6.カレー、インド料理、エスニック料理

アーンドラ・ダイニング銀座Andhra Dining GINZA

 インドのアーンドラ・プラディッシュ州の料理の看板を掲げる「アーンドラキッチン」の2号店。古いビルの2階への階段を上がって店内に入ると、外観から想像していたよりもずっと広い大箱店である。実はこの店、以前オープン時に一度取材している が、その時は残念ながら掲載に至らなかった店だ。今回再取材となった理由は、この店の料理が、タンドリーチキン以外はハラル認証を受けているからである。
 今回はランチタイムの訪問であったが、ランチタイムにはアラカルト料理は注文が出来ない。また、この店の名物は、32種類の香辛料が入った「ラムビリヤニ」。これは土日限定であるが、事前に予約すれば土日以外でも食べることができるという。今回はランチメニューの中から「タンドゥーリ・セット」を注文。
 「チーズクルチャ」はチーズが少なめで、しかもチーズが偏った入り方をしていた。コンガリふっくらとしておらず、まるで塩味のナンのよう。タンドール料理の「ガーリックチキン」は、シンプルな塩味。酸味のあるミントソースと絶妙な相性をみせる。「タンドリーチキン」は普通に美味しい。こちらもミントソースにつけて食べると、さらに美味しくなる。「シークカバブ」は、肉の挽き方が細やかでジューシーさに欠けるが、とてもスパイシー。もちろん、ミントソースにつけると、これもまたマイルドになっていい。この店のミントソースは、まさに魔法のソースである。「キャベツとニンジンのサラダ」は、ケンタッキーフライドチキンのコールスローに近い味。カレーは、この日の日替わりの「マトンとカリフラワーカレー」。マトンは柔らかく、ホールスパイス香りと味に複雑さがある。バスマティライスは香りが良く美味しい。ランチのバスマティライス、ナン、サンバル、ラッサムは、お代わりできるのが嬉しい。(2020年2月追加)

中央区銀座1-8-2 銀座プルミエビル2階  
電話番号:03-3567-4005
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【月曜〜金曜】11時15分〜14時半、17時〜22時、【土日・祝日】11時半〜14時半、17時〜21時
予算:「タンドゥーリ・セット」1490円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、銀座中央通りを京橋方向へ進む。「松屋銀座」、「銀座 伊藤屋」、「メルサ銀座二丁目店」、「キラリトギンザ」を過ぎた交差点(高速の手前の交差点)を右折した右側にあるビル。銀座駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:メルサ銀座二丁目店、キラリトギンザ
お勧めポイント:32種類が入った「ラムビリヤニ」が自慢の南インド料理店

銀座1丁目にあるこのビルです 入口にはいろいろなメニューが 本日のカレー ランチメニュー ミシュランガイド東京のビブグルマンでも紹介 マサラドーサの説明 プレーンドーサの説明 古いビルの2階への階段を上がって店内に入ると・・・ 外観から想像していたよりもずっと広い大箱店 「タンドゥーリセット」 「チーズクルチャ」 チーズが少ない上に、偏った入り方をしている。コンガリふっくらしておらず、塩味のナンのよう カレーは、この日の日替わりの「マトンとカリフラワー」。マトンは柔らかく、ホールスパイス香りとの複雑さがある。お勧め! 白い「ガーリックチキン」は、シンプルな塩味。酸味のあるミントソースと絶妙な相性を示す。棒状の「シーク カバブ」は、肉の挽き方が細やかでジューシーさには欠けるが、スパイシーで美味しい。「タンドリーチキン」は、普通に美味しい。魔法のミントソースに付けると、さらに美味しいバスマティライスは香り良く美味しい。ランチのライス、ナン、サンバル、ラッサムは、お代わりできる

