横浜グルメバイブル
横浜・家系ラーメン

「家系ラーメン」とは横浜市が発祥のラーメン。「吉村家」がその元祖といわれ、この店と同じスタイルのラーメンに「家」系という名前がついたのである。太めのストレート麺に味が濃めの茶色いトンコツと鶏ガラのWスープ、そして表面に鶏皮からとった鶏油(チーユ)が浮かんでいる。麺の量(並、中、大)や麺の硬さ(硬め、普通、柔らかめ)、スープの濃さ・味(濃いめ、普通、薄め)、鶏油の量(多め、普通、少なめ)などを注文の際に調整できるのが特徴。また、具にほうれん草や多めの焼海苔がのっているのも家系のお約束である。

鎌倉紅谷の「クルミッ子」

 神奈川県菓子コンクールにて最優秀賞を受賞した鎌倉市にある「鎌倉紅谷」の人気菓子。いつも美味しい情報を教えてくれる斗南病院の阿部先生からいただいたものである。阿部先生によると、札幌三越の地下2階にある全国銘菓「菓遊庵」で、不定期ながら購入できるらしい。しかし、とても人気のある商品なので予約しておいた方がベターとのこと。
 このお菓子は、クルミ入りの生キャラメルをクッキーで挟んだようなお菓子で、包みに描かれている親子のリスがなんとも愛くるしい。口に含むと、ネットリとしたソフトな食感と生キャラメルのリッチな風味を感じる。また、大きめのクルミのザックリとした歯ごたえがとても良いアクセントになっている。さらに、一口サイズの大きさや絶妙な甘さも良く、コーヒーとの相性もピッタリ。
 ちなみに、三越まで行けない方は、下記の鎌倉紅谷オンラインショップでも購入が可能なので、こちらから購入していただきたい。(2015年11月追加)
http://www.kamakurabeniya.com/shop/item_list?category_id=424844

鎌倉市雪ノ下1-12-4 ホテルあじさい1階  
電話番号:0467-22-3492
定休日:無休
営業時間:【月曜~金曜】8時半~17時半、【土日・祝日】8時半~18時
予算:クルミッ子(5個入り)702円
アクセス:鶴岡八幡宮前
最寄りのランドマーク:鶴岡八幡宮
お勧めポイント:唯一無二のクルミキャラメル

パパブブレPAPABUBBLE
           横浜馬車道

 スペインのバルセロナにある有名キャンディショップの横浜店で、日本にはこの店の他に、東京中野店、東京渋谷店、東京駅大丸店の計4店舗がある。この店はキャンディアートの店としても知られているが、“キャンディアート”とは、日本で言う金太郎飴のようなキャンディのこと。この横浜店はマスコミにもあまり登場せず、外には目立つ看板もないので、店の前を通りがかっても何の店か分からないほど。 
 店内に入ると甘いフルーツの香りが漂い、キャンディー作りの工程をパフォーマンスとして見せてくれる。日本人のキャンディー職人たちが太いキャンディーの塊を徐々に引き延ばし、これを更に引き延ばして切断する。一口大に切断するのだが、そのリズミカルなテンポが小気味よい。カットされたキャンディーの断面はどこを切っても同じデザインで、まさに日本の金太郎飴そのもの。例えば、フルーツのキャンディーはその味の果物の図柄がデザインされ、まさに食べるアート作品なのである。店内では作りたての様々なキャンディーやグミなどの試食もできる。キャンディーの食感はざらざらとしていて決して良いとは言えないが、香りがとても良く、甘さ控えめでとても美味しい。また、フルーツのグミもなかなかイケル。どのキャンディーもとてもキュートでかわいらしく、袋詰めされていて値段も手頃なので。横浜のお土産として喜ばれること間違いなし。(2013年7月追加)

横浜市中区相生町4-76-1 三ツ橋ビル1階  
電話番号:045-263-9786
定休日:火曜 
営業時間:【月曜・水曜~土曜】10時半~21時、【日曜・祝日】10時半~19時 
予算:フルーツグミ1000円(9個)、キャンディーの袋詰めBAG450円 
アクセス:みなとみらい線・馬車道駅5番出口を出て「神奈川県立歴史博物館」、を過ぎ「生香園本店」の左向かいのビル。馬車道駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:神奈川県立歴史博物館、生香園本店 
お勧めポイント:スペインのバルセロナにある有名キャンディ専門店

吉村家

 横浜家系ラーメン発祥の店。このエリアは「一風堂」や「山頭火」など、全国展開する有名ラーメン店がひしめく激戦区である。他の家系ラーメン店がそうであるように、元祖であり、モデルとなっているこの店のスタイルもオープンキッチンのカウンター。カウンター内では常時8~9人の職人がテキパキと働いており、とても活気がある。店内には大きなコの字型のカウンター席の他、4人用の小上がりのテーブル席が1つある。店の外には常に長い行列ができているが、並ぶ前に券売機でプラスチックの食券を購入しなければならない。この店は他の家系ラーメン店とは異なり、トッピングが豊富でしかも格安。トッピングは自動券売機で購入しても良いし、座ってから直接現金で支払っても構わない。
 この店のスープはとにかく味が濃い。スープは豚骨の臭みが全くなく、さすが元祖というだけあって旨味のあるスープである。しかし、開店直後だったせいもあるが、この日のスープは思ったよりも濁りが強くなかった。麺はモチモチとした太めの平打ちのストレート麺で、コシはそれ程ではない。なので、「味薄め」、「麺硬め」と注文した方がベターかもしれない。チャーシューはいわゆる“煮豚”ではなく“焼豚”で、弾力はあるが味が中まで染みていなく微妙。また、入り口には何故か無料サービスのバナナが置かれてあった。この店は開店直後から長い行列ができてしまうような人気店なので、行くなら開店10分前の10時50分くらいがベストであろう。(2013年5月追加)

横浜市西区南幸2-12-6 ストークミキ1階  
電話番号:045-322-9988
定休日:無休(12/31~1/6休み) 
営業時間:月曜~土曜11時~翌0時半、日曜・祝日11時~23時半 
予算:ラーメン(並)640円 
アクセス:横浜駅・みなみ西口を出て「大和証券」と「THE SUIT COMPANY」の間を進む。「ABC MART」、「ビックカメラ」、「東急ハンズ」を過ぎ、通りに出たら左折するとすぐ左。横浜駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:ビックカメラ、東急ハンズ 
お勧めポイント:ご存じ家系ラーメンの総本山

中島家

 横浜駅から一駅の「平沼橋」にある人気の家系ラーメン店。店内は禁煙で、オープンキッチンのL型カウンターがある。この店のスープは混濁した醤油味のスープで、豚骨スープとは思えないくらい臭みがなく、とてもマイルドでサッパリとしている。口に含むと、非常に丁寧にとられた旨味のあるスープであることが分かる。太めの平打ちストレート麺はモチモチしていて美味しいが、どちらかと言えばコシがない麺だ。なので、多くの客は麺を固めと注文していた。具材はホウレン草と焼海苔が3枚、そしてネギとチャーシューが入っている。チャーシューは肩ロースを使用しており、分厚く切られていて悪くはないが、味はごく普通である。もちろん家系なので、「麺の硬さ」や「味の濃さ」、「鶏油の量」などを選べるが、この店のラーメンは「味を濃く」、「麺硬めに」と言って注文した方が良いのかも。いずれにせよ、家系の中でもかなり美味しい店で、しかも通し営業なので使い勝手が良い。(2013年5月追加)

