銀座グルメバイブル
医局秘書が選んだ
 「どこでも買えるお土産ベスト3」2012年度版

第1位:日本橋 ショコラおこし


噛んだ瞬間、口の中に広がる香ばしい米の香りと上品なチョコの甘さは、年代を問わず好まれる。和を感じさせる新感覚のお菓子

第2位:東京ミルフィーユ かさ音


よくあるパイの食感だが、クリスピーなライス生地とアーモンドチョコクリームのしっとり感が絶妙なバランス

第3位:東京ラスクショコラ


クルミと塩チョコにラスクという組み合わせであるが、クランチチョコとして上手くまとまっている

医局秘書が選んだ
 「どこでも買えるお土産ベスト3」2011年度版

第1位:コルネdeコルネ東京


 よくあるロールタイプの菓子だが、
 カラフルなおしゃれ感と甘さを抑えた美味しさが評価された

第2位:東京カンパネラ


 波状のラングドシャとオリジナルのチョコレートが、何とも言えぬ不思議な食感

第3位:ショコラヴィオン・ジャポネ・オム


 前出の「東京しょ・こ・ら・ラスク」と似たような
 サクサクしたクランチ状のチョコ菓子。特に、抹茶味が好評。
   >>銀座周辺の「資生堂パーラー 銀座本店ショップ」を参照

築地の飲食店は、あくまでも市場関係者のものとして発展してきたため、ファストフードのようなものと考えてほしい。行列寿司店などもあるが、テレビや雑誌などで賞賛するほどレベルの高い店は実際には存在しない、というのが僕の感想。朝食店としては悪くないが、わざわざそのために行くほどではなく、築地に行ったついでに食べる程度のもの。過度の期待は失望を招く。

日本全国、いや世界各国から買い物客が押し寄せる銀座には、有名店や専門店が集まっている。赤いクリップの看板が印象的な「銀座・伊東屋(03-3561-8311)(http://www.ito-ya.co.jp/)」は、日本有数の文房具店として知られている。

「銀座トラヤ帽子店(03-3535-5201)( http://www.ginza-toraya.com/ )」は、神戸の「マキシン」と並ぶ有名帽子店。

「銀座・菊秀(03-3541-8390)」は、50種類の爪切りを揃えている刃物店。「コネスールle Connaisseur銀座本店(03-3573-8686)」は、バーを併設したシガーの専門店。さらに、銀座は刀剣や鎧甲の店も多い。

有名処では、「銀座長州屋(03-3541-8371)( http://www.choshuya.co.jp/ )」、「銀座泰文堂(03-3563-2551)(http://www.taibundo.com/ )」、お宝鑑定団で有名な「銀座刀剣柴田(03-3573-2801)(http://www.tokensibata.co.jp/ )」など。また、東京国際フォーラムのもう一本皇居寄りの並木路(ペニンシュラ東京と有楽町電気ビルヂングの間の通り)は、「ロイヤルコペンハーゲン」や「バカラ」などのブランドショップが連なっており、これが新丸ビルの裏まで続いている。ウィンドウショッピングをするなら、

“銀座並木通り”と共にお勧めである。

エルヴェ

 麻布十番の一の橋交差点にほど近い小さなダイニングバー。メインの料理はフレンチで、お任せコースの他、アラカルトメニューもある。基本的に料理の提供は21時半までであるが、チーズとワインはラストオーダーまで注文できるので、ワインバー的な使い方も可能。
 店内は、キッチンが見えるカウンター席が7席と2名用のテーブル席が1つ(計9席)だけという小さな店。また、料理人は2名で、サービスはオーナーであるソムリエの松田さんが一人で行っている。松田さんのワインに対する見識は素晴らしく、好みに合った的確なワインを勧めてくれる。また、チーズに対する知識も豊富で、チーズに関してもプロフェッショナルである。
 分厚いワインリストを見ると、この日のグラスワインは、シャンパンが1種類、白が3種類、赤が3種類、デザートワインが12種類。2000本以上あるというワインはブルゴーニュのみ。リストには載っていない1950年代までの古いヴィンテージもあるようだ。店内にあるセラーは冷蔵庫タイプの小さなもので、ボトルワインの注文があると、店の近くにある保管場所まで松田さんがワインを取りに向かう。
 それにしても、料理を担当する川面シェフの料理も洗練されており、ワインのセレクトや品揃えも西麻布の「ツバキ(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」や「エスペランス」、「UTAKATA」、銀座の「ラ・カーヴ・デ・ランパール(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」「シノワ銀座店(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」、麻布十番の「エートス」に匹敵するくらい素晴らしい。また、チーズはどれも美味しく、もしも「モン・ドール」が入荷する時期であれば、是非注文してほしい。(20248月追加)
https://eleve-azabu.com

港区三田1丁目2-20 エルヴェ1階  
電話番号:03-4361-5447
定休日:水曜と日曜
営業時間:【月、火、木】18時〜翌3時(料理は21時半まで、ラストオーダーは23時半まで)、【金、土】18時〜翌5時(料理は21時半まで、ラストオーダーは翌3時まで)、【土曜はランチ営業あり】11時半〜12時半
予算:お任せコース13200円 、グラスワイン1430円〜
アクセス:都営大江戸線、東京メトロ南北線・麻布十番駅5b出口を出て、「一の橋公園」に隣接する「一の橋交番」側へ信号を渡る。公衆便所の前を通って高速の下をくぐり抜ける。「メルセデス・ベンツ麻布」と押しボタン式信号を過ぎた次の小路を左折するとすぐ左側にある。麻布十番駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:一の橋交差点、一の橋交番、メルセデス・ベンツ麻布
お勧めポイント:ワインの品揃えが素晴らしいだけでなく料理も美味しいワインバー

高速道路の横のココです 扉を開けると・・・ キッチンが見えるカウンター席が7席と2名用のテーブル席が1つ(計9席)だけという小さな店 分厚いワインリストを見ると・・・ この日のグラスワインは、シャンパンが1種類、白が3種類、赤が3種類、デザートワインが12種類。さらに食後酒は11種類あった 2000本以上あるというブルゴーニュワインは、リストに載っていない古いヴィンテージもかなりあるようだ。最も高かったのは、ルロワの1級畑レ・ボーモン1993年の996820円 ソムリエが選んでくれた白は、ジャン・マルク・ボワイヨのピュリニー・モンラッシェ1er Cruシャン・カネ2013年最初に樽が香るが、徐々にトロピカルフルーツや果実の蜜のような濃厚さが出てきて、重厚かつ最高の1本だった アミューズは「生のイカと海苔 柑橘系の風味」 2品目は「甘エビとボタンエビのタルタル」。2種類の生海老とライムの皮、レーズンバター、セロリなどが複雑に絡まりながら調和しており、塩味もピッタリ パンもカリッとして美味しい選んでくれた赤は、ドメーヌ・ラフェのジュヴレ・シャンベルタン1er Cruオー・コンボット1992年 3品目は「エスカルゴの春巻き」。パセリニンニクソースとマスタードが添えられている 4品目は「ホタテのムースのレタス包み」上にのったホタテのソテーの食感と紫蘇の花がアクセントになっている 5品目は「アンコウのベーコン巻き ウイキョウの香り」弾力のあるアンコウの身とバターソースがよくマッチしており、キャベツの食感もいい 「うなぎと海苔のリゾット 赤ワイン風味」。レタスのシャキシャキ感と海苔の風味が、何とも言えぬ相乗効果を生み出している「小鳩のソテー」 火の通し方がドンピシャで、醤油が入ったソースとの相性も最高。また食べたい逸品
小菓子の「ラズベリージャム入りピスタチオのマドレーヌ」 小菓子の「フィナンシェ」 小菓子の「カヌレ」

「銀座ハプスブルク・ファイルヒェン」のオーストリア菓子

 銀座グルメバイブル・オーストリア料理で、2つ星を獲得したレストラン(→ 銀座グルメバイブル・オーストリア料理の頁を参照)が販売するお菓子。オーナーシェフである神田さんは、オーストリアの名門ホテル「ノイエ・ポスト」や「ウィーン・インペリアルホテル」を経て、2004年にオーストリア国家公認料理(キュッヘン)マイスター試験にトップ合格し、2006年に赤坂に「カー・ウント・カー」の料理長に就任。その後、2012年に独立してこの店をオープンさせた。
 今回ご紹介するのはこのレストランのお菓子である。この店ではオーストリア菓子の販売にも力を入れており、レストランで購入できる他、下記のネットショップからも購入できる。僕がオーストラリア菓子を初めて食べたのは、チョコレート菓子である「ザッハトルテ」。三十数年前だったと思うが、当時のプランタ銀座にあった「デメル」や「ツッカベッカライ カヤヌマ(→ 銀座グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」で購入したと記憶している。この時には、ちょっと甘くてクラシックな味だなあというくらいの印象しか持たなかった。ところがある日、同僚だった野田航介先生からこの店のクッキーをいただき、その繊細かつ複雑で芳醇な味に魅了されてしまった。
 僕のお勧めは「テーベッカライ グロース」と要冷蔵の「ファイルヒェン」と「カーディナルシュニッテ」の3つであるが、とりわけ伝統的なクッキー「テーベッカライ」がいい。4種入りの「テーベッカライ グロース」には、バニーレ(バニラ)やショコラーデ(チョコレート)、リンツァ(シナモン)、マンデルン(アーモンド)などのクッキーが入っている。マンデルンを含まない3種類の「テーベッカライ クライン」もあるが、折角購入するなら4種セットの方がお勧め。(20248月追加)
https://habsburg-shop.jp

中央区銀座7丁目8-7 GINZA GREEN7階  
電話番号:03-5537-3226
定休日:日曜と月曜
営業時間:【ランチ】11時半〜15時半、【カフェ】13時半〜15時半、【ディナー】18時〜22時半
予算:テーベッカライ グロース(4種詰合せ)5700円、ファイルヒェン2850円、カーディナルシュニッテ3300円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅A2番出口を出て、銀座中央通りを新橋方面に進む。「GINZA SIX」を過ぎ、右側の「フェラガモ」や「PIAGET」の並びにあるビル。東京メトロ銀座駅(4丁目交差点)から徒歩3分
最寄りのランドマーク:GINZA SIX、フェラガモ
お勧めポイント:日本最高峰のオーストリア菓子

オリジナルフレーバーティーである「ハプスブルグブレンド」と「テーベッカライ グロース」のセット。もちろん、「テーベッカライ グロース」単品でも購入できる 開けるとこんな感じ 「テーベッカライ グロース」には4種類のクッキーが入っているバニーレ(バニラ)。素朴なバニラ風味のクッキーに、杏ジャムの酸味が加わることで素晴らしいハーモニーとなる ショコラーデ(チョコレート)。サクッとフンワリとした食感で、すぐに溶けて無くなってしまう。バターとカカオの風味も素晴らしい リンツァ(シナモン)。シナモンの妖艶な香りとラズベリーの粒々食感が新鮮。食感はボソボソしていながらも、味は実に洗練されている 「ファイルヒェン」の重厚な外観。「テーベッカライ」単品も同様な重厚感のある箱に入ってきます まるで一口サイズのチョコパウンドケーキのよう。甘さがちょうど良く、ラズベリーの爽やかさと粒々食感もいい。赤ワインとブランデーが入っているせいか、とても味わい深く仕上がっている カトリック教会の最高位である枢機卿の衣類を真似たとも言われる「カーディナルシュニッテ」。メレンゲ生地と卵黄の生地を交互に絞った生地にエスプレッソムースを挟んだお菓子 エスプレッソムースは香り高く滑らかで、メレンゲ生地もサクッとして美味しい。冷凍ケーキとしては上出来 現在は販売されていない「マンデルコッホ」。どれもシットリとバター感満載で、万人受けするお菓子 チョコレートとお酒を好んだエリザベート皇妃(愛称シシィ)にちなんで作られた「シシィ」 ブランデーの香りやラムの風味。実際には赤ワインも入っているらしく、重厚な味わい。思ったほどしっとり感はなく、密度の高いクラッシックショコラのような味。それに胡桃やヘーゼルナッツの食感が心地よいアクセントを与えており、蒸留酒やフルボディの南仏ワインにも合いそう

ツッカベッカライ カヤヌマ

 溜池山王交差点近くにある大人気のオーストリア菓子店。オーナーシェフの栢沼 稔(かやぬま みのる)さんは、ザッハトルテで有名な「デメル」で修行を積み、オーストリア国家公認コンディトールマイスターを取得。そしてその後帰国して、1987年にこの店をオープンさせた。オープン時の37年前は、本格的なオーストリア菓子店というものがとても珍しい時代だった。また、ちょうど同時代に、オーストリアの「デメル」がプランタン銀座に出店していた。
 落ち着いたインテリアの店内では、ケーキやクッキー、焼き菓子などといったオーストリアの伝統菓子が販売されており、イートインスペースはない。また、「銀座ハプスブルク・ファイルヒェン(→ 銀座グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」とは異なり、この店舗での販売のみで、インターネットでの販売は行っていない。
 数ある商品の中でのお勧めは、やはり伝統的なクッキーである「テーベッカライ」。バニーレ(バニラ)やショコラーデ(チョコレート)、リンツァ(シナモン)といった3種類のクッキーが入っており、どれも香り豊かで洗練されている。ちなみに、人気商品なので、事前に電話して取り置きしておいてもらった方が確実である。(2024年8月追加)
http://www.z-kayanuma.com

港区赤坂1丁目4-5 
電話番号:03-3582-5689
定休日:月曜と日曜・祝日
営業時間:11時〜16時(人気のテーベッカライは売り切れ次第終了となるため、事前の予約が必要)
予算:テーベッカライ4320円、5400円、6480円というボリュームの異なる3タイプがある
アクセス:東京メトロ銀座線、南北線・溜池山王駅9番出口を出て、「KOMATSU」前の溜池交差点を反対側へ渡る。赤坂もちの「青野」と「DOUTOR」の間の小路を進むと右側にある。溜池山王駅、溜池交差点から徒歩2分
最寄りのランドマーク:溜池交差点
お勧めポイント:「銀座ハプスブルク・ファイルヒェン」と並ぶオーストリア菓子の名店

テーベッカライ 中はこんな感じで、3種類のクッキーが入っているバニーレ(バニラ)。全粒粉クッキーのようなザクザクとした食感。甘さも控えめで、バターの香りも豊か ショコラーデ(チョコレート)。ダークチョコの様にビーターでありながら、カカオの香りをしっかりと感じる。サクッとした食感やホロホロと崩れる食感も素晴らしい。あまりの美味しさに無限ループ状態。蒸留酒とも絶妙に合い、僕のイチオシのクッキー リンツァ(シナモン)。パウンドケーキの様にしっとりとしており、シナモンの香りが心地よい

USHIGORO S. GINZA

 焼肉“うしごろグループ”は、株式会社サングSangueが運営する焼肉店。完全個室の高級焼肉店「USHIGORO S.(西麻布、銀座、新宿)」から、通常の焼肉店「焼肉うしごろ(銀座店、新宿三丁目店、表参道店、池袋店、横浜店)」、ホルモンがメインの「焼肉ホルモンうしごろ(銀座店、中目黒店)」、ワインと焼肉の「うしごろバンビーナ(恵比寿本店、恵比寿ヒルトップ店、新橋店、渋谷店、銀座店)、日本酒・焼酎と焼肉の「焼肉と和酒うしごろ貫(恵比寿本店、五反田店)」、肉割烹の「上・西麻布」などまで、様々なブランド焼肉店を展開している。
 これまでの銀座グルメバイブルでは「うしごろバンビーナ銀座店(→ 銀座グルメバイブル・肉料理の頁を参照)」が3つ星の高評価だったので、さらに、グループトップのフラグシップ店である「USHIGORO S. GINZA」にも興味がわいた。取材のことをグルメ仲間である名古屋の臼井先生に伝えたところ、快諾しての一緒の訪問となった。2023年9月現在、この「USHIGORO S. GINZA」は、食べログ4.19という高得点の店である。
 ビルの6階にある店舗は、シックな暗色調の完全個室が11部屋のみと、比較的こぢんまりとしている。それぞれの部屋には、調理をしてくれるサービスの人がつく。ワインリストを見てみると、シャンパンはグラスが2500円から、ボトルが15000円〜110000円、白はグラスが1800円から、ボトルが12000円〜150000円、赤はグラスが2000円から、ボトルが12000円〜1880000円のDRCの2009ラターシュまで、さすがは銀座というようなバブリーな品揃え。
 初の訪問でのオーダーは、もちろん皆さんが最も興味のありそうな最高額の31000円のコース。まずは、本日の牛肉を事前に披露してくれた。コースの1品目は、「トリュフとスッポンの牛コンソメ」。塩味がちょっときつめだったが美味しい。2品目は、「厳選赤身と海鮮の手巻き」。牛肉の赤身とカニの身を手巻き寿司でいただくのだが、これはちょっと微妙。3品目の「キャビアと和牛の燻製タルタル」は、かなり美味しい。4品目は、「旬野菜6種」。中でも、「春菊のおひたし」と「長野の市田柿とエシュレバター」が、絶妙な素材の組み合わせだった。5品目は「究極の黒タン 厚切り」で、青唐辛子味噌とレモンの2種類の食べ方でいただく。6品目は「特選ハラミ」で、これは塩味が強めだった。ここで口直しの「サラダ」が出たが、胡麻油風味の塩味なので、サッパリとして良かった。7品目は「シャトーブリアンカツサンド 白トリュフ添え」。甘めの自家製トリュフソースにカツを浸してトーストにのせ、これにトリュフバターと白トリュフのスライスが加わる。もちろん肉はミディアムレアに火が通っていて軟らかく、この組み合わせで美味しくないはずがない。8品目の「特選ロースのしゃぶしゃぶ」は、生肉に熱々の出汁をかけていただく。サッと火が通ったレアな肉も良いが、出汁が香っているので更に美味しい。9品目の「本日の厳選部位」は、肩三角の“クリ”。こちらもタレが甘めなのが気になった。10品目は「黒トリュフとザブトンの焼きすき焼き」。濃厚な味に、香りの弱い黒トリュフという組み合わせは、少々もったいないような気がした。甘く味が濃いだけに、むしろ白ご飯に乗せて食べさせてほしかった。ここで、口直しの「水キムチ」が出たが、シンプルながらこれはいける。11品目は、締めの「白トリュフと和牛の土鍋ご飯」。生の牛ヒレ肉にトリュフオイル、さらに白トリュフのスライスが加わり、ご飯の余熱でサッと火が通るのだが、これが意外にも美味しかった。肉がヒレというところがポイントで、これがサーロインなら合わないと思った。最後のデザートは「さつまいものパートフィロ包み 塩アイス添え」。さつまいもの春巻きと塩アイスの組み合わせだが、これが意外にも美味しかった。
 味の印象はそれぞれの部屋につくサービスの方のスキルによるところも大きいと思うが、全体的に甘めだったり塩味がばらついていることに加え、素材のポテンシャルを十分引き出せていないものもあった。なので、最高レベルの高級素材を用いてはいるものの、値段に味が伴っておらず、コスパ的にみて1つ星の評価とした。ちなみに、「焼肉うしごろ」の製品は、下記のアドレス「UCHIGORO eGift」からも購入することもできる。また、各店舗のテイクアウトやデリバリーも行っているようだ。(2021年12月取材/2023年9月追加)
https://uchigoro.com
https://sangue.co.jp/togo
http://ushigoro-s.com

中央区銀座7丁目7-7 GINZA777 ADC BUILDING6階  
電話番号:03-6419-4129
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【月曜と火曜】17時〜23時半、【水曜〜金曜】12時〜15時、17時〜23時半、【土日・祝日】12時〜15時、16時〜23時半、
予算:【ランチ】11000円、【ディナー】15500円、18000円、22000円、31000円
アクセス:東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線・銀座駅A3、A4出口を出て左へ、中央通りを新橋方面へ進む。GINZA SIXを過ぎ、銀座ライオン、サルヴァトーレ・フェラガモのある交差点を右折し、アンブローズのある次の交差点をすぐ左折する。本店・浜作を過ぎ、銀座鈴らん通り少し進むと右側に見える。東京メトロ・銀座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:サルヴァトーレ・フェラガモ銀座本店、銀座鈴らん通り
お勧めポイント:個室で楽しめる人気の高級焼肉店

1階にリカーショップが入っている このビルです。全てが個室なので、店内の様子はホームページから見てください ドリンクメニュー シャンパンリスト。シャンパンはグラスが2500円から、ボトルが15000円〜110000円、白はグラスが1800円から、ボトルが12000円〜150000円、赤はグラスが2000円から、ボトルが12000円〜1880000円のDRCの2009ラターシュまで、さすがは銀座というようなバブリーな品揃え 初の訪問でのオーダーは、もちろん皆さんが最も興味のありそうな最高額の31000円のコース。本日のメニュー1
本日のメニュー2 まずは、本日の牛肉を事前に披露してくれた コースの1品目は、「トリュフとスッポンの牛コンソメ」。塩味がちょっときつめだったが美味しい 2品目は、「厳選赤身と海鮮の手巻き」 牛肉の赤身とカニの身を手巻き寿司でいただくのだが、これはちょっと微妙 3品目の「キャビアと和牛の燻製タルタル」は、かなり美味しい 4品目は、「旬野菜6種」。中でも、「春菊のおひたし」と「長野の市田柿とエシュレバター」が、絶妙な素材の組み合わせだった 5品目は「究極の黒タン 厚切り」で、青唐辛子味噌とレモンの2種類の食べ方でいただく 6品目は「特選ハラミ」で、これは塩味が強めだった ここで口直しの「サラダ」が出たが、胡麻油風味の塩味なので、サッパリとして良かった 7品目は「シャトーブリアンカツサンド 白トリュフ添え」 。シャトーブリアンのカツ を・・・ 甘めの自家製トリュフソースにカツを浸して・・・ そして半分に切ってトーストにのせ、これにトリュフバターと・・・ さらに、この白トリュフの・・・ スライスを加えます 白トリュフはまるで鰹節状態。ミディアムな火の通しは完璧 もう1枚のトーストをのせて完成。この組み合わせで美味しくないはずがない 8品目の「特選ロースのしゃぶしゃぶ」は、生肉に熱々の出汁をかけていただく サッと火が通ったレアな肉も良いが、出汁が香っているので更に美味しい 9品目の「本日の厳選部位」は、肩三角の“クリ” こちらもタレが甘めなのが気になった
10品目は「黒トリュフとザブトンの焼きすき焼き」 濃厚な味に、香りの弱い黒トリュフのスライスという組み合わせは少々もったいないような気がした 甘くて味が濃いだけに、むしろ白ご飯に乗せて食べさせてほしかった ここで、口直しの「水キムチ」が出たが、シンプルながらこれはいける11品目は、締めの「白トリュフと和牛の土鍋ご飯」 生の牛ヒレ肉にトリュフオイル、さらに白トリュフのスライスが加わり、ご飯の余熱でサッと火が通るのだが、これが意外にも美味しかった 肉がヒレというところがポイントで、これがサーロインなら合わないと思った お椀に盛りつけて完成 味噌汁 最後のデザートは「さつまいものパートフィロ包み 塩アイス添え」 さつまいもの春巻きと塩アイスの組み合わせだが、これが意外にも美味しかった

