6.焼鳥、焼肉、肉料理、ハンバーガー

佐世保バーガーC&B 熊本並木坂店

 佐世保から進出してきた並木坂にある佐世保バーガー専門店。佐世保バーガーとは、作り置きせず、注文ごとに鉄板上で焼き上げて作られるハンバーガーの総称であり、近年アメリカから上陸して流行している高級ハンドメイドハンバーガーと同じスタイル。1950年頃に米軍関係者からレシピを教わり、米軍基地近くで販売されるようになったという。分厚くてバンズの大きいハンドメイドハンバーガーが佐世保バーガーである、と僕も勘違いしていたが、実は店ごとに大きさや具材が異なり、バリエーションがかなりあるようだ。また、この店のパティ(肉)は、クラシックな佐世保バーガースタイル。つまり、牛と豚の合い挽きであり、厚さは薄めなのである。
 スタイリッシュな店内は、奥に注文カウンターがあり、手前の右側にテーブル席がある。今回注文したのは、僕の佐世保バーガーのイメージに近い分厚い「スペシャルバーガー」ではなく、店名を冠したベーシックな「C & Bバーガー」。何故なら、さらにこの後にもう一軒昼の取材があるからである。
 出てきたハンバーガーは、熱々のバンズに挟まれ、レタスがシャキシャキしているのが印象的。味は塩胡椒とマヨネーズだけとシンプルで、酸味のあるケチャップが入っていないのがいい。目玉焼きとベーコン、スライストマト、スライスオニオンなどの具材バランスもいい。最近流行りのメジャー系高級路線ハンバーガーとも異なる、こだわりのハンバーガーである。(2019年8月追加)
https://sasebo-burger.com/kumamoto

熊本市中央区上林町1-30 マーケットプレイス1階地図
電話番号:096-288-0301
定休日:火曜
営業時間:【平日】11時〜21時、【土日・祝日】10時〜21時
予算:C & Bバーガー700円、スペシャルバーガー1000円
アクセス: 熊本市電・通町筋電停で降り、上通アーケードを進む。しばらく進むと、アーケードの屋根がなくなる並木坂に出る。左に黄色い「Step」が見えたらその隣にある。通町筋電停から徒歩5分
最寄りのランドマーク:上通アーケード、並木坂
お勧めポイント:熊本唯一の佐世保ハンバーガー専門店

並木坂の・・・ ココです! もちろん、テイクアウトも可能です スタイリッシュな店内は、奥に注文カウンターがあり、手前の右側にテーブル席がある ハンバーガーのメニュー サイドメニューには、サンドイッチもある 今回注文したのは、僕の佐世保バーガーのイメージに近い分厚い「スペシャルバーガー」ではなく、店名を冠したベーシックな「C & Bバーガー」 それでも、それなりに厚い出てきたハンバーガーは、熱々のバンズに挟まれ、レタスがシャキシャキしていたのが印象的。味は塩胡椒とマヨネーズだけとシンプルで、酸味のあるケチャップが入っていないのがいい。目玉焼きとベーコン、スライストマト、スライスオニオンなどの具材バランスもいい。最近流行りのメジャー系高級路線ハンバーガーとも異なる、こだわりのハンバーガーだ

