11.バー・ダイニングバー

ロイヤル バー Royal Bar

 パレスホテルにあるメインバー。店内は広く、ホテルらしい重厚感のあるシックなインテリア。この店は喫煙できるようだが、換気状態が実にいい。
 メニューを見ると、カクテルもウィスキーの種類も豊富だ。「ギムレット」は、オールドタイプとフレッシュライムの2つから選べる。「ギムレット」は、キレがあって爽やか。「マティーニ」は、とろけるように香り高い。「XYZ」はスッキリと洗練されている。「サイドカー」は、ブランデーとホワイトキュラソーがマイルドに調和されており、お勧め。しかし、「フローズンダイキリ」だけは、イマイチだった。
 それにしても、スタンダードカクテルのレベルが高く、雰囲気も含めてお勧めできる店である。(2020年2月追加)
https://www.palacehoteltokyo.com/restaurant/royal-bar/

千代田区丸の内 1丁目1-1 パレスホテル東京1階  
電話番号:03-3211-5318
定休日:無休
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜24時、【土日・祝日】17時〜24時
予算:カクテル1600円〜
アクセス:JR東京駅丸の内口を出て、「丸の内ビルディング」と「新丸の内ビルディング」の広い通りを皇居側に進む。皇居前の内堀通りを右折すると右側に見える。東京駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:丸の内ビルディング、新丸の内ビルディング
お勧めポイント:ハイレベルなスタンダードカクテルが楽しめるホテルのメインバー

ここがバーの入口 店内は広く、ホテルらしい重厚感のあるシックなインテリア この店のオリジナルカクテルのメニュー スタンダードカクテルのメニュー チャームは、オリーブとおかき 「ギムレット」は、オールドタイプとフレッシュライムの2つから選べる。「ギムレット」は、キレがあって爽やか 「マティーニ」は、とろけるように香り高い「金柑モスコミュール」 「サイドカー」は、ブランデーとホワイトキュラソーがマイルドに調和されており、お勧め 「フローズンダイキリ」だけは、イマイチだった

オークOak

 東京ステーションホテルの2階にある小さなオーセンティッ クバー。ホテルのメインバーであるにもかかわらず、テーブル2つとカウンター8席だけしかなく、とてもプライベート感がある。しかしながら、東京ステーションホテル同様に、クラッシックかつ重厚感のある落ち着いた佇まいが素敵である。このような小さなキャパの店なので、基本的に予約は受け付けていない。なので、直前に電話で混み具合を確認してから行く必要がある。
  メニューを見ると、さすがは格式のあるホテルのバーだけあって、フードメニューが充実している。ドリンクメニューの大部分はウィスキーが占め、カクテルの種類は少ない。どうやらこの店は、ウィス キーが売りのようだ。それ裏付けるかのように、経営母体であるJRホテルのメンバーズ会員だけが飲めるという希少なウィスキーもあった。また、今や幻とも言われているサントリーの「響30 年」やニッカの「竹鶴25年」などといった入手困難のものも飲むことができる。とくに、「響30年」と「響21年」、「ブレンダーズチョイス」の3つを、それぞれ20mlずつ楽しめる15,000円の「テイスティングセット」は非常に魅力的。
 このバーでは、女性バーテンダー兼ソムリエールが、シェイカーを振っている。「ギムレット」は、氷片の浮かばないタイプで、レベル的には標準。「マティーニ」と「アンバードロップ」は、カクテルを樽で寝かせたというバレルエイジドカクテル。しかも、何故かロックで供するというこの店のオリジナルスタイル。意外なことにアルコールは舌触りが強く、残念ながら樽で貯蔵したことによるメリットはあまり感じられなかった。 このバーの料理は、全てホテル内のレストランで作られて運ばれて来るので、ステーキやビーフシチューなどといったフードメニューも美味しい。お勧めは「土佐あかうしのメンチカツサンド」で、メンチがとてもジューシー。また、付け合わせのフライドポテトまでも美味しい。「土佐あかうしのメンチカツサンド」は、ハーフサイズが用意されているのも嬉しい。
<!– このバーの料理は、全てホテル内のレストランで作られて運ばれて来るので、ステーキやビーフシチューなどといったフードメニューが充実している。お勧めは「土佐あかうしのメンチカツサンド」。メンチがジューシーで、付け合わせのフライドポテトも美味しい。「土佐あかうしのメンチカツサンド」は、ハーフサイズもある。
–>  カクテルでは星がつかないが、ウィスキーでは静岡の「ブルーラベル」や銀座の「バロン(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」に近い。ウィスキーに関しては、このエリアではトップクラスの品揃えなので、いい雰囲気と併せて1つ星とした。 (2020年2月追加)
https://www.tokyostationhotel.jp/restaurants/oak/

千代田区丸の内1丁目9-1 東京ステーションホテル2階  
電話番号:03-5220-1261
定休日:無休
営業時間:17時〜23時半
予算:響21年3200円、ギムレット1400円、土佐あかうしのメンチカツサンド2930円(ハーフ1900円)
アクセス:JR東京駅から直結
最寄りのランドマーク:JR東京駅
お勧めポイント:ウィスキーが充実している大人の雰囲気のバー

JR東京駅の丸の内側にあります ここが東京ステーションホテルのエントランス 2階にあるバーのドアを開けると・・・ プライバシーの関係で、広角写真は撮れないが・・・天井が高く、東京ステーションホテル同様、クラッシックかつ重厚感のある落ち着いた佇まいがいい 経営母体であるJRホテルのメンバーズ会員専用だけが飲める希少なウィスキーリスト 今や幻とも言われているサントリーの「響30年」を含む、響3種類を飲むことができる その他、希少性の高いウィスキー 響の2種あるいは3種のテイステングセットメニュー 日本ウィスキーと台湾ウィスキーのリスト ホテルオリジナルカクテル 充実したフードメニュー 「ギムレット」は、氷片の浮かばないタイプで、レベル的には標準 チャーム お勧めの「土佐あかうしのメンチカツサンド」のハーフサイズ メンチがジューシーで、付け合わせのフライドポテトも美味しい「マティーニ」。カクテルを樽で寝かせたバレルエイジドカクテル。何故かロックで供するというこの店のオリジナルスタイル。意外なことにアルコールは舌触りが硬く、残念ながら樽で貯蔵したことによるメリットはあまり感じられなかった

