5.イタリアン

中央区

リストランテ カノフィーロ

 2002年にオープンしたイタリアン。当初は「リストランテ テルツィーナ」としてオープンしたが、その後現在の店名に変更となった。シェフの小川さんは、堀川シェフの「トラットリア テルツィーナ」で腕を磨き、その後「リストランテ カノフィーロ」のオープンに伴って異動となった才能溢れるシェフである。
 エレベーターでビルの2階に上がり、店内に入ると、シックで落ち着いた空間が広がる。思っていたよりも大箱であり、ボックス席のような背もたれの高い席もある。また、最大10名までの個室も用意されている。今回は僕が払わない会なのでコースの値段は不明だが、恐らく高い方のコースだと思われる。ソムリエは「焼き鳥&ワイン しろSHIRO(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)」にいた安戸さんである。メニューは、アラカルトはなくコースのみである。
 最初の一皿目は、「北あかりのニョッキと白トリュフオイル」。一口サイズのジャガイモのニョッキで、トリュフの香りと上手くマッチしている。二皿目の「オマール海老のトンナートソース」のトンナートソースとは、ピエモンテ州で食べられているアンチョビ風味のツナマヨソース。自家製パンはまあ普通で、添えられたバターは、最近流行のバターやオリーブオイル、クリームなどを混ぜたソフトバターだ。三皿目の「石狩産羊乳ロビオラチーズと和梨のインサラータ(カプレーゼ)」は、チーズと梨を使ったサラダで、チーズと梨の相性が意外に良かった。四皿目の「天然しめじとパンチェッタ、秋トリュフのソース タリアッテレ」は、幅広の麺と塩辛いパンチェッタにトリュフの香りが加わることで、相乗効果を発揮していた。五皿目の「オーストラリア産仔羊の背肉のグリーリア」は、仔羊の火の通し具合が絶妙で、外がカリッと、中がジューシーに仕上がっていて、ソースも素晴らしかった。何故か、最後の六皿目となる締めは「さつま芋とフォアグラ リゾット」で、これも良かった。また、デザートの「ゴルゴンゾーラとくるみのセミブレッド ハチミツとブドウ」は、アイスクリームのようなデザートで美味しい。「エスプレッソ」は普通だが、この店の名物ともいえるチョコレートのワゴンサービスは華やかでいい。
 料理全般に言えるのは、火の通し方、塩味、素材の組み合わせ、全てが申し分ないことだ。また、雰囲気やワインの品揃えも良く、「マガーリ(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)と並び、北海道を代表する素晴らしいイタリアンである。(2019年5月追加)
http://www.canofilo.jp/index.html

中央区南2条西1丁目 アスカビル2階  
電話番号:011-242-0808
定休日:不定休
営業時間:【ランチ】11時半~13時半、【ディナー】18時~20時半
予算:【ランチ】1800円、3000円、5000円、7000円、【ディナー】6500円、8000円、12000円(税・サービス料別)
アクセス:地下鉄大通駅36番出口を出て右へ進む。「ダイソー」と「BOOK OFF」のある交差点を左折して進むと、最初の交差点の右角にあるビル。地下鉄大通駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:丸井今井本店一条館、ザ・ダイソー札幌中央店
お勧めポイント:コスパのいい優良イタリアン

このビルの2階です シックで落ち着いたインテリア。手前にボックス席のような背もたれが高い席があり、そして一番奥に見えるのが個室である 個室は最大10名まで対応できる 本日のメニュー 最初の一皿目は、「北あかりのニョッキと白トリュフオイル」 一口サイズのジャガイモのニョッキで、トリュフの香りと上手くマッチしている二皿目は「オマール海老のトンナートソース」 クリーム色をしたトンナートソースとは、ピエモンテ州で食べられているアンチョビ風味のツナマヨソース 自家製パンはまあ普通で、添えられたバターは、最近流行のバターやオリーブオイル、クリームなどを混ぜたソフトバター 三皿目は「石狩産羊乳ロビオラチーズと和梨のインサラータ(カプレーゼ)」 チーズと梨を使ったサラダで、チーズと梨の相性が意外に良かった 四皿目は「天然しめじとパンチェッタ、秋トリュフのソース タリアッテレ」 幅広の麺と塩辛いパンチェッタにトリュフの香りが加わることで、相乗効果を発揮していた 五皿目のメインは「オーストラリア産仔羊の背肉のグリーリア」 仔羊の火の通し具合が絶妙で、外がカリッと、中がジューシーに仕上がっていて、ソースも素晴らしかった 日本流なのか?何故か、最後の六皿目となる締めは「さつま芋とフォアグラ リゾット」 この組み合わせも意外に良かった デザートの「ゴルゴンゾーラとくるみのセミブレッド ハチミツとブドウ」は・・・ アイスクリームのようなデザートで美味しい 「エスプレッソ」は普通 この店の名物ともいえるチョコレートのワゴンサービスは華やかでいい