カーン・ケバブ・ビリヤニ KHAN KEBAB BIRYANI

 博品館ビルの6階にあるハラル対応の南インド料理専門店。日本にあるハラルフードレストランは、往々にして美味しいとは言えず、これまでグルメバイブルに掲載できた店はほとんどなかった。八重洲にある「ダバ・インディア(→ 銀座グルメバイブル・カレーの頁を参照)」も、同じ南インド料理の3つ星店であるが、ハラルフード対応はディナータイムのみなので、ハラルフードレストランの頁に入れても良いかどうかは微妙なところだ。
 エレベーターで6階に上がると、すぐ正面に入口がある。入口横には日本語、英語、中国語で書かれた料理の看板が見える。確かに、店内にはインド人や白人の他、中国人らしき人たちもいる。入口から想像したよりもずっと店内は広く、満員となることがないのでは?と思えるほど。広めのテーブル席もあるが、通常は小さな2人用のテーブルなので、接待には向かない店である。
 この日は一人飯ではなく新明先生と一緒だったので、まずは生ビール(プレミアムモルツ)とアテの「マサラカーシュナッツ」を注文。「マサラカーシュナッツ」は、揚げたカーシュナッツにマイルドなスパイスを絡めたもので、辛くはない。さらに、サービスの「南インドスープ」が出てきた。唐辛子入りのかなり酸味の強いスープである。パクチーや生姜、ニンニクなどが香り、味に深みがある。サラサラとしていて、まるでインド風味噌汁といった感じだ。
 メニューを見てみると、ランチのセットメニューの他、目移りするほど豊富なアラカルトメニューがある。3種類ある「ドーサ(インド風クレープ)」のどれかを注文しようかと思ったが、30〜40分くらいはかかると言われて断念。この店の一番人気はビリヤニで、とくに「ラム ビリヤニ」がお勧め。ラムは骨付きで肉の部分は少ないが、軟らかくスパイシー。ビリヤニにはスターアニスなど様々な香辛料が入っており、食べ進めていくうちに、複雑な香りに加えて徐々にジンワリとした辛さが広がる。僕のお勧めカレーは、この店の名物「フィッシュヘッドカレー」と、シェフの創作カレーである「南インドチャティナド チキンカレー」、さらに、多彩なスパイスとマイルドなバランスが絶妙な「チキンコリアンダー カレー」。
 ちなみに、この店の料理は全てテイクアウトできるので、お土産にも最適である。(2020年2月追加)

中央区銀座8丁目8−11 博品館6階  
電話番号:03-6280-6242
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時~15時、17時~22時半
予算:南インドチャティナド チキンカレー1469円、フィッシュヘッドカレー1627円、ラム ビリヤニ1892円
アクセス:JR新橋駅・銀座口を出て信号を斜め右側へ渡る。「カラオケBIG ECHO」、「ファミリーマート」、「つるつる饂飩」を過ぎ、「新橋 玉木屋」の角を左折すると高速道路が見えるのでその先。JR新橋駅・銀座口から徒歩7分
最寄りのランドマーク:銀座中央通り、銀座8丁目交差点
お勧めポイント:ホールスパイスの効いたインパクトがある南インド料理が味わえる