焼肉すどう

 熊本の中心街にある有名焼肉店。福岡取材時に支店である「焼肉すどう 春吉(→ 福岡グルメバイブル・焼肉の頁を参照)」へ行って以来、ずっと行きたいと思っていた店だ。エレベーターで上がり、3階にある店に入ると、福岡のようなカウンター席はなく、パーティションで仕切られたシンプルなテーブル席のみ。福岡の様なシックな高級感こそないものの、焼肉店の雰囲気としては悪くない。
 メニューを見ると、コースは6500円、8000円、10000円の3つ。福岡はコースのみであったが、本店では「肉の盛り合わせ」に加えて単品メニューもある。コースのボリュームに関しては基本的に同じで、値段の違いは肉の違いである。ちなみに、10000円のコースにはシャトーブリアンのミニステーキが付くので、予算が許せば是非高いコースでいただきたい。グラスワインは、赤が700円と900円、白が700円で、イタリア赤の「ランゲ・ネッピオーロ」は未だ若くタンニンを感じたが、果実味とアフターが素晴らしかった。
 折角なので、福岡店と比較するために、今回は10000円のコースをいただくことに。まずは、サラダとキムチ盛り合わせが出てきた。続いて焼肉となるが、薬味はワサビと玉ねぎである。この店では客が焼くのではなく、炭火の炉に置かれた網で店員が焼いてくれるのだ。
 まず、熊本産の「塩タンシン」と「ハラミ」、そして鹿児島産の「シンシン(しんたま芯あるいは亀の子)」と「シャトーブリアン」が皿に盛られ出てきたが、これら全てを塩と薬味でいただく。白ネギペーストをのせられた「塩タンシン」は、タンの中心の部を使っているせいか、柔らかくとろけるように美味しかった。「シンシン」は脂の甘みが口いっぱいに広がり、「ハラミ」は玉葱をのせられて供されたが、実に濃厚だ。ミディアムレアに焼かれた「シャトーブリアン」は、柔らかく肉の旨みたっぷりで最高。そして、途中で「焼き野菜」を挟み、福岡産「サーロインのしゃぶしゃぶ」が出てきた。ピンク色のサーロインはもちろんのこと、一緒に煮込まれた蕪がまた旨い。
 続く3種類の肉はタレでいただく。さっと焼いて巻かれて供された「サーロイン」は、重層にされたことによるフワッとした食感が、ジューシーさを増幅させて良かった。そのまま食べると甘いので、つけダレに付けて食べるのがベスト。「外モモ」は、甘めの濃いタレをかけたご飯と共にいただく。「ヒレ」は、生姜とゴマ、黄身でいただくのだが、これが意外にもインパクトがあって良かった。締めのご飯は、「冷麺」、「クッパ」、「スープカレー」の3つから選択できる。今回食べた「クッパ」は、意外にも塩味で普通だったので、締めには「スープカレー」の方が良いだろう。最後のデザート「バニラアイス」は硬く、味も普通。店員情報によると、近々東京にも出店する予定とのことである。(2019年3月追加)
http://yakiniku-sudo.com/

熊本市中央区上通町4-10 トラヤビル3階  
電話番号:050-5596-9107
定休日:日曜
営業時間:17時~23時
予算:肉のコース6500円、8000円、10000円
熊本市電・通町筋電停で降り、「ダイコク」、「JINS」、「アパマンショップ」側に渡る。左(熊本城側)へ進み、最初の交差点(BEAMS手前)を右に曲がる。「上通駐車場」と「熊本キャッスルホテル」の交差点にあるビル。通町筋電停から徒歩6分
最寄りのランドマーク:上通駐車場、熊本キャッスルホテル
お勧めポイント:プロが焼いてくれる焼肉店

