6.洋食・カレー

京都市左京区

キッチン ごりら

 叡山電鉄・元田中駅近くにある人気の洋食店。住宅街の中にポツンとあり、店舗の照明も暗いため、夜に訪れると分かりづらい。店舗は住宅の1階を改造したもので、店の前にはゴリラのウェルカムボードがある。店内は洋食屋とは思えないくらい木の優しさが漂うモダンなインテリア。右側にオープンキッチンのカウンター席、そして左側にテーブル席がある。調理は全て若い店主1人で行っているが、非常にスキルが高いため、見事なくらい手際よく次々と仕上げていく。
 メニューを見ると、品数はそれほどない。肉は「丹波鶏のグリル」や「ポークステーキ」、「ロースカツ」、「ビフカツ」、「ハンバーグ」の他、銘柄牛である島根産「たちすずかビーフ」のステーキ(サーロイン、ミスジ、モモ)のみ。魚は「エビフライ」と「カキフライ(季節メニュー)」しかないが、1個から追加でできるサイドメニューとして、「ホタテフライ」と「サーモンフライ(季節メニュー)」、「エビフライ」、「カニクリームコロッケ(2個)」がある。
 この店の一番人気は「ロースカツ」と「ポークステーキ」であるが、僕のお勧めは「ポークステーキ」。どちらも同じ厚めの豚ロースを使用しているが、「ロースカツ」は脂身を取り除いた芯の部分のみを使用し、「ポークステーキ」は敢えて脂身を入れ、焼いたときに収縮しないようスジ切りをしている点が異なる。「ポークステーキ」は「バルサミコ」か「にんにく醤油」のいずれかのソースを選べるが、今回は和風の「にんにく醤油」をチョイス。説明によると、「ハンバーグ」はつなぎを使っていないため、ミンチ肉そのものの食感で、しかも豚肉なので好みが分かれるという。
 見ていると、「ポークステーキ」は最初強火で焼き、後は蓋をかぶせてゆっくりと蒸し焼き状態にしている。出てきた「ポークステーキ」は火の通し方が絶妙で、中心部がほんのりと僅かなピンク色をしていた。にんにく醤油ソースもニンニクの味が出過ぎておらず、塩加減も丁度良く、ツヤツヤの白米や味噌汁とも良く合っていた。次回は、島根産黒毛和牛の「たちすずかビーフ(ミスジ)ステーキ」や「丹波鶏のグリル」なども試してみたいと思わせるようなステーキであった。
 一方、揚げ物では、「ビフカツ」の火の通し方が良く、半分をオリーブオイルと塩で、もう半分をデミグラスソースで頂ける様に盛られていた。また、サイドメニューの「サーモンフライ」と「カニクリームコロッケ」も追加して食べてみたが、どちらも高いレベルにあった。ちなみに、ビールは瓶ビールのみで、「サッポロ」、「アサヒ」、「キリン」の3つ。「キリン」はハートランドビールであった。(2014年11月追加)
https://www.facebook.com/kitchen.golira

左京区田中樋ノ口町17-3  
電話番号:075-702-3905
定休日:不定休(電話あるいはFacebookで要確認)
営業時間:12時~14時半、18時~21時半
予算:ポークステーキ1300円、丹波鶏のグリル1100円、島根産黒毛和牛の「たちすずかビーフ(ミスジ)ステーキ3000円/200g(いずれもご飯、味噌汁付き)
アクセス:今出川通を東に進み、東大路通との交差点「百万遍」を左折して北に進む。「田中里ノ前」交差点を右折して3筋目を左折すると、2つ目の交差点の角。地下鉄烏丸線・今出川駅から車で5分
最寄りのランドマーク:東大路通、田中里ノ前交差点、京都田中樋ノ口郵便局
お勧めポイント:京都トップレベルの洋食店

昼の店舗

メニュー

追加のサイドメニュー

島根産黒毛和牛「たちすずかビーフ」ステーキのメニュー

キリンのハートランドビールでまずは一杯

ポークステーキ

ビフカツは半分はデミグラスソースで、もう半分をオリーブオイルがかけられた塩でいただく

サイドメニューの「サーモンフライ」にはほんのりと酸味のあるタルタルソースが

サイドメニューの「カニクリームコロッケ(2個)は火傷するくらい熱々

  

