2.ラーメン、うどん

中華そば 郷家(ごうや) 天神店

 福岡の寺塚に本店を構える人気ラーメン店。アクセスの悪い本店とは違い、この天神店は「大丸福岡天神店」のすぐ近くにあるという好立地。さらに、実はこの店、「ラーメンWalkerグランプリ2015」の都道府県ランキングで銀賞、「ラーメンWalker福岡・北九州2016」の本気ランキングで第2位を獲得したという実力店でもある。
 入口を入ると、右側にオープンキッチンのカウンター、左側にテーブル席があるが、キャパはそれほど広くはない。この店の名物は、ピリ辛の白髪ネギがトッピングされた「辛ネギらーめん」。辛ネギの辛さは、「控えめ」、「普通」、「辛め」の3つから選ぶことができる。麺は博多特有の低加水の極細麺ではなく、通常の自家製ストレート中細麺で、このスープに実に良く合う。この店の売りである魚介系スープは、今流行の煮干しメインの魚介スープではなく、日本蕎麦の風味に近い宗田鰹節とさば節がメインの魚介スープだ。これに豚骨ベースのスープが加わることで絶妙なバランスを醸し出す。また、旨味調味料に頼らない姿勢も好感が持てる。なので、「辛ネギらーめん」を注文した場合には、このスープを味わうために、まずは辛ネギをスープに混ぜずにそのまま麺を食し、残り半分を辛ネギをスープに絡めて食べることをお勧めしたい。そうすることで、異なるラーメンを一度に愉しむことができる。創業以来の看板商品という「地鶏めし」は、おこわのような鶏飯をおにぎり状にしたものだが、そのまま食べても美味しい。しかし、スープに投入してクッパのようにしてスープと一緒に食べると、その旨味が倍加して更に美味しく食べられる。
 ちなみに、今回は味わえなかったが、ネットによると「肩ロースチャーシューめん」も美味しいらしい。極細麺の博多ラーメン店が多い福岡にあって、非常に異色で貴重な店である。(2017年5月追加)
http://www.gouya-ramen.com/pages/top.html

福岡市中央区渡辺通5丁目25-11  
電話番号:092-713-1333
定休日:月曜
営業時間:【月曜〜土曜】11時~22時半、【日曜・祝日】11時~21時半
予算:辛ネギらーめん750円、地鶏めし100円
アクセス:地下鉄七隈線・南天神駅5番出口を出て左へ。「あかひげ薬局」、「フレッシュネスバーガー」の角を左折して進むと左側にある。南天神駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:赤ひげ薬局
お勧めポイント:福岡では珍しい鰹節系魚介豚骨ラーメン

国体道路から入ってすぐのココです店内は狭めメニュー「辛ネギらーめん」のネギの辛さは、「控えめ」、「普通」、「辛め」3つから選べる「辛ネギらーめん」通常の青ネギの他に、ピリ辛の白髪ネギがトッピングされている辛ネギを混ぜる前のスープ背脂入りの魚介系豚骨ベースのスープは洗練された味なので、まずは辛ネギを混ぜずにそのまま食べたい辛ネギを混ぜた後のスープは赤く変色して濃厚な味に創業以来の看板商品である「地鶏めし」鶏おこわのような食感で、そのまま食べても美味しいしかし、スープに投入してスープと絡めて食べるともっと美味しい

