19. カフェ

中央区

カフェレストラン ヒュッゲ hygge

 「hygge(ヒュッゲ)」とは、デンマーク語で「人と人のふれあいから生まれる、温かな居心地の良い場所」という意味らしいが、まさに宮の森にある居心地のいいカフェである。店の前にある駐車場に車を止めて店内に入ると、優しい色調のインテリア。外観から受ける印象よりもずっと広い感じがする。
 メニューを見ると、カフェというよりもレストランといった方が良いくらいフードメニューが充実している。特にディナータイムメニューには、本格的な料理が並んでいる。中でも、僕のお勧めは「リコッタ(チーズ)パンケーキ」であるが、パスタなど他のフードメニューもカフェと思えないくらい美味しい。
 リコッタパンケーキには、レギュラーメニューと月替わりメニューの2種類があり、さらに、リコッタパンケーキは、メニューによって3枚ものと2枚ものがある。この店のパンケーキは、とにかく生地が美味しい。豆腐を使っているせいなのか、フワッとしていながらメレンゲっぽくなく、パンケーキ本来の小麦の香りや食感、そして、しっとり感や厚みなどバランスが最高なのである。
1番人気の「ティラミスパンケーキ(2枚)」は、パンケーキの上にマスカルポーネチーズで作られたティラミスのクリームがのっており、エスプレッソをかけて食べる。甘さも丁度良く悪くはないが、お勧めというほどではない。むしろ僕のお勧めは、2番人気の「ナッツと塩キャラメルソースのパンケーキ(3枚)」と「マカダミアンナッツパンケーキ(2枚)」である。「ナッツと塩キャラメルソースのパンケーキ」は、キャラメルの風味がもう少し強くても良いかなと思わせるが、程よいキャラメルの塩味が心地よくお勧めだ。最初はクリームで、後はメープルシロップで食べるともう最高である。「マカダミアンナッツパンケーキ」は、まろやかなクリームが美味しく、添えられたバナナと絶妙にマッチしている。さらに、サクサクで塩気のあるマカダミアンナッツがアクセントとなっている。また、札幌では珍しいフレンチプレスで供される「フレンチプレズコーヒー」の「さわやか“空”ブレンド」は、程よい酸味とロースト香のバランスが良くお勧めである。
 ちなみに、開店後の11時〜12時までの時間帯は予約が可能なので、混み合う土日には是非予約をしてから出かけたい。また、この店はカードが使えなので現金のみの精算となる。(2019年1月追加)
https://www.sawai-k.co.jp/hygge/

中央区宮の森2条14丁目1-14  地図 
電話番号:011-613-3820
定休日:月曜(祝日の場合には火曜)
営業時間:【平日】11時~15時、17時~20時、【土日】11時~15時、17時半~20時
予算:ナッツと塩キャラメルソースのパンケーキ(3枚)1100円、マカダミアンナッツパンケーキ(2枚)1110円
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅から環状通を進み、北1条宮の沢通を西へ向かう。北海道神宮を過ぎ、宮の森フランセス教会のある「宮の森4−10」交差点の信号を左折し、進むと左側にある。円山公園駅から徒歩15分
最寄りのランドマーク:北1条宮の沢通、北海道神宮、宮の森フランセス教会
お勧めポイント:パンケーキだけでなく、料理も美味しいカフェレストラン

店の前には駐車場があります ココです! 優しい色調のインテリア。外観から受ける印象よりもずっと広い感じがする リコッタパンケーキのメニュー パフェメニュー 人気のパスタメニュー その他のフードメニュー 一番人気の「ティラミスパンケーキ(2枚)」 パンケーキの上にマスカルポーネチーズで作られたティラミスのクリームがのっており、エスプレッソをかけて食べる。甘さも丁度良く悪くはないが、お勧めというほどではない 2番人気の「ナッツと塩キャラメルソースのパンケーキ(3枚)」 キャラメルの風味がもう少し強くても良いかなと思わせるが、程よいキャラメルの塩味が心地よくお勧めだ 「ナッツと塩キャラメルソースのパンケーキ」 まろやかなクリームが美味しく、添えられたバナナと絶妙にマッチしている。さらに、サクサクで塩気のあるマカダミアンナッツがアクセントとなっている 添えられたチョコレートアイスとは合わない 月替わりの「ピオーネとクリームチーズのパンケーキ」 ピオーネの香りが強すぎてイマイチ ランチのサラダとスープ。サラダの自家製ドレッシングは酸味が抑えられていて美味しい 「オムライス・デミグラスソース」 トロトロのオムレツの中のライスは、チキンライスやバターライスではなく白米だある週の限定ランチ「オーストラリア産・ラム肩ロースの完熟トマト煮込み」 トマトとチーズ、ラム肉が三位一体となった美味しさ ランチに付いてくるコーヒーは香りがイマイチ 単品のフレンチプレズコーヒー「さわやか“空”ブレンド」は、程よい酸味とロースト香のバランスが良くお勧めである 札幌では珍しいフレンチプレスで供される アイスコーヒーは普通人気の「ストロベリー&ローズ」アイスティーは、爽やかで美味しい

幸せのパンケーキ 札幌店

 全国展開している大人気のパンケーキ専門店。大阪グルメバイブル作成時に、「南船場店(→ 大阪グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」を初めて取材したが、その後も店舗を増やし、今や関東エリアに11店舗、関西エリアに6店舗、その他のエリアを含めると、計26店舗を展開している。この札幌店を含めて、土日・祝日は相当混み合う人気店なので、開店10分くらいに行くか、15時〜16時のオフタイムに行くのがお勧めである。
 エレベーターでビルの2階に上がると、白を基調とした明るく女子受けしそうな店内。まずは自動発券機で順番が印刷されたチケットを発行して待つ(開店前でも発行が可能)。店舗によってシステムが若干異なるが、札幌店であれば平日3組限定で、ホームページから2週間先までの先着順のオンライン予約ができる。
 番号が呼ばれ、店員に券を渡して席に案内される。メニューを見ると、パンケーキは通常のスイートパンケーキと食事のミールパンケーキがある。スイーツパンケーキは、レギュラーメニューが7種類、そして季節限定メニューが1種類ある。プラス200円でドリンクとセットにすることができる。スイーツパンケーキのソースやクリームはパンケーキ毎に予め決まっているが、ホイップクリームとアイスクリープだけは、プラス100円で追加できる。僕のお勧めは、やはり店名を冠した「幸せのパンケーキ」にホイップクリームをトッピングしたもの。
 パンケーキの生地は、最近流行のメレンゲが入ったフワフワタイプのパンケーキ。しかし、それらパンケーキとの決定的な違いは、カステラのような玉子感と小麦の風味が感じられることだ。スフレタイプのパンケーキは、食感が良くなる一方、小麦の香りが乏しく味が単調になってしまう。ベーキングパウダーを加えず、これほどまでにシットリフワフワで深みのあるパンケーキはなかなかないだろう。加えて、「幸せのパンケーキ」に添えられたアイスクリームのような姿のホイップバターが最高に美味しい。このホイップバターは、ニュージーランド産のマヌカハニーと北海道産の発酵バターを使用して作れているというが、このパンケーキとの相性は抜群である。しかしながら、ビターテイストのカラメルシロップとの相性は微妙で、何故メイプルシロップにしなかったのか?という疑問が残る。それ故にそれを補うために、プラス100円でホイップクリームを追加することを是非お勧めしたい。(2018年12月追加)
https://magia.tokyo/shop