ビィヤント

 東大路通沿いの京大病院前にある人気のカレー店。店内はL字型のカウンター席があるだけと、非常に狭い。それは、奥の席に行くときにも狭くて通りづらいほど。カウンターの中には女性店員(おばちゃん2人)だけの日と、日によって男性店員がいる日もあり、どの店員もすべからく客への対応が良い。
 この店の一番人気は「カツカレー」で、女性客を含めてほとんどの客が「ビーフカツカレー」を注文する。メニューを見ると、辛さを選べるのは「ビーフカレー」だけのようで、辛さは甘口、中辛、辛口の3種類。この他に、「チキンカレー」や「シーフードカレー」、「ベジタブル」などがあるが、これらは全て甘口となる。初日にお勧めの「ビーフカツカレー」を食べたかったが、既にラーメンを1軒取材した後だったのでこの日はカツを諦め、まずは「ビーフカレー」の中辛を試してみた。黄色いターメリックライスの上にかけて出されるカレーのルーは、まるでスープカレーのようにサラサラとしているため、ライスの下に染みて隠れてしまうほど。ビーフよりもチキンの方がよりサラサラ感が強いような気がする。見た目はビーフが溶けてしまっているので、ほとんど肉の形がない。食べてみると唐辛子の辛さなのか、とてもスパイシーでタマネギの甘さを感じる。「CoCo壱番屋」の1〜2辛相当と、通常の中辛に比べると辛めだ。このような辛めのカレーには、やはり福神漬けよりも紅ショウガの方がピッタリくる。別な日に改めて「チキンカツカレー」を注文。チキンカレーは甘口とのことだが、実際は中辛であった。つまり、この店の甘口は一般にいう中辛で、中辛が辛口、辛口は恐らく激辛相当なのである。カツは肉が薄めで衣がカリッとしている。一口大に細かく切られているので食べやすい。
 店内にはS&Bの業務用の大きなカレー粉の缶が並べられているが、この店のメインスパイスはもしかするとS&Bのカレー粉なのかも。それにしても、忘れた頃にまた食べたくなるような後を引くカレーであり、やはり「ビーフカツカレー」の中辛が一押しである。ちなみに、唯一の不満は、ルーの量が少ないことで、ルーをもうひとかけしてほしいと感じた。(2014年5月追加)

左京区東大路通丸太町上ル東側聖護院西町12  
電話番号:075-751-7415
定休日:金曜
営業時間:11時〜22時15分
予算:ビーフカツカレー950円
アクセス:京阪鴨東線・神宮丸太町駅出入り口1番を出て丸太町通を左へ(川端通りと反対側へ)。「日本基督教団・京都丸太町教会」、「熊野神社」を過ぎ、東大路通を左折する。200mほど進むと左側に京都大学医学部附属病院が見えるのでその向かい側(右側)。
最寄りのランドマーク:京都大学医学部附属病院、東大路通
お勧めポイント:ビーフカツカレーが美味しいカレー店

ビーフカレー(中辛)

チキンカツカレー(甘口)

京都市下京区

ムジャラ

 2016年にオープンしたスパイシーカレー店。土日には、開店前から行列を作るほどの人気店である。店はマンションの1階にあり、まるで古い喫茶店のよう。店内に入ると人民帽をかぶった店主がおり、何とも怪しい雰囲気である。まるで、大阪の「バンブルビー Bumblebee(→ 大阪グルメバイブル・カレーの頁を参照)」を思わせるちょっと変わった雰囲気だ。
 この日のカレーは「ブタバラカレー」と「ミントチキンカレー」の2種類しかなかったので、2種の合いがけにしたが、通常は3種類あるようだ。どちらのカレーも、ホールスパイスを感じさせるスパイシーかつ複雑な味わいで美味しい。辛さは中辛程度なので、辛さ強くしたいという方は、注文の際に告げる必要がある。バスマティライスは香り良く、カレーの見た目は量が多そうだが、実際にはそれほどではないので、意外にサラッと食べられてしまう。(2019年9月追加)
https://twitter.com/mujara_kyoto

