名古屋グルメバイブル

大須は東京秋葉原と浅草を足して2で割った様な楽しくグルメなエリア。「赤門通」にはアナログ中古オーディオショップや古着店、ホビーショップなどが、「万松寺通」、「新天地通」、「大須本通」、「大須観音通」、「東仁王通」、「門前町通」には地元グルメはもとより、全国各地、いや世界各国のB級グルメが集まっている。このエリアを散歩するとお祭りや夜店に来たような感じで楽しく、名古屋に来たなら是非一度は訪れてみたいエリア。(赤字はお勧め店)

名古屋に来るといつも思うのだが、大都市と言われている街の中でも、名古屋スイーツのレベルはかなり高いと思う。昔から茶の湯が盛んだった名古屋は和菓子店が多い。しかしそれは「両口屋是清」などの和のメジャー系スイーツ店だけにとどまらず、洋のスイーツでも話題の店が目白押しである。名古屋メシと共に、必ず食べて頂きたいジャンルだ。

味噌カツは、トンカツに八丁味噌ベースのソースをかけたもので、カツ丼やカツサンドにも変身する。もともとは、串カツを八丁味噌ベースの“(モツの)どて煮”に浸して食べたのが始まりと言われている。確かに、名古屋で“味噌串カツ”を出している店は、“どて(煮)”や“味噌おでん”なども一緒にやっており、頼むと共通のベースである八丁味噌ダレに浸されて出てくる。

鰻と言えば、関西や関東のイメージがあるが、名古屋を歩けば街の至る所で鰻屋を見かける。調べてみると、人口辺り最も鰻屋が多いのは三重県・津市のようである。恐らく、愛知県や岐阜県を中心とした地域とその周辺の三重県北部や静岡県西部にかけての地域では、僕らの想像を超える鰻文化が根付いていて、鰻はよく食べる身近な食べ物なのであろう。名古屋の鰻は、基本的に蒸さずに焼く関西風。従って、皮がパリッとしていて焦げ目が香ばしい。「ひつまぶし」は、これを細かく刻み、お櫃のご飯にまぶしてかき混ぜて食べるためにこう呼ばれる。蒸す作業を行う関東風だと身が柔らかくて刻めないため、名古屋駅近くにある「うな善」のような関東風を出す店は、刻まずに供する。容器にお櫃を用いることやかき混ぜることが、結果的に鰻を蒸すという工程を加えるため、関西風の焼き方は「ひつまぶし」と実に相性がいい。1杯目は山椒をふりそのまま鰻丼として、2杯目は海苔や山葵、シソ、ゴマなどの薬味を加えて、3杯目は出汁を注いでお茶漬けにして食べる。どの店も通常の「ひつまぶし」に加え、「上」、「特上」などのランクがあるが、これは鰻の質とは関係なく、鰻とご飯の量が違うにすぎない。通常はランクが上がると鰻の量が1.5倍くらいになるようだ。行列店ではまずは並ばずに店内に入り、店員に名前を告げるか名前を書かなければならないこともあるのでご注意を。それにしても、前回の取材を合わせると、これまで計二十数軒の鰻店を取材し、遠くは一宮市や刈谷市の有名店までも訪れた。

gooの「名古屋人以外が選ぶ名古屋めしランキング」によると、第1位は「味噌カツ」で、以下第2位「ひつまぶし」、第3位「きしめん」、第4位「手羽先」、第5位「天むす」、第6位「味噌煮込みうどん」、第7位「エビフライ」、第8位「ういろう」、第9位「味噌おでん」、第10位「どて煮」の順となっており、「カレーうどん」の地位がかなり低いことが分かる。味噌文化ゆえに、何と言っても味噌煮込みうどんの方がスターなのだ。しかし、全国的に見ると、グルメ業界における名古屋カレーうどんは、京都と並んで必ず取り上げられるフラッグシップ・フードであり、カレーうどんをファストフードにまで高めた名古屋の「若鯱家」は、今や関東や関西に進出するまでになったほど。 
名古屋カレーうどんの共通の具は、揚げ、刻みネギ、肉(豚、鶏、牛)の3つであるが、“カレーうどん”というフュージョン系フードの難しさは、“スパイシーさ”、“魚介系だしの旨み”、“麺の太さやコシ”の3つの要素が、いかにバランス良く組み合わさっているかによる。つまり、ルーが旨ければ良い「カレーライス」とは全くの別物で、この調和こそが重要なのである。愛知県一宮市に本拠地を置く「CoCo壱番屋」は、日本で最も成功しているカレーチェーン店であるが、この会社のカレー麺専門店でさえ上手く行かず、撤退したことを考えると、このジャンルの難しさが分かるというもの。実際、美味しい店がありそうで、これは!という店はなかなかない。以前「京都グルメバイブル」制作した時に京都の有名店5軒を食べ歩いたが、結局載せるに値しないと断念したことさえある。それを思うと、「名古屋カレーうどん」は名実共に日本一で、食べるに値するジャンルだ。

【牛すじ まぜそば】麺屋 誠 大須店:万松寺通横の小路
(→ 台湾ラーメン、台湾まぜそば、担々麺、その他ピリ辛麺の頁を参照 
【富士宮やきそば】大須 味よし:万松寺通横の小路
【元祖やわらか地鶏カツ定食】地鶏調理 なごみどり:万松寺通
【納屋橋饅頭】納屋橋饅頭・万松庵:万松寺通
【肉包】台湾の焼き包子:新天地通(→ 点心、小籠包、焼き包子の頁を参照 
【肉巻き焼きおにぎり】おむすび屋本舗:新天地通
【エビフライサンド】コンパル大須店:新天地通横の小路 (モーニング、喫茶参照)
【味噌かつ】すず家 大須赤門店:新天地通の先、赤門通を越える
(→  味噌カツ、串カツ、どて(煮)、トンカツ、とんテキ、唐揚げの頁を参照 
【大阪たこ焼き】大阪ミナミのたこいち大須本店:赤門通
【ひつまぶし】宮田楼:大須観音通・大須観音そば(→ひつまぶしお勧めベスト8の頁を参照 
【だんご、五平餅】鯛福茶庵:大須観音通・大須観音そば
【トルコ・サンドイッチ、トルコアイス】MegaKebab:大須観音通
【唐揚げ】鶏金商店:大須観音通
【喜多方ラーメンバーガー】屋台:大須観音通
【シロコロホルモン】屋台:大須観音通
【昔なつかしの揚げパン】のんのん:大須観音通
【汁なし担々麺】大須たんたんめん:東仁王門通の先
【タコス】JERRY’S UNO:東仁王門通
【四日市とんテキ】香食房 るぱん:東仁王門通
【ブラジル風チキン丸焼き】オッソ・ブラジル:仁王門通

【ピッツァナポレターナ マルゲリータ S.T.G 】
ソロピッツア ナポレターナ・トラットリア チェザリ:仁王門通り
(→ フレンチ、イタリアン、ピッツアの頁を参照

名古屋メシには何故か麺類が多く、スパゲッティ部門には「あんかけスパゲティ」と「鉄板スパゲティ」という2大スターがいる。「鉄板スパゲティ」は、ナポリタンを熱々の鉄製ステーキ皿にのせ、仕上げに溶き卵を流し込んだもので、味的にオリジナリティがあるわけではなく、むしろ、「あんかけスパゲティ」の方がインパクトがあってよろしい。どうしても“鉄板スパゲティ”を食べてみたい方は、モーニングの頁で取り上げた「甘味喫茶 おかげ庵 葵店」で食べてみて欲しい。
 今や名古屋人のソウルフードと言われる「あんかけスパゲティ」は、ラードで油通しをした2.2ミリの極太麺に、コショウの効いた野菜ベースのピリ辛あんかけソースがかかったもの。眼科医である「吉田つねひこ(統彦)」前衆議院議員も、ホームページ(  http://www.yoshitsune-kai.jp/legend/index.html  )でコメントを公開するほどの“あんかけスパ愛好者”として知られている。名古屋の至る所に専門店が見られ、有名店ではレトルトソース を販売しているほど。「ヨコイ」の外には“あんかけスパのパイオニア”と書かれてあるが、あんかけスパのオリジナルは、「ヨコイ」の先代が親戚と共にやっていた「そ~れ」で出していたスパゲティ。「そ~れ」開店から2年後、「ヨコイ」の店主が独立して現在の店を開店し、パイオニアを名乗った。「そ~れ」と「ヨコイ」の根本的な違いは、ソースの元となるオーブン焼して煮込んだ野菜ペーストを裏ごししているかいないかの違いらしい。ちなみに、このネーミングの名付け親は、やはり「そ~れ」で働いていた「からめ亭・本店」の先代店主で、名古屋名物「あんかけうどん」からヒントを得て名付けたという。その後、1992年の「ズームイン朝」で取り上げられたことにより、一気に全国的に広まった。ほとんどの店は麺のボリュームが3段階あり、それぞれ値段も異なっている。 

名古屋の中華料理店には、台湾料理を標榜する店が多い。名古屋メシの一つである“台湾ラーメン”は、台湾料理店「味仙(みせん)」が発祥である。その原型は台湾南部の“担仔麺(タンツーメン)”であるが、実際の台南の担仔麺は辛くはない。どうやら、味仙の台湾人店主が名古屋人の好みに合わせて辛めにアレンジしたものらしい。たっぷりの豚挽肉、ニラ、もやし、長ネギなどを唐辛子で辛めに味付けして炒め、それに醤油ベースのスープを加えて麺にかけたラーメンなのだ。最近では、台湾ラーメンのニューウェイブ店が続々と登場している。その流れからか、挽肉辛子炒めがメインの具材たっぷりの油そば“台湾まぜそば”や“担々麺”などピリ辛系麺のレベルも非常に高い。

“味噌煮込みうどん”を語る上で「山本屋」の名前は欠かすことができない。しかし、山本屋には「山本屋総本家」と「山本屋本店」の2つがある。店舗数など規模的にはほぼ同じだが、歴史的には山本屋総本家の方が大正14年創業と古く、こちらが元祖のようだ。ところで、愛知県外の方が“味噌煮込みうどん”を食べてまず驚くのはその味ではなく、麺の固さである。生ゆで?と感じるほど、妙に硬くて粉っぽい。これは、茹でる工程を省いて直接土鍋に生麺を入れて調理しているためで、讃岐うどんのモチモチしたコシとは異質のものと言える。また、土鍋でグツグツ煮込んだまま出てくるので、直接食べると火傷をしてしまうほど。地元の人は、土鍋の蓋を皿代わりに使って食べているが、蓋に蒸気抜きの穴が開いていないのはこのためだ。残った汁にご飯を入れ、“おじや”のようにして食べると更に美味しい。硬い“味噌煮込みうどん”は、どうしても汁が飛び易いため、エプロンの着用は必須である。“味噌煮込みうどん”に比べ、名古屋で“きしめん”専門店を看板に掲げている店は意外と少なく、うどん屋や蕎麦屋のメニューの一つとして扱われることが多い。これは、“きしめん”が家庭でも作れる身近な食べ物である所以なのか、人気のない日陰の食べ物である所以かは不明だ。タクシー運転手に聞くと、名古屋駅の新幹線乗り場の“きしめん“が、昔ながらの名古屋きしめんに最も近く、素朴で美味しいそうだ。

からみそラーメン ふくろう名駅店

 JR名古屋駅太閤口に今年オープンした北区に本店をもつ人気のラーメン店。JR名古屋駅・太閤口を出て、新幹線の高架に沿って進むとその高架下にある。ジャズが流れ、竹をふんだんに使用したモダンな店内は、天井が高くてとても快適。カウンター席は、テーブル席で挟まれるように真ん中にあるという珍しい造りになっている。
 この店を一躍有名にしたのは、何と言っても名物といえる「からみそラーメン」。メニューを見ると、この他に「しょうゆラーメン」と名古屋らしい「からみそまぜそば」、さらにそれぞれの「チャーシューメン」もある。また、平日のランチタイムには、小ライスもサービスされるようだ。
 「からみそラーメン」の辛さは、「辛みそなし」のレベル0から、「普通盛りの通常量」レベル2、さらに「普通盛りの3倍」のレベル6まで選ぶことができる。しかしながら、よほどの辛いもの好きではない限り、ピリ辛程度のレベル1がスープの旨味を感じられてベストだと思う。
 出てきた「からみそラーメン」の真ん中には真っ赤な「辛みそ」が鎮座し、それを取り囲むように厚めのチャーシュー2枚とシナチク、ナルト、ネギなどがのっている。魚粉入りの豚骨ベースのスープは非常にコクがあり、とくに、辛みそを溶かして味わうと、スープをのみほしたくなるほどの中毒性がある。麺は秋葉原の「中華そば専門 田中そば店(→ 銀座グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」のようなモチモチとした太麺で、三河もち豚を使った厚めのチャーシューはトロける美味しさだし、細切りのシナチクも食感が抜群。なので、僕のお勧めは「からみそチャーシューメン」というのが最終結論である。(2018年10月追加)

中村区亀島2-1  地図 
電話番号:052-452-7758
定休日:日曜
営業時間:11時~15時、18時~22時
予算:からみそラーメン830円、からみそチャーシューメン1200円
アクセス:JR名古屋駅太閤通口(新幹線口)を出て、新幹線高架に沿って右へ進む。河合塾を過ぎ、スーパーホテルのある交差点を過ぎればすぐ右側。JR名古屋駅太閤通口から徒歩5分
最寄りのランドマーク:河合塾名駅キャンパス、スーパーホテル名古屋駅前
お勧めポイント:中毒性のある辛みそラーメン

新幹線の高架下にあるこの店です。隣も人気の鶏白湯ラーメン店ですが、取材した結果、没となりました 看板にも「からみそラーメン」の文字が・・・ 人気店らしい外の表示 店舗の真ん中にある対面式のカウンター席 メニューを見ると、この他に「しょうゆラーメン」と名古屋らしい「からみそまぜそば」、さらにそれぞれの「チャーシューメン」もある。また、平日のランチタイムには、小ライスもサービスされるようだ 「からみそラーメン」の辛さは、「辛みそなし」のレベル0から、「普通盛りの通常量」レベル2、さらに「普通盛りの3倍」のレベル6まで選ぶことができる。しかしながら、よほどの辛いもの好きではない限り、ピリ辛程度のレベル1がスープの旨味を感じられてベストだと思う 出てきた「からみそラーメン」の真ん中には真っ赤な「辛みそ」が鎮座し、それを取り囲むように厚めのチャーシュー2枚とシナチク、ナルト、ネギなどがのっている アップ写真 この赤いのが「辛みそ」。スープの表面には魚粉や青海苔が浮かぶ
「辛みそ」を溶く前のスープ
麺は秋葉原の「中華そば専門 田中そば店」を彷彿させるモチモチとした太麺僕のお勧めは「からみそチャーシューメン」・「辛さ1」というのが最終結論である。

イル アオヤマ

 開店して5年目を迎えた高岳にある創作イタリアンの店。高岳駅からの住宅街の暗い道を進むと、左側に白く縦に細長いビルが見える。1階にある店内に入ると、すぐに4名用のテーブル席が1つあり、右側にオープンキッチンのカウンター席が8つある。白壁と木を組み合わせたインテリアは、シックで落ち着いた感じがしていい。ご主人が料理を作り、奥様がサービスを担当するという夫婦2人だけの小さな店である。
 料理はどれもビジュアル的に美しいだけでなく、シェフのセンスや創造力を感じさせる料理である。常連客の話によると、開店当初に比べると、素材の味をより引き出すようなシンプルな調理の仕方に変わってきているという。しかし、素材の組み合わせや火の通し方、食感など、文章で例えるなら、推敲に推敲を重ねられて作られたような料理なのである。それは机上の空論として空回りするのではなく、実際に食べてみても実に美味しいのである。キャパの小さな超人気店なので、早めに予約して出かけよう。(2018年9月追加)

名古屋市東区泉2丁目8−7  
電話番号:052-508-7967
定休日:不定休
営業時間:18時〜と20時〜(完全予約制)
予算:15000円のおまかせのコース料理のみ
アクセス:地下鉄桜通線・高岳駅2番出口を出て歩道橋を過ぎ、白い「ビアンカーラ・ヒルサイドテラス」手前の交差点を左折する。高岳郵便局を過ぎ、信号のある交差点を過ぎたら左側にある。高岳駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:ビアンカーラ・ヒルサイドテラス
お勧めポイント:シェフのセンスを感じさせる創作イタリアン

この幅の狭い白いビルです ビルの1階にあります 入口近くにあるテーブル席 右側にあるオープンキッチンのカウンター席。今回は名古屋在住のグルメ仲間・臼井先生と、この店の常連客である浜松の高田先生との食事会 まずは「浜名湖のドウマンカニ(ノコギリガザミ)の冷製ジュレ」 紫蘇の花がアクセントになっていて美味しい! 「新サンマの炙りとネギのタルト仕立て」 生臭さのないシットリとしたサンマとタルトのほんのりとした甘味がいい 自家製のフォカッチャはシットリとしているが、歯通りとい言おうか食感がイマイチだったのが残念 「スモークした戻り鰹と冬瓜のソース」 香り高い刻んだ茶豆がまぶしてある 中には、塩分のあるキャビアと、腹身の部分を厚く、そして背の部分を薄く切られた2種類の鰹の刺身が・・・ 今回一番だったのがこの「甘鯛のソテー」 ウロコの付いた皮の部分をフライパンを用いてカリッとソテーするのが一般的であるが、まるで北京ダックでも作るように、低温から徐々に熱した油を何度も何度もかけて仕上げていた。このため、ウロコの食感が均一なクリスピー状態となり、身はレアでなく火が通っている状態にもかかわらず、シットリとジューシーな食感に仕上がっていた。甘鯛が浸された落花生入りのスープは、サッパリとしていて、甘鯛と一緒に食べると丁度良い塩加減となっていた 「アワビのフェットチーネ」 アワビのスライスの食感とアワビの肝ソースの苦み、オーストラリア産のサマートリュフの香り、フルーティーかつスパイシーなオリーブオイルと生パスタが絶妙な相性をみせる。このパスタだけ大盛りで食べたいと思った 今回のコースで2番目に美味しかった「ビーツとトリュフ入りペコリーノチーズのリゾット」 青森の「けの汁」のように細かく刻まれたビーツの食感とトリュフ入りペコリーノチーズの香りが何とも言えず旨い!! メインの肉料理は、プラス料金で選択できる。この日は、地元の「熟成知多牛」の他、「夏のエゾ鹿」、「鹿児島産黒豚」の3種類あったが、この店の名物である「熟成知多牛」のローストをチョイス 赤身でありながら熟成した旨味があり、とても美味しい 高田先生と臼井先生が注文したのは、掟破りの「夏のエゾ鹿と鹿児島産黒豚の2種ローストの盛り合わせ」。常連客ならではの注文の仕方だ どちらの肉も見事な焼き上がりだ!特に、右の「夏のエゾ鹿のロースト」の色は、ほれぼれするほど美しい!! デザートは「巨峰のデザート」 エスプレッソも香り高く美味しい

肉屋 雪月花 NAGOYA

 名古屋では珍しい日本料理をベースとした肉割烹料理店。JR名古屋駅前の目新たらしいビルの地下に下りると、コンクリート打ちっ放しの壁に「肉屋 雪月花 NAGOYA」という文字が。一見客を拒絶するかような木の扉を通って中に入ると、和モダンを感じさせる白いインテリアの店内。カウンター席からは見えないが、店内にはテーブル席の個室もあるようだ。
 メニューは、「季節のコース16000円」の他、「厳選おまかせ」という超高額な30000円のコースもある。お酒は日本酒から蒸留酒までいろいろあるが、メインのお酒はワインで、さすがは好景気の名古屋を思わせる2006年のDRCのリシュブール(46万円)まであった。今回は「季節のコース」を注文したが、メインの炭火ステーキは、肉をランクアップできるオプションメニューもある。この店は特定の和牛をのみを仕入れて供しているのではなく、その時々のベストな和牛を仕入れ、最高のコンディションで提供しているという。
 まず出てきた「ホワイトアスパラ・ベルギー産キャビアのせ」は、いわゆるホワイトアスパラの煮浸しにキャビアをのせたもので、シンプルでありながらそれなりに美味しいと感じさせる味だ。続いて出てきた「松阪牛イチボのたたき」は、表面を炙ったレア状態で、醤油ダレこそイマイチだったが、塩につけて食べると、とろける様に美味しかった。「お椀」は、牛テールスープに魚介出汁をあわせたような味だったが、桑名の蛤とシャキシャキとした京蕗の組み合わせが実に良かった。「飛騨牛のモモの唐揚げ」だけは、牛肉である必然性を感じさせず、火が通り過ぎていたことも含めて、今回のコースで唯一残念な一品だった。口直しの「冷製・愛知産ブランドトマト(どこか忘れた)」に続いて出てきた「備長炭で軽く炙った和牛の握りと函館産の生ムラサキウニ」は、見た目通りの美味しさだった。シェフが目の前でさっと火を通してくれた「黒毛和牛のシャブシャブ」は、言うまでもない最高レベルの美味しさ。「柚子のジュレととろろ昆布の冷麺」は、見た目のサプライズ感とは裏腹に、味には感動がなかった。「京人参ドレッシングのサラダ」に続いて、登場したメインの炭火焼きステーキ「山形牛A5シャトーブリアン」は十分美味しかったが、味が濃厚で力強い分、友人が注文した「松阪牛A5ランクの43ヶ月牛の赤身ランプ」の方が良かった。最後の締めに出てきたのは、銅羽釜で炊かれた「白米」。飛騨米というものを今回初めていただいたが、炊き方が最高で、米もツヤツヤで旨味十分だった。最近食べた白米の中では、京都の料理店をも凌駕する今期ナンバーワンの銀シャリであった。この白米には「牛肉のしぐれ煮」と「牛肉のスープベースの味噌汁」、「ビーフカレー」が付くが、まずは「牛肉のしぐれ煮」でご飯をいただき、残りは「ビーフカレー」で締めた。丁寧に作られたカレーはそれほどスパイシーではなく、辛くもないが、コクがあってそれなりに美味しかった。そして、水菓子は「イチゴのジュース」。
 コスパを考えると1.5つ星くらいかなとも思ったが、肉料理はどれも美味しく、思いがけず締めの銀シャリに感動したので、最終的に2つ星の評価とした。(2018年4月追加)
http://nikuyasetugekka.jp

中村区名駅4-6-23 第三堀内ビル地下1階 
電話番号:052-433-1029
定休日:日曜(不定休で日曜営業の日もあり)
営業時間:17時〜23時
予算:月替わりのコース16000円(税別)
アクセス:JR名古屋駅・桜通口(ジェイアール名古屋タカシマヤ側)を出て、ミッドランドスクエア側へ信号を渡る。プラダの入っているビルの隣のビル(大和証券)。JR名古屋駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:ミッドランドスクエア、プラダ、桜通
お勧めポイント:名古屋では珍しい和風肉割烹

JR名古屋駅前のこのビルです 地下1階の通路を進むと・・・ コンクリート打ちっ放しの壁に「肉屋 雪月花 NAGOYA」という文字が 一見客を拒絶するかような木の扉を通って中に入ると・・・和モダンを感じさせる白いインテリアの店内。カウンター席からは見えないが、店内にはテーブル席の個室もあるようだ ドリンクメニュー ワインリストは充実している メインである炭火ステーキは、肉をランクアップできるオプションメニューもある まず出てきた「ホワイトアスパラ・ベルギー産キャビアのせ」は、いわゆるホワイトアスパラの煮浸しにキャビアをのせたもので、シンプルでありながらそれなりに美味しいと感じさせる味だ
本日注文した肉を見せてくれた。奥が「山形牛A5シャトーブリアン」で、手前が「松阪牛A5ランクの43ヶ月牛の赤身ランプ」 これは僕らが注文した肉のものではないが、肉の証明書のようなもの。この店は特定の和牛をのみを仕入れて供しているのではなく、その時々のベストな和牛をいろいろ仕入れ、最高のコンディションで提供しているという 続いて出てきた「松阪牛イチボのたたき」は、表面を炙ったレア状態で、醤油ダレこそイマイチだったが、塩につけて食べると、とろける様に美味しかった 「お椀」は・・・ 牛テールスープに魚介出汁をあわせたような味だったが、桑名の蛤とシャキシャキとした京蕗の組み合わせが実に良かった 「飛騨牛のモモの唐揚げ」 牛肉である必然性を感じさせず、火が通り過ぎていたことも含めて、今回のコースで唯一残念な一品だった 口直しの「冷製・愛知産ブランドトマト(何というブランド名かは忘れた)」 「備長炭で軽く炙った和牛の握り」 「函館産の生ムラサキウニ」も添えている。 これらは見た目通りのとろけるような美味しさだった シェフが目の前でさっと火を通してくれたのは・・・ 「黒毛和牛のシャブシャブ」 これはコメントするまでもない最高レベルの美味しさ! 何じゃこれは!!と思わせる「柚子のジュレととろろ昆布の冷麺」 見た目のサプライズ感とは裏腹に、味に関しては特に感動はなかった 「京人参ドレッシングのサラダ」 メインの炭火焼きステーキ「山形牛A5シャトーブリアン」は、とても柔らかく美味しかった 友人が注文した「松阪牛A5ランクの43ヶ月牛の赤身ランプ」こちらの方が、味が濃厚な分、僕好みでお勧め! 最後の締めに出てきたのは、銅羽釜で炊かれた「白米」 炊きたての釜から湯気が立ち上る 「牛肉のしぐれ煮」、「赤だし」。「香の物」が付く 炊き方が最高で、米もツヤツヤで旨味十分だった。最近食べた白米の中では、京都の料理店をも凌駕する今期ナンバーワンの銀シャリ 「牛肉のしぐれ煮」 まずは「牛肉のしぐれ煮」でご飯をいただく 「ビーフカレー」 ご飯をおかわりして、ビーフカレーをいただく。丁寧に作られたカレーはそれほどスパイシーではなく、辛くもないが、コクがあってそれなりに美味しかった水菓子の「イチゴのジュース」と台湾茶

ふじ原

 名古屋テレビ塔近くのビルにある店主こだわりの居酒屋。ビルはとても新しいようだが、どうやら、2016年4月にこのビルに移転してきたらしい。3階奥にある店の扉を開けると、さらに細く薄暗いL字型の通路が続き、奥にまた扉がある。扉を開けると、店内は右側にカウンター席、左側にテーブル席と手前に個室がある。
 メニューを見ると、手書きとは思えないくらいビッシリと料理が書かれており、ざっと見ても100品以上はありそうだ。しかも、どの料理にも値段が書いておらず、初めて行く客はビビってしまうかもしれない。長い紙にズラッと書かれた、値段表記のないお品書きを見たのは、大阪北新地の「さか本(→ 大阪グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」以来である。しかし、後で会計をしてみると、「ノドグロ」や「キンキ」など、よほどの高級品を注文しない限り、素材や料理の質に見合ったリーズナブルな値段である。日本酒は純米吟醸のみで品揃えも少ないが、メニューに書かれていないものもあるので、店主に要相談である。
 料理はどれも素材の質が最高で、京都や大阪の一流料理店に勝るとも劣らない。居酒屋でこのレベルの素材を仕入れている店は、大阪の「ながほり(→ 大阪グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」か京都の「魚とお酒 ごとし(→ 京都グルメバイブル・居酒屋の頁を参照)」くらいしか思いつかないほど。塩加減や火の通し方はもちろん、どの料理も素材の旨味を見事に引き出していて良かった。それにしても、強面の大将はスタッフにはかなり厳しいようだが、我々客には最高のおもてなしをしてくれる。(2018年4月追加)

名古屋市東区泉1丁目14-23 ホワイトメイツ3階  
電話番号:052-959-5513
定休日:日曜
営業時間:17時〜23時
予算:一人1万円くらい
アクセス:市営地下鉄・桜通線、名城線「久屋大通駅」1A出口を出て、名古屋テレビ塔を背にして久屋大通を進む。次の信号手前(ファミリーマートあり)の右側に白いビルがあるので、そこの3階。久屋大通駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:名古屋テレビ塔、久屋大通公園
お勧めポイント:名古屋ナンバーワンの居酒屋

この新しいビルの3階にあります入口の扉を開けると・・・ さらに細く薄暗いL字型の通路が続き・・・ 奥にまたガラスの扉がある 扉を開けると、右側にカウンター席 左側にテーブル席と手前に個室がある お品書き1。とにかく巻物のように長く、ざっと見ても100品以上はありそうだ お品書き2 お品書き3 お品書き4 お品書き5 お品書き6 日本酒は純米吟醸のみで品揃えも少ないが、メニューに書かれていないものもあるので、店主に要相談 良い店は突き出しからして美味しい。右から2つめのメヒカリが美味しかった 「刺身の盛り合わせ」は、左からスミイカ、イワシの炙り、桜鯛、コハダの昆布締め、サヨリ、生のトリ貝。見た通り、どれも最高レベルの素材であるが、とくに生のトリ貝が秀逸。残念ながら、愛知特有の「生シャコのお造り」は売り切れだった 「天然スッポンの小鍋」には、日本料理としては珍しく、黄ニラが入っていた よそるとこんな感じ。生姜がそれほど効いていないが、天然物は臭みが一切なくて美味しい 自家製の干し物だが、何か忘れた 「太刀魚の焼き物」は、シットリと焼き上がってきた。スルメと和えた里芋が何とも言えない珍味 お勧めの焼き物は「稚鮎の一夜干し」と、愛知の珍味「串あさり」 「稚鮎の一夜干し」は、今まで食べた稚鮎料理の中で最高の美味しさ。もしかすると、琵琶湖の「焼きモロコ」よりも美味しいかも 愛知の居酒屋ではよく見かける珍味「串あさり」も日本酒にピッタリ!
愛知県産「干し青柳」も、青柳の良い香りが凝縮された最高の珍味。生で食べるよりも美味しいかも 愛知県の銘酒「長珍」の純米・播州夢錦・生は、洗練されたフルーティーさと純米特有のアミノ酸度のバランスが秀逸で、山形の十四代を彷彿させる
友人の小椋先生がたまに食べているメニューにない「とんかつ」を注文したら・・・ こんな分厚いロース肉が出てきた 「鯨のさえずりの大根煮」は、鯨の専門店のサエズリよりも質が良く美味しい
「サヨリの骨の素揚げ」は、カリカリとして香ばしい 「サヨリの皮の焼きもの」は、塩が足りなくて物足りない味 「とんかつ」の登場 揚げ方は良かったが、パン粉もソースも含めて、残念ながら専門店レベルには到達していなかった。「牛ヒレカツ」か「車えびのフライ」の方が良かったかな? 醤油とウスターソース、辛子 余ったとんかつは「カツサンド」にしてくれ、お持ち帰りもできる。もう少し辛子とソースを増やして味が濃い方が美味しいと思う 「苺の杏仁豆腐」は食感がイマイチカツサンドで使用したパンの耳は、揚げて山椒と砂糖をまぶしてくれた

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グルメバイブルを読んだ皆様にいつも質問されるのは、“掲載している店全部に行っているのか?”ということです。答えは“もちろんYES!”です。それどころか、必要だと思った店には必ず複数回行っています。さらに言わせていただくなら、取材した全店をグルメバイブルに掲載しているわけではなく、僕が載せるに値すると思った店しか掲載していないのです。実際に掲載している店の数は、総取材店のおよそ1/2~1/3くらいです。ですので、掲載している店は、多くの有名店の中から一定レベルにあると判断された店なのです。
さらに皆さんが分かりやすいよう3つにランク分けしました。 
“美味しいものを食べられて良いですねえ”とも良く言われますが、一日最低5~6軒以上取材するというノルマは、正直結構きついです。目標を達成するには、お腹いっぱいにならないよう残さなければなりませんので、心も痛みます。特に、1人で数品を注文する中華料理店やフレンチのコース料理などを取材するときが最もつらいときです。 
 今回の「Dr.陳の名古屋B級グルメバイブル」は、2009年の日本網膜硝子体学会版「Dr.陳の名古屋B級グルメバイブル」をベースにリメイクしたものです。前回に比べると、掲載店舗数は4倍以上になりました。また、B級枠の予算をちょっと超えてしまうものの、ぜひ掲載したいと思った店には「ちょっとA級」という表示をつけて掲載させていただきました。何分手作りですので至らぬところもあるかと思いますが、現在発売されているどの名古屋グルメ本や食べログなどより、タイムリーかつ有用な情報を網羅できたと思っています。ちなみに、今回の冊子のアップデート版は、「名古屋グルメバイブル2012」として北大眼科ウェブサイトにも掲載されています。学会ホームページからか、検索エンジンで“グルメバイブル”と入力して頂ければ閲覧することができますので、こちらの方も是非ご覧になってください。 最後に、この冊子を制作するにあたり、取材を手伝っていただきました名古屋市立大学眼科の臼井英晶先生に感謝致します。

2011年12月7日 北海道大学大学院眼科学分野 

名古屋市科学館

 この科学館の目玉は、「Brother Earthブラザーアース」という名の世界最大のプラネタリウム。1回の上映で250人を収容でき、投影機はカール・ツァイス社製。中に入ると、席の間隔が広くとられており、快適なリクライニングシートとなっている。星座について解説してくれる担当者のナレーションがほのぼのとしているので迫力は感じないが、それなりに見応えがある。大人気のプラネタリウムの席は当日販売で、1時間くらいで即完売してしまう。まずは午前9時半に並んで、席を確保するのがお勧め。しかし、早朝に並ばなくても1日2回の投影分は、下記の「名古屋市電子申請サービス」からネット予約が可能である。 
https://www.e-shinsei.city.nagoya.jp/n/search_category.php?c1=01&m=4 
その他に、「極寒ラボ」のような体験型アクティビティもある。屋外には、国産

中区栄2-17-1 白川公園内   
電話:052-201-4486
定休日:月曜、第3金曜(祝日の場合は翌日)、12/29~1/3
営業時間:9時半~16時半
予算:大人800円(展示室+プラネタリウム)
アクセス:市営地下鉄・東山線「伏見駅」5番出口を出て、“伏見通”を左へ「名古屋市科学館」方面に進む。「NTT docomo」を過ぎ、「名古屋市科学館」の交差点を左折。「名古屋市科学館」沿いに進むとドーム状の建物が見える。伏見駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:商工会議所
お勧めポイント:世界最大のプラネタリウムが見られる

トヨタ博物館

 年代物のクラッシックカーから最先端の車まで、世界中の名車が勢揃いしている。僕のような車にあまり興味がない者でも、ある程度楽しめる施設である。しかし、トヨタ博物館だけでは、どうしても物足りなさを感じてしまうのも事実。そこで僕のお勧めは、せっかくここまで来たのだから、リニモ「杁ヶ池(いりがいけ)公園駅」で途中下車して、スイーツの名店「ピエール プレシュウズ(→スイーツの頁を参照)」のケーキも一緒に堪能するという合わせ技。

長久手町大字長湫字横道41−100   
電話:0561-63-5151
定休日:月曜、(祝日の場合は翌日)、年末年始
営業時間:9時半~16時半
予算:大人1000円
アクセス:市営地下鉄・東山線「藤が丘駅」からリニモに乗り換え、「芸大通駅」1番出口を出て左へ。すぐに真っ赤なTの形をしたトヨタ博物館の看板が見えるので、その信号を左折。芸大通駅より徒歩5分。
最寄りのランドマーク:リニモ「芸大通駅」
お勧めポイント:トヨタ車だけでなく世界中の名車が見られる

名古屋港水族館

 館内は北館と南館に分かれており、北館の目玉はイルカショー(イルカのパフォーマンス)である。イルカショーは、屋根付きの屋外スタジアムで見るため、冬季に行く場合には温かい格好をして行くのがお勧め。また、事前にショーの開始時間を確認して行こう。そして南館の目玉は、シネマ館にある迫力満点の巨大スクリーン「IMAXシアター」。学会期間中は、絶滅した海竜の映画「シーモンスター」と息を呑むような厳しい南極大陸の映画「南極大陸・アンタークティカ」を上映している。他に南館では真鰯が水槽内を縦横無尽に泳ぎ回る「マイワシのトルネード」、ペンギンたちがかわいい「ペンギン水槽」などもいい。館外の港には南極観測船「ふじ」が停泊していて、共通観覧券を購入すれば見学もできる。

