は、海老の素材はいいが、ポン酢ジュレの柚子風味と酸味が強く、調和が取れていない 「鮮魚の胡麻薬味和え(大分のりゅうきゅう」)は、白身の漬けに卵黄とミョウガ、シソなどが入っていたが、味はイマイチ「沖縄の炙り軟骨そーキー(ハーフサイズ)」は、一度煮たスペアリブを炙って出される。コラーゲンたっぷりなので、紅生姜と一緒に食べると美味しい。お勧めまず、卵かけご飯がスタンバイトリュフをスライサーで擦ります完成

清風明月

 カウンター3席とテーブル席が3つだけの小さなワインバー。ワインのほとんどはフランスワインで、ブルゴーニュからボルドー、ローヌに至るまで手頃で飲み頃なワインが揃っている(但し、ボルドーは若いものしかない)。ワインと共にフレンチも頂けるが、食事のラストオーダーは23時半まで。これ以降の時間帯はごく簡単なつまみしかない。この店の客は喫煙率が高いのが欠点。

中央区銀座1-4-8 ビックウェストビル5号館3階   
電話: 03-5524-2327 
定休日:日曜・祝日 
営業時間:月曜~金曜:18時~翌1時、土曜:18時~23時 
予算:チャージ無し(但しサービス料10%) 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折し、「和光・並木館」、「SUBWAY」 
「東京電力銀座支社」、「MIKIMOTO Ginza 2」、「銀座ベルビア館」を過ぎ、次の信号を渡った左角の建物。東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:東京電力銀座支社、MIKIMOTO Ginza 2ビル、銀座ベルビア館
お勧めポイント:フランス中心のお手頃ワインが揃う優良ワインバー

銀座 テンダー TENDER

 人気漫画「バーテンダー」を読んだ方なら、ミスターパーフェクトと呼ばれる葛原が、実際に働いているモデルとなる店が存在するのだろうか?と興味をもって読まれた方も多いだろう。銀座グルメバイブルの取材で、実際に銀座の有名バーを回ってみて、僕が葛原の店のイメージに最も近いと思ったのがこの店である。
 まず店に入ると、店内には店員たちの凛とした空気が漂っている。思わず凄いなあ!と感じさせる雰囲気があるのだ。この店には、カウンターの他にボックス席があるが、この店に来たなら是非カウンターに座ってみて欲しい。カウンターに取り付けられたアームレストとレッグレストの位置が実によく出来ていて、とても座り心地が良いのだ。店主の上田さんは、銀座のフランス料理店「ロオジエ(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」のサロンで長年働いていた方だが、カクテルを作るときの店員との阿吽の呼吸と言おうか、そのキビキビとしたパフォーマンスは一見の価値がある。ちなみに、この店のカクテルはどれも秀逸だが、とくに「ギムレッ ト」と「マティーニ」がいい。

中央区銀座6-5-15 銀座能楽堂ビル5階   
電話:03-3571-8343
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時~翌0時半
予算:チャージ1600円、ギムレット1600円、サービス料10%
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅から「Ginza Sony Park」や「不二家」、「東急プラザ銀座」のある数寄屋橋交差点へ向かう。数寄屋橋交差点から外堀通りをJR新橋駅方面に進み、1つ目の交差点を過ぎた左側にある。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、外堀通り
お勧めポイント:漫画「バーテンダー」の葛原のモデルと思われるバー

リトル スミス

 エレベーターで地下へ下りると、そこには看板も何も書かれていない木の扉が。扉を開けて店内に入ると、木製のカウンターテーブルが同心円状に配置され、高いトンネルのような天井が独特の雰囲気を醸し出している。顔こそ見えないが、お互いが向き合うように配置されているため、混み合ってくると、話し声が天井に反響して音楽がよく聞こえなくなるほど。なので、静かに銀座で飲むなら「テンダー」、わいわい仲間と飲むならこの店がお勧めである。
 席に着くと、コンソメスープと野菜スティックがお通しとして出される。同店のバーテンダーは、日本代表として国際大会に出場するくらいレベルが高く、「ギムレット」などのスタンダードカクテルはもちろん、季節のフルーツを使ったフルーツカクテルなども美味しい。とくに、「マティーニ」はトロッとした口当たりが絶妙だ。フルーツカクテルは、アルコール度の高いショートカクテルのだけでなく、シャンパンで割ったロングカクテルやフローズンカクテルなども作ってくれるので、気軽に相談してほしい。フードメニューを見てみると、パスタやピザといったフード類も意外に充実している。

中央区銀座6-4-12 KNビル地下2階   
電話:03-5568-1993
定休日:日曜・祝日
営業時間:月曜~金曜:18時~翌3時、土曜:18時~23時
予算:チャージ1500円、ギムレット1300円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B6、B7番出口を出て左へ、もしくはC2番出口を出て右へ。「モザイク阪急銀座」、「Ginza Sony Park」のある数寄屋橋交差点の外堀通りをJR新橋駅方面に進む。次の信号を過ぎてすぐ右にある「西銀座駐車場」を過ぎ、次の「西銀座ドラッグ」信号を右折。すぐ右に小路があるので、その角のビル。東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:東急プラザ銀座、Ginza Sony Park
お勧めポイント:高い天井が独特の雰囲気を醸し出す実力派のバー

煙事

 ガージェリー・スタウトは、国産のプレミアム黒生ビールで、新潟のエチゴビールに委託して作られている。しかしながら、実際に新潟では飲むことができず、主に関東で飲むことができる。しかもこのビールは酒店で販売しておらず、限られた飲食店でしか飲めないのだ。ガージェリー・スタウトは、独特の専用グラスに注がれて出され、泡はギネス・スタウトのようにシルキーで細かく、フルーティな香りと苦みのバランスは、こちらの方が傑出している。なので、僕は銀座でこのビールが飲みたくなったら、この店か銀座コアビル並びにある「レストラン泥武士・銀座店(03-5537-3970)」へ行くようにしている。この店は前店から移転後、オープンキッチンとなり、食事メニューが充実した。多くの常連は、お腹の空き具合を伝え、食べ物はお任せにしている。また、店名にもなっている燻製物は、牡蠣やベーコンなどが美味しい。僕のお勧めは肉料理で、特に、焼き肉店の事件以降自粛されている生肉の「タルタルステーキ」は、塩コショウと玉葱というシンプルな組み合わせが美味しい!チャージは1000円と、それほど高くはないが、フードメニューがなく価格を明示していない点や、食事メニューの価格が高めなことがマイナス点だ。なお、赤坂に「燻(03-5570-4117)」、六本木に「風の仕業(03-3408-0903)」という姉妹店があり、こちらも食べ物が充実していて、隠れ家のような感じでいい。

中央区銀座8-7-7 JUNOビル1階   
電話:03-5537-5300
定休日:日曜
営業時間:月曜~金曜:18時~翌2時半、土曜・祝日:18時~24時(ランチ営業あり)
予算:チャージ1000円、ガージェリー・スタウト1100円
アクセス:①JR新橋駅銀座口を出て、カラオケBIG ECHOの側に渡る。LABIヤマダの前を過ぎ、高速の下をくぐり、リクルートビルの交差点を右折。茶色の「トイパーク博品館」手前の角を左折。ちょっと進むと左に「はこだて鮨金総本店」がみえるのでその並びのビル。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「フェラガモ」、「とらや」の前を通り、赤褐色の建物「資生堂ビル」の交差点を右折して、すぐに次の交差点を左折。ちょっと進むと右に「久兵衛本店」がみえるのでその並びのビル。JR新橋駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:資生堂ビル、トイパーク博品館(玩具店) 
お勧めポイント:値段は高いが、ガージェリーが飲めて食べ物も旨いバー

ワイ・エンド・エム バー キスリング
Y & M Bar KISLING

 店名の「Y&M Bar KISLING」とは、この店を立ち上げたバーテンダー吉田さんと毛利さん、そして店内に飾られているアーティスト・キスリングの3人の名前を冠したもの。毛利さんは、他に人気の「モーリバー」をやっているが、「モーリバー」は若者向けといった感じで、「Y&M Bar KISLING」の方が落ち着いた感じでいい。毛利さんは週3回くらいこの店に出ているようだ。土曜日の音楽は若者向けのラップなどがかかっていることもあるが、普段は落ち着いたジャズが流れている。

中央区銀座7-5-4 ラヴィアーレ銀座ビル7階   
電話:03-3573-2071
定休日:日曜・祝日
営業時間:月曜~金曜:18時~翌3時、土曜:18時~23時
予算:チャージ1500円、ギムレット1500円
アクセス:①東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅の銀座口を出て、カラオケBIG ECHOの側に渡る。右に進み、ファミリーマートの角を左折する。「銀座グランドホテル」を過ぎ、並木通りを進むと、左側に建て直し予定の「資生堂本社ビル」が見える。それを過ぎ、右角に「ルイ・ヴィトン」が見える手前の左のビル。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、3つめの角「マツモトキヨシ」を左折。「カルティエ」、「MARUGEN31」を過ぎて次の信号を渡り、「ルイ・ヴィトン」の右斜め向かいのビル。JR新橋駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:銀座グランドホテル、資生堂本社ビル、ルイ・ヴィトン
お勧めポイント:銀座らしい雰囲気の良質なオーセンティックバー

クリッパー CLIPPER

 銀座界隈で、禁煙のバーはないのか?と捜していたところ、東銀座にこの店を発見。
 店舗は地下にあるため、階段を下りてドアを開けると、縦にL字型のカウンター席がある。カウンターの中には店員が2名。カクテルはどれも高水準であるが、どうせなら、いつものスタンダードカクテルよりも、季節のフルーツを使ったフルーツカクテルか、250種類ある蒸留酒をロックで楽しみたい。チャージはないの?と思うくらい、銀座にしては良心的な価格であった。

中央区銀座2-12-10 藤ビル地下1階   
電話:03-6226-4251
定休日:日曜・祝日
営業時間:月曜~金曜:18時~翌2時、土曜:17時~24時
予算:予算:チャージ10%、ギムレット1000円 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A6番出口を出て、反対側の築地方面へ向かう。広い昭和通りの信号を渡り、歌舞伎座の横の昭和通り側角を左へ進む。吉野屋側に信号を渡り、「ドトール」、「ファミリーマート」を過ぎて「ビックヴィジョン」の角を右折する。「函館らーめん船見坂」を過ぎた角を左折すると、すぐ左のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩8分
最寄りのランドマーク:歌舞伎座
お勧めポイント:銀座にしてはリーズナブルな価格の禁煙のバー

BAR オーパ銀座

 店内は活気があり、狭くザワザワと騒々しい店だが、とても居心地の良い店である。カウンター席の背後には、2人かけのテーブル席と、奥には4~5人くらい座れそうなテーブル席がある。バーテンダーは3人おり、どの方もシェイカーを振れるようだ。この店のお勧めであるフルーツカクテルは、銀座では中の上くらいのレベル。定番のギムレットは甘めなので、ジントニックかジンライムの方が良いかも。チャージも含めて、銀座にありながら安めの価格設定のせいか、とても人気がある。

中央区銀座1-4-8 光明ビル 地下1階   
電話:03-3535-0208
定休日:日曜・祝日
営業時間:月曜~金曜:18時~翌3時、土曜:18時~24時
予算:ジントニック1050円、季節のフルーツカクテル1500円~、チャージ500円、
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)・銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折し、並木通りを進む。「無印良品 銀座」、「銀座ロフトLoFt」を過ぎ、信号を渡ったらすぐ左角のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩8分
最寄りのランドマーク:GAP、並木通り、無印良品 銀座、銀座ロフトLoFt
お勧めポイント:価格が安めの本格的オーセンティックバー

サロン・ド・シャンパーニュ・ヴィオニス

 この店のオーナーは、2002年全日本最優秀ソムリエに選ばれた阿部 誠さん。ワイン業界で彼を知る人は多いが、僕は同じ北海道出身ということで、とても親近感を感じる。バーなので、レストランのような凝った食事というわけにはいかないが、デザートに至るまで一通りの料理が揃っており、シャンパンとのマリアージュを楽しんで頂きたいという阿部さんのこだわりが感じられる。ちなみに、日替わりのグラスシャンパンは数種類あり、軽いつまみと3種類を飲み比べできる「シャンパーニュ デギュスタージュ」というコースもある。せっかくのシャンパンバーなので、締めには、アンリ・ジローの食後酒「ラタフィア・ド・シャンパーニュ」を頂きたい。銀座のシャンパンバーを意識しているのか、市場価格の3倍くらいはする100万円超のクリュッグ「クロ・ダンボネ」というマニアックなものまで置いている。

中央区銀座8-8-18 銀座8818ビル3階   
電話:03-5537-0700
定休日:日曜、祝日
営業時間:月曜~金曜:18時~翌1時、土曜:18時~22時半
予算:シャンパーニュ デギュスタージュ5040円、チャージ1050円
アクセス:①JR新橋駅銀座口を出て、カラオケBIG ECHOの側に渡る。LABIヤマダの前を過ぎ、高速の下をくぐり、リクルートビルの交差点を右折。茶色の「トイパーク博品館」手前の角を左折。ちょっと進むと左に「久兵衛本店」がみえるのでその向かいのビル。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「フェラガモ」、「とらや」の前を通り、赤褐色の建物「資生堂ビル」の交差点を右折して、すぐに次の交差点を左折。ちょっと進むと右に「久兵衛本店」がみえるのでその向かいのビル。JR新橋駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:トイパーク博品館(玩具店),資生堂ビル
お勧めポイント:銀座唯一のシャンパンバー

ロック・フィッシュ

 女優・小雪さんのCMで再ブレイクしたハイボール。ここは、一部のマニアの間で「ハイボールの聖地」と称されているハイボール専門店。狭い店内に入ると、カウンター内には店主と店員の二人。そして、バックバーには時代によって変化を遂げてきたサントリーの角瓶が目につく。この店は基本的に立ち飲みだが、テーブル席もいくつか用意されている。ハイボールを注文すると、冷凍保存された復刻版サントリー角(43度)をウィルキンソンの炭酸で割り、レモンピールでさっと香り付けして出される。ハイボールには氷はなく、ベストな濃度で楽しんでもらいたいという店主のこだわりが感じられる。つまみの基本は、テーブル上の無料の落花生とスナックで、こちらはセルフサービス。もちろん、名物・竹中缶詰の「オイルサーディン」や「ハムカツ」などのいろいろな有料つまみもあるが、つまみ類はそれほど期待しないでほしい。それにしても、銀座にありながら午後3時から開いていて、ハイボールがすこぶる旨い素晴らしいB級バーである。午後5時前に行ったが、カウンターはほぼ満員で、半分はサラリーマン、半分は自営業風の客だった。店主は大阪の有名店「北新地サンボア」で修行したらしく、この店のすぐ近くに東京店「銀座サンボア(03-5568-6155こちらはカクテルの他、ビーフカツやなどの食べ物もある)」あるので、興味のある方は両方をハシゴしてみてはどうだろう。

中央区銀座7-2-14 第26ポールスタービル2階   
電話:03-5537-6900
定休日:無休
予算:ハイボール800円(立ち飲み700円)、チャージなし
営業時間:15時~23時(日曜日は20時閉店)
アクセス:①東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅銀座口を出て、カラオケBIG ECHO向かい「天久利」、「まぐろ市場」側に渡る。高速の下をくぐり、静岡新聞ビルのY字路を左へ進む。しばらく進むと「土風炉」、「美登利寿司」が左に見えるので、その右角のビル。新橋駅から徒歩5分。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「フェラガモ」、「とらや」の前を通り、赤褐色の建物「資生堂ビル」の交差点を右折してしばらく直進。信号を渡り、突き当たりの右角ビル。JR新橋駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩6分。
最寄りのランドマーク:静岡新聞ビル、資生堂ビル
お勧めポイント:ハイボール専門のバー

しぇりークラブ

 前出の「ロック・フィッシュ」と、この「しぇりークラブ」、両店に共通して言えるのは、酒は旨いが、つまみはそれほど期待しないでほしいということ。実はこの「しぇりークラブ」、シェリー酒の品揃え世界一としてギネスの認定を受けている。シェリー酒は基本的に、light~heavy、sweet~dryの程度によって12種に分類できるが、お勧めは熟成した辛口タイプのオロロソ(O)。ヴィンテージものを除き、多くのものはグラスで1杯945円と、とてもリーズナブル。中には樽出しとして、樽から直接注いでもらえるシェリーもあり、パフォーマンスとしても面白い。京都の石塀小路にも支店がある。

中央区銀座6-3-17 悠玄ビル2階、3階   
電話:03-3572-2527
定休日:日曜
営業時間:月曜~木曜17時半~~翌1時半、金曜17時半~~翌3時半、土曜17時~~11時半、
予算:チャージ525円、グラスシェリー酒945円、本日の樽シェリー735円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B6、B7番出口を出て左へ、もしくはC2番出口を出て右へ。「東急プラザ銀座」や「Ginza Sony Park」がある数寄屋橋交差点から外堀通りをJR新橋駅方面へ向かう。「東急プラザ銀座」の新橋側交差点を右折し、「東方見聞録」を過ぎ、「AUX BACCHANALES」角を左折するとすぐ左側。JR有楽町駅から徒歩4分、銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分
最寄りのランドマーク:東急プラザ銀座
お勧めポイント: シェリー酒の品揃え世界一のバール

Bar Tiare

 女性バーテンダーを含む若手3人でやっているオーセンティックバー。オーナーバーテンダーである水澤さんは、数々のコンテストで活躍したバーテンダー。とくに、フルーツを使ったカクテルが有名だが、僕はこの店では、「ギムレット」が一番美味しいと思う。チャージは700円、カクテル一杯が1,500円前後と、今回取材した実力派バーの中では、トップクラスのコストパフォーマンスであった。
 どのバーテンダーも客の対応がスマートで好印象。但し、この店のボックス席は、オーセンティックバーとしては多少違和感を感じる。カウンターだけに限定するなら“超お勧め!!”の評価のバーである。平日は混雑して騒々しいので、行くなら土曜日がお勧め。

港区赤坂4-2-2 赤坂鳳月堂ビル5階   
電話:03-3585-7300
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時~翌1時
予算:予算:チャージ500円、ギムレット1300円 
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線、銀座線)赤坂見附駅のエスカレーターを上り、ベルビー赤坂1階に出る。赤坂エクセル東急ホテルが見える広い外堀通りとは逆の右の裏通りに出て左へ。すぐに右に「富士そば」、「SUBWAY」が見えるので、その角を右折。突き当たりの一ツ木通り「幸楽苑」の隣のビル。東京メトロ赤坂見附駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:ベルビー赤坂、富士そば、幸楽苑
お勧めポイント:数々のコンテストで活躍する実力派バーテンダーの店

バー・ラ・ユロット Bar la Hulotte

 マスター1人、カウンター7席の正真正銘の隠れ家的バーである。店内に入ると、照明はかなり暗めで、チェロによるクラシックの調べが心地良い。店主・川瀬さんは未だ若いが、名店の「ラジオ」と「命乃水」で修行したという。フルーツカクテルはもちろん、定番のカクテルもすこぶる美味しい。夜に麻布十番駅から歩いて行くのは暗く寂しいので、六本木駅からカーナビ付きのタクシーを拾って行くのが良いかも。

港区元麻布3-12-34 大野ビル1階   
電話:03-3401-8839
定休日:日曜・祝日
営業時間:20時~翌2時半
予算:ギムレット1200円、チャージ1000円
アクセス:東京メトロ(南北線)、都営地下鉄(大江戸線)麻布十番駅の5a出口を出て左の六本木ヒルズ方向へ進む。途中、「ENEOS」、「docomo麻布十番店」を過ぎ、「港区麻布十番公共駐車場」を過ぎた鳥居坂下信号を左折。ベーカリー「St. Moritz」を過ぎ、「Max Game」と「REISE BOX」の交差点を右折。「DAILY STORE」を過ぎ、「Eye PARKING元麻布」を過ぎたらすぐ左側。東京メトロ麻布十番駅から徒歩8分。
最寄りのランドマーク:港区麻布十番公共駐車場、Eye PARKING元麻布

B Bar Roppongi

 

 グランドハイアットホテルのすぐ近くにあるバカラ世界初の直営バー。ボックス席の赤が印象的な店内は、六本木らしくラグジュアリーでとても素敵な空間。使用されるグラスも店内の内装ガラスも、全てクリスタルグラスで有名なバカラ社製のもの。しかも、“1人1人の客に合ったバカラグラスで提供する”というのがコンセプトらしい。カクテルの評価はギリギリ及第点であったが、この店は飲み物の美味しさよりも雰囲気を楽しむところ。しかし、この店はシガー可のようで、タバコが苦手な僕には正直きつかった。また、今回は取材できなかったが、帝国劇場隣の国際ビルに2号店「B bar Marunouchi(03-5223-8871)」もあるらしい。こちらは日曜・祝日は営業していない。

港区六本木6-12-1 六本木ヒルズ・けやき坂通りレジデンスA棟1階   
電話:03-5414-2907
定休日:無休
営業時間:月曜~土曜:16時~翌3時半、日曜・祝日:16時~23時半
予算:予算:チャージ1000円、ギムレット2800円
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅1A出口を、または地下通路を通って六本木ヒルズへ出て、最終的に「グランドハイアットホテル」の玄関に出る。ホテル玄関前の信号を渡った向かいの「ESCADA」、「TIFFANY & Co」が入っているビル奥。東京メトロ六本木駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:六本木ヒルズ
お勧めポイント:深夜まで営業しているラグジュアリーなバー

Dハートマン D-Heartman

 8店舗のバーを経営するハートマングループの店。店内のインテリアは重厚感があり、手前にカウンターが奥には2つの個室がある。カクテルは平均以上に美味しいし、ワインやウィスキーなどの蒸留酒も充実している。チーフの水田さんをはじめ、店員のトークも明るくて感じが良い。店内にはシガーも常備していて、愛煙家にとっては良い店だ。

中央区銀座6-5-17 銀座みゆき館4階   
電話:03-3573-6123
定休日:日曜・祝日 
営業時間:18時~翌3時(土曜日は12時まで)
予算:チャージ2000円(大きい個室は3000円)
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B6、B7番出口を出て左へ。「東急プラザ銀座」や「Ginza Sony Park」がある数寄屋橋交差点を左折して外堀通りを進み、 JR新橋駅方面へ向かう。次の信号を過ぎてすぐ左にあるCAFEと書かれた「銀座みゆき館」ビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分
最寄りのランドマーク:東急プラザ銀座、Ginza Sony Park
お勧めポイント:シガーも吸えるオーセンティックバー 

ツバキ TSUBAKI

 オーナーである椿さんのワインコレクションが味わえる西麻布の隠れ家的ワインバー。店内はバーというより骨董品店か古い喫茶店のような感じで、ランプの炎が暗いテーブルを妖しく照らし、まるで映画のワンシーンに迷い込んだような独特の雰囲気。日曜・祝日は1階のみでの営業だが、平日は2階もやっており、常連客は軽妙なトークの女性店員が担当する2階をよく利用するらしい。
 グラスワインは日によって異なるが、基本的にシャンパン2種、白1種、ブルゴーニュ1種、ボルドー1種、ソーテルヌ1種といったラインナップ。しかし、多くの客はボトルでワインを注文する。それもそのはず、年代順位に書かれたワインリストを見ると、古いヴィンテージワインの多さに息を呑む。恐らく、50代までの方ならバースデイワインが見つかるのではないかと思うほどである。ちなみに、この店はイタリアンとフレンチの両方が楽しめ、料理もとても美味しくお勧めである。もしも、「冷製・モンサンミッシェルムール貝のワイン蒸し」があったら、絶対に注文すべき。ちなみに、日曜・祝日の方が、客が少なくゆったりできていいかも。

港区西麻布4-11-9 木原ビル1階   
電話:03-5485-1410
定休日:無休
営業時間:19時~翌5時
予算:グラスワイン2000円~6000円、チャージなし、サービス料5%
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅1a出口を出て左へ進み、六本木ヒルズ前を過ぎ、「博多ラーメン・赤のれん」を過ぎる。西麻布交差点信号を「ホブソンズ」側に渡り、次の角を左折して進むと、右側に大きい住宅のような「繁成寺」があり、その数軒隣の階段が見える白いビル(竹の外観のBAMBOO手前)。東京メトロ六本木駅から徒歩10分。東京メトロ(日比谷線)広尾駅2番出口を出て外苑西通りを左へ進む。「広尾学園」を過ぎ、「アパホテル西麻布」の次の信号を左折すると角に「キャーヴドひらまつ」が見える。その角を右折して進むと左側に竹の外観のBAMBOOが見えるのでその隣り。東京メトロ広尾駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:六本木ヒルズ、西麻布交差点、アパホテル西麻布
お勧めポイント:ブルゴーニュワインの品揃えが圧巻のワインバー

麺恋処 き楽

 新橋エリアにある人気のラーメン店。大きな通りから少し入ったところにあるために少し分かりにくいが、そんな場所にもかかわらずいつも多くの客で賑わっている。店内に入ると、L字型のカウンター席があり、新しくとても清潔感がある。先ずは自動券売機で食券を購入。
 僕のお勧めは「中華そば」か、これにチャーシューとメンマ、味玉などが増量された「○得中華そば」である。「中華そば」には基本的に柚子が入れられてくるが、柚子は不要なので、予め聞かれたときに言っておこう。麺は非常に個性的な全粒粉入りの太めのストレート麺。稲庭うどんの様にモチモチとした独特の食感とコシがあっていい。スープは豚骨、鶏、牛骨などの動物系に鰹節や煮干しなどの魚介系とさらに魚粉が加わり、旨味タップリで美味しい。細めのメンマは噛み切りにくく、味玉はごく普通。チャーシューは炙られているが、これも旨い!というほどではない。「辛味噌担担麺」は、意外にも白ごまペーストが入っていないただの辛味噌ラーメンである。「中華そば」とベースのスープが共通なせいか、魚介系の旨味を強く感じる。「○得つけ麺」の具材は「○得中華そば」と同じであるが、麺は1.5倍くらい太い極太麺となる。(2014年6月追加)

港区新橋5-24-5  
電話番号:03-6721-5788
定休日:日曜・祝日
営業時間:【月曜〜金曜】11時〜15時、17時〜21時半、【土曜】11時〜14時半
予算:○得中華そば890円
アクセス:東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅の日比谷出口あるいは烏森出口を出ると「ニュー新橋ビル」が見える。その浜松町駅側の通りの「ケンタッ キーフライドチキン」、パチンコ店「ビックディッパー」、「幸楽苑」を過ぎた交差点を左折する。(通称マッカーサー通り)を過ぎ、さらに 本目の交差点を右折するとすぐ右側。新橋駅から徒歩8分。
最寄りのランドマーク:ニュー新橋ビル、ビックディッパー
お勧めポイント:個性的で美味しい中華そば

○得中華そば

辛味噌担担麺

○得つけ麺

休業中 銀座 篝(かがり)

 銀座4丁目の自動販売機が並ぶ小路にある人気ラーメン店。外観はラーメン店というより小料理店のよう。店内はとても狭くコの字型のカンター席が8席しかないため、外には常に入店待ちの行列ができている。カウンター内にはラーメンを作る男性職人が2人いて、女性店員が1人でテキパキと注文をとっててゆく。
 この店のラーメン(中華そば)は、濃厚な鶏白湯の塩ラーメン「鶏白湯SOBA」と魚介系醤油である「煮干しSOBA」の2種類。魚介系醤油はラーメン(中華そば)とつけ麺(つけSOBA)がある。つけ麺は煮干し風味の濃厚なスープの「煮干しつけSOBA」と辛い「濃厚辛つけSOBA」の2種類があり、さらに「煮干しつけSOBA」の具材をフルトッピングした「特製つけSOBA」もある。
 この店の僕のお勧めは「鶏白湯SOBA」。店主は野菜にこだわりがあるのだろうか?具材はラーメンとしてはミスマッチな野菜が多く、箸のように細いアスパラやヤングコーン、カイワレ、玉葱などが入っている。また、トッピングには京都産竹の子なども。スープはトロリとして濃厚な鶏白湯スープで、程良く深みがあり、このまま中華料理店で出されても美味しい!!と思うくらいの旨味がある。もう少し麺の湯切りが良ければ麺のかん水の香りがなくなり、さらに良くなると思う。麺は低加水の中細ストレート麺でそれ程コシがなく、ギリギリ合格といったレベル。薬味として、擦り生姜やオニオンフライ、レモンなどが付いてくるが、先ずは半分以上そのまま食し、残りに薬味を入れて食べると更に深みが出て2倍楽しめる。味玉はとろける様な火の通り方は良かったが、味が濃すぎでお勧めと言うほどではなかった。「特製つけSOBA」の具材は、鶏の胸肉チャーシュー(白鶏)、ローストビーフ、豚チャーシュー、ヤングコーンなどの野菜、あじ玉などの豪華な具材が別盛で出される。麺は極太麺で、讃岐うどんのようにモッチリとした強いコシがあるため、通常の“ひやもり”だけでなく、温かい“あつもり”にも変更が可能である。つけ汁はトロッと濃厚で、煮干し由来の酸味も感じて美味しいが、スープ割りにすると煮干しの風味の強くなりバランスが良くなくなる。また、「つけSOBA」の麺は「並」 200gでも「大」300gでも値段は同じである。
 ちなみに、席数が8席しかないため、通常の待ち時間は1時間くらいを覚悟しなければならい。なので、並ぶタイミングとしては開店10分前の10時50分に並ぶのがベスト。姉妹店にイカ干し鶏白湯醤油ラーメンで有名な「新橋 纏(まとい)」がある。(2013年11月追加)

中央区銀座4丁目4-1 銀座Aビル1階  
電話番号:非公開
定休日:日曜
営業時間:11時〜15時半、17時半〜22時半(土曜・祝日は21時まで)
予算:鶏白湯SOBA 850円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A9番出口を出て京橋方面に進み、「教文館」と「アップルストア」の交差点を左折。1つ目の交差点を過ぎ、「銀座フォースタービル」横の自動販売機のある小路を左折するとすぐ左。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:アップルストア、教文館
お勧めポイント:鶏白湯塩ラーメン「鶏白湯SOBA」が美味しい銀座のラーメン店

濃厚鶏そば 麺屋 武一

 最近流行の鶏白湯スープのラーメン店である。とは言っても、通常の鶏白湯ではなく、ドロドロとコラーゲンタップリで濃厚な鶏白湯スープなのである。実はこの店、赤坂の焼鳥店と青山のラーメン店の職人がコラボして作った店とのこと。店内にはカウンター席と4人用テーブル席が2つ、2人用テーブル席が4つだけとかなり狭い。平日のランチタイムには行列ができ、どちらかというと土曜か平日のディナータイムの方が入りやすい。夜にはお酒を飲んでラーメンを食べられるよう、夜限定のおつまみメニュー「とりわさ」や「ささみユッケ」、「つまみ(大山鶏)チャーシュー」などといったものもある。麺はつけ麺である「つけそば」とラーメンの「鶏そば」の2種類。鶏そばにはアッサリ塩味の「鶏そば」と濃厚塩味の「濃厚鶏白湯そば」、醤油味の「濃厚鶏骨醤油そば」などがある。
 この店の一押しの「濃厚鶏骨醤油そば」は、中細のストレート麺でコシもあり、喉越しも良い。具のつくねはまあまあだが、鶏チャーシューはシットリと柔らかで美味しい。ネギは白髪ネギだけでなく、インパクトのある玉葱のみじん切りである。スープは鶏の旨味十分だが、濃厚なだけに好みが分かれるかも知れない。しかし、少し食べたところで京都「原了郭」黒七味を入れると、味が一変して唯一無二の素晴らしい濃厚ラーメンに変身する。それにしても、店員の対応も良くとても良い店である。(2013年4月追加) 

港区新橋3-6-13 新橋池野第3ビル1階  
電話番号:03-5510-8908
定休日:日曜 
営業時間:平日11時半〜15時半、17時半〜23時半、土曜11時半〜18時 
予算:濃厚鶏骨醤油そば780円 
アクセス:東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅の日比谷出口あるいは烏森出口を出ると「ニュー新橋ビル」が見える。その浜松町駅側の通りの「ケンタッキーフライドチキン」、パチンコ店「ビックディッパー」、「幸楽苑」を過ぎた交差点を左折する。さらに次の小路を右折するとすぐ左側。新橋駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:ニュー新橋ビル、ビックディッパー 
お勧めポイント:濃厚な鶏白湯スープのラーメン店

中華そば専門 田中そば店

 秋葉原の電気街の外れにある中華そばの専門店。この店は「博多長浜らーめん 田中商店」、「浅草中華そば つし馬」、「餃子専門 マルナカ」などを多店舗展開する会社が経営している。先ずは、外に設置されている自動販売機で食券を購入して入店。広いL字型のカウンター席がある店内は、明るく清潔感があっていい。チェーン店のラーメンなのでどうか?と思って食べてみると、これは意外!かなりイケルのである。しかも、人気の「中華そば」は、よくある醤油味の魚介系ラーメンではなく、うっすらと濁ったスープの塩ラーメンなのである。そのまま食べると、まるで函館塩ラーメンのようにアッサリとした懐かしい味で、昆布だしがメイン?と思うくらい上品な旨味がある。無料で背脂入りの「こってり」に変更できるが、「こってり」にしてもスープがアッサリしているので、「こってり」の方がお勧めである。麺はモチモチした平麺で、これがまた美味しい。バラ肉を使ったチャーシューもトロトロでスープとよく合う。極細のメンマは桃屋の瓶詰めメンマのように味が濃いので、こちらは意見が分かれるかも知れない。“「こってり」によく合います”と表示されたテーブル上の唐辛子「特製唐華」は、スープがアッサリと繊細なだけに、こちらも好き嫌いが分かれると思う。ちなみに、店内は禁煙である。(2013年2月追加)

千代田区外神田3-8-3 第1針谷ビル1階  
電話番号:03-3256-3556
定休日:無休 
営業時間:11時〜21時 
予算:中華そば700円(背脂のトッピング「こってり」は無料) 
アクセス:東京メトロ銀座線・末広町駅3番出口を出て左へ。東京三菱UFJ銀行を過ぎ、3つ目の通り「天想伝 楽」の角を左折し、「GAME遊戯場」を過ぎるとすぐ左側。末広町駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:東京三菱UFJ銀行 
お勧めポイント:函館塩ラーメンを彷彿させる塩中華そば

手打ち蕎麦 成冨

 天種(てんだね)ものの蕎麦が有名な店。蕎麦屋では珍しいオープンキッチンになっており、右にカウンター席が、左にテーブル席が3つある。この日はウィークデーでなかったせいか、ほとんどの客がお酒とつまみで一杯やっていた。僕らもビールとつまみを7品ほど注文したが、フキノトウの香りがする「焼き味噌」や「穴子の煮こごり」、「合鴨のローストのビネガー仕立て」、「そばがき」などが良かった。ネット上のコメントでは「ごぼう天」が美味しいとのことだが、僕は敢えて注文するほどのものではないと思う。むしろ、季節の天ぷらや穴子の天ぷらの方が良かった。日本酒は「十四代 本丸」を置いている。僕の一押しは「冷たいせいろ」。香りはやや乏しいものの、甘さ、コシ、汁ともに僕好みで、最後に頂く蕎麦湯も濃厚で美味しい。温かい蕎麦は見た目は汁の色が薄く、食べても蕎麦と上手く絡まないが、汁だけ飲んでみると日本料理店のお椀にも負けないような旨味あるれる美味しさ。

住所:中央区銀座8-18-6   
電話: 03-5565-0055 
定休日:日曜・祝日 、第3土曜
営業時間:月曜〜金曜:11時半~15時、18時~20時45分、土曜:11時半~15時
予算:穴子天せいろ2200円
アクセス:①東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅1番出口を出て直進し、「新橋玉木屋」の信号を汐留方面(海側)へ渡る。「宮越屋珈琲店」を過ぎ、「三井ガーデンホテル」前の歩道橋を登り、シェル石油ガソリンスタンドの入った「銀座COMビル」の左側階段へ降りる。昭和通りに沿って進み、もう一つの歩道橋の交差点を右折。黒い塀の「東京吉兆」を過ぎ、次の信号を右折するとすぐ右側。東京メトロ・ JR新橋駅から徒歩8分。②(都営大江戸線)築地市場駅A3番出口を出て右へ進み、首都高速の上を通り、信号を左折するとすぐ右側。(都営大江戸線)築地市場駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:銀座中学、東京吉兆 
お勧めポイント:酒のつまみと天種ものの蕎麦が美味しい

六厘舎TOKYO

 東京・大崎にあった行列つけ麺店「六厘舎・本店」が閉店となり、その後、この東京駅地下に復活した。以前は炎天下で1時間くらい並んでいたことを考えると、空調が効いた地下街はかなり快適。この店には中華そばもあるが、ほとんどの人がつけ麺が目当てである。「朝から食べる」の頁で「朝つけめん」を取り上げたが、本当のお勧めは、六厘舎オリジナルである濃厚魚介系の「つけ麺」である。
 「朝つけめん」は、通常のつけ麺とは異なり、つけダレには魚粉が入っておらず、味も薄くあっさりとした感じに仕上がっている。具の内容も若干異なっているが、その分値段も安い。朝からガッツリいきたい方には、追加料金を払えば「朝つけ定食」というお得なセットもある。これはセルフ方式で、お新香、生卵、納豆、カレー、御飯などをいただくことができる。そのまま御飯と食べても、生卵を麺に絡めて釜玉風にしても、スープにカレーを足してカレーつけ麺にして食べても良いとのこと。しかし、濃厚魚介系の「つけ麺」を食べたい方は、11時以降に並ぶ必要がある。

東京都千代田区丸の内1丁目9−1   
電話:03-3286-0166
定休日:無休
営業時間:11時~22時
予算:朝つけめん630円(7時半~9時45分)、味玉つけめん950円(11時~22時)
アクセス:JR東京駅の八重洲口地下中央改札口より出てすぐの一番街地下1階ラーメンストリート内
お勧めポイント:濃厚魚介系つけ麺の先駆け

銀座 朧月

 看板に濃厚つけ麺と中華そばと書いてあるが、お勧めはつけ麺。濃厚つけ麺を名乗っているように、スープはかなり濃厚だ。魚介系のだしが効いているので、ドロドロした豚骨スープとのバランスは悪くない。更に、スープの表面には、一般的に用いられる魚粉ではなく、マー油のようなクロっぽい魚介系香味油が浮いている。もちろん、太めの麺との相性もバッチリだし、食後のスープ割りも旨い。神田やお茶の水周辺にはありそうだが、銀座界隈では貴重な一軒だ。

中央区銀座6-3-5    
電話:非公開
定休日:日曜
営業時間:月曜~金曜:11時半~15時半、17時半~22時半、土曜:11時半~15時半、17時~21時
予算:濃厚つけ麺(並)750円、特製つけ麺(並)950円
アクセス:①JR有楽町駅を出て、有楽町マリオン前の数寄屋橋交差点を「東急プラザ銀座」側へ渡る。「モザイク阪急銀座」の右側にある「数寄屋通り」を新橋側へ進み、一本通りを渡るとすぐ右側。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅C2番出口を出て、モザイク阪急銀座の横の「数寄屋通り」を新橋側へ進み、一本通りを渡るとすぐ右側。JR有楽町駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:東急プラザ銀座
お勧めポイント:銀座で食べられる最高レベルのつけ麺

