11.スイーツ、カフェ

京都市右京区

老松 嵐山店

 嵐山にある人気の甘味処。実はこの店、お土産で紹介した 「老松 北野店(→ 京都グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 の支店である。嵐山のメイン通り沿いにあり、京福電鉄・嵐山駅からも近くとても便利。入口側にはショップが、そして奥には甘味処のカフェがある。カフェは天井が高く左側に坪庭が見え、白を基調とした清潔感溢れる和洋折衷の造り。椅子と机にこだわっているらしく、デンマークのボーエンセンによるデザインである。また、窓側がイチイとケヤキ、他にクスノキ、ツガ、シオジなど、席毎に素材となる木が異なっている点も面白い。
 この店の僕のお勧めは、何と言っても作りたての「本わらび餅」。秋獲りの本わらび粉を使用しており、ほんのりと温めの絶妙な食感。 「ぎおん徳屋(→ 京都グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 や 「遊形 サロン・ド・テ(→ 京都グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 、 「洛叉庵(→ 京都グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 と並び、餡の入らないわらび餅としては京都トップクラスのわらび餅である。唯一残念だったのはきな粉の香りに乏しい点で、これで煎りたてのきな粉の香りがあれば完璧である。(2015年1月追加)

右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町20  
電話番号:075-881-9033
定休日:無休
営業時間:9時半~16時半(ショップは9時~17時)
予算:本わらび餅1296円
アクセス:京福電鉄・嵐山駅を出て、メインストリートを右(渡月橋とは反対方向)へ進む。「嵐山ちりめん細工館」を過ぎ、「天龍寺」に沿って300mほど進むと左側にある。嵐山駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:京福電鉄・嵐山駅、天龍寺
お勧めポイント:作りたての本わらび餅が美味しい

メニュー。抹茶や玉露、煎茶、ほうじ茶などのお茶には上生菓子が付きます

入口にあるショップ

お土産用の「本わらび餅」は試していません

これが本命の「本わらび餅」。お茶と黒みつが付いています

蓋を外すと「きな粉」が

きな粉の皿を外すと、氷水に入った生温かい本わらび餅が出現

箸で持ち上げると、かなり柔らかく粘り気があります

「抹茶」には上生菓子が付きます

選んだのは“きんとん”の「小倉山」

丹波栗と丹波大納言小豆と使った「栗善哉」には、塩昆布とお茶が付きます

「あんみつ」には黒みつとお茶が付きます

京都市上京区

虎屋菓寮 京都一条店

 京都御所近くにある「虎屋」直営の甘味処。四条にも支店あるが、こちらの方はビルの中にあり、銀座の店舗とほとんど変わらない。これに対し、「京都一条店」は烏丸通から少し入ったところにあるため、その閑静なロケーションが素晴らしい。しかも、建物はデザイナーズカフェのようにモダンな平屋建てで、入って左側にショップが、右側にカフェスペースがある。さらに、屋内のカフェスペースを挟むように、通り側と中庭側に庇のついたテラス席がある。気候の良い時期であれば、ぜひテラス席で頂きたいが、通り側のテラス席は時々車が通るので、芝のある中庭のテラス席の方がお勧め。
 この店で特にお勧めと言うほどのものはないが、オーソドックスに行くなら「季節の上生菓子」を食べるのが無難かも知れない。上生菓子にはお抹茶や煎茶など飲み物が付く。この店の人気は、かき氷の「宇治金時」と「青大豆の豆乳羹・お飲み物付き」であるが、「宇治金時」は抹茶の香りが豊かなわりには氷の削り方はごく普通。また、粒餡は少し甘すぎる感じがするが、量を半分にしてもらえるサービスは良い。「青大豆の豆乳羹」は甘さ控えめで豆乳の香りがいいが、食感も含めたトータルバランスはまあまあ。
 この店のスイーツは前述のように、わざわざそれだけを食べに行くほどのものではないが、このような素晴らしいロケーションのテラス席で、庭を見ながらのんびりとスイーツを楽しめる店は京都でもなかなか見当たらない。また、メニューには英語の解説もあり、外国人を連れて行くにもうってつけのカフェである。ちなみに、暑い夏には蚊に刺されることを覚悟しなければならないが、春や秋に訪れるなら最高のカフェであろう。休日はかなり混み合うので、開店時に行くのがベスト。(2014年7月追加)

京都市上京区一条通烏丸西入  
電話番号:075-441-3113
定休日:無休(元日を含めた不定休)
営業時間:10時〜18時
予算:青大豆の豆乳羹・抹茶グラッセ付き1145円
アクセス:地下鉄烏丸線・今出川駅4番出口を出て烏丸通を右へ。「烏丸今出川交差点」を過ぎて進むと「虎屋 京都一条店」が見える。その角を右折するとすぐ右側にある。今出川駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:烏丸通、京都御所
お勧めポイント:閑静なロケーションが素晴らしい和のカフェ

虎屋 一条店

こちらが 虎屋菓寮 京都一条店

通り側のテラス席

通り側のテラス席

屋内のカフェスペース

中庭側のテラス席

中庭

中庭側のテラス席

英語解説付きのメニュー

季節の上生菓子のメニュー

青大豆の豆乳羹・抹茶グラッセ付き

宇治金時

季節の上生菓子・薄茶付き

紫竹餅(5月の上生菓子)

薄茶

京都市左京区

パティスリー タツヒト サトイ Patisserie TATSUHITO SATOI

パティスリー タツヒト サトイ Patisserie TATSUHITO SATOI 2つ星
 北白川の京大農学部近くにある人気のスイーツ店。想像していたオシャレな外観とは異なり、街によくあるパン屋のような地味な外観。店内に入っても同様で、シックと言うよりも垢抜けない暗めイメージである。入ってすぐにケーキのショーケースとパン類並べられており、左側には小さなイートインスペースがある。
 店主の里井は、かつて神奈川県スイーツ部門第1位を獲得した「スイーツガーデン ユウジアジキ」の出身。「スイーツガーデン ユウジアジキ」はケーキや焼き菓子が人気であるが、この店はケーキの他に、バゲットやクロワッサンなどのパンも人気らしい。
 まずは、この店一番人気という焼きたての「達人ロール」をいただく。フレッシュなミルクの風味を感じる生クリームは、甘さは控えめ。クリーム自体は大阪の「堂島ロール」には及ばないものの、柔らかくシルクのようにキメが細やかなスポンジは、玉子や小麦の風味を感じて美味しい。ケーキの一押しは「ハニーハント」。プロヴァンス産ハチミツのムースとバニラのクレームブリュレがトロトロで、まるでカスタードクリームのよう。下がシットリとしたスポンジとなっており、真ん中にのせられたビターなキャラメルと一緒に食べると、もう最高。もう一つのお勧めは、下がサクッとしていて真ん中に栗のスポンジケーキが入っている「ジヴァラ」。上にのったヴェローナ社のチョコムースも、濃厚かつ滑らかでいい。(2019年9月追加)
https://www.facebook.com/Pâtisserie-TATSUHITO-SATOI-978434895584033/

