10.バー、居酒屋、おでん

京都市上京区

神馬(しんめ)

 西陣の近くにある昭和9年創業の居酒屋。一軒家の扉を開けると、コの字型の大きなカウンター席と奥に長いテーブル席があり、良き昭和を感じる佇まい。カウンター内には昭和初期から使われてきたという銅製の燗付け器が置かれ、別の銅製器具には布がかけられ、一人前ずつ盛られた「鯖寿司」や「鱧寿司」の皿を置くテーブルとして使われている。ホワイトボードにはその日のメニューや壁にはお品書きの札が貼られている。
 この店の名物は、京都風の〆鯖「鯖きずし」や天然ものにこだわった「魚のお造り」、「すっぽん鍋」、「はもと胡瓜の酢の物」など。今回食べてみて特に美味しかったのは「韓国産・松茸のフライ」と「のどぐろ塩焼き」、「小芋唐揚げ」など。今回は1人飯だったのでいろいろな種類を食べられなかったのは残念だが、次回是非食べてみたいと思わせたメニューは「黒毛和牛・イチボのローストビーフ」、「黒毛和牛・ビーフカツ」、「奥村商店に別注した特撰・鯨ベーコン」、「はもと松茸のしゃぶしゃぶ」、「天草・天領岩がき」、「白ずいき・くず引き」など。日本酒もいくつかあり、この日のラインナップは京都の「聚楽第」と「松竹梅・白壁蔵」、滋賀の「喜楽長」、福井の「黒龍」、埼玉の「神亀」、山形の「くどき上手」、富山の「立山」、新潟の「久保田・千寿」と「菊水」、大阪の「呉春」、奈良の「篠峰・愛山」、岐阜の「小左衛門」など。
 年老いた2代目店主も女将さんもとてもフランクかつフレンドリーで、話していると癒される。また、帳場の木製レジは昭和の頃からの品でこれも必見。ちなみに、当然のことであるが人気店なので予約は必須である。(2014年7月追加)

上京区玉屋町38千本通中立売上ル西側  
電話番号:075-461-3635
定休日:日曜
営業時間:17時〜21時半(閉店)
予算:のどぐろの塩焼き(半身)1300円〜、松茸フライ1300円〜、小芋の唐揚げ700円
アクセス:地下鉄烏丸線・今出川駅から今出川通を西へ進み、堀川通(堀川今出川交差点)を過ぎ、千本通(千本今出川交差点)を左折して400m進むと右側にある。今出川駅から徒歩25分
最寄りのランドマーク:千本中立売交差点、千本通
お勧めポイント:魅力的なメニューが揃う昭和の居酒屋

鯖寿司と鱧寿司

突き出し

お造り(手前左から湯引き鱧、ヨコワ=本マグロの幼魚、イカ、真鯛)

スッポン鍋

のどぐろの塩焼き

松茸フライ

湯引きしたサエズリ

にしん茄子煮

小芋の唐揚げ

帳場

木製レジ

京都市下京区

クラフトマンCRafT MAN

 京都の人気オーセンティックバー 「バー K家(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 が手がけるクラフトビール専門のバー。「クラフトビール東京( http://craftbeer-tokyo.info/about-craftbeer/ )」のホームページによると、“クラフトビール(Craft Beer)”とは、小規模なビール醸造所でビール職人が精魂込めて造っているビールのことで、ビール職人が造り出す高品質なビールを“手工芸品(Craft)”に例えて、クラフトビールと呼ぶのだそうだ。また、小規模なビール工房のことは、“マイクロ ブルワリー(Micro Brewery)”と呼ぶらしい。
 小さなビルの1階から3階までの全フロアが客席となっており、1階の入口側はスタンディングバー、奥にはこぢんまりとした4席のカウンター席がある。さらに、2階と3階はテーブル席となっていて比較的広めである。この店では常時25種類の生ビールを取り扱っており、恐らく京都ナンバーワンであろう。この日は全国各地の地ビール23種類の他、ヱビスビールとドイツビールの計25種類があった。1階のスタンディングバーの壁には25の注ぎ口が見え、壮観である。
 メニューを見ると、クラフトビールの価格はグラスのサイズ毎に異なっており、一部を除き、どのビールも基本的に価格は同じである。その日のお勧めのクラフトビール3種が味わえる「お任せ3種飲み比べセット」が若干お得になっている。いろいろと試してみた結果、大阪の「箕面ビール」が最も香り高く、レベル的に傑出していた。もちろん、バーなので、ビールだけでなくワインやウィスキー、焼酎なども取り揃えており、ワインはボトルで5000円〜15000円くらいの価格帯である。
 この店は四条烏丸交差点から徒歩1分というとてもアクセスの良い場所にあり、しかも比較的遅くまでやっているので、2軒目や3軒目の店として使いやすい。しかしながら、イタリアンダイニングバーとは言っても、正直なところ、あまり食べ物には期待しないで頂きたい。(2014年10月追加)
http://www.kyoto-craftman.com/

下京区二帖半敷居町643-1  
電話番号:075-371-7676
定休日:日曜
営業時間:17時〜翌1時
予算:Sサイズ(250ml)650円、Mサイズ(350ml)850円、Lサイズ(450ml)1050円、お任せ3種飲み比べセット1800円
アクセス:阪急烏丸駅、地下鉄烏丸線・四条駅・4番出口を出てすぐ左側(からすま京都ホテルの並び)。
最寄りのランドマーク:四条烏丸交差点、からすま京都ホテル
お勧めポイント:京都では珍しいクラフトビール専門のバー

入口にある立ち飲みスペース

壁には25個のビールの注ぎ口がある

奥には4席のカウンター席が

料理のメニュー

クラフトビールのメニュー

箕輪ビールのペールエール

突き出しのグリッシーニの味噌添え(合っているかどうかは微妙)