こうかいぼう

 深川にある魚介系ラーメンの店。周りにはラーメン店が多数あり、激戦を予感させるエリアにある。スープは豚骨ベースのスープで、焼き干し?を思わせるような上品な煮干しの香りがする。麺は通常の東京ラーメンよりもやや太めの中太ストレート。チャーシューやシナチクなどの脇役陣も上出来で、非常に完成度の高いラーメンである。しかし、麺の湯切りが悪いのかスープは温めである。これでスープがもっと熱々ならばパーフェクト。サービスはきめ細やかで、とても行き届いている。行列店なため、夕方の営業を待たずにスープが売り切れになることもあり、並ばずに確実に食べるなら11時の開店時がお勧め。

江東区深川2-13-10 ニックハイム深川101   
電話:03-5620-4777
定休日:日曜、水曜
営業時間:月曜、火曜、木曜、金曜:11時〜15時、17時半~売り切れ次第閉店、土曜・祝日:11時〜15時
予算:らーめん600円、ちゃーしゅうめん850円 
アクセス:東京メトロ(東西線)、(都営大江戸線)門前仲町駅5番出口を出て直進。「赤札堂」、高速道路の下を通り、「陽岳寺」へ信号を渡り右折。100mほど進むと左に見える。東京メトロ門前仲町駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:赤札堂、陽岳寺 
お勧めポイント:下町にあるハイレベルのラーメン店

松翁(まつおう)

 神田神保町1km四方のエリアには、この店も含め、「スヰートポーツ」や「インドカレー・カーマ」、「うどん 丸香」など、魅力的な店が集まっている。店の外観もそうだが、ドアを開けて入っても中はごく普通の蕎麦屋。壁にはメニューの張り紙などがあったりして、とても美味しいものを食べさせる雰囲気ではない。この日訪れたのは土曜のお昼。このためか、客の半分以上が日本酒と蕎麦屋の“あて”を楽しみながら、最後に冷たい蕎麦を食べていた。メニューにはないが、日本酒のセレクションも悪くない。驚いたことにこの店の天ぷらは、一品一品出来たてを供する。味も天ぷら専門店顔負けの美味しさである。なので、酒の肴に天ぷらを注文するか“天だね”の蕎麦がお勧めである。1番のお勧めは、並蕎麦と季節の変わり蕎麦が入った「二色天もり」。つけ汁は「濃口」と「薄口」の2種類から選ぶことができる。鉄瓶で供される濃厚な蕎麦湯も美味しい。大食漢の方ならこの店で食べて、更にすぐ近くにある「インドカレー・カーマ」か「うどん 丸香」でも食べたいくらいの魅力的なエリア。

住所:千代田区猿楽町2-1-7   
電話:03-3291-3529
定休日:日曜・祝日 
営業時間:平日:11時半~15時半、17時~20時、土曜:11時半~16時 
予算: 二色天もり2350円、ざるそば(生粉打ち)950円 
アクセス: 東京メトロ神保町駅(半蔵門線、都営新宿線)A5番出口を出て左へ。「ampm」、「富士そば」を過ぎ、2分歩くと左に マクドナルドが見えるので、その角を左に曲がる。超人気の讃岐うどん店「丸香」を過ぎ、「インドカレー・カーマ」を過ぎ、「メーヤウ」の小路を右折して通りに出ると左に見える。東京メトロ神保町駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:マクドナルド、三井住友銀行、区立お茶の水小学校 
お勧めポイント:蕎麦も天ぷらも美味しい優良店

蕎麦 案山子(かかし)

 2016年に芝公園から三田へ移転した人気の蕎麦店。移転後は昼の営業をやめ、夜のみとなってしまった。この店は蕎麦を食べるだけではもったいない。お酒と蕎麦を楽しむべきである。日本酒の他、焼酎やワインまである。まずは、三重の「而今」か山口の「貴」を注文。肴は「焼き味噌」や「砂肝コンフィ」、「カブの茎味噌チーズ」、「うすい豆腐」 などがいい。そして、最後に冷たい「ざる蕎麦」で締めたい。この店の冷たい蕎麦は香りがあり、とくにつけ汁が素晴らしい。しかし、「ざる蕎麦」の量は「かんだ やぶそば」並に少ないので、最低2枚は必要かも。また、残念ながら天ぷらものはない。

港区三田5-1-7 リーブル三田地下1階
電話番号:090-2206-0039
定休日:日曜と月曜
営業時間:18時〜21時半
アクセス:都営大江戸線・麻布十番駅2番出口を出て、高速道路の見える一の橋交差点(麻布十番駅)」とは反対方向へ麻布通りを進む。「つづきスタジオ」、「ホテル オリンピックイン」、「麻布通り・港区南麻布一丁目歩道橋」を過ぎ、「麻布通り・港区南麻布二丁目歩道橋」の交差点を左折する。高速道路の下をくぐった最初の信号(ローソン手前)を右折すると右側にある。麻布十番駅から徒歩10分
最寄りのランドマーク:麻布通り・港区南麻布二丁目歩道橋
お勧めポイント:お酒とアテで一杯やって最後に蕎麦で締めるという方にお勧め

香味徳

 鳥取県中央部の琴浦町には、ご当地ラーメンの中でも珍しい牛骨スープのラーメンが存在する。この「香味徳」は、琴浦町 から進出した人気の鳥取牛骨ラーメン店である。まずは、自動券売機で食券を購入。出てきたラーメンは、コムタンスープのようなコラーゲンたっぷりの味。薄口醤油ベースのタレと合わせられ、澄んでいて臭みは全くない。口に含むと多少脂っぽくも感じるが、ブラックペッパーがいいアクセントになっていて、後味はアッサリした感じだ。また、細めの縮れ麺とスープの相性もすこぶる良い。昼間にわざわざこのラーメンだけを食べに来るほどの店ではないが 、飲んだ後の締めに食べるのにはうってつけの店である。

中央区銀座1-13-6 ヤマトビル1階   
電話:03-3561-5190
定休日:無休
営業時間:11時~翌1時半(日曜・祝日は11時まで)
予算:香味徳ラーメン700円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A6番出口を出て逆の築地側に向かう。広い昭和通りから1本銀座寄りの通り(EXELCO や三共カメラのところ)を左折。「WINS」を過ぎ、「ホテルモントレー銀座」過ぎたらすぐ左。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩6分。
最寄りのランドマーク:ホテルモントレー銀座
お勧めポイント:夜の締めに使いたい鳥取の地域限定の牛骨ラーメン店

麺処 銀笹

 最近のラーメン店のスープの定番は、魚介系と動物系のダブルスープであるが、魚介系風味を前面に出す店が増えてきているように思う。この店のスープも、魚介系スープの素材として、昆布や鰹節、煮干しなどを使用しているが、突出していない。むしろ、鶏ガラや豚骨の風味を上手く引き出しており、函館ラーメンにも近い感じがする。麺は細めで縮れが少なく、フワッとした鯛のつみれとよく合う。つけ麺を除き、基本的には塩ラーメンと白しょうゆラーメンの2種類だけである。サッパリ好きなら「塩ラーメン」、少しコクを求めるなら「白しょうゆラーメン」がお勧め。美味しい鯛のつみれは、味付け玉子とともに追加トッピングができる。別椀で青のりとフライドガーリックが出てくるが、そこにスープと麺を入れて食べれば、味変して2度美味しい。さらに、サイドメニューの「鯛飯」に、スープをかけて食べれば大満足すること間違いなし。

中央区銀座8-15-2 藤ビル1階   
電話:03-3543-0280
定休日:日曜・祝日 
営業時間:11時半~15時、17時半~22時(売り切れ終了) 
予算:塩ラーメン、白しょうゆラーメン800円、鯛つみれ200円、味付け玉子100円、鯛飯300円(半鯛飯150円) 
アクセス:①東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅1番出口を出て直進し、「新橋玉木屋」の信号を汐留方面(海側)へ渡る。「宮越屋珈琲店」を過ぎ、「三井ガーデンホテル」前の歩道橋を登り、シェル石油ガソリンスタンドの入った「銀座COMビル」の直進側階段へ降りる。更にアップルパークの見える汐留側に進み、最初の小路を左折するとすぐ。東京メトロ・JR新橋駅から徒歩8分。②(都営大江戸線)築地市場駅A3番出口を出て右へ進み、黒い塀の「東京吉兆」の交差点を過ぎた次の「神田川」小路を左折。「竹葉亭本店」を過ぎて右折し、次の角をすぐ左折すると左。(都営大江戸線)築地市場駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:三井ガーデンホテル(RICHO)、東京吉兆、竹葉亭本店 
お勧めポイント:鯛のつみれが美味しい塩ラーメンの店

うどん 丸香(まるか)

 近年の讃岐うどんブームは、「はなまる」や「丸亀製麺」などといった全国規模のチェーン店を出現させた。冷たいうどんはチェーン店でもそれなりに美味しいが、温かいうどんが美味しいと思ったことはない。つまり、温かいうどんこそが、その店の実力が出るアイテムなのである。
 この店の温かいうどんは実に美味しく、汁物の「肉うどん」か、ぶっかけタイプの「釜玉」がとくにお勧め。「肉うどん」は、濃厚な鰹の出汁と玉葱や牛肉などがマッチしている。生姜が添えられるが、これは出汁には合わないので、注文の際に入れないように言うか、別盛りにするよう言っておいた方がベターである。「じゃこ天」や「げそ天」、「ちくわ天」などといった、魅力的なトッピングもいろいろとあるが、中でも、コショウのきいた「かしわ天」がベストである。そのまま単独で食べても美味しいし、「肉うどん」の汁に浸して食べても美味しい。茹でる直前に製麺機で切られる麺は、表面が滑らかでコシも丁度良い。現地で食べる讃岐うどんは、どこかしら無骨な感じがするが、この店のうどんは実に洗練された味わい。
 行列必至の人気店なので、開店 5分から10分前に並ぶのがベスト。なお、店内は写真撮影が禁止なのでご注意を。

千代田区神田小川町3-16-1 ニュー駿河台ビル1階    
電話:非公開
定休日:日曜・祝日
営業時間:月曜~金曜:11時~19時半、土曜:11時~14時半(基本的にうどんがなくなり次第閉店)
予算:肉うどん(温)630円、釜たま(熱)460円
アクセス:東京メトロ(半蔵門線)、都営地下鉄(新宿線)神保町駅A5番出口を出て左へ。2分歩くと左にマクドナルドが見えるので、その角を左に曲がると20メートル右側。東京メトロ神保町駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:マクドナルド、三井住友銀行、区立お茶の水小学校
お勧めポイント:東京最高レベルの讃岐うどん

つじ田 お茶の水店

 神田・お茶の水周辺のラーメン店の中で、今最も勢いのあるラーメン店である。銀座グルメバイブル2012の取材時には、この店を含めて2店舗しかなかったが、現在のグループ店は17店舗。通常の「つじ田」以外に、味噌ラーメン専門店の「つじ田 味噌の章」や担々麺専門店の「成都正宗担々麺 つじ田 」なども展開している。また、東京だけに留まらず、エリアも平塚、大阪、福岡にまで拡大した。
 僕のお勧めは、あくまでもこの「つじ田」である。「つじ田」は、魚介系醤油つけ麺が売りのラーメン店。全12店舗中3店舗を食べ比べてみた結果、 やはり「お茶の水店」が安定して美味しかったので、この「お茶の水店」を掲載することに。
 比内地鶏や豚骨、羅臼昆布、利尻昆布、日高昆布、根昆布など、十数種類の食材から作られた濃厚魚介系スープは、モチッとした太麺との相性が絶妙。麺にスダチや黒七味をかけて食べるのがこの店の流儀だが、まずは何もかけないで食べ、後でスダチを麺に搾って食べ、さらに黒七味をつけ汁に追加するのがいい。麺は、冷たい「冷やもり」と熱い「温もり」の両方が注文可能できるが、お勧めは「冷やもり」。また、店頭での持ち帰り用のつけ麺の販売やネット通販による販売なども行っている。 

千代田区神田小川町1-4 和田ビル1階   
電話:03-5256-3200
定休日:不定休
営業時間:月曜~金曜:11時~23時、土日・祝日:11時~21時(売り切れ終了)
予算:特製二代目つけめん1200円、二代目つけめん980円
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線)淡路町駅、都営地下鉄(新宿線)小川町駅A5番出口を出て、後ろの「宮地楽器 神田店」方向に進むとすぐ右側。東京メトロ淡路町駅、小川町駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:宮地楽器 神田店
お勧めポイント:東京を代表する魚介系つけ麺

丸山吉平

 2018年に店主が交通事故に遭い、閉店となってしまった秋葉原の名店が、ついに神田で復活。店舗はマンションの1階にあり、「TONKATSU」と大きく書かれたその端っこに、小さく「丸山吉平」と書かれている。
 店内は換気が良く、油臭さもなくとても清潔感がある。雰囲気はどこかしら前の店と似ている。カウンターが6席とテーブルが2卓、そして待ち席4席だけの小さな店である。以前は店主一人だけでやっていたが、現在は従業員がおり、店主の雰囲気も幾分穏やかになったような気がする。
 まずは、自動券売機で食券購入。メニューはお勧めの「リブロース」の他、「ロース」、「肩ロース」、「ベリーリブかつ」、「ヒレかつ」、「アジフライ」、「チキンカツ」、「かつカレーライス」など。ネットに掲載されていた肉の断面写真で比較すると、肩ロー ス〈 ロース〈 リブロース〈 ベリーリブロースの順で、脂身が多くなっていく。
 今回は「リブロース」の250gを購入。豚汁は無料で付いてくるが、ご飯は有料である。テーブル前には、前店と同様に番号が書かれているが、客が使ってもいいパーソナルスペースを示す境界線はなくなった。卓上にはレッド(ヒマラヤ・ナマック)とブラック(ナマック)という2種の岩塩が置かれ、以前あった藻塩はなくなった。「おしんこ」と「レモン」は無料であるが、食券を渡すときにあらかじめ申し出なければならない。また、ワサビは50円で有料。
 この店の特徴は、何と言っても火の通し方にある。厚めに切られたリブロースは、ミディアム〜ミディアムレアに揚げられ、衣はサクッとして歯切れが良く、柔らかでジューシー。脂肪の甘みが感じられる最高レベルのとんかつである。いろいろなポーションの中で、「リブロース」が脂身と赤身のバランスが良く、僕のお勧めである。塩とソース、2種類の食べ方で食べることをお勧めしたいが、ワサビと辛子では、やはり辛子の方がいい。この時のご飯は新米だったのか?以前に比べるとツヤツヤで水分が多めであった。 ちなみに、土日はかなり混み合うが、10分前から店内で食券を購入でき、しかも開店前に入店できたので、開店10分前に到着するのがお勧めである。 (2020年1月更新)

千代田区神田富山町29   
電話番号:非公開
定休日:月曜と火曜
営業時間:【水曜〜土曜】11時~14時、17時~20時、【日曜】11時~15時
予算:リブロースかつ(200g)2000円、(250g)2500円、(300g)3000円、丸山リブロース3900円、吉平リブロース4900円
アクセス:JR神田駅東口を出て、「神田駅前交差点」をファミリーマート側へ渡る。ファミリーマートとみずほ銀行の間の通りを進み、「パチンコ&スロット・ガイア 神田東口店」、「止まれ」と「通学路」の表示のある交差点を過ぎ、T字路を2つ過ぎた交差点(三井のリパークあり)を左折する。「もつ焼き 富士屋」、「天ぷら さいとう」を過ぎた3つ目の交差点の右手前。JR神田駅東口から徒歩10分
最寄りのランドマーク:ガイア 神田東口店、もつ焼き 富士屋 神田店、神田・尾張屋
お勧めポイント:リブロースが美味しい日本トップクラスのとんかつ店

店舗は、「神田・尾張屋」の斜め向かいのマンションの1階にある。TONKATSUと大きく表示された端に、小さく「丸山吉平」と書かれているので、ちょっと分かりづらい まずは自動券売機で食券購入 メニューは、お勧めの「リブロース」の他、「ロース」、「肩ロース」、「ベリーリブかつ」、「ヒレかつ」、「アジフライ」、「チキンカツ」、「かつカレーライス」などがある テーブルなどの雰囲気は、どこかしら前の店と似ている 卓上には、レッド(ヒマラヤ・ナマック)とブラック(ナマック)の2種の岩塩が置かれ、以前あった藻塩はなくなった 今回はリブロースの250gを購入 この店の特徴は、火の通し方がミディアム〜ミディアムレアであるということ。厚切りにされたリブロースは衣はサクッとして、歯切れが良く柔らかくてジューシー。脂肪の甘み感じる最高レベルのとんかつ 豚汁は無料で付くが、ご飯は有料である 秋だったこの時のご飯は新米だったのか、以前に比べてツヤツヤで水分多めであったメインの具材が大根である豚汁に、一味を入れて食べると更に美味しくなる上ロースかつ見事なミディアムレア

本家 ぽん多

 上野のトンカツ御三家の1つである高級トンカツ店。この店は、故・荻 昌弘氏の名著「味で勝負」で知って以来、35年間通い続けている。店名に「本家」とあるが、実はこの店の近くに「ぽん多」という紛らわしい無関係なトンカツ店がある。現在の店舗は平成になってリニューアルされたもので、モダンかつ和風のインテリア。1階が カウンター席、2階がテーブル席となっている。
 まずは、キリンラガーの中瓶を注文すると、突き出しに「イカのぬた」が出てきた。驚くべきことに、メニューの中には「むしあわび(蒸しアワビ)」や「アワビバタヤキ(アワビのバター焼き)」といった時価(この日は5,000円)のつまみもあった。中でも。「蛤バタヤキ(ハマグリのバター焼き)」が人気だという。
 この店の名物は、ロースの芯だけを使った「カツレツ」と、じっくりと煮込まれた「タンシチュー」。とくに、「カツレツ」は自家製ラードを使い、低温でじっくりと煮るように揚げられる。なので、通常のカツような茶色でなく、白っぽい黄色である。実は僕のお勧めは、名物の「カツレツ」や「タンシチュー」ではなく、シーフードのフライである。サクッと軽めの衣の食感が抜群に美味しく、火の通し方も抜群。「車エビフライ」は大ぶりの車エビを2本使用し、頭の部分まで食べられる。 時価ということで、注文するのがちょっと怖いが、レモンを搾って塩をふり、タルタルソースをのせて食べれば最高に美味しい。「穴子フライ」は、かなり大ぶりなものが2匹出てくる。ボリュームがあり、外がカリッとしていて、レモンを搾ってソースをかけて食べると間違いのない美味しさ。「いかフライ」は甲イカを使用しているのだろうか?ネットリとレアな食感で、甘くて美味しい。そのまま塩をつけて食べても、塩にレモンを搾って食べても、ソースをかけて食べても美味しい。また、この店の魚のフライは定番は、「アジフライ」ではなく「きすフライ」。白身で厚めのホクホクとした食感が美味しく、レモンを搾っ てソースをかけると堪えられない美味しさ。さらに、レアなシーフードメニューとして「小柱フライ」などがある。魚と海老のフライにはドレッシングのかかったレタスが添えられ、これがまたサッパリとしていて美味しい。また、「カツレツ」や「いかフライ」には、通常のキャベツの千切りが添えら れている。
 ちなみに、この店のソースは中濃ソースやトンカツソースではなく、サッパリとしたウスターソースなのである。素材は生で食べられるくらい上質な素材を使用しているが、これをリーズナブルとするか、高いと判断するかは、意見が分かれるところ。いずれにせよ、これでもっと値段が安かったら2 つ星を上げても良いくらいの素晴らしい店である。(2013年6月追加)

台東区上野3-23-3  
電話番号:03-3831-2351
定休日:月曜 
営業時間:11時〜14時、16時半〜20時 
予算:きすフライ3675円、いかフライ2625円、穴子フライ3675円 
アクセス:①東京メトロ銀座線・上野広小路駅A1出口を出て中央通りを末広町駅方向(JR上野駅と逆方向)へ進む。「松坂屋上野店」の前を通り、一つ目の信号を左折するとすぐ左側。上野広小路駅から徒歩1分。②JR御徒町駅南口を出て「松坂屋上野店」方向へ進む。中央通りに出たら末広町駅方向(JR上野駅と逆方向)へ進む。「松坂屋上野店」の前を通り、一つ目の信号を左折するとすぐ左側。JR御徒町駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:松坂屋上野店 
お勧めポイント:シーフードカツが美味しい老舗カツレツ店

掲載保留 蘭奢待(らんじゃたい)

 神田にあるミシュラン1つ星の焼鳥店である。以前は好きな部位を単品で注文することができたが、その後、お任せのコースのみとなってしまった。しかしながら、コースを食べた後にもっと食べたいという方は、単品注文も可能だという。単品のお勧めは「抱き身」「ふりそで」、「アカ」、「ボンペタ」、「ハラミ」、「ソリレス」、「ハツ」、「わさび焼き」「ネック」、「ツクネ」の順。
  かつては長谷川酒店が経営していたこともあり、山形の「十四代」や「上喜元」などの他、福井の「黒龍」、岐阜の「醴泉(れいせん)」などがあり、日本酒のセレクトはかなりのもの。また、生ビールは福島の「アウグスビール」で、焼酎には宮崎の「中々」や「山翡翠」、大分の「泰明」や「兼八」、喜界島の「喜界島」や「朝日」 などがある。ワインもニューワールドを中心とした3500円〜6500円のお手ごろなものが揃っており、 白だけは勝沼産にこだわっている。
 御飯もののお勧めは「親子丼」で、他に乾き物の「ささみの風干し」などが日本酒と良く合う。肉は上質な比内地鶏を使用しており、価格設定も比較的良心的で、何よりも美味しい。店が狭いので、 早い時間は予約するのが難しいが、2回転目となる9時以降は比較的予約できる。
 ちなみに、店主は近々この店を閉じて、秋田で比内地鶏の養鶏場を経営するという噂がある。なので、行くのなら早い方が良いかも。

千代田区神田神保町2-12-3  
電話:03-3263-0596
定休日:日曜、祝日
営業時間:月曜~金曜:17時~24時、土曜:17時~22時 
予算:おまかせコース4500円
アクセス:東京メトロ(半蔵門線)、都営地下鉄(新宿線)神保町駅A6出口を出て左へ進み、セレクトインキムラヤ側へ信号を渡り、次の角(「梅もと」がある)を左折して1分歩くとすぐ右側(「ラーメン二郎神田神保町店」の手前)。東京メトロ神保町駅から徒歩1分 
最寄りのランドマーク:セレクトインキムラヤ
お勧めポイント:素晴らしい比内地鶏の焼き鳥が食べられる

おりにく 花柳(旧・和牛銘菜 然)

 東京で肉料理をコースで食べたくなった思ったら、まずはこの店を思い浮かべてほしい。なぜなら、この店の料理は、和牛本来の美味しさを最大限に引き出しているからである。
 コースの肉はどれも一皿ずつの少量なので、普段は脂身を敬遠しがちな我々でも抵抗なく美味しいただける。また、開店当初とは異なる点が2つある。1つ目は、ミシュランガイドの1つ星を獲得した現在は、2名以上の「おまかせ」コース1本だけとなってしまったこと。2つめは、アルコール類がさらに充実したことである。この種のいわゆる肉割烹店は、現在ではさほど珍しくはなくなったが、それでもこの店は満足度の高いマニア垂涎の店なのである。

中央区日本橋小舟町11-11 K1ビル1階   
電話: 03-3249-7776 
定休日:日曜、祝日、年末、8月中旬
営業時間:月曜〜金曜:17時半~翌1時、土曜::17時半~22時半
予算:おまかせで22000円〜
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、(都営浅草線)人形町駅A6エレベーターを出て右に進み、広い通りをすぐ左折。右にファミリーマート、「ホテル日本橋サイボー」を見ながら進み、セブンイレブンへ信号を渡る。「西鉄イン」の角を右折し、「住庄ほてる」、「Times」を過ぎ、「東横イン」の隣。東京メトロ人形町から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:東横イン日本橋三越前A4
お勧めポイント:満足度の高い肉マニア垂涎の店

炭火串焼き 銀座 荻

 エレベーターを降りて店内に入ると、右側にオープンキッチンのカウンター席があり、左側にテーブル席がある。古いビルにあった前店よりも、幾分スタイリッシュになったような気がする。店名の通り、この店は焼鳥店としてはワインが充実しているのが売りである。グラスワインのセレクトも良く、気軽にワインと焼鳥とのマリアージュを楽しむことができる。ワインはお手軽なニューワールドワインから高級ワインまで揃っており、店内が全面禁煙なのもいい。
 この店では、とくに特定のブランド鶏を使用しているわけではなく、京紅地鶏や水郷赤鶏などの地鶏や銘柄鶏を、部位ごとに使いわけているという。どの串も塩加減ピッタリで、火の通し方にもブレがない。値段がリーズナブルでありながら、銀座エリアのトップクラス店と言ってもいい焼鳥店である。
 アラカルトメニューは、コースを食べた後に注文が可能なので、まずは最も安い5本の「おためしコース」を注文し、その後に好みの部位を注文するのがベスト。アラカルトは季節によって変わるものもあるが、一番のお勧めは「つくね」である。「つくね」はとてもジューシーで軟らかい、いわゆる「塩つくね」であり、他店の追随を許さない至高の塩つくねである。また、「トマト巻き」や「手羽先」などもお勧め。 (2020年1月追加)
https://www.teki.net

中央区銀座4丁目12-1 GINZA12 3階
電話番号:03-6278-7119
定休日:日曜・祝日
営業時間:【月曜〜木曜】18時〜22時半、【金曜】18時〜23時、【土曜】17時半〜21時
予算:おためしコース3680円、荻TEKIコース4980円、フルコース6300円
アクセス:東京メトロ銀座線・銀座駅あるいは日比谷線・東銀座駅を出て、晴海通りを築地方向に向かう。歌舞伎座のある晴海通りと昭和通りの交差点(三原橋交差点)を左折するとすぐ右側のビル。銀座駅から徒歩5分(歌舞伎座の隣のビル)
最寄りのランドマーク:歌舞伎座
お勧めポイント:美味しい焼鳥とワインが楽しめる素晴らしい店

歌舞伎座ビルの隣の このビルです 3階です エレベーターを降りて扉を開けると・・・ 右側にオープンキッチンのカウンター席があり、左側にテーブル席がある コースメニュー 本日のグラスワイン ボトルワイン。この他にもたくさんあります 本日の突き出し これがお勧めの「つくね」 ぼんぽち 万願寺唐辛子 羊チーズだったかな コラーゲンスープも付いています

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 大きな通りから少し入った小さな焼鳥店であるが、実はこの店、 日本最高レベルの焼鳥を食べさせてくれる店なのである。 店内はコの字型のカウンター席しかなく、かなり狭い。独特の仕切りで囲まれた焼き場は、煙が外に漏れることがなく、換気は完璧。なので、服に臭いが付くこともなく、女性客も安心して入れる。銀座周辺エリアで創作系の焼鳥を食べるなら「ワインと炭火串焼 銀座 荻(→ 銀座グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)」がお勧めだが、内臓系を含む焼鳥を食べるならこの店がいい。
 席に着くと。まず口直しの野菜スティックと大根おろしが出される。焼鳥のお勧めは、脂のようにトロッとした「おたふく(胸腺)」、肉の味が濃厚な「そろばん(首の肉)」、歯ごたえとジューシーさが堪らない「丸ハツ」、プリッとした「みさき(メス鶏のテール)」、独特の歯ごたえの「さえずり(食道)」など。野菜では「ズッキーニ」や「本日の野菜」などがお勧め。単品でも注文できるが、値段を考えれば、まずはコースでいただき、さらに食べたいものを追加するのがいい。また、一品料理では、「白レバーのたたき」や「砂肝の汐昆布和え」などもある。さらに、締めの一品には「親子丼」よりも「鶏飯」の方がサッパリとしていい。
 この店も「ワインと炭火串焼 銀座 荻」と同じように、焼鳥店としてはワインが充実している。ニューワールド系が中心であるが、そのセレクトが良い。また、生ビールはサントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」で、コースの価格設定やワインの値段などを考えると、比較的コストパフォーマンスの良い焼鳥店と言えよう。ちなみに、この店ではカードは使えない。また、予約なしで入ることは難しいので、早めに予約をすることをお勧めしたい。(2014年4月更新)

中央区日本橋人形町2-25-11     
電話番号:03-3639-1129
定休日:日曜、祝日の月曜
営業時間:17時半~24時(品切れに次第閉店)
予算:お任せ7本1800円、お任せ10本2500円 (いずれも税抜き)
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、(都営浅草線)人形町駅A3番出口を出て右へ。「天下一ラーメン」、「中央内科クリニック」を過ぎ、「久松警察署」信号の1本手前にある「ゆで太郎」の角を右折するとすぐ右側。東京メトロ人形町から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:中央内科クリニック、久松警察署
お勧めポイント:日本最高レベルの焼き鳥店

まつじん(松尾ジンギスカン)

 北海道のジンギスカンには、焼いた肉をタレにつけて食べるものと、肉があらかじめタレに浸った味付きジンギスカンがある。松尾ジンギスカンは、北海道ナンバーワンの味付きジンギスカンであり、フランチャイズや直営店などで食べることができる。
 この店は、松尾ジンギスカンの直営店である。北海道以外では「銀座店」の他、「新宿三丁目店」や「赤坂店」、「秋葉原店」、「赤坂パルコ店」などで食べることができる。肉は本店のある北海道滝川市から毎日直送され、北海道と全く同じ状態で食べられる。なので、食べたことのない方は、是非一度味わってみてほしい。僕のお勧めは、ズバリ「特上ラムジンギスカン(商品名・チョッちゃんラム)」である。

中央区銀座5-9-5 チアーズ銀座2階   
電話:03-3572-2989
定休日:無休(12/30~1/3を除く)
営業時間:11時~14時半、17時~23時
予算:特上ラムジンギスカン1280円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A5番出口を出て「SONOKO美白銀座」を過ぎ、次の「ミヤマ商会」の角を右に曲がると、右手に見えるビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:NISSAN CROSSING
お勧めポイント:北海道ナンバーワンの味付きジンギスカン

串揚げとワイン 銀座六覺燈(ろっかくてい) 銀座店

 テレビやマスコミに何かと露出が多い大阪の有名串カツ店。実は銀座には、大阪北新地にある「最上」や「串かつ凡(→ 銀座グルメバイブル・カツの頁を参照)」といった有名串カツ店の支店もある。銀座六覺燈は、この「銀座店」の他に、銀座に「ワインと串カツ GINZA 六覺燈 Vin」と麻布十番に「六覺燈 麻布十番店」がある。
 この店コンセプトは、名前の通り”ワインと串カツ”である。なので、もちろんワインが充実している。串カツは素材や火の通し方は良いが、揚げ油のせいなのか?パン粉のせいなのか?はよく分からないが、素材によっては後味に僅かな苦みが残るのが気になった。サービスも申し分なく、入って左の禁煙席と右の喫煙席に分煙されている点も良い(2020年4月からは完全禁煙になる)。平日は予約がないと入れないほど混み合うが、日曜日は比較的入りやすいようだ。

中央区銀座6-8-7 交詢ビル4階   
電話:03-5537-6008
定休日:火曜
営業時間:17時~22時
予算:15000円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て直進し、2つめの「フェラガモ」ある交差点を右折。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:フェラガモ
お勧めポイント:串カツとワインが楽しめる

ブラジリアンバーベキュー「シュラスコ」の3店

シュラスカリア バッカーナ デマイス
シュラスカリア スーペル バッカーナ 銀座
バルバッコア クラシコ 丸の内店

 “シュラスコ”とは、鉄串に牛肉や豚肉、鶏肉、果物などを刺して炭火の遠赤外線でじっくりと焼かれたもの。軽く塩味が付いており、ニンニクやハーブなどで香り付けしているものもある。そのまま食べても美味しいが、どの店も2種類くらいのソースが付いてくる。これまで、“シュラスコ”というものは知っていたが、ブラジルに行ったことのない僕は今まで食べたことがなかった。しかし、東京で初めて本格的なシュラスコを体験して以来、アメリカで初めて美味しいステーキを食べた時以来の肉の旨さに感動。和牛で味わう脂肪の甘さとは全くの別物で、肉をよく知る肉文化だからこそ生まれたシンプルな料理である。店のシステムは、基本料金の中には肉の食べ放題とデザート・サラダの食べ放題が含まれる。デザート・サラダは自分で取りに行くが、肉はプラスチックの札をスタートにするとストップに変えない限り、鉄串を持った店員が何度でもやって来て切り分けてくれる。特に牛肉はいろいろな部位を楽しむことができ、特に「ピッカーニャ(腰から尻にかけての部位=イチボ)」や「コステラ・デ・ボイ(スペアリブ)」が美味しい。また、日本では販売していないゼブ牛のコブ「クッピン」は意外に美味しくない。
 今回は銀座エリアの中から3つの店を紹介する。 3店舗とも味的にはほぼ同じであるが、2つある「バッカーナ」の方が少し値段が安い。しかし、箱が大きくて人気の高い「バルバッコア クラシコ 丸の内店」は、消費する肉の回転が良いため、肉の焼き上がりが多少ジューシーである。また、サラダやフィジョーダなどといった肉以外の食べ物も充実している。

【シュラスカリア バッカーナ デマイス】
住所:中央区銀座8-8-1  第七セントラルビル(旧・出雲ビル)地下1階
電話番号:03-6228-5627
定休日:無休
営業時間:【ランチ】月曜〜金曜:11時半〜14時半、土日・祝日11時半〜15時、【ディナー】月曜〜土曜17時半〜22時、日曜・祝日 17時半〜21時半
予算:【ランチ】2,408円〜4,600円 、【ディナー】4,500円〜10,185円
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を 出て、銀座中央通りを新橋方面へ進む。「フェラガモ」、「とらや」の前を通り、赤褐色の「銀座資生堂ビル」を右折してすぐ左側。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。②東京メトロ新橋駅1番出口を出て、野村証券の前を通り、次の信号を左折して中央通りに出る。銀座方面に進み、高速道路の下をくぐって「博品館トイパーク」の前を進み、「銀座資生堂ビル」を左折するとすぐ左側。東京メトロ新橋駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:銀座資生堂ビル
お勧めポイント:銀座中心部で味わえるシュラスコの店

【シュラスカリア スーペル バッカーナ 銀座】
住所:中央区銀座2-5-19 PUZZLE銀座10階
電話番号:03-6264-4968
定休日:無休
営業時間:【ランチ】月曜〜金曜:11時半〜14時半、土日・祝日11時半〜15時、【ディナー】月曜〜土曜17時半〜22時、日曜・祝日 17時半〜21時半
予算:【ランチ】2,400円〜4,600円 、【ディナー】5,400円〜11,600円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B2出口を出て、「グッチ」の角を右折し、銀座レンガ通りを進む。「BEAMS」、「SHIPS」、「無印良品 銀座(裏口)」、「MaxMara」、「銀座ロフト(裏口)」を過ぎた右側のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩5分。最寄りのランドマーク:銀座レンガ通り、無印良品 銀座、銀座ロフト
お勧めポイント:銀座中心部で味わえるシュラスコの店

【バルバッコア クラシコ 丸の内店】
住所:千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビル6階
電話番号:03-5224-5050
定休日:不定休(新丸の内 ビルに準じる)
営業時間:【ランチ】平日11時〜14時、土日・祝日11時〜15時、【ディナー】月曜〜土曜17時〜22時、日曜・祝日17時〜21時
予算:【ランチ】4,200円 、【ディナー】6,100円
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線)東京駅、JR東京駅の丸の内北口を出て、「丸の内オアゾ」隣の正面のビル。駅の地下道からも直結。東京駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:東京駅丸の内北口
お勧めポイント:学会場からも徒歩で行ける本格的シュラスコの店

みすじ

 南青山にある人気焼肉店「よろにく」の2号店である。焼肉屋にしてはかなり小綺麗な店で、客のほとんどはサラリーマンである。僕の一押しは「並じゃないミスジ」。しゃぶしゃぶの肉のように薄い肩ロースなので、片面をサッと焼いて、タレにちょっとつけて、味付葱を挟んで食べるのがお勧め。他に、「厚切り上タン」、「シャトーブリアン」、「ハツ」、「ぶつ切りユッケ」、「赤スープ」なども外せない。この店のタレは基本的に甘めなので、タレよりも塩コショウがお勧め。場所柄からなのか、焼肉店にしてはワインもそれなりに置いている。

港区赤坂3-16-3 伊勢幸ビル2階   
電話:03-5573-8929
定休日:無休
営業時間:17時~23時
予算:シャトーブリアン2780円、厚切り上タン2280円、ぶつ切りユッケ1180円、並じゃないミスジ1480円、ハツ880円
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線、銀座線)赤坂見附駅のエスカレーターを上り、ベルビー赤坂1階に出る。赤坂エクセル東急ホテルが見える広い外堀通りとは逆の右の裏通りに出て左へ。すぐ右手に「富士そば」が見えるので、その角を右折。次の「Daily YAMAZAKI」、「ダイコクドラッグ」の交差点を左折し、「土佐料理・祢保希」を過ぎると右角にあるビルの2階。東京メトロ赤坂見附駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:ベルビー赤坂
お勧めポイント:ひとランク上の焼肉を体験したい方に

プロカンジャンケジャン 赤坂店

 この店は「プロカンジャンケジャン」の日本1号店である。入口には“ソウルでしか食べられなかったあのプロカンジャンケジャンが、ついに赤坂に上陸!”というキャッチコピーが。
 この店の「カンジャンケジャン」とは、生のワタリガニを使ったニンニク生姜風味の醤油漬けである。韓国西海産のワタリガニを使用しているとのことだが、日本のものに比べると小ぶりであるが、オレンジ色の内子と身がビッシリと詰まっていて美味しい。 この他に、辛口の「ヤンニョムケジャン」もある。また、ワタリガニ料理だけでなく、アンコウ料理や韓国名物のテナガダコ料理などもある。ちなみに、ディナータイムに比べてランチタイムの方が若干割安となっている。

港区赤坂3-11-7 ソシアル赤坂ビル2階   
電話:03-3588-8778
定休日:無休
営業時間:月曜~金曜11時半~14時半、17時~23時、土日・祝日11時半~22時半
予算:カンジャンケジャン1匹3570円、2匹6825円
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線、銀座線)赤坂見附駅のエスカレーターを上り、ベルビー赤坂1階に出る。赤坂エクセル東急ホテルが見える広い外堀通りとは逆の右の裏通りに出て左へ。「赤坂アルトビル」を過ぎ、「三菱東京UFJ銀行」を過ぎ、「サンクス」を過ぎるとすぐ右のビル。東京メトロ赤坂見附駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:ベルビー赤坂、三菱東京UFJ銀行
お勧めポイント:ケジャンや中華の「酔っぱらい蟹」が好きな方に