リストランテ カプリカプリ

 開店20年目を迎えたイタリア料理店。2012年に札幌郊外にある南郷18丁目から移転してきた店である。この店の売りは何と言っても道産素材を使った料理。「足寄町石田牧場」のサウスダウン種の羊や「えりも短角牛」、「大樹町古川牧場」のアップルポーク、「白糠・酪恵舎」のチーズ、「洞爺・佐々木ファーム」や「瀬棚・ソガイ農園」の無農薬野菜など、枚挙に暇がない。さらに、自家菜園でハーブや花ズッキーニなどを作るといったこだわりようだ。
 木をふんだんに使ったシックな店内は、テーブル席のみでカウンター席はない。オーナーシェフの塚本さんと若手料理人が料理を担当し、マダムがサービスとソムリエールを担当している。店内にはワインセラーがあり、グラスワインも含めてリーズナブルなワインが揃っている。メニューはコース料理の他にアラカルトメニューが豊富だ。なので、基本的にはアラカルトメニューで注文し、シェアして食べるのがお勧めである。料理はどれも火の通し方が良く、塩味にブレがない。もしも、メニューの中に「イタリア産フレッシュポルチーニ茸と栗のフリット」や「ポリート ミスト」を見つけたら、是非注文してみて欲しい。「イタリア産フレッシュポルチーニ茸と栗のフリット」はえも言われぬフレッシュポルチーニの妖艶な香りを堪能できる。また、「ポリート ミスト」はソーセージ(サルシッチャ)や仔羊、鶏などが入ったポトフのような北イタリア名物の煮込み料理で、素直に美味しいと思える。さらに、デザートの「ココナッツのビアンコマンジャーレ・ブドウと白ワインのジュレ」もとろけるような食感でいい。
 ちなみに、今回は1つ星としたが、正確に言えばあと一歩で2つ星という評価である。(2016年3月追加)

札幌市中央区南1条東2丁目13  
電話番号:011-222-5656
定休日:水曜、第2火曜
営業時間:【ランチ(土日・祝日限定)】12時〜13時半、【ディナー】17時半〜22時(日曜・祝日は21時まで)
予算:【ランチ】1,700円、2,600円、3,500円、【ディナー】5,400円(前日までの予約で8,640円と10,800円のスペシャルコースがある)
アクセス:地下鉄東西線・バスセンター駅3番出口を出て右へ。すぐに「大通東1交差点」を右折するとすぐ右側。バスセンター駅より徒歩2分(地下鉄大通駅よりさっぽろテレビ塔方向から出て徒歩4分)
最寄りのランドマーク:さっぽろテレビ塔、大通東1交差点、バスセンター
お勧めポイント:道産食材にこだわったイタリアン