博多 あかちょこべ

 他県民の方には意外なことだが、実は福岡県民はうどん好きなのである。もちろん、蕎麦店もあるにはあるが、うどんの方が圧倒的に人気がある。一方、2006年の映画「UDON」の放映以来、全国的には讃岐うどんブームで、今や全国各地に讃岐うどんチェーン店が進出している。しかしながら、ここ福岡では、地元うどんチェーン店「ウェスト」の看板はよく見かけるものの、「丸亀製麺所」や「はなまる」などといった讃岐うどんメジャー店の看板を見かけることは少ない。その理由は、福岡県民の愛する“博多うどん”は、老舗店「かろのうろん」に代表されるような讃岐うどんとは真逆のコシのない柔らかなうどんだからである。これに極太のゴボウ天ぷら「ゴボウ天」やさつま揚げのような「丸天」、甘辛く炊かれた牛肉「肉」などをのせて食するのである。さらに、鶏の炊き込みご飯「かしわごはん」やそれを握った「かしわおにぎり」などといったサイドメニューがある店も多い。
 僕は10年くらい前に「かろのうろん」で初めて食べて以来、柔らかく歯ごたえのない博多うどんを未だに理解できずにいたが、この店のうどんを食べたときには、“コシがなければうどんでない”という概念を改めなければならないと感じた。この店のうどんは細麺で柔らかいが、モチッとした粘り気があり、柔らかい麺が好きな福岡でなければ誕生しなかったオリジナリティのあるうどんなのである。
 この店のうどんは「古式胚芽うどん」といって見た目もちょっと変わっている。全粒粉のラーメンの様に茶色っぽい粒々が入っているのだ。また、メニューも非常にユニークで、どれも試したくなるようなラインナップ。例えば、「釜あげずぼらうどん」はヤカンの中に釜揚げうどんが入ったもので、しかもつけ汁には納豆が入っている。「釜揚げキーマカレーうどん」は温かいうどんにキーマカレーがかかったもの。そのまま混ぜて食べると「油そば」や「まぜそば」のような感じで、半分くらい食べたところで少しだし汁をかけて食べると和風に変化して面白い。これでもう少し辛さとスパイシーさがあったら最高である。しかしながら、僕の一押しは王道の温かい「ごぼう天」。細麺と深くコクのある出汁のバランスが素晴らしく、汁を最後まで飲み干したくなる衝動に駆られるほどの美味しさである。
 夜にはお酒も出す“うどん居酒屋”として営業しているらしく、隣にはこの店の別館にあたる姉妹店「博多 おっぺけぺ」がある。別館は予約コースのみの営業で、霧島黒豚のしゃぶしゃぶが食べられる。(2013年10月追加)

博多区冷泉町7-10  
電話番号:092-271-0102
定休日:日曜
営業時間:11時半~15時、18時~24時
予算:ごぼう天480円、釜揚げキーマカレーうどん640円
アクセス:地下鉄空港線・祇園駅2番出口を出て、すぐに国体道路を右折。「M SQUWARE博多祇園」を過ぎ、しばらく進むと右角に焼肉の「大東園」のある交差点があるので右折する。「櫛田神社」を過ぎると「はかた伝統工芸館」が見えるのでその向かい。祇園駅より徒歩5分。
最寄りのランドマーク:M SQUWARE博多祇園、大東園、櫛田神社、はかた伝統工芸館
お勧めポイント:福岡らしいモチモチとした麺とコクのあるダシが最高の絶品うどん

博多 新風 博多デイトス店

 JR 博多駅筑紫口2階デイトスの「博多めん街道」にある博多ラーメン店。ここにある飲食店の半分は午前10時にオープンするが、それ以外の店は午前11時オープンである。午前10時オープンするラーメン店の一押しは、以前このグルメバイブルで紹介した 「長浜ナンバーワン(→ 福岡グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 。そして敢えてもう一つ食べても良いと思うのはこの「博多 新風」である。この博多デイトス店のスープは3種類あり、通常のトンコツである博多ラーメンスープの純豚骨「とんこつラーメン」とマー油が入った熊本風の新風麺「マー油とんこつ」、そしてデイトス限定で和風だしがブレンドされた「和風とんこつ」である。調理は何故か中国人のおばさんたちが行っていて、中国語が飛び交っている。
 スープはコラーゲンタップリで、口に含むと多少豚骨臭さを感じるものの、それが逆に深みとなり、後を引く美味しさとなっている。多少旨味調味料を感じるがこれは許容範囲内。純粋な博多ラーメンの「とんこつラーメン」もいいが、マー油の入った熊本風の「マー油とんこつ」の方がこのスープには合っているように思う。一方、和風だしの入った「和風とんこつ」は、魚介ダシが弱いために豚骨に押されてしまい、中途半端でお勧めできない。極細のストレートは自家製麺で、通常の博多ラーメンの麺よりも加水が多いせいか、「普通」の硬さでも十分コシがあって美味しく、しかも伸びにくい。また、2枚入ったチャーシューも博多ラーメン店では珍しくトロトロとしていてこれも悪くない。
 ちなみに、この店と「長浜ナンバーワン・博多デイトス店」では、「辛子高菜」は有料トッピングとなっている。また、「替え玉」は150円であるが、1玉は食べられないという方向けに「半替え玉80円」というのがある。午前10時半から通し営業なため、「長浜ナンバーワン・博多デイトス店」とともに、新幹線に乗る前や福岡空港に行く前に寄って食べるのにはいい。(2013年10月追加)