横浜市西区浅間町3-173-3  
電話番号:045-313-1176
定休日:火曜 
営業時間:11時~22時 
予算:ラーメン600円 
アクセス:相模鉄道・平沼駅出入口2を出て「横浜平沼高校」、「岡野中」方向へ約700m。環状1号の「霜下橋入口」交差点と「浅岡橋」交差点の間。JR横浜駅西口よりタクシーでワンメーター 
最寄りのランドマーク:横浜平沼高校、岡野中、環状1号 
お勧めポイント:

寿々喜家

 このエリアナンバーワンの人気ラーメン店。開店直後にも関わらず、既に20人以上の行列ができていた。看板を見ると、どこかで見たことがある赤い「ラーメンショップ」の文字が。もしかすると、この店はあの有名チェーン店で家系ではないの?と思って店の中を覗いてみると、チェーン店の看板メニューである「ネギラーメン」や「ネギチャーシューメン」はなく、家系特有のシンプルなメニューであったのでひと安心。 
 順番が近くなると、先ずは自動券売機で食券を購入して店員に渡す。L字型のカウンターの中では坊主頭の2人の店員がリズミカルにラーメンを作っており、もう1人の方がオーダーや会計などのサービスを担当。その作るスピードたるや、見ていて惚れ惚れするほど。スープは鶏油がタップリ入っており、重層感と深みを感じて鶏と豚の旨味のバランスが絶妙なスープである。麺は太めのストレート平麺で、モチモチ感がないもののコシを感じる。具は海苔が3枚とホウレン草、そして分厚いチャーシューが1枚入っており、こちらも合格点である。もしも、横浜中心部で美味しい家系ラーメンを食べたくなったら、迷わずにこの店に行こう。(2013年5月追加)

横浜市保土ヶ谷区上星川2-3-1  
電話番号:045-371-6180
定休日:水曜 
営業時間:月曜~金曜11時~21時、土日・祝日11時~20時 
予算:ラーメン(並)650円、チャーシュー200円増し 
アクセス:相模鉄道・上星川駅北口を出て、前に見える国道を左折する。上星川バス停を過ぎ、右手に「城南信用金庫」、「ネッツトヨタ横浜」を見て進み、左手に「すき家」が見えたらその先に。上星川駅から徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:城南信用金庫上星川支店、ネッツトヨタ横浜 
お勧めポイント:家系ナンバーワンのラーメン店

塩ら~麺 本丸亭 横浜店

 JR横浜駅西口近くにある人気の塩ラーメン専門店。塩ラーメン以外のメニューはアルコールや餃子、ワンタン、ご飯があるのみ。もちろん、お勧めは店名にもなっている「本丸塩ら~麺」。麺は太さが不揃いな極太平打ち縮れ麺で、コシがあるものの、予想に反して弾力には欠ける。もしも、麺が東京・秋葉原の  「中華そば専門 田中そば店(→ 銀座グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」  のようにモチモチとして弾力があったら、文句なしの2つ星塩ラーメンである。
 スープは透明で旨味タップリ。丸鶏と昆布だけでスープをとっているのか?魚介系の香りはほとんど感じられない。ラーメンの具材として珍しくシナチクが入っておらず、香りの強い春菊が入っているが、これが何故かこの繊細な塩ラーメンに合っている。また、ワンタンと厚切りの豚バラチャーシューが2つずつ入っており、バラ肉を使ったチャーシューは脂身が多めでトロッとしていて美味しい。さらに、「塩ゆで玉子」も中がトロッと半生で美味しかった。ちなみに、みなとみらい線・元町中華街駅近くにももう一つ店舗ある。(2013年6月追加)

横浜市神奈川区鶴屋町1-7-21  
電話番号:045-314-0890
定休日:月曜 
営業時間:11時~15時、17時~24時 
予算:本丸塩ら~麺800円 
アクセス:JR横浜駅西口を出て右へ。「MORE’S」の右横を通り、「MORE’S」と「NAMCO」の間の通りを進み、橋を渡る。しばらくすると「すき家」がある通りに出るので右折。信号を1つ越えると右にある。JR横浜駅西口より徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:MORE’S
お勧めポイント:太打ち麺の個性的な塩ラーメン

麺や 維新

 横浜駅西口近くの通りから少し入った場所にある人気のラーメン店。この店のラーメンは家系ラーメンではない。黒を基調とした店内は、窓が小さく昼間でも薄暗い。店内にはテーブル席はなく、基本的にカウンターのみである。店主はいろいろとこだわりがあるようで、逆浸透膜水を使用したり、醤油に和歌山県産と群馬県産の生醤油を使用したり、麺には北海道産とオーストラリア産小麦を使用するといった具合である。 
 先ずは自動券売機で食券を購入。この店のお勧めは「味玉醤油らあ麺」。麺は平打ちの中細ストレート麺で、小麦が香り、コシもほどほどあって稲庭うどんを彷彿させるような麺である。スープは鶏ガラと豚骨のブレンドで、微かに魚介系の香りを感じる洗練された上質なスープだ。家系ラーメンとはまさに正反対の薄濁りでサッパリ系のスープで、最初は物足りなく感じるかもしれないが、食べ進めていくうちに徐々に旨味を実感できる美味しいスープである。チャーシューは“煮豚”でなく、いわゆる“焼豚”で、メンマは穂先を使用しているため、とても柔らかくて美味しい。また、味付け玉子は黄身がネットリとしていて濃厚である。全体的にインパクトには欠けるが、とても真面目に作られた良質なラーメンである。ちなみに、店内は禁煙となっている。(2013年5月追加) 

横浜市西区北幸2-10-21 横浜太陽ビル1階  
電話番号:045-324-0767
定休日:日曜 
営業時間:11時~15時、17時~21時 
予算:味玉醤油らあ麺800円 
アクセス:JR横浜駅西口を出て左へ。タカシマヤに沿って左側に進み、紳士服の「青山」、三井住友信託銀行の前の信号を右へ渡る。「ローソン」と「上島珈琲店」がある突き当たりを左折して運河沿いに進む。「E.A.S」、「タカシマヤ商品管理センター」を過ぎた最初の小路を右折すると右側にある。JR横浜駅から徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:E.A.S、タカシマヤ商品管理センター 
お勧めポイント:洗練されたサッパリと上質なスープのラーメン

バー ノーブル

 JR関内駅近くのマンションの1階にあるオーセンティックバー。店はカウンター席が7席の他、入り口には半個室が、そしてカウンター横には2名用のテーブル席が2つある。 
 この店のカクテルを一口飲めば、この店のバーテンダーがかなりのスキルであることが分かる。店主の山田さんは数々の世界的なコンクールの受賞歴があるようだが、どのスタンダードカクテルもどちらかと言えばコンペティション向けカクテルのように甘めで、僕の好みではない。一方、フルーツカクテルはかなり美味しい。また、僅かであるがワインもあり、蒸留酒に関してはかなり揃っている。カクテルのレベルは高いものの、好みではないので、今回の評価は雰囲気も含めた評価である。
 この店はシガーも吸えるようだが、店が狭いだけにタバコやシガーを吸う人がいると、僕のようなタバコを吸わない客にはかなり厳しいかも。近々この店の近くにカジュアルなブリティッシュパブが出来るそうだ。(2013年7月追加)

