天濱
馬車道にある本格的な天ぷら専門店。店主が天ぷらを揚げ、女将さんが1人でサービスを担当している。まずは、靴を脱いで座敷に上がる。座敷は掘りごたつ式の朱塗りのL字のカウンターで、全部で14席と広めである。八海山の「ヴァイツェン」があったので、まずはそれを注文。香りはそれ程ではなく、日本の地ビールとしてはまあまあのレベル。ほどなく「煮竹の子」と「才巻き海老のおどりの刺身」が運ばれてきたが、どれも美味しかった。
この店の天ぷらは、関西風の天ぷらのように衣が薄くて軽い。天ぷらで使う塩は「焼き塩」と「抹茶塩」、「カレー塩」の3種類がある。イカは唯一火が通り過ぎていてダメだったが、その他のネタはどれも美味しかった。特に、「おろし長芋の大葉包み」や「鯛の身の天ぷら」が美味しかった。しかしながら一部のネタで、予め食べ方を指定されるのは良くない。例えば、自慢の穴子は大根おろしにライムをかけ、さらに抹茶塩をかけて食するように指示されるのだが、この食べ方が美味しいかと問われればと、微妙なのである。また、締めの「天茶」はブツ切りの才巻き海老の天茶であるが、これはサッパリとしているが物足りなさを感じてしまう。値段を考えれば東京なら0.8つ星くらいの評価となろうが、横浜という土地を考えると、十分1つ星に値する天ぷら店である。店主の電話での対応は無愛想で、気難しい方かと思っていたら、意外にも大柄な見た目とは異なり、とても気さくで話しやすかった。(2013年6月追加)
横浜市中区太田町4-48 川島ビル1階
電話番号:045-662-6660
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時半~20時半
予算:13000円くらい
アクセス:みなとみらい線・馬車道駅5番出口を出て、「神奈川県立歴史博物館」を過ぎ、「生香園新館」の交差点を左折するとすぐ右側。馬車道駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:神奈川県立歴史博物館、生香園新館
お勧めポイント:馬車道にある本格的な天ぷら専門店