3.日本料理、居酒屋、馬肉料理

熊本旬処 五郎八 離れ 

 熊本で2店舗を展開する郷土料理店。本店と離れがあるが、雰囲気を考えると、離れの方がお勧めである。但し、この店はコース料理のみとなる。
 エレベーターで5階まで上がり、まずは靴を下駄箱に。正面にゴージャスなカウンター席があったが、一人飯ながら、今回は個室に案内された。店内は廊下を挟むように個室が並び、かなりの大箱店のよう。個室には掘りごたつと座椅子があり、とても居心地がいい。そのためか、予約必須の人気店のようである。
 飲み物のメニューを見ると、日本酒、焼酎、ワインと豊富。日本酒こそそれほどではないが、焼酎はプレミアムなものまで揃っている。今回は郷土料理コースで最も安い6480円のコースで予約。
 先付けの「胡麻豆腐」、「合鴨のスモーク」、「甘エビの揚げもの」、「トウモロコシのさつま揚げ」はまあまあであったが、「白和え」は美味しかった。「馬刺し」は冷凍なので少し待って食べたが、ニンニク生姜に甘めの醤油、これで不味いはずがないという鉄板の美味しさ。「ハマグリと鶏つみれのお椀」は、出汁が深く僕好み。「辛子蓮根」は他店に比べて美味しい。「人文字ぐるぐる」は、シャキシャキ感がいい。「豆腐の味噌漬け(山ウニ豆腐)」甘めであるが美味しい。「オクラの胡麻和え」は、塩加減が絶妙。「カボチャの鶏そぼろ煮」は普通。焼き物は「鮭の西京味噌漬け」で悪くない。「トマトグラタン・カゴメソース掛け」は、どこかで見たことがあると思ったら、「浜料理 侍 (今回は掲載されず)」のスペシャリティ「トマトの天ぷら」と発想がそっくり。くり抜いたトマトの中にはモッツアレラチーズとベシャメルソース、カニ、イカなどが入り、ケチャップベースのソースがかかっているのだが、少し衣が硬めなのが残念だった。「赤牛のシチュー」は、悪くはないが、もう少しデミグラスのコクが欲しい。「シャクの天ぷら」は、椎茸の天ぷらも含めて火の通し方が良かった。更に、「茄子と毛ガニの酢の物」、「トウモロコシのご飯」、デザートの「大学芋とマンゴーゼリー」で終了となる。「トウモロコシのご飯」だけは、まとめて炊いているせいか、パサついていてダメだった。
 それにしても、この値段でこの雰囲気、どの料理も大箱店とは思えない平均点以上のレベルであった。しかも、盛り付けも工夫されており、ボリュームもあってコスパも良かった。おそらく、今回頼んだ最も安いコースでも十分満足できるであろう。(2019年8月追加)
https://gorohachi-hanare.com

熊本県熊本市花畑町13-26 第一銀杏ビル5階  
電話番号:096-321-8880
定休日:不定休(年末年始休み)
営業時間:17時半~22時半
予算:郷土料理コース6480円、7560円、8640円、10800円、12960円
アアクセス:熊本市電・花畑町電停で降り、「みずほ証券」側へ渡る。「銀座通
り」へ進み、「吉野家」のある最初の交差点を右折すると左側にある。花畑町電停から徒歩3分
最寄りのランドマーク:花畑町電停、みずほ証券、銀座通り
お勧めポイント:コスパの良い大型店

このビルの5階です エレベーターで5階まで上がり、靴を下駄箱に入れると、正面にゴージャスなカウンター席があった 一人飯であったが、今回は個室に案内された 日本酒メニュー1 日本酒メニュー2 焼酎のメニュー プレミアム焼酎メニュー 白ワインメニュー 赤ワインメニューお勧めワイン1お勧めワイン2 その他のアルコール1その他のアルコール2 コースに追加できる単品メニュー コースメニュー。今回は最も安い郷土料理コース「肥後6000円」 先付けの「胡麻豆腐」、「合鴨のスモーク」、「甘エビの揚げもの」、「トウモロコシのさつま揚げ」はまあまあであったが、「白和え」は美味しかった 「馬刺し」は冷凍なので少し待って食べた ニンニク生姜に甘めの醤油、これで不味いはずがないという鉄板の美味しさ「ハマグリと鶏つみれのお椀」は、出汁が深く僕好み 辛子蓮根」は他店に比べて美味しい。「人文字ぐるぐる」は、シャキシャキ感がいい。「豆腐の味噌漬け(山ウニ豆腐)」甘めであるが美味しい。「オクラの胡麻和え」は、塩加減が絶妙。「カボチャの鶏そぼろ煮」は普通。焼き物は「鮭の西京味噌漬け」で悪くない 「トマトグラタン・カゴメソース掛け」は、どこかで見たことがあると思ったら、「浜料理 侍 (今回は掲載されず)」のスペシャリティ「トマトの天ぷら」と発想がそっくり くり抜いたトマトの中にはモッツアレラチーズとベシャメルソース、カニ、イカなどが入り、ケチャップベースのソースがかかっているのだが、少し衣が硬めなのが残念だった 「赤牛のシチュー」と「シャクの天ぷら」、「茄子と毛ガニの酢の物」 「シャクの天ぷら」は、椎茸の天ぷらも含めて火の通し方が良かった 悪くはないが、もう少しデミグラスのコクが欲しい 「トウモロコシのご飯」だけは、まとめて炊いているせいか、パサついていてダメだったデザートの「大学芋とマンゴーゼリー

日本料理 ねね

 繁華街のビルの1階にある日本料理店。畳み敷きの廊下を進むと、両側を挟むように個室がある。今回は一人飯にもかかわらず個室ということは、全室個室なのであろうか。個室は掘りごたつになっており、座椅子もあっていい。BGMにはジャズが流れている。飲み物のメニューを見ると、日本酒と焼酎が意外に充実している。とくに、熊本でもなかなか飲めない「香露」の大吟醸や「千代園」の大吟醸エクセルなどがあった。日本酒は基本的に一合売りだが、ワインのようなコルク栓のエクセルはボトル売りのみ。僕的には「香露」の大吟醸の方が、フルボディでありながらバランスがよく好みである。「霊峰」は、華やかでやや甘めながら悪くはない。今回は初めてなので、1万円のコースで予約。
 まず出てきた「ヒラメの肝 苺の白和えキャビア添え」は、あん肝かと思うほど濃厚で美味しい。苺の白和えも意外にサッパリとしていて舌をリセットするにはちょうど良い。「スッポンのお吸い物」は、僅かに生姜が効いていて洗練された味だ。「お造り」は、ヤイトガツオ(スマ)の藁焼きとトラフグ、白子。どちらも厚切りで、ヤイトガツオは皮目が香ばしくカリッとしていて脂がのっていた。トラフグは、ナタデココを硬くしたような凄い弾力で、これはこれで美味しいが、こちらはもう少し薄くても良いかも。焼物は「寒ブリとトラフグの白子の自家製カラスミがけ」で、脂がのった寒ブリにスダチを絞って味わうと、自家製カラスミのアミノ酸と絡み合って絶妙にマッチする。「ノドグロのたたき」は、熊本らしくやや甘めの醤油を使っていたが、刻んだ長芋、ミョウガ、紫蘇の葉の香りと食感がマッチしていた。ほんのり甘く炊かれた丹波の黒豆の炙りは、口直しとして良かった。「丹波の天然イノシシとセリの炊き合わせ」は、ほんのり柚子が香り、ネギの食感と相まって最高だった。「シラスと下仁田ネギの炊き込みご飯」は、シャキシャキとした下仁田ネギと三つ葉の食感が絶妙だった。水菓子の「栗のプリン」は、モチッとした食感と、きな粉や栗の香りがして上出来だった。(2019年8月追加)
http://www.nenejapan.com

