1.北海道(道南)

函館市

銀月

 函館・湯の川の電車通り沿いにある人気の和菓子店。昭和の風情を残した店内では、次々と来店する客の注文をお母さんたちがテキパキとこなしている。また、店の奥ではマスクをしたお母さんたちが、餅や団子を作っているのが見える。
 この店のお勧めは、何と言ってもネットリと柔らかな食感の「だんご」。北海道米100%で作られた団子は、例えて言うならば、赤ちゃんのホッペタのようにシットリときめ細やかな食感である。それは「二色だんご」を食べてみればよく分かる。何とも言えないくらいの絶妙な柔らかさで、まるで羽二重餅のようである。但し、「二色だんご」はその素晴らしい食感とは裏腹に、餡の香りに乏しいのでイチオシというほどではなく、僕のお勧めは「串団子」の方。「串団子」は「二色だんご」よりも団子が少し締まった食感ではあるが、これはこれで心地よい食感だ。前述のように、こしあんの小豆餡は香りに乏しいので「串団子・あん」はお勧めではない。僕の理想の小豆餡の串団子は、築地の 「茂助だんご(→ 銀座グルメバイブル・築地散歩の頁を参照)」 。築地店の他、 「松屋銀座(→ 銀座グルメバイブル・お土産・銀座周辺編を参照)」 でも購入可能だ、僕のイチオシは、香り豊かな「串団子・ごま」と「串団子・きなこ」の2つで、2番目のお勧めは「串団子・しょうゆ」である。「串団子・しょうゆ」だけは焼いているので、とても香ばしい香りがする。店の外にはベンチがあるので、できれば買ってすぐ食べるのがお勧め。(2017年6月追加)

函館市湯川町2丁目22-5  
電話番号:0138-57-6504
定休日:不定休(火曜・第3月曜?)
営業時間:8時半〜18時
予算:串団子108円、二色だんご119円
アクセス:函館市電・湯の川温泉電停を降りて線路に沿って湯の川電停方向へ進む。「イチマス」、「函館商工信用組合湯川支店」を過ぎるとすぐ右側にある。湯の川温泉電停から徒歩2分
最寄りのランドマーク:イチマス、函館商工信用組合湯川支店
お勧めポイント:絶妙な食感の美味しい串団子

湯の川の電車通り沿いにあります ココです! 店の前にはベンチが1つあり、この日も学生さんらしき人たちがその場で食べていました 昭和の風情を残す店内では、次々と来店する客の注文をお母様たちがテキパキとこなしていました カウンターの奥の作業場では、お母様たちが餅や団子を作っているのが見えます 持ち帰りました 串団子4種類 「串団子・きなこ」は絶妙な甘さ 「串団子・あん」は、小豆の香りに乏しいこしあん 「串団子・しょうゆ」は、唯一焼いているので香ばしい 「串団子・ごま」は、ゴマの香り豊かで美味しい! 「二色だんご」の団子の食感は最高レベルだが、餡は香りに乏しい 「草大福」は、持ち帰りしたらかなり硬くなってしまっていた 

鮨処 美な味(みなみ)

 函館の西部エリアにあるミシュラン1つ星を獲得したことがある寿司店。店に入ると右側にカウンター席が、そして左側には小上がりではなく、寿司屋にしては珍しいボックスタイプのテーブル席がある。
 この店は函館では珍しく本格的な江戸前寿司を出す店である。なので、この店では他の江戸前寿司店と同様、握りに煮きりを塗って供されるため、寿司むらさき(醤油)は出てこない。しっかりと酢が効いた酢飯はほんのりと赤く、店主によると赤酢を含めて4種類の酢をブレンドしているという。また、基本的に寿司ネタには何らかの仕事がなされており、握りは細長い小ぶりな寿司だ。 
 ネタは北海道産を中心に、全国各地から質の良いものを取り寄せている。この日のウニはオフシーズンにもかかわらず、北海道産のムラサキウニとバフンウニの2種類があり、2種類合いのせで供されていた。ウニは海苔で軍艦巻きにするのではなく、煮込んだ海苔をのせるこの店のオリジナルのもの。また、この日のマグロは松前産の冷凍物だったが、非常に質が良く、とても香りがあって良かった。さらに、追加注文したコハダ(写真は撮り忘れた)の締め具合も塩加減も良かった。
 しかしながら、ミシュラン星付きの店であるにもかかわらず、日本酒は北海道の「国稀」と石川の「菊姫」しかないのが残念であった。正直なところ、値段を考慮した全国的な評価としては1つ星くらいの評価となろうが、函館にある他の寿司店との相対的な評価を加味して今回は2つ星とした。(2016年4月)

函館市末広町9-5  
電話番号:0138-26-6176
定休日:17時~21時半
営業時間:月曜
予算:お任せで15000円くらい
アクセス:函館市電・十字街電停で降り、電車通りから北洋銀行の通りへ入るとすぐ右側。十字街電停から徒歩1分
最寄りのランドマーク:北洋銀行末広町支店
お勧めポイント:函館で本格的な江戸前寿司が味わえる

ココですカウンター席寿司屋では珍しいボックス席本日の魚と産地。北海道産がほとんどであるが、全国各地からより室の良いものを取り寄せているという生ビールとつまみまずは「ヤリイカのゲソの漬け」が出てきた湯引きしたボタン海老は塩でいただくむしりホタテホウボウの昆布締め煮ダコサクラマスの自家製スモーク毛ガニとバフンウニ、ホタテのカニ味噌和えキンキの焼き物お椀(まつかわガレイだったかな?)ここから握りがスタート。ヤリイカの握りには隠し包丁が・・・まつかわガレイ生のホッキ貝に軽く焼きをつけて火を通したもの松前産本マグロの中トロ。冷凍物だったが、質が良くて香り高かった本マグロの赤身の漬けは手巻きに蒸した白魚は、塩漬けした桜の葉に巻いて香り付けしている煮アワビは薄く切って2枚づけで握り、ツメを塗る生のトリガイはさっと火を通して握る煮ハマグリ玉子焼きかんぴょう巻は簾で巻く。これでお任せは終了となる追加で頼んたムラサキウニは、海苔の軍艦巻きではなく煮た海苔をのせて食べるこの店オリジナル。僕的にはやはり醤油を塗った方が美味しいと思う追加した本マグロの中トロ巻。これはやはり美味しい!