中央区南1条西4丁目15−1 第21ビッグビル2階  
電話番号:011-251-6666
定休日:不定休(基本的に無休)
営業時間:【平日】10時〜19時15分、【土日・祝日】10時〜19時40分
予算:幸せのパンケーキ1100円(ドリンクセットはプラス200円、ホイップクリームやアイスクリームのトッピングはプラス100円)
アクセス:地下鉄・大通駅10番出口を出て反対方向の「4丁目プラザ」と「TSUTAYA」のある交差点へ向かう。「TSUTAYA」交差点を右折するとすぐ右側。大通駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:4丁目プラザ、TSUTAYA
お勧めポイント:シットリフンワリとした最高レベルのパンケーキ

4丁目交差点が見えるココです エレベーターで2階に上がると、白を基調とした明るい店内 店内はかなりの大箱で、ガラス張りの調理室が見える エレベーター前にある自動発券機 まずは自動発券機で番号順の券を発行する 予約客は優先となる パンケーキの写真メニュー スイーツパンケーキのメニュー ミールパンケーキのメニュー 10月からの季節メニューである「かぼちゃのパンケーキ 国産栗のレーズンパターのせ」 最近、季節メニューからレギュラーメニューに格上げされた人気の「ティラミスパンケーキ」 順番に焼くため、すぐに焼いても20分以上かかる 2杯目からの水は、セルフサービスとなる 「幸せのパンケーキ」に、ホイップクリームをトッピングしたもの アイスクリームのような姿をしたホイップバターが最高に美味しい。このホイップバターは、ニュージーランド産のマヌカハニーと北海道産の発酵バターを使用して作れているというが、このパンケーキとの相性は抜群 ビターテイストのカラメルシロップとの相性は微妙で、何故メイプルシロップにしなかったのか?という疑問が。それを補うために、プラス100円でホイップクリームを追加するのがお勧め 「紅茶ミルクのパンケーキ 自家製グラノーラがけ」 ソースはアールグレイにミルクを加えたような感じだ。決して悪くはないが、お勧めと言うほどではない。グラノーラはアップルシナモンの風味 裏から見たところ。アールグレイソースの他にホイップクリームがのっている 「濃厚クリームチーズムースパンケーキベリーソースがけ」 クリームチーズムースは、ほんのり酸味があって、思ったよりも軽い。一緒にのっているホイップクリームもフレッシュミルクの香りがしてお互いに相乗効果を発揮している。但し、甘酸っぱいブルーベリーソースは、これに合うかどうかは微妙なところだ 「ホットチョコパンケーキ」をベースに作られた人気の「ティラミスパンケーキ」 ほんのりと酸味のあるティラミスのクリームはインパクトがなく、どうしてもホットチョコレートソースとホイップクリームの味が支配してしまう。しかし、エスプレッソをかけて食べると、あら不思議!キリッとした苦みが味に輪郭を与えてティラミスの味に変貌する。エスプレッソをかけなければ、ホットチョコレートソースが甘すぎていただけない 10月〜11月の季節のパンケーキ「かぼちゃのパンケーキ 栗のレーズンパターのせ」はお勧め 栗のレーズンパターは、ラムレーズ味のクリームでかなり美味しい。ホイップクリームとの相性も絶妙。かぼちゃのソースはカボチャの風味はあまり感じらず、ローズマリーの葉も含めて、これらはあってもなくても良い感じだ。これに対して、レッドペッパーはインパクトがある

紫陽花珈琲

 円山西町にある人気のカフェ。基本的に駐車スペースは4台分しかないので、駐車場を確保したい方は、開店10分以上前に到着していなければならない。階段を上って2階にある入口のドアを開けると、店員さんから「タバコを吸いますか?」と聞かれる。「吸いません」と答えると、3階に案内された。もしかすると、3階だけが禁煙スペースなのかも。フロアのフローリングは古めかしい木の床になっており、全体的に民家をイメージしたようなシックなインテリアとなっている。
 この店のお勧めは何と言ってもパンケーキ。基本のパンケーキ(3枚)に、お好みのソース(100円)とトッピング(200円)を組み合わせて注文するスタイルである。北海道牛乳で作ったという自家製リコッタチーズを使用したパンケーキの生地は、ベイクドチーズケーキとスフレを合わせたような細やかで独特の食感。ソースはカスタードクリームのような「アングレーズソース」の他、蜂蜜を使った「ハニーソース」、「メイプルソース」、「ミックスベリーソース」、「キャラメルソース」、「チョコレートソース」の6種類。トッピングは、「バナナ」、「イチゴ」、「ローストナッツ」、「マロン」、「アイスクリーム」の5種類であるが、一緒にドリンクを注文すれば「アイスクリーム」のトッピングは無料となる。
 今回は、一番人気のアングレーズソースにバナナをトッピングしたパンケーキを注文。一緒に「フレンチブレンド」のホットを注文したので、アイスクリームのトッピングが無料でついてきた。パンケーキには、この他にホイップクリームも付いてくる。自家製リコッタチーズを使用したパンケーキの生地は、シットリ、ネットリとしていてホイップクリームと良く合って美味しいが、アングレーズソースやアイスクリームは、特徴がなくごく普通。自家焙煎のコーヒーも可もなく不可もなしといった感じだ。他店のように、ホイップクリームをもっと多めにするか、トッピングでもいいのでホイップクリームを追加できれば、2つ星にしても良いかも。(2018年10月追加)

中央区円山西町7丁目1-18  
電話番号:011-215-5101
定休日:水曜(不定休あり)
営業時間:11時〜18時
予算:パンケーキ(3枚)700円+ソース100円+トッピング200円+ドリンク300円
アクセス:札幌中心部から「円山動物園」を目指し、「円山動物園」の西横を左折して「宮ヶ丘交差点」を通って「藻岩山麓通」を上る。「道立特殊教育センター」を過ぎ、「円山西町3交差点」を左折すると、すぐ右側にある。地下鉄東西線・円山公園駅から車で5分
最寄りのランドマーク:円山動物園、道立特殊教育センター
お勧めポイント:パンケーキが美味しいカフェ

