円山エリアにある隠れ家的なインド料理店。通りから少し入ったところにあるため、近くまで行っても目立たず、なかなか分かりにくい。1階に料理場と僅かな客席があるが、メインダイニングはあくまでも2階である。この店の特徴は、南インド料理と北インド料理の両方のシェフがいるため、両地方の料理が楽しめること。つまり、南インド料理の定食「ミールス」と北インド料理の定食「ターリー」の両方が食べられるのである。恐らく、現時点で北海道で南インド料理を標榜しているのは、この店と大通西20丁目にある「南インド屋」だけではないだろうか。僕的にはドロッとオイリーな北インド料理よりもサラサラとサッパリとした南インド料理の方が好みであるが、この店の北インド料理メニューもどちらかと言えばサラッとしていて南インド的である。
開店当初とは異なり、現在はベジタリアンメニューとノンベジタリアンメニューは分けていないが、言えばベジタリアンメニューも作ってもらえる。また、若干であるが最近メニューが増えた。南インド料理と言えば、カリッとしたクレープのような「ドーサ」が有名であるが、最近インドから専用の器械を購入してメニューに載るようになった。「ドーサ」は現在のところ、スパイシーなジャガイモを包んだ「マサラドーサ」1種類のみである。この他、2種類のカレーが相がけとなった「賄い風ランチ」や子供向けの「キッズプレート」が追加となった。
この店の僕のお一押しは「チキン・ダム・ビリヤニ」。今まで全国のいろいろな南インド料理店で「ビリヤニ」を食べてきたが、この店の「チキン・ダム・ビリヤニ」が最も美味しかった。それはホールスパイスが香る絶妙なバランスの「ビリヤニ」なのである。開店当初は土日限定のメニューであったが、客の熱烈なリクエストに応えて、現在は毎日提供できるようになった。但し、あくまでも平日1日5食、土日は10食限定である。また、南インド料理のカレーのお勧めは、シェフの名前を冠した辛口のマトンカレー「スリニワスマトン」、北インド料理のカレーのお勧めは濃厚なマトンのスパイシーカレー「マトンローガンジョシュ」とマトンとチキンの合い挽き辛口カレー「キーママタル」である。さらに、北インドのパン「ナン」や南インドの豆ドーナッツ「ワダ」もシットリとしてかなりの高いレベル。期待していた「マサラドーサ」はカリッとしておらずやや期待はずれだったが、添えられたヨーグルトのような「ココナツチャトニ」やカレー風味噌汁のような「サンバル」をつけて食べるとそれなりに美味しかった。(2015年5月更新)https://ja-jp.facebook.com/jhadpul
中央区南6条西24丁目3-21
電話番号:011-520-4600
定休日:火曜
営業時間:11時〜14時、18時〜21時
予算:チキン・ダム・ビリヤニ1400円
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅4番出口を出て右へ、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。「愛育病院」、「信広寺」が過ぎたマンションの横の小路の奥。円山公園駅より徒歩12分
最寄りのランドマーク:愛育病院、信広寺
このマンションの向かい
この小路の奥にある
ここです
2階のメインダイニング
2階のメインダイニング
メニュー
メニュー
先ずはお冷やとクミン風味のかりんとうが出てくる
「チキン・ダム・ビリヤニ」にはゆで卵がのっている。薬味として「ライタ」と「ビリヤニグレービー」が付いてくる
シェフの名前を冠した辛口のマトンカレー「スリニワスマトン」
「チェンナイプロウン II」はエビのカレー
「ココナッツベジタブル」は全く辛くない野菜カレー
チーズ入りナン「チーズクルチャ」は、チーズが少ないが美味しい
全粒粉で作られた「チャパティ」はイマイチ
この「ワダ」がシットリとして美味しい
単品のカレーに付いてくる副食の「ダムチキン」とココナッツ風味の野菜炒め「ボリヤル」
「チャナチャット」はスパイシーなひよこ豆のサラダ
これが南インドの定食「ミールス」
定番2種カレーと好みのカレー1種が付く
ミールスにも「ダムチキン」とココナッツ風味の野菜炒め「ボリヤル」が付く
インドの最高級長粒米「バスマティライス」
豆粉の煎餅「パパドゥ」と全粒粉で作った風船状の揚げパン「フーリ」も美味しい
牛乳から手作りしている「ラッシー」
「マサラチャイ(右)」は甘いシナモン風味のスパイス紅茶。「スライマニチャイ(左)」は甘くないレモンティー
新メニュー「マサラドーサ」
新メニュー「賄いランチ」
新メニュー「キッズプレート」
「マサラドーサ」は中のカレーポテトを包んだせいか、シットリとしてしまってイマイチ。原因はポテトがペースト状になっているため?(他の店ではポテトがコロコロとしたサイコロ状の形が残っていた)
つけ合わせの 左「サンバル」と 右「ココナツチャトニ」
「マサラドーサ」の断面を見ると、カレー風味のジャガイモはペースト状であることが分かる
ヨーグルトのような「ココナツチャトニ」 をのせて食べると、味に深みが出ていい
カレー風味噌汁のような「サンバル」をつけて食べる
「賄いランチ」はベジ(野菜)系カレーとノンベジ系カレーの2種類のカレーをバスマティライスに相がけしたカレー。メインとなるノンベジ系カレーを1つ選ぶことができる
僕が選んだのは北インドの辛口カレー 「マトンローガンジョシュ」
ベジ系カレーは豆のカレー。これも意外とスパイシーだった
つけ合わせの2種類の大根はまるでインド風カクテキのよう
これは鶏の砂肝のスパイシー炒め
北インドメニューの 中から マトンとチキンの合い挽き辛口カレー「キーママタル」
インドの最高級長粒米「バスマティライス」 との相性も抜群