箱館 元町珈琲店

 元町の八幡坂の途中にある自家焙煎コーヒーの喫茶店である。店の前には駐車場があり、入り口横には薪ストーブ用なのか?壁に沿って薪が積まれている。店内に入ると右に長いカウンターと四角いテーブル席があり、後ろにはズラリとコーヒーカップが置かれている。さらに、左の駐車場側にも小さな丸いテーブル席がある。床も天井も木をふんだんに使用したウッディで明るい雰囲気。店はご夫婦でやられているようで、奥さんがメインで作っているようだ。
 メニューを見ると、珈琲店と名乗ってはいるが「マイルドブレンド」と「ビターブレンド」の2種類しかない。聞いてみると,生豆を手回しのロースターを使って焙煎しているという。いずれもフレンチかイタリアンローストに近く、表面が黒く油分でテカテカした深煎りである。特に「マイルドブレンド」は、深煎りでありながら豆の個性を見事に引き出しており、僕のお勧めである。口に含むとまずは深煎りによる苦みを、そして芳醇で華やかな杏仁のようなフルーツ香が包み込む。アフターが長く、深煎り豆としては完成度の高いブレンド豆だ。「ビターブレンド」も基本的に同じテイストだが、ローストが強い分、香りは残るものの酸味がほとんど感じられなくなってしまう。
 ちなみに、自家製デザートはごく普通だったのでお勧めではない。また、コーヒー豆をテイクアウトする時の専用パッケージが用意されておらず、スーパーの肉や魚の液漏れ防止袋のような袋に入れられてきたが、この点は是非改善してほしいものだ。(2015年8月追加)

函館市元町31-11  
電話番号:0138-83-1234
定休日:火曜
営業時間:10時〜17時半
予算:マイルドブレンド500円(1杯)、600円(100g)
アクセス:函館市電・末広町電停で降りて、十字街方向へ電車通りを戻る。八幡坂通を上ると左側にある。末広町電停から徒歩5分
最寄りのランドマーク:八幡坂通
お勧めポイント:深煎りのマイルドブレンドが美味しいコーヒー店

八幡坂からみた店舗

壁側に積まれた薪

入って右側のカウンター席とテーブル席

壁にはカップがいろいろ

入って左の駐車場側のテーブル席は丸テーブル

テイクアウトしたコーヒー豆

豆はスーパーのレジ袋台に置いてある薄い袋に入れて結んであった

マイルドブレンドの豆はこんな感じ

鮨処 ひろ季

 函館市電・五稜郭公園前の電停のすぐそばにある寿司店。店舗は7年前にできた「ホテルネッツ函館」の2階にある。この店は、「ホテルネッツ」ができる前は高砂通りで営業していたらしい。エレベーターで2階に上がると、店の壁には「獺祭」や「八海山」の幕が居酒屋のようにディスプレイされている。店内にはカウンター席とテーブル席があり、さらに奥に個室がある。
 店主は本マグロに相当なこだわりをもっており、店とは別なところに保冷庫を持っていて、そこで熟成させてベストな状態で出しているという。店主お気に入りの道南・戸井産の本マグロはもとより、その時々の状態の良いマグロを使用しているらしく、このときは宮城県沖の本マグロだった。
 函館と言えば、この店の近くにある 「梅乃寿司(→ その他北海道の旨み店・道南の頁を参照)」 が有名であるが、「梅乃寿司」はどちらかと言えばネタに仕事をする江戸前寿司を目指しているのに対し、こちらの店は酢飯も含め、ネタそのものの良さを生かす北海道寿司。どのネタも良質で、函館の寿司店としては至極まっとうな寿司店である。函館の寿司にしてはやや小ぶりなため、少し物足りないと感じる方もおられるかもしれないが、食べ足りないという方は、一通りコースを食べた後で好きなネタを追加注文すればいい。
 お品書きを見ると、寿司の他に鮨と和食の両方を楽しめる鮨会席などもあった。また、ランチタイムにはセットメニューもあり、「蘭」はお任せ握り8貫に「タラバガニの爪焼き」や「銀ダラの焼き物」、「茶碗蒸し」がセットになっており、かなりお得となっている。
 ちなみに、函館としては珍しく握りは「煮きり醤油」を塗って出される。また、店内の冷蔵庫には寿司店にしては日本酒が充実しているが、これは店主の奥さんが日本酒の唎酒師(ききざけし)の資格を持っていて、日本酒に造詣が深いことによるらしい。(2015年8月追加)
http://www.hakodate-hiroki.com

函館市本町26-17 ホテルネッツ2階  
電話番号:0138-55-5553
定休日:日曜
営業時間:11時半〜14時、17時〜23時
予算:寿司ランチ蘭3500円(ランチ限定)、季節のおまかせ ひろ季(12貫)4000円、キンキの煮付け・塩焼き(半身)2200円
アクセス:五稜郭公園電停の目の前(ホテル法華クラブ函館の隣)
最寄りのランドマーク:丸井今井、ホテル法華クラブ函館
お勧めポイント:函館の中では至極まっとうな寿司店

このホテルの2階

店の前には日本酒の幕が

カウンター席と大将

カウンター席の後ろにあるテーブル席

カウンター席は禁煙です

店主こだわりのマグロ。この日は今はこれがベストという宮城県沖の本マグロ。もう少しすれば、函館近郊の戸井産本マグロを使用するという

日本酒専用の冷蔵庫

店主おまかせの握りのスタートは黒ゾイ

ホッキ貝は身が厚くて甘い

ホタテ貝も切り方が厚くて弾力十分

エゾアワビはコリコリとした食感が最高

ボタン海老は小ぶり

ズワイガニ

本マグロの中トロと赤身

函館産穴子

毛ガニの味噌汁

追加注文した即席のヅケ

追加注文したアジ

追加注文したサバ

追加注文した中トロの巻物

函館土産・イカ編

 函館の代表的な海産物と言えば真イカ(スルメイカ)やヤリイカが有名であるが、このイカを使ったお菓子を紹介したい。今回は「はこだて海鮮市場本店」でいろいろな製品を購入して試食してみた。
 最もイカの風味を上手く引き出していて良かったのは、株式会社ムロタの「いか焼き黄金(2つ星評価)」。食感はシットリ・パリッとしていて、口に含むとサキイカのような深い味と焼きイカのような香ばしい香りが広がる。「いか焼き黄金」には別バージョンの「しょうが風味」もあり、こちらの方はイカの風味が抑えられ、紅ショウガ入りたこ焼きような味となっている。いずれもイカの風味が強いので、日本酒に合いそう。
 次に良かったのは、同じく株式会社ムロタの「いさりび いかせんべい(1つ星評価)」。よくある「えび満月」のようなデンプンを使った薄焼き煎餅であるが、イカの香りが満載なのである。パリッとした食感も良く、ビールに良く合いそうなお菓子だ。
 最後に紹介するのは、株式会社不二屋本店の「いかめし味スナック(1つ星評価)」。函館近郊にある森町の阿部商店が作る有名駅弁「いかめし」をイメージしたイカの形をしたスナック菓子である。原材料に北海道産米粉を使用しているせいか、噛んだときにサク、噛んだ後にベチャッとする不思議な食感である。美味しいものの、味から「いかめし」を連想できないのが残念である。これでもっと「いかめし」の風味を強くできれば、さらに評価を上げても良いかも。