横浜市中区吉田町2-7 VALS吉田町1階  
電話番号:045-243-1673
定休日:無休 
営業時間:18 時~翌1時半 
予算:ギムレット1200円、チャージ700円 
アクセス:根岸線JR関内駅北口を出て「羽衣町交差点」を「三菱UFJモルガンスタンレー証券」側に渡る。さらに「太陽生命関内ビル」側に渡り、進む。「マリナードMARINARD地下街」の入り口を過ぎると交番が見えるので、そこを左折するとすぐ左側。JR関内駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:マリナードMARINARD地下街入り口 
お勧めポイント:ワールドカクテルコンペティションで優勝した山田さんの作るスキルの高いカクテルが飲める

ピルグリム・ナインティーンスクラブ 
       PIL GRIM 19th CLUB

 横浜らしい歴史を感じるビルをリノベーションした建物の地下にあるオーセンティックバー。石造りの建物の入り口を抜けると、左側に地下へ通じる階段があるのだが、酔っ払ってフラフラな状態では上れないのではないかと思うほど長い。地下にある店内には、入り口側にカウンター席が、そして奥にはゆったりとしたテーブル席がある。天井が高く壁には柱の装飾が施され、クラシックで、まるでヨーロッパにでもいる様な雰囲気。また、テーブル席のアンティークソファーもとても重厚感があっていい。この雰囲気だけでも1つ星をつけたいくらい素晴らしい。オーセンティックバーなのでフードメニューはほとんどなく、あるものは「ポテトサラダ」や「チーズ盛り合わせ」などといった簡単なもの。バーテンダーは3人いるが、年輩の方と若い方の2人がメインで作っている。
 この店の名物「マティーニ」はほんのり甘いが、トロッとしていながらキレがある。それは銀座グルメバイブル3つ星の名店 「リトル スミス(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」 のマティーニに勝るとも劣らない逸品でお勧め。カクテルが美味しい上にこのインテリア。本当は人に教えたくないくらいの素敵な大人の隠れ家である。(2013年7月追加)

横浜市中区弁天通5-70 日本興亜ビル地下1階  
電話番号:045-201-7351
定休日:日曜・祝日 
営業時間:月曜~金曜17時~翌0時半、土曜17時~23時半 
予算:チャージ500円、 
アクセス:みなとみらい線・馬車道駅5番出口を出て「神奈川県立歴史博物館」の隣のビル。馬車道駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:神奈川県立歴史博物館 
お勧めポイント:歴史を感じる素晴らしい雰囲気のオーセンティックバー

ザ・バー・カサブランカ

 古いビルの地下にあるオーセンティックバー。店内には曲線を描くようなL字型のカウンター席しかなく狭めである。バーテンダーは2人いるが、実際にシェイカーを振るのは1人だけのようだ。突き出しにコンソメスープが出てきたが、店主は「モーリバー」出身なのだろうか?この店にはいくつかの決まり事がある。基本的に写真撮影は禁止で、携帯電話は店外でしか使えない。また、雰囲気を大事にしたいのかどうか不明だが、1組の入店は4人までというレギュレーションもある。このためか、凛とした雰囲気が保たれた素晴らしいオーセンティックバーである。スタンダードカクテルも美味しいが、特に季節のフルーツを使ったカクテルが特に秀でていた。(2013年6月追加) 

横浜市中区相生町5-79 ベルビル馬車道地下1階  
電話番号:045-681-5723
定休日:無休(年末年始) 
営業時間:16時~翌2時 
予算:フルーツカクテル1000円~1200円 
アクセス:みなとみらい線・馬車道駅5番出口を出て「神奈川県立歴史博物館」、「生香園新館」を過ぎ、「生香園本店」の交差点を右折すると右側ビル。馬車道駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:神奈川県立歴史博物館、生香園本店 
お勧めポイント:フルーツカクテルが美味しいオーセンティックバー

サリサリカリー

 横浜の六角橋商店街近くにあるパキスタンカレーの店。実はこの店、札幌郊外にある人気カレー店 「カラバトカリー(→ 札幌グルメバイブル・カレーの頁を参照)」 の姉妹店である。店の前には「一部の人に理解される昔人の知恵、1000年のカリー」や「ベッキーが言った、これ衝撃かも、メチャクチャ美味しい」、「あなたが来ないと潰れちゃうお店」などといった面白い文言が書かれている。どうやらこの店は、タレントのベッキーがお気に入りの店でもあるらしい。店内はカリー店のような雰囲気は一切なく、まるで喫茶店の様である。中に入ると、どこかで見たことのある年輩男性がいた。聞いてみると「カラバトカリー」の店主のお父さんだった。北海道は寒いので横浜に引っ越してきたという。そういえば、かなり前に行ったときに札幌の店で息子さんと働いていたように思う。
 この店のカリーも本店同様、基本的には水を一切使わずに作った生姜風味のチキンドライカレーである。しかし、メニューや味は本家の「カラバト カリー」とは若干異なっている。まずメニューはカリーとサラダ、それにチャイがセットになった1000円の「スリーコースセット」1種類しかない。また、温サラダは若干火が通り過ぎていて酸味が少なく味が濃め。カリーも辛さが弱く、スパイスはあまり潰さずにホールスパイスのままで作っているせいか、コリアンダーが香る。チャイは甘くスパイシーさがあまりない。息子さんの経営する本家の「カラバトカリー」に比べると全てに物足りない感じがするが、神奈川県唯一無二のカレーであることには変わりない。ちなみに、テイクアウトのルーもあり、2人前で1200円である。(2013年11月追加)

横浜市神奈川区西神奈川3-7-4  
電話番号:045-413-9010
定休日:無休
営業時間:【平日】11時~14時、17時~21時、【土日・祝日】11時~21時
予算:セット1000円
アクセス:東急東横線・白楽駅西口を出て左へ、六角橋商店街を下る。突き当たりの六角橋交差点を左折し、次の信号をすぐ右折するとすぐ右側にある。(業務スーパーの向かい)
最寄りのランドマーク:業務スーパー
お勧めポイント:神奈川県唯一無二のパキスタンカリー