このビルの1階にあります店内1店内2前菜の前のメニュー前菜のメニューパスタのメニューメインのメニューデザートのメニュー「釧路仙鳳趾産殻付きカキとぶどうの海水ジュレ」「自家菜園で収穫したシシリアンルージュのドライトマトのブルスケッタ」「日高・銀聖のスモークサーモンとリコッタチーズ、イクラを添えて」「イタリア産フレッシュポルチーニ茸と栗のフリット」崩すと栗も出てきてこんな感じ。えも言われぬフレッシュポルチーニの妖艶な香りを堪能できる「スモークした根室産サンマとジャガイモ、自家製アンチョビのスパゲッティーニ」盛り付けたところ「釧路仙鳳趾産カキとノリのリゾット」「ポリート ミスト」ソーセージ(サルシッチャ)や仔羊、鶏などが入ったポトフのような北イタリア名物の煮込み料理で、素直に美味しいと思えるそのままでも美味しいが、4種類の調味料(ソース)を入れて食べると、また別な美味しさに変身する「足寄町石田めん羊牧場の仔羊の炭火焼き」はシンプルな美味しさ「ココナッツのビアンコマンジャーレ・ブドウと白ワインのジュレ」はブランマンジェのようにトロトロで美味しい「瀬戸内産尾道レモンのジャムのタルトと紅茶のジェラート」ここからはある日の3500円のランチコースパンはフォカッチャスープと前菜の盛り合わせメインは煮込み料理デザートは百合根のモンブランだったかな?

オステリア イル ソリト

 薄野近くにある小さなイタリアン。現在この店の料理を担当するのは、斎藤 一(さいとう はじめ)シェフである。僕が彼の料理を初めて食べたのは 「イタリアンバール カンティネッタ サリュ(→ 札幌グルメバイブル・バーの頁を参照)」 でのこと。実はこの時、「イタリアンバール カンティネッタ サリュ」の本誌の星は、料理の高評価から一時的ではあるが3つ星となったことがある。その後彼は退店し、どうするのかと思っていたらこの店のシェフとなっていた。この店を経営するのは、近くにある「クッチーナ イタリアーナ リッチ」である。近くにありながら「クッチーナ イタリアーナ リッチ」は南イタリア料理、この店は北イタリア料理という棲み分けをしているようだ。両店とも取材してみたが、結果的に掲載はこの店のみとなった。
 店内に入ると、天井が高いロフト風のインテリア。奥がオープンキッチンのカウンター席となっており、入口側にはテーブル席がある。現在サービスは 「焼き鳥&ワイン しろ SHIRO(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)」 にいた絹川さん一人が担当し、調理も斉藤シェフ一人で行っている。この日は混んでいなかったので問題なかったが、もしかすると、混んでいるときには、料理が出てくるのに時間がかかるかもしれないのでご注意を。
 ちなみに、料理はコースの他にアラカルトメニューもある (→ 下記ウェブから参照) 。どの料理も塩味にブレがなく、火の通し方もいい。また、素材の組み合わせもユニークで面白かった。シェフ1人でやっているのでデザートまでは期待していなかったが、意外なことにデザートも含めて美味しかった。(2015年5月追加)

中央区南2条西5-31-4 スカレッタビル1階  
電話番号:011-200-4557
定休日:火曜
営業時間:12時~14時(金曜〜日曜・祝日のみ)、17時半~24時
予算:【ランチ】1480円、2980円、【ディナー】3880円、7020円
アクセス:地下鉄・大通駅10番出口を出て、札幌駅前通りを反対方向の「4丁目プラザ」方向へ向かう。「ピヴォ」を過ぎてすぐ信号を右折し、さらに「ピヴォ」の南側を過ぎ、2つめの信号を右折すると右側に見えるビル。大通駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:4丁目プラザ、ピヴォ
お勧めポイント:北イタリア料理が美味しい小さなイタリアン