52(ゴニ)

 六本木交差点近くにある中華居酒屋。すぐ近くに 「黒猫夜 六本木店(→ 銀座グルメバイブル・中華料理を参照)」 があるが、「黒猫夜」の方はメニューが豊富な本格的な中華居酒屋で、こちらはメニューがかなり絞られた今風の中華居酒屋といった感じだ。若い男性料理人が2人だけでやっている店なので、このくらいが料理をスピーディーに出すにはちょうど良い数なのかもしれない。
 小さなビルの階段を上って2階に向かうと、木のドアに小さく「52」と書かれている。ドアを開けて入ると、白を基調としたシンプルなインテリアで、ぱっと見は中華料理店とは思えないくらい。手前にオープンキッチンのカウンター席があり、左奥に6名用と2名用のテーブル席が各1つずつある。
 メニューは黒板に書かれた「本日のおすすめメニュー」と、紙一枚の「レギュラーメニュー(ドリンクメニューを含む)」の他、メニューには載っていない締めのご飯として、花山椒の効いた「麻婆豆腐とご飯」や「炒飯」、「焼きそば」、「担々麺」などがあった。「レギュラーメニュー」を見ると、スペシャリティは、「豚バラ黒酢」と「焼餃子」の2つのようなので、まずはこれを注文。そしてさらに、「パクチーサラダ」と「牛ハラミ」、本日のおすすめメニューの中から「牡蠣の豆豉炒め」と「よだれ鶏」を注文した。食べた結果、この店の料理全般に言えることは、どの料理も火の通し方や塩味がビシッと決まっているということである。とくに、「豚バラ黒酢」と「牡蠣の豆豉炒め」は美味しく、お勧めである。(2015年6月追加)

港区六本木4-6-4 第5一越ビル2階  
電話番号:03-3402-0052
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時半〜翌4時
予算:豚バラ黒酢800円、焼餃子500円
アクセス:東京メトロ日比谷線六本木駅・都営大江戸線六本木駅6番出口を出ると「俳優座」があるので左折する。2つめの通り(現在:麻布警察署建設予定地)を右折するとすぐ左側にあるビル。六本木駅より徒歩3分
最寄りのランドマーク:六本木交差点、俳優座
お勧めポイント:深夜までやっている中華居酒屋

入り口には小さな文字で「52」と書かれています

ドアを開けるとオープンキッチンのカウンター席が見えます

奥のテーブル席

コーラはクラシックタイプの瓶コーラーです

本日のおすすめメニューは6品

レギュラーメニューとドリンクメニューはこれだけ

「よだれ鶏」は思ったほど辛くなかった

「パクチーサラダ」はパクチー好き限定のお勧め

「焼餃子」は焼き方はとても上手だが、スペシャリティというほどではない

もう一つのスペシャリティ「豚バラ黒酢」は旨い

本日のおすすめメニューの「牡蠣の豆豉炒め」も火の通りが良く美味しい

「牛ハラミ」はまあまあ美味しい

  

過橋米線(かきょうべいせん)秋葉原店

 秋葉原にある雲南料理の店。雲南省はベトナム、ラオス、ミャンマーと国境を接する中国南東部にある地域。標高が高く、年中春のような気候が続くため、中国産松茸が数多く採れることでも知られるキノコの産地である。また、少数民族が多く、山の幸にも恵まれているため、店名にもなっている「過橋米線」や「気鍋鶏」など雲南特有の料理が生まれた。 
 「過橋米線」はこの秋葉原店の他、吉祥寺や上野、日暮里にも支店がある。料理は高級中華料理と言うよりはB級の中国家庭(家常)料理という感じで、この種の店で美味しいと思える店がなかなかなかっただけに、東京ではかなり貴重な存在である。
 住所では1階とあるが、実際はビルの中2階への階段を上がる。階段入り口には食べ放題の看板などがあり、料理の写真や外観からはとても美味しいとは思えない。店内に入ると、中のインテリアは想像通りB級中華店っぽく有名人の色紙が飾られ、店員も全員中国人のようだ。メニューを見ると、辛い料理には唐辛子マークが付いており、雲南料理もあるが、一般の中華料理店で見られる料理も多い。なので、実際のこの店の料理は、「雲南料理+その他中国料理」といった感じである。
 今回はこの後にも取材があったため、お腹いっぱいになりそうな本命の鍋料理「過橋米線」 や「気鍋鶏」を諦め、食べたことのない幾つかの現地料理にチャレンジした。食べて思ったのは、どの料理も味付けのセンスが良く、辛い料理でありながらとても洗練されていた。例えば、「海老入雲南酸辛豆腐」は、四川の麻婆豆腐とは全く異なったコクのある絶品のピリ辛豆腐であったし、「牛肉の水煮」も鮮烈な辛さのスープが何とも言えず美味しかった。また、次回是非食べてみたいと気になったメニューは、「過橋米線」や「気鍋鶏」の他、「老江湖豆 腐」、「千張肉」、「山椒ナス」、「山椒クミン魚」、「昆明辛子鶏」、「蝦と茶樹茸の炒め」、「黄油局蟹」など。
 それにしても、一品一品が安くてボリュームがあり、部下や家族を連れて来るには最適な中華料理店である。また、ホームページのクーポンを利用した2480円の2時間食べ放題(飲み放題付き3960円)のコースは、一部の高級メニューを除くほぼ全てのメニュー(100種)を対象としたオーダー制バイキングなので、これは絶対にお得である。(2014年5月追加)

千代田区外神田6-5-11 MOAビル1階  
電話番号:03-3835-7520
定休日:無休
営業時間:11時半〜14時半、17時〜23時半
予算:海老入雲南酸辛豆腐745円、牛肉の水煮894円、コース料理は3名からで2800円、3800円、4800円、5800円
アクセス:東京メトロ銀座線・末広町駅4番出口を出てすぐ反対方向の「外神田5丁目交差点」へ向かう。「たいやき 神田達磨」角を右折して蔵前橋通りを進む。150mほど進むと「ジョナサン」が見えるのでその手前のビル。末広町駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:銀座線末広町駅、たいやき神田達磨・秋葉原店
お勧めポイント:日本では珍しい中国雲南料理が食べられる店

突き出し

海老入雲南酸辛豆腐

何か忘れました

牛肉の水煮

大理回族羊肉

中華料理 龍天門

 僕の敬愛する陳 啓明氏が料理長を辞められ、スタッフも入れ替わったということを聞きつけ、再訪問。ランチタイムの飲茶のワゴンが僅か6種類と少なくなり、「大根餅」や「海老の腸粉」などの飲茶定番メニューもなくなった。味も微妙に変化し、「白身魚の黒胡椒蒸し」はメリハリがなくなり、「肉焼売」は蒸しすぎで水っぽかった。ランチタイムの飲茶にもう力を入れないという姿勢なのだろうか?あるいは飲茶担当の点心師も一緒に辞めたのだろうか?それでも、スープやチャーハンは以前と比べて遜色ない美味しさだった。今回は新料理長の広東料理を本格的に食べていないので何とも言えないが、とりあえず、飲茶に関しては2つ星弱くらいの評価であろう。しかし、値段の高さを考えれば、コスパ的には1つ星くらいが妥当かも知れない。(2013年7月更新)

目黒区三田1-4-1 ウェスティンホテル東京2階   
電話番号:03-5423-7865
定休日:無休
営業時間:平日:11時半~15時(飲茶・点心タイム)、17時半~21時半、土日・祝日:11時半~16時半(飲茶・点心タイム)、17時半~21時半
予算:白身魚の黒胡椒蒸し600円、海老入り蒸し餃子(2個)480円、フカヒレのせ海老蒸し餃子(2個)520円
アクセス:東京メトロ(日比谷線)恵比寿駅からJR恵比寿駅東口改札方面へ進む。1階に出て「atre EBISU」のエスカレーターを上り、JR恵比寿駅東口改札へ向かう。そこから恵比寿ガーデンプレイス方面へ向かうと、「ガストロノミー ジュエル・ロブジョン」の奥にある。東京メトロ恵比寿駅徒歩8分。JR恵比寿駅東口から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:atre EBISU、JR恵比寿駅東口改札、恵比寿ガーデンプレイス 
お勧めポイント:ランチタイムには本格的な点心を楽しむことができる

黒猫夜 六本木店

 この店の本店は赤坂店(→ 銀座グルメバイブル・中華料理の頁を参照)であるが、この店のメニューも基本的に本店と同じである。店は「俳優座」裏の古いビルの4階にあり、年代物の暗いエレベーターに乗るとちょっと不安にかられる。エレベーターを降りて店の前に立つと、看板がないのでさらに不安に。しかし、よく見ると小さく営業中と表示してある。店外の暗さとは裏腹に、ドアを開けると左奥に広めのカウンター席が広がり、テーブル席の椅子は籐製と、まるでリゾートのような良さげな雰囲気。店の中央には階段があり、上れば5〜6名まで収容可能な隠れ家のような中2階席もある。
  この店の特徴は、何と言っても中華居酒屋と呼んでもいいくらいお酒が充実していること。お酒は蒸留酒である「白酒(ぱいちゅう)」と紹興酒(老酒)の「黄酒(ほわんちゅう)」が充実しており、白酒で は「水井坊」と「貴州醇」がお勧めである。さらに、僕がとりわけお勧めしたいのが紹興酒(老酒)である。かなり高価な年代物もあり、多くの酒がグラスでもいただける。お勧めは「孔乙巳八年」と「神氣十年」で、中にはボトルで35000円という高額なものもある。さらに、御祝いならシャンパンタワーならぬ「紹興酒塔(タワー)」も注文できる。
 さらなる魅力は、通常の中華料理店では、まずお目にかかれないようなレアな中国郷土料理が食べられることである。まずは、この店の名物である「美极鴨舌」と「前 菜盛り合わせ」、「水煮牛筋搾菜」を注文してみてほしい。さらに、「蟹肉豆腐」や「陳村煎腸粉」、「塩爆 塩貝」、「馬油汁炒律蝦仁(芝エビ胡麻フリッターマヨネーズ和え)」、「腐乳炒空心菜」、「辛子鮮筍鶏」、「咸魚炒飯」なども美味しい。 早い時間はいつも混んでいるため、早めに予約しなければなかなか入れない。
 この店だけ以前は深夜まで営業していたが、最近閉店時間が早くなり、ランチタイムも営業するようになった。しかし、ランチタイムはランチ限定のご飯と麺メニューしかないので、黒猫夜の醍醐味は味わえない。(2013年6月追加)

港区六本木4-9-1 佐竹ビル4階  
電話番号:03-3497-0256
定休日:日曜・祝日 
営業時間:月曜〜金曜18時〜翌4時、土曜18時〜22時半 
予算:美极鴨舌980円、前菜盛り合わせ(1〜2名)1800円 
アクセス:東京メトロ日比谷線六本木駅・都営大江戸線六本木駅6番出口を出て目の前にある俳優座の裏側。六本木駅より徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:六本木交差点、俳優座 
お勧めポイント:深夜にも地方色豊かな本格的な中華が食べられ、中国酒の種類も豊富

春秋(しゅんじゅう)

 日赤通りにある小さな中華料理店。店内に入るとカウンター席はなく、4名席のテーブルが7つと6名席のテーブルが1つだけ。にもかかわらず、1人だけのテーブル席も快くOKしてくれた。
 料理はいわゆる大皿料理ではなく、日本料理のように一皿一 皿少量ずつ出される。料理の見栄えは華やかさこそないが、素材の質、火の通し方、塩味、どれを取っても素材の旨味を引き出していて文句なく美味しい。とくに、清湯(スープ)は、口に含むと初めは優しく徐々に深みが舌を支配し、ついつい夢中に飲んでしまうほど。オフィシャルには、とくに何料理の店という表示はなかったが、「酔っ払い蟹」や醤油オイスターベースの「フカヒレの姿煮」などが出てくるところをみると、上海料理がベースとなっているのかもしれない。しかし、それ以外の料理は広東料理っぽいものが多くみられた。この店では、1本2,000円を払うとワインなどのお酒の持ち込みも可能であるという。また、マ ダムの心のこもったサービスも料理も、全く文句のつけようがないくらい素晴らしかったが、唯一、バーのような暗い照明だけは唯一気になった。

港区南青山7-14-5   
電話: 03-3407-4683 (完全予約制15時半〜)
定休日:日曜
営業時間:月曜〜金曜:18時~21時半、土日・祝日:18時~21
予算:お任せ(基本8品前後で15000円+α)
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅1A出口を出て左へ進み、六本木ヒルズ前を過ぎ、「博多ラーメン・赤のれん」を過ぎる。西麻布交差点を「Hobson’s」側に渡り、更に進む。「成城石井」を過ぎ、高樹町信号のある「西麻布三井ビルディング」角を左折 し、数十メートル先「三井リパーク」前向かいのビル。東京メトロ六本木駅から徒歩12分。

最寄りのランドマーク:六本木ヒルズ、西麻布三井ビルディング

お勧めポイント:旨味調味料に頼らない本格志向の中華料理

銀座 桃花源

 この店の本店は、熊本キャッスルホテル内にある「桃花源(→ 熊本グルメバイブル・中華料理の頁を参照)」である。熊本キャッスルホテルの中華料理の総料理長・斎藤隆士氏は、故・陳 建民氏に師事し、同ホテルの社長にまで登り詰めたという伝説の料理人。なので、この店の料理も陳 建民氏がアレンジして作り上げた日本風四川料理なのである。
 レギュラーメニューは「四川飯店」とほぼ同じで、新鮮味はない。しかし、季節の創作メニューは美味しく、しかも1人向けの量になっているので、1人飯の方にもお勧めである。僕のお勧めは、前菜の「白油鶏」や「棒々鶏」、そして「車エビの豆鼓炒め」などで、前もって予約すれば、オープン当初の幻のメニュー「2種の味のフカヒレスープ」も味わうことができる。もしも「麻婆豆腐」が食べたければ、通常のものでなく、花椒と豆鼓が効いた「陳麻婆豆腐」がお勧めである。さらに、お勧めしたいのは、ヨシキリ鮫を醤油白湯で煮た「フカヒレの姿煮」。これはかなり値が張るものの、この値段で、これほど見事なフカヒレの姿煮を味わえるのは、中国本土や香港でもなかなかなく、日本でもかつての「赤坂 楼外楼(閉店)」くらいしか思い当たらないほど。2人で一枚が目安だが、金銭的に余裕のある人は、この際1人で1枚を食べることをお勧めしたい。デザートは、生の杏仁に生クリームを加えて作ったという「正宗杏仁豆腐」がいい。

中央区銀座8-6-15 銀座グランドホテル2階   
電話:03-3569-2471
定休日:日曜
営業時間:【平日】11時半~15時、17時~22時、【土曜】11時半~21時半、【祝日】11時
半~21時
予算:白油鶏(小)2100円、棒棒鶏(小)2310円、清炒鮮?魚(1人前)1050円、豆鼓辣明蝦(1人前:2人前より)1050円
アクセス:①JR新橋駅銀座口を出て、カラオケBIG ECHOの側に渡る。右に進み、ファミリーマートの角を左折すると右角に「銀座グランドホテル」が見える。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、3つめの角「マツモトキヨシ」を左折し、並木通りを進む。「カルティエ」、「ルイ・ヴィトン」、「MARUGEN53」、「PRONTO」を過ぎて進むと左角に。JR新橋駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:トイパーク博品館(玩具店)、MARUGEN25
お勧めポイント:熊本では超有名な四川料理店

全聚徳(ぜんしゅとく)

 中国では知らない人がいないくらい有名な北京ダック専門店。北京の王府井の店舗に2度ほど行ったことがあるが、常に入店待ちの行列ができていた。それもそのはず、中国において北京ダックは庶民の食べ物なのである。家族で一羽食べても200元弱(2400円くらい)と格安なのだ。日本ではどうしても高く、気軽に食べるというわけにはいかないが、3人以上が揃うなら行ってもいいだろう。ダックは、テーブルの前で切り分けられるが、日本では切り方について客がリクエストできない。薬味の他、砂糖も一緒に出てくるが、いつも不要と感じる。逆に、この店の甜麺醤は甘みが抑えられているからこそ良いのだ。それでもやはり、甜麺醤だけだと飽きてしまうので、山椒塩をもらい、肉に少しつけてネギやガーリックフライと一緒に巻いて食べても美味しい。ところで、実はこの店、北京ダック以外の料理もそれなりに美味しい。しかし、北京とは異なり、メニューに載っている料理の品数が少ない。メニューに載っていない料理では辛い「火燎砂肝(北京では火燎鴨心)」が美味しい。この日はできなかったが、事前に言えば「麻辣膀絲(ma la pang si)」も頂けるらしい。但し、辛い料理は最後に出すように言っておかないと、舌がしびれて味が分からなくなるかも。また、中華料理店にしては、シャンパンも含めたワインの品揃えも悪くない。

中央区銀座5-8-17 銀座ワールドタウンビル6階   
電話:03-5568-8668
定休日:無休
営業時間:月曜~金曜11時半~14時半、17時~22時、土日・祝日:11時半~21時
予算:塩漬け玉子の家鴨もも肉巻き2000円、北京ダック1羽7980円、半羽4515円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A3番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進み、コアビルの隣のビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩1分。

最寄りのランドマーク:銀座コアビル

お勧めポイント:中国で最も有名な北京ダックの専門店

四川豆花飯荘 東京店

 アジア食文化の東西交流地であるシンガポールから進出した四川料 理店。これだけ聞けば、アジアンテイストの怪しげな四川料理かと思いきや、食べてみると、驚くほど本格的で洗練された四川料理なのだ。まず着席すると、中国服を着た茶芸職人がお湯を注ぎに来る。そもそも、二千年以上前に中国で初めて本格的なお茶が栽培されたのが、四川省の蒙頂山なのである。四川の禅恵和尚という人物が、一千年前にが剣舞からヒントを得、長い注ぎ口をもつ長嘴壷(ちょうすいつぼ)を用いた「茶芸」を考えだした。その後、美しさや優雅さが歴史の中で磨かれ、洗練された茶芸として発展してきた。お湯を注ぐ型(ポーズ)は全部で18種類(十八式)ある。ちなみに、湯飲み茶碗に入っているのは、ジャスミン茶、 紅ナツメ、クコ、龍眼、菊花、氷砂糖、百合根、胡桃から作られた“八宝茶”である。料理はどれも平均点以上であるが、特に、痺れるような現地料理、「重慶よだれ 鶏」、「麻婆豆腐」、「水煮牛肉」、「旬の鮮魚の麻辣香スタイル」、「鶏肉の重慶とうがらし炒め」、「重慶担々麺」などは、辛い物好きなら必ず押さえておきた い。個室もあるが、5250~8400円の個室料が必要(2012年6月修正)

千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビル6階   
電話:03-3211-4000
定休日:不定休(新丸の内ビルに準じる)
営業時間:月曜~金曜:11時~14時半、17時~22時、土日・祝日:17時~21時
予算:重慶よだれ鶏(小)2100円。麻婆豆腐(小)2100円
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線)東京駅、JR東京駅の丸の内北口を出て、「丸の内オアゾ」隣の正面のビル。駅の地下道からも直結。東京駅から徒歩2分。

最寄りのランドマーク:東京駅丸の内北口

お勧めポイント:学会場からも徒歩で行ける辛い物好きにお勧めの高級四川料理店。夜遅くまで営業している

チャイナブルー

 28階のフロントの前=を通り、奥にある“CHINA BLUE”と書かれたエントランスを抜けると、中国料理店とは思えないような高い天井と二階建てくらいのガラス張りのワインセラーが目に付く。この店は、とにかく、窓からの眺めが素晴らしい。中華料理店でこれほど眺望が良いのは、日本橋マンダリンオリエンタルホテルの「センス」くらいだが、「チャイナブルー」の方が、ゆったりとしたラグジュアリーな雰囲気に浸れる。料理は洗練されたスタイリッシュな広東料理だが、値段もかなり高い。アラカルトのメニューを見ると、1人前の値段で書かれた料理がズラリ。ついつい2~3人前の小皿で幾ら?中皿で幾ら?と計算してみたくなるような価格だ。恐らく、香港最高峰ペニンシュラホテルの「スプリングムーン」並の値段設定であろう。しかし恐れる事なかれ、コースの中にはリーズナブルなものもある。中でも一番のお勧めは、土日・祝日の昼限定のウィークエンドブランチ(最終入店時間13時45分)。これは、4500円、5800円、7800円の3つのランチコースの中から1つを選び、それに2時間の飲み放題(2000円で生ビールと紹興酒、3000円で更にワインが、4000円で更にシャンパンが飲み放題)を付けることができるサービスも。通常のプレミアムモルツ生が1杯1300円、シャンパンはグランメゾンの良質なものであることを考えると、付けた方がかなりお得だ。ところで、今回対象となった数あるホテルの中華料理店で、「桃花源」とこの「チャイナブルー」の2店だけがお勧めとなったのは、僕も意外だった。

港区東新橋1-9-1 コンラッド東京28階   
電話:03-6388-8745
定休日:無休
営業時間:ランチ:月曜~金曜11時半~14時、土日・祝日11時半~16時(最終入店時間13時45分)、ディナー17時半~21時 
予算:【ランチ】3000円〜22800円、【ディナー】10000円〜22800円
アクセス:アクセス:①都営地下鉄(大江戸線)、新交通ゆりかもめ汐留駅を出てすぐ目の前。②JR新橋駅から汐留方面への地下通路を通り、日本テレビ前を過ぎ、電通本社ビル手前を右へ都営大江戸線汐留駅方向に向かう。汐留駅から徒歩1分、JR新橋駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:電通本社ビル

天香回味 銀座中央通り店、台湾海鮮

 中国式しゃぶしゃぶの“火鍋”は、大きく分けて台湾式や四川式、日本に近い北京式など地域ごとにいろいろある。最近では鍋を2つに仕切って一方に塩味で薬膳風味の“白湯”、もう一方に辛くて赤い“麻辣湯”が入っているダブルスープタイプが一般的。日本では中国最大級の火鍋専門チェーン店「小肥羊」が有名だが、僕は台湾のお茶会社が経営するこのモンゴル式火鍋店の方が好み。しかし、モンゴル式とうたっているにもかかわらず、この店の通常肉は羊ではなく、豚か牛肉なのは不思議に思えるが、これは日本人の好みに合わせたものと勝手に推察。しゃぶしゃぶとは言っても、北京式のようなタレがあるわけではない。スー プ自体に濃いめの味付けがされているので、具とスープを一緒にお椀にすくって食べる。白湯:麻辣湯2:1の割合で食べるのがお勧めということだが、これは各自好みで変えればいい。基本的に具は辛い麻辣湯に入れて加熱するのがお勧め。なぜなら、辛い麻辣湯の方がクミンが効いており、スープカレーの様に後を引くからいいのである。ところで、最初のスープには味が付いているが、追加されるスープには味が付いていないのでご注意を。今回の取材エリアの中に、同店 舗はこの店も含めて6店舗。銀座エリアなら、銀座Velvia館にある銀座店(03-5524-7767)より、この中央通り店の方が席の間隔が広くて良い。個室を利用するなら、赤坂別館(03-5575-2314)の方が高級感があって良いのだそうだ。この他、日本橋本店(03-5255-7255)、赤坂店(03-5114-5789)、六本木店(03-5413-4567)などがある。もしも火鍋と小籠包の両方を一緒に食べたいという方は、東銀座ADK松竹スクエア内にある「台湾海鮮(03-3544-1717)」がお勧め。

中央区銀座7-9-15 GINZA gCUBE 9階   
電話:03-5537-2227
定休日:無休
営業時間:月曜~金曜11時~14時半、17時~21時40分(土日・祝日は20時40分まで)
予算:土日・祝日限定の薬膳火鍋ランチ2500円、薬膳鍋コース5250円、6500円、8000円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A3番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「松坂屋」を通り、「銀座ライオン」の信号を左折し、その裏通りを右折するとすぐ右。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩4分。

最寄りのランドマーク:銀座ライオン7丁目ビル

お勧めポイント:薬膳テイストの中毒性の辛鍋

黒猫夜 赤坂本店

 日本の中華料理店のメニューは、どこに行っても同じありふれたものばかりで、ワクワクするような料理に遭遇することが少ない。以前、横浜中華街に「大珍樓 別館(現在閉店)」という名店があり、地方色あふれる料理を供していた。同店が閉店後、久しぶりにアヒルの舌料理が食べたいなあと思って探していたら、偶然この店を見つけた。この店の料理は中国本土で食べられるようなメニューがあり、何時行っても味にブレがなくて美味しい。例えば、アヒルの舌料理や「臭豆腐」などもある。加えて、置いてある中国酒の種類が半端でない。日本で中国酒といえば老酒と思っている人が少なくないが、老酒のような日本酒と同じ醸造酒(黄酒・ホワンチュウ)は、主に上海など揚子江流域・沿岸部の人が好んで飲む酒であって、中国で酒といえば焼酎と同じ蒸留酒(白酒・パイチュウ:代表は茅台酒)がポピュラーなのである。この店には、中国本土でも入手困難なプレミアム 白酒が揃っているので、酒好きの方も一度は行ってみる価値がある。なお、ランチタイムも営業しているが、ランチタイムはランチ限定のご飯と麺メニューしかないので、黒猫夜の醍醐味は味わえない。

赤坂本店 
港区赤坂3-9-8 篠原ビル3階   
電話:03-3582-3536
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時~23時
予算: 前菜の盛り合わせ(小)1600円、(中)2600円、百家風鴨舌の炒め980円、麻辣ピータン780円、湖南蒸鮮魚(時価)、咸魚チャーハン1100円、魚香茄子1100円、その日の限定裏メニュー(スタッフに尋ねる)
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線、銀座線)赤坂見附駅のエスカレーターを上り、ベルビー赤坂1階に出る。赤坂エクセル東急ホテルが見える広い外堀通りとは逆の右の裏通りに出て左へ。すぐに右に「富士そば」が見えるので、そのビルの3階。東京メトロ赤坂見附駅から徒歩1分。

最寄りのランドマーク:ベルビー赤坂、富士そば、SUBWAY

閉店 スヰートポーヅ

 この店の焼き餃子は、棒餃子のように完全に皮が閉じられていない。濃厚で少し塩味の効いた餡がとても美味しく、ビールやご飯ともよく合う。30年くらい前に行って以来、何故か気に入って、突然思い出したように食べたくなることがあり、数年ごとに訪れている。皮が厚めの水餃子も悪くないが、やはり、カリカリの焼き餃子の方がお勧めだ。但し、混雑する狭い店内は相席必至なので、それが嫌な方には向かない。

千代田区神田神保町1-13   
電話:03-3295-4084
定休日:日曜・月曜
営業時間:火曜~金曜:11時半~15時、16時半~20時半、土曜:11時半~20時
予算:餃子小皿(8個)480円、中皿(12個)720円、大皿(16個)960円
アクセス:東京メトロ(半蔵門線)、都営地下鉄(新宿線)神保町駅A7番出口を出て左へ。次の「セイジョー」角の「神田すずらん通り」を左折してすぐ右(揚子江菜館向かい)。東京メトロ神保町駅から徒歩2分。

最寄りのランドマーク:東京リスマチック、神田すずらん通り

お勧めポイント:ビールを飲みながら焼き餃子、もしくは、ガッツリと餃子ライスをという方にお勧め

神田雲林、雲林坊

 医局の先生を何度か連れて行ったことがある四川料理店。本店にあたる「神田雲林」は裏通りの2階にあり、少し分かりにくい。店内は、中華料理店というよりフランス料理店のような雰囲気。どちらかというと、日本人の味覚に合わせた四川料理であるが、どの料理もハズレがなくハイレベル。昼はほとんどの人が、麻婆豆腐を中心としたランチメニューを食べているが、夜はコースで頼む人が多い。しかし、アラカルトのメニューには魅力的な料理が多いので、中華料理に詳しい方ならアラカルトで注文するのがお勧め。なお、個室以外は禁煙である。
 「雲林坊」は「神田雲林」の支店で、本店で人気の辛い麻婆豆腐と担々麺(汁なし、汁あり)に特化した店である。本店より割安な価格で食べることができ、とても人気がある。麻婆豆腐は本店に比べて豆腐の割合が多く、多少水っぽく感じられたが、この値段を考えるとそう悪くないと思う。むしろこの店では、「汁なし担々麺」の方が良かった。砕いたナッツが入っており、タレとよくかき混ぜて食べると、酸味と辛みのバランスが絶妙で、太麺とも良く絡む。なお、券売機上には紙エプロンが置いてあるので、麺を食べるときには着けた方が服が汚れない。ちなみに、この店は通路を通るのもやっとというような狭いカウンター店ではあるが、清潔な上に禁煙なので、とても快適である。

神田雲林 
千代田区神田須田町1-17 第2F&Fロイヤルビル2階   
電話:03-3252-3226
定休日:日曜(貸し切りの場合には営業可)
営業時間:月曜~金曜:11時半~14時、17時半~21時25分、土曜・祝日:11時半~14時、17時半~21時
予算:本日の前菜盛り合わせ1260円、激辛麻婆豆腐1260円
アクセス:東京メトロ(丸の内線)、都営地下鉄(新宿線)淡路町駅A3出口を出て直進。「プロミス」を過ぎ、「りそな銀行」角を左折すると五叉路になるので、「六文そば」と小鳥のマークのビルの間の右斜め通りに入る。「加藤ビル」の右手前に竹が見えるので、そのビル。東京メトロ淡路町駅から徒歩5分。

最寄りのランドマーク: りそな銀行

お勧めポイント:麻婆豆腐が美味しい洗練された四川料理


雲林坊 
千代田区九段北1-5-5 東建ニューハイツ九段104   
電話:03-6272-3613
定休日:日曜日
営業時間:11時半~15時、17時~22時
予算:汁なし担々麺800円、麻婆豆腐ご飯セット900円
アクセス:東京メトロ(東西線)、都営地下鉄(新宿線)九段駅5番出口を出て反対方向へ。「マクドナルド」、「啓文堂書店」の角を右折し、しばらく進むと右角にある。東京メトロ九段駅から徒歩3分。

最寄りのランドマーク:啓文堂書店

お勧めポイント:麻婆豆腐と汁なし担々麺が美味しい

味芳齋(みほうさい) 支店

 この店の名物は「牛肉飯」。一見するとカレーのような色をしているが、実際に食べてみても、八角の効いたスパーシーな中華ビーフカレーといった感じだ。唐辛子、花山椒、豆板醤、八角などの香辛料でじっくりと煮込まれた牛頬肉は、辛さに重層感がありカレーとはまた違った後を引く辛さ。とても辛いので、添えられるモヤシとの相性は抜群である。食べ終えた後には、顔から首筋にかけて汗がびっしょりとなり、夏に食べるとまるで風呂上がり状態。また食べたくなるような中毒性があり、大手町の「港屋Minatoya 2(→ 銀座グルメバイブル・蕎麦の頁を参照)」の「冷たい(肉)そば」とともに、東京B級グルメベスト10に選出したいくらい。

港区芝大門1-10-1 全国たばこビル1階    
電話:03-3433-1095
定休日:日曜 
営業時間:11時〜15時、17時〜22時 
予算:牛肉飯1000円 

アクセス:都営地下鉄(大江戸線、浅草線)大門駅A6出口を出て、次の信号(芝大門)を右折。200mほど進むと左に「芝パークホテル」が見えるのでその右向かいのビル。大門駅から徒歩5分。 

おすすめポイント:東京B級グルメベスト10に選出したいスパイシー中華飯

閉店 福臨門 魚翅海鮮酒家 銀座店、丸ビル店

 銀座の旧店舗や大阪店、名古屋店、そして閉店した福岡店や福島店など全ての店に行ったことがあるが、この新しい銀座店は今回が初めての訪問。時間の都合上、今回は点心しか頂けなかったが、ネットなどで評論家が言うほど点心に関しては悪くなく、むしろ他店に比べると上出来なくらい。お昼の点心はレギュラーメニューが20種類あり、月替わりメニューが10種類ある。お勧めは、「フカヒレ入りスープ餃子」、「海老蒸し餃子」、「骨付きバラ肉の黒豆味噌煮」、「蟹玉子のせシューマイ」、「フカヒレ入り蟹肉小籠包」、「椎茸と海老すり身蒸し」、「ちまき」など。今回の対象エリアの中には丸ビル店もあるが、残念ながら行く時間がなかった。

銀座店:中央区銀座5-4-6 ロイヤルクリスタル銀座7階   
電話:03-6215-6996
定休日:月曜
営業時間:平日:11時半~15時、17時半~21時半、:土日・祝日:11時半~15時半、17時半~21時
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、3つめの角「マツモトキヨシ」を左折し、並木通り「三笠会館」の向かいのビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩2分。

最寄りのランドマーク:COACH、三笠会館

丸ビル店:千代田区丸の内2-4-6 丸の内ビルディング36階   
電話:03-3283-2002
定休日:無休
営業時間:平日、土曜:11時~15時、17時~21時半、:日曜・祝日:11時~15時半、17時~21時
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線)東京駅、JR東京駅の丸の内南口を出て、正面のビル。駅の地下道からも直結。東京駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:東京駅丸の内南口

予算:フカヒレ入りスープ餃子(1個)1680円、海老蒸し餃子(4個)1155円、骨付きバラ肉の黒豆味噌煮1050円、金鶏の姿揚げ(半羽)5250円、(1羽)10500円

お勧めポイント:香港の有名中華料理店の飲茶・点心

 

神楽坂 芝蘭(ちーらん)

 「芝蘭」は、板橋に本店を構える四川料理店である。かつて銀座にあった「芝蘭 銀座店」と交詢ビルにあった「趙楊(現在は新橋に移転)」の2 店は、銀座エリアで唯一現地の味に近い四川料理を食べさせてくれる店であった。既に閉店した「芝蘭 銀座店」で初めて食べたときの、鮮烈な香辛料の使い方には感動したものだった。神楽坂店の現在の料理長は、旧・銀座店の二代目料理長であり、四川省の成都から来ているという。板橋の本店の姉妹店である「Lou Ronルウロン」は、神楽坂店ほど現地的な味ではなかったので、今回は神楽坂店だけを紹介する。
 まずは、この店の名物である「四川ダック、辛い四川ダック」と「地鶏の四川辛子ソース」を注文したい。そして最後に、「陳麻婆豆腐」と「汁なし担々麺」で締めるというが僕のお勧め。この店の辛い料理はもちろん美味しいが、シンプルな塩味の辛くない料理も美味しいので、ぜひ辛い料理の間に挟んで味わってみてほしい。

新宿区神楽坂3-1 クレール神楽坂II 2階(神楽坂かくれんぼ横町)   
電話:03-5225-3225
定休日:無休(年末年始のみ休業)
営業時間:11時~14時半、17時~22時
予算:白いかに玉2600円、芝エビの香り辛子炒め2200円、白身魚・ビックリ唐辛子オイルかけ2600円、牛ヒレ肉の辛子煮・香りオイルかけ2000円
アクセス:東京メトロ(東西線、南北線、有楽町線、大江戸線)神楽坂駅のB3出口を出て、早稲田通りを右へ上る。「ファミリーマート」、「日高屋」を過ぎ、「ロイヤルホスト」、「サークルK」の角を右折。「PASSAGE」、「理窓会館」を過ぎ、「神楽坂仲通り」の看板が見えたら左折。「まかない・こすめ」の手前の小路を左折すると見える黒い建物。飯田橋駅から徒歩3分。

最寄りのランドマーク:ロイヤルホスト、まかない・こすめ

お勧めポイント:現地四川の辛い鮮烈な中華

グルガオン GURUGAON

 実は、同じ銀座グルメバイブルに掲載されている「タバ・インディア(→ 銀座グルメバイブル・カレーの頁を参照)」とこの店は、実は同じグループ店なのである。人気の「チーズクルチャ」などといった共通のメニューもあるが、基本的に「タバ・インディア」が南インド料理で、この店は北イ ンド料理である。
 この店はカレーがとくに美味しい。カレーはホールスパイス感があり、とてもスパイシー。とくにお勧めしたいのは、「シェフのチキンカレー」。辛さは中辛から辛口程度で、骨付きチキンに千切りにされた生姜とトマトの酸味が加わることで、複雑さを残しながらもスッキリとした後味となっている。
 「タンドリーチキン」も決して悪くはないが、同じタンドールを使う「ナン」は、何故か焼き方が雑で、風味や食感もイマイチである。「タバ・インディア」と共通の名物・ニンニク風味の「チーズクルチャ」は、味は良いものの、やはり「タバ・インディア」ほど上手く焼き上がっていない。 また、「チャイ」は水っぽく薄い感じがして、「グルガオンサラダ」と共にお勧めできない。ちなみに、この店では、クレジットカードが使用できないのでご注意を。(2013年2月追加) 

中央区銀座1-6-13 銀座106ビル地下1階  
電話番号:03-3563-0623
定休日:無休(年末年始を除く) 
営業時間:【月曜〜金曜】11時15分〜14時半、17時半〜21時半、【土曜・日曜・祝日】11時半〜15時半、17時〜21時
予算:シェフのチキンカレー1370円、辛いチキンひき肉カレー1260円、海老とあさりのブラウンカレー1470円、チーズクルチャ740円(スモールサイズは380円) 
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B2出口を出て、「グッチ」の角を右折し、銀座レンガ通りを進む。「BEAMS」、「SHIPS」、「無印良品 銀座(裏口)」、「MaxMara」、「銀座ロフト(裏口)」を過ぎ、交差点を渡った右角の「REGAL TOKYO」の建物。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩5分。②東京メトロ(有楽町線)銀座一丁目駅5番出口を出て右へ進み、通りを渡ったらすぐ右の「REGAL TOKYO」の建物。銀座1丁目駅から徒歩1 分
最寄りのランドマーク:銀座レンガ通り、無印良品 銀座、銀座ロフト
お勧めポイント:ホールスパイ感あふれるスパイシーなカレー

紅花別館(べにはなべっかん)

 

 基本的には洋食屋なのであろうか?店は1階と2階に分かれており、1階は鉄板焼きを、2階ではカレーや洋食を食べることができる。2階に上がると中は意外と広く、昭和の洋食店といった雰囲気。カレーを注文するとビックリするくらいすぐに出てくる。「ココットカレー」のルーは陶器の壺の中に入って出てくるが、あまりココナッツミルクの風味は強くない。しかし、ルーはかなりスパイシーで、CoCo壱番屋の2辛かそれ以上の辛さ。食べていくうちにジンワリと額に汗がにじみ出てきて、また食べたくなるような和風テイストも感じられる。

中央区日本橋1-2-15   
電話: 03-3271-0600 
定休日:無休
営業時間:月曜〜金曜:11時~22時、土日・祝日:11時~21 
予算:ココット(スリランカ風チキンカレー)1575
アクセス:東京メトロ(銀座線、東西線)日本橋駅B11番出口を出て左へ進み、すぐに左折すると右に見える。日本橋駅より徒歩1分。
最寄りのランドマーク:コレド日本橋 
お勧めポイント:癖になる辛口のスリランカカレー