香草マヨネーズをかけた半熟卵は美味しい

サクサクビール衣を使った丹波鶏のフリット・トリュフ風味

黒胡椒とパルミジャーノチーズたっぷりのスパゲティーニ

ロッキングチェア Bar Rocking chair

 この店の店主の坪倉さんは京都の名門バー「K6」の出身。彼は暖炉のあるバーを作りたいという想いでこの店を作ったという。格子戸を開け、細長い庇のついた石畳を抜けるとバーの入口がある。町家を改装した店内に入ると、静かなクラッシック音楽が聞こえてくる。向かって左側が暖炉のあるエリアで、ペアのロッキングチェアがあり、4名くらいが入れそうなくらいの広さ。現在のような温かい時期には、フェイクの灯りが暖炉に灯っている。さらに、右側にはメインエリアがあり、こちらの方は広くシックで落ち着いた雰囲気。手前にカウンター席があり、さらに奥にはライトアップされた中庭とやはりロッキングチェアがある。最近2階に2つの個室が出来たが、常連客にしか公開していないという。 一つはソファーのある洋間で、こちらは通常の2倍のチャージ(1000円)がかかり、最大5名様までである。もう一つは5名〜12名までの座敷で、こちらは3倍のチャージ(1500円)とワインかウィスキーのボトルを1本注文しなければならない。
 メニューを見ると、オーセンティックバーとは思えないくらいフードメニューが豊富で、ドリアやパスタ、サンドイッチ、デザートなどもある。オイルサーディンはイマイチだったが、サラミのようなテイストの「和牛の手作りビーフジャーキー」は結構美味しかった。また、店主のこだわりなのかポートワインも10種類くらいある。
 それにしても、この店はスタンダードカクテルのレベルがすこぶる高く、京都ナンバーワンと言い切っても良いくらい。フルーツカクテルの方が美味しいという店は数々あれど、スタンダードカクテルが美味しいという実力店は実際それ程多くはないのである。バーテンダーは店主も含めて3名いるが、カクテルだけは店主1人で作っているため、「ギムレット」を注文すると“少し時間を頂きますけどよろしいでしょうか?”と告げられた。さらに加糖した方が良いかどうかも聞かれたが、「ギムレット」を注文してジンの種類は聞かれても、甘さについて聞かれることは滅多になく、店主のこだわりが感じられる。特に、僕がお勧めしたいのが「マティーニ」である。銀座 「リトル スミス(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」 のトロッとしたマティーニに近い味である。
 カクテルが美味しい上にコスパも良いせいか、客の多くは常連客のようだ。聞くところによると、暖炉に火が灯る時期は特に良いらしいらしいので、是非寒い時期に暖炉のあるロッキングチェア席を予約して行って頂きたい。(2014年6月追加)

下京区御幸町通仏光寺下る橘町434-2  
電話番号:075-496-8679
定休日:火曜
営業時間:17時〜翌2時
予算:スタンダードカクテル1000円〜、フルーツカクテル1500円〜
アクセス:地下鉄烏丸線・四条駅5番出口を出て左の交差点を左折して仏光寺通を進む。「洛央小学校」を過ぎ、「仏光寺」の塀を右に見ながら進む。「りんりんコンセプトNO5」の手前交差点を右折し、「御幸町通」を進むと、八つ橋の「白心堂」の並びにある。四条駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:洛央小学校、仏光寺、仏光寺通、御幸町通
お勧めポイント:京都ナンバーワンのカクテルが頂けるオーセンティックバー

暖炉のあるエリア

カウンター席

奥の中庭席のロッキングチェア

ギムレット

チャーム(突き出し)

和牛の手作りビーフジャーキー

マティーニ

オイルサーディン

宮崎マンゴーのカクテル

メゾンドヴァン鶉亭

 この店は築80年以上の鶉の水炊き店だったらしいが、3代目にあたる現・オーナーのソムリエが、ワインを飲めるダイニングバーとしてリニューアルオープンさせたのである。長い間ホテルのソムリエを務められた方のようで、未確認だが 「ぶどうの蔵 VINFIN(→ 京都グルメバイブル・バー居酒屋の頁を参照)」 にもいたことがあるそうだ。
 建物は鴨川に面した素晴らしいロケーションにあるため、ワインバーでありながら、夏には川床の席でワインや料理を楽しむことが出来る。1階にカウンター席、2階にはテーブル席があり、1階からはガラス越しに地下のワインセラーを覗くことができる。地下にはフランスから新大陸までの素晴らしいワインが揃っており、400種・900本のワインがあるという。1階のカウンター席もかなり良いが、特に京都らしい和のテイストを感じる2階の鴨川に面した窓側のテーブル席がお勧め。特筆すべきはグラスワインが充実していることで、赤白合わせて15種類くらいある。また、料理とワインのマリアージュをテーマにしたダイニングバーと言うだけあって、フレンチベースの料理も充実している。コースの中に「京地鶏の水炊きコース」があるのは、前述のようにこの店が“鶉の水炊き店”だった名残かもしれない。料理はどれも平均的なレベルで、特にこれは!という料理に今まで出会えていない。なので、ワインバーとしての評価は2つ星だが、食べ物を含めたダイニングバーとしての評価は1つ星である。(2013年1月更新)

●メゾンドヴァン鶉亭
下京区木屋町通四条南団栗上ル斎藤町140-16  
電話番号:075-351-4005
定休日:日曜、第2月曜 
営業時間:17時半~24時 
予算:グラスワイン1300~3000円、甘鯛の焦がしバターソース2500円、Aコース(メインディッシュ1品)、Bコース(メインディッシュ2品)ともに6500円(税サービス料別)、京地鶏の水炊きコース7000円(前日までに予約が必要。税サービス料別) 
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。最初の信号(マクドナルド)を右折して高瀬川沿いに進む。「ビジネスホテル秀仙閣」を過ぎ、「ニュー木屋町ビル」を過ぎたら左から道が合流するので、その左側。阪急河原町駅より徒歩3分。 
最寄りのランドマーク:マクドナルド、高瀬川、ビジネスホテル秀仙閣 
お勧めポイント:夏には川床が楽しめる素晴らしいロケーションのワインバー

和美処 互(なごみどころ たがい)

 高瀬川沿いにある人気のB級居酒屋。この店は看板を出しておらず、入り口にある“カエルが酒を飲んでいる?”小さなオブジェが目印である。酔っているとかなり危なそうな木造の急階段を上ると、階段途中に出っ張りがある。背が高ければ絶対に頭をぶつけそうなので要注意。
 中に入ると喫茶店の様な店内。カウンターの他、最大8名までの小上がりがあり、カウンター席の前にはカエルなどのフィギアが並んでいる。このチープなインテリアが何故か居心地が良い。しかし、ここが人気居酒屋であることを事前に知っていなければ、絶対に入らないと思う。メニューを見ると目移りするくらい種類が豊富で、店の雰囲気に似合わないくらいの本格的なこだわりメニューもみられる。この店の雰囲気とメニューのギャップのサプライズ感が人気の理由なのであろう。
 「西京味噌で煮込んだ牛スジコンニャク」や「手作り豆富」、「京都地鶏のユッケ」など京都らしいメニューもあり、稲庭うどんを使用した「カレーうどん」などの魅力的なメニューも多数。店主や店員の対応も良く、癒されるようなホスピタリティ感がある不思議な店だ。この店の料理は比較的ボリュームがあるため、僕のような1人飯の人にはボリュームを調整してくれる点もありがたい。日本酒の品揃えはまあまあだが、焼酎や梅酒は比較的充実している。(2012年10月追加)

