7.ハラールレストラン

アーンドラ・ダイニング銀座Andhra Dining GINZA

 インドのアーンドラ・プラディッシュ州の料理の看板を掲げる「アーンドラキッチン」の2号店。古いビルの2階への階段を上がって店内に入ると、外観から想像していたよりもずっと広い大箱店である。実はこの店、以前オープン時に一度取材している が、その時は残念ながら掲載に至らなかった店だ。今回再取材となった理由は、この店の料理が、タンドリーチキン以外はハラル認証を受けているからである。
 今回はランチタイムの訪問であったが、ランチタイムにはアラカルト料理は注文が出来ない。また、この店の名物は、32種類の香辛料が入った「ラムビリヤニ」。これは土日限定であるが、事前に予約すれば土日以外でも食べることができるという。今回はランチメニューの中から「タンドゥーリ・セット」を注文。
 「チーズクルチャ」はチーズが少なめで、しかもチーズが偏った入り方をしていた。コンガリふっくらとしておらず、まるで塩味のナンのよう。タンドール料理の「ガーリックチキン」は、シンプルな塩味。酸味のあるミントソースと絶妙な相性をみせる。「タンドリーチキン」は普通に美味しい。こちらもミントソースにつけて食べると、さらに美味しくなる。「シークカバブ」は、肉の挽き方が細やかでジューシーさに欠けるが、とてもスパイシー。もちろん、ミントソースにつけると、これもまたマイルドになっていい。この店のミントソースは、まさに魔法のソースである。「キャベツとニンジンのサラダ」は、ケンタッキーフライドチキンのコールスローに近い味。カレーは、この日の日替わりの「マトンとカリフラワーカレー」。マトンは柔らかく、ホールスパイス香りと味に複雑さがある。バスマティライスは香りが良く美味しい。ランチのバスマティライス、ナン、サンバル、ラッサムは、お代わりできるのが嬉しい。(2020年2月追加)

中央区銀座1-8-2 銀座プルミエビル2階  
電話番号:03-3567-4005
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【月曜〜金曜】11時15分〜14時半、17時〜22時、【土日・祝日】11時半〜14時半、17時〜21時
予算:「タンドゥーリ・セット」1490円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、銀座中央通りを京橋方向へ進む。「松屋銀座」、「銀座 伊藤屋」、「メルサ銀座二丁目店」、「キラリトギンザ」を過ぎた交差点(高速の手前の交差点)を右折した右側にあるビル。銀座駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:メルサ銀座二丁目店、キラリトギンザ
お勧めポイント:32種類が入った「ラムビリヤニ」が自慢の南インド料理店

銀座1丁目にあるこのビルです 入口にはいろいろなメニューが 本日のカレー ランチメニュー ミシュランガイド東京のビブグルマンでも紹介 マサラドーサの説明 プレーンドーサの説明 古いビルの2階への階段を上がって店内に入ると・・・ 外観から想像していたよりもずっと広い大箱店 「タンドゥーリセット」 「チーズクルチャ」 チーズが少ない上に、偏った入り方をしている。コンガリふっくらしておらず、塩味のナンのよう カレーは、この日の日替わりの「マトンとカリフラワー」。マトンは柔らかく、ホールスパイス香りとの複雑さがある。お勧め! 白い「ガーリックチキン」は、シンプルな塩味。酸味のあるミントソースと絶妙な相性を示す。棒状の「シーク カバブ」は、肉の挽き方が細やかでジューシーさには欠けるが、スパイシーで美味しい。「タンドリーチキン」は、普通に美味しい。魔法のミントソースに付けると、さらに美味しいバスマティライスは香り良く美味しい。ランチのライス、ナン、サンバル、ラッサムは、お代わりできる

