アンティカ・オステリア・デル・ポンテ
イタリアで2番目にミシュラン3つ星を獲得したことで知られるミラノの名店「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」。ビルの最上階である36階でエレベーターを降り、店内に入ると、受付の左手にウェイティングスペースある。 そして、右側の通路に沿ってワインセラーがあり、通路を抜けると、天井が高く明るく落ち着いたダイニングがある。客席は窓に面しているので、36階からの眺望は抜群。しかし、残念ながら皇居側でなく八重洲・京橋側に向いているので、最高というレベルではない。
ドリンクメニューを見ると、スパークリングウオーターとミネラルウオーターは600円で飲み放題となっている。先ずはイタリアビールを注文。ビールは僅かに甘みを感じて、フルーティーなクラフトビールのよう。グラスワインは1500円〜6200円という幅広い品揃えで、高級なワインは抜栓しないで注ぐコラヴァンシステムを採用している。また、ディナータイムのコースは15000円 〜30000円と高めなのに対し、ランチタイムは5000円〜16000円と半額近い設定になっているので、ランチタイムの方が圧倒的にお値打ちである。
料理は華やかさや装飾性が一切なく、インスタ映え全盛の時代からは取り残されたようなビジュアルである。しかし、料理は驚くほどの複雑さの中に素晴らしい素材の調和がみられ、久々に美味しいと思えたイタリアンであった。ちなみに、イタリア人サービスマンによる日本語の料理説明が、テーブル毎に微妙に変わっていて、しかも聞き取りづらいのが難点ではあるが、これはご愛敬であろう。。(2020年2月追加)
https://www.anticaosteriadelponte.jp
千代田区丸の内2丁目4-1丸の内ビルディング36階
電話番号:03-5220-4686
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時半〜14時(土日・祝日は14時半まで)、17時半〜21時(日曜・祝日は20時半まで)
予算:【ランチ】5000円、7200円、13000円、16000円、【ディナー】15000円、19000円、27000円、30000円
アクセス:JR東京駅の丸の内側の出口前にあるビル。東京メトロ・丸ノ内線東京駅の地下出口から直結している。
最寄りのランドマーク:JR東京駅丸の内側
お勧めポイント:シンプルかつ洗練されたモダンイタリアン
36階でエレベーターを降り、入口を抜けると、受付左手にウェイティングスペースがある。右側の通路に沿ってワインセラーがあり、通路を抜けると・・・ 天井が高く明るく落ち着いたインテリアのダイニングが。客席は窓に面しているので、36階からの眺望は抜群 しかし、残念ながら皇居側でなく八重洲・京橋側に向いているので、最高というわけではない グラスワインは1500円〜6200円の高級品まである 高級品のワインは抜栓しないで注ぐコラヴァンシステムを採用している 本日のランチは黒トリュフを使ったランチ。ディナータイムのコースは15000円〜30000円と高めなのに対し、ランチタイムは5000円〜16000円と半額近い設定になっているので、ランチタイムの方が圧倒的にお値打ちだ。 シェフからの最初のアミューズは、パイ生地にのった「仔牛肉のリエット」 パンは「フォカッチャ」、「ミルク」、「白米粉」、「胡麻やひまわりのたね全粒粉」の4種。イタリアに行ったときにも思ったのだが、フレンチとは違ってイタリアンのパンは冷たく香りに欠け、ガッカリする 2つ目のアミューズは、「カリフラワーのムース」。フワッと軽く、ドライトマトの複雑さもあり、洗練された味わい 前菜の「帆立貝のソテー ローストしたトビナンブールとピエモンテ産ヘーゼルナッツのペースト・黒トリュフ」 帆立の貝柱が小さめだったせいか、やや火が入り過ぎだったが、塩味はピッタリ。とてもシンプルな料理ではあるが、シェフのセンスを感じさせる。黒トリュフはナッツのような食感で、付け合わせのヘーゼルナッツは、生なのか?柔らかなペーストが最高に美味。初めて味わう組み合わせであり、これはいい! パスタは、「ヴェッリーニのショートパスタ“ソクワドリ” グリーンアスパラと黒トリュフのペースト和え」 四角いパスタは初めてだが、独特なアルデンテの食感が実に面白い。薄く切られたアスパラのシャキシャキとした食感、黒トリュフやチーズ、刻んだ生ハムの味が複雑に絡み合っている。これまで食べたパスタの中でも最高の逸品であり、黒トリュフが生かされている料理魚料理の「石垣島産ハタ(アカジン・ミーバイ)のヴァポーレ 黒トリュフとチポロッティーのクレーマ」 モダンフレンチのような装飾的なものは一切ないが、全てに無駄がなく美味しい。ハタの持つ弾力とオリーブオイルの香りの組み合わせが素晴らしく、塩味ベースのシンプルな味でありながら、実に奥深い。これぞイタリアンといった感じだ「厳選した和牛フィレ肉のインボルティーニ カプラチーズとリコッタチーズ、黒トリュフを巻いて」 スライスした和牛の赤身に、山羊のチーズとリコッタチーズ、そして野菜が巻かれている、蕪のピューレのソースはほんのりと甘い。最高というほどのレベルではないが、添えられている野菜も含めて、これも美味しいデザートの「チョコレートのクレームブリュレ」には、マダガスカル産バニラを使ったジェラートが添えられている 見た目通りの濃厚なチョコレートムースであるが、甘さも丁度良く美味しい。ジェラートもとろけるように滑らかであったエスプレッソは、酸味、香りともに申し分ない美味しさ。小菓子は甘さ控えめで悪くないが、レベル的には普通