佐藤
北九州市のJR小倉駅前にある完全予約制の日本料理店。JR小倉駅はJR博多駅から新幹線で僅か15分というアクセスの良いエリアにある。店内に入ると、人なつっこい名物店主が出迎えてくれる。靴を脱いで上がると、店内にはコの字型のオープンキチンのカウンター席が9席(最大10席まで)あり、さらに個室のカウンター席が4席(最大6席まで)ある。店主はどちらかというと電話対応をしたり料理の説明をしたりしているため、料理は基本的に弟子たちが作っている。弟子たちの作る料理は、塩味や火の通し方ともにほぼ完璧。店主は客の名前を覚えていて、話しかけるときには「〜さん」と、まるで常連客のように接してくれる。
料理はおまかせコースのみで、夜は10000円、12000円、15000円の3コース。ランチタイムは5000円からのからのコースもあり、もちろん15000円までの夜のコースも選択できる。今回は折角なので15000円のコースを注文。
どの料理も使用している素材の質が極めて高く、値段に見合ったクオリティである。素材の鮮度や質を生かすためか、その調理法は極めてシンプル。特に、カウンター内に設置された炭火で焼かれた焼き物が秀逸。この日は「自家製白魚の干物」の焼き物からスタート。料理は非常にテンポ良く出される。旬の終わりを迎えた名残・松葉ガニの「焼き蟹」は、香り、甘さともに最高レベル。特に味噌と和えた抱き身の美味しさは格別だった。お造りは「トラフグ」で、続くトラフグの「焼き白子」は熱々トロトロの状態。「アラ」はしゃぶしゃぶにして、ポン酢か塩昆布でいただく。さらに、アラをしゃぶしゃぶにした残り汁を鍋仕立てに。具材は春を感じさせるタラの芽、セリ、佐賀産アスパラ、蛤、海苔のように柔らかい新ワカメ、カブなど。竜田揚げの様な「トラフグの唐揚げ」は、尻尾を持ってチキンレッグのように豪快にいただくと、思わず旨い!と思える美味しさ。皮を湯むきにした地物のトマトは口直しにピッタリ。焼いた「カラスミ餅」は美味しいが、京都の 「和久傳(→ 京都グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 ほどネットリ・フックラとはしていなかった。さらに料理は、「新筍の木の芽焼き」、「サヨリの笹の葉寿司」、「青菜のお浸し」、「赤ナマコの酢のもの」、「フグの炊き込みご飯」、「フグの出汁の味噌汁」、口直しの「オレンジとリンゴを搾ったジュース」へと続き、最後は「粒あん入りわらび餅」と薄茶で終了となった。
食べ物がこれほど充実しているのに対し、店主のポリシーなのか?お酒はそれほど種類がなく、日本酒は1種類のみであったのが残念。なので、トータルな満足度としては2〜2.5星くらいかなと思うが、小倉というローカルエリアでこれほどのクオリティであることを考えれば、文句なしの3つ星評価となった。ちなみに、冷酒は京都の日本料理店のように冷えた青竹に入れられて供されるが、これは見た目も美しく、思っていた以上に美味しかった。(2017年4月追加)
北九州市小倉北区京町3-5-7 KSKコアビル1階
電話番号:093-541-3767(完全予約制)
定休日:日曜
営業時間:18時〜22時(昼は予約のみ)
予算:夜のコースは12000円と15000円、新幹線(JR博多駅〜JR小倉駅)2110円
アクセス:JR小倉駅・小倉城口から直結したテナントビル「コレット」の東側にあるビル。JR小倉駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:JR小倉駅、コレット(東側のすぐ前)
お勧めポイント:ローカル店とは思えないハイクオリティな日本料理店
JR小倉駅まではローカル線でも行けるが、今回は九州新幹線を初体験
右がJR小倉駅前にあるテナントビルの「コレット」。左が「佐藤」の入っているビル
このビルです
ココが入口
靴を脱いで上がると、コの字型のオープンキッチンのカウンター席がある。この他に、カウンター席の個室が一つあるそうだ
スタートは、カウンター内の炭火で焼かれた「自家製白魚の干物」にワラビが添えられている
旬の終わりを迎えた名残・松葉ガニの「焼き蟹」は、香り、甘さともに最高レベル
カニ味噌と和えた抱き身の美味しさは格別
日本酒は1種類しかなかったのが残念。冷酒は京都の日本料理店のように冷えた青竹に入れられて供されるが、これは見た目も美しく、思っていた以上に美味しかった
お造りの「トラフグ」はポン酢か塩昆布でいただく
三角形の容器に入っているのはアラだが、お造りとしてはいただかない?
ラフグの「焼き白子」は熱々トロトロの状態で最高!
この鍋はに先ほどのアラを投入
アラはさっと出汁にくぐらせ「アラのしゃぶしゃぶ」にして、ポン酢か塩昆布でいただきます。
アラをしゃぶしゃぶにした残り汁を鍋仕立てに。具材は春を感じさせるタラの芽、セリ、佐賀産アスパラ、蛤、海苔のように柔らかい新ワカメ、カブなど

竜田揚げの様な「トラフグの唐揚げ」は、尻尾を持ってチキンレッグのように豪快にいただくと、思わず旨い!と思える美味しさ
皮を湯むきにした地物のトマトは口直しにピッタリ
焼いた「カラスミ餅」は美味しいが、京都の「和久傳」ほどネットリ・フックラとはしていなかった
「新筍の木の芽焼き」
「サヨリの笹の葉寿司」、「青菜のお浸し」、「赤ナマコの酢のもの」


「フグの炊き込みご飯」と「フグの出汁の味噌汁」、香の物
「フグの出汁の味噌汁」の具材はなく薬味の青ネギのみ
口直しの「オレンジとリンゴを搾ったジュース」
「粒あん入りわらび餅」と薄茶で終了






















































































































このビルです
エレベータで4階まで上がると・・・
木製のドアが見えます
更に通路を進む
通路を挟んだ那珂川沿いには個室があります
個室の反対側には広いカウンター席があります。まるでデザイナーズレストランのような和のインテリア
生ビールを頼んでスタンバイ
最初に出てきたのは定番の「焼きゴマ豆腐」
醤油をかけて擦り立てのワサビとともにいただく
2品目は・・・
「ジュンサイと山芋の素麺」
「穴子の揚げ物」
「旬の野菜と海鮮(蒸しアワビ、バフンウニ、車エビ)のポン酢ジュレ」
「イサキのお椀」は出汁が良い
「鱧の落とし」は、ほんのり甘い擦りワサビ入りの梅のソースでいただく
「琵琶湖産稚鮎の木の芽味噌焼き」
具材は忘れたが「柳川風の鍋」
ご飯は一人でも土鍋の炊きたてご飯
こんな感じになります
ツヤツヤの銀シャリ
胡麻醤油に浸された真鯛の切り身
まずはそのままご飯にのせてたべる。旨い!
次にお茶をかけていただく。これも旨い!!
締めは作りたての「葛きり」
黒蜜に付けていただく




















