銀座松坂屋の跡に建てられた「GINZA SIX」の地下2階にある和菓子店。「くろぎ」と言えば、言わずと知れた芝大門にある京味系の人気日本料理店。この「くろぎ」が手がける和のスイーツ店が、本郷の東大キャンパス内にある「廚(くりや)菓子 くろぎ」と上野にある「廚otonaくろぎ」である。何れの店も、“かき氷”が絶品!と評判の行列店である。さらに、この「くろぎ」がプロデュースするネクストブランド店が、イートインとテイクアウトを兼ねた「くろぎ茶々」なのだ。店名の通り、「京都・福寿園」とのコラボによる“お茶”をテーマにした店であり、全ての商品に宇治茶が使用されている。
イートインでは、かつての「くろぎ」で評判だった鯛茶漬けと甘味、薄茶などがいただける。また、ショップでは、様々な和のスイーツを購入できる。僕のお勧めは、「常葉 白練(ときばしろねり)」。上が抹茶葛のゼリー、下が国産クリームチーズの2層仕立てとなっている。どちらの層も食感はやや硬めで、ネットリとしている。そのまま食べても美味しく、例えて言えば抹茶のレアチーズケーキのようだが、黒蜜と抹茶パウダーをかけて食べると、コクのある和の味に変化する。新商品である「まゆら 露路(ろじ)」は、「廚菓子 くろぎ」で人気の「蕨餅」を商品化したもので、2日前までの予約が必要。蕨餅にかけるのは、“ほうじ茶きな粉”と“宇治茶のきな粉”の2種類で、瓶の中には黒蜜味と宇治抹茶味の2種類の蕨餅が入っている。蕨餅はモチっとしていて硬めなので、トロトロ好きの僕好みではない。「茶香衣」は、自分で餡を詰めて食べる最中。餡は小豆餡と抹茶餡の2種類がある。塗って食べると、最中の皮はサクッとしていて悪くはないが、肝心の皮の香ばしさが欠けていたのが残念。今回は取材期間が短かったので、限定20個の「いちご抹茶大福」は、購入できなかった。(2020年2月追加)
中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下2階
電話番号:03-6264-5754
定休日:無休(不定休あり)
営業時間:10時半〜20時半(イートインは19時半まで)
予算:常葉 白練2916円
アクセス:東京メトロ銀座線、日比谷線・銀座駅A4出口を出て、JR新橋駅方面へ向かう。「PRADA銀座」、「FUNCL」を過ぎて交差点を渡ると、すぐ左側のビル。銀座駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:PRADA銀座、ファンケル銀座スクエア
お勧めポイント:日本料理店「くろぎ」と「京都・福寿園」のコラボ店
噛んだ瞬間、口の中に広がる香ばしい米の香りと上品なチョコの甘さは、年代を問わず好まれる。和を感じさせる新感覚のお菓子