港区港町1-3   
052-654-7080
営業時間:9時半~16時が最終入館時間
予算:大人2000円(共通観覧券2400円)
アクセス:市営地下鉄・名港線「名古屋港駅」3番出口を出て信号を渡り、看板通りに右に進むとすぐ。名古屋港駅から徒歩2分。
お勧めのポイント:イルカショウとIMAXシアターは見る価値あり

「なばなの里」のウィンターイルミネーション

 神戸の冬の風物詩である“ルミナリエ”が街を上手く利用したイルミネーションだとすれば、「なばなの里」は自然を借景としたイルミネーションである。樹木や池を利用したものが多く、僕が訪れた11月は紅葉のベストシーズンであったため、ライトアップされたモミジが水面に映り、とても美しかった。しかし、神戸の“ルミナリエ”ほど圧倒的な電飾の色彩や迫力はない。園内には地ビールレストラン、中華料理店、和食料理店など多数の飲食店がある。UFOのような「アイランド富士」は、高所から園内全体を見渡せる。名古屋郊外というアクセスの悪さを考えると、紅葉の季節なら“お勧め!”にしても良いが、学会が開催される1月ならば“お勧め!”をつけることはできない。しかし、名古屋には他に夜の「エクスカーション&アクティビティ」がないので、時間がある方は一度訪れてみても良いだろう。但し、金曜~日曜は周辺の道路が渋滞するので、行くなら近鉄名古屋駅からセットキップで行くのがお勧め。

三重県桑名市長島町駒江漆畑270   
電話:0594-41-0787
予算:セットキップ2700円
アクセス:近鉄名古屋駅の定期券売り場(16、17番)でセットキップを購入。桑名・四日市方面行きの準急(一部の急行も臨時停車する)に乗り、約25分(急行なら17分)で「近鉄長島駅」に到着。駅を下りると右側にバス停があり、20分毎に「なばなの里」行きのバスが出ている。駅から「なばなの里」まで約5分。帰りのバスは混み合って乗れないこともあるので、下車時に帰りの時刻表を確認し、バス停には10分前に並ぶ必要がある。園内は混雑しているので、急いで見ても1時間くらいかかる。
お勧めポイント:国内最大級630万球のウィンターイルミネーション
http://www.nagashima-onsen.co.jp/nabana/illumination/index.html/

 
 

ミッドランドスクウェアのSKY PROMENADE

 


42階の受付で700円を支払えば、11時~21時半の間、名古屋駅前にあるミッドランドスクウェアの屋上から名古屋市内が一望できる。

愛知県名古屋市中村区名駅4丁目7-1   
052-527-8877

【中部国際空港 セントレア】
<3階の出発ロビー階>
ヤマサちくわ 山芋かき揚、キャベツそふと、カレーボール
伊勢虎屋ういろ 小豆ういろ
JALUX ブルースカイ

「永餅屋老舗」の安永餅、
「地雷也」の天むす(天むす小膳)

旭軒 手前みそ
萌chez 西尾抹茶のコルネットクッキー
銀座若菜 なごり柿、八丁味噌ごぼう、名古屋たまご
坂南総本舗 さくさく日記
     
<3階保安検査後の制限エリア内>
JALUXブルースカイ
(保安検査場正面と奥の2店舗あり)
「永餅屋老舗」の安永餅、
「地雷也」の天むす(天むす小膳)
     
<4階ちょうちん横町>    
天むす 千寿 天むす、きゃらぶき
ヤマサちくわ 山芋かき揚、キャベツそふと、カレーボール
高砂本家 なごやたまりもち
【名古屋三越栄店 052-252-1111】
匠 TAKUMI 特製さらさらカレー、朴葉寿司
ヤマサちくわ 山芋かき揚、キャベツそふと、カレーボール
伊勢虎屋ういろ 小豆ういろ
パステル Pastel なめらかプリン
ミセス・ハート 天使のババロア
千寿、地雷也 天むす
元祖手羽先 風来坊 手羽先唐揚げ
赤福 赤福
銀座若菜 なごり柿、八丁味噌ごぼう、名古屋たまご
ワイルドストロベリー おいもリッチ(菓遊庵で購入可能)
坂南総本舗 さくさく日記
【丸栄本店 052-264-1211】
つくは称屋 曾福女(そぶくめ)
永餅屋老舗 安永餅
覚王山 吉芋 花火
しゅんぺい堂 寅もち
銀座若菜 なごり柿、八丁味噌ごぼう、名古屋たまご
高砂本家 なごやたまりもち
坂南総本舗 さくさく日記
【名古屋松坂屋本店 052-251-1111】
赤福茶屋(本館地下2階) 赤福
ヤマサちくわ 山芋かき揚、キャベツそふと、カレーボール
伊勢虎屋ういろ(本館地下2階) 小豆ういろ
永餅屋老舗(本館地下1階) 安永餅
パステル Pastel(本館地下2階) なめらかプリン
銀座若菜 なごり柿、八丁味噌ごぼう、名古屋たまご
高砂本家 なごやたまりもち
坂南総本舗 さくさく日記
【ジェイアール名古屋タカシマヤ 052-566-1101】
つくは称屋 曾福女(そぶくめ)
赤福茶屋 赤福
伊勢虎屋ういろ 小豆ういろ
小ざくらや一清 おほほっ
パステル Pastel なめらかプリン
銘菓百選 東京・岡埜栄泉の大福
(豆大福、よもぎ大福、和栗大福)
萌chez 西尾抹茶のコルネットクッキー
レニエ・リヴゴーシュ 中津川モンブラン
カフェタナカ 名古屋フィナンシェ、NAGOYAバーム
高砂本家 なごやたまりもち
坂南総本舗 さくさく日記
【名鉄百貨店 052-585-1111】
小ざくらや一清 おほほっ
ヤマサちくわ 山芋かき揚、キャベツそふと、カレーボール
伊勢虎屋ういろ 小豆ういろ
パステル Pastel なめらかプリン
覚王山 吉芋 花火
高砂本家 なごやたまりもち
坂南総本舗 さくさく日記
【名古屋近鉄ビル 近鉄パッセ地下】
元祖手羽先 風来坊 手羽先唐揚げ
【JR名古屋駅新幹線のりば(OVA21)】
永餅屋老舗 安永餅
【JR名古屋駅ギフトステーション
(JR名古屋駅中央通り新幹線南改札口側)】
シェ・シバタ Rusk Blancフランボワーズ風味
ミセス・ハート 天使のババロア
小ざくらや一清 おほほっ
高砂本家 なごやたまりもち
坂南総本舗 さくさく日記
【JR名古屋駅 GRAND SHOP Kiosk

(JR名古屋駅中央通り新幹線北改札口側)】
シェ・シバタ Rusk Blancフランボワーズ風味
ヤマサちくわ 山芋かき揚、キャベツそふと、カレーボール
坂南総本舗 さくさく日記
【ミッドランドスクエア】
紫野和久傳 西湖(せいこ)、れんこん餅、
からすみ餅 お勧め!
ピエール・マルコリーニ パレファン
モンシュシュ 堂島ロール

「つくは称屋」の
   曾福女(そぶくめ)

 名古屋の眼科医・尾関先生からお土産に頂いた「曾福女(そぶくめ)」という缶詰タイプの和菓子。これを作っている「つくは称屋」は、1781年に熱田神宮前で創業し、その後昭和区に移転してきた老舗和菓子店である。ネットで調べてみると、生菓子や干菓子の他、名古屋名物の“ういろう”やどら焼きなどの商品も販売しているようだ。
 包みをほどいて箱を開けると、中から懐かしいコンビーフタイプの缶が・・・。専用のオープナーでクルクルと一周回して側面の部分を巻き取ると、まるで羊羹のような美しい色をしたツルツルの本体が出現。それを皿に移し、付属の「特製きなこ」をかけていただく。ういろうとも水羊羹とも言えないまさに中間の食感。ネットリ、プルプルととろけるような不思議な食感である。これは蕨粉や蓮根澱粉、寒天などによるものらしい。そのまま食べてもそれなりに美味しいが、きなこを塗して食べると香ばしさが美味しさを倍増させる。今回は常温でいただいたが、説明書きによると、冷やすとさらに美味しいとのことである。
 正直なところ、味だけなら1.5星くらいかなと思ったが、日持ちがいい上にコンパクトかつ万人受けする味であることを考え、2つ星の評価となった。ちなみに、本店以外では「丸栄百貨店」や「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の銘菓百選で購入できる。(2015年9月追加)

昭和区阿由知通2-5-4  
電話番号:052-741-1481
定休日:水曜
営業時間:9時〜18時
予算:1缶1512円
アクセス:地下鉄桜通線・吹上駅3番出口を出て、環状通線を「」方向へ進む。「昭和区阿由知通1丁目歩道橋」を過ぎ、「AJINOMOTO」の並びにある(名古屋阿由知郵便局の向かい)。吹上駅から徒歩8分
最寄りのランドマーク:AJINOMOTO、名古屋阿由知郵便局
お勧めポイント:わらび餅のような水羊羹のような何とも言えない不思議な食感の缶詰菓子

包みを開けると箱が箱を開けると「特製きなこ」と缶詰が専用のオープナーでクルクルと側面を巻き取る一周巻き取ると、まるで羊羹のような美しい色をしたツルツルの本体が出現皿の上に「特製きなこ」を敷き、その上に本体をオン!「特製きなこ」を塗していただく

コーミソース・こいくち
   ・デラックスソース

 全国的には無名だが、名古屋では誰もが知る有名地ソースである。先日、名古屋の小椋先生と話していたとき、何故かこのソースが話題となった。名古屋グルメバイブルを二度作った僕でも知らなかったソースであるが、絶対に美味しいから!と言われ、わざわざ送って頂いたので、早速試してみることに。
 さすがは名古屋!!先ずは徳用サイズのボリューム感にビックリ。今回送ってもらった「タンク」と呼ばれる800mlの他に、500mlと300ml容器も販売されているようだ。ラベルを見ると「こいくち」と書かれてある。もともと濃い味好きの名古屋で濃い口とは・・・。ドロソースのように濃厚なソースと思いきや、とてもサラッとしたウスターソースであったのにまずはビックリ。なので、この日は全国ブランドである「ブルドック」のウスターソースを比較対象にチョイス。素材として「鶏のササミフライ」と「時鮭のフライ」、そして「キャベツの千切り」を用意。
 試食してみた結果、「ブルドック」のウスターソースは酸味があってスパーシーであったのに対し、「コーミソース」は酸味が丁度良く味も濃くなく、とにかく素晴らしいバランス。特に、時鮭のフライのようなシーフードにはピッタリで、これは誰もが好きな味であろう。また、もちろん肉との相性もピッタリで、味が濃くないだけに「ソースかつ丼」のソースとしてかけても最高であった。
 名古屋市内のスーパーではどこでも置いているらしいので、名古屋土産として人にあげても喜ばれること間違いなし。ちなみに調べてみると、楽天市場では売っている店舗は極めて少なく、下記店舗から購入できる。興味ある方は一度試してみてほしい。(2014年6月追加)
http://item.rakuten.co.jp/gifuwara/sousu-004/ 
http://item.rakuten.co.jp/gifuwara/sousu001/ 
http://item.rakuten.co.jp/tbeikoku/10000721/

コーミソース・こいくち・デラックスソース

ブルドック・ウスターソース

左「鶏のササミフライ」、右「時鮭のフライ」

「ワイルドストロベリー」の
おいもリッチ

 実はこの店はケーキや焼き菓子で有名なのだが、僕のお勧めはケーキでなく、この店の焼き菓子「おいもリッチ」。「おいもリッチ」は、平たく言えば北海道六花亭の「マルセイバターサンド」や鎌倉小川軒の「レーズンウィッチ」のようなお菓子。この店のものは、タップリと入った紅芋・ホワイトチョコクリームとビスケットのハーモニーが何とも言えず美味しい。他にカボチャバージョンもあるが、こちらはお勧めでない。本店はアクセスがかなり悪いので、地元でない方は名古屋三越栄店の菓遊庵で購入するか、電話かファックスでお取り寄せしよう(ネット販売は未だしていない)。

名東区山の手1-207 メゾン山の手1階   
電話・FAX:052-772-1063
定休日:水曜
営業時間:9時~20時(日曜・祝日は19時半まで)
予算: おいもリッチ189円 
アクセス:市営地下鉄・東山線「一社駅」より2.5㎞。名鉄「小幡駅より」2㎞。最寄りのランドマーク:瀬戸信用金庫・猪子石支店、JA名古屋猪子石

「坂角総本舗」のさくさく日記 海老

 「坂角総本舗」は、新鮮な海老の身を丹念に焼き上げた海老煎餅「ゆかり」で有名。確かに「ゆかり」は美味しいが、硬くて食感がイマイチと感じた方も多いはず。今回紹介する「さくさく日記 海老」は、天然エビが持つ「ゆかり」の旨味をそのままに、一つ一つの大きさを小さくして価格を抑え、揚げ煎餅にした分サクサク感が増している。各百貨店や空港・駅のお土産品売り場で購入でき、お土産として最適である。
予算:さくさく日記105円(12g)、525円(12g×5袋)、630円(12g×6袋)、1050円(12g×10袋)

「芳光」のわらびもち

 徳川美術館の並びにあり、今回の“お土産ランキング”ナンバーワンに輝いた“わらび餅”を販売している店。わらび餅は切って黒蜜で食べるタイプのものではなく、漉し餡をわらび餅で包み、上にきな粉を振りかけたもの。消えてなくなりそうな儚い食感が素晴らしく、京都祇園「徳屋」の作りたての本わらび餅を上回る美味しさ。餡も甘さ控えめで、甘党でなくても何個でもいただける。早い時間に売り切れ必至の人気商品なので、電話で予約してから行こう。なお、気温の高い7月と8月は表面が溶けて風味が落ちるので、販売されていない。

東区新出来1-9-1   
電話:052-931-4432
定休日:日曜
営業時間:9時~18時
予算:わらび餅285円
アクセス:名鉄瀬戸線「森下駅」出口を出て、南側(徳川園、徳川美術館方面)へ出る。左側へ進んで最初の信号を右折。セブンイレブン、サークルKを過ぎ、大きな通りに出たら左折して進む。塩ラーメンで有名な「如水」を過ぎ、200mほど進むと左角にあるビル。森下駅から徒歩12分。
最寄りのランドマーク:徳川園、徳川美術館
お勧めポイント: 中京地区ナンバーワンの“わらび餅”

「フォルテシモ アッシュ」の
ケーキ、 
フォルテシモロール~旬、 
焼き菓子、マカロン、生トリュフ
→ スイーツの頁参照

「紫野和久傳
   ミッドランドスクエア店」の
西湖(せいこ)、れんこん餅、からすみ餅
→ スイーツの頁参照

「覚王山 吉芋」の花火

 「芋けんぴ」というのは、サツマイモを縦長の短冊状に切って揚げ、砂糖シロップを絡めてコーティングしたお菓子で、高知発祥といわれている。この店は覚王山にある芋菓子の専門店。中でも元祖包丁切り生剣先(けんぴ)「花火」が美味しい。大学芋を細くカリッとした感じは、素朴でいくらでも食べられる美味しさ。

本店(052-763-2010)は覚王山にあるが、アクセスの良い丸栄本店と名鉄百貨店で購入が可能である。

「しゅんぺい堂」の寅もち

 「寅もち」は、厳選された天然素材と、化学合成物質を含まない調味料を用いて作った新感覚の焼き餅。もちもちした食感と一見ミスマッチな餡との組み合わせが良い。マカダミアナッツ、黒豆きな粉、小豆の順でお勧め。 名古屋では丸栄本店のみで購入できる。

予算:税込158円/個

「パステル Pastel」のなめらかプリン

 愛知県から全国区になった元祖トロトロ系のプリン。僕のお勧めはイチゴ。名古屋松坂屋本店、名古屋三越栄店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、名鉄百貨店などで購入できる。

  • 写真

「高砂本家」のなごやたまりもち

 愛知県知多半島のたまりを餅皮に練りこみ、中に粒あんとたまりだれを包み込んだ懐かしい味わいのお菓子。良くありそうなお菓子だが、同店の「味噌かくし」よりもずっと美味しい。中部国際空港セントレアの銘品館やJR名古屋駅ギフトステーション他、各百貨店で販売。

予算:850円(9個入り)

「長寿園」の味噌松風

 長寿園は名古屋市立大学病院横にある老舗和菓子店。秋限定の栗の和菓子や「栗きんとん」、楽天限定販売の「わらび餅」もお勧めだが、この店の名物「味噌松風」がいい。この「味噌松風」をひと言で表すなら、白味噌カステラと羊羹が合体したようなお菓子。同じ名前のお菓子が名古屋や京都にあるが、全くの別物。

昭和区菊園町1-16   
電話:052-841-1086
定休日:毎月6、7,16,17,26,27日(夏季休業:8/16~27、正月休業:1/1~1/7)
営業時間:9時~19時
予算:味噌松風1300円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「桜山駅」4番出口を出て反対側の名古屋市立病院側に向かう。すぐに。「デイリーヤマザキ」の角を右折し、直進すると「野垣病院」が見え、そのすぐ並び。桜山駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:名古屋市立大病院
お勧めポイント:味噌松風が有名な老舗和菓子店

「銀座若菜」のなごり柿、
八丁味噌ごぼう、名古屋たまご

 「銀座若菜」は銀座の漬物店。銀座グルメバイブルでも紹介したように、夏限定の「水茄子漬け」が美味しい。そして、通年して販売される「利尻昆布大根」、「江戸ごぼう」、「べったら漬け」などもいい。冬季限定の「なごり柿」は美味しい“なます”のような味わい。また、名古屋限定の「八丁味噌ごぼう」と「名古屋たまご」は、味は濃いがビールのおつまみにはちょうど良い。中部国際空港セントレア銘品館の他、丸栄本店、名古屋三越栄店、名古屋松坂屋本店で購入できる。

予算:なごり柿、八丁味噌ごぼう各525円

「モンシュシュ」の堂島ロール

 全国的にも知られた大阪「モンシュシュ」の「堂島ロール」。以前は大阪や東京、名古屋などに出張したときにお土産として購入していたが、最近では札幌でも買えるようになったため、買わなくなってしまった。しかしながら、「堂島ロール」は、何と言っても香り豊かで甘さ控えめなクリームが美味しく、近くに店舗がない方のお土産としてはお勧め。他に「プリンスロール」や「プリンセスロール」などのロールケーキもあるが、シンプルな「堂島ロール」が最もバランスが良くお勧め。

中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア地下1階   
電話:052-571-4499
定休日:無休(元旦を除く)
営業時間:10時~20時
予算:堂島ロール1260円、(ハーフサイズ)680円、(カット)350円
アクセス:JR、近鉄、名鉄「名古屋駅」の向かいのビル。地下で直結。JR名古屋駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名古屋駅
お勧めポイント:ロールケーキの最高峰「堂島ロール」

「カフェタナカ」の 名古屋フィナンシェ NAGOYAバーム

 かつて眼科杉田病院にいた北大・西坂先生推薦のスイーツ店。しかし、「カフェタナカ本店(052-912-6664)」は名古屋市の郊外にあるので、名古屋駅のジェイアール名古屋タカシマヤで購入するのがお勧め。特に、濃厚なバターの香りがする「名古屋フィナンシェ」とシットリとした「NAGOYAバーム」は、八丁味噌とバターが一体となって黒糖のようなニュアンスさえ感じ、とても美味しい。 

「萌chez」の西尾抹茶の
コルネットクッキー

 「西尾抹茶のコルネットクッキー」は、愛知県西尾市産抹茶を使ったコルネット型のチョコレートクッキー。通常売られている他社製品より生地が非常に薄いため、独特のサクッとした歯ごたえが良く、更にしっかりとした抹茶の余韻が味わえる逸品である。「萌chez」には他に色々な製品があるが、これ以外はお勧めではない。名古屋駅のジェイアール名古屋タカシマヤの他、中部国際空港セントレアの銘品館で購入できる。

「レニエ・リヴゴーシュ」の
中津川モンブラン

 本店は西区にある「お菓子屋 レニエ」であるが、遠いので、名古屋駅のジェイアール名古屋タカシマヤで買うことをお勧めする。秋に発売される新栗の「中津川モンブラン」は出色で、名古屋ピエール・プレシュウズの「モンブラン・ブリュレ」や東京會舘の「マロンシャンテリー」を上回る美味しさ。函館の「ペシェ・ミニョン」のモンブランにも似た感じだが、こちらの方がコクがあって良い。下に敷かれたキャラメリーゼされたメレンゲ菓子のサクサク感と甘さを抑えたマロンクリームのフワッとした食感がとても良い。秋以外は新栗ではなくなるので、できたら秋に味わいたい。

「ザ・ダージリン 名古屋栄店」の
ダージリン・ファーストフラッシュ

 ザ・ダージリンは、最高級のガーデンティーを販売しているダージリン茶専門店(カフェも併設)である。「神戸グルメバイブル」の制作時に、芦屋の 「ウーフUf-fu」のダージリン・ファーストフラッシュ(春摘み茶)の香りに魅了されて以来、好んで飲んでいるお茶である。僕の中の位置づけとしては、紅茶というより中国緑茶に近いかもしれない。今年パリに行った折、有名な「マリアージュ フレール(日本には銀座店と新宿店がある)」のカフェで、お勧めのダージリン・ファーストフラッシュを飲んだが、この「ザ・ダージリン」や「ウーフ Uf-fu」の方が美味しかった。今回の取材で、この店で取り扱っている8茶園全てを試してみたが、僕のお勧めは、標高の高い「ピュッタボン茶園」である。柔らかくとても繊細な香りなので、ホットだけでなく、ミネラルウオーターに1日つけて抽出した冷茶として飲むのも最高だ。学会期間中は、セカンド フラッシュが出回っている時期だと思うが、もしも、売れ残った「ピュッタボン茶園」のファーストフラッシュを見かけたら、迷わず購入して頂きたい。ちなみにネットでの購入もできる。
http://www.the-darjeeling.com/

中区栄3-4-6 サカエチカセンター内   
電話:052-959-5550
定休日:ビル休館日に準ずる
営業時間:9時~20時半
予算:ピュッタボン茶園2011年ファーストフラッシュ 900円~
アクセス:市営地下鉄「栄駅」7番出口を降りて左折し、すぐに左折して「サカエチカ」の階段を下りると、左にある。
最寄りのランドマーク:サカエチカセンター

「ヤマサちくわ」の山芋かき揚、
キャベツそふと、カレーボール

 「ヤマサちくわ」の山芋かき揚、キャベツそふと、カレーボール豊橋市にある「ヤマサちくわ」は、文政10年創業の老舗練り物の専門店。中部国際空港セントレアで偶然見つけ、何点かを購入してみた。中でも「山芋かき揚」と「キャベツそふと」が良かった。特筆すべきはその食感で、よくぞこの組み合わせを考え出したと感心しきり。ビールと共にそのまま切って食べても美味しい!最近発売された「カレーボール」もカレーの風味が食欲をそそり、これも僕のお気に入りの1つ。名古屋駅では、エスカ店、名鉄百貨店本店、中心部では松坂屋名古屋店、三越栄店で購入できるほか、下記のネットでも購入できる。セントレアで購入する場合には、3階“出発階”にある委託のショップではなく、4階“ちょうちん横町”にある直営店の方が種類が豊富で良い。
http://yamasa.chikuwa.co.jp/shopping/index.php

「小ざくらや一清」のおほほっ

 「小ざくらや一清」は明治45年創業の名古屋の老舗和菓子店。もともとは京干菓子で有名だったが、京都と京阪で修行した現・四代目当主が、今日のような斬新な現代的菓子を作り上げたようだ。昨今では、いろいろなフレッシュフルーツを餡にした「フルーツ餅」なる菓子が、大阪や愛媛県今治などを中心にブームとなっている。マスカットを求肥に包んだお菓子や苺大福などはかなり以前からあったが、最近ではミカンやマンゴー、メロンなどバラエティーに富んできている。「おほほっ」は、冬から秋にかけては苺、初夏はサクランボ、夏から秋にはピオーネ、秋から冬にはミカンなど、季節ごとのフルーツを羽二重餅で包んだもの。柔らかな食感の後にやってくるフレッシュなジューシーさが何とも爽やか。同店の商品に「餅とりゅふ」なるものもあるが、こちらはお勧めできない。中村区草薙町1丁目にある本店の他、名古屋駅では、JR名古屋タカシマヤ(銘菓百選で水曜と土曜に販売)、名鉄名古屋駅改札口前の名鉄百貨店、JR名古屋駅ギフトステーションなどで購入できる。加えて、下記でネット販売もしている。
http://www.kozakuraya.com/

予算:おほほっ葡萄、おほほっ苺各1000円(6個入り)

「永餅屋老舗」の安永餅

 「安永餅」とは、伊勢の「太閤出世餅」にも似た焼き大福系の和菓子で、こちらの方は桑名の名物菓子らしい。一度食べると、適度な甘さとモチモチした柔らかさがまた食べたくなる。中に入っている粒餡は小豆の香りが感じられ、良質な小豆であることがうかがえる。餡と餅の比率が実に絶妙で、添加物など一切使用しない昔ながらの製法を守っている。僕的には、伊勢名物の「赤福」よりこちらの方が好み。
中部国際空港セントレア売店(保安検査場通過前と通過後のJALUXブルースカイ各店舗)他、JR名古屋駅新幹線乗り場(OVA21)、松坂屋名古屋店、丸栄本店などで購入できる。

予算:10本箱入り1070円

「伊勢虎屋ういろ」の小豆ういろ

 “ういろう”という菓子を今まで美味しいと思って食べたことがなかったが、この店の「ういろ」が旨いという話を聞きつけ、食べてみた。しっとりとしたその食感は、僕の“ういろう”の概念を変えてくれるほど良かった。季節のういろも含めるとかなりの種類があるが、バランス的には小豆が一番だと思う。包装していない板状のういろを、1本ずつ切って売っている点もいい。
中部国際空港売店の他、ジェイアール名古屋タカシマヤ、名鉄百貨店、松坂屋名古屋店、名古屋三越栄店などで購入できる。

予算:小豆ういろ 1本525円

「川村屋」の上生菓子

 京都によくある老舗和菓子店の趣だが、暖簾が掲げられていないため、思わず通り過ぎてしまう。店内には、日替わりで作られる生菓子が5~6種類と干菓子だけが並んでいる。特に、“練り切り”と吉野葛で作られる“上生菓子”とが秀逸で、もしも運良く売られていたら買いだ。吉野葛で作られる“上生菓子”は、前出の「芳光」の“わらび餅”と甲乙つけがたいほどのかなりのいい出来。但し、店主がかなりの高齢であるので、あと何年このレベルを維持できるかは分からない。

中区新栄2-18-1   
電話:052-262-0481
定休日:日曜・祝日
営業時間:9時~18時半
予算:生菓子280~300円
アクセス:市営地下鉄・東山線「新栄駅」2番出口を出て、錦通を出口の反対方向へ向かう。次の信号を左折し、「トランクルームのQuraz」の看板の方向へ信号を渡る。そしてすぐに左斜めの飯田街道に左折し、100mくらい進むとすぐに右側にある。新栄駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:Quraz
お勧めポイント:名古屋のと茶会で使われることの多い有名店

「元祖手羽先唐揚げ 風来坊」と 「世界の山ちゃん」の手羽先唐揚げ

 名古屋には、「風来坊」と「世界の山ちゃん」という手羽先唐揚げの2大チェーン店がある。塩コショウ味でサッパリとした「風来坊」には女性ファンが多く、濃いめでしっかり味の「世界の山ちゃん」には男性ファンが多いという。僕は男だが、どちらかと言えば風来坊派である。中部国際空港から帰るときには、セントレアの“ちょうちん横町”に「世界の山ちゃん」のテイクアウト店が、新幹線で帰るときには、近鉄名古屋駅地下の「風来坊 近鉄パッセ地下店」、名鉄名古屋駅地下の「世界の山ちゃん 名鉄メンズ館店」があるので、搭乗や乗車の直前に購入できて便利。また、中心部では、名古屋三越栄店の地下食品売り場でも「風来坊」の手羽先唐揚げが購入できる。もちろん、アツアツの出来たてを食べたい方は、通常の居酒屋店舗で食べるのがお勧め(→ 居酒屋の頁を参照)。

【元祖手羽先 風来坊 近鉄パッセ店(テイクアウト専門)】
中村区名駅1-2-1 名古屋近鉄ビル近鉄パッセ地下   
電話:052-561-7573
定休日:不定休
営業時間:10時~20時半
予算:一人前480円(6本)
アクセス:JR、名鉄と近鉄名古屋駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:JR,名鉄、近鉄名古屋駅


【元祖手羽先 風来坊 三越栄地下店】
中区栄3-5-1 名古屋三越栄店地下1階   
電話:052-252-8660
定休日:不定休
営業時間:10時~20時
予算:一人前480円(6本)
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」から直結。栄駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:名古屋三越栄店
お勧めポイント:塩コショウ味でサッパリとした手羽先唐揚げ

「ミセス・ハート」の天使のババロア

 “天使のババロア”とは、同じ愛知から全国区となった「パステルPastel」の「なめらかプリン」をさっぱりとした感じに仕上げたもの。あまりにコンセプトが似ているので、載せるかどうか迷ったが、他の地域ではあまり見かけないので載せることに。グルメガイドや雑誌では、基本の「プレーン」が常に一押しとなっているが、「プレーン」はあまりにも甘みが抑えられており、素晴らしいのは食感だけ。コクも特徴もないので、購入するならプレーン以外のものがいい。

【名古屋三越栄店】
中区栄3-5-1 名古屋三越栄店 地下1階   
電話:052-252-1860
定休日:不定休
営業時間:10時~20時

【JR名古屋駅ギフトステーション】
中村区名駅1-1-4 JR名古屋駅中央コンコース内   
電話:052-533-6884
定休日:無休
営業時間:6時半~22時
予算:天使のババロア 種類によるが400円前後

「旭軒」の手前みそ

 東海市の老舗洋菓子店ながら、常に新しいことにチャレンジしていて面白い。ぜひ買った方がいいというほどでないが、中部国際空港でお土産を買おうと思っている方の選択肢としては悪くない。お勧めは、1週間日持ちがするチョコレートケーキ「手前みそ」。竹下景子や三船美佳など芸能界にも多くのファンを持つ。下記ネットショップでも購入が可能。
http://www.asahiken.jp/onlineshopping.html

中部国際空港3階の出発ロビー階売店   
電話:0569-38-7126(セントレア銘品館ダイヤル)
定休日:不定休
営業時間:6時半~21時
予算:手前みそ940円(5個入り)

「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の銘菓百選

 愛知県内の銘菓はもちろん、全国の銘菓を購入できる。大都市の百貨店ではよく見かけるコーナーだが、「ジェイアール名古屋タカシマヤ」銘菓百選には、名古屋市の中で品揃えが最も良かった。お勧めは、大人気の東京上野の「岡埜栄泉」の大福餅で、品薄の東京で購入するよりこちらで買う方が容易だ。

これまでグルメバイブルで様々なモーニングを取り上げてきたが、今回の学会はモーニングの本場・名古屋での開催。ちなみに名古屋では、モーニング事情が少し異なる。一般の喫茶店のモーニングセットとコーヒーは、別メニュー・別価格であるが、名古屋ではモーニングの時間帯にコーヒーなどの飲み物を注文すると、頼んでもいないのにトーストやゆで卵、サラダなどが付いてくる。つまり、この時間帯のコーヒーとモーニングセットの値段は同じなのである。このお得なシステム故に、愛知県では休日には家で朝食を食べず、家族でモーニングを食べる習慣もあるらしい。ちなみに、愛知県のモーニング激戦区は、意外にも名古屋市内でなく、近郊の一宮市と豊橋市なのである。また、最近では関東にも進出して全国的にも有名となった「コメダ珈琲店」は、名古屋市内を歩くと至る所で看板を見かけるほどメジャーな存在なのである。

吉岡コーヒー

 中年の男性店主が1人でやっている小さな喫茶店。今年で開店5周年を迎えるらしい。それにしても、名古屋は喫茶店の多い街だということは知っていたが、この店の50m圏内には喫茶店が2軒もある。他の2店に比べて、マンションの1階にあるこの店は、目立たない上に看板もなく分かりにくい。この日は梅雨の平日の午前9時だったせいか、店内は僕以外の客は一組と空いていた。店内は白と木を基調とした狭いながらもセンスの良い雰囲気。4人掛けテーブルが1つと2人掛けテーブルが1つ、そしてカウンター6席。コーヒーはブレンドが3種、ストレートが8種類ある。コーヒーはペーパーフィルターによるドリップである。モーニングの場合はトーストの他、小さなマンゴージュースがつく。それ以外の時間帯には、コーヒーを頼むとクッキーが2枚ついてくる。モーニングのトーストは3種(バター、シナモン、エッグ)の中からチョイスできる。この日僕が選んだのは「シナモントースト」。バターと蜂蜜に加え、上にシナモンパウダーがかかっている。もう少しパンが厚ければ3つシャチホコのパーフェクトだが、値段を考えれば文句は言えない。特に、シナモンと蜂蜜バターが意外に良く合っていてお勧めである。この日頂いた「フレンチブレンド」は、ハイローストの苦さの中にもほんのりとした甘い香りがあり、思ったよりもマイルドだった。意図的なのかコーヒーの温度は低めである。さらに、ストレートのお勧め「エチオピア」は、程良い酸と柔らかな苦みのバランスが絶妙で良かった。

瑞穂区駒場町4-9-2 メゾン日向1階   
電話:052-853-1162
定休日:木曜
営業時間:7時~19時 (当分の間、水曜日は18時まで)
予算:フレンチブレンド450円 、エチオピア500円(モーニング7時~11時)
アクセス:市営地下鉄・桜通線「桜山駅」5番出口を出ると「桜山補聴器」が見えるので、その角を右折。最初の交差点右角にあるマンション1階。桜山駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:名古屋市立大病院 
お勧めポイント:コーヒーが美味しいこだわりのモーニング

日本茶カフェ ピストーチャ

 名古屋で美味しい日本茶が飲みたくなったらこの店に行こう。この日は煎茶「松」を頼んでみたが、一煎目の鮮烈なフルーティーな香りと甘み、そしてその余韻が素晴らしかった。二煎目は強烈な香りは無くなるが、柔らかなタンニンを味わえる。また、二煎目以降は湯冷まし代わりのガラスコップをコースターにのせ、セルフで入れるスタイル。女性店主はお湯の温度にかなりこだわっており、3つの温度設定(70、80、98℃)のポットが置いてある。もちろんお茶毎にお勧め温度は異なっており、煎茶は80℃がお勧めとのこと。僕のお勧めは、煎茶「松」か「玉露」+日替わりの生菓子(時価)の組み合わせ。「茶だんご」や「干菓子」はそれほど良くはない。昼にはお茶を使ったいろいろな食事や軽食も楽しめ、お土産にはお茶の粉を使って作る「お茶のジャム」セットなどがある。

中村区名駅5-4-14 花車ビル北館1階   
電話:052-563-8280
定休日:日曜・祝日、6月の第2月曜
営業時間:平日:7時半~19時、土曜:10時~17時
予算:煎茶「松」350円、玉露630円、生菓子は時価
アクセス:市営地下鉄・桜通線「国際センター駅」3番出口を出て右へ進み、ビル角をすぐに小路を右折。ビルに沿って進むと右角に見える。国際センター駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:花車ビル
お勧めポイント:日本茶専門の喫茶店

加藤珈琲店

 モーニング先進地域の名古屋だが、モーニングの有名店で飲むコーヒーは、決して美味しいと思ったことがない。しかし、その定説を覆してくれたのがこの店。ネット販売もしており、楽天でもトップクラスの自家焙煎コーヒー店であるが、実際の店舗は通常の喫茶店よりも小さいくらい。通常のモーニング(Aセット)は、399円のブレンドコーヒーにトーストとゆで卵が付いてくるが、せっかく名古屋に来たのなら“小倉トースト”とゆで卵が付く「名古屋セット」にしたい。コーヒーは、一杯ずつペーパーフィルターでドリップされ、2杯分くらい入りそうなガラスポットに入れて出される。小倉餡はそれほど風味がないが、全粒粉の厚めのライ麦パントーストとの相性は抜群で、今回取材した“小倉トースト”の中では最も美味しく、僕の名古屋ベストモーニングに認定したい。ちなみに、差額を払えばブレンドコーヒー以外の飲み物にも変更が可能である。また、作家の村上春樹氏がお気に入りだというもう一つの名古屋名物「珈琲ぜんざい」は、“美味しいか?”と聞かれれば、“微妙”と答えたくなるような味。この種の喫茶店にしては珍しく禁煙であることも評価したい。