厨(くりや)くろぎ

 予約がとれない日本料理店として知られる芝公園の「くろぎ」が展開する和のスイーツ店。海外も含めていろいろな姉妹店があるが、唯一のかき氷の専門店なのがこの「厨くろぎ」である。店舗は上野松坂屋別館のパルコヤの1階にある。店内は天井が高く、昼に訪れると、黒を基調としたモダンなフレンチレストランのような雰囲気。また、夜に訪れてみると、モノトーンの色調に木のテーブルを照らすライトが映え、まるでカフェバーのような雰囲気となる。
 先ずは、入口にあるレジで注文して先払いし、客席に案内される。メニューを見ると、人気のかき氷は定番と季節限定のメニューがある。かき氷のサイズは「通常サイズ」と「小サイズ」の2サイズがあり、価格設定はかなり高めだ。小サイズでも通常の1.5倍くらいはあるので、小サイズで十分だと思う。定番のメニューのかき氷は、「黒蜜きなこ」と「みたらしみるく」、「森抹茶」の3つで、この他に「蕨もち」と「塩アイス」がある。季節限定のかき氷は、5月が「昔ぷりん」と「苺姫」、7月が「南国マンゴー」と「和ぼがど」と各2種類ずつあった。また、かき氷には、様々なトッピングも追加できる。定番メニューの僕のお勧めはズバリ!「みたらしみるく」、「黒蜜きなこ」「蕨もち」、「森抹茶」の順である。
 「みたらしみるく」は、ミルククリームではなく、クリームチーズにみたらし餡がかかったもの。氷の中には小豆のこし餡と胡桃が入っている。氷は滑らかで細かく、通常のかき氷よりもシロップが少なめだ。どれも一見ミスマッチとも思える素材だが、氷とのバランスが実に良く、想像以上に美味しい。完成度の高い和のスイーツである。どのかき氷も共通してシロップが少なめなので、時間が経つにつれて下の氷が硬くガリガリになってしまう。味が申し分ないだけに、最後まで氷がもっとふんわりしていれば3つ星なのだが。「黒蜜きなこ」は、全体的な甘さもほどほどで、表面にかかっているきな粉に塩味を感じる。「みたらしみるく」と同様にシロップ少なめで、代わりに黒蜜が別添えとなっている。氷の中には黒蜜クリームと小豆粒あんが入っており、胡桃がアクセントとなっている。きな粉ときな粉クリーム、粒あん、胡桃の奏でる四重奏は、これまでに味わったことがないテイスト。かき氷というより、全く別次元の和のデザートを食べているようにも思える。「森抹茶」は、氷の中にクリームチーズと小豆の粒餡、砕いたクッキーが入っている。ほろ苦い抹茶との組み合わせは悪くないが、お勧めと言うほどのレベルではない。「蕨もち」は練りたてなので、ネットリと柔らかい。先ずはそのまま食べるよう言われたが、そのまま食べても食感は分かるものの、やはり味も香りもないので、何かつけて食べた方が良い。黒蜜の他、きな粉と抹茶入りの鶯きな粉が添えられてくるが、鶯きな粉よりも通常のきな粉の方が、きな粉だけよりもきな粉に黒蜜をつけた方が味に重層感が生まれて美味しい。黒蜜は甘すぎず美味しいが、きな粉は炒りたての香ばしさが感じられない。これできな粉の香りが高ければ3つ星レベルの蕨餅である。(2023年7月追加)
https://kurogi.co.jp

台東区上野3丁目24-6 パルコヤ1階  
電話番号:03-6284-2796
定休日: 不定休(パルコヤに準ずる)
営業時間:10時〜20時
予算:みたらしみるく(通常サイズ)1950円 、(小サイズ)1750円
アクセス:東京メトロ銀座線・上野広小路駅、都営大江戸線・上野御徒町駅、JR御徒町駅から徒歩1分(松坂屋上野店の隣)
最寄りのランドマーク:松坂屋上野店
お勧めポイント:オリジナリティあふれる和テイストのかき氷

奥に松坂屋が見えるこのビル ココです! 店内は天井が高く、昼に訪れると、黒を基調としたモダンなフレンチレストランのような雰囲気。また、夜に訪れてみると、モノトーンの色調に木のテーブルを照らすライトが映え、まるでカフェバーのような雰囲気に メニューを見ると、人気のかき氷は定番と季節限定のメニューがある。かき氷のサイズは「通常サイズ」と「小サイズ」の2サイズがあり、価格設定はかなり高めだ。小サイズでも通常の1.5倍くらいはあるので、小サイズで十分だと思う。定番のメニューのかき氷は、「黒蜜きなこ」と「みたらしみるく」、「森抹茶」の3つで、この他に「蕨もち」と「塩アイス」がある。季節限定のかき氷は、5月が「昔ぷりん」と「苺姫」 7月が「南国マンゴー」と「和ぼがど」 「みたらしみるく」 ミルククリームではなく、クリームチーズにみたらし餡がかかったもの 氷の中には小豆のこし餡と胡桃が入っている。氷は滑らかで細かく、通常のかき氷よりもシロップが少なめだ。どれも一見ミスマッチとも思える素材だが、氷とのバランスが実に良く、想像以上に美味しい。完成度の高い和のスイーツである。どのかき氷も共通してシロップが少なめなので、時間が経つにつれて下の氷が硬くガリガリになってしまう。味が申し分ないだけに、最後まで氷がもっとふんわりしていれば3つ星なのだが 「黒蜜きなこ」は、全体的な甘さもほどほどで、表面にかかっているきな粉に塩味を感じる 「みたらしみるく」と同様にシロップ少なめで、代わりに黒蜜が別添えとなっている。氷の中には黒蜜クリームと小豆粒あんが入っており、胡桃がアクセントとなっている。きな粉ときな粉クリーム、粒あん、胡桃の奏でる四重奏は、これまでに味わったことがないテイスト。かき氷というより、全く別次元の和のデザートを食べているようにも思える 「森抹茶」 氷の中にクリームチーズと小豆の粒餡、砕いたクッキーが入っている。ほろ苦い抹茶との組み合わせは悪くないが、お勧めと言うほどのレベルではない 「蕨もち」は練りたてなので、ネットリと柔らかい。先ずはそのまま食べるよう言われたが、そのまま食べても食感は分かるものの、やはり味も香りもないので、何かつけて食べた方が良い。黒蜜の他、きな粉と抹茶入りの鶯きな粉が添えられてくるが・・・ 鶯きな粉よりも・・・ 通常のきな粉の方が・・・ きな粉だけよりもきな粉に黒蜜をつけた方が味に重層感が生まれて美味しい。黒蜜は甘すぎず美味しいが、きな粉は炒りたての香ばしさが感じられない。これできな粉の香りが高ければ3つ星レベルの蕨餅である。

Kyobashi f

  「酛TOKYO(→ 銀座グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」と同じファースト商事ホールディングスが運営する日本酒割烹の店。以前ここは「京橋もと(酛)」という店であったが、「京橋もと(酛)」が東京ミッドタウン八重洲へ移転し、「酛TOKYO」と名称変更したのに伴い、こちらも「Kyobashi f」と名を改めて再出発した。また、料理長に前料理長の上野さんを迎え、内装はそのままに今年の3月から営業をスタートした。料理はお任せのコース料理のみで、一緒に料理に合った料理長セレクトの日本酒が供される。
 店の外には看板はや暖簾などは一切なく、日本橋の擬宝珠をイメージしたアイコンのオブジェだけが目印である。重厚な扉を開けて店内に入ると、照明が落とされた店内にはジャズが流れ、以前と変わらぬオープンキッチンのカウンター席がある。この店は基本、料理長の上野さんが調理もサービスも全て一人で行っているため、一日1〜2組に人数制限をしている。どうしても9席が満席となったときには、グループ店からのヘルプを頼んでいるという。上野さんは未だ若いが料理センス抜群で、素晴らしい料理を次々と出してくれる。元々ワイン好きであった彼は、面接時には職場が日本酒の店だとは知らなかったらしいが、今は日本酒にハマっているという。日本酒のセンスもなかなか素晴らしく、以前から彼の料理ファンだという常連客が、今日も集まっていた。
 本日の1杯目は、福島県・峰の雪酒造の「大和屋善内 しぼりたて純米生原酒」。福島らしい重厚でフルーティーな酒だ。この酒を知らなかったとは、日本酒もまだまだ奥が深い。料理の1品目は、「ズワイガニの飯蒸し」。優しい味の餡がズワイガニの香りと甘みを引き立たせており、フキノトウの苦みがアクセントに。意外にも、2品目は「ベビーリーフのサラダ」。素揚げされた野菜とベースリーフとの相性が抜群で、ドレッシングに酸味がなく、日本料理店らしいサラダ。2杯目は茨城県の森島酒造の「森嶋 雄町純米大吟醸」。ラベルがアーティスティックで、味は微発泡ながらトロミがあり、滑らか。非常にまとまっており、香りも強くないので食中酒としてはいいかも。3品目は「初鰹の山ワサビ漬け」。鰹の脂こそ少ないが、漬けにしたことで鰹特有の鉄分と香りを強く感じられる。また、ワサビ葉の醤油漬けの辛味とミョウガのシャキシャキ感とも合う。4品目は「お造り(サヨリ、金目鯛、ヒラメ、イワシのなめろう)」には、ごま塩と醤油が添えられていた。どれも美味しかったが、酢で締めたイワシを使った「なめろう」が、日本酒との相性がベストだった。3杯目は福島の「飛露喜」の地元銘柄「泉川 うすにごり純米吟醸ふな口本生」。甘さがそれほどなく、トロミと厚みがあり、それでいて飛露喜らしく洗練された味がする。4杯目は「鳳凰美田 純米大吟醸」。何度も飲んだことがある酒だが、見事なバランスと純米らしい旨味がある。まさに、侍ジャパンの吉田正尚選手のような間違いの無い酒だ。5品目は「サワラの山椒焼き」。柔らかくとろけるようなサワラは、煮魚のような優しい味付け。これが、トロトロのバフンウニと絶妙に合う。山椒の葉と実のスパイシーな香り、甘く味付けされた菊芋のピューレ、葉ごぼうのシャキシャキ感、どれも欠かせないピースであり、全てが調和している。6品目は「ホタルイカと新筍の茶碗蒸し」。ホタルイカが入ったことで、茶碗蒸しとは思えないくらいのコクが出ている。新筍の香りも素晴らしい。5杯目は、十四代が作る山形の好適米・山酒四号を使った福島の「会津宮泉 純米吟醸・山酒四号うすにごり」。微発泡で柔らかな酸を感じ、バランス良し。7品目は「苺と金柑の白和え」。一見ミスマッチのようだが、意外にも美味しい。8品目は揚げ物三連発「トンカツ、フキノトウのコロッケ、トラフグの白子のおかき揚げ」。全てを塩でいただく。トンカツに塩はよくあるが、さらに山椒の葉とは意外である。しかし、このトンカツが一番印象に残った。6杯目は福島の「飛露喜 純米吟醸」。厚みがあってバランスが良く、まさに王道の酒。9品目は、料理長が初めて作ったという「和牛のハンバーグ 新玉ねぎソース」。サッパリとした和風ソースとウルイのネットリとしたシャキシャキ感が、粗挽きのミディアムレアなハンバーグにピッタリ!10品目となる締めのご飯は「ホタルイカと筍の土鍋ご飯」と「シジミの赤だし」、香の物。蒸らしは少し足りなかったが、旨味たっぷりで美味しい。山椒の葉の香りも良く、塩味もピッタリでお見事。久しぶりに、ご飯をおかわりしてしまった。デザートは特になく、これで終了となった。
 それにしても、美味しい食事とそれに合わせた最高の日本酒、そして店の雰囲気、この三拍子全てが揃っている店は、ありそうでなかなかない。近くにあれば毎週通いたくなるような店であり、日本酒好きには一度は訪れて欲しい店である。美味しい料理とアテでお腹一杯になること請け合いで、満足度120%となること間違いなし。(2023年4月追加)

中央区京橋2-6-13 イーストビル1階  
電話番号:03-3567-7888
定休日:日曜〜火曜、祝日(不定休あり)
営業時間:【水曜〜土曜】17時〜22時
予算: 12000円(コース+日本酒)
アクセス:東京メトロ銀座線・京橋駅6番出口を出て、次の角(レム東京京橋の横のセブンイレブン)を左折する。「天ぷら 深町」を過ぎ、宝くじ売り場の向かいのにある細い通り(エトワール画廊と日本橋焼餃子・極の間)を左折すると右側にある。京橋駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:レム東京京橋
お勧めポイント:日本酒好きには一度は訪れて欲しい店

宝くじ売り場の向かいのにある細い通り(エトワール画廊と日本橋焼餃子・極の間)を左折すると・・・ 奥の右側のココです 店の外には看板はや暖簾などは一切なく、日本橋の擬宝珠をイメージしたアイコンのオブジェだけが目印である 重厚な扉を開けて店内に入ると、更に扉がある。店内に入ると、照明が落とされた店内にはジャズが流れ、以前と変わらぬオープンキッチンのカウンター席がある 本日の1杯目は、福島県・峰の雪酒造の「大和屋善内 しぼりたて純米生原酒」。福島らしく重厚でフルーティーな酒だ。この酒を知らなかったとは、日本酒もまだまだ奥が深い 料理の1品目は、「ズワイガニの飯蒸し」。優しい味の餡がズワイガニの香りと甘みを引き立たせており、フキノトウの苦みがアクセントに 意外にも、2品目は「ベビーリーフのサラダ」。素揚げされた野菜とベースリーフとの相性が抜群で、ドレッシングに酸味がなく、日本料理店らしいサラダ 2杯目は茨城県の森島酒造の「森嶋 雄町純米大吟醸」。ラベルがアーティスティックで、味は微発泡ながらトロミがあり、滑らか。非常にまとまっており、香りも強くないので食中酒としてはいいかも 3品目は「初鰹の山ワサビ漬け」。鰹の脂こそ少ないが、漬けにしたことで鰹特有の鉄分と香りを強く感じられる。また、ワサビ葉の醤油漬けの辛味とミョウガのシャキシャキ感とも合う 4品目は「お造り(サヨリ、金目鯛、ヒラメ、イワシのなめろう)」には、ごま塩と醤油が添えられていた。どれも美味しかったが、酢で締めたイワシを使った「なめろう」が、日本酒との相性がベストだった 3杯目は福島の「飛露喜」の地元銘柄「泉川 うすにごり純米吟醸ふな口本生」。甘さがそれほどなく、トロミと厚みがある。それでいて、飛露喜らしく洗練された味がする 4杯目は「鳳凰美田 純米大吟醸」。何度も飲んだことがある酒だが、見事なバランスと純米らしい旨味がある。まさに、侍ジャパンの吉田正尚選手のような間違いの無い酒だ 5品目は「サワラの山椒焼き」 柔らかくとろけるようなサワラは、煮魚のような優しい味付け。これが、トロトロのバフンウニと絶妙に合う。山椒の葉と実のスパイシーな香り、甘く味付けされた菊芋のピューレ、葉ごぼうのシャキシャキ感、どれも欠かせないピースであり、全てが調和している 6品目は「ホタルイカと新筍の茶碗蒸し」 ホタルイカが入ったことで、茶碗蒸しとは思えないくらいのコクが出ている。新筍の香りも素晴らしい 5杯目は、十四代が作る山形の好適米・山酒四号を使った福島の「会津宮泉 純米吟醸・山酒四号うすにごり」。微発泡で柔らかな酸を感じ、バランス良し 7品目は「苺と金柑の白和え」。一見ミスマッチのようだが、意外にも美味しい 8品目は揚げ物三連発「トンカツ、フキノトウのコロッケ、トラフグの白子のおかき揚げ」。全てを塩でいただく。トンカツに塩はよくあるが、さらに山椒の葉とは意外である。しかし、このトンカツが一番印象に残った 6杯目は福島の「飛露喜 純米吟醸」。厚みがあってバランスが良く、まさに王道の酒 9品目は、料理長が初めて作ったという「和牛のハンバーグ 新玉ねぎソース」 サッパリとした和風ソースとウルイのネットリとしたシャキシャキ感が、粗挽きのミディアムレアなハンバーグにピッタリ!
10品目となる締めのご飯は「ホタルイカと筍の土鍋ご飯」と「シジミの赤だし」、香の物。 蒸らしは少し足りなかったが、旨味たっぷりで美味しい。山椒の葉の香りも良く、塩味もピッタリでお見事。久しぶりに、ご飯をおかわりしてしまった。デザートは特になく、これで終了となった

Japanese Soba Noodles

 ミシュランガイドで星を獲得したラーメン店は世界で4店舗あるそうだが、2016年に世界で初めて星を獲得したのがこの「Japanese Soba Noodles 蔦」である。2019年に巣鴨から現在の代々木上原へと移転し、海外にも支店をもつようになった同店は、店主である大西祐貴さんが昨年43才という若さで急逝したため、閉店となってしまった。しかし、今年の2月から現在のスタッフで営業を再開したという情報を聞き、取材してみることに。
 地下へと続く階段を下りて店内に入ると、右側にオープンキッチンのカウンター席、そして左側にテーブル席がある。白と黒を基調としたニューヨーク風の店内は、BGMにロックが流れる今時のラーメン店である。調理は男性2人が担当し、サイドメニューのご飯担当のバイトと思しき男性が1人、そして女性2人でサービス対応をしている。
 ラーメンのメニューは、基本的に醤油と塩の2種類しかない。最も高額なのは3000円の「特製醤油・塩Soba」で、最低価格の「醤油・塩Soba」でも2000円という強気の価格設定である。海外のインバウンド客にとってはこの価格でもさほど違和感がないのかも知れないが、国内客にとってはいくら何でも・・・というコスパの悪さを感じさせる。しかし、大西さんの目指すラーメンとは、手の込んだ最高のクオリティのものであり、無化学調味料の清湯スープにそれが表れているという。また、自分のラーメンには完成形はないというポリシーを持ち、これまでのラーメンに捕らわれない唯一無二の世界に認められるような麺料理を目指していたという。
 注文した「特製醤油Soba」は、ドンブリと皿に分かれて出てきた。ドンブリには、レアな牛しゃぶに酸味のある茸ヴィネガーソース(トリュフポン酢のイメージなのか?その割にはポルチーニ茸っぽい味がする)と豚バラチャーシュー、穂先メンマ、九条ネギがのっている。スープは魚介をあまり感じさせない旨味のある清湯スープであるが、茸ヴィネガーソースが混ざることによって塩気が増し、濃厚で深みのある味に変化する。しかし、これによって清湯本来の繊細な旨味が消えてしまい、茸の香りがスープ全体を支配してしまう。これをどう評価するかは微妙なところであるが、ミシュランガイドはこれを高く評価したようだ。麺は全粒粉っぽいやや平麺タイプのストレート細麺で、それほど香りもコシも感じられず、食感的にも今時の日本麺のテクスチャーではなかった。皿の方には極薄にスライスされた低温調理の牛肉と豚肉チャーシューの他に、味玉などや野菜がのっている。牛チャーシューのマスタード風ソースか?と思ってネットで調べてみると、実は黒毛和牛SUKIYAKI・黒リュフサバイョンソースらしい。豚肉チャーシューの上の泡は不明だったが、豚チャーシューのフランボワーズソースか?と思っていたら、正解は生ハム風黒豚ロース・フランボワーズソースのようだ。ズッキーニのソテーにはパプリカソースが添えられ、味玉はトリュフ風味である。そのまま食べてもそれなりに美味しかったが、ラーメンに入れて食べるとさらに味変すると言われてやってみたら、ソースの味が加わってスープの塩気がさらに増す結果となってしまった。サイドメニュー唯一の限定品「Brock’n Loin RED肉めし」は、サイコロ切りされたチャーシューが柔らかくて美味しい。赤ワインソースと書いてあったが、実際には醤油ベースであり、赤ワインは香り付け程度にしか感じられなかった。
 外国人受けを意識しているのか?ラーメンのスープも肉めしのソースも塩分やや強めで、味の輪郭がハッキリとしていた。それにしても、この価格のせいか、ミシュランガイド掲載の影響なのかは分からないが、訪れた日の半分以上の客は外国人客であった。(2023年4月追加)
https://www.tsuta79.tokyo

東京都渋谷区西原3丁目2−4 代々木上原B1 フロンティア
電話番号:03-6416-8620 
定休日:不定休(基本的に火曜であるが、不定休もあるのでホームページで要確認)
営業時間:11時〜15時
予算:特製醤油Soba3000円
アクセス:東京メトロ千代田線、小田急線・代々木上原駅・東口を出て左へ進み、最初の交差点を右折するとすぐ左側。代々木上原駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:代々木上原駅東口、ダイソーアコルデ代々木上原店
お勧めポイント:ミシュランガイドで初めて1つ星を獲得したラーメン店

代々木上原駅・東口を出て左へ進み、最初の交差点を右折すると・・・ 左側のココです!この二人はインバウンド客 地下へと続く階段を下りて店内に入ると・・・(階段の壁には、大西祐貴さんのポスターが) ミシュランガイドで星を獲得したラーメン店は世界で4店舗あるそうだが、2016年に世界で初めて星を獲得したのがこの「Japanese Soba Noodles 蔦」 奥から見た店内。オープンキッチンのカウンター席、そして、見えないが右側にテーブル席がある。白と黒を基調としたニューヨーク風の店内は、BGMにロックが流れる今時のラーメン店 ラーメンのメニューは、基本的に醤油と塩の2種類しかない。最も高額なのは3000円の「特製醤油・塩Soba」で、最低価格の「醤油・塩Soba」でも2000円という強気の価格設定。ご飯は4種類ある トッピングとドリンクメニュー 注文した「特製醤油Soba」は、ドンブリと皿に分かれて出てきた スープは魚介をあまり感じさせない旨味のある清湯スープ茸ヴィネガーソースが混ざることによって塩気が増し、濃厚で深みのある味に変化する。しかし、これによって清湯本来の繊細な旨味が消えてしまい、茸の香りがスープ全体を支配してしまう 麺は全粒粉っぽいやや平麺タイプのストレート細麺で、それほど香りもコシも感じられず、食感的にも今時の日本麺のテクスチャーではなかった皿の方には極薄にスライスされた低温調理の牛肉と豚肉チャーシューの他に、味玉などや野菜がのっている。牛チャーシューのマスタード風ソースか?と思ってネットで調べてみると、実は黒毛和牛SUKIYAKI・黒リュフサバイョンソースらしい。豚肉チャーシューの上の泡は不明だったが、豚チャーシューのフランボワーズソースか?と思っていたら、正解は生ハム風黒豚ロース・フランボワーズソースのようだ。ズッキーニのソテーにはパプリカソースが添えられ、味玉はトリュフ風味 サイドメニュー唯一の限定品「Brock’n Loin RED肉めし」は、サイコロ切りされたチャーシューが柔らかくて美味しい。赤ワインソースと書いてあったが、実際には醤油ベースであり、赤ワインは香り付け程度にしか感じられなかった