下京区高辻通大宮西入坊門町832 イツワマンション1階  
電話番号:080-9161-1191
定休日:日曜、水曜
営業時間:11時半〜売り切れまで(金曜のみ11時半〜)
予算:本日のカレー【1種】1050円、【2種】1200円、【3種】1400円(ディナータイムは200円増し)
アクセス:地下鉄烏丸線・四条駅6番出口を出て、反対方向の京都駅方面へ向かう。京都府警下京警察署を過ぎた高辻通りを右折して、しばらく進む。室町通り、新町通、西洞院通り、油小路通り、堀川通、大宮通り(センチュリー21のある大宮高辻交差点)を過ぎ、1つ目の交差点を過ぎたら右側にある(京都市立松原中学校の向かい)。四条駅より徒歩で20分
最寄りのランドマーク:高辻通り、大宮通り、大宮高辻交差点、京都市立松原中学校
お勧めポイント:京都で味わえる本格的なスパイシーカレー

2016年にオープンしたスパイシーカレー店。土日には、開店前から行列を作るほどの人気店 店はマンションの1階にあり、まるで古い喫茶店のよう 店内に入ると人民帽をかぶった店主がおり、何とも怪しい雰囲気 この日のカレーは「ブタバラカレー」と「ミントチキンカレー」の2種類しかなかったので、2種の合いがけにしたが、通常は3種類あるようだ ドリンクメニュー 「ブタバラカレー」と「ミントチキンカレー」の合いがけ 「ブタバラカレー」 「ミントチキンカレー」

京都市中京区

サボ SABOT

 昭和の風情が残る町家で、店主がひっそりとやっているカレー店。寺町通りから二条通り、さらにそこから北へ向かう細い通りを進むと、ネコのマネキン人形が立っている門がある。門をくぐって通路を進むと、猫グッズを販売している町家猫喫茶「うたねこ堂」があり、さらに奥にこの店がある。目立つ暖簾や看板らしきものはなく、普通の家の玄関前に、店名の書かれた赤い木の板が置かれているだけである。思わず、福岡の「Tiki(→ 福岡グルメバイブル・カレーの頁を参照)」を彷彿とさせるような不思議なカレー店である。
 扉を開けて靴を脱ぎ、もう一つの扉を開けて店内に入ると、中はリノベーションして裸電球が灯るフローリングの室内。2名用の狭いテーブル席が3つとカウンター席という狭いスペース。路地の奥にあるせいか、静寂の中にウィスパーな音楽が流れ、時間がゆったりと流れている。
 開店当初と変わったことが2点ほどある。以前はホールスパイスやギー、長粒米などの販売をしていたが、現在は行っていないこと。そして、オープン時には「チキンカレー」1本だったが、今は日替わりカレーが2つ加わり、「チキンカレー」とあいがけができるようになったことだ。
 僕のお勧めは、何と言っても開店当初からある「チキンカレー」。ホールスパイスが感じられる南インド・スリランカ風カレーで、辛さは選べないものの、中辛〜辛口程度の辛さである。今回初めていただいた日替わりの「キノコのキーマカレー」は、スパイスが抑えられていて非常にマイルド。パルメザンチーズをかけたり、パクチーをのせたライスと一緒に食べると、味の輪郭がハッキリと感じられて更に美味しい。これらに対して、「チャイ」はあまりスパイスが香らない。(2019年9月)
https://twitter.com/sabotkyoto?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

中京区新烏丸通二条上る橘柳町155-3  
電話番号:非公開(上記ツイッターにて確認)
定休日:木曜
営業時間:【平日】11時半〜20時、【日曜】11時半〜17時
予算:ハーフ&ハーフ(チキンカレーと日替わりのあいがけ)950円
アクセス:地下鉄東西線・京都市役所前駅を出て、御池通りから寺町通りを北(京都御所側)へ向かう。寺町通りが広くなる2本目の交差点の二条通りを右折し、すぐ次のT字路を左折するとすぐ左側にある。京都市役所前駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:京都市役所、寺町通り、二条通り
お勧めポイント:昭和の風情が残る町家で楽しめる本格カレー