コンクリートの打ちっ放しのモダンな外観入口には人気店らしい張り紙が  2階から3階へ上がる階段 3階のフロア 木の椅子以外にこの様なローテーブルと椅子が・・・ パンケーキのメニューパンケーキのメニュー「生地とソース」 パンケーキのメニュー「トッピング」 コーヒーメニュー1 コーヒーメニュー2 「フレンチブレンド」 注文したパンケーキは、一番人気の「アングレーズソースにバナナをトッピングしたパンケーキ」 パンケーキのアップ。一緒に「フレンチブレンド」のホットを注文したので、アイスクリームのトッピングが無料でついてきた。パンケーキには、この他にホイップクリームも付いてくる 自家製リコッタチーズを使用したパンケーキの生地は、シットリ、ネットリとしていてホイップクリームと良く合って美味しいが、アングレーズソースやアイスクリームは、特徴がなくごく普通北海道牛乳で作ったという自家製リコッタチーズを使用したパンケーキの生地は、ベイクドチーズケーキとスフレを合わせたような細やかで独特の食感

円山坂下 宮越屋珈琲 本店

 円山エリアにある北海道最大の珈琲チェーン店の本店。この円山坂下にある本店の他に、札幌市内や新 千歳空港(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁を参照) 、さらに 東京(→ 銀座グルメバイブル・喫茶の頁を参照) などを含めて現在は計26店舗がある。
 本店の1階にはカウンター席と大きな焙煎室があり、2階にはテーブル席がある。ホットコーヒーは、「ストレート」、「ブレンド」ともに、“スタンダード”、“粗挽き(強め、普通、弱め)”、“デミタス(濃厚)”の3つのスタイルから入れ方を選ぶことができる。挽いた豆はネルドリップで丁寧に落とされ、それを供するカップの種類も豊富だ。しかしながら、香りを楽しむ珈琲店であるにもかかわらず、店内が禁煙でないのが残念である。
 今回、本店と札幌駅パセオ店で購入できた珈琲豆の全てを味わってみたので、この中から僕のお勧めを紹介したい。試したブレンドは、「フレンチ」、「マイルド」、「ヨーロピアン」、「ソフト」、「イタリアン」、「カントリー」などの6種類、ストレートは9種類である。
 ブレンドの一押しは「イタリアンブレンド」。杏仁のように妖艶かつフルーティーな香りと長時間続く余韻。そして、ハイローストが醸し出す絶妙な苦み。ハイローストなのでほとんど酸は感じないが、それでもバランスはいい。もう一つのお勧めは「フレンチブレンド」。華やかな香りとほんのりとした甘み。ダークチョコを思わせるようなカカオの余韻。さらに、「ヨーロピアンブレンド」も、ファーストアタックがほんのり甘く、桃のような様なフルーツ香と絶妙な酸味と苦み。まさにブレンドのお手本とも言うべきバランスがいい。
 ストレートの一押しは「グアテマラ」。重厚感のあるフルーツ香。酸も少なく、ハイローストによる苦みも絶妙。このポテンシャルを引き出すには、通常の1.5倍くらいの濃めに抽出するのがお勧め。もう一つお勧めするなら「コスタリカ」。口に含むと甘く、杏仁のようなフレーバーが押し寄せ、アフターが長く続く。ハイローストながら苦みや酸味のバランスがとても良い。(2015年4月追加)

中央区南2条西28丁目1  
電話番号:011-641-7277
定休日:無休
営業時間:10時〜24時
予算:イタリアンブレンド500円、グアテマラ450円/各100g
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅6番出口をでて、「マルヤマクラス」前の大通を通って円山公園へ向かう。「ケンタッキーフライドチキン」の交差点を左折し、すぐに南1条(裏参道)を右折するとすぐ(札幌リラベル教会の隣)。
最寄りのランドマーク:マルヤマクラス、札幌リラベル教会
お勧めポイント:ハイロースト系が美味しい自家焙煎の珈琲店

ガラスケースの奥に見えるのが、広い焙煎室

2階へ上がる階段

1階カウンター席

「チョコブラウニー」はまあまあ。「チーズケーキ」の方が美味しい。

この日購入した珈琲豆

丸美珈琲店 大通本店

 2003年にドイツのケルンで開かれた「ワールドカップテイスターズチャンピオンシップ」で第3位となった後藤さんがオーナーのコーヒー店。店内は右側にカフェが、そして左側にはコーヒー豆や器具、焼き菓子などを販売するショップがある。店内は天井が高く開放感があり、純喫茶店のようなクラシックな趣のインテリア。
 今回、数ヶ月間かけて冬〜春に販売されていたコーヒー豆のほとんど(コンテスト入賞豆などの特別な豆を除く)を試してみた。その結果、僕が一押しのコーヒー豆は5つ。まずは、この店を代表する「丸美ブレンド」。グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルを用いたブレンドである。ブルーマウンテンのような適度な酸味と果実香のハーモニーが素晴らしく、アフターも十分感じられる。「ホンジュラス・サンティアゴ プリングラ・ラ・サバナ農園」は、口に含むとフルーティーな香りが口いっぱいに広がる。そのため、しっかりとした酸味も然程気にならなく、むしろ甘みさえ感じられる。完璧とまでは言えないが僕好みの味である。「エルサルバドル・アラドナ農園」は、口に含むと柔らかい酸味とフルーツ香が一気に広がる。カカオ香も感じられるが、全体的にはスッキリとしていてアフターはそれほど強くなく、酸味が好きな方にはかなりお勧めである。「エクアドル・セルビオ パルド」は、柔らかな酸味とフルーツ香が特徴。突出したところがないものの、ブルーマウンテンのような絶妙なバランス。ベストパナマ2012年ナチュラル部門第4位の「パナマ・ロス ラホネス農園」は、これまで味わったことのないような複雑な香りがする。ほんのりと品のある酸に、パンや桃、トロピカルフルーツ、ナッツ、カカオなどの香りが重なり合うように感じられる逸品。
 さらに一押しではないが、比較的お勧めできるのは3つある。「ケニア」は初めにスッキリとした酸味を感じ、アフターは短いものの、桃や柑橘系のような香りが広がる。「マンデリン・ゲガラン農協」は、溢れるフルーツ香とカカオの風味が特徴で、スッキリと柔らかい酸味が感じられる。「コロンビア・パレスティナ」は、力強い香りと程よい酸味、フルーツ香などが感じられ、強烈なインパクトこそないがバランスが良くていい。
 この店では焼き菓子も販売しており、これもなかなか悪くない。人気の「カナダ産メープルシロップのフィナンシェ」は、シットリとしていてメープルシロップとバターの香りがいい。表面のアーモンドとメープルシュガーバニラのカリッとした食感が何とも言えない。しかしながら、僕の1番のお勧めは「メープルシュガーのガレット」である。パイのような香ばしさと、甘さ控えめな生地とカーシュナッツのホロッと崩れる食感が何とも言えない。
 この本店では 「工房 横井珈琲(→ 札幌グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 同様に、スタッフによる珈琲教室(受講料1500円)も開催している。「丸井今井 札幌本店」の地下食料品売り場にも販売店があり、こちらの方がコンテスト豆などを含めた豆の種類が本店よりも多い。ちなみに、専門学校の講師などで多忙な店主の後藤さんは、いつも店にいるわけではないようだ。(2014年5月追加)