東区東桜1-3-2 さくらビル1階   
電話:052-951-7676
定休日:無休
営業時間:平日:7時~19時、土日・祝日:8時~17時(モーニングは10時半まで)
予算:名古屋セット525円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「久屋大通駅」出口3Aを出てBalossaを過ぎ、サンクスを過ぎるとすぐ右。久屋大通駅より徒歩1分。
最寄りのランドマーク:Balossa
お勧めポイント:僕が選ぶ名古屋モーニング・ナンバーワンの喫茶店

甘味喫茶 おかげ庵 葵店

 「コメダ珈琲店」は愛知喫茶におけるガリバー的な存在で、店舗数は他店の追随を許さないほど。「甘味喫茶 おかげ庵」は、愛知県内にだけ展開する「コメダ珈琲店」の和風喫茶で、愛知県に5店舗ある。名古屋市内にはこの葵店の他、新開町店(052-883-1588)、篠原橋店(052-361-6888)、茶屋ヶ坂店(052-722-2888)の計4店舗。「コメダ珈琲店」の名物は「シロノワール」で、これはデニッシュにソフトクリームをのせた食べ物。デニッシュとは言ってもサクサクのパイ生地ではなく、シットリとしたパンのような感じ。食べる度に、“これがサクサクのパイ生地であれば最高なのになあ”と思ってしまう。この「おかげ庵」では、通常「コメダ珈琲店」で出しているバニラソフトの「シロノワール」ではなく、抹茶ソフトバージョンを食すことができる。この抹茶ソフトクリームは、抹茶の風味が強く濃厚で非常に美味しい。なので、どうせ食べるならこの店の「抹茶シロノワール」の方がお勧めである。さらにつけ加えるなら、抹茶ソフトが入ったスイーツ類ならどれも美味しい。通常の「コメダ珈琲店」でのモーニングは、“半トーストとゆで卵” が付くごく普通のものだが、この店では、半トーストをしっとりフワフワのコッペパン「ころんぱん」に、ゆで卵を「小豆餡」に変更が可能。モーニングタイムを過ぎると飲み物にはピーナッツ菓子が付くが、このサービスも名古屋特有のもの。更に特筆すべきは、この店ではモーニングだけでなく、名古屋メシの「鉄板スパゲティ(この店ではレトロスパゲティという名前)」やうどん、雑炊、自分で炙る「おだんご」や「いそべ餅」など、喫茶店とは思えないくらいの多彩なメニューが朝から味わえるのだ。また、他にもいろいろなお得なセットが数多くあり、愛知のガリバー「コメダ」恐るべしと改めて思い知らされた。

東区葵3-12-18   
電話:052-936-0015
定休日:無休
営業時間:8時~22時半(モーニングは11時まで)
予算:ブレンドコーヒー400円(モーニング)、レトロスパゲティ(鉄板スパゲティ)720円
アクセス:①市営地下鉄・東山線「千種駅」2番出口を出てすぐ角を左折し、JR中央線路沿いに進む。「Hotel pure」を過ぎた次の通りを左折、「URBAN SQUARE HOTEL TAOS」の並び。千種駅より徒歩5分。②市営地下鉄・桜通線「車道駅」3番出口を出て「野田塾」側へ信号を渡る。「野田塾」の前を過ぎるとすぐ「おかげ庵」の看板が見える。車道駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:野田塾名古屋校、アーバンスクウェアホテルTAOS
お勧めポイント:愛知限定のコメダ珈琲店の和風喫茶

日本茶喫茶 茶縁

 この近くにある寿司店「龍文(今回は落選)」を訪れたときに、たまたま見つけた店。この車道で80年営業してきた「みどりや茶舗」が和風カフェ「茶縁」としてリニューアルした店のようだ。カフェでは煎茶や抹茶、ほうじ茶を楽しむことができ、煎茶の中にはアイスで注文できるものも。アイスで注文すると、デキャンタの中に入れられて出てくるので、香りを楽しめるようワイングラスに注いで飲む。スイーツは、春~夏限定の抹茶ソフトクリームを使ったものか、冬なら「くるみもちと黒糖わらびの2種盛り」や「葵最中」がいい。ちなみに、茶舗なので店頭でのお茶の販売も行っている。

東区葵2-9-15   
電話:052-936-3353
定休日:木曜
店頭販売:9時~18時、カフェ:10時~17時半
予算:くるみもちと黒糖わらびの2種盛り350円、葵最中200円、煎茶・大納言600円(温、冷とも)
アクセス:①市営地下鉄・東山線「千種駅」1番出口を出てメルパルクの信号を渡る。そして次の北欧倶楽部が見える「ハロー」の信号を右折するとすぐ。千種駅より徒歩3分。②市営地下鉄・桜通線「車道駅」4番出口を出て「大塚屋」の信号を左折。直進すると右側に看板が見える。車道駅より徒歩3分。
最寄りのランドマーク:メルパルク、大塚屋
お勧めポイント:ホスピタリティあふれる和風カフェ

自家焙煎コーヒー豆&ケーキ 
coffee Kajita

 「からめ亭・本店」の帰りに見つけたコーヒー店。この店のコーヒーは、僕がこれまで名古屋で飲んだコーヒーの中で一番美味しかった。ブレンドコーヒーは6段階の焙煎状態から選べる。注文すると、マニアックそうな若い男性店主が、まずは豆を挽き→ペーパーフィルターでドリップしながら香りを確認→カップをお湯で温める→カップを拭いてコーヒーを注ぐ、という行為を同時に2杯までのペースで繰り返す。ブレンド以外の豆は、各地区あるいは農園別の豆が揃っている。中にはオークションで落としたものも含まれる。加えて、この店のスイーツもハイレベルである。特に焼き菓子が秀逸で、ドライパイナップルとフレーク生地をホワイトチョコで固めた「パインクリスプ」は、お土産やご贈答品として最適。但し、ハンドメイドなので早めの予約が必要である。

名東区高社1-229   
電話:052-775-5554
定休日:水曜、木曜
営業時間:11時~20時
予算:パインクリスプ210円
アクセス:市営地下鉄東山線「一社駅」1番出口を出て「B&Dドラックストア」側に信号を渡る。直進し、「愛知日産」交差点を右折すればすぐ。一社駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:愛知日産
お勧めポイント:こだわりのコーヒーとスイーツが味わえる店

コーヒーとサンドイッチ 
コンパル メイチカ店

 名古屋モーニング定番の“小倉トースト”もあるが、この店では名古屋メシのもう一つの雄・エビフライを使った「エビフライサンド」が朝から食べられる。「エビフライサンド」はエビフライを3本使用しており、シャキシャキしたコールスローと特製タルタルソース、玉子焼き、トーストが一体となった絶妙な美味しさ。また、この店のコーヒーの入れ方は独特で、厚めのネルを使い、一度抽出したコーヒーをもう一度通して再抽出する“かえし”と呼ばれる方法を用いる。また、アイスコーヒーは香りを保つために氷と別にホットで出される。先ずはホットでそのまま楽しみ、その後に氷に入れてアイスコーヒーとして飲むのがお勧め。名古屋中心部には何軒かの支店があり、とても使い勝手が良い。飛行場に行く前や新幹線に乗る前などにテイクアウトしても利用しても良い。

【金山店(052-331-0070)】  
【栄東店(052-951-8151)】  
【栄西店(052-951-5188)】  
中村区名駅3-14-15 名駅地下街
電話:052-586-4151
定休日:無休(元旦を除く)
営業時間:8時~21時
予算:エビフライサンド890円 
アクセス:JR、近鉄、名鉄「名古屋駅」地下で直結。JR名古屋駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名古屋駅
お勧めポイント:エビフライを使った「エビフライサンド」が朝から食べられる。

甘味処 柴ふく

 東別院にある人気の甘味処。この店の人気は何と言っても淡雪のような“かき氷”。祝日の昼に訪れてみると、店の前には行列が。築100年になるという古民家の店内にはアンティークが並び、甘味処とは思えない独特な雰囲気。テーブル席が少ないので、混んでいると基本相席となる。
 この店の僕のお勧めは、宇治・西尾南山園の抹茶を贅沢に使ったという「宇治金時ミルク(抹茶+小豆+ミルク)」。今まで食べたどの宇治金時よりも抹茶の香りが濃厚で、かつ北海道産の茹で小豆も甘さがちょうど良く、小豆本来の香りが感じられた。かき氷も新雪のようにフワッとしていて、 「甘味処 相生(→ 名古屋グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 と比べても遜色ない出来だった。そしてもう一品、人気商品の柴(きなこ)の中から「柴ミルク(赤蜜+きなこ+ミルク)」を注文。こちらも沖縄産の赤蜜(黒蜜のこと)ときなこの相性が良く美味しかったが、濃厚な「宇治金時ミルク」を上回るほどではなかった。(2015年9月追加)

中区大井町1-45  
電話番号:052-331-5611
定休日:月曜
営業時間:12時~19時
予算:宇治金時ミルク710円
アクセス:地下鉄名城線・東別院駅4番出口を出て右へ。左に「名古屋テレビ放送」を見ながら大津通を進む。煮込みうどんの「太田屋中店」の手前にある。東別院駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:名古屋テレビ放送、太田屋中店
お勧めポイント:淡雪のように儚い美味しさのかき氷

4番出口を出たら、「煮込みうどん 太田屋中店」の看板を目指します店の前には行列が・・・かき氷のあまりの人気に、夏期はかき氷のみらしい築100年になるという古民家の店内にはアンティークが並び、甘味処とは思えない独特な雰囲気メニュー1メニュー2「宇治金時ミルク(抹茶+小豆+ミルク)」まで食べたどの宇治金時よりも抹茶の香りが濃厚で、かつ北海道産の茹で小豆も甘さがちょうど良く、小豆本来の香りが感じられた人気商品の柴(きなこ)の中から「柴ミルク(赤蜜+きなこ+ミルク)」を注文沖縄産の赤蜜(黒蜜のこと)ときなこの相性が良く美味しかったが、濃厚な「宇治金時ミルク」を上回るほどではなかった

フォルテシモ アッシュ

 このセントラルガーデンには、有名ブーランジュリーの「メゾンカイザー・パリ」、銀座の人気イタリアン「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」、そしてカリスマパティシエ辻口氏の「フォルテシモ アッシュ」などが集まっている。辻口氏の店は、本店にあたる自由が丘の「モンサンクレール」の他、ロールケーキを販売している「自由が丘ロール屋」、チョコレートを販売している六本木の「ル ショコラ ドゥ アッシュ」、和菓子テイストの菓子を販売している「和楽紅屋」、ブーランジュリー「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」、千歳空港にあるカステラ専門店「北海道牛乳カステラ」など、基本的にテーマ毎に店が特化しているのが特徴。しかしながら、この「フォルテシモ アッシュ」は、ケーキ、チョコレート、ロールケーキ、焼き菓子などが一堂に集まっており、名古屋にいながら辻口氏の集大成を味わうことができる。一番人気の苺のショートケーキ「セゾンドガトー」は、ピュアな生クリームが素晴らしく、まるで東京「ホテル ニューオータニ」内にある「SATSUKI」のスーパーショートケーキのよう。この店のスポンジは更にきめが細かく、スーパーショートケーキよりいい感じだ。これだけクリームとスポンジが美味しいので、この店のロールケーキも最高のテイクアウトアイテムである。スペシャリティの「セラヴィ」は、フランボワーズをホワイトチョコムースで包んだケーキだが、こちらの方は「シェ・シバタ」の方が完成度が高い。その他のお勧めは(お勧め順)、生クリームとクリームチーズプディング、スポンジとパイ生地の香りの一体感が最高な「イチゴとチーズプディングパイ」、ホワイトチョコと苺のムースがフワッと滑らかな「ジュジュ」、フランボワーズとチョコの組み合わせは濃厚ながら、土台のサクサク感とのアクセントが良い「ショコラフランボワーズ」など。お土産の一押しは、生ロールケーキ「フォルテシモロール~旬」。ショートケーキ譲りのスポンジのきめ細かさはもちろん、カスタードと生クリームのダブルクリームも素晴らしい。もしかすると、「堂島ロール」よりも美味しいかも。次いで「焼き菓子」と「マカロン」、「生トリュフ」もお勧めである。

千種区高見2-1-16 名古屋セントラルガーデン   
電話:052-761-7278
定休日:月曜(祝日の場合には翌日)
営業時間:ブティック:11時~19時半、サロン:11時~17時半
アクセス:市営地下鉄・東山線「池下駅」1番出口を出て、右の「ミスタードーナツ」、「サークルK」方向へ進む。次の信号を左折し、「とりとり亭」、「新甫」を過ぎた信号を右折すると、道が広くなって右にタワーマンションが見える。「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ ナゴヤ」、「梨杏茶楼」、「メゾンカイザー パリ」、「フォルテシモ アッシュ」の順で有名店が並んでいる。市営地下鉄・東山線「池下駅」から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:セントラルガーデン
お勧めポイント:名古屋ナンバーワンのスイーツ店

 

シェ・シバタ ブロッサ

 日泰寺の参道沿いにある有名パティシエ・柴田氏の店。この店は、多治見店につぐ2号店であり、さらにテレビ塔近くの「Blossa」には、ケーキショップにビストロを併設した3号店「ラシエット・ドゥ・シバタ」がある。「シェ・シバタ ブロッサ」は、「フォルテシモ・アッシュ」と並らび、僕の考える愛知のトップ・スイーツ店である。とにかく容姿が美しい!美しすぎる!!その芸術的とも言えるケーキの曲線美や色彩がそのまま美味しさに直結している。この店のケーキは焼き菓子とクリーム・ムース系菓子が主体で、スポンジ系菓子は基本的に置いてないようだ。一番のお勧めはハートの形をした「クー・デ・ボア」で、お酒や甘さを抑え、フランボワーズの瑞々しさを最大限に引き出している傑作。「ラトゥー・オ・ショコラ」は、サンマルクに似たお酒を全く使っていないチョコレート菓子。上層のビターチョコとホワイトチョコのムースが、最下層の胡桃入りのチョコケーキとすばらしいハーモニーを奏でている。その他のお勧めは、アールグレーの香りの「ラ・パルメレ」、バナナキャラメルの「サンガポール」など。この店の名物「エクレール・オ・ブール・サレ」は、簡単に言えばキャラメル・エクレアだが、上に角切りの塩バターがのっている。ただでさえキャラメルクリームが濃厚なので、日本的感覚では塩バターは不要と感じてお勧めでない。日持ちのするお土産としてお勧めなのが、ホワイトチョコラスクの表面に散らしたドライ・フランボワーズが素晴らしいアクセントになっている「Rusk Blancフランボワーズ風味」。名古屋店にはショップの他、イートインスペースもある。「ラシエット・ドゥ・シバタ」のビストロスペースも、14時~16時半はイートイン・カフェとして利用できる。2009年版ではこの店をナンバーワンとしたが、今回改めて3号店を含めて食べ比べてみた結果、「フォルテシモ・アッシュ」の方が僅差であるが総合的に良かった。

【シェ・シバタ 名古屋】
千種区山門町2-54   
電話:052-762-0007
定休日:火曜、年末年始
営業時間:10時~20時
予算:クー・デ・ボア480円、ラ・パルメレ420円
アクセス:市営地下鉄・東山線「覚王山駅」1番出口を出て、スターバックスの角を右折。日泰寺の参道を150mくらい上ると右側。覚王山駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:日泰寺
【ラシエット・ドゥ・シバタ】   
東区東桜1-1-10 Blossa 1階
電話:052-957-5544
定休日:不定休
営業時間:カフェ14時(空いていれば13時から可)~16時半、ケーキショップ10時~21時
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」4番出口を出て「オアシス21」の前を直進し、信号を渡る。次の交差点の大きな角ビル。栄駅から徒歩3分。市営地下鉄・桜通線「久屋大通駅」からは直結。
最寄りのランドマーク:オアシス21
お勧めポイント:日本最高レベルのスイーツ店

菓匠 花桔梗

 「名古屋市博物館」近くの住宅街にある和菓子店。和菓子店と言っても、“デザイナーズ菓子店”といった感じの綺麗な建物である。店内で販売される“上生菓子”は毎日5~7種類作られている。人気商品は、春に作られる「蕨餅」と秋の「栗きんとん」、そして中の餡を変えて通年販売される「羽二重餅(1月は苺)」。2008年に訪れた時はイートインにて、小豆の漉し餡を練ったものを伊勢芋で包んだ上生菓子「初もみじ」を食べたが、芋の香りと絹のような滑らかさが素晴らしかった。今回は、上生菓子「錦秋」と栗の「羽二重餅」を頂いたが、相変わらずどれも美味しかった。9~5月に発売される蒸し羊羹「上がり羊羹」も、お土産としてお勧め。

瑞穂区汐路町1-20   
電話:052-841-1150
定休日:月曜(祝日の場合は営業することも)
営業時間:10時~19時
予算:生菓子と抹茶のセット700円、羽二重餅315円、上がり羊羹1785円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「瑞穂区役所駅」1番出口を出て右へ進む。博物館前の歩道橋を過ぎて次の信号「スズキ眼科」、「メガネの和光」を右折。「久野建材店」を過ぎた次の信号角。瑞穂区役所駅より徒歩10分。
最寄りのランドマーク:名古屋市博物館
お勧めポイント:名古屋ナンバーワン和菓子店

ピエール プレシュウズ

 地下鉄・東山線の終着駅「藤が丘」。ここから愛知万博時代に作られたリニアモーターカーが今も走っていることは知らなかった。しかし、駅間が短く直線部も少ないため、車輪がなくて高速というリニアモーターカーのメリットが生かされておらず、乗り心地も電車とさほど変わらなかった。店はこのリニモ「杁ヶ池(いりがいけ)公園駅」近くの住宅街にある。目の前に杁ヶ池公園が広がり、イートインスペースを持つスイーツ店としては最高の環境。ショウウィンドウに並ぶケーキは、僕の名古屋スイーツランキング・ナンバーワン店「フォルテシモ アッシュ」と比べても遜色なく美形で美味しい。この店のパティシエはムース系を得意としているようだが、木苺のピュレ入りのレアチーズケーキ「アンジュ」は、その実力が遺憾なく発揮されていて、名鉄南加木屋駅近くの「セリュリエ」のフロマージュ・クリュと双璧。チョコを使ったケーキ類もムースがふわっと滑らかでお勧め。四国四万十の和栗を用いた「モンブラン・ブリュレ」やラズベリーソース付き焼きチーズケーキ「ランゴ・フロマージュ」など、カフェでしか食べられないスペシャルスイーツも充実している。車好きなら、トヨタ博物館を訪れた帰りに、立ち寄るのもいいかも。

長久手町杁ヶ池1120   
電話:0561-61-7083
定休日:月曜、第1・第3火曜
営業時間:10時~19時
予算:アンジュ420円、ランゴ・フロマージュ630円
アクセス:リニモ「杁ヶ池駅」2番出口を出て左へ。すぐにアウディの角を左折し、300mくらい直進すると、杁ヶ池公園に突き当たるので、そこを右折。150mくらい進むと右に見える。杁ヶ池駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:杁ヶ池公園
お勧めポイント:ムース系ケーキとイートイン・スイーツが美味しい店

甘味処 相生

 冬に開催される手術学会にはどうかと思ったが、とても良い店なのでこの機会に紹介したい。お勧めは“かき氷”。沫雪のようと言おうか、絹のように滑らかとでも表現しようか、まさに“かき氷”のお手本のような出来。どことなく東京王子の「だるまや餅菓子店」の“天然かき氷”にも似ている。かき氷は年中やっているので、よろしければ一度体験してみて欲しい。でも寒くてちょっとという方は、小豆餡が美味しい「白玉あずきクリーム」でもどうだろう。

東区泉3-1-6   
電話:052-937-0477
定休日:水曜、日曜
営業時間:12時~18時半(土曜日は17時半)
予算:宇治ミルク金時780円、白玉あずきクリーム730円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「高岳駅」2番出口を出て、1つ目の信号を左折。郵便局(高岳局)を過ぎて信号を渡り、次の外堀通りの信号を右折してすぐ右側。高岳駅から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:名古屋逓信病院
お勧めポイント:滑らかな絹のような“かき氷”

フルーツ・ブティック ゴトウ

 果物店であるこの店のお勧めは、天然フルーツの「フラッペ」。人工甘味料などを使用した既製のものではなく、完熟フルーツをジュースにしたものをシロップとして使用している。その自然の甘みが、食べた後に何とも心地よい余韻を感じさせる。氷は「甘味処 相生」の“かき氷”のような新雪のようなフワッとした感じではなく、スターバックスの“フラペチーノ”のような粗い氷片を感じる食感。氷の中には練乳アイスが入っているのも良い。もしも暑い日なら、毎日でも食べたくなる美味しさである。定番のものと季節のものがあるが、季節ものでは「巨峰」や「夕張メロン」、定番では「マスクメロン」や「イチゴ」、「マンゴー」などがお勧め。フラッペの他に、カットフルーツやフレッシュジュースもある。平日は女性1人でやっているので、多くの人が同時に来店すると多少時間がかかるかもしれないが、夕方以降は空いている。

千種区春岡1-5-5 ゴトウ888ビル1階   
電話:052-751-2132
定休日:第3日曜
営業時間:10時~19時45分
予算:イチゴフラッペ500円、マンゴーフラッペ500円、マスクメロンフラッペ600円
アクセス:市営地下鉄・東山線「池下駅」2番出口を出てエスカレーターを上り外に出て、前の覚王山通を挟んだ向かいにあるマクドナルドの並び。緑の看板が目印。池下駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:マクドナルド
お勧めポイント:天然フルーツジュースを使ったフラッペ

和風喫茶 松月

 この店の“わらび餅”は、京都の「祇園 徳屋」同様、“本わらび粉”だけの作りたてのわらび餅を供する。注文を受けてから作るわらび餅は、プルプルっとしていて美味しい。黒蜜ときな粉が添えられているが、黒蜜は薄めなので、まず黒蜜にわらび餅全体を浸す→きな粉を全体につける→再び半分だけ黒蜜につけて食べるダブルづけがお勧め。朝の8時からやっているので、スイーツファンならモーニング代わりに食べてみては。暖簾分けかどうかは不明だが、名古屋で「松月」を標榜する店が多いので、間違わないよう注意を。

熱田区金山町1-10-3   
電話:052-682-6748
定休日:日曜、月曜、祝日
営業時間:8時~19時
予算:わらび餅650円、金(わらび餅+グリーンティ+フルーツのセット)950円
アクセス:市営地下鉄・名港線、名城線「金山駅」南改札口を出て、「JR線、名鉄線方面」のエスカレーターを上る。「名鉄線・中央改札口、西改札口」を過ぎ、「南口 名古屋ボストン美術館、名古屋都市センター」方面に進む。金山総合駅南口を出て正面の「うたスキカラオケJOYSOUND」前の金山総合駅南信号を「カメラのイトークマ」方向に進む。「名古屋ブライダルビューティー専門学校」を過ぎ、「サイプレスガーデンホテル」前の交差点を左折するとすぐ右側。金山駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:サイプレスガーデンホテル
お勧めポイント:京都の「祇園 徳屋」に負けない“本わらび粉”による作りたてのわらび餅が食べられる

緋毬(ひまり)

 名古屋で有名な「大須ういろ」が展開する新ブランド和カフェ。この店のスイーツはどれも美味しいが、特に、新感覚のういろ「ゆららういろ」と、儚いほどすぐに消えてなくなる寒天「薄氷寒」がお勧め。

中区栄3-4-6 サカエチカ内   
電話:052-961-6082
定休日:不定休
営業時間:10時~19時半
予算:ゆららういろ600円、薄氷寒650円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」から直結。「栄駅」から「サカエチカ」に出る。中央にクリスタル広場があるので、そこから「名城線のりば方面」に向かって歩いていくと左側にある。サカエチカ4番出口近く。
栄駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:名古屋三越栄店
お勧めポイント:新感覚の和風スイーツ

LaLa House ララハウス

 何と個性的なチーズケーキだろう!食感が独特で、中央がトロッとしているのに端の方は普通の固さ。下の生地が塩辛いビスケット状であるのもコントラストがあって面白い。チーズタルトの方はより酸味があり、干しレーズンの香りがして万人受けする味。生地のパイは塩辛くなく爽やか。イートインもテイクアウトもできるが、かなりの人気店なので予約しておいた方が無難。

千種区末盛通5-3 メディカルビル1階    
電話:052-757-8880
定休日:火曜
営業時間:10時~20時
予算:チーズケーキ378円、チーズタルト430円
アクセス:市営地下鉄・東山線「本山駅」1番出口を出て右へ。「三井住友銀行」を過ぎ、「大垣共立銀行」の並び。本山駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:大垣共立銀行
お勧めポイント:個性的なチーズケーキが味わえる

赤福茶屋 ジェイアール名古屋タカシマヤ店、
松坂屋名古屋店

 「赤福」は、誰もがよく知る伊勢名物のお菓子である。作りたての「赤福」は、伊勢神宮周辺にある赤福の各店舗や三重県内の店舗以外では、大阪「JR大阪三越伊勢丹」とここ名古屋でしか食べることができない。一年を通して食べられるのは、「赤福」と「ぜんざい」であるが、両品とも小豆の香りに乏しい。なので、僕はそれほど好きではないのだが、何故かたまに食べたくなる。ちなみに「ぜんざい」は、“両口屋是清”の「さかえ餅」の方が美味しいので、この店では赤福の二粒盆と抹茶のセットを注文しよう。

【ジェイアール名古屋タカシマヤ店】
中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ店地下1階   
電話:052-566-1101
定休日:不定休(百貨店に準ずる)
営業時間:10時~19時30分
アクセス:市営地下鉄・東山線、桜通線、JR、名鉄、近鉄「名古屋駅」から地下で直結。名古屋駅から徒歩1~3分。
最寄りのランドマーク:JR名古屋駅


【松坂屋名古屋店】
中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 本館地下2階   
電話:052-251-1111
定休日:不定休(百貨店に準ずる)
営業時間:10時~19時30分
予算: 赤福二粒盆190円、二粒盆と抹茶440円
アクセス:市営地下鉄・名城線「矢場町駅」から直結。矢場町駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名古屋パルコ
お勧めポイント:出来たての伊勢名物・赤福が頂ける

紫野和久傳 ミッドランドスクエア店

 京都の人気日本料理店・和久傳がプロデュースする和菓子販売を中心とした店舗。東京の丸の内店と同様に、四季折々の商品「おもたせ」の販売コーナーや「むしやしない」という小さなイートインスペースがある。この店の名物は、蓮根粉と和三盆で練り上げたプルプル食感の「西湖(せいこ)」。これは、日本料理店の和久傳の各店のデザートとして供される名物菓子。きな粉好きな方には、「西湖」のわらび餅バージョン「れんこん餅」がお勧め。また、和久傳のコース料理の中で炙って出される名物「からすみ餅」も、値段は高いが至高の逸品。さらに、季節のご飯(この日は浜焼き穴子とキノコの炊き込み御飯)もお土産としていい。イートインスペースでは、本日の和菓子や「西湖」、寿司や麺などの軽食が頂ける。和久傳の商品「おもたせ」は、ネット上からも購入できる。 http://www.wakuden.jp/omotase/index.html

中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア地下1階   
電話:052-527-8611
定休日:無休(イートインだけは水曜が定休)
営業時間:10時半~20時、イートイン(むしやしない):11時~19時、お抹茶とのセットは15時から
予算:西湖262円、西湖とお抹茶840円、食事:朱(先付け、御飯物、お汁椀)1680円、萌(先付け、中皿、御飯物、お汁椀)2100円
アクセス:JR、近鉄、名鉄「名古屋駅」の向かいのビル。地下で直結。JR名古屋駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名古屋駅
お勧めポイント:名物「西湖」の絶妙な甘さと食感

ピエール・マルコリーニ 名古屋店

 僕の最も好きなチョコレートは、この店の薄型プラリーヌ「パレファン」。一口で頂ける大きさ、カカオの香りと苦み、表面が硬く中が柔らかな食感のグラデーションなど、全てが完璧。名古屋店にはカフェも併設されており、チョコレートやオリジナルデザートなどが頂ける。2種のチョコアイスとパレファンがのった「マルコリーニ・チョコレートパフェ」やフランボワーズ風味のチョコレートガトーにホワイトチョコのガナッシュクリームが添えられた「ガトーショコラ・フランボワーズ」が人気である。どちらも甘さが程良く、男性でも食べられる美味しさ。「マルコリーニ・チョコレートパフェ」以外では、「パフェマリアージュNo.2」がお勧めらしい。

中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア地下1階   
電話:052-582-0456
定休日:無休(ミッドランドスクエアに準ずる)
営業時間:11時~19時半
予算:マルコリーニ・チョコレートパフェ1680円、パフェマリアージュNo.2 1575円
アクセス:JR、近鉄、名鉄「名古屋駅」の向かいのビル。地下で直結。JR名古屋駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名古屋駅
お勧めポイント:僕の考える完璧なチョコ「パレファン」

月下独酌

 コンクリート打ちっ放しの外観はやや暗め。しかも店の中が見えないため、ともすれば閉店しているのでは?と勘違いしまうかも。なので、まずはドアを開けてみよう。ドアを開けてまず驚くのは、カウンターの中に美しいバカラのグラスがライトアップされていていること。そしてかなり暗いこと。この暗さでカクテルが作れるのか?と思えるくらい暗い。このため、カクテルによっては作るときにカンター内のスポットライトを一時的に照らし、マスターがお酒の確認しながら作業している。席はカウンター席が中心で、窓側にテーブル席が1つ。マスターの大橋さんは修行僧のような風貌ながら、とても腰が低くて話しやすい。そして、何故か建築のことにも詳しい。彼のカクテルを作る技術はすこぶる高く、使用しているグラスはどれも素晴らしい。また、トイレに入るとシャワー室があるなどの遊び心も。休みが不定で休むことも多いので、出かける際には電話確認が必須であるが、1人でやっているので電話もつながりにくい。近くに出向いたら、まずは店に行ってみよう。 (2012年10月追加)

中区錦3-2-31 プルミエール錦2階  
電話:052-971-0231
定休日:不定休
営業時間:月曜〜土曜:20時~翌3時、日曜・祝日:17時~翌2時
予算:カクテル1000円台前半
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」3番出口を出て直進し、信号を左折。「ホテルトラスティ」、「カゴメ本社」、「スパゲティハウス ヨコイ」、「いば昇」を過ぎ、「デイリーヤマザキ」と「かつや」の信号を右折。「名古屋ガーデンパレス」を過ぎ、さらに次の交差点を過ぎるとすぐ右側のビル。栄駅から徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:名古屋ガーデンパレス
お勧めポイント:照明が暗く雰囲気が独特のオーセンティックバー

シェーネル・ヴォーネン

 矢場町から東陽通へ抜けると徐々に人通りが少なくなる。さらに東陽通から高速下を通り、東陽町郵便局側への信号を渡ると、南向かいにコンクリート打ちっ放しの一軒家が見える。外には看板がないので入りづらいが、ドアを開けると左にバーカウンターと高い天井が視界に入る。街場のバーでこれほどの高い天井を持つバーは珍しい。奥には12名くらい入れる2階建て個室や4名までの中2階個室などもある。今年で28周年を迎えるということで、名古屋でも老舗の部類に入るかもしれない。オーセンティックバーという表の顔と、フレンチベースの食事が翌1時半まで楽しめるというダイニングバーの顔を持つ。カクテルは、スタンダードカクテルから創作カクテル、フルーツカクテル、フローズンカクテルなど幅広く対応してくれるが、ウィスキーやブランデーなどの蒸留酒は若いヴィンテージしかないので、カクテルを楽しみたい方向けのバーと言える。また、ワインバーではないのでワインの品揃えこそ少ないが、ボトル価格が市場価格の1.2~1.3倍なのはかなりお得。また、ワインリストに載ってないワインもあるので、ワインを飲みたい方はソムリエの溝口さんと相談してみよう。近くの「スリランカ料理 コロンボ」や「花見小路」などの帰りに寄れば、大満足すること間違いなし。

中区新栄1-46-2   
電話:052-251-0456
定休日:無休
営業時間:18時~翌3時(食事は翌1時半まで)
予算:チャージ1000円
アクセス:市営地下鉄・名城線「矢場駅」3番出口を出て、すぐ角(ローソン)を左折して東陽通を進む。東陽通を抜けると高速道路が見えるのでその信号を渡り、東陽町郵便局側へ渡ると、南向かいにコンクリート打ちっ放しの一軒家が見える。矢場駅から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:名古屋東陽町郵便局
お勧めポイント:天井が高くて素敵なダイニングバー

バー・イラン イラン  BAR YLANG YLANG

 3面がガラス張りのシースルーになっているショットバー。カウンターが10席、6人掛けのテーブル席が2セットあり、キャパも適度で使い勝手がいい。スタンダードなカクテルや季節のフルーツカクテル類は平均点だが、スタッフの心のこもったサービスが素敵で、とても居心地の良いバーである。また、グラスワインが比較的多く、今回は食べることができなかったが、ダイニングバーと言ってもいいくらいフード類も充実している。

中区錦1-14-23 高速ビル2階   
電話:052-222-3125
定休日:無休
営業時間:17時~翌2時半
予算:ギムレット750円、ノーチャージ
アクセス:市営地下鉄・東山線「伏見駅」10番出口を出て、右の“錦通”へ進む。錦通を右の名古屋駅方向に進み、「下園公園」、「名古屋観光ホテル」を過ぎ、「錦橋」手前の右角ビル。伏見駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:錦橋
お勧めポイント:名古屋ベスト・コストパフォーマンスの禁煙バー

バー・バーンズ BAR BARNS

 店主・平井さんのギムレットを飲んだ瞬間、その素晴らしい味わいに「銀座テンダー」が思い浮んだ。よもや、銀座の名店「銀座 テンダー」と肩を並べるようなオーセンティックバーが、この名古屋にあろうとは、予想だにしていなかった。接客もさることながら、その高いカクテルメイク技術にも感心しきり。定番のカクテルはもちろん、季節のフルーツカクテルも美味しい。また、カクテルだけでなく、オールドヴィンテージを含む蒸留酒の品ぞろえもなかなかなもの。関西で人気のイタリアン「オステリア・アルボーレ」と同じ建物の同じ階にあるので、そこを利用した後の2次会にも最適。そして最後の会計の際には、銀座の名店の半額近い値段にも驚くかも知れない。

中区栄2-3-32 アマノビル地下1階   
電話:052-203-1114
定休日:無休
営業時間:水曜を除く月曜~土曜:18時~翌1時半、水曜・日曜・祝日:18時~23時半
予算:ギムレット900円(使用するジンやライムによっては~1500円)、チャージ1300円
アクセス:市営地下鉄・東山線「伏見駅」4番出口を出て右へ進み、TOTOの入っているビルの信号を右折するとすぐの隣のビル。伏見駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク: TOTO、DEEPS
お勧めポイント:名古屋のベスト・オーセンティックバー

THE酒 ○五二

 店内の照明はかなり暗めで、日本酒バーらしからぬウッディなカントリー調のインテリア。酒のメニューはないので、まずは店主に飲みたい酒のイメージを伝えると、2~3種類の日本酒が提示される。入り口には滋賀の名酒「松の司」の垂れ幕が掛かっていたので、「松の司」がメイン?と思いきや、他にもいろいろあるようだ。“きき酒師”の資格を持つ店主はまだ若いが、日本酒のチョイスはなかなかのもの。この日は山口県の人気酒「東洋美人」の山田錦・純米吟醸の畑違いを味わった。また、重量感のある錫製の酒器に入れて出すセンスも良い。食べ物のメニューはホワイトボードに書かれてあるが、離れた席だと暗くて見えにくい。簡単なつまみの他、刺身などの魚料理も何種類かあるようだ。また、この日は黒豚ステーキなどのガッツリ系メニューもあった。