上通駐車場と熊本キャッスルホテルの交差点の・・・ このビルです! エレベーターを3階で降りると店が パーティションで仕切られたテーブル席がある。福岡店のような高級感はない ドリンクメニュー ワインメニューとノンアルコールメニュー 単品メニュー1 単品メニュー2 単品メニューをいただくためには、まずは「肉のコース」か「肉の盛り合わせ」の何れかを注文しなければならないシステム 「肉のコース」、「肉の盛り合わせ」のメニュー 薬味のワサビと玉ねぎ まずは、サラダとキムチ盛り合わせが出てきた 炭火の炉に置かれた網 この店では客が焼くのではなく、店員が焼いてくれるのだ 熊本産の「塩タンシン」と「ハラミ」、そして鹿児島産の「シンシン(しんたま芯あるいは亀の子)」と「シャトーブリアン」が皿に盛られ出てきたが、これら全てを塩と薬味でいただく 白ネギペーストをのせられた「塩タンシン」は、タンの中心の部を使っているせいか、柔らかくとろけるように美味しかった 「シンシン」の写真は撮り忘れたが、脂の甘みが口いっぱいに広がる。「ハラミ」は玉葱をのせられて供されたが、実に濃厚だ 途中で「焼き野菜」が出てきた 野菜の甘みと、焼いた香ばしさがいい 「シャトーブリアン」 ミディアムレアに焼かれ、いうまでもなく柔らかく旨味があって美味しい 福岡産「サーロインのしゃぶしゃぶ」 ピンク色のサーロインはもちろんのこと、一緒に煮込まれた蕪がまた旨い 続く3種類の肉はタレでいただく さっと焼いて巻かれて供された「サーロイン」 重層にされたことによるフワッとした食感が、ジューシーさを増幅させて良かった。そのまま食べると甘いので、つけダレに付けて食べるのがベストだ 「外モモ」は、甘めの濃いタレをかけたご飯と共にいただく 「ヒレ」 生姜とゴマ、つぶした黄身でいただくのだが、これが意外にもインパクトがあって良かった 「冷麺」、「クッパ」、「スープカレー」の3つから選択できる。今回食べた「クッパ」 意外にも塩味で普通だったので、締めには「スープカレー」の方が良いだろう最後のデザート「バニラアイス」は硬く、味も普通

熊本の地鶏・天草大王専門店 とさか

 熊本市唯一の「天草大王」専門の焼き鳥店。今年で開店10周年を迎えたようだが、ここに移転してからは6年目だそうだ。「天草大王」とは、明治時代に長崎・島原経由で中国から輸入されたランシャン種を、天草地方で大型に改良したもの。昭和の時代に絶滅したが、その後、熊本県農業研究センターでランシャン種とシャモ、熊本コーチンなどを掛け合わせて復元に成功し、2004年に地鶏と認定された。
 ジャズが流れる店内は、カウンター席のみで、木の温もりを感じるアーティスティックなデザイン。聞くところによると、旅館の倉庫だったところをデザイナーに依頼してリノベーションしたという。奥の椅子だけ異質なベンチタイプのソファーになっており、予約の段階で空いていれば是非座ってみてほしい。
 メニューを見ると、店主のこだわりが感じられる品々が並んでいる。焼き鳥はコースだけでなく、アラカルトでも注文できるようだが、値段の表示がない(300〜600円)。なので、先ずはコースでいただき、気に入ったものや未だ食べていないものを、追加注文すれば良いだろう。この日のアラカルトは、「ももみ」、「つくね」、「ささみ」、「手羽先」、「ふりそで」、「げんこつ」、「ぺた」、「ちぎも(レバー)」、「せぎも(腎臓)」すなぎも」、「ちょうちん」、「しいたけ」、「ナス」、「ネギ」、「うずら玉」など。アルコール類はいろいろとバラエティに富んでおり、ワインは日本人バイヤーが買い付けたという自然派ワイン(ボトル価格3600〜8300円)がラインナップ。グラスワインは赤白3種ずつあり、テーブルチャージは350円となる。
 まず、コースの最初に出てきたのは「野菜サラダ」で、ドレッシングがサッパリとしていて美味しい。「ふりそで」は弾力がありながら柔らかく、脂がのっていて肩肉のよう(お勧め)。「せぎも」は鶏の腎臓であるが、レバーのような苦みがなく、とろけるように美味しい(お勧め)。甘さ控えめのタレともよく合うが、一味をかけて食べれば更に美味しくいただける。「ささみ」は真ん中にシソを挟んでいるが、レアな食感も含めて文句なしの美味しさ(お勧め)。「ももみ」は意外にジューシーさがなく、味に深みもなかった。「つくね」は軟骨入りで、ジューシーさこそないが、前述のタレが全体を上手くまとめている。「芽キャベツ」はそのままの味。「げんこつ」はいわゆる膝軟骨。軟骨の食感とボンボチの脂が一体となったような感じで、あまりに美味しかったので後で再度注文した。そして、サッパリとしたスープでコースは終了となる。
 一品メニューの中では、「骨付き肩肉の燻製」は人気のため、売り切れだった。「とりわさ」は、醤油が甘い九州醤油なので好みが分かれるかも。「とろ皮味噌煮込み」は、皮はトロトロで柔らかいが、味噌と合っているかと問われれば、悪くはないが「とろ皮トマト煮込み」の方が良いかも。また、本来ならば、カシミール風の「〆カレー」で締めるのが定番らしいが、今回は売り切れだったため、熊本米を使用したという「そぼろごはん」を注文。意外にも、甘じょっぱい醤油味ではなく、鶏の風味と旨味が感じられる薄醤油味だった。一味を入れて食べたら、さらに美味しかった。店主によると、現在はキーマカレーを研究中とのことのなので、その完成が楽しみである。「自家製 とろけるプリン」は、甘さ控えめで、デザートにふさわしいトロトロプリンだった。
 店主は一見すると寡黙そうに見えるが、実によくしゃべってくれて親しみやすかった。そのせいなのか、この店の半分以上の客は常連客である。ちなみに、この店の支払いは現金のみなのでご注意を。(2019年3月追加)