中央区南1条西1丁目2番地  
電話番号:011-207-1103
定休日:無休
営業時間:【月曜〜土曜】8時〜20時、【日曜・祝日】10時〜19時
予算:丸美ブレンド(100g)540円
アクセス:地下鉄大通駅・32番出口を出て左折する。すぐに南1条通りの交差点を左折し、「縁」を過ぎたらすぐ左側。大通駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:札幌丸井今井本店・大通別館
お勧めポイント:世界大会入賞経験を持つ店主が営むコーヒー店

佐藤珈琲

 宮の森の住宅街にある素敵なカフェ。店内はロフトのようにガランとしており、大きなTANNOYのスピーカーから流れるクラッシック音楽とウッディなインテリアが大人の雰囲気を醸し出している。自家焙煎されたコーヒーは、どれも香り高く美味しい。特に、深入りのストロングタイプコーヒー「胡桃」は、複雑な香りがよくお勧めである。しかし、僕がこの店に惹かれるのは、コーヒーだけでなく、デザートが他のカフェとは比較にならないくらい美味しいことである。特に、ラズベリーソースがかかった「レアチーズケーキ」は、デザート専門店と間違うくらいの美味しさ。他に「ティラミス」も悪くない。これで禁煙であれば、行きつけの店にしたいくらいの魅力的な店だ。(2013年11月更新)

中央区宮の森1条6丁目5-15 宮の森ビル1階  
電話番号: 011-688-6697 
営業時間:10時~19時(土日・祝日は10時~21時) 
定休日:不定休 
予算:胡桃500円、レアチーズ(飲み物+)200 
アクセス:地下鉄東西線・西28丁目駅2番出口を出て左(西)方向へ。右に「東光ストア」、左に「セイコマート」を見ながら進み、しばらく行くと、道がやや右側にカーブし、Y字路の信号が見えるので、その角。西28丁目駅から徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:東光ストア 
お勧めポイント:コーヒーもスイーツも美味しい

ファビュラス FAbULOUS

 大通バスセンター近くにあるリノベーションカフェ。この店の最大の売りはハイセンスなインテリアとバラエティに富んだフードメニュー。前は倉庫だったのだろうか?店内は天井が高く、ロフトのような独特の雰囲気。家具も新しく統一性のあるものではなく、中古家具やアンティーク家具を使用しているため、全てバラバラで味わいがある。また、店の奥には食器や洋服、版画などを販売するショップも併設されている。 
 コーヒーなどのドリンク類は種類が豊富で味もそれ程悪くはないが、お勧めと言うほどのレベルではない。一方、スイーツやパスタなどのフードメニューはお勧めである。スイーツのお勧めは、サッパリとしていながらコクがある「ベイクドチーズケーキ」とシットリとした「生ショコラ」。フードメニューのお勧めは、「ジェノベーゼパスタミートソースがけ」と「旬野菜のキッシュ」。特に「旬野菜のキッシュ」は、生地がサクッとしていて卵とチーズの香りがいい。店のお勧めの「ラム肉と野菜の洋風グリルライス」は味自体は美味しいものの、肉が固くて微妙だ。もう一つのお勧めの新メニュー「熟成ビーフシチュー」もごく普通でむしろ「ファビュラス熟成ハヤシライス」の方が良かった。さらに、かつて人気のあった「アメリケーヌ海老カレー」は現在はやっていないようだ。 
 人気店のため、ランチタイムはかなり混み合うが、その時間帯を除けば比較的入りやすい。それにしても居心地が良く、ついつい長居してしまいそうな素敵なカフェである(2013年7月追加)。

中央区南1条東2丁目3-1 NKCビル1階  
電話番号:011-271-0310
定休日:無休 
営業時間:11時〜23時 
予算:ベイクドチーズケーキ540円、旬野菜のキッシュ540円 
アクセス:地下鉄東西線・バスセンター前駅3番出口を出て、大通を「札幌テレビ塔」や「大通バスセンター」と反対方向へ進む。最初の信号を右折するとすぐ右側。バスセンター前駅より徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:札幌テレビ塔、大通バスセンター 
お勧めポイント:ハイセンスなインテリアのロフト風カフェ

 
 

森彦、アトリエモリヒコ

 札幌のカフェの中でも今や指折りの有名店となった「森彦」は、現在7店舗からなる。円山公園近くの本店「森彦」は、古民家を利用した独特の雰囲気。雑貨店が併設された南一条電車通り沿いの2号店「アトリエモリヒコ」は、スタイリッシュでアクセスの良さが魅力。これら2店舗とコンセプトが異なるサッポロファクトリー前の3号店「D×M」は、ドーナッツの香りが立ちこめるカフェプレス式コーヒー(エスプレッソやカフェラテなど)がメインのロフト風カフェ。
 「D×M」以外のホットコーヒーは基本的にネルドリップで供され、特に深煎りのブレンド「フレンチ」は、香り、コク、苦み、酸味のバランスが際立っていて美味しい。浅煎りブレンドの「マイルド」や人気の「深モカ」よりもお勧めだ。ケーキなどのデザート類は「D×M」のパティシエが作っているとのことだが、中でもチーズケーキ「ガトーフロマージュ」は、甘さが抑えられてコーヒーとの相性がいい。3店舗の中でも、4台の駐車場がある「アトリエモリヒコ」は比較的空いていて便利。「D×M」のドーナッツは、パンタイプとケーキタイプの2種類があり、ミスタードーナッツよりも生地の密度が高い。お勧めは、アマンダ、マメ、ベリー、マラケシュ。