インドカレー・カーマ

 神田・お茶の水界隈は、有名カレー店が集中するエリア。このエリアでカレーを注文すると、カレーとは別に粉ふきいも(蒸かしたジャガイモ)がついてくる店がある。この店では粉ふきいもが付いてこないが、チキンカレーを注文すると、ルーの中に茹でた丸のジャガイモ(メイクイーンだと思う)が2個入ってくる。このジャガイモがチキンカレーのルーになくてはならない存在で、繊細でスパイシーなチキンブイヨンと絶妙な相性を見せる。ルーは御飯に染みこむほどサラサラしており、深い香りとスパイスの痺れるような辛さが心地良い。普通でもかなり辛口なので、辛さが苦手な人にはお勧めできないが、それでも常連さんの2~3人に1人は「大辛」を特注する。もちろん、僕は普通でも汗がダラダラで、胃の消火にはチャイ(マサラティー)を要した。

千代田区猿楽町1-2-3 UTビル1階   
電話:03-3233-8787
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時~15時、17時半~20時
予算:チキンカレー850円(大盛り1000円)、マサラティー300円
アクセス: 東京メトロ神保町駅(半蔵門線、都営新宿線)A5番出口を出て左へ。「ampm」、「富士そば」を過ぎ、2分ほど歩くと左にマクドナルドが見えるので、その角を左に曲がる。超人気の讃岐うどん店「丸香」を過ぎるとすぐ右。東京メトロ神保町駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:マクドナルド、三井住友銀行、区立お茶の水小学校
お勧めポイント:スパイシー感が豊かなサラサラの辛いチキンカリー

メーヤウ

 「メーヤウ」は信濃町・慶應義塾大学病院前にあるタイ料理店。神保町や早稲田にある「メーヤウ」とは全く別な店である。容器代を50円払えばテイクアウトが出来、慶應大ドクターはテイクアウトも含めて週一回以上食べているというまさに慶應大の“ソウルフード”である。この店の売りは通常のタイカレーではなく「メーヤウカレー(大辛)」。このカレーを北大の石田教授もこよなく愛し、僕らも東京の学会の時にわざわざ一緒に食べに行ったほど。 「赤いスープの表面には油が浮いており、骨付きチキンと大きなジャガイモ、ゆで卵などが入っている。タイカレーに特徴的なココナッツの風味はあまり感じられない。一口、二口と食べ進めていくうちに止まらなくなり、かなりの中毒性がある。また、この辛さは獅子のマークのタイのシンハビールとも良く合う。大辛と言ってもそれほどの辛さではなく、例えて言うならCoCo壱番屋の2辛くらい。恐らく、普段は中辛カレーを食べている方でも十分食べられる辛さなので、是非チャレンジしてみてほしい。

新宿区信濃町21 大門ビル地下1階    
電話:03-3355-0280
定休日:日曜・祝日 
営業時間:月曜〜金曜:11時半~20時、土曜:11時半〜19時 
予算:メーヤウカレー(大辛)730円 
アクセス:JR(中央本線)信濃町駅を出て、正面に慶應義塾大学病院を見ながら右へ進む。「博文堂書店」を過ぎ、「創価学会本部」、「四谷郵便局」を過ぎると駐車場が広がっており、その隣のビル。JR信濃町駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:慶應義塾大学病院 
お勧めポイント:慶應大ドクターのソウルフード

南インドカレー&バル エリックサウス
ERICK SOUTH

 珍しいファストフードタイプの南インド料理店である。店内は壁側にも席があるため、通常のバーカウンターよりもさらに手狭な感じがする。メニューは、レギュラーカレーが6種類、日替わりカレーが1〜2種類のみととてもシンプル。なので、本格的な南インド料理を楽しみたいという方は、近くにある「ダバ イン ディア(→ 銀座グルメバイブル・カレーの頁を参照)」をお勧めしたい。時間が無い方、あるいはちょっとだけ南インド料理を体験してみたいという方には、この店がお勧めである。
  僕のお勧めのカレーは、辛口の「エリックチキンカ レー」と「マトンカレー」、そして中辛の「キーマカレー」の順。これら3種のカレーは、ホールスパイス感たっぷりで美味しい。これらに対し、「バターチキンカレー」や「野菜カレー」はかなり甘めなので、お勧めできない。セットメニューのお勧めは、好みのカレーを2種選べる11時〜15時限定の「カレーランチ」か13時以降限定の「エリックミールス」。追加料金を支払えば、通常のライスをインディカ米に変更することもできる。また、豆で作った「パパド」や「ワダ」はビールに良く合うので、もしも夕食時に行くのなら、まずはビールと一緒に「パパド」や 「ワダ」、「チキンティッカ」などで楽しむと満足度は倍増する。

中央区八重洲2-1 八重洲地下街中4号(八重洲地下街東ゾーン 八重洲地下街2番通り)  
電話:03-3527-9584
定休日:無休 
営業時間:11時〜21時半(土日祝日21時まで) 
予算:カレーランチ850円、エリックミールス1390円、エリックチキンカレー760円 
アクセス:東京駅八重洲中央口からメインアベニューを進み、突き当たりを右に曲がる。2つ目を左折して100mほど進むと右にある。JR東京駅から徒歩5分。学会場からは徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:東京駅八重洲口
お勧めポイント:珍しいファストフード形式の南インド料理

ザ・カリ The KARI

 この店のカレーは各種野菜や果物、牛乳などに約20種ものスパイスを加え、長時間煮込んで作られたものらしい。カレーは辛口の「ビーフ」と中辛の「チキン」の他、「エビと森のきのこ」と「チャナ豆と挽肉」がある。ルーはサラッとしていて、ホールスパイスの香りが心地よい。ただ辛いだけではなく、深い味わいとコクがある。一番人気の「ビーフ」はかなり辛く、恐らく「CoCo壱番屋」の3辛以上の辛さなので、辛さが苦手な方は「チキン」にした方が無難である。新橋という土地柄か、この店では外から直接買えるテイクアウト専用コーナーを設けており、昼になるとテイクアウトを求める客がひっきりなしに訪れる。

港区新橋5-31-7 中村ビル1階   
電話:03-3437-2526
定休日:土日・祝日
営業時間:11時半〜14時半
予算:ビーフカレー890円、チキンカレー780円
アクセス:東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅の日比谷口あるいは烏森口を出ると「ニュー新橋ビル」が見える。その浜松町駅側の通りの 角に「ケンタッキーフライドチキン」とパチンコ店「ビックディッパー」がある。この間の通りを浜松町側へ進み、「ホテルサンルート新橋」、工事中の環状2号線の上を過ぎると、左角に ENEOSが見える。その交差点を通過し、ピッツエリアを過ぎて100mほど進むと左角にある。新橋駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:ニュー新橋ビル、ビックディッパー、ホテルサンルート新橋
お勧めポイント:ホールスパイス感のある本格的なカレー

トプカ

 何と言ってもこの店の魅力は、トロみのある欧風ルーカレーとサラサラのインド風カレーの両方が味わえること。さらには、夜は居酒屋のような使い方ができることである。
 僕が通っていたときの欧風の一番人気は「牛すじ野菜カリー」で、インド風は「ムルギカリー」だった。店員によると、最近の人気は、欧風が「牛すじ(野菜)カリー」、インド風は「ポークとキマ」であるという。 これら2種類が相がけになったA(インド風+欧風)とB(イン ド風2種)もある。僕はインド風の「マトンカリー」が大好きなので、相がけのお勧めはBである。

千代田区神田須田町1-11   
電話:03-3255-0707
定休日:無休
営業時間:月曜〜金曜:11時〜15時半、17時半〜22時半、土日・祝日:11時半〜18時
予算:ムルギダルカリー950円、マトンカリー900円、ザ・ビーフ1300円
アクセス:①東京メトロ(銀座線)神田駅6番出口を出て右へ。靖国通りの信号を「FUNAI」側へ渡り、更に「賃貸オフィス」の看板側へ渡る。すぐに「興産信用金庫」が見えるのでその手前を左折するとすぐ右。東京メトロ神田駅から徒歩3分。②JR神田駅の東口を出て左へ進み、しばらく進むと広い靖国通りに出る。「賃貸オフィス」の看板側へ信号を渡り、すぐに「興産信用金庫」が見えるのでその手前を左折するとすぐ右。JR神田駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:りそな銀行 
お勧めポイント:欧風とインド風の両方が味わえるカレー店

カオマンガイ専門店 プイPui

 喫茶店のような店内に入ると、インディカ米特有の臭いとチキンスープの香りがする。「カオマンガイ」とは“海南鶏飯(ハンナンチーファン)”のことで、切った茹で鶏とそのスープで炊いた御飯を皿に盛った料理のこと。香港でよく見かけるファストフードであるが、もともとは海南島出身の華僑が伝えたもので、シンガポールやマレーシア、タイなどの東南アジアにかけて見られる。地域によって料理の名称が異なり、蒸し鶏をつけるタレにも特徴がある。タイでは「カオマンガイ」と呼ばれ、街のいたるところでカオマンガイ専門門屋台がみられるほどのタイの国民食なのである。この店のチキンライスはインディカ米でサッパリとしていてコクのあり、とても上品な味付けで美味しい。御飯の量に対し、蒸し鶏の量がやや少ないような気もするが、蒸し鶏だけの増量はできないようだ。パクチーは有料でトッピングが可能である。この日の日替わりカレー 2種も一応食べてみたが、やはり「カオマンガイ」の方がはるかに美味しかった。ちなみに、未就学の子供は入店できないので注意を。

江東区木場6-11-9   
電話:03-5606-6119
定休日:日曜・祝日 
営業時間:月曜〜金曜:11時半〜13時半、火曜〜土曜:18時〜20時 
予算:カオマンガイ900円 
アクセス:東京メトロ(東西線)木場駅4b出口を出ると、右に小さな橋が見えるので、そちら側(「さくら水産」や「中央自動車学校」側)へ信号を渡る。右に進実、橋を渡ると左角にある。 
最寄りのランドマーク:東西線・木場駅 
お勧めポイント:日本では珍しいカオマンガイ専門店

閉店 ダバ・インディア
(ディナータイムのみハラール対応可能)

 銀座から東京駅周辺にかけてのエリアには、何故か南インド料理店が多い。中でもお勧めなのはこの店である。実は、銀座グルメバイブルに掲載している「 グルガオ ン ( → 銀座グルメバイブル・カレーの頁を参照) 」 とこの店は、同じグループ店である。一部共通するメニューもあるが、基本的に「タバ・インディア」は南インド料理、グルガオンは北インド料理である。北インド料理の主食が小麦であるのに対し、南インド料理の主食は日本と同じ米なので、南インド料理の方が我々とって馴染みやすい。また、南インドのカレーは唐辛子を使ったものが多く、油っぽくなくサッパリとしてマイルド。カリッと焼かれたクレープ様の「ドーサ」やベジタリアン料理が多いのも特徴である。
 席に着いたら、まずは生ビールと「チーズクルチャ」を注文しよう。カリッと焼かれた生地の中にニンニク風味のチーズが入っており、まるでトロトロのインド風ピザのようで、ビールと良く合う。少人数客のためにハーフサイズの「チーズクルチャ」も用意されており、1人飯の方にも親切。また、「プレーンドーサ(かなり大きいのでハーフで十分)」や「ワダ(レンズ豆の一種・ウラットダールの揚げせんべい)」、「バトゥーラ (揚げパンのようなもの)」なども、ビールとの相性がいい。とくに、カレー風味の鶏挽肉が入った「キーマ・ドーサ」がお勧めである。
 カレーのお勧めは、トマトの酸味が絶妙な「タミル地方の魚カレー」と「なすとオクラのタマリンドカレー」など。なお、カレーには、パラリとした食感と独特の香りがする「バスマティライス」が良く合う。ランチメニューは「本日のカレー(3種から選ぶ)」、「土日祝のミールス(ライスはバスマティライス)」、「ランチミールス(平日限定、ライスは日本米)」、「ドーサランチ(サンバル付き)」の4種で、中でも「土日祝のミールス」が1番のお勧め。ちなみに、ランチタイムにはアラカルトメニューを注文できないだけでなく、平日はライスも日本米しかないなので、この店の醍醐味を味わいたければ、ディナータイムに行くことをお勧めしたい。また、平日のランチタイムの支払いは現金のみなので、ご注意を。なお、この店のディナータイムは、ハラル対応も可能である。(2013年4月更新)

中央区八重洲2-7-9 相模ビル1階   
電話:03-3272-7160
定休日:無休
営業時間:月曜~金曜:11時15分~14時半、17時~22時、土日・祝日:12時~14時半、17時~21時 (ディナータイムのみハラール対応)
予算:チーズクルチャ(ハーフ)420円、プレーンドーサ(ハーフ)680円、キーマ ドーサ(ハーフ)780円、タミル地方の魚カレー1370円、なすとオクラのタマリンドカレー1370円
アクセス:東京メトロ(銀座線)京橋駅5番出口を出て、「シェ・イノ」、「100%Chocolate Cafe.」が入っている明治製菓本社ビルの角を右折するとすぐ。東京メトロ京橋駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:明治製菓本社ビル
お勧めポイント:日本では比較的珍しい本格的な南インド料理

ボンディ 神田小川町店

 神田に2店舗を展開する老舗の欧風カレー店。この店のカレーは、ざっくりと言うなら“甘辛”。つまりフルーツの甘さとスパイシーさが特徴で、また食べたくなるような後を引くカレーなのである。お勧めはチキンカレーで、表面がカリッと焼かれたジューシーなチキンが入っている。辛さは3段階から選ぶことができるが、中辛以上がお勧め。神田近辺の他のカレー店同様、粉ふき芋(塩ゆでジャガイモ)とバターが付いてくる。神田古書センター2階にある本店はいつも行列しているので、行くならこの店の方がいい。

千代田区神田小川町3-9 第3アゼリアビル2階   
電話:03-3295-5709
定休日:日曜
営業時間:11時~14時半、17時半~21時半
予算:チキンカレー1450円
アクセス:東京メトロ(丸の内線)、都営地下鉄(新宿線)淡路町駅B7番出口を出て反対側方向へ。「神田達磨」角を左折し、「ABC-MART」、「三菱東京UFJ銀行」を過ぎ、「ミズノ」を過ぎてすぐの「ONE MAKE」角を左折。24Hパーキングを過ぎ、更に進むと「更科」が見える交差点の左角。東京メトロ淡路町駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク: ミズノ
お勧めポイント:スパイシーな高級欧風ルーカレー

神田 ルー・ド・メール Loup de mer

 JR神田駅の近くにある人気の洋食店。天上が高く仕切りのないワンフロアーの店内は、元は倉庫だったの?と思うくらい殺風景。雰囲気だけ見ると高級感など一切ないが、値段や料理の内容を見ると高級洋食店なのである。今回はランチタイムに訪れてみたが、ビジネスマンが行列をつくるほど盛況だった。
 この店の店主は、洋食界のカリスマ・鈴木正幸シェフなのである。しかし、鈴木シェフと言えば、京橋二丁目の再開発によって今年閉店となった有名店「京橋ドン・ピエール」、そして「銀座ペリニィヨン」、「アトリエ・ド・ペリニィヨン」、「ドンピエール エクスプレスカレー東京駅店」などペリニィヨングループの総料理長のはず。僕はずっとそう思っていたのだが、実はこの店も経営していて、現在は彼自身がこの店で腕を振るっているのである。「京橋ドン・ピエール」は何度か訪れたことがあり、色々と食べたが、スペシャリティである「ビーフオムライス」はそれほど美味しいとは思わなかった。しかし、今回改めてこの店で彼の作ったものを食べてみると、醤油味の和風テイストと濃厚なビースのコンビネーションが絶妙で、とても美味しかった。確かに3000円という価格はかなり高いと思うが、オムライスの中には黒毛和牛のサイコロステーキがゴロゴロと入っているので満足度としては結構高い。さらに、「ドライカレーオムレツのせ」や和牛を使った「特選ビーフカレー」の他、TBSの「チューボーですよ!」でも紹介された「メンチカツ」や、これを使った「メンチカツカレー」なども外せない美味しさ。(2013年2月追加)

千代田区内神田2-14-3 TSビル1階  
電話番号:03-5298-4390
定休日:月曜、日曜・祝日 
営業時間:平日11時半〜14時半、17時半〜20時半、土曜12時〜14時半、17時半〜20時 
予算:ビーフオムライス3000円、ドライカレーオムレツのせ1580円 
アクセス:地下鉄銀座線・神田駅2番出口を出て右へ進む。もしくはJR神田駅北口を出て左へ進む。線路沿いに進み「BURGER KING」を過ぎた次の角(一方通行で進入禁止の通り)を右折する。「神田外語学院」を過ぎると右側に見える。神田駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:BURGER KING、神田外語学院 
お勧めポイント:ドン・ピエールの鈴木シェフの料理が味わえる店

銀座 ハプスブルグ ファイルヒェン

 以前赤坂にあった「カー・ウント・カー」の神田シェフが独立して開いた店である。エレベーターのドアが開くと受付があり、左に進むとメインダイニングがある。店内にはゆったりとしたクラシック音楽が流れ、天井は高くシャンデリアが印象的。壁には鏡とダークブラウンの木材が使われており、床は黒い大理石である。ビルの7階ワンフロア全てが店舗なので、とても広くて快適である。席は基本的に4名用のテーブル席であるが、僕のような1名の場合にも、広いテーブル席を使わせてもらえた。メインダイニングの他に、マックス6名まで収容可能な個室もあるようだ。
 神田シェフはオーストリア国家公認料理マイスターであるが、僕は「カー・ウント・カー」とこの店以外の本格的なオーストリア料理を食べたことがないので、この店の評価は、一般的な料理としての評価である。かつて、先輩と共に「カー・ウント・カー」を訪れたことあるが、前店からの名物・梅山豚の骨付き熟成ハム「ウィーナバイイシンケン」は、以前食べたときに比べて、しっとり感と柔らかさに欠け、まるで市販の骨付きロースハムのようだった。しかし、メイプルシロップとホースラディッシュに栗(?) が入った特製マスタードにつけて食べると、やはり美味しい。料理は全般的にクラシックなフレンチのような感じで、ソースや塩味はしっかりめである。前菜もスープも美味しいが、フレンチの様な華やかさはないので、デートや接待というシチュエーションでは、盛り上がりに欠けるかもしれない。しかし、サービスは軽やかで、雰囲気も含めてとても素敵な店である。カフェタイム(13時半〜15時)には、ウィーン菓子とお茶を楽しむことができ、店内ではお土産用にウィーン菓子も販されている。

中央区銀座7-8-7 GINZA GREEN7階  
電話:03-5537-3226
定休日:日曜・祝日 
営業時間:11時半〜13時半、18時〜21時半 
予算:ランチ5250円、ディナー9500円、15000円 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進むと、「フェラガモ」、「とらや」の並びのビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:フェラガモ、とらや 
お勧めポイント:オーストリア国家公認料理マイスターがシェフの素敵なレストラン

スリオラ ZURRIOLA

 交詢ビルに移転したモダンスパニッシュレストラン。店内に入ると薪のようなスモーキーな香りが漂う。入口側に長いオープンキッチンのカウンター席があり、奥がテーブル席となっている。
 メニューを見ると、ランチ、ディナーともにコースは2種類で、グラスワインは1400円から。グラスワインのスパークリングは、カヴァとシャンパンの2種類があり、白と赤はそれぞれ3種類あった。また、3種、4種、5種のペアリングワインコースもある。
 サービスに関しては、昔のホテルレストランっぽい淡々としたもので、フレンドリーな「サンパウ(→ 銀座グルメバイブル・スペイン料理の頁を参照)」の方が遥かにレベルが高かった。しかし、逆に調理場はテキパキと作業していて活気がある。この店の日本人シェフは、スペインのバスク地方で修行をしたらしいが、料理はどれもワクワクするようなサプライズ感のある料理で、デザートのチョコミントスープに至るまで美味しかった。(2020年2月追加)
http://zurriola.jp

中央区銀座6丁目8-7 交詢ビル4階
電話番号:03-3289-5331
定休日:月曜
営業時間:11時半〜13時半、18時〜21時半
予算:【ランチ】5500円、7800円、【ディナー】14500円、18800円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A2番出口を出て、JR新橋駅方向へ向かう。2つ目の交差点を右折して交詢社通りを進むと右側のビル。銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:交詢社通り
お勧めポイント:わくわく感のあるモダンスパニッシュ

このビルですエレベーターで4階まで上がると、ココです! 入口側に、このような長いオープンキッチンのカウンター席があり、奥がテーブル席となっている 夜のコース。少量多皿コースです 左の「オリーブオイル入りの硬いパン(グリッシーニの様な硬さ)」はイマイチだったが、右の「ポテトチップスとパンチェッタ」は、ポテチと塩辛いパンチェッタがよく合う 「3種のタパス」は、「イノシシのコロッケ」は、煎って砕いたカカオ豆を付けて食べると、食感の複雑味が増す。「炙った自家製チョリソ」は塩辛いが、スペインのスパークリングワイン(カヴァ)と相性抜群。「ガリシア風煮蛸」は塩でいただく。柔らかさ、味のバランスとも良かった 「スペイン風春巻き」の具材は、子豚のコンフィと帆立貝。それをサラダ菜と大根のピクルスに巻いていただく。カリッとした薄皮とジューシーな具材、さらにトマトガーリック味のロメスコソースによって味の深みが増す 甘口のシェリーペドロヒメネス香る「フォアグラのムース」は、この店のスペシャリティらしい 乳化したフォアグラの上に、シェリービネガーソースと干しぶどう、クルトン。酸味と甘味、フォアグラのコクが一体となっており、さらに干しぶどうとクルトンの食感が複雑さを与えている。確かにフォアグラとは思えない、洗練された味 「スペイン風サラダ」もこの店のスペシャリティ。チーズのドレッシングをかけていただく。下にはトマトとケーパーのジュレが入っている。ゴチャゴチャに混ぜて食べると、ドレッシングの優しい酸味が絶妙で、いろいろな野菜が際立っている ぶどうの木と昆布で軽く燻した煙で香りづけした「キャビアと玉ねぎソースのラビオリ」 大根のスライスで巻かれているので食感が良い。上には締めたカマスの酸味のアクセントになっている。底のパスタが分厚いので食感こそ良くないが、全体的には悪くない。バスク地方では、食材を燻した料理がよく食べられるというパンは赤ワインのパンは外側がカリッとして深みがある。オリーブオイルもフルーティーで美味しい。白いオリーブオイルのパンは、オリーブが香らずフォカッチャのよう 「サワラのコンフィターダ」。ピルピルソース(魚のニンニク風味のソース)は軽めのソースで、黒ニンニクのピューレが敷かれている。また、アーモンドと唐辛子の酢漬けが添えられている。レアに火を通したサワラとニンニク風味のソース、アーモンドと唐辛子の酢漬けが一体となることで最高のパフォーマンスを発揮している 「イベリコ豚ブレサ(肩肉)のロースト・燻した玉ねぎのソース あんず茸を添えて」。 肉の繊維は強めで歯応えはあるが、旨味があってジューシー。シャキッとした玉ねぎと、甘さの少なめのソースも豚肉にマッチしていて最高 「3種のチーズの盛り合わせ」。それぞれのチーズにソースが添えられている。左から、白ワインのゼリーは優しい甘さは山羊のチーズと合う。お酒を使ったオレンジ色ののメンブリージョも甘く、羊のハードチーズと合う。ゴルゴンゾーラとクルミソースも悪くない 「紅マドンナ」はフローズンヨーグルトとは合うが、サフランソースとは合わない 「山羊ミルクのアイスと塩味のある山羊のチーズのムース」。底のドウルセ デ レチェのキャラメルとザクっとした岩塩がアクセントになっている。これは意外にも美味しいドリンクと小菓子で終了となる。小菓子は、自家製カカオ豆から作るチョコデザートいろいろ。どれも甘さ控えめで、香りと酸味、最後尾のチョコミントスープに至るまで美味しい

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レストラン サンパウ
                SANT PAU

 2019年の3月に、「コレド日本橋ANNEX」から永田町の「ザ・キタノホテル東京」に移転したモダンスパニッシュの店。本店は、バルセロナ市の北方60kmにあるサン・ポル・デ・マルという小さな町にある。女性シェフの作る料理が評判となり、オープンからわずか2年半の1991年にミシュラン1つ星を獲得した。更に、1996年にミシュラン2つ星を、2006年には3つ星を獲得し、現在ではスペインだけでなく、世界中から美食家が訪れる世界トップレベルのレストランとなった。
 エレベーターでホテルの2階に上がり、エントランスを抜けるとウェイティングバーがある。中はリゾートレストランのような白とクリーム色を配した明るい雰囲気。どこかしら、改装前の「エスキス(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」と通じるものがある。さすがはスペインの一流レストランだけあって、ワインリストが充実しており、「ウニコ」や「ピングス」といった超高級ワインのオールドヴィンテージも揃っている。また、5000円(3種)、7000円(4種)、12000円(6種)のペアリングワインコースがあり、さらには、泡、白、赤3種のプレミアムワインコースも7000円からある。グラスワインは、スパークリングがカヴァ2種とシャンパン1種、白が4種、 赤が4種、ドライシェリーが3種と充実しており、価格は1200円〜2800円。ビールもエビスの生の他に2種あった。
 かわいいイラストメニューでなくなったのは残念だが、メニューはランチコースが3コース、ディナーコースが4コース。どの料理も少量多皿コースとなっているが、この日の取材はこの店だけではなかったので、デザートを含めた9品コースをチョイス。    
 料理はどれも日本料理と通じる繊細さが感じられ、実に洗練されていた。素材の組み合わせも面白く、本当に素晴らしい料理である。これだけのハイレベルで美味しいにも関わらず、スペイン料理というイメージが影響しているのか?今のところ空席が目立つ。僕的には、もっと評価されても良い店だと思う。(2019年11月再取材)
https://www.santpau.jp

千代田区平河町2丁目16-15 ザ・キタノホテル東京2階  
電話番号:03-3511-2881
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時半〜13時半、18時〜21時
予算:【ランチ】7000円(平日限定)、9000円、16000円、【ディナー】(7品)15000円、(9品)19000円、(12品)24000円、(12品+シグニチャディッシュ2品)32000円
アクセス:東京メトロ有楽町線・永田町駅4番出口を出ると目の前。永田町駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:都道府県会館、砂防会館
お勧めポイント:スペイン料理のイメージを覆すスペインの3つ星店

ここが永田町の「ザ・キタノホテル東京」 エレベーターでホテルの2階に上がる 前店同様に店舗の外からガラス越しにキッチンを見ることができる 通路を進むと見えてきました ココです! 店内はリゾートレストランのような白とクリーム色を配した明るい雰囲気。どこかしら、改装前の銀座フレンチ「エスキス」と通じるものがある さすがはスペインの一流レストランだけあって、ワインリストが充実しており、「ウニコ」や「ピングス」といった超高級ワインのオールドヴィンテージも揃っている(ピングスの1995年は何と!40万円!!) かわいいイラストメニューでなくなったのは残念だが、メニューはランチコースが3コース、ディナーコースが4コース。どの料理も少量多皿コースとなっているが、この日の取材はこの店だけではなかったので、デザートを含めた9品コースをチョイスした 「瑞穂のいも豚のアルポンディガス」は、豚肉の肉団子。甘みを抑えたバナナのチャツネがいい 「細かく切られた海老が入ったラビオリ」は、旨味十分。栗のブイヨンは、ほんのりと甘い 「ムール貝のエスカベチェ」 爽やかなオレンジの酸味は、和の酢の物を連想させる。火の通りが浅めのムール貝は、臭みがなく良質 「茸のソフレイド」は、キノコのクリームソースといったところ。食材にではなく、ドライアイスによる間接的な松の香りを付加するのは珍しい 「鮮魚ア・ラ・ブランチャ」は、肉の様な弾力のあるアンコウのソテー。まろやかなアーモンドソースは塩味もピッタリで、シンプルに美味しい。付け合わせのアンディーブの様なイタリア野菜には、ポテトサラダが入っている 「イベリコプルーマ(イベリコ豚の天使の羽=首肉)のラカド(鉄板焼き)」は、僅かしか取れないイベリコ豚の希少部位の料理 火の入り方も塩加減も絶妙で素晴らしい。豚とは思えないくらい濃厚で、まるで牛肉のハラミのよう。バターの香りがするオランデーズソースとベストマッチ。付け合わせのカリッとした紫芋の煎餅と挟まれた安納芋のペーストもシナモンが効いて美味しい 「レイシロ」。セミハードチーズと焼いたイチジク、カリッとしたパン 「林檎のキャラメル風味」 リンゴのムースで、表面はラズベリーと苺のソース。中心に生姜とシナモンのムースが入っており、滑らかで洗練されたムース。葉っぱはホウレン草でできている。枝はビスケットのクランチで、一緒に食べてもいい 「エスプレッソ」は最高レベルの香り 6種の小菓子 「棗椰子」 ホワイトチョコ」。バウバブのパウダー入り 「ホワイトチョコ」。中の塩味のきいたオリーブオイルが衝撃的 「コーヒームース」は、とろけるような美味しさ 「パッションフルーツのゼリー」は、酸味と香りが最高 「桂花陳酒」のゼリーは、皮が弾けると金木犀の香りがする酒がドバー!のエルブジ的サプライズ!!

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エリオ・ロカンダ・イタリアーナ

 半蔵門にある1996年創業の人気イタリアン。日本人はもちろんのこと、日本在住のイタリア人や外国人にも大人気の店である。店内では色々な言葉が飛び交い、ここが日本であるということを忘れてしまうほど。「ロカンダlocanda」とはイタリア語でいう旅館のことで、この店のオーナーであるエリオさんのおばあちゃんが、南イタリアのカラブリア州(長靴の形をしたイタリアのつま先の部分にあたる州)でロカンダをやっていたという。この祖母から受け継いだマンマの味とおもてなしを日本人にも是非味わってもらいたいと思い、この店をオープンさせたのだ。店の入口に重厚な木の扉と階段があり、レストランにしては不思議な造りにも思えるが、これはおばあちゃんのロカンダの入口を再現させたもの。
 扉を開けると再び階段があり、階上にメインダイニングが見える。スマートかつフランクなサービス、客同士の会話のざわめき、そして飛び交うイタリア語のオーダーなどは、人気漫画「バンビーノ」を彷彿させる賑わい。この店で是非味わっていただきたいものは、オーナーのエリオさんが札幌の 「ファットリア・ビオ北海道(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 で作らせているフレッシュチーズ「ブッラータ」を使った「パルマ産生ハムとブッラータ」。客の目の前でチーズの塊が切られると、そこからミルクがあふれ出てくる。ミルキーなチーズと塩気のあるパルマハムとの相性は抜群で、お勧めである。また、ニョッキもフワフワとしていて最高であった。しかしながら、ワゴンサービスされる豊富なデザートだけはどれもイマイチでお勧めできない。(2015年5月追加)

千代田区麹町2-5-2 半蔵門ハウス1階  
電話番号:03-3239-6771
定休日:日曜
営業時間:【ランチ】11時45分~14時15分、【ディナー】17時45分~22時15分
予算:【ランチ】コース1600円、2500円、3800円、【ディナー】コース5500円、7000円、8500円、10000円
アクセス:東京メトロ半蔵門線・半蔵門駅1番出口を出て右へ進む。すぐに信号を右折し「ローソン」を過ぎると、「ファミリーマート」の手前にある。半蔵門駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:新宿通・麹町1丁目交差点、半蔵門ビル(半蔵門駅の1番あるいは2番出口のビル)
お勧めポイント:イタリア現地のレストランにいるかのような賑わいと美味しさ

入口の前に階段がある

これがおばあちゃんのロカンダの扉を模して作られたもの

中にも階段がある。奥に見えるのがメインダイニング

店内は常に混み合うので、事前予約は必須

パンはまあまあ

これが新しい名物の「パルマ産生ハムとブッラータ」

ブッラータにナイフを入れると中からミルクが

ブッラータの中身はトロトロのフレッシュチーズ

南イタリア風ブルスケッタはパンが独特で美味しい

「仔牛の薄切りアンチョビ、ケッパー、ツナソース」に、ブラックペッパーをサーブしているところ

ソースの下には仔牛のローストのスライスが

牛肉のカルパッチョ、ルコラとパルメザンチーズ

海の幸のスパゲッティ

ジャガイモのニョッキ モッツアレラチーズとトマト

見た目もフワフワで美味しそう

この店の定番メニュー「パルメザンチーズのリゾット」

本日の鮮魚のグリルは太刀魚

ヒナ鶏のグリル小悪魔風

デザートはフレンチの様にワゴンでサービスされます

苺のミルフィーユの盛りつけ前

イタリア菓子

イタリア菓子

ティラミス盛りつけ前

ベイクドチーズケーキだったかなあ

ティラミスを盛りつけたところ

アップルパイのようなイタリア菓子

苺のミルフィーユを盛りつけたところ

アップルパイの様な菓子を盛りつけたところ

ベイクドチーズケーキを盛りつけたところ

小菓子

RESTAURANT DAZZLE ダズル

 エレベーターに乗り、8階の扉が開くと、いきなり目の前にキッチンが出現する。これがこの店のファーストサプライズ。忙しそうに調理しているキッチンの横を通り抜け、まずはこの階にあるウェイティングバーで生ビール(キリンのハートランド)を飲む。このバーでもメインダイニングと同じ食事やワインを頂けるため、ダイニングバーとして利用しても良さそうだ。メインダイニングは禁煙であるが、このバースペースだけは喫煙可能とのこと。その後エレベーターを乗り換えて上の9階へ。到着するとエレベーター内の照明が一瞬暗くなり、もう一つの別なドアが開くと、巨大なガラス張りのワインカーブが目に飛び込んでくる。これがセカンドサプライズである。コンラット東京の中華料理店「チャイナブルー」のワインカーブも大きかったが、それよりも更に大きくど派手である。また、天井も9mと高く、窓側にはピンクにライトアップされたレースのカーテンが揺らめく。天井にはダイヤモンドのようなスワロフスキーのライトが160個吊され、ヴォーカルの音楽が大音量で流れる。まるでニューヨークにでもいるような大人の雰囲気で、デートなどにはうってつけかもしれない。
 この店の料理は“コンテンポラリーキュイジーヌ”という国籍を越えたいわゆる無国籍に近い料理であるが、今回はイタリアン・イタリアンダイニングバーに分類させて頂いた。メニューを見ると、プリフィックスコースが6500円と銀座にしては良心的である。アラカルトメニューは一品一品のボリュームがあるので、2人でシェアして食べるのに丁度良い。予めシェアして供してくれるので、2人で行くときにはアラカルトメニューから注文するのがお勧め。パンに付いてくるオリーブオイルは、ローズマリーとラベンダーが香るシェフのスペシャルオイル。どの料理もハーブが香り、どうやらこの店の若きシェフ・滝島さんはハーブを使うのが得意なようだ。
 まずは、グラスワインとマドンナが愛飲するノルウェーのミネラルウォーター「VOSS」を注文。すると、プランターに入ったミニ野菜が運ばれてきた。実はこれがサードサプライズ。土に見えたのは特製調味料で、各自が生の野菜を小皿の上に収穫して食べるのだ。この日良かった料理はパスタの「自家製ピチと牛テール・ラグー ペコリーノ・トスカーノ」とメインの「岩中豚肩肉のロースト」。「自家製ピチと牛テール・ラグー ペコリーノ・トスカーノ」はうどんのような太麺で、赤ワインが香るソースがコクがあって良かった。さらに、「岩中豚肩肉のロースト」はローズマリーが香り、筋のある肩ロースだったにもかかわらず、ロースローストビーフのような火の入り方が抜群に良かった。
 全部で2000本あるワインはボトルで3900円からあり、フランスやイタリアからニューワールドまで、偏りない品揃えであった。ヴィンテージはどれも若いものの、その分値段も安く設定されている。この日のグラスワインはデザートワインを含めて17種類。特に目を引いたのがDRCとアンリジャイエで、もちろん目が飛び出るほど値段は高いが、楽天価格と比較しても安くお買い得である。ちなみに、土日・祝日はメンタリスト・ダイゴ似のマジシャンによる無料のテーブルマジックのサービスもあるので、誕生日などの御祝いの席にも使えそう。(2013年10月追加)

中央区銀座2-4-12 ミキモト ギンザ2 8階〜9階  
電話番号:03-5159-0991
定休日:無休
営業時間:17時半〜10時半(バーは翌1時まで)
予算:プリフィックスコース6500円
アクセス:東京メトロ(銀座線、 丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B4出口を出て「テイジン・メンズショップ」と「GAP」がある交差点を右折する。並木通りを進み、「無印良品 銀座」を過ぎた交差点の右角のビル。銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:GAP、並木通り、無印良品 銀座
お勧めポイント:ニューヨークにありそうな大人のカジュアルイタリアン

テルミニ

 東銀座・木挽町の小路にあるイタリアン。真っ赤な壁にイタリア国旗の暖簾というインパクトのある外観。外の掲示板には何故か、この店はレストランではないと表示されている。つまり、この店のコンセプトは、ワインをガブガブ飲んで料理を楽しんでもらいたいということなので、料理だけの方はお断りということらしい。なので、ソフトドリンクも置いていないという潔さ。ワインはイタリアワインが中心で、値付けはほぼ市場価格に近い激安価格。値段が安い分、クレジットカードは使えない。また、ワインリストはなく、店の随所に置かれたワインの空瓶に、白色マジックでそのワインの値段が書かれてある。もちろん、それを見て注文しても良いが、常連客はまず鍵を借りて地下のワインセラーへ行き、選んだワインを持ってきて店員に見せるのである。地下のワインセラーには何故かソファが置かれており、スチールラックにはズラリとワインが並んでいる。
 レストラン内は思っていた以上に窮屈で狭い。8席あるL字型カウンターは入り口ギリギリまであり、テーブル席は4人席と3人席が1つずつしかない。また、オープンキッチンになっていて、日替わりメニューが黒板にチョークで書かれている。メニューには赤白どちらのワインに合うのかの表示もあり、ワイン初心者にとってはとても親切。ワインのお通しはフランスパン(バゲット)で、これはお代わりができる。料理はチーフである男性シェフと女性シェフの2人で作っており、どの料理もワインと一緒に食べることを意識しているのか、割と塩味がしっかりとしている。ボリュームもかなりあり、若者向きの体育会系イタリアンである。この店の名物はローマの名物パスタ「アマトリチャーナ・ブカティーニ」。ブカティーニとは中が空洞になった太麺で、スパゲッティとマカロニを足して2で割ったような食感だ。これは結構美味しかったので、行ったら必ず注文すべき。
 ちなみに、ワインを飲むというコンセプトの店なだけに店内は禁煙で、子連れも入店できない。飲みきれなかったワインは持ち帰りもでき、2階にはワインと炭火焼きがコンセプトの姉妹店「ジジーノ」がある。(2013年7月追加)