熊本市中央区上通町7-35  地図 
電話番号:050-5596-8088
定休日:日曜(月曜が祝日の場合には営業し、月曜が休み)
営業時間:18時〜22時
予算:焼き鳥コース(焼き物7種+スープ)2700円
アクセス:熊本市電・通町筋電停で降り、上通アーケードを進む。大谷楽器のある交差点を右折すると、左側に「和数寄 司館」があるので、そこの1階の飲食街にある。通町筋電停から徒歩3分
最寄りのランドマーク:上通アーケード
お勧めポイント:熊本のブランド地鶏・天草大王の焼き鳥が食べられる

この建物の1階横の・・・ 通路にあります ココです! メニューメニュー  メニュー グラスワインのメルロー。香り、バランスともに良かった コースの最初に出てきたのは「サラダ」。ドレッシングがサッパリとしていて美味しい 「ふりそで」は弾力がありながら柔らかく、脂が乗っていて肩肉のよう。お勧め! 「せぎも」は鶏の腎臓であるが、レバーのような苦みがなく、とろけるように美味しい。甘さ控えめのタレともよく合うが、一味をかけて食べれば更に美味しくいただける。お勧め! 「ささみ」は真ん中にシソを挟んでいるが、レアな食感も含めて文句なしの美味しさ。お勧め! 「ももみ」は意外にジューシーさがなく、味に深みもなかった 「つくね」は軟骨入りで、ジューシーさこそないが、前述のタレが全体を上手くまとめている 「芽キャベツ」はそのままの味 「げんこつ」はいわゆる膝軟骨。軟骨の食感とボンボチの脂が一体となったような感じで、あまりに美味しかったので後で再度注文 サッパリとしたスープでコースは終了 「とりわさ」は、醤油が甘い九州醤油なので好みが分かれるかも 「とろ皮味噌煮込み」は、皮はトロトロで柔らかいが、味噌と合っているかと問われれば、悪くはないが「とろ皮トマト煮込み」の方が良いかも 熊本米を使用したという「そぼろごはん」を注文。意外にも、甘じょっぱい醤油味ではなく、鶏の風味と旨味が感じられる薄醤油味だった「自家製 とろけるプリン」は、甘さ控えめで、デザートにふさわしいトロトロプリンだった