エレベーターで6階に上がると、すぐ正面に入口がある 入口横には日本語、英語、中国語で書かれた料理の看板が見える。確かに、店内にはインド人や白人の他、中国人らしき人たちもいる 店内は入口から想像したよりもずっと広く、満員となることがないのではと思えるほど。広めのテーブル席もあるが、基本は小さな2人用のテーブルなので、接待には向かない店だ この日は一人飯ではなく新明先生と一緒だったので、まずは生ビール(プレミアムモルツ)とアテの「マサラカーシュナッツ」を注文 「マサラカーシュナッツ」は、揚げたカーシュナッツにマイルドなスパイスを絡めたもので、辛くはない さらに、サービスの「南インドスープ」が出てきた。唐辛子入りのかなり酸味の強いスープである。パクチーや生姜、ニンニクなどが香り、味に深みがある。サラサラとしていて、まるでインド風味噌汁といった感じだ土日・祝日のスペシャルランチメニュー1土日・祝日のスペシャルランチメニュー2 土日・祝日のスペシャルランチメニュー3土日・祝日のスペシャルランチメニュー4アラカルトのラムカレーメニューアラカルトの野菜カレーメニュー アラカルトのチキンカレーメニュー アラカルトのシーフードカレーメニュー ビリヤニとキーマカレーのメニュー タンドリー料理のメニュー ケバブと前菜メニュータンドリーロティとナンのメニュースペシャルコースメニュー 一番人気はビリヤニ。とくにこの「ラム ビリヤニ」がいい ラムは骨付きで肉で身の部分は少ないが、軟らかくスパイシーで美味しい。ビリヤニにはスターアニスなど様々な香辛料が入っているため、食べ進めていくうちに、更に複雑な香りと、徐々にジンワリとした辛さがやって来る。この店名物である「フィッシュヘッドカレー」。魚の頭は揚げられているため、表面がカリッと中がシットリとしている。トマトベースのカレーなので一見マイルドのようだが、徐々に中辛以上の辛さが押し寄せてくる。魚自体美味しく、よくもこのカレーを考え出したものだと感心この店のシェフの創作カレーである「南インド チャティナド チキンカレー」。ブラックペッパーやクミンと、最高レベルのホールスパイスが香る。マイルドでありながら、爽やかな酸味があり、食べ進めるにつれてスパイスの深みにはまってしまう傑作のカレーである

グルガオン GURUGAON

 実は、同じ銀座グルメバイブルに掲載されている「タバ・インディア(→ 銀座グルメバイブル・カレーの頁を参照)」とこの店は、実は同じグループ店なのである。人気の「チーズクルチャ」などといった共通のメニューもあるが、基本的に「タバ・インディア」が南インド料理で、この店は北イ ンド料理である。
 この店はカレーがとくに美味しい。カレーはホールスパイス感があり、とてもスパイシー。とくにお勧めしたいのは、「シェフのチキンカレー」。辛さは中辛から辛口程度で、骨付きチキンに千切りにされた生姜とトマトの酸味が加わることで、複雑さを残しながらもスッキリとした後味となっている。
 「タンドリーチキン」も決して悪くはないが、同じタンドールを使う「ナン」は、何故か焼き方が雑で、風味や食感もイマイチである。「タバ・インディア」と共通の名物・ニンニク風味の「チーズクルチャ」は、味は良いものの、やはり「タバ・インディア」ほど上手く焼き上がっていない。 また、「チャイ」は水っぽく薄い感じがして、「グルガオンサラダ」と共にお勧めできない。ちなみに、この店では、クレジットカードが使用できないのでご注意を。(2013年2月追加) 

中央区銀座1-6-13 銀座106ビル地下1階  
電話番号:03-3563-0623
定休日:無休(年末年始を除く) 
営業時間:【月曜〜金曜】11時15分〜14時半、17時半〜21時半、【土曜・日曜・祝日】11時半〜15時半、17時〜21時
予算:シェフのチキンカレー1370円、辛いチキンひき肉カレー1260円、海老とあさりのブラウンカレー1470円、チーズクルチャ740円(スモールサイズは380円) 
アクセス:①東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅B2出口を出て、「グッチ」の角を右折し、銀座レンガ通りを進む。「BEAMS」、「SHIPS」、「無印良品 銀座(裏口)」、「MaxMara」、「銀座ロフト(裏口)」を過ぎ、交差点を渡った右角の「REGAL TOKYO」の建物。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩5分。②東京メトロ(有楽町線)銀座一丁目駅5番出口を出て右へ進み、通りを渡ったらすぐ右の「REGAL TOKYO」の建物。銀座1丁目駅から徒歩1 分
最寄りのランドマーク:銀座レンガ通り、無印良品 銀座、銀座ロフト
お勧めポイント:ホールスパイ感あふれるスパイシーなカレー

紅花別館(べにはなべっかん)

 