下京区西木屋町仏光寺上ル市之町260-2  
電話番号:075-352-7538
定休日:日曜 
営業時間:18時~翌3時 
予算:鶏せせりの柚こしょう炒め730円、豚トロのマスタード焼き750円 
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。最初の信号(マクドナルド)を右折して高瀬川沿いに進む。「SCORPIONE吉右」を過ぎ、「あと村」、「近喜」の前を右折して小さな橋を渡る。すぐ突き当たりを左折するとすぐ左側に「ここ家」のちょうちんが見えるのでその2階。阪急河原町駅より徒歩4分。 
最寄りのランドマーク:高瀬川、SCORPIONE吉右、あと村、近喜 
お勧めポイント:実に京都らしいB級居酒屋

たかはし

 分かりにくいビルの2階にある隠れ家のような日本酒バーである。この店の日本酒はかなりマニアックだ。さらに、酒のつまみにもかなりのこだわりが見て取れる。加えて、酒の出し方が常温と冷温の2種類というのも面白い。しかし、残念ながら僕好みの酒は「十四代」と「秋鹿」だけだった。店内は暗めで、土壁風の壁にウッディなインテリア。そして、BGMにはクラッシック音楽のピアノが鳴り響く。何だろう?この居心地の良い空間は!酔っているせいか会話のざわめきは気にならなくなり、ピアノの音だけが脳裏に鳴り響く。目を閉じれば夜の森にいるような錯覚も。坊主頭の店主も実にフランクで話しやすく、1人で行っても退屈しない。カウンター8席、4人掛けテーブル席1つだけの狭い店なので、すぐに満杯となってしまう。(2012年7月追加)

京都市下京区高材木町228  
京阪ビル2階(高倉通四条下ル) 
電話:090-3825-1654
定休日:月曜 
営業時間:18時半~25時 
予算:十四代750円、秋鹿700円、白カビソーセージ450円、さば燻製500円、干ホタルイカ450円、自家製手打ち蕎麦(並)800円 
アクセス:地下鉄烏丸線・四条駅、阪急京都線・烏丸駅の1番出口を出て右へ。角を右折し、四条通を進む。西村証券を過ぎ、左に大丸京都店が見えたら、次の信号を右折し、高倉通に入る。右に居酒屋「京都ハナビ」が見えたらその向かいのビル。地下鉄烏丸線・四条駅、阪急京都線・烏丸駅より徒歩3分。
最寄りのランドマーク:大丸京都店、高倉通

京都市中京区

カーヴ ド ケイ Cave de K

 この建物の2階にある「BAR K6(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」が、2014年にオープンさせたワインバー。1階にあるこの店の隣には、同じく「BAR K6」が経営する会員制ウィスキーバー「バー ケラー Bar Keller」がある。
 ドアを開けると、ジャズソングが流れる大人の空間が広がる。ゆったりとしたカウンター席があり、右側には多数のワインカーヴがある。こういう店のワインカーヴは、往々にしてガラス張りの部屋タイプのものが多いが、インテリアコーディネーターが考えたのだろうか?この店のワインカーヴは小型の冷蔵庫タイプで、しかも2段に積み重ねられている。また、床がガラス張りになっており、床下にもワインが貯蔵されている。入口を入ってすぐ右側には、8名までの個室もあるようだ。
 この日のスパークリングワインは5種類、赤ワインは3種類、白ワインは3種類であった。ボトルワインの品揃えも悪くはない。フードメニューを見ると、「BAR K6」と同様にフードメニューが充実している。軽い前菜から肉料理、パスタ、デザートに至るまでいろいろとある。聞くところによると、現在のシェフは「BAR K6」にいた方で、2階の「BAR K6」の厨房とは全く別になっているが、会員制ウィスキーバー「Bar Keller」のフードはこちらで作っているという。確かに、カウンター背後の壁の戸棚が隠し扉となっており、隣の「Bar Keller」へ食べ物を運ぶときに開かれていた。さらに、この店はナチュラルチーズの品揃えもいい。今回いただいた「宮崎牛のハンバーグ」は、デミグラスソースはまあまあで悪くはなかったが、肉はジューシーさに欠けた。(2019年8月追加)
http://www.ksix.jp/cavedek/

中京区木屋町二条東入ル481 ヴァルズビル1階  
電話番号:075-231-1995
定休日:火曜
営業時間:11時~翌2時(17時からはチャージ1000円)
予算:グラスワイン1500円〜、チャージ1000円(税、サービス料10%)
アクセス:地下鉄東西線・京都市役所前駅2−3番出口を出て、広い御池通りを鴨川方向へ向かう。「やまや」の横を左折して疎水に沿って木屋町通りを進み、さらに「がんこ 二条苑」を過ぎると、二条通りに突き当たるのでそこにある。京都市役所前駅から徒歩6分
最寄りのランドマーク:木屋町通り、がんこ 二条苑、二条通り
お勧めポイント:食事も楽しめるハイセンスなワインバー

ココです! カウンター席 カウンター席の背後には多数のワインカーヴがある。こういう店のワインカーヴは、往々にしてガラス張りの部屋タイプのものが多いが、インテリアコーディネーターが考えたのだろうか?この店のワインカーヴは小型の冷蔵庫タイプで、しかも2段に積み重ねられている フードメニュー1 フードメニュー2 フードメニュー3 デザートメニュー グラスワイン ナチュラルチーズの品揃えが充実している 盛り合わせたところ 「宮崎牛のハンバーグ」デミグラスソースはまあまあで悪くはなかったが、肉はジューシーさに欠けた