熊本市中央区花畑町11-23 銀杏北通りビル1階 地図 
電話番号:096-356-2330
定休日:不定休
営業時間:17時半〜22時(昼は完全予約制で営業)
予算:会席料理5000円、7000円、10000円、15000円
アクセス:熊本市電・花畑町電停で降り、「みずほ証券」側へ渡る。「銀座通
り」へ進み、「吉野家」のある最初の交差点を左折すると右側にあるビル。花畑町電停から徒歩3分
最寄りのランドマーク:花畑町電停、みずほ証券、銀座通り、吉野家
お勧めポイント:個室でハイレベルな日本料理が楽しめる

このビルの・・・ 1階にあります 畳み敷きの廊下を進むと、両側を挟むように個室が 今回は一人飯にもかかわらず個室ということは、全室個室なのであろうか。個室は掘りごたつになっており、座椅子もあっていい ドリンクメニュー ワイン ドリンクメニュー 焼酎1 ドリンクメニュー 焼酎2 ドリンクメニュー 日本酒1 ドリンクメニュー 日本酒2。熊本でもなかなか飲めない「香露」の大吟醸や「千代園」の大吟醸エクセルなどがあった。日本酒は基本的に一合売りだが、ワインのようなコルク栓のエクセルはボトル売りのみ。僕的には「香露」の大吟醸の方が、フルボディでありながらバランスがよく好み まず出てきた「ヒラメの肝 苺の白和えキャビア添え」は、あん肝かと思うほど濃厚で美味しい。苺の白和えも意外にサッパリとしていて舌をリセットするにはちょうど良い 「スッポンのお吸い物」は、僅かに生姜が効いていて洗練された味だ 「お造り」は、ヤイトガツオ(スマ)の藁焼きとトラフグ、白子 どちらも厚切りで、ヤイトガツオは皮目が香ばしくカリッとしていて脂がのっていた。トラフグは、ナタデココを硬くしたような凄い弾力で、これはこれで美味しいが、こちらはもう少し薄くても良いかも 焼物は「寒ブリとトラフグの白子の自家製カラスミがけ」で、脂がのった寒ブリにスダチを絞って味わうと、自家製カラスミのアミノ酸と絡み合って絶妙にマッチする 「ノドグロのたたき」 熊本らしくやや甘めの醤油を使っていたが、刻んだ長芋、ミョウガ、紫蘇の葉の香りと食感がマッチしていた ほんのり甘く炊かれた丹波の黒豆の炙りは、口直しとして良かった 「丹波の天然イノシシとセリの炊き合わせ」 ほんのり柚子が香り、ネギの食感と相まって最高だった 「シラスと下仁田ネギの炊き込みご飯」 シャキシャキとした下仁田ネギと三つ葉の食感が絶妙だった 水菓子の「栗のプリン」 モチッとした食感と、きな粉や栗の香りがして上出来だった余った炊き込みご飯は、お土産にしてくれた

日本料理 とみた

 開店12年目を迎えた上通町にある有名日本料理店。靴を脱いで階段を上がり、2階へ向かうと、4席だけのカウンター席がある。この他に個室が4つあり、3階の個室は25名まで対応できるという。お酒のメニューを見ると、日本酒は半分が熊本を中心にしたセレクトで、焼酎は、「魔王」、「森伊蔵」、「村尾」、「佐藤の黒」といった人気焼酎が揃っている。今回は13000円のコースで予約。
 先ずは八寸のような「前菜」が出てきた。この日は「こどもの日」であったが、菖蒲が手に入らなかったようで、代わりのアイリスが鎮座している。「サザエの里芋焼き」を兜に見立て、「鰹をオカラと紫蘇で巻いた海苔巻き」は勝男にちなんだもの。さらに、「ウズラの卵の田楽」、「茄子の煮浸し」、「新茶豆腐」、「ほうれん草とエノキ茸のおひたし」、「鰺の粽寿司」が盛り付けられていた。年代物塗り椀に入ったお椀は、「新玉ねぎのしんじょうのお椀」。出汁の引き方が濃くて僕好み。備前焼に入れられたお造りは、「スズキのお造り」。生湯葉と紫蘇の花が添えられ、身に弾力がある。「天草の鱧の落とし」は、昭和初期の柿右衛門の器に入れられて出てきた。胡麻豆腐の上にのせられた「初鰹」は、新生姜やミョウガ、ネギなどと共に供される。「アオサ海苔の佃煮」は味が濃く、アテにピッタリ。「イサキとバフンウニ」は、醤油とワサビでシンプルにいただく。「黒アワビのヴィシソワーズ焼き」は、ジャガイモと甘い新生姜が相乗効果を発揮しておらず、黒アワビの磯の香りが残るようなシンプルな調理法の方が良かった。「ヨモギ団子と焼き豆腐の餡掛け」はまあまあで、「鯛の白子の磯辺揚げ」には、紫蘇の葉が巻かれていた。「甘夏のカリフラワー酢」や「新生姜の飯蒸し」は、悪くないが微妙な味だった。「温かい柏餅」の小豆の漉し餡は香らず、「薄茶」で終了となった。
 全体の感想としては、前半は良かったが、後半は徐々に尻すぼみといったような印象である。ちなみに、夜はカードを使えるが、ランチタイムの支払いは現金のみとなるのでご注意を。(2019年8月追加)
https://nihonryori-tomita.com

熊本県熊本市中央区上通町8−16 地図 
電話番号:096-351-0103
定休日:日曜
営業時間:11時半〜14時、18時〜22時
予算:【昼】2700円、4500円、6500円、8500円、13000円、【夜】6500円、8500円、13000円、20000円
アクセス:熊本市電・通町筋電停で降り、「ダイコク」、「JINS」、「アパマンショップ」側に渡る。左(熊本城側)へ進み、最初の交差点(BEAMS)を右折してオークス通りを進む。「上通駐車場」、「熊本キャッスルホテル」を過ぎ、更に細い「藪の内通り」を進むと右側にある。通町筋電停から徒歩8分
最寄りのランドマーク:通町筋電停、オークス通り、上通駐車場、熊本キャッスルホテル、藪の内通り