株式会社ムロタの「いか焼き黄金」。似ているが、左は「しょうが風味」バージョン

イカの足だけを使っています

株式会社ムロタの「いさりび いかせんべい」。よくある「えび満月」のようなデンプンを使った薄焼き煎餅であるが、イカの香りが満載です

パッケージがインパクトのある株式会社不二屋本店の「いかめし味スナック」

中は小分けにパッケージングされています

イカの形をしています

ロワゾー・パ・マツナガ

 柏木町の閑静な住宅街にある隠れ家的なフレンチの店。昨年末にオープンしたばかりの店であるため、函館出身の僕も知らなかった店である。ある日、 「焼き鳥&ワイン しろ(→ 札幌グルメバイブル・焼き鳥の頁を参照)」 の店主・石川さんから教えて頂き、訪問の機会を伺っていた。
 白を基調とした一軒家の店内は、デザイナーズレストランのようにスタイリッシュ。テーブル席が4つと8名まで収容できる個室が1つあり、端のテーブル席はボックスシートのようになっていて、遊び心もあるインテリア。
 今回のランチは、2日前までの予約が必要な6000円のコース。帰りに見送って頂いたシェフは未だかなり若いが、料理は素材、塩味、火の通し方がほぼ完璧である。特に、添えられた温野菜と焼きたてのパンが美味しいこと!!味に立体感があり、ビジュアルも含めて想像力を掻き立てる料理である。また、料理だけでなく、専任のパティシエがいるの?と思うくらいデザートが美味しい。今回唯一気になったのは、牛フィレ肉のグリルのベリーソース。フルーツ系のソースは、肉の香りが強い鴨などであれば合うかもしれないが、黒毛和牛のような繊細な肉では、フルーツの酸味と甘みが肉全体を包み込んでしまい、肉の旨味が感じられなかった。肉の火の通し方が良かっただけにこの点だけは残念だった。
 東京や札幌での評価であれば2つ星相当くらいであろうが、地方レベルのフレンチとしてはかなりのハイレベルで、現時点では間違いなく函館ベストフレンチであろう。ソムリエを含めたサービスもなかなか良く、また行ってみたいと思わせるレストランである。(2014年6月追加)

函館市柏木町4−5  
電話番号:0138-84-1858
定休日:火曜
営業時間:12時〜14時(水曜はランチなやっていない)、18時〜21時
予算:【ランチ】2800円、3500円、4800円、6000円、【ディナー】7200円、9500円、15000円
アクセス:函館市電・柏木町電停で降りて五稜郭側に向かい、「はこだて調剤薬局」の角を「せいきょう通(進入禁止の一方通行)」へ右折する。「くぼた歯科医院」、「山谷医院はこだてペインクリニック」、「せいどう歯科」を過ぎ、200mほど進むと右側にある。柏木町電停より徒歩8分。
最寄りのランドマーク:函館市電・柏木町電停
お勧めポイント:函館ナンバーワンのフレンチ

食前のお楽しみ1:アスパラガスの冷製スープ

2種類のパン(左:フランスパン生地にライ麦を加えたパン、右:クルミのパン)とバター

食前のお楽しみ2:左がパルミジャーノのクッキー、右がシャンピニオンのタルト

パルミジャーノのクッキーのアップ

サクラマスのコンフィ(低温のオイル煮)サラダ仕立て

尾長鯛のスチーム・ハマグリソース

黒毛和牛フィレ肉のグリル

レモン風味のジュレ

道産けんたろう苺を使ったケーキとジュレ・ヨーグルトアイス添え

道産けんたろう苺を使ったムースのケーキのアップ

ヨーグルトアイスと苺ジャム入りジュレ

エスプレッソ

小菓子(レモン風味のマドレーヌ、マンゴージュレ、生チョコ)

梅乃寿司

  7年前に道南の森町から移転してきた寿司店である。実はこの店、「すし善」つながりで 「○鮨(→ 札幌グルメバイブル・寿司の頁を参照)」 の店主・川崎さんから教えて頂き、4〜5年くらい前に一度訪れたことがある。しかし、その当時の印象としては、江戸前寿司に真摯に取り組んでいるものの、未だ勉強中といったレベルで、残念ながらグルメバイブルの掲載には至らなかった。
 今回は改めての再取材。店内に入るとジャズが流れ、右にカウンター席、左側にはテーブル席の個室と小上がりがある。函館の寿司店としてはかなりの大箱店であり、現在は「すし善」出身の若大将を中心に、大将(お父さん)、そして「おたる政寿司」出身の弟と3人で握っている。店に入ってまず目に付くのはカウンター後ろに見える庭である。ガラス面がとても広く開放感があり、特に庭がよく見える昼間は、カウンター席で頂きたい。
 席に着くとまず地元客か観光客かを尋ねられるが、これは、地元客には江戸前ネタを、観光客には北海道の地物ネタを中心に出そうという心遣い。しかし、たとえ道外から来ても、江戸前ネタ中心で食べた方が満足度が高いと思うが、これは好みの問題であろう。今回特に美味しいと思ったのは、特注で作ってもらっているという「函館産の箱入り無添加ウニ」の他、「和歌山産本マグロ」、「春子(小鯛)の昆布〆」、「松前産甘エビ」など。中にはネタの切り方が薄かったり、ネタの大きさが小さかったりしてシャリとネタのバランスを欠く握りも見受けられた。しかし、それをもってしても函館の寿司店の中では仕事が抜きん出ている。
 コスパは然程良くないせいか、現在のところ、地元客と言うよりも観光客を中心に賑わっているようだ。店主の対応も良く、ホスピタリティという点でも評価できる。ちなみに、食べログでかなりの人気店なので、もちろん予約は必須。また、ディナータイムよりもランチタイムの方が予約を取りやすい。(2014年6月追加)