アラカルトメニュー

基本のコースメニューは2種類

この他に季節の特別コースもある

ワインメニューはイタリアの若いワインが中心

ワインメニュー

ワインメニューの中には2万を超える高級ワインもあった

道産・浜ボウフウとヨモギのフリット・ヨーグルトソース

厚岸産白魚のセルクル焼き・ブロッコリーのピューレ添え

追分産ホワイトアスパラガスのソテー

富山産・白エビと道産・姫竹のイカスミソース・スパゲッティで

自家製穴子の燻製とフキノトウのリゾット・赤ワインソース

オーストラリア産仔羊骨付きロースのロースト・黒ニンニクとアンチョビソース

道産・赤牛ハツと山菜のソテー

この「苺のミルフィーユ」が美味しかった

サカエ sacae

 円山エリアにオープンした期待のイタリアン。というのも、シェフの佐藤さんは、 「サボSABOT(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」 の小池シェフのもとで修行したのをかわきりに、「コントラスト」や 「ファイφ(→ 札幌グルメバイブル・ワインバーの頁を参照) でシェフを務め、今年4月に独立してこの店をオープンさせた。彼が在任中のグルメバイブルの両店の評価はいずれも3つ星であり、彼の料理に対するセンスとスキルの高さを伺わせる。
 店舗は「サボSABOT」の旧店舗を居抜きで使用しているが、外装や内装、そして中のインテリアなどは若干落ち着いた雰囲気となった。店内は奥にオープンキッチンのカウンター席と入口側にテーブル席が4つある。
 現在はかつての店で働いていたサービス担当の女性スタッフと2人だけでやっているため、メニューは試行錯誤中である。おまかせのフルポーションコースとワインを飲みながら少し食べたいという方向けミニコースの2種類のみであるが、これから様子を見て、これをプリフィックスのコースにするのか、アラカルトを含めたコースにするかは検討中とのこと。この日は4500円のコースをいただいたが、コスパを考えるとかなり良かった。しかしながら、人によってパスタの太さの好みや苦手な食材などもあるので、アラカルトを加えるか、せめて、それぞれ2〜3種類の中から選べるプリフィックスのコースにすれば、人気の店になるかも。ちなみに、店名の“サカエ sacae”とは、シェフの祖母の名前から名付けたという。(2015年4月追加)

中央区南1条西25丁目2−1  
電話番号:011-612-5565
定休日:不定休
営業時間:18時〜翌2時
予算:おまかせコース4500円〜(予約すれば高いコースも可能)、ミニコース2500円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ。大通西25丁目交差点の信号を右折するとすぐ右側。円山公園駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:大通西25丁目交差点
お勧めポイント:「コントラスト」や「ファイφ」の料理長だった佐藤シェフのイタリアン

SABOTの頃と比べ、ドアが明るいパステルカラーのブルーになりました

店内も若干ですが、シックになりました

オープンの御祝いの花がたくさん

一皿目は「スモークしたホタルイカとパルミジャーノチーズ」 。これがミスマッチかと思いきや意外にも旨い

二皿目は「トリッパの冷菜」。トリッパの臭みが残っていてイマイチ

三皿目は「ウサギのテリーヌとウサギのコンソメ」

魚料理は「アラカブ(カサゴ)のソテー」

パスタは「ホロホロ鳥のパッパルデッレ(幅広パスタ)」

肉料理は「シャラン鴨と熊本産筍のロースト」

デザートは「チョコテリーヌと伊予柑のソルベ」

クロッキオ Crochio

 狸小路8丁目にある人気のイタリアン。店内は天井が高く、木を使ったパーティションが印象的だ。入り口にはオープンキッチンとカウンター席が、そして左側には4名用のテーブル席が2つと奥に2名用のテーブル席が4つある。イタリアンとはいっても、BGMにロックやポップミュージックが流れるカジュアルスタイルのイタリアンなので、料理は基本的にシェアして食べるスタイル。スタッフはシェフを含めて全て女性で、どのスタッフもキビキビとフットワークが良く客対応もいい。
 この店の料理はどれもアイディアに富んでおり、何よりもカジュアル店とは思えないくらい盛りつけが美しく、しかも味が洗練されている。フレンチの要素も取り入れているのか?フュージョン系イタリアンのようなイメージである。メニューは日替わりとレギュラーメニューがあり、そのバリエーションの豊富さには驚かされる。しかもどれを頼んでも美味しく、ピザ以外は全てがお勧めである。特に、この店のスペシャリティとも言える人気メニュー「サバのテリーヌ」や「スモークホタテ・カニ・アボガドのタルタル」、「新冠産・黒豚肩ロース肉のロースト」は必ず注文してほしい逸品。また、デザートなら、ブランマンジェのような「ココナッツのビアンコ マンジャーレ」がいい。
 この日のグラスワインは5種類(500円〜650円)で、ボトルワインはイタリアを中心に2800円〜6800円までのお手頃なものが揃っていた。店内は常に満員で、キッチンとサービスを含めて5人のスタッフで行っているので、出てくるのに時間がかかることを覚悟してほしい。また、人気店なだけに早めの予約が必要だ。唯一の欠点は、禁煙あるいは分煙されていないことで、どちらかと言えば奥の席の方が煙たくないようだ。ちなみに、クレジットカードは使えないのでご注意を。(2013年9月追加)