上通商店街の裏通りである藪の内通りにあります ココです! 入口の横を見ると・・・ 本日も満員で大人気のようです 靴を脱いで階段を上がり、2階へ向かうと 4席だけのカウンター席がある。この他に個室が4つあり、3階の個室は25名まで対応できるという 先ずは八寸のような「前菜」が出てきた。この日は「こどもの日」であったが、菖蒲が手に入らなかったようで、代わりのアイリスが鎮座している 「サザエの里芋焼き」を兜に見立て、「鰹をオカラと紫蘇で巻いた海苔巻き」は勝男にちなんだもの。さらに、「ウズラの卵の田楽」、「茄子の煮浸し」、「新茶豆腐」、「ほうれん草とエノキ茸のおひたし」、「鰺の粽寿司」が盛り付けられていた 「鰺の粽寿司」 年代物塗り椀に入ったお椀は、「新玉ねぎのしんじょうのお椀」。出汁の引き方が濃くて僕好み 備前焼に入れられたお造りは、「スズキのお造り」。生湯葉と紫蘇の花が添えられ、身に弾力がある 「天草の鱧の落とし」は、昭和初期の柿右衛門の器に入れられて出てきた 胡麻豆腐の上にのせられた「初鰹」 新生姜やミョウガ、ネギなどと共に供される 「アオサ海苔の佃煮」は味が濃く、アテにピッタリ 「黒アワビのヴィシソワーズ焼き」 ジャガイモと甘い新生姜が相乗効果を発揮しておらず、黒アワビの磯の香りが残るようなシンプルな調理法の方が良かった 「ヨモギ団子と焼き豆腐の餡掛け」はまあまあ 「鯛の白子の磯辺揚げ」には、紫蘇の葉が巻かれていた 「甘夏のカリフラワー酢」は、悪くないが微妙な味 「新生姜の飯蒸し」 「温かい柏餅」 小豆の漉し餡は小豆の香りに乏しい「薄茶」で終了となった。

草喰 常(つね)

 並木坂にひっそりと佇む小さな日本料理店。入口を入ると、オープンキッチンのカウンター席が6席とテーブル席があり、さらに奥にもテーブル席が1つと個室がある。見てはいないが、2階には20名まだ対応できる座敷もあるようだ。今回はランチタイムの訪問であったが、折角なので、7000円の懐石コースで予約。昼の食事の場合には、前日までの予約が必要とのこと。
 先付は「柿の白和え」。キノコと野菜の食感に加え、ほんのりと甘い柿ソースがいい。「八寸」は、辛子レンコン、車麩の牡蠣フライ見立て、ホンシメジの天ぷら、茄子田楽、甘鯛焼き、子持ち鮎の南蛮漬け、トウモロコシの素揚げ、あん肝、ツブ、鯛の酒盗、トウモロコシ豆腐など。そして、「松茸とハモの土瓶蒸し」、「お造り」へと続く。お造りは、ホタテ、地物の真ダコ酢味噌、アラとアラの胃袋、赤貝、戻り鰹と長ポン酢芋千切りなどで、どれも素材の質が良かった。そして、この店のスペシャリティ「柚子釜のグラタン」には、チーズやバターが入っているのか?とてもオイリーで美味しかった。さらに、「海老芋と蟹の餡かけ」、「蒸し鮑」、「穴子寿司」、「はったい粉のうどん」と続き、「わらび餅」で終了となった。
 正直な評価としては、1〜1.5つ星くらいというところであるが、地方店ということやコスパがいいこと、さらに店主の料理に取り組む実直な姿勢なども踏まえ、今回は2つ星とした。それにしても、女将さんのホスピタリティーのあるおもてなしは、一人飯の僕にとって非常にありがたかった。(2019年8月追加)
http://tsu-ne.net

熊本市中央区南坪井町6-4 地図 
電話番号:096-353-0817
定休日:不定休
営業時間:11時半〜13時半、18時〜22時
予算:懐石料理5500円、7500円、9500円(昼夜ともに同じ価格)
アクセス: 熊本市電・通町筋電停で降り、上通アーケードを進む。しばらく進むと、アーケードの屋根がなくなる並木坂に出る。並木坂を道なりに進むと、広い通り(県道1号)に出る手前の右側にある。通町筋電停から徒歩6分
最寄りのランドマーク:上通アーケード、並木坂
お勧めポイント:コスパが良い実直な日本料理店

並木坂にひっそりと佇むこの店です 昼のお品書き 夜のお品書きオープンキッチンのカウンター席 ホスピタリティーのあるおもてなし 先付は「柿の白和え」 「八寸」は、辛子レンコン、車麩の牡蠣フライ見立て、ホンシメジの天ぷら、茄子田楽、甘鯛焼き、子持ち鮎の南蛮漬け、トウモロコシの素揚げ、あん肝、ツブ、鯛の酒盗、トウモロコシ豆腐など土瓶蒸しは・・・ 「松茸とハモの土瓶蒸し」 お造りは・・・ 「ホタテ」、「地物の真ダコ酢味噌」 肉厚の「赤貝」「アラとアラの胃袋」 「戻り鰹と長ポン酢芋千切り」 この店のスペシャリティ「柚子釜のグラタン」 チーズやバターが入っているのか?とてもオイリーで美味しかった 「海老芋と蟹の餡かけ」 「蒸し鮑」 「穴子寿司」冷たいうどんは・・・ 「はったい粉のうどん」「わらび餅」で終了となった

菅乃屋 ホルモン

菅乃屋 ホルモン 1つ星
 熊本市内に5店舗を展開する人気の馬肉料理店。馬の刺身はほぼ全店共通のメニューで値段も同じらしいが、馬肉焼肉は「菅乃屋 上通店(→ 熊本グルメバイブル・馬肉の頁を参照)」だと石焼きになってしまい、店舗によって異なる。特に、ホルモン系の焼肉に関しては、この店の方がいい。また、馬は食べてみたいけど、生はチョットという方にもお勧めしたい。
 スタイリッシュな店内は、入って左にカウンター席があり、右手前にテーブル席と奥に小上がりがある。馬肉はどれも生で食べられるくらいなので、火を通し過ぎるとすぐに硬くなってしまう。なので、レアかミディアムレアに焼いて食べたるのがお勧め。焼肉には塩とタレが出てくるが、タレは甘めなので、塩の方が肉の味がよく分かる。
 「フタエゴ(バラ肉の一種)は、硬いが最も旨味がある。「バラ」は「フタエゴ」よりも柔らかいが、その分旨味が薄くなる。「肩ロース」は、カルビのように脂身の甘さと肉の旨味の両方が味わえる。「ハツ」は歯ごたえがあり、肉の濃厚さに欠けるのでお勧めではない。「ヒモ」は、ハラミのような赤身の旨味があるものの、「フタエゴ」ほどの力強さはない。それにしても、どの肉も全く臭みがなく、馬の脂身は熊の脂身と共通する香りと甘味があることに、今回焼くことで初めて気付かされた。
 ちなみに、下記「菅乃屋ネットショップ」からも馬肉の購入ができ、JR熊本駅構内の「肥後よかモン市場(→ 熊本グルメバイブル・ショッピングの頁を参照)」にも支店がある。(2019年8月追加)
http://service.suganoya.com

