大牌檔(だいぱいとん)
名古屋市立大の臼井先生から教えてもらった中華料理店。この店は広東料理の名店 「茗圃(→ 名古屋グルメバイブル・中華料理の頁を参照) のオーナーが経営しているB級広東料理店である。「大牌檔」というのは香港における“屋台(大きな営業許可書を掲示した屋台)”という意味で、「茗圃」は高級中華、そして「大牌檔」は庶民的なB級中華路線というコンセプトらしい。「長者町繊維街」というちょっと寂しげな場所も、このコンセプトとマッチしている。
入り口のガラスには「大牌檔、海鮮屋台」と赤文字で書かれている。メニューを見ると、値段が200円からと格安である。思わず大丈夫かな?と思ってしまうような価格である。店内は黄色を基調とした装飾で、大衆食堂のようなチープな椅子やテーブルも屋台的な雰囲気を醸し出している。料理人は現地の方のようで、お揃いのTシャツを着ている。メニューは定番料理の他、ホワイトボードに書かれたお勧め料理がある。僕的にはまずはお勧めメニューの中から選ぶことをお勧めしたい。
先ずは実力を見るため、炒め物である「豚肉の青胡椒炒め」を注文。盛りつけはシンプルで見た目はそれ程ではないが、粒青胡椒と豚肉の相性が抜群で、キャベツの食感も良くかなり美味しい。また、他の料理も価格を考えると素材は最高とまではいかないが、火の通し方や塩味、スパイスの使い方などは申し分ない美味しさ。やはり特筆すべきは、日本人の味に迎合していない現地(香港)の味であるということと、大衆店にありがちな旨味調味料たっぷりの味ではないと言うこと。臼井先生と僕のお勧めは、上述の「豚肉の青胡椒炒め」の他、殻ごと食べられることで海老味噌も味わえる「海老の紹興酒炒め」、ピリ辛が美味しい「牛肉の朝天辛子炒め」、スープの出しが濃厚で美味しい「葱汁そば」などである。今回食べられなかったが次回試してみたいと思ったものは「海鮮塩漬け卵炒め」、「魚、イカと春雨の豆豉蒸し」、「バラ肉酒粕入り煮込み」、「湯葉巻き揚げ物」、「大牌檔特製肉野菜炒め」、「鶏香り揚げ黒胡椒かけ」など。
今回は1階で食べたために実際は見てはいないが、店員に聞いたところでは、エレベーターで上がると2階にも同じテーブル席のダイニングがあり、3階には40名まで収容できる宴会場もあるという。とすれば、上の階まで含めるとかなりの大箱店であり、深夜までやっているので、2次会や3次会で使うことができる点も便利。(2014年7月追加 協力:臼井英晶
名古屋市中区丸の内2-19-12
電話番号:052-222-0218
定休日:日曜
営業時間:11時〜14時、17時〜24時
予算:豚肉の青胡椒炒め800円
アクセス:地下鉄桜通線・丸の内駅4番出口を出て、「長者町繊維街」という看板が掲げられた交差点を左折して100mほど進むと左側にある。丸の内駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:長者町繊維街
お勧めポイント:名古屋トップクラスのB級中華料理店
豚肉の青胡椒炒め
海老の紹興酒炒め
牛肉の朝天辛子炒め
葱汁そば
蒸し鶏ネギソース
小魚の香り揚げ
エビのマヨネーズソース
カサゴの揚げ浸し
牡蠣油焼きそば
殻付き海老の香港スパイシー