バー シェイク Bar Shake

 古いビルの地下にある小さなオーセンティックバー。店主の古田土(こだと )さんは 、「 ロオジエ(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」時代に現在の「 銀座 テンダー(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」の上田さんの下で働いていたらしい。この日は店主の古田土さんは不在で、女性バーテンダー・池上さんが1人で作っていた。聞くところによると、古田土さんは土曜日が休みらしい。
 店内は、カウンター席とテーブル席が1つだけという狭い店である。突き出しの「キッシュ」は、チーズと玉子の風味がして普通。「ギムレット」は、表面に微細な氷片浮かんでおり、スッキリとしていて美味しい。ライムジュースが良いのか、ジンのチョイスが良いのか分からないが、ジンのしつこさを感じさせない洗練されたカクテルに仕上がっている。「マティーニ」は、とろけるような口あたりで、ジンのリッチでグラマラスなボリュームを引き出している。女性バーテンダー・池上さんの受賞カクテル「玉響(たまゆら)」は、ウイスキーベースらしいが、ホワイトチョコのリキュールと抹茶リキュールが香るクリーミーな口あたり。まるで、ウイスキーラム味の溶けたソフトクリームを液体にして飲んでいるかのようで、お勧め。この店の名物「カンパリソーダ」は、想像通りの胃薬のような味で、確かに通常のものよりとても飲みやすいが、絶品と言うほどのものではない。
 ちなみに、パスタやチキンライスなどの軽食もあり、その上これだけカクテルが美味しいので、これで禁煙環境であれば、常連になりたい店である。(2020年2月追加)
http://www.barshake.jp

中央区銀座7丁目3-15 銀座西七会館地下1階  
電話番号:03-5568-1007
定休日:日曜・祝日
営業時間:【月曜〜金曜】18時〜翌3時、【土曜】18時〜23時
予算:カクテル1300円〜、チャージ1000円
アクセス:JR有楽町駅、東京メトロ丸ノ内線・銀座駅から数寄屋橋交差点へ向かう。「PARLA東急プラザ銀座」と公園の間の細い数寄屋通りを進み、2つ目の交差点を過ぎた左側のビル(交詢社通り沿い)。数寄屋橋交差点から徒歩3分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、PARLA東急プラザ銀座、数寄屋通り、交詢社通り
お勧めポイント:洗練された銀座らしいカクテルが飲める

このビルです 地下への階段を下ります ココです!外にカンパリのネオンサインが・・・店内はカウンター席と・・・ テーブル席が1つだけという狭い店 「ギムレット」。ライムジュースが良いのか、ジンのチョイスが良いのか分からないが、ジンのしつこさを感じさせない洗練されたカクテルに仕上がっている 表面に微細な氷片浮かんでいる 「マティーニ」は、とろけるような口あたりで、ジンのリッチでグラマラスなボリュームを引き出している女性バーテンダー・池上さんの受賞カクテル「玉響(たまゆら)」は、ウイスキーベースらしいが、ホワイトチョコのリキュールと抹茶リキュールが香るクリーミーな口あたり。まるで、ウイスキーラム味の溶けたソフトクリームを液体にして飲んでいるかのようで、お勧めこの店の名物「カンパリソーダ」は、想像通りの胃薬のような味で、確かに通常のものよりとても飲みやすいが、絶品と言うほどのものではない

ラ・カーヴ・デ・ランパール (La cave des Remparts)

 東銀座のビルの地下にあるワインバー。扉を開けると、左手前にL字型のカウンター席があり、奥にテーブル席がある。適度な照明と落ち着きのあるインテリアは、ワインバーとして合格である。聞くところによると、店主は歌舞伎座裏にあったフレンチの名店「カーヴ・デ・ヴィーニュ(「ル・マノアール・ダスティン(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」の姉妹店)」にいた方らしい。そう言えば、地下へ降りる階段といい、カウンター席とテーブル席の配置といい、どことなく似たような雰囲気がある。
 ワインリストを見ると全てフランス産ワインで、2000年代が中心。生産者のセレクトが良く、70〜80年代のオールドヴィンテージも揃っている。最高価格は、1973年のDRCのロマネ・サン・ヴィヴァン(40万円弱)である。この日のグラスワインは、シャンパンが2種類、白が5種類、赤が6種類で、価格は1200〜2500円。フードメニューはかなり本格的なもので、グリル料理からパスタやリゾットまであるのが嬉しい。
 深夜まで営業している上に、食事も美味しいという非常にユーティリティーの高いワインバーだ。このような店は、銀座にありそうでなかなかない貴重な店である。真向かいにあるフレンチ「アンテリブルen. terrible(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」で食事した後のワインバーとしても使えそうだ。(2020年2月追加)
http://www.la-cave-des-remparts.com

中央区銀座7丁目15-5 共同ビル地下1階  
電話番号:03-6228-4885
定休日:月曜
営業時間:【火曜〜土曜】18時〜翌4時、【日曜・祝日】17時〜24時
予算:グラスワイン1200円〜、ひとくちブータンノワール100円
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A5番出口を出て、築地側(歌舞伎座方向)へ向かう。広い昭和通りの信号を渡り、「いわて銀河プラザ」の交差点を右折する。2つ目の通りを過ぎると右側に見える。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩6分。②東京メトロ(日比谷線)東銀座駅A1番出口を出て築地側に向かう。広い昭和通りの信号を渡り、「いわて銀河プラザ」の交差点を右折する。2つ目の通りを過ぎると右側に見える。東京メトロ東銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:新橋演舞場
お勧めポイント:食事も美味しいユーティリティーの高いワインバー

このビルの地下への階段を下りると・・・ 奥に見えます ココです 扉を開けると、左手前にL字型のカウンター席があり、奥にテーブル席がある。適度な照明と落ち着きのあるインテリア この日のグラスワイン 分厚いボトルのワインリスト 本日のフードメニュー 赤のグラスワイン「ひとくちブータンノワール」は、甘めのソースとよく合う 「バターナッツかぼちゃのムースと海老のカクテル コンソメジュレ」は、バターナッツかぼちゃの特徴を見事に引き出している。とろける様な美味しさで、お勧め グラスの白ワイン 仏リヨン料理のような、大腸に大腸を詰めたようなソーセージ仕立ての内臓料理。皮がカリッと焼かれトリッパのような臭みがあるが、黒胡椒とパセリをかけて食べると赤ワインに良く合う。添えられたマッシュポテトも滑らかで美味しい 切って取り分けた断面はこんな感じ 「シラスのリゾット」は、フュメ・ド・ポワソンにチーズの濃厚さが加わり、更にシラスからの塩分も出ているのでやや塩辛いが、ワインとは合う30分じっくりローストしたという「仏ブレス産プーレのロースト」は、皮や身がしっかりとしていながらジューシーで美味しい

