20. お土産、ショッピング

札幌千秋庵の「生ノースマン」

 「ノースマン」は昭和49年(1974年)に発売され、北海道産の小豆餡をパイで包みこんだお菓子である。こし餡のベーシックな「ノースマン」の他、粒あんの「ノースマン つぶあん」やミルクあんの「ノースマン ミルク」、カボチャあんの「ノースマン かぼちゃ」、「ノースマン 季節あん(春はサクラあん)」、さらには、本店限定の「焼き立てノースマン」などもラインナップされている。中でも、最もヒットしたのが、この「生ノースマン」なのである。
 発売当初は販売店が少なく、大丸札幌店では常に行列となっていた。並んでまで買うほどの商品ではないので掲載を見送っていたが、現在は販売店舗もかなり増えて買いやすくなったため、今回掲載することに。
 袋を開けると、見た目は通常のノースマンを少し厚めにしたような感じだ。パイ生地はサクッとではなく、通常のノースマン同様、シットリとした塩味のあるパイ生地である。バターの風味はほとんど感じられないが、北海道産生クリームとの相性は良い。生クリームに微かにラム酒のような風味が感じられ、ちゃんと現代的なノースマンに仕上がっている。
 大丸札幌店の他、新千歳空港ターミナル2階の「千秋庵・新千歳空港店」や「北海道本舗 総合土産店」、「ANA FESTA9番ゲート店」で購入できる。(2024年3月追加)

予算:(5個入り)980円、(8個入り)1580円
お勧めポイント:バージョンアップして大人気となった北海道菓子

5個入りの箱を開けると・・・ 説明書きが 説明書き1 説明書き2 説明書きを取ると、袋詰めされた生ノースマンが 袋を開けると、見た目は通常のノースマンを少し厚めにしたような感じ パイ生地はサクッとではなく、通常のノースマン同様、シットリとした塩味のあるパイ生地である。バターの風味はほとんど感じられないが、北海道産生クリームとの相性は良い。生クリームに微かにラム酒のような風味が感じられ、現代的なノースマンに仕上がっている

清月の「赤いサイロ」

 「赤いサイロ」は、北見の菓子店「清月」が製造するベイクドチーズケーキのようなお菓子。北見市のカーリングチーム「ロコ・ソラーレ」女子チームがモグモグタイムで食べていたことで火がつき、現在も品切れ状態が続いているという。
 丸い形をした菓子は、食感がフンワリ、シットリとしている。ほんのりとした酸味や玉子の風味に加え、チーズやバターが深いコクを与えている。全体的に甘さ控えめで、味もしつこくないので、幾つでも食べられる。以前紹介したノルディックファーム(→ その他北海道の旨い店・遠軽町の頁を参照)の冷凍「半熟チーズケーキ シャンティ」に比べると味的にやや劣るが、こちらの方が常温で保存できる分、お土産としてアドバンテージがある。
 北見市内の各店舗(JR北見駅コンビニキオスクや駅に隣接するコミュニティプラザ パラボを含む)の他、女満別空港の村一番、さらには、JR札幌駅構内や有楽町駅前にある「北海道どさんこプラザ」、新千歳空港や丸井今井札幌本店地下にある「きたキッチン」、新千歳空港内の「スカイショップ小笠原」や「さっぽろ東急百貨店」でも購入できる。さらに、下記の「清月」の通販サイトからも購入できる。(2024年3月追加)
https://seigetsu.shop-pro.jp/

【清月 本店】  
北海道北見市北1条西1丁目10
電話番号:0157-23-3590
定休日:無休(元旦を除く)
営業時間:9時半〜18時
予算:赤いサイロ(5個)1050円、(8個)1704円
アクセス:JR北見駅を出ると、ホテルルートインGrand北見駅前の裏通りにある。JR北見駅から徒歩2分
ランドマーク:JR北見駅、ホテルルートインGrand北見駅前
お勧めポイント:フンワリ、シットリとした食感の大人気のチーズケーキ

現在も品薄らしく、個数制限がある 5個入りの箱 中を開けると、1つずつ箱にパッケージされている 箱を開けると、さらに透明な袋に入っている 見た目は、冷えて中心が窪んだベイクドチーズケーキ

「函館カール・レイモン」のサラミとクラコウ

 「カール・レイモン」は、1924年からドイツ式ハムやソーセージを作っている知る人ぞ知る函館のハムメーカーである。僕の子供の頃は、マイスターであるカール・ワイデル・レイモン爺さんがまだご健在であった。彼は直営販売店を持っていなかったため、手作りのハムやソーセージを、「十字屋食料品店(現在は取り扱っていない)」や食肉店などといった函館市内の店に卸して細々と販売していたように記憶している。彼が亡くなった後、弟子たちに製法が引き継がれ、現在は日本ハム系の子会社である「函館カール・レイモン(日本ハム北海道ファクトリー株式会社)」で製造販売されている。
 中でも僕のおすすめは、「クラコウ」と「サラミ」の2つ。サラミには、「函館カール・レイモン」になってから作られた「熟成サラミ」や「ミニサラミ」などもあるが、僕のお勧めは、あくまでも古くから製造されている天然の豚腸に詰められた伝統的な「サラミ」の方なので、お間違えなく。完成するまで時間を要する「サラミ」は大量生産ができなかったため、以前は入手困難で、入荷待ちの人気商品だったが、現在は量産体制が整ったのか?いつでも買える商品となった。また、以前販売されていたサラミは、全て手作りだったこともあり、1本1本重さが異なっていて値段も違ったが、現在は170gか180gに均一化でされている。「コラコウ」は、いわゆるボロニアソーセージであるが、カール・レイモンには別にガーリックの入っていない商品「ボロニア」があるので、こちらもお間違えないようご注意を。
 「サラミ」は、まな板で薄切りに切って薄い皮ごと食べる。昔の手作りの頃に比べると、粒胡椒の風味が少なくなった分、豚肉の臭みが少し増したような気がするが、粒胡椒の香りがこの臭みに良くマッチしている。脂身が多く塩味が強めなので、あまり多くは食べられないが、口に含むと熟成した豚肉の旨味がガツンとくる。これが後を引く美味しさとなり、ワインにもビールにもピッタリ。スペインの白カビサラミやイタリアンサラミなどいろいろ食べたが、このドイツ風サラミが、僕が一番好きなサラミかも。
 「コラコウ」は、豚肉と牛肉で作り上げた太めのソーセージ。袋から取り出し、クリップを取り除いて、ケーシング(皮)をはがし、そして5mmほどにスライスしてフライパンなどで焼いて食べる。そのまま食べるよりも焼いて食べた方が、ニンニクの風味や味の輪郭がハッキリと感じられて圧倒的に美味しい。下記のウェブショップの他、函館では「レイモンハウス 元町店」や「丸井今井・函館店」、函館空港内のお土産店「高砂屋」などで、札幌では「大丸・札幌店」で購入が可能だ。(2023年12月追加)

https://www.raymon.co.jp/brand/philosophy/

予算:クラコウ(130g)712円、クラコウ(220g)1177円、サラミ(180g)2468円

函館では「レイモンハウス 元町店」や「丸井今井・函館店」の他、函館空港内の・・・ お土産店「高砂屋」でも購入できます 札幌では「大丸・札幌店」で・・・ 購入できます 天然の豚腸に詰められた伝統的な「サラミ」袋を開けたところ まな板で薄切りに切って薄い皮ごと食べる。昔の手作りの頃に比べると、粒胡椒の風味が少なくなった分、豚肉の臭みが少し増したような気がするが、粒胡椒の香りがこの臭みに良くマッチしている。脂身が多く塩味が強めなので、あまり多くは食べられないが、口に含むと熟成した豚肉の旨味がガツンとくる。これが後を引く美味しさとなり、ワインにもビールにもピッタリ。スペインの白カビサラミやイタリアンサラミなどいろいろ食べたが、このドイツ風サラミが、僕が一番好きなサラミかも 「クラコウ(130g)」は、豚肉と牛肉で作り上げた太めのソーセージ 袋から取り出し、クリップを取り除いて、ケーシング(皮)をはがし、そして5mmほどにスライスしてフライパンなどで焼いて食べる そのまま食べるよりも焼いて食べた方が、ニンニクの風味や味の輪郭がハッキリと感じられて圧倒的に美味しい

七飯町・福田農園の「オーガニック 王様しいたけ」

 七飯町は函館市に隣接する農業や酪農が盛んな地域。人気観光地である大沼国定公園の他、西洋りんご発祥の地としても知られている。「オーガニック 王様しいたけ」は、福田農園が作るまさにキングと言ってもいいビックな椎茸。実は、この情報を教えてくれたのは、ワイン仲間の経済産業省・北海道経済産業局の大橋一之さんである。
 JR札幌駅構内にある「北海道どさんこプラザ札幌店」では、大きめの2個詰めパックとやや小さめの3個詰めパックの2種類が販売されているが、どちらもスーパーで販売されている椎茸とは次元の異なる厚みがある。たまに、同じような大きめの椎茸をスーパーや百貨店で見かけることがあるが、火を通すとその違いは一目瞭然となる。通常の大ぶり椎茸は、火を通すと驚くほどしぼみ、脱水して硬くなるか、その弾力は失われてしまう。それに対して、王様しいたけは収縮しても肉厚で、その弾力は失われず瑞々しいのである。この様な食感の椎茸は天然椎茸以外では経験がなく、火を通すことで肉のステーキのようになる。香りこそ天然物には及ばないものの、弾力とその旨味は天然物に決して引けをとらない。自分がベストだと思う食べ方は、オリーブオイルで茶色の傘面のみを焼き、さらに少し水を加えて蒸し焼きにする。この時、ひだ側にバターをのせ、溶けたら醤油を垂らしてステーキのように食べる方法。
 ちなみに、前述のJR札幌駅構内にある「北海道どさんこプラザ札幌店(JR札幌駅の北海道新幹線工事にともない、現在休業中)」や七飯町道の駅「なないろ・ななえ」などで購入できる他、福田農園通販サイトからも購入できる。とくに、JR札幌駅構内で購入できるので、札幌から出発する際の北海道土産としてもお勧めである。(2022年2月追加)

福田農園通販サイト
https://www.k-kinoko.co.jp/e_items/category/item
予算:2個入り1パック648円(北海道どさんこプラザ札幌店での価格)
   4パックセット5940円(福田農園通販サイトでの送料込みの価格)

JR札幌駅構内の・・・ 「北海道どさんこプラザ札幌店」でも購入できます 大きめの2個詰めパック(写真)とやや小さめの3個詰めパックの2種類が販売されています 横から見ても軸が太く、かなりの肉厚です 自分がベストだと思う食べ方は、オリーブオイルで茶色の傘面のみを焼き、さらに少し水を加えて蒸し焼きにする。この時、ひだ側にバターをのせ、溶けたら醤油を垂らしてステーキのように食べる方法(写真) たまに、同じような大きめの椎茸をスーパーや百貨店で見かけることがあるが、火を通すとその違いは一目瞭然となる。通常の大ぶり椎茸は、火を通すと驚くほどしぼみ、脱水して硬くなるか、その弾力は失われてしまう。それに対して、王様しいたけは収縮しても肉厚で、その弾力は失われず瑞々しいのである。この様な食感の椎茸は天然椎茸以外では経験がなく、火を通すことで肉のステーキのようになる。香りこそ天然物には及ばないものの、弾力とその旨味は天然物に決して引けをとらない