時喰み(ときはみ)

 古いビルの2階にある小さな和食店。実は、ここは「徳うち山(→ 銀座グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」の系列店であり、グループにおけるカジュアル店という位置づけの居酒屋割烹である。立ち飲みではないが、どこかしら「銀座 しまだ(→ 銀座グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」とコンセプトが似ているような気がする。入ってすぐにオープンキッチンのカウンター席があり、奥にテーブル席が2つ(2名席と3名席)ある。この店はサービス料を取らないが、テーブルチャージが1000円かかる。また、人気店ゆえに、混雑時には2時間までという時間の縛りもある。
 メニューには、魅力的な品々が並んでいる。基本的に全ての品は2名用のボリュームとなっているが、ハーフサイズにもしてもらえる。飲み物のメニューを見ると、和食店としては珍しくメインはワインのようだ。白はグラス2種とボトル10種、赤はグラス2種とボトル8種、シャンパンはグラス1種とボトル3種で、ボトルの価格帯は6200円〜17800円である。ワインの持ち込みも可能で、1本の持ち込み料は4000円である。これに対して日本酒は、料理長に好みを告げてお任せするのが基本となる。この店のアルコールの中でもう一つ特筆すべきは、飲食店だけで飲める特別なクラフトビール「GARGERY(ガージェリー)」が置いてあること。僕の大好きな黒ビール「GARGERYスタウト」は置いていなかったが、ペールエールタイプの「GARGERYエステラ」があった。これもスタウト同様に口当たりが円やかで、とても洗練されていてお勧め。
 突き出しは、お決まりの「焼胡麻豆腐」。これは「徳うち山」の主人の修業先だった「うち山」の名物料理である。外側がカリッと焼かれ、中がフワッとしていて美味しい。まるでマヨネーズ醤油のような胡麻ソースと胡麻豆腐との相性もいい。料理はアラカルトメニューの中から選ぶが、まず注文したのは、「焼きさつま芋ピューレ 生湯葉 生うに 出汁ジュレ」のハーフ(1個)。混ぜて食べると、サツマイモの香りと甘み、柚子の香り、ネットリとした湯葉の食感、フレッシュな生ウニのトロミが渾然一体となって押し寄せる。これは絶対にお勧め!「海老真蒸揚(えびしんじょうあげ)」もハーフサイズ(2個)でいただく。雪塩を付けて食べると、サクッとした後に、滑らかな食感の海老と魚のすり身の香りが押し寄せる。「造里三種盛り合わせ(ハーフサイズ)」には、ポン酢餡と胡麻油塩、醤油が添えられている。素材はどれも申し分なく、とくにサワラは、皮がカリッと焼かれていて身がとろけた。さらに、馬肉も脂と赤身のバランスが良く、熊本で食べた馬刺しと同等な最高レベルのものだった。ネット上の口コミで1番人気の「蟹クリームコロッケ」は、通常のハーフサイズは1個であるが、この日は蟹の入荷が少なく、人気故のクォーターサイズとなってしまった。細かい衣がサクッとしており、蟹の身がたっぷりと入っていて美味しいが、一番人気というほどのレベルではない。他にもたくさん美味しいものがあるのに、どうも食べログの有力コメントに引っ張られてしまいがちだ。「猪・茸・九条葱 小鍋」は、通常はハーフサイズにはしないそうだが、特別にしてもらえた。薄切りの猪肉は冷凍なのか?少し脱水気味だった。しかし、山椒の葉が香り、キノコと九条ネギとのバランスも良く、醤油味の出汁も含めて美味しかった。「長芋 軟骨バター醤油焼 パルミジャーノ」は、長芋も軟骨も醤油味でカリッと揚げられていた。これに粉パルミジャーノが加わることで、スナック菓子の様な濃厚な味に仕上がっている。最後の締めとして、土鍋御飯「庄内豚ベーコンとトリュフの炊き込み御飯 卵黄のっけ」を注文したかったが、炊き込み御飯だけはハーフの注文は無理とのこと。一人飯の客が注文できるのは、「時喰みカレー」か「蔵王牛サーロイン飯」、イクラやカラスミ、キャビアがのった「痛風そば(麺)/痛風飯(御飯)」しかない。消去法で、「炊き立て白米 蔵王牛サーロイン飯 卵黄のっけ」(ハーフはないのでフルサイズ)を注文。ワサビと卵黄を混ぜて食べると、意外にもステーキというよりもローストビーフのように肉が薄く、味付けも薄めなので、ご飯とのバランスが悪かった。最後のデザートとして、徳うち山グループの名物である「黒糖プリン」を注文。しっかりとした黒糖の風味が感じられ、硬すぎず柔らかすぎずの食感も良かった。

中央区銀座3丁目11-61 鈴木ビル 2階  
電話番号:03-6264-2809
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時半〜22時半
予算:焼きさつま芋ピューレ 生湯葉 生うに 出汁ジュレ(2個)1800円、海老真蒸揚(4個)1800円
アクセス:東京メトロ日比谷線・有楽町線・東銀座駅A7出口を出て、すぐに交差点を右折すると左角のビル。東銀座駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:歌舞伎座
お勧めポイント:料理長のセンスが光る居酒屋割烹

この古いビルの2階です ここが入口 階段を上がったところにあります ココです! 入ってすぐにオープンキッチンのカウンター席があり、奥にテーブル席が2つ(2名席と3名席)ある 。カウンター内に見えるのが料理長 メニューを見ると、様々な魅力的なメニューが並ぶ。基本的に全ての品は2名様用のボリュームとなっているが、ハーフサイズにもしてくれる。メニュー1 メニュー2 ドリンクメニュー(これ以外にワインメニューがあります) 突き出しは、お決まりの「焼胡麻豆腐」。これは「徳うち山」の主人の修業先だった「うち山」の名物料理である。外側がカリッと焼かれ、中がフワッとしていて美味しい。まるでマヨネーズ醤油のような胡麻ソースと胡麻豆腐との相性もいい まず注文したのは、「焼きさつま芋ピューレ 生湯葉 生うに 出汁ジュレ」のハーフ(フルサイズは2個) 混ぜて食べると、サツマイモの香りと甘み、柚子の香り、ネットリとした湯葉の食感、フレッシュな生ウニのトロミが渾然一体となって押し寄せる。これは絶対にお勧め 「春霞 生」は、微発泡で甘めながらバランス良し 「海老真蒸揚(えびしんじょうあげ)」もハーフサイズでいただく。雪塩を付けて食べると、サクッとした後に、滑らかな食感の海老と魚のすり身の香りが押し寄せる 「造里三種盛り合わせ(ハーフサイズ)」には、(左から)胡麻油塩、ポン酢餡、醤油が添えられていた 左から、本マグロの中トロ、サワラ、馬肉。素材はどれも申し分なく、とくにサワラは、皮がカリッと焼かれていて身がとろけた。さらに、馬肉も脂と赤身のバランスが良く、熊本で食べた馬刺しと同等な最高レベルのものだった 「鶴齢 純米吟醸五百万石」は、柔らかく滑らかな口当たりで、こちらも洗練されている ネット上の口コミで1番人気の「蟹クリームコロッケ」は、通常のハーフサイズは1個であるが、この日は蟹の入荷が少なく、人気故のクォーターサイズとなってしまった 細かい衣がサクッとしており、蟹の身がたっぷりと入っていて美味しいが、一番人気というほどのレベルではない。他にもたくさん美味しいものがあるのに、どうも食べログの有力コメントに引っ張られてしまいがちだ 「猪・茸・九条葱 小鍋」は、通常はハーフサイズにはしないそうだが、特別にしてもらえた。薄切りの猪肉は冷凍なのか?少し脱水気味だった。しかし、山椒の葉が香り、キノコと九条ネギとのバランスも良く、醤油味の出汁も含めて美味しかった 「長芋 軟骨バター醤油焼 パルミジャーノ」 長芋も軟骨も醤油味でカリッと揚げられていた。これに粉パルミジャーノが加わることで、スナック菓子の様な濃厚な味に仕上がっている 「炊き立て白米 蔵王牛サーロイン飯 卵黄のっけ」(ハーフはないのでフルサイズ)。ワサビと卵黄を混ぜて食べると、意外にもステーキというよりもローストビーフのように肉が薄く、味付けも薄めなので、ご飯とのバランスが悪かった 徳うち山グループの名物である「黒糖プリン」。しっかりとした黒糖の風味が感じられ、硬すぎず柔らかすぎずの食感も良かった

TOKYO(旧:京橋もと)

 ブルガリホテルで話題の「東京ミッドタウン八重洲」で、店舗の書かれたプレートを見ていると、「酛 TOKYO」という名前のレストランが目に飛び込んできた。そう言えば、新明先生が「京橋もと(酛)(→ 銀座グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」が今年移転すると言っていたような気がする。早速電話をしてみると、確かにその通りで、未だ開店3日目だという。この「酛 TOKYO」は、料理長も含めて「京橋もと(酛)」のスタッフによる店舗であり、前の「京橋もと(酛)」は前料理長と別スタッフにより、「Kyobashi f(→ 銀座グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」と名前で同時期に営業をスタートさせているとのこと。
 電話で当日予約できた料理のコースは、9000円と13000円の2コースだったが、ポケットコンシェルジュやホットペッパーグルメ経由で予約すると割高となるかもしれないが、更に高いコースも予約できる様だ。ちなみに、9000円と13000円のコースの違いは、料理の品数ではなく素材である。
 1階からエスカレーターで3階へ上ると、店の前にはたくさんの開店祝いの花々が並んでいた。入口を覗いてみると、日本酒を入れたガラス張りの冷蔵庫と細長い立ち飲みのカウンタースペースが見える。落ち着いた雰囲気の前店舗と違って、立ち飲みスペースはザワザワと賑やかな雰囲気。すぐに、前店長と現店長である女将の谷口さんが出迎えてくれ、着席スペースの扉を開けてくれた。扉の奥は照明が落とされ、立ち飲みスペースとは別世界な空間が広がる。左側にカウンター席が6席と右側には6名までの有料個室が2つある。
 この日は13000円のコースを注文。先ずは、「蛤しんじょうのお椀」が出てきた。料理長の佐久間さんの出汁の引き方は、吉兆系のように濃くて美味しい。日本酒の1杯目は、この店の開店のために作られたという千葉の「寒菊 羽州誉50-Horizon 2023 純米大吟醸無濾過生原酒」。口当たりがトロリとしていて、少し甘めだ。お造りは「滋賀の琵琶マス、塩釜の本マグロ、山口のノドグロの炙り」の3品。琵琶マスと言えば夏のイメージだが、冬季のものの方が脂がのっている。三陸沖の本鮪は個体が小さいのか?香りや味に深みがなかったが、ノドグロの炙りは脂がのっていて最高だった。2杯目の日本酒は、埼玉の「彩來(さら)花澄み(かすみ)」。フルーティーな現代的な造りで僕好み。続く料理は、「大分産シマアジの焼き物」。シマアジは通常刺身でいただくことが多いが、焼き物とは珍しい。焼いたシマアジをいただくのは僕も初めてだが、言われなければブリと間違えてしまいそう。3杯目の日本酒は、石川の「手取川 吉田蔵 u 百万石乃白生酒」。山廃は癖が強くて好きになれないが、この酒は後味が良く洗練されている。続く「メヒカリと筍、空豆の天ぷら」はどれも美味しいが、空豆と筍が特に良かった。4杯目の日本酒は、三重の「而今 純米吟醸 山田錦無濾過生」。而今にしてはかなり濃めだが、口の中からスウっとフェイドアウトしていく。八寸は、「マグロのなめろう」、「稚鮎の天ぷら」、「タケノコの土佐煮」、「天然もずく酢」、「干し柿バター」、「自家製カラスミ大根」、「煮アワビ」、「水菜と桜エビのお浸し」。どれも酒のアテとして甲乙つけがたく、最高!5杯目の日本酒は、埼玉の「花陽浴(はなあび)純米大吟醸 瓶囲無濾過生原酒」。大人気商品らしいが、吟醸香が強めで僕好みではない。メインは、仙台牛A5の最高峰「飛び牛のステーキ」。塩と黄身醤油、ワサビでいただく。とろけるとはまさにこのことで、サシが強いので沢山は食べられないが、とにかく美味しい。黄身醤油との相性も良いが、塩とワサビも捨てがたいなあと思っていたら、結論として黄身醤油とワサビの組み合わせがベストだった。最後を締めくくるご飯までのアテに、「ちりめん山椒」が出てきた。このタイミングで奈良の「みむろ杉 濁り酒」をいただく。微発泡で酸味を感じながらも、フルーティーで悪くはない。「ヒフオ(鮎の稚魚)と新筍の土鍋ご飯」は、蒸らしが足りないのか?やや芯が残っていた。そして、水菓子の「マスクメロンと苺大福」で終了となった。
 土鍋ご飯の芯が残っていたり、味噌汁の塩分が少し強めだったり、今回は完璧な3つ星ではなく、2つ星という評価だった。しかし、一等地でのコスパの良さや移転3日目という厨房の状態を考慮して、今回は3つ星のままとした。(2023年3月追加)
https://fsknet.co.jp/impression/mototokyo/
https://www.hotpepper.jp/strJ003451158/

【ポケットコンシェルジュ】https://pocket-concierge.jp/ja/restaurants/244042?seat_date_eq=2023-04-01
中央区八重洲2-2-1東京ミッドタウン八重洲3階 
電話番号:03-6910-3877
定休日:月曜
営業時間:16時〜22時(立ち飲みは15時〜)
予算:料理コース9000円、13000円(日本酒は別料金、4名〜6名用の個室は別途5000円)
アクセス:JR東京駅八重洲口から八重洲地下街を経由してバスターミナル東京八重洲を目指すと、直結している。東京駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:JR東京駅八重洲口、バスターミナル東京八重洲
お勧めポイント:美味しい和食と日本酒のマリアージュを楽しみたい方に

JR東京駅八重洲口を出て、目の前の大きなビル・・・ この右の大きなビルです(左の小さなビルはヤンマー) 「東京ミッドタウン八重洲」に入って、店舗名の書かれたプレートを見ていると、「酛 TOKYO」という名前のレストランが目に飛び込んできた。そう言えば、新明先生が「京橋もと(酛))」が今年移転すると言っていたような気がする。早速電話をしてみると、確かにその通りで、未だ開店3日目だという 1階からエスカレーターで3階へ上ると、店の前にはたくさんの開店祝いの花々が並んでいた 入口を覗いてみると、日本酒を入れたガラス張りの冷蔵庫と細長い立ち飲みのカウンタースペースが見える。落ち着いた雰囲気の前店舗と違って、立ち飲みスペースはザワザワと賑やかな雰囲気。すぐに、前店長(左)と現店長である女将の谷口さん(右)が出迎えてくれ、着席スペースの扉(女将の後)を開けてくれた 扉の奥は照明が落とされ、立ち飲みスペースとは別世界な空間が広がる。左側にカウンター席が6席と右側には6名までの有料個室が2つある 日本酒の1杯目は、この店の開店のために作られたという千葉の「寒菊 羽州誉50-Horizon 2023 純米大吟醸無濾過生原酒」。口当たりがトロリとしていて、少し甘めだ この日は13000円のコースを注文。先ずは、「蛤しんじょうのお椀」が出てきた。料理長の佐久間さんの出汁の引き方は、吉兆系のように濃くて美味しい 2杯目の日本酒は、埼玉の「彩來(さら)花澄み(かすみ)」。フルーティーな現代的な造りで僕好み お造りは「滋賀の琵琶マス、塩釜の本マグロ、山口のノドグロの炙り」の3品 琵琶マスと言えば夏のイメージだが、冬季のものの方が脂がのっている。三陸沖の本鮪は個体が小さいのか?香りや味に深みがなかったが、ノドグロの炙りは脂がのっていて最高だった 続く料理は、「大分産シマアジの焼き物」。シマアジは通常刺身でいただくことが多いが、焼き物とは珍しい。焼いたシマアジをいただくのは僕も初めてだが、言われなければブリと間違えてしまいそう 3杯目の日本酒は、石川の「手取川 吉田蔵 u 百万石乃白生酒」。山廃は癖が強くて好きになれないが、この酒は後味が良く洗練されている 続く「メヒカリと筍、空豆の天ぷら」はどれも美味しいが、空豆と筍が特に良かった 4杯目の日本酒は、三重の「而今 純米吟醸 山田錦無濾過生」。而今にしてはかなり濃めだが、口の中からスウっとフェイドアウトしていく 八寸 左から「マグロのなめろう」、「稚鮎の天ぷら」と下が「タケノコの土佐煮」、「天然もずく酢と車海老」、 「干し柿バター」、「自家製カラスミ大根」、「煮アワビ」、「水菜と桜エビのお浸し」。どれも酒のアテとして甲乙つけがたく、最高! 5杯目の日本酒は、埼玉の「花陽浴(はなあび)純米大吟醸 瓶囲無濾過生原酒」。大人気商品らしいが、吟醸香が強めで僕好みではない メインの仙台牛A5の最高峰「飛び牛」を、料理長の佐久間さんが見せてくれた 「飛び牛のステーキ」は、塩と黄身醤油、ワサビでいただく とろけるとはまさにこのことで、サシが強いので沢山は食べられないが、とにかく美味しい。黄身醤油との相性も良いが、塩とワサビも捨てがたいなあと思っていたら、結論として黄身醤油とワサビの組み合わせがベストだった 最後を締めくくるご飯までのアテに、「ちりめん山椒」が出てきた このタイミングで奈良の「みむろ杉 濁り酒」をいただく。微発泡で酸味を感じながらも、フルーティーで悪くはない。 「ヒフオ(鮎の稚魚)と新筍の土鍋ご飯」 蒸らしが足りないのか?やや芯が残っていた。また、味噌汁の塩分が少し強めだった ブチブチとした飛び子の食感も、アクセントとしては良かった そして、水菓子の「マスクメロンと苺大福」で終了となった

ザ・港屋ラウンジ The Minatoya Lounge

 かつて東京の西新橋に、日本一行列ができるといわれた伝説の蕎麦屋があった。その名は「港屋」。しかし、「港屋」は通常の蕎麦屋ではなく、「肉そば」に特化した立ち食いそばの店なのである。豚肉や牛肉を使ったつけ汁蕎麦は、以前から蕎麦屋のメニューとしてあったが、それは「鴨せいろ」のように具材がつけ汁で煮込まれ、蕎麦は細めという蕎麦常識の域を出ていなかったのである。これに対して「港屋」の肉そばは、ラー油が入ったつけ汁にパワフルでコシのある太麺、さらに麺の上にのった牛肉やネギ、刻み海苔、胡麻などといった具材は、これまでにはなかった新たな蕎麦のポテンシャルを示してくれた。その後、この店にインスパイアされた肉そば専門店が続々と日本全国で誕生し、まさに二郎系ラーメンと並ぶ食革命をもたらしたのである。
 「The Minatoya Lounge」は、メルセデス・ベンツとのコラボによって誕生した店舗である。店舗は羽田空港第2ターミナルの京急線乗り場近くのエスカレーター前にある。店の前の吹き抜け空間には、ベンツ車も展示されている。
 メルセデス・ベンツのショップ「Mercedes me」横に併設され店内は、閉店となった「港屋」や「港屋Minatoya 2(→ 銀座グルメバイブル・蕎麦の頁を参照)」などといったこれまでの店舗と共通した黒を基調としたシックな雰囲気。但し、かなりの大箱店であり、またラウンジという名の通りの着席スタイルの店である。入口近くにはガラス越しに調理場が見え、男性一人で調理していた。店の中央には向かい合うようなカウンター席があり、さらに店の奥と外にもテーブル席がある。
 先ずは入口にある自動券売機で食券を購入する。そして、番号が呼ばれたら、カウンターで品物を受け取るというセルフスタイル。メニューを見ると、名物の「冷たい肉そば」の他、「温かい肉そば」や初めて見る「金太郎メンチカツ」、「そばつゆ仕込みのからあげ」、さらにはドリンクやデザートなどもある。今回は「金太郎メンチカツ」と「冷たい肉そば」のセットで注文。
 出てきた「冷たい肉そば」のビジュアルは港屋そのもの。ラーメンで言う中太~太麺の太さの蕎麦は、蕎麦とは思えないくらいのコシがある。添えられた玉子は、何故か生卵ではなく温泉玉子であったのが残念。また、天かすも見当たらなかった。ラー油の入ったつけ汁は、甘辛さも含めてちょうど良かった。
 初めてとなる「金太郎メンチカツ」は、思っていたよりもかなり大きめ。ニンニクと牛肉が香り、タマネギの甘みを感じる。挽肉は荒目に引かれているが、食感はフックラとしている。衣はサクッとしており、ビールと最高の相性を見せる。受け取りカウンターに、中濃ソース、ケチャップ、辛子マヨネーズが置かれているが、ラー油の入った肉そばのつけ汁に浸して食べるのが一番美味しかった。こちらもお勧め。(20232月追加)

大田区羽田空港3-4-2 羽田空港第2ターミナル地下1階 マーケットプレイス  
電話番号:03-6428-9000
定休日:不定休
営業時間:8時半〜21時(現在は短縮営業中のため10時半〜18時半)
予算:冷たい肉そば1200円 (スモールサイズ950円)、冷たい肉そばとメンチのセット1550円
アクセス:羽田空港第2ターミナル地下1階の京急電鉄乗り場前(第2と第1ターミナルを接続する地下歩行空間の入口前)
最寄りのランドマーク:羽田空港第2ターミナル地下1階 マーケットプレイス
お勧めポイント:西新橋の伝説の名店「港屋」の「冷たい肉そば」が羽田空港で食べられる