バー・フォーシーズンズ

 古いビルの4階にあるオーセンティックバー。この「バー・フォーシーズンズ」は、日本代表や優勝・入賞経験があるバーテンダーが5人も在籍する日本のトップバーである。経歴だけを見ると、それぞれのバーテンダーが店主になってもおかしくないくらいの実力を誇る。これだけ書くと、何故3つ星でないのか?と疑問に思うかも知れないが、グルメバイブルの評価は細かい項目評価でなく、あくまでも「どのくらいまた来たいか?」と思うトータルなイメージ評価だからである。
 店内に入ると、正面にある11席のカウンター席の他、カウンター席の後ろには狭いテーブル席、そして奥には4〜6名様用のボックス席の個室がある。これだけのバーテンダーたちがいる店にしては、ずいぶんこぢんまりとしているが、常連客にとってはこのくらいの広さが丁度良いのかもしれない。実力店なので、「マティーニ」などのスタンダードカクテルはどれも美味しいが、「ギムレット」だけは少し甘めで僕好みではなかった。また、オーセンティックバーにも関わらず、各種パスタや煮込みハンバーグ、グラタンなどのフードメニューも充実しているのもいい。(2015年5月追加)
http://www.bar-fourseasons.jp

中央区銀座4-3-12 伊藤ビル4階  
電話番号:03-3563-0808
定休日:日曜・祝日
営業時間:【平日】18時〜翌2時、【土曜】18時〜24時
予算:フォーシーズン1500円、各種ウィスキー1300円〜
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折したらすぐ右側の古いビル。東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩1分
最寄りのランドマーク: テイジン・メンズショップ、GAP
お勧めポイント:日本代表のバーテンダーを排出する実力派のオーセンティックバー

自動販売機が見えるビルの4階です

入口のドアは重厚感のない普通の扉です。右の壁には・・・

昨年(2014年)、優勝の大本命であった京都「ロッキングチェア(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」の坪倉さんを抑えて優勝した吉本さんの祝賀会の告知が掲示してあった(坪倉さんは準優勝)

カウンター席は重厚感があっていい。雰囲気は昭和テイストなイメージ

チャーム1

フードメニュー1

フードメニュー2

チャーム2

ギムレットは甘めで僕好みではない

マティーニは円やかで美味しい

吉本さんの優勝カクテル「ポニータ」は、ブルゴーニュワインのような繊細なバランス感覚な何とも言えず美味しい

試しに「甘海老のパスタ」を注文してみたが、バーとは思えないくらい美味しかった

バロン Bar ON

 京都の「カルバドール(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」の店主・高山さんに教えていただいた店。バブル時期にできたビルなの?と思わせる外観の建物の1階にある。この店はハイランドを中心としたモルトウィスキーが600種類、コニャックを中心としたブランデーが300種類、50〜60年もののジンなどが揃う蒸留酒専門のバーである。店内にはピアノのメロディーが静かに流れ、なかなかの雰囲気である。開店して今年でおよそ20年を迎えるらしいが、未だに食べログで点数が付かないほど、知る人ぞ知るマニアックな店なのである。
 この店のウィスキーの凄いところは、ほとんどが加水調整されていないシングルモルトであるということ。さらに、ウィスキーにせよ、ブランデーにせよ、同じ銘柄の異なるヴィンテージを数種類以上取り揃えていること。しかもオールドヴィンテージであるため、かつての酒税法に則って、懐かしい「特級酒」のマークが張られているものが多い。時代と共にこの「特級酒」のラベルのデザインが微妙に異なっており、マスターの説明を聞きながら眺めるのもいい。また、瓶の横には値段の書かれたラベルが張られており、数字×100円の明朗会計なのである(40なら4000円ということ)。この店で最も古いブランデーは1818年もので、特に「A. E. DOR」のブランデーの品揃えは圧巻である。また、「Old Parr」はかつての宰相・吉田茂が愛したことでも知られるが、その頃のヴィンテージは確かにトロ〜リと甘く美味しい。銀座でオールドヴィンテージの蒸留酒と言えば、静岡市に本店がある 「ブルーラベル」 が有名であるが、「ブルーラベル」と比べてみてもこの店の方がコスパはいい。また、この店のワンショットは他店より多めなのでハーフサイズにしてもらい、チェイサーと共にストレートで色々と頂くのがお勧めである。
 この店は、マスターの趣味の店と言いきっても良いくらいの品揃えである。それゆえ、カウンター席の後には棚に入りきらないお酒が置かれているが、これでは折角の雰囲気が台無しである。これで荷物が置かれていなければ、3つ星店にしても良いくらい素晴らしい店だ。ちなみに、この店は店主が1人だけでやっているため、大人数には対応出来ない。しかしながら、マスターのうんちくを聞きながら旨い蒸留酒で一杯やるのは乙なもの。(2014年4月追加)

中央区銀座7-7-6 銀座アスタープラザビル1階  
電話番号:03-5568-0502
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時〜24時(およその目安)
予算:シングルモルト1000円〜(オールドヴィンテージの中心はワンショット4000円前後)
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て直進し、2つめの「フェラガモ」ある交差点を右折。右側に「交詢ビルディング」を見ながらの2つめの交差点を左折するとすぐ左側。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:交詢ビルディング
お勧めポイント:オールドヴィンテージのモルトウィスキーが飲めるマニアックな店

maru 2F(マル2階)