ワインバー ミュゼ Wine Bar Musée

 今年で11年目を迎える四条烏丸の近くにあるワインバー。エレベーターでビルの3階へ上がり、店内に入ると、思っていたよりもコンパクトな店内。手前に小さなワインセラーと4人掛けのテーブル席が2つあり、奥にはライトアップされた坪庭が見えるガラス張りのカウンター席がある。どうやら、店長がサービスと調理の両方を一人でやっている小さなワインバーのようである。なので、混んでくると料理もサービスにも時間がかかるであろう。 
 ボトルワインは若いブルゴーニュがメインのようだ。グラスワインの価格帯は1400円〜4500円で、この日のグラスワインは、シャンパンが2種、白ワインが4種、赤ワインが5種、そしてデザートワインに96年のディケムもあった。
 店主は、元はフレンチかイタリアンのシェフだったのだろうか。一人で全てをやっているとは思えないくらいフードメニューが充実しており、メニューには、前菜や肉料理、パスタ、チーズ、乾き物などがあった。この日いただいた「鮎のコンフィ」は、ほんのり温かい前菜で、食べづらかったので箸を貰った。身はじっくりと火が通されて柔らかく、ほんのりとした内臓の苦味も塩味もピッタリ。シャンパンには最高のアテであった。「ほうき鶏モモ肉のロートロ・生コショウ風味」は鶏の香りに溢れ、柔らかく粗塩による塩味もピッタリで、お勧めである。
 それにしても、ボトルワインの種類が少なく、決して上級者向けの店とは言えないが、食べ物も美味しくグラスワインも決して悪くないので、ギリギリ2つ星とした。地元にあったら2軒目にフラリと立ち寄ってみたい居心地の良い店だ。ちなみに、流れているBGMが、もっとゆったりとしたジャズなどであれば、更に雰囲気がアップするのでは思うのは僕だけだろうか。(2019年8月追加)
https://ja-jp.facebook.com/Wine.bar.Musee/

中京区観音堂町470 道家商事ビル3階  
電話番号:050-5592-1230
定休日:火曜
営業時間:17時~翌1時(土・日は14時〜翌1時)
予算:グラスワイン1500円〜、ほうき鶏モモ肉のロートロ・生コショウ風味2000円、パスタ1800円
アクセス:地下鉄烏丸線・四条駅から「LAQUE四条烏丸」へ出る。四条通を西側(河原町と反対方向)へ向かう。「四条烏丸調剤薬局」を過ぎ、「Holly’s Café四条室町店」と「京都スカイPARKING」の間の小路を右折する。最初のT字路を左折するとすぐ左のビル。四条駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:LAQUE四条烏丸、Holly’s Café四条室町店
お勧めポイント:軽い食事も楽しめる優良ワインバー

このビルの・・・ 3階にあります エレベーターを降りると入口が・・・ 奥にはライトアップされた坪庭が見えるガラス張りのカウンター席がある入口側には、4人掛けのテーブル席が2つと・・・ 手前に小さなワインセラーがある 本日のグラスワインのメニュー 本日の食べ物のメニュー。店主は元はフレンチかイタリアンのシェフだったのだろうか?一人で全てをやっているとは思えないくらいフードメニューが充実している グラスのシャンパン チャームはフルーツほおずき グラスの白ワイン この日いただいた「鮎のコンフィ」は、ほんのり温かい前菜。食べづらかったので箸を貰った。身はじっくりと火が通されて柔らかく、ほんのりとした内臓の苦味も塩味もピッタリ。シャンパンには最高のアテであった グラスの赤ワイン 「ほうき鶏モモ肉のロートロ・生コショウ風味」鶏の香りに溢れ、柔らかく粗塩による塩味もピッタリで、お勧めである

別邸 bar K家

 京都で人気の町家バー 「バー K家(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 の別館である。ある日「バー K家」を訪れた時に満員で入れず、この店に案内された。なんと、「バー K家」からは徒歩2分という非常に近い場所にあるのだ。
 外観は「バー K家」よりもさらに町家らしく、中に入るとすぐ右に上がり框があり、靴を脱いで2階席に上がれる階段がある。さらに奥に進むとライトアップされた坪庭が見え、手前右に小上がりの広い個室と小さな半個室が、そして左側にカウンター席がある。特に、ブビンガの一枚板を使ったカウンター席は天井まで吹き抜けとなっており、独特の雰囲気でお勧めである。
 カクテルは「バー K家」と同様、スタンダードカクテルはごく普通で、フルーツカクテルの方が美味しい。特に、この店オリジナルのエスプーマを使った蜂蜜のカクテルがいい。かなりの大人数にも対応できそうな店なので、大人数の場合には電話して見る価値がある。その京都らしい雰囲気は、間違いなく観光客に受けそうな店である。(2015年1月追加)

中京区麩屋町通三条上ル下白山町297  
電話番号:075-255-5244
定休日:水曜
営業時間:17時〜翌2時
予算:カクテル1000円〜1500円前後、チャージ・カウンター席300円、テーブル席500円
アクセス:地下鉄東西線・京都市役所前駅を出て地下街「ゼスト御池」の「出口8御幸町南西」から出る。すぐ正面に見える「柊旅館」の手前角を左折して麩屋町通を進み、「俵屋旅館」を過ぎた「晦庵 河道屋」の隣。地下鉄東西線・京都市役所前駅より徒歩4分。 
最寄りのランドマーク:麩屋町通、柊屋旅館、炭屋旅館、晦庵 河道屋

入り口を抜け、長い通路の横には個室が

入った右に上がり框が

上がり框横の階段

井戸もある

右が小上がりになった個室、左側がカウンター席。奥にライトアップされた箱庭が見える

小上がりの個室の内部

このブビンガの一枚板を使ったカウンター席がいい

バー K家

 京都で人気のオーセンティックバーである。外観は一般住宅のようで外から分かりにくいが、扉を開けると中には高い天井のエントランスが。さらに右へ進むと、古い日本家屋をリノベーションした広い空間が広がる。手前右側に厚い一枚板のカウンター席があり、左側には半個室のテーブル席が、さらに奥にはライトアップされた庭と15人まで対応できる座敷もある。
 今回は1人だったのでカウンター席に座ったが、棚には蒸留酒がズラリと並べられて圧巻である。カウンター内には男性バーテンダーが2人いてカクテルを作っている。女性バーテンダーらしき店員(見習い?)もいるが、カクテルは作っておらず、もっぱらサービス担当のようだ。
 まずは、いつものようにスタンダードカクテルを注文。「ギムレット」は甘くライムは人工的な香りがする。「マティーニ」はジンがピリピリとして全体的にライムジュースと溶け込んでおらず円やかさがない。このように、スタンダードカクテルはイマイチであるのに対し、フルーツカクテルは美味しい。特に、この店オリジナルのエスプーマを使った蜂蜜のカクテルは美味しい。スタンダードカクテルに関してはギリギリ1つ星といった感じだ。
 素敵な京都らしい雰囲気にしてリーズナブルな価格。なるほど多くの客に支持され人気があるのもうなずける。ちなみに、この店の他にやはり町家を改装した姉妹店「別邸 バー K家(075-255-5244)」もある。(2014年10月追加)