中央区銀座3-11-6 鈴木ビル1階  
電話番号:03-6278-7676
定休日:日曜、隔週月曜 
営業時間:【平日】17時半〜24時、【土曜・祝日】16時〜22時 
予算:アマトリチャーナ・ブカティーニ1300円 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A6番出口を出て、反対側の築地側に向かう。広い昭和通りの信号を渡ってすぐ、歌舞伎座の昭和通り側角を左へ進む。信号を渡り、「ドトール」、「ファミリーマート」を過ぎた小路を右折するとすぐ左側。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:歌舞伎座ビル 
お勧めポイント:ワインが激安の体育会系イタリアン

オステリア オルティージャ ORTIGIA

 JR有楽町駅から程近いオステリア(イタリアン居酒屋)。店名はシチリア島にあるオルティージャ島から名付けたという。
 小さなビルの地下のドアを開けると、店内はほぼカウンターだけと言っても良いくらい狭く、カウンター席が僅か9つと3〜4人用のテーブル席が1つだけしかない。どちらでも同じかも知れないが、もしもオステリアと書いていなければ、誰もがイタリアンバールだと思うはず。サービスはマダムが担当し、シェフは料理を作るだけでなくソムリエも担当。イタリアワインは100種類とそれほど多くはないが、古いヴィンテージのものまであり、品揃えも悪くない。しかしながら、グラスワインは赤白1種類ずつしかなく、この点はちょっと寂しい。
 料理は「りょくけん野菜」や「ブルターニュ産小鴨」、「岩手短角牛」などといったこだわりの素材を使用するだけでなく、イタリアのローカルな手打ちパスタがあったり、肉は炭火焼きにするなど、随所にこだわりがみてとれる。リストランテレベルと言っても良いスキルの高い料理は、美味しいだけでなくボリュームもあるが、1人飯でも量を調整してくれる。
 前菜からデザート、そして最後の香り高いエスプレッソに至るまで、高い満足度とホスピタリティが得られる良質な店である。しかも、JR有楽町駅や銀座駅にも近く、日曜日もやっているので、とても使い勝手がいい。(2013年4月追加)  

中央区京橋3-4-1 TM銀座ビル地下1階  
電話番号:03-3516-6843
定休日:月曜 
営業時間:18時〜22時 
予算:岩手産短角和牛のグリル3800円 
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸 ノ内線、日比谷線)銀座駅B4出口を出て、「テイジン・メンズショップ」と「GAP」の交差点を右折し、並木通りを進む。 「無印良品 銀座」 、「銀座ロフト」、「 幸 稲 荷 神 社 」 を 過 ぎ 、 高 速 道 路 の 高架下を過ぎた「JOY SOUND」の手前右角のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩5分。②JR有楽町駅・国際フォーラム出口を出て右へ進む。高速高架下の「GINZA INZ」を過ぎて信号を渡り、「銀座わしたショップ」を過ぎた2つめの交差点を左折。「幸稲荷神社」を過ぎ、高速道路の高架下を過ぎた「JOY SOUND」の手前右角のビル。JR有楽町駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:銀座ロフト、幸稲荷神社
お勧めポイント:ワインバーのように使えて料理も美味しいオステリア(イタリアン居酒屋)

オッジ ダルマット

 西麻布にある超人気のイタリアン。地下には本店の「ダルマット」があり、1階に支店の「オッジ ダルマット」がある。両者は基本的にメニューも値段も同じだが、営業時間が異なっている。支店の「オッジ ダルマット」は、ランチとディナーの両方を やっているが、本店の「ダルマット」はディナーのみの営業となっており、その分ラストオーダーが深夜2時までと長い。また、支店のせいか、「オッジ ダルマット」の方が当日予約が取りやすくなっている。
 今回は本店が満員だったので、支店である「オッジ ダルマット」の方を訪問。オープンキッチンの店内 は、この日も多くの客で賑わっていた。カウンター席はキッチン前の僅かな席だけで、ほとんどがテーブル席である。テーブル席は間隔が狭く、サービス担当もいないようだ。この店の人気の秘密は、とにかくコストパフォーマンスが良いことであろう。
 店の雰囲気は、同じくコスパの良いことで知られる東銀座の「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」にも似ているが、パスタ以外はこの店の方がワンランク上の料理を出す。どの料理にも、タップリの野菜が添えられていていい。唯一残念だったのは、折角火の通し方は良かったのに塩味がビシッと決まっていないため、料理の味の輪郭がボンヤリしていたことだ。なので、この点に関しては、本店である「ダルマット」の方が良いのかも知れない。コースの中には冷製パスタが組み込まれていたが、“お腹に余裕があれば、コースの最後に温かいパスタも無料でお出ししますよ!”という嬉しいサービスも。確かに、人気があるのもうなずける。ちなみに、ディナーコースの料金にはデザートや飲み物は含まれていないので、ご注意を。(2013年2月追加)

港区西麻布1-10-8 第2大晃ビル  
電話番号:03-6406-0771(ダルマット03-3470-9899) 
定休日:月曜 
営業時間:ランチ11時半〜13時半、ディナー17時半〜22時半(火曜はディナー営業のみ) 
予算:ランチ2300円、2800円、3500円(土日・祝日は3500円のみ)、ディナー5500円(+1500円でハウスワイン飲み放題) 
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅2番出口を出て、「明治屋」、「zaboo」を過ぎ、さらに2つめの「ファミリーマート」、「ハレノヒ」を過ぎた次の角を右折。「TOUSUKA戸塚食品」前のT字路を右折するとすぐ左側。地下鉄六本木駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:明治屋 ・六本木ストア 
お勧めポイント:コストパフォーマンスの良い人気イタリアン

アロマフレスカ

 エレベーターで12階まで上がると、店内は中央に植物があり、シャンデリアを取り囲むよう席がゆったりと配置されている。ドレスコードがあってもよいくら いの上質な空間で、接待やデートなどのあらゆるシチュエーションにも使えそうだ。
 コースは、定番料理と季節の新作料理がミックスされた2コースからなる。原田慎次シェフの作る創作イタリアンは、素材の持ち味を上手く引き出した軽めの料理。とくに、原田シェフのスペシャリティ「和牛のビスティッカ・アロマフレスカスタイル」は、一見すると肉がレアのようだが、実は約1時間かけて遠赤外線でじっくりと火を通した逸品。「あら皮」系ステーキ店を彷彿させるような肉の旨味があり、ぜひ塩だけでいただきたい。
 この店のワインリストは、ヴィンテー ジチャート付きで、ヴィンテージ毎にワインがリストアップされているのも面白い。この日のグラスワインは、泡が1種、白が5種、赤が4種であった。エレベーターを挟んで同じフロアに隣接するこの店のカジュアル店「サーラ アマービレ Sala AMABILE(03-3535-6669)」は、アロマフレスカより も値段が安く、料理は同じ厨房で作られているので、お値打ちである。こちらの店は照明が暗く、ガラス張りのワインセラーが見え、レストランというよりワインバーのようである。

中央区銀座2-6-5 銀座トレシャスビル12階   
電話:03-3535-6667
定休日:日曜、月曜
営業時間:17時半~20時半
予算:16000円、20000円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A9番出口を出て京橋方面に進む。「松屋銀座」、「シャネル」、「カルティエ」を過ぎ、「ダンヒル」の並びのビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。

最寄りのランドマーク:松屋銀座、カルティエ

お勧めポイント:華のある銀座のイタリアン。同じ階に、昼や夜遅くまで営業するカジュアル店がある。

イル・ギオットーネ IL GHIOTTONE 丸の内店

 オーナーの笹島シェフは、京都・智積院横の「イル・パッパラルド」からスタートし、後に八坂の塔近くに「イル・ギオットーネ」をオープン。現在では京都に3軒のグループ店を率いる人気オーナーシェフである。この店のメニューには京都の素材は少ないようだが、味は京都の本店とほぼ変わらない。ロケーション的には東京国際フォーラム東京駅側向かいのビルにあり、学会場から最もアクセスの良いイタリアンだ。

千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA1階   
電話:03-5220-2006
定休日:不定休
営業時間:11時~14時、18時~22時
予算:活オマールエビまるごと1匹スパゲティ(2~3人前)5250円、ランチ3675円、5250円、7875円、10500円、ディナー7875円、10500円、12600円
アクセス:①東京メトロ(銀座線)京橋駅5番出口を出て、明治製菓本社ビルを過ぎ、広い外堀通りの信号を渡る。首都高速とJR高架下を過ぎるとすぐ右の角のビルの1階外側。②東京メトロ京橋駅から徒歩5分。東京国際フォーラムから東京駅側に向かうと隣のビル。東京国際フォーラムから徒歩1分。

最寄りのランドマーク:東京国際フォーラム

カーザ ヴィニタリア Casa Vinitalia

 店舗は、1階がセラー兼イタリアワインショップで、2階がレストランとなっている。階段を上がると中庭が見渡せ、店内は開放感があってリゾートレストランのよう。中庭に面したエリアはガラス張りなので、冬だと寒さを覚悟しなければならないかも。
 料理はどれもしっかりと味付けされており悪くないが、とりわけ秀でたものはなかった。とくに、パスタには力を入れているようで、日替わりパスタは全てが手打ち麺といったこだわりよう。むしろ、この店の真価は、深夜まで営業していることと、ワインショップを持つほどイタリアワインが充実していることであろう。なので、ここで食事をするというよりも、食事をした後でワインバーとして使いたい。ちなみに、この日のグラスワインは15種類あった。コース料理は2名からで、1人で行くとアラカルトメニューのみとなる。アラカルト料理は通常の店の1.5人前くらいボリュームがあるので、2〜3人でシェアして食べればよい。この店はいつも混んでいるので予約を取るのは難しいが、日曜日だけは、ディナータイム前の14時半からの特別枠があるので、その時間帯が狙い目だ。

港区南麻布1-7-31 M. TOWER2階   
電話:03-5439-4110
定休日:月曜 
営業時間:火曜〜土曜:17時半~翌1時、日曜:14時半~20時半 
予算:デギュスタシオン (プリフィックス スタイル)8250円
アクセス:東京メトロ(南北線)、都営地下鉄(大江戸線)麻布十番駅の2番出口を出てそのまま二の橋方面は進む。二の橋交差点を過ぎ、200mほど進むと左に見える。東京メトロ麻布十番駅から徒歩5分。 

最寄りのランドマーク:二の橋交差点 

お勧めポイント:良質なイタリアワインが充実しているリストランテ

イタリアンバル ピッコロ PICCOLO

 びっくりするほど安く、しかもボリューム感のある体育会系イタリアンバール。椅子席は僅か16席だけで、他は立ち飲みエリアとなっている。ワインはボトルで2000円〜3000円台が中心。
 まずは、白ワインとともに、ビシッと塩味の効いたこの店の名物「カルパッチョ」を注文。カルパッチョは、旬の魚介6種類それぞれに異なった味付けがされていて美味しい。それにしてもこの店の料理は、どれも2〜3人前くらいはありそうだ。料理はどれも格安でボリュームがあるだけではなく、肉や魚などの素材や調理のクオリティが高い。全国的に見ても、これだけコストパフォーマンスの良いバールは、僕の知る限り、大阪の立ち飲み居酒屋「大安」くらいしか思いつかないほど。店員の対応も良く、また来たいと思わせる素晴らしい店だ。
 ちなみに、新橋のサラリーマンの超人気スポットなので、早めの予約が必須。 残念ながら、予約が取れなかった方でも20時半頃に1回転目が空くので、20時を過ぎたら試しに何度か電話をかけてみる価値はある。

港区新橋3-18-2   
電話:03-5473-0676
定休日:無休 
営業時間:月曜〜土曜:17時~22時半、日曜・祝日:16時半~22時 
予算:海のカルパッチョ6点盛680円、パテ・ド・カンパーニュ&鶏レバーのテリーヌ2種盛り480円、中トロとアボガドのタルタル580円 
アクセス:東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅の烏森口を出ると、ニュー新橋ビルの浜松町側にパチンコ&スロットの「UNO」と「TOP’S」が見える。その間の通りを左折して進み、通りを一つ過ぎるとすぐ右。新橋駅から徒歩2分。 

最寄りのランドマーク:ニュー新橋ビル、UNO、TOP’S

お勧めポイント:安さ爆発の美味しい体育会系イタリアンバル

ラ・ニュイ・ブランシュ La Nuit Blanche

 ドアを開けて店内に入ると、あまりの狭さに一瞬“この店大丈夫?”と思わせるほど。数えてみると、カウンター8席、テーブル8席、個室2席しかない。看板には“ワインバー”とあるが、メニューをみるとフード類がかなり充実しており、イタリアン・ダイニングバールと言っても過言でない。グラスワインはデザートワインも含めて14種類ある。ボトルワインはブルゴーニュを中心に有名な新進の作り手のものもラインナップされている。この日のメニューには、冷たい前菜4種、温かい前菜5種、パスタ7種、メインが5種、軽いつまみが7種、デザート4種が掲載。高級感などは全くない店だが、季節感のある料理も含めてとても良心的で良い店である。

中央区銀座7-2-8 東建ビル地下1階    
電話:03-6909-9561
定休日:日曜(月曜が祝日の場合には日曜営業・月曜休み) 
営業時間:18時~翌3時 
予算:8000円前後 
アクセス:①JR有楽町駅を出て、有楽町マリオン前の数寄屋橋交差点を「東急プラザ銀座」側へ渡る。東急プラザ銀座の右側にある「数寄屋通り」を新橋側へ進み、2本交差点を渡るとすぐ右側。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅C2番出口を出て、東急プラザ銀座の横の数寄屋通りを新橋側へ進み、2本交差点を渡るとすぐ右側。JR有楽町駅、数寄屋橋交差点から徒歩5分、東京メトロ銀座駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:銀座ベルビューホテル 
お勧めポイント:銀座の良心的なワインバル

ファロ資生堂

 ファロfaroとはイタリア語で灯台のこと。英語で言うならファロスpharos(古代エジプト・アレキサンドリアのファロス島の灯台が語源)だ。その名の通り、このレストランのある資生堂ビルの最上階部分を、床から天井までの2階分を1つのガラス窓とし、夜の灯台をモチーフにこのビルを建設したという。店内は吹き抜けのため、垂直空間がとても広く開放感がある。しかし、テーブル間隔がやや狭い点や、ペアシートやトリオシートなどカジュアル店風のインテリアには少し違和感を覚えるかもしれない。料理長は北イタリア料理を得意とする中尾崇宏氏。これだけではさほど驚かないが、この店は、僕が最も敬愛する「ロオジエ(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」の元総料理長・ジャック・ボリー氏が監修しており、たまに店にも姿を現すというから驚き。この2人のコラボを想像するだけでもワクワクするではないか。料理はどれも想像力あふれた素晴らしいもので、資生堂グループ「ロオジエ」同様、サービスも最高レベル。むしろ、「ロオジエ」よりも気さくな感じで良いくらい。グラスワインは15種と充実しており、デザートワインも 3種類あった。特に、フィナーレを飾るデザートは、ロオジエではなくなってしまったワゴンサービスが健在で、しかも食べ放題。とりわけ、ジェラートが美味しいので、盛り合わせの際には必ずジェラートも添えるようオーダーを。店内は全面禁煙な点もいい(喫煙スペースあり)。

中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル10階   
電話:03-3572-3911
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時半~14時半、17時半~21時半
予算:ランチ2800円、3800円、8000円、ディナー6800円、10000円、15000円
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「フェラガモ」、「とらや」の前を通り、少し進むと角にある赤褐色の建物。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。②東京メトロ新橋駅1番出口を出て野村証券の前を通り、次の信号を左折して中央通りに出る。銀座方面に進み、高速道路の下をくぐって「博品館」の前を少し進むと角にある赤褐色の建物。東京メトロ新橋駅から徒歩3分。

最寄りのランドマーク:トイパーク博品館(玩具店)

お勧めポイント:最後のデザートに至るまで至福のイタリアン

アルジェント

 8階でエレベーターを降りて名前を告げると、階段を上がってメインダイニングのある9階へと案内される。イタリアンの「アルジェントASO」だった頃と変わらず、ベルナール・ビュッフが映える大人の空間である。
 今回はランチタイムであったが、客席は窓に面しているので眺めが良く、ガラスを通して入ってくる日の光が感じられる。夜のラグジュアリーな雰囲気とは全く別で、2つの顔を持つ素敵なフレンチ店である。ランチタイムの最高価格は、夜の最安コースである12000円よりもさらに安いため、かなりお値打ちである。なので、今回は迷わずランチコースの10000円に。聞くところによると、鈴木健太郎シェフはかつての「アイコニック」のシェフであり、どうやらグルメバイブル作成時に、「アイコニック」で彼の料理を食べたことがあるようだ。
  料理は「アイコニック」時代の料理からかなり進化している。“ひらまつ”らしくドッシリと重厚感のある味付けに加え、フォトジェニックな華やかさをもつ料理に仕上がっていた。「黒毛和牛のロティ」以外の料理はどれも塩味にブレがなく、火の通し方も丁寧でいい。前述のように、ランチはかなりお値打ちとなっているので、もしも初めて訪れる場合には、先ずはランチから試してみてはいかがだろうか。(2020年1月追加)
https://www.hiramatsurestaurant.jp/argento/about/

中央区銀座3丁目3−1 ZOE銀座8階
電話番号:03-5524-1270
定休日:月曜(祝日の場合は翌日に振替)
営業時間:11時半〜13時半、17時半〜20時
予算:【ランチ】5000円、7500円、10000円、【ディナー】12000円、15000円、20000円、25000円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)・銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折し、並木通りを進む。「NAMIKIKAN GINZA」を過ぎ、「無印良品 銀座」を過ぎたらすぐ右角のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩4分
最寄りのランドマーク:GAP、無印良品 銀座
お勧めポイント:ランチがお値打ちな“ひらまつ系”トップレベルのフレンチ店

このビルです 8階でエレベーターを降りて名前を告げると、階段を上り、メインダイニングがある9階へと案内される。イタリアンの「アルジェントASO」だった頃と同様、ベルナール・ビュッフが映えるシックな大人の空間。今回はランチタイム時に訪れたが、客席は窓に面しているので眺めが良く、ガラスを通して入ってくる日の光を感じられる。夜のラグジュアリーな雰囲気とは全く別な雰囲気を持つ素敵な店 ランチタイムの最高価格は、夜の最安コースである12000円よりも安いため、かなりお値打ちである。なので、今回は迷わずランチコースの10000円に。これがメニュー 冬というテーマの「アミューズ」。右手前の「セップ茸のパイ」は、中にクリーム状のものが入っていて美味しい。左手前の「フォアグラと炒った栗のムース」は、上にのったニッキの香りのクッキーがカリッとしていて、タルト皿にのったムースと絶妙なバランスを保っている。葉っぱの陰であって見えない「トリュフのコロッケ」は、トリュフの香りのジャガイモのマッシュポテトがとろける。アミューズは最近食べたものの中で、味とビジュアル共にトップレベル 「兵庫県産紅ズワイガニとカリフラワーのムース カニのコンソメジュレとともに」は、ワイングラスで白トリュフの香りを閉じ込めている 紅ズワイガニの香りと甘さは、香りのないカリフラワーとは合うが、香りの強い白トリュフとは合うか?といえば、相性は微妙だ 米粉のパンとスペイン産オリーブオイル。「アルジェントASO」の頃は、いろいろなバタークリームであったが、シンプルなオリーブオイルに変わった。米粉のパンは表面がカリッと焼かれ、柔らかくて甘みがあり、今時の高級食パンのような感じ 「大分県産かぼすブリのレアグリエ 京小松菜とキンカンのアクセント」は、サッと表面に火を通しただけの大分のレアな状態で。塩分も適切。ほんのりと甘みがある金柑との相性も抜群。塩分がしっかりとしたフロマージュクリームやバルサミコ酢との相性は更に良い。茹でた小松菜を含めて、全ての具材をまとめて食べても、調和が保たれているのが凄い 2つ目のパンはライ麦パン。香り高く、まるでクルミのような香りも 「金目鯛のかるい炙り ホワイトアスパラのピューレ」 金目鯛の皮目を炙ったものに、岩手県産ホワイトアスパラのピューレが。金目鯛が香ばしく塩味も完。クルミの食感もアクセントになっていて、ホワイトアスパラは苦味を感じる 「クエのバプール 蕪のロースト からすみ」 52度で蒸し焼きにされたクエは、肉のような弾力がある。甘みを最大限に引き出すようにオープンで焼かれた蕪は、甘みがあって美味しい。その蕪から作ったというソースは、白い実のソースも葉のソースも、どちらも良く合う。但し、個性が強いカラスミだけは不要だ 「宮崎牛のモモ肉のロティ 群馬県産下仁田ネギのフォンダン オレンジ風味のカルボナードのソース」 これだけは塩味が強かった。ギネスビールとフォンドボーのソース、オレンジで作ったソースは美味しかった。下仁田葱はパウダー、ロースト、フライの3パターン。さらに、下にはビーフシチューをほぐした肉が 写真を撮り忘れたが、口直しに「紅マドンナとフロマージュブラン 香り高いオリーブオイル」が出てきた。フロマージュブランのアイスは生姜が効いており、悪くはないが、オリーブオイルは生姜の香りに打ち消されてしまっている。デザートは「リンゴのキャラメリゼとマスカルポーネ トンガ豆のアイス」 塩味の効いたアップルパイの中身を入れたようなムース。濃厚かつクリーミーで、甘みもちょうどいい。トンカ豆のアイスは滑らかで、これもクオリティが高い エスプレッソは普通小菓子は、マカロンとマドレーヌ

トルナヴェント Tornavento

 西麻布にある隠れ家のようなイタリアン。料理は北イタリアのピエモンテ州の地方料理である。この店は、地味な存在のグリッシーニやバーニャカウダーからして美味しい。もちろん、前菜の盛り合わせなども美しいだけでなく、一品一品が個性的で美味しいし、メイン料理やパスタも上出来。ワインも手頃なバローロ、バルバレスコを中心とした品揃えでいい。サービススタッフが少ないのが唯一の難点だが、マダムの軽やかなサービスはいい。写真撮影は禁止なので注意。

港区西麻布3-21-14 覚張ビル地下1階   
電話:03-5775-2355
定休日:月曜、ランチは不定休
営業時間:12時~13時、18時~22時
予算:ランチ:3800円、6800円、ディナー:8500円
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅1A出口を出て左へ進み、六本木ヒルズ前を過ぎ、「博多ラーメン・赤のれん」を過ぎる。西麻布交差点手前に赤い看板の「鶏繁」があるので、その角を左折し、次のT字路をすぐ左折すると突き当たり。東京メトロ六本木駅から徒歩10分。

最寄りのランドマーク:六本木ヒルズ

お勧めポイント:美味しい北イタリア料理

イル・テアトリーノ・ダ・サローネ
IL TEATRINO DA SALONE

 地下に降りてドアを開けると、左には個室、右にはバブル時のバーの様なカウンターが広がっている。リストランテにしては、照明はやや暗めだ。料理は少量多皿で、前菜が3皿、パスタが2皿、魚料理、肉料理、デザートというメニュー構成。素直に素材の味を引き出しているというよりは、斬新さやサプライズを狙った感じの料理だ。但し、この日の料理の半分以上がその意図に反していたので、評価は低くなった。しかし、シェフのメッセージは十分伝わっているので、今後に期待できそうだ。また、この日はやたら誕生日客がいて、店員にバースデーケーキで祝ってもらっていたので、どうせなら、誕生日に行くのが良いのかも。
 ちなみに、新しい姉妹店「SALONE TOKYO」が、「東京ミッドタウン日比谷」の3階にオープンした。こちらも同じような感じの料理であったので、敢えて記事にはしていないが、アクセスのことを考えると「SALONE TOKYO」の方が良いかも。

港区南青山7-11-5 HOUSE7115ビル地下1階   
電話:03-3400-5077
定休日:日曜、第1・第3月曜
営業時間:12時~13時、18時~20時
予算:【ランチ】8,500円(税・サービス料別)、【ディナー】12,000円(税・サービス料別)
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅1A出口を出て左へ進み、六本木ヒルズ前を過ぎ、「博多ラーメン・赤のれん」を過ぎる。西麻布交差点を「Hobson’s」側に渡り、更に進む。「アマンド」、「成城石井」を過ぎ、高樹町信号のある「西麻布三井ビルディング」角を左折し、数十メートル先「三井リパーク」前向かいのビル。東京メトロ六本木駅から徒歩12分。

最寄りのランドマーク:六本木ヒルズ、西麻布三井ビルディング

お勧めポイント:サプライズを狙った斬新なイタリアン

ロオジエ L’OSIER

 銀座・資生堂本社の地下にリニューアルオープンしたフレンチ店。前店舗からの長い休業期間を経てのニューアルオープンである。
 現在4代目となるエグゼクティブシェフのオリヴィエ・シェニョン氏は、2005年に青山にオープンした「ピエール・ガニェール・ア・東京」の初代総料理長として来日した人物。しかし、この頃に味わった彼の料理は、サプライズ重視のまるで迷走したような料理で、グルメバイブルの掲載を見送った経緯がある。その後、同店は閉店となってしまったが、2009年に新たにオープンした現在の赤坂の「ピエール・ ガニェール(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」の総料理長に就任した。この頃の彼の料理は、迷いが吹っ切れたのか本領を発揮し、銀座グルメバイブルの3つ星を獲得した。「ロオジエ」といえば、2代目エグゼクティブシェフであるジャック・ボリー氏があまりにも偉大過ぎただけに、それを引き継いだ3代目のブルーノ・メナール氏の印象が薄くなってしまった。
 ダイニングが2階にあった旧店舗とは異なり、現在のダイニングは地下にある。1階にあるエントランスを抜けると、地下のダイニングが1階まで吹き抜けになっており、大きなシャンデリアが見える。それを取り囲むように円形の通路があり、何故か小さなエレベーターは健在だった。フランス人建築デザイナー・ピエール・イヴ・ロション氏がデザインしたというインテリアは、テーブルが円形に配置されて悪くはないが、吹き抜けになっている分、閑散とした感じがして落ち着かない。 どちらかと言えば、「旧・資生堂パーラー」内にあったクラシックな店舗の方が僕好みである。
 この店の料理は、「ピエール・ガニェール」の前衛的な分子ガストロノミーと、「エスキス ESQUISSE(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」のエスニック的なモダンフレンチを足して2で割ったような、実に感性を刺激する洗練された料理である。素材はもとより、火の通し方や塩加減に至るまで、非の打ち所のない美味しさ。
 ちなみに、テーブル毎にサービスが付いているのでは?と思うくらいソムリエや給仕人の数 が多く、サービスに関しても申し分はない。また、さすがは古いグランメゾンなだけあって、ブルゴーニュワインなどのボトルワインの価格は、現在の市場価格よりもむしろ安いものもあり、非常にお値打ちである。加えて、 シェフソムリエである中本氏のセレクトによるグラスワインも充実している。 唯一残念だったのは、「ロオジエ」の伝統であったデザートのワゴンサービスがなくなったことである。かつての「ロオジエ」のデザートワゴンサービスは、実に華やかであり、ワゴンに並ぶデザートをあれこれ迷いながら選ぶのが、とても魅力的だった。しかし現在では、チーズと小菓子のワゴンサービスが残るだけとなってしまったのが残念である。(2016年10月追加)
http://losier.shiseido.co.jp 

中央区銀座7-5-5  
電話番号:03-3571-6050
定休日:日曜(但し、月曜が祝日の場合には営業。不定休あり)
営業時間:【ランチ】12時〜14時、【ディナー】18時〜21時
予算:【ランチ】10000円、14000円、【ディナー】22000円、28000円、38000円
アクセス:①JR新橋駅銀座口を出て、カラオケBIG ECHOの側に渡る。右に進み、ファミリーマートの角を左折し、高速の下を抜けると右角に「銀座グランドホテル」が見える。更に、並木通りを進むと、左側に見えてくる。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、3つめの角「マツモトキヨシ」を左折し、並木通りを進む。「カルティエ」、「シャネル」、「MARUGEN31」、「ルイヴィトン」を過ぎて進むと右側に。JR新橋駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩6分
最寄りのランドマーク:銀座グランドホテル、並木通り、MARUGEN31
お勧めポイント:日本最高レベルの料理とサービスが体験できるフレンチの店

これが資生堂本社ビルこのビルの左端が入口エントランスを抜けると、地下のダイニングが吹き抜けになっており、シャンデリアが見える秋を彩るアミューズブッシュ2種類の自家製パントウモロコシのジェラートのスープだったかな?忘れましたクルスタッセのクリームで和えた毛ガニとそば粉のクルスティヤン キャビア・オシェトラ添え ヴェルヴェンヌ香るグラニースミスのジュ落ち葉をまとった鴨フォワグラのヴァプール ポワブル・テュミットの香り エピス効かせた栗のチャツネ ソースソーテルヌクエのロティ 赤貝、ほっき貝を添えたカリフラワーと岩海苔のアンブーレ 生雲丹のブルーテフランス産乳飲み仔牛 ポテトのコンフィ 秋トリュフのラぺ サラダ菜のブレゼとセップ茸 プティ・オニオンに詰めたモワル ナツメグの香りフランス産ナチュラルチーズ(フロマージュ)各種のワゴンサービス好みのものを盛り合わせしてもらう一つ目のプチデザート盛り合わせ2つ目のデザートはジェラート3つ目のデザートはムース小菓子のワゴンサービス好みをチョイスエスプレッソ   

ル・ボーズ Le Bonze

 東銀座の小さなビルの3階にある食べログで人気のビストロ。エレベーターを降りて店内に入ると、テーブル席とオープンキッチンのカウンター席がある。ご夫婦なのであろろうか?坊主頭の男性シェフが料理を作り、女性がサービスを担当している。ウェブ上ではビストロ・ダイニングバーという位置づけであるが、ワインメニューを見るとボトルワインの種類はそれほど多くなく、新しいヴィンテージのものが中心である。価格は5000円〜6000円前後のものが多いようだ。もちろん、アラカルトメニューを複数でシェアして食べても良いが、料理のアラカルトメニューもそれほど多くないせいか、「シェフのおまかせコース(要予約)」が人気のようである。
 この店の料理の特徴は、まずビジュアルが良いこと。つまり、容器や皿などの色合いも含めた盛りつけのコントラストが素晴らしいのである。さらに、素材の組み合わせの妙による食感のサプライズも加わり、満足感が高まるのだ。例えば、「茹でたてオマール海老のタブレ(クスクスのサラダ)」は、プリプリとしたオマール海老とクスクスの食感が良かったし、「焼き穴子 鳥なんこつ玄米のリゾット添え」は、玄米と同じ大きさに砕かれた鳥軟骨の食感がショッキングかつ刺激的で、これまでに体験したことのない美味しさだった。
 サービスは女性1人であるにもかかわらず、それをあまり感じさせないくらいテキパキとこなしている。一人で調理しているため、混んでくると多少料理が出てくるのが遅くなるが、これは大目に見て頂きたい。ちなみに、この店はWEBにて24時間オンライン予約することもできる。(2014年10月追加)info@lebonze.net 
http://www.lebonze.net/ 

中央区銀座4-10-1 銀座AZAビル3階  
電話番号:03-5565-3055
定休日:月曜
営業時間:【火曜〜土曜】18時〜22時半、【日曜】17時〜20時
予算:シェフのおまかせコース(要予約)5940円、茹でたてオマール海老のタブレ1620円、焼き穴子 鳥なんこつ玄米のリゾット添え2270円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A5番出口を出て京橋方面に進む。「松屋銀座」や「アップル」のある「銀座3丁目交差点」を右折する。「スターバックス」、「王子製紙本社」を過ぎ、「ソラリア西鉄ホテル銀座」のすぐ先にある右側のビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:松屋銀座、王子製紙本社、ソラリア西鉄ホテル銀座
お勧めポイント:東銀座にある優良ビストロ

右のビルの3階です

入口

奥がオープンキッチンのカウンター席、手前窓側がテーブル席

「モンサンミッシェル産ムール貝のマリニエール」。マリニエールとは船乗り風という意味で、白ワインやエシャロットなどとともに魚介類を煮込み、仕上げにバターを加える調理法のこと

「ル・ボーズ特製フレンチフライ」は、ローズマリーが効いた香草風味なので好みが分かれると思う

「パテ・ド・カンパーニュ」はレッドペッパーがのった美しい盛りつけ

「茹でたてオマール海老のタブレ」。タブレとはフランス語で言うクスクスのサラダのことで、茹でたてのプリプリとしたオマール海老の下に歯ごたえのあるクスクスが敷き詰められている

珍しいコルシカ島のピノ・ノワール。フルーティでライトな感じで、あまりお勧めできない

「焼き穴子 鳥なんこつ玄米のリゾット添え」は、玄米と同じ大きさに砕かれた鳥軟骨の食感がショッキングかつ刺激的で、これまでに体験したことのない美味しさ

「牛テールごはん」は、野菜と共に炊かれた御飯と牛テールの煮込みが別盛りで出てくる

まずは御飯をよそう

牛テールの煮込みをほぐして御飯にのせます

最後に煮込みソースを掛けて食べます

  

オー・プロヴァンソー

 麹町にある人気のフレンチ店。ドアを開けるとマダムが笑顔で出迎えてくれる。客席の間隔は狭く、どちらかというとビストロのような雰囲気であるが、天井が高くシックなインテリアがいい。また、オープンキッチンになっているが、カウンター席はない。たまたまキッチン前のテーブル席だったので、スタッフの仕事ぶりをウォッチング。次々と料理をこなしていくシェフのスキルの高さはお見事。さらに、調理スタッフとサービススタッフの一体感にも感嘆しきり。どのスタッフのサービスも軽やかで素晴らしく、フランス人らしき女性サービスの方もいた。
 料理は今流行の見た目がアーティスティックなものではなく、どちらかと言えば実直なクラッシックタイプ。飾り気のない見た目もシンプルな料理ではあるが、素材はもとより、塩味や火の通し方がいい。特に、ソースが抜群に美味しい。ワゴンサービスのデザートは好きなだけ頂けるが、デザートに関してはイマイチだった。しかし、エスプレッソは香り高くとても美味しい。マダムの電話対応も素晴らしく、ホスピタリティを感じる良質なフレンチ店である。(2013年12月追加)
http://www.nakano-toshio.jp/ 

千代田区平河町1-3-9 ブルービル別館1階  
電話番号:03-3239-0818
定休日:日曜(祝日は不定休)
営業時間:11時半〜14時、17時半〜22時
予算:【ランチ】2500円〜6000円、【ディナー】8000円と10000円
アクセス:東京メトロ半蔵門線・半蔵門駅1番出口を出て、新宿通りを進む。「成城石井」、「麹町四丁目バス停」を過ぎた信号のない角を右折し、2つ目の交差点を過ぎた左側にある。有楽町線・麹町駅・1番出口から徒歩2分。東京メトロ半蔵門線・半蔵門駅1番出口からは徒歩1分。
最寄りのランドマーク:成城石井麹町店、麹町四丁目バス停
お勧めポイント:ソースが絶妙なクラシックフレンチ

ラール・エ・ラ・マニエール

 人気パン店「HEART BREAD ANTIQUE銀座本店」が入っているビルの地下にある食べログ4点以上のフレンチ店(2013年11月時点)。アップテンポのBGMには多少違和感を感じるが、メインダイニングはクリーム色を基調とした落ち着いた雰囲気である。これに対し、個室はゴールドを基調としたゴージャスな雰囲気となっている。
 この店では3種類のパンが供されるが、どれも美味しい。これはこの店のオーナーが共同経営している新丸ビルの「ポワン・エ・リーニュ」のもの。また、バターも4種類供され、キャラメルやヌガーのように紙に包んで出される。南仏の3つ星店で修行した杉浦シェフの料理は、塩味にブレがなく火の通し方も良いが、ソースも含めて料理の表現法としては洗練さやインパクトに欠けるよう気がする。しかし、デザートはフレンチ店の中でも秀でており、ランチは銀座の人気店の中でもコストパフォーマンスが良い。特に、この店のスペシャリティとも言える「宮崎県産・尾崎牛ランプのグリル」は、ドライエイジングビーフのような旨味があり、和牛とは思えないくらい赤身の美味しさが味わえる。さらに、グラスワインのセレクトも良く、料理とのペアリングワイン(4種で6500円、6種で1万円)はお得である。中でもこの日頂いたカリフォルニア・ナパのロゼ「ケンゾーエステイト・結(yui) 2012」は、キリッとした中にもイチゴの香りを感じる印象に残る逸品だった。
 ソムリエの吉岡さんを始めとするスタッフのサービスも良く、ホスピタリティを感じる素晴らしい店である。(2013年11月追加)

中央区銀座3-4-17 オプティカ地下1階  
電話番号:03-3562-7955
定休日:日曜
営業時間:【月曜】18時〜20時半、【火曜〜土曜】11時半〜13時、18時〜20時半
予算:【ランチ】3500円、5000円、9000円【ディナー】7000円、10000円、15000円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B2番出口を出て「グッチ銀座」の角を右折し、「BEAMS」、「SHIPS」を過ぎ、「ANTIQUE銀座本店」の入っている右側のビル(東京電力銀座支社の向かい)。東京メトロ銀座駅から徒歩4分。

最寄りのランドマーク:グッチ銀座、BEAMS、SHIPS、ANTIQUE銀座本店、東京電力銀座支社
お勧めポイント:食べログで4点以上を獲得する銀座で人気のフレンチ店

ピエール・ガニェール

 ピエール・ガニェールといえば、“分子ガストロノミー”という 科学的で前衛的料理手法を実践するフランスの3つ星レストラン。かつての南青山にあった「ピエール・ガニェール・ア・東 京(閉店)」は、方向性の見えない前衛的な料理であったため、銀座グルメバイブルの掲載には至らな かった。しかし、現在の料理は前衛的さは残しつつ、シェフの意図がはっきりと伝わってくる分かりやすく洗練された料理となった。現在の店舗は、36階の窓側に沿って客席が配置されているため、眺めが抜群である。もちろん、客席はテーブル席の他に個室もある。
  どの料理もエスニック的な要素も取り入れられたサプライズに富んだ料理で、しかも軽くて食べやすい 。もしも、「ピエール・ガニェール」を真に堪能したければ、多少値は張るがディナーの少量多皿コース「エスプリ ピエール・ガニェール」の26000円がお勧めである。このコースには料理の他、5 種類のデザートが付くので、とても満足度が高い。 ちなみに、グラスワインはセレクトが良いので、グラスワインでも十分満足できる。(2013年5月追加)

港区赤坂1丁目12-33  ANAインターコンチネンタルホテル36階  
電話番号:03-3505-9505
定休日:月曜、火曜 
営業時間:12時〜14時、18時〜21時 
予算:ランチ:【アピナック】8000円、【マルシェ】15000円、ディナー:【エスキース】16500円、【エスプリ ピエール・ガニェール】21500円 
アクセス:東京メトロ銀座線・溜池山王駅13番出口前。溜池山王駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:赤坂アークヒルズ、六本木ティーキューブ 
お勧めポイント:洗練されたモダンフレンチ