熊本市中央区新市街2-10 コンフォートホテル熊本1階 地図
電話番号:096-312-8345
定休日:日曜(月曜が祝日の時は月曜が休み)
営業時間:17時〜23時
予算:本日の桜焼肉盛り合わせ五種1600円、本日の桜焼肉盛り合わせ三種900円
アクセス:熊本市電・辛島町電停で降り、サンロード・新市街アーケードへ進む。2つ目の交差点を左折するとすぐ左側にある。辛島町電停より徒歩3分
最寄りのランドマーク:サンロード・新市街アーケード、コンフォートホテル熊本
お勧めポイント:馬肉刺身と馬肉焼肉の専門店

入口は別ですが、コンフォートホテル熊本の1階にあります入って左にカウンター席があり・・・手前にテーブル席と奥に小上がりがある馬刺しの盛り合わせメニュー馬刺しの単品メニュー馬モツ鍋は醤油味と味噌味の2つ一品メニュー焼肉とホルモンの単品メニュー焼肉盛り合わせメニュー10周年記念の割引メニューフローズンハイボールと突き出し本日の桜焼肉盛り合わせ五種馬肉はどれも生で食べられるくらいなので、火を通し過ぎるとすぐに硬くなってしまう。なので、レアかミディアムレアに焼いて食べたるのがお勧め

菅乃屋 上通店

 熊本市内に5店舗を展開する人気の馬肉料理店。ビルの2階にあるこの店は、入口側にオープンキッチンのカウンター席があり、さらに奥にもカウンター席のあるかなりの大箱店である。また、この店のメインは半個室なので、子連れでも問題はない。
 今回はアラカルトメニューで注文したが、コースの方が色々な料理を楽しめてお得なようだ。まずは、「馬刺し4種」を注文。薬味として擦りニンニクはなく、擦り生姜と浅葱でいただく。馬刺しの醤油は、甘口(赤い方)と辛口(青い方)の2つあるが、辛口と言っても通常の醤油よりも甘め。でもやっぱり、馬刺しには甘口の方が合う。「コウネ刺し(タテガミ)」はほぼコラーゲンなので、赤身に包んでいただく。「フタエゴ(バラ肉の一種)」は、赤身と脂肪のバランスが良く、霜降りの「上馬刺し」は脂がきつめ。「桜納豆」は、馬肉の赤身の叩いた肉に、納豆やネギ、刻み海苔、甘口醤油を入れて混ぜたもの。決して悪くはないが、想像した通りの味。「辛子蓮根」は味が単調なので、マヨネーズをもらって食べたほうがいい。「人文字グルグル」はネギ酢味噌であるが、ヌタとは異なり、酢味噌が甘めで酸味が少ない。また、細い青ネギをグルグルに巻いて縛っているので、食感がなんとも言えずいい。期間限定メニューの「馬ホルモン炒め」は、ホルモンの食感が良くて美味しいが、中華風の味付け自体は新鮮味がない。ミディアムレアに焼かれた「馬肉ヒレステーキ」は、甘めの醤油おろしソースよりも、塩とニンニクチップで食べた方が旨い。
それにしても、馬刺しは確かに美味しいが、他に感動するメニューがあまりなく、ギリギリ1つ星レベルである。ちなみに、下記「菅乃屋ネットショップ」からも馬肉の購入ができるが、JR熊本駅構内の「肥後よかモン市場(→ 熊本グルメバイブル・ショッピングの頁を参照)」にも支店がある。(2019年8月追加)
http://service.suganoya.com

熊本市中央区城東町2-12 アンピールパーキング上通り2階 地図 
電話番号:096-355-3558
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:11時半〜14時、17時〜21時半(金曜・土曜は22時まで)
予算:コース5800円、7800円、9800円、15000円(要予約)
アクセス:熊本市電・通町筋電停で降り、「ダイコク」、「JINS」、「アパマンショップ」側に渡る。左(熊本城側)へ進み、最初の交差点を右折すると、すぐ左側に見えるビル。通町筋電停から徒歩3分
最寄りのランドマーク:通町筋電停
お勧めポイント:熊本で人気の馬肉料理専門店

この駐車場の2階です ココです! 焼酎のメニュー 日本酒と果実酒のメニュー その他のドリンクメニュー ランチメニュー 季節の創作メニュー コースメニューは5800円から15000円(要予約)まである馬刺しの盛り合わせメニュー 馬刺しの単品メニュー 馬肉の握りメニュー その他の馬肉料理 馬刺しの醤油は、甘口(赤い方)と辛口(青い方)の2つあるが、辛口と言っても通常の醤油よりも甘め。でもやっぱり、馬刺しには甘口の方が合う 「馬刺し4種」 アングルを変えての「馬刺し4種」。薬味として擦りニンニクはなく、擦り生姜と浅葱で食べる 「桜納豆」 馬肉の赤身の叩いた肉に、納豆やネギ、刻み海苔、甘口醤油を入れて混ぜたもの。決して悪くはないが、想像した通りの味「辛子蓮根」は味が単調なので、マヨネーズをもらって食べたほうがいい 「人文字グルグル」はネギ酢味噌であるが、ヌタとは異なり、酢味噌が甘めで酸味が少ない。また、細い青ネギをグルグルに巻いて縛っているので、食感がなんとも言えずいい ミディアムレアに焼かれた「馬肉ヒレステーキ」 甘めの醤油おろしソースよりも、塩とニンニクチップで食べた方が旨い期間限定メニューの「馬ホルモン炒め」は、ホルモンの食感が良くて美味しいが、中華風の味付け自体は新鮮味がない

日本料理 瑠璃紺

 ミシュランガイド特別版で星を獲得した日本料理店。ドアを開けると、レイアウトがやや変則的になっており、手前にテーブル席が一つあり、真ん中にはオープンキッチンのカウンター席が3席、さらに奥にはゆったりとしたテーブル席が2つある。
 コースは、夜は6000円、8000円、10000円の3コースで、希望なら1万円以上のコースも用意できるとのこと。今回は取材なので、1万円のコースを予約。メニューを見ると、酒のリストがイマイチで、日本酒、ワイン、焼酎、どれをとってもそれほど高いレベルのものはない。グラスワイン(600円)は赤白1種ずつで、焼酎は米の「川辺」、芋の「九十九」と「鶴見」のみ。さらに、ミネラルウォーターはなく、ノンアルコールのメニューも脆弱ぶりも問題。
 コースの最初は、「うるいの信田巻きとフキノトウの煮もの」。ウルイの信田巻きは薄味で、揚げで巻かれたウルイのシャキシャキ感が良かった。逆に、フキノトウは塩辛く、酒のアテにピッタリ。続く「天草の沖スズキとモンゴウイカのお造り」は、明石鯛かと思うくらい沖スズキには弾力があり、しかも脂がのっていて素晴らしかった。モンゴウイカは予想通りの美味しさだった。「蕪のすり流し 焼いた下仁田ネギ 自家製カラスミ」は、味がかなり薄めでぼやけた印象。蕪の甘味は感じられたが、下仁田ネギの必要性は疑問だ。剥いて甲羅に詰められた「茹で毛蟹」は、はずれなく美味しい。「宮崎牛のヒレ 岩塩とローズマリーの香り」は、肉が見事にミディアムに焼かれ、柔らかくて旨味十分。「白甘鯛と新筍、菜の花の炊き合わせ」は、新筍が柔らかく炊かれていて、香りも最高。また、甘鯛は皮目がカリッと焼かれていて良かったが、全体的な汁の味は薄めだった。熊本産の米を使った「炊きたての土鍋ご飯」は、まあまあの出来。「アオサの味噌汁」は、山椒が効いていてピリ辛。水菓子は「シャルドネの白ワインゼリー 」で、普通に美味しかった。
 店主はまだ若く、料理に若干の迷いがあるように見受けられた。しかしながら、非常に研究熱心であり、今後さらに美味しくなるような予感がする。熊本に来たなら、またぜひ訪れてみたいと思う。(2017年7月追加)
http://www.ruri-kon.com