中京区六角通御幸町西入ル八百屋町103  
電話番号:075-241-0489
定休日:火曜
営業時間:【平日】18時~翌2時、【金・土】18時~翌3時
予算:カクテル1000円〜1500円前後
アクセス:地下鉄東西線・京都市役所前駅を出て地下街「ゼスト御池」の「出口8御幸町南西」から出る。すぐ正面に見える「柊旅館」の手前角を左折し、「俵屋旅館」、「炭屋旅館」、「三木半旅館」を過ぎた角を左折した六角通のすぐ右側(三木半旅館のすぐ向かい)。地下鉄東西線・京都市役所前駅より徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:柊屋旅館、炭屋旅館、三木半旅館
お勧めポイント:比較的大人数にも対応できる町家をリノベーションしたオーセンティックバー

の普通の住宅がそうです

通路を奥に進みます

引き戸を開けます

中は天井が高く、2階まで吹き抜けになっています

カウンターにはズラリと蒸留酒が・・・

左側にテーブル席、奥の明るい庭の左には15名までの個室があります

オリジナルカクテルのメニュー

季節のフルーツカクテルのメニュー

チャームのマスカルポーネチーズの蜂蜜がけ

マティーニ

ギムレット

苺のカクテル

フレッシュレモンとハチミツミルクムースのカクテル

BAR K6

 高瀬川源流部エリアにあるオーセンティックバー。店に入るとL字型の大きなカウンター席があるが、実はこれはイギリスのパブをイメージしたカジュアルスペースのカウンターである。更に左に進むと、奥に照明が落とされた重厚なカウンター席があり、こちらの方はオーセンティックバースペースとなっている。オーセンティックバースペースではチャージ料が取られるが、カジュアルスペースではチャージ料が取られない。
 オーセンティックバーでのスタンダードカクテルのレベルは高く、どれもハズレがない。また、この店はオーセンティックバーとしては珍しく、この店出身者がオーナーを務める 「ロッキングチェア(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 と同様、フードメニューが豊富である。パスタ、サンドイッチ、ピザ、フライ、ハム、ローストビーフなどいろいろあるが、スモークのつまみが特に充実している。スモークものの中ではサーモンやベーコンなどが人気という。
 ちなみに、この店は1階でワインバー「Cave de K」と200名限定のウィスキー専門の会員制バー「Bar Keller(完全予約制)」もやっている。そのためか、この店の蒸留酒もかなり充実している。(2014年9月追加)
http://www.ksix.jp

中京区二条通木屋町東入ル東生洲町481 ヴァルズビル2F  
電話番号:075-255-5009
定休日:無休
営業時間:【月曜~木曜・日曜】18時~翌3時、【金曜〜土曜】18時~翌5時
予算:チャージ300円(オーセンティックバースペースでのみ)
アクセス:地下鉄東西線・京都市役所前駅2番出口を出て御池通を進み、木屋町通を左折する。高瀬川沿いに進み、石垣のある「がんこ・二条苑」を過ぎて突き当たりのビルの2階(ザ・リッツ・カールトン京都の並び)。京都市役所前駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:高瀬川、木屋町通、がんこ・二条苑、ザ・リッツ・カールトン京都
お勧めポイント:大箱でありながらハイレベルなオーセンティックバー

このビルの2階です

階段を上ります

イギリスのパブをイメージしたカジュアルスペース

オーセンティックバースペース(照明と店員の服装の違いに注意)

ギムレット

チャーム

スモークチーズ

マティーニ

フルーツカクテル

魚とお酒 ごとし

 住宅街のマンションの1階にある知る人ぞ知る居酒屋。店内に入ると右にカウンター席、左側に4人掛けのテーブル席が1つある。実はこの店の店主は日本酒に大変造詣が深く、何時しか燗酒の魅力にはまり、この店を燗酒専門店にしてしまったのである。とは言っても、暑い夏に燗酒はちょっと〜という方もご心配なく。冷たい瓶ビール(サッポロ)や「生酛のどぶソーダ割り」も置いているのだ。
 燗酒を注文すると、いろいろなお猪口の中からまずは好みのお猪口をチョイス。この日の燗酒は計15種類あった。燗酒はぬる燗ではなく熱燗。また、燗酒の注文は1合でも半合でもOKなので、酒がそれ程強くない方にも親切。熱燗と共に冷たい水がチェイサーとして添えられる点もいい。
 この店の店主はまだ若いが、料理のセンスがとてもいい。また、使用している素材もかなり吟味しているのでは?と感じさせる素晴らしいものであった。この店に来たらなら、絶対に食べてほしいのが「蒸し鮑」。値段こそ高いが、香りが良く柔らかで、これまで食べた「蒸し鮑」のベストと言っても良いくらいの最高の逸品。さらに、「本鰹の塩たたき」も直前に藁で燻して作られる至高の一品であった。
 ちなみに、他の客が食べてて美味しそうだなあと思ったのは、「鴨黒こしょう焼き」、「のどぐろの炭火焼き」、「鰹ゆっけ」、「とうもろこしと海老のかき揚げ」、「あじフライ」、「蛸炙り」、「穴子めし」など。酒が燗酒だけという縛りは唯一のマイナス点だが、それを差し引いても間違いなく全国的に見てもトップクラスの居酒屋である。(2014年7月追加)

中京区高倉通二条下ル瓦町543-1 EDU高倉1階  
電話番号:075-255-4541
定休日:月曜
営業時間:18時〜翌2時(LOは決めておらず翌2時に閉店)
予算:本鰹の塩たたき1200円、蒸し鮑2400円、燗酒700〜1000円/合
アクセス:地下鉄烏丸線、東西線・烏丸御池駅1番出口を出て御池通を進み、4本目の高倉通を左折する。一つ目の交差点を過ぎると右側にマンションがあるのでその1階にある。烏丸御池駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:御池通、高倉通
お勧めポイント:京都ナンバーワンのつまみが食べられる燗酒専門居酒屋