 八丁堀を歩いていた時に“今空いていますよ”と声を掛けられたことがきっかけで、入ってみた店。1階がワインショップと立ち飲みバー、2階がスペインバル、3階がフレンチビストロと、それぞれの階のコンセプトが異なっているのが面白い。今回は2階にあるスペインバルを訪問。店内は中央に炭火焼きのオープンキッチンがあり、それを取り囲むように席が配置されている。店内は多くの客でごった返しており、隣の人の声が聞きづらいほど騒々しい。また、価格設定の安めのバルであるため、席の間隔は狭くキツキツである。
 この店はワインが安い上に、ニューワールド主体のセレクトがいい。壁際の棚には価格と説明が表示されたワインが並べられており、客は価格を見ながらワインを選ぶことができる。値段は市場価格に近く、ワインバーとしてはかなりお得と言えよう。加えて、この店は何を食べても美味しい。つまり、シェフの味付けのセンスが良いのである。
 フードメニューを見てみると、前菜、生ハム、野菜料理、ワインに合う料理、炭火焼き、魚介料理、パエリア、パスタ、デザートと、その種類の多さに驚く。今回食べた中で特に美味しかったのは「鶏の白レバームース」と「仙台味噌漬け・厚切り牛タンの炭火焼き」。「鶏の白レバームース」はほんのりと甘くとても滑らかで、鶏レバーの獣臭さを全く感じない素晴らしい出来。しかも値段は380円と破格の安さなのである。また、「仙台味噌漬け・厚切り牛タンの炭火焼き」に至っては、驚いたことに芯タンの部分を使っており、味噌による牛タンの熟成感も素晴らしい上に価格も900円というから、絶対に食べていただきたい。さらに、「高知産天然カツオのカルパッチョ」や「さっぱりトマトサラダ」もシンプルながらサッパリとしていて美味しかった。(2014年4月追加)

中央区八丁堀3-22-10 2階  
電話番号:03-3552-4477
定休日:第2、4土曜、日曜・祝日
営業時間:17時〜22時(第1、3土曜16時〜22時)
予算:鶏の白レバームース380円、仙台味噌漬け・厚切り牛タンの炭火焼き900円
アクセス:
最寄りのランドマーク:
お勧めポイント:食べ物も美味しくワインも格安なスペインバル 
アクセス:東京メトロ日比谷線・八丁堀駅A1出口を出て信号を渡るとすぐ右側の店(通りの斜め左側には「ホテル法華イン八丁堀」がある)。八丁堀駅から徒歩1分。 
ランドマーク:八丁堀駅A1出口、ホテル法華イン八丁堀

ワインショップ

1階の立ち飲みバー

2階、3階への入り口

鶏の白レバームース

高知産天然カツオのカルパッチョ

さっぱりトマトサラダ

仙台味噌漬け・厚切り牛タンの炭火焼き

地鶏と魚介のパエリア

十番右京

 業界人が多く来店することで知られる人気居酒屋。前の店舗は1階にあり、縦に細長い建物だったが、現在の建物はビルの地下にある。地下への階段を下りると、奥にカウンター席が見え、手前の壁側にもカウンター席と、さらにテーブル席がある。店内は天井が高く、地下とは思えない快適な空間である。
 この店の特筆すべき点は、とにかく酒の種類が豊富なこと。特に、日本酒や焼酎の品揃えはかなりのもので、評価したほとんどの点はこの酒にある。なので、今回も居酒屋ではなくダイニングバーとして掲載させていただいた。例えば、日本のクラフトジンやクラフトラムなどがあるだけでなく、「十四代」や「而今」などといったプレミアムな日本酒も豊富である。酒の価格設定はやや高めであるが、麻布十番という立地を考えれば妥当なところであろう。
 食べ物は基本的に酒のアテが中心なので、一皿毎の量は少ない。また、この店のメニュー何故かトリュフやフォアグラ、キャビアなどといったバブリー食材を使ったメニューが多いのも特徴。グルメ上級者には何だこれ?と思わせるものもあるが、グルメ初心者を連れて行くとそれなりに喜ばれる。例えば、名物の「トリュフたまごかけご飯」はテーブルサービスで、店員がトリュフオイルと塩の入った玉子の黄身をかけ、更にトリュフをスライスしてくれる。パフォーマンスのインパクト大だが、正直言ってそのままの玉子かけ御飯の方が美味しいと思う。もしかすると、塩でなく醤油をもらい、ちょっと垂らして食べた方がよりトリュフにマッチするのではないだろうか。これに対し、同じパターンで作られた「本マグロのトリュフのせカルパッチョ」は、意外にマグロにマッチしていて美味しい。  
 ちなみに、店員のテキパキとした対応も良く、ラストオーダーが遅いので、とても使い勝手が良い店だ。ちなみに、人気店なので予約してから行かなければ入れないこともあるので、必ず予約してから出かけよう。また、下記ホームページからも予約が可能である。(2020年1月追加)
https://jubanukyo.localinfo.jp

港区麻布十番2-8-8 ミレニアムタワー地下1階
電話番号:03-6804-6646
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:【月曜〜木曜】17時~翌1時、【金曜、土曜、祝日前日】17時〜翌2時、【日曜】17時〜22時半
予算:本マグロのトリュフのせカルパッチョ1600円、トリュフ卵かけごはん1950円
アクセス:アクセス:東京メトロ(南北線)、都営地下鉄(大江戸線)麻布十番駅の4番出口を出て、「Osolo Coffee」の左横の坂を上る。上がっていくと道が2つに分かれ、中央に公園(きみちゃん像と樹木)のある通りに出る。その先に続く大黒坂入口の右角にあるビル。東京メトロ麻布十番駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:きみちゃん像、大黒坂
お勧めポイント:日本酒や焼酎、国産ジンやラムまで揃う人気居酒屋

この角のビルです 1階に東京ラスクが入っています 横が入口 地下への階段を下りると・・・ 奥にカウンター席があり、手前の壁側にカウンター席、さらにテーブル席がある。店内は天井が高く、地下とは思えない快適な空間 以下、ドリンクメニュー 以下、フードメニュー 突き出しは「トリュフのスープ」。素直に美味しいと思える味 而今のにごり生・特別純米は、優しいタッチの洗練された絶妙なバランスで、お勧め! 「トリュフ入りポテトサラダ」は、トリュフが必要かどうか疑問だ。むしろ、ポテトがごろっとしていてタマネギが入り、もう少し塩味が明確であれば完成度が高まるのだが 「エビとアボガドのサラダ 土佐酢ジュレがけ」は、海老の素材はいいが、ポン酢ジュレの柚子風味と酸味が強く、調和が取れていない 「鮮魚の胡麻薬味和え(大分のりゅうきゅう」)は、白身の漬けに卵黄とミョウガ、シソなどが入っていたが、味はイマイチ「沖縄の炙り軟骨そーキー(ハーフサイズ)」は、一度煮たスペアリブを炙って出される。コラーゲンたっぷりなので、紅生姜と一緒に食べると美味しい。お勧めまず、卵かけご飯がスタンバイトリュフをスライサーで擦ります完成

