神馬(しんめ)
西陣の近くにある昭和9年創業の居酒屋。一軒家の扉を開けると、コの字型の大きなカウンター席と奥に長いテーブル席があり、良き昭和を感じる佇まい。カウンター内には昭和初期から使われてきたという銅製の燗付け器が置かれ、別の銅製器具には布がかけられ、一人前ずつ盛られた「鯖寿司」や「鱧寿司」の皿を置くテーブルとして使われている。ホワイトボードにはその日のメニューや壁にはお品書きの札が貼られている。
この店の名物は、京都風の〆鯖「鯖きずし」や天然ものにこだわった「魚のお造り」、「すっぽん鍋」、「はもと胡瓜の酢の物」など。今回食べてみて特に美味しかったのは「韓国産・松茸のフライ」と「のどぐろ塩焼き」、「小芋唐揚げ」など。今回は1人飯だったのでいろいろな種類を食べられなかったのは残念だが、次回是非食べてみたいと思わせたメニューは「黒毛和牛・イチボのローストビーフ」、「黒毛和牛・ビーフカツ」、「奥村商店に別注した特撰・鯨ベーコン」、「はもと松茸のしゃぶしゃぶ」、「天草・天領岩がき」、「白ずいき・くず引き」など。日本酒もいくつかあり、この日のラインナップは京都の「聚楽第」と「松竹梅・白壁蔵」、滋賀の「喜楽長」、福井の「黒龍」、埼玉の「神亀」、山形の「くどき上手」、富山の「立山」、新潟の「久保田・千寿」と「菊水」、大阪の「呉春」、奈良の「篠峰・愛山」、岐阜の「小左衛門」など。
年老いた2代目店主も女将さんもとてもフランクかつフレンドリーで、話していると癒される。また、帳場の木製レジは昭和の頃からの品でこれも必見。ちなみに、当然のことであるが人気店なので予約は必須である。(2014年7月追加)
上京区玉屋町38千本通中立売上ル西側
電話番号:075-461-3635
定休日:日曜
営業時間:17時〜21時半(閉店)
予算:のどぐろの塩焼き(半身)1300円〜、松茸フライ1300円〜、小芋の唐揚げ700円
アクセス:地下鉄烏丸線・今出川駅から今出川通を西へ進み、堀川通(堀川今出川交差点)を過ぎ、千本通(千本今出川交差点)を左折して400m進むと右側にある。今出川駅から徒歩25分
最寄りのランドマーク:千本中立売交差点、千本通
お勧めポイント:魅力的なメニューが揃う昭和の居酒屋
鯖寿司と鱧寿司
突き出し
お造り(手前左から湯引き鱧、ヨコワ=本マグロの幼魚、イカ、真鯛)
スッポン鍋
のどぐろの塩焼き
松茸フライ
湯引きしたサエズリ
にしん茄子煮
小芋の唐揚げ
帳場
木製レジ