寺町通りから二条通り、さらにそこから北へ向かう細い通りを進むと・・・ 左側に変な猫のマネキン人形が 門の奥の路地には・・・ 4つの店舗があるらしい 路地を進むと・・・ 猫グッズを販売している町家猫喫茶「うたねこ堂」があり さらに奥にこの店がある 目立つ暖簾や看板らしきものはなく、普通の家の玄関前に、店名の書かれた赤い木の板が置かれているだけである 扉を開けて靴を脱ぎ、もう一つの扉を開けて店内に入ると・・・ 中はリノベーションして裸電球が灯るフローリングの室内 2名用の狭いテーブル席が3つとカウンター席という狭いスペース。路地の奥にあるせいか、静寂の中にウィスパーな音楽が流れ、時間がゆったりと流れている メニュー 僕のお勧めは、何と言っても開店当初からある「チキンカレー」 ホールスパイスが感じられる南インド・スリランカ風カレーで、辛さは選べないものの、中辛〜辛口程度の辛さ 副材の野菜 ハーフ&ハーフ(チキン+日替わりカレー) 「チキンカレー」 今回初めていただいた日替わりの「キノコのキーマカレー」は、スパイスが抑えられていて非常にマイルド。パルメザンチーズをかけたり、パクチーをのせたライスと一緒に食べると、味の輪郭がハッキリと感じられて更に美味しい ライス「チャイ」はあまりスパイスが香らない

森林食堂

 地下鉄・JR二条駅近くにある幻のカレー店。元々は店舗を持たない出張専門のカレー店であり、店舗を持つようになった現在もケータリングの仕事のために営業していないことが多く、これが幻と言われる所以である。京都でドラマ撮影を行っている俳優にも大変人気があるため、ロケ先までケータリングをすることもあるという。
 実は、この店の噂は以前から知っていたが、なかなか行く機会に恵まれずにいた。ある日、 「カルバドール(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 で酒を飲んでいたときに、店主の高山さんがよく行っている店だと勧めてくれたため、行ってみることに。観葉植物が置かれた店の入口を開けると、小さなカウンター席の奥に小上がりのテーブル席がある。カフェのような店内にも多くの観葉植物が飾られ、“森林食堂”というイメージにピッタリの個性的な店である。
 この日は奥さんだけしかいなかったが、堀さん夫妻の作るカレーは、既製香料の味が一切しないホールスパイス感溢れる素晴らしいカレーだ。日によって作るカレーは異なり、この日食べることのできたのは、「長期熟成鶏のチキンカレー(チキンホウレン草カレーにもできる)」、「特撰キーマと京鴨肉キーマのMix(キーマホウレン草カレーにもできる)」、「丹後産猪カレー」、「ビジタブルなヒヨコ豆のダルカレー」の4つで、いずれも2つ選んで合いがけにすることができる。辛さはカレーの種類により決まっており、辛さを追加したり選ぶことができない。ルーはサラサラスープタイプの南インド風で、ライスは黒米をブレンドした三穀米である。カレーは細長い葉っぱ型の皿に入れて供され、カレーにはヒヨコマメの煎餅(パパド)がのっている。
 「丹後産猪カレー」は肉に歯ごたえがあり、適度な酸味が特徴。「特撰キーマ」は後を引くスパイス感があり、ホウレン草カレーにした方が辛さがマイルドになる。ちなみに、ラッシーにはカルダモンが入っており、生乳のように濃厚で甘めだ。(2015年1月追加)
http://shinrin-syokudo.com  

中京区西ノ京内畑町24-4  
電話番号:075-202-6665
定休日:不定休(基本6の倍数日6、12、18、24、30が定休日であるが、ケータリングにより変わるため、上記サイトで要確認)
営業時間:11時半~22時(売り切れ次第終了となるので要確認)
予算:カレー2種類の合いがけ1000円
アクセス:地下鉄東西線・二条駅1番出口を出て左折し、「ライフ」の前を過ぎて角を左折する。
最寄りのランドマーク:JR二条駅、地下鉄東西線・二条駅、ライフ二条駅前店、西ノ京内畑郵便局
お勧めポイント:ホールスパイス感溢れる素晴らしいカレー