骨付鳥 一鶴 横浜西口店

 「骨付鳥」で有名な四国丸亀市の人気店である。実はこの店、東日本では唯一の支店なのである。店内は焼き鳥店とは思えないくらい明るく、まるでファミレスのように広い。しかも居酒屋にもかかわらず、右側のフロアが禁煙席、左側が喫煙席と分煙されていている。 
 案内されて着席し、先ずは「サッポロ」と「エビスの黒生」を使った「ハーフアンドハーフ」を注文。この店の名物「骨付鳥」は、骨付き鳥モモ肉を丸ごと1本使用したもの。「おやどり」と「ひなどり」の2種類があるが、「おやどり」は硬く歯ごたえがあり、常連好みの濃厚な味わい。これに対し、「ひなどり」は柔らかくてジューシー。「おやどり」は噛むのが疲れるほど硬いので、予め切れ目が入っている。硬いものが苦手な人には「ひなどり」の方が良いだろう。「骨付鳥」はステンレスの平皿で供され、皮目は鉄板で焼かれたのか?と思うほどカリッとしている。同じ歯ごたえのある「骨付鳥」でも、宮崎の「丸万焼鳥 本店」で食べたシンプルで香ばしくレア感のあるものとは全く違う味だ。特製スパイスで味付けされているのだそうだが、基本は塩味で、唐辛子のようなピリ辛の味がする。ステンレス皿には肉汁と脂が滴り落ち、添えられた生キャベツを付けて食べると、サッパリとリセットされた感じでいい。 
 「おや天」は親鳥の切り身が入ったさつま揚げで、皮付きの親鳥なので歯ごたえがあり、すり身とは対照的な独特の食感。この店は鳥料理だけでなく、「ねぎさば」や「しめさば」、「アジの三杯酢」、「厚焼き玉子」などのメニューもある。「骨付鳥」以外の鳥料理は、「かわ酢」や「とりキムチ(キムチと鶏ハムが入っており、まあまあ)」、「もつ煮付け(砂肝とレバーが入っているがこれはダメ!真空パックなの?)」、「シーザーチキンサラダ」などがある。締めのご飯は「とりめし(スープ付き)」と「とり茶漬け」、「おむすび(スープ付き)などがあるが、大半の客は「とりめし」を注文する。
 かなりの人気店なので、予約していくことをお勧めする。ちなみに、下記のウェブ上ホームページからは真空パックのものを地方発送してくれる。最終的な結論としては、僕的にはギリギリ1つ星合格のB級グルメ店という印象だ。(2013年7月追加) 
http://www.ikkaku.co.jp/order.html

横浜市西区南光2-15-1 TINOビル6階  
電話番号:045-317-1780
定休日:無休 
営業時間:平日17時~23時、土曜・日曜・祝日17時~23時 
予算:骨付鳥:おやどり980円、ひなどり870円 
アクセス:横浜駅・みなみ西口を出て「大和証券」と「THE SUIT COMPANY」の間を進む。「ABC MART」を過ぎ、「ビックカメラ」向かい、「ドンキホーテ」隣のビル。横浜駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:ビックカメラ、ドンキホーテ 
お勧めポイント:「骨付鳥」で有名な四国丸亀市の人気店

里葉亭(りばてい)

 寂れた飲み屋街にある予約必須の人気焼き鳥店。よくあるような居酒屋風の店内にはカウンター席が11席と左側にテーブル席があるが、実際はかなり狭い。焼き鳥は基本的にコースで、もうお腹いっぱい“ストップ”と言うまで次々と出てくる。メインで接客をしてくれる先代らしき方は調理しておらず、現在は二代目らしき若い方が焼いている。
 まずは食前酒の「みかん酒」とエシャロットに味噌が添えられたものが出てくる。続いて口直しの「ぬか漬け」が出てくるが、これが竹の子やブロッコリーなどバラエティに富んでいて美味しい。特に、醤油を少したらして食べるとより深みが増していい。さらに、焼き鳥のコースであるにも関わらず「タンの煮込み」や「長いもの刺身」、「自家製スモークの盛り合わせ」などのような変化球が出てくるのも面白い。焼き鳥はどれも火の通し方が良く、特にミディアムレアな「ハツ」や「牛タン」が良かった。また、丸ごと焼く「ピーマン」は中に汁が溜まっていて、一気に頬ばると何とも言えない美味しいさ。そして、最後の締めはドライカレーと鶏のスープ。ドライカレーは、スパイシーさはないものの合格点。
 この店を焼き鳥だけで評価すれば上記のように2つ星くらい。というのも、塩の焼き物は良いのだが、タレものは甘くてイマイチなので、全体としてはこのくらいの評価が妥当なところだろう。それにしても、客への対応も素晴らしく、また来たいと思わせるホスピタリティ溢れる店だ。ちなみに、メニューにはあまりお酒が載っていないが、メニューに掲載されていないプレミアム酒もいくつかあった。加えて、日曜も営業している点も素晴らしい(2013年7月追加)

横浜市中区福富町仲通3−2  
電話番号:045-251-7676
定休日:水曜、第1・第3木曜 
営業時間:18時~21時半 
予算:コース7000~8000円が目安(食べる量によってかなり異なる) 
アクセス:根岸線JR関内駅北口を出て「羽衣町交差点」を「三菱UFJモルガンスタンレー証券」側に渡る。さらに「太陽生命関内ビル」側に渡って進む。「マリナードMARINARD地下街」の入り口を過ぎ、右に交番を見ながら一方通行の通りを更に進む。右に「中川牛肉店」、左に蕎麦屋「角清」がある交差点を左折して進むと、3つ目の角に1階がレンガ色・2階が青緑3−4階が白のマンションが見えるので右折。すぐに左側に見える。JR関内駅から徒歩8分。 
最寄りのランドマーク:マリナードMARINARD地下街入り口 
お勧めポイント:変化に富んだ焼き鳥のコース料理が味わえる

天濱

 馬車道にある本格的な天ぷら専門店。店主が天ぷらを揚げ、女将さんが1人でサービスを担当している。まずは、靴を脱いで座敷に上がる。座敷は掘りごたつ式の朱塗りのL字のカウンターで、全部で14席と広めである。八海山の「ヴァイツェン」があったので、まずはそれを注文。香りはそれ程ではなく、日本の地ビールとしてはまあまあのレベル。ほどなく「煮竹の子」と「才巻き海老のおどりの刺身」が運ばれてきたが、どれも美味しかった。 
 この店の天ぷらは、関西風の天ぷらのように衣が薄くて軽い。天ぷらで使う塩は「焼き塩」と「抹茶塩」、「カレー塩」の3種類がある。イカは唯一火が通り過ぎていてダメだったが、その他のネタはどれも美味しかった。特に、「おろし長芋の大葉包み」や「鯛の身の天ぷら」が美味しかった。しかしながら一部のネタで、予め食べ方を指定されるのは良くない。例えば、自慢の穴子は大根おろしにライムをかけ、さらに抹茶塩をかけて食するように指示されるのだが、この食べ方が美味しいかと問われればと、微妙なのである。また、締めの「天茶」はブツ切りの才巻き海老の天茶であるが、これはサッパリとしているが物足りなさを感じてしまう。値段を考えれば東京なら0.8つ星くらいの評価となろうが、横浜という土地を考えると、十分1つ星に値する天ぷら店である。店主の電話での対応は無愛想で、気難しい方かと思っていたら、意外にも大柄な見た目とは異なり、とても気さくで話しやすかった。(2013年6月追加)

横浜市中区太田町4-48 川島ビル1階  
電話番号:045-662-6660
定休日:日曜・祝日 
営業時間:17時半~20時半 
予算:13000円くらい 
アクセス:みなとみらい線・馬車道駅5番出口を出て、「神奈川県立歴史博物館」を過ぎ、「生香園新館」の交差点を左折するとすぐ右側。馬車道駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:神奈川県立歴史博物館、生香園新館 
お勧めポイント:馬車道にある本格的な天ぷら専門店