左京区北白川追分町2 Eフラット北白川1階
電話番号:075-285-1171
定休日:水曜(不定休あり)
営業時間:8時~19時
予算:ハニーハント480円、ジヴァラ470円、達人ロール350円
アクセス:地下鉄烏丸線・今出川駅を出て、今出川通りを東へ進む。同志社大学の前を通って鴨川を渡り、京阪・出町柳駅を過ぎて百万遍交差点へ出る。「進々堂・京大北門前」を過ぎ、「京大農学部・京大理学研究科1号館」を過ぎるとすぐ左側にある。今出川駅から1.5㎞
最寄りのランドマーク:百万遍交差点、進々堂・京大北門前、京大農学部・京大理学研究科1号館
お勧めポイント:焼きたての「達人ロール」とムース系ケーキの美味しい店

今出川通りの・・・ ココです! ケーキのショーケース イートインスペースは狭い ケーキの一押しは「ハニーハント」。プロヴァンス産ハチミツのムースとバニラのクレームブリュレがトロトロで、まるでカスタードクリームのよう。下がシットリとしたスポンジとなっており、真ん中にのせられたビターなキャラメルと一緒に食べると、もう最高! 「デリス」は、ショコラブランやフランボワーズ、ピスタチオの3層ムースに、ココアのビスキュイ もう一つのお勧めの「ジヴァラ」。下がサクッとしていて真ん中に栗のスポンジケーキが入っている。ヴェローナ社のチョコムースも、濃厚かつ滑らかでいい この店一番人気という焼きたての「達人ロール」フレッシュなミルクの風味を感じる生クリームは、甘さは控えめ。クリーム自体は大阪の「堂島ロール」には及ばないものの、柔らかくシルクのようにキメが細やかなスポンジは、玉子や小麦の風味を感じて美味しい

茶寮 宝泉

 板塀で囲まれた風情のある外観。外の暖簾をくぐると正面に玄関が、右側には庭園が。更に、入り口の格子戸を開けて中に入ると、右側には喫茶の座敷が、左側には土産品のショップがある。入り口には、“就学前(小学生未満)の子供連れや席で静かに出来ないお子様は喫茶の利用が出来ない”とうレギュレーションの掲示が。靴を脱いで上がると、広めの畳敷きとなっており、そこから庭園を眺めることが出来る。席に座ると、まずほうじ茶と小菓子(干菓子と黒豆甘納豆)が運ばれる。店員が注文を取りに来る様子を見ていると、ほとんどの客が「本日の生菓子と抹茶」のセットか、「わらび餅」を注文している。人気の「わらび餅」は、希少な国産本わらび粉を丹念に練り上げて作られ、オーダーを受けてから作るので、15分くらい時間がかかるのだそうだ。しかし、僕が認定する日本ナンバーワンわらび餅店  「ぎおん徳屋(→ 京都グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」  と比べると、ヒンヤリと締まった感じに欠け、きな粉も付かないので、どうしても物足りなく感じてしまう。「本日の生菓子とお茶のセット」は、飲み物によって値段はそれぞれ異なり、抹茶以外に冷抹茶や煎茶、玉露などを選択できる。「丹波大納言小豆ぜんざい」は、最高級の丹波の大納言小豆をフンワリ柔らかに炊きあげ、自家製の焼き餅を添えたもので、こちらも悪くない。どの品も味が最高とは言えないが、とても京都っぽく、観光客や外人客に喜ばれそうなスイー ツ店である。(2013年1月追加) 

左京区下鴨西高木町25  
電話番号:075-712-1270
定休日:水曜(祝日の場合には翌平日) 
営業時間:10時~17時 
予算:生菓子と抹茶840円、わらび餅950円 
アクセス:地下鉄烏丸線・北大路駅3番出口を出て左へ。滋賀銀行を過ぎて信号を渡る。賀茂川を渡り、しばらく北大路通を直進して「あさひ北大路店」、「クリーニングぴいぷる」、「音羽酢」、「LUCKY」、「京都銀行下鴨支店」、「ビジョンメガネ」を過ぎ、「かごの屋」が見えたらすぐ小路を右折。2つ目の角を曲がるとすぐ右側。地下鉄烏丸線・北大路駅から徒歩18分。 
最寄りのランドマーク:滋賀銀行北大路支店、北大路通、京都銀行下鴨支店、かごの屋 
お勧めポイント:観光客や外人に喜ばれそうな京都らしいスイーツ店

入り口にある菓子を販売するショップ

座敷はこんな感じ

席に座ると、まずほうじ茶と小菓子(干菓子と黒豆甘納豆)が

本日の上生菓子のサンプル

上生菓子「高雄」と薄茶

わらび餅

丹波大納言小豆ぜんざい

パティスリー タンドレス

 「瓢亭本店」を訪れたついでに、一乗寺にある人気スイーツ店「パティスリー タンドレス」でデザートを頂く。この店は土曜~月曜の3日間しか営業していないという変わった店である。しかも、イートインスペースはわずか4テーブル6席だけなので、13時のイートインタイムになるとすぐに満杯となってしまう。なので、この店で食べたければ、イートインがスタートする10分前の12時50分に到着し、まずは並ばず店内に入って名前を告げ、そしてケーキを選んでからドアの前に並ぶのがこの店のルール。ガラスケースの中を見ると、この日のテイクアウト可能なケーキは7種、他にイートイン限定のケーキが1種であった。ほとんどがムース系のケーキであるところを考えると、この店のパティシエはムース系のケーキが得意なのであろう。確かに食べてみると、とろける様な瑞々しい食感とその適度な甘さは、僕の理想に近い思った通りの美味しさ。
 イートイン限定「ベルル・ダジ」は、フロマージュブランを使ったライチ味のレアチーズケーキで、中がブドウとモモのムースになっていた(特にお勧め!)。もう一つ頂いた「ディジョネーズ」は、ブルゴーニュ産カシスのムースとまろやかなバニラのババロアのコントラストがなかなかいい。この日人気で売り切れだったのは「キャフェ・フランボワーズ」。何気なくお土産に買った「サンブルナール」も、しっとりとしたオレンジとアーモンドの焼き菓子で美味しかった。この店のポリシーは、“ケーキは食べるのに最適な温度がある”ということ。従って、店内で出すときにはもちろん、テイクアウト時にもどの温度で食べるかの説明書きが添えられている。(2012年7月追加)