函館市柏木町1-19  
電話番号:0138-55-3133
定休日:日曜
営業時間:12時〜14時、17時〜22時
予算:お任せで10貫4000円
アクセス:函館市電・柏木町電停を降りて、電車通りを五稜郭方面に戻る。回転寿司の「まるかつ水産」、「坂野畳店」を過ぎた次の交差点を左折する。「桜が丘通」を200mほど進むと左側にある。
最寄りのランドマーク:柏木町電停、まるかつ水産
お勧めポイント:函館では珍しい江戸前寿司が食べられる

若大将の金丸さん

大将と弟さん

春子(小鯛)の昆布〆

和歌山産本マグロのトロ

山菜の味噌汁

松前産甘エビ

毛ガニ

スルメイカ、山葵(ホースラディッシュ)を載せて

生のトリ貝

カツオ

ヒメマス

特注品の無添加の箱ウニを海苔なしで

煮ハマグリ

アジ

平貝(平らぎ)

イワシ

中トロの鉄火巻き

元祖 小いけ 

 小路を少し入ったところにある小さなカレー店。この店の創業は昭和23年と言うから凄い。すぐ近くの表通りには、この店から分かれた「印度カレー 小いけ本店(お土産店でレトルトカレーを販売している店)」がある。僕がよく通っていた学生の頃はこの「元祖 小いけ」の方しかなく、この店こそ古くから続く店なのである。店内に入ると中央には丸く大きなカウンター席が、そして右側には縦長のカウンター席があり、さらに左側にテーブル席がある。久しぶりに訪れてみると、店内の雰囲気は昔と全く変わっておらず、40年前と比べて唯一変わっていた点と言えば、メニューに「チキンステーキカレー」が加わったことくらい。なので、新しく現代的な造りの「印度カレー 小いけ 本店」とは、メニューも含めて異なっているのである。 
 この店の名物と言えば、言わずと知れた「カレー」と「カツ丼」である。「カレー」は、カレー粉をじっくりと炭火で長時間炒めて作られているらしく、とてもスパイシー。少し粉っぽい独特の香りがインパクトを感じ、また忘れた頃に食べたくなるようなクセのある美味しさである。辛さは選べず、辛口相当の辛さだ(CoCo壱番屋の2〜3辛くらい)。 
昭和のカレーらしく、通常の「カレー」は丸く型押しされたライスとルーが別盛で出される。一方、「カツカレー」は予めルーがかけられて出されるため、もしもお腹に余裕があれば別盛になった「大カツカレー」がお勧めである。カツは薄いため歯通りが良く、細く切られているのが特徴。また、このスパイシーで独特なカレーには、何故か福神漬けよりも紅ショウガの方が合うので、是非お試しを。さらに、店内では、お持ち帰りのカレールー(そのままと冷凍の2種類がある)が販売されている。
 一方、「カツ丼」は「カツカレー」のカツと同様に、細く切られた薄めカツを使用している。多少甘めの味付けで、玉葱の他、細かく刻まれた椎茸や筍が入っている。卵トロトロでカツが厚めの現代的なサクッとしたカツ丼とは対極にあり、シットリと薄いカツが昭和の哀愁を感じさせる。凄く美味しい!と言うほどではないが、実にオリジナルティのあるカツ丼である。(2014年3月追加)

函館市宝来町22-4  
電話番号:0138-23-2034
定休日:無休(正月を除く)
営業時間:11時〜20時半(火曜日は11時〜14時半)
予算: カツカレー890円(大カツカレー990円)
アクセス:函館市電・宝来町電停を降りて線路に沿って高田屋通方向へ進む。「印度カレー 小いけ 本店」横の小路を入ってすぐ右の黄色い建物。宝来町電停から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:チサングランド函館
お勧めポイント:スパイシーなルーで味わう昭和のカツカレー

ドルチェ イタリアーノ チョチョ パスティッチョ

 函館市郊外の石川町にある人気のスイーツ店。オレンジ色をした一軒家で、実はこの店、イタリア菓子の専門店であり、隣には姉妹店のピッツェリアもある。店内は天井が高く、白を基調としたインテリア。1階にはショップと小さなかわいらしい丸テーブルのカフェが併設されている。カフェのセットメニューは、ジェラート2つとお好みのケーキ1つのセットとお好きなケーキ2個と飲み物のセット、さらにそれにマカロン1個が加わった3つのセットがある。この他、夏季には「イチゴパフェ」と「チョコパフェ」も登場する。
 「ピスタッキオ エ ランポーネ」は、以前「ズッパイングレーゼ」という名で販売されていたものだが、味がマイナーチェンジして名称が変更となった。口に含むと、インパクトのある木苺とチョコレートの味が舌全体を覆う。さらにリッチなピスタチオクリームとしっとりと木苺ソースに浸ったアーモンドスポンジの味が追いかけてくる。甘さも程良く、この店1番のお勧めだ。「ランポーネ」はクリームチーズムースとチョコが合体したケーキで、ダッグワースのようにフンワリとしたアーモンドスポンジと木苺の酸味が良くマッチしており、こちらもお勧め。一見するとレアチーズケーキのように丸い「ズコット」は、干しぶどうやナッツが入ったミルクチョコクリームとオレンジピール入りのマスカルポーネクリーム、さらに硬いチョコやナッツのコントラストがいい。「トゥレチョコラーティ」はミルクチョコ、ホワイトチョコ、ビターチョコのムースの3層ムースとチョコスポンジが一体となったチョコレートケーキ。それぞれのチョコのバランスが良くとても滑らか。「フロマッジオ」は、ジュレでコーティングされたミカンソースが載ったクリームチーズムースタルト。ソースを崩して食べると、柑橘の香りと中の木苺の香りが混ざりあい、クリームチーズムースに重層感を与えている。しかしながら、タルト生地の食感が中途半端で、ダッグワースのようにフワッとしているか、ビスケット生地のようにサクッとしていればもっとアクセントが出て良いのだが。ちなみに、店内は禁煙である。(2014年1月追加)

函館市石川町316-5  
電話番号:0138-34-7020
定休日:月曜
営業時間:10時〜20時
予算:お好きなケーキ2個と飲み物のセット945円
アクセス:函館中心部から国道5号線(大沼国道)を通って七飯方面へ向かう。 JR五稜郭駅を過ぎ、立体交差のところを「七飯」方向へ直進する。しばらくすると、「函館新道、湯ノ川」の標識と「NISSAN」が見えるので、その交差点を右折して産業道路に入る。立体交差をくぐり、「トイザらス」の角を左折する。「函館新都市病院」を過ぎ、「ツルハドラック石川店」が見えたらその裏通りにある。JR五稜郭駅から2.5㎞。
最寄りのランドマーク:函館新都市病院、ツルハドラック石川店、西松屋函館石川店
お勧めポイント:函館では珍しいイタリアンスイーツ店