美かさ

 東の天ぷらの「美かさ」と西の串カツの   「あーぽん(→ 神戸グルメバイブル・串カツの頁を参照)」  は、僕が考える日本一の揚げもの店である。靴を脱いで上がると、正面には見事な生け花が印象的な待合室が、左側には8名のカウンター席がある。実はこの店、17時半と19時半の2回の入れ替え制。しかも、全ての客が同時スタートなので、必ず予約の上、スタートの5分~10分前には入店して待っていなければならない。このため、カウンター席の右側にはこの様に立派な掘りごたつのウェイティングルームがあるのである。店内はとても清潔感があって、しかも床暖房なので冬も快適。また、カウンターのテーブルは白木でなく朱塗りであるが、このスタイルは馬車道にある「天濱」と同じ。もしかすると、神奈川の天ぷら店ではこれが普通なのであろうか?
 この店のコースは、8000円の天ぷらだけのコースと刺身が付く8800円のコースの2つ。どの天ぷらも外がサクサクで中がレアでシュージー。それは才巻き海老(小さい車エビ)を食べた時のアルデンテのようなレアな食感で実感できる。店主が食べ方をそれぞれ指定してくるので、その通りに食べると最高のパフォーマンスが味わえる。素材がかなり厳選されているだけではなく、素材の旨味を引き出す店主のスキルが凄いのである。例えば「牡蠣の天ぷら」であるが、大根おろしをのせ、スダチを搾り、更に塩を載せて食べる。驚くべきことに、これがすこぶる美味しい牡蠣の食べ方なのである。また、春の「白魚の天ぷら」は何本かまとめて筏状に揚げられるが、その中心部のレア感が半端でない。「キス」は開かずに揚げるため、そのフンワリ感はあり得ないくらい素晴らしい。「ウニの大葉包み」はトロリとして口に表せないほど美味しい。さらに、最後の締めには「天茶」か「天丼」を選べるが、天茶がお勧めである。
 店主は朝の6時から夕方5時までという長時間仕込みに時間を費やすほどストイックで、九州産活穴子を揚げる直前に捌くなどのこだわりも。しかし、一見気むずかしそうに見える店主も、これが意外にフレンドリーで話しやすい。それにしても、東京ではありえないくらいコストパフォーマンスが抜群で素晴らしい店である。また、「デザート天ぷら」に至るまで実に満足度の高い店で、日曜日に営業している点も良い。(2013年5月追加)

川崎市宮前区宮崎2-9-15  
電話番号:044-853-1819
定休日:水曜 
営業時間:17時半~と19時半~の入れ替え制
予算:8000円(天ぷらのみのコース)、8800円(通常のコースに刺身が付く) 
アクセス:東急田園都市線・宮崎台駅北口を出て左へ。坂を上り、「MURATA」を右折。突き当たりのT字路を左折するとすぐ左にある「東進衛星予備校」が入っているマンション。 
最寄りのランドマーク:MURATA、東進衛星予備校 
お勧めポイント:日本一の天ぷらが食べられる

移転 SALONE 2007

 横浜中華街の近くにある食べログで超人気のイタリアン。11月の現時点で、神奈川県・食べログ総合ランキング第5位ということからも、その凄まじい人気ぶりが窺える。店内は黒を基調とし、それにゴールドやシルバーなどの金属を随所に配したイタリアンらしからぬインテリア。横浜中華街というよりも、六本木にこそふさわしい雰囲気である。また、BGMもジャズからポップミュージックまでいろいろで、イタリアンにしては珍しいくらい大音量である。この店はとにかくサービスが素晴らしい。例えば、もしも客の中に誕生日の方がいれば、サービス担当はもちろんのこと、シェフなど調理スタッフまで登場して祝うという徹底ぶり。また、料理やワインの説明も分かりやすく、全てにとても親切なので、デートや御祝いごとなどにも最適なリストランテである。
 料理はスモールポーションの多皿料理で、若きシェフ・細田さんの料理は、ネオイタリアンとでも言おうか、香りや食感を重視したかなり斬新な料理である。方向性としては、フレンチの 「ピエール・ガニェール(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」 や 「レストラン マノワ(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」 などのようなインプレッションを感じるサプライズ的な料理。しかしながら、中にはメイン素材の美味しさが何だったのか分からなくなってしまっている料理も見受けられた。いつか食べた西麻布の 「イル・テアトリーノ・ダ・サローネ(→ 銀座グルメバイブル・イタリアンの頁を参照)」 の料理に近いなあと思って帰ってから調べてみると、まさにこの店こそがその本店に当たるとのこと。料理のイメージから連想した偶然の一致にちょっとビックリ。
 それにしても、最初と最後にシェフが挨拶に訪れ、シェフやサービス担当から料理の感想を求められるなど、これからの進化を期待させる店である。ちなみに、コースメニューは1カ月毎に変更となるので、ホスピタリティを感じてみたい方は一度訪れてみても良いかも。(2013年11月追加)

横浜市中区山下町36-1 バーニーズニューヨーク横浜店・地下1階  
電話番号:045-651-0113
定休日:日曜、第1,3月曜
営業時間:12時~13時、18時~20時
予算:【ランチ】5000円、【ディナー】12000円
アクセス:みなとみらい線・元町・中華街駅4番出口を出てすぐに右折し、マリンタワー側へ進むと白い右角にある建物。元町・中華街駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:横浜マリンタワー
お勧めポイント:移転して新しくなった食べログで大人気のイタリアン 

オステリア アウストロ

 馬車道にある人気のイタリアン。カジュアルな雰囲気の店内はカウンターが5席とテープル席が3つだけと非常に狭い。メニューを見ると旬の素材を多く使用しており、ネットで調べてみると。ジビエなどの肉料理が特に美味しいらしい。確かに、この日に食べた「仔ウサギ」もプリプリとしており、塩味もドンピシャで最高に美味しかった。これに対し、パスタは自家製麺なのか、弾力がなく味付けも単調でイマイチだった。また、前菜の盛り合わせはごく普通であったが、「ホロホロ鶏のレバーペースト」は通常のものと異なり、トロトロとして深みもありとても美味しかった。デザートの盛り合わせは可もなく不可もなしといった感じ。さらに、グラスワインもいろいろあり、ボトルワインはおよそ100種類あるそうだ。ディナータイムには「ワインプラン(2名より、1人4000円)」や「シェフお勧めワインセット(1人20000円)」といったワインセットもある。
 ランチメニューは平日と土日・祝日では異なり、土日・祝日の方が充実している。土日・祝日にはパスタにデザートが付いた「Aパスタランチ」とメインにデザートが付いた「Bメインランチ」、この他、グラスワイン1杯と前菜の盛り合わせに、「ホロホロ鶏レバーペースト」か「チーズの盛り合わせ」をチョイスできる「昼のみセット」、そして「シェフのおまかせランチコース」の4コースがある。各コースのパスタとメインはプリフィックスで、それぞれ3種類の中からチョイスできる。また、ランチにはアラカルトメニューがないが、追加料金を支払えば、これらのコースにプリフィックスメニューの中から追加することも出来る。一方、ディナーにはアラカルトメニューもあり、季節を盛り込んだ魅力的なメニューが満載なので、できれば夜に出かけたい店である。ちなみに、ランチタイムにはカードは使えず、食べログ人気店なので予約は必須である。(2013年6月追加)