ヒョゴハナレ

 古いビルの1階にある小さな焼き鳥店。実はこの店、近くにある人気の焼き鳥店「ひょご鳥(→ 熊本グルメバイブル・焼き鳥の頁を参照)」の支店である。店内はカウンター席がわずか15席だけと狭く、本店に比べるとインテリアも店員もカジュアルな感じだ。恐らく、より若者向けにターゲットを絞った戦略なのであろう。
 メニューは基本的に本店と同じ「焼き鳥おまかせのコース」と焼き鳥のアラカルト、そして一品料理であるが、飲み物も含めて価格やメニュー構成が若干異なっている。例えば、本店の生ビールは「プレミアムモルツ・香るエール」650円なのに対し、この店は「サッポロ黒ラベル」600円、本店のコースが「肥後のうまか赤鶏」を使った2500円のワンコースなのに対し、こちらは「肥後のうまか赤鶏」の5本コース1400円、「肥後のうまか赤鶏」に「天草大王」が加わったコース2000円、さらにこれに「天草大王の刺身」が付いた2800円の3種類のコースがある。焼き鳥のアラカルトメニューは本店同様、価格表示がされていないが、恐らく本店(1本Max 350円)を上回ることはないものと思われる。
 本店と同様、僕のお勧めは、ササミに本わさびののった「さびやき」、手羽と胸肉の間の肉「ふりそで」、首の肉「せせり」、モモの付け根の筋肉「そり」、心臓「はつ」、「合鴨(青森県産バルバリー種)」、「ぼんじり」、「やげん軟骨」など。酒の品揃えは焼き鳥店としてはごく平均的ではあるが、セレクトは悪くないと思う。(2019年2月追加)
http://hyogodori.com

熊本市中央区下通1-6-4 武蔵ビル1階   
電話番号:096-354-8600
定休日:不定休
営業時間:17時半~23時
予算:肥後のうまか赤鶏の5本コース1400円、肥後のうまか赤鶏に天草大王が加わったコース2000円、さらに天草大王の刺身が付いたコース2800円
アクセス:熊本市電・通町筋電停で降りて「下通・新天街」アーケードを進み、3つ目の交差点(ZARAとカラオケビックエコーの交差点)を左折した右側のビル(肉寿司の看板のあるビル)。熊本市電・通町筋電停から徒歩4分
最寄りのランドマーク:通町筋電停、下通・新天街アーケード
お勧めポイント:クオリティとコスパのバランスがとれたカジュアル焼き鳥店

「下通・新天街」アーケードを進み、3つ目の交差点(カラオケビックエコーのある交差点)、ここを左折するとすぐ見えます このビルです! 肉の提灯の横の通路を進むと・・・ 右側にあります ココです! 店内はカウンター席のみと狭く、非常にカジュアルな雰囲気 ドリンクメニューおまかせコースと一品のメニュー 焼き鳥のアラカルトメニューは本店同様、価格表示がされていないが、恐らく本店(1本Max 350円)を上回ることはないものと思われる お通しは本店と同様に香の物 「ふりそで(手羽と胸肉の間の肉)」はジューシーで超お勧め! 「そり(モモの付け根の筋肉)」は、モモらしい弾力がいい「せせり(首の肉)」も濃い肉の味と歯ごたえのバランスが絶妙でお勧め!!「はつ(心臓)」は更に肉の味が濃くなり、鉄分のニュアンスも加わる