店舗は羽田空港第2ターミナルの京急線乗り場近くのエスカレーター前にある。店の前の吹き抜け空間には、ベンツ車も展示されている 隣にあるメルセデス・ベンツのショップ「Mercedes me」は未だ開店前 「Mercedes me」はこんな店 ココが店舗の入口、こちらも未だ開店前 さあ、オープンです!閉店となった「港屋」や「港屋Minatoya 2」などといったこれまでの店舗と共通した黒を基調としたシックな雰囲気。但し、かなりの大箱店であり、またラウンジという名の通りの着席スタイルの店。ここが注文した品を受け取るカウンター メニューを見ると、名物の「冷たい肉そば」の他、「温かい肉そば」や初めて見る「金太郎メンチカツ」、「そばつゆ仕込みのからあげ」 さらにはドリンクやデザートなどもある 先ずは入口にある自動券売機で食券を購入する。番号が呼ばれたら、カウンターで品物を受け取るというセルフスタイル 店の中央には向かい合うようなカウンター席があり・・・ さらに店の奥と外にもテーブル席がある 今回は「金太郎メンチカツ」と「冷たい肉そば」のセットで注文 「金太郎メンチカツ」と「冷たい肉そば」のセット 出てきた「冷たい肉そば」のビジュアルは港屋そのもの ラー油の入ったつけ汁は、甘辛さも含めてちょうど良かった 添えられた玉子は、何故か生卵ではなく温泉玉子であったのが非常に残念。また、天かすも見当たらなかった ラーメンで言う中太〜太麺の太さの蕎麦は、蕎麦とは思えないくらいのコシがある 「金太郎メンチカツ」は、思っていたよりもかなり大きめ。ニンニクと牛肉が香り、タマネギの甘みを感じる。挽肉は荒目に引かれているが、食感はフックラとしている。衣はサクッとしており、ビールと最高の相性を見せる。受け取りカウンターに、中濃ソース、ケチャップ、辛子マヨネーズが置かれているが、ラー油の入った肉そばのつけ汁に浸して食べるのが一番美味しかった。こちらもお勧め

掲載保留 鮨 とかみ

 古いビルの地下にある食べログ高得点の寿司店。この店の人気は、前大将(現在の「はっこく」の店主)による影響が大きいと思われる。店内は、L字型のカウンター席9席のみと狭い。料理人3名とサービスの女性1名おり、北海道の登別出身の現在の大将は未だ若い。
 今回は夜の2回転目20時半の予約。坊主頭の店主も若いが、客層も若めだ。店主はそれほど日本酒に造詣が深くないのか、先ず初めに広島の「賀茂金秀」を出す。アルコール度数13度と軟らかく淡麗なので料理の邪魔をしないが、酒自体が美味しいわけではない。
 まずは、マグロの手巻き寿司からのスタート。「めぬけ鯛の碗仕立て」、「干し数の子の出汁浸し」、「初カツオのタタキ」、「蒸し鮑」、「マカジキのスモーク」、「あん肝」、「トラフグの白子と赤酢シャリ 餡がけ」、「蓮根饅頭」で、つまみは終了となる。
 ここからは握り。酢飯は赤酢を使っており、酢も塩も効いていてキリッとしているが、これは好みが分かれるところ。「炙ったイサキ」、「赤貝」、「春子鯛」、本鮪の「赤身」、「中トロ」、「大トロ」、「コハダ」、「車海老」、「サワラの昆布締め」、「寒ブリ」、「煮ハマグリ」、「真鯖」、「マグロのお碗」、「バフンウニ」、「ノドグロの炙り」、「穴子」と続き、「玉子焼き」で終了となる。
 これだけ出ると僕でもかなりお腹が一杯となり、そういう意味でも満足度は高いかもしれない。(2020年2月取材)
https://pocket-concierge.jp/ja/restaurants/244435

中央区銀座8丁目2-10 銀座誠和シルバービル地下1階 
電話番号:03-3571-6005
定休日:日曜・祝日
営業時間:12時〜14時半、18時と20時半のスタート(2回転)
予算:【ランチ】(10貫)5000円、(13貫)8000円、(16貫)12000円、【ディナー】22000円〜(つまみ+15貫)
アクセス:JR新橋駅・銀座口を出て、外堀通りを数寄屋橋方面へ向かう。「すしざんまい新橋店」と過ぎて高速の下を通り、「リクルート スタッフィング本社」を過ぎた交差点を左角にあるビル。JR新橋駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:リクルート スタッフィング本社
お勧めポイント:飲んで食べたいという酒飲みには最高の寿司店

この古いビルの・・・ 地下1階のココです!ここは?かつて「水谷」があったところでは? L字型のカウンター席9席のみと狭い。料理人3名とサービスの女性1名おり、北海道の登別出身の坊主頭の大将は未だ若い まずは、マグロの手巻き寿司からのスタート。海苔がパリッとしてマグロがとろける 北海道で出てきそうな「めぬけ鯛の碗仕立て」。めぬけ鯛も初筍もうまい 東京では珍しい留萌・井原水産の干し数の子を使った「干し数の子の出汁浸し」。干し数の子特有の歯応えと深い味わい 「初カツオのタタキ」。脂はないがネットリとして美味しい 「蒸し鮑」、「マカジキのスモーク」、「あん肝」の盛り合わせ。「蒸しアワビ」はごく普通の出来。「マカジキのスモーク」は、ワサビでいただく。厚めに切られているが、言われなければスモークサーモンのよう。いや、むしろこちらの方が味が濃い。「あん肝」は、甘辛に煮られていてとろける。これは美味しい^_^  最高レベルだ 「トラフグの白子と赤酢シャリ 餡がけ」。素直に美味しいと思える出来 「蓮根饅頭」でつまみは終了となる。「蓮根饅頭」の中には穴道湖の天然ウナギが入っており、それにべっこう餡がかかっている ここからは握り。酢飯は赤酢を使っており、酢も塩も効いていてキリッとしているが、これは好みが分かれるところ。まずは「イサキ」から。イサキは炙られて香ばしく、身の香りも独特 「スミイカ」 「赤貝」は身が厚く、香りも甘みもある 「春子鯛」は身が厚くてふっくら 本鮪の「赤身」は香りがあり、深い味わい 本鮪の「中トロ」は脂のバランスが良く、最高に美味しい 本鮪の「大トロ」はさらにマグロの香りが強い ここで温かいお茶を頼んだら、湯飲み茶碗ではなく、ガラスの2重容器で出てきた 「コハダ」は締め方がやや強めだが、コハダの香りが感じられるレベル 「車海老」は、一見して分かるようにレアな火の入れ方で、しかも茹でたて。甘みが上手く引き出されており、締まった酢飯との相性も含めて、これまで食べた車海老の中でもトップクラスの握りだった 「サワラの昆布締め」は、身がネットリとして、その深い味わいも含めて本日ナンバーワンの握りだった 「寒ブリ」は本マグロに似たような香り。豊潤な脂を感じられる味わい 「煮ハマグリ」は味が濃すぎず上出来 「真サバ」は少し締めすぎていて、素材が台無し 「マグロのお碗」 「バフンウニ」は、ミョウバンの苦味があってイマイチ 「ノドグロの炙り」は美味しいが、熟成しているのか?ちょっと匂いがしてよろしくない 「穴子」はふっくらと大振りで、見かけ上は良質。対馬産だというが、九州や西日本でも経験したことのないくらいの泥臭さであり、最近各地に蔓延る産地偽装かも 「玉子焼き」は、クレームブリュレのように表面を砂糖でキャラメリゼしている。玉子の香りはするが、海老などの魚介の深い味わいはない

「亀十」のどら焼き

 北大眼科のホームページを担当してもらっている「AODグループ」CEO・西川さんからある日メールが届き、浅草「亀十」の「どら焼き」を取材したことがあるか?という。上野の「うさぎや」や日本橋の「うさぎや」は取材したことがあるが、「亀十」は食べたことがないと返信すると、近々送るので是非食べてみてほしいと。どうやら、東京支社近くにある彼の自宅が東京三大どら焼きの1つとして知られる「亀十」に近く、とても美味しかったので僕の感想を聞きたいとのこと。後日、医局宛に名物の「どら焼き」を含めた大量の「亀十」商品が届いた。
 結論から先に言うと、僕のお勧めは「どら焼き」と「松風」、「さくら饅頭」の3つ。「どら焼き」は2つ星で、「松皮」と「さくら饅頭」はギリギリ1つ星といったところ。3つ星に至らなかった理由は、どの商品も少し甘すぎるということ。昔だったらこの甘さでも良かったかもしれないが、現代では甘すぎることでバランスを欠き、不完全さを感じてしまう。とは言っても、どら焼きとしては、間違いなくトップレベルであり、お勧めの東京土産である。
 この店の「どら焼き」の最大の特徴は、餡を挟む生地にある。もう一つの東京三大どら焼きの「うさぎや」の生地が、オーソドックスな生地であるのに対し、この店のものは、どら焼きとは思えないフンワリ生地なのである。強火で短時間で焼いているのか?通常のものよりも含気率が高く、パンケーキのようにフンワリとしている。焼き色も強めで、香ばしいというよりも黒糖のような風味を感じさせ、何故か夜店のカステラのような懐かしささえ感じる。餡は「白あん」と「黒あん」の2種類があるが、僕のお勧めは「黒あん」。「黒あん」は通常の小豆の粒餡であるが、大納言小豆の力強さを感じさせ、築地「茂助団子(→ 銀座グルメバイブル・お土産の頁を参照)」の粒餡にも匹敵する素晴らしい餡である。これでもう少し甘みが抑えられていたなら、堂々の3つ星評価となっただろう。「白あん」は「黒あん」のような力強さこそないものの、漉し餡特有の滑らかで凜とした品格を感じる。
 「松風」は、「どら焼き」の生地をさらにフックラ・シットリとさせた生地で餡を包んでいる。生地の気泡が大きく、柔らかくて黒糖の風味がかなり強い。なので、折角の粒餡の力強さも影を潜めてしまっているのがマイナスポイント。「さくら饅頭」は、皮がシットリ・ネットリとして、山芋でも入ってはいるのでは?と思うくらい粘り気がある。漉し餡は滑らかで、桜の香りと相まって美味しい。「笹団子」は、本場新潟のものに比べると粘り気が強く、しっかりとした食感がある。しかしながら、漉し餡が笹の香りに負けてしまっていて全く香らない。「亀十」商品の中で最も日持ちがする「カステラ」は、シットリとはしているものの、フンワリというよりもどっしりとした噛み応えがある。現代的なスポンジ生地ではなく、素朴な昭和のカステラといったところだ。「わらび餅」や「うすばかりんとう」に関しては、ごく普通のレベルのものだった。
 ちなみに、西川さんによると、土日は行列ができて買うのに1時間以上並ばなければならないので、平日の開店前がお勧めとのこと(医局分を購入した日も、開店直後にかかわらず、店内で10人、店外で15人待ちの状態で、買えるまで30分程かかったという)。「亀十」は空港や駅、有名百貨店などにも常設店舗がなく、とくに「どら焼き」は、浅草でしか買えない東京の隠れた逸品である。(2021年10月追加)

台東区雷門2丁目18-11  
電話番号:03-3841-2210
定休日:不定休
営業時間:10時〜19時
予算:どら焼き360円
アクセス:東武浅草駅、銀座線浅草駅から雷門を目指すと、雷門通り沿いにある(神谷バーと雷門の中間地点、雷門通りを挟んで向かい側)。
最寄りのランドマーク:神谷バー、浅草寺雷門
お勧めポイント:生地が絶妙に美味しい東京三大どら焼き

土日は行列ができて買うのに1時間以上並ばなければならないので、平日の開店前がお勧め。購入したこの日も、開店直後にかかわらず、店内で10人、店外で15人待ちの状態で、買えるまで30分程かかった ココです! レトロな店内はいつも混雑 これが「どら焼き」の包み 開けてみると、10個入り(黒あん5個、白餡5個) 金文字の包みが「黒あん」。もう一つの東京三大どら焼きの「うさぎや」の生地が、オーソドックスな生地であるのに対し、この店のものは、どら焼きとは思えないフンワリ生地なのである。強火で短時間で焼いているのか?通常のものよりも含気率が高く、パンケーキのようにフンワリとしている。焼き色も強めで、香ばしいというよりも黒糖のような風味を感じさせ、何故か夜店のカステラのような懐かしささえ感じる 通常の小豆の粒餡であるが、大納言小豆の力強さを感じさせ、築地「茂助団子」の粒餡にも匹敵する素晴らしい餡 白文字の包みが「白あん」 「黒あん」のような力強さこそないものの、漉し餡特有の滑らかで凜とした品格を感じる 「松風」 「どら焼き」の生地をさらにフックラ・シットリとさせた生地で餡を包んでいる。生地の気泡が大きく、柔らかくて黒糖の風味がかなり強い。なので、折角の粒餡の力強さも影を潜めてしまっているのがマイナスポイント 「さくら饅頭」 皮がシットリ・ネットリとして、山芋でも入ってはいるのでは?と思うくらい粘り気がある 漉し餡は滑らかで、桜の香りと相まって美味しい

木挽町 とも樹

 「歌舞伎座タワー」の裏路地にひっそりと佇む小さな高級寿司店。扉を開けると、正面に木製の氷冷庫が鎮座し、それを囲むようにL字型のカウンター席と4名までの小上がりがある。開店した頃と決定的に異なる点は、圧倒的に外国人客が増えたことだ(この取材は2019年11月)。そのためか、店外の看板にも英語の表記が。また、使用している素材も年を追う毎に厳選された最高のものを使用するようになり、それに伴って料金も上昇した。
 この店は大阪の寿司店のように、最近東京の高級寿司店でもよく見かけるようになった握りとつまみが交互に出てくるスタイル。先ずは「イクラの醤油漬けと酢飯」が出てきた。酢飯が見えないほどのイクラがかけられている。イクラの皮は柔らかく、最高レベルのイクラだ。続いて、「中トロ」と「スミイカ」の握り、「サンマ」の握りが出て、その後「コウバコガニ・外子と内子」、「炙りたてのカツオの刺身」、「青森産のヒラメの刺身」、「雄のシャコの刺身」、「蒸し鮑」、「真鱈の白子の炙り寿司」、「ツブ貝の刺身」、「熟成した本マグロの漬け」、「ホタテの握り」、「カワハギの握り」、「本鮪の赤身の握り」、「ハマグリの握り」、「コハダの握り」、「焼き帆立の海苔巻き」、「車海老の握り」、「魚の出汁の味噌汁」、「炙った一夜干しの柳カレイの握り」、「2種の鉄火巻き」、「穴子の握り」と続き、最後はデザートの「玉子焼き」と水菓子で終了となった。
 今まで何度か来店しているが、年を追う毎に握りとつまみが美味しくなってきており、今なお進化し続けている店である。(2019年11月取材)
http://www.sushi-tomoki.jp

中央区銀座4丁目12-2  
電話番号:03-5550-3401
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時〜22時半
予算:お任せで37000円前後
アクセス:東京メトロ銀座線・銀座駅あるいは日比谷線・東銀座駅を出て、晴海通りを築地方向に向かう。歌舞伎座のある晴海通りと昭和通りの交差点(三原橋交差点)を左折し、「歌舞伎座タワー」裏の小路を右折すると右側にある。銀座駅から徒歩5分

最寄りのランドマーク:歌舞伎座タワー
お勧めポイント:一級品のネタを使った江戸前寿司

「歌舞伎座タワー」の裏路地にひっそりと佇むココです! 店外の看板には英語の表記が・・・扉を開けると、正面に木製の氷冷庫が鎮座し・・・ それを囲むようにL字型のカウンター席がある この店は大阪の寿司店のように、最近東京の高級寿司店でもよく見かけるようになった握りとつまみが交互に出てくるスタイル。先ずは「イクラの醤油漬けと酢飯」が出てきた。酢飯が見えないほどのイクラがかけられている。イクラの皮は柔らかく、最高レベルのイクラ 続いて、「中トロ」と「スミイカ」の握り。中トロは脂がのっていて、この店の本マグロのレベルの高さを感じる美味しさ。スミイカは甘みがあり、歯通り抜群の柔らかさ 江戸前寿司のネタとしては珍しい「サンマ」の握り。酸味と塩味がしっかりしていて、薬味のネギがいいアクセントになっている 「コウバコガニ・外子と内子」。通常は半分に切って出すが、僕の好物なので、今回はそのまま出してくれ。プチプチした外子の後に、ネットリとした内子の舌触りが堪らない蟹酢には紫蘇の花の香りがする 食べ終えた後の甲羅酒 「炙りたてのカツオの刺身」は撮り忘れたので、次の「青森産のヒラメの刺身」 「雄のシャコの刺身」 「蒸し鮑」。鮑は柔らかく、汁が異常に旨味があって美味しい「真鱈の白子の炙り寿司」は、塩と海苔でいただく 「ツブ貝の刺身」 ツブ貝は身も美味しいが、「醤油煮の肝」も美味しい 「熟成した本マグロの漬け」は厚切りで、まるで肉のような風味が感じられる 「ホタテの握り」は、肉厚で甘い 「カワハギの握り」 「本鮪の赤身の握り」は、よほど良い本マグロなのか?最高の逸品 「ハマグリの握り」のツメは甘めで、僕好みでない  「コハダの握り」 これは? 「焼き帆立の海苔巻き」でした 「車海老の握り」は、茹でたてなので香りも甘みも素晴らしい 「魚の出汁の味噌汁」は、味はまあまあだが、ミョウガの食感がいい 「炙った一夜干しの柳カレイの握り」は、柚子コショウで。初めて味わう非常に珍しい握り! 「2種の鉄火巻き」 先ほど出た「車海老の頭」 「穴子の握り」 「玉子焼き」 水菓子は、ブドウとフルーツほおずき

東京駅一番街の
「東京キャラクターストリート」

「東京キャラクターストリート」
 各テレビのキー局のオフィシャルショップの他、「ポケモン」や「リラックマ」、「ハローキティ」、「ウルトラマン」、「プリキュア」などといった、人気キャラクターショップがある東京駅一番街のエリア。また、子供だけでなく大人にも受けそうな松竹の「歌舞伎グッズ専門店」や集英社の「JUMP SHOP」の他、ミニカーを集めた「TOMIKA SHOP」やプラレール専門の「PLARAIL SHOP」などもある。東京駅や東京国際フォーラムへ来たときには、是非寄ってみたい魅力的なショップストリートである。(2020年1月取材)
https://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/shop/?area=area2&floor=b1f&anchor=1

アクセス:JR東京駅地下から直結(新幹線、在来線ともに、八重洲側の各改札を出てすぐ)

ストリート内のイベントスペース「いちばんプラザ」では、期間限定のキャラクターショップやイベントを行っています この時のキャラクターショップは、「タヌキ」と「キツネ」と「たるしば」 テレビ東京のショップ「テレ東本舗。」では・・・ テレビ東京の人気番組「充電させてもらえませんか」のやばいよTシャツや・・・ テレビ東京の人気番組「充電させてもらえませんか」のグッズが販売されています TBSのショップ「TBS store」では・・・ TBSの人気朝番組「あさチャン!」で登場するサンリオのキャラクター「ぐでたま」グッズが販売されています ミッフィー関連グッズを販売する「miffy style」 日本テレビのショップ「日テレ屋」では・・・ 日テレの人気番組の「笑点」や・・・ 「イッテQ!」のお菓子が販売されています ハローキティの関連グッズを販売する「Hellow Kitty shop」 リラックマ関連グッズを販売する「Rilakkuma store」 テレビ朝日のショップ「テレアサショップ」では・・・ ドラえもんグッズが販売されています 「カピバラさんキュルッとショップ」では 「カピバラさん」に癒やされます 原宿のキティランドがプロデュースする「K-spot」では、これから流行るキャラクターや話題のキャラクター、人気の定番キャラクター商品まで、期間限定でさまざまなキャラクターのグッズを紹介しております この時の特集はマイクログッズ。「森永のおかしのぷちレシピ」は、森永のお菓子のマイクロ版(食べられません) ポケモンカプセル いろいろなマイクログッズがありました ウルトラヒーローグッズが一堂に集まるオフィシャルショップ「ウルトラマンワールドM78」 これはウルトラマン 何? 女の子に人気のアニメ「キラッとプリ☆チャン」をはじめとする、プリティーシリーズに登場するプリズムストーンショップを再現した「プリズムストーン」 僕でも知っている「ポケモンストア」 ここは何だったっけ? 人気コンテンツ「アイカツ!」シリーズのSHOP「アイカツ!デザインマート BY アイカツ!スタイル」 大人気の「プリキュア」シリーズのグッズを取り扱う東映アニメーションのオフィシャルショップ「プリキュア プリティストア」には・・・ プリキュアグッズがいっぱい 人々を肯定し癒してくれる人気の「コウペンちゃん」常設オフィシャルショップ「コウペンちゃん はなまるステーション」 「LINE CREATORS SHOP」 LINEのキャラクター「クマのブラウンとウサギのうさまる」 LINEのキャラクターのガシャポンもあります フジテレビのショップ「フジさん」では・・・ サザエさんグッズが販売されています スタジオジブリ作品のグッズが揃う「どんぐり共和国」 ムーミンのオフィシャルブランドショップ「MOOMIN SHOP MINI」 人気のスヌーピーや仲間たちの可愛いグッズが並ぶ『ピーナッツ』のオフィシャルショップ「SNOOPY TOWN mini」 NHKのキャラクターグッズが揃う「NHKキャラクター ショップ」では・・・ チコちゃん商品が人気です 「週刊少年ジャンプ」の人気キャラクターグッズが盛りだくさんの「JUMP SHOP」 今人気の「鬼滅の刃」のグッズは、1年前から常に完売していました ドラゴンボール 「JUMP SHOP」限定のブロマイドやキーホルダーも販売されています 「TOMICA SHOP」 「TOMICA SHOP」オリジナルミニカー たくさんのミニカーがあります お好きなパーツを選んで、自分仕様のトミカが作れる「トミカ組立工場」も大人気 3つのパーツを選んで組み立てます 高級ミニカーもあります 「PLARAIL SHOP」では・・・ ジオラマや体験コーナーも設置し「プラレール」の世界を3世代にわたって一緒に楽しめます 大人気絵本シリーズ「くまのがっこう」の世界初のオフィシャルショップ「くまのがっこう ジャッキーのゆめ」 「松竹歌舞伎屋本舗」では・・・ 歌舞伎グッズを中心に様々な和雑貨商品を取り揃えています。歌舞伎公演のご案内や職人による実演販売もこの店ならではのお楽しみ 「DISNEY AVENUE by KIDDY LAND」 国民的アニメ「クレヨンしんちゃん」の世界初となる常設オフィシャルショップ「クレヨンしんちゃんオフィシャルショップ~アクションデパート」 主人公・野原一家行きつけの「アクションデパート」をイメージした店内 「レゴストア」では、テーマごとのブロック製品の他に好きな色や形のパーツを選んで買える「Pick a Brick」、好きなパーツを組み合わせて自分好みのミニフィギュアが作れる「Build a Mini」、ブロックが体験できるプレイコーナーもある サンエックス株式会社から2012 年に登場したキャラクター「すみっコぐらし」初の単独オフィシャルショップ「すみっコぐらしshop」 スイーツも販売されています タルトはお土産としても受けそう