 基本的には洋食屋なのであろうか?店は1階と2階に分かれており、1階は鉄板焼きを、2階ではカレーや洋食を食べることができる。2階に上がると中は意外と広く、昭和の洋食店といった雰囲気。カレーを注文するとビックリするくらいすぐに出てくる。「ココットカレー」のルーは陶器の壺の中に入って出てくるが、あまりココナッツミルクの風味は強くない。しかし、ルーはかなりスパイシーで、CoCo壱番屋の2辛かそれ以上の辛さ。食べていくうちにジンワリと額に汗がにじみ出てきて、また食べたくなるような和風テイストも感じられる。

中央区日本橋1-2-15   
電話: 03-3271-0600 
定休日:無休
営業時間:月曜〜金曜:11時~22時、土日・祝日:11時~21 
予算:ココット(スリランカ風チキンカレー)1575
アクセス:東京メトロ(銀座線、東西線)日本橋駅B11番出口を出て左へ進み、すぐに左折すると右に見える。日本橋駅より徒歩1分。
最寄りのランドマーク:コレド日本橋 
お勧めポイント:癖になる辛口のスリランカカレー

インドカレー・カーマ

 神田・お茶の水界隈は、有名カレー店が集中するエリア。このエリアでカレーを注文すると、カレーとは別に粉ふきいも(蒸かしたジャガイモ)がついてくる店がある。この店では粉ふきいもが付いてこないが、チキンカレーを注文すると、ルーの中に茹でた丸のジャガイモ(メイクイーンだと思う)が2個入ってくる。このジャガイモがチキンカレーのルーになくてはならない存在で、繊細でスパイシーなチキンブイヨンと絶妙な相性を見せる。ルーは御飯に染みこむほどサラサラしており、深い香りとスパイスの痺れるような辛さが心地良い。普通でもかなり辛口なので、辛さが苦手な人にはお勧めできないが、それでも常連さんの2~3人に1人は「大辛」を特注する。もちろん、僕は普通でも汗がダラダラで、胃の消火にはチャイ(マサラティー)を要した。

千代田区猿楽町1-2-3 UTビル1階   
電話:03-3233-8787
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時~15時、17時半~20時
予算:チキンカレー850円(大盛り1000円)、マサラティー300円
アクセス: 東京メトロ神保町駅(半蔵門線、都営新宿線)A5番出口を出て左へ。「ampm」、「富士そば」を過ぎ、2分ほど歩くと左にマクドナルドが見えるので、その角を左に曲がる。超人気の讃岐うどん店「丸香」を過ぎるとすぐ右。東京メトロ神保町駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:マクドナルド、三井住友銀行、区立お茶の水小学校
お勧めポイント:スパイシー感が豊かなサラサラの辛いチキンカリー

メーヤウ

 「メーヤウ」は信濃町・慶應義塾大学病院前にあるタイ料理店。神保町や早稲田にある「メーヤウ」とは全く別な店である。容器代を50円払えばテイクアウトが出来、慶應大ドクターはテイクアウトも含めて週一回以上食べているというまさに慶應大の“ソウルフード”である。この店の売りは通常のタイカレーではなく「メーヤウカレー(大辛)」。このカレーを北大の石田教授もこよなく愛し、僕らも東京の学会の時にわざわざ一緒に食べに行ったほど。 「赤いスープの表面には油が浮いており、骨付きチキンと大きなジャガイモ、ゆで卵などが入っている。タイカレーに特徴的なココナッツの風味はあまり感じられない。一口、二口と食べ進めていくうちに止まらなくなり、かなりの中毒性がある。また、この辛さは獅子のマークのタイのシンハビールとも良く合う。大辛と言ってもそれほどの辛さではなく、例えて言うならCoCo壱番屋の2辛くらい。恐らく、普段は中辛カレーを食べている方でも十分食べられる辛さなので、是非チャレンジしてみてほしい。