中区東桜2-22-14 キングビルBF-1   
電話:052-931-2059
定休日:日曜・祝日(月1回の連休あり)
営業時間:平日:18時~24時、土曜:18時~22時
予算:チャージ:500円
アクセス:市営地下鉄・東山線「新栄駅」2番出口を出て逆向きに向かい、2つ目の信号「東春信用金庫」を左折するとすぐ右側。新栄駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:東春信用金庫・錦通支店
お勧めポイント:若い利き酒師が営む日本酒バー

日本酒Bar 地炉の間

 ドアを開けるとがっかり感のするスナックのような店内。元の店舗を居抜きで使っているのだろうか?気を取り直して、日本酒を注文。この日飲んだのは、冬季限定の「而今(じこん)・特別純米にごりざけ」。日本酒はボルドー型のワイングラスに注がれる。口に含むと香り、厚み、キレのバランスが素晴らしく、僕がこれまで飲んだ“にごりざけ”の中でピカイチだった。「而今」は山形の「十四代」を超えた!というネットの評判も納得できる美味しさだ。ちなみに、この店は日本酒とおつまみのセットにするとかなりお得になる。カウンターが7席、4~5人用のボックス席は1つしかないので予約が必要。店主の対応も良く、名古屋の良心を感じさせる店。

中区錦3-14-20 ヤマタケビル2階   
電話:052-962-5679
定休日:日曜
営業時間:月曜~木曜:19時~翌1時、金曜・土曜:19時~翌2時
予算:おつまみ3000円セット(つまみ3種、酒3杯)、いろいろせっと4000円セット(つまみ5種、酒4杯)
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」3番出口を出て直進し、信号を左折。「ホテルトラスティ」を過ぎて信号を渡り、「カゴメ本社」のすぐ隣りのビル。栄駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:カゴメ本社
お勧めポイント:雰囲気を除けばとても良い日本酒バー

YOSHINO BAR

 夜になると人気がなく寂しい伏見エリアにあるオーセンティックバー。グルートングループが経営しており、1階には同系列で格安の「ビストロ・グルートン」と「ブラッスリー・グルートン」がある。しかし、ビストロとブラッスリーが閉まっている深夜に行くと、暗くて近くまで行かないと分からないかもしれない。この店は、僕が今まで行ったオーセンティックバーの中で最も大箱。大きなカウンターの後ろには、ボックス席が4つあり、最大28人まで収容可能。今回注文したギムレットはやや甘めであまり好みではなかったが、作り方を見ている限り、カクテル技術は高いと感じた。客対応も良くかなりの人気店なので、もしも予約せずに来て入れなかった場合には、すぐ近くに系列のオーセンティックバー「伏見サロン」があるのでそこを勧めする。

中区錦2-10-26 水野ビル2階   
電話:052-220-2447
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時~翌2時
予算:ギムレット1050円、チャージはなし
アクセス:市営地下鉄・東山線「伏見駅」1番出口を出て逆に向かい、酒屋のある角を右折すると、左角に見えるビル(りそな銀行の裏)。伏見駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:りそな銀行(りそな名古屋ビル)
お勧めポイント:大箱の本格的オーセンティックバー:

ニート NEAT

 夜になるとかなり寂しい“大人の街”高岳(たかおか)にあるオーセンティックバー。店内は天井が高く、空間がかなり広いので開放感がある。キャパはカウンター12席とテーブル席が3つ。もともとはシングルモルトが充実したバーとして有名であるが、実はカクテルも美味しい。また、メニューにはないが、ボトル売りのブルゴーニュワイン(ヴィンテージは1995~2004年、村名~1er)も置いている。この店のシングルモルトにはオークションものが多数あるが、名古屋駅近くのBar Neat名駅店(052-563-2110)の方にはほとんどないようだ。

東区東桜1-6-3 ユニーブル栄1階   
電話:052-962-3060
定休日:無休
営業時間:18時~翌2時半
予算:チャージ:500円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「高岳駅」3番出口を出て反対側の「レクサス高岳」側に進む。高速道路下の信号を渡り、左方向の高速道路に沿って進むとすぐ右側。高岳駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:レクサス高岳
お勧めポイント:シックで快適な空間をもつ大人のバー

CRAFTBEER KEG-NAGOYA

 名古屋では珍しい地ビール専門のビアバー。ビールは全て生の状態で出され、カウンター奥のサーバーから注がれる。この日は、東は北海道の「十勝ビール」から西は大阪の「箕面ビール」まで計13種類がそろい踏み。もちろん地元愛知の「金しゃちビール」もある。つまみはどちらかと言えば、さほど美味しくはなかったが、「ウンブリア風玉子サラダ」は美味しかった。

東区東桜1-10-13   
電話:052-971-8211
定休日:無休
営業時間:平日:11時半~14時、17時~23時、土日・祝日:11時半~22時
予算:チャージ:300円、ウンブリア風玉子サラダ480円
アクセス:①市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」4番出口を出て「オアシス21」の前を直進し、信号を渡る。次の交差点(Balossa)を右折し、「中華そば 中村屋」の角を右折するとすぐ右側。栄駅から徒歩4分。②市営地下鉄・桜通線「久屋大通駅」3Bを出て直進し、次の交差点(Balossa)を左折し、「中華そば 中村屋」の角を右折するとすぐ右側。久屋大通駅より徒歩3分。
最寄りのランドマーク:オアシス21
お勧めポイント:全国の地ビールが味わえるビアバー

マッカ macca

 “40~50代の方が気軽に飲めるフランクなバー”というのがこの店を作った川上さんのコンセプトらしい。そのせいか、店内はとてもオシャレで明るい良い雰囲気。つまみは薄味の沖縄料理をベースとしたもので、定番の「アボガド島豆腐」、「生の島らっきょう」、「ゴーヤチャンプル」などの他。締めには甘くピリ辛の「タコライス」などがある。また、今回の学会のために味噌味の「名古屋タコライス」を用意してもらった。席に着いたら、まずは生のオリオンビールからスタートしよう。

中区栄4-5-22   
電話:052-252-0800
定休日:無休
営業時間:18時~24時
予算:チャージ:300円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」12番出口を出て、「中日ビル」、「中区区役所」を過ぎ、「カフェ・ヴェローチェ」信号を右折した左角のビル。
最寄りのランドマーク:カフェ・ヴェローチェ、中区区役所
お勧めポイント:沖縄料理をベースとしたダイニングバー

Remedy

 市営地下鉄・東山線「本山駅」近くのオーセンティックバー。若い店主が1人でやっているが、一枚板のカウンターや革張りの椅子など、重厚な雰囲気がとても良い。スタンダード・カクテルも季節のフルーツを使ったカクテルも高いレベルで美味しい。また、この店はシガーもOKのようで、立派なヒューミドールが置いてある。但し、カウンター8席だけの狭い店なので、もしも吸う人が居合わせたなら、僕のようなタバコを吸わない者にとってはかなり厳しいかも。

千種区四谷通1-19-1 デュオネ四ッ谷II 1階   
電話:052-783-4788
定休日:日曜
営業時間:19時~翌3時
予算:カクテル1500円前後、チャージ500円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「本山駅」6番出口を出てすぐ右裏のビル。店は半地下奥にある。本山駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:本山駅
お勧めポイント:重厚感のあるオーセンティックバー

VINTAGE 1970

 札幌・薄野と比べてみても名古屋・錦の不夜城的な賑わいは凄いと思う。こんな大勢の人が深夜2時~3時にどこで飲んでいるの?と不思議に思うが、このワインバーの営業時間は、何と午前4時まで。“遅くまで営業している店に良い店なし”というのが僕のこれまでの常識だったが、この店は深夜営業しているワインバーの中では断トツにいい。ボトルワインはブルゴーニュとボルドーの若いヴィンテージが中心なので、ワインマニアの方は「ワインとお料理 小久保」などに行った方が良いかもしれない。しかし、グラスワインは1000円前後と良心的で、さらにこの店の凄さは深夜まで本格的なフレンチが頂けること。コース料理は23時までであるが、アラカルトは翌3時半までなら前菜からデザートまでのフルオーダーが可能なのだ。特に、その場で作る「シーザーサラダ」や「ターターステーキ」はお勧め。カウンターは8席しかないが、ボックスは広く30席ほどある。

中区錦3-13-3 ラグラックスビル錦本館8階   
電話:052-972-9393
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時半~翌4時(ラストオーダー翌3時半まで)
予算:チャージ700円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」3番出口を出て直進して信号を渡る。「大和証券(アパホテル名古屋裏)」を過ぎて信号を左折し、袋町通を進む。そのまま「GENCO、漫画喫茶」が見える側へ信号を渡る。「ホテルリブマックス」が見えたらその南向かい。栄駅から徒歩7分。
最寄りのランドマーク:ホテルリブマックス
お勧めポイント:深夜までフルオーダーの食事が楽しめるフレンチダイニングバー

バル ロビナ BAR LOVINA

バル ロビナ BAR LOVINA

 高岳のバー「ニート NEAT 」のすぐ近くにあるスペインバル。この店は住吉のスペインバル「ギル」の姉妹店。せっかくなので、まずはサングリアを注文。そして、「鯖の酢漬け」、「イベリコ豚の自家製炭焼きソーセージ」、「牡蠣のアヒージョ」などのお勧め料理を注文してみた。料理はバールにしては高めの設定だが、炭火で焼くなどのこだわりも感じ、どれも素材が良くて美味しかった。平日は午後4時から、日曜・祝日は午後3時から営業しているのもいい。

東区東桜1-14-12 イースタンビル1階   
電話:052-971-2141
定休日:月曜、第1火曜
営業時間:平日:16時~翌1時、日曜・祝日:15時~24時
予算:チャージ:500円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「高岳駅」3番出口を出て反対側の「レクサス高岳」側に進む。高速道路下の信号を渡り、左方向の高速道路に沿って進む。「ニート NEAT」を過ぎて信号を渡ればすぐ右側。高岳駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:レクサス高岳
お勧めポイント: 炭火焼きもある本格派のスペインバル

KOEDA bar Reale

 深夜営業のイタリアンダイニングバー。ワインはほとんど全てがイタリアワイン。ボトルワインは2000年代の若いワインが中心で、グラスワインは1000円~1500円の若いワインである。料理は本格的なイタリアンながら、迫ってくるような美味しさではない。しかし、ワインバーとして考えれば十分なレベル。また、何故か深夜に茶碗蒸し風スープ「KOEDAオリジナルスープ」だけを飲みに来た常連客もいた。なお、3階には個室がある。

中区錦3-20-10 スター錦ビル2階   
電話:052-972-7575
定休日:日曜
営業時間:18時~翌3時
予算:チャージ700円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」3番出口を出て直進し、信号を左折。「ホテルトラスティ」を過ぎて信号を渡り、「カゴメ本社」、「スパゲティハウス ヨコイ」を過ぎ、左に「デイリーヤマザキ」が見えたらその向かい西角のビル。栄駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:名古屋ガーデンパレス
お勧めポイント:深夜まで営業しているイタリアンダイニングバー

大成園 錦店

 北区にある有名焼肉店の支店である。市内には本店の他、この錦店と広小路店がある。実はこの日は、名古屋市立の臼井先生ともう一軒別な有名焼肉店も取材した。 その結果、肉質や値段、雰囲気、立地などを総合的に判断して、この店がコストパフォーマンス的にも優れているということで一致し、掲載が決定した。店内に入ると右側に掘りごたつ風の小上がりが、そして左側にはテーブル席があり、思っていたよりもかなり広い。しかも、スタイリッシュでいい雰囲気である。スープやキムチなどのサイドメニューはごく普通で、サービスなども含めて特に秀でているとは思わないが、この店はとにかく肉質が良いのである。熟成感があり、旨味タップリの牛肉なのだ。どこの銘柄牛か?とは聞かなかったが、とにかく旨いことには間違いない。とりわけ「塩タン・タンザク切り(厚切りタン)」は、いわゆる“芯タン”の部分だけを使用したもので、厚くサクッと歯切れが良くて最高。これだけのレベルの和牛の芯タンを、この価格で食べられるとは非常に良心的である。さらに「和牛イチボ」や「和牛ハラミ」も、とにかく味が濃くて旨味が凝縮された感じなのだ。思わず、神戸ナンバーワン焼肉店 「ポッサムチプ(→ 神戸グルメバイブル・焼肉の頁を参照)」 で食べた時のことが思い浮んだ。また、今回は試すことが出来なかったが、「ビビン麺」や「カルビ」、「サムギョプサル」、そして「ミノ」など内蔵系も美味しいらしい。ワインも置いてあるので、錦・栄エリアで焼肉を食べたくなったら、是非思い出してほしい一軒である。(2013年2月追加) 

中区錦2-6-22  
電話番号:052-205-6555
定休日:不定休 
営業時間:平日17時〜24時、土日・祝日17時〜23時 
予算:塩タン・タンザク切り、和牛イチボ、和牛ハラミ各1500円 
アクセス:地下鉄桜通線・丸の内駅5番出口を出て逆方向へ向かう。すぐにタワーパーキングのある角を左折し、「丹羽幸株式会社」を過ぎ、「グレイスイン名古屋」を左折するとすぐ左側。丸の内駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:グレイスイン名古屋 
お勧めポイント:よく熟成された旨味満点の肉が味わえる

地酒や和食 花くるま

 繁華街から少し離れた名古屋城の近くの商店街にある居酒屋。この店が、名古屋ナンバーワンの品揃えを誇る日本酒居酒屋であることを、知る人は少ない。あの食べログで も、ほとんど情報がないくらいの知る人ぞ知る名店なのである。何故このような寂しい場所に、このような店が?これが僕の率直な印象である。しかし名店とは 言っても、店の雰囲気は、外観も含めてよくありがちな普通の居酒屋。なのに、入手困難なプレミアム酒を含む100種類の日本酒メニューを見ると、“エ〜!!”と、つい声が出てしまうくらい日本酒ファンにとってはたまらない品揃えなのである。特に、「十四代」や「而今」、「義侠」に関しては凄いの一言で、名古屋にあるどの日本酒バーよりも素晴らしい。食べ物に関しては通常の居酒屋メニューであるが、旬の刺身は鮮度抜群で、刺身に本わさびを使用するなどとても良心的な居酒屋である。名物の「牡蠣の味噌焼き」は、名古屋らしく甘めの八丁味噌味なので好みが分かれるかもしれないが、これも実に名古屋らしい料理だ。夜に行くと場所が分かりづらいので、栄からならタクシーで行く方がベター。(2012年10月追加)

北区柳原4-4-4 中杉ビル1階  
電話:052-915-3117
定休日:日曜・祝日 
営業時間:11時半〜14時、17時半〜22時 
予算:刺身色々盛り合わせ1200円、戻り鰹刺身850円、十四代や飛露喜を含む地酒20種類3時間飲み放題6000円 
アクセス:地下鉄名城線・名城公園駅1番出口を出て右側へ進む。「ホワイト急便」、「名古屋柳原郵便局」を過ぎた信号(中日信用金庫、サークルK)を右折する。300mほど進むと左側にある。栄から2km。名城公園駅から 
最寄りのランドマーク:名古屋柳原郵便局、中日信用金庫、明和高校
お勧めポイント:中部地方最高レベルの日本酒が飲める居酒屋

手作り料理 かなやま

 ドアを開けると玄関があり、まずは靴を脱いでカウンターに座る。店はカウンター僅か9席だけで、バーのように狭い。カウンターの下は掘りごたつのようになっていてとても暖かい。メニューを見ると、飛騨牛に対してはこだわりがあるらしく、A5ランクのものを格安で提供している。この店の名物「5等牛コロッケ」は、名古屋らしいやや甘めの味付けで、ウスターソースをかけて千切りキャベツと共に頂くのがお勧め。串カツは豚バラ肉をロール状に巻いたミルフィーユスタイルで、味噌ソースでも頂けるが、やはりウスターソースの方が合うと思う。レギュラーメニューや黒板に書いてあるその日のメニューを見ると、「あつあつ自家製燻製盛」、「コンビーフフライ」、「アワビバター」、「関サバの一夜干し」、「そばめし」など、こだわりの魅力的なメニューが目白押し。特に、「四日市とんテキ」は、ゴロゴロとしたニンニクの入った本格的なものであるが、本格的にと言われなければニンニクは控えめにしているそうだ。ワインや日本酒こそ少ないが、焼酎はそれなりに揃っている。それにしても、この店で飲んでいると、自分の家にいるようにリラックスでき、とても居心地がいい。学会場がある金山駅近くや全日空ホテルに泊まった方は、「空(SORA)金山店」と共にお勧めである。

中区金山2-11-1 アーバンハイツ金山1階   
電話:052-339-3134
定休日:日曜・祝日
営業時間:平日:17時半~22時(土曜などの休日前は23時まで)
予算:5等牛コロッケ400円、ローストビーフ1450円、飛騨牛ハンバーグ950円、飛騨牛ステーキ2300円から
アクセス:市営地下鉄・名港線、名城線「金山駅」改札口を出て、「日本特殊陶業市民会館(旧・中京大学文化市民会館) 」方面の1番出口から出る。「北陸銀行」角を左折し、「日本特殊陶業市民会館」玄関前に向かう。「日本特殊陶業市民会館」前にある「東海工業専門学校」の信号を右折し、2つ目の交差点の右角にあるマンション。金山駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:日本特殊陶業市民会館
お勧めポイント:飛騨牛と自家製燻製にこだわった居心地の良い居酒屋

歓酒亭 大安(かんしゅてい だいやす)

 ここ名古屋には、「角屋」や「大甚 本店」などの有名大衆居酒屋があるが、中でもお勧めなのがこの店。赤ちょうちんが灯る店の中に入ると、正面に大きな「乃の字」型カウンターがある。まずは店員に、立ち飲みか?席に座るか?を聞かれるが、椅子に座る場合には、店員に指示されたカウンター前に、客が自分でパイプ椅子を運んで座るシステム。但し、トイレ前の狭い直線通路は立ち飲み専用エリアとなっている。メニューを見てまず驚くのは、御飯ものを除くメニューが200~350円と格安であること。どのメニューも量が少なく、お一人様サイズの小皿である。他の居酒屋でも同じ価格帯のメニューはあるが、冷凍ものを使用するなど往々にして食材が良くないのが普通。しかし、この店の食材は値段の割りには質が良い。それは刺身を食べてみれば良く分かる。僕のお勧めは「カワハギ」、「新さんま」の刺身や「鯵のたたき」(店のお勧めは鶏白レバーの刺身)。他に「穴子天ぷら」や「白子の天ぷら」、「三河地鶏せせり串、レバー串」、「里芋の煮おろし」、「さんま南蛮漬け」などもいい。取材した日はクジラも入荷しており、「シロナガスクジラの刺身」が320円、「クジラの竜田揚げ」が350円と超格安であった!日本酒は日替わりの他、石川県の「加賀鳶」が4種類あった。但し、名古屋名物の「味噌串カツ」だけはお勧めできない。また、このような大衆居酒屋の店員には横柄な年配者が多いが、この店の若いアルバイト店員は対応が丁寧で、とても居心地の良い店であった。なお、人気店のため、開店から30分くらいでほぼ満員となってしまう。17時の開店時に行くか、電話で混雑具合を確認していく方が良いだろう。

熱田区波寄町22-24   
電話:052-883-6252
定休日:日曜、祝日
営業時間:17時~22時半
予算: かわはぎの刺身(肝付)350円、〆鯖300円、たら白子天ぷら350円
アクセス:市営地下鉄・名港線、名城線「金山駅」南改札口を出て、“JR線、名鉄線方面”のエスカレーターを上る。「名鉄線・中央改札口、西改札口」を過ぎ、「南口 名古屋ボストン美術館、名古屋都市センター」方面に進む。金山総合駅南口を出て左へ進み、「デイリーヤマザキ」横の通りをJR線路沿いに進む。大きな通りに出たら、信号を渡って左に進み、JRの跨線橋を渡る。「プロト」の看板の見える信号を渡り、次の名鉄の跨線橋手前を右折。線路沿いに歩き「カラオケJOYJOY」、「やたい家」を過ぎると、赤ちょうちんがみえる。金山駅南口から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:プロトの看板
お勧めポイント:名古屋の誇る大衆居酒屋

名古屋特別枠 元祖手羽先唐揚げ
風来坊、世界の山ちゃん

 名古屋には、「風来坊」と「世界の山ちゃん」という手羽先唐揚げの2大チェーン店がある。塩コショウ味でサッパリとした「風来坊」には女性ファンが多く、スパイシーで濃いめの「世界の山ちゃん」には男性ファンが多いという。中部国際空港から帰るときには、セントレアの“ちょうちん横町”に「世界の山ちゃん」のテイクアウト店が、新幹線で帰るときには、近鉄名古屋駅地下の「風来坊 近鉄パッセ地下店」と名鉄名古屋駅地下の「世界の山ちゃん 名鉄メンズ館店」があるので、搭乗や乗車の直前に購入できて便利。また、街の中心部では、名古屋三越栄店の地下食品売り場でも「風来坊」の手羽先唐揚げが購入できる(→ お土産の頁を参照)。もちろん出来たてのアツアツを食べたい方は、テイクアウト店でなく居酒屋店舗で食べるのがお勧め。特に「世界の山ちゃん」は、名古屋駅や中心部の至る所にあるので、街を歩けばきっと見つかるはず。前述のように、両チェーン店の手羽先唐揚げは人によって好みが分かれると思うが、「世界の山ちゃん」は、どれを食べてもスナック菓子のような人工的な後味がする。なので、どうせ行くなら素朴な味の「風来坊」の方がお勧め。ちなみに、数ある「世界の山ちゃん」の中でも、名古屋駅「キャッスルプラザ」裏の近くにある「串カツ・やきとり やまちゃん」は、開店初期の復刻スタイル。また、御園座近くにある「尾張名古屋の台所 山」は、“ワンランク上の大人の山ちゃん”をコンセプトにした地産地消メニューで営業している。

【元祖手羽先唐揚げ 風来坊:名古屋駅周辺】

エスカ店(052-459-5007)
名駅センチュリー豊田ビル店(052-533-2677)
名駅新幹線口店(052-459-3955)
名駅南店(052-533-0078)

【元祖手羽先唐揚げ 風来坊:中心部周辺】

栄店(052-241-8016)
若宮店(052-263-2267)
錦店(052-961-3367)、プリンセス店(052-263-1578)
伏見店(052-222-6377)

純系名古屋コーチン専門店 
炭焼ちきんかばぶ

 古いビルの地下に降りると、とても美味しい店があるとは思えないイヤ~な雰囲気。しかし、席について焼き鳥が出されると、すぐにそれが杞憂だったことが分かる。名古屋には「やきとり千亀」、「きんぼし」、「鳥勢」などの人気焼き鳥店があるが、今回取材したこれら店の中で断トツの美味しさだったのがこの店。特に、名古屋コーチンを堪能したければこの店をお勧めする。この店は順々に焼き鳥が出てくるお任せコースのみで、苦手な素材がなければ12~13本出される。もしも途中で腹いっぱいになったら、早めにストップすればその分値段が安くなる。“つくね”や“モモ”はレアに、“皮”や“ボンチリ”や“手羽”などはカリッとしていてメリハリがあって美味しい。ほとんどの素材は粗塩で供される。そしてコースの合間に、生野菜や豆腐が箸休めとして出される。店内はとても狭くカウンター僅か10席しかないので、余裕を持って予約をしなければ入れない。コース以外のアラカルトメニューでは、鮮度抜群な鶏の刺身(ささみ、せせり、肝など)が美味しかった。

中区栄4-16-8 栄メンバーズオフィスビル地下1階   
電話:052-262-3678
定休日:火曜
営業時間:18時~24時
予算:お任せコース4300円(13本)
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」13番出口を出て、「住友信託銀行」、「両口屋是清」を過ぎ、「ザ・ビー名古屋」と「ローソン」の角を左折。「SHOEI PARK」の隣のビル。栄駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:ザ・ビー名古屋
お勧めポイント:名古屋コーチンの焼き鳥を食べたければこの店!

ききや

 「フォルティシモ・アッシュ」があるセントラルガーデンの近くの居酒屋。店内に入ると、カウンターの他に掘りごたつの小上がりがある。メニューは目移りするほどの品揃えであるが、新鮮な魚が素晴らしい。特に刺身が良く、食べたい刺身を3~4点くらい選べば、定番の「名古屋コーチンささみ霜降り」や他のお勧めと共に盛りつけて出される。他にこの地方らしい料理といえば、「飛騨牛の朴葉味噌焼き」や「和牛すじどて煮」など。「朴葉味噌焼き」は脂身が多いが、味噌の甘さが抑えられていてとても美味しい。「トマトの日本酒漬け」など一見ミスマッチなメニューは、逆に店主のセンスを感じさせる逸品だった。店員の対応も良く、お酒は日本酒よりも焼酎のラインナップの方が良かった。

千種区高見1-16-7 ベネッセ高見1階   
電話:052-757-5223
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時~23時半
予算:飛騨牛じゃがまん680円、トマトの日本酒漬け480円、懐石コース4000円、5000円、7000円
アクセス:市営地下鉄・東山線「池下駅」1番出口を出て、右の「ミスタードーナツ」、「サークルK」方向へ進む。次の信号を左折し、「とりとり亭」、「新甫」を過ぎた信号を右折すると、道が広くなって右にタワーマンションが見える。「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ ナゴヤ」、「梨杏茶楼」、「メゾンカイザー パリ」、「フォルテシモ アッシュ」の順で有名店が並んでいる。「フォルテシモ アッシュ」を過ぎて信号を渡りとすぐ左側。市営地下鉄・東山線「池下駅」から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:セントラルガーデン
お勧めポイント:鮮魚料理が美味しい優良居酒屋

名古屋コーチン 鳥しげ

 名古屋コーチンの専門業者が営む焼き鳥店。使用している肉は全て「純系名古屋コーチン」。弾力ある肉はとても濃い味がして美味しいので、是非とも塩で単品注文することをお勧めしたい。店内にはカウンター9席の他、小上がりとテーブルスタイルの個室がある。焼き鳥の他、「コーチンピリ辛炒め」、「コーチン親子だし巻き玉子」、「コーチンどて煮」、「コーチン肝味噌カツ」、「八丁味噌大根」といった“おばんざい”料理も充実している。また、最後を飾る締めには、「コーチン親子丼」やラー油が効いた「鶏のつけ蕎麦」などといった魅力的なメニューもある。

中区錦3-18-21 東京第一ホテル錦1階   
電話:052-972-1331
定休日:日曜
営業時間:11時~14時半、17時~22時半
予算:ソリレス、せせり、親鳥もも各350円、名古屋コーチン8本コース4300円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」1番出口を出て逆向きの錦通りを右折。「デイリーヤマザキ」を過ぎるとすぐ右。ホテルに入り、右奥に進んで自動ドアを出ると、食べ物横町のようになっている。栄駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:東京第一ホテル錦
お勧めポイント:純系名古屋コーチンにこだわった焼き鳥店

おでん&ワイン カモシヤ

 栄にある名古屋味噌おでんの専門店。この味噌おでんの特徴は、他店に比べて味が薄いこと。もしも薄いと感じた方は、テーブルにある味噌ソースをつけて食べるというスタイルらしい。味噌おでん専門店と言っても、「すじ煮」や「アンチョビポテト」、「自家製オイルサーディン」など、他のつまみ類も充実している。また、この店のオリジナルメニュー「名古屋ハヤシ」は、リゾットのように歯ごたえを残した麦飯とデミグラスソース、さらに赤味噌などを使ったハヤシライス。ちなみに、味噌おでんのベストパートナーである“味噌串カツ”は、残念ながらやっていない。

中区錦3-16-8 森万ビル1階   
電話:052-963-6730
定休日:日曜
営業時間:18時~24時
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」3番出口を出て直進するとすぐ左側。栄駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:ルイヴィトン
お勧めポイント:名古屋味噌おでんの専門店

空(SORA)金山店

 金山駅近くにある雰囲気の良い居酒屋。料理はどれも美味しく、居酒屋と言うより日本料理店と表現した方がふさわしい。「而今」、「黒龍」、「義侠」など、日本酒の品揃えはまあまあだが、焼酎の品揃えはかなりのもの。3800円と5000円の懐石コースがお得であるが、豊富なメニューの中からお好きなものを注文した方が楽しい。先ずは、日本酒と名物の「蟹入りはんぺん」、「砂肝のラー油漬け」とその日の魚の刺身などを注文するのがお勧め。最近アクセスの良い【伏見店(052-203-2551中区錦1-5-11伊藤忠ビル地下1階)】がオープンしたので、金山に宿泊しない方はそちらを利用した方が良いかも。

【金山店】
中区金山1-6-7 金山岩瀬ビル1階   
電話:052-322-1057
定休日:日曜(月曜が祝日の場合には月曜)
営業時間:17時~23時
予算:砂肝のラー油漬け500円
アクセス:市営地下鉄・名港線、名城線「金山駅」改札口を出て、「日本特殊陶業市民会館(旧・中京大学文化市民会館) 」方面の6番出口から出る。「野村證券」角を右折し、「日本特殊陶業市民会館」裏のY字交差点左側通沿い。金山駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:日本特殊陶業市民会館
お勧めポイント:料理が美味しいハイセンスな居酒屋

納屋橋かりんとう

 この店は、女性店主・岩田さんを含めてスタッフ全てが女性である。そのためか、雰囲気はとても明るく活気があり、客層もかなり若めである。入り口の方はカウンターと2人席が並んでいてかなり狭いが、奥には広めのテーブル席がある。カウンター前には大皿料理が並んでいるので、一見“おばんざい”の店にも思えるが、料理は日本料理をベースとした多国籍料理である。もしもカウンターに座ったなら、日替わりの食事メニューとお酒のメニューが黒板に書かれてあるので、目の前の大皿の料理と見比べながら注文しよう。料理は洗練された味わいというほどのものではなかったが、アイディアに富んだメニューとそのボリュームには“また来たいなあ”と思わせる何かを感じる。

中村区名駅5-33-21 アクアタウン納屋橋1階   
電話:052-563-3383
定休日:日曜・祝日
営業時間:平日:11時半~13時半、18時~22時、土曜:17時~22時
予算:イワシの竜田揚げ580円、ムール貝のバター焼き680円、和牛のタタキサラダ780円、肉じゃがコロッケ380円
アクセス:市営地下鉄・東山線、鶴舞線「伏見駅」8番出口を出て、広小路通に沿って進む。「ヒルトンホテル」を過ぎ、納屋橋を渡って「domani」が入っているビルの角を右折するとすぐ右側。伏見駅から徒歩8分
最寄りのランドマーク:納屋橋
お勧めポイント:エネルギーを感じる女性スタッフの居酒屋

いぶし 串銀

 名鉄・清水駅前にある“静岡の食”を楽しめる焼き鳥店。刺身に静岡産生ワサビが付いてきたり、魚粉のかかった黒い「静岡おでん」や歯ごたえのある「富士宮やきそば」があるなど、静岡に対するこだわりが感じられる。この店の名物は、新鮮な朝引き地鶏の刺身で、特にフォアグラのような「赤鶏の油肝」が有名。僕は生レバーが苦手なので食べなかったが、食べログなどでは絶賛する意見も。地鶏を使った焼き鳥はそれなりに美味しいので、レバー以外は塩で食べることをお勧めする。この店がさらに良いのは、日本酒が充実していること。この日は、三重県津の銘酒「而今」が2銘柄あったのにはビックリ。

北区清水2-4-6 清水ビル1階   
電話:052-930-8894
定休日:月曜
営業時間:17時~翌1時
予算:静岡おでん120円~150円、焼き鳥丼温玉のせ600円
アクセス:名鉄瀬戸線「清水駅」を出て目の前。清水駅より徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名鉄瀬戸線「清水駅」
お勧めポイント:静岡にこだわった焼き鳥店

くるみ

 ミュージシャンなどの有名人が名古屋に来ると必ず立ち寄る鉄板焼き店。とにかく混んでおり、僕が予約を取れたのはオーダーストップ直前10分前。店内に入ると関西の鉄板焼き店とは雰囲気が異なり、まるで大衆居酒屋風。値段の書いていないメニューの中から取り急ぎいろいろなものを注文。食べた結論としては、お好み焼きやネギ焼きなどの粉ものは、関西人が食べたら怒り出すかも知れないレベル。しかし、つまみ類は突き出しの「マカロニサラダ」からして美味しい。他に「ポテトコンビーフ」、「どて煮」など、どれも塩味が効いていてビールによく合う。周りを見渡してみても、ほとんどの人が美味しいつまみでビールを、という鉄板焼居酒屋的な使い方をしていた。

中区新栄2-1-44 シャトームラセ1階   
電話:052-242-1915
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時半~23時
予算:4000円前後
アクセス:市営地下鉄・東山線「新栄駅」2番出口を出て、錦通を出口の反対方向へ向かう。次の信号を左折し、「トランクルームのQuraz」の看板の方向へ信号を渡る。そしてすぐに左斜めの飯田街道に左折したらすぐ左側。新栄駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:トランクルームQuraz

梶川

 木の板で覆われた目立たない外観。住宅街にひっそりと佇む隠れ家のような日本料理店である。表通りは何度も通っているが、この店は通りから少し入ったところにあるせいか、近くの中華料理店「菜の花」を訪れた時も全く気がつかなかった。店内に入るとカウンター席が9席。ジャズが流れ、日本料理店にしては照明がやや暗めだ。料理はご主人1人が作っているため、料理は客全員にほぼ同時に出され、説明も同様。店主の美意識は高く、料理はどれも美しく大きな欠点のない無難な感じ。しかし、味はどれもビシッと決まらず、輪郭のはっきりとしないぼやけた感じだ。女性(奥さん?)も店主もサービス経験がないのだろうか?店主の料理の説明も最後の見送りも京都のようなホスピタリティを感じない。名古屋の日本料理店としては決して悪くはないが、味やサービスの総合的な全国評価としてはこの程度が妥当なところだ。(2012年7月追加)

千種区高見1-26-4 タカミ光ビル1階  
電話:052-752-5542
定休日:日曜 
営業時間:11時半~14時、18時~20時

予算:昼:4500円、夜:10000円~
アクセス:市営地下鉄・東山線「池下駅」1番出口を出て、右の「ミスタードーナツ」、「サークルK」方向へ進む。道なりに進み「PL名古屋中央教会」を過ぎ「サークルK」が見えたらその交差点を左折するとすぐ左側。市営地下鉄・東山線「池下駅」から徒歩12分。 
最寄りのランドマーク:「PL名古屋中央教会」、「サークルK」
お勧めポイント:住宅街にある隠れ家のような日本料理店

花見小路

 

 矢場町近くにある感じの良い日本料理店。入り口近くにはカウンターが、奥にはテーブル席がある。店主・永井さんの料理はどれも安定していて京都の料理店を思わせる。夜のコースは6千円からとちょいと値は張るが、昼のコースは1500円からとかなり安い。また、メニューはないもののアラカルトの注文もでき、好みを言えばお腹具合に合わせて弾力的に対応してくれる。料理はどれも美味しいが、日本酒や焼酎などのお酒の種類が少ないのが欠点。

中区栄5-21-2 浅井コーポ1階   
電話:052-238-5270
定休日:日曜・祝日
営業時間:平日:11時半~13時半、18時~22時、土曜:18時~22時
予算:昼:1500円、2300円、夜:6000円、8000円、10000円
アクセス:市営地下鉄・名城線「矢場駅」3番出口を出て高速が見える方向とは逆に進み、すぐに「ヒサヤ大黒堂名古屋店」角を右折。しばらく道なりに進み、4つ目の交差点の右角にある。矢場駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:ヒサヤ大黒堂名古屋店
お勧めポイント:昼のコースが格安の日本料理店

お料理 京柳

 「菓匠 花桔梗」を訪れたときに偶然通りかかった店。その日の昼は満席だったので、改めて予約をしての訪問。喫茶店のような店内には、僕の座ったカウンター以外はご婦人たちで満席状態。にもかかわらず、料理はテキパキとテンポ良く出された。料理は、「吉兆」のような華やかさと季節感があり、この日頂いた“帆立しんじょう”の椀は、濃厚かつ香り高くて美味しかった。これまで、全国各地のコストパフォーマンスの良い店に行く機会があったが、ランチタイムに、この値段でこれほど質の高い料理に出会ったのは初めて。但し、昼は近所の主婦のたまり場のようなので、早めの予約が必要。カウンター席は4席のみで、昼は2コース、夜は3コースとなっている。