東京駅一番街の
 「東京おかしランド」

 「東京おかしランド」は、2012年にオープンした日本初のお菓子をテーマにしたショッピングゾーン。場所は、JR東京駅構内(改札外)地下の「東京駅一番街」で、グリコの「ぐりこ・や Kitchen」や森永の「森永のおかしなおかし屋さん」の他、カルビーの「Calbee+」などがある。
 「ぐりこ・や 」は、全国の駅や空港などに15店舗を展開するグリコのプレミアムショップ。限定菓子はもちろんのこと、ここでしか入手できないTシャツやバッグなどといったオリジナルグッズなども販売されている。中でも東京駅の「ぐりこ・や Kitchen」は、「Kitchen」という名の通り、15店舗の中で唯一キッチンが併設されており、ここでしか買えない作りたてのアーモンドチョコやローストアーモンドが購入できる。
 「森永のおかしなおかし屋さん」は、同じく森永が展開するプレミアムショップ。この東京駅の他に、大阪通天閣に「キョロちゃんのおかしのおかし屋さん」がある。東京限定の「お祭りハイチュウ」や「チョコボール」、「ラムネ」、森永ミルクキャラメルをイメージして作ったクリームが入ったこの店限定のパイ「Pie au Caramel」、「DARS」のパンダキャラ製品「PAN DARS」、キョロちゃんグッズのガシャポンなどが販売されている。
 カルビーのアンテナショップ「カルビープラスCalbee+」は、2011年に原宿に1号店がオープンし、その後国内12店舗、海外1店舗にまで展開している(→ 札幌グルメバイブル・千歳空港の頁を参照)。この店では様々なカルビー製品の他、地域限定アイテムが販売されている。中でもこの店の売りは、揚げたてのポテトチップスやポテりこ(じゃがりこ)を、その場で食べられること。取材時には、「しあわせバターデラックス味ポテトチップス」、「明太チーズもんじゃ味ポテトチップス」、「チョコ&チョコ味+ソフトクリームポテトチップス」、「ポテりこ サラダ」、「ポテりこ チーズ」といったメニューがラインナップされていた。(2020年1月取材)

アクセス:JR東京駅地下から直結(新幹線、在来線ともに、八重洲側の各改札を出てすぐ)

ココが「ぐりこ・や Kitchen」です 「Kitchen」という名の通り、15店舗の中で唯一キッチンが併設されています ここがキッチンです キッチンで作りたてのアーモンドチョコが買えます キッチンでローストしたいろいろなアーモンドも買えます。 懐かしいグリコのシンボル缶に入ったチョコも買えます  超ロングな「クリームコロン」も買えます カラフルな夢のポッキーも買えます この店限定の詰め合わせセットもあります この店限定の別な詰め合わせセットもあります 首都圏限定の「東京あまざけポッキー」もあります 「東京もんじゃ焼プリッツ」もあります 「森永のおかしなおかし屋さん」です 全国のハイチュウを買えますが、東京限定は「お祭りハイチュウ」です  東京限定のドデカッ「チョコボール」 東京限定の「ラムネ」 森永ミルクキャラメルをイメージして作ったというクリームが入ったこの店限定のパイ「Pie au Caramel」 「DARS」のパンダキャラ製品「PAN DARS」 キョロちゃんグッズのガシャポン カルビーのアンテナショップ「カルビープラスCalbee+」 一番人気は・・・ 「東京釜揚げチップス・明太チーズもんじゃ味」でした 関東限定販売の「江戸じゃが・焼きのりしょうゆ味」もあります SNSで話題の無限レシピのポテトチップス版「無限ポテトチップス・鶏しお味」 中でもこの店の売りは、揚げたてのポテトチップスやポテりこ(じゃがりこ)を、その場で食べられること キッチンメニューのポテトチップスは、その場で生のジャガイモを調理して作られています

うしごろUSHIGOROバンビーナ銀座店

 異なる牛肉の部位を、1枚1枚コース仕立で食べさせてくれる焼肉店。実は、新丸ビルにある同じタイプの有名人気焼肉店(グルメバイブルに未掲載)にも前日取材に行ったが、味もサービスも圧倒的にこちらの方が良かった。
 店内は天井が高く、窓側に直線的に並ぶテーブル席があり、反対側にはボックス席がある。高級感こそ感じられないものの、焼肉店にしてはかなりスタイリッシュである。この日はランチタイムでの訪問。ボトルワインは、4800円のお手軽ワインから14万のシャトー・マルゴーまでと幅広く、焼肉店にしては比較的ドリンクが豊富である。ランチコースは4つあるが、昼でも夜のグランドメニューコースがオーダー可能なので、是非グランドメニューのコースをいただきたい。また、アラカルトメニューからは好きな部位を一枚単位で注文することができるので、まずはコースで注文し、気に入った部位を追加で注文するのがベストだ。
 この店の焼肉は、基本的に店員が最高の状態で焼いてくれる。どの料理も塩味がドンピシャで、味に全くブレがない。もちろん、A5ランクの和牛の肉質も最後を締めくくるデザートも銀座焼肉部門トップレベルの美味しさ。さらに、ストローに紙素材を使うなど、とても環境意識の高い店でもある。
 それにしても。銀座の一等地にあるにもかかわらず、京都の同じようなコース料理の肉料理店の半分くらいの値段で食べられるとは、何と素晴らしい店であろうか!なので、一人焼肉の方にも絶対お勧めである。ちなみに、銀座エリアにはこの他に銀座1丁目の「うしごろ銀座店」もあるが、そちらの方は未だ取材できていない。(2020年2月取材)
http://ushigoro-bambina.com/ginza/

中央区銀座5丁目6‐13 西五番街ビル3階  
電話番号:050-5592-6597
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【月曜〜金曜】17時〜23時(ランチセットは14時まで)、【土日・祝日】12時〜22時
予算:【ランチ】3000円、3500円、4500円、5500円、【ランチ以外】6500円、7000円、8500円、10000円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A2出口を出て、「TASAKI」、「GU」を過ぎた交差点を右折する。みゆき通りを進み3つ目の並木通りとの交差点の右角のビル。銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:TASAKI銀座本店、GU、みゆき通り、並木通り
お勧めポイント:コース料理のコスパが最高なA5ランク和牛の焼肉店

このビルの3階にあります 写真はピンぼけですが、店内は天井が高く、窓側に直線的に並ぶテーブル席があり、反対側にはボックス席がある。高級感こそ感じられないものの、焼肉店にしてはかなりスタイリッシュ ランチ「赤身ランチ3400円」 ランチ「霜降りランチ3400円」 ランチセット「特選4600円」 ランチコース「極選6000円」 夜のグランドメニューのコース。左が今回注文した「極み赤身コース1万円」で,右が「極みコース1万円」 夜のグランドメニューのコースの食事は、この麺メニューからか・・・ この飯メニューの中から1つ選べる 夜のグランドメニューのコースのデザートは、この中から選べる アラカルトメニュー「極舌」 アラカルトメニュー「極選」 左から「炙り刺し」、「ユッケ」、「ローストビーフ」の3品。「炙り刺し」は生姜醤油でいただく。胡麻油が効いた「ユッケ」は旨味があり、おかわりしたいほどの美味しさ。「ローストビーフ」は、和風ソースがいい 醤油ドレッシングの「サラダ」も美味しい。キュウリの皮が剥いてあり、調理の仕方が繊細 ゴボウだけしか見えないが、食べた後で写真を撮っていないことに気付いた。本当はこの皿は「季節のナムル」。左から味噌味の「原木椎茸」、「青梗菜」、「ゴボウ」がのっていた これからスタートする焼肉の薬味 3種の肉が出てきた。下から「タン芯の厚切り」、「塩ハラミ」、「イチボ」 「タン芯の厚切り」は、半分をレモンで、もう半分を味噌をつけてでいただく。柔らかく熟成感を感じる美味しいタンだ。「塩ハラミ」はワサビでいただいたが、ジューシーで柔らかだった。「イチボ」は脂身と旨味のバランスが最高で、この日一番の肉だった。なので、何も加えずんい塩味でそのまま食べるのがベスト。あまりの美味しさに、またもや撮り忘れてしまった 前脚の「クリ」の焼きしゃぶは、ポン酢とカイワレでいただく。この後に「タンのつみれとモズクのスープ」が出てきたが、またまた撮り忘れた。トロッと滑らかな優しいスープだった 「シャトーブリアン」は、ヒレの中心の希少部位 やや甘めのタレで、「シャトーブリアン」のとろける美味しさとは、このことを言うのだ 口直しの「水キムチ」も味わい深く、最高に美味しい 「ザブトン」をすき焼き丼風にしていただく 「ザブトン」のアップ ご飯を半分に分けて、黄身につけた牛肉で半分のご飯を巻いて食べる。残り半分のご飯は、タレを黄身の中に投入し卵かけ御飯のようにして食べる 「内もも」を30分以上かけて低温で焼いたというステーキは、山わさび、塩、もろみ醤油などでいただく。肉の線維がしっかりとしていて脂もあるが、赤身の旨味が十分。塩と山ワサビで食べるのがベスト 左から「シンシン」と「ランボソ」。「シンシン」は見た目は細かい脂身が入っているが、赤身の旨味がある。「ランボソ」は、シンシンよりも更に力強い赤身の旨味がある。両者ともお勧め あまりの美味しさに、1枚ずつ塩で追加注文。肉質抜群のこの店では、やはり塩で食べるのがいい。「コムタンラーメン」 乾麺の様な低加水の細麺。スープはサッパリとしていて、最後の締めには最高。添えられたマー油を、後半に追加して食べると味変を楽しめる 「白い!コーヒーブランマンジェ」は、白いがコーヒーの味がする。食感はとろけるように柔らかく、しかも滑らか。最後まで手抜きなしの美味しさ

はせがわ酒店 日本橋店

 「はせがわ酒店」は、全国にその名が知られる有名酒店。この日本橋店は7店舗目の支店である。JR東京駅の駅ナカにある「東京駅GranSta店(→ 銀座グルメバイブル・お土産の頁を参照)」は、既にグルメバイブルでも紹介したが、GranSta店はあくまでも改札口内の駅ナカ店なので、近くにあるこちらの店も併せて紹介する。
 店内には10台の大型冷蔵庫が並び、日本酒や国産ワイン、焼酎、和のリキュールなどを中心に、約700種類の商品が並ぶ。さらに、酒器やつまみなどの関連商品も販売されている。また、東京駅GranSta店と同様に、バースペースも併設されているのも特徴。11時半〜14時半はランチメニューとして博多うどんが提供され、15時からはお酒を飲めるバーとなる。(2020年2月取材)
https://www.hasegawasaketen.com

中央区日本橋本町2丁目1-1 武田グローバル本社1階  
電話番号:03-6262-3111 
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時〜20時(バースペース15時〜20時半)
アクセス:東京メトロ銀座線・三越前駅から「ユイト日本橋室町野村ビル」の出口から出た裏側の建物(福徳の森・薬祖神社前)。三越前駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:福徳の森・薬祖神社
お勧めポイント:素晴らしいセレクトの日本酒が揃う有名酒店

ビルの間のスペース「福徳の森・薬祖神社」の鳥居が目印です このビルの1階にあります ココです! 店内には10台の大型冷蔵庫が並び、日本酒や国産ワイン、焼酎、和のリキュールなどを中心に、約700種類の商品が並ぶ 焼酎「百年の孤独」のスペシャルバージョンは、何と33万円もする。これを買う人がいる東京は凄いなあと思っていたら・・・ 人間国宝が作る瓶に入った日本酒も25万8500円もした!! いろいろな酒器も販売されている こんな酒器もあります 超プレミアムな三重の「而今」の中でも更にプレミアムの特上雄町米を使った純米大吟醸。4合瓶なのにこちらも5万円越えとは。いや〜一度飲んでみたいものだ! 今人気のスパークリング日本酒の品揃えも充実 日本のワインも取り揃えています 東京駅GranSta店と同様に、バースペースも併設されています。11時半〜14時半は、ランチメニューとして博多うどんが提供され、15時からはお酒を飲めるバーとなります

鮨 たかはし

 銀座1丁目にある食べログ高得点の寿司店。この店は、なかなか予約が取りづらいことでも知られる人気店だ。その理由は、店主が超人気店である「鮨 さいとう」の出身であることと、カウンター席が僅か8席しかないこと。店の雰囲気こそ狭くてイマイチだが、三十代半ばの若い大将がやっているだけあって、とても活気のある店だ。
 この店は、つまみと握りを交互に供するスタイル。この日の日本酒は7種類で、特に宮城の「日高見」と栃木の「仙禽」が良かった。先ずはつまみの「シメサバ」からスタート。「煮ダコ」、「毛蟹」、「カツオの握り」、「サワラのワラ焼きの握り」、「生牡蠣」、「子持ちヤリイカ」、「コハダの握り」、「赤むつの昆布締め」、「ホッキ貝のスモークオイル漬けとあん肝のペースト」、「真鱈の白子」、「中トロの握り」、「マグロの即席漬け」、「太刀魚のフライ・自家製タルタルソース」、「カワハギの握り」、「スミイカの握り」、「茹でたての車海老の握り」、「穴子の握り」と続き、さらに「ウニトロ巻き」と「アサリの赤だし」、そして最後は「玉子焼き」で締めとなった。
 この店の握りは小振りで食べやすく、酢飯は赤酢や黒酢など3種の酢をブレンドしているらしい。比較的酢がしっかりと効いており、決して僕の好みの酢飯ではなかったが、ネタには合っていると思う。(2020年2月初旬に取材)

中央区銀座1丁目14-14 森川ビル1階  
電話番号:03-3561-6503
定休日:水曜
営業時間:17時〜21時半(入れ替え2部制)
予算:お任せで22000円くらい
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、銀座中央通りを京橋方向へ進む。「松屋銀座」、「銀座 伊藤屋」を過ぎ、「メルサ銀座二丁目店」の角を右折する。「大塚家具 銀座本店」、「ダイワロイネットホテル銀座」、「ファミリーマート」を過ぎた交差点を左折すると、右側にある。銀座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:メルサ銀座二丁目店、ダイワロイネットホテル銀座
お勧めポイント:食べログ高得点の人気寿司店

このビルの・・・ 1階にあります L字型のカウンター席が8席のみの狭い店。顔を出していないが、店主の高橋さんは三十代半ばのナイスガイだ 「シメサバ」はワサビ醤油でいただく。締め方はきつめ 口直しは、ガリの他にワカメ 「煮蛸」は塩とワサビでいただくが、味付けはやや甘め 「毛蟹」は、スダチと塩、さらにカニ酢で .「カツオの握り」。燻したカツオを、更に漬けにしているので、香りに加えてカツオ特有の味の深みが引き出されている 「サワラのワラ焼きの握り」。ワラの燻した香りはカツオとは異なっていた 「長崎の生牡蠣」はレモンで 「子持ちのヤリイカ」はワサビで 「コハダの握り」は締め方が絶妙 「五島列島の赤むつの昆布締め」は、炙られていてトロトロ。最高だ〜 「ホッキ貝のスモークオイル漬け」は、身が分厚く甘みと旨味が溢れている。そして歯応えも抜群。「あん肝のペースト」も酒のアテに良し 「白子の柚子胡椒」も出汁が美味しい 本日の本鮪は静岡県の伊豆下田産であること、更に仕入れている魚屋の名前を見せてくれた 「中トロの握り」は、香りが良く、脂がのっている 「マグロの漬け」は、冷凍マグロの様に身がパサついていて残念 意表を突く「太刀魚のフライ・自家製タルタルソース」。これが不味いはずがない 「カワハギの握り」には、肝が挟んである。旨い! 「スミイカの握り」は普通 茹でたての「車海老の握り」は、甘みがあって美味しい 「対馬産穴子」はとろけるような柔らかさ。江戸前のような臭みがない 最後の締めは「ウニトロ巻き」。沢庵とシソが入っていて、間違いなく旨い 「アサリの赤だし」 「玉子焼き」はプリンの様に滑らか。海老というよりも、むしろ魚の香りがする

ヨネムラ・ザ・ストア

 京都の京風フレンチ店「新門前 米村(旧・レストランよねむら)」は、ミシュランガイド京都・大阪2020で2つ星を獲得した有名店。この「新門前 米村」が作る「京都国立博物館よねむらオリジナルクッキー」が素晴らしく、「京都グルメバイブル2019(→ 京都グルメバイブル・お土産の頁を参照)」にも掲載したほど。この東京のショップでは、「京都国立博物館よねむらオリジナルクッキー」こそ販売してはいないものの、ほぼ同じ内容である「よねむらオリジナルクッキー」を入手できるので、是非購入してみてほしい。
 「よねむらオリジナルクッキー」の中には、個性あふれる12種のクッキーが入っており、何と言っても、リッチなバターの香りとサクサクとした歯ごたえが心地よい。加えて、それぞれのクッキーの美味しさが実に上手く表現されているのである。これまで、いろいろなクッキーを食べてきた僕でも初めて味わうテイストばかりだ。
 例えば、京都を代表する宇治茶を使用した「お抹茶」のクッキーは、抹茶の濃さが半端でないくらい凄い。また、「ぶぶあられ」は、バターの香りに和の「あられ」が入ったありそうでない和洋のコラボ。また、「七味」や「柚子」なども決して京風の奇をてらったものではなく、味が調和した完成された味わいなのである。この他、「ヘーゼルナッツ」もヘーゼルナッツチョコ以上の味だし、「チーズ胡椒」はビールのお友としても最高なのである。
 どの品も粒ぞろいの個性を持っており、外国へ持っていくお土産としても最高のアイテムとなろう。加えて、生地に黒トリュフが練り込んである冬期限定の「トリュフクッキー」も、高額ながら香りがとても素晴らしく、唯一無二の贅沢な逸品である。箱の中には、塩味とほんのり甘い2種類のトリュフクッキーが入っているが、甘いトリュフクッキーに塩味の効いたクリーム系チーズを載せて、赤ワインと一緒に頂くとまさに官能的な味わいとなる。
 なお、ストア限定のフレーバーもあるので、是非お見逃しなく!また、東京のショップに行かなくても下記オンラインショップからも購入ができ、ホワイトデーのお返しとしても喜ばれること間違いなし。(2021年2月追加)
https://yonemura-ec.com/products/detail.php?product_id=35

中央区日本橋室町2丁目3−3番 COREDO室町2 地下1階  
電話番号:03-6262-3151
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:10時〜21時
予算:よねむらオリジナルクッキー5000円、トリュフクッキー(時価)
アクセス:東京メトロ銀座線・三越前駅から「コレド室町1」と直結。三越前駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:コレド室町1、福徳の森・薬祖神社
お勧めポイント:アイディアに富んだ個性的な創作クッキーを購入できる

銀座の美容エステ

 いつも言われるのが、「銀座グルメバイブル」のショッピングの頁には、女性向けの店が少ないということ。確かに、男性目線で店を選んでいるので、そのせいかもしれない。しかし、実際に取り上げるとして、僕がそのよう女性向けの店に行って取材することは、現実的には難しい。どこか紹介できるところはないかと、ある日銀座を歩いていたところ、偶然、銀座は様々なエステサロンが集中する激戦地であることが判明。それでも、僕が実際にエステを体験できるわけではないので、正確な評価はできない。なので、よくわからないクリニックや個人サロンなどは除外し、改めて評価したところ、有名化粧品メーカーが運営している2店舗が残った。くどいようだが、今回つけた星は、あくまでも僕の実体験によるものではなく、エステサロンの広告を見ての評価なので悪しからず。(2020年1月取材)

BEAUTY BASE by Kao 銀座店
 2019年の12月にリニューアルオープンしたのが、この「BEAUTY BASE by Kao 銀座店」。この店のコンセプトは“たった1本の糸から始まる未来の肌体験を!”ということらしい。3つのエリアで、目的に合わせた未来の肌体験ができるという。
「タッチ&トライ」では、たった1本の糸から生まれる極薄ヴェールを、セルフで実際に体験できる。「ライトカウンセリング」では、専門スタッフのサポートを受けながら、花王の最先端技術を体験できる。「パーソナルカウンセリング(予約制、有料で60分間)」では、プライベート空間で、専門スタッフがカウンセリングをしてくれる。
 そもそも「ファインファイバーテクノロジー」とは、吹き付けタイプの極薄のパックのようなもの。「ヴェールディフューザー(50000円)」というコンパクトな美容器具を使って、「ヴェールポーション(9mlで8000円)」という溶液を糸状にして肌に吹き付け、極薄のヴェール(パック)を作るという花王の最先端技術。これを寝る前に行い、一晩寝て朝に剥がすと、まるで生まれ変わったような美しい肌になるという。
 まず、「ヴェールエフェクター(40g、12000円)」という美容液を、いつもの夜のお手入れの最後に肌に塗ってなじませ、その後、ヴェールポーションをセットした専用器具・ヴェールディフューザーで、肌に糸状ヴェールを吹き付け、極薄のヴェール(パック)を作れば完成となる。
https://www.sofina.co.jp/bbk/

資生堂 サロン&スパ 銀座
 女性の美しさを研究し続けてきた資生堂が、独自の手法で展開する最上級のトータルビューティーサロン。資生堂のエステティックブランド「Qi(キ)」を使用したボディ&フェイシャルは、美意識の高い女性に人気らしい。ヘア、メイク、スパ、フェイシャル、ボディトリートメント、ブライダルエステなどのビューティメニューが充実している。
https://salon.shiseido.co.jp/shop/ginza/

【BEAUTY BASE by Kao 銀座店】  
中央区銀座3丁目4-12
電話番号:03-3561-2600
定休日:不定休
営業時間:11時〜20時
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A9出口を出て、銀座中央通りを京橋方面に進む。「Apple銀座」の手前の交差点を左折すると、1つ目の右角のビル
最寄りのランドマーク:Apple銀座

【資生堂 サロン&スパ 銀座】  
中央区銀座3-丁目2-15 ギンザ・グラッセ4階
電話番号:03-3535-1200
定休日:不定休
営業時間:【平日】10時〜21時、【土曜】10時〜20時、【日曜・祝日】10時〜19時
クセス:東京メトロ日比谷線、千代田線・日比谷駅から数寄屋橋交差点へ向かう。「ロッテリア」、「カラオケ ビックエコー」の横を通って外堀通りを東京駅方向へ向かい、1つ目の交差点の角。数寄屋橋交差点から徒歩2分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点から徒歩2分