本日の燗酒

本日のお品書き

濁り酒(生酛のどぶ)も燗酒に

本日の突き出しの子持ち昆布

蒸し鮑と本鰹の塩たたき

穴子の1本揚げ葱だし

岩ガキフライ

アジのなめろう

カルバドール Calvador

 この店を初めて訪れてまず戸惑うのは、店はどこにあるの?ということ。何故なら、ビルの入り口には看板などは一切無く、ビルには1階のスペイン料理店の看板しか出ていない。敢えてそうしないのは、毎日常連客で席がすぐに埋まってしまうためなのかも。事実、店主1人だけでやっているバーであるにもかかわらず、営業中もフリー客の来店や電話の問い合わせがひっきりなしにあって、その都度断るのも大変そうである。
 古いビルのエレベーターで2階に降りると、ドアには店名の由来となっているリンゴのマークがあるだけで、やはり店名が書かれたものはない。ドアを開けると、緩やかなL型のカウンター席と多数の蒸留酒(主にカルバドス)が目に飛び込んでくる。カウンターの中の店主・高山さんは、お笑い芸人“ぐっさん(山口智充)”に似ており、しかも、顔だけでなく、声質や滑らかなトークも含めて似ているような気がする。実は、彼こそ日本ナンバーワンの「カルバドス(北フランスで作られるリンゴが原料の蒸留酒)」コレクターであり、世界的にも高山さんよりも持っている方はあまりいないほど。また、毎年フランスで行われるオークションにも参加し、古い良質なカルバドスを1年分購入してくるという。
 そんな店主の作るカクテルは、繊細なバランス感覚が素晴らしい。甘さや香りが絶妙であることはもちろんのこと、いわゆる味にキレがあるのだ。それはスタンダードカクテルだけでなく、フルーツカクテルも同様である。特に、もしも行った日に生のザクロがあったなら、カルバドスベースのザクロのカクテルを是非注文してみてほしい。そして、締めはやはりオールドヴィンテージのカルバドスを頂こう。かなりのコレクションなので、バースデイヴィンテージのカルバドスもあるかもしれない。もしもブランデー好きな方なら、コニャックにも勝るとも劣らないその香りと深みにはまること請け合いで、「1968年MORISE」はお勧めである。また、少ないがワインも置いているようである。どんなカルバドスがあるのか見てみたいという方は、店のホームページからご覧になって頂きたい。
http://www.calvador.jp/new.html 
 店の雰囲気や店主の軽妙なトークも含めて、また行きたいと思わせる京都ナンバーワンのオーセンティックバーである。前述のように、店主1人でやっている僅か8席のカウンターバーなので、大人数は難しく、しかもかなり早めの予約が必要である。(2014年4月追加)

中京区妙満寺前町446 若林ビル2階  
電話番号:075-211-4737
定休日:木曜
営業時間:19時〜翌1時(日曜は24時まで)
予算:メニューがないので不明だが、良心的な価格だった
アクセス:地下鉄東西線・京都市役所駅を出て京都市役所側へ出る。京都市役所を右に見ながら、京都市役所沿いの寺町通りを北へ400mほど進むと通りが広くなりファミリーマートが見えるので、その手前の並びにあるビル。京都市役所駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:京都市役所北庁舎
お勧めポイント:素晴らしいカクテルと日本一のカルバドスが頂ける

蛸八

 新京極にひっそりと佇む小さな居酒屋。カウンター僅か10席だけしかなく、席の後ろを通るのもやっというくらいの狭さだ。雰囲気なら、間違いなくB級居酒屋と言えるが、B級居酒屋でかたづけるにはあまりにもったいない店である。特に、「スッポン鍋」と「コウバコガニ(メスのズワイガニ)」が登場する冬に行ってもらえれば、その実力を実感できる。一応、壁には素材が書かれたメニューが表示しているが、その日仕入れた素材で書かれていないものもあるので、店主か女将さんに聞いてみよう。
 擦った生姜がタップリと入った小鍋「スッポン鍋」は、この店の冬の名物料理。その深い味わいは、僕のこれまで食べたスッポン料理の中でも最高レベルの逸品だ。前述の「コウバコガニ(メスのズワイガニ)」も、旬の11月〜12月に登場するが、こちらも必ず味わってほしい品。また、「あなご焼き」は、噛めば噛むほど濃厚で香ばしく、「あなごの付け焼き」はフンワリとしていてどちらもいい。刺身を注文すると、擦り立ての本ワサビを添えてくれるので、店主にその日のお勧めの刺身を聞いて注文しよう。醤油はシソの香りがして好みが分かれるかもしれないが、僕的には嫌いではない。ちなみに、この店の人気メニューは「ぐじの焼き物」と「小芋からあげ」、「きずし(シメサバ)」などであるが、余裕があればこちらも是非いただきたい。
 それにしても、焼き物と煮物を担当していた親父さんがいなくなったのは残念であるが、家庭的な暖かみを感じる雰囲気は健在である。残念なのは、お酒が充実していないことである。日本酒は「白鹿」だけしかなく、この点が改善されればもっと魅力的な店になるであろう。(2019年10月追加)

中京区蛸薬師通新京極西入ル東側町498  
電話番号:075-231-2995
定休日:日曜 
営業時間:18 時~23時 
予算:全て時価だが、それほど高くはない 
アクセス:阪急京都線・河原町駅の交差点を渡り、「河原町オーパ」側に渡る。河原町通を北へ進み、「GAP」、「パチンコキングコング」、「サークルK」を過ぎたら左折。「松屋」、「LoFt」を過ぎ、「新京極」の看板を右に曲がると「寛永堂」が見えるので、その隣。河原町駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:河原町オーパ、LoFt、寛永堂京極店
お勧めポイント:ほのぼのとした家庭的な居酒屋

蛸薬師通りにある「寛永堂」の隣の・・・ココです!
以前の大将(現在は若大将に代わっている)突き出しの「ぬた」お造り「真鯛と本マグロ」擦り立ての本ワサビをのせて「あなご焼き」はカリッと香ばしく、噛めば噛むほど濃厚で美味しい「コウバコガニ(メスのズワイガニ)」内子と蟹味噌が美味しい!「きずし(シメサバ)」「何かの西京味噌焼き」「スッポン鍋」は、この店の冬の名物料理
その深い味わいは、僕のこれまで食べたスッポン料理の中でも最高レベルの逸品「あなごの付け焼き」は、フンワリとしていて美味しい