博多区博多駅中央街1-1 博多デイトス2階 博多めん街道  
電話番号:092-475-8239
定休日:無休
営業時間:10時~22時半
予算:とんこつラーメン650円、マー油とんこつ650円
アクセス:JR博多駅筑紫口から徒歩1分

鳳凛

 西中洲にある深夜に人気のラーメン店。店内はカウンター席が2つとテーブル席があり、かなり広めだ。食べログに掲載されている店の説明文によれば・・・「福岡県小郡市に行列がたえない会員制のラーメン店があった。 残念なことにその店は閉店したが、その店の大将が自ら味を復活させたのがここ鳳凛。味の要であるスープ、タレ、秘伝の辛味を作り、当時の味を再現している。和食を研究して出来上がったあっさりした豚骨ラーメンで、麺、スープ、辛味だれのバランスが絶妙。口コミでジワジワ広がり、根強いファンがいる隠れた人気店だ。」という。
 この店の売りは日本初の唐辛子入り豚骨ラーメン。しかしながら、ビジュアル的には川端中洲にある「一蘭 本社総本店」のラーメンとそっくり。「一蘭 」側の説明文によると、秘伝の唐辛子タレは「一蘭 」が元祖と述べているが、実際のところ、どちらが元祖かは僕には分からない。客観的に見て両店ともコンセプトは同じであり、この店の方が深い味がするのは確かである。
 スープを口に含むと、初めは多少豚骨の臭いを感じるが、唐辛子が溶け出すと不思議とあまり感じなくなる。唐辛子が溶け出すと色が茶色くなり、味も含めて味噌トンコツスープのような感じにもなる。まるで 「元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神本店(→ 福岡グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 のような個性的で後を引くスープだ。また、ピリ辛のトンコツスープは旨味調味料を感じるものの、酒を飲んだ後の締めのトンコツラーメンとしては決して悪くない。は自家製の極細ストレート麺で、低加水のためか、素麺のような香りとコシを感じる。麺のゆで方は「やわ」、「基本」、「かた」、「超かた」の4種類を選択できる。(2013年9月追加)

福岡市中央区春吉3-21-15  
電話番号:092-716-6755
定休日:不定休
営業時間:【月曜~木曜、日曜・祝日】11時半~翌5時、【金曜~土曜、祝日前日】11時半~翌6時
予算:らーめん590円、替え玉100円(替え玉小60円)
アクセス:地下鉄七隈線・南天神駅6番出口を出て右へ。「天神テルラ」、「タマホーム」を過ぎた「三光橋」信号を右折すると左側。南天神駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:三光橋信号
お勧めポイント:日本初の唐辛子入り豚骨ラーメンが味わえる