勝烈亭 新市街本店

 名古屋の「とんかつ あさくら(→ 名古屋グルメバイブル・トンカツの頁を参照)」や秋葉原の「丸山吉平(→ 閉店)」を訪れて以来、久々に出会った素晴らしいトンカツ店である。熊本市の「サンロード新市街」のアーケードにほど近いこの新市街本店は、トンカツ店としてはかなりの大箱である。2017年に店内を全面改装したようだが、インテリアは以前とさほど変わっておらず、シックでモダンな感じだ。柱を囲むようにカウンター席があり、その周りにテーブル席がある。以前と大きく変わった点は、入店後すぐに、自動発券機で順番の番号が印刷された券をプリントアウトしてから待つことである。もともと人気があった店だが、以前よりも外国人客がかなり増えており、その対策なのかも。
 メニューを見ると、通常グランドメニューの他に、昼は割安なランチメニューがある。中でも僕がお勧めしたいのは、グランドメニューにある超特選・鹿児島県産六白黒豚を使用した「厚揚げ 六白黒豚ロースかつ膳」だ。お勧めは、あくまでもロースであり、同じ超特選・鹿児島県産六白黒豚を使用した「厚揚げ 六白黒豚ひれかつ膳」は、棒状に揚げられてスライスされた衣と肉の一体感に欠けるため、それほどお勧めではない。これ以外にも、特選指定農場の黒豚を使った「厚揚げ ロースかつ膳」などもあり、これはランチメニューの中にもある。さらに、特筆すべきは1つから注文可能な「追加メニュー」であり、「特製ミンチかつ380円」、「海老フライ(小)380円」、「特製海老フライ(大)650円」、「ひれかつ(40g)380円」、「クリームコロッケ320円」、「チキンかつ(50g)280円」などがある。中でもお勧めは、「特製ミンチかつ」と「特選海老フライ(大)」である。
 テーブルには「洋風ソース」と「和風ソース」、そして食べ放題の「高菜」やドレッシングが2種類置かれている。「洋風ソース」は創業以来の伝統的ソースで、ドロソースのように濃厚だ。「和風ソース」はサラッとした醤油入りのソースで、自分で擂ったゴマと合わせるとサッパリとしていながら深みがある。この他に大根おろしが付いてくるが、これはポン酢を入れて使うようだ。
 六白黒豚のロース肉は全く臭みがなく、しかも旨味十分である。しかも、火の通り方はほんのりとピンク色でとてもジューシー。また、衣も剥げることなくパン粉も美味しくサクッとしていて、塩だけでいただけるくらいの非常にスキルの高い揚げ方である。全国各地でいろいろなトンカツを食べてきたが、これほど高いレベルのトンカツにはなかなか出会えることは少ない。おかわり自由な艶々のご飯や赤だしも美味しい。また、追加注文した「特製ミンチかつ」を洋風ソースで、そして「特選海老フライ」にレモンを絞り、塩をもらって少し振り掛け、その上にタルタルソースをのせて食べたら、すこぶる美味しかった。また熊本に来たなら、是非寄って食べてみたいと思わせる素晴らしいトンカツ店である。ちなみに、割安のランチタイムメニューは16時までである。(2018年12月追加)
http://hayashi-sangyo.jp

熊本市中央区新市街8-18 林ビル1階  
電話番号:096-322-8771
定休日:無休(年末年始を除く) 
営業時間:11時半~21時半 
予算:厚揚げ・六白黒豚ロースかつ膳2700円(180g、16時までのランチタイムは2500円)、厚揚げ・ロースかつ膳1944円(180g、16時までのランチタイムは1650円) 、特製ミンチかつ380円、特選海老フライ(大)650円
アクセス:熊本市電・辛島町電停を降り、「サンロード新市街」のアーケードを進み、最初の角を右折するとすぐすぐ左側。熊本市電・辛島町電停から徒歩2分
最寄りのランドマーク:サンロード新市街、辛島町電停
お勧めポイント:日本トップレベルのトンカツ店

「サンロード新市街」アーケードの最初の角を右折すると見えます ココです! 先ずは、自動発券機で順番を確定します 券をもって待ちます 店内はとんかつ店らしからぬシックでモダンなインテリア ランチメニューの厚揚げには超特選・鹿児島県産六白黒豚はありません ランチメニューの超特選・鹿児島県産六白黒豚は薄切りになります 季節のメニュー グランドメニューの超特選・鹿児島県産六白黒豚の厚揚げには、ロースとヒレカツがあります グランドメニュー グランドメニュー グランドメニュー 追加メニュー
ソースは和風と洋風の2種類食べ放題の「高菜」2種類のドレッシング白胡麻は・・・摺り下ろしてソースを注ぐ大根おろしはポン酢を入れる特選指定農場の黒豚を使った「厚揚げ ロースかつ膳」六白黒豚のロース肉は全く臭みがなく、しかも旨味十分である。しかも、火の通り方はほんのりとピンク色でとてもジューシー辛子をつけ、摺り下ろした白胡麻入りの洋風ソースにつけて食べる
追加注文した「特選海老フライ」。レモンを絞り、塩をもらって少し振り掛け、その上にタルタルソースをのせて食べたら、すこぶる美味しかったおかわり自由な艶々のご飯や・・・赤だしも美味しい お膳に付く香の物追加メニューの「特製ミンチかつ」 思ったよりもジューシーで柔らかい 超特選・鹿児島県産六白黒豚を使用した「厚揚げ 六白黒豚ひれかつ膳」の肉棒状に揚げられてスライスされた衣と肉の一体感に欠けるため、それほどお勧めではない