左京区一乗寺花の木町21-3  
電話:075-706-5085
定休日:火曜~金曜
営業時間:テイクアウト:11時半~19時、イートイン:13時~18時
予算: ベルル・ダジ800円、ディジョネーズ580円
アクセス:銀閣寺方面からだと、白川通の「一乗寺下り松町」バス停(「焼肉屋さかい」や「リサイクル アーク京都」がある)信号を右折。京料理「魚晋」を過ぎ、2つ目の角を左折するとすぐ左側に見える。地下鉄烏丸線・鞍馬口駅からタクシーで10分。
最寄りのランドマーク:「一乗寺下り松町」バス停、本願寺北山別院南禅寺からタクシーで10分、1500円くらい。
お勧めポイント:「イデミ・スギノ」出身の山口シェフの店

京都市下京区

茶寮翠泉 高辻本店

 高辻通りにある人気のスイーツ店。古いビルの1階にある店内に入ると、手前にスイーツを販売するショップとショーケースがあり、右手前と奥にテーブル席がある。まるでシックな雰囲気の喫茶店のようで、今流行の明るい和モダンテイストのインテリアではない。
 この店のスイーツは総じて高いレベルとは言えないが、季節限定の「出来立て抹茶わらび餅」と「出来たてわらび餅」の2つだけは美味しい。わらび餅にはこの他に、冷たい「手作りわらび餅(通常のものと抹茶の2種)」というテイクアウトできるものもあるが、出来たての方が圧倒的にいい。
 出てきた「出来たてわらび餅」は、ほんのりと温かく、まるで笹屋昌園の究極のわらび餅「至高(→ 京都グルメバイブル・お土産の頁を参照)」のように滑らかでとろけるような柔らかさ。それは、あまりにトロトロ過ぎて直ぐにスプーンから脱落してしまうほど。箸を使っても絡まずに食べづらいので、両方を上手く使って食べるのがお勧めだ。また、好みかもしれないが、通常の「出来たてわらび餅」よりも「出来たて抹茶わらび餅」の方が、和三盆と抹茶の両方を入れて練り上げられている分、抹茶の苦味と和三盆の甘味の重層感が味わえてお勧め。そのままきな粉や小豆と一緒に食べた方が抹茶の風味がよく分かるが、もちろん黒蜜をかけて食べても美味しい。
 一方、「濃茶ソフトクリーム」は滑らかかつ濃厚で、ミルキーさこそないが、逆に濃茶のニュアンスを感じられて悪くない。「濃茶チーズケーキ」は、カッテージチーズのようにボソッとして舌にくっつく食感が良くなかった。(2019年10月追加)
https://saryo-suisen.com

下京区高辻通東洞院東入稲荷町521  
電話番号:075-278-0111
定休日:無休
営業時間:10時半〜17時半
予算:出来たて抹茶わらび餅(玉露茎ほうじ茶付き)1460円
アクセス:地下鉄烏丸線・四条駅5番出口を出て左へ。「ダイワロイネットホテル京都四条烏丸」を過ぎた「烏丸高辻交差点」を左折する。高辻通りを進み、「ホテル日航プリンセス京都」を過ぎると右側にある。四条駅より徒歩3分
最寄りのランドマーク:烏丸高辻交差点、ホテル日航プリンセス京都
お勧めポイント:出来たてトロトロの本わらび餅が味わえる

「烏丸高辻交差点」から近い高辻通り沿いの・・・ ココです! 古いビルの1階にある店内に入ると、手前にスイーツを販売するショップとショーケースがあり、右手前と奥にテーブル席がある。まるでシックな雰囲気の喫茶店のようで、今流行の明るい和モダンテイストのインテリアではない メニュー1 メニュー2 メニュー3 メニュー4 メニュー5 メニュー6 「出来たて抹茶わらび餅(玉露茎ほうじ茶付き)」 説明文 和三盆と抹茶の両方を入れて練り上げられている分、抹茶の苦味と和三盆の甘味の重層感が味わえてお勧め。そのままきな粉や小豆と一緒に食べた方が抹茶の風味がよく分かるが、もちろん黒蜜をかけて食べても美味しい。 「出来たてわらび餅(玉露茎ほうじ茶付き)」 説明文
「出来たて抹茶わらび餅」に比べるとシンプルな味わい 濃茶ソフトクリーム」は滑らかかつ濃厚で、ミルキーさこそないが、逆に濃茶のニュアンスを感じられて悪くない「濃茶チーズケーキ」は、カッテージチーズのようにボソッとして舌にくっつく食感が良くなかった

フルーツパーラー ヤオイソ

 フルーツサンドで有名な人気のスイーツ店。元々この店の数軒隣りにある本店の果物屋2階にあったパーラー部門が独立した店である。店内は暖色系のポップなインテリアで、いつもに女性客で溢れている。また、本店(ヤオイソ四条大宮店)では果物の他、テイクアウト用のフルーツサンドも販売されている。
 季節によってメインとなるフルーツの種類が変わり、春はイチゴ、夏は桃やマンゴーとなる。この日の季節の果物はイチゴ。メニューを見てみると、「いちごパフェ」や「いちごサンド」、「いちごフロート」、「いちごジュース」等の他、「いちごづくし」のようなフルコースセットもあった。
 この店を一躍有名にしたフルーツサンドは、通常の「フルーツサンド」の他、マスクメロンとマンゴーが入った「ロイヤルフルーツサンド」やフルーツサンドの具材を大きめにカットにした「スペシャルフルーツサンド」などいろいろある。さらに、高級フルーツで知られる静岡産のマスクメロンを使用した「静岡マスクメロンサンド」なるものもある。どのフルーツサンドも、シットリと軽い生クリームがフルーツと良く合い、いくら食べても食べ飽きない美味しさ。もちろん、これまで僕が食べたフルーツサンドの中でナンバーワンであり、僕的には「ロイヤルフルーツサンド」が一押しである。
 パフェはマスクマロンを使った「静岡マスクメロンパフェ」や店員お勧めの「季節のフルーツパフェ」などいろいろあるが、今回は折角なので旬の「いちごパフェ」をチョイス。また、「いちごパフェ」にはMサイズとLサイズがあるが、Mサイズの方を選択。「いちごパフェ」は生クリームとバニラアイスを取り囲むようにイチゴが並べられ、生クリームやアイスクリームも甘さ抑えめでいい。また、関西以外の客なら、やはり関西名物の「ミックスジュース」が気になると思うが、口に含むとバナナやリンゴの香りが広がり、トロッと濃厚でありがら後味はサッパリとしている。店員お勧めの「完熟パインフロート」はやはりドロッと濃厚で悪くはないが、お勧めというほどではない。
 客のほとんどはフルーツサンドと生ジュースの両方を注文しているが、これらが予めセットになったお得なメニューもいろいろある。ちなみに、昼を過ぎるとかなり混み合うため、もしも並ぶのが嫌なら10時前か夕方ぐらいの方が良い。しかしながら、喫茶店の様に長居する客は少ないので、並んでいても比較的回転は早い方だ。また、朝の9時半からやっているので、京都へ来たときの朝食としてもいいかも。(2014年5月追加)