横浜市中区北仲通3-34-2  
電話番号:045-212-1465
定休日:月曜 
営業時間:11時半~14時、18時~22時(休日前は21時まで) 
予算:Aパスタランチ1500円~、Bメインランチ1800円~、シェフのお任せディナーコース(2名より)6800円、やっぱり肉が好きディナーコース(2名より)5800円 
アクセス:みなとみらい線・馬車道駅6番出口を出てすぐ右折すると次の左角にある。馬車道駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:みなとみらい線・馬車道駅 
お勧めポイント:肉料理が美味しいカジュアルイタリアン

イノウエ グリリア

 戸部警察署裏の川のすぐ傍にあるイタリアン。この店はイタリアンであるが、実は炭火で焼いた肉が名物の肉系イタリアンである。店内は白と黒を基調にしたシックで 落ち着いた雰囲気。また、天井が高くとても快適。オープンキッチンスタイルの店内には、4人用のテーブル席が1つと2人用のテーブル席が5つあり、サービスはマダム1人だけで行っている。 
 基本的にコースはなくアラカルトのみ。全粒粉の自家製パンはフックラしていて香り高く美味しい。前菜の「牛ギアラ煮込み」は素材が良いのか、臭みが全くなくトロッと煮込まれていて最高。素材、塩味、香草の3つのバランスが素晴らしく、僕のギアラ料理ベストワンの逸品であった。この日頂いたパスタ「チンタセネーゼのグアンチャーレ・辛いトマトソースブガティーニ」は、中空の麺がプリプリとして食感が良いだけでなく、ピリ辛のトマトソースも洗練されていて美味しかった。肉は「満州豚の骨付きロース」などの魅力的な素材もあるが、初めて訪れるなら、やはり鉄板メニューの「短角牛サーロイン」の方が良いだろう。肉は塩とオリーブオイルだけというシンプルな調理法で、外側がカリッとしていて中は肉汁が滴り落ちるくらいジューシー。しかし、ジューシーなだけに塩が流れて味が薄いこともあるので、薄いと感じたときには塩をもらおう。
 グラスワインの種類はそれ程多くはないものの、セレクトはとても良い。また、デザートのジェラートはとても滑らかで美味しく、エスプレッソも香り高い素晴らしいものだった。さらに、マダムのホスピタリティあるサービスも素敵で、恐らく、東京でも十分やっていけそうなハイレベルな店である。しかしながら、料理人がシェフ1人だけなので、混み出すと料理が出てくるのに時間がかかってしまう。それでも、それを差し引いても十分お釣りが来るくらいの素晴らしい3つ星店である。(2013年5月追加) 

横浜市西区平沼1-13-26  
電話番号:045-316-1630
定休日:月曜 
営業時間:火曜~金曜18時~23時、日曜・祝日18時~22時 
予算:牛ギアラ煮込み1680円、チンタセネーゼのグアンチャーレ・辛いトマトソースブガティーニ1680円、短角牛のサーロイン2100円/100g(200gから) 
アクセス:京急本線・戸部駅の東口を出て左へ。国道1号線(東海道)を右折し、戸部警察署前の信号を左折する。橋を渡るとすぐ左角にある。戸部駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:戸部警察署 お勧めポイント:東京でも十分やっていけそうなハイレベルなイタリアン

トラットリア オ・プレチェネッラ

 運河沿いの通りに面したガラス張りの店内は、白の壁を基調としたカジュアルなリゾート風。カウンター席はなく、全てがテーブル席。メニューを見ると、基本的にはアラカルトのみでコースはないよう。しかし、店員に嫌いなものや好みを伝えると、お勧めの組み合わせをコースとして提案してもらえる。料理はどれもハズレがなく、どちらかというと手堅い美味しさであるが、逆にずば抜けて美味しいというものもなかった。しかしながら、最後のエスプレッソは香り高く美味しかった。(2013年5月追加)

横浜市西区北幸2-13-1  
電話番号:045-314-1050
定休日:月曜(祝日の場合には翌日) 
営業時間:11時~14時、18時~22時 
予算:席料(パン代)525円、この日に提案してくれたコース8230円 
アクセス:JR横浜駅西口を出て左へ。タカシマヤに沿って左側に進み、紳士服の「青山」、三井住友信託銀行の前の信号を右へ渡る。「ローソン」と「上島珈琲店」がある突き当たりを左折して運河沿いに進む。「E.A.S」、「タカシマヤ商品管理センター」を過ぎて次の信号手前にある。JR横浜駅から徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:E.A.S、タカシマヤ商品管理センター 
お勧めポイント:ハズレのない手堅いイタリアン

フランス料理 リパイユ

 シェフはリヨンで修行したのだろうか?この店はリヨン料理がメインのフレンチ店である。店はマンションの1階にあり、店内はビストロ風のインテリア。テーブルが小さい上にテーブル間隔も狭く、内装もちょっとチープな感じがする。サービス担当は男女1名ずついるが、ホスピタリティがあってこちらは好感触。ランチタイムに伺ったが、僕以外の客は全員女性客で、しかも30代以上のミセス・マダム客がほとんど。
 今回は初めてなので名物の「リヨン郷土料理コース」をチョイス。しかし、見渡してみると、周りは皆スープが付いた季節の日替わりコースを注文しており、そちらの方が圧倒的に美味しそうだった。料理はランチもディナーもコース料理しかなく、基本的にアラカルトメニューはない。コース料理の中でも「リヨン郷土料理コース」だけは通年変わらない固定メニューのようだ。名物の「白身魚のクネル」はフワッとしていて、甲殻ソースのエグ味がなく洗練された味だ。僕がこれまで食べたクネルの中でも最上のものだった。「サンゲット」はテリーヌ状のブータンノワールであるが、こちらはまあまあ。同じ料理では京橋の 「オーグードゥジュール メルヴェイユ(銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」 の方がどちらかと言えば美味しい。「サラダ・リヨネーズ」はポーチドエッグがのったリヨン風サラダであるが、ベーコンやクルトンがのっていてビネガーがかなり効いていた。こちらも新橋の 「サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ(銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」 の方が美味しい。どの料理も味がしっかりとしたクラッシックなタイプのフレンチで、サプライズな美味しさこそないものの、手堅い味という感じの料理である。デザートのアイスクリームは滑らかさに欠けるが、全体的には合格点。また、ワインの種類が少なく、自家製パンもカリッとしておらずイマイチであるが、とにかくコースの価格設定が安く、コストパフォーマンスの良さが食べログで人気の理由だろう。ちなみに、24時間オンライン予約も受け付けている。(2013年7月追加)