京都市東山区

ワインバー スズナリ ヴィーニュ

 祇園の花見小路通りにある小さなワインバー。扉を開けると、ジャズピアノが流れるカウンター8席の落ち着いた空間。開店して6年目を迎えたそうだが、今年から現在のソムリエにオーナーが変わったようだ。18時〜21時までの早い時間は制約がないが、21時以降は紹介客しか入店できないというレギュレーションがある。
 後に、シャンパン専門のワインバー「クープ・ド・シャンパーニュ(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」のソムリエールから聞いたところによると、以前の店は10種ほどのパンが木箱に入れられ、ワインのつまみとして客が選べたそうだ。それが今のオーナーに引き継がれているかどうかは不明であるが、僕の時にはパンは出てこず、つまみはハムやチーズなどの乾き物だけだった。グラスワインは15種〜20種あり、オーナーソムリエこだわりのワインがラインナップされている。僕が行ったときには、ニュージーランドの日本人ワインメーカー「コヤマ・ワインズ」の小山さんがこの店に来ていたということで、グラスワインに「コヤマ・ワインズ」のピノ・ノワールとリースリングがあった。
 ワインオタクと言ってもいいくらい真面目なオーナーは、ホスピタリティーという面においてはイマイチかもしれないが、ある意味とても実直な方である。ちなみに、この店は以前の店と異なりワインリストはないので、ボトルでオーダーするようなワイン上級者向けというより、どちらかと言えば、ワインをこれから学びたいようなワイン入門者向けの店であろう。(2019年10月追加)

東山区祇園花見小路四条上る富永町117-6  
電話番号:075-748-1866
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時〜翌2時
予算:グラスワイン1500〜3000円くらい
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通りを鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座の前を過ぎ、朱色の壁の大きな建物(お茶屋一力亭)がある交差点を左折し、花見小路通りを進む。一つ目の交差点を過ぎたら右側に見える。阪急河原町駅より徒歩7分
最寄りのランドマーク:花見小路通り、お茶屋一力亭
お勧めポイント:祇園にある良質なワインバー

白を基調とした外観入口 扉を開けると、ジャズピアノが流れるカウンター8席の落ち着いた空間この日のグラスワイン

クープ・ド・シャンパーニュCoupe de Champagne

 祇園花見小路の北側にある京都唯一のシャンパン専門のワインバー。実はこの店、祇園花見小路の南側にあるイタリアン「リストランテ ティ ヴォリオ ベーネ (Ristorante t.v.b)」の系列店なのである。「リストランテ ティ ヴォリオ ベーネ」の方は、残念ながらグルメバイブルに掲載されるには至らなかったが、こちらの方はなかなか良かった。
 古いビルのニューアルされたエレベーターで4階まで上がり、店のドアを開けると、中はカウンター席のみのシックで落ち着いた空間。BGMにジャズヴォーカルが静かに流れている。女性ソムリエールによると、この店は今年で7年目を迎えたという。
 まずは、この店の名物チャームであるフレッシュフルーツが出てきた(この日はナガノパープル)。同じぶどうのせいか、意外と辛口のシャンパンに合う。黒板に書かれたメニューを見ると、フード類は、「ラトビア産キャビア」、「チーズ」、「生ハム」、「フライドポテト」、「オーガニックポップコーン」、「ペンネのボロネーゼ」などといった簡単なつまみしかなかった。この日のグラスシャンパンは8種あり、1つだけが高価なプレステージシャンパン(4000円)というラインナップ。ラッキーなことに、この日のプレステージシャンパンは、未だ開けてないとのことだったので、提示された有名シャンパン6種の中から「アンリジローのマルチヴィンテージ」をチョイス。飲んでみると、意外にもアンリジロー特有の深みや重層感はなく、ドライな感じで少しガッカリ。しかし、他のグラスシャンパンはなかなか良く、女性ソムリエの接客も含めて、とても居心地の良い店であった。(2019年10月追加)
http://www.coupe-de-champagne.net

東山区祇園四条花見小路上ル西側 花見会館4階  
電話番号:075-561-6653
定休日:日曜
営業時間:19時〜翌2時
予算:グラスシャンパン1500円〜4000円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座の前を過ぎて進むと、朱色の壁の大きな建物(お茶屋一力亭)が見えるので、その交差点を左折し花見小路通りを進むと、最初の左角のビル。阪急河原町駅より徒歩6分
最寄りのランドマーク:花見小路通り、お茶屋一力亭
お勧めポイント:京都唯一のシャンパン専門のワインバー

祇園花見小路沿いのこのビル 花見会館の・・・ 4階です ココです! 店のドアを開けると、中はカウンター席のみのシックで落ち着いた空間。BGMにはジャズヴォーカルの曲が静かに流れている この日のグラスシャンパンは8種あり、1つだけが高価なプレステージシャンパン(4000円)というラインナップ ラッキーなことに、この日のプレステージシャンパンは、未だ開けてないとのことだったので、提示された有名シャンパン6種の中から・・・ アンリジローのマルチヴィンテージ」をチョイス。飲んでみると、意外にもアンリジロー特有の深みや重層感はなく、ドライな感じで少しガッカリ しかし、他のグラスシャンパンはなかなか良かった

BAR TALISKER (タリスカー)

 祇園のビルの1階にあるオーセンティックバー。エレベーター横のドアを開けると、いきなりタバコ臭いが立ち込め、あまり換気は良くないよう。照明が暗めの店内には、L字型のカウンター席と奥にソファー席がある。メニューは出てこなかったが、一見して蒸留酒が充実しているように見える。
 いつものように、先ずは「ギムレット」を注文。とくに、ジンの銘柄は聞かれなかった。店主は銀座でやっていたということだが、シェイカーの振り方が独特で所作が美しくない。出てきたギムレットは、通常よりも量が少なめで、氷片は入っていない。和三盆を使っているそうだが、スッキリとまとまっていて美味しい。次に「マティーニ」を注文。大きめのグラスで出てきたマティーニは甘めだが、トロッとしてバランスが良かった。
 それしても、赤いまいかけをした店主はやたらと多弁で、フランクで話しやすいが、電話での対応だけは良くなかった。(2019年9月追加)

東山区祇園町南側570-88 祇園町南側ビル1階
電話番号:075-525-6205
定休日:月曜(月1回日曜定休)
営業時間:18時~翌1時(日曜・祝日は23時まで)
予算:スタンダードカクテル2杯で3900円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座の前を過ぎて進むと、朱色の壁の大きな建物(お茶屋一力亭)が見えるので、その角を右折。祇園花見小路を100mほど進むと左側に「ぎおん徳屋」が見えるので、その角を左折する。突き当たりのT字路を右折すると左側にある。阪急河原町駅より徒歩7分 
最寄りのランドマーク:祇園花見小路、お茶屋一力亭 、ぎおん徳屋
お勧めポイント:祇園の人気オーセンティックバー