下京区四条大宮東立中町496  
電話番号:075-841-0353
定休日:無休
営業時間:9時半〜16時45分
予算:ロイヤルフルーツサンド1080円
アクセス:地下鉄烏丸線・四条駅(阪急烏丸駅)2番出口を出て、四条通を西に進む。新町通、西洞院通、堀川通を過ぎ、「須磨屋」を過ぎたらすぐ左側。四条駅から徒歩10分。阪急京都線・大宮駅や京福電気鉄道嵐山本線・四条大宮駅の目の前。
最寄りのランドマーク:阪急京都線・大宮駅、京福電気鉄道嵐山本線・四条大宮駅
お勧めポイント:至高のフルーツサンド「ロイヤルフルーツサンド」が食べられる

ロイヤルフルーツサンド

いちごパフェ

ミックスジュース

完熟パインフロート

本店(ヤオイソ四条大宮店)

パティスリーS PATISSERIE S

 マンションの1階にあり、狭いながらもイートインスペースを備えている。この店のムースは全般的にやや硬め。
 店名の名前を冠した「エス」は、フロマージュブランとラズベリーなどの赤いベリーを使ったムース状のレアチーズケーキ。もう少し柔らかければパーフェクトなだけに実に惜しいが、僕のお勧めの一つ。もう一つのお勧めは「ムラング・グロゼイユ」。底のパイ生地と最上層のフワッとしたメレンゲ、そして中のカスタードクリームが何とも言えない重層感のある食感を生んでいていい。更にもう一つ選ぶなら「タルト・オランジェ」がいい。トロトロのキャラメルタルトの上に載っている焼きオレンジがほろ苦く、甘いキャラメルと絶妙の相性を見せる。しかし、全てのケーキが平均して美味しいわけではなく、中にはかなり甘めのものや硬めのものもある。
 ちなみに、マカロンはふっくらとしておらず食感がイマイチでお勧めできないが、フィナンシェなどの焼き菓子は悪くない。(2012年8月追加)

下京区高辻通室町西入繁昌町300-1  
カノン室町四条1階 
電話:075-361-5521
定休日:木曜、水曜不定休
営業時間:11時~19時 
予算:エス550円、ムラング・グロゼイユ520円 
アクセス:地下鉄烏丸線・四条駅の南改札口を出て、6番出口を出ると反対方向へ向かう。「からすま京都ホテル」を過ぎ、下京警察署を過ぎた角を右折。200m程進むと右側に見えるマンションの1階。地下鉄烏丸線・四条駅より徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:からすま京都ホテル、下京警察署
お勧めポイント:どちらかというと甘めのケーキが好きな方にお勧め

京都市中京区

アッサンブラージュ カキモト
ASSEMBLAGES KAKIMOTO

 久々の3つ星スイーツ店。この店は日本トップクラスのスイーツ店であり、現時点で京都ナンバーワンではないかと思う。店舗は京都御所近くの町家をリノベーションしたもので、外からはスイーツ店とは思えないような佇まい。店内に入ると手前にショップがあり、奥には京都らしい坪庭のあるカウンター席のイートインスペースがある。ショーケースを覗くと、ケーキの種類こそそれほど多くはないものの、見るからに美味しそうなビジュアルだ。
 この店の真骨頂は、何と言ってもフンワリトロトロのムースケーキ。特に、チョコレート系のものがいい。ここまでギリギリまで柔らかくしたムースケーキは、東京の 「イデミ・スギノ(→ 銀座グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 や京都の 「パティスリー タンドレス(→ 京都グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 、名古屋の 「ピエール プレシュウズ(→ 名古屋グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 くらいしか思い当たらないほど。 
 一番のお勧めは「ZEN」。下に求肥とコーヒーで浸したようなシットリとしたスポンジが敷かれ、バニラムースに入った小豆との重層感が素晴らしい。もう一つの一押しは「ショコラバニーユ」。チョコレートのトロトロ感が半端ではなく、カカオの香りと酸味、そして絶妙なミルキーチョコの甘さが素晴らしい。また、ピスタチオを使った「ピスターシュ」も、トロトロ・パリパリとした食感のコントラストと濃厚なコクが最高。さらに、ホワイトチョコムースとマンゴーやバナナムースのケーキ「フロレゾン」もお勧めだ。 
 これらに対し、店名を冠した「アッサンブラージュ」は意外とお勧めではない。「アッサンブラージュ」はA、B、Cの3種類あるが、もしも、これらの中で食べるとすれば、最も人気のないCだ。Cはコーヒーとキャラメルがベースになっており、滑らかな食感と味のバランスがいい。この店一番人気のAはコーヒーの味が強すぎ、二番人気のBはベリー系の酸味が勝っていて、いずれもバランスが良くない。ムース系チョコレートケーキの王道「テ・オ・ショコラ」は悪くはないが、「イデミ・スギノ」のアンブロワジーほどの洗練されてはいない。 
 ちなみに、夜にはパティシエである垣本シェフが作るディナーコース(要予約)もあるらしい。それにしても、この店は味だけでなく店員の心のこもった対応も素晴らしい。現在のところ、新しい店なのであまり未だ知られていないせいか、土日・祝日の昼にこそ行列ができるが、平日ならば並ばずに入ることができる。(2017年9月追加)

中京区竹屋町通寺町西入ル松本町587-5  
電話番号:075-202-1351 
定休日:火曜、第2・第4水曜(不定休あり) 
営業時間:12時~17時半(テイクアウトは19時まで、18時からのディナーは13800円で要予約) 
予算:ZEN580円、ショコラバニーユ620円、ピスターシュ580円 
アクセス:地下鉄烏丸線・丸太町駅5番出口を出て、「ハートピア京都」の角をすぐ左折して竹屋町通を進む。「竹間公園」、「御所南小学校」、「森歯科医院」を過ぎたらすぐ右側にある(寺町通の手前)。丸太町駅から徒歩10分 
最寄りのランドマーク:御所南小学校、竹屋町通、寺町通 
お勧めポイント:洗練されたチョコレート系のムースケーキが美味しい