新宿区信濃町21 大門ビル地下1階    
電話:03-3355-0280
定休日:日曜・祝日 
営業時間:月曜〜金曜:11時半~20時、土曜:11時半〜19時 
予算:メーヤウカレー(大辛)730円 
アクセス:JR(中央本線)信濃町駅を出て、正面に慶應義塾大学病院を見ながら右へ進む。「博文堂書店」を過ぎ、「創価学会本部」、「四谷郵便局」を過ぎると駐車場が広がっており、その隣のビル。JR信濃町駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:慶應義塾大学病院 
お勧めポイント:慶應大ドクターのソウルフード

南インドカレー&バル エリックサウス
ERICK SOUTH

 珍しいファストフードタイプの南インド料理店である。店内は壁側にも席があるため、通常のバーカウンターよりもさらに手狭な感じがする。メニューは、レギュラーカレーが6種類、日替わりカレーが1〜2種類のみととてもシンプル。なので、本格的な南インド料理を楽しみたいという方は、近くにある「ダバ イン ディア(→ 銀座グルメバイブル・カレーの頁を参照)」をお勧めしたい。時間が無い方、あるいはちょっとだけ南インド料理を体験してみたいという方には、この店がお勧めである。
  僕のお勧めのカレーは、辛口の「エリックチキンカ レー」と「マトンカレー」、そして中辛の「キーマカレー」の順。これら3種のカレーは、ホールスパイス感たっぷりで美味しい。これらに対し、「バターチキンカレー」や「野菜カレー」はかなり甘めなので、お勧めできない。セットメニューのお勧めは、好みのカレーを2種選べる11時〜15時限定の「カレーランチ」か13時以降限定の「エリックミールス」。追加料金を支払えば、通常のライスをインディカ米に変更することもできる。また、豆で作った「パパド」や「ワダ」はビールに良く合うので、もしも夕食時に行くのなら、まずはビールと一緒に「パパド」や 「ワダ」、「チキンティッカ」などで楽しむと満足度は倍増する。

中央区八重洲2-1 八重洲地下街中4号(八重洲地下街東ゾーン 八重洲地下街2番通り)  
電話:03-3527-9584
定休日:無休 
営業時間:11時〜21時半(土日祝日21時まで) 
予算:カレーランチ850円、エリックミールス1390円、エリックチキンカレー760円 
アクセス:東京駅八重洲中央口からメインアベニューを進み、突き当たりを右に曲がる。2つ目を左折して100mほど進むと右にある。JR東京駅から徒歩5分。学会場からは徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:東京駅八重洲口
お勧めポイント:珍しいファストフード形式の南インド料理

ザ・カリ The KARI

 この店のカレーは各種野菜や果物、牛乳などに約20種ものスパイスを加え、長時間煮込んで作られたものらしい。カレーは辛口の「ビーフ」と中辛の「チキン」の他、「エビと森のきのこ」と「チャナ豆と挽肉」がある。ルーはサラッとしていて、ホールスパイスの香りが心地よい。ただ辛いだけではなく、深い味わいとコクがある。一番人気の「ビーフ」はかなり辛く、恐らく「CoCo壱番屋」の3辛以上の辛さなので、辛さが苦手な方は「チキン」にした方が無難である。新橋という土地柄か、この店では外から直接買えるテイクアウト専用コーナーを設けており、昼になるとテイクアウトを求める客がひっきりなしに訪れる。

港区新橋5-31-7 中村ビル1階   
電話:03-3437-2526
定休日:土日・祝日
営業時間:11時半〜14時半
予算:ビーフカレー890円、チキンカレー780円
アクセス:東京メトロ(銀座線)新橋駅、JR新橋駅の日比谷口あるいは烏森口を出ると「ニュー新橋ビル」が見える。その浜松町駅側の通りの 角に「ケンタッキーフライドチキン」とパチンコ店「ビックディッパー」がある。この間の通りを浜松町側へ進み、「ホテルサンルート新橋」、工事中の環状2号線の上を過ぎると、左角に ENEOSが見える。その交差点を通過し、ピッツエリアを過ぎて100mほど進むと左角にある。新橋駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:ニュー新橋ビル、ビックディッパー、ホテルサンルート新橋
お勧めポイント:ホールスパイス感のある本格的なカレー