清風明月

 カウンター3席とテーブル席が3つだけの小さなワインバー。ワインのほとんどはフランスワインで、ブルゴーニュからボルドー、ローヌに至るまで手頃で飲み頃なワインが揃っている(但し、ボルドーは若いものしかない)。ワインと共にフレンチも頂けるが、食事のラストオーダーは23時半まで。これ以降の時間帯はごく簡単なつまみしかない。この店の客は喫煙率が高いのが欠点。

中央区銀座1-4-8 ビックウェストビル5号館3階   
電話: 03-5524-2327 
定休日:日曜・祝日 
営業時間:月曜~金曜:18時~翌1時、土曜:18時~23時 
予算:チャージ無し(但しサービス料10%) 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折し、「和光・並木館」、「SUBWAY」 
「東京電力銀座支社」、「MIKIMOTO Ginza 2」、「銀座ベルビア館」を過ぎ、次の信号を渡った左角の建物。東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:東京電力銀座支社、MIKIMOTO Ginza 2ビル、銀座ベルビア館
お勧めポイント:フランス中心のお手頃ワインが揃う優良ワインバー

銀座 テンダー TENDER

 人気漫画「バーテンダー」を読んだ方なら、ミスターパーフェクトと呼ばれる葛原が、実際に働いているモデルとなる店が存在するのだろうか?と興味をもって読まれた方も多いだろう。銀座グルメバイブルの取材で、実際に銀座の有名バーを回ってみて、僕が葛原の店のイメージに最も近いと思ったのがこの店である。
 まず店に入ると、店内には店員たちの凛とした空気が漂っている。思わず凄いなあ!と感じさせる雰囲気があるのだ。この店には、カウンターの他にボックス席があるが、この店に来たなら是非カウンターに座ってみて欲しい。カウンターに取り付けられたアームレストとレッグレストの位置が実によく出来ていて、とても座り心地が良いのだ。店主の上田さんは、銀座のフランス料理店「ロオジエ(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」のサロンで長年働いていた方だが、カクテルを作るときの店員との阿吽の呼吸と言おうか、そのキビキビとしたパフォーマンスは一見の価値がある。ちなみに、この店のカクテルはどれも秀逸だが、とくに「ギムレッ ト」と「マティーニ」がいい。

中央区銀座6-5-15 銀座能楽堂ビル5階   
電話:03-3571-8343
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時~翌0時半
予算:チャージ1600円、ギムレット1600円、サービス料10%
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅から「Ginza Sony Park」や「不二家」、「東急プラザ銀座」のある数寄屋橋交差点へ向かう。数寄屋橋交差点から外堀通りをJR新橋駅方面に進み、1つ目の交差点を過ぎた左側にある。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、外堀通り
お勧めポイント:漫画「バーテンダー」の葛原のモデルと思われるバー

リトル スミス

 エレベーターで地下へ下りると、そこには看板も何も書かれていない木の扉が。扉を開けて店内に入ると、木製のカウンターテーブルが同心円状に配置され、高いトンネルのような天井が独特の雰囲気を醸し出している。顔こそ見えないが、お互いが向き合うように配置されているため、混み合ってくると、話し声が天井に反響して音楽がよく聞こえなくなるほど。なので、静かに銀座で飲むなら「テンダー」、わいわい仲間と飲むならこの店がお勧めである。
 席に着くと、コンソメスープと野菜スティックがお通しとして出される。同店のバーテンダーは、日本代表として国際大会に出場するくらいレベルが高く、「ギムレット」などのスタンダードカクテルはもちろん、季節のフルーツを使ったフルーツカクテルなども美味しい。とくに、「マティーニ」はトロッとした口当たりが絶妙だ。フルーツカクテルは、アルコール度の高いショートカクテルのだけでなく、シャンパンで割ったロングカクテルやフローズンカクテルなども作ってくれるので、気軽に相談してほしい。フードメニューを見てみると、パスタやピザといったフード類も意外に充実している。

中央区銀座6-4-12 KNビル地下2階   
電話:03-5568-1993
定休日:日曜・祝日
営業時間:月曜~金曜:18時~翌3時、土曜:18時~23時
予算:チャージ1500円、ギムレット1300円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B6、B7番出口を出て左へ、もしくはC2番出口を出て右へ。「モザイク阪急銀座」、「Ginza Sony Park」のある数寄屋橋交差点の外堀通りをJR新橋駅方面に進む。次の信号を過ぎてすぐ右にある「西銀座駐車場」を過ぎ、次の「西銀座ドラッグ」信号を右折。すぐ右に小路があるので、その角のビル。東京メトロ銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:東急プラザ銀座、Ginza Sony Park
お勧めポイント:高い天井が独特の雰囲気を醸し出す実力派のバー

煙事

 ガージェリー・スタウトは、国産のプレミアム黒生ビールで、新潟のエチゴビールに委託して作られている。しかしながら、実際に新潟では飲むことができず、主に関東で飲むことができる。しかもこのビールは酒店で販売しておらず、限られた飲食店でしか飲めないのだ。ガージェリー・スタウトは、独特の専用グラスに注がれて出され、泡はギネス・スタウトのようにシルキーで細かく、フルーティな香りと苦みのバランスは、こちらの方が傑出している。なので、僕は銀座でこのビールが飲みたくなったら、この店か銀座コアビル並びにある「レストラン泥武士・銀座店(03-5537-3970)」へ行くようにしている。この店は前店から移転後、オープンキッチンとなり、食事メニューが充実した。多くの常連は、お腹の空き具合を伝え、食べ物はお任せにしている。また、店名にもなっている燻製物は、牡蠣やベーコンなどが美味しい。僕のお勧めは肉料理で、特に、焼き肉店の事件以降自粛されている生肉の「タルタルステーキ」は、塩コショウと玉葱というシンプルな組み合わせが美味しい!チャージは1000円と、それほど高くはないが、フードメニューがなく価格を明示していない点や、食事メニューの価格が高めなことがマイナス点だ。なお、赤坂に「燻(03-5570-4117)」、六本木に「風の仕業(03-3408-0903)」という姉妹店があり、こちらも食べ物が充実していて、隠れ家のような感じでいい。