ココが「BEAUTY BASE by Kao 銀座店」です。銀座の一等地のビルの1階にドーンとあります。 「パーソナルカウンセリング(予約制、有料で60分間)」では、プライベート空間で、専門スタッフがカウンセリングをしてくれます 銀座グラッセビルの4階ワンフロアーが、全てエステサロンになったいます このような感じです

喰善 あべ

 みゆき通りの古いビルにある人気の日本料理店。店内に入ると、カウンター内の中央には竈門が見える。カウンター席は 11席のみで、太ももが触れるカウンター裏にはヒーターが付いていて、冬も暖かい。カウンター内では、店主が1人で調理し、奥にはもう一人若い見習いがいるようだが、奥様らしき女性がサービスと盛り付けをサポートしている。
  飲み物のメニューを見ると、瓶のガージェリー(東京のクラフトビール)もあったが、お酒のラインナップが全体的にイマイチだ。しかし、日本酒の大吟醸のセレクトだけは良く、「田酒」や「磯自慢」、「日高見」、「醴泉(れいせん)」などがあった。店主はワインに造詣が深いようで、「ラ・カーヴ・デ・ランパー ル(→ バーの頁を参照)」に通っているようである。また、店内には冷蔵庫タイプのワインセラーもあり、ボトルであればそれなりに良いものもあるようだ。
この店のコースは、18000円の1コースのみ。料理はどれも美味しく、器に映えて美しい。とくに、最後を締める土鍋ご飯はツヤツヤで、まさに銀シャリ状態。蒸す前の芯のあるご飯、蒸した後のご飯、お焦げと、3つの状態でいただくことが出来る。なるほど、食べログで人気が高いのもうなずける店である。
(2020年2月追加)
http://syokuzen-abe.jp

中央区銀座5丁目6-10 都ビル4階  
電話番号:03-3572-4855
定休日:日曜・祝日(不定休あり)
営業時間:18時半〜21時
予算:コース18000円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A2出口を出て、「TASAKI」、「GU」を過ぎた交差点を右折した、1つ目の交差点の右角のビル。銀座駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:TASAKI銀座本店、GU
お勧めポイント:食べログで大人気の日本料理店

このビルの4階の・・・ ココです! 店内に入ると、カウンター内の中央には竈門が見える。カウンター席は 11席のみで、太ももが触れるカウンター裏にはヒーターが付いていて、冬も暖かい。カウンター内では、店主が1人で調理し、奥にはもう一人若い見習いがいるようだが、奥様らしき女性がサービスと盛り付けをサポートしている 最初は何と!「八寸」。1月なので、正月の名残りだと言う。「数の子の味噌漬け」は、蕪で巻かれている。「サワラの燻製」にはクルミが入っていて美味しい。「生のくちこを干して焼いたもの」は、柔らかくて最高のアテだ。「堀川ゴボウの天ぷら」は、塩味がちょうど良い。「炙ったサバの棒鮨」には辛子が載せてあるが、これが意外にも合う。「フキノトウの白和え」には素揚げしたクワイがのっている。フキノトウのエグミを豆腐が見事にマイルドにしていて最高。「黒豆」はツヤツヤで、蜜がとろける様に美味しいお碗は「オレンジ色の栃餅と海老芋の白味噌仕立て」。クルミのような香りの栃餅が美味しい。特筆すべきは、白味噌である。冬の京都で何度も白味噌碗をいただいたが、ここまで洗練された、甘味の抑えられたバランスのいい白味噌碗は初めて 「ヒラメとスミイカのお造り」は、辺塚だいだい(ヘツカダイダイ)と塩でいただくと最高 「百合根のオコワに熱々のトラフグの白子」には、カラスミと出汁の餡が掛かっている。全てが一体となった素晴らしい逸品だった お碗は「トラフグと聖護院蕪と椎茸」。吉兆系のように出汁の引き方が濃厚で、昆布の旨味を感じさせる素晴らしいお碗だ。加えて、焼き椎茸の香りも良かった 焼き物は「マナガツオ幽庵焼き」。つけ酢でいただくのだが、酢の香りが立っていたので、そのまま食べた方が良かった  炊き合わせは「丸大根とシャランガモ」。最後の一滴まで飲み干したくなるくらいの汁も、よく浸った大根とミディアムレアの鴨も美味しかった 「蒸らす前の土鍋ご飯」を一口。塩だけでいただく 芯は残っているが、表面がツヤツヤで甘みが強く感じられる 香の物と明太子、ウルメイワシの目刺しが添えられた「土鍋ご飯」。最後の締めとしては、物足りなさと寂しい感じがする。と思っていたら、常連客は生卵やちりめんじゃこなどをリクエストしていた。店主に聞くと、ご飯のお供は他にもいろいろあるので、遠慮なく尋ねて欲しいとのこと 「蒸らした後の土鍋ご飯」 「シジミの赤だし」 水菓子は「愛媛の富士柿」 「一口ぜんざい」と京番茶南天の葉をどけると、「一口ぜんざい」はこんな感じ

すし家 一柳

 扉を開けると、明るく清潔感のある店内。L字型のカウンター席とテーブル席が一つある。ミシュランガイドに掲載されているせいか、外国人客も多い。
先ず、店員にメニューを見せられる。握りの貫数とつまみが入っているかどうかで料金が異なり、料金が明瞭で良心的である。お酒はシャンパンが充実しており、最も安いモエシャンドンから高額なサロン、クリュッグ、ルイロデレールのクリスタルまである。赤白ワインや日本酒もそれなりにある。今回はつまみと握りのお任せコースをいただくことに。
 先ずはつまみが出る。「のれそれ(穴子の稚魚)生姜と出汁」、「真鯛の刺身」、「瀬戸内の牡蠣」、「初鰹の刺身」、「煮蛸」、「平貝の磯辺焼き」、「寒ブリ」、「真鱈の白子」、「毛蟹」、「あん肝」、「ノドグロの焼き物」、「蒸しアワビ」。
 ここからは握り。握りは「青森のヒラメ」からスタート。シャリは硬めで、酢と塩のバランスがいい。「イサキ」、本鮪の「赤身」、「中トロ」、「大トロ」、「スミイカ」、「コハダ」、「真アジ」、「車海老」、「バフンウニ」、「ミル貝」、「穴子」、「玉子焼き」、「鉄火巻き」で終了となった。(2020年2月追加)

中央区銀座1丁目5-14 銀座コシミオンビル1階  
電話番号:03-3562-7890
定休日:不定休
営業時間:11時半〜14時、17時〜22時
予算:【握り】8000円、12000円、16000円、【つまみ+握り】16000円、18000円、22000円、25000円
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)・銀座駅B4番出口を出て「テイジン・メンズショップ」、「GAP」の角を右折し、並木通りを進む。「NAMIKIKAN GINZA」、「無印良品 銀座」、「ミキモト銀座二丁目店」、「銀座ロフトLoFt」を過ぎ、交差点を渡ればすぐ右のビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)、JR有楽町駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:GAP、無印良品 銀座、銀座ロフトLoFt、並木通り
お勧めポイント:料金が明瞭な良心的な銀座の寿司店

このビルの1階にあります ココです! この店にはメニューがあり、料金が明示されている。今回のコースは25000円のコース。まずは、つまみからのスタート。「のれそれ(穴子の稚魚)生姜と出汁」 続いて刺身がでてきた 「真鯛の刺身」はイマイチ 「瀬戸内の牡蠣」はレモンでいただく 「初鰹」は脂ののりがよくない 「煮蛸」はワサビで。冷たく締まっていて美味しい「平貝の磯辺焼き」 「寒ブリ」は、脂がのっていて本マグロの大トロのよう。でも、切り方がちょっと薄いのんが残念 「真鱈の白子」は、茹でたてなのか?温くて美味しい
ほぐして甲羅に詰めた「毛蟹」。カニ酢は酸が少なく、やや甘め 「あん肝」はワサビで。素直に美味しい 「ノドグロの焼き物」は、脂がかなりのっている 「蒸しアワビ」は普通 ここからは握り。握りは「青森のヒラメ」からスタート。シャリは硬めで、酢と塩のバランスがいい 「イサキ」は弾力があって美味しいが、平目のような甘さはない 本鮪の「赤身」は、赤身特有の鉄分や香りが少ない 「中トロ」も同様 「大トロ」は、多少マシ 「スミイカ」は塩で 「コハダ」は、塩味がキリッとしていて酸が抑えられていて美味しい 「真アジ」には擦ったネギがノン競られている。見た目は不格好だが美味しい 茹でたてなので、「車海老」は甘みがある 「バフンウニ」は、この時期のものとしては良かった 「ミル貝」は肉厚で甘みもある「穴子」は長崎産だと言うが、泥臭い「玉子焼き」とべったら漬け。玉子焼きは単調で海老の深みがない 「鉄火巻き」は、先ほどのマグロなので旨味なし「味噌汁」で終了となった

リール ギンザRire Ginza

 かつて、「銀座グルメバイブル2012」に掲載されていた「ミキモト ラウンジ」が閉店となり、横田シェフのスペシャリティである「マンゴープリン」が食べられなくなってしまった。しかし、この東銀座の「リール ギンザ」でも食べられることが分かり、早速の訪問。
 古いビルの2階へ続く階段を上がると、手前にカウンター席、奥の窓側にテーブル席がある。洗練されたインテリアだった「ミキモト ラウンジ」に比べると、かなりチープで手狭な感じがする。メニューを見ると、この店のオーナーである横田シェフのスペシャリティ・濃厚なインドマンゴーを使用した「マンゴープリン」が確かにあるではないか。聞くところによると、「マンゴープリン」だけは通年してあるメニューで、他は季節によって変わるという。
 久しぶりに「マンゴープリン」食べてみると、とろけるような柔らかさで、甘さも絶妙。さらに、ココナッツミルクとの相性もバッチリである。具材として、生のマンゴーやタピオカ、アロエなどが入っている。まさに、「ザ・ペニンシュラ東京BOUTIQUE & CAFE(→ 銀座グルメバイブル・のスイーツの頁を参照)」のマンゴープリンと双璧の美味しさ。その他のお勧めは、「(ジンと)ライムパンナコッタと黄柚子のシャーベット」。パンナコッタが円やかで、味わいに深い余韻がある。言われれば微かにジン?としか感じられないくらい繊細なデザートだ。パフェやフォンダンショコラの内容は季節毎に変化するが、とくにお勧めというほどではない。ちなみに、現在のメニューは、2020年の3月2日から変わるという。(2020年3月追加)
http://rireginza.com

中央区銀座3丁目10-14 東銀ビル2階  
電話番号:03-6278-8270
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜20時半、【土日・祝日】11時半〜19時半
予算:マンゴープリン1300円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、晴海通りを東銀座・築地方向へ向かう。4つ目の昭和通りの手前の交差点を左折する。「二葉鮨」、「東急ステイ銀座」を過ぎ、1つ目の交差点を渡った右側にある。銀座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:東急ステイ銀座
お勧めポイント:かつての「ミキモト ラウンジ」のマンゴープリンが味わえる

このビルですドアを開け・・・ 階段を上ると・・・手前にカウンター席があり、奥の窓側にテーブル席がある テーブル席側からみたカウンター席デザートメニュー1 デザートメニュー2 デザートメニュー3 デザートメニュー4 デザートメニュー5 デザートメニュー6 フードメニュー 横田シェフについて 横田シェフのスペシャリティである濃厚なインドマンゴーを使用した「マンゴープリン」 久しぶりに食べてみると、とろける柔らかさで、甘さも絶妙。さらに、ココナッツミルクとの相性もバッチリ。具材として、生のマンゴーやタピオカ、アロエなどが入っている。まさに、「ザ・ペニンシュラ東京BOUTIQUE & CAFE」のマンゴープリンと双璧の美味しさ その他のお勧めは、「(ジンと)ライムパンナコッタと黄柚子のシャーベット」 パンナコッタは円やかで味は実に深い余韻がある。言われれば微かにジン?としか感じられないくらい繊細かつ洗練されている 「ピスタチオとグリオットチェリーのフォンダンショコラ」フォンダンショコラの内容は季節毎に変化する

串かつ 凡 銀座

 大阪の北新地にある串カツ専門店。大阪の他に、東京やパリにも支店があり、大阪グルメバイブル(→ 大阪グルメバイブル・串カツの頁を参照)にも掲載されている。また、「串かつ 凡」は、ミシュランガイドの1つ星を獲得したことでも知られる人気店である。 
 ビルの3階にある店内は、コの字型のカウンター席とテーブル席、そして個室がある。カウンターの中央には銅板で覆われた揚げ場がある。メニューを見ると、ボトルワインはそれなりにあるようだが、日本酒や焼酎は少なく、グラスワインは850円〜1900円であった。
 串カツの味つけは、「出汁割り醤油」、「辛子ソース」、「黒ソース」、「塩」の4つが基本。ストップと告げなければ、串揚げは全部で30種ほど用意されているそうだ。この日のコースは、「穴道湖の白魚」からスタートし、「赤酢の酢飯の串揚げに中トロと葉ワサビの醤油漬け」、「魚介いろいろ詰め」、「山形牛のシャトーブリアン」、「堀川ゴボウ」、「車海老」、「椎茸の肉詰め」、「アボカドのクリームコロッケ」、「子持ち昆布 ウニとキャビアのせ」、「フォアグラとズッキーニ」、「口直しの豚汁うどん」、「タラの芽」、「牡蠣の昆布締め」、「北海道八雲豚」、「オニオンヌーボー」、「イワシ」、「アスパラ」、「氷見の寒ブリ」、「黒毛和牛のカイノミは辛子ソース」、「海老芋」、「パルマハム トマトの串揚げ」、「芽キャベツ」、「和牛のメンチカツ」、「大黒シメジ」、「三つ葉のキス巻き」、「下仁田ネギ」、「金目鯛」、「新ゴボウ」、「黒毛和牛の赤身 トリュフチーズ」、「北海道のインカの目覚め」、「カチュカバロチーズ」と続き、締めは「大山鶏の鳥ゴボウご飯」と味噌汁、そして香の物で、デザートは、揚げ物3種と苺のシャーベットの中から選ぶ。
 ソムリエ兼サービススタッフの対応は、昔で言うホテル的な感じで、いまいちホスピタリティを感じないが、串揚げ自体は芦屋の名店「あーぽん(→ 神戸グルメバイブル・串カツの頁を参照)」の味を受け継いでおり、軽くて美味しい。 (2020年2月追加)
http://www.kitchen-dan.jp

中央区銀座8丁目2-8 銀座高本ビル3階  
電話番号:03-6274-6649
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:12時〜13時(日曜、月曜、火曜を除く)、17時半〜22時
予算:13000円~18000円
アクセス:JR新橋駅・銀座口を出て、外堀通りを数寄屋橋方面へ向かう。「すしざんまい新橋店」と過ぎて高速の下を通り、「リクルート スタッフィング本社」を過ぎた交差点を左折する。すぐに狭い小路があるので右折すると、すぐ左側にあるビル。JR新橋駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:リクルート スタッフィング本社
お勧めポイント:ミシュランガイドの星を獲得した串カツ店

このビルです エレベーターで3階まで上がります コの字型のカウンター席とテーブル席、そして個室がある。カウンターの中央には銅板で覆われた揚げ場がある 串カツの味つけは、(左から)「出汁割り醤油」、「辛子ソース」、「黒ソース」、「塩」の4つが基本(右は梅) この日のコースは、「穴道湖の白魚」からスタート 5匹くらいを串に刺して、筏状にして揚げている 「赤酢の酢飯の串揚げ」に、中トロの漬けと葉ワサビの醤油漬けをのせたもの。まるで温かいマグロの握りのよう 「魚介のいろいろ詰め」は、中は魚介のクリームコロッケ。黒ソースでいただく 「山形牛のシャトーブリアン」は柔らかく、噛まなくても溶けてしまう。最高! 「堀川ゴボウ」は、割り醤油でいただく。ゴボウの中には煮付けたタラが入っており、この組み合わせはなかなか良い 「車海老」は、レモンと塩で。レアな火の通し方なので、非常に甘みを感じる 「椎茸の肉詰め」は、片面のみがパン粉が塗されている。薄い醤油味が付いている「アボカドのクリームコロッケ」は、黒ソースで 「子持ち昆布のウニとキャビアのせ」。意外にも、この2つは相性がいい「フォアグラとズッキーニ」は、そのままいただく。ほんのりと酸味があり、2つの素材のハーモニーも素晴らしい 口直しの「豚汁うどん」。味はかなり薄めで、口直しにしては麺が太すぎで、イマイチ
「タラの芽」は、割り醤油でいただく。シンプルに美味しい 「牡蠣の昆布締め」は、タルタルソースで。これは思った通りの味 「北海道八雲豚」は、辛子ソースで。とてもジューシーで美味しい 「オニオンヌーボー(新玉ねぎの芽)」は、まるで青ネギ。黒ソースで 「イワシ」。皿の串カツの文字が梅ソースで、凡がバジルソース。どちらもソースも美味しい 「アスパラ」は、お好みのソースで 「氷見の寒ブリ」は、黒ソースで 「黒毛和牛のカイノミ」は、辛子ソースで。味が濃く、脂身の甘みも感じる肉質 「海老芋」は、割り醤油で。これも素直に美味しいと思えるが、「串揚げ あもん」の方が、とろけるように美味しい 「パルマハムとトマトの串揚げ バジルチーズ」。これも「串揚げ あもん」と同じであるが、こちらの方が生ハムが美味しい分旨い 「芽キャベツ」は、黒ソースで 「和牛のメンチカツ」「大黒シメジ」には、酸味のある天つゆが塗られている「三つ葉のキス巻き」は、割り醤油で 中味はこんな感じ 「下仁田ネギ」は、黒ソースで 「金目鯛」は、塩でいただく
「新ゴボウ」は、割り醤油でいただく。4本並んだ新ゴボウは、香り良し、食感良し 「黒毛和牛の赤身 トリュフチーズ」は、チーズとのバランスが良くない 「素揚げにされた北海道のインカの目覚め(ジャガイモ)」は、塩で 最後の「カチュカバロチーズ」塩で。粘り気があり、胡椒と良く合う 締めは、「大山鶏の鳥ゴボウご飯」と味噌汁、香の物 「大山鶏の鳥ゴボウご飯」のアップ デザートは揚げ物と苺のシャーベットから選ぶ。揚げ物は、「桜餅」、「フォンダンショコラ」、「アイスクリーム」の3種類。選んだのは「フォンダンショコラのアイス添え」割ってみると・・・チョコがとろける

ロイヤル バー Royal Bar

 パレスホテルにあるメインバー。店内は広く、ホテルらしい重厚感のあるシックなインテリア。この店は喫煙できるようだが、換気状態が実にいい。
 メニューを見ると、カクテルもウィスキーの種類も豊富だ。「ギムレット」は、オールドタイプとフレッシュライムの2つから選べる。「ギムレット」は、キレがあって爽やか。「マティーニ」は、とろけるように香り高い。「XYZ」はスッキリと洗練されている。「サイドカー」は、ブランデーとホワイトキュラソーがマイルドに調和されており、お勧め。しかし、「フローズンダイキリ」だけは、イマイチだった。
 それにしても、スタンダードカクテルのレベルが高く、雰囲気も含めてお勧めできる店である。(2020年2月追加)
https://www.palacehoteltokyo.com/restaurant/royal-bar/

千代田区丸の内 1丁目1-1 パレスホテル東京1階  
電話番号:03-3211-5318
定休日:無休
営業時間:【月曜〜金曜】11時半〜24時、【土日・祝日】17時〜24時
予算:カクテル1600円〜
アクセス:JR東京駅丸の内口を出て、「丸の内ビルディング」と「新丸の内ビルディング」の広い通りを皇居側に進む。皇居前の内堀通りを右折すると右側に見える。東京駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:丸の内ビルディング、新丸の内ビルディング
お勧めポイント:ハイレベルなスタンダードカクテルが楽しめるホテルのメインバー

ここがバーの入口 店内は広く、ホテルらしい重厚感のあるシックなインテリア この店のオリジナルカクテルのメニュー スタンダードカクテルのメニュー チャームは、オリーブとおかき 「ギムレット」は、オールドタイプとフレッシュライムの2つから選べる。「ギムレット」は、キレがあって爽やか 「マティーニ」は、とろけるように香り高い「金柑モスコミュール」 「サイドカー」は、ブランデーとホワイトキュラソーがマイルドに調和されており、お勧め 「フローズンダイキリ」だけは、イマイチだった

アーンドラ・ダイニング銀座Andhra Dining GINZA

 インドのアーンドラ・プラディッシュ州の料理の看板を掲げる「アーンドラキッチン」の2号店。古いビルの2階への階段を上がって店内に入ると、外観から想像していたよりもずっと広い大箱店である。実はこの店、以前オープン時に一度取材している が、その時は残念ながら掲載に至らなかった店だ。今回再取材となった理由は、この店の料理が、タンドリーチキン以外はハラル認証を受けているからである。
 今回はランチタイムの訪問であったが、ランチタイムにはアラカルト料理は注文が出来ない。また、この店の名物は、32種類の香辛料が入った「ラムビリヤニ」。これは土日限定であるが、事前に予約すれば土日以外でも食べることができるという。今回はランチメニューの中から「タンドゥーリ・セット」を注文。
 「チーズクルチャ」はチーズが少なめで、しかもチーズが偏った入り方をしていた。コンガリふっくらとしておらず、まるで塩味のナンのよう。タンドール料理の「ガーリックチキン」は、シンプルな塩味。酸味のあるミントソースと絶妙な相性をみせる。「タンドリーチキン」は普通に美味しい。こちらもミントソースにつけて食べると、さらに美味しくなる。「シークカバブ」は、肉の挽き方が細やかでジューシーさに欠けるが、とてもスパイシー。もちろん、ミントソースにつけると、これもまたマイルドになっていい。この店のミントソースは、まさに魔法のソースである。「キャベツとニンジンのサラダ」は、ケンタッキーフライドチキンのコールスローに近い味。カレーは、この日の日替わりの「マトンとカリフラワーカレー」。マトンは柔らかく、ホールスパイス香りと味に複雑さがある。バスマティライスは香りが良く美味しい。ランチのバスマティライス、ナン、サンバル、ラッサムは、お代わりできるのが嬉しい。(2020年2月追加)

中央区銀座1-8-2 銀座プルミエビル2階  
電話番号:03-3567-4005
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【月曜〜金曜】11時15分〜14時半、17時〜22時、【土日・祝日】11時半〜14時半、17時〜21時
予算:「タンドゥーリ・セット」1490円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、銀座中央通りを京橋方向へ進む。「松屋銀座」、「銀座 伊藤屋」、「メルサ銀座二丁目店」、「キラリトギンザ」を過ぎた交差点(高速の手前の交差点)を右折した右側にあるビル。銀座駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:メルサ銀座二丁目店、キラリトギンザ
お勧めポイント:32種類が入った「ラムビリヤニ」が自慢の南インド料理店