瑞穂区瑞穂通2-45 シャトー瑞穂ヶ丘1階   
電話:052-893-6070
定休日:水曜(祝日の場合は予約のみ対応)、第2木曜
営業時間:11時半~13時半、18時~21時半
予算:ランチ2400円,3500円、ディナー3800円、5000円、7000円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「瑞穂区役所駅」1番出口を出て右へ進む。博物館前の歩道橋が見えるとその辺り。瑞穂区役所駅より徒歩5分。
最寄りのランドマーク:名古屋市博物館
お勧めポイント:日本一コストパフォーマンスの良い日本料理店

馳走菴 ひじり

 入店してすぐに感じたのは“京都にありそうな店だなあ”ということ。それもそのはず、この店は京都の建築デザイナーに依頼して作ってもらったそうだ。ジャズが流れる店内はとても癒される雰囲気で、料理はワサビを直前に擦るなどのこだわりを感じ、京都にあってもかなり高いレベルに入る。もしも予算が許せば、約40種類ある単品メニューの中から注文するのがお勧めだが、単品はそれなりにボリュームがある。しかし、一人メシの方で品数を多く食べたいという方には半人前にしてもらえるサービスもある。それにしても、料理のレベルを考えると非常に割安感があり、そのためか客層も若干若めだ。ちなみに、カードは使えないのでご注意。

東区東片端24 ハセガワビル1階   
電話:052-963-0073
定休日:不定休
営業時間:17時~23時半(予約があればランチタイムも営業)
予算:ランチコース2750円、夜のコース3800円、5500円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「高岳駅」1番出口を出て「ガスト」側へ信号を渡る。「ガスト」を過ぎ、高速が左から合流する「東片端JCT」の信号を渡るとすぐ左側にある「愛智寿し」の並び。高岳駅から徒歩6分。
最寄りのランドマーク:ガスト高岳店
お勧めポイント:京の香り漂う日本料理店

山善

 東山線「高畑駅」近くにある日本料理店。ランチタイムは店主1人でやっているため、快適なサービスは期待できない。それにもかかわらず、料理はテンポ良く出され、とても頑張っている感じがする。忙しくなると料理の説明がなくなるが、これも仕方がないこと。カウンター横に土鍋と竈があり、これで炊かれる季節のご飯は最高であった。料理は彩りが良く、食器のセンスもいい。また、純粋な日本料理だけでなく、「ヴィシソワーズ(冷たいジャガイモのポタージュ)」や「ラムレーズンのアイス」といったフレンチテイストの料理も供する。店内にはジャズが流れ、サービスを除けば快適な食事ができる。昼は1コースのみで、夜は3コースある。しかし、いずれも前日までの予約が必要。

中川区中郷1-69 高畑KSビル101   
電話:052-353-7087
定休日:月曜
営業時間:11時半~14時、17時半~21時
アクセス:市営地下鉄・東山線「高畑駅」1番出口を出て左へ左折して進み、「プロミス」、「アイフル」の看板のある方へ向かう。そして「EIDEN」のある最初の信号を左折して川沿いに進む。最初の「止まれ」のある交差点を公園のある方に右折するとすぐ。高畑駅から徒歩5分。
予算:昼4200円、夜6300円、8400円、10500円
最寄りのランドマーク:EIDEN
お勧めポイント:竈土鍋炊き御飯が美味しい日本料理店

お番菜と酒と おっこん

 「名古屋東急ホテル」裏にある“おばんざい”の店。店内に入ると、長いカウンターの前に“おばんざい”が所狭しと並んでいる。そして奥にはテーブル席もあるようだ。“おばんざい”は目移りするくらいたくさん並んでいるが、遠くにある料理は近くに行かなければ分からない。また、料理名を書いた札は皿の上にあるので見づらい上に価格表示もない。なので、着席したならまず酒とその日の新鮮な刺身を注文し、“おばんざい”はじっくり見て価格を聞いてから注文しよう。

中区栄4-21-24 プレシャスビル1階   
電話:052-264-7515
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時~23時
予算:食べログでのお酒を含めた金額4000円~9999円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」12番出口を出て、「中日ビル」、「中区区役所」、「スターバックス」「名古屋東急ホテル」を過ぎ、「スギ薬局」の信号角を右に曲がる。そして「ホテルルートイン名古屋」を過ぎた次の角を右折し、またすぐ左折すると見える。栄駅より徒歩6分。
最寄りのランドマーク:名古屋東急ホテル、ホテルルートイン名古屋
お勧めポイント:とても活気のある“おばんざい”の店

華丸吉日

 繁華街の錦で深夜まで営業しているユーティリティの高い真っ当な日本料理店。料理は刺身や煮物、そして締めの「牛骨スープご飯」や「炙り鰤の柚香ご飯」、デザートの「お醤油のアイス」や「さつま芋の焼きプリン」など、メニューはバラエティーに富んでいる。また、少量の小皿料理も多数あるので、食べた後に小粋に一杯という一人メシの方にもピッタリ。しかし、刺身などの鮮魚は、深夜に行くとほとんど売り切れになってしまっているので、食べたい方は早めの時間に行くのがお勧め。日本酒の品揃えは良くないが、焼酎はまあまあの品揃え。

中区錦3-10-28 第一錦エステードビルBIA   
電話:052-962-1870
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時半~翌3時
予算:美濃地鶏のたたき650円,天然ヒラメの昆布締め1200円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」3番出口を出て直進して信号を渡る。「大和証券(アパホテル名古屋裏)」を過ぎて信号を左折し、袋町通を進む。そのまま「GENCO、漫画喫茶」が見える側へ信号を渡る。「ホテルリブマックス」を過ぎ、「名古屋ガーデンパレス」を過ぎるとすぐ右のビル。栄駅から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:名古屋ガーデンパレス
お勧めポイント:深夜営業ながら小粋な日本料理店

Piatto stagionale かわ村

 本山駅からほど近い住宅地にあるイタリアン。この店のイタリアンは少量多皿料理が基本。“お凌ぎ”に握り寿司が出るなど、随所に和を感じさせるイタリアンである。京都でならありそうな感じの店であるが、ここは尾張名古屋である。非常に面白いとは思うが、果たして地元の人たちに理解されるかどうかは微妙である。
 店内に入ると、左側に最大6名までの個室と右側にオープンキッチンのカウンター席が6席ある。調理は物静かな職人タイプのシェフが一人で行い、サービスは若い男性が担当。メニューを見ると、ランチは「Aコース」、「Bコース」、「Specaleコース」、そして最も高額な「記念日のスペシャルコース」の4コース。その中から今回はBコースを注文。お酒はイタリアビールが何種類かあったので、その中から「La Petrognla Bianca al Farroラ・ペトロニョーラ ビアンカ・アル・ファッロ」をチョイスした。
 まず出てきた1つめの前菜は「旬の鮮魚前菜の盛り合わせ5種類」。いわゆる鮮魚のカルパッチョであるが、5種類のそれぞれの魚に合わせた味付けがお見事。素材の鮮度が抜群で、しかもバラエティに富んでおり、これは美味しい!続いて出てきた2つめの前菜・お凌ぎ「天然鰻の握りゾット」は、まあ予想通りの味。3つめの前菜「里芋のスフォルマート・ワタリガニのほぐし身・白バルサミコソース」は、和食として出されても分からないくらい和に同化していた。パスタ「鰻とポルチーニ茸のトレネッテ・洋酒と軽いクリームのソース」は、悪くはないがちょっと微妙だ。「フォカッチャ」は最高レベルの美味しさで、「サンマの焼きリゾット・その肝とアンチョビのソースみぞれ添え」はリゾット自体は美味しいものの、ソースのえぐ味が完成度を落としていた。そして、口直しの「ソルベ」、さらにメインへと続くが、メインだけは肉2種類と魚1種類から選ぶことができる。今回僕が選んだ「黒毛和牛肉のタリアータ・マデラ酒と米麹のソース」は、火の通し方、ソースとも完璧な美味しさで、お勧めである。デザートの「マンゴーのレアチーズケーキ・パッションフルーツのソース」は、少し硬めのマンゴープリンのような感じで、その濃厚さが何とも言えず美味しかった。(2015年9月追加)
http://www.ps-kawamura.com/index.html

千種区猫洞通4-34 ベルグレイKI 1階  
電話番号:052-781-8222
定休日:水曜
営業時間:11時〜14時、18時〜21時
予算:【ランチ】4170円、6020円、8610円、9260円、【ディナー】8610円、13800円(税別)
アクセス:地下鉄東山線、名城線・本山駅1番出口を出て「マックスバリュ」前を左へ。すぐに交差点を左折し、「俵屋工芸館」、「中村眼科クリニック」、「猫洞保育園」、「POLA THE BEAUTY」を過ぎ、次の交差点(小林医院)を右折するとすぐ右側。本山駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:猫洞保育園
お勧めポイント:和食を意識した素材を生かしたイタリアン

本日のBコースオープンキッチンのカウンター席でいただきましたイタリアビール「La Petrognla Bianca al Farroラ・ペトロニョーラ ビアンカ・アル・ファッロ」はまあまあの味1つめの前菜は「旬の鮮魚前菜の盛り合わせ5種類」。いわゆる鮮魚のカルパッチョ2つめの前菜・お凌ぎ「天然鰻の握りゾット」は、まあ予想通りの味3つめの前菜「里芋のスフォルマート・ワタリガニのほぐし身・白バルサミコソース」は、和食として出されても分からないくらい和に同化パスタ「鰻とポルチーニ茸のトレネッテ・洋酒と軽いクリームのソース」は、悪くはないがちょっと微妙です「フォカッチャ」は最高レベルの美味しさ「サンマの焼きリゾット・その肝とアンチョビのソースみぞれ添え」はリゾット自体は美味しいものの、ソースのえぐ味が問題口直しのソルベ黒毛和牛肉のタリアータ・マデラ酒と米麹のソース」は、火の通し方、ソースとも完璧な美味しさ食後の飲み物のメニューデザートの「マンゴーのレアチーズケーキ・パッションフルーツのソース」は、少し硬めのマンゴープリンのような感じで、その濃厚さが何とも言えず美味しいエスプレッソは普通

シンジ コガ Shinji Koga

 

 石川橋にあった「リヴェールドール」の古賀シェフが、昨年3月末にオープンしたフレンチの店。ビルの1階にあるドアを開けるとマダムがにこやかに出迎えてくれる。店内は白を基調としたインテリアで、天井も高く、なかなかゴージャスな雰囲気。偶然にも1周年を迎えたこの日は、1周年記念特別価格という幸運にも恵まれた。
 この店のメニューはランチ、ディナーとも2コースあり、安いコースでも満足できるよう組まれている。料理のソースはどれも軽めで、塩味も若干弱めである。また、メインディッシュのように素材の味をストレートに引き出したものもあれば、前菜に出てきた「鮎のスモークしたフランと白魚、凍ったパッションフルーツの泡」や口直しの「懸濁したグリンピースとコンソメ」などのように、一見すると何だか分からない様なサプライズ的な料理もあって、そのコントラストが面白い。
 ボトルワインはそれなりに揃っているものの、全体的に若めの品揃えで、値段は市場価格の2倍から3倍くらいと高めの設定である。なので、この店ではグラスワインがお勧め。また、サービス陣にスキルの差が見られるのが若干気になったので正直なところ、総合的な評価としては1.5つ星くらいというところであるが、料理のコスパが良いことやサービス陣のこれからのキルアップに期待してこの評価となった。(2014年4月追加)

中区栄2-4-18 岡谷鋼機1階  
電話番号:052-265-7705
定休日:月曜、第2火曜(祝日の場合には翌日)
営業時間:11時半〜13時半、18時〜20時半
予算:【ランチ】5000円と10000円(税・サービス料別)、【ディナー】10000円と15000円(税・サービス料別)
アクセス:地下鉄東山線、鶴舞線・伏見駅4番出口を出て右へ、広小路通を栄方面に進む。「TOTO」、「長者町通」を過ぎ、次の信号の「本町通」を右折すると「イトマス有料駐車場」と「名古屋栄ワシントンホテルプラザ」が見えるのでその向かい側のビル(タカラショールームが入っているビル)。
最寄りのランドマーク:名古屋栄ワシントンホテルプラザ
お勧めポイント:本格的で斬新なフレンチが頂ける

鮎のスモークしたフランと白魚、凍ったパッションフルーツの泡

乳飲み仔羊のポジャルスキー

無塩バター(塩ありと塩無し)

4種のパン 

フルーツトマトのソルベを作成中

完成した「フルーツトマトの温度差とトリ貝」

ホットゼラチンとオマール

本日の鮮魚のポワレ、ヴィネグレットオリーブ

懸濁したグリンピースとコンソメ

ブレス産鶏のガストン ジェラール風

牛フィレ肉のポアレ、ピノ・ノアールのソース

フロマージュ(ナチュラルチーズ)いろいろ

ホワイトアスパラガスのタルト

パリパリパッションフルーツとプラムのアイスクリーム

エスプレッソと小菓子

ル・タン・ベルデュ

 どこなのか分かりにくい入り口を抜けると、正面奥には薄暗いバーが、そして手前には1000本を収容するワインセラーが見える。手前の階段を上るとロフトのようなダイニングがあり、ダイニングを2つに仕切るように半オープンキッチンの調理場が見える。以前の建物は一体何だったのだろうか?レストランにしてはダイニングスペースが異様に細く、妙な間取りだ。インテリアはどちらかというとチープな感じで、ダイニングバーのようなイメージ。メニューを見ると、ビストロ的な内蔵を使ったものが多く、ポーションは小さめ。どれも可もなく不可もなくと言ったような無難な料理である。この店は食べログで大変な人気店であるが、その理由を考えてみると、まずはコストパフォーマンスが良いこと、そして味がしっかりとしていて分かりやすいこと、さらにヌーベル・キュイジーヌの店のように小ポーションで盛りつけが美しいことであろう。しかし、僕の全体的な印象としてはあまり記憶に残らない料理で、ギリギリ1つ星といった感じだ。帰りに1階のバーを見せてもらったが、壁一面に蒸留酒が並べられていて素敵だが、ダイニングと同様に狭めだ。そういえば、今回はお酒をあまり飲まない臼井先生と一緒だったので、ワインリストをチェックし忘れていたことに今で気づいた。(2012年10月追加)

中区栄2-1-14 コモングランドビル2階  
電話:052-204-2114
定休日:日曜
営業時間:18時~23時
予算:5000円(客が値段を指定してお任せコースも組める)
アクセス:市営地下鉄・東山線「伏見駅」4番出口を出て右へ進み、「日動画廊」の入っているビルの交差点を右折すると「ダイアパレス伏見」が見えるので、その並びのビル。伏見駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク: 日動画廊、ダイアパレス伏見 
お勧めポイント:名古屋の人気フレンチ店

セーエヌエフ 
マルコンソール 
 CNF MALCONSORTS

 グルメとして、ワイン通としても知られる名古屋の渥美先生から御紹介頂いたフレンチレストラン。ドアを開けるとカウンター席が一直線に10席と、フレンチレストランとしてはかなり狭め。コースは6300円の1コースだけである。実はこの店、オーナーシェフの藤井さんが料理からサービスまでの全てを1人でこなしているため、この数がマックスとのこと。なので、料理やサービスにもおのずと限界が見えてしまうのだが、彼の力量はそれをはね除けるくらい高いのである。1人で全てをやっているとは思えないくらい料理もテンポ良く出される。また、塩味には全くブレがなく、素材の火の通し方もほぼ完璧。しかし、1人で調理しているためか、凝った調理法のものはなく、料理は極めてシンプルである。この値段でこのレベルの料理を考えるとコストパフォーマンスは抜群である。なので、彼の力量なら、もう1人料理人を雇えばもっと凝った素晴らしい料理が出てくるのでは?と思うのは欲張りすぎだろうか。(2012年7月追加)

中区新栄2-10-21 カーサ新栄1階  
電話:052-242-1915
定休日:月曜
営業時間:18時~22時
予算:コース6300円
アクセス:市営地下鉄・東山線「新栄駅」2番出口を出て、錦通を出口の反対方向へ向かう。次の信号を左折し、「トランクルームのQuraz」の看板の方向へ信号を渡る。そしてすぐに左斜めの飯田街道に左折し、「くるみ」を過ぎたらすぐ左側。新栄駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:トランクルームQuraz

ラ・ヴァガボンド
  LA VAGABONDE

 まず入って驚いたのは、シェフだけでなくスタッフ全員が若いこと。料理もストレートな味重視の料理かと思いきや、実際は繊細かつアーティスティックな料理で、本当に彼が作ったの?ともう一度シェフの作る姿を確認したほど。塩味も火の通し方もほぼ完璧だ。敢えて問題点を言うなら、温かい料理の皿がぬるかった事くらい。インテリアは高級感がないがシックで上品な感じ。特に、席と席の間隔が十分取られており、ゆったりとしていてとても居心地が良い。カウンター席がある他、奥には8席の半個室もある。ほぼ一人でサービスを担当するソムリエの態度もすこぶる良い。料理は選べるプリフィクスタイプ。ちなみに、昼のランチタイムの支払いは現金のみなので注意。

中区千代田2-14-24 キャノンビア鶴舞1階   
電話:052-253-7343
定休日:月曜、月1回連休(不定休) 
営業時間:11時半~13時半、18時~21時 
予算:ランチコース4200円、ディナーコース5250円 
アクセス:市営地下鉄・鶴舞線「鶴舞駅」1番出口を出て「東京三菱UFJ銀行」角を左へ高速に沿って進み、次の角を左折するとすぐ右角。鶴舞駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:東京三菱UFJ銀行
お勧めポイント:若手シェフが作る繊細で美しいフレンチ

ソラメントウーノ
SOLAMENT’UNO

 白い店のドアを開けると、入り口にはテーブル席が、そして奥には4席だけオープンキッチンのカウンター席がある。上杉シェフとマダムの2人だけでやっているリストランテなので、テンポ良い料理や快適なサービスは期待できないが、上杉シェフは全て1人で作っているとは思えないほど手際よく料理を作り上げる。この日は特にパスタが美味しかったが、他の料理もどれも確かな良質なものであった。そして、やはり1人でサービスを担当するマダムも、多忙の中にもきめ細やかな配慮をしてくれて好感が持てる。サービス料を10%取られるが、発泡水を含めたミネラルウオーターが無料であることを考えると、とても良心的で安いと感じた。

東区代官町10-7 山本ビル1階   
電話:052-508-6721
定休日:水曜
営業時間:11時半~13時半、18時~21時
予算:ランチ:2800円、5000円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「高岳駅」2番出口を出て直進。二つ目の広いとおりの信号を左折。左にサークルKを見て進むと、右に中京銀行の赤い看板が見えるので、右折すると「マックスバリュー」が見える。「マックスバリュー」を過ぎて代官町商店街を進むと、信号があるのでそこを左折するとすぐ。高岳駅から徒歩15分。
最寄りのランドマーク:マックスバリュー代官店、東警察署、東消防署
お勧めポイント: 名古屋の良質なイタリアン。特に2800円のランチがいい

ビストロ ル ボル Bistro Le Bol

 予め言っておくが、この店に繊細なフレンチのイメージは似合わない。まさにこの企画にピッタリのB級フレンチビストロだからである。店内は狭く、コートや荷物を預かるようなスペースもないが、サービス担当は説明も丁寧でいい感じ。このキツキツな環境にもかかわらず、休日などはかなり早くから予約をしなければ入れないほどの人気店なのである。その秘密は、まず安いこと。何と!ランチコースは1200円、ディナーコースは3500円なのだ(アラカルトはない)。従って、ランチはデザートこそ付かないがお勧めである。そして次にボリュームがあること。どの皿も2人でシェアできるのでは?と思うくらいのボリュームである。特に、メインの炭火焼き肉料理は人気のメニュー。ちなみに、カウンター席が1つだけあるが、そこはカウンター席と言うよりワイン置き場と考えた方が良いくらい狭いので、予約時にはそこだけは避けるべき。

中区千代田2-7-5   
電話:052-264-0061
定休日:月曜、第1第3火曜日
営業時間:11時半~13時半、18時~22時

予算:ランチコース1200円、ディナーコース3500円
アクセス:市営地下鉄・鶴舞線「鶴舞駅」4番出口を出て「東京三菱UFJ銀行」角を左へ高速に沿って進む。「岡崎信用金庫」、「中電千代田ビル」を過ぎ、ローソンのある「松ヶ枝」信号を左折。信号をを過ぎると右に公園が見えるのでその左側。鶴舞駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:中電千代田ビル、岡崎信用金庫
お勧めポイント:ランチがお勧めの良質な体育会系ビストロ

ルパン・ミュラ 
Le-pin-mur

 夜に行くとチョット分かりづらい住宅街にある。辺りを歩いていると高級マンションや立派な住宅が建ち並び、名古屋の中でもハイソなエリアであることを伺わせる。入り口は半地下になっており、ドアを開けるとカウンターとオープンキッチンが見える。天井は高くカジュアルなソーホーをイメージしたようなインテリア。若いシェフの作る料理は、かなり軽い和風テイストのフレンチでとても美味しい。ライ麦入りのパンの香りもよく、目につかないトイレのインテリアも素敵。細部にまでこだわりが見え、B級グルメ企画で取り上げるにはもったいない格安フレンチ店。

天白区表山1-112 山口ビル地下1階   
電話:052-893-7414
定休日:火曜(祝日の場合には翌日)
営業時間:11時半~14時、18時~21時
予算:ランチ:2500円、3800円、5000円、ディナー:5500円、8500円
アクセス:2番出口を左へ進み「清水ヶ岡歩道橋」を渡る。「かにや」の信号を右折して道なりに進むと突き当たり「表山クリニック」を左折して三叉路を右折。やや左側へ100mくらい進むと左側にある。総合リハビリセンター駅から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:表山1丁目バス停
お勧めポイント:和風テイストの洗練されたフレンチ

ビストロ ダイア

 オーナーシェフの水口さんは、北海道の登別市出身である。そんな縁で、北海道産素材には並々ならぬ思い入れがあり、自ら北海道素材を取り扱う会社を設立したほど。なので、この店は北海道素材にこだわった安心安全な料理を提供するネオ・ビストロなのである。しかし、ビストロと言ってもフランス定番のビストロメニューではなく、水口シェフ独自のオリジナルメニューが多い。もちろん目移りするようなアラカルトのメニューから選んでも良いが、予算と好みを伝えればコースを組んでくれる。学会の時期には、恐らくジビエ料理が揃っていることだろう。オープンキッチンの前にはカウンターもあり、一人メシもOKである。名古屋の超人気ビストロ店なので、予約はお早めに!ちなみに、ランチタイムは禁煙である。

早中区葵2-13-30 アマーレ葵1階   
電話:052-934-1011
定休日:水曜、第3火曜
営業時間:11時半~14時、18時~23時
予算:ランチ2000円、3500円、5000円、多種盛りカルパッチョ1890円(二人盛り)、雉とフォアグラのテリーヌ2600円
アクセス:市営地下鉄・東山線「新栄駅」2番出口を出て次の角の信号を右折。広い広小路通の信号を左折し、200mほど進むと「広小路新栄」の信号が見えるので、その左角。新栄駅より徒歩3分。
最寄りのランドマーク:ネッツトヨタ東名古屋
お勧めポイント:北海道素材を用いたネオ・ビストロめに!ちなみに、ランチタイムは禁煙である。

ソロピッツァ ナポレターナ、
トラットリア チェザリ大須店

 大須にあるナポリピッツァの人気店。開店前から行列ができ、これが終日絶え間なく続く。この人気の秘密は、同店の牧島氏が“ピッツァナポレターナS.T.G.部門2010年のチャンピオンになったこと。店内入り口近くにはセルフサービスの「ソロピッツァ ナポレターナ チェザリ」が、奥にはフルサービスの「トラットリア チェザリ」がある。トラットリアの方は多少値段が高くなるが、それほど並ばなくても入れるので、トラットリアの方で食べることをお勧めする。この店の名物「ピッツァナポレターナ マルゲリータ S.T.G」は、水牛のモッツァレラチーズを使用する真のマルゲリータとして有名。ガラス越しに厨房を覗くと、この日は牧島氏が不在で、若いスタッフが一生懸命に生地を練ってピザを焼いていた。実際に食べてみると、生地は塩味がかなり効いている。見た目は上手く焼かれていたが、裏側はかなり焦げていて食べると少し塩辛くて苦かった。この大須の他、矢場にあるパルコ南館裏に2号店「ソロピッツァ ナポレターナ矢場店(052-238-1200)」もできた。

中区大須3-36-44   
電話:052-238-0372
定休日: 水曜、第1第3火曜
営業時間:平日:11時~14時半、18時~22時
予算:ピッツァナポレターナ マルゲリータ S.T.G(トラットリア,27㎝)1350円
アクセス:市営地下鉄鶴舞線・名城線「上前津駅」12番出口を出ると「安間眼科」が見える。その信号を左折して「万松寺通商店街」へ進み、1つめの「ABCマート」を過ぎ、2つ目の「ABCマート」角を左折するとすぐ左角。上前津駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:万松寺
お勧めポイント:本格的ナポリピッツア

サンタキアラ Santa Chiara

 

 徳川園の北西角にある小さなイタリアンの店。オープンキッチンの店内は、若いシェフ1人(ガッルーラ出身)とサービス担当が1人でやっているため、料理が出てくるのに多少時間がかかる。しかし、ランチは値段が安く、割安感のある実直なイタリアンである。ランチは、2400円(前菜、パスタ、デザート、カフェ)とこれにメインが付く3600円の2種類がある。コースはプリフィクスになっており、前菜2種、パスタ3種、メイン2種、デザート2種の中から選ぶことができる。

東区徳川町1904   
電話:052-933-5070
定休日:水曜
営業時間:11時半~13時半、18時~21時半
予算:ランチ2400円、3600円、ディナー6000円、8500円(要予約)
アクセス:名鉄瀬戸線「森下駅」出口を出て、南側(徳川園、徳川美術館方面)へ出る。左側へ進んで最初の信号を右折。セブンイレブンを過ぎ、次の信号を左折。次の交差点の右角マンションの1階。森下駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:徳川園、徳川美術館
お勧めポイント: 割安感のある実直なイタリアン

スリランカ料理 コロンボ

 「ククルマスカリー」が人気のスリランカ料理店。決してカレーライス店ではなく、あくまでもスリランカ料理店である。なので、興味がある人はこれ以外のカレーや料理も注文して楽しんでほしい。スリランカ流の食べ方は、カレーなどの「おかず」をライスと混ぜて手で食べるらしいが、この店のカレーはスープ状のサラサラなので、ライスにかけて食べるのではなく、スープカレーを食べる要領で、ライスをスプーンですくい、それに具とルーをすくって食べた方が良いと思う。チキンカレーのルーは、クミン、ブラックペッパー、レモングラスなどの様々なホールスパイスがバランス良く溶け込んでいてとても美味しい。ライスにはサケフレークのような「ボル・サンボル(ココナッツに唐辛子や鰹節に似たモルディブフィッシュを和えたもの)」が付いてくるが、それとライスを一緒にすくって食べると更に複雑さが増して美味しい。また、カレーの辛さをアップした場合にも、「カタ・サンボル(ボル・サンボルに玉葱を加えて更に唐辛子を増した)」を注文してライスに加えて食べるのがお勧め。ちなみに、鶏の手羽元が入った人気の「ククルマスカリー」は夜には売り切れとなってしまうので、その場合には「チキンのカレー」を注文しよう。中辛は3番(店の中辛は2番だが)である。

中区新栄1-41-6 福与ビル1階   
電話:052-242-1329
定休日:無休(月曜はディナーは休み)
営業時間:11時~14時、17時半~22時
予算:ククルマスカリー(骨付きひな鳥カレー)800円、チキンカレー(骨なしのククルマスカリー)750円(いずれもライスなしの値段)
アクセス:市営地下鉄・名城線「矢場駅」3番出口を出て、すぐ角(ローソン)を左折して東陽通を進む。東陽通を抜けると高速道路が見えるのでその信号を渡る。東陽町郵便局を過ぎ、「鉄板工房」を過ぎて細い道を道なりに進むと右側に見える。矢場駅から徒歩12~13分。
最寄りのランドマーク:名古屋東陽町郵便局
お勧めポイント:ホールスパイスの香りが心地よいマイルドなスリランカカレー

ラオパサ LAO PASA

 海南鶏飯(ハンナンチーファン)とは、切った茹で鶏とそのスープで炊いた御飯を皿に盛った料理で、香港でよく見かけるファストフードのような食べ物。もともとは、海南島出身の華僑が伝えたもので、シンガポールやマレーシア、タイなどの東南アジアにかけて見られる。地域によって蒸し鶏をつけるタレに特徴がある。この店のタレは、サッパリとした生姜葱ソース、スイートチリソース、甘辛醤油ソースの3つからなる。塩コショウ味で炊かれたインディカ米のチキンライスは、上品な味付けでとても美味しい。蒸し鶏はモモ肉ではなく胸肉なのにはちょっと不満を感じるが、総合的には本格的で美味しい海南鶏飯である。なお、ランチにも海南鶏飯があるが、蒸し鶏の量が少ないので、ランチ時でもレギュラーの海南鶏飯を注文することをお勧めする。ちなみに、海南鶏飯が入った「ラオパサコース」というランチコースもあるが、これは2名以上でなければ注文できない。カウンターが8席あるので、一人メシにもいい。

東区泉2-13-14 カスティロ和泉1B   
電話:052-932-1710
定休日:月曜(祝日の場合には翌日休み)
営業時間:11時45分~14時、18時~22時半
予算:900円(海南鶏飯ランチ850円)、ラオパサコース2500円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「高岳駅」1番出口を出て右折し、「デニーズ」、「ENEOS」を過ぎ、「洋菓子ボンボン」の駐車場手前を右折するとすぐ右側。高岳駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:デニーズ高岳店
お勧めポイント:チキンライス(海南鶏飯)が美味しいシンガポール料理店

東洋軒

 東洋軒は、三重県の津市に本店を構える老舗洋食店。ブラックカレーと言えば、漫画「包丁人味平」のカレー戦争編で、カレー将軍・鼻田香作が作ったものを思い出す。原作者の“牛 次郎さん”がこのカレーを食べて思いついたのかどうかは不明だが、70年以上前に考案されたこのカレーを食べていた可能性はあるのではと思う。漫画では、コールタールを流し込んだようなカレーと表現されているが、見た目はまさにそれに近く、まるで焦げたデミグラスソースのよう。しかし、見た目とは裏腹に辛さはそれほどではなく、ウスターソースの様な酸味のある円やかな香りがする。口に含むとビーフシチューを煮詰めたような重層感のあるスパイシーさが、後からじんわり押し寄せる。三重の松阪牛を使用し、約1カ月かけて作られるらしい。ルーカレーとしては非常に面白く、しかも完成度が高い。Web上でお取り寄せも可能だ。
http://www.touyouken.co.jp/e-shop/index.html

中区栄3-5-1 名古屋三越栄店9階   
電話:052-252-3798
定休日:不定休
営業時間:11時~19時半
予算:ブラックカレー1050円、ブラックカレーハーフ630円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」から直結。栄駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名古屋三越栄店
お勧めポイント:津の老舗洋食店の作るブラックカレー

匠 TAKUMI

 「日本料理 匠(たくみ)」は栄にある懐石料理店。ここの賄い飯であったカレーがあまりに旨いということで、商品化されるとともに、イートインを併設したショップを三越の地下に作った。「さらさらカレー」は、名の通りサラッとしたルーのみのカレーで、具が全く入っていない。例えて言うなら、東京泉岳寺の有名カレー店「サンライン」の英国風カレーのような感じ。3日間かけて作られるカレールーは、和牛の丸骨と国産野菜が溶け込み、具の必要性を感じさせないほど。この店でも食べられるがテイクアウトもできる。名古屋メシのエビフライが入った「えびふらいカレー」もあるので、エビフライ好きの方はこちらをチョイスしてみては。加えて、さすが懐石料理店!と言いたくなるような「朴葉寿司」もお勧めで、こちらもテイクアウト可。カレーは下記アドレスから購入も可能。
http://takumi-sarasara.co.jp/onlineshop/onlineshop.html

中区栄3-5-1 三越名古屋栄店地下1階   
電話:052-252-1216
定休日:不定休
営業時間:11時~19時半
予算:さらさらカレー1050円(イートイン1260円)、えびふらいカレー1575円、朴葉寿司840円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」から直結。栄駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名古屋三越栄店
お勧めポイント:和食店の作る具が全く入っていないルーカレー

スコンター栄店

 かつて眼科杉田病院にいた北大・西坂先生推薦のタイ料理店。西坂先生によると、雰囲気を重視するなら錦店、現地の味を楽しみたければ栄店とのことであるが、地元の臼井先生に聞いたところによれば、栄店以外のスコンターは味もボリュームも全く違うので、お勧めは栄店だけとのこと。この栄店は、フィリピンパブの客引きが多い怪しい地区(女子大通エリア)のビルの2階にある。エレベーターを降りると、奥にスナック?と見間違うようなドアが。中に入ると、壁に王様とお后様の肖像と共に奥にカラオケマシンが鎮座している。この日も常連客と思われるタイ人が、僕の後ろでカラオケを楽しんでおり、バンコクのスナックにトリップした感じだ。この店の特徴は、とにかく一皿一皿のボリュームが多いということ。一皿3~4人前くらいはありそうだ。どれも平均的に美味しいが、必ず注文した方が良いのは、「豚肉のバジル炒めレタス包み」とカレー。カレーは、「鶏肉のグリーンカレー」、「豚肉のレッドカレー」、「鶏肉の辛口カレー」の順に辛くなる。「豚肉のレッドカレー」は、辛さと旨味のバランスが良く、後味に化学調味料を感じるが、辛いのでそれほど気にはならない。カレーにはライスが付いてこないので、一緒にカーオ(ライス)を注文しよう。サラダを注文するなら、定番の「青パパイヤのサラダ」よりも「タイ式春雨サラダ」の方がお勧め。人気料理は、「豚軟骨揚げ」、「トムヤムクン」、「エビ春巻き」、「カニのカレー風味玉子炒め」、「空心菜のオイスター炒め」、「豚挽肉の辛口サラダ和え」など。ちなみに、この店の「青パパイヤのサラダ(ソムタム)」は、それほど辛みが鮮烈でなく、「豚肉のバジル炒めレタス包み(パットグラパオムー)」は、バジルの量が少なくマイルドなことから、いずれの料理も若干日本人向けにアレンジされているようだ。

中区栄4-7-24 栄デザインビル2階   
電話:052-251-2582
定休日:無休
営業時間:18時~翌4時半
予算:豚肉のバジル炒めレタス包み1200円、豚肉のレッドカレー1200円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」12番出口を出て、広小路を「ユーハイム」、「中区役所」方向へ進む。「アインズ」、「プリシード名古屋」を過ぎ、「名古屋東急ホテル」の門を通って構内を通過し、進入禁止の裏の小路を進む。「ルートイン名古屋」を過ぎると左角のビル。栄駅から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:名古屋東急ホテル、ルートイン名古屋
お勧めポイント:深夜まで営業しているコストパフォーマンス抜群な摩訶不思議なタイ料理店

台湾の焼き包子

 “万松寺(ばんしょうじ)通商店街”から“新天地通商店街”は、まるで京都“新京極”のような昭和の香り漂う僕の好きな雰囲気。この辺りにある織田家の菩提寺「万松寺」は、織田信長の父である信秀が開基した寺。実はこの寺の並びに、宮崎でブレイクした肉巻き焼きおにぎりの名古屋版「おむすび屋本舗」と「台湾の焼き包子」という2大B級行列店がある。焼き包子(ぱおず)とは、上海では「生煎饅頭」、台湾や香港では「生煎包」あるいは「水煎包」と呼ばれていて、小籠包を焼いた信州の“おやき”の様なもの。この店のものは、台湾B級グルメの殿堂・台北の士林夜市の「大上海生煎包」がモデルらしい。東京町屋にある「小陽生煎饅頭屋」などの上海風は、最近街中でよく見かけるが、台湾風は僕の知る限り、ここ名古屋にしかないのでは。僕のお勧めは肉包(ロンパオ)。熱々でジューシーな小ぶりの焼き饅頭をその場で頬ばると、B級史上最高レベルの美味しさ!味は多少落ちるが、お土産として持ち帰りも出来る。