中央区銀座8-7-7 JUNOビル1階   
電話:03-5537-5300
定休日:日曜
営業時間:月曜~金曜:18時~翌2時半、土曜・祝日:18時~24時(ランチ営業あり)
予算:チャージ1000円、ガージェリー・スタウト1100円
アクセス:①JR新橋駅銀座口を出て、カラオケBIG ECHOの側に渡る。LABIヤマダの前を過ぎ、高速の下をくぐり、リクルートビルの交差点を右折。茶色の「トイパーク博品館」手前の角を左折。ちょっと進むと左に「はこだて鮨金総本店」がみえるのでその並びのビル。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「フェラガモ」、「とらや」の前を通り、赤褐色の建物「資生堂ビル」の交差点を右折して、すぐに次の交差点を左折。ちょっと進むと右に「久兵衛本店」がみえるのでその並びのビル。JR新橋駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:資生堂ビル、トイパーク博品館(玩具店) 
お勧めポイント:値段は高いが、ガージェリーが飲めて食べ物も旨いバー

ワイ・エンド・エム バー キスリング
Y & M Bar KISLING

 店名の「Y&M Bar KISLING」とは、この店を立ち上げたバーテンダー吉田さんと毛利さん、そして店内に飾られているアーティスト・キスリングの3人の名前を冠したもの。毛利さんは、他に人気の「モーリバー」をやっているが、「モーリバー」は若者向けといった感じで、「Y&M Bar KISLING」の方が落ち着いた感じでいい。毛利さんは週3回くらいこの店に出ているようだ。土曜日の音楽は若者向けのラップなどがかかっていることもあるが、普段は落ち着いたジャズが流れている。

中央区銀座7-5-4 ラヴィアーレ銀座ビル7階   
電話:03-3573-2071
定休日:日曜・祝日
営業時間:月曜~金曜:18時~翌3時、土曜:18時~23時
予算:チャージ1500円、ギムレット1500円
アクセス:①東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅の銀座口を出て、カラオケBIG ECHOの側に渡る。右に進み、ファミリーマートの角を左折する。「銀座グランドホテル」を過ぎ、並木通りを進むと、左側に建て直し予定の「資生堂本社ビル」が見える。それを過ぎ、右角に「ルイ・ヴィトン」が見える手前の左のビル。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A1番出口を出て、3つめの角「マツモトキヨシ」を左折。「カルティエ」、「MARUGEN31」を過ぎて次の信号を渡り、「ルイ・ヴィトン」の右斜め向かいのビル。JR新橋駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:銀座グランドホテル、資生堂本社ビル、ルイ・ヴィトン
お勧めポイント:銀座らしい雰囲気の良質なオーセンティックバー

クリッパー CLIPPER

 銀座界隈で、禁煙のバーはないのか?と捜していたところ、東銀座にこの店を発見。
 店舗は地下にあるため、階段を下りてドアを開けると、縦にL字型のカウンター席がある。カウンターの中には店員が2名。カクテルはどれも高水準であるが、どうせなら、いつものスタンダードカクテルよりも、季節のフルーツを使ったフルーツカクテルか、250種類ある蒸留酒をロックで楽しみたい。チャージはないの?と思うくらい、銀座にしては良心的な価格であった。

中央区銀座2-12-10 藤ビル地下1階   
電話:03-6226-4251
定休日:日曜・祝日
営業時間:月曜~金曜:18時~翌2時、土曜:17時~24時
予算:予算:チャージ10%、ギムレット1000円 
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A6番出口を出て、反対側の築地方面へ向かう。広い昭和通りの信号を渡り、歌舞伎座の横の昭和通り側角を左へ進む。吉野屋側に信号を渡り、「ドトール」、「ファミリーマート」を過ぎて「ビックヴィジョン」の角を右折する。「函館らーめん船見坂」を過ぎた角を左折すると、すぐ左のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩8分
最寄りのランドマーク:歌舞伎座
お勧めポイント:銀座にしてはリーズナブルな価格の禁煙のバー

BAR オーパ銀座

 店内は活気があり、狭くザワザワと騒々しい店だが、とても居心地の良い店である。カウンター席の背後には、2人かけのテーブル席と、奥には4~5人くらい座れそうなテーブル席がある。バーテンダーは3人おり、どの方もシェイカーを振れるようだ。この店のお勧めであるフルーツカクテルは、銀座では中の上くらいのレベル。定番のギムレットは甘めなので、ジントニックかジンライムの方が良いかも。チャージも含めて、銀座にありながら安めの価格設定のせいか、とても人気がある。

中央区銀座1-4-8 光明ビル 地下1階   
電話:03-3535-0208
定休日:日曜・祝日
営業時間:月曜~金曜:18時~翌3時、土曜:18時~24時
予算:ジントニック1050円、季節のフルーツカクテル1500円~、チャージ500円、
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)・銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折し、並木通りを進む。「無印良品 銀座」、「銀座ロフトLoFt」を過ぎ、信号を渡ったらすぐ左角のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩8分
最寄りのランドマーク:GAP、並木通り、無印良品 銀座、銀座ロフトLoFt
お勧めポイント:価格が安めの本格的オーセンティックバー

サロン・ド・シャンパーニュ・ヴィオニス

 この店のオーナーは、2002年全日本最優秀ソムリエに選ばれた阿部 誠さん。ワイン業界で彼を知る人は多いが、僕は同じ北海道出身ということで、とても親近感を感じる。バーなので、レストランのような凝った食事というわけにはいかないが、デザートに至るまで一通りの料理が揃っており、シャンパンとのマリアージュを楽しんで頂きたいという阿部さんのこだわりが感じられる。ちなみに、日替わりのグラスシャンパンは数種類あり、軽いつまみと3種類を飲み比べできる「シャンパーニュ デギュスタージュ」というコースもある。せっかくのシャンパンバーなので、締めには、アンリ・ジローの食後酒「ラタフィア・ド・シャンパーニュ」を頂きたい。銀座のシャンパンバーを意識しているのか、市場価格の3倍くらいはする100万円超のクリュッグ「クロ・ダンボネ」というマニアックなものまで置いている。