一蘭のラーメン790円

麺屋 一矢(いっし) 中洲本店

 「中洲市場」の中にあるラーメン店。屋台風の雰囲気の店内はもちろんカウンター席しかない。この店のラーメンは一体何ラーメンなのか?スープは一見して博多ラーメンのように乳化された豚骨スープで、濃厚でありながらとてもマイルド。しかしながら、麺は博多ラーメンとは異なる中細ストレート麺。しかも、この店の1番人気の「黒らーめん」は、マー油が入った熊本風ラーメンなのである。さらに、「味噌らーめん」があったり、大分県宇佐の「大分唐揚げ」も出しているところを見ると、もしかしたら大分ラーメンなのだろうか?麺は柔らかめでコシがないので、注文の際には“硬め”と告げよう。また、チャーシューはトロトロで美味しく、スープは少なめで天かすが入っている点も面白い。無料トッピングは「紅ショウガ」と「辛子高菜」の2つであるが、「辛子高菜」はかなり辛いので、つい入れすぎないよう注意しよう!
 深夜まで営業しているこの店のメニューは、通常の唐揚げをはじめ、「ポテトサラダ」や「もつ煮込み」、「餃子」、「砂ズリの唐揚げ」などビールのつまみが充実している。名物のニンニク醤油風味の「からあげ」はそれなりに美味しいが、特にお勧めと言うほどのものではなかった。さらに、「からあげグランプリ」金賞を受賞したという手羽唐揚げ「りょうたの手羽先」もごく普通で、味にインパクトや特徴がない。また、ラーメンやつまみの他に、「ニラ焼飯」や「チンジャ焼飯」、「とりめし」などといった魅力的なご飯もある。それにしても、どこから集まってくるのか分からないが、とにかく深夜まで多くの客で賑わっている店だ。ちなみに、この店の他に「住吉店」もある。(2013年7月追加)

福岡市博多区中洲2丁目6-12 第5ラインビル1階中洲市場  
電話番号:092-291-5066
定休日:不定休 
営業時間:18時~翌4時半 
予算:黒らーめん750円 
アクセス:地下鉄空港線・祇園駅2番出口を出て、すぐに国体道路を右折。「M SQUWARE博多祇園」、「大東園」などを過ぎ、歩道橋をくぐって斜め右の橋を渡るとすぐに右に「博多中洲ワシントンホテルプラザ」が見えるので、その2つ目の裏通りにある。祇園駅より徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:M SQUWARE博多祇園、大東園本店、博多中洲ワシントンホテルプラザ 
お勧めポイント:マイルドなスープが美味しい熊本風ラーメン

元祖赤のれん 
   節ちゃんラーメン 天神本店

 天神にある人気のラーメン店。通りから少し引っ込んだところにあるため目立たないが、昼間には常に行列ができているのですぐに分かる。この店の魅力は何と言ってもトンコツスープ。久留米ラーメンのようなエグミと深みを併せ持つスープで、洗練されてはいないものの、一口飲むとまた飲みたくなるような不思議なスープである。
 このラーメンの欠点は極細麺。博多でよく食べる含水率の少ない極細麺というより若干平べったい極細麺で、すぐに火が通ってしまい、締まりがないのだ。なので、注文するときは必ず“カタ”で注文しよう。また、多くの人はランチタイム限定(14時まで)の「半ちゃんラーメン」ならぬラーメン(並)と半焼飯がセットになった「Aランチ」を注文していた。小ぶりの博多風餃子も結構美味しかったが、焼き方が雑なのでこちらはお勧めできない。
 ちなみに、この店は11時からの通し営業なのでとても使い勝手が良い。(2013年5月追加)

福岡市中央区渡辺通5-24-26  
電話番号:092-741-0267
定休日:日曜 
営業時間:11時~23時 
予算:ラーメン(並)500円、Aランチ(14時まで)600円 
アクセス:地下鉄七隈線・南天神駅1番出口を出てすぐ左側から逆方向へ戻るとすぐ右側(大丸百貨店の南向かい)。南天神駅より徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:大丸福岡天神 
お勧めポイント:一口飲むとまた飲みたくなる不思議なスープ

