レストラン MINAMI(旧 イル・チェントロ ひらまつ)
今年の9月13日に「イル・チェントロ ひらまつ」からリニューアルオープンしたフレンチレストラン。ひらまつグループの中で、日本人シェフの名前を冠したレストランは僅かしかなく、南シェフに対する平松宏之氏の信頼が感じられる。南 大輔シェフは、代官山「シンポジオン」や広尾「レストランひらまつ 広尾」を経て、円山の「ル・バエレンタル(現 オーベルジュ・ド・リル サッポロ)」の料理長をされていた方で、僕を含めて多くの固定ファンを持つ人気シェフだ。
エスカレーターで4階まで上がると、金属文字で「RESTAURANT MINAMI」と書かれたウッディなレセプションが見える。名前を告げて右側のウェイティングスペースへと進むと、そこにはソファーがあり、とてもゴージャスな雰囲気。レストラン中央には木の温もりを感じさせる広々としたパーティサロンがあり、結婚披露宴や各種パーティに利用できる。それを囲むようにメインダイニングや個室、キッチンなどがあり、メインダイニングは誰もが意外と思われるかもしれないが、窓側に沿って配置されたボックス席のようなモダンなテーブル席なのである。ここからは、赤レンガ庁舎や銀杏並木を望むことができ、変わり行く四季折々の札幌のロケーションを楽しむことができる。また、広さの異なる個室も充実しており、どんな人数にも対応できそうだ。
肝心の料理であるが、かつての「ル・バエレンタル」の頃の南シェフの料理が、ようやく戻ってきた感じがする。火の通し方、塩味ともに完璧で、今後更に南シェフらしさが加われば、更に完成度が増すのではないかと思う。また、価格は「オーベルジュ・ド・リル サッポロ(→ 札幌グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」よりも低く設定されており、コスパに関しても申し分ないと思う。メインとなるサービススタッフは、「ル・バエレンタル」や「オーベルジュ・ド・リル サッポロ」の頃からのベテラン陣が脇を固めており、我々をすばらしい非日常へと誘ってくれる。また、グラスワインも充実しているので、気軽にランチやディナーを楽しんでみてはいかがだろうか。(2018年10月追加)
https://www.hiramatsurestaurant.jp/minami/
中央区北2条西4丁目1番地 赤れんがテラス4階
電話番号:011-252-3471
定休日:不定休
営業時間:【ランチ】11時半 ~ 13時半、【ディナー】17時半 ~ 20時半
予算:【ランチ】3000円、5000円、【ディナー】6500円(平日限定)、8000円、12000円(早めの予約であれば、それ以上の価格のコースも可能)
アクセス:JR札幌駅あるいは大通公園
最寄りのランドマーク:JR札幌駅や地下鉄さっぽろ駅、大通駅に繋がる札幌駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」と直結
お勧めポイント:南シェフの作る洗練されたフレンチが味わえる
ここ赤れんがテラスの・・・
4階です
エスカレーターで4階まで上がると、金属文字で「RESTAURANT MINAMI」と書かれたウッディなレセプションが見える
本日のスペシャルメニューは、具体的な名前ではなく、今流行の想像力をかき立てる素材だけが書かれています
最初の突き出しは「グジェール」。チーズ味のシュー皮です
中味は何も入っていません
はじまりの一皿はスープ?
「トリュフ風味のロワイヤル(茶碗蒸し)」でした
続いては「蕪、雲丹、シャルトリューズ」の冷製
見た目も美しい!しかも旨い!!
何?これ!「牡丹海老、ナッツ(ピスタチオ)、ゆり根」の冷菜
半生のボタン海老に、濃厚なナッツのソースが意外にもよく合う
カリッとシットリと焼かれたパン
無塩バター(別に塩も)の他に、オリーブオイルが
「蝦夷鮑、松茸」
エゾ鮑のグリルに焼いた国産松茸がのっている。シンプルながら美味しい
「甘鯛、根セロリ」
見たとおり、皮目が香ばしくカリッと焼かれており、柔らかな甘鯛の身とのコントラストも抜群
「鴨肉、イチジク」
鴨肉の質がいいのはもちろんだが、ソースも絶品
「西洋梨、キャラメル」
西洋梨のコンポートと何だったけなあ〜
キャラメルのジェラート
エスプレッソと「小菓子
これで終わりと思っていたら、チョコレートがいろいろと出てきた