●森彦 本店   
中央区南2条西26丁目2-18 
電話番号:011-622-8880
営業時間:【平日・祝日】11時〜21時、【土曜・日曜】10時〜21時半
定休日:無休
予算:ブレンド(フレンチ:カップ)550円、ガトーフロマージュ400円(ケーキとセットでコーヒーは50円引きとなるが、土日祝日にセットにすると、コーヒーはフレンチとマイルドの2種しか選べない) 
アクセス:地下鉄東西線円山公園駅4番出口を出て、南の裏参道側へ進む。少し右へずれながら南へ向かう道を進み、T字路を過ぎると正面にマンション見え、一見行き止まりに思える交差点を右折。細い道を進むと右側に見える赤い屋根の白い一軒屋。地下鉄東西線円山公園駅から徒歩5分。

coffee square do

 薄野のはずれにひっそりと佇むコーヒー店。やや暗めで落ち着いた雰囲気の店内は、この辺りの店とは思えない良い感じ。豆は自家焙煎でなく、宮越屋の豆を使用している。僕の好みはストロングタイプの「フレンチブレンド」だが、ネルドリップで抽出される日替わりのストレートコーヒーも香り高く旨い。何より、自家製ケーキが充実している点がいい。敢えて欠点を言えば、タバコを吸う客が多いのと換気が悪いこと。できれば禁煙にしてほしいなあ。

中央区南8条西1丁目3-28   
ハビターエイトビル1階 
電話番号:011-521-4225
営業時間:11時~23時 
定休日:無休(年始を除く) 
予算: フレンチブレンド550円 
アクセス:地下鉄南北線中島公園駅1番出口を出て、ローソン側へ信号を渡る。渡ったら右方向へ進み、「アートホテル」前の信号をホテル側に渡ってホテル奥の通りへ左折すると次の角。地下鉄南北線中島公園駅から徒歩6分。

東区

アトリエD

 デザイン住宅や店舗設計などを手がける「ATELIER-D」が運営する東区の人気カフェ。10台まで可能な駐車スペースに車を止めて店内に入ると、そこは大きなガラス窓からウッドデッキガーデンの見えるリゾートのような空間。このためか、ランチタイムには多くの女性客で賑わう。ディナータイムには訪れたことはないが、間接照明を使ったシックなインテリアは、むしろ夜の方がより一層映えるのかも。
 ランチメニューを見ると、季節のパスタランチが2種類とワンプレートランチが3種類、さらに日替わりランチもある。この他に、デザートメニューとドリンクメニューがあり、その種類も豊富。17時からのディナーメニューは、前菜やパスタ、ご飯、メインなど、カフェとは思えないくらい種類が豊富である。
 中でも僕のお勧めは「オムライスデミグラスソース」と「豆乳バナナシェイク」、「ブレンド(ホット)」など。「オムライスデミグラスソース」は、とにかく玉子がフワフワでいい。デミグラスソースもしっかりとしたコクがありながらバランスが良く、ライスはケチャップライスではなくピラフのようなバターライス。「豆乳バナナシェイク」は、豆乳とは思えないくらいまろやかでミルキー。バナナの濃厚で豊かなコクが感じられ、まさにお手本の様なシェイク。「ブレンド(ホット)」は芳醇な香りで、酸味と苦味のバランスが実に良いブレンドだ。スイーツは全体的にイマイチだが、食事やドリンク類はカフェとしては一定の高いレベルにあり、素敵な空間も含めてお勧めできるカフェである。(2021年11月〜2023年11月取材/2024年1月追加)

東区北19条東20丁目1−13 
電話番号:011-299-8187
定休日:無休
営業時間:【水曜、木曜】11時半〜14時半(ドリンクやデザートは16時半まで)、【金曜〜火曜】11時半〜14時半、17時〜20時(ドリンクやデザートは11時半〜20時まで)
予算:オムライスデミグラスソース1155円(単品は1078円)、豆乳バナナシェイク748円
アクセス:地下鉄東豊線・環状通東駅3番出口を出て環状通を右へ。「GEO」側へ信号を渡り、「吉野家」、「AOKI」を過ぎ、北15東18の信号を左折する。「タイヤ館」、「セイコーマート」が過ぎたら右側に見える。環状通東駅より徒歩15分
最寄りのランドマーク:地下鉄東豊線・環状通東駅、苗穂・丘珠通り
お勧めポイント:食事も美味しいデザイナーズカフェ

環状通を曲がって北へ進み、苗穂・丘珠通り沿いにあるココです 10台まで可能な駐車スペースに車を止めて・・・ 店内に入ると・・・ そこはリゾートのような空間 大きなガラス窓からウッドデッキガーデンが見える カウンター席もありますランチメニューを見ると、季節のパスタランチが2種類とワンプレートランチが3種類、さらに日替わりランチもある デザートメニュー 季節もパフェもある ドリンクメニュー1(ノンアルコール) ドリンクメニュー2(ノンアルコール) ドリンクメニュー(アルコール) 人気のオムライスは、ドリンク・スイーツタイムにも食べられるようになった(こちらは単品メニューであるが、ランチタイムにはセットメニューもあり) ディナーメニュー ディナーメニュー(前菜)ディナーメニュー(パスタとご飯)ディナーメニュー(メイン) 「オムライスデミグラスソース」。とにかく玉子がフワフワでいい。デミグラスソースもしっかりとしたコクがありながらバランスが良く、ライスはケチャップライスではなくピラフのようなバターライス ランチの「デミグラスハンバーグ」 肉は粗挽きで、つなぎを使っていないので食感が肉肉しい。デミグラスは普通に美味しいが、粉チーズと合わせるとさらに美味しい バターライスはぱらりとして、やや硬めの仕上がり ランチの「和風ハンバーグ」。上に大根おろしがのっており、つなぎが入っていないので肉の食感が感じられる。挽肉自体にナツメグと塩味があるので、そのまま食べても美味しいが、出汁の効いたタレに付けて食べるとさらに美味しい ランチの「十勝ハーブ牛のボロネーゼ」。太めの生パスタにボロネーゼソースがよく絡む。ボロネーゼ自体は味薄めだが、牛肉がゴロゴロと入っていて牛肉の風味を強く感じる。もう少し深みがあった方が好きだが、バランスはいい 付け合わせのサラダとフォカッチャ 「豆乳バナナシェイク」は、豆乳とは思えないくらいまろやかでミルキー。バナナの濃厚で豊かなコクが感じられ、まさにお手本の様なシェイク 「カフェラテ」。豆の香りは薄めだが、悪くはない 「カプチーノ」は普通 「米粉豆乳シフォンケーキ」。生地はきめ細やかで良いが、ドライな感じでシットリ感無し。なので、単独で食べると唾を持っていかれてしまい微妙だが、添えられたホイップクリームと一緒にいただくと甘さも含めてちょうどいい。塩味のミルクアイスと一緒に食べても悪くない 「チーズケーキ」は、硬めのベイクドチーズタイプでイマイチ。添えられたホイップクリームは軽くて滑らかで秀逸 「クリームブリュレ」も普通で、特にコメント無し