ら〜めん初代 社の手づくり冷凍ぎょうざ(にんにく入り)

 北斗市は、函館市の隣にある上磯町と大野町が合併してできた新しい市。この地にあるラーメン店「ら〜めん初代 社(やしろ)」の餃子が美味しいということを、以前、函館に住む兄から教えてもらい、今でも気に入って時々購入している。冷凍餃子は「にんにく入り」と「しょうが風味」の2種類があるが、お勧めは「にんにく入り」の方。冷凍餃子と言えば、北海道十勝の音更町にあるHの冷凍餃子が有名であるが、食べ比べてみると、こちらの方が圧倒的に美味しい。
 道南の森町産SPF豚や同じく道南・知内町産のニラ、さらに北海道産キャベツを使用した餃子は、水餃子で食べても、焼餃子で食べても美味しい。噛むと、ジュワーと肉汁がほとばしり、皮はモチッとやや厚め。冷凍餃子にありがちな皮の乾燥感や加熱による皮割れなどがなく、まるで生餃子の様。餡は荒切りキャベツの食感が特徴的で、豚肉とニラの深味が重層感を持って広がる。ニラやニンニクも含めて、野菜と肉のバランスが絶妙にいい。
 このコロナ禍で、全国からいろいろな有名冷凍餃子を取り寄せているが、現時点で全国最高レベルの冷凍餃子である。JR札幌駅構内にある「北海道どさんこプラザ札幌店」などの実店舗で購入できる他、割高にはなるが、楽天市場「道南地元市場」からも購入できる。(2022年2月追加)

北海道どさんこプラザ札幌店
予算:601円(10個)
楽天市場・道南地元市場
https://item.rakuten.co.jp/s-hokkaido-shop/0135-gg1/
予算:3420円(30個)

札幌駅構内の「北海道さっぽろ・食と観光の情報館」の中の・・・ 北海道どさんこプラザ札幌店で買うことができます 販売している冷凍餃子は10個入りの「にんにく入り」のみで、この店では「しょうが風味」は販売しておりません 焼餃子でも美味しいが 水餃子にしても美味しい

中央区

雪鶴(ゆきづる)プレミアム

 「もりもとmori moto」は、1949年に千歳市で創業した菓子店。同社で発売している「雪鶴プレミアム」は、バターの美味しさをトコトン追求したお菓子である。一見すると、どら焼きのような外観でありながら、実は「ブッセ(仏:bouchée)」と呼ばれるクリームやジャムを挟んだ焼き菓子なのである。2度焼きを意味する「ビスキュイ」と呼ばれる外側のスポンジは、卵黄と卵白を別々に泡立てて作られ、2度焼きされて水分を飛ばしているため、ワッフルやどら焼きのようにシットリとはしておらず、サクッとドライな食感に仕上がっている。なので、実際の食感はドライなカステラの様で、フンワリ、シットリ感に欠ける点がマイナス。この点を改善すればもっと評価をあげても良いかも。
 これに対して、サンドされているバタークリームがとても秀逸で、まるでバターを食べているかのように濃厚でありながら、決してくどくなく、滑らかで非常に洗練されている。賞味期限が製造から14日という日持ちもしない要冷蔵の商品ではあるが、北海道らしさが感じられるお土産としてお勧めできる。札幌市内の各店舗(丸井今井札幌、札幌駅直結のエスタなど)や新千歳空港店、オンラインショップなどで購入可能。(2023年1月追加)

https://morimoto-shinya.jp/collections/yukiduru
予算:1個160円、5個入り800円、12個入り1920円、18個入り2880円
お勧めポイント:北海道らしさが感じられるバタークリームのブッセ

清水屋の生クリームパン

 岡山県発の生クリームパン。生クリームパンと言えば、隣の広島県の「八天堂」が有名であり、グルメバイブル(→ 大阪グルメバイブル・お土産の頁を参照、→ 神戸グルメバイブル・おみやげの頁を参照、→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)でも度々登場している。
 実は、初めてこの生クリームパンを食べたのは、コロナ以前の羽田空港の国際線ターミナル。当時、銀座グルメバイブルの取材のため、5階にあるドンキホーテ「ソラドンキ羽田空港店」の中をブラブラしていたところ、ガラス張りの冷蔵庫の中にあったこの生クリームパンが目にとまった。試しに購入してその場で食べてみたところ、あまりに美味しく、八天堂以外にもこんな美味しいクリームパンがあったんだと感激した記憶がある。その後忘れてしまっていたが、今回「マルヤマ クラス」のスーパー「マックスバリュ」で偶然見つけ、購入して食べてみた。
 マックスバリュでは現在、「カスタード」、「生クリーム」、「小倉」の3種類の生クリームパンが販売されているが、清水屋のホームページや楽天市場の販売サイトによると、「チョコ」や「抹茶」、「苺」」なども発売されているようだ。八天堂の方が、いろいろな味のバリエーションがあって良いが、味的には清水屋の方が僕好みである。 
 お勧めは、ズバリ「カスタード」。パン生地は共通して白くフワフワで、シットリときめ細やか。口の中に入れると、小麦の香りと共に溶けてしぼんでいく感じだ。八天堂と似ているといえば似ているが、こちらのクリームの方が堂島ロールのように軽く、いくらでも食べられる。「生クリーム」のクリームも、基本的に「カスタード」と大きな違いは無い。軽く滑らかで、よりミルク感を強くした感じだが、「カスタード」の方が味に奥行きがあって完成度が高い。「小倉」は、小豆餡の割合が多めで、折角のクリームの美味しさが生かされていない。
 札幌の「マルヤマ クラス」にある「マックスバリュ」の他、楽天市場の販売サイトや清水屋のホームページからも購入できる。(2022年6月追加)

アクセス  
【マルヤマ クラス(マックスバリュ)】
中央区南1条西27丁目1-1
電話番号:011−614−4147
営業時間:7時〜23時
予算:生クリームパン各198円(税込み213円)

【楽天市場】
https://item.rakuten.co.jp/reno-kodawari/sw03custard/

【清水屋】
https://shimizuyanet.thebase.in

現在、マルヤマクラスで販売されているのは、「カスタード」、「生クリーム」、「小倉」の3種 僕の一押しは「カスタード」 パン生地は共通して白くフワフワで、シットリときめ細やか。口の中に入れると、小麦の香りと共に溶けてしぼんでいく感じ 八点堂と似ているが、こちらのクリームの方が堂島ロールのように軽く、いくらでも食べられる

鳴海屋のにしん漬け

 鳴海屋は、札幌市郊外の東雁来にある人気の漬け物店。通年して販売されている「白菜キムチ」が人気商品だが、僕のお勧めは冬期にのみ発売される「にしん漬け」。ある日、東雁来にある鳴海屋を訪れてみると、鳴海屋自体にはショップはなく、住宅のような工場があるのみ。しかも、予約でしか買えないということで、納入先の1つである「きたキッチン」を紹介された。
 「きたキッチン」は、百貨店の丸井今井が展開する北海道産食品のセレクトショップ。店舗は、「丸井今井札幌本店」地下入口前の「さっぽろ地下街オーロラタウン」内にある。この時期の陳列棚には、「にしん漬け」と「白菜キムチ」の両方が並んでいる。
 「にしん漬け」には、ナタ切りにされた大ぶりの大根がたくさん入っており、全体的にほんのりと甘いが、大根の辛さとのバランスが絶妙。また、「にしん漬け」にありがちな、身欠きニシンの下品なエグ味も抑えられており、脇役のキャベツや細切りのニンジンも甘く、シャキシャキ感があって美味しい。加えて、生姜や鷹の爪のピリ辛も素晴らしいアクセントとなっている。無添加なので、購入後2〜3日以内に食べなければ乳酸発酵が進み、酸味が増してくるのでご注意を。ちなみに、3月いっぱいまでの季節商品なので、食べるなら今である。(2022年1月追加)

中央区大通西2丁目さっぽろ地下街オーロラタウン 
電話番号:011-205-2145
定休日:不定休
営業時間:10時〜20時
予算:にしん漬け832円、白菜キムチ594円
アクセス:地下鉄大通駅から直結(丸井今井札幌本店の地下入口前)
最寄りのランドマーク:地下鉄大通駅、丸井今井札幌本店、さっぽろ地下街オーロラタウン
お勧めポイント:最高レベルのニシン漬け

丸井今井札幌本店とさっぽろ地下街オーロラタウンの間にあります ココです! これが「にしん漬け」 袋から出すと、ナタ切りにされた大ぶりの大根がたくさん入っており、全体的にほんのりと甘いが、大根の辛さとのバランスが絶妙。また、「にしん漬け」にありがちな、身欠きニシンの下品なエグ味も抑えられており、脇役のキャベツや細切りのニンジンも甘く、シャキシャキ感があって美味しい。加えて、生姜や鷹の爪のピリ辛も素晴らしいアクセントとなっている 「白菜キムチ」

ゴゾGOZO

 バスク風チーズケーキは、スペインのサン・セバスチャンにある料理店「ラ・ビーニャ」のレシピをもとに作られたベイクドチーズらしいが、ローソンが2019年に「バスクチーズケーキ」を発売したのをきっかけに、全国的なブームとなった。その後、セブンイレブンもなども追随し、今や一般的な街の洋菓子店でも見かけるほどのメジャー商品に成長した。
 このGOZOは、札幌唯一のバスクチーズケーキ専門店である。販売されているバスクチーズケーキは1〜2名用の9㎝と6〜8名用の15㎝の2種類のみ。この他に、「ブルーチーズのバスクケーキケーキ」もあるが、これはネット販売用の冷凍品。
 バスク風チーズケーキは、外側を茶色く焦がしているため、濃厚なクリームチーズにキャラメルの風味が加わったようなイメージであったが、この店のものは、それほどキャラメル感が強くない。チーズの風味は濃厚だが、意外にサッパリとしているのでいくらでも食べられる。食感は真ん中がトロトロで、周りがシットリとしており、ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキの中間のような感じである。9㎝の小さなサイズでも、見た目よりもボリュームがあり、2名でちょうど良いくらい。
 冷凍となってしまうが、下記のネットショップからは宅配もしてもらえる。(2020年4月取材)
https://webshop.gozo.jp

中央区南6条西17丁目2-5   
電話番号:011-252-9533
定休日:水曜
営業時間:9時〜19時
予算: 9㎝(1〜2名用)900円、15㎝(6〜8名用)3800円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅2番出口を出て右へ。次の信号(ピタットハウス、アパマンショップあり)を右折し、札幌医科大学附属病院、ファミリーマート、北星女子中学高等学校、渥美工業を過ぎたらすぐ右側にある。地下鉄東西線・西18丁目駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:北星女子中学高等学校
お勧めポイント:バスクチーズケーキの専門店

