京うどん生蕎麦 おかきた
平安神宮の近くにある蕎麦とうどんの店。この店の並びには1時間以上待ちが当たり前の行列・讃岐うどん店「山元麺蔵」があるが、この店も昼時には行列ができる人気店なのである。ドアを開けると天井が高く、大きな生け花が飾られている。奥には坪庭があり、竹と木を使った特注の家具や江戸唐紙など、和を感じさせるモダンなインテリアがいい。また、ジャズが流れ、直接光や間接光などもそれを効果的に演出している。案内された席は僕1人であるにも関わらず、相席ではなく4名用のテーブル席であった。
この店のメインは蕎麦とうどんであるが、最近の一番人気はいかにも京都らしい「天とじ丼」である。出てきたその姿は、大きめの海老天2本にフンワリトロトロの玉子とじがかかっており、ビジュアル的にも食欲がそそられる。海老天の衣は玉子とじの水分を吸ってベチャッとしているかと思いきや、江戸前天丼のようにカリッと揚がっていた。ほんのりダシが効いた薄めの味付けは、親子丼の有名店 「ひさご(→ 京都グルメバイブル・親子丼の頁を参照)」 よりもやや甘めなので、山椒よりも七味をかけた方がマッチする。白菜の浅漬けやしば漬けは美味しかったが、湯葉入りの赤出汁は後味が苦めでごく普通。ちなみに、店内は禁煙であり、小食の方や隣の「山元麺蔵」もハシゴしたいという方のために「ミニ丼」や海老天1本のものも用意されている。
店主を中心としたきめ細かなサービスはうどん店としては抜きん出ており、さらに行列店でありながら相席を要求しない点も素晴らしい。行列は開店後にできるので、行くなら開店直前か14時以降がベストであろう。(2014年4月追加)
左京区岡崎南御所町34
電話番号:075-771-4831
定休日:火曜
営業時間:11時〜20時
予算:天とじ丼1200円(ミニ丼650円、海老1本の天とじ丼1000円)
アクセス: 地下鉄東西線・東山駅1番出口を出て三条通を左へ進む。橋を渡り、「三条神宮道交差点」の信号を過ぎ、さらに左にある小さな鳥居を過ぎたすぐの信号(岡崎通)を左折する。細い岡崎通を300mほど進むと急に開けて通りが広くなり、左に「京都市美術館」、右に「京都市動物園」が見える。さらに進むと、左に「岡崎公園」のテニスコートが見え、右に「山元麺蔵」の行列が見えるので、その先。東山駅から徒歩15分。
最寄りのランドマーク:岡崎公園地下駐車場・動物園側出入り口、岡崎通沿い
お勧めポイント:フワフワトロトロの玉子とじの「天とじ丼」が美味しい