熊本市中央区船場町1丁目17-16 アルテハイム熊本1階 地図 
電話番号:096-355-3900
定休日:水曜
営業時間:18時〜20時半(完全予約で火曜と金曜にはランチタイムも営業。12時〜13時半)
予算:夜6000円、8000円、10000円(昼はさらに4000円のコースもある)
アクセス:熊本市電・熊本城・慶徳校前電停で降り、信号角にある「出田洋食店」と「コアマンション辛島公園ゼクシス」の間の通りを進む。「慶徳小学校」、「慶徳加来病院」を過ぎ、更に進むと右角にある。慶徳校前電停より徒歩3分
最寄りのランドマーク:慶徳小学校、慶徳加来病院
お勧めポイント:ミシュランで星を獲得した日本料理店

ドアを開けると、レイアウトがやや変則的で、手前にテーブル席が一つあり 真ん中にはオープンキッチンのカウンター席が3席右が若き店主 さらに奥にはゆったりとしたテーブル席が2つある 今回は取材なので、1万円のコースを予約。コースの最初は、「うるいの信田巻きとフキノトウの煮もの」。ウルイの信田巻きは薄味で、揚げで巻かれたウルイのシャキシャキ感が良かった。逆に、フキノトウは塩辛く、酒のアテにピッタリ 続く「天草の沖スズキとモンゴウイカのお造り」明石鯛かと思うくらい沖スズキには弾力があり、しかも脂がのっていて素晴らしかった。モンゴウイカは予想通りの美味しさ 「蕪のすり流し 焼いた下仁田ネギ 自家製カラスミ」は、味がかなり薄めでぼやけた印象。蕪の甘味は感じられたが、下仁田ネギの必要性は疑問だ 剥いて甲羅に詰められた「茹で毛蟹」 ハズレのない美味しさ 「宮崎牛のヒレ 岩塩とローズマリーの香り」は、肉が見事にミディアムに焼かれ、柔らかくて旨味十分白甘鯛と新筍、菜の花の炊き合わせ」は、新筍が柔らかく炊かれていて、香りも最高。また、甘鯛は皮目がカリッと焼かれていて良かったが、全体的な汁の味は薄めだった カウンター席から見える竈では、土鍋ご飯が炊かれている 出来上がった白米をよそる店主熊本産の米を使った「炊きたての土鍋ご飯」は、まあまあの出来。「アオサの味噌汁」は、山椒が効いていてピリ辛 水菓子は「シャルドネの白ワインゼリー 」予想通りの美味しさ

むつ五郎

 熊本グリーンホテル地下にある人気の居酒屋。ホテルの地下とはいっても、実質、ホテルとは独立したエリアにある。店内に入ると、右手にオープンキッチンのカウンター席があり、左手に掘りごたつのテーブル席がある。それにしてもこの店は、店員がキビキビと動いて活気があり、一目で良い店だと思わせる雰囲気が漂っている。
 まず、突き出しに「馬スジの筑前煮」が出てきた。いつも思うのだが、良い店というものは、突き出しからして美味しい。注文してすぐに出てきた「ポテトサラダ」は、豊かなジャガイモの香りが感じられた。刻みハムやキュウリの食感に加え、揚げワンタン皮のカリカリとしたコントラストもいい。「馬刺し」は、まさに絵に描いたような霜降り肉で、蕩けるように美味しい。九州特有の甘い醤油に、擦り生姜やニンニクを溶かしてそのまま食べても、スライスタマネギを巻いて食べても美味しい。「馬肉のたたき」は、ポン酢と辛子でいただく。炙っているためにとてもジューシーで、タマネギスライスや揚げニンニクとも良く合う。人気の「(馬肉の)メンチカツ」は、残念ながら売り切れだったので、「(馬肉の)にぎり」を半分の2貫にしてもらった。甘めの醤油で食べると、マグロの赤身のように美味しい。海鮮ものは値段表示がないのが気になったが、試しにいくつか注文してみた。ウチワエビやオコゼなど、目移りするくらい種類が豊富だったが、この日お勧めだった「石垣鯛の刺身」を注文。色の薄い醤油(少し甘い)かウニ塩でいただくと、脂ののりといい、食感といい、この店は海鮮ものも旨いと実感!「赤ムツ(ノドグロ)」は、塩焼きか煮付けを選択できたので、塩焼きをチョイス。鮮度がよく、脂がのっていてトロトロ状態。塩の振り方は多めなので、醤油は不要だった。「キビナゴの天ぷら」は、イワシのような青魚のような風味と苦味がある。天つゆよりもスダチを絞ってウニ塩で食べると最高だった。
 この店は決してコスパがいいとは言えないが、素材の質と鮮度は熊本トップレベルで、居酒屋の中では頭一つ抜けている秀逸店である。(2019年7月追加)
http://mutugoro.co.jp

熊本市中央区花畑町12-11 熊本グリーンホテル地下1階 地図
電話番号:096 356 6256
定休日:日曜
営業時間:17時半〜22時
予算:馬刺し2400円、ポテトサラダ500円、(馬の)メンチカツ1000円、馬一口カツ1200円
アアクセス:熊本市電・花畑町電停で降り、「みずほ証券」側へ渡る。「銀座通
り」へ進み、「吉野家」のある最初の交差点を右折すると右側にある。花畑町電停から徒歩3分
最寄りのランドマーク:花畑町電停、みずほ証券、銀座通り
お勧めポイント:馬肉料理はもちろん、魚料理も美味しい秀逸な居酒屋