住宅街の・・・ ココです! 店頭販売の他に、冷凍にして全国発送してもらえます 販売されているバスクチーズケーキは1〜2名用の9㎝と6〜8名用の15㎝の2種類のみ 9㎝の小さなサイズでも、見た目よりもボリュームがあり、2名でちょうど良いくらい

かれーパンだ。

 狸小路にオープンしたカレーパン専門店。面白いネーミングからも何となく分かるように、実はこの店、全国で次々と行列パン店を成功させているジャパンベーカリーマーケティングの岸本拓也氏による直営店である。彼のビジネスモデルは、一から修行をしなくても人気パン店のオーナーになれるということ。札幌でも麻生の「でぶぱん」や桑園の「乃木坂な妻たち」などをプロデュースしている。
 まずは行列に並ぶ。レジの横にはフライヤーが置かれ、その場で熱々が揚げられている。メニューを見ると、ギネス記録を持つカレーパンのプロ「パンパティ」と共同開発したというステーキ肉入りカレーパン「黒カレー」、「赤カレー」の2つと「クリームどら焼き」のみ。今のところ、人気故か、お一人様5個までという個数制限が設けられている。
 カレーパンの生地にはフランスパン専用の粉を使用しており、外がカリッと、生地がモッチリとした食感となっている。また、中のカレールーがたっぷりと入っているのもいい。お勧めは通称「黒カレー」の「Sexyカレーパン」で、本格的なカレー店のようなスパイシーな味わい。辛さは中辛程度で、それほど辛くはない。一方、通称「赤カレー」の「めんこいカレーパン」は、ほんのりと甘めのフルーツを感じられる味わい。こちらも悪くはないが、インパクトに欠ける。
 ちなみに、「クリームどら焼き」は、カレーパンに比べてコメントするほどのレベルではなかった。(2020年10月取材)
https://curry-pan-da.com

中央区南3条西4丁目16-2 3.4キノシタビル1階  
電話番号:011-206-0561
定休日:不定休
営業時間:11時〜20時
予算:円
アクセス:地下鉄南北線・大通駅を札幌三越方面へ出て、地下街ポールタウンをすすきの駅方面に進む。途中、右側の狸小路4丁目へ向かうエスカレーターで上がるとすぐ左側にある。大通駅より徒歩3分
最寄りのランドマーク:狸小路4丁目
お勧めポイント:外がカリッと、生地がモッチリとした美味しいカレーパン

ココです!ドアの向こうの右側にレジが、左側にガラス張りの調理場がある 今のところ、人気故か、お一人様5個までという個数制限が設けられている 店のこだわり ギネス記録を持つカレーパンのプロ「パンパティ」と共同開発したというステーキ肉入りカレーパン「黒カレー」、「赤カレー」 カレーパンの生地にはフランスパン専用の粉を使用しており、外がカリッと、生地がモッチリとした食感となっている 通称「赤カレー」の「めんこいカレーパン」は、ほんのりと甘めのフルーツを感じられる味わい。悪くはないが、インパクトに欠ける お勧めの通称「黒カレー」の「Sexyカレーパン」。本格的なカレー店のようなスパイシーな味わい。辛さは中辛程度で、それほど辛くはない 「クリームどら焼き」カレーパンに比べてコメントするほどのレベルではなかった

ファットリア・ビオ Fattoria Bio マルヤマクラス店

 以前、東京の人気イタリアン「エリオ ロガンダ イタリアーナ(→ 銀座グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」で食事をしたときに、これまで味わったことがないフレッシュなチーズを食べる機会があった。店主に聞いてみると、まさに灯台もと暗しで、そのチーズは本場イタリアのチーズ職人が北海道の牛乳を使い、札幌で作っている「ブッラータ」であるという。早速ネットで調べてみると、それは「Fattoria Bio」という会社であった。オンラインショップでのチーズ販売も行っているものの、「ブッラータ」は人気があるため、飲食店向けのみの販売か、限定販売であるらしい。確かに、新千歳空港国内線ターミナルビル2階にある「Wine & Cheese 北海道興濃社(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」でも毎週金曜日しか入荷せず、「フーズバラエティすぎはら(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」や札幌駅の「ワインの円山屋パセオ店」、「ラッキー山の手店」などでも滅多に入荷しない。しかしながら、このマルヤマクラス店だけはいつでも購入できるのである。
 この「ブッラータ」は、イタリアの生ハム「プロシュート」の塩味とすこぶる相性が良く、食べるときにナイフで細かく切り、フルーティーなエクストラバージンオイル(フルーティーなオリーブオイルでなければ、かえってかけない方が美味しい)とブラックペッパーをかけ、生ハムと一緒に食べると、もうそれはチーズとは思えないくらい美味しい。この際、切ったときに出るミルク成分とチーズをよく絡めて食べることが肝心である。
 もう一つのお勧めは「リコッタ」。これまでボソボソと脱水したようなリコッタチーズを、一度も美味しいと思ったことがなかったが、この会社の「リコッタ」を食べて、初めて美味しいと思った。「ブッラータ」と同じくらいミルクの風味が強く、ボソボソ感が全く気にならない。とくに美味しいと思った食べ方は、半分に切って種を取り出したピーマンに詰め、オーブンもしくはオーブントースターで、ピーマンに軽く火が通るくらい炙るという方法。そして、食べる直前に塩コショウをまぶして、フルーティーなエクストラバージンオイルをかけて食べると最高である。また、蜂蜜やメイプルシロップをかけてそのままデザートのように食しても美味しい。さらに、もう一つお勧めするなら「カチョカヴァロ」がいい。スライスしてフライパンでキツネ色に焼くと、ネットリと餅のような食感となる。塩分も抑えられていて日持ちもするため、何もないときのワインのアテとしてお勧めである。ちなみに、人気の「モッツアレラチーズ」は、僕的にはそれほどお勧めではない。(2019年5月追加)
https://fattoriabio.jp

中央区南1条西27丁目1-1 
電話番号:011-215-5800
定休日:無休
営業時間:10時〜20時
予算:ブッラータ1620円、リコッタ1296円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅6番出口直結
最寄りのランドマーク:円山公園駅
お勧めポイント:札幌中心部でファットリア・ビオ北海道の商品を購入できる店

奏春楼(そうしゅんろう)

 「ジャルダン・ドゥ・ボヌール」や「ピエトラ・セレーナ」などの人気結婚式場を運営する(株)創和プロジェクトが新たに展開するスイーツ店。これら結婚式場で食べたことがある方なら分かると思うが、結婚式場なのに意外とスイーツが美味しい!と感じられたことがないだろうか。それもそのはず、この会社はフランス料理だけではなく、スイーツにも力を注いでいるのである。
 店舗は札幌中心部から定山渓へ向かう通り沿いにある。白い外観の店舗に入ると、右側にケーキが並ぶガラスのショーケースがあり、真ん中にデニッシュやクロワッサンなどのパンが並ぶテーブルが、そして左側にはカフェスペースがある。
 お勧めは、現時点で僕が北海道ナンバーワンだと思っている「なめらかプリン」。口に含むと、食感がトロトロで、プリンの持つ美味しさだけを凝縮したような味だ。僕が日本一だと思う「エスコヤマ es koyama(→ 神戸グルメバイブル・お土産の頁を参照)」の「養老牛プレミアム 小山ぷりん」を彷彿させるような美味しさである。
 まずはそのまま食べてみて欲しい。食感のみならず甘さも絶妙で、甘いもの好きでなくとも素直に旨い!!と思えるような美味しさである。後半にカラメルソースを垂らして食べると、さらに味に深みが増し、これまた堪えられない至高の美味しさへと変化する。これに対し、ケーキ類は、スポンジが良くないせいか、どれもお勧めというほどのレベルには達していない。また、チョコレート類も、トリュフを除けばそれほど悪くはないが、お勧めというほどではない。デニッシュやクロワッサンなどもごく普通であり、あくまでも、2つ星は「なめらかプリン」の評価だと思っていただきたい。(2018年4月追加)
http://soushunro.co.jp

中央区南16条西10丁目3ー21  
電話番号:011-522-5851
定休日:水曜
営業時間:10時~19時(カフェは平日のみ10時〜17時)
予算:なめらかプリン320円
アクセス:札幌中心部から車で石山通を定山渓方向(南)へ進む。「ガスト札幌石山通店」、「札幌中央病院」、「山鼻公園」を過ぎたらすぐ左側。大通から車で4分
最寄りのランドマーク:石山通
お勧めポイント:北海道ナンバーワンのトロトロプリン

石山通沿いにある白い建物です 入口を入ると、右側にガラスのショーケースがある 真ん中にはデニッシュやクロワッサンなどのパンが並び、左側にカフェスペースがある。 ショーケースには、美味しそうなボンボンショコラも 僕のお勧めは「なめらかプリン」。現時点で北海道ナンバーワンのプリンだ 見た目通り、食感はトロトロで滑らか プリンが美味しいだけに「シュークリーム」のカスタードも美味しいかなと思ったが・・・ 意外なことにイマイチだった イチゴのタルト イチゴのショートケーキ

閉店 八天堂 SATELLA(サテラ)
        札幌エスタ店

 「八天堂(はってんどう)」は、広島三原市にあるクリームパンの専門店。以前はごく普通の地方のパン屋であったが、クリームパンに特化したことで一躍有名となった。また、東京進出が成功したことによって全国展開し、さらには、「はなまるマーケット」や「メレンゲの気持ち」、「がっちりマンデー」などのテレビ番組で紹介されたことでその人気に火がついた。それは、ローソンでも類似品が発売されたほどの人気で、これまで、神戸グルメバイブルや大阪グルメバイブルでも取り上げたことがある。今年になって見事札幌進出を果たし、札幌グルメバイブルでも掲載することに。 
 この店のメイン商品である冷やして食べる「くりーむパン」は、パン生地がとても薄いのが特徴。恐らく、パンだと思って食べると、パン生地の食感のなさに戸惑ってしまうかもしれない。まるで、パン生地で作ったシュークリーム皮のようで、フンワリしっとりしている。
 人気ナンバーワンの「くりーむパン」の「カスタード」は、甘さが程良くクリームが軽めだ。何個でも食べられるようなサッパリとした美味しさである。2番人気の「生クリーム&カスタード」は、カスタードに生クリームのコクが加わってさらに美味しく、僕の一押しである。この他に「抹茶」や「小倉」、「チョコレート」と期間限定品(現在はマロン)があるが、「カスタード」や「生クリーム&カスタード」ほどお勧めではない。
 後に追加発売となった・温めて食べる「くりーむパン」・「チーズケーキ」は、まるでフワフワのチーズスフレのようで、甘いものが苦手な人にもお勧めできる。また、「あんぱん」シリーズは札幌では発売されていないが、こちらは「くりーむパン」に比べると生地が厚く、よりパンの食感が感じられ、「くりーむパン」に比べると若干甘めとなっている。
 もしも、店舗に行けない方は、冷凍の製品となってしまうが、下記のオンラインショップからも購入が可能である。(2016年11月追加)
http://shop.hattendo.jp