トプカ

 何と言ってもこの店の魅力は、トロみのある欧風ルーカレーとサラサラのインド風カレーの両方が味わえること。さらには、夜は居酒屋のような使い方ができることである。
 僕が通っていたときの欧風の一番人気は「牛すじ野菜カリー」で、インド風は「ムルギカリー」だった。店員によると、最近の人気は、欧風が「牛すじ(野菜)カリー」、インド風は「ポークとキマ」であるという。 これら2種類が相がけになったA(インド風+欧風)とB(イン ド風2種)もある。僕はインド風の「マトンカリー」が大好きなので、相がけのお勧めはBである。

千代田区神田須田町1-11   
電話:03-3255-0707
定休日:無休
営業時間:月曜〜金曜:11時〜15時半、17時半〜22時半、土日・祝日:11時半〜18時
予算:ムルギダルカリー950円、マトンカリー900円、ザ・ビーフ1300円
アクセス:①東京メトロ(銀座線)神田駅6番出口を出て右へ。靖国通りの信号を「FUNAI」側へ渡り、更に「賃貸オフィス」の看板側へ渡る。すぐに「興産信用金庫」が見えるのでその手前を左折するとすぐ右。東京メトロ神田駅から徒歩3分。②JR神田駅の東口を出て左へ進み、しばらく進むと広い靖国通りに出る。「賃貸オフィス」の看板側へ信号を渡り、すぐに「興産信用金庫」が見えるのでその手前を左折するとすぐ右。JR神田駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:りそな銀行 
お勧めポイント:欧風とインド風の両方が味わえるカレー店

カオマンガイ専門店 プイPui

 喫茶店のような店内に入ると、インディカ米特有の臭いとチキンスープの香りがする。「カオマンガイ」とは“海南鶏飯(ハンナンチーファン)”のことで、切った茹で鶏とそのスープで炊いた御飯を皿に盛った料理のこと。香港でよく見かけるファストフードであるが、もともとは海南島出身の華僑が伝えたもので、シンガポールやマレーシア、タイなどの東南アジアにかけて見られる。地域によって料理の名称が異なり、蒸し鶏をつけるタレにも特徴がある。タイでは「カオマンガイ」と呼ばれ、街のいたるところでカオマンガイ専門門屋台がみられるほどのタイの国民食なのである。この店のチキンライスはインディカ米でサッパリとしていてコクのあり、とても上品な味付けで美味しい。御飯の量に対し、蒸し鶏の量がやや少ないような気もするが、蒸し鶏だけの増量はできないようだ。パクチーは有料でトッピングが可能である。この日の日替わりカレー 2種も一応食べてみたが、やはり「カオマンガイ」の方がはるかに美味しかった。ちなみに、未就学の子供は入店できないので注意を。

江東区木場6-11-9   
電話:03-5606-6119
定休日:日曜・祝日 
営業時間:月曜〜金曜:11時半〜13時半、火曜〜土曜:18時〜20時 
予算:カオマンガイ900円 
アクセス:東京メトロ(東西線)木場駅4b出口を出ると、右に小さな橋が見えるので、そちら側(「さくら水産」や「中央自動車学校」側)へ信号を渡る。右に進実、橋を渡ると左角にある。 
最寄りのランドマーク:東西線・木場駅 
お勧めポイント:日本では珍しいカオマンガイ専門店

閉店 ダバ・インディア
(ディナータイムのみハラール対応可能)