中央区南3条西8丁目7−4 遠藤ビル1階  
電話番号:011-207-3522
定休日:日曜、月1回月曜
営業時間:17時〜23時
予算:サバのテリーヌ1,300円、スモークホタテ・カニ・アボカドのタルタル850円
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、サンクスの方へ信号を渡って進み、「資生館小学校」西角の信号を右折。2つ目の信号(狸小路の屋根のないところ)を左折するとすぐ左側。すすきの駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:資生館小学校、狸小路8丁目
お勧めポイント:どれを食べても美味しい洗練されたカジュアルイタリアン

サボ SABOT

 

 マスコミへの露出が少なくあまり目立たない店だが、北海道を代表するイタリアンである。今年4月に旧店舗から500mほど離れた現在の店に移転し、リニューアルオープンした。以前の店に比べると、やや広くなって雰囲気も一段と良くなった。店内のガラスやドアなどは、古い家屋を収集しているコレクターから譲り受けたものだという。あたかも、古い家屋をリフォームしたような昭和テイストを感じさせるインテリアで、若い頃にデザイナーであった小池シェフのセンスが遺憾なく発揮されている。
 オーナーシェフである小池シェフの料理は、移転後も絶好調だ。素材、火の通し方、塩味、全てにおいてブレがない。特にフリットが素晴らしく、この日頂いた「フキノトウのフリット」は、中に豚肉とモッツアレラチーズが詰まっており、想像を超える美味しさであった。また、夏にだけ登場する「ヤマベのフリット」は、滅多に出会えない至高の品だ。さらに、「生ハムとルッコラのピザ」はオーブンで焼いたとは思えないクリスピーな美味しさで、他店では味わえない逸品。また、季節毎に変わる旬の食材を使ったスープや前菜の「豚肉と野菜の温かいサラダ・シュンギクソース」、「イタリア産白ウサギのインボルティーニ」なども、頼まずにはいられないオリジナリティ溢れる美味しさ。道外の方なら「ツブ(サザエのような貝)のトマトマリネ」や道内産ウニやカニを使ったパスタやリゾットなどもお勧め。さらに、「三元豚の田舎風パテ」や「トリッパと牛テールのトマト煮」、「旬の魚のカルパッチョ」なども外せない。そして、僕のお気に入りの「ズッキーニのスパゲッティ・トマトソース」も、晴れて裏メニューからレギュラーメニューへ昇格した。このパスタはシンプルなだけに、ストレートにトマトの美味しさが味わえ、小池シェフのスキルの高さを実感できる美味しさである。
 この店では、基本的にアラカルトメニューをシェアして食べるのがお勧めだが、どうしてもコースで注文したいという方には、料理5品とデザートのコースが1コースだけ用意されている。但し、5名以上でコースをいただく場合には、前日までの予約が必要となる。ちなみに、店内は禁煙であり、クレジットカードは使えないのでご注意を。(2015年4月更新)

中央区南5条西24丁目1−1 キネブチビル1階  
電話番号:011-796-6632
営業時間:18時~23時(日曜・祝日は22時まで)
定休日:火曜、不定休あり
予算:豚肉と野菜の温かいサラダ・シュンギクソース1200円、コースは5000円(5名以上は前日までの予約が必要)
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅4番出口を出て右へ大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。愛育病院とエネオスGSの信号を左折するとすぐ右側の建物。地下鉄円山公園駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:愛育病院
お勧めポイント:小池シェフのセンスとスキルを体感できるイタリアン

昼の店の前

夜になるとこうなります

入って右奥にあるカウンター席

カウンター席から入口側のテーブル席を望む

奥のテーブル席

奥のテーブル席はパーティションで仕切られており、6〜8名で利用すると、半個室状態で良い

奥のテーブル席のガラス窓からは厨房が見える

オープンキッチンの前店の狭い厨房とは見違えるように広くなった(小池シェフ)

パスタメニュー

メインメニュー

デザートメニュー

この日のカルパッチョは「にしんのカルパッチョ・茄子とブロッコリーのタルタルソース」

貝(この日はホタテ、ホッキ貝)アボガド、ホワイトアスパラのタルタル

「フキノトウのフリット」は、中に豚肉とモッツアレラチーズが詰まっていて、小池シェフのセンスを感じさせる美味しさ

定番の「あじとキャベツのスパゲッティ」は、塩味でシンプルながら美味しい!