中央区北5条西2丁目 札幌エスタ 地下1階  
電話番号:011-213-2025
定休日:無休(年末年始は札幌エスタに準ずる)
営業時間:10時〜21時(売り切れ次第終了)
予算:カスタード210円、生クリーム220円
アクセス:JR札幌駅直結
最寄りのランドマーク:JR札幌駅
お勧めポイント:冷やして食べるトロトロの「くりーむパン」が美味しい

土日は行列ができますこれが札幌で販売している全種類セルフでカゴに入れ、レジで精算しますこの日購入した全種類一番人気の「カスタード」僕の一押しの「生クリーム&カスタード」「チョコレート」は意外と美味しいが。お勧めというほどではない「抹茶」はあまり抹茶の香りがしない「小倉」は予想通りの味季節商品の「マロン」は普通唯一の電子レンジで温める商品「チーズケーキ」温めるとトロトロになり、まるでチーズスフレのよう 

酒舗 七蔵(しちくら)

 中央区にある人気の地酒専門店。かつては飲食店だった店内は天井が吹き抜けになっており、酒屋とは思えないようなオシャレな雰囲気。
 この店では現在のところ、41の蔵元の日本酒がラインナップされている。日本酒以外にも焼酎や泡盛、リキュール、ワインなども取り扱っている。詳しくは下記のホームページから確認していただきたい。
 この店の特筆すべき点は、北海道ではなかなか入手しにくい島根県の地酒「出雲富士」が購入できることである。偶然にも、現在のこの店の一番人気も「出雲富士」の新酒「出雲富士・純米吟醸・無濾過生原酒」。この酒は五百万石という米を使用した精米歩合55%の日本酒で、コスパが抜群。この他の僕のお勧めは、秋田県の「雪の茅舎」と滋賀県の「松の司」、高知県の「美丈夫」、新潟県の「鶴齢」、埼玉県の「神亀」、長野県の「大信州」など。
 ちなみに、北海道の地酒は、新十津川の「金滴」、札幌の「千歳鶴・十一州」、栗山町の「北の錦」、増毛町の「国稀」、旭川の「男山」、倶知安町の「二世古」などがある。(2015年12月追加)

中央区南8条西23丁目4−11  
電話番号:011-561-3701
定休日:無休
営業時間:【日曜以外】10時〜20時、【日曜】10時〜19時半
予算:出雲富士・純米吟醸・無濾過生原酒(四合瓶)1536円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅を出て、西25丁目通を旭ヶ丘方面に向かう。「西友」や「ツルハ」のある信号(南9西22交差点)を左折して最初の角を左折するとすぐ右側。円山公園駅から車で4分くらい
最寄りのランドマーク:西友旭ヶ丘店、ツルハ旭ヶ丘8条店
お勧めポイント:中央区ナンバーワンの日本酒専門店

店の外観店の入口店内はこんな感じ現在一番人気の「出雲富士・純米吟醸・無濾過生原酒(四合瓶)1536円」

鎌倉紅谷の「クルミッ子」

 神奈川県菓子コンクールにて最優秀賞を受賞した鎌倉市にある「鎌倉紅谷」の人気菓子。いつも美味しい情報を教えてくれる斗南病院の阿部先生からいただいたものである。阿部先生によると、札幌三越の地下2階にある全国銘菓「菓遊庵」で、金曜のみ購入できるらしい。しかし、とても人気のある商品なので予約しておいた方がベターとのこと。
 このお菓子は、クルミ入りの生キャラメルをクッキーで挟んだようなお菓子で、包みに描かれている親子のリスがなんとも愛くるしい。口に含むと、ネットリとしたソフトな食感と生キャラメルのリッチな風味を感じる。また、大きめのクルミのザックリとした歯ごたえがとても良いアクセントになっている。さらに、一口サイズの大きさや絶妙な甘さも良く、コーヒーとの相性もピッタリ。
 ちなみに、三越まで行けない方は、下記の鎌倉紅谷オンラインショップでも購入が可能なので、こちらから購入していただきたい。(2015年11月追加)

小樽店のみで購入可能に
小樽洋菓子本舗 ルタオ Le TAOの
   「ガトー アマンド フロマージュ」

 「小樽洋菓子本舗 ルタオ」は「ドゥーブルフロマージュ」で一躍全国区になった小樽の有名スイーツ店。しかしながら、実際は北海道のスイーツ会社ではなく、地域に根ざした菓子ブランドを作って全国展開している鳥取県米子市の「寿スピリッツ」の別ブランドなのである。  この「ガトー アマンド フロマージュ」は、いつもグルメ情報を提供してくれる斗南病院の阿部先生から教えていただいた新商品。現時点では、ルタオのネットショップでも販売 されておらず、JR札幌駅直結の「ルタオ大丸札幌店」と千歳の「ドレモ ルタオ(新千歳空港の直営店では販売していない)」、小樽の「ルタオ パトス」と「ルタオ プラス」、「エキモ ルタオ(JR小樽駅前)」の5店舗でしか販売されていない超レアアイテムなのである。
 この商品は、焦がしバターとアーモンド風味が特徴の「フィナンシェ」にナチュラルチーズ風味を加えた焼き菓子である。甘さ控えめで、中がシットリとしており、適度な塩味が何とも言えない美味しさ。南仏やスペイン、ニューワールドワインなどの華やかなフルボディーワインや蒸留酒などと一緒にいただいても美味しく、まさに大人のお菓子である。(2015年9月追加)

【ルタオ大丸札幌店】
中央区北5条西4丁目7 大丸札幌店 地下1階ほっぺタウン  
電話番号:011-828-1166
定休日:無休
営業時間:10時〜20時
予算:1620円(8個入り)
アクセス:JR札幌駅から直結
最寄りのランドマーク:JR札幌駅
お勧めポイント:限定発売のチーズ風味の大人のフィナンシェ

「じゃがポックル」と「いもまめ」

 かつて、「じゃがポックル」を2005年度版札幌グルメバイブルで紹介したときには、ブレイクしそうな予感があったが、果たして、今では誰もが知るお土産アイテムとなった。「じゃがポックル」は「じゃがりこ」と同様にスティック状のジャガイモ菓子である。「じゃがりこ」に比べると歯触りが独特で、皮付きのジャガイモを使用しているためか、ジャガイモの香りがより強く感じられる。例えて言うならば、フライドポテトをフリーズドライにしたような感じで、食感が軽く、オホーツクの焼き塩の塩加減も絶妙である。あまりの人気ぶりに現在でも生産が追いつかず、購入制限を設けているお土産品店も多い。北海道限定品であるため、全道のどこのお土産品店でも購入が可能。しかし、新千歳空港2階にある直営店 「Calbee(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」 では、「じゃがポックル」の限定三色芋バージョン「いも小町」を販売しているため、「じゃがポックル」は販売されていない。
 「いもまめ」は、北海道産ジャガイモのポテトチップスと北海道産枝豆をミックスさせたお菓子。ポテトチップスは堅揚げの醤油味なので、サクッと味が濃くて美味しい。枝豆とポテトを同時に頬ばると、ジャガイモと枝豆の香りが混じり合い、ビールのつまみとして最高である。
 この他に、「いも子とこぶ太郎」や「とうもりこ」、「ぽてコタン」、「ジャガJ」などの面白そうなCalbee製品もあるが、これらはいずれもイマイチで、お勧めするほどのものではない。(2014年3月追加)

新千歳空港ターミナル2階
予算:じゃがポックル(6袋入り)540円、(10袋入り)864円
お勧めポイント:北海道産ジャガイモを使った人気のジャガイモ菓子

ゃがポックル」左が10袋入り、右が6袋入り

小さなパックに小分けされている

「いもまめ」

「いも子とこぶ太郎」は塩味で薄味のポテトチップス

「とうもりこ」は、やや甘めのトウモロコシのスティック菓子

タマネギとジャガイモを使ったお菓子「ぽてコタン」

徳光珈琲 TOKUMITSU COFFEE

 「徳光珈琲」は石狩市にある有名コーヒー店。しかしながら、石狩市の住宅街にあるので非常に分かりにくく、札幌からのアクセスも悪い。なので、今回は札幌市内にある「大通店」と「円山店」の2店を紹介する。「大通店」は真新しい「大通ビッセ」ビルの2階にあり、併設されたカフェは天井が高くシンプルなインテリア。「円山店」はワインで有名な「エノテカ」のすぐ隣にあり、カフェは若干狭めだ。両店には「さっぽろビッセブレンド」や「円山オーガニック」、「円山ビター」など、その店でしか買えないスペシャルブレンドがある。
 全体的にこの店の豆は、どれも半端なくレベルが高い。恐らく、北海道ナンバーワンのコーヒー豆販売店であろう。また、北海道の名だたるシェフたちにも認められ、様々なレストランで使用されている。今回は9月から10月にかけて販売されていた両店のコーヒー豆を全てテイスティングしたので、その中から選りすぐりの豆をお勧め順に紹介したい。
 「エチオピア イルガチェフェ村 ナチュラル シティーロースト」は、桃やトロピカルフルーツにも似た複雑なフルーツ香と酸味が鼻腔に広がる。その何とも言えない華やかな香りが心地よい。「エチオピア イルガチェフェ村 ウォッシュ シティロースト」も似てはいるが、同じエチオピアでもこうも違うのかと思わせる味と香り。こちらの方が圧倒的に重厚感があり、カカオの風味が前面に押し出ている。酸味やフルーツ香もほどほどあり、バランスの良いこちらの方が万人受けすること間違いなし。「チョコ深ブレンド フレンチロースト」は、口に含むと深い香りと甘い香りが交叉するように鼻腔に広がる。確かにビターチョコのようなカカオのニュアンスも感じられ、酸味も抑えられていてバランスが絶妙。期間限定だった「プレミアムブレンド ハイロースト」は、パナマ・ゲイシャ種を贅沢にブレンドしたもの。ゲイシャ特有の華やかな柑橘系の酸味を感じ、フルーツ香やアフターも十分。これでもう少し値段が安ければ最高なのだが。期間限定にせず、また販売してほしい逸品である。「インドネシア フレンチロースト」は、口に含むと柔らかなプラムのようなフルーツ香と柔らかな酸が・・・。何て繊細な香りなのだろう!!インパクトこそないが素晴らしいフレーバーだ。「ケニア フレンチロースト」は、華やかな花の香りと柔らかな酸味。フレンチローストだからこそ引き出せた美味しさである。「はなやかブレンド シティロースト」は、フルーツ香というよりも花に近い妖艶な香りがする。苦みや酸味が少なく実にバランスいい。
 遠方にお住まいで是非購入してみたいという方は、下記アドレスのウェブストアからも宅配購入できるので、是非試してみてほしい。(2014年12月追加)

【大通店】
中央区大通西3丁目 大通ビッセ2階  
電話番号:011-281-1100
定休日:年中無休(年末年始のみ休み)
営業時間:10時~20時
予算:チョコ深ブレンド(200g)1080円
アクセス:地下鉄大通駅直結
最寄りのランドマーク:札幌グランドホテル
お勧めポイント:香り豊かな素晴らしいコーヒー豆を購入できる