イーズカフェ ease cafe

 札幌駅近くの創成川沿いにある小さなカフェ。女子学生会館の1階にあるこの場所は、かつてインド料理店などいくつか店が入れ替わった場所である。現在はカフェとなっており、この店のパンケーキが美味しいという評判を聞きつけ、早速訪れてみた。
 店内は明るい白を基調とした可愛いらしい雰囲気で、小さめの木の椅子や机を配したインテリアは女性受けしそうだ。この店の店主は、UCCコーヒーマスターズの2012年大会・札幌地区の「エスプレッソ部門」で優勝経験もあるバリスタである。なので、飲み物はエスプレッソを使った「カプチーノ」や「カフェラテ」がお勧めである。「カプチーノ」は、上を覆うフォームミルクがきめ細やかで口当たりがとても滑らか。これでもう少し香り高ければパーフェクトだ。
 メニューを見ると、パンケーキは「アップルシナモンパンケーキ」と「生チョコとバナナのパンケーキ」の2つが人気のようだ。この他に、「オレンジレアチーズパンケーキ」や「ミックスベリーレアチーズパンケーキ」、「塩キャラメルとローストナッツパンケーキ」、「ティラミスパンケーキ」などもある。どのパンケーキもシットリ・フンワリとしていて美味しく、適度な甘さの生クリームが軽くて後味爽やか。特に、「アップルシナモンパンケーキ」は、煮リンゴと生リンゴの両方の食感がアクセントとなっており、シナモンの香りが苦手でない限りお勧めである。「生チョコとバナナのパンケーキ」は、生クリームとチョコクリームのWホイップクリームと、生チョコやバナナの相性が抜群である。全体的な印象としては、ハワイの有名パンケーキ店よりも美味しいのではないかと思う。パンケーキタイムは14時〜17時であるが、11時半からのランチタイムでも食事と一緒にセットでオーダーすると、一回り小さいミディアムサイズのパンケーキが590円で食べることができる。但し、パンケーキを焼くには30分ほどの時間がかかるため、時間に余裕をもって出かけたい。この店で待たないで食べるコツとしては、平日なら開店時の11時半に行くか、2回転目となる12時半以降に行くのがお勧めだ。また、土日・祝日なら開店10分前の11時20分に行くのがいい。
 この店を2つ星にしたもう一つの理由は、食事メニューも美味しいことである。「かにクリームドリア」は、ベシャメルソースがあっさりとしており、それに香ばしく濃厚な焼きチーズが加わることで、絶妙なバランスとなっている。この店1番人気の「チキングラニール」は、炒められたバターライスにほぐしチキン入りのデミグラスソースがかけられたハヤシライスのようなもの。これが鉄板で供されるため、火傷しそうなくらい熱々で美味しい。「ふんわり卵のオムライス」は、オーソドックスなケチャップ味のオムライスであるが、オムレツのようにキメが細かいフンワリ玉子で包まれている。ベーコンやタマネギ、ピーマンなどの具材の香りにケチャップ味が上手くマッチしている。ボリューム的には少なめだが、全体としての完成度は高い。
 ちなみに、この建物の横に「TRUST PARK」という駐車場があり、この店で1000円以上食べれば2時間無料となる。(2015年5月追加)http://ameblo.jp/ease-cafe/

東区北9条東1丁目1-8 札幌共和女子学生会館1階  
電話番号:011-731-9102
定休日:月曜、第1火曜
営業時間:11時半〜17時
予算:カプチーノ500円、パンケーキとドリンクのセット1100円
アクセス:JR札幌駅北口を出て右(東)へ進む。「札幌中央郵便局」のある広い創成川通へ出たら左(北)へ進む。「北九条小学校」が見えたら、創成川通を挟んで東向かい側にある。JR札幌駅北口より徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌中央郵便局、北九条小学校
お勧めポイント:パンケーキだけでなく、カプチーノや食事も美味しいプティカフェ

建物の隣の有料駐車場に駐めましょう

外に立てかけてあったランチメニュー

パンケーキ以外のフードメニュー

パンケーキ以外のフードメニュー

パンケーキとドリンクのセットメニュー

「カプチーノ」のラテアート

見分けがつかないかも知れませんが、こちらは「カフェラテ」です

僕のお勧めのパンケーキ 「アップルシナモンパンケーキ」

「生チョコとバナナのパンケーキ」 もなかなか

「かにクリームドリア」 はカニの風味はあまり感じず、エビドリアと言った方が良いかも

こんがりと焼き上がった表面のチーズが香ばしい

スプーンですくうとこんな感じ

この店1番人気の 「チキングラニール」

鉄板近くはグツグツとしています

ホロホロに柔らかくほぐされたチキンとバターライス

「ふんわり卵のオムライス」

何と美しくシルキーな卵の表面

スプーンを入れるとこんな感じ

ベーコンが入っています

西区

喜茶 ゆうご

 札幌西インター近くの閑静な住宅街にある人気のカフェ。店舗は大きめの一軒家で、広めの駐車場を備えている。入口近くには薪ストーブがあり、木をふんだんに使用したインテリアが優しい温もりを感じさせる。また、テーブル間隔が広く、席は基本的に窓側か壁側に面しているため、パーソナルスペースを確保できるのもいい。
 メニューを見ると、ドリンクからスイーツ、食事に至るまで、かなりバラエティに富んでいる。食事の僕の一押しは「オムライス」で、続く押しは「焼きカレー」。「オムライス」は、一見して玉子を纏った姿が美しい。ライスはチキンライスでなく、ベーコンを使ったポークライスで、ケチャップの酸味が控えめなのがいい。また、ポークライスを包み込む厚めの玉子焼きも芳醇なバターの香りがして、まさにカフェレベルを超えた完成度の高いオムライスである。「焼きカレー」は、熱々トロトロのチーズに半熟玉子がのっている。スパイシーさはそれほどないものの、ビーフカレールーがたっぷりと入った丁寧に作られた焼きカレーだ。
 スイーツでお勧めなのは、「バスクチーズケーキ」と「ガトーフレーズ(苺のショートケーキ)」。「バスクチーズケーキ」は、食感が滑らかでクリーミー。コクや深みは思ったほどではないものの、甘さ控えめで万人受けしそう。「ガトーフレーズ」は、とにかく北海道産の生クリームが美味しい。スポンジのしっとり感に乏しいが、喫茶店の自家製ケーキとしては決して悪くないレベル。
 飲み物でお勧めなのは、「ブレンド(コーヒー)深め」。ブレンドコーヒーは、浅め(浅煎り)、中深(中煎り)、深め(深煎り)の3種のロースト豆から選べる。「深め」は深煎りでありながら苦さ控えめで、香りがフルーティーなのがいい。「ブレンド(コーヒー)浅め」は、アメリカンのように水っぽくてお勧めできない。「ブレンド(コーヒー)中深」は、苦味と香りのバランスがとれているものの、「深め」の方がよりフルーティーでお勧めだ。豆は宮の森にある「珈琲堂」の豆を使用しているという。
 実は、この店は朝9時から営業しており、朝御飯にも昼御飯にも使えるというユーティリティーの高さや居心地が良い点なども高評価に繋がった。(2021年取材/2023年5月追加)