中央区銀座8-8-18 銀座8818ビル3階   
電話:03-5537-0700
定休日:日曜、祝日
営業時間:月曜~金曜:18時~翌1時、土曜:18時~22時半
予算:シャンパーニュ デギュスタージュ5040円、チャージ1050円
アクセス:①JR新橋駅銀座口を出て、カラオケBIG ECHOの側に渡る。LABIヤマダの前を過ぎ、高速の下をくぐり、リクルートビルの交差点を右折。茶色の「トイパーク博品館」手前の角を左折。ちょっと進むと左に「久兵衛本店」がみえるのでその向かいのビル。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「フェラガモ」、「とらや」の前を通り、赤褐色の建物「資生堂ビル」の交差点を右折して、すぐに次の交差点を左折。ちょっと進むと右に「久兵衛本店」がみえるのでその向かいのビル。JR新橋駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:トイパーク博品館(玩具店),資生堂ビル
お勧めポイント:銀座唯一のシャンパンバー

ロック・フィッシュ

 女優・小雪さんのCMで再ブレイクしたハイボール。ここは、一部のマニアの間で「ハイボールの聖地」と称されているハイボール専門店。狭い店内に入ると、カウンター内には店主と店員の二人。そして、バックバーには時代によって変化を遂げてきたサントリーの角瓶が目につく。この店は基本的に立ち飲みだが、テーブル席もいくつか用意されている。ハイボールを注文すると、冷凍保存された復刻版サントリー角(43度)をウィルキンソンの炭酸で割り、レモンピールでさっと香り付けして出される。ハイボールには氷はなく、ベストな濃度で楽しんでもらいたいという店主のこだわりが感じられる。つまみの基本は、テーブル上の無料の落花生とスナックで、こちらはセルフサービス。もちろん、名物・竹中缶詰の「オイルサーディン」や「ハムカツ」などのいろいろな有料つまみもあるが、つまみ類はそれほど期待しないでほしい。それにしても、銀座にありながら午後3時から開いていて、ハイボールがすこぶる旨い素晴らしいB級バーである。午後5時前に行ったが、カウンターはほぼ満員で、半分はサラリーマン、半分は自営業風の客だった。店主は大阪の有名店「北新地サンボア」で修行したらしく、この店のすぐ近くに東京店「銀座サンボア(03-5568-6155こちらはカクテルの他、ビーフカツやなどの食べ物もある)」あるので、興味のある方は両方をハシゴしてみてはどうだろう。

中央区銀座7-2-14 第26ポールスタービル2階   
電話:03-5537-6900
定休日:無休
予算:ハイボール800円(立ち飲み700円)、チャージなし
営業時間:15時~23時(日曜日は20時閉店)
アクセス:①東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅銀座口を出て、カラオケBIG ECHO向かい「天久利」、「まぐろ市場」側に渡る。高速の下をくぐり、静岡新聞ビルのY字路を左へ進む。しばらく進むと「土風炉」、「美登利寿司」が左に見えるので、その右角のビル。新橋駅から徒歩5分。②東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「フェラガモ」、「とらや」の前を通り、赤褐色の建物「資生堂ビル」の交差点を右折してしばらく直進。信号を渡り、突き当たりの右角ビル。JR新橋駅から徒歩4分、東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩6分。
最寄りのランドマーク:静岡新聞ビル、資生堂ビル
お勧めポイント:ハイボール専門のバー

しぇりークラブ

 前出の「ロック・フィッシュ」と、この「しぇりークラブ」、両店に共通して言えるのは、酒は旨いが、つまみはそれほど期待しないでほしいということ。実はこの「しぇりークラブ」、シェリー酒の品揃え世界一としてギネスの認定を受けている。シェリー酒は基本的に、light~heavy、sweet~dryの程度によって12種に分類できるが、お勧めは熟成した辛口タイプのオロロソ(O)。ヴィンテージものを除き、多くのものはグラスで1杯945円と、とてもリーズナブル。中には樽出しとして、樽から直接注いでもらえるシェリーもあり、パフォーマンスとしても面白い。京都の石塀小路にも支店がある。

中央区銀座6-3-17 悠玄ビル2階、3階   
電話:03-3572-2527
定休日:日曜
営業時間:月曜~木曜17時半~~翌1時半、金曜17時半~~翌3時半、土曜17時~~11時半、
予算:チャージ525円、グラスシェリー酒945円、本日の樽シェリー735円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B6、B7番出口を出て左へ、もしくはC2番出口を出て右へ。「東急プラザ銀座」や「Ginza Sony Park」がある数寄屋橋交差点から外堀通りをJR新橋駅方面へ向かう。「東急プラザ銀座」の新橋側交差点を右折し、「東方見聞録」を過ぎ、「AUX BACCHANALES」角を左折するとすぐ左側。JR有楽町駅から徒歩4分、銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分
最寄りのランドマーク:東急プラザ銀座
お勧めポイント: シェリー酒の品揃え世界一のバール

Bar Tiare

 女性バーテンダーを含む若手3人でやっているオーセンティックバー。オーナーバーテンダーである水澤さんは、数々のコンテストで活躍したバーテンダー。とくに、フルーツを使ったカクテルが有名だが、僕はこの店では、「ギムレット」が一番美味しいと思う。チャージは700円、カクテル一杯が1,500円前後と、今回取材した実力派バーの中では、トップクラスのコストパフォーマンスであった。
 どのバーテンダーも客の対応がスマートで好印象。但し、この店のボックス席は、オーセンティックバーとしては多少違和感を感じる。カウンターだけに限定するなら“超お勧め!!”の評価のバーである。平日は混雑して騒々しいので、行くなら土曜日がお勧め。

港区赤坂4-2-2 赤坂鳳月堂ビル5階   
電話:03-3585-7300
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時~翌1時
予算:予算:チャージ500円、ギムレット1300円 
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線、銀座線)赤坂見附駅のエスカレーターを上り、ベルビー赤坂1階に出る。赤坂エクセル東急ホテルが見える広い外堀通りとは逆の右の裏通りに出て左へ。すぐに右に「富士そば」、「SUBWAY」が見えるので、その角を右折。突き当たりの一ツ木通り「幸楽苑」の隣のビル。東京メトロ赤坂見附駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:ベルビー赤坂、富士そば、幸楽苑
お勧めポイント:数々のコンテストで活躍する実力派バーテンダーの店