銀座1丁目にあるこのビルです 入口にはいろいろなメニューが 本日のカレー ランチメニュー ミシュランガイド東京のビブグルマンでも紹介 マサラドーサの説明 プレーンドーサの説明 古いビルの2階への階段を上がって店内に入ると・・・ 外観から想像していたよりもずっと広い大箱店 「タンドゥーリセット」 「チーズクルチャ」 チーズが少ない上に、偏った入り方をしている。コンガリふっくらしておらず、塩味のナンのよう カレーは、この日の日替わりの「マトンとカリフラワー」。マトンは柔らかく、ホールスパイス香りとの複雑さがある。お勧め! 白い「ガーリックチキン」は、シンプルな塩味。酸味のあるミントソースと絶妙な相性を示す。棒状の「シーク カバブ」は、肉の挽き方が細やかでジューシーさには欠けるが、スパイシーで美味しい。「タンドリーチキン」は、普通に美味しい。魔法のミントソースに付けると、さらに美味しいバスマティライスは香り良く美味しい。ランチのライス、ナン、サンバル、ラッサムは、お代わりできる

ラ・ペ La paix

 日本橋近くの分かりづらいビルの地下にある人気のフレンチ店。この店のシェフは、かつて銀座グルメバイブルで2つ星を獲得した「オーグードゥジェール メルヴェイユ」のシェフだった松本さんである。
 地下への階段を下りて店内に入ると、手前に間隔の狭いテーブル席があり、奥に半個室とキッチンがある。店全体の雰囲気は、インテリアを含めてカジュアルなイメージ。半個室であれば良いが、少なくともテーブル席は接待向きではない。
 ボトルワインは6000円〜120000円で、ブルゴーニュが中心。80〜90年代の高級ワインの値付けは安く、5000円〜10000円までのペアリングワインセットもある。今回はランチタイムの訪問であったが、折角なので、ディナーコースで注文。
 料理はどれも美しく、味の組み立てが想像力に富んでおり、さすがは松本シェフというような料理だった。もちろん、火の通し方も塩加減も完璧で、これがディナーコースであることを考えれば、決してコスパも悪くないと思う。これでもう少し店の雰囲気が洗練された感じであれば、3つ星を付けても良いくらい。 (2020年2月追加)
http://lapaix-m.jp

中央区日本橋室町1丁目9-4 井上第3ビル地下1階  
電話番号:050-3196-2390
定休日:木曜
営業時間:11時半〜13時、18時〜20時
予算:【ランチ】6000円、13000円、【ディナー】13000円
アクセス:東京メトロ銀座線・三越前駅B6出口を出て、「スターバックス」、「三越本店」方向へ渡る。「大黒屋」のある1つ目の交差点を右折し、1つ目の交差点を過ぎた右側のビル。三越前駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:スターバックスコーヒー 日本橋スルガビル店(スルガ銀行・東京支店のビル)
お勧めポイント:コスパの良い想像力に富んだフレンチ

日本橋近くの分かりづらいビルの地下にある。同じビルにある「足楽」が目印 ココです! 地下への階段を下りて店内に入ると・・・ 手前に間隔の狭いテーブル席があり、奥に半個室とキッチンがある。店全体の雰囲気は、インテリアを含めてカジュアルなイメージ。半個室であれば良いが、テーブル席は接待向きではない。ここは半個室 ボトルワインは6000円〜120000円で、ブルゴーニュが中心。80〜90年代の高級ワインの値付けは安く、5000円〜10000円までのペアリングワインセットもある 今回はランチタイムの訪問であったが、折角なので、ディナーコースで注文 「豆腐のムース」は、まるでカラスミのような後味 右が「豚肉のラグーのピロシキ」、左が「豚肉と白レバーのテリーヌと焼きチーズ」。どちらも美味しい 左奥の見えない品は「イワシのカナッペ」。塩味、酸味ともに良し。右奥は「アンキモとホロホロ鳥のペースト竹墨」は、組み合わせが素晴らしい。「海老のビスク」は少し甘めだが、旨味タップリ。アミューズはどれも美味しい 「サワラのタップナードソース 赤ピーマンのムース添え」 セロリ、玉ねぎ、ヴィネガーがサワラに調和している パン 無塩バター(右)と南高梅のバター(左)「手長海老を黒いシュー生地で包み 春菊とウニソース」黒トリュフ黒トリュフの香りと、塩味の効いたシュー生地が、料理にキリッとした輪郭を与えている 「アオリイカとショートパスタ イカスミソース」 「甘鯛とスケソウダラの白子 ヴィネガーとサフランカボチャのソース」これだけはイマイチだった 「鳥取産鹿のロース ポートワインソース」 火の通しが最高 「韃靼蕎麦茶のブランマンジェ」は、塩が効いていて、味味にメリハリがある 「苺のコンポート 苺アイス」 エスプレッソはなかなかの香り「トリュフアイスの最中」とほうじ茶で終了となった

ヤウメイ

 世界的なレストランプロデューサーであるアラン ヤウ氏が監修する点心の専門店。新しいビルのエスカレーターで2階まで上がると、真っ赤なモダンアートのような外観。ポップミュージックが流れる店内は、まるで香港かニューヨークで食べているかのようなメトロポリタンな雰囲気で、中国語や英語を話せる店員も多い。
 この店は、雰囲気、サービス、全てがスタイリッシュ。この日は、キッチンの見える白木のカウンター席に座ったが、これは日本の寿司店や割烹を意識して造ったらしい。テーブルのサービスは不明だが、カウンター担当の女性のサービスは素晴らしく、ほぼホテルレベル。なので、もしも人数が少なければ、是非カウンター席で味わいたい。 驚くべきはワインリストで、点心店とは思えないくらいワインの種類が多い。例えば、デザートワインにはディケム(ボトル売り)まであり、グラスワインだけでも20種類以上ある。
 点心中心のメニューがそれほど種類が多くないのと、価格設定が高めなのは問題だが、 メニューは年に3〜4回くらいアラン ヤウ氏が来日する時に改訂されるという。実際の料理は2つ星くらいのレベルであるが、雰囲気やサービス、さらに、点心の店としては稀有なワインの品揃えを評価して、3つ星とした。また、料理が一度に出てくるのではなく、食べ終える頃にタイミングよく供されたことにも驚いた。(2020年2月追加)

千代田区丸の内3丁目2-3 二重橋スクエア2階  
電話番号:03-6269-9818
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【平日】11時〜14時半、17時半〜22時、【土日・祝日】11時〜21時半
予算:鶏足豆豉ソース800円、ピータンと鶏肉のお粥1500円、マンゴープリン800円
アクセス:JR有楽町駅から東京フォーラム側に出て、ビックカメラと東京フォーラムの間の通りを、皇居側へ進む。「ラ・メゾン・デュ ショコラ丸の内店」を過ぎた交差点を右折し丸の内仲通りを進むと、左側にあるビル。
最寄りのランドマーク:JR有楽町駅、東京フォーラムから徒歩3分
お勧めポイント:点心の店としては稀有な素晴らしいワインの品揃え

このビルです エントランスを抜け、エスカレーターで2階まで上がると・・・ 真っ赤なモダンアートのような外観 真っ赤な入口を通って店内に入ると・・・ ポップミュージックが流れる店内は、まるで香港かニューヨークで食べているかのようなメトロポリタン的な雰囲気で、中国語や英語が堪能な店員も多いこの店は、雰囲気、サービス、全てがスタイリッシュ。この日は、キッチンの見える白木のカウンター席に座ったが、これは日本の寿司店や割烹を意識して造ったらしいテーブルのサービスは不明だが、カウンター担当の女性のサービスは素晴らしく、ほぼホテルレベル。なので、もしも人数が少なければ、是非カウンター席で味わいたいフードメニュー1フードメニュー2フードメニュー3デザートメニューとデザートワイン 左側から、辛子オイル、豆板醤、胡麻油入り酢醤油 「豆苗と海老の蒸し餃子」は、味が薄めなので、豆板醤か酢醤油で食べるのがお勧め。一番客だったせいか?長く蒸し器に入っていたせいか?皮が緩くベチャっとしていた 「フカヒレ上湯餃子スープ」は、赤酢針生姜入りフカヒレと共に供される。先ずはそのまま味わうと、乾物による優しい旨味のあるスープだ。餃子を崩して食べると、椎茸と海老が現れ、さらにリッチな味に変化する。最後に赤酢を加えると乾物の香りが薄れ、サッパリ感が出るのでお勧め 「鷄足 豆豉ソース」は、ソースがスパイシーかつ複雑で美味しい。これまで味わったことのないソースで、鷄足も柔らかく上出来。お勧め 「紋甲イカのカレー風味」は、まさに甘口のシーフードカレーのよう。ミニ紋甲烏賊をスプーンですくって味わうと、ついつい白米にかけて食べたいと思ってしまう 「鴨肉春巻」は、中にほぐした八角風味の鴨肉とキュウリが入っており、ボリューム満点ながら味はイマイチ。付いてきた甘めの甜麺醤ソースをかけて食べると、北京ダックを彷彿とさせる味わいに。他の3つの醬で味変させて食べてやっと完食できた 「ピータンと豚肉のお粥」 胡麻油と生姜が香る。豚肉と書かれていたが、実際には鶏肉だった。チキンスープで焚かれたお粥は、滑らかで味わい深く、日本で食べた広東風お粥の中ではトップクラスの逸品。これにサクサクの油条を浸して食べても美味しい「マンゴープリン」は、上にパッションフルーツがかかっている。見た目よりも柔らかく滑らか。甘さも絶妙で、世界最高レベルのマンゴープリンだ

閉店 ティエリー・マルクス サロン THIERRY MARX salon

 2016年にオープンしたモダンフレンチの店。まずはエレベーターをおり、予約した名前を告げる。実はこの店、店内が2つのエリアに分かれており、それぞれでメニューが異なっている。奥はオープンキッチンの広いカジュアルダイニング「ティエリー・マルクスダイニング」で、その手前に「ティエリー・マルクス サロン」というドレスコートが必要な小さなエリアがある。「サロン」の中は、白や淡い色を基調とした縦長の空間で、決してゴージャスな感じではない。
 調べてみると、「ダイニング」の方がコスパが良いらしいが、料理が異なると聞いたので、今回はサロンの方でのランチ。総料理長は開店時からこの店を任されている女性シェフ・小泉敦子さんであり、この方の料理に対するセンスが半端でない。僕が今一押しの新進気鋭のシェフである。
 予約した本日のメニューには、素材だけが書かれていた。アミューズは「豚肉の一口パテ」。豚足が入っているのか?ゼラチン質で味は普通。スペシャリティの「ブリオッシュ」は、塩味が効いて香ばしいバターの香りがする。出す前に再度焼かれているので、クロワッサンのようにサクサクでお代わりしたくなるほど美味しい。スペシャリティの「アサリのムースとゼリー」の中には、茹でられたホッキ貝が入っていた。添えられた焼きトーストの間にはふんわりとした鶏肉のムースと、その上にはキャビアがのっている。味付けは、シルクのように繊細で塩加減もぴったり。ビジュアルも含めてなんて洗練されているのだろうと感心しきり。「牛スネ肉とジャガイモにムール貝と季節のキノコを添えて」は、ムール貝を使ったエスプーマ仕立てで、全ての組み合わせが繊細かつ緻密。「モヤシのリゾット仕立て」は、セップ茸とパルミジャーノの風味が、スープに深みを与えている。米に見立てて細かく切られたモヤシのシャキシャキとした食感を、濃厚なエスプーマの泡が包み込む。「寒サワラのソテー」は、貝とアオリイカの2つのソースでいただく。レモンピールとアオリイカのソテー、赤ダイコン、全てが完璧な調和を成している。サワラの火の通しもシットリと仕上がっていて、塩加減も丁度良い。「蝦夷鹿のロティ・ソースシヴェ」は、鹿のエキスやフルーツ、赤ワインを凝縮したような素晴らしいソース。これがスペシャリティでないとは!驚きの美味しさ。鞘に収まったナイフの切れ味も抜群でいい。
 デザートは3段重の弁当仕立て。1段目は「花のアイスとパンナコッタ、ピンクグレープフルーツソース」。ラム酒の効いた「ババ」の中にはバニラムースとパッションフルーツソースが。2段目の「モンブラン」の下のメレンゲには、薫香がつけられているというサプライズが。
 コーヒーやお茶と小菓子は、外のオープンテラス席でいただくこともできる。オープンテラスからは、4丁目交差点を一望できる。(2020年2月追加)
https://www.thierrymarx.jp

中央区銀座5丁目8-1 GINZA PLACE7階  
電話番号:03-6264-5045
定休日:不定休
営業時間:【月曜〜金曜】18時〜20時、【土日・祝日】11時半〜13時、18時〜20時
予算:【ランチ】8800円、12500円、【ディナー】12500円、15500円、18000円、21000円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅を出てすぐの、銀座4丁目交差点にある「NISSAN CROSSING」のビル。銀座4丁目交差点から徒歩0分
最寄りのランドマーク:銀座4丁目交差点、NISSAN CROSSING
お勧めポイント:今最も勢いのある僕一押しのフレンチ

このビルの7階ワンフロアです 本日の12500円のランチコース。本日のメニューには、素材だけが書かれていた アミューズは「豚肉の一口パテ」。豚足が入っているのか?ゼラチン質で味は普通 スペシャリティの「ブリオッシュ」は、塩味が効いて香ばしいバターの香りがする。出す前に再度焼かれているので、クロワッサンのようにサクサクでお代わりしたくなるほど美味しい スペシャリティの「アサリのムースとゼリー」 中には、茹でられたホッキ貝が入っていた 添えられた焼きトーストの間にはふんわりとした鶏肉のムースと、その上にはキャビアがのっている。味付けは、シルクのように繊細で塩加減もぴったり。ビジュアルも含めてなんて洗練されているのだろうと感心しきり「牛スネ肉とジャガイモにムール貝と季節のキノコを添えて」 ムール貝を使ったエスプーマ仕立てで、全ての組み合わせが繊細かつ緻密 「モヤシのリゾット仕立て」は、セップ茸とパルミジャーノの風味が、スープに深みを与えている。米に見立てて細かく切られたモヤシのシャキシャキとした食感を、濃厚なエスプーマの泡が包み込む「寒サワラのソテー」 貝とアオリイカの2つのソースでいただく。レモンピールとアオリイカのソテー、赤ダイコン、全てが完璧な調和を成している。サワラの火の通しもシットリと仕上がっていて、塩加減も丁度良い 「蝦夷鹿のロティ・ソースシヴェ」 鹿のエキスやフルーツ、赤ワインを凝縮したような素晴らしいソース。これがスペシャリティでないとは!驚きの美味しさ。鞘に収まったナイフの切れ味も抜群でいいデザートは3段重の弁当仕立て 「花のアイスとパンナコッタ、ピンクグレープフルーツソース」 ラム酒の効いた「ババ」の中にはバニラムースとパッションフルーツソースが、「モンブラン」の下のメレンゲには薫香がつけられている サプライズも コーヒーやお茶と小菓子は、外のオープンテラス席でいただくこともできる。オープンテラスからは、4丁目交差点を一望できる 外のオープンテラスから「ダイニング」を見たところ。 エスプレッソも・・・小菓子もどちらもイマイチだった

エッグスンシングス Eggs’n Things銀座店

 銀座1丁目のビルにあるハワイで人気のパンケーキ店。関東では「銀座店」の他、「原宿店」、「横浜山下公園店」、「湘南江の島店」、「お台場店」が、そして関西では、大阪の「心斎橋店(→ 大阪 グルメバイブル・朝から食べるの頁を参照)」と「神戸ハーバーランド店」、「京都四条店(→ 京都グルメバイブル・朝から食べ るの頁を参照)」がある。今回の銀座店は、時間の都合上、実際に食べてはいない。なので、実際に行った「心斎橋店」と「京都四条店」の記事を元に作製した。
 この店のコンセプトは“All Day Breakfast”ということで、朝に限らず、昼でも夜でも美昧しくボリューム感のあるブレックファーストメニューを楽しめるのである。ホームページによれば、料理は朝食アラカルトを中心としたボリューム感のあるグランドメニュー、17時以降のディナータイムには、ハワイを感じられるロコフードやボリュームのあるアメリカンな料理など等が楽しめるらしい。
 店のコンセプト通り、この店は朝の9時から営業しているため、朝食を食べるにはうってつけの店なのである。しかしながら、平日でも開店前から店の前には行列ができ、土日・祝日は子供連れ客で長い行列となる。
 店内は白を基調とした明るい雰囲気で、1階だけでなく2階にもテーブル席があり、かなりの大箱店である。入店すると「おはようございます!アロハ〜!!」というディズニーランドのキャストのようなノリで、明るい声をかけられる。
 メニューを見ると、人気のパンケーキやワッフル、クレープの他、肉卵料理、オムレツ、そして地元ハワイアンに人気のスペシャルメニューなどがある。もちろん、この店の名物はホイップクリームが山盛りのパンケーキであるが、朝から山盛りのホイップクリームはちょいと厳しいので、朝食にお勧めしたいのが、もう一つの人気商品「ホウレン草とベーコンエッグス・ベネディクト」。これはイングリッシュマフィン(食べてみるとほぼ食パンのよう)にベーコンとホウレン草の炒めものをのせ、そこに更にポーチドエッグをのせてオランデーズソース(薄いマヨネーズのようなソース)をかけたもの。これが意外にも美味しく、朝食としてはお勧めである。付け合わせに皮付きのフライドポテトが大量に付いてくるが、塩味だけだと飽きるので、後半はハインツのケチャップをつけて食べるといい。飲み物の定番は、ブラジル原産のアサイーを使った「アサイーバナナヨーグルト」。アサイー自体には若干香りがあるものの、酸味や甘みなどの個性はないので、バナナとヨーグルトがそれを補っていて飲みやすい。
 「エッグスンシングス」で人気のパンケーキは、生地がプレーンのものと生地に好みのフルーツやチョコなどを入れて焼いたものの2種類がある。生地に素材を入れたパンケーキにはホイップクリームが付かないが、プラス200円で追加することも可能だ。一番人気の「ストロベリーホイップクリームとマカデミアナッツ」は、ホイップクリームは軽くて良いのだが、イチゴがフレッシュなものではなく、煮たいわゆるコンポートなので食べ飽きてしまう。しかも、生地は薄いタイプで、フワッとした厚めの生地が好みの僕の評価は、どうしても低くなってしまう。
 この日の店内はほぼ満員状態だったにもかかわらず、料理は注文後10分くらいで出てきた。この種の店としては回転が早い方なので、行列に並んでも思ったほど待たされないかも。しかしながら、開店15分前の8時45分に並べば、ほぼ1回転目で食べられるので、その方がより確実かも知れない。店内は禁煙であり、ベビーカーも利用できるなど、子供連れの客に対する細かな配慮がなされているのもいい。(2020年2月追加)
https://www.eggsnthingsjapan.com/ginza/

中央区銀座1丁目8-19 キラリトギンザ4階  
電話番号:03-6264-4949
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:9時〜22時
予算:ストロベリーホイップクリームとマカデミアナッツのパンケーキ1180円、ホウレン草とベーコンのエッグスベネディクト1200円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A8出口を出て、銀座中央通りを京橋方向へ進む。「松屋銀座」、「銀座 伊藤屋」、「メルサ銀座二丁目店」を過ぎたら右側にあるビル。銀座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:メルサ銀座二丁目店
お勧めポイント:朝から夜まで本格的なハワイアン・ブレックファーストが食べられる

このビルの4階です ランチタイムは大行列です 店の中でも待っています ビルの店舗なので、大阪や京都のような1階にある平屋の店舗とは雰囲気が異なる 飲み物の定番は、ブラジル原産のアサイーを使った「アサイーバナナヨーグルト」。アサイー自体には若干香りがあるものの、酸味や甘みなどの個性はないので、バナナとヨーグルトがそれを補っていて飲みやすい 人気商品「ホウレン草とベーコンエッグス・ベネディクト」 これはイングリッシュマフィン(食べてみるとほぼ食パンのよう)にベーコンとホウレン草の炒めものをのせ、そこに更にポーチドエッグをのせてオランデーズソース(薄いマヨネーズのようなソース)をかけたもの。これが意外にも美味しく、朝食としてはお勧めである ポーチドエッグの断面 付け合わせに皮付きのフライドポテトが大量に付いてくるが、塩味だけだと飽きるので、後半はハインツのケチャップをつけて食べるといい 「ストロベリーホイップクリームとマカデミアナッツ」のパンケーキ ホイップクリームは軽くて食べやすいイチゴはフレッシュなものではなく、煮たいわゆるコンポートなので食べ飽きてしまう

幸せのパンケーキ 銀座店 

 全国展開している大人気のパンケーキ専門店。大阪グルメバイブル作成時に、「南船場店(→ 大阪グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」を初めて取材したが、その後も店舗を増やし、今や関東エリアに11店舗、関西エリアに6店舗、その他のエリアを含めると、計26店舗を展開している。実は、「札幌店(→ 札幌グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」にはよく行くが、時間の都合上、この銀座店では実際に食してはいない。なので、札幌店と熊本店(→ 熊本グルメバイブル・スイーツの頁を参照)の記事を引用して紹介したい。

 古いビルのエレベーターでビルの7階に上がり、まずは自動発券機で順番が印刷されたチケットを発行して待つ(開店前でも発行が可能)。番号が呼ばれ、店員に券を渡して席に案内される。メニューを見ると、パンケーキは通常のスイートパンケーキと食事のミールパンケーキがある。スイーツパンケーキは、レギュラーメニューが7種類、そして季節限定メニューが1種類ある。プラス200円でドリンクとセットにすることができる。スイーツパンケーキのソースやクリームはパンケーキ毎に予め決まっているが、ホイップクリームとアイスクリープだけは、プラス100円で追加できる。僕のお勧めは、やはり店名を冠した「幸せのパンケーキ」にホイップクリームをトッピングしたもの。
 