元気一杯

 看板のないラーメン店。しかも、電話番号も公開していないミステリアスな店である。店の前に立つと微かにトンコツの香りがするが、サッシの戸のガラスにはシートが貼られ、中が見えない。本当にこの戸の向こう側がラーメン店なのか?開けるのに躊躇してしまうくらいラーメン屋らしからぬ外観。なので、外の写真を良く憶えてから行ってほしい。扉を開けると、店の名前の通り「いらっしゃいませ!」という元気な声が。店内の右側にはカウンター席が、左側にはテーブル席がある。拍子抜けするくらいごく普通のラーメン店である。
 店内を見渡すと、「写真撮影禁止」、「携帯禁止」、「禁煙」の3つの禁止マークが貼られている。さらに、「スープが完成次第開店します、スープがなくなり次第閉店します、スープが未完成の時には営業しません」という掲示も。つまり、営業時間はあくまでも目安で、スープの出来や売れ具合によっては、時間が変わるということらしい。また、「ラーメンを食べるときには、まずはスープから吟味してほしい。このスタイルに合わない方は遠慮してほしい」という趣旨の掲示もある。店主はスープ至上主義で頑固で屈折したラーメン職人なのだろうか?ところが実際に会ってみると、意外にもニコニコと愛想の良い普通の若い店主なのである。
 今回は初めてなので、「普通のラーメン」を注文。ラーメンが運ばれて来ると、掲示のとおり「まずスープからどうぞ!」と念を押される。スープを啜ると、トンコツの嫌な香りはなく、ストレートにトンコツの美味しさが伝わってくる。とてもクリーミーで、言うだけのことはある完成度の高いスープなのである。麺は博多ラーメン特有の極細ストレート麺で、具はチャーシューとキクラゲ、そしてネギ。メニューを見ると、キクラゲの増量もできるようだ。麺の硬さを聞かれなかったが、出てきた麺は硬め(カタ)であった。テーブルに置いてある「辛子高菜」は驚くほどの極辛で、たくさん入れると舌が麻痺してスープの味が分からなくなるほど。なので、入れる量には注意されたい。博多ラーメンなので、もちろん替え玉もある。(2013 年1月追加) 

福岡市博多区下呉服町4-13 ゾンターク博多I 1階  
電話番号:非公開 
定休日:日曜 
営業時間:平日11時頃~18時、土曜・祝日11時頃~17時 
予算:普通のラーメン650円 
アクセス:地下鉄箱崎線・呉服町駅3番出口を出て、ガソリンスタンドENEOSの方向へ向かう。信号を渡ってパームツリーの道(大博通り)に沿って更に進み、信金中央金庫を過ぎた信号を右折すると、左側に見えるマンション(向かいがタイムパーク)。呉服町駅から徒歩5分。JR博多駅博多口からタクシーで800円くらい。 
最寄りのランドマーク:信金中央金庫 
お勧めポイント:完成度の高いトンコツラーメン店

麺道 はなもこし

 大通りから少し入ったマンションの1階にある鶏白湯ラーメンの店。実はこの店、カウンターの6席しかないのである。カウンターに置いてある店主の思いを綴った小冊子を読むと、こんなので儲かるの?と思うくらいストイックな姿勢でラーメン作りに取り組んでいることが分かる。「鶏とろラーメン」は一日20食、「特製鶏とろラーメン」は何と一日5食しか作れないとのこと。もちろん麺は自家製麺。基本的なメニューは、「鶏とろつけそば」と限定の「鶏とろラーメン」の2種類しかない。
 今回は全ての具が入った「特製鶏とろつけそば」を注文。麺は全粒粉と思われる茶色がかった冷やもりの中太麺。鶏チャーシューは、ローズマリーのようなスパイスの香りがして好みが分かれるところだが、スープはコラーゲンタップリの濃厚な鶏白湯スープで、とても完成度が高い。このスープなら、細い平打ち麺を使った「鶏とろラーメン」も間違いなく美味しいだろう。
 「鶏とろつけそば」の食べ方としては、まずは柚塩で麺の風味を味わい、それからスープで味わい、最後にはスープに柚コショウを溶かして味わう3段活用的な味わい方を推奨している。しかし、何故か最後のスープ割りはやっておらず、残ったスープの中に小ライス「ちょっとごはん(50円)」を入れてリゾットのように食べるのがお勧めだそうだ。これはまるで名古屋の“まぜそば”の「追い飯」よう( → 名古屋グルメバイブル・麺屋はなびの頁を参照 )、( 札幌グルメバイブル・men-eiji HIRAGISHI BASEの頁を参照 )。夜は「鶏だしおでん」や「ピリ辛メンマ」、「鶏皮ポン酢」などのようなつまみもあり、ビールはハートランドビールの小瓶と中瓶を置いている。店主は音楽好きなのか?BGMはラーメン店とは思えないロック音楽なのである。(2013年1月追加)