熊本グリーンホテルの・・・ 地下にあります。地下への階段を下りると・・・ 手前にラーメン店、奥にあります ココです! 店内に入ると、右手にオープンキッチンのカウンター席があり 左手に掘りごたつのテーブル席がある ドリンクメニュー 芋焼酎のメニュー 米焼酎のメニュー 馬肉メニュー1(壁に掲示されたメニュー) 馬肉メニュー2(壁に掲示されたメニュー) 馬肉メニューとその他のメニュー 本日の魚のメニュー 突き出しに「馬スジの筑前煮」が出てきた いつも思うのだが、良い店というものは、突き出しからして美味しい 注文してすぐに出てきた「ポテトサラダ」は、豊かなジャガイモの香りが感じられた。刻みハムやキュウリの食感に加え、揚げワンタン皮のカリカリのコントラストもいい 「馬刺し」はまさに絵に描いたような霜降り肉で、蕩けるように美味しい九州特有の甘い醤油に擦り生姜やニンニクを溶かしてそのまま食べても、スライスタマネギを巻いて食べても美味しい 「馬肉のたたき」は、ポン酢と辛子でいただく 炙っているためにとてもジューシーで、タマネギスライスや揚げニンニクとも良く合う 一人飯なので、「(馬肉の)にぎり」を半分の2貫にしてもらった。甘めの醤油で食べると、マグロの赤身のように美味しい この日お勧めだった「石垣鯛の刺身」を注文色の薄い醤油(少し甘い)かウニ塩でいただくと、脂ののりといい、食感といい、この店は海鮮ものも旨いと実感! 「赤ムツ(ノドグロ)」は、塩焼きか煮付けを選択できたので、塩焼きをチョイス。鮮度がよく、脂がのっていてトロトロ状態。塩の振り方は多めなので、醤油は不要だった 「キビナゴの天ぷら」は、イワシのような青魚のような風味と苦味がある天つゆよりも、スダチを絞ってウニ塩で食べると最高だった。

青柳 (仮店舗にて営業中)

 予約必須の熊本トップクラスの郷土料理店。先の熊本地震で旧店舗が使えなくなったため、現在は仮店舗にて営業中している。来年には元の場所に新店舗が完成する予定である。
 仮店舗である現在の店は、ビルの手前にカウンター席専用の店舗、そして奥に個室の店舗があり、少し離れているため、使い勝手が悪そうだ。僕のお勧めは、個室ではなく、板さんと会話ができるカウンター席。個室では水曜日の夜に、花童(はなわらべ)による肥後の曲による日本舞踊のおもてなしサービスが行われているらしい(→ 下記ホームページを参照。水曜日以外に希望の場合は要相談)。
 ビルの奥にある個室店舗で名前を告げると、ビルの手前の入口に案内された。L字型のカウンター内では、二人の熟練料理人が個室用のコース料理を準備していた。この店では、コースメニューよりも、できれば豊富なアラカルトメニューを楽しみたい。特に、「料理長本日のおすすめ」がいい。日本酒では、この日は熊本の人気地酒「香露」の大吟醸が入荷していた。熊本の米焼酎では、「川辺」がお勧めで、熊本ワインは「菊鹿シャルドネ」がいい。微発泡であったが、日本のワインとは思えないくらい洗練されていていた。
 食事の途中で挨拶に来た社長の倉橋さんは、実は札幌の北郷出身であり、しかも北大出身であるとのことで、思わず、札幌談義には花が咲いた。
 まず出てきた突き出しの「真イカの醤油漬け」は、イカがコリコリとしていて鮮度抜群。甘めの醤油とも合っていた。初夏までが旬なシャク(シャクは穴シャコの仲間)を生のまますり潰して味噌を加えた「しゃくみそ」は、言われなければ味はコノワタのようで、まさに珍味の王様である。出てきたのは6匹分らしいが、イカ刺しと共にいただくと最高。味噌と甘い醤油で作られた馬肉のユッケ「桜なめろう」は、海苔とよく合う。「のどぐろ」の塩焼きは、小ぶりながらとろけるように旨い。「馬ヒモ串炭火焼」は、馬のサガリだけあって馬肉とは思えないくらい凝縮した旨味が味わえ、お勧めだ!レモンを絞らない方が、馬肉本来の味を楽しめると思う。「馬のホルモン煮込み」は、サッパリとしていて全く臭みが無いが、それほど特徴のあるものではなかった。「高森産有精卵出汁巻卵」は、九州らしくかなり甘めの味付けなので、お勧めできない。また、今回は一人飯だったので頼まなかったが、他の客が注文していた「活イカの活造り」は実に美味しそうだったので、次回は是非注文してみたい。それにしても、この店は食事が美味しいだけでなく、また行きたくなるようなホスピタリティが感じられ、とてもいい店である。(2019年7月追加)
http://aoyagi.ne.jp

熊本市中央区下通1丁目4-26 リンクプレイスビル1階 地図 
電話番号:096-353-0311
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:11時半〜14時、17時〜21時半
予算:馬ヒモ串炭火焼き600円、桜なめろう1000円、のどぐろ2500円、しゃくみそ1000円、郷土料理会席(活造り付き)7000円〜
アクセス:熊本市電・熊本城・市役所前電停で降り、市役所側に渡る。市役所と市役所別館の間の交差点を左折し、市役所通りを進む。最初の交差点(ファミリーマートがある)を右折し、「天草研究所」のある交差点を渡ると左側にある。熊本城・市役所前電停から徒歩3分
最寄りのランドマーク:熊本市役所、市役所通り
お勧めポイント:洗練された美味しい郷土料理が味わえる

この通りの・・・ このビルです 1階にカンウンターの店舗と個室の店舗が、2階にも個室があります ビルの1階に入ると・・・手前の入口がカウンター席の店舗、奥が個室の店舗だが・・・ まずは、奥にある個室の店舗の受付に向かう ココです! すると、先ほど通ってきたカウンター席の店舗へと案内してくれる カウンター席 「料理長本日のおすすめメニュー」 「料理長本日のおすすめメニュー」拡大したもの1 「料理長本日のおすすめメニュー」拡大したもの2 「料理長本日のおすすめメニュー」拡大したもの3 「料理長本日のおすすめメニュー」拡大したもの4 季節限定のお酒のメニュー 焼酎のメニュー レギュラーメニュー・釜飯 レギュラーメニュー・和王、阿蘇赤牛、天草大王 レギュラーメニュー・馬 レギュラーメニュー・肥後逸品、酒肴 レギュラーメニュー・青柳逸品 まず出てきた突き出しの「真イカの醤油漬け」は、イカがコリコリとしていて鮮度抜群。甘めの醤油とも合っていた。熊本の米焼酎では、「川辺」がお勧め 初夏までが旬なシャク(シャクは穴シャコの仲間)を生のまますり潰して味噌を加えた「しゃくみそ」は、言われなければ味はコノワタのようで、まさに珍味の王道である。これで6匹分らしいが、イカ刺しと併せていただくと最高 味噌と甘い醤油で作られた馬肉のユッケ「桜なめろう」 ワサビと共に海苔に包んで食べると旨し 「のどぐろ」の塩焼きは、小ぶりながらとろけるように旨い 「馬ヒモ串炭火焼」は、馬のサガリだけあって馬肉とは思えないくらい凝縮した旨味が味わえ、お勧めだ!レモンを絞らない方が、馬肉本来の味を楽しめると思う 「馬のホルモン煮込み」は、サッパリとしていて全く臭みが無いが、それほど特徴のあるものではなかった高森産有精卵出汁巻卵」は、九州らしくかなり甘めの味付けなので、お勧めできない