「イタリア産白ウサギのインボルティーニ」も、ウサギとは思えない美味しさ

マガーリ

 かつて食べログ北海道エリア・ナンバーワン(2012年7月の時点)にも輝いたことのある北海道を代表するイタリアン。この度、札幌市郊外の双子山から中心部へと移転してきた。
 大通沿いの目新しいビルの1階のドアをあけると、宮下シェフが経営する総菜や食品、雑貨などを売るセレクトショップ「CHIOSCO(キオスコ)」がある。このショップにはバーカウンターもあり、待ち合わせ場所として一杯飲んだり、食事後に軽いつまみやお酒を飲んだりできるスペースもある。そして更に奥のドアを開けるとレストランがあり、右側にカウンター席、左側にはガラス張りのワインセラーと、それに続く縦長のテーブル席がある。以前の双子山時代のアーティスティックなインテリアに比べると、大人しくオーソドックスでシックな感じになった。
 双子山時代から変わった点がいくつかある。まずは、ランチタイムの営業を再開したことである。以前とは違って、ランチタイムにもディナータイムメニューをいただけるようになり、しかも定休日が日曜日に変更となった。最大の変化は、宮下シェフの料理スタイルが大きく変わった点である。多くの外国人客が来店する東京のフレンチで最近見かける、和のエッセンスを多分に取り込んだスタイルに変化したことだ。料理の中には、そのまま日本料理として出してもおかしくない、本当にイタリアン?と疑問を呈するようなものまでも。なので、今回2つ星にしようかと思ったが、試行錯誤期間中ということで、敢えて3つ星に据え置いた。
 なので、最近食べて印象に残った料理は少ない。やはり、かつてのスペシャリティである「江戸前穴子の香草蒸し・冷たいトマトのケッカソース(特にお勧め)」、「鮎の炭火焼き・加賀太キュウリのサラダ仕立て(特にお勧め・夏限定)」、「フォアグラのコロッケ(特にお勧め)」、「ホワイトアスパラと雉の温泉玉子(特にお勧め・春限定)」、「モッツァレラチーズのスフォルマートとトリュフ」、「えりも短角牛、あべ牛のハラミの炭火焼き」、「温野菜のバーニャカウダ」、「焼きトウモロコシとタレッジチーズのグラタンとサマートリュフ」などが僕のお勧めである。是非コースに組み込んで食べてみたいという方は、事前に相談が必要である(素材によっては追加料金がかかることも)。
 宮下シェフの料理は、「アロマフレスカ(銀座グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」時代の料理をベースに、宮下流のエッセンスが加えられて独自に進化し、もはや本家を上回る美味しさである。加えて、宮下シェフの作るパスタはどれも相変わらず美味しい!
 実は、この店の奥には別なカウンター席があり、宮下シェフが完全予約制で「天ぷら 枠」という店を不定期で開いている。宮下シェフは、僕が日本一だと考えている天ぷら店「美かさ(→ 横浜グルメバイブル・天ぷらの頁を参照)」の店主に教えを請い、現在も趣味で天ぷら店を開いているのである。常設店ではないのでグルメバイブルに掲載していないが、こちらは1つ星相当の評価である。(2019年3月更新)

中央区大通西14丁目1-14 NEOビル1階  
電話番号:070-5288-8172
定休日:日曜
営業時間:12時〜13時半、18時〜
予算:【ランチコース】5000円と1万円、【ディナーコース】1万円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅の5番出口を出て大通を右へ。ITCセンタービル、ローソンを過ぎ、北海道信用保証協会と光塩学園調理専門学校の並びのビル。西18丁目駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:大通、光塩学園調理専門学校
お勧めポイント:北海道ナンバーワンのイタリアン