福岡市中央区薬院2-4-35 エスキモーアシャトー薬院1階  
電話番号:092-716-0661 
定休日:日曜 
営業時間:11時45分~14時15分、18時~22時 
予算:鶏とろラーメン650円、鶏とろつけそば700円 
アクセス:地下鉄七隈線・薬院大通駅2番出口を出て信号を渡り、左へ進む。すぐにロイヤルホストが見えるので、その角を右折するとすぐ左の大きなマンション。薬院大通駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:ロイヤルホスト 
お勧めポイント:トンコツ王国・福岡では珍しい鶏白湯スープのラーメン店

長浜ナンバーワン 祇園店

 食べログで検索してみると、この店は福岡の長浜系ラーメンの中で1番の人気。地下鉄空港線・祇園駅からも近く、アクセスも抜群。また、比較的夜遅くまでやっているのでとても便利。
 この店の定番「長浜ラーメン」には、タップリと青ネギがのせられ、白濁したスープはトンコツ臭さがほとんどなく、ポタージュスープのようにクリーミーで滑らか。魚介系のスープを使用していないため、重層感には欠けるが、抜群に美味しい。麺はお約束の極細ストレート麺。全国的にはテボ(振りザル)を使う店が多い中で、この店は博多ラーメン店らしく平ザルを使用している。小気味よくリズミカルな湯切りは、見ていても惚れ惚れする。替え玉でスープが薄くなった場合や、もっと濃い味がお好みという場合には、テーブルに置いてある「ラーメンのたれ」を追加する。薄切りのチャーシューは普通だが、ワンコインでこのような完成度の高いラーメンを食べられるなんて、博多の人はなんて幸せ。(2012年12月追加)

福岡県博多市祇園町4-64 ニューウィングビル祇園1階  
電話番号:092-263-0423 
定休日:無休 
営業時間:月曜~木曜11時半~24時、金曜・土曜・祝日11時半~翌2時、日曜11時半~22時 
予算:長浜ラーメン500円、ワンタンめん650円 
アクセス:地下鉄空港線・祇園駅3番出口を出て、国体道路を中洲方面に進む。ダイワロイネットホテルを過ぎるとすぐ左側。祇園駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:ダイワロイネットホテル博多祇園 
お勧めポイント:ポタージュスープのようにクリーミーで滑らかな博多ラーメン

麺劇場 玄瑛

 トタン張りの外壁と木材を使ったロフト風の建物。焦げ茶色の重厚な木製ドアを開けると、劇場裏の暗い通路に出る。そう、この店のコンセプトは劇場であるということ。調理場が舞台であり、それが見えるよう階段状に客席が配置されているのだ。客席は3段になっていて、下に見える舞台(厨房)に向かって教室型にテーブル席が配置されている。天井からは裸電球が吊され、ポップミュージックが大音量で流れている。
 この店の名物の「潮香(しおかおる)醤油ラーメン」は魚介系醤油ラーメンで、まるで日本料理のお椀のよう。しかし、この繊細な魚介系スープに脂っぽいネギ香油がマッチしておらず、低かん水の麺とも合わない。むしろ、僕のお勧めは豚骨スープの「玄瑛流ラーメン」。スープは全く臭みがなく、通常の博多ラーメンのような乳化されたスープではない。洗練されたコクのあるマイルドなスープで、無化学調味料なので後味もスッキリ。自家製の極細のストレート麺ともマッチしていて美味しい。他の博多ラーメン店とは異なり、麺の硬さの注文や替え玉、大盛りができない。また、店内は禁煙である。(2012年9月追加)

福岡市中央区薬院2-16-3 地図 
電話:092-732-6100
定休日:無休 
営業時間:平日11時半~14時半、18時~翌0時半、日曜・祝日11時半~17時、18時~22時 
予算:玄瑛流ラーメン730円 
アクセス:地下鉄七隈線・薬院大通駅2番出口を出て右へ。最初の信号を左折し、次の信号を斜め左に曲がって大正通りに入る。200mほど進むと右に秋本病院が見えるので、その向かいの小路を左折するとすぐ右(クリーニング店手前)。

最寄りのランドマーク:秋本病院、大正通り

お勧めポイント:劇場がコンセプトのラーメン店