https://www.facebook.com/kissayugo/?locale=ja_JP

西区宮の沢三条4丁目6-8 
電話番号:011-555-5870
定休日:不定休 (電話かFacebookで要確認)
営業時間:9時〜16時(水曜のみ9時〜14時)
予算:オムライス(サラダ付き)950円
アクセス:中心部から北1条宮の沢通を西に進む。びっくりドンキー西野店、DCM(ホーマック)、ワークマンを過ぎて宮丘トンネルを抜ける。さらに、「菊地珈琲ブルーマウンテン館」、「石窯パン工房」を過ぎ、右に大きなマンション「グレートヒル宮の沢」が見えたら、その信号を右折し、さらに最初のT字路を右折すると、左に入る看板が見える。地下鉄東西線・宮の沢駅から1.5㎞
最寄りのランドマーク:札幌西インター、手稲宮丘小学校
お勧めポイント:オムライスが美味しいカフェ

札幌西インター近くの閑静な住宅街にある人気のカフェ。店舗は大きめの一軒家で、広めの駐車場を備えている 入口近くには薪ストーブがあり、木をふんだんに使用したインテリアが優しい温もりを感じさせる。また、テーブル間隔が広く、席は基本的に窓側か壁側に面しているため、パーソナルスペースを確保できる点もいい 中庭に面したテーブル席もある キッチン前のカウンター席もある 御飯を使った食事メニュー パンを使った食事メニュー スイーツメニュー 本日のケーキとセットメニューのドリンク ドリンクメニュー1 ドリンクメニュー2 ドリンクメニュー3 僕の一押しの「オムライス」は、一見して玉子を纏った姿が美しい ライスはチキンライスでなく、ベーコンを使ったポークライスで、ケチャップの酸味が控えめなのもいい。また、ポークライスを包み込む厚めの玉子焼きも芳醇なバターの香りがして、まさにカフェレベルを超えた完成度の高いオムライス 続く押しは「焼きカレー」 熱々トロトロのチーズに半熟玉子がのっている。スパイシーさはそれほどないものの、ビーフカレールーがたっぷりと入った丁寧に作られた焼きカレーだ 「ミートソーススパゲティ」。麺は細めで食感も良いが、自家製ミートソースは酸味がある割りに深みがなく、お勧めできない「じゃじゃご飯」は、豚ひき肉やゴボウ、椎茸、長ネギ、生姜などを刻んで甜麺醤で味付けしたドンブリ。意外にも美味しく、花椒入りのラー油を加えて食べても美味しい 「えびドリア」は、ベシャメルソースにコクがなく、中のケチャップライスともマッチしていない 「バスクチーズケーキ」とアールグレイのセット バスクチーズケーキ」は、食感が滑らかでクリーミー。コクや深みは思ったほどではないものの、甘さ控えめで万人受けしそう 「ガトーフレーズ」は、とにかく北海道産の生クリームが美味しい。スポンジのしっとり感に乏しいが、喫茶店の自家製ケーキとしては決して悪くないレベル「チョコレートケーキ」は、見た目はクラシックショコラ。しかし、意外にも硬めで、チョコテリーヌのように濃厚。この店のケーキの中では甘めで、お勧めではない 「苺ロールケーキ」とブレンドコーヒーのセット。ロールケーキのスポンジ生地は、シットリとしてシルキーな食感。クリームも甘さ控えめで良い
「サバイオン・オ・フリュイ」は、注文を受けてから赤砂糖をかけて表面をカリッと焼き上げるデザート サバイオンクリーム(卵黄と白ワイン、砂糖で炊いたクリーム)と生クリームを合わせた中に、苺、フランボワーズ、ブルーベリー、オレンジが入っている 「デコポンのレアチーズケーキ」。レアチーズ部分は食感に弾力のある。味はミルキーで、下の薄いビスケット生地の食感とも合う。デコポンの酸味とも見事にマッチしている

北区

ごはん家 cafe みやび

 北24条にある人気のご飯カフェ。それは、開店5分前までに行かなければ1回転目に入れないほどの人気ぶりである。なので、開店5分以上前に行くか、ピークが一段落する14時くらいに行くのがお勧めだ。また、当日でなければ開店時の限定予約ができるようなので、時間的に余裕がある方は、前日までに予約してから出かけたい。店には駐車場はないものの、近くのミウラパーキングと契約しているらしい。
 店内は、木の温もりを感じさせる明るいインテリア。入って左側にオープンキッチンのカウンター席があり、右側にテーブル席がある。個人的には、カウンター席の椅子がテーブルに比べて低すぎるのが気になる。
 この店の売りは、万古焼の土鍋で炊く土鍋炊きご飯だ。人気のセットメニューは、「土鍋ごはんと10種の彩りプレート」、「土鍋ごはんと7種の彩りプレート」、「土鍋ごはんと5種の彩りプレート」の3つある。これは、メインとなるおかずと複数の副菜、土鍋炊きのご飯とのセットである。通常土鍋炊きご飯(白米)は、いろいろな具材が入った炊き込みご飯に有料で変更できる。副菜はどれもそれほどお勧めというものがないため、まずは「土鍋ごはんと5種の彩りプレート」を選び、メインのおかずを「数量限定・特製タルタルソースのサクサク大海老フライ」にして、炊き込みご飯を有料で、「白身魚のクリーム出汁炊き込みごはん」か「鶏と牛蒡の五目炊き込みご飯」変更するのがベスト。
 デザートのお勧めは「プレーンの生チーズケーキ」。チーズケーキの食感はやや硬めで、舌にネットリと絡みつくような感じではあるが、爽やかな酸味とフレッシュなミルクの風味が、下のスポンジケーキ(恐らくロールケーキのスポンジと同じ)と絶妙にマッチしている。「とろふわ抹茶のティアラミス」はトロトロの食感は良いものの、やや甘めだ。さらに、「米粉のもちもちロールケーキ」は、スポンジがシットリとして良かったが、クリームは甘ったるくて今一つだった。(2019年5月追加)
https://miyabi-sapporo.shopinfo.jp