手打ちそば いしくら

 住宅街にある手打ちそば店。週末ともなると開店後すぐに満杯となってしまうほどの人気店である。平日でも行列ができることもあるため、開店時か昼のピーク時を避けて行くのが良いだろう。 
 外観は洋風の一軒家で、蕎麦店としてはかなりユニークな建物であるが、これは元は洋食店だった店をリフォームして使っているため。ガラス越しに蕎麦を打つところが見えるなど上手く改装されてはいるものの、テーブルや椅子などはそのまま使用しているのか、若干違和感を感じてしまう。 
 蕎麦はやや平打ちの細麺で喉越しが良い。この日の蕎麦は新蕎麦だったのでやや緑がかっていた。香りはそれほどでないものの、甘みが十分あって美味しい。また、セイロのつけ汁は、辛くも甘くもなく丁度良い。この店では海鮮ネタを使用した“天だね”の蕎麦がお勧めである。特に、蝦夷アワビを1.5個使った「アワビ天ざる」が実に函館らしくていい。“アワビ天”は塩で食べるよりも天つゆの方が味がさらに引き立つ。さらに、活穴子を使った「あなご天ざる」もいい。ちなみに、天ぷらは単品で注文することも可能なので、酒のつまみとして頂いても良い。この他、厚岸のあさりを使った温かい「深川そば」や蕎麦が冷たく汁が温かい牡蠣蕎麦「つけかきそば」、奥尻の岩のりを使った温かい「花巻そば」、冷たい「冷やし花巻」などもある。「つけかも」は“鴨せいろ”のことで、つけ汁がどうしても甘めで、こちらは山椒と一味をかけなければバランスが悪い。
 デザートにはオリジナルの「蕎麦のアイスクリーム」があり、さらに、ご飯物の「天むす」は「海老」の他、全部で3種類がある。しかし、名古屋のような通常の天むすとは異なり、上に天種をのせて海苔で巻かれた大きめの握り寿司のようなもので、これは特にお勧めではない。ちなみに、店内は今時の蕎麦屋らしく禁煙である。(2013年6月追加)

函館市柏木町15-30  
電話番号:0138-55-1133
営業時間:11時半〜15時 
定休日:水曜と木曜 
予算:あなご天ざる1200円、アワビ天ざる1600円 
アクセス:函館市電・深堀町電停で降り、線路に沿って五稜郭方面へ戻ると、「小田中歯科医院」、「美馬産婦人科」が見えるので、その手前の信号を右折して函工通を進む。200mほど進むと左側に見える。 
最寄りのランドマーク:小田中歯科医院、美馬産婦人科 
お勧めポイント:蝦夷アワビを1.5個使った「アワビ天ざる」が食べられる

阿さ利(あさり) 本店

 僕は函館出身であるが、実は今回が初めての訪問。1901年創業という店は、隣にある肉店が経営している。建物はかなり古く趣があり、2階にある席は全てお座敷の個室となっている。この日は8人以上は入れそうな部屋に、僕と甥の僅か2人だけというお大尽状態であった。襖を開け放つと最大40名まで収容できるため、中国人や韓国人ツアー客にも人気だという。この店の特徴は、醤油や酒、砂糖などを煮詰められて作られる “割下”だけでなく、鶏ガラで取った“スープ”が出てくることだ。なので、砂糖と割下で食べる本州のすき焼きに比べ、甘みが抑えられていながら深みがあり、甘さに埋没しがちな牛肉の旨味を余すことなく体感できる。“すき焼きコース”には、松、竹、梅3つの「牛ロースコース」があり、御飯とお新香の他、デザート(この日は柚子のアイスクリーム)が付く。また、肉だけの追加注文も可能で、最も安い「梅」の肉こそあまり良くなかったが、「松」と「竹」の肉はいずれも霜降り状態で、美味しさにもほとんど差がなかった。宴会コースにはお通しや刺身などが付き、肉の量も通常コースの1.5倍となるため、その分値段が高くなる。すき焼きと並ぶもう一つの名物「かしわたたき鍋」は、鶏挽肉に玉子を入れてたたいたものをすき焼き風にして食べるもの。今回は試すことが出来なかったが、「宴会コース」と共に、前日までの予約が必要。今回試すことが出来なかったランチは、A1200円とB1400円の2つある。値段を考えれば、通常の「牛ロースコース」の「竹」以上がお勧めである。高いコースでも肉質を考えると非常に良心的な価格設定で、コストパフォーマンスがいい。(2013年2月追加) 

函館市宝来町10-11  
電話番号:0138-23-0421あるいは0138-23-0422(要予約) 
定休日:水曜 
営業時間:11時~20時半(ランチは平日のみで11時半~13時半) 
予算: すき焼きコース(セット1人前)松3670円(肉のみ3150円)、竹2940円(肉のみ2420円)、梅2310円(肉のみ1790円) 
アクセス:市電の宝来町電停からすぐ見える角。JR函館駅からタクシーで5分。 
最寄りのランドマーク:市電の宝来町電停 
お勧めポイント:老舗肉店が経営するコストパフォーマンス抜群なすき焼き店