住宅街にひっそりとあるため、目立ちません

入口は観葉植物に覆われて、何の店だか分かりません

カウンター席

カウンター席の奥を上がると

このような小上がりのテーブル席があります

本日のメニュー

この店の名刺ですが、アートを感じます

横のテーブルには、友人の工芸作家が作る動物のピンバッジが販売されています

長期熟成鶏のチキンカレーと特撰キーマホウレン草カレー

長期熟成鶏のチキンカレー

特撰キーマホウレン草カレー

黒米をブレンドした三穀米

ヒヨコマメの煎餅(パパド)

長期熟成鶏のチキンカレーと特撰キーマと京鴨肉キーマのMix

特撰キーマと京鴨肉キーマのMix

丹後産猪カレーと特撰キーマホウレン草カレー

丹後産猪カレー

ラッシーは濃厚で甘め

静岡県の地ビール「アングリーボーイ・ブラウンエール」

北海道産でなく何故か兵庫県産の「ダイアモンド ガラナ」

グリルフレンチ

 京都食べログ・ナンバーワンの洋食店である。店は二条城の近くにある三階建ての一軒家。メインダイニングは2階になっており、入口を入ってから階段を上る。2階はオープンキッチンのカウンター席の他に、奥にテーブル席もある。どうやら1階は個室となっているようだ。
 この日はランチタイムの訪問。ランチは2種類のコースしかないが、夜はアラカルトメニューがあるようだ。今回は前菜が付く3200円のコースを注文。1品目の前菜は、「サーモンのマリネ」、「蟹のサラダ」、「ハム・トマト・キュウリのミルフィーユ仕立て」の3品の盛り合わせ。中でもマヨネーズ仕立てのズワイガニが入った「蟹のサラダ」は美味しかった。2品目のスープは「サツマイモのポタージュ」で、サツマイモの香りと旨味十分でこれも美味しかった。3品目の「サラダ」は、なぜ缶詰のホワイトアスパラを入れる必要があるの?と疑問に思う上に、ドレッシングもイマイチだった。4品目は小振りの牡蠣(佐呂間産?)を使用した「カキフライ」。少々火が通りすぎていて、「進々堂」謹製の細かなパン粉の食感もイマイチだった。さらに、ソースはケチャップソースと僅かなタルタルソースのみで、どちらもカキフライには今一つマッチしていない。5品目の「牛肉の照り焼きステーキ」だけは、店主の藤井さんが調理してくれた。薄めの牛肉(イチボ?)にも関わらず、焼き方は見事なミディアムレアに仕上がっていて、藤井さんのスキルを感じさせる逸品だった。醤油ベースのソースのであるこの品は、やはりライスと一緒に頂きたい。デザートの「プリン」は、食感がしっかりとしたホームメイドタイプの素朴なプリンであった。
 会計後はフレンドリーな店主・藤井さんが自ら名刺を渡して見送ってくれた。ちなみに、超人気店なので、ランチタイムの予約は必須である。(2014年11月追加)

中京区小川通御池上ル下古城町377  
電話番号:075-213-5350
定休日:木曜
営業時間:12時~13時半、17時~22時
予算:【ランチコース】2100円、3200円
アクセス:地下鉄東西線・二条城前駅2番出口を出て右へ。最初の交差点を右折して押小路通を進む。2つ目の交差点を右折して小川通を進むとすぐ右側。
最寄りのランドマーク:二条城前駅、押小路通、小川通
お勧めポイント:京都食べログ・ナンバーワンの洋食店

料理人がたくさんいて活気があります

カウンターの奥にテーブル席があります

ランチメニューはAとBの2コース

前菜3品の盛り合わせ

サーモンのマリネ

蟹サラダ

ハム・トマト・キュウリのミルフィーユ仕立て

サツマイモのポタージュ

サラダ

カキフライとライス

ケチャップソースにつけて食べる

牛肉の照り焼きステーキ

見事なミディアムレアに焼けている

プリン

コーヒー

  