中区大須3-20-14   
電話:052-242-3803 (電話予約可)
定休日:火曜(祝日の場合は翌日) 
営業時間:11時半~19時以降売り切れまで (土、日、祝日は11時~)
予算:焼き包子(肉包:肉まん、菜包:野菜まん)160円
アクセス:地下鉄鶴舞線・名城線「上前津駅」12番出口を出ると「安間眼科」が見える。その信号を左折して「万松寺通商店街」へ進み、ABCマートを右に曲がると「新天地通商店街」に出る。すぐに目につく織田家の菩提寺「万松寺」の並び。上前津駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:万松寺
お勧めポイント:熱々でジューシーな小ぶりの焼き饅頭

福臨門 魚翅海鮮酒家 名古屋店

 新旧の銀座店や大阪店、そして閉店した福岡店や福島店など全ての店舗に行ったことがあるが、この名古屋店は残念ながら銀座店などと比べると多少レベルが落ちる。しかし、他の名古屋の中華料理店の点心と比較すると、最も良かったので掲載することに。ミッドランドスクウェアの41階というロケーションに加え、フランス料理店と見間違うくらいの素晴らしいインテリアはとてもゴージャス。お昼の点心のレギュラーメニューは18種類あり、月替わりメニューが8種類ある。お勧めは、「フカヒレ入りスープ餃子」、「海老蒸し餃子」、「骨付きバラ肉の黒豆味噌煮」、「蟹玉子のせシューマイ」、「小籠包」、「椎茸と海老すり身蒸し」、「ちまき」、「大根もち」など。

中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア41階    
電話:052-527-8805
定休日:無休 
営業時間:月曜~土曜:11時~15時、17時半~21時半、:日曜・祝日:11時~15時半、17時半~21時 
予算:骨付きバラ肉の黒豆味噌煮1050円、海老蒸し餃子1150円 
アクセス:JR、名鉄、近鉄、市営地下鉄「名古屋駅」のタカシマヤ側の桜通口を出て、右に向かい、名鉄名古屋駅の向かい。名古屋駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:名鉄名古屋駅 
お勧めポイント:お昼の飲茶タイムの点心がお勧め

鼎泰豊 名古屋店

 鼎泰豊(ディンタイフォン)は台北に本店がある小籠包の専門店。1993年のニューヨークタイムズ・世界10大レストランに選ばれたこともある。日本では中国デザート専門店「唐朝」などを展開する“アール・ティー・コーポレーション”が経営している。但し、日本全国の高島屋に入っているので、お近くに高島屋がない方にのみお勧めである。小籠包の他、スープや海老入り棒春巻きなど、他の料理も比較的美味しい。但し、餃子だけはお勧めできない。ランチタイムには行列ができるので、行くなら開店時の早い時間か遅めの時間がいい。

中村区名駅1-1-4 JRセントラルタワーズ12階   
電話:052-533-6030
定休日:無休 
営業時間:11時~22時 
予算: 小籠包(6個)819円、カニ味噌入り小籠包(6個)1449円 
アクセス:JR「名古屋駅」のタカシマヤの入っているビル。JR名古屋駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:JR名古屋駅 
お勧めポイント:アッサリ系台湾の小籠包専門店

大牌檔(だいぱいとん)

 名古屋市立大の臼井先生から教えてもらった中華料理店。この店は広東料理の名店 「茗圃(→ 名古屋グルメバイブル・中華料理の頁を参照) のオーナーが経営しているB級広東料理店である。「大牌檔」というのは香港における“屋台(大きな営業許可書を掲示した屋台)”という意味で、「茗圃」は高級中華、そして「大牌檔」は庶民的なB級中華路線というコンセプトらしい。「長者町繊維街」というちょっと寂しげな場所も、このコンセプトとマッチしている。
 入り口のガラスには「大牌檔、海鮮屋台」と赤文字で書かれている。メニューを見ると、値段が200円からと格安である。思わず大丈夫かな?と思ってしまうような価格である。店内は黄色を基調とした装飾で、大衆食堂のようなチープな椅子やテーブルも屋台的な雰囲気を醸し出している。料理人は現地の方のようで、お揃いのTシャツを着ている。メニューは定番料理の他、ホワイトボードに書かれたお勧め料理がある。僕的にはまずはお勧めメニューの中から選ぶことをお勧めしたい。
 先ずは実力を見るため、炒め物である「豚肉の青胡椒炒め」を注文。盛りつけはシンプルで見た目はそれ程ではないが、粒青胡椒と豚肉の相性が抜群で、キャベツの食感も良くかなり美味しい。また、他の料理も価格を考えると素材は最高とまではいかないが、火の通し方や塩味、スパイスの使い方などは申し分ない美味しさ。やはり特筆すべきは、日本人の味に迎合していない現地(香港)の味であるということと、大衆店にありがちな旨味調味料たっぷりの味ではないと言うこと。臼井先生と僕のお勧めは、上述の「豚肉の青胡椒炒め」の他、殻ごと食べられることで海老味噌も味わえる「海老の紹興酒炒め」、ピリ辛が美味しい「牛肉の朝天辛子炒め」、スープの出しが濃厚で美味しい「葱汁そば」などである。今回食べられなかったが次回試してみたいと思ったものは「海鮮塩漬け卵炒め」、「魚、イカと春雨の豆豉蒸し」、「バラ肉酒粕入り煮込み」、「湯葉巻き揚げ物」、「大牌檔特製肉野菜炒め」、「鶏香り揚げ黒胡椒かけ」など。
 今回は1階で食べたために実際は見てはいないが、店員に聞いたところでは、エレベーターで上がると2階にも同じテーブル席のダイニングがあり、3階には40名まで収容できる宴会場もあるという。とすれば、上の階まで含めるとかなりの大箱店であり、深夜までやっているので、2次会や3次会で使うことができる点も便利。(2014年7月追加 協力:臼井英晶

名古屋市中区丸の内2-19-12  
電話番号:052-222-0218
定休日:日曜
営業時間:11時〜14時、17時〜24時
予算:豚肉の青胡椒炒め800円
アクセス:地下鉄桜通線・丸の内駅4番出口を出て、「長者町繊維街」という看板が掲げられた交差点を左折して100mほど進むと左側にある。丸の内駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:長者町繊維街
お勧めポイント:名古屋トップクラスのB級中華料理店

豚肉の青胡椒炒め

海老の紹興酒炒め

牛肉の朝天辛子炒め

葱汁そば

蒸し鶏ネギソース

小魚の香り揚げ

エビのマヨネーズソース

カサゴの揚げ浸し

牡蠣油焼きそば

殻付き海老の香港スパイシー

海鮮中華料理 黄河

 名古屋で人気の海鮮中華料理店。白を基調とした店内は、手前に2人用と4人用テーブル席が、奥の左側には3人用のテーブル席がある。さらに、奥の右側にはオープンキッチンのカウンター席が5つあり、中では料理人1人と女性のサービスの方が1人で忙しく動き回っている。
 この店の料理は四川から広東までとレパートリーが広く、ある意味、いいとこ取りで創作性の高い料理と言える。しかし、逆にそれが仇となってしまって、妙にまとまった和風中華となっている。日替わりのアラカルトメニューを見ると、海鮮食材や産地にこだわった魅力的なものが多い。アラカルトメニューは一皿のボリュームが少なく、コスパは悪い。一方、コース料理はフレンチのように一皿一皿美しく盛りつけられて供され、まるでヌーベルシノワのよう。前菜、スープ、メイン料理2〜3品、麺またはご飯、デザートから構成されるが、コースは事前の予約が必要だ。2日前までの予約コースは7000円と8700円の2つで、3日前までの予約コースは10800円と16200円の2つ。料理はどれも素材や火の通し方が良く、押し並べて美味しいが、特にこれは!という印象的ものはなかった。一般的な中華に比べるとスパイスの使い方が控えめな上に味付けが薄めなため、どうしても味にメリハリがないのである。僕は決して嫌いでないが、これが濃い味好みの名古屋の人に受けるかどうかは自信が無い。
 生ビールはエビスで、有料の中国茶が7種類、紹興酒は3年物と8年物、15年物の3種類ある。店内は禁煙であり、すぐに予約客で一杯となってしまうため、早めの予約が必要だ。味的には2つ星でも良いと思うが、コスパを考えるとこのような評価が妥当なところであろう。(2014年4月 協力:臼井英晶)

西区那古屋2-11-15  
電話番号:052-586-8556
定休日:月曜
営業時間:11時半〜14時、17時〜22時
予算:すみいかと菜の花のしお味炒め2280円
アクセス:JR名古屋駅桜通口を出て左へ進む。中央郵便局の前の信号を渡り、中央分離帯のある斜め右の通りを進む。「モンブランホテル」、「メルキュールホテル」、5叉路の「那古屋交差点」を過ぎ、「那古屋小学校」、「西区名駅二丁目歩道橋」を過ぎると右側にある(菊井町交差点角)。JR名古屋駅から徒歩13分。
最寄りのランドマーク:那古屋小学校、西区名駅二丁目歩道橋、菊井町交差点
お勧めポイント:素材にこだわった創作海鮮中華

山形県産 秘伝 豆の山椒風味(評価×)

愛知産黒鯛のネギオイル仕上げカルパッチョ風(評価◎)

三河鶏のよだれどり(評価△)

愛知県産すみいかと菜の花のしお味炒め(評価◎)

太刀魚の清蒸魚(評価○)

霧島山麓豚の揚げ物 特製黒酢がらめ(評価○)

浜名湖産大粒かきの豆豉炒め(評価◎)

陳麻婆豆腐(評価○)

うにと卵のふんわり炒め(評価×)

富山県湾内ほたるいかと香菜の和えそば(評価○)

しらすチャーハン(評価△)

北海道産ずわいがに肉入りチャーハン(評価△)

四川担々麺(評価○)

自家製 杏仁豆腐(評価△)

マンゴープリン(評価○)

 茗圃(みょうほ)

 

 

 この店の料理人スタッフは、元「福臨門酒家」の方ということなので、料理は広東料理である。「海老蒸し餃子」の皮は今一つだったが、粗切りのプリプリした餡は福臨門の味そのもの。特に、海鮮ものの料理が美味しく、イカや帆立の炒めなどは火の通し方が絶妙でいい。また、インディカ米を使ったパラパラのチャーハンは、香港の味そのままの本格的なもの。しかし、全ての料理が美味しかった訳ではなく、「棒々鶏」のソースはピリ辛でとても美味しいが、下に敷いている緑豆の板春雨が硬く粉っぽかったり、フカヒレの姿煮が真空パックのものの様に硬かったり、料理によって美味しさのバラツキが見られた。しかし、清湯スープは最高レベルの美味しさだけに、フカヒレを食べたい方は、姿煮よりもスープの方が良いと思う。この店の「茗圃」とは「茶園」という意味であるが、この店は曜日毎にお茶の種類を変えたり、ティーソムリエがいるほどお茶にはこだわりを見せる。実際、この店のお茶は、香港三茶人の1人・葉 榮枝の店「楽茶軒」から仕入れているという。なので、中国茶好きなら、料理と一緒に中国茶を頂くのがお勧めだ。まだまだ、完璧とはいかないまでも、一体感のある素晴らしいサービスも含めて、名古屋が誇るべき本物の中華料理店である。

中区栄2-12-22 ウィンコート・白川1階   
電話:052-253-7418
定休日:月曜 
営業時間:11時半~14時半、17時半~21時(14時半~17時半はティータイム) 
予算:干し貝柱、金華ハム、卵白の炒飯1780円、ランチコース:1880円~2880円、ディナーコース:4890円~14800円 
アクセス:市営地下鉄・東山線「伏見駅」5番出口を出て、“伏見通”を左へ「名古屋市科学館」方面に進む。「NTT docomo」を過ぎ、「名古屋市科学館」の交差点を左折。「名古屋市科学館」沿いに進み、通りを2つ過ぎるとすぐ左のマンション。伏見駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:名古屋市科学館 
お勧めポイント:名古屋が誇るべき本物の広東料理店

台湾小吃 六福(ろくふく)

 「名古屋東急ホテル」裏の怪しい雰囲気のエリアにある台湾料理店。恐らく、店のイメージと言おうか、コンセプトは台湾の屋台料理店なのであろう。メニューを見ると、現地台湾でしかあまり見かけないようなものまである。1階はカウンター7席だけと非常に狭いが、2階には20名くらい入れる大きな個室もある。お勧めメニューは、「切り干し大根入り玉子焼き」や「厚揚げ」、「細竹と豚炒め」、「昆布干し豆腐」、「イカ団子」、「水餃子」、「醤油豚のそぼろ丼」など。

中区栄4-8-12   
電話:052-252-5266
定休日:日曜・祝日 
営業時間:18時~翌3時 
予算:切り干し大根入り玉子焼き780円、イカ団子580円 
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」12番出口を出て、「中日ビル」、「中区区役所」を過ぎ、「スターバックス」信号を右折。そして次の「ヤマザキデイリーストア」角を左折し、次の「名古屋東急ホテル」裏のT地路を右折するとすぐ右側。栄駅より徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:名古屋東急ホテル 
お勧めポイント:台湾にある現地屋台のような味

菜の花

 池下の駅からちょっと離れたところにある中華料理店。店は中華料理店らしからぬちょっとオシャレな店構え。料理はどれも平均点以上の高いレベルで、こんな住宅街にある店とは思えないほど。お勧めは「香港風蒸し鶏」、「自家製XO醤炒飯」、「中国粥」などであるが、特に日替わりの「本日のお勧め」の中から選べば間違いがないはず。

千種区若水3-18-2   
電話:052-712-1182
定休日:木曜・第3金曜 
営業時間:11時半~14時、17時半~21時 
アクセス:市営地下鉄・東山線「池下駅」1番出口を出て、右の「ミスタードーナツ」、「サークルK」方向へ進む。道なりに進み「高見小学校」を過ぎて200mほど進むと左側にある。市営地下鉄・東山線「池下駅」から徒歩13分。 
最寄りのランドマーク:高見小学校 
お勧めポイント:住宅街にある本格的な中華料理店

満拿(まんな)

 台湾料理の店であるが、通常の台湾料理店と思ってもらっては困る。この店の料理はオリジナリティが高く、他の店では味わえないもの。必ず頼まなくてはならいメイン料理の「石頭火鍋」は、飛騨牛を薬膳仕立ての秘伝のタレに漬け込み、石鍋で煮たもの。すき焼きのように生卵で頂くのだが、味は何とも言えない濃厚で深い味がする。どちらかというと、北京で食べた羊のしゃぶしゃぶのタレに近い味だ。この他にも「青のりの貝柱炒め」、「ピータン豆腐」、「台湾蜆」など美味しい料理が目白押し。ちなみに、鍋は二人前からなので、お一人の入店は不可。また、クレジットカードも使えないのでご注意を。

中区栄4-5-22   
電話:052-242-0384
定休日:日曜・祝日 
営業時間:平日:18時~21時、土曜・祝日の前日:18時~20時 
予算:石頭火鍋3500円(一人前) 
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」12番出口を出て、「中日ビル」、「中区区役所」を過ぎ、「カフェ・ヴェローチェ」信号を右折した左角のビル。 
最寄りのランドマーク:カフェ・ヴェローチェ、中区区役所 
お勧めポイント:オリジナリティあふれる台湾料理の店

レストラン ちかさんの手料理

 閑散とした商店街の一本裏道にある小さな洋食店。この店の名物は「特選ミソカツ」。かなりの良質なロース肉が使われており、肉の臭みが全くなく塩で食べられるほど。カツの下には何も敷かれていないため、時間と共に下の衣がベチャっとするが、衣自体はサクッと軽く全体的にはいい感じだ。そのまま食べても、添えられた大葉と食べても美味しい。この店の味噌ソースはかなり独特で、一見デミグラスソースのよう。これは牛スジと野菜を煮込んだ“どて煮”ソースで、かなり甘め。もう少し甘さを抑えてくれたら言うことなし。

熱田区神宮3-5-14   
電話:052-682-1541
定休日:無休 
営業時間:11時~14時、17時~20時 
予算:特選ミソカツ(ロース)1450円 
アクセス:①市営地下鉄・名城線「神宮西駅」2番出口を出て、右に熱田神宮を見ながら名鉄「神宮前駅」、「熱田区役所」方面に進む。熱田区役所・図書館側へ信号を渡って右の商店街に沿って進み、次の角(宮前食堂)を左折して道なりに進むと左にある。神宮西駅から徒歩5分。②名鉄「神宮駅」パレマルシェを出て右側にある商店街の一本右の裏通り。名鉄「神宮前駅」から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:熱田区役所、名鉄「神宮前駅」
お勧めポイント:良質なロース味噌かつ

とん八

 この店の特徴は味噌ダレにある。デミグラスソースの風味が感じられ、苦みが少なくとてもマイルド。お勧めの「味噌ヒレカツ丼」は、ヒレカツの厚みこそ薄いものの、これがかえって味噌ダレに浸ってもサクサク感を維持するというプラス効果に働いている。上にかかっているネギも良いアクセントになっており、ご飯も艶々。非常に完成度の高い味噌カツだ。

中区千代田3-17-15   
電話:052-331-0546
定休日:日曜 
営業時間:11時~14時半、17時~21時 
予算:味噌ヒレカツ丼900円 
アクセス:市営地下鉄・鶴舞線「鶴舞駅」6番出口を出て直進。「ローソン」、「万長ビル」を過ぎ、「春日飯店」の角を左折すると、3つ目の交差点角に。 
最寄りのランドマーク:春日飯店 
お勧めポイント:味噌ヒレカツ丼の美味しい店

味処 叶

 「丸栄デパート」隣にある「メルサ」の裏小路にある。大衆酒場のような店内に入ると、腰の曲がったというより首の曲がった老店主が、黙々とカツを揚げている。ご飯を盛ってから出てくるまでのそのスピードたるや、名人芸と言っていいほど早い。「とん八」の“味噌ヒレカツ丼”が洗練された上質な味とすれば、こちらの「元祖みそかつ丼」は、豪快な大衆的な味。味噌ダレは「矢場とん」に近く、多少苦みを感じる。お勧めは、100円を払ってヒレカツ丼にアップグレードし、70円のネギをトッピング。そして、食べる前に中央に鎮座する生卵をかき混ぜ、たっぷりの七味をかけて食べるのがお勧め。う~ん!これぞまさにB級グルメだ!!

中区栄3-4-110   
電話:052-241-3471
定休日:日曜、祝日 
営業時間:11時~14時、17時~20時 
予算:元祖みそかつ丼1050円+ヒレ100円+ネギ70円=葱みそヒレカツ丼 
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」16番出口を出て、反対側へ「名古屋三越栄店」に沿って進む。「三井住友銀行」、「ナイキ」を過ぎ、「三菱東京UFJ」「ユニクロ」側へ信号を渡る。そして、「メルサ」と「丸栄」の間の通りを左折する。駐車場入り口横の小路を左折し、道なりに進むと見える。栄駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:名古屋三越栄店、メルサ、丸栄 
お勧めポイント:元祖みそかつ丼の店

居酒屋ラブリー

 名古屋B級居酒屋トップクラスの実力店。ドアを開けると、お隣と肘がぶつかるぐらいキツキツのコの字型カウンターが広がり、中はオープンキッチン状態。何を食べてもそつなく美味しいが、“どて煮”をご飯の上にたっぷりかけて刻み葱をまぶした「どて飯」が滅法旨い。飲んだ後の最後の締めとしては、極めつけの名古屋めしと言えよう。特に、大鍋でグツグツと煮込まれた“どて煮”のベースとなっている八丁味噌の汁は、実にまろやかで、まるで良質な和風デミグラスソースのよう。もちろん、この汁に浸して食べる「串カツ」や中まで染みた「味噌おでん」が美味しいことは、今さらつけ加えるまでもないだろう。空いているか電話で問い合わせることができるが、基本的に予約できないので注意。繁盛店なので入れた方は実にラッキー。

東区東桜1-9-1   
電話:052-963-9023
定休日:無休 
営業時間:17時半~24時 
予算:おでん各100円、(牛すじ)どて300円、串カツ(5本から)100円/本 
アクセス:①市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」4番出口を出て「オアシス21」の前を直進し、信号を渡る。次の交差点(Balossa)を右折し、「中華そば 中村屋」の右斜め向かい。栄駅から徒歩4分。②市営地下鉄・桜通線「久屋大通駅」3Bを出て直進し、次の交差点(Balossa)を左折し、「中華そば 中村屋」の右斜め向かい。久屋大通駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:オアシス21
お勧めポイント:名古屋おでん、どて煮(飯)、串カツが食べられるナンバーワン居酒屋

すず家 大須赤門店

 大須の“新天地通商店街”と赤門通が交差するところにある老舗洋食店。この店で人気のメニューは、名古屋メシの「味噌カツ」と「エビフライ」。「味噌ロースカツ」も悪くはないが、「味噌ヒレカツ」の方がお勧めだ。薄い衣をまとった良質な豚肉と、干し柿で作ったマイルドな味噌ソースの組み合わせがいい。そして、艶々の御飯や柚子の香りの赤だしも美味しい。

中区大須3-11-17   
電話:052-241-3752
定休日:木曜、第3水曜 
営業時間:11時~14時45分、17時~20時45分 
予算:味噌ヒレカツ定食1575円、味噌ロースカツ定食1575円 
アクセス:市営地下鉄鶴舞線・名城線「上前津駅」12番出口を出ると「安間眼科」が見える。その信号を左折して「万松寺通商店街」へ進み、ABCマートを右に曲がると「新天地通商店街」に出る。すぐに目につく織田家の菩提寺「万松寺」、「台湾の焼き包子」を過ぎ、赤門通を超えると左側。上前津駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:万松寺 
お勧めポイント:吟味された豚肉を使用した美味しい味噌カツ

黒豚屋 らむちい

 「広小路キッチン マツヤ」とともに、市内中心部で比較的夜遅くまで“味噌かつ”が食べられる店。店名には黒豚屋と表示されているので、全てのメニューに黒豚を使用しているのかと思いきや、少し値段の高い「(鹿児島県産)黒豚味噌かつ」を注文しなければ黒豚ではないようだ。“味噌かつ”には、カツが見えないくらいのネギがのってくる。味噌のソースとネギの辛さは良く合って美味しいが、何が何でものせすぎではないかと思ってしまう。この店の“味噌かつ”は名古屋では中の上といったスタンダードレベル。昼は“定食”、夜は“御膳”と名称は変わり、200円ほど値段が高くなるが、内容は同じである。しかし、値段が安いランチタイムに行くと混雑していて相席になることもあり、落ち着いて食べることが出来ない。

中区栄3-15-6 栄STビル地下1階   
電話:052-241-1664
定休日:無休 
営業時間:月曜~土曜:11時~15時半、17時半~23時 
予算:味噌かつ定食1450円、味噌かつ御膳1680円 
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」16番出口を出て「LACHIC」を過ぎた角を左折するとすぐ右側。栄駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:名古屋三越栄店、LACHIC
お勧めポイント:ネギのインパクトが強烈な味噌かつ

串カツ・どて煮 然

 串カツ屋と言おうか、居酒屋と言おうか、とにかく、行きつけの店にしたい居心地の良い店。カウンター8席だけの小さな店のため、開店とともに常連客で埋まってしまう。メインの「串カツ」の他、大皿に盛られた“おばんざい”もある。豚バラを使った串カツは、味噌とソースの2つから選べるが、ビールの友には味噌の方が断然合う!普通の人なら10本以上はペロッといける。また、ここの店の「どて(煮)」はスジではなく、名古屋で一般的な豚ホルモンなので、他地域から来た人は好みが分かれると思う。スジの「どて(煮)」が好みの方は、「居酒屋ラブリー」のどて煮・どて飯がお勧め。大吟醸こそ置いてないが、純米酒にこだわる店主のセレクトは、切れの良い淡麗なものを中心にラインナップされている。マラソンが趣味だったというスポーツ刈りの店主は、初めての客にもとてもフランクに対応してくれる。

中区丸の内1-8-8 牧村ビル1階   
電話:090-1746-5647
定休日:日曜 
営業時間:17時半~23時半 
予算:串カツ90円、どて飯600円 
アクセス:市営地下鉄・鶴舞線「丸の内駅」8番出口を出て直進。歩道橋を過ぎて、「吉野屋」を左折するとすぐ左側。丸の内駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:東横イン 名古屋丸の内 
お勧めポイント:みそ串カツが美味しい居酒屋

名古屋特別枠
「みそかつ矢場とん」
   の鉄板とんかつ、わらじとんかつ

 とにかく常に行列の絶えない人気ナンバーワンの店。このとてつもない人気と味が、あるいは、とてつもなく待たされる時間と味が比例していないのがちょっと残念だが、とりあえず掲載。東京銀座や福岡など名古屋以外にも支店があるので、滞在中に時間を割いてまで行くほどではなく、帰る前に“話の種にでも食べてみようか”という程度で良いと思う。但し、人気店なので時間にかなりの余裕を持たなければならない。下記の他、中心部の栄に「栄 松坂屋店」、「栄 LACHIC店」、「栄 セントライズ店」がある。

【中部国際空港店】 
中部国際空港セントレア4階・レンガ通り内   
電話:0569-84-8810
営業時間:10時~21時


【名古屋駅名鉄店】 
名鉄百貨店 本館9階レストラン街   
電話:052-563-7373
定休日:無休(元日のみ) 
営業時間:11時~22時


【名古屋駅エスカ店】 
名古屋駅 エスカ地下街   
電話:052-452-6500
定休日:無休 
営業時間:11時~21時半 
最寄りのランドマーク:JR名古屋駅


【矢場町本店】 
中区大須3-6-18   
電話:052-252-8810
定休日:無休 
営業時間:11時~21時 
予算:鉄板とんかつ1365円、ひれとんかつ1260円 
アクセス:市営地下鉄・名城線「矢場町駅」4番出口を出て直進し、「上海湯包小館」を過ぎて、信号を渡って高速の下をくぐる。渡ったら右へ進み、「トヨタレンタリース」を過ぎ、信号を渡る。「メガロ大須」の看板が見えたらその隣。矢場町駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:名古屋パルコ南館 
お勧めポイント:名古屋人気ナンバーワン味噌カツ

とんかつ あさくら

 名古屋郊外の住宅街にあるトンカツ店。この店の店主は肉に相当のこだわりがあるとみえて、厳選した肉しか仕入れていないようだ。このため、昼でも開店時に行かなければ“選り抜き”の肉は品切れになってしまうことも。“特上ロース”は、脂身を大きくカットした芯の部分を使用するため、ロースの肉と脂身の旨味を、バランス良く味わえる。特筆すべきは、塩をつけて食べた方がむしろ美味しいことだ。これは、肉質の良さと揚げ油の質の良さの両立が成せる技。他店でも必ず最初の一切れは塩で食べてみたが、塩で食べると油臭く、味噌ソースで食べた方が美味しかった。このような塩で食べて美味しいと思ったカツは、既に閉店した静岡県の「かつ好」以来である。せっかくの名古屋なので、どうしても味噌カツを食べたい方は、100円を追加すれば「自家製みそだれ」で頂ける。カツに付いてくる煮干しの香りの“赤だし”も“白飯”もとても美味しく、僕は2日連続通ってしまったほど。敢えてこの店の欠点をあげるなら、トンカツの下に金網を敷いていないことくらい。下に紙が敷いてあるだけなので、時間が経つと、どうしても下の衣がベチャッとしてしまう。

緑区滝の水1丁目809 エルパティオ滝の水1階   
電話:052-896-1732
定休日:月曜 
営業時間:11時~13時半、17時~20時半 
予算: 選り抜きロースとんかつ1100円、選り抜きヒレとんかつ1300円、選り抜き特上ロースとんかつ1500円 
アクセス:市営地下鉄・桜通線「相生山駅」2番出口を出て左折。小さな橋を過ぎ、「ミスタードーナツ」の信号を左折。途中、「ニッポンレンタカー」→「螺貝池」→「シェル石油ガソリンスタンド」→「ガスト」→「トヨタカローラ」→「ゲオ」を過ぎたらすぐ左側。柿安の向かい。相生山駅より徒歩20分かかるので、途中でタクシーを拾うのがお勧め。 
最寄りのランドマーク:柿安 滝の水店、ゲオ 滝の水店 
お勧めポイント:塩でも美味しい至高のとんかつ

花ごろも

 JR名古屋駅地下で直結した大名古屋ビルヂング地下にあり、電車に乗る前に何気なく入ってみた。肉、米、自家製ソースに至るまでとことん素材にこだわっているということで、偶然目に止まったのだ。メニューを眺め、「三元豚の熟成ねぎ味噌ヒレかつ」をチョイス。カツと葱と味噌ソースが別々に出てきたが、写真の様に、まずはカツの上にたっぷりと刻み葱を盛り、その上に味噌ソースを一気にたっぷり浸すくらいかけて食べた。これが思いの外いけた。試していないが、最近は今話題の「塩麹」と「ネギ味噌」を融合させた「ねぎみそ麹かつ」という新作も登場した。テイクアウトもできるので、新幹線に乗る前に買って駅弁代わりに車内で食べるのもいいかも。2012年に大名古屋ビルヂングが取り壊されるので、この場所での営業は夏頃までとなる。
 栄の中日ビルの地下2階に移転してリニューアルオープンした。しかし、トンカツ専門店ではなくなり、洋食屋風の「でらめし食堂」となった。新店舗はまだ未取材なので、下記ホームページを見て良さそうなら行ってみてほしい。 http://www.derameshi.com /

中村区名駅3-28-12 大名古屋ビルヂングB1   
電話:052-586-0222
定休日:不定休 
営業時間:11時~20時半 
予算:三元豚熟成ねぎ味噌かつ御膳:ヒレ100g 1490円、130g 1700円(カツのみの単品だと350円引き)、ねぎみそ麹かつ定食1480円 
アクセス: JR名古屋駅桜通口を出て向かい側。JR名古屋駅から地下直結。JR名古屋駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:JR名古屋駅 
お勧めポイント:三元豚のこだわり味噌かつ

元祖 中津からあげ もり山 名古屋・代官町店

 昨今は空前の唐揚げブームと言われているが、そもそもの火つけ役はB級グルメで一躍有名になった九州大分県の“中津唐揚げ”。代官町をブラブラしているときに偶然この店を見つけ、早速購入してみた。何でもこの店は、2010年、2011年の“からあげグランプリ”塩ダレ部門の最高金賞を受賞しているチェーン店らしい。いろいろ食べてみたが、僕のお勧めは「骨なし(もも肉)」。注文して10分くらい待てば、熱々の塩ダレ唐揚げが出来上がる。プリプリとしたジューシーな食感に加え、ニンニクや生姜の風味がいい。店内では食べることができないテイクアウト専門であるが、熱々を持ち帰ってホテルで食べると、ビールのお供としても最高だ。“中津からあげ もり山”と“名古屋”で検索してみると、この店の他に庄内通駅近くの店も引っかかったが、オフィシャルページによると、この代官町店こそが名古屋における唯一の系列店のようなので御注意を。

東区代官町19-2   
電話:052-936-4129
定休日:不定休 
営業時間:月曜~土曜:11時~21時、日曜・祝日11時~20時 
予算:骨なし(もも肉)240円/100g(3個ぐらい) 
アクセス:市営地下鉄・桜通線「高岳駅」2番出口を出て直進。二つ目の広いとおりの信号を左折。左にサークルKを見て進むと、右に中京銀行の赤い看板が見えるので、右折すると「マックスバリュ」が見える。その交差点近くの右側にある。高岳駅から徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:マックスバリュ代官店
お勧めポイント:中津からあげの専門店

第1位 まるや本店 名駅店

 多店舗展開しているうえにデパートのレストラン街。この条件で美味しい店などあるはずがないが、驚いたことに実際食べてみると、これまで食べたどの有名店より美味しかった。九州(鹿児島、宮崎産)を中心とした国産鰻と、それを育てる水にこだわっているという。“ひつまぶし”は最後にだしをかけて茶漬けにす るため、タレが甘ければ最後の茶漬けが台無しになるのだが、たまり醤油を使ったこの店のタレは、茶漬けにしても美味しくなるよう絶妙に計算されている。「上ひつまぶし(ご飯300グラム、うなぎ1本)」の他、「特上ひつまぶし(ご飯350グラム、うなぎ1.5本)」、「ミニひつまぶし」など、細かく分量が選べるのは女性やひとりご飯の者にとってありがたい。名古屋中心部には他に新栄店 (052-251-2808 新栄のホテルコムズ向かい)と天白本店  (052-847-2008 鶴舞線・塩釜口駅より徒歩5分)があるが、新栄店はファストフード店のようなカウンタースタイルなので、ゆったりできる名駅店の方がお勧め。しかし、名駅店は開店前か閉店近くでなければ30分以上待たされる人気店なので、味や雰囲気よりも待たない方が良いと思う人は天白本店の方が良いのかも。2012年の4月27日には、中部国際空港セントレア内ちょうちん横町に (0569-38-0803 )支店がオープンした。これからは飛行機に乗る前に、この店のひつまぶしが味わえるようになった。(2012年6月修正)

中村区名駅1-2-1 名鉄百貨店9階レストラン街    
電話:052-585-7108
定休日:不定休(名鉄百貨店に準ずる) 
営業時間:11時~22時 
予算:上ひつまぶし2380円 
アクセス:JR、名鉄、近鉄名古屋駅から徒歩1分 
最寄りのランドマーク:JR、名鉄、近鉄名古屋駅 
お勧めポイント:全てにバランスがとれた“ひつまぶし”


新栄店   
愛知県名古屋市中区新栄1丁目1-31
052-251-2808
新栄のホテルコムズ向かい


天白本店   
愛知県名古屋市天白区植田西3丁目1212 サンスカイル植田
052-847-2008
鶴舞線・塩釜口駅より徒歩5分

第2位 うな春

 鰻屋とは思えない洗練されたインテリアの店内。カウンターに座れば、注文を受けた職人が鰻を焼く姿を、ガラス越しに見ることができる。「木屋」同様、タレは辛口で濃いめであるが、最後に茶漬けで締める“ひつまぶし”としてはかなり良い。しかし、それ以外の蒲焼きや鰻丼などで食べるとしたら、やはり濃いと感じてしまうかもしれない。全体を通して御飯、煎茶、吸い物に至るまで細部にこだわりを感じ、鰻屋にしては珍しいくらい店員の対応もいい。「まるや本店 名駅店」とともに、今最も旬な店だと思う。まだあまり知られていないためか、3回とも予約なしでも入れるくらい空いていたが、近い将来人気店になることは間違いない。

東区泉1-7-32 エメラルド泉1階    
電話:052-962-8055
定休日:火曜(祝日の場合には翌日休み) 
営業時間:11時半~14時、17時半~20時半 
予算:ひつまぶし2940円 
アクセス:市営地下鉄・桜通線「高岳駅」1番出口を出て「ガスト」側へ信号を渡る。「ガスト」を過ぎた角を左折するとすぐ右側。高岳駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:ガスト高岳店 
お勧めポイント:新進気鋭のモダンな鰻店

第3位 いば昇

 「あつた蓬莱軒」と並ぶ超人気店。古き昭和を感じさせる店内に入ると、香ばしい鰻の香りが鼻腔を抜け、視覚と嗅覚両方の期待度バロメーターが一気に上昇する。その期待を裏切らない鰻は、皮目がカリッと焼き上がっていて美味しい。今や名古屋めしの代表である「ひつまぶし」は、実はこの店の三代目が考案したもの。つまりこの店が元祖なのだ。栄にもこの錦の「いば昇」と同名の店があるが、関係のない別な店なのでご注意を。

中区錦3-13-22   
電話:052-951-1166
定休日:日曜、第2・第3月曜 
営業時間:11時~14時半、16時~20時 
予算:ひつまぶし2750円 
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」3番出口を出て直進し、信号を左折。「ホテルトラスティ」を過ぎて信号を渡り、「カゴメ本社」、「中納言」、「焼肉屋坂井」を過ぎると、すぐ右側のビルの谷間に佇む店。栄駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:焼肉屋坂井 
お勧めポイント:元祖“ひつまぶし”の有名店

第4位 うな富士

 “まる徳”と言われている天然に近い極太鰻にこだわっている店。この“まる徳鰻”を使った“ひつまぶし”はメニューに載っていないが、注文すれば4000円で変更可能である。“ひつまぶし”の鰻は厚みがあり、皮がカリッとしていてボリュームも十分。今回食べた鰻は少し泥臭さを感じたので、ミル付きの山椒を多めにかけなければならなかったが、これがなければ言うこと無しの出来。無料で肝吸いもついてくるが、これもなかなかのレベル。値段を度外視しても味を追求したい方は、時価なので聞くのも恐ろしいが、予約すれば浜名湖や長良川、四万十川の天然鰻“ひつまぶし”も可能とのこと。また、この店もかなりの行列店なので、行くなら早めの時間がお勧め。