「すき焼きコース 松」



「すき焼きコース 竹」



「すき焼きコース 梅」



エノテカ・ラ・リコルマ

 地元・道産素材にこだわったイタリアン。グルメバイブル初登場の評価は1つ星で、その頃の食べログの評価は3.5点であった。その後5〜6年で両サイトでの評価は上昇し、昨年のグルメバイブルの評価は2つ星、現在の食べログの評価は4.25点(2014年3月現在は北海道第3位)に。今回は送別会の機会を利用し、今年初めての訪問となった。
 木造平屋建ての店内に入ると、中は天井が高くテーブル間隔がゆったりとしている。左奥にはカウンター席が2つと一部がガラス張りになったワインセラーがあり、ダイニングはL字型となっている。函館のレストランにしてはワインが充実しており、女性のソムリエ(シェフの奥様)もいる。また、オープンキッチンなので、料理を作る様子を眺めることもできる。
 この店はシーフード料理がいい。特に、高いコースに組み込まれるエゾアワビのソテーは、丸ごと1個のアワビが使われており、とてもゴージャス。しかも以前よりもレア気味にソテーされていたため、これまで以上に磯の香りを引き出した最高レベルのアワビ料理であった。メインの肉料理「北斗市・おぐに牧場・黒毛和牛のロースト」は、ドライエイジングビーフに近い深みと旨味を感じさせ、まさに完璧な火の通し方だ。また、前回の記事で唯一アルデンテでないとダメだししたスパゲッティは、今回はリングイネであったせいかもしれないが、モチモチの見事なアルデンテであった。さらに、ワンパターンで変わらなかったデザートもリニューアルされるなど、オーナーシェフ・吉村さんやスタッフの進化を感じさせる料理であった。函館にある他のイタリアンやフレンチ店と比べるとレベルが傑出しており、札幌でも十分やっていけるくらい美味しかった。また、料理内容を考えても、コストパフォーマンスに優れている。
 ちなみに、今回食べたメニューを紹介すると以下の通り。「野付産天然ほたて貝のタルタル・ほたてのジュレとともに」、「函館産真だら白子のオーブン焼き」、「函館産蝦夷あわびと菜の花のソテー」、「滝川産合鴨を詰めたラビオリ」、「リングイネ・瀬棚町・福永さんの黒豚トリッパの煮込みソース」、「北斗市・おぐに牧場・黒毛和牛のロースト」、「デザートまたはチーズ盛り合わせ」、「フォカッチャ」。(2014年3月更新)

函館市富岡町2-33-12    
電話番号:0138-42-8303 
営業時間:11時半~13時半、18時~20時半 
定休日:火曜 
予算:ランチ2100円(パスタランチ)、3900円(予約制だが、こちらがお勧め)、ディナー3900円、5500円、8400円 
アクセス:丸井今井デパートのある五稜郭公園電停の交差点を北へ、美原方面に進む。道道100号線との交差点信号を過ぎて左に。大きな駐車場の中の黒っぽい平屋建ての建物。次の信号の函館市医師会病院の手前 
最寄りのランドマーク:函館市医師会病院 
お勧めポイント:函館ナンバーワンイタリアン

オールドニューカフェ Old New Cafe

 外観はヨーロッパ風のカフェ。中に入ると、一見チープっぽいがこだわりを感じるインテリアが目につく。流れている音楽なども含めて、センスが良く居心地もいい。この店のお勧めは「カプチーノ」。カプチーノには、絵柄が描かれた通常のカプチーノと、泡(スプーマ)の量が多く絵柄のないシンプルなクラシックタイプのものとがある。自家焙煎によるコーヒー豆の香りもさることながら、この店のカプチーノが他店と決定的に異なるのはスプーマである。それは絹のように滑らかで厚い。そのため、時間が経ってもスプーマは全く消えないのである。その技術を勉強するために、わざわざ本州から見学に訪れるバリスタもいるほど。その秘密は、季節によって変わる牛乳の脂肪分を見極めること。それによって牛乳に加える温度を変えているのだそうだ。更に香りを求める方には、エスプレッソを追加した濃厚な「濃いカプチーノ」も頂ける。パスタ類も意外と充実しており、もしも食事をするなら、日替わりのパスタか「デミのオムライス」が良い。しかし、スイーツ類は普通でそれほどお勧めではない。(2012年8月追加)

函館市本町32-6  
電話:0138-55-2005
定休日:月曜 
営業時間:11時~20時 
予算:カプチーノ550円、クラッシック カプチーノ550円、濃いカプチーノ630円、デミのオムライス1200円、和牛と水菜の辛いトマトソースパスタ1380円 
アクセス:「丸井今井」前にある市電「五稜郭公園電停」から丸井今井側に渡って右へ。角を左折して「清寿司」を過ぎて函館中央病院側へ100mくらい進むと左側にある。市電「五稜郭公園電停」から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:丸井今井、函館中央病院 
お勧めポイント:北海道で最も美味しいカプチーノ

起進堂

 蕎麦屋としては少し変わった白とエンジ色の外観。中に入るとログハウスのような太い梁と高い天井がさらに印象的。この店の蕎麦粉は石臼による自家製粉を使用している。蕎麦は、二八(小麦粉2:蕎麦粉8)で打たれた「手打ち」と六四で打たれた「機械打ち」の2種類がある。さらに手打ちは、「更科(蕎麦の実の中心部で打った蕎麦)」と「挽きぐるみ(玄蕎麦から殻を取った丸抜きで打った蕎麦)」の2種がある。お勧めは冷たい蕎麦で、特に、手打ちの「更科」と「挽きぐるみ」の両方を味わえる「二色もり」がいい。「更科」は極細切りにされ、繊細な甘みと喉越しが最高で、同じく細切りの「挽きぐるみ」は蕎麦の香りが感じられる。「桜えびとねぎのかき揚げそば」なども蕎麦を「二色もり」に変更が可能で、カリッと揚げられたかき揚げが旨い。また、添えられる伊豆直送の擦りたての本わさびもいい。本枯れ節、本節、鯖節、うるめ、羅臼昆布などを使って作られたつけ汁は、それほど辛くはなく、どちらかというとマイルドで大人しい感じ。店内は禁煙なのもマル!(2012年8月追加)

函館市深堀町30-29  
電話番号:0138-52-2767
営業時間:11時半~14時45分、17時~19時45分 
定休日:水曜 
予算:二色もり997円 
アクセス:市電の市民会館前電停の前 
最寄りのランドマーク:コープさっぽろ 
お勧めポイント:更科と挽きぐるみの2種類の蕎麦が味わえる