コントワール ミサゴ

 日赤通りあるフレンチの店。ビルの2階にあるため、地味で目立たないが、常に客で一杯の人気店である。入口側にはオープンキッチンのカウンター席があり、そして奥にはテーブル席がある。
 料理はしっかりとした味付けでボリューム感があり、若者受けしそうな体育会系フレンチである。アラカルトメニューを見ると、値段はそれなりに高いが、一皿一皿がとてもボリュームがあるので、逆に割安な気がするほど。旬の素材を使ったアラカルトメニューはそれなりに魅力的なので、それをシェアして食べても良いが、僕的にはコース料理の方がお勧めである。とくに、ディナーコースである「旬のお勧めコース」が僕の一押し。ちなみに、人気店なので早めの予約をお勧めしたい。
アクセス:東京メトロ日比谷線、都営地下鉄大江戸線・六本木駅1A出口を出て左へ進む。六本木ヒルズ前を過ぎ、博多ラーメン「赤のれん」を過ぎる。西麻布交差点を「Hobson’s」側に渡り、さらに進む。「成城石井」を過ぎ、高樹町交差点の信号のある「西麻布三井ビルディング」角を左折し、日赤通りを進むと左がにある。六本木駅から徒歩12分

港区西麻布4-17-22 アビターレ西麻布2階  
電話番号:03-6427-3376
定休日:日曜 
営業時間:11時半〜14時、18時〜22時 
予算:【ランチ】A(メイン・デザート・コーヒー)1200円、B(メイン・サラダorスープ・コーヒー)1200円、【ディナー】旬のお勧めコース6800円、プリフィックスコース8900円、シェフのおまかせコース12500円 、極みコース25000円(3日前までの予約が必要)
アクセス: 
最寄りのランドマーク:西麻布三井ビルディング、日赤通り
お勧めポイント:味がしっかりしたボリューム感のある格安フレンチ

レストラン マノワ

 マンションの1階にある小さなフレンチの店。ドアを開けると、「アピシウス( → 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」のような重厚なインテリア。オープンキッチンのカウンター席もあり、店名「MANOIR
(家)」のように、家にいるようなカジュアルな雰囲気で過ごしてもらいたいという意図が伝わってくる。マンションの店にしては天井が高く、とても快適である。
 この店のシェフと調理スタッフは驚くほど若いが、料理は日本でもトップレベルの料理を供する。旬の食材と香草、香辛料の組み合わせが絶妙なだけでなく、塩味や火の通し方が抜群なのである。ある意味、閉店したスペインの「エル・ブリ」にも似た科学した料理と言える。例えば蝦夷アワビなどは真空パックされ、8時間58°Cで火が通されるが、この温度はアワビを収縮させずに火を通せる最高の温度だという。また、この店の凄さは後述のワインだけでなく、料理のコストパフォーマンスも抜群であること。ディナーもランチも「プリフィクスコース」と「お任せコース」の2コースある。皿数こそランチの方が少ないものの、料理の内容は同じなので、ランチの方が価格設定が安い分お値打ちである。もちろん、僕のお勧めは 少量多皿コースの「お任せコース」。
 さらに、この店はボトルワインの値段が安いことも魅力的。全てフランスワインであるが、どのボトルワインも楽天価格とほとんど変わらないのである。加えて、グラスワインのチョイスも素晴らしいく、こんな店が近くにあったなら、毎週でも通いたいくらいである。(2013年5月追加)

渋谷区広尾1-10-6 プロスペクト グラーサ広尾1階  
電話番号:03-3446-8288
定休日:月曜 
営業時間:11時半〜13時半、18時〜21時 
予算:プリフィクスコースはランチが3675円、ディナーが6300円、お任せコースはランチが6300円、ディナーが10500円 
アクセス:東京メトロ日比谷線・広尾駅1番出口を出て、2番出口に向かって信号を渡る(2番出口なら右へ出てすぐに右折)。そのまま広尾の商店街を進むとお寺に突き当たるので左折。最初の信号を右折して寺の外壁に沿って進むと、交番とENEOSがあるところで明治通りと合流する。そのまま進み、最初の「広尾1丁目交差点」信号を左側に渡り、右へ進むとすぐ左側にある。広尾駅から徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:広尾商店街、明治通り、広尾1丁目交差点 
お勧めポイント:ワイン価格が安く、料理も最高レベルのベストコストパフォーマンスフレンチ

レストラン ラ フィネス

 居酒屋やラーメン店などが密集している「新橋西口通り」にあるフレンチの店。2013年に初めて取材した当時は、この店は未だミシュランには掲載されていなかったが、その後1つ星を獲得した。
 地下にある目立たないエントランスを抜けると、右側 にはMax6人までの完全個室があり、左奥にテーブル席がある。 テーブル席は4人席が2つ、2人席が2つだけの比較的こぢんまりとしした店である。しかし、トイレのドアをスライドドアにするなど室内空間を上手に利用しており、天井も高いので、とても快適である。さらに、入口の奥にはバーカウンターがあり、食後酒を飲むのに利用できたり、1人飯の場合にはここで食事をとることもできる。
 この店の料理を一言で表現するなら、食材の組み合わせとソースが素晴らしいということ。食材の味を引き出すために香草やスパイスに頼り過ぎることなく、ソースも決して出過ぎていない洗練された料理なのである。加えて、自家製のパンやバターも美味しい。今回は2つ星の評価としたが、限りなく3つ星に近い店と言えよう。つまり、新橋エリア・ナンバー ワンのフレンチ店であることは間違いない。
 ワインリストはiPadで見ることができ、ほとんどがフランスワインである。ブルゴーニュは若いヴィンテージが中心だが、ボルドーはそれなりに古いヴィンテージもあった。値段は市場価格の2倍弱で、品揃えも悪くない。
 食事の最後にシェフの杉本さんが挨拶に来たが、彼は驚くほど若かった。彼のこだわりなのか、素敵なデザインの日本製食器やナイフが使用されていた。このような感性と才能溢れる若手シェフが、これからの日本のフレンチを担っていくであろう。 食べログの人気店なので、ディナーよりも土曜のランチ予約の方が取りやすい。また、ディナーの値段は銀座並みにかなり値が張るので、土曜のランチが圧倒的にお値打ちである。ランチだけの評価なら、味は間違いなく3つ星であり、スタッフのサービスがとても快適な良質フレンチ店である。(2013年4月追加)

港区新橋4-9-1 新橋プラザビル地下1階  
電話番号:03-6721-5484
定休日:日曜、月曜 
営業時間:18時〜21時(土曜はランチあり12時〜13時半) 
予算:ディナー15000円、22000円(土曜のランチ8000円) 
アクセス:JR新橋駅烏森口を出て、「ニューしんばしビル」の前の左へ進む。「パチンコ・スロット UNO」の横にある「新橋西口通り」を進む。交差点を2つ過ぎ、「AITAKE」、「ファミリーマート」を過ぎた交差点を、右折すると見える大きなビル。JR新橋駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:JR新橋駅烏森口、新橋西口商店街 
お勧めポイント:土曜のランチがお得な良質フレンチ店

ビストロUOKINはなれ

 最近の立ち格安飲みブームはついに新橋・銀座エリアにも押し寄せてきた。この店は「俺のフレンチ・俺のイタリアン」な どのほとんどが立ち飲みであるのに対し、UOKINグループの店は立ち飲みと着席の両方を使い分けできるのがいい。ちなみに、銀座グルメバイブルに掲載されている立ち飲み居酒屋「銀座 しまだ(→ 銀座グルメバイブル・居酒屋の頁を参照)」 のオーナーも実は坂本氏なのである。
 すぐ近くで長い行列を作っている系列店の「びすとろUOKIN」は、半分以上が立ち飲みスペースであるのに対し、「ビストロUOKINはなれ」の方は立ち飲みスペースがなく全てが着席。ほぼ全てが予約客であるため、こちらにはあまり行列が出来ない。驚いたことにメニューや価格は両店とも基本的に同じで、立ち飲みスペースのないこの店では、5%のサービス料が余分に取られる。しかし、行列に 並ぶことを考えると、5%のサービス料を払ってでもこちらの店を予約した方が賢明である。 店内は入り口側にテーブル席が、奥のオープンキッチン前にはカウンター席が8つある。グラスワインは10種類あり、ボトルワインは3,000円前後という安めのワインが中心。
 店内は入り口側にテーブル席が、奥のオープンキッチン前にはカウンター席が8つある。グラスワインは10種類で、ボトルワインは3000円前後の安いワイ ンが中心。ワインはコクのあるフルボディタイプのものを揃えている。イタリアン「UOKIN PICCOLO」との共通メニュー「海の幸のカルパッチョ」は、お勧めの人気メニューなので必ず注文すべき。さらに、「オマール海老のロースト」と「牛フィレとフォアグラのステーキ・黒トリュフソース」は、「俺のフレンチ・イタリアン」に対抗するために作られたやはり原価ぎりぎりの共通メニューなので、こちらも注文すべき。この店の料理はビストロ料理としては平均レベルながら、ボリュームがあってかなりの低価格である。焼きたてのパンも美味しく、値段を考えるとかなりコストパフォーマンスの良い店と言えよう。なお、混み具合にもよるのかもしれないが、この店のシステムとして、入店後1時間半で食べ物がラストオーダーとなり、2時間半で終了となるのでご注意を。混み合う時間帯にはなかなか電話が繋がらず、当日予約もなかなか取れない人気店なので、早めの予約が必須である。(2013年2月追加) 

港区新橋4-6-4  
電話番号:03-3438-1477
定休日:無休 
営業時間:月曜〜土曜17時〜22時半、日曜・祝日16時〜22時 
予算:海の幸のカルパッチョ680円、オマール海老のロースト1780円、牛フィレとフォアグラのステーキ・黒トリュフソース1580円 
アクセス:東京メトロ銀座線・新橋駅、JR新橋駅の日比谷口あるいは烏森口を出ると「ニュー新橋ビル」が見える。その浜松町駅側の通りの角に「ケンタッキーフライドチキン」とパチンコ店「ビックディッパー」があるが、この間の通りを浜松町側へ進む。「築地 すし好」を過ぎ、「日本中央競馬会・Gate J.」を過ぎた角を右折すると角に「びすとろUOKIN」が見えるので左折するとすぐ右側。新橋駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:ニュー新橋ビル、ケンタッキーフライドチキン、日本中央競馬会・Gate J. 
お勧めポイント:コストパフォーマンス抜群のビストロ

広尾へ移転 アムール Amour

 

 西麻布の通りから少し入ったところにあるフレンチ店。ビルの回転扉を抜けると、1階が受付とウェイティングルームになっており、長めの階段を上った2階がダイニング、3階にはお手洗いとワインセラーがある。オープン当初は1階に「ビストロ ボーテ」という別のレストランがあって調理場を共有していたらしい(現在は休業中)。白を基調としたダイニングは、シックで落ち着いた感じがいい。右奥にはデッドスペースを利用した1人用のテーブル席もあり、他人の目線を気にしなくても良いので、静かに読書しながらフレンチをという方にはピッタリ。 テーブルの上に目をやると、その日の食材の組み合わせが印刷されたカードが。メニューを敢えて書かずに、食材から客にどんなメニューか想像させようという意図なのだろうか。あるいは、素材の組み合わせの面白さや意外性を見てほしいというメッセージなのだろうか。これは恐らくシェフが修行した「カンテサンス」の“メニューが書かれていない白紙のメニュー”からヒントを得たのであろう。シェフの後藤さんは見た目がかなり若いが、宇都宮の「オトワレストラン」をかわきりに、「カンテサンス」や「エキュレ」で修行したらしい。
 今回は初めてなので、6000円のランチを頂くことに。アミューズ(突き出し)が出た後、2皿ずつ計6皿のスモールポーションで前菜が出てくる。前菜の中には日本料理なのでは?と思うほど日本料理に近いものも散見された。メインの佐賀県産「久保さんの豚」を使ったスチーム料理は、表面が軽く炙られており、肉も脂身も全く臭みがなく豚本来の旨味を味わえた。全体の感想としては、素材を生かした軽めのフレンチであり、料理はどれもハズレがなく美味しいが、特にこれは!というものもなかった。しかしながら、ランチに限って言えば、コース料金の中にミネラルウオーター(ガス入り、ガスなし共に)が含まれるなどコストパフォーマンスとしてはかなり良く、これが人気の理由であろう。また、スタッフのサービスも良く、料理の説明はかなり丁寧。料理はランチでも3時間以上かけてゆっくりと出されるので、時間に余裕がある時に出かけたい。なお、完全予約制であるのでご注意を。(2013年2月追加) 

港区西麻布4-10-3 メゾン510 2階  
電話番号:03-3409-1331
定休日:月曜 
営業時間:12時〜13時半、18時〜21時 
予算:ランチ6000円、ディナー13000円(過去のスペシャリティを全て集めたコース)、16000円(シェフのひらめきで作る旬のコース) 
アクセス:①東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅1a出口を出て左へ進み、六本木ヒルズ前を過ぎ、「博多ラーメン・赤のれん」を過ぎる。西麻布交差点信号を「ホブソンズ」側に渡り、次の角を左折して進むと、右側に大きい住宅のような「繁成寺」を過ぎ、竹の外観の「BAMBOO」、赤い「DERRIERE」を過ぎると左に「キャーヴドひらまつ」が見える。「キャーヴドひらまつ」の前の小路を右折すると黄色い建物が見えるが、その右奥の隣。東京メトロ六本木駅から徒歩10分。②東京メトロ(日比谷線)広尾駅2番出口を出て外苑西通りを左へ進む。「広尾学園」を過ぎ、「アパホテル西麻布」の次の信号を左折すると角に「キャーヴドひらまつ」が見える。その角を右折してすぐに小路を左折すると黄色い建物が見えるが、その右奥の隣。東京メトロ広尾駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:アパホテル西麻布、キャーヴドひらまつ 
お勧めポイント:コストパフォーマンスの良いランチが魅力

エスキス

 2019年2月にリニューアルオープンしたミシュランガイド2つ星のフレンチ店。以前は地中海リゾートホテル風のカジュアルなインテリアであったが、現在は、白を基調としたシックでエレガントな印象となった。
 料理は、「ピエール・ガニェール(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」と同様にエスニックの要素を取り入れた新感覚の前衛的フレンチである。従って、人によっては好みが分かれるかも知れない。しかしながら、とにかく料理だけでなく、パンや最後の小菓子、サービスに至るまで、全てに隙がない。以前、パリのミシュラン3つ星レストラン「ル・ムーリス」で食事する機会を得たが、それに勝るとも劣らず良かった。それもそのはず、北アフリカ系フランス人でニコラス・ケイジ似のエグゼクティブシェフ・リオネル・ベガ氏は、新宿の「キュイジーヌ〔s〕ミッシェル・トロワグロ」がオープンした時に、来日したシェフなのである。また、シェフパティシエも、フランスの「トロワグロ本店」でシェフパティシエを務めた後藤氏となり、さらに、サービスの要となるシェフソムリエは、「タテル・ヨシノ」にいた若林氏なのである。
 どの料理も小さめのポーションで、どこかしら東洋的なニュアンスを感じさせる料理も見られた。どの料理もイマジネーションを刺激し、想像を超えた驚きすら感じさせる。 ディナーコースは2コースのみで、コースの違いは高い方がメインの品数が1品多いこととチーズが付くことである。また、どのコースにもシャンパンなどのウェルカムドリンクが付く。バターはクリーム状のほぼ無塩のバターなので、塩を一掴みして載せて食べるといい。パンはバゲットとブール、フォカッチャの3種類。どれも専門店よりも美味しいのでは?と思うくらい香り高い。とくに、チーズに添えられる専用パンは、カリッとほろ苦くて美味しい。(2013年9月更新)

中央区銀座5-4-6 ロイヤルクリスタル銀座9階  
電話:03-5537-5580
定休日:日曜
営業時間:12時~13時、18時半~20時半 
予算:ランチ10000円、14400円、18400円、ディナー18000円、23000円 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、3つめの角「マツモトキヨシ」を左折し、並木通り「三笠会館」の向かいのビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:COACH、三笠会館
お勧めポイント:銀座エリア最高峰のフレンチ

ル・ブルギニオン Le Bourguignion

 六本木にある一軒家のフレンチ店。店内は非常に狭く、 席も20席しかない。また、インテリアはビストロ的で、あまり高級感がない。しかしながら、コストパフォーマンスは抜群で、このエリアの中では非常に良心的なレストランである。
 この店のシェフは、銀座にある「ル・マノアール・ダスティン(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」の五十嵐シェフの門下である。なので、もちろんスペシャリティは「人参のムースとコンメのジュレ・ウニ添え」と「ブターンノワール」。これらは、もちろん美味しくお勧めである。また、この日いただいた「鰻とフォアグラの温かいテリーヌのパネ」は、一見ミスマッチな組み合わせのようにも思えるが、実際にはかなり美味しく、シェフのセンスを感じさせる一品だった。しかし残念ながら、この日のメインディッシュの出来は今ひとつであった。

港区西麻布3-3-1  
電話: 03-5772-6244 
定休日:水曜、第2火曜
営業時間:11時半~13時半、18時~21時半 
予算:ランチ:2800円〜、ディナー:5500円、7000円(お勧め)、10000
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅1A出口を出て左へ進み、六本木ヒルズ横の「Pandora」の角をテレ朝通りへ左折。左に「グランドハイアットホテル」を見ながら進み、右に「ローソン」、「心臓血管研究所付属病院」過ぎるとすぐ右。東京メトロ六本木駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:六本木ヒルズ、グランドハイアットホテル、心臓血管研究所付属病院
お勧めポイント:コストパフォーマンス抜群のフレンチ

レゾナンス

 レゾナンス「共鳴」と名付けられた店内に入ると、天井が高くリゾートホテルのレストランのようなカジュアルな雰囲気。オープンキッチンのため、料理の出来上がりを知らせるベルや厨房の音がやや耳障りな気もするが、これもコンセプトに含まれるのであろうか。店は東京駅窓側に面した細長い構造になっており、東京駅に発着する新幹線や電車を同じ目線で眺めることができる。さほど興味の無い僕が見ていて飽きないくらいなので、“鉄子”や“鉄男”などの鉄道ファンには最高のロケーションであろう。
 長澤シェフの料理は「エスプーマで泡立てた和辛子をのせたおぼろ豆腐」などのように、実に実験的で想像力をかき立てられる料理。この日頂いた5250円のランチコースは、メイン以外の料理は少量ずつ小皿で供され、まるで日本料理のようであった。人気店のため、土日は電話予約が取れないことも多いが、その場合でも食べログから予約すれば取れることが多い。とても美味しくかつコストパフォーマンスが良い店なので、もう少し雰囲気とデザートが良くなれば、もう一段階高い評価になると思う。

千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA2階  
電話: 03-3215-7707 
定休日:不定休
営業時間:月曜〜金曜:11時半~14時、17時半~22時、土日・祝日:11時半~14時、17時半~21
予算:ランチ5250円(お勧め)、3990円、2940円、ディナー6000円、7500円、12000
アクセス:東京メトロ(銀座線)京橋駅5番出口を出て、明治製菓本社ビルを過ぎ、広い外堀通りの信号を渡る。首都高速とJR高架下を過ぎるとすぐ右の角のビルの1階外側。東京メトロ京橋駅から徒歩5分。東京国際フォーラムから東京駅側に向かうと隣のビル。東京国際フォーラムから徒歩1分。
最寄りのランドマーク:東京国際フォーラム
お勧めポイント:鉄子、鉄男にお勧めの実験的カジュアルフレンチ

銀座 みやま

 僕が今回のエリアで1番美味しいと思うステーキ店は、西新橋「麤皮(あらがわ)」とその姉妹店である築地「哥利歐(ゴリオ)」、次いで 「ドン・ナチュール」。いずれも炭火の遠赤外線により、表面がカリッと焼き上げられていて旨味タップリでジューシー。しかし、両店ともステーキ店としてはあまりに高額で、自腹で払うのなら「10年に一度くらいなら食べてみてもいいかも」といった感じ。
 コストパフォーマンス的には甚だよろしくないので、また行きたいか?というイメージ評価のグルメバイブルでの掲載は見送った。 一方、この店は長崎県の五島、壱岐、対馬の素材にこだわった鉄板焼ステーキ店であり、もちろん使用する肉はブランド牛の「壱岐牛」。しかし、通常の鉄板焼ステーキ店ではない。長崎直送の魚介を使った料理も滅法美味しいのだ。シェフはフレンチ出身なのだろうか? 作られる洋風料理は、通常のステーキ店のレベルを超えている。また、供される煎茶なども含め、随所にこだわりを感じる良い店である。なお、料理はコー ス料理がメインで、お勧めは「鮮魚と壱岐牛ステーキコース」。地下1階がカウンター席、地下2階が個室になっている。アルコールのメニューでは日本酒が比較的いい。この日の大吟醸は、山口県の「獺祭 (だっさい)」と佐賀県の「東一(あずまいち)」、福井県

中央区銀座7-11-10 銭形ビル地下1、2階   
電話: 03-6253-8620  
定休日:日曜・祝日 
営業時間:17時〜22時 
予算:鮮魚と壱岐牛ステーキコース15,000円 
アクセス: ①東京メトロ銀座駅A3番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「松坂屋」、「ライオンビアホール」の前を通り、「三菱東京UFJ銀行」の信号を左折した2つ目の交差点近く(左側)。東京メトロ銀座駅より徒歩4分。②東京メトロ新橋駅1番出口を出て野村証券の前を通り、次の信号を左折して中央通りに出る。銀座方面に進み、高速道路の下をくぐって「博品館」の前を少 し進むと、赤褐色の「資生堂ビル」と向かいに「三菱東京UFJ銀行」がある。その信号を右折して2つ目の交差点近く(左側)。東京メトロ新橋駅より徒歩4分。 
最寄りのランドマーク:資生堂ビル、三菱東京UFJ銀行 
お勧めポイン ト:長崎産にこだわったステーキ店

アピシウス APICIUS

 今でも自らグラン・メゾンと名乗っているが、高橋シェフがいた頃のワクワクするような輝きは感じられない。ダイニングスペースもテーブル間隔も、以前より少し狭くなった。できれば、バー・スペースをなくしてでもダイニングスペースをもう少し広くしてほしいものだ。しかし、サービス陣はさすがに素晴らしく、岩本シェフの料理もハズレのない手堅い味。かつてのようなクラッシックな重厚感は感じられず、どちらかというと、軽い現代的なフレンチに仕上がっている。

千代田区有楽町1-9-4 蚕糸会館地下1階  
電話:03-3214-1361
定休日:日曜
営業時間:11時半~14時、17時半~21時
予算:ランチ:5000円、8000円、ディナー:12600円、16000円、21000円
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、左の反対方向(日比谷側)に向かう。ペニンシュラホテル東京の手前角を右折し、ペニンシュラホテルの隣のビル東京メトロ銀座駅から徒歩2分。②JR有楽町駅日比谷口を出て信号を渡り、日比谷方面へ進む。すぐに左にペニンシュラホテル東京、右に蚕糸会館ビルが見える。JR有楽町駅から徒歩2分。東京国際フォーラムから徒歩3分。
最寄りのランドマーク:ペニンシュラホテル東京
お勧めポイント:クラッシックな本格的フレンチ

ル・マノアール・ダスティン
Le Manoir D’HASTINGS

 シェフの五十嵐さんは、勝どきにあった「オー・シザーブル」のシ ェ フ を か わ き り に 、旧「 C L U B N Y X 」、「 ア ン フ ォ ー ル 」を 経 て、現在の「ル・マノアール・ダスティン」を開店した。さらに、銀座8丁目にあった同店を現在の地に移転して12年目を迎えた。僕は勝どきの旧「CLUB NYX」で食べて以来、五十 嵐シェフの料理を食べるのはおよそ30年ぶり。30年以上を経た彼の料理は、今なお色あせておらず、スペシャリティ「人参のムースとコンソメジュレ・ウニ添え」の素材の三重奏は、やはり美味しかった。この料理は、彼の弟子がやっている恵比寿の「レストラン・ヒロミチ」や六本木の「ル・ブ ルギニオン(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照))」、元麻布の「ボン・ピナール(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」でも食べることができるが、まずはこの店のオリジナルを食べてみてほしい。
 ワインの品揃えも良く、価格はフランス料理店としてかなり良心的である。しかし、デートや接待など、華やかさが求められるときには、「エスキス(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」や「ベージュ BEIGE アラン・デュカス東京(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」などの方が良いかもしれない。もしも、家族や友人などのようなフランクな関係で、美味しい料理を食べながら良質なワインを飲みたいという時にはお勧めである。但し、厨房の喧噪が店内に伝わる構造になっているので、開店時の客の少ない静かな時間帯は避けた方がいいかも。

中央区銀座6-5-1 MSTビル 地下1階  
電話:03-5568-7121
定休日:無休
営業時間:11時半~14時、18時~21時
予算:ランチ:3600円。4800円、6500円、ディナー:8500円、10500円、13000円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B6、B7番出口を出て左へ進み、「エルメス」と「Ginza Sony Park」の間の通りを左折。「TAG Heuer」の向かいにあり、通りを挟んだ右角「Brioni」の入ったビル。東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:Ginza Sony Park
お勧めポイント:ワイン価格が安く、コストパフォーマンスの良いフレンチ店

ヌガ Le Nougat

 

 銀座や渋谷のワインバー&レストラン「シノワ」と同じグループが経営するビストロ。そのため、ビストロにしては比較的ワインの品揃えが良く、リストの中心は手頃な南仏ワイン。仏パリでビストロやブラッスリーの定番と言えば、タルタルステーキ、ステーキ&フレンチポテト、クスクス、スープ・ド・ポワソン、ラム酒入りデザートのババなどだが、この店は、日本にいながら手頃な値段で、これらパリのビストロメニューを楽しめる。しかし、有名フレンチ店のような洗練された味わいや美しい盛りつけというわけではないので、ビールやワインを飲みつつ、バール感覚で使うのがお勧め。特に、「砂肝のコンフィ」、「桜肉のタルタルステーキ」、「フォアグラのソテー(もしくはテリーヌ)」、「オマールエビとアボガドのサラダ」、「カスレ」などが美味しい。テーブルにはマスタードが置かれており、これを肉やソーセージだけでなく、ステーキに添えられるフレンチポテトにつけても旨い。今回食べることができなかったが、7日前からの予約で「短角牛のロースト(5~6人前で23800円)」や「ブレス鶏丸ごとロースト(3~4人前で16000円)」が頂けるそうだ。定番メニューの中には、日本のビストロならではの「奥久慈卵のハーブオムライス」なるものもある。マダムのフレンドリーなサービスも素晴らしい。

中央区銀座6-12-2 東京銀座ビル1階  
電話:03-6254-5105
定休日:無休
営業時間:平日17時半~翌1時、土曜12時~翌1時、土日・祝日12時~22時
予算:桜肉のタルタルステーキ1980円、オマールエビとアボガドのサラダ2800円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A5番出口を出て、3つ目の角「銀座シネパドス」裏の角を右折し、「VOLOCE」を過ぎると右に見えるオレンジ看板の店。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:日産ギャラリー、銀座シネパドス
お勧めポイント:パリのビストロそのままの店

レストランひらまつ 広尾

 今から遡ること40年前の1980年、「クラブ・デ・トラント」という街場のフレンチのシェフの会が結成され、ここからの日本のフレンチは、ホテルから街場のフレンチレストランへという変革の時代を迎えた。この頃の平松シェフの店といえば、1982年にオープンした西麻布の「ひらまつ亭」1軒のみ。しかしながら、今やフレンチレストランだけに留まらず、結婚式場やオーベルジュなども展開するグループ会社にまで成長した。
 レストランの1階には受付があり、地下にはグループの会長となった平松氏の収集した絵画や陶器などを展示する小さな美術館がある。また、2階には個室があり、3階にはメインダイニングが、そして4階には料理を作るキッチンスペースがある。
 現在の料理長は平松夫妻の養子である平松大樹氏である。アラカルトメニューからのオーダーはなくなり、現在はお任せコースのみとなってしまった。なので、ひらまつのスペシャリティである「仔羊のラメル」や「フォアグラのキャベツ包みトリュフソース」などといったこれまでのスペシャリティは、予めリクエストしておかなければ食べられないのでご注意を。また、現在の料理は、「ひらまつ亭」時代の平松宏之氏から受け継がれたクラシックで重厚なスタイルと、二代目・平松大樹氏が進める革新的なモダンフレンチが融合され、より洗練された最高レベルのフレンチへと変化を遂げた。(2020年3月追加)
https://www.hiramatsurestaurant.jp/hiramatsu-hiroo/

港区南麻布5-15-13  
電話:03-3444-3967
定休日:火曜と水曜(祝日を除く)
営業時間:12時~13時半、18時~20時半
予算:【ランチ】5000円、10000円、15000円、【ディナー】10000円、20000円、30000円
アクセス:東京メトロ日比谷線・広尾駅1出口を出て左へ。信号を渡らず「神戸屋キッチン」のある交差点を左折し、「みずほ銀行」前を過ぎ、レンガ色のマンションを挟んだ隣のビル。東京メトロ広尾駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:神戸屋キッチン広尾店、みずほ銀行広尾支店白金出張所
お勧めポイント:クラシックとモダンが融合した洗練されたフレンチ

ココです! レストランの1階には受付があり、地下にはグループの会長となった平松氏の収集した絵画や陶器などを展示するこのような小さな美術館がある 2階の個室 2階の個室 2階の個室 3階のメインダイニングは、照明がやや暗め アミューズ 本日の素材(セップ茸、ノドグロ、トマト、秋ナス、ポロネギ。蕪)ハモとセップ茸 トマトのシャルトリューズ風味 「蕪」は、甘くて瑞々しい 「アワビのグリル ポロネギとキャビア」 パン バター「ノドグロと秋ナス」 この黒いココットは? 麦わらの中に、ローストされた宮崎牛が。テーブルにて盛り付けされ、ソースをかけてくれたチーズのワゴンサービス 盛り付け完了 ぶどうのデザート 洋梨のデザート 上のミルフィーユをどけるとこんな感じミニャルディーズ(小菓子)とアンフュージョン(ハーブティー)

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レフェルヴェソンス
L’Effervescence

 建物をリニューアルして以来の初めて訪問である。オープン当時と比べると、外国語を話せるスタッフが増え、サービスもかなり充実した。席数に対するスタッフの数は、銀座の「ロオジエ L’OSIER(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」に匹敵するのではないか?と思える充実ぶりである。店内は、地下に調理場と個室があり、そして1階にボックス席を備え たメインダイニングがある。ボトルワインの品揃えは若いビンテージがほとんどで、老舗の「ロオジエ L’OSIER」には遠く及ばないものの、グラスワインは比較的充実しており、日本のワインを置いている点もいい。
 生江 (なまえ)シェフは、オープン当時と変わらず、現在も料理長としてこの店を指揮を執っているようだが、久々に訪れてみると、銀座グルメバイブル2012に掲載していた頃とは全く別な店になってしまったような気がする。もしかすると、ミシュランガイドで2つ星を獲得 し、外国人客が多く押し寄せるようになったことが、その原因なのかもしれない。
 以前に比べると、とにかく何事にも「和」のイメージを強調するようになったのである。 基本的な建物の造りは変わらないが、インテリアの色を明るい白から「侘び寂び」のシックな茶色へと変え、それとシンクロさせるかのように、生江シェフの料理も「ミッシェル・ブラス」系のモダンフレンチから、糀や酒粕などといった発酵調味料を駆使し、日本料理のエッセンスを取り入れたフュージョンフレンチへと変化を遂げたのである。さらに、以前と比較すると、よりサプライズ感を打ち出した料理になった。コースの最初に出てくる日本料理のような「おしるし(コースが始まる時の酒)」や、テーブルサイドで全員分ではなく、わざわざ1杯分だけの薄茶を点てるというパフォーマンスは、 果たしてフランス料理のコースに必要なのだろうか。外国人客受けすることは間違いないだろうが、本格的フレンチを求めて食べに来る本来の客にとっては、複雑な思いがする。今回、星を1つ下げた理由はまさにこの点にある。外国人客用に日本らしい和のスペシャルメニューがあっても良いと思うが、レギュラーメニューは別にして欲しいものだ。(2017年3月追加)
http://www.leffervescence.jp

港区西麻布2-26-4  
電話:03-5766-9500
定休日:日曜、月曜
営業時間:12時〜13時半、18時〜20時半
予算:【ランチ】10000円、【ディナー】20000円
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅2番出口を出て西麻布方面へ進み、「明治屋」、「zaboo」を過ぎ、西麻布交差点の信号を「三菱東京UFJ銀行」側に渡る。直進してしばらく進むと「FUJI FILM」のビルが見えるので、その信号の三叉路をビルの裏通りへ右折する。進むとお寺の山門に突き当たるので、道なりに右折。再び突き当たるので、その手前右側の小綺麗な建物。東京メトロ六本木駅から徒歩13分。
最寄りのランドマーク:FUJI FILMビル
お勧めポイント:和を感じさせるフュージョンフレンチ

このビルの1階と地下1階にありますエントランス囲炉裏のイメージ?ウェイティングルームメインダイニング。客がいるので撮れなかったが、反対側は一面茶色の土壁となっているコースは昼、夜とも1コースのみの少量多皿料理。メニューには今流行の具体的な料理名が書いていない、素材だけ表示メニューまず、日本料理のように「おしるし(コースが始まる時の日本酒)」が出てきた1品目の突き出しは普通の「オリーブ」。2品目の「厳冬の候〜ぼたんえび、ビーツ、みかん、にごり酒」は撮り忘れたようだ3品目「アップルパイのように(このパターンで26バージョン目だそうです)あん肝、柿、菊芋」「回想〜オリヴィエ・ローランジェへのオマージュ かます、カボチャと切り干しニンジン、ライムのヴィネグレット、海王のエピス」「定点〜蕪とパセリ、キントアハム、ブリオッシュ」「雪見〜のどぐろの乳清ポシェ、根セロリ、オリーブオイル」「寒さとともに〜毛蟹とさつまいものスープ、鱈の白子と猪のキャラメル、塩漬けレモン」「おばあちゃんの味〜小さな茶碗蒸し、しじみとシャンピニオンのコンソメ、おろし立て山葵」「囲炉裏の暖〜天然網取り真鴨を薪でグリルしたもの、ソース・アバ、ホタテと焼き海苔のジュ、椎茸、縮みほうれん草」「西と東と〜チーズたち、あるいは野菜たち」。つまり、国産のチーズか野菜サラダをチョイスできます。国産チーズはイマイチだったデザートは「溶け合う〜熟成栗と山ぶどうのモンブラン、ブルーチーズのメレンゲ、ラム酒のアイスクリーム」「一座建立〜酒粕のリ・オ・レ、さるなし(日本の野生キウイであるコクワのこと)、酒粕アイス」ミニャルディーズ(小菓子)テーブルサイドで全員分の薄茶を点てるのかと思ったら、一人分だけで、他の人数分は調理場から出てきた

ベージュ BEIGE アラン・デュカス東京

 「ベージュBEIGE」は、フランスの高級ブランド「シャネル」とフランス料理界の巨匠「アラン・デュカス」のコラボにより誕生したフレンチ店である。この店の名前になっている「ベージュ」とは、実は「シャネル」のメインカラー。店内の椅子もこの色で統一されている。シャネルビルの横に専用受付とエレベーターがあり、エレベーターを降りると吹き抜けの高い天井が広がっている。日本橋〜晴海にかけては2階分の壁側全面がガラス窓になっている。レストランは入り口側のエリアと少し低くなっている窓側のエリアの2つに分かれているが、お勧めはもちろん窓側エリア。完全個室こそないが、パーティションで区切られた半個室がある。
 前回のグルメバイブルでは掲載しなかったが、2010年から元「ブノワ」の小島シェフが総料理長として就任し、すこぶる美味しくなったということを聞き再訪問。確かに、今流行の軽く見栄えのするフレンチとは一線を画し、中身がしっかりとした洗練されたフレンチである。料理はどれも野菜の旨味や素材の食感にメリハリが感じられ、ソースも輪郭がはっきりしている。最後を飾るデザートのスペシャリティ「カレ・シャネル」や香り高いエスプレッソに至るまで、全く文句のつけようのないくらいの出来。特に、ランチタイムの8000円のプリフィクスコース(ワインの付かない方)は、かなりのお得感がある。恐らく、今回の取材エリアの中ではナンバーワンのフレンチ店であろう。但し、サービスの方はそつが無いが微笑みがなく、どこか昔のホテル的である。パリの3つ星店に行くと、驚くほどの笑顔と素晴らしいサービスで出迎えてくれるが、この店もこの点さえ解消できれば、ミシュラン3つ星獲得は間違いないと確信する。

中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング10階(マロニエ通りに入り口)  
電話:03-5159-5500
定休日:月曜、火曜、夏季(8/1〜9) 
営業時間:日曜、水曜:11時半~14時半、18時〜23時半、木曜〜土曜:18時〜20時半 
予算:ランチ:5000円、8000円、12000円、ディナー:13000円、17000円、22000円 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A9番出口を出て京橋方面に進む。「アップル」、「吉野家」を過ぎてすぐ左角のビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:松屋銀座、アップル 
お勧めポイント:今回の取材エリアのベストフレンチ店

エディション コウジ シモムラ
Èdition Koji Shimomura

 

 溜池と六本木の間のビルの中にあるフレンチ店。店は縦長でそれほど広くはないが、天井は高くて快適である。インテリアはシックでモダンな感じ。手前に6〜8人の個室が、奥にはワインセラーが配置されている。料理はどれも火の通し方、塩味ともに申し分ないが、スペシャリティを含めて特に凄い!という料理は見当たらなかった。しかし、どの料理も素材の組み合わせが斬新で、平均点以上の美味しさ。とりわけ、カカオ水とガナッシュ、塩、オリーブオイルなどを使ったショコラ・デザートは、実験的で面白かった。また、サービスも平均点以上で快適。行くならお得なランチタイムがお勧め。

港区六本木3-1-1 六本木ティーキューブ1階  
電話:03-5549-4562
定休日:不定休(日曜休みのことが多い) 
営業時間:12時~13時半、18時~21時半 
予算:ランチ:4200円、6300円、9450円、13650円、ディナー:13650円、21000円 
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅の5番出口を出て、「ザ・ビー六本木」を過ぎ、セブンイレブンを過ぎて高速が分岐する手前右のオフィスビル。六本木駅から徒歩3分。 

最寄りのランドマーク:ザ・ビー六本木、ホテルヴィラフォンテーヌ・六本木アネックス(旧・六本木プリンスホテル)

お勧めポイント:組み合わせが斬新なモダンフレンチ

アンテリブル en. terrible

 ドアを開けると、広いオープンキッチンが見える。店内は落ち着きのあるウッディなインテリアで統一され、女性受けしそうな店である。ネット上では”フレンチダイニング バー”と記載しているものもあったが、メニューを見ると、本格的なビストロメニューである。やはり、ダイニングバーというよりも、ビストロの方がしっくりくる感じだ。むしろ、ダイニング バーにしては、ワインの品揃えが少ないように思える。グラスワインは、赤、白、シャンパン併せて10種類くらいあるが、まずは、店のハウスシャンパンであるボランジェNVを、グラスでいただくことに。
 メニューをみると、フレンチでありながら特製カツカレーやパスタなどもあり、”とにかく美味しいものを食べさせたい”というシェフの想いが伝わってくる。とくに、お勧めしたいのは、「赤ピーマンのムース生ウニ添え」で、これを食べればシェフの抜群の料理センスを窺い知ることができる。なので、もしもメニューで見つけたら、必ず食べてみてほしい。店はカウンター席がメインでテーブル席は多くないが、左奥には6〜8名までを対応できる個室がある。