カーン・ケバブ・ビリヤニ KHAN KEBAB BIRYANI

 博品館ビルの6階にあるハラル対応の南インド料理専門店。日本にあるハラルフードレストランは、往々にして美味しいとは言えず、これまでグルメバイブルに掲載できた店はほとんどなかった。八重洲にある「ダバ・インディア(→ 銀座グルメバイブル・カレーの頁を参照)」も、同じ南インド料理の3つ星店であるが、ハラルフード対応はディナータイムのみなので、ハラルフードレストランの頁に入れても良いかどうかは微妙なところだ。
 エレベーターで6階に上がると、すぐ正面に入口がある。入口横には日本語、英語、中国語で書かれた料理の看板が見える。確かに、店内にはインド人や白人の他、中国人らしき人たちもいる。入口から想像したよりもずっと店内は広く、満員となることがないのでは?と思えるほど。広めのテーブル席もあるが、通常は小さな2人用のテーブルなので、接待には向かない店である。
 この日は一人飯ではなく新明先生と一緒だったので、まずは生ビール(プレミアムモルツ)とアテの「マサラカーシュナッツ」を注文。「マサラカーシュナッツ」は、揚げたカーシュナッツにマイルドなスパイスを絡めたもので、辛くはない。さらに、サービスの「南インドスープ」が出てきた。唐辛子入りのかなり酸味の強いスープである。パクチーや生姜、ニンニクなどが香り、味に深みがある。サラサラとしていて、まるでインド風味噌汁といった感じだ。
 メニューを見てみると、ランチのセットメニューの他、目移りするほど豊富なアラカルトメニューがある。3種類ある「ドーサ(インド風クレープ)」のどれかを注文しようかと思ったが、30〜40分くらいはかかると言われて断念。この店の一番人気はビリヤニで、とくに「ラム ビリヤニ」がお勧め。ラムは骨付きで肉の部分は少ないが、軟らかくスパイシー。ビリヤニにはスターアニスなど様々な香辛料が入っており、食べ進めていくうちに、複雑な香りに加えて徐々にジンワリとした辛さが広がる。僕のお勧めカレーは、この店の名物「フィッシュヘッドカレー」と、シェフの創作カレーである「南インドチャティナド チキンカレー」、さらに、多彩なスパイスとマイルドなバランスが絶妙な「チキンコリアンダー カレー」。
 ちなみに、この店の料理は全てテイクアウトできるので、お土産にも最適である。(2020年2月追加)

中央区銀座8丁目8−11 博品館6階  
電話番号:03-6280-6242
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時~15時、17時~22時半
予算:南インドチャティナド チキンカレー1469円、フィッシュヘッドカレー1627円、ラム ビリヤニ1892円
アクセス:JR新橋駅・銀座口を出て信号を斜め右側へ渡る。「カラオケBIG ECHO」、「ファミリーマート」、「つるつる饂飩」を過ぎ、「新橋 玉木屋」の角を左折すると高速道路が見えるのでその先。JR新橋駅・銀座口から徒歩7分
最寄りのランドマーク:銀座中央通り、銀座8丁目交差点
お勧めポイント:ホールスパイスの効いたインパクトがある南インド料理が味わえる

エレベーターで6階に上がると、すぐ正面に入口がある 入口横には日本語、英語、中国語で書かれた料理の看板が見える。確かに、店内にはインド人や白人の他、中国人らしき人たちもいる 店内は入口から想像したよりもずっと広く、満員となることがないのではと思えるほど。広めのテーブル席もあるが、基本は小さな2人用のテーブルなので、接待には向かない店だ この日は一人飯ではなく新明先生と一緒だったので、まずは生ビール(プレミアムモルツ)とアテの「マサラカーシュナッツ」を注文 「マサラカーシュナッツ」は、揚げたカーシュナッツにマイルドなスパイスを絡めたもので、辛くはない さらに、サービスの「南インドスープ」が出てきた。唐辛子入りのかなり酸味の強いスープである。パクチーや生姜、ニンニクなどが香り、味に深みがある。サラサラとしていて、まるでインド風味噌汁といった感じだ土日・祝日のスペシャルランチメニュー1土日・祝日のスペシャルランチメニュー2 土日・祝日のスペシャルランチメニュー3土日・祝日のスペシャルランチメニュー4アラカルトのラムカレーメニューアラカルトの野菜カレーメニュー アラカルトのチキンカレーメニュー アラカルトのシーフードカレーメニュー ビリヤニとキーマカレーのメニュー タンドリー料理のメニュー ケバブと前菜メニュータンドリーロティとナンのメニュースペシャルコースメニュー 一番人気はビリヤニ。とくにこの「ラム ビリヤニ」がいい ラムは骨付きで肉で身の部分は少ないが、軟らかくスパイシーで美味しい。ビリヤニにはスターアニスなど様々な香辛料が入っているため、食べ進めていくうちに、更に複雑な香りと、徐々にジンワリとした辛さがやって来る。この店名物である「フィッシュヘッドカレー」。魚の頭は揚げられているため、表面がカリッと中がシットリとしている。トマトベースのカレーなので一見マイルドのようだが、徐々に中辛以上の辛さが押し寄せてくる。魚自体美味しく、よくもこのカレーを考え出したものだと感心この店のシェフの創作カレーである「南インド チャティナド チキンカレー」。ブラックペッパーやクミンと、最高レベルのホールスパイスが香る。マイルドでありながら、爽やかな酸味があり、食べ進めるにつれてスパイスの深みにはまってしまう傑作のカレーである