スパイスカリー カマル

 ホテルに帰るために三条通を歩いていたところ、偶然目に留まったカレー店である。近づいて外にあったメニューを見てみると、今は無き“東京・原宿にあったカレー店「GHEE」のレシピを受け継ぐ店”というキャッチーコピーが・・・。「GHEE」と言えば「バターチキンカレー」で有名になった伝説の店。原宿と言ってもかなり寂しいエリアにあり、驚くほど小さな店であったと記憶している。ネット情報によると。最近、ランチのみの営業であるが、明治神宮前にある「BROWNHORSE」の場所を借りて復活営業しているらしい。
 とても興味が沸いたので入ってみると、1階はカウンター席、2階がテーブル席の狭い店である。1階の奥にはミキサーが3つ並んでおり、どうやら3種類の野菜ジュース(REDジュース、GREENジュース、YELLOWジュース)とカレーがコンセプトのようである。夜はビールなどのお酒やフレッシュサラダ、つまみなどのサイドメニューもあり、酒を飲んで最後にカレーで締めるといった使い方もできる。カレーのメニューを見ると、ランチタイムには「バターチキンカレー」と「ビーフカレー」、「キーマチキンカレー」、「やさいカレー」の4種が、ディナータイムには「ホウレン草カレー」と「なすのカレー」が加わり6種類となる。「ビーフカレー」だけは激辛であるが、他のカレーは甘〜中辛程度で、辛さは選べない。カレーのサイズはS(ライス200g)、SM(250g)、M(300g)、ML(350g)、L(400g)の5段階に細かく分かれている。この他に、2種類のカレーを楽しめる「コンビネーション」もある。
 この日は初めてだったので、定番の「バターチキンカレー」と「ビーフカレー」の「コンビネーション」を注文。出てきた「コンビネーション」の長皿は、「GHEE」で使っていたものと同じであった。味の方は僕が「GHEE」に最後に行ったのが約30年前なので、全く同じであるかどうかは自信が無いが、「バターチキンカレー」はかなり近いように思う。激辛の「ビーフカレー」は好みが分かれると思うが、「キーマチキンカレー」は味噌が隠し味?と思うくらい複雑なスパイスが美味しい。それにしても、この店のカレーはホールスパイス感満載で、他のカレー店とは一線を画す素晴らしい店である。また、刻んだらっきょをブレンドした「漬け物」も「GHEE」のものを忠実に再現しているという。いろいろなカレーを食べてみたいと思う方は、1つ150円で「ちょい盛り」という小さな容器に入れて出してくれる。なので、注文の仕方は、まずは僕のお勧めである「バターチキンカレー」を注文し、後は気になるカレーを「ちょい盛り」で追加するのがお勧め。
 僕もそうだったように、「CoCo壱番屋」などの通常のカレーを食べ慣れている方がこのカレー食べると、すぐにこのホールスパイス感を理解できないかもしれないことを予めつけ加えておきたい。また、この日はサイドメニューから「ポテトサラダ」と「GREENジュース」も注文したが、「ポテトサラダ」はブラックペッパーが効いたオーソドックスな懐かしい味だった。そして、「GREENジュース」はリンゴジュースをベースにしているためか飲みやすかった。ちなみに、サイドメニューにはハーフサイズもあるので1人飯にも親切であり、店内が禁煙であるのもいい。(2014年3月追加)

中京区三条東洞院東入ル菱屋町32-1  
電話番号:075-211-3949
定休日:無休
営業時間:【平日】11時半〜14時半、17時〜22時、【土日・祝日】11時半〜22時
予算:バターチキンカレー(S)750円、(M)850円、(L)1100円
アクセス:地下鉄烏丸線・烏丸御池駅5番出口を出て、逆方向の「烏丸三条交差点」へ向かう。「エクセルシオール」のある烏丸三条交差点を左折して100mほど進むとすぐ右側にある。烏丸御池駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:エクセルシオール烏丸三条店
お勧めポイント:既製調味料に頼らないホールスパイスのカレーが味わえる