和食 二郎

 開店14年目を迎えた日本料理店。L字型のカウンター席が11席という小さな店にもかかわらず、大将の他に見習い料理人2名と女性サービスが2名もおり、「京味(→ 銀座グルメバイブル・和食の頁を参照)」を彷彿させるとても活気のある店だ。
 メニューを見ると、目移りするほど地物食材が目白押しであるが、価格表記がないのでちょっと心許ないかも。10000円と12000円のコースがあるものの、もしも予算に余裕があれば、是非アラカルトメニューの中から好きなものを選んで食べることをお勧めしたい。お酒は高級なものこそないものの、ワイン、日本酒、焼酎など、どれもそれなりに揃っている。
 料理はどの品も最高レベルの素材を使用しており、火の通し方、塩味ともに申し分なかった。この店の締めとして人気のフィッシュバーガーは、この日は「のど黒バーガー」と「本あらフィッシュバーガー」の2種類であったが、既に売り切れとなってしまっていた。(2019年6月追加)

熊本市中央区手取本町3-1 第2くまもとミヤモトビル1階 地図 
電話番号:096-359-3693
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時〜23時
予算:アラカルトメニューで15000円くらい、おまかせコース10000円と12000円
アクセス:熊本市電・通町筋電停で降り、下通アーケード側へ渡る。右側の熊本城側へ進み、「三井住友信託銀行」、「熊本信用金庫」を過ぎた角を左折する。最初のT字路を左折すると目の前(熊本信用金庫の裏通り)。熊本城・通町筋電停から徒歩3分
最寄りのランドマーク:熊本信用金庫、熊本市役所
お勧めポイント:熊本トップレベルの旬の食材が味わえる

市役所の裏通りの・・・ ココです! スパークリングワインやシャンパンメニューは、この他にもいろいろとある 日本酒のメニューも、これだけではなくいろいろとある 本日のアラカルトメニュー1 本日のアラカルトメニュー2 本日のアラカルトメニュー3 本日のアラカルトメニュー4本日のアラカルトメニュー4グラススパークリングは、シャルドネを使った大分の「安心院」。日本のスパークリングワインにしては悪くなかった  突き出しは、煮た茄子に白和えのようなソースをかけたもの 「本日のお造りの盛り合わせ」。醤油は生醤油と刺身醤油の2種類がある 白身のコチ、赤貝、炙ったキス、ヤリイカ 熊本産の「塩トマト」 「球磨川・天然うなぎの白焼」 身は弾力があり、程よい脂がある。皮目がパリッと焼かれ、そのままワサビでもスダチを絞って食べても美味しい 長崎県の日本酒「よこやま」は、まろやかで美味しい5月に解禁となった「熊本産わたり蟹の甲ら焼」 シャコのようなしゃくの脳みそ「しゃくみそ」は、甘塩で珍味 81日熟成させた熊本の「あか牛のヒレステーキ」は、炭火焼ではなかったものの、旨味があって美味しい 蟹味噌を使った「ワタリガニのカレー」蟹の香りは良かったが、やや甘めでスパイシーさに欠ける

西海道 ときとき

 ミシュラン特別版にも掲載された地元客に人気の居酒屋。古いビルの1階にある通路を進み、引き戸を開けると、手前にカウンター席、そして奥にテーブル席がある。開店して25年目を迎え、この場所に移転してきて3年目になるという。客のほとんどは、顔見知りの常連客のようだ。この日は真冬の寒い日だったが、暖房が十分ではなかったため、カウンター席での食事は隙間風を感じて寒かった。
 お酒のメニューを見ると、日本酒は純米酒が7種あるが地酒はなく、ワインは赤白1種類ずつ。また、焼酎はなく、お酒の種類が少ないのがこの店の問題点であろう。そのためか、自分でお酒を持ち込んでいる常連客も見受けられた。さらに、食べ物のメニューも食材がかなり絞り込まれており、こちらも少なめだ。
 まずは、突き出しに「粕汁」と「ヒラメの南蛮漬け」、「空豆の素揚げ」が出された。注文した天草産「あこうの昆布締め」は、自家製カラスミが添えられ、アラのようなネットリとした旨味があった。同じく天草産の「青ナマコ酢」は、程よい歯ごたえと磯の香りがいい。このシーズンの赤ナマコは堅いので、青ナマコを使っているという。鹿児島産の「蒸しあわび」はマヨネーズのような黄身酢でいただくが、これはサッパリし過ぎていて、ちょっと物足りない気がした。「白魚の春巻き(普段はフカヒレの春巻きらしい)」は塩コショウでいただいたが、これは美味しくお勧めである。「うずらのもろみ漬け」は柔らかく、鉄分を感じる肉も美味しかったが、味付けは薄めだった。
 それにしても、初めて訪れた店であったが、店主も女将さんもとても良い方で、実に居心地の良い店であった。(2019年4月追加)

熊本市中央区花畑町10-10 中山ビル1階  地図 
電話番号:096-355-3253
定休日:毎月9日(不定休あり)
営業時間:18時〜22時半
予算:あこう昆布締め1000円、甘鯛塩焼き1000円、湯葉あんかけ800円
アクセス:熊本市電・熊本城・市役所前電停で降り、熊本城と反対側の中央区役所側へ渡る。電車通り沿いにある「十八銀行」とローソンの間の通りを左折し、1つ目のT字路を右折すると右側にある。熊本城・市役所前電停より徒歩5分
最寄りのランドマーク:中央区役所、十八銀行熊本支店
お勧めポイント:地物の魚貝が味わえるアットホームな店

このビルの・・・ 1階にあります 古いビルの1階にある通路を進み、引き戸を開けると・・・ 手前にカウンター席、そして奥にテーブル席があります お酒のメニューを見ると、日本酒は純米酒が7種あるが地酒はなく、ワインは赤白1種類ずつ。また、焼酎はなく、お酒の種類が少ないのがこの店の問題点 食べ物のメニューも食材がかなり絞り込まれており、こちらも少なめ 結局、日本酒を注文した まずは、突き出しとして「ヒラメの南蛮漬け」と 「粕汁」 「空豆の素揚げ」が出された注文した天草産「あこうの昆布締め」 自家製のカラスミが添えられ、アラのようなネットリとした旨味がある 鹿児島産の「蒸しあわび」マヨネーズのような黄身酢でいただくが、これはサッパリとし過ぎていて、ちょっと物足りない気がした 「白魚の春巻き(普段はフカヒレの春巻きらしい)」 塩コショウでいただたが、これは美味しくお勧め 「うずらのもろみ漬け」 鉄分を感じる肉も美味しかったが、味付けは薄め