横浜市中区住吉町6-66-1 RKプラザベイサイトヴュー横濱1階  
電話番号:045-212-5989
定休日:火曜(水曜はランチ休み) 
営業時間:11時半~14時(水曜を除く)、18時~20時半 
予算:【ランチコース】1800円、2800円、4300円、リヨン郷土料理コース4500円、【ディナーコース】リヨン郷土料理コース4500円、トゥーリスティークコース4800円、リパイユコース5800円、ガストロノミックコース8000円~(要予約) 
アクセス:JR桜木町駅をランドマークタワーの見える広い海側に出て、斜め右へ進む。「ワシントンホテル」前の歩道を通って橋を渡り、右側にファミリーマートが見えるのでそちらへ信号を渡る。右に川を見ながら川沿いに進み、歩道橋のある交差点を左折(ブラインズ横濱馬車道レジデンシャル)。「横浜ビール」とその併設レストラン「驛の食卓」を過ぎるとすぐ左側のマンション。JR桜木町駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:ワシントンホテル、横浜ビール(驛の食卓) 
お勧めポイント:コストパフォーマンスの良いリヨン風ビストロ店

謝朋酒樓

 横浜中華街の関帝廟通りにある四川料理専門店。最近、ここ横浜中華街のトレンドと言えば、 「焼き包子(→ 横浜グルメバイブル・中華料理・横浜中華街と最近のトレンドの頁を参照)」 と四川料理である。通りを歩きながら中華料理店の前に置かれているメニューをパラパラめくってみると、四川料理の看板を掲げていない店、例えば上海料理店のメニューを見ても、広東料理店のメニューを見ても、四川料理が多くを占めているのである。これは日本の中国料理店特有のもので、中国や香港、台湾では、やはり上海料理店は上海料理、広東料理店は広東料理メニューなのである。激辛ブームが理由なのかどうかはよく分からないが、とにかく今や横浜中華料理界にとって四川料理は欠かせない存在なのだ。
 この店は中華街では比較的小さな店であるが、料理は本格的で美味しい。しかも、化学調味料に頼らない味付けがいい。特に、生ビールにピッタリなのが「海老と大葉の香り揚げ」と「鶏肉の唐辛子炒め」だ。豚肉好きなら「鶏肉の唐辛子炒め」を「豚肉の四川新鮮唐辛子炒め」にしても良い。王道の「本場成都 陳マーボ豆腐」は、豆豉が効いていて辛さもほどほどで美味しい。さらにお勧めなのが、「牛肉の薄切り山椒辛子煮」と「汁なしタンタン麺」。牛肉はちょっと・・・という方は「牛肉の薄切り山椒辛子煮」を「魚の四川唐辛子入り激辛スープ」に変えても良い。「汁なしタンタン麺」は具材がほとんど入らないシンプルな麺であるが、花山椒が効いていて深みのある完成度の高い麺である。もしも、スープを注文するならサッパリとした「豆腐のカニ味噌煮込み」がいい。また、炒飯を注文するなら、金華ハムのコクと酸味、辛みのバランスが素晴らしい「金華ハムと漬け辛子チャーハン」をお勧めしたい。
 ちなみに、蒸し鶏を使った前菜「蒸し鶏の四川風味冷菜」や「蒸し鶏の生唐辛子入り新鮮ソース」は、どちらも鶏がパサついてお勧めできない。これで前菜の鶏が美味しく、メニューがもっとバラエティーに富んでいれば、2つ星の評価でも十分良いと思う。(2015年7月追加) 
http://shahoshuro.jp

横浜市中区山下町188  
電話番号:050-5868-3726
定休日:無休
営業時間:【平日】11時〜22時半、【土日・祝日】10時半〜22時半
予算:鶏肉の唐辛子炒め1360円、牛肉の薄切り山椒辛子煮1680円、汁なしタンタン麺1050円
アクセス:みなとみらい線・元町・中華街駅1番出を出て、「朝陽門」から中華街大通りを進む。「白楽天」と「東華楼」の間の「上海路」を左折し、関帝廟通りに出た左角。元町・中華街駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:中華街大通り、上海路、関帝廟通り
お勧めポイント:旨み調味料に頼らない本格的四川料理

「蒸し鶏の四川風味冷菜」 は、通称 「よだれ鶏」と呼ばれている前菜

同じように見えるが、こちらは「蒸し鶏の生唐辛子入り新鮮ソース」。どちらも蒸し鶏が美味しくないのでダメ

「海老と大葉の香り揚げ」は、春巻きのように皮がサクッとしていてビールにピッタリ

海老が丸一匹入っていて食感も抜群

僕の超お勧め「鶏肉の唐辛子炒め」もビールと最高の相性をみせる

「本場成都 陳マーボ豆腐」は豆豉の効いた本格的な美味しさ

「牛肉の薄切り山椒辛子煮」は、油の中に唐辛子と山椒がタップリと見える

味は「鶏肉の唐辛子炒め」と同じである「豚肉の四川新鮮唐辛子炒め」

広東料理店でよく見られる「有頭海老のガーリックパン風味炒め」はイマイチ

あんかけ料理というより、スープとして飲むべき「豆腐のカニ味噌煮込み」

「汁なしタンタン麺」は魚介系のような深みがあり、花山椒も心地よい。細めのストレート麺もちゃんととコシがある

僕も初めて味わう「金華ハムと漬け辛子チャーハン」は、酸味のある漬け辛子と金華ハムの香りが絶妙

杏仁豆腐は特にコメントすべきことはなく普通

景徳鎮 本店

 横浜中華街の市場通りにある四川料理の店。中華街の良い店の見分け方は、基本的に「呼び込みがいないこと」、「メニューの写真が美味しそうであること」、「異常に安いプランや食べ放題プランがないこと」などである。実は、この店も事前に調べて来店したわけではなく、中華街をブラブラと見回っていたときに目に留まった店である。調べてみると、この店の他に「景徳鎮 新館」と「景徳鎮酒家」の2つ支店があるようだ。
 1階はテーブル席のみで、パーティションで仕切られていないため、ガランとている。また、2階には宴会席が、3階には個室もあるらしい。着席してオーダーしたときの店員の対応は、あまり期待できないなあというイメージであったが、意に反して、料理の方はどれも日本テイストに迎合しない本格的な四川料理であった。
 僕のお勧めは、前菜の「蒸し鶏の四川胡麻辛子ソース掛け(怪味童鶏)」、そして四川らしい「魚の山椒辛子水煮」と「骨付き鶏肉四川唐辛子炒め」、「四川麻婆豆腐(陳麻婆豆腐)」などである。「蒸し鶏の四川胡麻辛子ソース掛け」は鶏の茹で方が抜群に上手で、シェフのスキルを感じさせる前菜だ。「魚の山椒辛子水煮」は、舌が痺れる四川を代表する川魚料理であるが、この店のものは銀ムツのような魚を使用していてとても美味しい。「骨付き鶏肉四川唐辛子炒め」は、四川特有の丸唐辛子とピリ辛の鶏の素揚げの炒め物で、ビールに最高である。麻婆豆腐には、辛くない一般的な「麻婆豆腐」と四川風の「四川麻婆豆腐」の2種類があるが、辛い「四川麻婆豆腐」の方がお勧めである。日本でチェーン店化された四川省成都市の「正宗四川料理 陳麻婆豆腐」の麻婆豆腐と同様、豆鼓が効いたちょっと痺れるくらいの辛さである。一方、「うなぎ細切り辛子炒め」は鰻が泥臭く、飲茶メニューの「スペアリブの黒豆(豆鼓)蒸し」はイマイチだった。「四川チャーハン」はパラッと炒められていて、ピリ辛で美味しい。また、スイーツの「タピオカ入りココナッツミルク」は、タピオカが少ないが悪くはなかった。ちなみに、旨味調味料の後味が気になる方にはお勧めできないが、中国で食べたような現地の味にかなり近く、美味しい四川料理である。(2015年2月追加)