【円山店】 
中央区大通西25丁目1-2 ハートランド円山ビル1階  
電話番号:011-699-6278
定休日:年中無休(年末年始のみ休み)
営業時間:10時~20時
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅5番出口横
最寄りのランドマーク:マルヤマクラス

大通店

大通店のカフェ

エノテカの左隣です

円山店

円山店のカフェに併設したショップ

丸美珈琲店 大通本店

 2003年にドイツのケルンで開かれた「ワールドカップテイスターズチャンピオンシップ」で第3位となった後藤さんがオーナーのコーヒー店。店内は右側にカフェが、そして左側にはコーヒー豆や器具、焼き菓子などを販売するショップがある。店内は天井が高く開放感があり、純喫茶店のようなクラシックな趣のインテリア。
 今回、数ヶ月間かけて冬〜春に販売されていたコーヒー豆のほとんど(コンテスト入賞豆などの特別な豆を除く)を試してみた。その結果、僕が一押しのコーヒー豆は5つ。まずは、この店を代表する「丸美ブレンド」。グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルを用いたブレンドである。ブルーマウンテンのような適度な酸味と果実香のハーモニーが素晴らしく、アフターも十分感じられる。「ホンジュラス・サンティアゴ プリングラ・ラ・サバナ農園」は、口に含むとフルーティーな香りが口いっぱいに広がる。そのため、しっかりとした酸味も然程気にならなく、むしろ甘みさえ感じられる。完璧とまでは言えないが僕好みの味である。「エルサルバドル・アラドナ農園」は、口に含むと柔らかい酸味とフルーツ香が一気に広がる。カカオ香も感じられるが、全体的にはスッキリとしていてアフターはそれほど強くなく、酸味が好きな方にはかなりお勧めである。「エクアドル・セルビオ パルド」は、柔らかな酸味とフルーツ香が特徴。突出したところがないものの、ブルーマウンテンのような絶妙なバランス。ベストパナマ2012年ナチュラル部門第4位の「パナマ・ロス ラホネス農園」は、これまで味わったことのないような複雑な香りがする。ほんのりと品のある酸に、パンや桃、トロピカルフルーツ、ナッツ、カカオなどの香りが重なり合うように感じられる逸品。
 さらに一押しではないが、比較的お勧めできるのは3つある。「ケニア」は初めにスッキリとした酸味を感じ、アフターは短いものの、桃や柑橘系のような香りが広がる。「マンデリン・ゲガラン農協」は、溢れるフルーツ香とカカオの風味が特徴で、スッキリと柔らかい酸味が感じられる。「コロンビア・パレスティナ」は、力強い香りと程よい酸味、フルーツ香などが感じられ、強烈なインパクトこそないがバランスが良くていい。
 この店では焼き菓子も販売しており、これもなかなか悪くない。人気の「カナダ産メープルシロップのフィナンシェ」は、シットリとしていてメープルシロップとバターの香りがいい。表面のアーモンドとメープルシュガーバニラのカリッとした食感が何とも言えない。しかしながら、僕の1番のお勧めは「メープルシュガーのガレット」である。パイのような香ばしさと、甘さ控えめな生地とカーシュナッツのホロッと崩れる食感が何とも言えない。
 この本店では 「工房 横井珈琲(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 同様に、スタッフによる珈琲教室(受講料1000円)も開催している。「丸井今井 札幌本店」の地下食料品売り場にも販売店があり、こちらの方がコンテスト豆などを含めた豆の種類が本店よりも多い。ちなみに、専門学校の講師などで多忙な店主の後藤さんは、いつも店にいるわけではないようだ。(2014年5月追加)

中央区南1条西1丁目2番地  
電話番号:011-207-1103
定休日:無休
営業時間:【月曜〜土曜】8時〜20時、【日曜・祝日】10時〜19時
予算:丸美ブレンド(100g)540円
アクセス:地下鉄大通駅・32番出口を出て左折する。すぐに南1条通りの交差点を左折し、「縁」を過ぎたらすぐ左側。大通駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:札幌丸井今井本店・大通別館
お勧めポイント:世界大会入賞経験を持つ店主が営むコーヒー店

北の和菓子 四代 嘉心

 円山にある人気の和菓子店。この店の一番のお勧めは、何と言っても「づくめ団子」。蓋を開けると一瞬何?と思うようなビジュアルがいい。摺った黒ゴマと和三盆の粒で満たされた真っ黒な粒の中を掘り起こすと、中から串に刺さった団子が5本出てくる。通常の黒胡麻ペーストの団子とは異なり、煎った黒胡麻の香りとザラッとした粒々の食感が格別だ。また、和三盆を使用しているため、甘さも丁度良く品のある甘さである。食べた後にはかなりの胡麻粉が残るので、それを料理で利用できるようレシピも添えられている。さらに、通年で売られているもう一つのお勧めは「くるみゆべし」である。これは“きび団子”の中にクルミが入ったような餅で、ほんのりと感じられる醤油風味と良く合う。医局秘書の小野江さんのお勧めは「大島万十」。ネットリとした黒糖生地の食感は確かに魅力的ではあるが、僕的には漉し餡の小豆の風味が物足りないと感じられ、「雪舞」の方が良かった。
 ちなみに、「上生菓子」や「きんつば」、味噌風味の「北辰月」、生キャラメルのようなミルク餡の「酪遊菓」、胡麻餡の「胡麻小鼓」などはいずれも僕の好みではなかった。また、季節限定の菓子では、春の「わらび餅」は食感、きな粉の風味ともに良くなかったが、冬季限定の「冬のぷりん」は酒粕風味なので好みがかなり分かれると思うが、滑らかな食感も良く、もしも和食店のデザートとして出てきたら、かなり客受けする味であろう。(2014年4月

中央区南2条西20丁目2-20  
電話番号:011-623-0185
定休日:月曜、第2火曜(定休日が祝日と重なる場合には変更になることも)
営業時間:10時〜18時
予算:づくめ団子650円
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅1番出口を出て大通を西へ(右へ)進む。「ASPIREビル」、「ホンマ矯正歯科」のある西20丁目の交差点を左折して、さらに次の信号を右折して南1条通(裏参道)を進む。2本目のT字路を左折するとすぐ左側。
最寄りのランドマーク:ASPIREビル、ホンマ矯正歯科
お勧めポイント:名物の「づくめ団子」が美味しい和菓子店

づくめ団子

くるみゆべし

大島万十

雪舞

季節の上生菓子

北辰月

きんつば

わらび餅

酪遊菓

胡麻小鼓

冬のぷりん

ジャッキーペッパー 旭ヶ丘店

 旭ヶ丘の「西友」前にある昭和の香り漂うステーキ店。この店のステーキは値段の割には美味しいが、僕のお勧めはステーキやハンバーグなどの料理メニューではなく、実はテイクアウト用の「ドレッシング」と「ステーキソース」である。
 オレンジ色をしたドレッシングは、フレッシュな擦り玉葱がタップリと入ったもの。日持ちはそれほどしないものの、冷やしてパリッとさせた生野菜にかけて食べると最高に美味しい。それほど野菜好きでない方でも、今まで以上に美味しく生野菜を食べることが出来るはず。
 ステーキソースはガーリック味の醤油ベースの和風ソースで、どんな肉にもマッチするベストアイテムである。恐らく、現在札幌で入手可能なステーキソースの中でもトップレベルの美味しさで、医局バーベキューや御用納めパーティーなどの際にも好評を博している。もちろん、我が家の冷凍庫にも常備されており、焼きたての牛肉をこのソースにつけて食べると、我が家のステーキもたちまちプロの味に変身する。(2013年12月追加)

中央区南7条西24丁目5-12  
電話番号:011-563-9441
定休日:水曜
営業時間:11時半〜21時
予算:ドレッシング400円、ステーキソース350円
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅4番出口を出て右、大通を進み、西25丁目の信号を右折して南へ向かう。「愛育病院」、「信広寺」を過ぎると、「SEIYU」や「ツルハドラッグ」の看板が見えてくるが、その手前「北洋銀行」隣の角にある。地下鉄東西線円山公園駅より20分。
最寄りのランドマーク:西友旭ヶ丘店、北洋銀行
お勧めポイント:お土産用のドレッシングとステーキソースが最高に美味しい

フーズバラエティ すぎはら

 北1条宮の沢通の北海道神宮前から少し入った小路にあるスーパー。この近くに20年以上住んでいるが、実は全国ネットのテレビ番組を見るまで、この店の存在を全く知らなかった。外観はよくある田舎のスーパーといった冴えない感じであるが、全国的に知られた知る人ぞ知るスーパーなのである。店内に入ると、次々と興味をそそる品々が目に付く。特に、野菜類の品揃えが素晴らしく、食べ物に詳しい僕でも初めて目にする野菜もあった。7月~8月には、様々な北海道産トマトやミニトマトがラインナップされる。特に、夏野菜のほとんどが北海道産で、甘みの強い「紫ニンジン」や「ホワイト茄子(鷹茄子)」、レタスの王様「ブーケレタス」、食用の「フルーツほおずき」の他、山形県産「殿様だだちゃ豆」や桃にマンゴーを足したような味の「黄金桃」などもあった。また、野菜の他にも、十勝帯広らーめんの「棒らーめん」や沖縄製粉の「サーターアンダギーミックス」、小豆島の「オリーブサイダー」、スコーンには欠かせない英国の「ダブルデボンクリーム」などといったマニアックなものも。さらに、北海道恵庭市寺田牧場「みるくのアトリエ」のモッツァレアチーズや大分県湯布院温泉の有名旅館「山荘 無量塔(むらた)」の粒マスタードなどといった食材などがあるところが凄い。特に、「みるくのアトリエ」のモッツァレアチーズは、モチモチとした食感が面白く、塩コショウにエクストラバージンのオリーブオイルをかけて食べたらもう最高。いつもと違う素材を入手したいと思っているこだわりの方に、是非お勧めしたいスーパーマーケットである。なお、全国宅配や午後2時までの受付で、札幌4区(中央区、西区、手稲区、豊平区)への即日配達なども行っている。また、取り寄せてほしいものの、リクエストオーダーも可能である。(2012年8月追加)

●中央区宮の森1条9丁目3-13  地図 
電話番号:0120-202447
営業時間:10時~19時半 
定休日:日曜 
予算:「みるくのアトリエ」のモッツァレアチーズ680円、「山荘 無量塔(むらた)」の粒マスタード1050円 
最寄りのランドマーク:北海道神宮 
アクセス:中心部から北1条宮の沢通を西へ進む。左に北海道神宮の鳥居がある階段が見えたら、カーブにさしかかる手前向かい側に黄土色のマンションが見えるので、斜め右に曲がるとすぐ右側。 
お勧めポイント:全国的にも知られたスーパーマーケット