バー・ラ・ユロット Bar la Hulotte

 マスター1人、カウンター7席の正真正銘の隠れ家的バーである。店内に入ると、照明はかなり暗めで、チェロによるクラシックの調べが心地良い。店主・川瀬さんは未だ若いが、名店の「ラジオ」と「命乃水」で修行したという。フルーツカクテルはもちろん、定番のカクテルもすこぶる美味しい。夜に麻布十番駅から歩いて行くのは暗く寂しいので、六本木駅からカーナビ付きのタクシーを拾って行くのが良いかも。

港区元麻布3-12-34 大野ビル1階   
電話:03-3401-8839
定休日:日曜・祝日
営業時間:20時~翌2時半
予算:ギムレット1200円、チャージ1000円
アクセス:東京メトロ(南北線)、都営地下鉄(大江戸線)麻布十番駅の5a出口を出て左の六本木ヒルズ方向へ進む。途中、「ENEOS」、「docomo麻布十番店」を過ぎ、「港区麻布十番公共駐車場」を過ぎた鳥居坂下信号を左折。ベーカリー「St. Moritz」を過ぎ、「Max Game」と「REISE BOX」の交差点を右折。「DAILY STORE」を過ぎ、「Eye PARKING元麻布」を過ぎたらすぐ左側。東京メトロ麻布十番駅から徒歩8分。
最寄りのランドマーク:港区麻布十番公共駐車場、Eye PARKING元麻布

B Bar Roppongi

 

 グランドハイアットホテルのすぐ近くにあるバカラ世界初の直営バー。ボックス席の赤が印象的な店内は、六本木らしくラグジュアリーでとても素敵な空間。使用されるグラスも店内の内装ガラスも、全てクリスタルグラスで有名なバカラ社製のもの。しかも、“1人1人の客に合ったバカラグラスで提供する”というのがコンセプトらしい。カクテルの評価はギリギリ及第点であったが、この店は飲み物の美味しさよりも雰囲気を楽しむところ。しかし、この店はシガー可のようで、タバコが苦手な僕には正直きつかった。また、今回は取材できなかったが、帝国劇場隣の国際ビルに2号店「B bar Marunouchi(03-5223-8871)」もあるらしい。こちらは日曜・祝日は営業していない。

港区六本木6-12-1 六本木ヒルズ・けやき坂通りレジデンスA棟1階   
電話:03-5414-2907
定休日:無休
営業時間:月曜~土曜:16時~翌3時半、日曜・祝日:16時~23時半
予算:予算:チャージ1000円、ギムレット2800円
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅1A出口を、または地下通路を通って六本木ヒルズへ出て、最終的に「グランドハイアットホテル」の玄関に出る。ホテル玄関前の信号を渡った向かいの「ESCADA」、「TIFFANY & Co」が入っているビル奥。東京メトロ六本木駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:六本木ヒルズ
お勧めポイント:深夜まで営業しているラグジュアリーなバー

Dハートマン D-Heartman

 8店舗のバーを経営するハートマングループの店。店内のインテリアは重厚感があり、手前にカウンターが奥には2つの個室がある。カクテルは平均以上に美味しいし、ワインやウィスキーなどの蒸留酒も充実している。チーフの水田さんをはじめ、店員のトークも明るくて感じが良い。店内にはシガーも常備していて、愛煙家にとっては良い店だ。

中央区銀座6-5-17 銀座みゆき館4階   
電話:03-3573-6123
定休日:日曜・祝日 
営業時間:18時~翌3時(土曜日は12時まで)
予算:チャージ2000円(大きい個室は3000円)
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B6、B7番出口を出て左へ。「東急プラザ銀座」や「Ginza Sony Park」がある数寄屋橋交差点を左折して外堀通りを進み、 JR新橋駅方面へ向かう。次の信号を過ぎてすぐ左にあるCAFEと書かれた「銀座みゆき館」ビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分
最寄りのランドマーク:東急プラザ銀座、Ginza Sony Park
お勧めポイント:シガーも吸えるオーセンティックバー 

ツバキ TSUBAKI

 オーナーである椿さんのワインコレクションが味わえる西麻布の隠れ家的ワインバー。店内はバーというより骨董品店か古い喫茶店のような感じで、ランプの炎が暗いテーブルを妖しく照らし、まるで映画のワンシーンに迷い込んだような独特の雰囲気。日曜・祝日は1階のみでの営業だが、平日は2階もやっており、常連客は軽妙なトークの女性店員が担当する2階をよく利用するらしい。
 グラスワインは日によって異なるが、基本的にシャンパン2種、白1種、ブルゴーニュ1種、ボルドー1種、ソーテルヌ1種といったラインナップ。しかし、多くの客はボトルでワインを注文する。それもそのはず、年代順位に書かれたワインリストを見ると、古いヴィンテージワインの多さに息を呑む。恐らく、50代までの方ならバースデイワインが見つかるのではないかと思うほどである。ちなみに、この店はイタリアンとフレンチの両方が楽しめ、料理もとても美味しくお勧めである。もしも、「冷製・モンサンミッシェルムール貝のワイン蒸し」があったら、絶対に注文すべき。ちなみに、日曜・祝日の方が、客が少なくゆったりできていいかも。

港区西麻布4-11-9 木原ビル1階   
電話:03-5485-1410
定休日:無休
営業時間:19時~翌5時
予算:グラスワイン2000円~6000円、チャージなし、サービス料5%
アクセス:東京メトロ(日比谷線)、都営地下鉄(大江戸線)六本木駅1a出口を出て左へ進み、六本木ヒルズ前を過ぎ、「博多ラーメン・赤のれん」を過ぎる。西麻布交差点信号を「ホブソンズ」側に渡り、次の角を左折して進むと、右側に大きい住宅のような「繁成寺」があり、その数軒隣の階段が見える白いビル(竹の外観のBAMBOO手前)。東京メトロ六本木駅から徒歩10分。東京メトロ(日比谷線)広尾駅2番出口を出て外苑西通りを左へ進む。「広尾学園」を過ぎ、「アパホテル西麻布」の次の信号を左折すると角に「キャーヴドひらまつ」が見える。その角を右折して進むと左側に竹の外観のBAMBOOが見えるのでその隣り。東京メトロ広尾駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:六本木ヒルズ、西麻布交差点、アパホテル西麻布
お勧めポイント:ブルゴーニュワインの品揃えが圧巻のワインバー