中央区銀座7-16-21 雲ビル1階  
電話:03-3544-5205
定休日:日曜・祝日 
営業時間:18時~23時 
予算:赤ピーマンのムース生ウニ添え800円、帆立貝のガレット・ゴルゴンゾーラソース1600円 
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A5番出口を出て、築地側(歌舞伎座方向)へ向かう。広い昭和通りの信号を渡り、「いわて銀河プラザ」の交差点を右折する。2つ目の通りを過ぎると左側に見える。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩6分。②東京メトロ(日比谷線)東銀座駅A1番出口を出て築地側に向かう。広い昭和通りの信号を渡り、「いわて銀河プラザ」の交差点を右折する。2つ目の通りを過ぎると左側に見える。東京メトロ東銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:新橋演舞場
お勧めポイント:ハイセンスなビストロ

シノワ 銀座店

 地下への階段を下り、ドアを開けると、そこはダイニングバーというよりも、照明を落としたビストロかブラッスリーのような雰囲気。正面にカウンター席があり,それを囲むようL字型にテーブル席が配置されている。
 メニューを見てまず驚くのは、ワインの種類の豊富さと、それに負けないくらいの食事メニューの多さ。フレンチからイタリアン、はたまた洋食や丼物まである。しかし、これが意外とレベルが高く、どれも美味しいのである。さすがは、フレンチビストロ「ヌガ(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」を経営しているだけのことはある。一言で表現するなら、この店は実にユーティリティーの高いワインバーだ。アラカルトメニューを注文してシェアして食べるのがお勧めだが、コースメニューの方が割安となっている。

中央区銀座6-4-5 オリエントビル地下1階  
電話:03-3571-3108
定休日:日曜日(日曜が祝日の場合には営業し、翌月曜が休み) 
営業時間:17時半~翌1時(祝日は17時半~23時) 
予算:シェフのおすすめコース5500円、シノワズリコース8800円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅から「Ginza Sony Park」や「不二家」、「東急プラザ銀座」のある数寄屋橋交差点へ向かう。数寄屋橋交差点から外堀通りをJR新橋駅方面に進み、2つ目の交差点を右折すると、右側にあるビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、外堀通り
お勧めポイント:どんなシチュエーションにも対応できそうな貴重なワイン・ダイニングバー

ラトラス L’Atlas

 1階には厨房とシェフズテーブルがあり、ダイニングスペースは2階にある。2階は思っていたよりも狭く、フォーマルなシチュエーションや接待などには向かないかもしれない。客の大部分は女性客かカップルで占められ、とくに女性客に人気なようだ。そのせいか、ソースは全体的に軽めで、素材のポテンシャルが上手く引き出されていた。また、添えられた温野菜がとても美味しく、全粒粉のライ麦パンも最高だった。

新宿区神楽坂6-8-95 BORGO大〆2°  
電話:03-5228-5933
定休日:月曜、第1火曜
営業時間:11時半~13時、18時半~21時
予算:ランチ:平日5500(土日5800)円、平日7500(土日10000)円、ディナー11000円、15000円
アクセス:東京メトロ(東西線)神楽坂駅の1番出口を出て、早稲田通りを左へ飯田橋方面に下る。スーパー「神楽坂KIMURAYA」を過ぎ、右に「りそな銀行」が見えたら、手前の和菓子店「清閑院」角を左折する。すぐ右側に黄色の建物が2つ見えるが、奥の方の建物。牛込神楽坂駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:りそな銀行
お勧めポイント:最先端の洗練されたフレンチ

レストラン リューズ
Restaurant Ryuzu

 地下に下りて奥のエントランス前に立つと、一瞬どこがドアなのか迷うが、すぐに自動ドアが開く。入口の左側にはオープンキッチンがあり、その前にはカウンター席がある。調理の様子が見えるカウンター席は、いわゆるシェフズテーブル状態なので、1人飯の時にはカウンター席がお勧めである。
 この店の特徴は、ほとんどのグリル料理が、カウンター内の鉄板で調理されていることである。料理は軽い感じに仕上げられ、素材の風味を感じてどれも美味しい。また、野菜類も脇役とは思えないくらい生き生きとしている。サービス陣も軽快であり、十分合格点である。 

港区六本木4-2-35 アーバンスタイル六本木地下1階  
電話:03-5770-4236
定休日:月曜 
営業時間:12時~14時、18時~21時半 
予算:ランチ:3600円、5800円、8400円〜、ディナー:8400円、12600円、17800円〜 
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅の6番出口を出て「俳優座」、「ドコモショップ六本木店」を過ぎ、“入“の形のオブジェの公園の角を左折して右に見えるオフィスビル。六本木駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:俳優座 
お勧めポイント:六本木交差点からすぐの上質フレンチ店 

徳うち山

 名前が示す通り、店主の工藤さんは「銀座 うち山」から独立した料理人である。店は「銀座 うち山」からほど近く、こちらの店の方が歌舞伎座裏の小路という分かりやすいところにある。
 店内は、入口近くに個室が1つとテーブル席が3つ、そして右側にカウンター席がある。料理は「銀座 うち山」よりも味にメリハリがあり、味付けもはっきりしていて美味しいが、今回いただいた夜のコースに関しては、コストパフォーマンスはさほど良くなかった。また、お酒の価格設定も若干高めなのが気になった。締めの御飯は「銀座 うち山」と同じ「鯛茶漬け」であり、これは悪くない。ちなみに、専属のサービス担当がいないので、フォーマルな食事や接待などにはあまり向かないかもしれない。

中央区銀座3-12-9   
電話:03-3544-1091
定休日:日曜・祝日 
営業時間:11時半~14時、17時~21時 
予算:ランチ:鯛茶漬け1500円、5000円 、ディナー:10500円、15750円、18900円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A6番出口を出て逆側の築地側に向かう。広い昭和通りの信号を渡り、歌舞伎座に向かわず、「PRONTO」前の歩道を左へ曲がる。「吉野家」が見える一つ目の信号を右折し、2つ目の角を右折するとすぐ左。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩10分。 

最寄りのランドマーク:歌舞伎座(工事中)

菊乃井 赤坂店

 2020年ミシュランガイド東京で2つ星を獲得した店。「菊乃井」は、京都の日本料理店の中でも僕の最も好きな店の一つ。赤坂店のエントランスに続く通路には竹が植えられ、京都らしい風情が演出されている。この店は、価格設定や店の規模から考えて、 京都円山公園近くにある本店と木屋町の「露庵菊乃井」との中間的なグレード。また、この店と京都の店とは定期的な人事交流があるらしく、料理のレベルも京都とほぼ変わらない。かつて、同じ週に京都木屋町の「露庵菊乃井」とこの店の両方を食べ比べたことがあるが、料理の質も献立内容もかなり類似していた。 開店当初は夜のみの営業であったが、現在は昼も営業しており、とても使い勝手が良くなった。

港区赤坂6-13-8   
電話:03-3568-6055
定休日:日曜(月曜は夜のみ営業)
営業時間:火曜~土曜12時~13時、17時~21時、月曜17時~21時
予算:昼:高台寺御膳5250円、昼懐石10500円、夜:懐石15750円、18900円、21000円
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線、銀座線)赤坂見附駅のエスカレーターを上り、ベルビー赤坂1階に出る。赤坂エクセル東急ホテルが見える広い外堀通りとは逆の右の裏通りに出て左へ。「赤坂アルトビル」を過ぎ、「三菱東京UFJ銀行」、「サンクス」を過ぎ、2つ目の交差点(右角にセブンイレブンとバンコク酒場)を右折する。しばらく進むと左に東京メトロ(千代田線)赤坂駅2番、6番出口を通過する。「スギ薬局」手前、“秋田産生ハム直売店”と張り紙のある青色のレストラン「GRAN VIA」の小路を左折。すぐに突き当たるので右折するとすぐ右。東京メトロ赤坂見附駅から徒歩10分。赤坂駅から徒歩4分。

最寄りのランドマーク:国際新赤坂ビル西館

お勧めポイント:京都の本店と変わらぬ京料理が楽しめる

龍吟

 2018年の8月に六本木から銀座へ移転してきたミシュランガイド3つ星日本料理店。「ザ・ワールド50レストラン」の第20位に選ばれたこともあり、インバウンド客にも大人気の店である。店主の山本さんは、「小十」や「かんだ」の店主を輩出した「青柳」の出身。
 ミッドタウン日比谷の7階までエレベータで上がると、真っ白な暖簾が見える。暖簾をくぐって通路を抜けると、高い天井に龍が描かれた広いメインダイニングとなる。この他にも個室が2つあり、最大8名までに対応できるという。ワンフロア全体を使っているので、以前の店よりもかなりの大箱店となった。
 変わったのは広さだけではない。コースの価格も大幅にアップし、カジュアルな雰囲気だった前店に比べると、雰囲気も含めて全てに高級感やこだわりが増した。それは食器に留まらず、箸やコースターに至るまでいろいろである。例えば、生ビールのジョッキーは木製であり、水を入れるグラスの底には日本を象徴する富士山が彫られ、コースターにも店名をイメージさせる龍の絵が印刷されているといった具合。また、日本酒を注文すると、様々なデザインの江戸切子のお猪口を選ぶことができ、江戸切子が映える鏡のコースターで供される。さらに、トイレは最先端のアーティスティックなインテリアなのである。この様に、全てが驚くほど細部に渡って計算し尽くされているのだ。サービスも含めて、これほどまでの日本料理店を見たことがなく、まるでフレンチにおけるグランメゾンのよう。木の表紙でできた分厚い飲み物リストが圧巻で、とくに日本酒とワインのペアリングは9種で50000円と値は張るが、見事な品揃え。全体的に、ワインや日本酒の品揃えは素晴らしいが、価格設定はかなり高めであると思っていただきたい。
 ちなみに、閉店となった今や伝説の日本料理店「京味」は京風料理であったが、この店は日本の最先端を行く、まさにモダンジャパニーズキュイジーヌの旗艦店である。なので、この店にはドレスコードや香水・オーデコロンなどの制限といったレギュレーションもあるので、ご注意を。 (2019年12月取材/2023年10月追加)
http://www.nihonryori-ryugin.com

千代田区有楽町1-1-2 ミッドタウン日比谷7階 
電話番号:03-6630-0007
定休日:不定休
営業時間:17時半〜20時
予算:コース44000円
アクセス:東京メトロ日比谷線、千代田線・日比谷駅A2,A3出口から、JR有楽町駅日比谷口から新橋駅方面に向かうとすぐ。日比谷駅、JR有楽町駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:TOHOシネマズ シャンテ
お勧めポイント:細部にこだわった最高峰の日本料理が食べられる

ミッドタウン日比谷の7階までエレベータで上がると真っ白な暖簾が見える さらに暖簾をくぐって通路を抜けると・・・ 高い天井に龍が描かれた広いメインダイニングとなる 窓側は眺めの良く、障子戸によって半個室になるので、5〜6名であれば指定した方が良いかも。この他にも個室が2つあり、最大8名までに対応できるという。ワンフロア全体を使っているので、以前の店よりもかなりの大箱店となった テーブルの上に置かれた店名の千社札と油滴天目茶碗のイラストが入った紙封筒を・・・ 開けると・・・ 日本全国から取り寄せた素材を使った本日のメニューが メニューアップ1 メニューアップ2 木の表紙でできた分厚い飲み物リストが圧巻で、とくに日本酒とワインのペアリングは9種で50000円と値は張るが、見事な品揃え。全体的に、ワインや日本酒の品揃えは素晴らしいが、価格設定はかなり高めであると思っていただきたい 使用する箸箱の色を選べる(中身は同じ)生ビールのジョッキーは木製 日本酒を注文すると・・・ 様々なデザインの江戸切子のお猪口を選ぶことができ・・・ それを映える鏡のコースターで供される。こんな感じです チェイサーの水を入れるグラスの底には、日本を象徴する富士山が彫られ・・・ コースターにも店名をイメージさせる龍の絵が印刷されていたコースのスタートは、「椎茸のすり流し」。出汁の濃厚な香りと椎茸の旨味がピッタリ 2品目が何かメモし忘れたが、メニューによると「海老芋、ニシン、フキノトウ」らしい 江戸切り子の中に隠れた3品目は・・・ 冬の時期しか食べられない「コウバコガニ(卵をもったズワイガニのメス)」蟹の身の他に、オレンジ色の未成熟卵(内子)と茶色の成熟卵(外子)、そして蟹味噌の4つが一度に味わえる 4品目は、「白子の香煎揚げ」。揚げたてのかき餅をまぶしたかのように香ばしい。外側がカリッとしていて中がクリーミーで、本当に美味い〜と思える逸品。それにしても、良い店というものは、常に塩味が安定している 5品目はお椀。取材時は12月だったので、サンタが描かれた塗りのお椀だった中は「松葉ガニのシンジョ」だった。身が甘く、徐々に出汁に濃厚な香りが出てきて美味しい 6品目は「平目」。左が「平目のポン酢がけ」で、右が「平目のエンガワは酢味噌がけ」。平目の身は柔らかくてイマイチ。 7品目は、「北海道余市産 あん肝の鰹節餡」。あん肝はとろけるような食感で、鰹節餡がこれほどあん肝にマッチするとは新鮮な驚き。ポン酢とは全く違う初めて味わう美味しさ 8品目は、「ワラで燻った鰹のユッケ仕立て」。胡麻油と塩麹、卵黄が絶妙にマッチしている 9品目は、「甘鯛の炭火焼」。皮がカリッと焼かれていて身はジューシー。添えられた白和えはアサリの出汁で作られており、柚子が香って美味しい 箸休めの「青リンゴのガリ」。それほど美味しくはないが、食の変化球としては悪くない 10品目は、「スッポンとフカヒレの煮物」。フカヒレはキチンと乾物から戻されており、ドンコ(干し椎茸)や餅などの脇役もいい。フレンチのコンソメの様な旨味を感じさせる 11品目は肉料理の「讃岐オリーブ牛の薪炙り」。写真撮影を忘れたが、玉ねぎのスープが添えられていた。玉ねぎのスープは甘味と旨味が一体となった、まさに至高のスープ 赤身は薪で燻されており、肉の旨味がある。火の通し方も抜群で、塩味もドンピシャ。そのままの塩味で食べても美味しいが、山わさびや生胡椒を添えて一緒に食べると、味変して2度美味しい12品目はご飯で、「ウニ丼」と「海老出汁の味噌汁」、「香の物」。海老出汁の味噌汁には、菊花状の豆腐が入っている 「ウニ丼」には温かい餡がかかっているが、オフシーズンだからなのか?旬の北海道の生ウニ丼を上回るほどでなかった。また、意図的なのか?ご飯には芯が残っていた 写真を撮る前に少し食べてしまったが、水菓子の一品目は「和三盆のジュレ レモンのソルベ 紅マドンナ」 二品目は、「日本酒のスフレと日本酒のアイス」 スフレは胃にもたれるが、アイスはサッパリとして美味しい 丸い四国の米菓子の軽い食感もいい(おめでたいお菓子) そして、最後の「薄茶」で終了となった

幸村

 カウンターとテーブルが1つだけの地味で小さな店。しかしながら、この店の料理には華があり、しかも美味しい。シャンパンや日本酒などの酒のセレクトも良く、特に「黒龍・しずく」が良かった。
 僕がこの店で最もお勧めしたいのは、裂いた松茸をハモで巻き、炭火で焼いた秋の名物料理。この料理は、実にシンプルではあるが、松茸の香りとハモのジューシーな味わいの織りなすハーモニーが堪らない。今回はまだ時期が早く、残念ながらいただくことが出来なかったが、もしも名残ハモの秋の時期に行くのなら、最高の店であろう。特に、最後を飾る季節の土鍋ご飯がとても美味しい。余った御飯を、おにぎりにしてお土産にしてくれる心遣いもありがたい。
 それにしても、看板が出ておらず、店の入っているビル自体も分かりにくいので、知らない人だと通り過ぎてしまうかも。

港区麻布十番1-5-5 YUKEN AZABU10ビル3階   
電話:03-5772-1610
定休日:不定休
営業時間:17時半~20時
予算:お任せコース22000円
アクセス:東京メトロ(南北線)、都営地下鉄(大江戸線)麻布十番駅の5a出口を出て左の六本木ヒルズ方向へ進む。途中、「ENEOS」、「docomo麻布十番店」、「港区麻布十番公共駐車場」を過ぎ、「つけ麺大王」並びにある「ELAN」の入っているビル。手前横の階段を上がるとエレベーターがある。東京メトロ麻布十番駅から徒歩4分。

最寄りのランドマーク:港区麻布十番公共駐車場

お勧めポイント:松茸のシーズンには絶対に訪れるべき店

新ばし 笹田

 「京味」出身の日本料理店として知られている店。価格は「京味」のおよそ半額程度で食べられることから、食べログの人気店となっている。店は、「京味」から歩いて3分程度のところにある。カウンターのみの店内は、店外に出るにも後ろを通れないほど狭く、デートや接待には向かない。料理はどれも平均的に美味しく、欠点というほどのものはない。しかし逆に、正直、これは!というものもなかった。しかし、最後を締める銀しゃりは、京味同様すこぶる美味しい。最後に敢えて言わせてもらうなら、カウンターのみの日本料理店であるのにもかかわらず、予約は2名からという縛りは、是非なくして欲しい。

港区西新橋1丁目23-7 プレシャスコート虎ノ門1F(移転しました)   
電話:03-3507-5501
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時~22時
予算: 12600円、14000円
アクセス:東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅の日比谷出口あるいは烏森出口を出る
と「ニュー新橋ビル」が見える。その浜松町駅側の通りの 「ケンタッキーフライドチ
キン」、パチンコ店「ビックディッパー」を過ぎ、「アコム」、「文銭堂本舗」、
「志乃だ寿司」を過ぎ、更に広い日比谷通りの信号 を渡る。「HANABISHI」の横を直
進し、更に進むと左に「NATURAL ローソン」、「香港屋」、右に「小諸そば」がある
ので、それを過ぎた「高田屋」、「EVERY」角を右折するとすぐ左。新橋駅から徒
歩10分。

最寄りのランドマーク:志乃だ寿司、HANABISHI

お勧めポイント:新橋界隈では適正価格のスタンダードな日本料理店

日本料理 賛否両論

 テレビの番組でお馴染みの若き料理人・笠原氏の店。彼はもともと「正月屋吉兆」で修業をしていたが、父親の死に伴って武蔵小山の焼鳥店を継いだ。実は、この時から焼鳥の他に日本料理も供してしており、その美味しさが評判であった。しかし、その後焼鳥店は閉店となり、2004年に現在の日本料理店を開いた。
 店は住宅街の寂しげな通りにぽつんとあり、外観も含めてあまり日本料理店らしからぬカジュアル。しかし、その外観や内観とは裏腹に、料理は真っ当な日本料理である。特に、彼の料理に対する感性が素晴らしく、ある日に出された締めの「鯛茶漬け」などは、最高に美味しい逸品だった。
 昼のおまかせコースは6,900円で、夜のおまかせコースは、6,900円と9,500円の2コースある。どちらのコースもコストパフォーマンスは抜群である。人気店なので早めの予約が必要であるが、美味しい日本料理が食べたくなった時には、気軽に行けるお勧めの店である。また、土曜日限定ではあるが、ランチをいただけるようになったのは嬉しいニュース。

渋谷区恵比寿2-14-4 太田ビル1階   
電話:03-3440-5572
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時~23時
予算:おまかせコース6300円(8400円は要予約、22時以降は酒肴コース・ミニコース3150円やアラカルト注文も可能) 
アクセス:アクセス:東京メトロ(日比谷線)広尾駅2番出口を出て、右手ワインや角の通り「広尾商店街」に入る。突き当たりの寺を左へ道なりに進み、角にセブンイレブンのある「広尾5丁目交差点」の信号を渡る。小さな川を過ぎて最初の信号を右に曲がると緑の通学路表示が見える。数十メートル進むとY字路になる手前の左側(小さな児童公園向かい)。地下鉄広尾駅から徒歩6分。

最寄りのランドマーク:都立広尾病院(裏)、広尾商店街

お勧めポイント:日本料理初心者向き。遅い時間帯でもOK

肴や 味泉

 太田和彦氏の「ニッポン居酒屋紀行」で知った店。後にミシュランガイドで1つ星を獲得したが、高額設定の居酒屋にしては店内が異常に狭く、肩肘が触れ合うほど窮屈。しかし、普通の居酒屋と考えればとても素晴らしく、日本酒好きや焼酎好き(黒糖焼酎が充実)には堪らない店だと思う。特に、刺身などの生ものがいい。刺身は単品注文がお勧めだが、「刺身盛り合わせ」の方がお得になっている。生もの以外のお勧めは、「おすすめ野菜の盛り合わせ」、玉葱のたっぷり入った「自家製特大さつま揚げ(小さいものも作ってもらえる)」、「特製コロッケ」、「豆腐のみそ漬け」、「極上クジラベーコン」など。店の一押しの「煮穴子」は、煮穴子を更に炙ったもので、とても良くできている。しかし、この日の穴子は泥臭かったので、産地の水質に影響される穴子はお勧めではない。
 日本酒は純米酒にこだわった品揃えで、弘前の地酒「豊盃」の純米搾りたて生原酒、山形の「十四代」中取り純米大吟醸(お一人様一杯限定)、福島の「飛露喜」の純米吟醸生、福井の「黒龍」の純吟、埼玉の「神亀」純米などが良く、焼酎は、「百年の孤独」、「月夜の梟」、熟成した黒糖焼酎などがいい。

中央区月島1-18-10   
電話:03-3534-8483
定休日:日曜・祝日、月曜日
営業時間:17時半~22時半
予算:刺身盛り合わせ(一人前)1500~2000円、おすすめ野菜盛り合わせ(一人前)800円くらい、特大さつま揚げ900円、豆腐のみそ漬け600円
アクセス:東京メトロ(有楽町線)月島駅7番出口を出て左の「月島西仲通り商店街」へ向かう。「みずほ銀行ATM」の角を右折し、ローソンを過ぎて止まれの標識の角を左折するとすぐ。東京メトロ月島駅から徒歩3分。

最寄りのランドマーク:月島西仲通り商店街1番街

お勧めポイント:日本酒が揃った下町の高級居酒屋

ラ・ボンバンス La BOMBANCE

 “La BOMBANCE”とはフランス語で“ご馳走”という意味らしいが、フランス料理店ならともかく、日本料理店らしかぬネーミングである。ミシュランでは1つ星を獲得し、新日本料理にジャンル分けされている。店は人通りの少ないビルの地下にあり外からは看板が目立たないため、よほど注意していなければ通り過ぎてしまうほど。しかし、目立たない外観とは裏腹に、階段を下りて中に入ると、そのモダンジャパネスクともいえるシックなインテリアに感嘆。トイレの入り口などは、外人受けしそうな茶室のにじり口をイメージしたものとなっている。席は長いカウンター席(一部が対面式に)がメインで、横には半個室の4人掛けのテーブル席がある。テーブルには葉書型のメニューが添えられているが、読んでみても謎々クイズのようになっていて、想像力をかき立てるような仕掛けである。例えば「33b ao10 bar℃」は「炭火・青唐辛子・地鶏(バード)焼き」といった具合。料理は確かにエスニック的な要素もあるが、真っ当な美味しい日本料理に仕上がっており、料理長である岡元さんの技術の高さが窺える。このエリアでこの雰囲気とこの料理レベルを考えると、かなり満足度の高い良質な店だ。

港区西麻布2-26-21 ニューシティーレジデンス地下1階    
電話:03-5778-6511(受付は12時以降) 
定休日:日曜・祝日 
営業時間:18時~21時 
予算:コース10800円 
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅2番出口を出て西麻布方面へ進み、「明治屋」、「zaboo」を過ぎ、西麻布交差点の信号を「三菱東京UFJ銀行」側に渡る。直進してしばらく進むと「FUJI FILM」のビルが見えるので、その手前のビル(小さいオレンジの看板が目印)。東京メトロ六本木駅から徒歩10分。 

最寄りのランドマーク:FUJI FILMビル 

お勧めポイント:ニューヨークにありそうな新日本料理店

琥珀

  席につくとまず飲み物を聞かれたので生ビールを注文すると、「ザ・プレミアム・モルツ」であった。 小さな銅のグラスで出されるが、この出し方やビールのチョイスからして、店主の 食に対するこだわりが伝わってくる。その後、食べられないものや苦手食材などを聞かれるが、そもそもこの店にはメニューというものが存在しない。つまり、店主の任せ一本なのである。 唯一選択できるのは、メインの魚料理と肉料理、そして締めの御飯だけである。また、客全員分の同じ素材や同じ料理を用意している訳ではなく、客の好みや食べ具合などによって少しずつ料理を変えて出しているのだ。なので、用意している料理の品数は驚くほど多い。
 まず、酒のアテとなる小皿が何品も続き、そしてメインディッシュ、ご飯となる。メインディッシュは魚と肉であるが、これらを完食するとかなりのボリュームがあるので、 まさに体育会系の店である。 しかし、この店に来たのなら、これら全てを平らげなければ、この店の醍醐味は味わえない。なので、小食の方は量を調整してもらうか(たぶん値段は変わらないかも)、残りを食べてくれるような大食漢の方と一緒に行くべきであろう。
 魚はその日に仕入れたものの中から「焼き魚」か「煮魚」を選択できるが、「ノドグロの焼魚」か「キンキの煮付け」がベスト。そして肉は、ステーキでなく絶対に「ビーフカツ」を注文してほしい。サクッとした衣とミディアムレアに揚げられたヒレ肉は、赤肉の旨味があって最高に美味しい。さらに、お腹に余裕のある方は、ビーフカツと一緒に別なフライ(もしあれば鯵フライ)も注文してほしい。締めの御飯でこの日僕がチョイスしたのは、「トビッコ入り中落ち丼」。 マグロの中落ちとトビッコの食感が絶妙で、一緒に出された「岩のりの味噌汁」との相性も抜群だった。また、ある日食べた「ウニの混ぜ御飯」も濃厚で実に美味しかった。
 お酒は福井の地酒が1種類の他、焼酎やグラスワインなどもあるが、アルコール類はあまり期待しないで欲しい。気さくに話してくれる店主の人柄も良く、僕が東京に住んでいたら週一くらいのペースで行きつけにしたい店である。

新宿区神楽坂3-4   
電話:03-5225-0807
定休日:日曜・祝日 
営業時間:17時半~22時半 
予算:コース13000円、15000円、17000円 
アクセス:東京メトロ(東西線、南北線、有楽町線、大江戸線)神楽坂駅のB3出口を出て、早稲田通りを右へ上る。「ファミリーマート」、「天下一品」を過ぎ、左に「松屋」、「牛鍋ますだや」が見えたら、その角を左折。すぐ右側に牛のマーク「ASADOR EL BUEY」が見えるので、その隣の新しい建物。飯田橋駅から徒歩3分。 

最寄りのランドマーク:松屋 

お勧めポイント:斬新さや新しい可能性を追求する日本料理

一即夛(いっしょくた)

 エレベーターで2階に上がると、左の一番奥に見える小さな店。エレベーターで行くと看板が目立たないが、よく見るとドアの右側にひっそりと看板がある。この店はカウンター席が12席しかないが、奥の席はパーティションで仕切られた対面式テーブルのようになっている。 → 対面できるテーブル席のようになっている。
 席につくと、飲み物を聞かれたので生ビールを注文すると、それは「ザ・プレミアム・モルツ」であった。ビアグラスのように小さな銅容器で出されるが、この出し方やビールのチョイスからして、店主の食に対するこだわりが半端でないことが伝わってくる。その後、食べられないものや苦手食材などを聞かれるが、この店にはそもそもメニューというものが存在しない。店主の任せ一本なのである。唯一選択できるのは、メインの魚料理と肉料理、締めの御飯だけなのだ。また、客全員分の同じ素材や同じ料理を用意している訳ではなく、客の好みや食べ具合などによって少しずつ料理を変えて出しているようだ。なので、用意している料理の品数は驚くほど多い。
 一口にこの店の素晴らしさを伝えるなら、とにかく厳選された素材とその調理の仕方が際だって優れていること。塩加減や火の通し方はほぼ完璧で、どの品にも店主のセンスを感じさせる。また、店主がほぼ1人で調理しているにもかかわらず、料理がとてもテンポ良く出される点もいい。酒のあてとなる小皿が何品も続き、そしてメインディッシュ、ご飯となる。メインディッシュは魚と肉であるが、これらを完食するとかなりのボリュームがあり、女性客を連れたカップル客を多く見かけるが、まさに体育会系の店である。
 この店に来たのならこれら全てを平らげなければ、この店の醍醐味を体験できない。なので、小食な方は量を調整してもらうか(たぶん値段は変わらないかも)、残りを食べてくれるような大食漢の方と一緒に行くべきであろう。魚はその日に仕入れたものの中から「焼き魚」か「煮魚」を選択できるが、「ノドグロの焼き」か「キンキの煮付け」をチョイスするがベスト。そして肉はステーキでなく絶対に「ビーフカツ」を注文してほしい。サクッとした衣とミディアムレアに揚げられたヒレ肉は旨味十分で最高に美味しい。お腹に余裕のある方は、ビーフカツと一緒に別なフライ(もしあれば鯵フライ)も注文してほしい。そして、締めの御飯でこの日僕がチョイスしたのは「トビッコ入り中落ち丼」。マグロの中落ちとトビッコの食感が絶妙で、一緒に出された「岩のりの味噌汁」との相性も抜群だった。また、ある日食べた「ウニの混ぜ御飯」も濃厚で実に美味しかった。
 お酒は福井の地酒が1種類の他、焼酎やグラスワインなどもある。気さくに話してくれる店主の人柄も良く、僕が東京に住んでいたら週一くらいのペースで行きつけにしたい店である。コース1人当たりの値段はおよそ1万円強くらいであるが、素材や料理の内容を考えると、その倍を支払っても納得できるくらいの満足感が得られる。なお、店内は禁煙であるのでご注意を。(2014年4月更新)

港区西麻布1-10-16 西麻布ロイヤルビル2階    
電話:03-3746-2877
定休日:日曜・祝日 
営業時間:18時半〜24時
予算:1万円強
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅2番出口を出て、「明治屋」、「zaboo」を過ぎ、さらに2つめの「ファミリーマート」を過ぎて、「ハレノヒ」の角を右折。「長寿庵」が見える2つめの交差点(T字路は除く)を左折すると、左側に見える白い4階建て飲食店ビル。地下鉄六本木駅から徒歩7分。 
最寄りのランドマーク:明治屋 
お勧めポイント:美味しいつまみをたくさん食べて最後はボリュームタップリのメインディッシュを頂くという、まさに食いしん坊のパラダイス

パプリカのスープと生ビール

ローストビーフ

空豆の塩ゆで

刺身(平貝、イカ、サヨリ、真鯛

生のノレソレ(穴子の幼魚

マグロの中落ちと葉ワサビ

活ボタン海老の刺身

カツオの刺身

アジ?の胡麻和え

湯葉豆腐と塩水ウニ

ホタルイカの酢味噌

煮アワビ

豆苗のおひたし

煮染め

新明先生注文の煮魚(黒ムツ、金目鯛)

僕が注文した焼き魚(マナガツオ)

ビーフカツと牡蠣フライ(2名分)

マグロの中落ち丼(トビッコと煎り金胡麻)

ながずみ

 赤坂にあるカウンターだけの小さな日本料理店。店内に入るとコの字のカウンターがあり、客の中心にあるカウンターという舞台で、店主が料理を作るという趣向らしい。福岡県の長住(ながずみ)出身の店主は未だかなり若く、和食店では珍しい長髪。聞くところによると、彼はミシュランで星を獲得した 最年少のオーナーシェフらしい。
 料理はコースのみであるが、 途中でおでんが出るところが面白かった。中でもF1和牛(和牛:今回は赤牛とホルスタインの一代交配種)の焼きものが、特に美味しかった。そして、最後の締めを飾る「鯛味噌御飯」や「お茶漬け」もさっぱりとしていて良かった。酒の種類が少ないのが欠点であるが、コースの値段を考えるとコストパフォーマンスは悪くない。

港区元赤坂1-5-3   
電話:03-5410-1919
定休日:不定休 
営業時間:18時?22時半 
予算:12000円
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線、銀座線)赤坂見附駅の元赤坂口:B出口を出て右へ外堀通り沿いに進み、すぐに左折。そしてまたすぐに右折するとすぐ左側。東京メトロ赤坂見附駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:ベルビー赤坂 
お勧めポイント:若い料理人が作るモダンな日本料理

酒仙 しんばし光寿(こうじゅ)

  サラリーマンの街・新橋には、かつて「酒仙 しんばし光寿(こうじゅ)」と「酛(もと)」という人気の日本酒居酒屋があった。両店の大きな違いは、「しんばし光寿」が純米酒を中心とした有名蔵の酒が定番として揃っているのに対し、「酛(もと)」では聞いたことがない小さな蔵を中心としたこだわりの酒が揃っており、それを固定せずに入れ替えるシステムだった。しかしその後、「酛(もと)」は京橋に移転し、「京橋もと」というワンランク上の日本酒居酒屋に生まれ変わった。
 この店には約40種類の日本酒があり、このエリアにしては酒の価格設定が高めである。食べ物のメニューもそれほど多くはないが、酒がメインと考えれば、アテとしては、決して悪くはないと思う。まずは靴を脱いで上がるのだが、席は掘りごたつ風になっているのでくつろげる。さらに、予算に問題がなければ、ここでしか飲めない大吟醸 「辻寛文」もぜひ飲んで頂きたい。

【酒仙 しんばし光寿】    
港区東新橋1-2-17 下島ビル地下1階 
電話:03-3575-0939
定休日:土日・祝日、土曜は不定休 
営業時間:17時半~23時半 
予算:6000円〜7000円
アクセス:東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅から「ゆりかもめ新橋駅」側に向かう。2C出口を出て、広い第1京浜を左へ浜松町方面に向かうと10m。新橋駅から徒歩1分。 

最寄りのランドマーク:ゆりかもめ新橋駅

蕎麦 流石(さすが)本店

 2016年ミシュランで1つ星を獲得した蕎麦店である。本来は蕎麦の店であるが、今回は居酒屋としての紹介である。店主は神田で「いし井」を開店し、その後修善寺へ店を移転させて「朴念仁(ぼくねんじん)」を開いた。修善寺に宿泊した折に僕も訪れたことがあるが、とにかく混んでいたことと、「桜海老のかき揚げ」と「焼き味噌」、「だし巻き 玉子」などが美味しかった印象がある。残念ながら蕎麦は、極細ということ以外とくに記憶に残っていない。
 この店が銀座に移転して「流石」という店名に変わり、ビルの地下にあったときに一度訪れてみたが、印象は同じだったように思う。その後訪れることはなくなってしまったが、永田眼科の黒田先生に居酒屋としての使い方を教わり、この店の別な魅力に気づいたのである。なので、この店は蕎麦だけを食べる店としてお勧めしているわけではない。酒のアテが充実しているので、それを肴にワインや日本酒などを飲み、最後の冷たい蕎麦で締めるという使いがベスト。
 蕎麦は蕎麦100%の極細の生粉打ちで美味しい。しかしながら、汁が弱いことが全体のバランスを悪くしている。汁は本枯れ節によるスモーキーさは素晴らしいが、やや(塩)辛さや甘みに欠けるのだ。(2016年1月更新)
http://ginza-sasuga.jp/honten/index.html

中央区銀座2-13-6 東二ビル2階    
電話:03-3543-0404
定休日:日曜・祝日 
営業時間:11時半~14時、17時半~23時半 
予算:流石コース7000円 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A6番出口を出て逆の築地側に向かう。広い昭和通りの信号を渡り、歌舞伎座に向かわず、「PRONTO」前の歩道を左へ曲がる。「ビックヴィジョン」、「QBHOUSE」の交差点角右折し、「函館らーめん 船見坂」を過ぎ、2つ目の角を左折するとすぐ左。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩10分
最寄りのランドマーク:ホテル銀座ダイエー

銀座 ささ花

 学会場である東京国際フォーラムから最も近く、日本酒が美味しい和食店である。地下に降りると、手前にカウンター席が8席、奥にテーブル席と小上がりがある。料理はどれも美味しく関西風の味付け。料理だけ食べていると、京都の割烹で食べているような錯覚にとらわれる。日本酒は吟醸と大吟醸がほとんどだが、日本酒の価格設定はこのエリアにして至極妥当なもの。この日良かったのは熊本の「香露 大吟醸」と山口の「獺祭(だっさい)大吟醸」。しかし、アラカルトの料理は一品一品の量が少なく、コストパフォーマンス的には良くない。しかしながら、学会場近辺で美味しいものを食べて日本酒を飲むにはうってつけの店であろう。

住所:中央区銀座1-4-9 第1田村ビル地下1階    
電話:03-3561-3761
定休日:無休 
営業時間:平日:17時~22時半、土日・祝日:12時~15時のランチ営業あり、17時~21時 
予算:お任せコース6300円~12600円、太刀魚いぶし焼き1680円、牛すじ840 円 
アクセス:①JR有楽町駅・東京国際フォー ラム口を出て、東京国際フォーラム手前を右に曲がる。高速の下を通り、外堀通りを渡って 沖縄ショップ「わした」を過ぎるとすぐ左側。②東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線・銀座駅から数寄屋橋交差点へ出て、外堀通りを東京駅方向へ進む。「カラオケ館」、「東映会館」、「マロニエゲート銀座」を過ぎた次の交差点(CAFE de GINZAと銀座わしたショップの間の通り)を右折するとすぐ左側。JR有楽町駅(東京国際フォーラム)、東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:マロニエゲート銀座
お勧めポイント: 学会場である東京国際フォーラムから最も近い日本酒の美味しい和食店。

銀座 しまだ

 新橋の「イタリアンバル ピッコロ(→ 銀座グルメバイブル・イタリアンバールの頁を参照)」が激安の体育会系立ち飲み店とすれば、こちらは上質でワンランク上の立ち飲み居酒屋である。黒板のメニューを見ると、“おばんざい”中心の メニューが並び、中には僕の食欲をくすぐる品々も多数。料理は居酒屋というよりほとんど割烹レベルに近い。お勧め は「ズワイガニコロッケ」や「伊勢エビジュレ」、手打ちの「からすみそば」など。また、僕がまだ食べたことのない「からすみそば」のパワーアップ版「バチコ(くちこ)そば」のお値段は何と6,000円である。立ち飲みスペース以外には4人掛けのテーブル席が1つだけあり、3〜4名ならテーブル席を予約することも可能。

中央区銀座8-2-8_ 高坂ビル1階    
電話:03-3572-8972 
定休日:日曜・祝日 
営業時間:17時〜 23時 
予算:ズワイガニコロッケ1,000円、伊勢エビジュレ1,600円 
アクセス:①東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅銀座口を出て、カラオケBIGECHO向かい「天久利」、「まぐろ市場」側に渡る。高速の下をくぐり、静 岡新聞ビルを過ぎる。「アシックス」の信号を左折し、中華料理の「維新號」を右折して小路を進むとすぐ左。新橋駅から徒歩3分。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「フェラガモ」、「とらや」の前を通り、赤褐色の建物「資生堂ビル」の交差点を右折。しばらく直進して「和蘭豆」を過ぎてすぐの小路を左折。少し進むと右側に。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩6分。 

最寄りのランドマーク:静岡新聞ビル、資生堂ビル 

お勧めポイント:ワンランク上の上質な立ち飲み居酒屋

銀座あさみ

 京料理の店だが、この店のお勧めは「鯛茶漬け」。鯛料理の専門店なども含め、いろいろな店の鯛茶漬けを食べてきたが、僕が美味しいと思ったのはこの店と「賛否両論」くらい。切られた鯛は、ゴマ醤油に浸った状態で小鉢の中に入って出てくる。これをかき混ぜてタレと共に御飯にのせ、擦りたての山葵をのせてお茶を注ぐと最高に美味しい!但し、鯛茶漬けの単品は、お昼のランチでしか食べることができない。もちろん、夜の京料理のコースでも、最後の御飯に鯛茶漬けが出されるが、あくまでもお勧めは鯛茶漬け。お昼の鯛茶漬けには、小鉢、お新香、モズク酢、お菓子がつく。鯛茶漬けだけでは物足りないという方は、前日までの予約で「鯛茶漬けとお弁当のセット」が頂ける。但し、短時間で客が入れ替わる昼のランチタイムは、心地よいサービスは望めない。また、人気店なので、昼は予約が必須。個室だけでなくカウンターもあるので、1人飯にもいい。

中央区銀座8-16-6 ときわぎ館1階   
電話:03-5565-1606
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時半~14時、17時~22時
予算:昼のみ:鯛茶漬け1500円、鯛茶漬けとお弁当のセット3500円
アクセス:①東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅1番出口を出て直進し、「新橋玉木屋」の信号を汐留方面(海側)へ渡る。「宮越屋珈琲店」を過ぎ、「三井ガーデンホテル」前の歩道橋を登り、シェル石油ガソリンスタンドの入った「銀座COMビル」の直進側階段へ降りる。更にアップルパークの見える汐留側に進み、コンビニ「ポプラ」を過ぎた角を左折してすぐ。東京メトロ・JR新橋駅から徒歩8分。②(都営大江戸線)築地市場駅A3番出口を出て右へ進み、黒い塀の「東京吉兆」の交差点を左折。しばらく直進すると右。(都営大江戸線)築地市場駅から徒歩3分。

最寄りのランドマーク:三井ガーデンホテル(RICHO)、東京吉兆

お勧めポイント:鯛茶漬けが旨い!