竹屋町通にありますココです!入口を入って手前にあるショップ。ショーケースの左がケーキ、右がチョコ奥に坪庭があるカウンター席。実にシックで京都っぽい初日のケーキ「ZEN」。下に求肥とコーヒーで浸したようなシットリとしたスポンジが敷かれ、バニラムースに入った小豆との重層感が素晴らしいムース系チョコレートケーキの王道「テ・オ・ショコラ」は悪くはないが、「イデミ・スギノ」のアンブロワジーほどの洗練されてはいない2日目のケーキもう一つの一押しは「ショコラバニーユ」。チョコレートのトロトロ感が半端ではなく、カカオの香りと酸味、そして絶妙なミルキーチョコの甘さが素晴らしい「ショコラバニーユ」の断面ピスタチオを使った「ピスターシュ」断面を見ると何となく分かってもらえると思うが、トロトロ・パリパリとした食感のコントラストと濃厚なコクが最高この店一番人気の「アッサンブラージュ A」は、コーヒーの味が強すぎだ3日目のケーキこの店2番人気の「アッサンブラージュ B」は、ベリー系の酸味が勝っていてバランスが良くない「アッサンブラージュ C」は、コーヒーとキャラメルがベースになっており、滑らかな食感と味のバランスがいいホワイトチョコムースとマンゴーやバナナムースのケーキ「フロレゾン」もお勧めだ

栖園(せいえん)

 老舗和菓子店「大極殿本舗」の中にある甘味処であ。古そうな建物の暖簾をくぐると。正面に菓子を販売する店舗が、右に進むとテーブル席がある。ガラス越しに見ると坪庭を挟んだ向かいにも座敷があるようだ。
 この店の名物は何と言っても「琥珀流し」。「琥珀流し」は寒天を使ったスイーツだが、月毎に蜜(シロップ)の素材が異なるため、一年中いろいろな「琥珀流し」が頂ける。ちなみに、今年の4月は「桜」、5月は「抹茶・小豆」、6月は「梅酒」、7月は「ペパーミント」、8月は「冷やし飴」、9月は「ぶどう」、10月は「栗と小豆」、11月は「柿」、12月は「黒豆」で、来年1月〜3月は検討中とのこと。
 11月の「柿」は、干し柿ベースで作られた蜜にフレッシュな柿が入った、ダブル柿による重層感のある味わい。瑞々しい寒天は、通常のものとは異なり、柔らかで儚く崩れて溶けていく独特の食感だ。スルスルと喉を通り抜けていくので、いくらでも食べられる魔法の美味しさである。
 この店のメニューは季節によって入れ替わるが、夏メニューの「かき氷」や通年メニューの「大粒丹波大納言・ぜんざい」も人気のようである。(2014年11月追加)

中京区六角通高倉東入ル南側堀之上町120  
電話番号:075-221-3311
定休日:水曜
営業時間:10時〜17時
予算:琥珀流し660円、琥珀流しと小椀ぜんざいのセット1200円
アクセス:地下鉄烏丸線、東西線・烏丸御池駅5番出口を出て、烏丸通を四条側(反対方向)へ進む。「京都銀行」、「華道家元池坊」を過ぎた次の信号を左折して六角通を進む。東洞院通、高倉通を過ぎるとすぐ右に見える。烏丸御池駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:京都銀行三条支店、華道家元池坊
お勧めポイント:最高レベルの寒天スイーツ「琥珀流し」が美味しい

入口にある和菓子を販売する ショップ

奥にあるテーブル席

坪庭を挟んで奥に屏風のある座敷が見える

琥珀流しとミニわらび餅のセット

「柿」の琥珀流し

わらび餅

わらび餅に黒蜜をかけたところ

秋メニュー(単品 )

秋メニュー(セット)

然花抄院(ぜんかしょういん)
        京都室町本店 茶寮Zen Café

 東京ブランドのカステラ専門店「黒船」などを手がける大阪のカステラ専門店「長崎堂」の京都ブランド店である。しかし、この店は特にカステラ専門というわけではなく、様々なお菓子を販売している。古い店舗をリノベーションしたのだろうか、外観は京都の老舗店のような佇まい。通りに面した左側にはショップが、そして右側にはカフェがある。さらに奥に進むと「ギャラリーSUGATA」があり、作家による企画展や常設展などを行っている。
 入り口を入って右側にあるカフェは和のモダンといったイメージのデザイン。天井が高く、とても開放感があっていい。この店のお勧めは、何と言っても「抹茶パフェ」であろう。今回の取材で、僕が知り得た京都有名スイーツ店の抹茶パフェ全てを食べた結果、この店が最も美味しかった。まず、パフェに入りがちな乾き物のシリアルが入っておらず、代わりに食感の良い小さなラスクが入っている。僕は最近のパフェに何故シリアルが入っているのかが疑問であったが、結論としてはパフェにシリアルはやはり不要である。生クリームもフワッとシルキーで優しく、甘さも丁度良く完璧である。
 この他に「焙じ茶パフェ」もあるが、この品は残念ながら時間の関係で未取材のままである。さらにもう一つ選ぶとすれば、お菓子と飲み物がセットになった「然ノ膳(ぜんのぜん)」がいい。お菓子は「然かすてら」、飲み物は「抹茶」がお勧め。「煎茶」も悪くないが、 「一保堂茶舗 嘉木(→ 京都グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 ほどのこだわりはないらしく、簡単な説明にお湯を入れた小さなポットと抽出時間1分を測る砂時計が添えられるだけ。「然かすてら」は今流行のいわゆる“生カステラ”で、トロトロの食感とキャラメルのような濃厚さが何とも言えない美味しさ。お土産としてもお勧めである。これらに対し、もう一つのカステラ「卵蜜(らんみつ)」は玉子の風味が強く、ホロホロと崩れる食感で味はまあ普通。「聖花冠(せいかかん)」は「たまご」と「抹茶」の2種類があり、中がトロトロのカスタードクリームで美味しいが、外のカステラ部分がパサパサしていて頂けない。また、「わらび餅」は硬めで食感が良くない上に、きな粉に香りがなく甘くてイマイチ。(2014年9月追加)
http://zen-kashoin.com/muromachistore/zencafe/index.html

中京区室町通二条下ル蛸薬師町271-1  
電話番号:075-241-3300
定休日:隔週の月曜(要ホームページで確認)
営業時間:10時〜19時
予算:抹茶パフェ900円
アクセス:烏丸線、東西線・烏丸御池駅2番出口を出て、御池通を二条城方向(西)へ進む。「LIXIL」を過ぎ、「ミサワホーム」の交差点を右折する。「室町通」を進み、300mほど進む戸左側にある。烏丸御池駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:LIXIL、ミサワホーム、室町通

入り口

入り口を入って右側にあるカフェ

抹茶パフェ

然ノ膳(然カステラと薄茶)