昭和区白金1-1-4 プレザアント白金   
電話:052-881-0067
定休日:水曜、第1・第3火曜 
営業時間:11時~14時、17時~20時 
予算:ひつまぶし2600円、上ひつまぶし3500円 
アクセス:市営地下鉄・名城線「東別院駅」2番出口を出て、高速に沿って山王通を直進。ローソン、川、ENEOSを過ぎ、JR中央本線の高架橋を潜る。「キタガワ」のある信号を過ぎて100m先に見えるマンションの1階。東別院駅から徒歩12分。 
最寄りのランドマーク:キタガワ 
お勧めポイント:天然鰻に近い“まる徳”や天然鰻のひつまぶしが味わえる店

(同点)第4位 うなぎ 宮

 かつて大須観音横に風情ある一軒家の鰻店があった。その名を「宮田楼」と言い、名古屋グルメバイブル「ひつまぶし・お勧めベスト8」の第4位にもなったことのある老舗店だ。その後閉店となり、この店と千種区の「三越星ヶ丘店」8階にある「うなぎの宮田」の2つに分かれてしまったという。
 店内はテーブルが4つと奥に小上がりがあるが、思っていたよりもかなり狭い。経緯については詳しくわからないが、この店の職人こそかつての「宮田楼」の味を受け継ぐ人物であるらしい。確かに前店同様、鰻には臭みがなく、備長炭で焼かれた鰻はサクッとふっくらしている。タレも若干甘めで「宮田楼」の味である。なので、山椒やネギを加えて食べた方が美味しく感じられる。また、御飯も含めて全体の完成度が高い。好みかもしれないが、茶漬けをいただく時には若干醤油を足して食べた方が、さらに引き締まった味になって美味しい。名古屋国際会議場からも近くて便利である。(2015年11月追加)

名古屋市熱田区比々野町70
電話番号:052-682-6168
定休日:水曜
営業時間:11時〜14時、17時〜19時半
予算:ひつまぶし3000円
アクセス:地下鉄名港線・日比野駅2番出口を出て左へ。「泰文堂書店」を過ぎ、「日比野交差点」を左折すると50mほどで左側にある。日比野駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:地下鉄名港線・日比野駅
お勧めポイント:「宮田楼」の味を受け継ぐ店

間口の狭い小さな店ランチセットもある店内は4つのテーブル席と奥に小上がりがあるメニューひつまぶし焼き上がりはお見事備長炭で焼かれた鰻はサクッとふっくらしているひつまぶしの薬味タレはやや甘めなので山椒やネギを加えて食べた方が美味しい茶漬けをいただく時には若干醤油を足して食べた方が、さらに引き締まった味になって美味しい

第6位 うなぎ 薩摩

 よさげな黒の外観の店内に入ると水槽があり、そこはまるで郊外型・居酒屋の様な感じ。メニューや店のカードを見ると、店名通りの鹿児島産鰻を使用しているようだ。季節によっては天然鰻も取り扱っているらしい。メニューの中には、ふぐや鮮魚の刺身などが並んでおり、この日のお勧めも「手こね寿司」なので、特に鰻がメインということではないらしい。しかしそれに反して、出てきた鰻は皮はパリッとして身はふっくらとしていて、専門店を遙かに上回る美味しさ。“ひつまぶし”としての評価はこの程度だが、鰻丼としての評価ならば、“超お勧め!!”で、トップ3の一角を狙えるくらい美味しい。なので、“ひつまぶし”に固執しなければ、「鰻丼」か「うなぎづくし三昧」の方が良いかもしれない。

中川区東中島町5-137   
電話:052-355-5501
定休日:水曜(祝日の場合には翌日木曜休み) 
営業時間:11時~14時、17時~22時 
予算: 上ひつまぶし2500円、うな重2300円、うなぎづくし三昧2500円 
アクセス:①市営地下鉄・東山線「高畑駅」5番出口を出て左へ進む。「サークルK」、「東建」、「幸楽苑」を過ぎ、350m先の左側の黒い建物。高畑駅から徒歩15分。②あおなみ線「南荒子(みなみあらこ)」駅出口を出て左へ進み、信号を右折。「幸楽苑」の信号を左折し、350m先の左側の黒い建物。南荒子駅より10分。「四川料理 相翔」、「御かど屋」を過ぎ、「トヨタレンタリース」、「吉野家」の角を右折するとすぐ。荒子駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:幸楽苑、ヤマナカ新中島 
お勧めポイント:鰻丼としての評価ならトップクラスの日本料理店

第7位 イチビキ

 今回取材した鰻店の中で最もボリュームがあり、コストパフォーマンスで選べば更に上位に入ってもおかしくない体育会系鰻店。店内に入るとうっすら霞むくらいの煙が漂っている。とくに焼き場のある入り口近くの席はひどいので避けるべき。鰻は大ぶりながら皮はそれほどカリッとしていない。タレはやや甘めで悪くないが、出汁は薄めなので茶漬けにはイマイチ。山椒はなぜかテーブルにはなく、店員に言ってもらわなければならない。昼には開店前から行列が出来、それは閉店まで絶えることがない。開店直後でない限り、着席してから出てくるまで40~50分くらいはかかってしまうので、昼に行く時には開店前の11時20分に並ぶのがベスト。また、売り切れ次第終了となってしまうので、夜の時間帯も早めに行くのがお勧め。

中村区名駅南1-3-16   
電話:052-582-3811 
定休日:月曜 
営業時間:11時半~13時半、17時~20時半(売り切れ次第終了) 
予算:うなぎまぶし2400円 
アクセス:市営地下鉄・東山線、鶴舞線「伏見駅」7番出口を出て、広小路通に沿って進む。「ヒルトンホテル」を過ぎ、納屋橋を渡って「宮鍵」を過ぎるとすぐ左側。伏見駅から徒歩8分 
最寄りのランドマーク:納屋橋 
お勧めポイント:ボリューム満点の美味しいひつまぶし

閉店 第8位 うなぎ 桜庵(おうあん)

 夜になるとかなり寂しくなるこのエリアには、「居酒屋 ラブリー」、「中華そば 中村屋」、「ベトナム料理 アンナブルー栄店」、「ラシエット・ドゥ・シバタ」などの有名店が目白押し。ちなみに、この店も多治見市から移転してきた有名店である。外観や内装は、鰻屋らしからぬ和風でポップな雰囲気。鰻はカリッと焼かれていてとても美味しい。タレも甘くも辛くもなく丁度良い感じだ。“ひつまぶし”は1種類のみで、通常の鰻丼と同様に美味しい。しかし、“ひつまぶし”に添えられる出し汁が甘く、茶漬けにするとイマイチな感じになってしまう。特に、“ひつまぶし”に固執しなければ、「上鰻丼」の方が満足度が高いと思う。

東区東桜1-2-29   
電話:052-265-7455
定休日:無休 
営業時間:11時半~14時、17時~20時 
予算:ひつまぶし2750円、上鰻丼2300円 
アクセス:①市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」4番出口を出て「オアシス21」の前を直進し、信号を渡る。次の交差点(Balossa)を右折し、「中華そば 中村屋」、「ベトナム料理 アンナブルー栄店」の並び。栄駅から徒歩4分。②市営地下鉄・桜通線「久屋大通駅」3Bを出て直進し、次の交差点(Balossa)を左折し、「中華そば 中村屋」、「ベトナム料理 アンナブルー栄店」の並び。久屋大通駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:Balossa、オアシス21 
お勧めポイント:カリッとした鰻に絶妙なタレがベストマッチ

(同点)第8位 鰻(うなぎ) 木屋

 江戸時代から続く鰻の老舗店。鰻は身に厚みはないものの、皮目がカリッと、身はふっくらと焼かれていて、全く泥臭さを感じさせない良質な鰻である。タレは辛くて濃いが、“ひつまぶし”との相性は良い。“ひつまぶし”に限って言えば、“名古屋ひつまぶし”トップ3の一角を狙えるだけの実力がある。夜は予約のみで2名様から。電話での素っ気ない対応と来店時の温かい対応のギャップには、多少戸惑うかもしれない。さらに言わせてもらうなら、禁煙にしてもらえればもなお良いのだが。

東区東外堀町11   
電話:052-951-8781
定休日:日曜・祝日 
営業時間:11時~13時半、17時半~18時半(夜は予約のみで2名から) 
予算:ひつまぶし2650円 
アクセス:市営地下鉄・名城線「市役所駅」2番出口を出て、市役所に沿って進む。「愛知県東大手庁舎」を過ぎ、城壁を過ぎた角を右折。100mほど進むと「毎日交通」が見えるのでその隣り。市役所駅から徒歩7分。 
最寄りのランドマーク:名古屋市市政資料館、名古屋市役所 
お勧めポイント:辛口タレで味わうひつまぶし

スパゲッティハウス ヨコイ 錦店

 住吉店と錦店の2店があるが、今回は繁華街にある錦店を訪れてみた。一番人気の「ミラカン」は、刻んだ赤ウインナーとハムに加え、玉葱とピーマンがタップリと入っており、取り上げた3店中最も具材のボリュームがある。薄茶色のあんかけソースは、濃いめでスパイシー。注文して僅か3分くらいで出てきたのには驚いたが、2.2mmの太麺は、アルデンテを全く無視した茹で置きの柔らかいもの。食べてみると、なんとなく給食麺のような懐かしい感じがして、高校生の頃から食べていたら結構好きになっていたかも。どのスパゲッティも、基本盛りの1の他、1.2、1.5(人前)と3つのボリュームがある。ちなみに、独特のメニュー名は、ヨコイの先代がイメージでつけたもので、ミラネーゼは、ミラノ=肉加工が盛んな街のイメージから連想されるハムソーセージが具材、カントリーは田舎のイメージから連想される野菜が具材といった感じ。ちなみに、ミラカンはミラネーゼ+カントリーの具材がのっている。この店のレトルトソースは、スーパーや土産店でも販売されている。

【錦店】 
中区錦3-14-25 アサヒビル1階    
電話:052-962-5855
定休日:日曜 
営業時間:月曜~土曜:11時~15時20分、17時~21時50分、祝日:11時~14時50分 
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」3番出口を出て直進し、信号を左折。「ホテルトラスティ」を過ぎて信号を渡り、「カゴメ本社」、「中納言」を過ぎるとすぐ右角。栄駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:焼肉屋坂井

【住吉店】 
中区栄3-10-11 サントウビル2階    
電話:052-241-5571
定休日:無休 
営業時間:月曜~土曜:11時~15時20分、17時~20時40分、祝日:11時~14時50分、日曜:11時半~14時20分 
予算:ミラカン900円 
アクセス:市営地下鉄東山線、名城線「栄駅」から「丸栄」1階の広小路側出口を出て左へ進む。「みずほ信託銀行」を過ぎた次の「名古屋栄東急イン」角の信号を左折。“住吉町”のアーケードをくぐり、「日興コーディアル証券」を過ぎた交差点の右斜め向かい角のビル。栄駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:名古屋栄東急イン 
お勧めポイント:ボリューム満点のスパイシーあんかけスパ

からめ亭・本店

 フランチャイズも展開している“あんかけスパゲティ”の店。名古屋市内には直営の「本店」と「丸の内店」の他、フランチャイズ店の「徳川店」がある。この店の特徴は、何と言っても「スパゲッティハウス ヨコイ」よりも更にスパイシーで濃厚な“黒い特製あんかけソース”であろう。一度食べると、「スパゲッティハウス ヨコイ」よりも中毒性があって“ヤバイ”感じ。この店にはもう一つのあんかけソース“カレーあんかけソース”があり、これを通常のソースとハーフ&ハーフにもできる。麺のボリュームは4段階(Sサイズ200g、Mサイズ300g、Lサイズ450g、Wサイズ600g)から選ぶことができ、麺はほどほどのコシがあって良い。オープンキッチンになっているので、店主やおばちゃんたちが作っている姿をみることができる。ちなみに、店舗でも下記ネットショップでもこの店のソースを購入出来るので、名古屋土産としても良いと思う。 
http://www.star-click.ne.jp/karame/itiran.htm

名東区高社1-191 サンローヤル東山1階    
電話:052-777-7031
定休日:日曜 
営業時間:11時~21時 
予算:ミラカンスパ1050円 
アクセス:市営地下鉄東山線「一社駅」1番出口を出てすぐに信号を右折し、緩やかな坂を上る。「サンクス」、「岡崎信用金庫」を過ぎ、公園横を通って「名古屋銀行」角を左折。100mほど進むと右側に見える。一社駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:岡崎信用金庫一社支店 
お勧めポイント:黒いスパイシーあんかけスパゲティ

スパゲティハウス チャオ 
第5堀内ビル店

 この店は、名古屋市内に7店舗のあんかけスパ店を運営している(株)モリタが経営している。この店の麺は、アルデンテとはいかないまでも、3店中もっとも上手く茹でられていた。「スパゲティハウス ヨコイ」や「からめ亭・本店」などのスパイシー系あんかけスパも捨てがたいが、この店のマイルドな“あんかけスパゲッティ”の完成度が最も高く、今回のハードな取材の中で初めて完食してしまった。この日は午後7時に訪れたが、周りを見回すと、スパゲティのミラネーズにのっている上の具だけをおつまみにした「おつまみミラネーズ」と瓶ビール(生ビールもある)で、まずは一杯という常連客が多かった。さらにこの店には、「おつまみコートレット」なる名古屋名物の“味噌カツ”やどんな味か試したくなる“塩昆布キャベツ”などのおつまみ類もあるのでお試しを!また、店内ではお土産用のあんかけソースも販売している。この第5堀内ビル店が最もお勧めだが、名古屋駅周辺では他に【メイチカ菱信ビル店(052-562-5668)】、街の中心部では【中日ビル店(052-263-7510)】、【栄町ビル店(052-962-8907)】、【名古屋パルコ店(052-264-8377)】などがある。

中村区名駅4-5-19 第5堀内ビル1階   
電話:052-541-1846
定休日:無休 
営業時間:11時~22時 
予算:ミラカン720円(Sサイズ) 
アクセス:①市営地下鉄東山線、桜通線「名古屋駅」5番出口を出てやや右へ道なりに進むと「大和証券」が見えるが、その信号を挟んだ斜め向かい(ドコモショップ隣りの茶色いビル)。②JR名古屋駅直結のユニモール5番出口を出たら目の前。名古屋駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:JR名古屋駅、名古屋ビルディング、大和証券 
お勧めポイント:名古屋ベストあんかけスパゲティの店

萬珍軒

 夕方から深夜にかけて営業している大人気のラーメン店。実はこの店、単なるラーメン店ではなく、つまみなどのメニューが充実した中華料理店なのである。イメージ的には、B級グルメで今や全国区となった台湾ラーメンの老舗 「味仙(→ 名古屋グルメバイブル・台湾ラーメンの頁を参照)」 のような店である。B級中華店でありながら、店内は比較的大箱となっていて、清潔でモダンな雰囲気がいい。また、オープンキッチンのカウンターの中では数人の料理人がキビキビと動き回っている。この店を一躍有名にしたのは屋台の時代からの名物「玉子とじラーメン」。特に、人気番組の「ケンミンショー」で地元飯として取り上げられてからは更に人気が爆発し、店外には常に行列が出来るようになった。
 あらかじめコショウがかけられた「玉子とじラーメン」のスープは、見た目は濃厚なトンコツスープかと思いきや、名古屋コーチンを使った鶏ガラスープであった。また、玉子とじはフワフワというより、むしろ玉子であることを感じさせないくらいトロトロにスープに溶け込んでいるため、スープはドロッとしたトロミがある。これがまた中細縮れ麺に良く絡んでとても美味しく、忘れた頃にまた食べたくなるくらい病みつきになる。この他に「玉子とじ担担麺」なるものもあるが、こちらの方は未だ試していない。チャーシューなどの具材は普通に美味しく、他の中華つまみや小ぶりの餃子などはまあままのレベル。しかしながら、手作りデザートである「正式杏仁豆腐」や「果肉たっぷり濃厚マンゴープリン」は、どちらもラーメン店のレベルを超えた美味しさであった。(2014年4月追加)

名古屋市中村区太閤通4-38  
電話番号:052-481-8824
定休日: 日曜、第3月曜
営業時間:17時半〜翌2時(売り切れ次第終了)
予算:玉子とじラーメン700円
アクセス:地下鉄桜通線・中村区役所駅4番出口を出て太閤通(県道68号線)を進む。「後藤エナジー整体院」、「花茂フローリスト」を過ぎるとすぐ左側。中村区役所駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:地下鉄桜通線・中村区役所駅4番出口
お勧めポイント:トロトロの玉子でとじた濃厚な味わいのラーメン

豆天狗 名古屋金山店

 金山で偶然見つけた高山ラーメンの店。この店一押しの「和風らーめん」はかなり濃いめの醤油味。スープは動物系と魚介系のダブルスープで、煮干の風味がややキツめ。透明度はなく混濁しており、本場の高山らーめんよりも濃厚な感じだ。細めのストレート麺はスープによく絡んでいい。炙りチャーシューは香ばしく、太めのメンマや煮たまごも美味しい。昔ながらのあっさり醤油味の本場の高山らーめんとは異なり、名古屋風に濃厚にアレンジされているが、これはこれで現代的で美味しい。酸味の利いた魚介系スープのつけ麺も平打ち麺とマッチしていて、それなりに美味しい。本店は岐阜の高山にあり、この名古屋金山店の他に中部国際空港セントレア店もある。しかし、この店以外の2店は濃厚な「和風らーめん」ではなく、オーソドックスな高山らーめんを出しているようだ。(臼井英晶)

中区金山1丁目6-3 ニューシャポ金山1階  
電話:非公開
定休日:月曜(祝日を除く)
営業時間:11時~14時半、17時~22時 
予算:和風らーめん700円、つけ麺750円
アクセス:市営地下鉄名港線、名城線「金山駅」6番出口を出て直進。一つ目の信号を渡って右折し、そのまま150mほど北へ直進すると左側。金山駅より徒歩3分。

最寄りのランドマーク:日本特殊陶業市民会館(旧・中京大学文化市民会館)

お勧めポイント:現代風にアレンジした高山らーめん

鴨シャブ竹亭 錦店

 愛知県阿久比町にある鴨料理専門店「料亭 竹亭」が展開するラーメン店。実は東京赤坂にも「鴨シャブ竹亭 赤坂店」という支店があり、火曜と木曜のランチタイムに鴨ラーメンが食べられる。「鴨ラーメン(ロース)」は1800円、鴨シャブシャブとつけ麺がセットになったものに至っては6300円と超高額(錦店にもあります)。錦店の「鴨ラーメン(ロース)」は一杯2000円と、赤坂店のランチメニューよりも若干高めの設定。恐らく、中華料理店の「ふかひれラーメン」などを除けば、全国トップレベルの高額ラーメンではないだろうか。鴨だけから抽出された出汁をベースとする醤油スープは、あっさりとまろやかで奥行きがある。かん水を用いない特製の極細麺も繊細なスープやコクのある鴨の脂とよく絡んでいていい。具材の鴨ロース(レアな状態をスープでしゃぶしゃぶして食べる)はとても美味しいし、薄切りの葱や三つ葉、巨大メンマ、固ゆでの燻製卵などもスープとの相性が絶妙。加えて、丸のままの山椒も上手くアクセントになっており、このラーメンにはコショウよりも合っているような気がする。ちなみに、替え玉(400円)を頼むと、ニラ、薄切りニンニク、特製醤油がスープに加えられ、より輪郭のはっきりとしたパンチの効いた味に変化するので、おなかに余裕のある方は試してみてほしい。なお、火曜と木曜の「カモ(火木)の日」には、鴨だしの炊き込みご飯がサービスされるのでお得。それにしても、この店の鴨ラーメンを食べると元気で健康になるとのことだが、大将と女将さんのテンションが妙に高いのもそのせいだろうか。(臼井英晶)

中区錦2-5-32 アルチザンビル1階(長者町通り)  
電話:052-222-0339
定休日:土曜・日曜・祝日
営業時間:17時半~22時45分
予算:鴨ラーメン(ロース)2000円
アクセス:市営地下鉄・東山線「伏見駅」1番出口を出て逆に向かい、歩道橋を過ぎた角を右折。「袋町通」を進み、「グレイスイン名古屋」、「世界の山ちゃん」を過ぎた次の交差点を左折すると右のビル。伏見駅から徒歩4分。
最寄りのランドマーク:りそな銀行(りそな名古屋ビル)、グレイスイン名古屋
お勧めポイント:全国的にも珍しい高級鴨ラーメン

麺家 喜多楽

 無化学調味料で作った「今昔支那そば」が評判のラーメン店。店内にはジャズが流れ、今風のインテリアである。また、窓側にテーブル席が、奥にはオープンキッチンのカウンター席がある。メニューを見ると、清湯スープの「今昔支那そば」の他に白湯スープの「らあ麺」と「純名古屋コーチンのつけ麺」、そして「油そば」がある。「今昔支那そば」だけが完全無化学調味料と表示してあるところを見ると、他の麺には旨味調味料が入っているものと思われる。
 今回は折角なので、この店の売りである「今昔支那そば」をチョイス。実は「今昔支那そば」には醤油と塩があり、結局、食べログでの評判が良かった醤油に炙りチャーシューと味玉が付いた「今昔支那そば炙り肉入り・醤油」をオーダー。
 名古屋コーチンの丸鶏に奥美濃古地鶏、トンコツ、サンマ節、鰹節、利尻昆布、干し貝柱などを加え、8時間かけて作られたという清湯スープは、魚介の風味が抑えられた塩分控えめの旨味のあるスープ。さらに、炙りチャーシューは普通に美味しく、メンマや味玉も良かった。しかしながら、麺がコシのないクラシックなタイプの中細ストレート麺であるため、トータルな印象がどうしてもインパクトのないものに感じてしまう。これでもう少し麺が締まった感じで良ければ2つ星でも良いと思う。
 ちなみに、ご飯メニューの「丼米(どんまい)」は、ご飯に自家製の牛肉のしぐれ煮がのったもので、残ったラーメンのスープをかけてお茶漬けのようにして食べると美味しい。(2014年3月更新)

中区橘1-28-6   
電話番号:052-332-5515
定休日:月曜
営業時間:【平日】11時〜14時、18時〜22時、【土日・祝日】11時〜14時半、17時半〜22時(売り切れ次第終了)
予算:今昔支那そば700円、今昔支那そば炙り肉入り950円、丼米250円
アクセス:地下鉄名城線・東別院駅4番出口を出て「名古屋テレビ放送」側に信号を渡る。大津通を右へ進み、石垣に沿って300mほど進むと左側に見える。
最寄りのランドマーク:名古屋テレビ放送、高砂殿
お勧めポイント:無化学調味料で作られた美味しい醤油ラーメン

らあめん翠蓮

 最近流行の魚介系と動物系を合わせたダブルスープのラーメンを出す人気店。このタイプの店はどうしても魚介の風味を強調しがちであるが、この店の塩ラーメンは、動物系の存在感を十分に感じる濃厚なスープ。麺は概ねストレートで、スープとの絡みがとても良い。チャーシューは肉の旨みが十分で、メンマの歯応えもいい。他に「濃いめ焼き干し醤油」などもあるが、こちらはアゴ出汁・魚粉によって魚介風味が強くなっている。会場から遠く臨時休業もあるので、行く前には必ず電話確認が必要。また、行列が絶えないので、時間に余裕をもって行こう。(臼井英晶)

昭和区花見通3-11 ハートイン杁中1A   
電話:052-833-0572 
定休日:火曜、水曜 
営業時間:11時半~13時半、18時半~20時(スープが無くなり次第終了) 
予算:塩ラーメン700円、濃いめ焼き干し(塩・醤油)890円 
アクセス:市営地下鉄・鶴舞線「いりなか駅」2番出口を出て左に進む。セブンイレブンを越えて直進し、そのまま杁中交差点を直進して渡る。さらに150m直進すれば左に見える。いりなか駅から徒歩3分 
最寄りのランドマーク:マクドナルド
お勧めポイント:濃厚なWスープの塩ラーメンが絶品

なるとや

 無化学調味料の塩ラーメンが人気の店。麺やスープの全体的なイメージは、名古屋の名店「如水」にも似ている。塩ラーメンはスープだけ飲むと一級品の味がするが、極細の縮れ麺とは上手く絡まないので、何故かボンヤリとした味に感じてしまう。むしろ醤油ラーメンの方がバランスとキレがあってお勧め。深夜の締めのラーメンとしては、「如水」と並んでハイレベルな味である。

中区栄4-7-13 木村ビルディング1階    
電話:052-241-0511
定休日:日曜 
営業時間:11時半~14時、18時~翌1時 
予算:しょうゆラーメン650円 
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」12番出口を出て、「中日ビル」、「中区区役所」、「スターバックス」「名古屋東急ホテル」を過ぎ、「スギ薬局」の信号角を右に曲がる。そして「ホテルルートイン名古屋」を過ぎるとすぐ。栄駅より徒歩6分。 
最寄りのランドマーク:名古屋東急ホテル、ホテルルートイン名古屋
お勧めポイント:締めに最高の無化学調味料の醤油ラーメン

中華そば 中村屋

 2010年に岐阜県大垣市から進出してきた店。つけ麺は、太麺、平打ち麺、中太麺の3種類がブレンドされ、独特の食感を出している。つけ麺のスープは豚骨醤油で、鶏つけ麺のスープは豚骨塩味。いずれの“つけダレ”も非常に濃厚でドロドロとした魚介系スープであるが、後味が重くならないよう酢の酸味で上手く仕上げている。この店はつけ麺だけでなく、銀座グルメバイブルで取り上げた西新橋の立ち食い蕎麦店「港屋」にインスパイアされた「鶏そば」なるものもある。しかし、蕎麦にコシがない点や、つけダレに深みがなく全体としてインパクを感じない点が頂けない。

東区東桜1-2-31   
電話:052-973-0508
定休日:日曜 
営業時間:11時~15時、17時~21時 
予算:つけ麺(並・大盛、味付玉子)880円、鶏そば800円 
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」4番出口を出て「オアシス21」の前を直進し、信号を渡る。次の交差点(Balossa)を右折し、次の交差点角。栄駅から徒歩4分。市営地下鉄・桜通線「久屋大通駅」3Bを出て直進し、次の交差点(Balossa)を左折し、次の交差点角。 
最寄りのランドマーク:Balossa、オアシス21
お勧めポイント:後味の良い濃厚豚骨つけ麺

麺屋 やま昇

 “円頓寺商店街”と高速道路が交叉する場所にある“つけ麺”の人気店。まずは、入り口で食券を購入して着席。見渡すと、有名人の色紙が壁を覆い、多少時代錯誤的な感じもするが、ノーマルなつけ麺は美味しいと思う。魚粉が入った豚骨+鶏醤油味のつけ汁は実にオーソドックスなタイプで、太麺とのバランスがいい。麺は最近流行の大盛りでも同じ価格というシステム。麺を食べ終えたら、カウンターにある“かつおダシ”か“柚子ダシ”のポットでスープ割りを楽しむ。柳橋にある姉妹店「肉そば やま昇」の方は、味がぼやけた感じでお勧めできない。

西区那古野1-13-12 オキナビル1階    
電話:052-563-3323
定休日:月曜 
営業時間:11時~15時、17時~23時(スープが無くなり次第閉店) 
アクセス:市営地下鉄・桜通線「国際センター駅」2番出口を出て、高速道路に沿って右の方に進む。中華料理「東方紅」を過ぎ、円頓寺商店街の手前。市営地下鉄・桜通線「国際センター駅」から徒歩8分。 
最寄りのランドマーク:円頓寺商店街 
お勧めポイント:オーソドックスつけ麺が人気の店

麺の坊 五月晴れ

 愛知県の“つけ麺”ブームを牽引する愛知県大府市「晴レル屋」の名古屋初出店の店。従って、この店の一押しも“つけ麺”であるが、この名古屋店の目玉は濃厚な塩白湯の台湾ラーメン「名古屋ラーメン」である。一般的な醤油味の台湾ラーメンからはかなり逸脱しており、ここまで来ると “担々麺?”と勘違いするくらい。見た目とは裏腹にそれほど辛くないので、台湾ラーメン好きにはやや物足りなく感じてしまうかもしれない。麺は「如水」のように細麺で、濃厚な豚骨スープと魚介系風味が上手くマッチしている。麺をすすると“まあ、こんなもんか”という感じだが、スープを飲みながら麺を食べると止まらなくなる美味しさがある。この店の“台湾系”には、他に「名古屋つけめん」なる辛つけ麺もある。13席しかないため、ランチタイム時には行列ができてしまうので、できればこの時間帯を避けて行きたい。

中区栄1-4-33   
電話:052-222-1881
定休日:日曜 
営業時間:11時半~15時、18時~22時 
予算:名古屋ラーメン(全部入り)1150円、名古屋つけめん(全部入り)1150円 
アクセス:市営地下鉄・東山線、鶴舞線「伏見駅」7番出口を出て広小路通りを直進し、ヒルトンホテル手前信号を左折するとすぐ左側。伏見駅から徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:ヒルトンホテル 
お勧めポイント:名古屋では珍しい塩白湯の台湾ラーメン

如水

 食通で知られる愛知医大・岩城教授から教えてもらった店。化学調味料を一切使わず、魚介風味を効かせた極細ストレートの「塩ラーメン」が有名。塩ラーメンはもちろん美味しいのだが、この如水が作った如水流「たいわん(ラーメン)」も意外と美味しい。知多ハッピーポークのモモ肉を飛騨牛の牛脂で炒めた辛めの具がのっており、元祖台湾ラーメンの「味仙」でみられるようなニラはのっておらず、ネギと玉葱が入っている。ラー油色のスープは辛さが押さえられており、舌が麻痺せず繊細な旨みを感じられる辛さである。麺は博多ラーメン以上に極細ながらちゃんとコシがあり、スープとの絡みを計算したものだ。“これも台湾ラーメン?”と思わず呟いてしまいそうだが、もちろんアリだろう。数十メートル並びに“わらび餅”の「芳光」があるので、食べる前に予約して、お土産に買って帰ろう。なお、名駅前や栄にある味噌ラーメン専門の直営店「力丸」は、旨味調味料の味がして「如水」とは全く別物なので、お勧めできない。

東区徳川町201   
電話:052-937-9228
定休日:火曜日 
営業時間:11時半~14時半、18時~24時 
予算:煮たまごラーメン塩800円、煮たまごたいわんラーメン850円 
アクセス:名鉄瀬戸線「森下駅」出口を出て、南側(徳川園、徳川美術館方面)へ出る。左側へ進んで最初の信号を右折。セブンイレブン、サークルKを過ぎ、大きな通りに出たら、左折して進むと最初の角ビル。森下駅から徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:徳川園、徳川美術館 
お勧めポイント:「塩(ラーメン)全部のせ」が一押しだが、台湾ラーメン「たいわん」もいい

ピカイチ

 中日ドラゴンズを中心とした各球団名が入った真っ赤な暖簾が、出迎えてくれる。中に入ると、ドラゴンズの選手のサインや写真が壁を埋め尽くしている。試合経過を表示するスコアボードまであるところを見ると、どうやら竜党の店のようだ。看板の「ピカイチラーメン」は台湾ラーメンだが、味仙と違って辛さが選べる。ニンニクの風味が強くない分、代わりにドライニンニクスライスが入っている。辛さは10段階から選べるが、中辛は3。店の標準とされる5は味仙と同じくらい辛いので注意。名古屋名物の手羽先とは異なるが、甘辛く煮た手羽先はとても柔らかく、ビールにとてもよく合う。注文したものを運んでくれたときや、会計を済ませたときに“お疲れ様でした”、“ご苦労様でした”と声をかけられるのが何とも新鮮に感じられていい。

千種区今池1-14-5   
電話:052-731-8413
定休日:日曜 
営業時間:平日:18時~翌1時半、土曜と祝日:17時半~翌1時 
予算:ピカイチラーメン600円、手羽先3個400円 
アクセス:市営地下鉄・東山線、桜通線「今池駅」9番出口を出てすぐに右折し、「今池南3番通」へ進む。焼き餃子で有名な「百老亭」を過ぎると、突き当たりに見える。今池駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:パチンコ&スロット フジ今池店 お勧めポイント:ドラゴンズファンの聖地とも言える中華料理店

味仙

 ピカイチから僅か数十メートルのところにある“名古屋台湾ラーメン”発祥の店。ピカイチと比べるとスープに深みがあり、かなりニンニクと豆板醤の風味が感じられる。ピカイチのように辛さを選ぶことができないので、辛さが苦手な人は避けた方がいい。今回取材の対象となったのは、今池の本店とセントレア店であるが、本店の方がスープの完成度が高かった。北大の西坂先生いわく、“藤が丘店の台湾ラーメンが最も美味しい!”とのこと。と言うことは、藤が丘店>本店>セントレア店の順に美味しいということになる。この様に書くとラーメン店と思われがちだが、実はちゃんととした台湾料理店である。台湾ラーメン以外では、手羽先は甘めで揚げ方も強くお勧めできないが、青菜の炒め、コブクロ、アサリ炒めなどは、ビールのつまみにピッタリ。

【味仙今池本店】
千種区今池1-12-10  
電話:052-733-7670 
定休日:年中無休 
営業時間:17時半~翌2時 
予算:台湾ラーメン630円
アクセス:市営地下鉄・東山線、桜通線「今池駅」9番出口を出て2つ目の角を右折し、「今池南4番通」方向へ進む。「スギ薬局」を過ぎるとすぐ左にある。最寄りのランドマーク:カラオケJOYJOY今池店
【中部国際空港店 】
中部国際空港ちょうちん横町内
電話:0569-38-1515 
定休日:年中無休
営業時間:10時~20時45分 
予算:台湾ラーメン700円
アクセス:出発カウンター奥のエスカレーターを上った右奥にある
お勧めポイント:台湾ラーメン発祥の店

ゆきちゃんラーメン 千早本店

 JR中央線鶴舞駅の名大病院口を出て数百メートルの高架線下にある小さな店。自家製の中太ストレート麺はコシがあり、スープに良くマッチしている。醤油味のスープには、ニラとザク切りのニンニクがたっぷり入っていて寒い季節には最高の一杯である。辛さも、しっかりとスープのコクと旨味を感じ取れる程度でちょうどいい。まずは、セルフサービスの名古屋おでん(味噌煮)をつまみながら、生ビールをグイッと飲むのがこの店の醍醐味。

中区千代田5-12-27  
電話:052-243-0405 
定休日:日曜、祝日 
営業時間:月曜~金曜:11時~14時 (昼の営業については電話で要確認)、 月曜~木曜:17時~翌4時、金曜~土曜:17時~翌4時半
台湾ラーメン700円、おでん各110円
アクセス:市営地下鉄・鶴舞線「鶴舞駅」4番出口、JR中央線鶴舞駅の名大病院口(22時で閉鎖、22時以降は公園口から出る)を出て、名古屋大学病院側へ高架線下に沿って500m進むと見える。
最寄りのランドマーク:名古屋大学病院
お勧めポイント:台湾ラーメンと名古屋味噌おでんが深夜まで楽しめる

餃子苑

 この地区には、「四川」や「中華料理 桂花」(今回は落選)などの食べログで評判の四川料理店が多い。この店もジャンル的には四川料理のようだが、店の雰囲気も含めて、メニューリストもどちらかと言えば、中華料理店というより街のラーメン店といった感じだ。噂によると、「ダンダン亭」の店主と兄弟弟子であるらしい。“食べログ”上で評判の「麻婆豆腐」は、今では幻となった「ダンダン亭」の「正宗麻婆豆腐(かつて夜も営業していた頃のメニューとして評判だった)」に近いということで食べてみたが、豆鼓が効いた少し甘い味付けで、花山椒は好みで振りかけるというスタイル。結論としては、お勧めと言うほどではない。評判の「焼き餃子」も同様にお勧めではなかった。むしろ、お勧めは「担々麺」で、久しぶりにサッパリ系の旨い担々麺に出会えた。スープは日本風にかなりアレンジされた味ながら、サッパリした中にも十分な旨味を感じさせる。麺は中太よりやや細めながら、ちゃんとコシがある。濃厚かつスパイシーな「ダンダン亭」とは対極にあるが、共に美味しいことは間違いない。他にもう一品注文するなら、ピリ辛のオリジナルメニュー「赤い天津飯」がお勧め。店主は仕事が丁寧なのか仕事が遅いのか分からないが、ディナータイムに十数人くらい入ると、出てくるのが極端に遅くなる。