八仙 大通店

 札幌医大近くにある有名焼肉店。今年近くに移転し、店名も「炭火焼 八仙 二号店」から「八仙 大通店」へと変更となった。実はこの店、薄野の「炭火焼 八仙」から暖簾分けされた店なのである。本店は塩ホルモンがメインの店で、この店との共通メニューは「塩ジンギスカン」と「塩ホルモン」、「牛トロライス」など。この店のオリジナルメニューの方が多く、基本的には別な店と考えた方が良さそうだ。以前と変わらず、店の前には炭火を置いておく容器とその上に大きなヤカンが置かれているので、それが店の目印となっている。店内に入ると、かつての狭い店とは異なり、かなりの大箱店となった。にもかかわらず、狭い店の頃の制限時間2時間というレギュレーションが未だに続いているのは、腑に落ちない。
 メニューは全てが塩ダレに漬けて出されるため、塩コショウや醤油ダレなどは置いていない。この店の名物は「塩ジンギスカン」で、肩ロースを使用しているので味が濃厚で美味しい。サイドメニューの「からみネギ」を注文し、肉の上に載せて食べれば旨さが倍増する。その他、「金華豚肩ロース」も豚の旨味十分だし、「セセリ(ネック)」や「上ガツ」などもプリプリして最高に美味しい。また、道産牛を使った「特上サガリ」や「特上カルビ」なども値段は高いがお勧めである。三元豚を使った「スペアリブ」だけは店員が焼いてくれるが、これもはずせない逸品。締めの御飯は、テレビ番組で紹介され、今や十勝名物となった「牛トロライス」。冷凍牛のミンチと御飯を混ぜて食べると、本当に牛肉?と思うくらい美味しい。この他の御飯メニューには、「山わさびご飯」や「からみネギ玉ご飯」などのとても魅力的メニューも。「牛トロライス」で使用する「牛トロフレーク」や「塩ジンギスカン」は全国発送もしてくれるので、北海道土産としてもお勧め。
 この店はインパクトのある「塩ジンギスカン」ばかりが有名となってしまったが、それ以外の肉も熟成された旨味を十分味わえ、肉の美味しさを改めて感じさせてくれる店である。(2017年8月更新)
https://ja-jp.facebook.com/hassen.2.shio/

中央区南1条西14丁目321  
電話番号:011-272-4055
定休日:火曜(祝日の場合には営業)
営業時間:18時〜22時(火曜、第3月曜)
予算:塩ジンギスカン1200円、金華豚肩ロース2000円、からみネギ400円 
アクセス:地下鉄東西線・西18丁目駅の5番出口を出て大通を右へ。ローソン、北海道信用保証協会を過ぎ、2つ目のローソンとモスバーガーのある交差点を右折し、「光塩調理製菓専門学校」を右折するとすぐ左側。西18丁目駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:光塩調理製菓専門学校
お勧めポイント:北海道では珍しい塩ダレ専門の焼肉店

光塩調理製菓専門学校の角を右折すると・・・ココです!店の前には七輪、炭火、ヤカンが店内は以前と打って変わって大箱店に備長炭で肉を焼きます煙の臭いが付かないように、椅子の中に衣類を収納できますメニューフードメニュー1。以前と比べて、肉メニューの値段が2割アップしているフードメニュー2。2時間の飲み放題付き宴会コースは、4名からで3日前までの予約が必要ドリンクメニュー先付けは、鶏と鶏の煮物まずは、名物の「塩ジンギスカン」これの相棒は「からみネギ」。肉の上に載せて食べれば旨さが倍増する「セセリ(ネック)」これも外せない「塩ジンギスカン」と「セセリ(ネック)」を焼く「特上カルビ」は過度な脂肪の肉ではなく、肉の旨みが感じられる美味しさ「特上サガリ」は濃厚な肉の旨み「上ガツ」「金華豚肩ロース」も外せない美味しさ「とりコロ焼き」「からみネギ玉ご飯」は・・・生卵の黄身を混ぜて食べるが、これは想像通りの味「ピリ辛ナンコツ」全国発送もしてくれる

西区

ダイイチDaiichiのおはぎ

 今年の正月に「マツコの知らない世界」を見ていたら、「おはぎの世界」というコーナーで、全国の人気おはぎが紹介されていた。「スーパーのおはぎ」というフリップが出たので、おはぎで有名なスーパー、仙台市秋保温泉にある「主婦の店 さいち」なのかなと、思って見ていたら、何と、北海道にあるスーパー「ダイイチ」であった。「ダイイチ」は、小豆の本場である十勝地方をメインに9店舗、札幌エリアに6店舗、旭川エリアに7店舗を構える北海道の人気スーパーである。聞くところによると、「ダイイチ」では、社員がスーパー「主婦の店 さいち」まで行って修行し、そのノウハウを学んで来て現在のおはぎを作っているという。
 インスタ映え重視のおはぎ専門店がSNSやマスコミで取り上げられている昨今において、スーパーのお総菜コーナーという地味な場所でひっそりと販売され、小豆の粒餡のおはぎ1種類だけで勝負するという潔さは見事である。むしろ、おはぎ本来の美味しさを味わってほしいという本気度が伝わってくる。スーパーのおはぎであるにも関わらず、かなりに人気なようで、休日の午後は売り切れてしまうこともあるようだ。おはぎは、1個入り、2個入り、3個入り、4個入り、6個入りのパックがあり、1パック当たりの数が多いほど値段が安くなるという仕組みはスーパーならでは。スーパーで販売されているだけに、包装はチープなので手土産としては良いが、贈答には向かないのが難点である。
 おはぎのパックを手に取りあけてみると、煮小豆特有のほんのりと心地よい香りが漂ってくる。口に含むと、驚くほどシットリと瑞々しい。粒餡なだけに、小豆の本来の香りがしっかりと感じられる。甘さも絶妙で、甘いものが苦手な人でもいくらでも食べられるほど美味しい。ちなみに、粒餡だけでも販売されているので、こちらもお勧めである。粒餡は、1回分毎に小分けにパックして冷凍するのがお勧め。そして、食べる前日に冷蔵庫に移して解凍し、食パンにのせて小倉トーストとして食べるともう最高である。小倉トースト好きである僕は、これまで日本全国の小豆の粒餡や餡(小豆)バターなどいろいろ取り寄せて試してみたが、「ダイイチ」の粒餡こそ、コスパも含めて最高だと思う。(2022年4月追加)

【ダイイチ札幌・八軒店】 
西区八軒10条東5丁目
電話番号:011-708-4567
定休日:不定休
営業時間:10時〜23時
予算:おはぎ148円(税別・1個入りパック)、粒餡110円/100g
アクセス:地下鉄南北線・北24条駅1番出口を出て右側へ。100円ショップ「キャン・ドゥ」、「札幌サンプラザ」、「スーパーアークス北24条店」、「マクドナルド南新川店」を過ぎると左角にある。北24条駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:マクドナルド南新川店
お勧めポイント:北海道ナンバーワンのおはぎ

北24条通と石山通が交差する・・・ ココが八軒店です! 1個入りパックの値段は148円(税別)です 2個入りパックの値段は(税別278円)、1個1パックの値段よりも安くなっています。スーパーで販売されているせいか、1パック当たりの個数が多いほど値段が安くなっています これがダイイチのおはぎ 断面(ご飯の半殺し状態も絶妙) おはぎの粒餡だけも販売されている。1回分毎に小分けにパックして冷凍するのがお勧め。そして、食べる前日に冷蔵庫に移して解凍し、食パンにのせて小倉トーストとして食べるともう最高

工房 横井珈琲

 発寒の裏通りにある小さなコーヒー店。今年で開店18年目を迎えるこの店はカフェがなく、主に中南米のコーヒー豆を販売する専門店である。ドアを開けると手前にコーヒー器具の棚とレジカウンターが、そして奥には大きなロースターが置かれている。また、右側の窓に沿って細長い立ちの飲みテーブルがあるが、これは豆を買うとその日のお勧めコーヒーを1杯(コーヒー、エスプレッソ、カプチーノのいずれかで)試飲できるテイスティングカウンターである。
 この店の特筆すべき点は、郊外の小さなコーヒー店であるにもかかわらず、コーヒーマニアの心をくすぐるような素晴らしい農園の豆が揃っていること。例えば、この日限定販売されていたのは「コスタリカ・エスバス」のゲイシャ種とヴィジャサルチ種。ゲイシャ種は口に含むとモモの様なフルーツ香と、ブルゴーニュワインのようなほんのりと柔らかな酸味を感じ、一般的に言うモカのようなイメージ。特に、ヴィジャサルチ種は、酸味、苦み、甘み、香り、全てが調和したブルーマウンテンのような珠玉のコーヒーで、売っていたらすぐに購入すべきアイテム。コーヒー豆はバルブが付いた専用のアルミパッケージに入れられ、このパッケージは香りを逃がさず二酸化炭素を排出できる機能を持つようである。
 今回、1〜2月にかけて販売されていた季節限定豆を除く全種類試してみた結果、僕のお勧めは以下の通り。まず、ブレンドでは「いつものにばん」がベスト。この店のブレンドの中では最も中庸で、口に含むとまず甘さを感じ、適度な酸味、苦み、そして深いアロマが駆け巡る。後味もスッキリとしたキレがあり、絶妙なバランスがパーフェクト。もう一つブレンドで選ぶなら、甘さを感じる酸味と妖艶なフルーツ香が一気に口の中を駆け巡るコーヒー爆弾「横井のチ・カ・ラ」くらい。
 ブレンド以外のシングルでは、「コスタリカ・シン・リミテス」や「エルサルバドル・ラ・カンパヌラ」、「グアテマラ・モンテ・デ・オロ」、「ブラジル・モインニョ」の4つが良かった。「コスタリカ・シン・リミテス」は、何て美味しんだ!というくらい沸き上がるアロマ。すっきりとしたキレの良さ。程良い酸味、甘み、苦み。花の香り、ピーチのようなフルーツ香全てのバランスが完璧。「エルサルバドル・ラ・カンパヌラ」は心地よい控えめの酸、そして苦みや甘み、フルーツ香、心地よいアフターどれをとっても絶妙なバランス。まるでブルーマウンテンのような珠玉のコーヒー。「グアテマラ・モンテ・デ・オロ」は、初めはほんのりとした苦みを、後に柔らかな酸味と微かなカカオ香を感じる。アフターは長くないが、しっかりとした骨格の中にも爽やかな酸味と品のある高貴なアロマがある。「ブラジル・モインニョ」は、甘みや酸味,苦み、フルーツ香、どれもブレンドコーヒーのようにバランスが良くスッキリとしている。但し、ぬるくなってくると酸味が強くなるのが欠点。(2014年2月追加)

【発寒本店】
西区発寒9条11丁目2-11  
電話番号:011-667-1250
定休日:火曜(祝日の場合には営業)
営業時間:10時〜19時
予算:コスタリカ・シン・リミテス945円/100g 
アクセス:地下鉄東西線・宮の沢駅4番出口を出て「北洋銀行」側へ渡る。「VICTORIA」を過ぎ、そのまま西野屯田通を進んで高速道路の下を通って進む。JR線の跨線橋を上らず、左側面の細い通りを進み、2つ目の角を曲がると左角にある。宮の沢駅、JR発寒駅より徒歩10分。
最寄りのランドマーク:イオン発寒SC
お勧めポイント:素晴らしいアロマのコーヒー豆を購入できる