ひょご鳥 本店

 繁華街のビルの1階にある人気の焼き鳥店。熊本市内にはこの店の他に、カジュアルスタイルの焼き鳥店「ヒョゴハナレ(→ 熊本グルメバイブル・焼き鳥の頁を参照)」がある。
 日本料理店のような薄暗いアプローチを抜けると入り口が見える。扉を開けて店内に入ると、左側に下駄箱があるので、靴を入れて上がる。店内は白を基調とした和風のインテリアで、BGMにジャズが流れる。座席は白木のカウンター席のみで、低反発マットの座布団の座り心地がいい。また、比較的ゆったりと作られたスペースと掘りごたつスタイルなのもマルだ!
 メニューを見ると、「ひょご鳥のおまかせコース」は、お通し付きで2500円ととてもリーズナブル。焼き鳥のアラカルトメニューは、通常の焼き鳥メニューの他に、希少部位メニューもある。値段の表示こそないが、1本170〜350円だという。この店で使用している鶏肉は「肥後のうまか赤鶏」で、地鶏系のような深みや濃厚さはないが、旨味があって柔らかい。観光客に人気の地元のブランド鶏「天草大王」は、焼き鳥でなくタタキ三種盛り(スネ、ムネ、モモ)でいただける。
 開店以来、焼き鳥は若手の方が焼いているのだが、以前に比べると多少焼き方が雑になったような気がする。しかし、それでも熊本の他店に比べると、塩加減や火の通し方が良かった。僕のお勧めは、ササミに本わさびののった「さびやき」、手羽と胸肉の間の肉「ふりそで」、首の肉「せせり」、モモの付け根の筋肉「そり」、心臓「はつ」、「合鴨(青森県産バルバリー種)」、「ぼんじり」、「やげん軟骨」など。酒の品揃えは焼き鳥店としてはごく平均的ではあるが、セレクトは悪くないと思う。この雰囲気と焼き鳥の質を考えれば、地方にある焼き鳥店としては十分秀でている。(2019年2月更新)
http://hyogodori.com

熊本市中央区安政町6-3 TM11ビル1階  
電話番号:096-325-8772
定休日:不定休
営業時間:17時半~23時
予算:ひょご鳥のおまかせコース2500円
アクセス:熊本市電・通町筋電停で降りて「下通・新天街」アーケードを進み、2つ目の交差点(COCOSAと工事中の紅蘭亭ビルのある交差点)を左折し、1つ目の交差点を過ぎた右側のビル。熊本市電・通町筋電停から徒歩4分
最寄りのランドマーク:通町筋電停、下通・新天街アーケード
お勧めポイント:雰囲気が良く質の高い焼き鳥を供する優良焼き鳥店

このビルです 1階の階段横を進むと・・・ 暖簾が掛かった入口が見えます 薄暗い通路になった奥に再び灯りの点る戸が見えます コースメニューは、お通し付きで2500円ととてもリーズナブル。この店で使用している鶏肉は「肥後のうまか赤鶏」で、地鶏系のような深みや濃厚さはないが、旨味があって柔らかい。観光客に人気の地元のブランド鶏「天草大王」は、焼き鳥でなくタタキ三種盛り(スネ、ムネ、モモ)でいただける 焼き鳥のアラカルトメニューは、通常の焼き鳥メニューの他に、希少部位メニューもある。値段の表示こそないが、1本170〜350円だという 一品料理のメニュー、お勧めメニューご飯ものとデザートメニュー店内は白を基調とした和の雰囲気お通し