閉店 ダバ・インディア
(ディナータイムのみハラール対応可能)

 銀座から東京駅周辺にかけてのエリアには、何故か南インド料理店が多い。中でもお勧めなのはこの店である。実は、銀座グルメバイブルに掲載している「 グルガオ ン ( → 銀座グルメバイブル・カレーの頁を参照) 」 とこの店は、同じグループ店である。一部共通するメニューもあるが、基本的に「タバ・インディア」は南インド料理、グルガオンは北インド料理である。北インド料理の主食が小麦であるのに対し、南インド料理の主食は日本と同じ米なので、南インド料理の方が我々とって馴染みやすい。また、南インドのカレーは唐辛子を使ったものが多く、油っぽくなくサッパリとしてマイルド。カリッと焼かれたクレープ様の「ドーサ」やベジタリアン料理が多いのも特徴である。
 席に着いたら、まずは生ビールと「チーズクルチャ」を注文しよう。カリッと焼かれた生地の中にニンニク風味のチーズが入っており、まるでトロトロのインド風ピザのようで、ビールと良く合う。少人数客のためにハーフサイズの「チーズクルチャ」も用意されており、1人飯の方にも親切。また、「プレーンドーサ(かなり大きいのでハーフで十分)」や「ワダ(レンズ豆の一種・ウラットダールの揚げせんべい)」、「バトゥーラ (揚げパンのようなもの)」なども、ビールとの相性がいい。とくに、カレー風味の鶏挽肉が入った「キーマ・ドーサ」がお勧めである。
 カレーのお勧めは、トマトの酸味が絶妙な「タミル地方の魚カレー」と「なすとオクラのタマリンドカレー」など。なお、カレーには、パラリとした食感と独特の香りがする「バスマティライス」が良く合う。ランチメニューは「本日のカレー(3種から選ぶ)」、「土日祝のミールス(ライスはバスマティライス)」、「ランチミールス(平日限定、ライスは日本米)」、「ドーサランチ(サンバル付き)」の4種で、中でも「土日祝のミールス」が1番のお勧め。ちなみに、ランチタイムにはアラカルトメニューを注文できないだけでなく、平日はライスも日本米しかないなので、この店の醍醐味を味わいたければ、ディナータイムに行くことをお勧めしたい。また、平日のランチタイムの支払いは現金のみなので、ご注意を。なお、この店のディナータイムは、ハラル対応も可能である。(2013年4月更新)

中央区八重洲2-7-9 相模ビル1階   
電話:03-3272-7160
定休日:無休
営業時間:月曜~金曜:11時15分~14時半、17時~22時、土日・祝日:12時~14時半、17時~21時 (ディナータイムのみハラール対応)
予算:チーズクルチャ(ハーフ)420円、プレーンドーサ(ハーフ)680円、キーマ ドーサ(ハーフ)780円、タミル地方の魚カレー1370円、なすとオクラのタマリンドカレー1370円
アクセス:東京メトロ(銀座線)京橋駅5番出口を出て、「シェ・イノ」、「100%Chocolate Cafe.」が入っている明治製菓本社ビルの角を右折するとすぐ。東京メトロ京橋駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:明治製菓本社ビル
お勧めポイント:日本では比較的珍しい本格的な南インド料理