 銀座から東京駅周辺にかけてのエリアには、何故か南インド料理店が多い。中でもお勧めなのはこの店である。実は、銀座グルメバイブルに掲載している「 グルガオ ン ( → 銀座グルメバイブル・カレーの頁を参照) 」 とこの店は、同じグループ店である。一部共通するメニューもあるが、基本的に「タバ・インディア」は南インド料理、グルガオンは北インド料理である。北インド料理の主食が小麦であるのに対し、南インド料理の主食は日本と同じ米なので、南インド料理の方が我々とって馴染みやすい。また、南インドのカレーは唐辛子を使ったものが多く、油っぽくなくサッパリとしてマイルド。カリッと焼かれたクレープ様の「ドーサ」やベジタリアン料理が多いのも特徴である。
 席に着いたら、まずは生ビールと「チーズクルチャ」を注文しよう。カリッと焼かれた生地の中にニンニク風味のチーズが入っており、まるでトロトロのインド風ピザのようで、ビールと良く合う。少人数客のためにハーフサイズの「チーズクルチャ」も用意されており、1人飯の方にも親切。また、「プレーンドーサ(かなり大きいのでハーフで十分)」や「ワダ(レンズ豆の一種・ウラットダールの揚げせんべい)」、「バトゥーラ (揚げパンのようなもの)」なども、ビールとの相性がいい。とくに、カレー風味の鶏挽肉が入った「キーマ・ドーサ」がお勧めである。
 カレーのお勧めは、トマトの酸味が絶妙な「タミル地方の魚カレー」と「なすとオクラのタマリンドカレー」など。なお、カレーには、パラリとした食感と独特の香りがする「バスマティライス」が良く合う。ランチメニューは「本日のカレー(3種から選ぶ)」、「土日祝のミールス(ライスはバスマティライス)」、「ランチミールス(平日限定、ライスは日本米)」、「ドーサランチ(サンバル付き)」の4種で、中でも「土日祝のミールス」が1番のお勧め。ちなみに、ランチタイムにはアラカルトメニューを注文できないだけでなく、平日はライスも日本米しかないなので、この店の醍醐味を味わいたければ、ディナータイムに行くことをお勧めしたい。また、平日のランチタイムの支払いは現金のみなので、ご注意を。なお、この店のディナータイムは、ハラル対応も可能である。(2013年4月更新)

中央区八重洲2-7-9 相模ビル1階   
電話:03-3272-7160
定休日:無休
営業時間:月曜~金曜:11時15分~14時半、17時~22時、土日・祝日:12時~14時半、17時~21時 (ディナータイムのみハラール対応)
予算:チーズクルチャ(ハーフ)420円、プレーンドーサ(ハーフ)680円、キーマ ドーサ(ハーフ)780円、タミル地方の魚カレー1370円、なすとオクラのタマリンドカレー1370円
アクセス:東京メトロ(銀座線)京橋駅5番出口を出て、「シェ・イノ」、「100%Chocolate Cafe.」が入っている明治製菓本社ビルの角を右折するとすぐ。東京メトロ京橋駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:明治製菓本社ビル
お勧めポイント:日本では比較的珍しい本格的な南インド料理

ボンディ 神田小川町店

 神田に2店舗を展開する老舗の欧風カレー店。この店のカレーは、ざっくりと言うなら“甘辛”。つまりフルーツの甘さとスパイシーさが特徴で、また食べたくなるような後を引くカレーなのである。お勧めはチキンカレーで、表面がカリッと焼かれたジューシーなチキンが入っている。辛さは3段階から選ぶことができるが、中辛以上がお勧め。神田近辺の他のカレー店同様、粉ふき芋(塩ゆでジャガイモ)とバターが付いてくる。神田古書センター2階にある本店はいつも行列しているので、行くならこの店の方がいい。

千代田区神田小川町3-9 第3アゼリアビル2階   
電話:03-3295-5709
定休日:日曜
営業時間:11時~14時半、17時半~21時半
予算:チキンカレー1450円
アクセス:東京メトロ(丸の内線)、都営地下鉄(新宿線)淡路町駅B7番出口を出て反対側方向へ。「神田達磨」角を左折し、「ABC-MART」、「三菱東京UFJ銀行」を過ぎ、「ミズノ」を過ぎてすぐの「ONE MAKE」角を左折。24Hパーキングを過ぎ、更に進むと「更科」が見える交差点の左角。東京メトロ淡路町駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク: ミズノ
お勧めポイント:スパイシーな高級欧風ルーカレー