トロッと濃厚な生カステラ「然カステラ」

ここで抹茶を点てます

然ノ膳(聖花冠の抹茶と煎茶)

聖花冠(抹茶)

わらび餅

もう一つのカステラ「卵蜜(らんみつ)」

鳴門金時で作った「すいーとぽてと」

焼きちょこらすく畳畳(じょうじょう)は少し粉っぽい独特の食感。左から、「いちご」、「まっちゃ」、「ばなな」

焼きちょこらすく畳畳(まっちゃ)

    

紫野和久傳 堺町店

 「和久傳」は京都で人気の日本料理店である。料理は本店に当たる「高台寺和久傳」の他、ジェイアール京都伊勢丹11階にある「京都和久傳」とこの店の1階にある「室町和久傳」の3店舗で頂くことができる。ショップは京都では「ジェイアール京都伊勢丹」などの百貨店、東京では「松屋銀座店」や「新宿伊勢丹」、「丸の内新東京ビル」、さらに名古屋では「ミッドランドスクエア店」や「松坂屋名古屋店」、大阪では「JR大阪三越伊勢丹店」などで購入することができる。
 “おもたせ(お土産)”を扱うショップは「紫野和久傳」というブランド名で統一されている。この店も1階にはショップがあり、奥に日本料理店「室町和久傳」がある。さらに、2階には和風カフェ「紫野和久傳 堺町店」があり、町家をリノベーションした高い天井と太い梁が印象的。店内にはクラシック音楽が流れ、伝統的な日本家屋のイメージを残しつつも、和洋折衷なモダンなインテリアがいい。
 一押しは「(できたて)本わらび餅」で、熱々トロトロで粟餅のような食感。中には甘く炊かれた小豆が入っているが、これは不要のような気がする。そのまま食べても美味しいが、黒蜜をかけて食べてもいい。また、最後にお薄(薄茶)で締めるとサッパリとしてこれまた良い。もう一つのお勧めは、「季節のゼリーと一口れんこん餅」。夏はグレープフルーツゼリーであるが、生のグレープフルーツの上に砕かれたグレープフルーツゼリーがのっている。ゼリーは季節によって柚子や日向夏などに変わるという。「れんこん餅」はきな粉の香りと黒糖の風味に加え、その食感が抜群。また、お茶と一緒に出てくる「艶ほくろ」が美味しい。小さな黒豆に砂糖がコーティングされていて、とても香ばしい。豆が小さいために食感が良く、お土産としても最適。その他のお土産のお勧めとしては、以前に銀座グルメバイブル (→ 銀座グルメバイブル・お土産・銀座周辺編を参照) と名古屋グルメバイブル (→ 名古屋グルメバイブル・スイーツの頁を参照) でも紹介した「西湖(せいこ)」、「れんこん餅」、「からすみ餅」の3品。特に名物である「西湖」は、蓮根粉と和三盆で練り上げたプルプル食感の蒸し餅。これは、和久傳の各店の食事のコースのデザートとして供される名物菓子である。また、きな粉好きな方には、「西湖」のきな粉バージョン「れんこん餅」もお勧め。また、和久傳のコース料理の中で炙って出される名物「からすみ餅」も、値段は高いが至高の逸品。さらに、「塩鯖寿司」もお勧めであるが、現在は季節限定でやっていないことが多い。
 ちなみに、カフェは基本的に女性1〜2人でやっているので、混んでくると出てくるまでに時間がかかる。また、1階に料亭があるため、このカフェでも「鯛茶漬け」や「鱧の飯蒸し」などの軽食などを頂けるが、コスパは良くない。しかしながら、京都の高級日本料理店のカフェと言うことを考えると、この点は仕方がないのかも。(2014年9月追加)

中京区堺町通御池下ル東側  
電話番号:075-223-3600
定休日:無休(元日を除く)
営業時間:11時半〜18時(ショップは10時半〜19時半)
予算:本わらび餅(お抹茶付き)880円、西湖(5本入り)1728円、艶ほくろ1080円
アクセス:烏丸線、東西線・烏丸御池駅3−1出口を出て、御池通を四条方向(東)へ進む。「車屋町通」、「東洞院通」、「間之町通」、「高倉通」を過ぎ、次の「堺町通」を右折するとすぐ左側。烏丸御池駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:ホテルギンモンド京都、堺町通
お勧めポイント:町家のカフェで頂く和のスイーツ

1階奥にある室町和久傳のメニュー

1階のショップ

ショップ奥の小さな階段がカフェへ続く

2階のカフェ

天井が高く、大きな照明が印象的

重厚な椅子もあります

まずはお茶と黒豆菓子の「艶ほくろ」が出てきます

「艶ほくろ」

グレープフルーツゼリと一口れんこん餅

できたて本わらび餅 ・薄茶付き

本わらび餅の表面をすくったところ

本わらび餅の中身をすくったところ

黒豆菓子 艶ほくろ

古の実 くるみ

一保堂茶舗 嘉木(かぼく)

 言わずと知れた京都の有名老舗茶舗。入ると正面にお茶を販売する店舗がある。一面に茶壺が並び、歴史を感じさせる素晴らしいディスプレイ。店舗を挟んで右側にカフェ「嘉木」が、左側に試飲やテイクアウトのスペースがある。テイクアウトの容器は、意外にもスタバと同じ現代的なディスポ容器であり、現在は「煎茶・松の緑」か「極上ほうじ茶」を選択できる。
 カフェは正面にL字型のカウンター席が、左奥と右奥にテーブル席がある。カフェの店名となっている「嘉木」とは、実はこの店の最上級煎茶の名前。旨味、渋み、香りが力強い煎茶であるが、フルーティーさよりもむしろ出汁のような独特の旨味を感じる。玉露の「天下一」も同様で、あまりフルーティーさや甘みは感じられない。これらは築地の有名茶舗「うおがし銘茶」のお茶に近く、お茶のフルーティーな甘さをこよなく愛する僕好みの味ではない。抹茶以外の煎茶や玉露は、店員が懇切丁寧に飲み方を説明してくれる。例えば煎茶はお茶が10g。2つのお碗を使い、お湯を交互に入れ替えてお湯を70℃まで冷ます。一度移し替えると10℃下がるという。さらに、最初の一煎目だけはキッチリ50秒待ってから急須を揺すらずに一気に注ぐ。2煎目以降は待ち時間なしで注ぐと言った具合。
 僕のお勧めは「薄茶」と「濃茶」で、特に京都らしいのは「濃茶」であろう。この日頂いた京都限定の薄茶「京極の昔」は、香りが素晴らしく適度な渋みがあって口当たりが円やか。京都限定の濃茶「北野の昔」は、見た目の濃厚で鮮やかな深緑に違わず、ドロッとしたインパクトのある苦みが最初に訪れ、アフターは緑茶の心地よい華やかな香りが鼻腔に漂う。飲んだ後には残りを立て直して薄茶にしてもらえるので、2度楽しめるが、味的には「京極の昔」の方が僕好み。
 ちなみに、煎茶や玉露も含めて全てのお茶にお菓子が付いている。上生菓子は日替わりで、これまで、二条城近くにある「亀廣脇」の道明寺を使ったお菓子「おみなえし」や 「本家 月餅家直正(→ 京都グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 の「おぼろ」、「末広菓舗」の「わらび餅」などが出てきた。(2014年9月追