中川区宮脇町2-71-2  
電話:052-361-5108
定休日:月曜 
営業時間:平日:11時半~14時、17時半~22時半、日曜・祝日:11時半~15時、17時半~22時半 
予算:担々麺800円 
アクセス:あおなみ線「南荒子(みなみあらこ)」駅出口を出て、右の北方面へ進み、1つ目の交差点を右折し、一方通行の道を進む。高架橋をくぐり、左に中学校、右に「フクハラデンキ」、「丸久米穀」を見て進み、「奥村内科」の看板のある“止まれ”を左折。中学校に沿って進むと信号が見えるので、交差点を左斜めに進むとすぐ。南荒子駅から徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:ヨシヅヤ太平通店 お勧めポイント:担々麺が美味しい中華料理店

ダンダン亭

 かつて眼科杉田病院にいた北大・西坂先生お勧めの担々麺専門店。店に入ると、マリオ似の強面店主の指示に従い、まずは着席。元々は昼夜の営業で、夜メニューの「正宗麻婆豆腐」が有名だったが、現在は担々麺一本の昼のみの営業となっている。担々麺には汁ありと汁ナシの2タイプがあり、汁ありは、基本の「担々麺」から「香(シャン)担々麺」、「花椒(ホワジャオ)担々麺」、「麻辣(マーラー)麺」へと辛みと深みがアップして行く。「香担々麺」と「花椒担々麺」は、白ゴマと黒ゴマのどちらかを選択できるが、白がお勧め。僕は辛さにさほど強くないので、中辛の白ゴマ「花椒担々麺」をチョイス。麺は中太よりやや細めの縮れ麺で、スープによくマッチしている。初めに感じる辛さは適度で心地よいが、次第に花山椒の辛みによる痺れが舌全体を支配する。そして、食べた後に水を飲むと、無味な水にテイストを感じるほど舌が痺れていることに気付く。担々麺には、御飯と漬け物がついてくるので、残ったスープに入れて食べると、この上ない満足感が得られる。しかも濃厚でありながらもくどくなく、全国的に見ても、これほど完璧な担々麺を食べたのは初めて。辛さに自信のある方は、西坂先生お勧めの「麻辣麺」にチャレンジしてみてほしい。きっと、今まで味わったことのない新感覚の美味しさを体感できるはず。11時半からの営業であるが、完璧主義の店主の準備が間に合わない場合には、遅れて開店することも。なお、店内では、辛さ別(小辛:基本、中辛、大辛、特辛)の自家製薬膳ラー油も販売しているので、近くの「中津からあげ」と共に、お土産にもいい。

東区代官町16-7  
電話:052-932-0101
定休日:日曜 
営業時間:11時半~14時半 
予算:花椒担々麺(白ゴマ)900円 
アクセス:市営地下鉄・桜通線「高岳駅」2番出口を出て直進。二つ目の広いとおりの信号を左折。左にサークルKを見て進むと、右に中京銀行の赤い看板が見えるので、右折すると「マックスバリュー」が見える。その交差点を左折するとすぐ左にある。高岳駅から徒歩10分。 
最寄りのランドマーク:マックスバリュー代官店 
お勧めポイント:日本最高峰の担々麺専門店

麺屋 はなび

 塩ラーメンが人気の行列店だが、近頃は辛い「元祖台湾まぜそば」が大人気。「元祖台湾まぜそば」とは、つけ麺に使用する極太麺に、辛い台湾ミンチと魚粉、玉子の黄味、刻み海苔、ネギ、ニラ、ニンニクなどをのせ、これに花山椒の香るスパイシーな特製合わせダレがかかった“油そば”のようなもの。これを箸とレンゲを使って良くかき混ぜて食べる。後で、自家製“昆布酢”を入れるとサッパリとした甘みが出て、また違った味わいになる。麺を食べ終え“追い飯(無料の少量ライス)”を頼み、残ったタレに絡めて食べると、締めを飾る最高の混ぜ御飯に変身する。コッテリ派の方には、“こってり(+100円)”と“ど肉(+300円)”の組み合わせがトッピングとして最高とのこと。「台湾まぜそば」にはこの他、「カレー台湾まぜそば」なる名古屋らしいメニューもある。それにしても、この店の「元祖台湾まぜそば」を食べると、滴り落ちる爽快な汗に、名古屋B級グルメの底知れないディープさを感じる。人気店のため、通常は30~40分並ぶことを覚悟しなくてはならないので、行くなら開店10分前がお勧め。なお、お土産用の「元祖台湾まぜそば」と「トロ肉」は、並ばなくてもお土産としてお持ち帰りできる。最近、三重県桑名と海部郡蟹江町に支店がオープンした。

中川区高畑1-170  
電話:052-354-1119
定休日:月曜、第3火曜日 
営業時間:11時半~14時(土日は11時~)、18時~21時 
予算:元祖台湾まぜそば750円(お土産用:2食入り1000円)、お土産用トロ肉(2人前)600円 
アクセス:①市営地下鉄・東山線「高畑駅」3番出口を出て左「中川区役所」方面へ進み、パチンコ「大統領」のすぐ裏。高畑駅から徒歩3分。②あおなみ線「荒子(あらこ)」駅出口を出て、“ミニストップ”、“牛角”方向へ進む。「四川料理 相翔」、「御かど屋」を過ぎ、「トヨタレンタリース」、「吉野家」の角を右折するとすぐ。荒子駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:大統領 
お勧めポイント:「元祖台湾まぜそば」の衝撃的な中毒性に注意!

麺屋 桜

 

 塩ラーメンが人気の行列店だが、近頃は辛い「元祖台湾まぜそば」が大人気。「元祖台湾まぜそば」とは、つけ麺に使用する極太麺に、辛い台湾ミンチと魚粉、玉子の黄味、刻み海苔、ネギ、ニラ、ニンニクなどをのせ、これに花山椒の香るスパイシーな特製合わせダレがかかった“油そば”のようなもの。これを箸とレンゲを使って良くかき混ぜて食べる。後で、自家製“昆布酢”を入れるとサッパリとした甘みが出て、また違った味わいになる。麺を食べ終え“追い飯(無料の少量ライス)”を頼み、残ったタレに絡めて食べると、締めを飾る最高の混ぜ御飯に変身する。コッテリ派の方には、“こってり(+100円)”と“ど肉(+300円)”の組み合わせがトッピングとして最高とのこと。“こってり”はトロトロの豚肉の背脂で、混ぜると溶けて濃厚な味にパワーアップする。「台湾まぜそば」にはこの他、「カレー台湾まぜそば」なる名古屋らしいメニューもあるが、これもスパイシーで悪くない。それにしても、この店の「元祖台湾まぜそば」を食べると、滴り落ちる爽快な汗に、名古屋B級グルメの底知れないディープさを感じる。人気店のため、通常は30~40分並ぶことを覚悟しなくてはならないので、行くなら開店10分前がお勧め。なお、お土産用の「元祖台湾まぜそば」と「トロ肉」は、並ばなくてもお土産としてお持ち帰りできる。最近、三重県桑名と海部郡蟹江町に支店がオープンした。

昭和区阿由知通3-14  
電話:052-732-3355
定休日:月曜 
営業時間:11時~15時、17時~23時 
予算:味玉入りつけ麺850円、台湾油そば800円 
アクセス:市営地下鉄・鶴舞線、桜通線「御器所(ごきそ)駅」7番出口を出て左折するとすぐに見える。御器所駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:昭和区役所 
お勧めポイント:つけ麺と油そばが美味しい店

麺屋 誠 本店

 もともとは海老粉をかけた“塩そば”で有名となった店だが、最近の“油そば(名古屋では“まぜそば”)・汁なしそばブーム”にのって「台湾まぜそば」が人気となっている。さらに、この勢いにのって御器所店の他、大須には屋台のような“まぜそば“専門店まで作ったほど(→ エクスカーション&アクティビティ:大須散歩の頁を参照)。「台湾まぜそば」には、チャーシューの入った通常のものと「牛すじまぜそば」の2つがあるが、お勧めは「牛すじまぜそば」。「麺家 はなび」に比べると、辛さも含めてかなり大人しい味になっている。従って、ニンニクを入れた方が深い味わいになるが、当日診療する場合はマスクが必要となる。本店は郊外の八田駅近くにあるが、今回は本店とアクセスの良い御器所店の両方を食べ比べてみた。結果は、ジャンクフードのせいかそれほど味に違いはなかった。しかし、御器所店は牛すじが売り切れてないこともあるので、事前に電話で確認が必要。

【本店】 
中川区横前町54  
電話:052-411-9905
定休日:月曜,祝日の場合には翌日休み(月1回日曜に不定休日あり) 
営業時間:11時半~14時、17時半~22時(日曜は21時まで、スープが無くなり次第終了) 
予算:牛すじまぜそば850円 
アクセス:市営地下鉄・東山線「八田駅」2番出口を出てすぐの信号を左折。「スタミナ とん」、「コメダ珈琲店」を過ぎ、「ホームセンターカーマ」の信号を左折。突き当たりに「アオキスーパー」が見えるのでその信号を右折。200mほど直進して信号を過ぎるとすぐ右側。八田駅から徒歩10分。。 
最寄りのランドマーク:ホームセンターカーマ、アオキスーパー

【御器所店】 
昭和区阿由知通3-14  
電話:052-735-8355
定休日:水曜 
営業時間:11時~14時、17時半~22時半 
予算:牛すじまぜそば850円 
アクセス:市営地下鉄・鶴舞線、桜通線「御器所(ごきそ)駅」7番出口を出るとすぐに左側に見える。御器所駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:昭和区役所

四川担々麺 杏亭(あんずてい)

 この店の名物は、2種類の山椒(花山椒、青山椒)を使う「四川マーラー担々麺」である。「四川マーラー担々麺」には、“汁有り”と“汁無し”の2種類がある。ストレートの細麺を使った“汁有り”も濃厚でいいが、平打ち麺を使った「汁無し四川マーラー担々麺」の方が、よりインパクトがあってお勧めだ。食べていると、次第に舌の感覚が麻痺していくのが分かるが、唐辛子と違って後を引かないのがいい。そして、麺を食べ終えた後に残った汁に御飯を入れて食べると、もう大満足。もう一つのお勧めである「杏仁豆腐」は、2種類の杏の仁(種の中身)を使った本格的なもの。マーラー担々麺を食べた後のクールダウンの必食アイテムである。ちなみに、ランチタイムには麺類しかやっていないが、ディナータイムには、通常の中華料理もやっている。ディナータイムにもう一品注文するなら、あまり辛くない「紅油水餃子」か、マーラー担々麺よりも更に辛い「四川式陳マーボー豆腐」が良いだろう。

中村区亀島2-11-1  
電話:052-453-2344
定休日:日曜・祝日 
営業時間:平日:11時半~14時、17時半~21時、土曜:11時半~14時 
予算:四川マーラー汁無し担々麺850円(ランチタイムには、御飯とサラダが付く。杏仁豆腐はプラス100円)、四川式陳マーボー豆腐950円 
アクセス:JR、名鉄、近鉄、市営地下鉄「名古屋駅」の新幹線側の太閤通口を出て右に向かい、自転車・バイク置き場を通り、左側に「河合塾」と「吉野家」が見えたら、吉野家側に信号を渡る。そして、さらにセブンイレブンの方に渡り、セブンイレブンと「Sugakiya」の間の小路を進む。岩田病院を過ぎ、「世界のやまちゃん」のある突き当たり角を右折。通りを渡り直進すると、「焼肉 蘭」の向かいにある。JR名古屋駅太閤通口(新幹線側)から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:名鉄名古屋駅、河合塾 
お勧めポイント:痺れる辛さの汁ナシ担々麺が魅力

手打ちうどん 牛コロ 宮内

 この店の名物は店名通りの「牛コロ」。「コロ(香露)」とは、“うどん”や“きしめん”に香りの良い濃いめの汁(つゆ)をかけた中部地方の食べ物。元来、冷温どちらにも用いられたようが、現在では汁が冷たいものを指す。讃岐うどんで言う「ぶっかけ」の“あつひや(熱いうどんに冷たい汁)”に近い感じと考えれば分かりやすい。僕もかつて岐阜県多治見市の有名店に、わざわざ“コロうどん”だけを食べに行ったことがあるが、その店のコロは薬味だけのとてもシンプルなものだった。しかしこの店のコロは、まるで“すき焼き”と合体したかのように、甘めの汁に浸った平たいうどんにたっぷりの海苔や長ネギ、牛肉などがのっている。太さは一般的な“きしめん”よりやや太くて柔らかく、ペラペラした中にもモチモチとした独特の食感ある。その食感には、太さが微妙に均一ではないことも一役買っているようだ。汁がかなり甘いが難点だが、皿に添えられた擦りたての本わさびを少しずつ付けながら食べるとそれほど気にならなくなり、最後まで飽きずに食べられる。何故かコロに付いてくるグラスに入れられたビタミンドリンクが、B級テイストを更に盛り上げている。この店ではこの他、「味噌コロ」や「牛きしコロ」などの名古屋メシ系メニューもある。(臼井英晶)

北区大蔵町22-2   
電話:052-914-0144
定休日:日曜 
営業時間:平日:11時~15時、17時~20時、土曜:11時~15時 
予算:牛コロ750円 
アクセス:市営地下鉄・名城線「志賀本通駅」1番出口を出て逆方向へ進み、「つり堀」を過ぎた信号(スーパートーエー角)を左折。50mほど進むと右側にある。黒川駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:トーエー黒川店
お勧めポイント:コロうどんの専門店

蕎麦切り ふ~助

 東山公園にある人気の日本料理店「だいにんぐ芳(今回は落選)」を食べた帰りに、何となく気になって入ってみた。既に一通りのコースを食べた後だったので、試しに「ざるそば」を注文。運ばれてきた蕎麦を見ると「挽きぐるみ(全層粉)」のような色をしている。麺も太めで、一見すると田舎蕎麦。後で聞いた話では、挽きぐるみを二八で(小麦粉2:蕎麦粉8)で打っているとのこと。蕎麦は新蕎麦だったせいもあって、香り、甘みともに十分で、挽きぐるみのためか野趣あふれる味わい。しかし、蕎麦に比べるとつけ汁が弱く、もう少し辛ければなあと感じた。そのため、関東の蕎麦店に比べると多少物足りなさも感じるが、今回取材して落選した幾つかの有名蕎麦店よりも遙かに美味しかった。後で調べてみると、きしめんのような蕎麦「きしそば」がこの店の名物らしい。また、「天せいろ」や「天ぷら蕎麦」など“天もの”の類は一切無く、酒のつまみのメニューの中に、季節の野菜天ぷら(旬菜の天ぷら)があるだけという店主の姿勢も潔い。

千種区唐山町3-6   
電話:052-782-0006
定休日:火曜 
営業時間:11時半~14時、17時半~22時 
予算:ざるそば700円、きしそば800円 
アクセス:市営地下鉄・東山線「東山公園駅」4番出口を出て、すぐにスーパーの角を右折。「東山内科」を過ぎた交差点を右折すると右側に見える。東山公園駅から徒歩2分。 
最寄りのランドマーク:マクドナルド
お勧めポイント:香り高い実直な蕎麦

「山本屋総本家」と
   「山本屋本店」の味噌煮込みうどん

 2009年には「山本屋本店」の栄中央店と「山本屋総本家」の名鉄店を取材したが、今回の取材では、街中の店舗で食べログ最高得点の「山本屋本店・桜山店」と「山本屋総本家・タワーズ店」を取材。結果は、両店ともほぼ似たような味とメニューではあったが、やはり違いがあることが判明。日本酒は、両店とも愛知県の地酒(山本屋本店は「蓬莱泉」、「国盛」、「半田郷」、山本屋総本家は「ねのひ」、「神鶴」、「白老」)を置いていたが、うどん以外では、「山本屋総本家」は「おでん」や「板わさ」(いずれも17時以降より)といったクラシックなつまみしかなかった。これに対し、「山本屋本店」は「純系名古屋コーチンの焼鳥(ねぎま)」や「牡蠣オイル」、「青唐辛子のだし巻き玉子」、「本ズワイガニサラダ」、「半熟豆腐サラダ」などといったつまみ類が充実し、四万十産紅茶を使った「ロイヤルミルクティアイス」や「黒蜜濃厚バニラ」などのオシャレなデザートもあった。「山本屋本店」の方が、ちょっと一杯飲んで締めにうどんを食べる、といった楽しみ方ができそうである。今回は注文時に、“麺を柔らかめに!”と言って注文したが、それでも両店ともかなり硬く、麺自体の硬さには差を感じなかったが、「山本屋総本家」の方が麺に少し塩辛さを感じた。また、「山本屋本店」の方がダシの風味が強くバランスがいいが、「山本屋総本家」の方は、味噌の風味がダシの風味を上回っていて、後味に苦みを感じる。値段は「山本屋本店」の方がやや高めだが、初めから生卵が入っている点やおかわり自由な漬け物などがつくなど、サービス面が充実している。結論として、僕のお勧めは「山本屋本店」の方である。

【山本屋本店 桜山店】  
昭和区桜山町6-105-5 桜山交差点 昭和郵便局東    
電話:052-842-0975
定休日:無休 
営業時間:11時~22時 
予算:普通(味噌)煮込みうどん1050円、純系名古屋コーチン味噌煮込みうどん1785円 
アクセス:市営地下鉄・桜通線「桜山駅」2番出口を出ると「昭和郵便局」が見え、さらにその隣に「山本屋本家」と書いた大きな看板が見える。桜山駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:昭和郵便局、名古屋市立大病院 
お勧めポイント:名古屋味噌煮込みうどんのお勧め店 
他に名古屋駅近くでは、【山本屋本店 エスカ店(052-452-1889)】、【山本屋本店 名古屋駅前店(052-565-0278)】、【ルーセントタワー店(052-562-2531)】が、中心部では【栄中日ビル店(052-241-1939)】、【栄中央店(052-252-0253)】、【広小路伏見店(052-222-0253)】などがあるが、栄中央店がお勧め 。 

岩正(いわしょう) 手打ちうどん店

 少し寂しげな「筒井町商店街」の中にある知る人ぞ知る“味噌煮込みうどん”の店。今では珍しくなった木製の戸をガラガラと引いて中に入ると、ほとんど全てが地元客。そのせいか、他店に比べると多少値段も安め。この店では「まことや(今回は落選)」と同じように蓋がついてこないので、取り椀によそって食べる。味噌はコクがあってバランスが良く、後味に苦みを感じない。どちらかと言えば「山本屋本店」に近い味。そして、味噌煮込みうどんにはもれなくライスが付く。

東区筒井1-12-17   
電話:052-935-3929
定休日:火曜 
営業時間:11時~15時、17時~20時半 
予算:味噌煮込み(親子)700円 
アクセス:市営地下鉄・桜通線「車道駅」1番出口を出て「くるま寿し」の信号を右折。300mほど進むと左に筒井町商店街が見える。商店街に入ってすぐ右側。車道駅より徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:くるま寿し、筒井小学校 
お勧めポイント:地元客御用達の知る人ぞ知る味噌煮込みうどん店

宮きしめん 竹三郎

 これまで取材した“名古屋きしめん”の中で、ナンバーワンに認定したい。グルメガイドやグルメ雑誌で、「きしめん よしだ」とよく比較されるが、両店のレベルにはかなりの開きがある。「宮きしめん」の方が出汁に遙かに深みがあり、麺もコシがあって美味しい。愛知県には熱田の本店の他、熱田の「伊兵衛」と「神宮店」、栄のラシックにある「竹三郎」などがある。中でもこの「竹三郎」が最もアクセスが良い。メニューには、“名古屋コーチンみそ煮込みきしめん”の他、“カレーきしめん”や“カルボナーラきしめん”などの創作的なものも多いが、僕のお勧めは、オーソドックスな“きしめん”。特に、“白えびかき揚げきしめん”や“宮きしめん”などがお勧め。

中区栄3-6-1 ラシック7階    
電話:052-259-6717
定休日:不定休 
営業時間:11時~22時半 
予算:白えびかき揚げきしめん850円、宮きしめん750円 
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」16番出口を出てすぐ。「名古屋三越栄店」の隣り。栄駅から徒歩1分。 
最寄りのランドマーク:名古屋三越栄店 
お勧めポイント:名古屋きしめんナンバーワンの店

平打ち麺 酒肴 きしや

 つい一杯飲みたくなるような明るくいい雰囲気の店内。看板の酒肴に偽りなく、酒の肴をつまみながら一杯飲んで、締めに“きしめん”かラーメンを食べてもらおうという趣向らしい。お酒は生のプレミアルモルツの他、焼酎などが充実しており、居酒屋としても良い部類に入る。つまみ類にもこだわっており、「カレー串カツ」、「鯛のとろろ昆布巻き」、「牛すじの煮込み」など美味しいものが目白押し。また、この店の“きしめん”は、表面が滑らかでコシも適度にあって美味しい。白と赤があるが、白は醤油を全く使わず、鰹節のベースに自家製昆布塩が加わり、赤はこれに特注のたまり醤油が加わっている。ラーメンは更に鶏ガラベースのスープが加わる。ぶっかけ風冷やしきしめん「ころ」の他、人気の「牛すじカレーきしめん」もあるが、カレーきしめんの汁は既製のカレーペーストのような後味がするのでお勧めできない。近くにある「地酒と旬の味 ききや」に行った後の2軒目として使えば、更に高い満足感が得られるであろう

千種区仲田2-17-7 池下タワーズ1F   
電話:052-752-7114
定休日:水曜 
営業時間:平日:17時半~23時半、土曜・日曜・祝日:11時~14時、17時半~21時半(但し、出汁がなくなり次第閉店) 
予算:赤・白きしめん750円、軍鶏きしめん(白)1300円、ころ(赤)800円 
アクセス:市営地下鉄・東山線「池下駅」1番出口を出て、「フジカラーパレットプラザ」へ向かう信号を渡る。そして錦通りを進み、「エイブル」、「コメダ珈琲店」を過ぎるとすぐ。池下駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:コメダ珈琲店 池下店 
お勧めポイント:美味しいきしめんの食べられるこだわりの居酒屋

川井屋本店

 特に期待しないで入った店だが、改めて“きしめん”の美味しさを感じさせてくれた。平麺ながら手打ちによるモッチリとした感触とコシは、他店では味わえないくらい良かった。関東風と関西風の中間くらいの色のつゆは、鰹の風味が強く、イノシン酸による酸味の余韻が心地いい。他店との比較のために今回は最もシンプルな「手打ちきしめん」を頂いたが、もう一度行くなら、大好きな「鴨なんばきしめん」にしたいと思った。見回してみると、来店客の半数は「デラックス味噌煮込みうどん」を注文していたが、実は味噌煮込みうどんも美味しいのかもしれない。すぐ近くの外堀通り沿いに“かき氷”で有名な「相生」があるので、帰りのデザートにでもいかが?

東区飯田町31    
電話:052-931-0474 
定休日:日曜、祝日 
営業時間:11時~14時、17時~20時 
予算:手打ちきしめん530円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「高岳駅」2番出口を出て、歩道橋を過ぎた信号を左折。郵便局、2つ目の信号を過ぎ、さらに三菱系ガソリンスタンドを過ぎた外堀通りの信号を「加藤内科クリニック」側へ渡る。数十メートル先の右側に見える。高岳駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:禅隆寺、名古屋逓信病院
お勧めポイント:モッチリとした美味しいきしめん

第1位 清平

 開店して今年で43年目を迎えた地元の人気店である。外観も含めて、店内はごく普通の街のおそば屋さんといった趣。入って右側に小上がりがあり、左側にはテーブル席がある。この他に2階席もあり、昼間の混雑時には相席となることもある。
 2003年に初めてこの店のカレーうどんを食べた時、その美味しさに衝撃を受けたが、その後は訪れる機会もなく、店名すら忘れてしまっていた。「Dr.陳の名古屋B級グルメバイブル」を作成する際、取材しようと改めてこの店について調べてみたところ、“食べログ”はおろか、当時入手できたどの“名古屋グルメガイド”にも載っておらず、調べるのにかなりの苦労した記憶がある。なので、2009年に作成した日本網膜硝子体学会版「Dr.陳の名古屋B級グルメバイブル」では、“・・・チェーン店の若鯱屋と比較すると横綱と平幕くらいの違いがあるにもかかわらず、名古屋ではそれほど流行っていないのが残念。・・・”と書いたほど。しかし現在では、あらゆる名古屋のグルメ関連雑誌に掲載されているどころか、食べログでは“繁盛店”とか“人気店”と記載されるようになった。
 その後、2012年度版「Dr.陳の名古屋B級グルメバイブル」の取材時も含めて何度か食べているが、やはりこの店のカレーうどんは美味しい!!箸で麺を持ち上げると、ドロッとトロみのあるこげ茶色のカレー汁がうどんに絡む。また、出汁とカレー粉、そして具材である豚肉や油揚げ、長葱とのバランスも絶妙だ。辛いもの好きな方には多少物足りなく感じるかも知れないが、このバランスこそがカレーうどんの生命線なのである。添加物などを一切使わずに打たれた手打ちのうどんは、細めながらモチっとコシがあってカレーうどんにはピッタリの太さなのである。さらに嬉しいことに、大盛りかと思うほどのボリュームがある。ディープな名古屋メシを体験してみたい方は、同じ手打ちで打たれた「カレーきしめん」もあるので、こちらも是非試してみてほしい。ちなみに、カレーうどんを注文すると、頼まなくてもエプロンサービスがあるのもいい。(2014年3月更新)

西区上名古屋3-13-30   
電話:052-531-3387
定休日:水曜 
営業時間:11時~14時半、17時~20時半 
予算:カレーうどん630円 
アクセス:市営地下鉄・鶴舞線「浄心駅」1番出口を出て「浄心寺」前を通り、「アパマンショップ」、「エイブル」を過ぎ、さらに浄心東交差点の信号を過ぎる。次の「中日信用金庫」の弁天通の交差点信号を左折。500mほど進むと左側にある。浄心駅から徒歩12分。 
最寄りのランドマーク:中日信用金庫 
お勧めポイント:名古屋カレーうどんナンバーワンの店

第2位 鯱乃家

 2階に「若鯱家」と書かれた色褪せた看板があるが、全国展開する若鯱屋とは関係がない。元々この「鯱乃家」こそが、先代から若鯱家という屋号でやっていたが、先に商標登録をされてしまったので変更したという話だ。従って、チェーン店の若鯱家とは味が全くと言っていいほど違う。全体的なイメージとしては、後述の「うどん錦」に近い味だ。麺は太く、茹で置きとは思えないくらいコシがある。濃厚かつスパイシーな汁も「うどん錦」に似ているが、こちらの方が予めカレー粉を溶いているため、粉っぽさを感じず完成された味。店の雰囲気も含めて、従業員がもう少し愛想がよければ、満点第1位としてもいいのかも。

北区田幡2-14-1   
電話:052-915-8156
定休日:木曜
営業時間:月曜~土曜:11時~14時、17時半~21時、日曜・祝日:11時~14時、18時~21時
予算:カレーうどん670円
アクセス:市営地下鉄・名城線「黒川駅」1番出口を出て左へ。「百五銀行」を過ぎ、次の角を左折。一つ目の交差点を過ぎるとすぐ左側にある。黒川駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:百五銀行
お勧めポイント:名古屋カレーうどん最高峰の店

第3位 若鯱家 清明山店

 旧「若鯱家」の系譜は、本家筋にあたる黒川の「鯱乃家(本来の若鯱家)」、そして暖簾分けを許された「若鯱家極楽本店」と「若鯱家清明山店」の3店である。つまり、前出の「鯱乃家(旧 若鯱家)」の先代から暖簾分けを許されたのは、「若鯱家極楽本店」とこの「若鯱家清明山店」の2店のみなのである。本家筋にあたる「若鯱家」は、商標登録の関係上、「鯱乃家」に店名を変更したのに対し、暖簾分けを許された2店は、現在も若鯱家という暖簾を掲げている。紛らわしいので何度も言うが、全国展開している現「若鯱家」とは関係がない。従って、3軒ともほぼ同レベルと思いきや、「若鯱家 極楽本店」は、汁のコクのなさや粉っぽさ、麺のコシの弱さなど総合力という点でランキング落ちした。一方、「若鯱家 清明山店」は3店中最も清潔感があり、接客も良く、麺は茹でたてを供するなど随所に店の良心を感じる。しかも、この「若鯱家 清明山店」と「若鯱家 極楽本店」は、お持ち帰りもできる。

千種区上野1-7-22   
電話:052-712-2605
定休日:火曜、水曜
営業時間:11時半~15時、17時~20時
予算:カレーうどん700円
アクセス:市営地下鉄・名城線「砂田橋駅」1番出口を出て歩道橋の交差点を右へ進む。「愛知教育大附属中学」の校門を過ぎ、団地のような「サンハイツ」を過ぎる。そして、一つ目の信号を過ぎて「安藤歯科クリニック」横の斜め通りを直進。「スギ薬局」を過ぎ、「ネッツトヨタ」の信号を右折。歩道橋を過ぎた次の信号(清明山)を左折するとすぐ左側。砂田橋駅から徒歩12分。
最寄りのランドマーク:ネッツトヨタ東名古屋
お勧めポイント:元祖・若鯱家の系譜の優良カレーうどん店

第4位 つる岡

 「清平」同様にモチモチで細めの手打ちうどんだが、こちらの方が讃岐うどんっぽく角張っている。カレーうどんには牛肉が入っているが、嫌いな方には、牛肉の代わりに鶏肉入りの「カレーなんばん」もある。「清平」よりだしが強いため、多少アンバランスな感じもするが、とろみが強い汁は細い麺に良く絡んで美味しい。

中区千代田2-8-17グリーンハイツ   
鶴舞公園1階
電話:052-261-4555
定休日:日曜日
営業時間:11時~15時、17時~21時半
予算:カレーうどん800円
アクセス:市営地下鉄・鶴舞線「鶴舞駅」1番出口を出て大須通を右へ。1つめの信号を右折して千代田通を進み、「コメダ珈琲店」を過ぎた信号の左側角。鶴舞駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:老松公園
お勧めポイント:個性の強い名古屋カレーうどん店

第5位 有伝亭 匠

 栄の中区役所近くにあるうどん店。うどんはいろいろあるが、ほとんどの人はカレーうどんを注文している。男性店主と女性の2人だけでやっているにもかかわらず、混雑していても比較的テンポ良く出される。カレーうどんは角張った中太で、適度にコシがあり、具はネギと揚げのみで肉は入っていない。スパイシーさは程良く、出汁とのバランスがとても良い。今回は「うどん錦」と同点になったが、「うどん錦」のスパイシーさを取るか、この店のバランスの良さをとるかはお好み次第。店内が禁煙である点や帰るときの“行ってらっしゃい!”という言葉は好感が持てる。平日の昼に行くとビジネスマンが行列し、相席必至であまり落ち着いて食べられないので、昼に行くなら土曜日に、平日に行くなら夜がお勧め。

中区栄4-4-25   
電話:非公開
定休日:日曜・祝日
営業時間:平日:11時15分~14時15分、18時~20時15分、土曜:11時15分~14時15分
予算:カレーうどん700円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」12番出口を出て、「中日ビル」、「中区区役所」を過ぎ、「カフェ・ヴェローチェ」信号を右折し、交差点を過ぎるとすぐ左側。栄駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:カフェ・ヴェローチェ、中区区役所
お勧めポイント:全てにバランスの良いカレーうどん 

(同点)第5位 錦

 この店は錦の繁華街にあるため、早い時間帯よりも22時~翌1時くらいの時間帯が賑わう。汁の色はミルクカレーっぽく、東京の「古奈屋」を彷彿させる。しかし、古奈屋のようなミルキー感はなく、今回取材した中で最も香り高くスパイシー。鶏ガラスープ(名古屋コーチン?)を使った汁はドロッとしており、鰹のだしの風味が押さえられている。具は厚めの揚げがメインで、あとはネギと僅かな豚小間のみ。カレーうどん店で経験したことがないくらい麺にコシがあり、ほとんど讃岐うどんに近い食感。香りを出すためか、直前にカレー粉を溶いているため、多少粉っぽさは残る。

中区錦3-18-9 錦さかいビル1階    
電話:052-951-1789
定休日:日曜・祝日 
営業時間:平日:11時半~13時半、17時半~翌2時、土曜:19時~翌2時 
予算:カレーうどん650円 
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」1番出口を出て「カゴメ本社」の信号を左折。直進し、次の左角「焼肉屋さかい」の看板の見えるビルの1階。 
最寄りのランドマーク:東京第一ホテル錦 
お勧めポイント:締めに最適の名古屋カレーうどん

第7位 味良

 僕の考える名古屋二大麺と言えば、”味噌煮込みうどん”と”カレーうどん”。名古屋ならありそうな組み合わせだが、名古屋でこの2つのコラボを見かけることは少ない。映画に例えるなら、「エイリアンVSプレデター」のようなB級ライバル同士の組み合わせだが、実際、土鍋の中でグツグツ煮立つカレーうどんはなかなかいける。汁のスパイシーさは「若鯱屋 清明山店」よりややマイルドな感じがするが、味噌煮込み特有の固い麺と汁とのバランスはいい。具材は豚肉、かまぼこ、長ネギ、油揚げと、かまぼこ以外は名古屋カレーうどんお約束の具材だが、油揚げは”柔らかいもの”と”揚げたもの”のいずれかを選択できる点が面白い。僕的には柔らかい油揚げの方が良いと思った。ちなみに、トッピングの”ゴボウ天”は少し油臭かったので、揚げ物類のトッピングはお勧めできない。最後の締めに、土鍋に残ったカレー汁にライスを入れて食べると、カレーライスとは違ったリゾット感に大満足。もう少しアクセスが良くて店内に清潔感があれば、もっと評価を上げても良いかも。(臼井英晶)

北区川中町4-3   
電話:052-991-4585
定休日:日曜、木曜夜 
営業時間:11時半~14時半、18時~20時15分 
予算:カレー煮込みうどん750円 
アクセス:市営地下鉄・名城線「黒川駅」4番出口を出て左へ。高速が通る次の信号を渡って左へ、高速に沿って進む。次の角を左折。「愛知信用金庫」、「すき家」、「au」、「三菱東京UFJ銀行」、「モスバーガー」を過ぎ、「DoCoMo」が見えるとすぐ右側。黒川駅から徒歩20分。 
最寄りのランドマーク:「モスバーガー」、「DoCoMo」
お勧めポイント:名古屋ならではのカレー煮込みうどん

第8位 おか茂

 食べログで「ミンチカツカレーうどん」が評判の店。見た目は「うどん錦」と同様明るい黄色であるが、スパイシーさではこちらの方が上回っている(辛さは「CoCo壱番屋」の2辛と3辛の中間くらい)。しかし、麺は「うどん錦」に比べるとやや細めで圧倒的にコシがない。これを補うために、常連客は”麺ぬるめに!”と注文するらしい。これは茹で上がった麺を一度冷水で締めてコシを保つ作業。僕も試しに”麺ぬるめに!”と注文してみたが、上位店に比べるとやはりかなり物足りなさを感じてしまう。さらに常連客はライスも一緒に注文し、麺を食べた後の汁にライスを入れて2度楽しんでいる。一番人気の「ミンチカツカレーうどん」は、メンチカツを2度揚げしているせいか、衣が硬くて僕的にはお勧めでない。むしろ注文するなら、牛肉の入った「肉カレーうどん」 の方が良いだろう。

西区那古屋1-7-16   
電話:052-551-2474
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時半~15時、17時~20時 
予算:肉カレーうどん830円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「国際センター駅」2番出口を出て、高速道路に沿って右の方に進む。中華料理「東方紅」、「円頓寺商店街」を過ぎ、少し進むと大きな交差点に出る。その角にある右の小路手前にある。市営地下鉄・桜通線「国際センター駅」から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:円頓寺商店街
お勧めポイント:スパイシーなカレーうどん