 パンケーキの生地は、最近流行のメレンゲが入ったフワフワタイプのパンケーキ。しかし、それらパンケーキとの決定的な違いは、カステラのような玉子感と小麦の風味が感じられることだ。スフレタイプのパンケーキは、食感が良くなる一方、小麦の香りが乏しく味が単調になってしまう。ベーキングパウダーを加えず、これほどまでにシットリフワフワで深みのあるパンケーキはなかなかないだろう。加えて、「幸せのパンケーキ」に添えられたアイスクリームのような姿のホイップバターが最高に美味しい。このホイップバターは、ニュージーランド産のマヌカハニーと北海道産の発酵バターを使用して作れているというが、このパンケーキとの相性は抜群である。しかしながら、ビターテイストのカラメルシロップとの相性は微妙で、何故メイプルシロップにしなかったのか?という疑問が残る。それ故にそれを補うために、プラス100円でホイップクリームを追加することを是非お勧めしたい。
 ちなみに、土日・祝日は相当混み合う人気店なので、開店10分くらいに行くか、15時〜16時のオフタイムに行くのがお勧めである。(2020年2月追加)

https://magia.tokyo

中央区銀座5丁目8-5 ニューギンザビル10号館7階 地図 
電話番号:03-6255-1111
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:【平日】10時半〜19時40分、【土日・祝日】10時〜19時40分
予算:幸せのパンケーキ1000円(ドリンクセットはプラス200円、ホイップクリームやアイスクリームのトッピングはプラス100円)
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅を出て、銀座4丁目交差点「NISSAN CROSSING」前を東銀座・築地方向へ向かう。「竹葉亭 銀座店」を過ぎた「マドラス」と「NOA CAFE」の入っている角のビル。銀座4丁目交差点から徒歩1分
最寄りのランドマーク:銀座4丁目交差点、NISSAN CROSSING、madras
お勧めポイント:フンワリシットリとした最高レベルのパンケーキ

銀座4丁目交差点近くのこのビルです 古いビルのエレベーターでビルの7階に上がると・・・ まずは自動発券機で順番が印刷されたチケットを発行して待つ(開店前でも発行が可能) 現在の待ち状況が、モニターで表示されている パンケーキの写真メニュー スイーツパンケーキのメニュー ミールパンケーキのメニュー 季節メニューからレギュラーメニューに格上げされた人気の「ティラミスパンケーキ」 順番に焼くため、すぐに焼いても20分以上かかる 順番に焼くため、すぐに焼いても20分以上かかる 「幸せのパンケーキ」に、ホイップクリームをトッピングしたもの アイスクリームのような姿をしたホイップバターが最高に美味しい。このホイップバターは、ニュージーランド産のマヌカハニーと北海道産の発酵バターを使用して作れているというが、このパンケーキとの相性は抜群ビターテイストのカラメルシロップとの相性は微妙で、何故メイプルシロップにしなかったのか?という疑問が。それを補うために、プラス100円でホイップクリームを追加するのがお勧め

オークOak

 東京ステーションホテルの2階にある小さなオーセンティッ クバー。ホテルのメインバーであるにもかかわらず、テーブル2つとカウンター8席だけしかなく、とてもプライベート感がある。しかしながら、東京ステーションホテル同様に、クラッシックかつ重厚感のある落ち着いた佇まいが素敵である。このような小さなキャパの店なので、基本的に予約は受け付けていない。なので、直前に電話で混み具合を確認してから行く必要がある。
  メニューを見ると、さすがは格式のあるホテルのバーだけあって、フードメニューが充実している。ドリンクメニューの大部分はウィスキーが占め、カクテルの種類は少ない。どうやらこの店は、ウィス キーが売りのようだ。それ裏付けるかのように、経営母体であるJRホテルのメンバーズ会員だけが飲めるという希少なウィスキーもあった。また、今や幻とも言われているサントリーの「響30 年」やニッカの「竹鶴25年」などといった入手困難のものも飲むことができる。とくに、「響30年」と「響21年」、「ブレンダーズチョイス」の3つを、それぞれ20mlずつ楽しめる15,000円の「テイスティングセット」は非常に魅力的。
 このバーでは、女性バーテンダー兼ソムリエールが、シェイカーを振っている。「ギムレット」は、氷片の浮かばないタイプで、レベル的には標準。「マティーニ」と「アンバードロップ」は、カクテルを樽で寝かせたというバレルエイジドカクテル。しかも、何故かロックで供するというこの店のオリジナルスタイル。意外なことにアルコールは舌触りが強く、残念ながら樽で貯蔵したことによるメリットはあまり感じられなかった。 このバーの料理は、全てホテル内のレストランで作られて運ばれて来るので、ステーキやビーフシチューなどといったフードメニューも美味しい。お勧めは「土佐あかうしのメンチカツサンド」で、メンチがとてもジューシー。また、付け合わせのフライドポテトまでも美味しい。「土佐あかうしのメンチカツサンド」は、ハーフサイズが用意されているのも嬉しい。
<!– このバーの料理は、全てホテル内のレストランで作られて運ばれて来るので、ステーキやビーフシチューなどといったフードメニューが充実している。お勧めは「土佐あかうしのメンチカツサンド」。メンチがジューシーで、付け合わせのフライドポテトも美味しい。「土佐あかうしのメンチカツサンド」は、ハーフサイズもある。
–>  カクテルでは星がつかないが、ウィスキーでは静岡の「ブルーラベル」や銀座の「バロン(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」に近い。ウィスキーに関しては、このエリアではトップクラスの品揃えなので、いい雰囲気と併せて1つ星とした。 (2020年2月追加)
https://www.tokyostationhotel.jp/restaurants/oak/

千代田区丸の内1丁目9-1 東京ステーションホテル2階  
電話番号:03-5220-1261
定休日:無休
営業時間:17時〜23時半
予算:響21年3200円、ギムレット1400円、土佐あかうしのメンチカツサンド2930円(ハーフ1900円)
アクセス:JR東京駅から直結
最寄りのランドマーク:JR東京駅
お勧めポイント:ウィスキーが充実している大人の雰囲気のバー

JR東京駅の丸の内側にあります ここが東京ステーションホテルのエントランス 2階にあるバーのドアを開けると・・・ プライバシーの関係で、広角写真は撮れないが・・・天井が高く、東京ステーションホテル同様、クラッシックかつ重厚感のある落ち着いた佇まいがいい 経営母体であるJRホテルのメンバーズ会員専用だけが飲める希少なウィスキーリスト 今や幻とも言われているサントリーの「響30年」を含む、響3種類を飲むことができる その他、希少性の高いウィスキー 響の2種あるいは3種のテイステングセットメニュー 日本ウィスキーと台湾ウィスキーのリスト ホテルオリジナルカクテル 充実したフードメニュー 「ギムレット」は、氷片の浮かばないタイプで、レベル的には標準 チャーム お勧めの「土佐あかうしのメンチカツサンド」のハーフサイズ メンチがジューシーで、付け合わせのフライドポテトも美味しい「マティーニ」。カクテルを樽で寝かせたバレルエイジドカクテル。何故かロックで供するというこの店のオリジナルスタイル。意外なことにアルコールは舌触りが硬く、残念ながら樽で貯蔵したことによるメリットはあまり感じられなかった

バー シェイク Bar Shake

 古いビルの地下にある小さなオーセンティックバー。店主の古田土(こだと )さんは 、「 ロオジエ(→ 銀座グルメバイブル・フレンチの頁を参照)」時代に現在の「 銀座 テンダー(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」の上田さんの下で働いていたらしい。この日は店主の古田土さんは不在で、女性バーテンダー・池上さんが1人で作っていた。聞くところによると、古田土さんは土曜日が休みらしい。
 店内は、カウンター席とテーブル席が1つだけという狭い店である。突き出しの「キッシュ」は、チーズと玉子の風味がして普通。「ギムレット」は、表面に微細な氷片浮かんでおり、スッキリとしていて美味しい。ライムジュースが良いのか、ジンのチョイスが良いのか分からないが、ジンのしつこさを感じさせない洗練されたカクテルに仕上がっている。「マティーニ」は、とろけるような口あたりで、ジンのリッチでグラマラスなボリュームを引き出している。女性バーテンダー・池上さんの受賞カクテル「玉響(たまゆら)」は、ウイスキーベースらしいが、ホワイトチョコのリキュールと抹茶リキュールが香るクリーミーな口あたり。まるで、ウイスキーラム味の溶けたソフトクリームを液体にして飲んでいるかのようで、お勧め。この店の名物「カンパリソーダ」は、想像通りの胃薬のような味で、確かに通常のものよりとても飲みやすいが、絶品と言うほどのものではない。
 ちなみに、パスタやチキンライスなどの軽食もあり、その上これだけカクテルが美味しいので、これで禁煙環境であれば、常連になりたい店である。(2020年2月追加)
http://www.barshake.jp

中央区銀座7丁目3-15 銀座西七会館地下1階  
電話番号:03-5568-1007
定休日:日曜・祝日
営業時間:【月曜〜金曜】18時〜翌3時、【土曜】18時〜23時
予算:カクテル1300円〜、チャージ1000円
アクセス:JR有楽町駅、東京メトロ丸ノ内線・銀座駅から数寄屋橋交差点へ向かう。「PARLA東急プラザ銀座」と公園の間の細い数寄屋通りを進み、2つ目の交差点を過ぎた左側のビル(交詢社通り沿い)。数寄屋橋交差点から徒歩3分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、PARLA東急プラザ銀座、数寄屋通り、交詢社通り
お勧めポイント:洗練された銀座らしいカクテルが飲める

このビルです 地下への階段を下ります ココです!外にカンパリのネオンサインが・・・店内はカウンター席と・・・ テーブル席が1つだけという狭い店 「ギムレット」。ライムジュースが良いのか、ジンのチョイスが良いのか分からないが、ジンのしつこさを感じさせない洗練されたカクテルに仕上がっている 表面に微細な氷片浮かんでいる 「マティーニ」は、とろけるような口あたりで、ジンのリッチでグラマラスなボリュームを引き出している女性バーテンダー・池上さんの受賞カクテル「玉響(たまゆら)」は、ウイスキーベースらしいが、ホワイトチョコのリキュールと抹茶リキュールが香るクリーミーな口あたり。まるで、ウイスキーラム味の溶けたソフトクリームを液体にして飲んでいるかのようで、お勧めこの店の名物「カンパリソーダ」は、想像通りの胃薬のような味で、確かに通常のものよりとても飲みやすいが、絶品と言うほどのものではない

閉店 俺のBakery & Cafe 松屋銀座 裏

 俺のシリーズの中で、グルメバイブル初の掲載となった高級食パンの店。1階はショップ、2階がカフェとなっており、カフェでは焼き立ての食パンが味わえる。
  エレベーターで2階へ上がると、ワンフロア全てがカフェとなっている。店内は広く、落ち着いた雰囲気のインテリア。今回注文したのは「窯出し食パン・銀座の食パン〜夢〜」であったが、食べている途中で、「窯出し食パン・銀座の食パン〜香〜」が焼き上がりました!というアナウンスがあり、焼き上がったパンをお盆の上にのせて、店員が鈴を鳴らしながら店内を回っていた。
 運ばれて来た「窯出し食パン・銀座の食パン〜夢〜」は、4つ切りよりも分厚く、軟らかいので中心部がやや窪んでいる。食感はシルクの様にきめ細やかで、フワッと、しっとりとしていながらモチモチ感がある。ほんのりとした甘みを感じ、バターと小麦の香りがする。これはこれで美味しいが、トーストでないので、耳がカリッとしていないのが唯一残念。蜂蜜、ホイップバター、苺ジャムの3つが付くが、生パンなので、ホイップバターかそれに苺ジャムを加えて食べるのが美味しい。
 「銀座の食パン〜香〜」を使った「厚切りトースト」は、小麦の香りは強くないが、やはりモッチリ、ネットリとしたきめ細やかな食感。「〜夢〜」よりも甘みが少ない分バランスが良く、確かに「〜夢〜」よりトースト向きかもしれない。トーストにはバターと、それ以外に苺ジャム、ブルーベリージャム、蜂蜜の中から1つを選べる。「本日のスープ」はカボチャのポタージュであったが、これは普通に美味しい。
 ちなみに、「俺のBakery & Café」は、銀座エリア内では「東銀座歌舞伎座前店」と「京橋中央通店」がある。また、未だ試してはいないが、「パン・オブ・ザ・イヤー2018」のクロワッサン部門で金賞を受賞した「パン・デ・フィロゾフ」の榎本 哲シェフ監修による「クロワッサン食パン(1200円)」が、最近新発売されたとのこと。(2020年2月追加)
https://www.oreno.co.jp/restaurants/bakery

中央区銀座3丁目7-16 銀座NSビル1階・2階  
電話番号:03-6263-2985
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:10時〜20時(ショップは21時まで)
予算:窯出し食パン・銀座の食パン〜香〜、〜夢〜ともに600円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A13出口を出ると、「松屋銀座」の裏通りにある。銀座駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:松屋銀座
お勧めポイント:フワフワの焼きたて食パンを味わえるカフェ

松屋銀座裏の通りにあります。スターバックスの並びのレンガ色のビルです このビルです1階のショップ カフェメニュー エレベーターで2階に上がると、ワンフロア全てがカフェ。店内は広く、落ち着いた雰囲気のインテリア 僕のお勧めの「窯出し食パン・銀座の食パン〜夢〜」。時間帯によって「窯出し食パン・銀座の食パン〜香〜」や「窯出し食パン・山型の食パン」も食べられる トーストメニュー1 トーストメニュー2 これが「窯出し食パン・銀座の食パン〜夢〜」 4つ切りよりも分厚く、軟らかいので中心部がやや窪んでいる。食感はシルクの様にきめ細やかで、フワッと、しっとりとしていながらモチモチ感がある。ほんのりとした甘みを感じ、バターと小麦の香りがする。これはこれで美味しいが、トーストでないので、耳がカリッとしていないのが唯一残念 蜂蜜、ホイップバター、苺ジャムの3つが付くが、生パンなので、ホイップバターかそれに苺ジャムを加えて食べるのが美味しい 「銀座の食パン〜香〜」を使った「厚切りトースト」 小麦の香りは強くないが、やはりモッチリ、ネットリとしたきめ細やかな食感。「〜夢〜」よりも甘みが少ない分バランスが良く、確かに「〜夢〜」よりトースト向きかもしれない。トーストにはバターと、それ以外に苺ジャム、ブルーベリージャム、蜂蜜の中から1つを選べる「本日のスープ」はカボチャのポタージュであったが、これは普通に美味しい

アンティカ・オステリア・デル・ポンテ

 イタリアで2番目にミシュラン3つ星を獲得したことで知られるミラノの名店「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」。ビルの最上階である36階でエレベーターを降り、店内に入ると、受付の左手にウェイティングスペースある。 そして、右側の通路に沿ってワインセラーがあり、通路を抜けると、天井が高く明るく落ち着いたダイニングがある。客席は窓に面しているので、36階からの眺望は抜群。しかし、残念ながら皇居側でなく八重洲・京橋側に向いているので、最高というレベルではない。
  ドリンクメニューを見ると、スパークリングウオーターとミネラルウオーターは600円で飲み放題となっている。先ずはイタリアビールを注文。ビールは僅かに甘みを感じて、フルーティーなクラフトビールのよう。グラスワインは1500円〜6200円という幅広い品揃えで、高級なワインは抜栓しないで注ぐコラヴァンシステムを採用している。また、ディナータイムのコースは15000円 〜30000円と高めなのに対し、ランチタイムは5000円〜16000円と半額近い設定になっているので、ランチタイムの方が圧倒的にお値打ちである。
  料理は華やかさや装飾性が一切なく、インスタ映え全盛の時代からは取り残されたようなビジュアルである。しかし、料理は驚くほどの複雑さの中に素晴らしい素材の調和がみられ、久々に美味しいと思えたイタリアンであった。ちなみに、イタリア人サービスマンによる日本語の料理説明が、テーブル毎に微妙に変わっていて、しかも聞き取りづらいのが難点ではあるが、これはご愛敬であろう。。(2020年2月追加)
https://www.anticaosteriadelponte.jp

千代田区丸の内2丁目4-1丸の内ビルディング36階  
電話番号:03-5220-4686
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時半〜14時(土日・祝日は14時半まで)、17時半〜21時(日曜・祝日は20時半まで)
予算:【ランチ】5000円、7200円、13000円、16000円、【ディナー】15000円、19000円、27000円、30000円
アクセス:JR東京駅の丸の内側の出口前にあるビル。東京メトロ・丸ノ内線東京駅の地下出口から直結している。
最寄りのランドマーク:JR東京駅丸の内側
お勧めポイント:シンプルかつ洗練されたモダンイタリアン

36階でエレベーターを降り、入口を抜けると、受付左手にウェイティングスペースがある。右側の通路に沿ってワインセラーがあり、通路を抜けると・・・ 天井が高く明るく落ち着いたインテリアのダイニングが。客席は窓に面しているので、36階からの眺望は抜群 しかし、残念ながら皇居側でなく八重洲・京橋側に向いているので、最高というわけではない グラスワインは1500円〜6200円の高級品まである 高級品のワインは抜栓しないで注ぐコラヴァンシステムを採用している 本日のランチは黒トリュフを使ったランチ。ディナータイムのコースは15000円〜30000円と高めなのに対し、ランチタイムは5000円〜16000円と半額近い設定になっているので、ランチタイムの方が圧倒的にお値打ちだ。 シェフからの最初のアミューズは、パイ生地にのった「仔牛肉のリエット」 パンは「フォカッチャ」、「ミルク」、「白米粉」、「胡麻やひまわりのたね全粒粉」の4種。イタリアに行ったときにも思ったのだが、フレンチとは違ってイタリアンのパンは冷たく香りに欠け、ガッカリする 2つ目のアミューズは、「カリフラワーのムース」。フワッと軽く、ドライトマトの複雑さもあり、洗練された味わい 前菜の「帆立貝のソテー ローストしたトビナンブールとピエモンテ産ヘーゼルナッツのペースト・黒トリュフ」 帆立の貝柱が小さめだったせいか、やや火が入り過ぎだったが、塩味はピッタリ。とてもシンプルな料理ではあるが、シェフのセンスを感じさせる。黒トリュフはナッツのような食感で、付け合わせのヘーゼルナッツは、生なのか?柔らかなペーストが最高に美味。初めて味わう組み合わせであり、これはいい! パスタは、「ヴェッリーニのショートパスタ“ソクワドリ” グリーンアスパラと黒トリュフのペースト和え」 四角いパスタは初めてだが、独特なアルデンテの食感が実に面白い。薄く切られたアスパラのシャキシャキとした食感、黒トリュフやチーズ、刻んだ生ハムの味が複雑に絡み合っている。これまで食べたパスタの中でも最高の逸品であり、黒トリュフが生かされている料理魚料理の「石垣島産ハタ(アカジン・ミーバイ)のヴァポーレ 黒トリュフとチポロッティーのクレーマ」 モダンフレンチのような装飾的なものは一切ないが、全てに無駄がなく美味しい。ハタの持つ弾力とオリーブオイルの香りの組み合わせが素晴らしく、塩味ベースのシンプルな味でありながら、実に奥深い。これぞイタリアンといった感じだ「厳選した和牛フィレ肉のインボルティーニ カプラチーズとリコッタチーズ、黒トリュフを巻いて」 スライスした和牛の赤身に、山羊のチーズとリコッタチーズ、そして野菜が巻かれている、蕪のピューレのソースはほんのりと甘い。最高というほどのレベルではないが、添えられている野菜も含めて、これも美味しいデザートの「チョコレートのクレームブリュレ」には、マダガスカル産バニラを使ったジェラートが添えられている 見た目通りの濃厚なチョコレートムースであるが、甘さも丁度良く美味しい。ジェラートもとろけるように滑らかであったエスプレッソは、酸味、香りともに申し分ない美味しさ。小菓子は甘さ控えめで悪くないが、レベル的には普通

175°DENO担担麺 GINZa 

 古いビルの地下にある担々麺専門店。実はこの店、札幌で大人気の担々麺専門店(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)なのである。銀座に進出したとは聞いていたが、まさか取材中偶然通りがかるとは。札幌で飽きるほど食べているので、敢えて銀座では取材していないが、札幌の記事を引用して紹介することに。
 先ずは入り口にある自動券売機で食券を購入する。取材時点では、期間限定メニューである「DENO汁あり麻婆麺」もあったが、この店のメニューは基本的に、「汁なし・担担麺」と「汁あり・担担麺」の2つのみ。両メニューとも、まず「シビれない」、「シビれる」、「すごくシビれる」を選択する。違いは、「シビれない」がラー油のみの辛さで、「シビれる」はラー油と3種の中国産花椒がスプーン2杯入っている。無理矢理カレーに例えるならば、「シビれる」は辛口程度である。もしも中辛にしたければ、「痺れない」と「痺れる」の中間である花山椒スプーン1杯でもオーダーすることは可能だ。前述のように、味の辛さは中国産・唐辛子(ラー油)により、痺れは中国産・花椒によるものであるため、辛さはテーブルにある自家製ラー油でお好みの辛さに調整できる。
 僕のお勧めは、中国四川省で一般的な「汁無・担担麺」の方。麺は「うどん」のような極太麺で、モチモチとした弾力がある。干しエビ、ナッツ、挽肉が入った辛い汁を絡めて食べると、胡麻ペースト「芝麻醤」とラー油の風味が一体となって美味しい。さらに、食べた後の残り汁に「小ごはん」を入れてかき混ぜ、名古屋・台湾まぜそばの「追い飯」のようにして食べると満足感は倍増する。「汁あり・担担麺」はコシのある中細ストレート麺で、麺自体は美味しいが、美味しいスープと上手く絡まない。
 汁が飛ぶのが気になる方には、ヘアゴムと紙エプロンの無料サービスがある。ちなみに、店舗ではこの店の自家製ラー油「175°辣油」が販売されている。(2020年2月追加)

中央区銀座2丁目6-16 銀座第2吉田ビル 地下1階  
電話番号:03-6264-4044
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:11時半〜22時
予算:汁なし担々麺(シビれあり)900円
アクセス:①JR有楽町駅・京橋改札口を出て「東京交通会館」、「銀座インズ3」、「銀座 わしたショップ」、並木通り、東京レンガ通りを過ぎ、次の交差点を右折して銀座ガス灯通り(銀座中央通りの1つ手前の通り)進むと左側にある。JR有楽町駅から徒歩7分。②東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A9出口を出て、銀座中央通りを京橋方向に進む。「松屋銀座」を過ぎたマロニエ通りを左折し、1つ目の交差点を右折して銀座ガス灯通りを進むと、右側にある。銀座駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:銀座ガス灯通り
お勧めポイント:中国産唐辛子と四川花椒を使った担担麺専門店

このビルです 銀座グルメバイブル・ショッピングの頁にある「サルト」と同じビルです 階段を下りると・・・ ココです 先ずは自動券売機で食券を購入するのだが、その説明図 汁なし担々麺(シビれあり) 麺は「うどん」のような極太麺で、モチモチとした弾力がある 汁あり担々麺(シビれあり)コシのある中細ストレート麺で、麺自体は美味しいが、美味しいスープと上手く絡まない