中京区寺町二条上ル常磐木町52  
電話番号:075-211-3421
定休日:無休(年末年始を除く)
営業時間:11時〜17時
予算:薄茶「京極の昔」(お菓子付き)600円、濃茶「北野の昔」(お菓子付き)1000円
アクセス:地下鉄東西線・京都市役所駅を出て京都市役所側へ出る。京都市役所を右に見ながら、京都市役所沿いの寺町通りを北へ400mほど進むと通りが広くなり、ファミリーマートが見えるが、そこから200m先の右側。京都市役所駅から徒歩6分。
最寄りのランドマーク:京都市役所北庁舎
お勧めポイント:美味しい抹茶が頂ける京の有名老舗茶舗

入り口を入ってすぐ正面にあるショップ

ショップの左にある試飲やテイクアウトのスペース

カフェの嘉木の左側テーブル席

L字型カウンター席

カウンター席には茶釜がある

カウンター内で店員さんが薄茶と濃茶を点ててくれる

カウンター席を右側から眺める

右側のテーブル席

英語メニューもあります

薄茶と上生菓子

「亀廣脇」の道明寺を使ったお菓子「おみなえし」

濃茶は鮮やかなエメラルドグリーンでドロッとしています

飲んでも茶碗にくっついていてかなり残ります

残った濃茶を点て直して薄茶にしてもらえます

「末広菓舗」の「わらび餅」

店員が煎茶の入れ方を説明

煎茶「嘉木」のセット、茶菓子付き

茶碗に入れ替えてお湯を冷まします

煎茶一煎目

「千本玉寿軒」の銘菓「西陣風味」

煎茶二煎目

玉露 天下一

玉露一煎目

玉露二煎目

「本家 月餅家直正」の「おぼろ」

グラン・ヴァニーユ 
      grains de vanille

 ムース系ケーキと焼き菓子が美味しいと評判の店。店内は南仏のような明るい白を基調としたインテリア。イートインスペースは2人掛けテーブルが4つのみ。この日は開店直後に訪れたが、ぞくぞくと女性客が押し寄せ、かなりの人気店のようだ。ケーキはどれも甘さがほどほどで軽く、パティシエのセンスを感じさせる美味しさ。特に、ムース系ケーキはどれもハズレがない。「シシリー」は、ピスタチオのムースの中にカシスのようなフレーズデボアのムースが入っている。「エテルニテ」は、アールグレイ風味のミルクチョコムースとビターチョコムースのダブルムース。カリッとした外側のチョコクランチの食感が良いアクセントになっている。「エベレスト」は、フロマージュブランを使ったレアチーズケーキで、中にベリー系ソースとシットリとしたスポンジが入っている。また、「ダコワーズ(ダックワーズ)」や「フィナンシェ」などの焼き菓子はどれも美味しく、京都のお土産としてもお勧め。(2012年9月追加)

中京区鍵屋町間之町通486  
電話番号:075-241-7726
定休日:第2、第4火曜・水曜 
営業時間:11時~18時 
予算:シシリー、エテルニテ550円 
アクセス:地下鉄東西線・烏丸御池駅1番出口を出て反対方向へ進み、ニチコン本社ビルの角を右に曲がる。烏丸通を左に「京都国際マンガミュージアム」を見ながら進み、「とり安」と「すき家」の間の通りを右折する。そして、3つ目の交差点を左折すると、左に「足立病院」が見えるのでその向かい。烏丸御池駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:とり安、足立病院お
勧めポイント:ムース系ケーキと焼き菓子が美味しい

遊形 サロン・ド・テ 
   2007 YÙKEI SALON DE THÉ

 京都の有名旅館「俵屋」のプロデュースによる喫茶サロンである。外観からは何の店なのか分からない町屋風の一軒家に入ると、中は白を基調としたモダンなインテリア。建物の中央には吹き抜けがあり、4席あるカウンター席の前には苔の生えた坪庭もある。  この店では、「俵屋」の名物である「わらび餅」食べることができる。
 「わらび餅」だけの単品メニューはなく、抹茶か煎茶、ほうじ茶とのセットとなっている。「わらび餅」は予めきな粉がまぶされ、小さな竹の容器に入って出てくる。「わらび餅」は容器の中に3つしか入っていないので、干菓子付きのお茶とのセットとはいえ、値段を考えるとほとんどの人が高いと思うかも知れない(実際、僕も高いと思う)。また、「わらび餅」は黒蜜をつけて食べるスタイルではなく、わらび餅自体に黒蜜が練り込まれている。箸で持ち上げようとしても、なかなか持ち上げられないほどトロトロとしていて柔らかい。口の中に入れると、表現できないくらいの絶妙な食感である。この他に季節の洋風デザートもあり、こちらの飲み物は深入りコーヒーと紅茶から選ぶことができる。洋風デザートは2種類あり、「京都ネーゼ」の森シェフによると、5月から6月に登場する「キャラメルのババロア・空豆のソース」が絶品らしい。(2012年7月追加)

中京区姉小路麩屋町東入ル  
電話:075-212-8883
定休日:火曜
営業時間:11時~19時 
予算:俵屋のわらび餅(煎茶あるいは焙じ茶)2000円、季節のデザート(深入りコーヒーあるいは紅茶)2200円 
アクセス:地下鉄東西線・京都市役所前駅を出て地下街「ゼスト御池」の「出口8御幸町南西」から出る。すぐ正面に見える「柊旅館」の手前角を左折し、「俵屋旅館」を過ぎた角を左折するとすぐ左側。地下鉄東西線・京都市役所前駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:本能寺文化会館、柊屋旅館
お勧めポイント:有名旅館・俵屋の経営するサロン