横浜市中区山下町190  
電話番号:050-5872-3090
定休日:無休
営業時間:11時半~21時(ランチは11時半~15時)
予算:蒸し鶏の四川胡麻辛子ソース掛け(怪味童鶏)1600円、魚の山椒辛子水煮2000円
アクセス:みなとみらい線・元町・中華街駅2番出口を出て、「SEGA」の看板の見えるパーキングビルの前を進む。角を左折して中華街東門から、三叉路の中央にある中華街大通りを進む。そして、「源豊行」と「同發本館」の間の市場通りを左折すると、左側にある。元町・中華街駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:横浜中華街大通り、市場通り
お勧めポイント:現地に限りなく近い本格的な四川料理が味わえる

1階のダイニング

蒸し鶏の四川胡麻辛子ソース掛け(怪味童鶏)

魚の山椒辛子水煮

骨付き鶏肉四川唐辛子炒め

丸いナツメみたいのが唐辛子

うなぎ細切り辛子炒め

四川チャーハン

四川麻婆豆腐

スペアリブの黒豆(豆鼓)蒸し

タピオカ入りココナッツミルク

萬珍樓 點心舗

 「萬珍樓」は1892年創業なので今年で121年を迎える老舗中華料理店である。この店の飲茶専門店がこの「點心舗」であり、オーダースタイルの飲茶を初めて中華街に紹介した店でもある。この店の開店当時は調理場が外から見え、外側に焼き物のアヒルや鶏、叉焼、豚耳などが吊されて本格的な雰囲気であったが、現在は調理場を外から見ることはできない。1階は吹き抜けになったエントランスと奥に客席が、2階には個室と広めのダイニングが、3階には100名までの宴会ができる大きなダイニングがある。
 久しぶりに訪れてみるとメニューも大幅に変わっていた。現在は飲茶専門のメニューだけでなく、本店と同じ広東料理のメニューも頂ける。ほぼ本店と同じメニューなので、敢えて「點心舗」で食べる必要がないのかも知れない。約60種以上の点心はもちろん美味しいが、アラカルトメニューの広東料理もいい。化学調味料を使わずに調理された料理は、素材の風味が際立っていて美味しい。特に、「ピータン粥」や「鶏肉入り蓮の葉ちまき」などのご飯類が美味しい。また、アラカルトのお料理は通常サイズと小サイズがあるので、点心とアラカルトといった組み合わせも楽しむことが出来る。横浜中華街で美味しい飲茶が食べたくなったときに憶えておきたい店である。(2013年8月追加)

横浜市中区山下町156  
電話番号:045-664-4004
定休日:無休
営業時間:11時~22時
予算:鶏肉入り蓮の葉ちまき700円、豚スペアリブの黒豆ソース蒸し660円
アクセス:みなとみらい線・元町・中華街駅1番出を出て、「朝陽門」から中華街大通りを進む。奥に見える「善隣門」の手前右側に「萬珍樓 本店」があるのでその裏通りにある。元町・中華街駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:中華街大通り
お勧めポイント:横浜中華街で美味しい飲茶が食べたいときに憶えておきたい店

ベビースターランド

 横浜中華街大通りの「横浜博覧館」の2階にある「べビースター(ラーメン)」のミュージアム。「べビースター」といえば誰もが知っているラーメンのスナック菓子。実はこのベビースターランドでは、ベビースターが出来る工程をガラス越しに見学することができ、しかもその出来たてのベビースターが食べられるのである。また、出来たてのベビースターは、「マヨネーズ+コーン」、「ソース+ポテト」、「チョコレート」の3つをトッピングできる。
 今回は「ソース+ポテト」をチョイス。味はカリカリの予想通りの味であったが、ここでしか食べられない味にちょっと満足。さらに、売店ではオリジナルTシャツやマグカップ、各地のご当地ベビースターなどを購入できる。また、ここにしかないベビースターのプリクラもある。横浜中華街を訪れたときには、ついでに足を運んでみても良いかも。(2013年8月追加)

横浜市中区山下町145 横浜博覧館2階  
電話番号:045-640-0081(横浜博覧館)
定休日:無休
営業時間:【平日】10時~20時、【土日・祝日】10時~21時
予算:入場料無料、トッピング無し250円、トッピングあり300円:Aセット(マヨネーズ+コーンのトッピング、Bセット(ソース+ポテトのトッピング)、Cセット(チョコレートのトッピング)
アクセス:みなとみらい線・元町・中華街駅1番出を出て、「朝陽門」から中華街大通りを進む。奥に見える「善隣門」の手前の左側にある。元町・中華街駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:中華街大通り
お勧めポイント:ココでしか味わえない出来たてのベビースター

横浜中華街と最近のトレンド

 横浜中華街は誰もが知る日本最大規模の中華街である。しかしながら、神戸の南京町などと比べると、よりテーマパーク的な性格が強く、ほとんどの客が地元客というよりは観光客のようだ。みなとみらい線「元町・中華街駅」ができ、それに東急東横線や東京メトロ副都心線、西武池袋線、東武東上線などが接続されるようになってアクセスが良くなって、さらに爆発的な人気が出てきた。
 久しぶりに訪れてみると、いたるところに「正宗生煎包」、「焼き小籠包」の看板が目立つ。これらはいわゆる「焼き包子(ぱおず)」のことで、上海では「生煎饅頭」、台湾や香港では「生煎包」あるいは「水煎包」と呼ばれていて、小籠包を焼いた信州の“おやき”の様なもの。台湾のB級グルメの殿堂・台北の士林夜市の「大上海生煎包」などが有名である。日本では名古屋にある台湾風の 「台湾の焼き包子(→ 名古屋グルメバイブル・焼き包子の頁を参照)」 や東京町屋にある上海風の「小陽生煎饅頭屋」などがこのブームの火付け役と思われるが、最近では日本中至る所で見かけるようになった。横浜中華街では、すでに“杏仁”や“マンゴー”のデザートを越える人気となっており、このB級グルメである「焼き小籠包」を店の前で立ち食いするのが現在のトレンドである。中でも、横浜中華街大通り沿いにある「鵬天閣」と「王府井」の2店が最も人気がある。もちろん両店とも食べ比べてみたが、僅差ではあるが、「鵬天閣」の方が味に深みがあって美味しかった。ちなみに、「焼き小籠包」は中のスープが熱いため、一口では食べることは不可能である。また、ビビって噛むとスープが勢いよく飛び出し、自分や他人にかかって危険なので、先ずは箸で穴を開けて直接スープを飲んでから食べるのがコツ。(2013年8月追加)