北区北24条西3丁目1-1 E-COURT24 1階 
電話番号:011-838-8076
定休日:木曜
営業時間:【平日】11時~15時、17時半~20時、【土・日】11時〜20時(但し、金曜と土曜は21時閉店)
(L.O.21:00)
予算:土鍋ごはんと5種の彩りプレート980円、プレーンの生チーズケーキ600円
アクセス:地下鉄南北線・北24条駅1番出口を出て右側へ進む。「JOY FIT 24」、「モスバーガー」、「宝来」を過ぎたマンションの1階にある。
最寄りのランドマーク:北海道銀行・北二十四条支店
お勧めポイント:炊き込みご飯やチーズケーキが美味しいカフェ

北24条通りを東へ進むと・・・ このマンションの1階です ココです! 人気のセットメニューは、「土鍋ごはんと10種の彩りプレート」、「土鍋ごはんと7種の彩りプレート」、「土鍋ごはんと5種の彩りプレート」の3つ。これは、メインとなるおかずと複数の副菜、土鍋炊きのご飯のセット。副菜はそれほどお勧めというほどのものではないため、「土鍋ごはんと5種の彩りプレート」をチョイスしよう
メインのおかずは5つから選べる。僕のお勧めは、「数量限定・特製タルタルソースのサクサク大海老フライ」 その他のメインのおかず 炊き込みご飯のメニュー1
通常土鍋炊きご飯(白米)は、いろいろな具材が入った「炊き込みご飯」に有料で変更できる。「白身魚のクリーム出汁炊き込みごはん」か「鶏と牛蒡の五目炊き込みご飯」がお勧め
炊き込みご飯のメニュー2みやびの生チーズケーキのメニュー その他のデザートメニュー 夜のメニュー1 夜のメニュー2 お酒のメニュー「土鍋ごはんと10種の彩りプレート」。メインのおかずは、「北海道産玉ねぎソースととろけるたまごのハンバーグ」 「炊き込みご飯」は・・・ 「白身魚のクリーム出汁炊き込みごはん」です 「白身魚のクリーム出汁炊き込みごはん」は、蘭越産の「ゆめぴりか」とサワラを使った炊き込みご飯。クリーミーな味わいで魚の風味もしっかりとしていて、しかも土鍋炊きなので、おこげも味わえる。 土鍋ご飯なので、お焦げもできます 「北海道産玉ねぎソースととろけるたまごのハンバーグ」 肉に挽き方が粗すぎて食感が硬く、さらにソースも甘いため、お勧めできない 「プレーンの生チーズケーキ」 食感はやや硬めで、舌にネットリと絡みつくような感じだが、爽やかな酸味とフレッシュミルク風味のチーズケーキが、下のスポンジケーキ(恐らくロールケーキのスポンジと同じ)と絶妙にマッチしている 「土鍋ごはんと10種の彩りプレート」。メインのおかずは「和風メンチカツ」 同じ挽肉でも「和風メンチカツ」の方が、ジューシーで美味しかった。メンチカツにかける「舞茸あん」は、「北海道産玉ねぎソース」同様に甘く、これはいただけない 「鶏と牛蒡の五目炊き込みご飯」は外さない美味しさ「とろふわ抹茶のティアラミス」 トロトロの食感は良いがやや甘めだ 「土鍋ごはんと5種の彩りプレート」で、メインのおかずは、「数量限定・特製タルタルソースのサクサク大海老フライ」 「数量限定・特製タルタルソースのサクサク大海老フライ」は、添えられた塩昆布入りのタルタルソースが意外に良く合う。 「とろとろ豚角煮の炊き込みご飯」は・・・ 可もなく不可もなしといったまあまあの味だ 「米粉のもちもちロールケーキ」スポンジはシットリとして良かったが、クリームは甘ったるくて今一つだ

白石区

Plantation

 中心部から少し離れた苗穂にある 「森彦、アトリエモリヒコ(→ 札幌グルメバイブル・カフェの頁を参照)」 の4番目の店舗。ちなみに、この店のすぐ並びにはコーヒーとカレーで有名な「リファインド」がある。この店は倉庫をリノベーションしたのだろうか?倉庫風の外観からはとてもカフェと想像できないが、駐車場横の壁に「Found Good Coffee?」というキャッチコピーの横断幕があるので、すぐにそれと分かる。入り口の前にはオシャレなクラッシックカーがさりげなく置かれ、店内に入ると階段横に巨大なロースターと何故か手洗い場?がある。吹き抜けになった階段で2階に上がると、2階は木の床板のオシャレなロフト風カフェになっている。照明は暗めでとても落ち着いた雰囲気。どこかしら、「札幌ファクトリー」の近くにあるドーナッツメインの店舗 「D&M(→ 札幌グルメバイブル・カフェの頁を参照)」 にも似ている。円山の本店も含めて、「森彦」の店舗は寂しく目立たない通りにあるが、どの店も流行っているのが不思議。 
 特にこの店舗は、森彦の中でも最もフードに力を入れているようだ。フードメニューはパスタやリゾットなどがあり、まるでイタリアンカフェのよう。また、メニューには焼き菓子やデザートなども。スイーツのお勧めは「ティラミス」で、ビターなコーヒーが浸ったスポンジケーキと甘さ控えめのマスカルポーネチーズムースがシットリしていて美味しい。一方、アイスクリームは温度管理が悪いせいかザラついてダメである。もちろん、「森彦」の各店舗で共通のスイーツ「ベイクドチーズケーキ」は悪くない。
 肝心のコーヒーであるが、「森彦」や「アトリエモリヒコ」とは異なり、ネルドリップではなくペーパーフィルターによるドリップのせいか、味は申し分ないものの若干香りが弱いような気がする。「カプチーノ」は今流行の模様が描かれたアーティスティックなものでなく、クラッシックタイプである。「森彦」はドリップコーヒーが美味しいにもかかわらず、カフェプレス式のスチームタイプのコーヒーのノウハウやテクニックに欠けるようだ。ちなみに、この店の最大の欠点は、客や店員が歩いたときの床の振動がモロに椅子に伝わり、それが不快であること。これがなければ、もっと評価を上げても良い店なのだが。(2013年5月追加)

白石区菊水8条2-1-27(札幌流通倉庫の北向かい)  
電話番号:011-827-8868
定休日:水曜(水曜が祝日の場合には翌日) 
営業時間:11時〜22時 
予算:Morihikoブレンド(フレンチ)550円、ティラミス800円 
アクセス: 札幌中心部から車で10分 
最寄りのランドマーク:札幌東高校、札幌流通倉庫 
お勧めポイント:森彦が展開するロフト風の素敵なカフェ