 

 

赤坂 詠月

 赤坂の飲み屋街のビルに入っている店の扉を開くと、その狭さにびっくり。席数が僅か10席しかないのである。このような小規模で本格的和食店は、神戸版で掲載した芦屋の「食楽 板垣」くらいしか思い当たらないが、この店は板垣よりも更に狭くて小さい。日本料理店には、「吉兆」や「菊乃井」のような遊び心があり、華のあるタイプと、「招福楼」や「京味」のように、素材力を引き出すために余分なものを削ぎ落とし、シンプルな料理を出すタイプとがある。この店の料理は後者で、地味なだけに評価が分かれると思うが、実直で熱心な店主の情熱が料理に表れている。
 お昼はランチメニューだけなので、コースを味わえるのは夜のみ。当日予約だと8400円と10500円の2コースのみだが、前日以前の予約なら12600円の高いコースも頂ける。8400円のコースでも十分満足できる内容となっており、日本酒や焼酎などのお酒が比較的揃っている点もいい(メニューに載っていない日本酒もあるので、要確認)。しかし、雰囲気を重視する方や接待、デートなどには向かない。

港区赤坂3-11-7 ソシアル赤坂ビル4階   
電話:03-6277-6293
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時~23時(ランチは月曜から金曜の11時半から13時半まで)
予算:夜:8400円、10500円
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線、銀座線)赤坂見附駅のエスカレーターを上り、ベルビー赤坂1階に出る。赤坂エクセル東急ホテルが見える広い外堀通りとは逆の右の裏通りに出て左へ。「赤坂アルトビル」を過ぎ、「三菱東京UFJ銀行」を過ぎ、「サンクス」を過ぎるとすぐ右のビル。東京メトロ赤坂見附駅から徒歩4分。

最寄りのランドマーク:ベルビー赤坂、三菱東京UFJ銀行

お勧めポイント:赤坂の飲み屋街にあるハイコストパフォーマンスの和食店。

鮨 三谷(みたに)

 四谷にあるカウンター僅か8席だけの人気寿司店。大通から 少し入ったところにひっそりとあり、暖簾や看板が掲げられていないため、角にあるにも関わらず気付きにくい。店内にはジャズが流れ、ゆったりとした空間でいただける。とにかく、店主の三谷さんの食材への探求心が凄い。海外の食の学会等へも参加し、調理法の研究も怠らない。最も気をつけていることは食材の火の通し方だという。塩分などは作った時の職人の感覚で瞬間的に決められるが、火の通し方は刻々と変化する ため、客が口に入る瞬間を想像しながら作っているという。つまり、熱を通す作業は4次元的な感覚を要するのである。また、素材によって酢飯の温度を変えているという。
 意図的に弱く握っているのか、以前と違って巻物以外の握りは手渡しで出される。カメラアングルを気にする僕としては、一度置いてその姿を眺めたいところ。以前のグルメバイブルでも述べたが、この店 は江戸前寿司店というよりも、素材をとにかく美味しく食べさせてくれる店と言った方が正しいかもしれない。握り寿司はあくまでもフィナーレを飾るメインディッシュであり、その前に供される数々の料理やつまみは前菜のようなものなのだ。しかも、コースに出されるつまみや料理も素晴らしく、そのコース全体の構成が見事なのである。さらに、握りや料理だけではない。それに合わせるワインや日本酒などのお酒も、お任せにすれば次々と出される。それがまた料理に見事にマッチしていて素晴らしい。恐らく、彼は食材だけでなく、ワインなども勉強しているのであろう。特に、この日いただいた 1995年のミレジメ(銘柄は忘れた)は熟成香を感じ、カラスミや鮪の漬けと合わせても最高であった。店主の三谷さんは以前に比べて、いっそう多弁になったことがちょっと気になったが、デザートの「梅の実」に至るまで、満足度が高く、酒飲みにとっては堪えられない寿司店であろう。超人気店なので1カ月以上前の予約が必要で、半年以上前に予約しなければならな いことも。
 ちなみに、この店の支店にあたる「紀尾井町 三谷」が、赤坂のビルの3階にある。酒を含めた内容もほぼ同じで、悪くないと思う。しかし、本店よりも立派な大箱店であるため、2人の寿司職人が握る。手前の店主ともう一人の職人の力量には差があるため、どこに座るかによって評価が異なるかもしれない。(2013年11月更新) 

新宿区四谷1-22-1   
電話:03-5366-0132
定休日:月曜、第3火曜
営業時間: 昼:火曜:12時半~13時半、水曜~日曜:12時~13時半、夜:火曜~金曜18時~20時、土日・祝日18時~18時半
予算:つまみを含めたお任せで2万5千円くらい
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線)、JR中央本線四谷駅赤坂口を出て、交番の前の信号を「サン・パウロ、エイブル」の看板の方へ渡る。さらに、「ケンタッキーフライドチキン」、「スタンプクラブ」の看板の方へ信号を渡り、直進する。「しんみち通り」の前を通過し、次の信号を左折。「コージコーナー」を通過し、次の信号の右角(ローソン向かい)。東京メトロ(丸ノ内線)、JR中央本線四谷駅赤坂口から徒歩6分。
最寄りのランドマーク:ケンタッキーフライドチキン、小川建設
お勧めポイント:お酒を飲んでつまみとお寿司の両方を楽しみたいという方にお勧め

明神下 神田川 本店

 江戸末期の1805年創業という老舗の鰻店。暖簾をくぐると若い下足番が出迎えてくれ、“御案内で〜す”と告げる。すると、これまた若い仲居さんが2階の客室へと案内してくれる。この店は客席は全てが個室となっており、僕のような1人飯にとっては広さを持て余してしまうほど贅沢なロケーションである。リフォームをしたのか、内装は古さの中にも新しさが見て取れる。これまで「竹葉亭本店」や「野田岩」、「大江戸」、「尾花」、「秋本」、「石ばし」など、いろいろな有名鰻店を訪れたが、この店の雰囲気が最も僕好みかも知れない。このような老舗は、往々にして別スペースに多くのテーブル席を設けたり、個室を利用する場合はコースに限定したりして利益を追求しようとするが、それとは逆行するように、昔ながらのスタイルを受け継いでいこうとする店主の姿勢には拍手を送りたい。 
 まずは、鰻店では珍しく生ビールがあったので注文。お通しとして「塩を軽く振った生の白エビ」、「醤油をかけて擦りワサビをのせた生ホタテ」、「茹でた空豆」の3種がすぐに出てきた。20分ほどして「うざく」が、30分ほどして「白焼き」が出てきた。さらに、「鰻重」が出てくるまでは注文後50分を要した。注文を受けてから生の鰻を蒸して焼くという作業をする店は、蒲焼きが焼けるまで35〜50分くらいの時間がかかる。逆に、すぐに出てくるような店は、予め蒸す作業まで済ましていて、ただ焼くだけなのである。どちらが良いのかはその人の好みとも言えるが、作り置きすると蒸し時間が長くなるせいか、フックラとして見えてもベチャッと水っぽくなってしまうので僕は好まない。特に、関西風のカリッとした鰻を普段食べ慣れている人なら、一層そう感じるのではないだろうか。ちなみに、この店の鰻は2種類あり、値段の違いは大きさである。両方を試してみたが、大きい方が身が厚く脂がのっていて旨い。蒲焼きは見事に飴色に焼き上がっており、タレは「尾花」や「宮川本廛」よりもさらに辛口で、とてもサッパリとした感じである。この店には「肝吸い」がなく、「赤出汁」か「季節のお吸い物(この日は小柱と青のり)」の2種類。また、酒のつまみとして前述の「うざく」が特に美味しく、是非お酒と一緒に注文してほしい逸品である。
 帰るときに“お発ちで〜す”と下足番が告げると、帳場から店主が出てきて見送ってくれる。ちなみに、「尾花」と 並ぶ東京最高レベルの鰻店なので、行く時には早めに予約した方が良い。 また、ネット情報によると、両国駅近くに支店ができたらしい。(2013年2月追加) 

千代田区外神田2-5-11  
電話番号:03-3251-5031
定休日:日曜・祝日 
営業時間:11時半〜14時、17時〜20時 
予算:うざく1000円、う巻き1600円、白焼2400円、2700円、鰻重3200円、3800円 
アクセス:JR秋葉原駅電気街口を出て秋葉原UDX方向へ向かい、秋葉原UDX 前の通りを左折。「ソフマップ秋葉原本館」前の信号を過ぎ、「LaOX」、「箸勝本店」、「パソコン工房」を過ぎた交差点(神田明神下)の右向かいに見える古い木造家屋。JR秋葉原駅から徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:ソフマップ秋葉原本館、パソコン工房 

小笹寿し

 薄暗い小路を通り、暖簾をくぐると、そこはカウンター僅か10席だけの店。ここが銀座一、いや日本一の寿司店だということを知る人は少ない。これは、数ある銀座の有名寿司店のほとんどを食べた僕の結論である。店主の寺嶋さんは、名人と言われた下北沢「小笹寿し」の先代から直接指導を受けた方で、今や寺嶋さん自身が名人と言われている。江戸前寿司の看板を掲げている店でも滅多に出していない「烏賊の印籠寿司」を食べれば、その実力は一目瞭然である。また、ヒラメの昆布締めや蛤、春子(かすご)などの江戸前寿司はもちろん、擦った葱が載った鯖や肝が載ったカワハギなどの現代版寿司もすこぶる美味しく、まさに、今が旬の店である。六本木の西麻布寄りに同店から暖簾分けした分店(03-5770-3488)もあるらの方は未だ行ったことがない。

中央区銀座8-6-18 第5秀和ビル1階   
電話:03-3289-2227
定休日:日曜・祝日
営業時間:12時~14時、17時半~22時
予算:2万円(寿司のみの場合)
アクセス:①東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅の銀座口を出て、カラオケBIG ECHOの側に渡る。右に進み、ファミリーマートの角を左折する。「銀座グランドホテル」を過ぎ、並木通りを進むと、すぐに右側に上層部が青く一階が赤い第5秀和ビルが見えるので、横の小路を右折するとすぐ。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、3つめの角「マツモトキヨシ」を左折。「カルティエ」、「ルイ・ヴィトン」の前を通り、「PRONTO」のある3つ目の交差点を渡る。すぐに左側に一階が赤い第5秀和ビルが見えるのでその小路。JR新橋駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:銀座グランドホテル
お勧めポイント:本物の江戸前寿司を堪能したい方に

銀座 鮨 青木

 先代の店主・青木 義(よし)さんは、銀座の名店「なか田」で20年修行した後に暖簾分けを許され、京都の木屋町に「なか田」を開業した。現在の店で、鯖の棒寿司や穴子の棒寿司が供されるのは、この京都時代の名残である。その後東京へ戻り、1986年に麹町に「鮨 青木」と店名を改めて店を構え、さらに、1992年に銀座の西五番街通りに移転した。当時、現在の二代目店主・青木利勝さんは、京橋の名店「与志乃」で修行していたが、先代の急逝に伴い、店を継ぐこととなった。僕が「鮨 青木」を初めて訪れたのは、まさにこの時代なのである。その後、青木さんは「鮨 青木 西麻布店」や「銀座 鮨 青木 離(はなれ)」などの支店を出し、多くの寿司職人たちを輩出してきた。しかし、年を重ねるにつれて長年温めてきた理想の店を開きたいという思いが募り、本店を閉め、「銀座 鮨 青木 離(はなれ)」だったこの場所を、新たに「銀座 鮨 青木」としてオープンさせた。以前の店に比べると、カウンター8席とこぢんまりとなった分、客に目が行き届くようになり、全ての客に青木さんの握りが提供できるようになった。最後に理想の仕事をしたいという思いは、大箱だった四谷の「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉め、新たに即興フレンチの小さなカウンター席の店を開こうとしている北海道出身の三国清美シェフと共通の思いを感じさせる。僕の知る多くのシェフたちも、年を重ねるにつれて営業時間を短くしたり、客数を制限したりして自分のペースでやっている。やはり、年をとった自分とどう折り合いを付けて仕事を続けていくのか?そこはモチベーションが大事なのである。
 この店のアテとして最高なのが、厚めに切られた鰹の刺身。この他に、寒い季節のアラの炙りや蒸し鮑、煮穴子(注*時期や産地によっては少し泥臭いことも)、ヒラメの昆布締め、白エビあるいは甘エビの昆布締め、タコの桜煮なども美味しい。握りでいただきたいのは、ヒラメや真鯛などの白身、そして本鮪の漬けや中トロ、穴子(泥臭くなければ塩とタレ両方で)、小柱、車海老、鯵、コハダ、煮蛤、そして、締めの鉄火巻きか中トロ巻きなど。お任せなので、とりあえずはそのままいただき、最後に食べたいものがあったら追加するのがベスト。また、寿司には「煮きり醤油」を塗ってくれるが、塩味が足りないなあと感じる方は、煮きりを少し多めに塗るよう言ってもらっても構わない。店主の青木利勝さんは、気さくで陽気なスポーツマンであり、銀座といえども肩肘張らずにリラックスできる店なのである。
 ちなみに、これまでのグルメバイブルの方針として、複数の握り手のいる大箱店は基本的に掲載しないか、どうしても掲載する場合は、星を落として掲載してきた。この店も同様であり、今回2つ星から3つ星へ評価を上げた理由は、まさにそこにある。(2023年3月更新)
https://www.sushiaoki.jp

中央区銀座6丁目7−7 IWATSUKI BLDG III4階 
電話:03-3289-1044(10時〜22時に予約受付)
定休日:日曜、年末年始(不定休あり)
営業時間:12時~14時、17時~22時(いずれも閉店時間)
予算:握りのおまかせ2万円、おつまみと握りのおまかせ28000円、スペシャルおまかせ35000円(スペシャルのみ仕入れ状態により変動)、【平日ランチ限定の特別メニュー】おまかせ握り11000円、特上ばらちらし6500円、吹き寄せちらし6500円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、2つめの角「ジョルジオ・アルマーニ」と「ヴォッテガ・ヴェネタ」の間を左折。「ピエール・マルコリーニ」の前を通り、1つ目の交差点を過ぎると、交詢ビルディング前の右側のビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分
最寄りのランドマーク:交詢ビルディング
お勧めポイント:華やかで本物の銀座の寿司を味わいたい方にお勧め

写真の真ん中の明るいビルです 古いエレベーターにのって4階まで上がると・・・ こんな感じ。暖簾をくぐると・・・ 店の扉があります 扉を開けると、L字型のカウンター8席という小さな店(店主の青木利勝さん) まず出てきたのは、「毛蟹とキャビアライムのジュレ」。言うまでも無く美味しい 続いて「2種の鰹の刺身」が出てきた。いつもの厚切りの鰹とはビジュアルも食感も異なっている。一切れはそのままの鰹で、もう一切れは燻製仕立ての鰹らしい。どちらもタマネギ醤油でいただく。やはり、いつもの厚切りの方が好みだ 「黒イチジクと2種のウニにフランス塩をかけて」 アップで見ると、左がバフンウニ、右がムラサキウニであることが分かる。ダイレクトに舌に押し寄せる塩味と後からやってくるイチジクの甘い香りが、とろけるウニと最高のハーモニーを魅せる 「タコの桜煮と蒸し鮑」は、本文でも書いたが、この店の定番のアテ 「北海道産のヒラメと青森産の天然本マグロ」。写真からもヒラメの弾力や本マグロの美味しさが伝わってくるよう 「焼き穴子のキャビア添え」。美味しいけど穴子が少し泥臭い。青木さんは対馬産だと言っていたが、魚屋に産地偽装されているのでは?と思いたくなるくらいの味。それにしても、穴子は季節によっても当たり外れがあり、食べてみるまで分からないリスキーな素材だ 「岩手県産松茸と鱧のお椀」。香りも良く、口の中で鱧の身がホロホロと崩れて美味しい ここからは握りがスタート。まず出てきたのは「出汁イクラと塩昆布のミニ丼」 「炙った白甘鯛」。脂がのった白甘鯛を炙ることで香ばしさが加わり、本日ナンバーワンの握りだった。塩とスダチでいただく 「炙った黒むつ」。繊維が細やかで脂ものっている 「本マグロの赤身」 「本マグロの中トロ」 「本マグロの大トロ」 「スミイカ」は、塩とスダチでいただく 「コハダ」。海老のおぼろを挟んでおり、実に江戸前らしい握りだ 「江戸前の根付き鯵」 「赤貝」。身が厚く最高レベルの赤貝 「車えび」は茹でたてで、甘く香り高い 「煮穴子」は、身がとろけて香ばしく最高だが、素材に関しては前述したとおり

鮨 太一

 古いビルの2階にあるカウンター9席だけの小さな店。真っ当な寿司店の中では恐らく銀座一コストパフォーマンスの良い店なので、銀座の寿司デビューにはうってつけである。そのためか、銀座にしては客層が若めだ。
 店主のネタにこだわる姿勢は尋常でなく、毎日築地に赴き、12~13軒の魚屋を回ってこれはと思ったネタを仕入れているそうだ。このため、価格が安い割にはミシュラン3つ星店に負けないくらいネタがいい。6月に訪れたときには、マコガレイ、鰹、コハダ、小柱、アサリなど、いろいろな美味しい寿司ネタが揃っていた。とくに、他店とは仕込み方が異なる鯵が美味しく、穴子と巻物以外はパーフェクトだった。赤酢がブレンドされた酢飯は、やや硬めで酸が程良い。寿司だけでなくつまみも美味しいので、酒を飲みながらつまんで、最後に寿司をお任せで食べるスタイルがお勧め。

中央区銀座6-4-13 浅黄ビル2階   
電話:03-3573-7222
定休日:日曜、第2と第3月曜
営業時間:火曜~金曜:11時半~14時、17時半~22時半、土曜:11時半~15時、17時~21時(何れも閉店時間)
予算:1万円~(おまかせ寿司のみの場合)、ランチ:2500円、5250円、お任せ8400円~
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B6、B7番出口を出て左へ、もしくはC2番出口を出て右へ。「東急プラザ銀座」、「Ginza Sony Park」のある数寄屋橋交差点から外堀通りをJR新橋駅方面へ向かう。次の信号を過ぎてすぐ右にある「西銀座駐車場」横の小路を右折。更に左折して道なりに進むとすぐ右側。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩3分
最寄りのランドマーク:東急プラザ銀座、Ginza Sony Park
お勧めポイント:銀座で寿司デビューをしたい方にお勧め

鮨 大河原

 夫婦二人でやっている寿司店。店内はカウンターのみであるが、余裕をもった席の配置となっており、とても快適。どのネタにも店主の素材に対するこだわりが感じられ、この日は台風の影響から、市場には魚があまり入荷していなかったにもかかわらず、どれも素晴らしかった。酢飯はやや硬めで、握りはやや小ぶり。箸でつかむと崩れやすいほど軽く握るので、手で食べるのがお勧め。店主の好みなのか、“いぶりがっこ”を含め、鯖、シシャモ、鰹などはスモークされたものが出てきた。店主の仕事のスピードに、サポートする女将さんのスピードがまだついて来ていないが、この点は温かく見守ってあげよう。

中央区銀座6-4-8 曽根ビル2階   
電話:03-6228-5260
定休日:日曜・祝日
営業時間: 18時~23時
予算:つまみを含めたお任せで2万円前後アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B6、B7番出口を出て左へ、もしくはC2番出口を出て右へ。「「東急プラザ銀座」、「Ginza Sony Park」のある数寄屋橋交差点から外堀通りをJR新橋駅方面へ進む。次の信号を過ぎてすぐ右にある「西銀座駐車場」過ぎるて右側のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩3分
最寄りのランドマーク:東急プラザ銀座、Ginza Sony Park
お勧めポイント:つまみとお寿司を食べたい方に

すし匠

 この店は基本的にお任せで、つまみとつまみの間に寿司が出されるというスタイル。この出し方は、仙台の「すし蓑(→ グルメバイブル特別編・その他日本の旨い店を参照)」、札幌の「姫沙羅」、 四谷の「三谷(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」などと同じであるが、もしかすると、この店の影響を受けているのかも知れない。
 握りは銀座「久兵衛」のように小ぶりである。ほとんどのネタには仕事がされており、江戸前寿司の醍醐味が味わえる。ネタは単に酢で締めたり、加熱したり、包丁を入れただけではなく、酢飯に合うような工夫がされている。酢飯にはかなりこだわっているようで、通常でも2種類の酢飯を使用し、小鰭の新子が出る夏には3種類の酢飯を使い分けているらしい。

 店主の中澤さんは、残念ながらハワイのザ・リッツ・カールトン・レジデンス「Sushi Sho」へ行ってしまったが、その技術を受け継いだ弟子たちは健在である。ビールはエビス生と福島の無濾過プレミアムクラフトビール「アウグス」の2種類であるが、圧倒的にアウグスビールが美味しい。また、グラスのシャンパンも置いているが、山口県の発泡性日本酒「雁木・活性にごり」がお勧めだ。店主の勧めるままに日本酒を頂いたが、宮城県の 墨廼江「中垂れ・純米吟醸」が特に良かった。

新宿区四谷1-11 陽臨堂ビル1階   
電話:03-3351-6387
定休日:日曜、祝日の月曜日
営業時間:ランチ(月、水、金):11時半~13時半、お任せコース:18時~22時半
予算:2万円前後
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線)、JR中央本線四谷駅赤坂口を出て、交番の前の信号を「サン・パウロ、エイブル」の看板の方へ渡る。次の「NTT docomo」の角を左折し、日本酒の有名酒店「鈴傳」が見えたらその並び。東京メトロ(丸ノ内線)、JR中央本線四谷駅から徒歩3分。

最寄りのランドマーク:サン・パウロ

お勧めポイント:お酒を飲みながら、つまみとお寿司を食べたい方に

てんぷら天朝(てんあさ)

 2023年でオープン27年目を迎えた東銀座の天ぷら店。 この店は、銀座エリアの中で最も値段に見合った良質な天ぷらがいただける店である。扉を開けると、L字型のオープンキッチンの小さなカウンター席があり、店主が黙々と天ぷらを揚げ、女将さんがサービスを行っている。
 まずは、コースの初めに出てくる「才巻き海老(小振りの車エビ)」を食べれば、店主の実力を知ることができる。この店の天ぷらは、素材が素晴らしいだけでなく、その火入れが絶妙。衣が非常に薄く、軽くて繊細なのである。そのため、出てきたらお喋りなどは止めて、すぐに食べよう。素材の良い天ぷらは、大根おろしを入れた天つゆではなく、塩で食べた方が素材の風味をより強く感じられるので、塩で食べるのがお勧めである。但し、火傷しそうな熱々の野菜や香りの強い魚(穴子やメゴチ)などは、天つゆで食べても美味しい。
 現在は夜営業のみとなってしまい、コスパの良かったランチはなくなってしまった。それでも、夜のコースもリーズナブルであり、かなり満足度は高いと思う。コースのご飯は、「天丼」か「天茶」のいずれかを選べるが、僕的には天茶がお勧めである。
 ちなみに、冬から春にかけての「白魚の一本揚げ」は、「みかわ是山居」の早乙女哲哉氏に勝るとも劣らない逸品である。さらに、夏の「ギンポウ」や秋の「ハゼ」や「シシャモ」、冬の「ワカサギ」なども是非食べていただきたい逸品である。(2023年4月更新)

中央区銀座1-27-8 セントラルビル1階   
電話:03-3564-2833
定休日:日曜・祝日(祝日の土曜は営業)
営業時間:17時半~19時半
予算:11000円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A6番出口を出て、逆の築地側へ向かう。広い昭和通りの信号を渡り、歌舞伎座に向かわず、「PRONTO」前の歩道を左へ曲がる。「クロネコヤマト」の前を過ぎ、歩道橋を過ぎた次の中華料理「菊鳳」の角を右折する。100mほど進むと、左に大きなマンション「京橋プラザ」と広場が見えるが、その向かい。銀座駅(4丁目交差点)から徒歩12分
最寄りのランドマーク:京橋プラザ
お勧めポイント:銀座エリアで最もお勧めできる天ぷら店

このビルの1階角にありますココです本日は夜の「雪コース」で店内はL字型のカウンター席だけ店主と奥さんの2人でやっている小さな店です飲み物のメニュー。ビールはキリンのラガーの瓶(中瓶と小瓶)グラスワインはありませんが、ボトルワインがあります突き出しの「蟹と菊のモズク酢」塩と天つゆをスタンバイまずは、秋らしく「銀杏」がでてきた次に「才巻き海老(小振りの車エビ)」が2本出てきたが、レアで甘味十分「キス」はフックラとして最高。いつもこの後に出てくる「メゴチ」は、本日入荷なしとのこと香りのあるネットリとした「ムカゴ」分厚い「スミイカ」は絶妙な火の通り方身の厚い「ホタテ」も同様にミディアムレアサクッとした「レンコン」北海道からの「生シシャモ」先ほど出てきた「才巻き海老の頭」「アスパラ」「バフンウニの大葉巻き」も美味しい本日の「江戸前の穴子」は残念ながら少し泥臭かった。寿司ネタもそうだが、江戸前穴子はたまにこういうことがあるのでリスキー締めの「天茶」以前と違っているのは、「小柱」の値段が高騰しているため、貝柱が「ホタテ」に変わったこと。値段を考えると、質の悪い小柱よりも納得の美味しさ 

鮨なかむら

 扉を開けると一枚板の白木のカウンターが広がり、トイレも含めて寿司店にしてはかなり立派な店である。また、六本木の中心部にあり、比較的夜遅くまで営業しているため使い勝手もよい。何と言ってもこの店の良いところは、つまみが美味しく酒が充実している点であろう。ネタも一級品の素晴らしいものだったが、握りに関しては残念ながら訪れたときには酢飯が硬くボソボソした食感で、全体的に美味しく感じられなかった。しかし、若い店主は人柄も良くとても熱心に仕事をしているので、今後にはかなり期待が持てそうだ。扉付近には段差が有るので、酔って帰るときにはご注意を。

港区六本木7-17-16 米久ビル1階    
電話:03-3746-0856
定休日:日曜・祝日、土曜不定休 
営業時間:18時~23時 
予算:20000円 
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅2番出口を出て、「明治屋」横のファミリーマート角を右折。そしてすぐに右折するとすぐ。地下鉄六本木駅から徒歩3分。 

最寄りのランドマーク:明治屋 

お勧めポイント:お酒を飲んでつまみ、最後に寿司も食べたいという方に

野じま

 西麻布から銀座へ移転してきた寿司店。前の店も分かりづらかったが、今回の銀座の店も通りから少し入ったビルの地下にあり、やはり分かりづらい。席数は前の店よりも少なく、カウンター7席だけ。しかし、店主1人で仕事をするには丁度いいキャパである。 店主は「なか田」系である「鮨からく」の出身で、未だ若いが、寿司に対する姿勢はとても真面目である。
 この店の特徴は、何と言っても人形町の「喜寿司」のような、しっかりと酢の効いた酢飯であろう。この店は赤酢を使用しているようだが、このように酢がしっかりとしたシャリは人によって好みが分かれるところ。僕もどちらかと言うと苦手な方だが、これがネタと合わさると意外にも締まった感じになって美味しい。とろけるような穴子や昆布締めされた甘鯛とサヨリ、鯵や貝類などが美味しい。しかし、イマイチつまみ類が充実していないことや、コスパを考えると、多少物足りなさを感じてしまう。

中央区銀座7-3-16 東五ビル地下1階    
電話:03-6280-6703
定休日:日曜・祝日 
営業時間:17時~24時 
予算:20000円前後 アクセス:①JR有楽町駅を出て、有楽町マリオン前の数寄屋橋交差点を「東急プラザ銀座」側へ渡る。東急プラザ銀座の右側にある「数寄屋通り」を新橋側へ進み、2本交差点を渡るとすぐ左側。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅C2番出口を出て、東急プラザ銀座の横の数寄屋通りを新橋側へ進み、2本交差点を渡るとすぐ左側。JR有楽町駅、銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩5分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋通り
お勧めポイント:新進気鋭の若い寿司職人の店

天冨良 いわ井

 2012年の銀座グルメバイブルでは、ランチタイムのコスパの良い店として掲載したが、その後新しいビルへ移転し、ランチ営業をやめて高級感のある天ぷら店へと生まれ変わった。
 広くなった店内は清潔感があり、L字型のカウンター席のみ。外国人客を意識しているのか?店内にはワインセラーを完備し、英語のドリンクメニューもある。外国人の影響なのか、以前は禁止だった写真撮影も解禁となった。女将さんは英語が喋れるようで、英語で電話応対をしていた。ドリンクメニューに価格表示がないだけでなく、コースにも価格表示ないのが、ちょっと不親切。グラスワインはブルゴーニュやボルドーなどの産地別に選べるのは良い。
 コースは付きだしからのスタート。「蒸し鮑と菜の花、湯葉、ハマグリ」。これを辛し味噌につけて食べる。その後、「才巻き海老(車海老)の頭」、「才巻き海老」、「穴道湖の白魚の一本揚げ」、「小柱の海苔巻き」、「鹿児島産 早堀の筍」、「トラフグの白子」、「スミイカ」と天ぷらが続き、箸休めは、「大間の本マグロの赤身の漬け」。再び天ぷらとなり、「ウニ」、「摺り下ろしたクワイと海老」、「銀杏」、「ホタテ」、「椎茸の海老詰め」、「牡蠣」、「穴子」で終了となった。ご飯はオプションとなるが、折角なので「天茶」を注文。デザートは「苺の柚子シロップがけ」。
 この店の天ぷらは、太白胡麻油を使用しているせいか、他店ほどゴマ油が香らず、どちらかと言えば、関西風の天ぷらに近い感じがする。また、コスパこそ良くないものの、使っている素材はどれも素晴らしく、火の通し方も良いので、値段を考慮しなければは2つ星であろう。しかし、前店よりも値段がアップしたこともあり、今回は満足度から敢えて星を据え置いた。

中央区銀座7丁目4-5 銀座745ビル6階
電話番号:03-3571-5252
定休日:日曜と月曜
営業時間:18時〜20時半
予算:お任せで30000円くらい
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅から、数寄屋橋交差点のあるB9出口を出る。「Ginza Sony Park」横のソニー通りを進み、新橋方向へ向かう。2つ目の交差点を過ぎた右側にあるビル(資生堂ビルの裏)。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩3分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、ソニー通り
お勧めポイント:最高の素材で食べさせる銀座の天ぷら店

宮川本廛(みやかわほんてん)

 鰻屋で宮川という名前を良く耳にするが、築地の「宮川本廛」系と日本橋の「宮川」系の2つに分けられるらしい。全国的には「宮川本廛」の方が有名で、明治26年創業の築地店は、これらの総本店である。関東で僕が最も美味しいと思う鰻屋は南千住の「尾花」であるが、この店の鰻丼は飴色に輝く鰻の姿がとても見事で美味しい。「尾花」もそうだが、真っ当な江戸前の仕事をする鰻屋は、注文から出てくるまでに30~40分くらいかかるのが普通である。
 鰻を待つ間、「鰻巻き」や「鰻ざく」などを食べながらビールで一杯やるのがいい。なので、鰻屋における小説や雑誌類は、待ち時間の必須アイテムである。「宮川本廛」のタレは、「尾花」と同じ辛口で僕好み。注文時に、丼に入れるか重に入れるかを選ぶことができる。焼き上がった鰻は、ほとんど焦げ目のない見事な飴色で、ふっくらしていて美味しい。予算に余裕のある方は、前日予約の筏(いかだ)がお勧め。札幌店もそうだが、これら系列店の鰻は、どちらかというとサッパリしていて、普段コッテリと脂ののった鰻や関西風鰻を食べている方には物足りないと感じるはず。プリッとした鰻がお好みの方は、三井ガーデンホテル銀座近くにある「竹葉亭 本店」の方がいいかも。

中央区築地1-4-6 宮川本廛ビル   
電話:03-3541-1292
定休日:土曜
営業時間:平日:11時半~14時、17時~20時半、日曜・祝日:11時半~14時、17時~20時
予算:イ2100円、ロ2415円、ハ2940円、ニ3255円、中入り丼4725円、いかだ6000円前後(筏は約1時間を要す)
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅B2番出口を出て築地側へ向かう。広い昭和通りの信号を渡って歌舞伎座を過ぎ、更にADK松竹スクエアビルを過ぎた角を左折する。そして、2つめの信号を過ぎた左のビル。銀座駅(4丁目交差点)から徒歩12分
最寄りのランドマーク:ADK松竹スクエアビル、京橋築地小学校
お勧めポイント:真っ当な仕事による本物の鰻の蒲焼き

竹葉亭本店

 今回の取材エリアには、この本店の他に4丁目交差点にある「銀座店」もあるが、僕のお勧めは、あくまでもこの本店である。老舗料亭を感じさせる落ち着きのある風情もさることながら、こちらの方が断然美味しい。 もしも予算が許すなら、中庭が眺められる離れの座敷でコー スをいただきたい(予約制)。鰻はふっくらと焼かれており、サッパリとした辛めのタレとも良く合う。もしも椅子席の方で頂くのなら、「うなぎ丼(鰻の大きさによりAとBがある)」がお勧めだが、ほうじ茶で頂く「鯛茶漬け」も悪くない。

中央区銀座8-14-7    
電話:03-3542-0789
定休日:日曜・祝日 
営業時間:11時半~14時半、16時半~20時 
予算:【椅子席】うなぎ丼 A 2,970円、B 3,520円、鯛茶漬け2,200円【座敷(要予約)】昼のコー ス8,300円、10,700円、夜のコース11,300円、13,700円、14,000円
アクセス:①東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅1番出口を出て直進し、「新橋玉木屋」の信号を汐留方面(海側)へ渡る。「宮越屋珈琲店」を過ぎ、「三井ガーデンホテル」前の歩道橋を登り、シェル石油ガソリンスタンドの入った「銀 座COMビル」の直進側階段へ降りる。更にアップルパークの見える汐留側に進み、コンビニ「ポプラ」角を左折し、1つ通りを渡ればすぐ左側。東京メトロ・JR新橋駅から徒歩8分。②(都営大江戸線)築地市場駅A3番出口を出て右へ進み、黒い塀の「東京吉兆」の次の交差点を左折。しばらく直進すると右。(都営大江戸線)築地市場駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:三井ガーデンホテル(RICHO)、東京吉兆 
お勧めポイント:ふっくらとした鰻の蒲焼きに辛口のサッパリとしたタレ

 

 本学会の主催は僕が非常勤講師をしている慶應義塾大学ということで、今回、坪田会長に制作の協力を申し出ました。制作費は北海道の有名企業からもご協力をいただき、2005年に北大が日本臨床眼科学会を開催して以来、初めての北大完全プロデュースによるグルメバイブルです。  今回の「銀座とその周辺のグルメバイブル」は、 2011年の第65回日本臨床眼科学会で制作したものをベースにリメイクしたものです。制作にあたって、第65回日本臨床眼科学会長の湯澤教授から快諾を頂き、制作に着手しました。昨年のバージョンに比べて掲載数が60店舗以上増え、これまで取材した約500店舗の中から厳選した本当に美味しいと思う190店です。さらに、名古屋版で好評だった「地下鉄路線図」や一部から要望があった「研修医・パラメディカルにお勧めの店」の頁も追加しました。そして、知る人ぞ知る慶應ドクターのソウルフード「メーヤウ」のカレーも掲載しております。また、今回の表紙はこれまでのグルメバイブルとは異なり、村上 隆さん制作の学会シンボルマークが契約上使えないため、北大眼科の誇る漫画家・水内一 臣(みずうち かずおみ)先生に表紙制作を依頼しました。僕的には村上 隆さんに負けないくらいの素晴らしい作品だと思っております。水内先生の作品に興味がある方は、北大眼科ホームページ「スペシャルコンテンツ」の「Dr.水内漫画」を是非ご覧になってください(検索エンジンで「グルメバイブル」と入力→「Dr. 陳のグルメバイブル」からも入れます)。ご一読していただければ、僕や石田教授などの北大眼科の個性的な面々について面白くお読み頂けるかと思います。  なお、今回の小冊子に掲載が間に合わなかった追加のアップデイト情報をお知りになりたい方も、検索エンジンで「グルメバイブル」と入力するか、学会ホームページから「銀座グルメバブル2012」に入り、「NEW」と表示されている記事をご覧になってください。

2012年4月 北海道大学大学院眼科学分野