9.点心、小籠包、焼き包子

台湾の焼き包子

 “万松寺(ばんしょうじ)通商店街”から“新天地通商店街”は、まるで京都“新京極”のような昭和の香り漂う僕の好きな雰囲気。この辺りにある織田家の菩提寺「万松寺」は、織田信長の父である信秀が開基した寺。実はこの寺の並びに、宮崎でブレイクした肉巻き焼きおにぎりの名古屋版「おむすび屋本舗」と「台湾の焼き包子」という2大B級行列店がある。焼き包子(ぱおず)とは、上海では「生煎饅頭」、台湾や香港では「生煎包」あるいは「水煎包」と呼ばれていて、小籠包を焼いた信州の“おやき”の様なもの。この店のものは、台湾B級グルメの殿堂・台北の士林夜市の「大上海生煎包」がモデルらしい。東京町屋にある「小陽生煎饅頭屋」などの上海風は、最近街中でよく見かけるが、台湾風は僕の知る限り、ここ名古屋にしかないのでは。僕のお勧めは肉包(ロンパオ)。熱々でジューシーな小ぶりの焼き饅頭をその場で頬ばると、B級史上最高レベルの美味しさ!味は多少落ちるが、お土産として持ち帰りも出来る。

中区大須3-20-14   
電話:052-242-3803 (電話予約可)
定休日:火曜(祝日の場合は翌日) 
営業時間:11時半~19時以降売り切れまで (土、日、祝日は11時~)
予算:焼き包子(肉包:肉まん、菜包:野菜まん)160円
アクセス:地下鉄鶴舞線・名城線「上前津駅」12番出口を出ると「安間眼科」が見える。その信号を左折して「万松寺通商店街」へ進み、ABCマートを右に曲がると「新天地通商店街」に出る。すぐに目につく織田家の菩提寺「万松寺」の並び。上前津駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:万松寺
お勧めポイント:熱々でジューシーな小ぶりの焼き饅頭

福臨門 魚翅海鮮酒家 名古屋店

 新旧の銀座店や大阪店、そして閉店した福岡店や福島店など全ての店舗に行ったことがあるが、この名古屋店は残念ながら銀座店などと比べると多少レベルが落ちる。しかし、他の名古屋の中華料理店の点心と比較すると、最も良かったので掲載することに。ミッドランドスクウェアの41階というロケーションに加え、フランス料理店と見間違うくらいの素晴らしいインテリアはとてもゴージャス。お昼の点心のレギュラーメニューは18種類あり、月替わりメニューが8種類ある。お勧めは、「フカヒレ入りスープ餃子」、「海老蒸し餃子」、「骨付きバラ肉の黒豆味噌煮」、「蟹玉子のせシューマイ」、「小籠包」、「椎茸と海老すり身蒸し」、「ちまき」、「大根もち」など。

中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア41階    
電話:052-527-8805
定休日:無休 
営業時間:月曜~土曜:11時~15時、17時半~21時半、:日曜・祝日:11時~15時半、17時半~21時 
予算:骨付きバラ肉の黒豆味噌煮1050円、海老蒸し餃子1150円 
アクセス:JR、名鉄、近鉄、市営地下鉄「名古屋駅」のタカシマヤ側の桜通口を出て、右に向かい、名鉄名古屋駅の向かい。名古屋駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:名鉄名古屋駅 
お勧めポイント:お昼の飲茶タイムの点心がお勧め

鼎泰豊 名古屋店

 鼎泰豊(ディンタイフォン)は台北に本店がある小籠包の専門店。1993年のニューヨークタイムズ・世界10大レストランに選ばれたこともある。日本では中国デザート専門店「唐朝」などを展開する“アール・ティー・コーポレーション”が経営している。但し、日本全国の高島屋に入っているので、お近くに高島屋がない方にのみお勧めである。小籠包の他、スープや海老入り棒春巻きなど、他の料理も比較的美味しい。但し、餃子だけはお勧めできない。ランチタイムには行列ができるので、行くなら開店時の早い時間か遅めの時間がいい。

中村区名駅1-1-4 JRセントラルタワーズ12階   
電話:052-533-6030
定休日:無休 
営業時間:11時~22時 
予算: 小籠包(6個)819円、カニ味噌入り小籠包(6個)1449円 
アクセス:JR「名古屋駅」のタカシマヤの入っているビル。JR名古屋駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:JR名古屋駅 
お勧めポイント:アッサリ系台湾の小籠包専門店