おやじ中華 ナリケン
狸小路7丁目に面した“たぬきスクエア”1階にある中華の店。建物の前にある看板には「ダメ人間の巣、ダメ人間製造所」という、何とも意味不明な言葉が書いてある。通路を一番奥まで進みドアを開けると、手前にオープンキッチンのカウンター席、奥にテーブル席が2つある。店内には懐かしい昭和歌謡曲が流れており、テーブルに灰皿があるところをみると、今時では珍しい喫煙可の店のようだ。
メニューは、グランドメニューと季節メニューがあり、ビールは瓶ビールのみ。まず、ビールを注文すると、日替わりの突き出しが出てきた。ある日の突き出しは何と刺身とレバニラで、また別なある日の突き出しは、一人一品ずつの異なる中華料理の突き出しが出てきた。
店主はどちらかというと、季節のメニューを注文した方が嬉しそうで、“どうしようかなあ〜”と独り言を呟きながら料理している。僕のお勧めは、「羊の麻辣煮込み」や「鹿の黒胡椒炒め」、「麻婆豆腐」、「レバニラ」、「エビチリ」、「ハチノスの葱風味」、「マコモ茸の春巻き」など。つぶやく言葉とは裏腹に、店主の作る料理は至極真っ当な中華料理で、既成調味料や化学調味料に頼らない姿勢にも好感が持てる。一見、気むずかしそうに見える店主は、時々ピント外れのジョークも言うが、これに関してはまともに取り合わないで聞き流して欲しい。店主のキャラが濃いのが玉に瑕だが、予約して出かければ、きっとコスパの良い美味しい中華が食べられるはず。(2023年12月追加)
中央区南3条西7丁目6−4 たぬきスクエア1階
電話番号:011-241-1515
定休日:不定休
営業時間:18時〜24時(予約時に要確認)
予算:羊の麻辣煮込み800円
アクセス:地下鉄南北線すすきの駅2番出口を出て、ファミリーマート側の信号を渡り、市電線路沿いに月寒通を進む。「駐車場ジャンボ1000」の交差点を過ぎ、市電の線路が左に曲がって月寒通からなくなる資生館小学校前の交差点を右折する。2つ目の狸小路7丁目商店街を左折すると左側にある。地下鉄南北線すすきの駅より徒歩8分
最寄りのランドマーク:狸小路7丁目商店街
お勧めポイント:比較的夜遅くまでコスパの良い中華が食べられる
ここが17店舗の小さな店が集まる「たぬきスクエア」 建物の前にある看板には「ダメ人間の巣、ダメ人間製造所」という、何とも意味不明な言葉が書いてある 通路を一番奥まで進み・・・ ドアを開けると・・・ 手前にオープンキッチンのカウンター席、奥にテーブル席が2つある グランドメニュー1 グランドメニュー2 季節のメニュー1 季節のメニュー2 突き出しはその日によって変わる。この日は「レバニラ」と・・・ 「マグロの刺身」。確か・・・ホホ肉と尾の身だったような気がする ある日の突き出しは、4名とも異なる中華料理の突き出しが出てきた 「蒸し鶏のねぎ山椒ソース」。胸肉だったのはマイナス点だが、全体的にしっとりしていて火の通し方は合格。味付けも山椒がアクセントになっている 「ロメインレタスの粒マスタード炒め」は、ロメインレタスの苦みが嫌いでなければ美味しいかも 「ハチノスの葱風味」 ハチノスは柔らかく、弾力が心地よい。臭みもなく、醤油ベースのタレにネギやパクチーの香りがよく合う 「エビチリ」は、プリプリで間違いない美味しさ 「豚肉と卵、キクラゲの炒め」は、火の通し方は抜群だったが少し甘め「自家製ラー油の麻婆豆腐」は、甘めで本格的というほどではないが、お好みの辛さに調節してもらえるのがいい 最初はそのまま食べ、残りはご飯と一緒に食べると2度楽しめる この日の食材を使った季節メニューの「生のホタテと鮑の湯引き」。優しい醤油の味付けで、シンプルで美味しい 季節メニューの「マコモ茸の春巻」は、味が付いているのでそのままいただく。食感が独特で胡椒の風味も良い。また、ベーコンが入っているのでスモーキー 季節メニューの「アオリイカの柚子胡椒炒め」は、火の通しや塩味もピッタリだけど、トータルな味はそこそこ 季節メニューの「鹿の黒胡椒炒めは、臭みがなく柔らか。そのまま食べても良いが、レモンを絞って味変させても美味しい グランドメニューの「羊の麻辣煮込み」には、生椎茸が入っており・・・ 辛さと酸味、甘みのバランス良い 「杏仁豆腐」。硬めで杏仁が香らずミルキーな風味だが、これはこれで美味しい