【パセオ店】
住所:北区北6条西4丁目 パセオセンターB1F 
電話番号:011-213-5419
定休日:無休
営業時間:営業時間:10時〜20時半

さっぽろ青果館

 札幌中央卸売市場の目の前にある札幌青果協同組合が運営する市場である。建物の中には果物や野菜を扱う卸売り業者の店舗が入っている。特に、6月〜8月にかけての「夕張メロン」や「北海道産・神内マンゴー」、「仁木のサクランボ・南陽」などが僕お勧めで、もしもこれらを購入するなら「中野商店」が一押しである。「夕張メロン」には、特秀、秀、優、良、ランク外(夕張メロンという表示のみのシールが貼られた個撰、規格外のメロン)の5段階の規格および規格外があり、特秀と秀は合わせても1割に満たないが、「中野商店」は「さっぽろ青果館」の中でも群を抜いて夕張メロンの品揃えがいい。また、「さっぽろ青果館」の中でも、常時北海道産の「神内マンゴー」や「神内パッションフルーツ」を取り扱っているのはこの店だけである。「神内マンゴー」には、アップルマンゴーとゴールデンマンゴーの2種類があるが、もちろんお勧めはアップルマンゴー。アップルマンゴーと言えば宮崎や沖縄が有名であるが、この「神内マンゴー」を送った本州の友人たちは口を揃えてこれらのマンゴーよりも美味しいと絶賛している。さらに、佐藤錦よりも一回りも二回りも大きい仁木の「サクランボ・南陽」も本州に送ると喜ばれる逸品である。
 また、春と秋の山菜・きのこシーズンもいい。特に、5月〜6月の「あずき菜」、「しどけ」、「カタクリ」、「タラの芽」、「ウド」、「セリ」、9月〜10月の「コクワ(さるなし)」や「落葉(ハナイグチ)」、「ボリボリ(ナラタケ)」なども外せない美味しさ。もしも、メロンなどの果物を買うときには、観光客相手の「二条市場」や「札幌中央卸売市場・場外市場」よりも安く品質の良いものを買うことが出来るので、ぜひ憶えておきたい。(2013年9月追加)

西区二十四軒4条5丁目11-16  
電話番号:中野商店:011-622-7817
定休日:日曜・祝日および水曜日は市場の休みに準じる
営業時間:5時〜15時
予算:神内マンゴー2000円〜3000円、夕張メロン1000円〜4000円
アクセス:地下鉄東西線・二十四軒駅5番出口を出て左へ。「二十四軒1−4」の交差点信号を左折し、環状通を進み、中央卸売市場手前にある北海道銀行の信号を右折すると右側。二十四軒駅から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:中央卸売市場、北海道銀行
お勧めポイント:札幌で果物や山菜などの野菜を買うならココ

北区

嘉多山珈琲(かたやまこーひー)

 新琴似にある自家焙煎のコーヒー専門店。店内にはカフェスペースがあるが、かなり狭めだ。しかしながら、マスター1人だけでやっているのでこのくらいが丁度良いのかも知れない。豆は店主が最適だと思うローストに仕上げているという。実は、この店では僕はもっぱらコーヒー豆を購入するだけで、店内で一度も飲んだことがない。今回は8月〜9月にかけて販売していたコーヒー豆全てを試してみたので、その中からお勧めを紹介したい。
 僕がお勧めするストレート豆は、「コロンビア」と「エチオピア モカ」、ブレンド豆は「エナブレンド」と「やわらかブレンド」の計4つ。「コロンビア」は、リッチなフルーツ香と酸味。そして南国を思わせる陽性のイメージ。「エチオピア モカ」は、口に含むとまずは酸味が前面に出てくる。そして芳醇なトロピカルフルーツのようなフルーツ香が押し寄せてくる。そして、エレガントで複雑な心地よい余韻が鼻腔に残る。「エナブレンド」は、口に含むと酸味が広がるがそれは心地よい酸味であり、苦みも柔らか。フルーツ香も十分感じられ、全体のバランスも見事。「やわらかブレンド」は、名前の通りソフトな口当たり。酸味、苦み、果実味のバランスが良く、重厚でエレガントな余韻が素晴らしい。
 その他に比較的良かったのは、「味わいブレンド」と「マンデリン」、「パプアニューギニア」の3つ。「味わいブレンド」は、柔らかな酸と心地よいロースト香。フルーツ香もほどほどあり、中庸でありながらどこかしら非凡さを感じさせる絶妙なブレンド。「マンデリン」は、この店のアイテムの中では深入りの部類だ。酸味、苦み、そして独特の爽やかなフルーツ香とのバランスが良い。個性的であるが誰もが好きそうな味である。「パプアニューギニア」は、ほんのりと豊かな酸と甘さが絶妙なバランスで、芳醇なカカオの香ばしい香りがいい。これでフルーツ香が加わればパーフェクトである。(2014年10月追加)http://www.yutaka1.com/

札幌市北区新琴似1条10丁目8-18 プログレス新琴似1F  
電話番号:011-769-3911
定休日:月曜
営業時間:11時〜19時
予算:エナブレンド、やわらかブレンド各600円/100g
アクセス:JR新琴似駅から3㎞
最寄りのランドマーク:新琴似2条通、新琴似二番通公園
お勧めポイント:新琴似で有名な自家焙煎珈琲店

入口にあるテイクアウト用受付

コーヒー関連商品も販売

狭いカフェ

メニュー

この店の豆のテイスト

テイクアウトコーヒーもできます

この様なパッケージで販売

  

銘酒の裕多加(ゆたか)

 

 美瑛の「酒正 土井商店」とともに、北海道を代表する日本酒の販売店である。店内にはゆったりと商品が配置され、酒屋とは思えないくらいセンスが良い。焼酎やワインも扱っているが、特に、扱っている日本酒のクオリティと、梅酒・柚子酒など果実系リキュール類の充実ぶりが素晴らしい。北海道の地酒ブランドも数多く取り扱っており、熟成した古酒の品揃えもいい。また、たくさん飲めない人の用に、大吟醸などの高級酒を小さく小分けした瓶も販売している。さらに、お酒以外にも、酒の“あて”としてのおつまみや、日本酒や焼酎を頂くための酒器なども販売している。
 日本酒のお勧めは、日本ではここと東区の「マルミ北栄商店」の2店でしか販売されていない「北世界 大吟醸生原酒」。その他のお勧めは、「美味しかった!・・1万円未満の激旨ワイン・日本酒(→ 日本酒の頁を参照)」のコーナーでも紹介した和山県・平和酒造の「鶴梅ゆず」や、山口県・旭酒造の「獺祭 発泡にごり酒50」など。数多くのアイテムの中でも、長野の「大信州」や福井の「梵(ぼん)」、新潟の「久保田」などの品揃えはピカイチ。そして、日本酒に精通したアメリカ人の娘婿・カリンさんもいるので、英語を話せる外国人客にも対応でき、下記ホームページには英語版もある。店頭には出ていない隠れ商品もあるので、足繁く通って店員さんと仲良くなれば、もしかするとディープなレアアイテムに出会えるかも。(2012年12月追加)http://www.yutaka1.com/ 

北区北25条西15丁目4-13  
電話番号:011-716-5174 
定休日:水曜
営業時間:平日9時~21時、土日・祝日10時~19時  → 10時〜19時
予算:北世界3675円(720ml)、7350円(1800ml)、獺祭発泡にごり酒 840円(360ml)、鶴梅ゆず1575円(720ml) 
アクセス:札幌中心部から新川通を通って北に向かい、「北24条西16」の信号を過ぎたT字路を右折すると左に「長生会病院」が見えるのでその向かい(右側)。JOYの手前。地下鉄南北線・北24条駅から車で5分。 
最寄りのランドマーク:長生会病院、JOY 
お勧めポイント:北海道ナンバーワンのクオリティを誇る日本酒販売店

白石区

ファットリア・ビオ北海道 Fattoria Bio Hokkaido

 以前、東京の人気イタリアン「エリオ ロガンダ イタリアーナ」を訪れた時に、とても美味しいフレッシュ・イタリアチーズを味わう機会があった。まさに灯台もと暗しで、聞くところによると、そのチーズは本場イタリアのチーズ職人が北海道の牛乳を使い、札幌で作っているという。早速ネットで調べてみると、「Fattoria Bio Hokkaido」という会社であった。オンラインショップでの販売も行っているものの、僕が食べて美味しいと思った「ブッラータ」は、人気があるために飲食店向けのみの販売か、直接販売の場合には予約による販売しか現在のところ行っていないという。
 なので、ある日、人気の焼き鳥店  「焼き鳥&ワイン しろ(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)」 の店主・石川さんにお願いして取り寄せてもらった。皿にイベリコ豚の生ハムを切ってのせ、そして真ん中に「ブッラータ」をのせる。食べるときにナイフである程度細かく切り、フルーティーなエクストラバージンオイル(フルーティーなオリーブオイルでなければ、かえってかけない方が美味しい)とブラックペッパー、塩を軽くふり、塩分の強い生ハムとともに頂く。もうそれは、チーズを超えた至高の美味しさであった。この時、切ったときに出るチーズのミルク成分とチーズをよく絡めることが重要である。石川さんによると、ある程度の大人数で事前に予約して頂き、もしもチーズが入手できれば、「焼き鳥&ワイン しろ」でも提供できるという。
 もう一つのお勧めは「リコッタ・フレスカ」。これまで僕は、ボソボソと脱水したようなリコッタチーズを一度も美味しいと感じたことがなかったが、この会社の「リコッタ・フレスカ」は初めて美味しいと思った。「ブッラータ」と同じくらいミルクの風味が強く、ボソボソ感が全く気にならない。美味しいと思った食べ方は、半分に切って種を取り出したピーマンに詰め、オーブンもしくはオーブントースターで、ピーマンに軽く火が通るくらい炙るという方法。そして、食べる直前に塩コショウをして、フルーティーなエクストラバージンオイルをかけて食べると最高である。また、蜂蜜やメイプルシロップをかけてそのままデザートのように食しても良い。さらに、もう一つお勧めするなら「カチョカバッロ・シラーノ」がいい。これをスライスしてフライパンでキツネ色に焼くと、ネットリと餅のような食感となる。塩分も抑えられており、日持ちもするため、何もないときのワインのアテとしてお勧めである。ちなみに、人気の「モッツアレラチーズ」は、僕的にはそれほどお勧めではない。ちなみに、新千歳空港国内線ターミナルビル2階の「Wine & Cheese 北海道興濃社」でも、「ブッラータ」以外のチーズが入手できるが、「Wine & Cheese北海道興濃社」限定のハードチーズ「フォルマッジョ」だけはお勧めできない。(2015年3月追加)
https://fattoriabio.jp