大通り沿いにあるこの目新しいビルの1階です ココです! ドアをあけると、宮下シェフが経営する総菜や食品、雑貨などを売るセレクトショップ「CHIOSCO(キオスコ)」がある。このショップにはバーカウンターもあり、待ち合わせ場所として一杯飲んだり、食事後に軽いつまみやお酒を飲んだりできるスペースもある お総菜や、自家製のハム、ソーセージ、パテなどを販売している お酒や雑貨なども販売している オリーブの木で作ったという食器や道具 北海道在住の漆作家の器も販売している セレクトショップの奥にはもう一つの扉がある ドアを開けると、左手前にワインセラーがあり、それに続くテーブル席がある テーブル席は縦長 右側には、オープンキッチンのカウンター席が5席ある ワインセラー カウンター席の奥には「枠」と染められた暖簾が・・・・暖簾をくぐると、和のしつらえのカウンター席がある。ここは宮下シェフが完全予約制で開いている「天ぷら 枠」という店。宮下シェフは、僕が日本一だと考えている天ぷら店「美かさ」の店主に教えを請い、趣味で天ぷら店を開いているのだ
パリパリのカラザウ(オリーブオイルと共に)味に深みのあるフォカッチャ(オリーブオイルと共に)フォアグラのコロッケ・サマートリュフの香りで鮎の炭火焼き・加賀太キュウリのサラダ仕立て賀茂茄子と海水ウニの冷製カッペリーニフレッシュポルチーニと短角牛のソテー白老あべ牛・ハラミの炭火焼きチョコレートのテリーヌ

セッシオーネ SESSIONE

 二条市場の裏通りにひっそりとある隠れ家的イタリアン。かつてこの場所は、「ボーズ(閉店)」や「アグーリ(倶知安に移転)」といった人気イタリアンがあった場所だ。店内に入ると、特徴のあるオープンキッチンのL字型のカウンター席があり、3店目となった現在のインテリアも「ボーズ」の頃から全く変わっていない。
黒板に書かれたメニューを見ると、羊のペコリーノチーズを使ったメニューとニセコ「奥土農場」のパンのメニューが目を引く。シェフによると、この店では5種類のペコリーノチーズを、メニューによって使い分けているという。また、自家農場で育てたライ麦を使用した「奥土農場」のパンは、シェフがニセコにいた頃に気に入り、現在も宅配で取り寄せているという。
料理はどれも火の通り方、塩味ともにビシッと決まっており、スパイスと素材の組み合わせも絶妙だ。特に、「鴨内臓炒め煮」や「白糠羊トリッパトマト煮込みペコリーノチーズ」などの内臓料理が秀逸である。かつて、 「サボ SABOT(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」 の小池シェフや 「マガーリ(→ 札幌グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」 の宮下シェフの料理を初めて食べた頃と同じイメージで、将来の3つ星店候補となりうるシェフの才能を感じる。これらの美味しい料理に対し、忙しくて手が足りないせいなのかもしれないが、デザートだけはイマイチセンスを感じられなかった。
現在のところ、サービスの担当がおらず、シェフ一人で全てを行っているため、料理が出てくるのに多少時間がかかることは了承して行っていただきたい。(2017年4月追加)
https://www.facebook.com/sessione.italiana/

中央区南3条東1丁目5-1-2  
電話番号:011-200-9450
定休日:不定休(日曜もしくは月曜のこと多い)
営業時間:17時〜24時
予算:鴨内臓炒め850円、白糠羊トリッパトマト煮込みペコリーノチーズ1400円
アクセス:地下鉄すすきの駅、東豊すすきの駅、大通駅から狸小路1丁目へ向かう。創成川通の信号を渡って二条市場へ向かい、その間の小路を抜けると左角にある。各駅から徒歩で10分以内
最寄りのランドマーク:狸小路1丁目、二条市場
お勧めポイント:素材にこだわった白眉のイタリアン

