蕎麦屋 にこら
京都の蕎麦屋と言えば、「かね井」や「蕎麦工房 膳」、「蕎麦切塩釜」などが有名であるが、お酒を飲んで蕎麦をたぐるならこの店である。店は西陣の一角にあり、町家をリノベーションしたスタイリッシュな雰囲気。店を入ると左側にカウンター席、そして右側にテーブル席がある。トイレは奥の箱庭に一度出て入るという町家スタイル。
この店のメニューを見ると、蕎麦屋とは思えないくらい酒とつまみが豊富。日本酒は静岡の「磯自慢・純米吟醸」や愛知の「醸し人九平次・純米大吟醸」、山口「獺祭・純米大吟醸」、福井の「黒龍・純米吟醸」など15種類、焼酎は鹿児島の「富乃宝山」や宮崎の「中々」など7種類、さらに赤ワインと白ワインは各2種類ずつある。また、この日のつまみは、「京赤地鶏花椒焼き」、「あぶり京鴨・九条葱ソース」、「生桜海老のかき揚げ」、「自家製 にしん棒」、「真鯛の昆布〆カルパッチョからすみ和え」など22種類。この他に、「仁挽き杏仁豆腐・そば蜜シロップ」と「そば白玉入りぜんざい」の2種類のデザートと蕎麦メニューがある。つまみはどれも蕎麦屋とは思えないくらいバラエティーに富み、そして美味しい。
この店の蕎麦は、茨城県三和町の契約農家で無農薬栽培された「常陸秋蕎麦」の玄蕎麦を使用している。それを温度7℃、湿度60%の専用冷蔵庫で保管し、毎日石臼で挽きぐるみにして蕎麦粉100%の生粉打ちで供している。蕎麦は細めで食感はザラザラしている。生粉打ちなので、冷たい蕎麦がお勧めである。この日頂いた「ざるそば(せいろ)」は、たまたまだったのかも知れないが、以前と異なり、少しベチャッとした喉越しの良くないものだったため、今回は下げて評価した。蕎麦もつまみも全体的に価格設定が高めであるが、これは素材にこだわっているためとご理解頂きたい。
ちなみに、デザートの「仁挽き杏仁豆腐・そば蜜シロップ」は独特のコクと香りがあり、お勧めである。また、店内は禁煙であり、クレジットカードは利用できないのでご注意を。(2014年5月追加)
上京区智恵光院通五辻上ル五辻町69-3
電話番号:075-431-7567
定休日:木曜、第3火曜
営業時間:11時半〜14時、17時半〜20時半
予算:ざるそば950円、あぶり京鴨・九条葱ソース1300円、真鯛の昆布〆カルパッチョからすみ和え1200円
アクセス:地下鉄烏丸線・今出川駅6番出口を出て左へ進み、すぐに「烏丸今出川交差点」を左折する。今出川通を進み、「白峯神宮」、「堀川今出川交差点」、「鶴屋吉信京都本店」、「京都市考古資料館」、「スズキアリーナ西陣」を過ぎた信号を右折する。智恵光院通を進み、交差点を1つ過ぎるとすぐ左側にある(本隆寺本坊の手前)。今出川駅から徒歩18分。
最寄りのランドマーク:鶴屋吉信京都本店、京都市考古資料館、スズキアリーナ西陣
お勧めポイント:お酒を飲んで蕎麦をたぐるならこの店
あぶり京鴨・九条葱ソース
自家製 にしん棒
京赤地鶏花椒焼き
生桜海老のかき揚げ
真鯛の昆布〆カルパッチョからすみ和え
ざるそば(せいろ)
仁挽き杏仁豆腐・そば蜜シロップ