京都市東山区

祇園きなな本店

 祇園にある「きな粉」をテーマにしたアイス専門店。ホームページによると、「やさしく、おいしく」をテーマに、「丹波黒大豆きな粉」を始めとした厳選された天然素材をふんだんに使用し、化学的な着色料、保存料を一切使わず、脂肪分も極力抑えて製造しているという。また、通常アイスクリームには欠かせない卵を使用していないので、 卵アレルギーの方でも安心して食べられるらしい。アイスクリームには、「プレーン(きな粉アイス)」の他、京都山田精油の練りゴマを混ぜた「黒ごま」、丹波大納言小豆を練り込んだ「小豆」、波照間産黒砂糖を使用した「黒みつ」、京都宇治抹茶を使用した「抹茶」、「よもぎ」などがある。
 町家の建物の1階にはアイスクリーム工房があり、カフェが2階にある。階段を上がると左がテーブル席、右の窓側がカウンター席となっており、思ったよりも広めだ。
 席に着くと、ほうじ茶が急須でサービスされる。訪れた時期の夏メニューを見ると、夏限定のかき氷やドリンクなどが目立つ。中でも、この店一番の人気はアイスクリームで、そのアイスクリームを使ったパフェが有名だ。特に、フローズン・ラズベリーやブルーベリーを使ったパフェ「ベリーベリーきなな」が人気らしい。「ベリーベリーきなな」には温かい白玉が3つ入っており、カリカリの蕎麦クレープの食感がいい。さらに、上に八つ橋、底には無糖のヨーグルトが入っている。アイスクリームは 「ハンデルスベーゲン(→ 京都グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 ほど洗練された味ではないが、京都ならではのアイスクリームである。店員のサービスも良く、とても居心地の良いスイーツ店である。(2014年11月追加)
http://www.kyo-kinana.com/index.htm

東山区祇園町南側570-119  
電話番号:075-525-8300
定休日:不定休
営業時間:11時〜18時半
予算:ベリーベリーきなな1100円、きなな(アイスクリーム)三種盛800円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座の前を過ぎて進むと、朱色の壁の大きな建物(お茶屋一力亭)が見えるので、その角を右折。100mほど進むと左側に「旅館・菊梅」と「京料理・西坂」見えるので、その前の道を右折する。すぐに「廣東料理・翠雲苑」が見えるので角を左折するとすぐ右側。阪急河原町駅より徒歩6分。

最寄りのランドマーク:祇園花見小路、お茶屋一力亭
お勧めポイント:自家製ジェラートを使ったパフェが美味しい

2階のテーブル席。祇園祭シーズンなので、浴衣姿の女性が

2階窓側のカウンター席

パフェメニューは3種

本日のアイスクリーム

ロールケーキやパウンドケーキもあります

夏季にはかき氷もあります

席に着くと、ほうじ茶が急須でサービスされます

フローズンラズベリーやブルーベリーを使った人気のパフェ「ベリーベリーきなな」

京本山高台寺 洛匠

 高台寺の参道“ねねの道”にある甘味処。店内は手前にテーブル席があり、そして奥に小上がりがある。右側には細長い池と通路があり、小上がりに上がる場合には池側で靴を脱いでから上がる。僕的には、小上がりで池を眺めながら蕨餅を頂くのが京都らしくお勧めである。
 この店の名物は「草わらびもち」。草と言ってもヨモギではなく、宇治の「小山園」の上質抹茶を使った蕨餅。蕨餅の上に“きな粉”が塗された、どちらかと言えばオーソドックスなタイプの蕨餅である。口に含むと 「京わらびもちの茶洛(→ 京都グルメバイブル・お土産の頁を参照)」 よりも食感がしっかりとしているが、すぐに口の中に溶けていく感じがいい。
 もちろん、店で食べるのがベストであるが、お土産であれば、わざわざ店に出向かなくても「ジェイアール京都伊勢丹」や「京都タカシマヤ」、「大丸京都店」など京都の3つのデパートの全国和菓子売り場か下記の阪急百貨店ウェブサイトから購入もできる。(2014年11月更新)
http://www.rakusyou.co.jp/ 
https://web.hankyu-dept.co.jp/ecshop/shohinDetailDisplay.do?mstShohinId=47162

東山区高台寺北門通下河原東入鷲尾町516  
電話番号:075-561-6892
定休日:不定休
営業時間:9時〜18時
予算:草わらびもち(店舗で食べた場合)700円、(持ち帰り240g)540円、(持ち帰り370g)864円
アクセス:四条通を「八坂神社」を目指して東へ進む。「八坂神社」前の祇園交差点を右折し、東大路通を進む。「ホテルサンライン京都祇園四条」のある2本目の斜め通りを上り、3本目の通りが高台寺参道“ねねの道”であり、その通りにある。
最寄りのランドマーク:ホテルサンライン京都祇園四条、高台寺
お勧めポイント:しっかりとした食感ながらトロける蕨餅

ショーウィンドウには懐かしいサンプル品が展示している

入口側のテーブル席

右側の細長い池

小上がりへ上がるには、一旦外に出て、池の通路で靴を脱いで入る

小上がりのテーブル席

小上がりから池を眺めたところ

草わらび餅

お持ち帰りの草わらび餅を詰める店員さん

お持ち帰り用の草わらび餅

  

ぎおん徳屋

 祇園花見小路にある人気の甘味処。店は小さく目立たないが、外には行列待ちの女性客がいるのですぐに分かる。メニューには「かき氷」の他、テーブルのコンロで焼く「花見こもち」など、魅力的なものが多数見られる。僕のお勧めはこの店の名物「本わらびもち」。注文を受けて作られる出来たてのわらび餅は、クラッシュアイスの上に載せられ冷やされた状態で供される。わらび餅には予め和三盆が入れられているため、そのまま食べてもほんのり甘いが、そのまま食べるのではなく、たっぷり全体にきな粉をまぶし、更に黒蜜に浸して食べた方がはるかに美味しい。そのプルプルとした食感は日本一と言っても過言では無い。
 名古屋グルメバイブルで紹介した「 和風喫茶 松月 」とともに、わらび餅ファンなら是非押させておきたい一軒。なお、「本わらび餅」は前日までの予約でお持ち帰りもできるので、お土産としても最適。但し、店内で食べるものとは異なり、テイクアウト品は予め黒蜜に浸されている。また、賞味期限も当日に限られる。(2012年7月改訂)

東山区祇園町南側570-127  
電話:075-561-5554
定休日:無休 
営業時間:12時~18時(売り切れ終了) 
予算:本わらびもち1200円 、お土産用本わらび餅4個入り2500円、6個入り3500円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座の前を過ぎて進むと、朱色の壁の大きな建物(お茶屋一力亭)が見えるので、その角を右折。100mほど進むと左側に見える。阪急河原町駅より徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:祇園花見小路、お茶屋一力亭 
お勧めポイント:日本最高峰のわらび餅

名物「本わらびもち」。塗りの取り皿の左がきな粉、右が黒蜜

「本わらびもち」のアップ