ペシェ・ミニョン乃木本店

 住宅地にある一軒家。入り口にはショップが、奥にはサロンがある。ゆったりとしたスペースの店内はまるでフランス料理店のよう。ガラス越しに中庭が見え、ケーキを頂くには贅沢なロケーションである。お勧めは、お好みのケーキ2種と飲み物がセットになった「ケーキセット」。この日頂いた中で美味しかったのは「クール・ルージュ」。フランボワーズムースの中にピスタチオのムースが入っており、ソフトな酸味と甘みのバランスが良かった。エスプレッソは全くダメだったので避けた方がよいだろう。今回飲み物を単品注文したら、この店の代表的なパウンドケーキ「バトン・オ・マロン」が付いてきたが、こちらも美味しかった。しかし、やはり「ペシェ・ミニョン」の名物と言えば、9月から2月にかけてお目見えする「和栗のモンブラン」。先代の頃に比べると、土台のメレンゲの甘さが強くなったのが気になるが、やはりお勧めの逸品である。 
 ところで、「ペイストリー スナッフルス」や「割烹旅館 若松」なども同じグループ店であるが、「ペイストリー スナッフルス」は千歳空港や札幌にも進出した。千歳空港と札幌でのみ購入できる南麻布「ラ・プレシューズ」とのコラボで誕生した一口チーズケーキ「メイプルフロマージュ」は、千歳空港や札幌駅でのお土産として超お勧め!!である。
 この乃木本店のお土産としてお勧めなのが「ダッグワーズ」。プレーン、テヴェール(抹茶)、キャフェ(コーヒー)、バナーヌ・ココ(バナナ・ココナッツ)、ピスターシュ(ピスタチオ)の5種類がある。甘さが抑えられたクリームとフワッとした生地が、最高のハーモニーを奏でる。「キャフェ」以外はどれもお勧めだが、特に「プレーン」と「テヴェール」がいい。サロン内は禁煙であるが、外のテラス席では喫煙可能である。(2012年8月更新)

函館市乃木町1-2    
電話番号:0138-31-4301
営業時間:10時~19時(サロンは11時~18時半) 
定休日:水曜(祝日の場合には営業) 
予算:ダケーキセット1260円、和栗のモンブラン450円、ダックワーズ(プレーン180 円、その他は200円)
アクセス:大門の松風町から市電の通りを五稜郭公園方面に向かい、
 深堀町の電停を 過ぎ、2つ目の千代台町12の信号を右折。中央にグリーンベルトのある道をしばらく直進し、左に郵便局が見え、更に角に「人見交番」がある信号を過ぎたら、 「ラッキーピエロ人見店」、「ツルハドラッグ」が見えるので、グリーンベルトの切れ目を右折して細い通りを直進。200メートルくらい走ると左に見える。

 

函館ラーメン


今や全国的に有名となった「函館ラーメン」は、中細ストレート麺と鶏ガラや豚骨で作られた透明なスープを特徴とする塩ラーメンである。僕が子供の頃には「札幌ラーメン」を看板にしているラーメン専門店はあっても、「函館ラーメン」というブランド名はなく、これを掲げるラーメン専門店もなかった。現在の「函館ラーメン」は、かつて小さな中華料理店や日本蕎麦店などで「塩ラーメン」あるいは「ラーメン」として供されていたラーメンのことであり、当時は「函館ラーメン」などとは呼ばれていなかったのである。子供の頃に食べたいわゆるクラッシックスタイルの「塩ラーメン・函館ラーメン」を出す店は年々減ってきていて、僕の知る限り、「来々軒」や「鳳蘭」、「あじさい」くらいしか残っていないのではないだろうか。  一方、新たに「函館ラーメン」ブランドを掲げて出てきた新規のラーメン店のラーメンは美味しいが、味や具材を含めてどうしても違和感を感じてしまう。微妙ではあるが、どこかしら違うのである。むしろ、日本蕎麦店で食べる塩ラーメンの方が昔の「塩ラーメン・函館ラーメン」の面影を残しているのでは?と思ってしまうのは僕だけだろうか。 

丸南 豊川町支店

  どこの町内にでもありそうな出前も行っている蕎麦店である。店内は古く、全ての客は地元客。この店の蕎麦は製麺所で作られるようなごく普通の蕎麦で、僕が帰郷した際にたまに食べるものと言えば、温かい「たぬき蕎麦」くらい。なので、食べログなどで調べてみても、この店に関する情報は全くと言ってよいほど見当たらない。
 この店のお勧め蕎麦ではなく、実は「塩ラーメン」である。この店の「塩ラーメン」は、昨今の塩ラーメンブームで作り上げられた「函館ラーメン」ではなく、昔ながらのサッパリとしたクラシックな王道の「函館ラーメン」なのである。少なくとも僕が子供の頃に良く食べた函館ラーメンに近い味だ。具もチャーシューが1枚とシナチク、ネギ、ナルトだけと実にシンプル。もちろん、トッピングなどは一切ない。麺は中細の縮れ麺で、適度なコシがあって良い。限りなく透明なスープは、豚骨と鶏のブレンドされた動物系なのだろうか?これに昆布などの魚介系がバランス良く加わっていて、とても美味しい。しかも、値段は観光ラーメン店ではありえないワンコイン価格なのである。観光客目当てではなく、まさに地元に根差した真の函館ラーメンである。(2013年8月追加)

函館市豊川町20-10  
電話番号:0138-22-5808
定休日:不定休
営業時間:11時〜18時30分
予算:塩ラーメン500円
アクセス:函館市電・魚市場通電停を降り、駅側の信号(やなせ皮フ科クリニック)を右折する。100mほど進むと右側に見える。魚市場通電停から徒歩3分。JR函館駅から徒歩15分。
最寄りのランドマーク:魚市場通電停、やなせ皮フ科クリニック
お勧めポイント:ワンコインで食べられる昔ながらの函館塩ラーメン

大勝軒

  JR七飯駅前にあるラーメン店。「大勝軒」と言えば、既に店主が引退した“つけ麺”で有名な東池袋の「大勝軒 本店」や一時小樽で営業していた「大勝軒 小樽店」などを思い浮かべるかもしれないが、この店の店主は「大勝軒」という名前が同じながら非なる豚骨煮干し醤油ラーメンで有名な「永福町大勝軒」出身のようだ。先ずは入り口にある券売機で食券を購入。メニューは実にシンプルで、基本的には醤油味の「中華麺」と、これをベースにした「生卵入麺」と「ワンタン麺」の計3種類である。さらに、麺のボリュームは1玉、1.5玉、2玉から選択できる。
 清潔感のある店内では坊主頭の店主が1人で奮闘していた。カウンター席の他テーブル席が2つある。この店の特徴である煮干しの風味のスープは、完成度が高く美味しい。しかしながら、“旨い!”とインパクトのある現代風の味ではなく、どこかしら昭和の東京ラーメンを感じる懐かしいスープなのである。麺は旭川ラーメンと同じ中細縮れ麺で、コシがなくあまり良くない。モモ肉を使用したチャーシューも普通であるが、メンマは割と美味しい。「永福町大勝軒」系のラーメンに特徴的な柚子皮は、僕が行った時には入っていなかったが、これは時期によって変わるようだ。ワンタンにはほとんど具が入っておらず、ほぼトロトロの皮を食べているよう。なので、「ワンタン麺」はお勧めできないが、「生卵」のトッピングは追加した方が良いと思う。まずは麺の半分ほどをそのまま食べ、後半に生卵を溶いて食べるとスープがマイルドになって更に美味しく感じられる。ちなみに、今年の6月から閉店時間が早まり、15時までとなった。(2013年7月追加)