創成川通の1本東側の通りにあります ココです L字型のカウンター席は昔と変わらず 黒板に書かれた本日のメニュー 赤ワインのリスト。ワインボトルリストにはヴィンテージが書かれていないが、値付けはリーズナブル まずはビールを注文したが、どちらもイマイチ。特に左側のビールはビネガー?と思うほど酸味が強い。やっぱり、日本のハートランドビールにすべきだったと後悔・・・ 突き出しのグラタンのようなプディング。美味しい店は突き出しから美味しい 「バッカラマンティカート」は塩漬けタラのペーストで、トウモロコシのパンのようなものと一緒に食べる 「鴨内臓炒め煮」 ハツ、ズリ、レバーなどのとソースの旨味が渾然一体となって押し寄せてくる 「白糠羊トリッパトマト煮込みペコリーノチーズ」 羊のモツの臭みがペコリーノチーズによって旨味に昇華している ニセコ奥土農場ライ麦パンのクロスティーニ(左がドライ空豆のラグー、右が鶏レバーペースト) 「鶏テリーナ・フィノッキオのサラダ」 手羽などの入った鶏のテリーヌを香ばしく焼いていて、焼き鳥風 「アサリ貝、トマト、バジルのフレゴーラ」 クスクスではありません。つぶつぶの独特の食感のパスタで美味しい 「菜の花、ペコリーノチーズのリングイネ」 サッパリモチモチの美味しさ 「イベリコ豚のホホ肉のストッファート」は普通に美味しい デザートの「グラッパ入りカスタードクリーム ドライアプリコットのせ」は濃厚すぎる上に、フルーツもドライフルーツなので最後まで食べられず。カスタードをもっと滑らかにするか、サッパリ系ジェラートと組み合わせれば美味しいのだが・・・

白石区

ピッツェリア・ダ・マッシモ

 若い店主が1人でやっている札幌郊外のナポリ風ピッツェリアで、カウンター席が6席、テーブル席が3つだけという小さな店である。店主のピザに対するこだわりと情熱は尋常ではない。薪の石窯を使用しているのだが、火力にはかなりこだわっており、通常90秒で焼き上げるところを60秒で一気に香ばしく焼き上げる。また、生地の発酵にもこだわっており、通常生地は1日寝かせて使用するところを、この店では4日間寝かせて使用しているという。こうすることでデンプン質がより糖質へと変化し、焼いたときのデンプンの苦みが少なくなり、糖質が香ばしいカラメル様に変化するという。確かに、生地の焦げ目の苦みは少なく、より香ばしいような気がする。 
 メニューもとてもシンプルで、ピザは「マリナーラ」と「マルゲリータ」の2種類しかなく、ランチメニューなども一切ない。2種類に限定した理由は2つあり、1つは原材料の仕入れを少なくすることで価格を下げ、本場イタリアのピッツェリアように安く食べてほしかったこと。もう1つは日本ではマイナーな漁師風あるいは船乗り風ピザ「マリナーラ」の美味しさを広めたかったという。 
 「マリナーラ」はナポリピザのルーツとも言われるピザで、漁師風と言ってもシーフードが入っているわけではない。トマトソースにオレガノとニンニク、オリーブオイルというシンプルな美味しさ。18世紀にナポリの漁師たちがなじみのパン屋にあり合わせのトマトとオリーブオイルを使って作らせたのがきっかけだそうで、その後にオレガノやニンニクが加わり、現在の形になったという。「マルゲリータ」もナポリピザを代表するピザで、イタリア王妃マルゲリータ・ディ・サヴォイアに由来する。店内には王妃の写真が飾られているので、行ったときにご覧になって頂きたい。どちらのピザもカリッとモチモチに焼かれており、生地に塩味が効いていていい。本当にどちらも甲乙つけがたい美味しさなのだ。テイクアウトはお勧めできないが、容器代100円を支払えば持ち帰りもOKである(2013年7月追加)。

白石区川下2条5丁目2-8  
電話番号:011-875-7116
定休日:水曜 
営業時間:11時半〜14時半、17時半〜20時半 
予算:マリナーラ700円、マルゲリータ900円 
アクセス:JR千歳線・平和駅出入り口1番を出て右へ進む。300mくらいで「札幌信用金庫」に面した北13条北郷通に出るので右折。さらに500mほど進んで「コープさっぽろ」、「北海道銀行」を過ぎ、「サッポロドラッグストア」が見えたらその右向かい。平和駅より徒歩15分。 
最寄りのランドマーク:コープさっぽろ川下店、サッポロドラッグストア川下店 
お勧めポイント:若き店主が作るモッチモチの完璧なナポリピザ