おでん まつむら

 熊本ナンバーワンの“おでん割烹店”。というのも、熊本出身の店主は、大阪の日本料理の名店「かが万」で修行した後、大阪北新地の高級おでん店「万ん卯」で経験を積んだ。なので、おでんはもちろんのこと、料理にいたるまでのほとんどが美味しいのだ。しかも、日本酒のセレクトが良く、メニューに載っていないものもいろいろとある。
 店内は関西割烹を思わせる和のしつらえで、入口側にL字型のカウンター席が、奥にテーブル席が1つある。メニューを見ると、おでん店としては値段が高めではあるものの、地方の飲食店に埋没したくないという店主の情熱が伝わってくる品々だ。
 おでんはネタによって味付けや火の通し方を変える、いわゆる“創作おでん系”であり、関東風のような濃い色の出汁と薄い関西風の出汁を使い分けている。おでんのお勧めは、「山都町イノシシと九条葱さっと煮」、「和牛すじと葱」、「鯨のさえずり」、「蓮根まんじゅう」など。この他に、「本日のお造り」や「熊本産・ノドグロの塩焼き」、「ナマコ酢」なども良かった。締めのご飯は「おでん出汁で炊いた釜飯」がこの店の名物であるが、今回いただいた「鯛と生姜の釜飯」も良かった。しかし、「自家製ガンモ」は九州らしく甘めで、「サクサク揚げコンニャク」は食感が、揚げ物のカツは衣が硬くてダメだった。しかし、これ以外は文句なしの出来だった。おでん屋としては値段が高めなので、コスパを考えて2つ星にしようかと思ったが、おでん割烹ということで3つ星とした(2019年2月追加)。
https://www.facebook.com/OdenMatsumura

熊本県熊本市中央区南坪井町5-18 サウスファイブセカンドビル1階  地図 
電話番号:096-356-6825
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時~21時半(おでんのお出汁が終わり次第閉店)
予算:山都町イノシシと九条葱さっと煮830円、和牛すじと葱730円、鯨のさえずり1550円、蓮根まんじゅう520円
アクセス: 熊本市電・通町筋電停で降り、上通アーケードを進む。肥後銀行、吉野家を過ぎると、アーケードの屋根がなくなる。「カガワの自転車」、「ALLIQオーリック」を過ぎたすぐの交差点を右折し、1つ目の交差点を左折すると左側にある(旅館の台所・久鶴の1階)。通町筋電停から徒歩10分
最寄りのランドマーク:上通アーケード、熊本電鉄本線「藤崎宮前駅」
お勧めポイント:おでんだけでなく、料理全てが満足できる素晴らしい店

この建物の1階にあります ココです!店内は関西割烹を思わせる和のしつらえで、入口側にL字型のカウンター席がある ドリンクメニュー 日本酒メニュー 本日のお勧めメニュー コースメニューは,3900円、5000円、6500円の3つ おでんメニューと季節料理メニュー 料理の一品メニューと食事メニュー 良い店は、突き出し(鯖の棒寿司、白和え、金柑の甘露煮)から美味しい 本日のお造りから「小マグロ中トロ、蒸しあわび、天然鯛昆布〆」。有名日本料理店にも劣らないくらい抜群に良かった! 最近では珍しくなった「鯨のさえずり」は、やはり美味しい! 「熊本産・ノドグロの塩焼き」は、お一人様向けに1/4にカットしてくれた。脂がのっていて実に美味しい! 季節の創作おでん「山都町イノシシと九条葱さっと煮」は、ネギの甘さとイノシシの旨味がよくマッチしていたおでんの「名物・半熟卵」 火の通り方は良かったが、思ったほどのおでんネタではかった 季節の創作おでん「カニ真丈とかぶ」 地物の赤ナマコを使った「ナマコ酢」はお勧め! この日飲んだ日本酒・宮城県の「墨廼江」は素晴らしかった おでん「自家製ガンモ」 九州らしく甘めで好みが分かれる おでん「つくねと大根 薬味は、京都・原了郭の「一味」と「黒七味」 サクサク揚げコンニャク」は、食感が良くない 「和牛すじと葱」の葱が美味しかったので尋ねてみたところ 地物のネギ「べにぞめ」を使用していた 今回いただいた「鯛と生姜の釜飯」 田酒の3年熟成の酒粕で作ったという粕汁は、僕的に最高の美味しさ 本日のさかなのカツは「鰺カツ」。残念ながら衣が硬く、サクサク感なし デザート

新屋敷 幸福論

 谷原先生から店が移転したと聞き、今回は5年ぶりの訪問。新店舗は旧店舗から歩いて10分くらいの表通りにある。店は2階建ての白い一軒家で、ビルの1階にあったガラス張りの旧店舗に比べると、外から全く見えないようになった。移転の理由を大将に伺ったところ、家から店に通うのが大変になってきたため、店舗兼住宅にしたのだという。
 また、5年前に比べると、変わった点がいくつかある。まずは、昼の営業がなくなり、ディナータイムのみの営業となったこと。さらに、コースの値段が上がって店内の写真撮影が禁止となり、そして生ビールから瓶ビールとなったことなどである。生ビールに関しては、品質管理が大変だったからというのが、実際の理由らしい。
 店内に入ると、左側に個室があり、右側にオープンキッチンのカウンター席が8席ある。カウンター席側のインテリアに関しては、基本的に前店と変わりないが、有名寿司屋にありがちな氷冷庫があった。また、この日は2席毎に1席分の間隔が空けられ、ゆったりと座れた。
 写真撮影が禁止となってしまったので、今回いただいた12500円のコースについて説明すると、まずはトロトロの「焼き胡麻豆腐」からスタートし、「ワタリガニと春菊・もって菊のおひたし」、「秋刀魚の有馬山椒炊き」、「八寸 (本ししゃも焼き、水前寺菜のお浸し。柿の白和え、長イモと酒盗)」、「ハモと松茸の椀」、「戻りカツオの藁焼き、ブリ、アオリイカの刺身」、「甘鯛の油焼き(松皮焼き)」、「イクラの飯蒸し」、「酒肴(カラスミ大根、味噌漬け、あん肝のワサビ添え)」、「海老芋と鮑、下仁田ネギの煮物」、「シャラン産鴨焼き 黒酢・オレンジ・ブルーベリーソース」、「松茸の炊き込みご飯、赤出汁、香の物」、「お汁粉」で終了となった。イクラの醤油漬けが少し酒が効きすぎていたことと、鴨に火が通り過ぎていたこと、ハモが泥臭かった点を除けば、どれも美味しくて良かった。
 東京や京都、大阪の店として考えれば2つ星くらいだと思うが、地方にある日本料理店としては非常にクオリティーが高く、料理、雰囲気、コスパともに傑出していたため、3つ星とした。また、一部のネット上でサービスの不備などについての記載があったが、今回は全く問題なく、むしろサービスの評価としては良かった。ちなみに、調理は多くを大将一人で行っているので、コースを食べ終えるには多少時間がかかるが、その分味にブレがない。(2018年11月更新)

熊本市中央区新屋敷3丁目8−6
電話番号:096-366-6566
定休日:不定休
営業時間:18時半〜21時
予算:コース10000円と12500円(税別)の2コース
アクセス:中心部から車で5分くらい
最寄りのランドマーク:熊本新屋敷郵便局、熊本県民テレビ
お勧めポイント:料理と価格のバランスが優れたクオリティーの高い名店

この白い2階建ての建物が新しい店です 入口は・・・ 奥にあります店内の写真撮影は禁止になりましたので、禁止になる前の前店の写真も残しておきます

 

前店舗はビルの1階にありましたガラス張りなので、木の格子で目張りしています前店舗のテーブル席前店舗のカウンター席。現在もこんな感じです前店舗の時はランチがあったので、この日はランチコースで一番高かった5250円のコースです。参考にしてください