白石区平和通12丁目北5番20号  
電話番号:011-376-5260
定休日:日曜(月曜、水曜、金曜に製造するので前日の夜までに注文)
営業時間:現在販売店がないので不明(工場で直接購入する場合は、電話してから行くが望ましい)
予算:ブッラータ1500円、リコッタ・フレスカ1200円
アクセス:JR白石駅から2㎞
最寄りのランドマーク:平和通13南交差点、丸金佐藤水産・白石工場
お勧めポイント:北海道で作られたフレッシュイタリアンチーズ

工房へ直接行けば買えるのでは?と、ある日アポ無しで工房へ向かった。左の大きな建物の手前に工場がある

ここがチーズ工房

中はとっても清潔

壁の張り紙1

壁の張り紙2

2014年のジャパンジーズアワードでは「リコッタ・フレスカ」と「カチョカバッロ・シラーノ」が金賞を受賞

「ブッラータ」

取り出すとプニョッとこんな感じ

「焼き鳥&ワイン しろ」でイベリコ豚の生ハムとともに頂く

切るとミルクがあふれ出す

小皿に取り分けたらオリーブオイルをかけ

チーズには塩分がないので、軽く塩コショウをする

完成

店主の石川さんは「ある程度の大人数で事前に予約して頂ければ、値段は高いけどやりますよ!」と金儲けの悪い目に・・・

「リコッタ・フレスカ」

「リコッタ・フレスカ」をピーマンに詰めてオーブントースターで焼いたところ

「カチョカバッロ・シラーノ」

「カチョカバッロ・シラーノ」を「焼き鳥&ワイン しろ」で焼いてもらった

「カチョカバッロ・シラーノ」を自宅のフライパンで焼いたもの

手稲区

自家焙煎工房 珈豆(かとう)

 「煎りたて新鮮第一主義」を掲げる札幌市郊外の住宅街にある珈琲店。この店は 「工房 横井珈琲(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 と同様、カフェを持たないコーヒー豆販売に特化した専門店である。店内に入ると気さくな老夫婦が出迎えてくれる。カウンター奥の工房には、店の規模に見合わないくらいの大きな焙煎機が置かれている。近郊の方には店主自らが宅配をしているそうだ。
 この店のストレートコーヒーは、中煎りの「シティーロースト」と浅煎りの「ミディアムロースト」の2種類であるが、全体的に思っていたイメージのローストよりもやや強めなので、そう思って買って頂きたい。
 今回、「シティーロースト」のストレート全種類とブレンドコーヒー全てを試してみた結果、お勧めは以下の3つであった。お勧め順に言うと、「モカ」は桃のような華やかなフルーツ香があり、酸味も苦みも絶妙で僕の一押し。「マイルドブレンド」は、口に含むとまず酸味が前面に出るが、続いてトロピカルフルーツのような華やかなフルーツ香が押し寄せ、苦みも少なく後味も爽やか。「オリジナルブレンド」は、かなりのローストが強めなのでフルーツ香はあまり感じられないが、ほのかな酸味と苦み、そしてビターチョコのようなカカオ香りが感じられてハイロースト好きの僕好み。特に、濃めに入れると美味しかった。(2014年7月追加)

手稲区曙2条3丁目5-33  
電話番号:011-695-1964
定休日:月曜(祝日の場合には営業し、翌火曜日が休みに) 
営業時間:11時〜17時
予算:マイルドブレンド400円/ 100g、モカ・シティロースト450円/ 100g
アクセス:JR函館本線・稲穂駅の海側の出口から出て左へ。JRの車両基地を右に見ながら進み、踏切を渡る。交差点に出たら右折し、送電鉄塔に向かって進む。橋を渡り、3つ目の送電鉄塔から2つ目のT字路(大きなマンションが見える通り)を左折するとマンション向かいの左側にある。
最寄りのランドマーク:JR稲穂駅の車両基地
お勧めポイント:手稲区の優良珈琲店

その他の地域

白いブラックサンダー

「ブラックサンダー」は、東京都小平市にある「有楽製菓」が作るチョコバーのようなチョコレート菓子。現在は愛知県豊橋市にある工場で製造されている。体操の内村航平選手の大好物としても知られ、彼がロンドンオリンピック体操個人総合で優勝した際にも、母親が花束の代わりに「ブラックサンダー」を贈ったことが話題となった。さらに、その勢いは留まることを知らず、今や台湾などの海外でも人気という。今回紹介する「白いブラックサンダー」はその北海道限定バージョンであり、地元北海道の札幌工場で作られている。箱詰めされた通常サイズと、袋詰めのミニサイズの2種類が販売されている。ミニサイズ「白いブラックサンダー」は、コンビニなどで販売されているミルクチョコ味の「ちびサンダー」とビターチョコ味の「ブラックサンダー」の中間サイズである。
 「ブラックサンダー」よりも厚めの白いホワイトチョコでコーティングされたココアクッキーの断面を見ると、クッキーの中にコロコロとしたクッキーの塊が見える。この異なる形状のクッキーがクランチのような独特のサクッとした食感を生み出しているようだ。しかし、ホワイトチョコを含めた全体の甘さは、今時にしては少し甘過ぎだ。なので、通常サイズよりも一口サイズのミニの方が丁度良く、これでさらに甘さが抑えられていれば、コスパ的にもお土産としてもっと評価を高くしても良いかも。ちなみに、北海道各地のお土産店の他、新千歳空港のゲート通過後の売店でも販売されている。(2015年3月追加)http://item.rakuten.co.jp/yurakuseika/c/0000000107/

予算:白いブラックサンダー・ミニ(袋詰め)360円
お勧めポイント:人気のブラックサンダーのホワイトチョコバージョン

箱詰めされた通常の「白いブラックサンダー」

袋入りの「白いブラックサンダーミニ」

左上が「白いブラックサンダーミニ」、右上が「ちびサンダー」、下が通常の「ブラックサンダー」。「ブラックサンダー」の方が、チョコのコーティンが薄く、クランチっぽいの凹凸があるが、食感はほぼ同じ

「ブラックサンダー」の断面

「白いブラックサンダー」の断面

YOSHIMIの
 「カリカリまだある?」と
     「札幌おかきOh!焼とうきび」

 イタリアンレストランである「YOSHIMI」は、スープカレーやオムライスの店など幅広く経営している。本業のレストラン自体は特にグルメバイブルで取り上げるような店はないが、とにかく店主の勝山さんの才能が凄い。特にこのお土産菓子の分野に関しては、他のものとは全く違ったコンセプトのものを作り上げている。例えば、「札幌カリーせんべい カリカリまだある?」は、ネーミングもさることながら、味がスパイシーで子供は食べられない大人の味なのである。カレー味の商品をこれまでいろいろと食べてきたが、このようなテイストのお菓子は初めて。どこかしら和風テイストを残し、ビールにピッタリのお菓子なのである(お勧め!)。特に、最近発売された「札幌おかきOh!焼とうきび」がこれまた美味しく、僕の一押しである。「札幌カリーせんべい カリカリまだある?」とは対照的に、誰もが大好きなコーンクリームスープのような味で、食感も軽く出来ているため、いくらでも食べられる感じなのである。もう一つの新商品「Colletコレット」は、粒状のドライコーンが入ったほんのり甘いクリームサンドで、外の全粒粉のビスケットはラングドシャーのような独特の食感。これも悪くないが、お勧めと言うほどのものではない。これらの商品は、駅や空港のお土産品店で購入が可能である。(2013年4月追加)

予算:カリカリまだある?(8袋入り)630円、札幌おかきOh!焼とうきび(10袋入り)1000円

プティ・メルヴィーユの「函館メルチーズ」

 「函館メルチーズ」は、モンドセレクション2010年最高金賞を受賞した一口サイズの冷凍チーズケーキ。味は「プレーン」の他、「生キャラメル風味」と「パンプキン」の3種類。僕のお勧めは「生キャラメル風味」。キャラメルの味が突出しておらず、コクのあるチーズと上手くマッチしている。函館では「スナッフルズ」のチーズオムレットの方が有名だが、僕は「函館メルチーズ」の方が好みだ。「函館メルチーズ」は、本店や各支店の他、函館駅や函館空港、下記アドレスからの購入も可能である。 
http://www.petite-merveille.jp/contents/web_shop/

●BAYはこだて店   
:函館市豊川町11-5 
電話番号:0138-84-5677
営業時間:9時半~19時 
定休日:無休(年末年始を除く)

定休日:無休(年末年始を除く)●朝市店   
:函館市若松町9-15
函館朝市どんぶり横町市場内
電話番号:0138-27-2777
営業時間:7時~15時半 
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)予算:8個入り1050円

アンジェリック・ヴォヤージュの
「ショコラ・ヴォヤージュ」

 何てことのない街の普通の小さな洋菓子店であるが、この店の冷凍トリュフチョコ「ショコラ・ヴォヤージュ(16個)入り」は旨い。解凍して頂くのだが、ホイップクリームを薄いチョコでコーティングされたトリュフの食感がプヨプヨしていて面白い。すぐに口の中で消え、しつこい甘さも残らず、いくつでも食べられる。冷凍なので、クールで宅配も可能。函館空港に類似品も売っているが、こちらの方が美味しい。

函館市弥生町3-11   
電話番号:0138-76-7150
営業時間: 10時~19時 
定休日:月曜日 
予算:ショコラ・ヴォヤージュ1200円 
アクセス:市電・大町電停前で下車し、弥生坂を上る。1つ目の信号を左折し、直進すると左に中華会館が見えるので、その向かい。大町電停より徒歩5分。

ペシェ・ミニョンの「ダックワーズ」

 「ペシェ・ミニョン(→ その他北海道・道南の頁を参照)」 は函館を代表する洋菓子店。洋菓子店 「ペイストリー スナッフルズ(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照)」 や「割烹旅館 若松」などもグループに加わり、函館を代表する企業として成長しつつある。この店の「ダックワーズ」は、フワッとした食感と軽さが絶妙で、お土産としてもお勧めできる逸品だ。全部で5種類あり、特に「プレーン」と抹茶味の「テヴェール」、「ピスタチオ」がいい。ちなみに、グループの「割烹旅館 若松」で販売している「松のみどり」も、この店で作っている抹茶味のダックワーズと思われる。本店にはカフェが併設されているので、その場で食することも出来る。また、五稜郭電停前にある丸井今井デパートにもカフェが併設された支店「サロン・ド・カフェ ペシェ・ミニョン」があり、こちらで購入することもできる。

函館市乃木町1-2   
電話番号:0138-31-4301 
営業時間:10時~19時(カフェは18時半まで)
定休日:水曜日(祝日の場合には営業)
予算:ダックワーズ180円、他のダックワーズは200円
アクセス:大門の松風町から市電の通りを五稜郭公園方面に向かい、深堀町の電停を 過ぎ、2つ目の千代台町12の信号を右折。中央にグリーンベルトのある道をしばらく直進し、左に郵便局が見え、更に角に「人見交番」がある信号を過ぎたら、 「ラッキーピエロ人見店」、「ツルハドラッグ」が見えるので、グリーンベルトの切れ目を右折して細い通りを直進。 200メートルくらい走ると左に見える。