プチレストランないとう

 「グリルフレンチ(→ 京都グルメバイブル・洋食の頁を参照)」  と人気を二分する洋食店。「グリルフレンチ」が近代的なビルの建物であるならば、この店は古さと新しさが同居する京都らしい洋食店である。三条河原町通近くにあったときにはカウンターだけの小さな店だったが、その後現在の地に移転し、築100年の町家の洋食店としてリニューアルオープンした。外の暖簾をくぐり、細い路地を進むと、ごく普通の町家が見える。入口を入ってすぐ正面に掘りごたつの小上がりがあり、左側にオープンキッチンの広いカウンター席がある。カウンター席からは京都らしい坪庭を眺めることができる。
 今年の1月からから昼の「スペシャルランチ」とアラカルトメニューがなくなり、昼も夜は「おまかせコース」のみとなった。特に昼の「おまかせコース」は限定10名なので、予約は必須である。昼の「おまかせコース」はまだ食べていないので何れ取材するが、前菜からコーヒーまでの8品であるという。ちなみに、「夜のおまかせコース」は、季節の突き出しが2皿とパン、本日の海鮮オードブル、本日のポタージュスープ、メイン料理(選択するもので価格が変わる)、ご飯(ポークカレーか白飯と豚汁かを選ぶ)、デザート、飲み物というラインナップ。
 洋食店としてはかなり値段設定が高めなので、コスパに関しては意見が分かれるところだろう。しかしながら、冬季に登場する「コウバコガニ(松葉ガニのメスのこと)を使ったサラダ風前菜(入荷によるので電話確認が必要)」は僕の一押しなので、これが出てくる11月の3週目~1月10日だけは、是非「夜のおまかせコース」を味わってみてほしい。また、「夜のおまかせコース」の最後を締めるポークカレーは洋食屋のカレーとしては秀逸で、お腹に余裕があればおかわりしたくなるほど。また、2日前からの予約でお弁当(2個以上からの注文)もやっているらしい。(2019年9月更新)
http://petitrestaurant-naito.com/top.htm

中京区柳馬場通夷川上ル西側  
電話番号:075-211-3900
定休日:月曜
営業時間:11時半~13時半、18時~21時
予算:【ランチ】昼のおまかせコース6000円(10名限定)、【ディナー】夜のおまかせコース8000円〜13000円(メインの料理の選択によって値段が異なる)
アクセス:地下鉄烏丸線・丸太町駅5番出口を出て、「ハートピア京都」の角をすぐ左折して竹屋町通を進む。「御所南小学校」の手前角を右折し、柳馬場通を進むとすぐ右側にある。丸太町駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:ハートピア京都、御所南小学校、柳馬場通(やなぎのばんばどおり)
お勧めポイント:京都トップレベルの高級洋食店

車の手前の木の塀が見えるところが店です

ここです

奥に暖簾が見えます

暖簾をくぐると

細い路地が

この家が店です

入ってすぐに掘りごたつの小上がり(テーブル席2つ)があります

オープンキッチンのカウンター席

カウンター席横の坪庭が実に京都らしい

夜のおまかせコースのメニュー

夜のおまかせコースの価格はメインを何を選ぶかによる

突き出しの「丹波栗の素揚げとイチジクのフライの生ハムのせ、丹波の黒豆」は素朴な味わいでいい

ハムのサラダとポテトサラダ」は「グリルフレンチ」のサラダより美味しい

「スペシャルランチAセット」の盛り合わせ 手前から「車海老クリームコロッケ」、「和牛のハンバーグ」、「養老豚のヒレとんかつ」

手前から「車海老クリームコロッケ」、「和牛のハンバーグ」、「養老豚のヒレとんかつ」

「和牛のハンバーグ」は、つなぎがが入りすぎでネットリとしている。ジューシーさがなく、肉の食感もイマイチ

「岐阜県産・養老豚のヒレとんかつ」はジューシーでいい。カツはどれも細かめのパン粉を使用しており、カラッと揚がっている。

カラシとウスターソースをつけて食べれば最高

豚汁は旨味にかけ、イマイチだが、ご飯は美味しい

デザートのプリンはごく普通

飲み物はコーヒー、紅茶、エスプレッソ、カプチーノから選べるが、今回はカプチーノを注文