亀田郡七飯町本町3-18-27  
電話番号:0138-65-8930
定休日:月曜、木曜 
営業時間:11時〜15時 
予算:生卵入麺(1玉)600円 
アクセス:JR七飯駅前。JR七飯駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:JR七飯駅 
お勧めポイント:サッパリとした魚介系スープが美味しい醤油ラーメン

ラーメンの滋養軒

 JR函館駅近くの大門にある食べログで人気のラーメン店。僕の子供の頃の有名ラーメン店と言えば「鳳来軒」や「鳳蘭」などであるが、特に“函館塩ラーメン”と声高に宣伝していなかった。ところが最近では、マスコミの影響によって“函館塩ラーメン”というブランドが確立し、これを看板にした店が多く見受けられるようになった。中でもこの店と朝市近くにある「星龍軒」、そして新千歳空港などに多店舗展開している「あじさい」などが人気のようである。
 この店はどちらかといえばクラシックなタイプの店で、4人掛けテーブル席が3つとカウンター席が3つの狭い店である。店内に入ると、食べログの影響なのか、半分以上が観光客であった。メニューは、ラーメン専門店というよりも町の中華料理店のようなラインナップ。オープンキッチンなので中を覗くと、ご夫婦なのか?2人で分担して作業していた。主にご主人がフライパンを使ったメニューを、女性の方がラーメンを担当していた。茹でられた麺は平ザルで湯切されているが、湯切りは若干甘めだ。麺は中細ストレートの自家製麺で、シナチクはほとんど味付けしていないシンプルな味。また、チャーシューはモモの部分を使用しており、醤油がかなり染みた味だ。スープは表面にほとんど脂が浮いていない限りなく透明に近いスープ。豚骨ベース(鶏ガラも?)のスープは、一口含むとサッパリとしていてインパクトには欠けるが、飲んでいるうちに徐々に旨味が込み上げてきて、とても丁寧に取られたスープであることが分かる。旨味調味料を大量に使う店が多い函館ラー メン店の中では、とても良心的な店と言えよう。観光客のほとんどは「函館塩ラーメン」を注文しているが、地元客は「もやしラーメン」や「特製栄養メン」、「チャーハ ン」といった「函館塩ラーメン」以外のものを注文していた。それにしても、このような素晴らしいラーメンがワンコインの500円で味わえるとは、本当に良い店である。(2013年2月追加)

函館市松風町7-12  
電話番号:0138-22-2433
定休日:火曜 
営業時間:11時半~20時(スープなくなり次第終了)、GWと繁忙期の8月は11時半~14時、17時~20時(スープなくなり次第終了) 
予算:函館塩ラーメン500円 
アクセス:JR函館駅を出て、市電の線路が通っている駅前通りを進む。「WAKO」を過ぎ、メイプルオムレットやチーズオムレットで有名な 「ペイストリー スナッフルズ(→ 札幌グルメバイブル・新千歳空港の頁とお土産・ショッピングの頁を参照)」 を過ぎた「棒二森屋」デパート前の信号を左折。「函館ひかりの屋台・大門横町」を過ぎた次の信号を右折するとすぐ右側。JR函館駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:棒二森屋デパート、函館ひかりの屋台・大門横町 
お勧めポイント:ジンワリと旨味がこみ上げてくる良質な函館塩ラーメン

まんまるてい

 カウンター10席だけの小さな店。この店のお勧めは「しょうゆラーメン」。この店のスープはとにかく上質で、口に含むと丸鶏の清湯スープに品の良い鰹節が香る。無化学調味料なので、スープを飲んだ後味も良い。「まる特しょうゆラーメン」は通常の具に味付け玉子が加わり、チャーシューも1枚だけ増える。この店の麺は、道産小麦を数種類ブレンドした自家製麺。「しょうゆラーメン」も「しおラーメン」も細麺で、「みそラーメン」は平打ち麺、「つけ麺」は太麺と使い分けている。但し、つけ麺の麺は、太麺とは言っても実際には通常の中太くらいの太さなので、物足りなく感じてしまう。「しょうゆラーメン」の極細麺は繊細なスープに絡んで良いが、いかんせん、素麺のように細くて歯ごたえがない。麺を重視する方には太麺を使用する「しょうゆ別味」の方が良いかもしれないが、スープの味が全く別な“つけ麺ダレ風”の酸味のある味に変わってしまうので、やっぱり「しょうゆラーメン」の方がお勧め。しかしながら、総体評価としてはインパクトがなく大人しいので、普段トンコツ系ラーメンを食べている方や濃い味が好きな若者には受けない味だ。もう少し改良を加えれば、完成形に近づくと思うので今後に期待したい。(2012年10月追加)

函館市花園町20-25  
電話番号:0138-54-1290
定休日:水曜 
営業時間:11時半~19時 
予算:まる特しょうゆ750円 
アクセス:函館市電・深堀町電停を降りて、湯ノ川方向へ向かう。「グルメシティ」、「深掘ストア」を過ぎた信号を左折。「国立病院機構・函館病院」を過ぎ、1㎞ほど進むと「びっくり市場」のある産業道路交差点に出るので、その右側。深堀町電停から徒歩15分。 
最寄りのランドマーク:国立病院機構・函館病院、びっくり市場 
お勧めポイント:無化学調味料のアッサリ系醤油ラーメン

担担麺 同楽舎(どうらくや)

 

 函館では珍しい担々麺の専門店。従って、メニューは担々麺と御飯しかない。女性店主は中華料理屋で働いたことなどはなく、某店で食べた担々麺に感動し、研究に研究を重ねてこの店をオープンしたという。スープは癖がなく芝麻醤の効いた素直なスープなのだが、日本の担々麺にしては珍しく花山椒が効いていて、痺れるような辛さが後を引く。普通の辛さで注文したが、食べている途中から汗が止まらなかった。恐らく、辛さが苦手な方は、辛さ半分くらいで注文した方が良いのではないだろうか。ちなみに、常連さんは、麺を食べた後にスープと一緒に御飯を食べていた。

函館市谷地頭町25-15   
電話番号:0138-22-7713
営業時間: 11時~14時頃(スープなくなり次第終了) 
定休日:水曜日、第2・第4木曜日 
予算:担々麺750円 
アクセス:市電・谷地頭電停前。