祇園花見小路から少し入った町家が並ぶエリア 飲食店ビルの 1階にあります1階のエレベーター奥にあります メニューは出てこなかったが、一見して蒸留酒が充実しているように見える 先ずは「ギムレット」を注文 とくに、ジンの銘柄は聞かれなかった。店主は銀座でやっていたということだが、シェイカーの振り方が独特で所作が美しくない。出てきたギムレットは、通常よりも量が少なめで、氷片は入っていない。和三盆を使っているそうだが、スッキリとまとまっていて美味しい次に「マティーニ」を注文大きめのグラスで出てきたマティーニは甘めだが、トロッとしてバランスが良かった。

おでん屋 蛸長(たこちょう)

 1882年創業の京都で最も古いおでんの店。今年で創業133年を迎え、この店よりも古い店は1844年創業の大阪の「たこ梅」くらいであろう。「蛸」はおでん屋の隠語で、この店の初代・長次郎の「長」をとって名付けられたという。この店は古いだけでなく、日本最高レベルのおでんを食べさせてくれる。とにかく、洗練されたコクのある出汁が旨いのである。
 店内に入るとL字型のカウンター席がある。カウンター内にはおでん鍋と共に、灘の「白鶴」とサッポロの「ヱビスビール」が置かれているが、実はこの店にはこの2つの酒しか置いていない。「白鶴」はこの店のおでんに合うよう造られた特注品とのことであるが、酒の種類の少なさが唯一残念な点である。
 壁のお品書きは全て漢字で、当て字のものもあるため、店主の説明を聞きかなければ分からないものも多い。例えば「和蘭陀(オランダ)」とは魚の練り物の素揚げのことで、「冬四季茸」とは冬椎茸のこと。また、「巻甘藍」とはロールキャベツのことで、「和布」はワカメと読む。この日の大根は「京大根」、つまり聖護院大根であったが、夏季は通常の長大根になるという。中でも、「湯葉」と「蛸」、「海老芋」、「京大根」の4点は必ず食べてほしい逸品だ。「湯葉」はトロトロのおぼろ湯葉を生湯葉で包んでおり、その食感と湯葉の風味は絶品。瀬戸内の岡山県産タコを使用した「蛸」も食感が良く、濃厚な味がする。「海老芋」は線維を感じないくらい滑らかで、箸で持つと崩れてしまうほど柔らか。おでん汁を吸い込んだ「京大根」も最高にいい。全てのおでんには、黒七味をかけた九条ネギが添えられる。実は、この店には「裏種」という日替わりの裏メニューがあり、この日は「米沢牛」のおでんであった。また、おでんの締め「七五三締」は、蛸メシの焼きお握りを茶漬けにしたもの。
 この店は予約ができないので、まず電話で混んでいるかどうかを確認し、近くまで行ったらもう一度電話で確認してから行こう。たとえ、早い時間に満員であっても比較的回転が良いので、時間を空けてもう一度電話をすれば入れることが多い。ちなみに、店内は禁煙である。(2015年1月追加)

東山区宮川筋1-237  
電話番号:075-525-0170
定休日:水曜
営業時間:18時~22時(ネタがなくなるまで)
予算:1人5000〜6000円くらい
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。鴨川を渡り、「京都四條南座」の信号を右折して川端通を進む。「焼肉の名門・天壇」を過ぎて進むと、交差点の左角にある。阪急河原町駅より徒歩7分
最寄りのランドマーク:京都四條南座、川端通
お勧めポイント:出汁が素晴らしい京おでん

カウンター席の奥には「白鶴」と「ヱビスビール」が置かれている

手前が店主、奥が番頭さん

これがお品書き

トロトロの「海老芋」

聖護院大根を使った「京大根」

豆腐

「鴨捏」鴨ツクネは骨や軟骨が入っていないので、風味や食感に欠ける

「葱鮪」は赤身のマグロを使っているのか硬め

和蘭陀

厚揚げのような「油揚」

厚みのある「湯葉」

祇園サンボア

 京都でトップラスの人気を誇るオーセンティックバーである。建物は祇園らしく町家を改装したもので、入口に「SAMBOA」という手書き風の暖簾が掛かっているのが目を引く。店内は縦長で、長いカウンター席のみ。ジャズが流れ、昭和のオーセンティックバーを思わせるようなノスタルジックな感じが良い。基本的に店主と若いバーテンダーの2人だけのようだが、午後7時を過ぎたあたりで、バイトと思しき若いバーテンダーも加わった。
 スタンダードカクテルは平均的なレベルの味。「サンボア」なので、ハイボールはサントリー角の氷無しかと思いきや、意外にもウイスキーの種類も氷の有り無しも客が選べるようだ。それしても、丁度良い広さのせいなのか?ノスタルジックな雰囲気のせいなのか?よく分からないが、 「たかはし(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」同様、1人客にとって妙に居心地の良い店である。(2014年11月追加)

東山区祇園町南側570-186  
電話番号:075-541-7509
定休日:月曜
営業時間:18時~翌1時(日曜・祝日は24時まで)
予算:チャージ500円、スタンダードカクテル1400円くらい
アクセス:地下鉄烏丸線・四条駅、阪急京都線・烏丸駅19番出口あるいは阪急河原町駅の出入口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面へ進む。「京都四條南座」、朱色の壁の大きな建物「一力亭」を過ぎ、「アパホテル京都祇園」手前角を右折する。突き当たり(三芳前)T字路を左折し、「祇園佐川急便」と「祇園楽味」のT字路を右折するとすぐ右側にある。四条駅、烏丸駅より徒歩13分。 
最寄りのランドマーク:京都四條南座、一力亭、アパホテル京都祇園
お勧めポイント:京都でトップラスの人気を誇るオーセンティックバー

奥のトイレ側から見たカウンター席

マスターがカクテルを作ってくれます

入口側から見たカウンター席。奥の坪庭が京都らしい

ギムレット

チャムのサラダとピーナッツ

マティーニ

ハイボールを氷無しで

    

しぇりークラブ京都 石塀小路
       (いしべこうじ)

 京都グルメバイブルを取材していて思うのだが、京都のバーは実に個性的かつ魅力的だ。ワインバーなら「ぶどうの蔵(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 、オーセンティックバーなら 「ロッキングチェア(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 、カルバドスなら 「カルバドール(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 、そしてシェリー酒ならこの店がお勧めである。この店は、 銀座グルメバブル(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照) でも取り上げたシェリー酒専門のバーである。実は、銀座の本店は“シェリー酒の品揃え世界一”としてギネスの認定を受けている。何でも、オーナーが大の京都好きらしく、趣味でこの石塀小路に店を作ったという。
 蔵を改装した店内は、2階に美術品のギャラリーが併設され、1階がバーとなっている。店内はL字型のカウンター席とテーブル席があり、銀座の本店とは全く趣が異なる。特に目を引くのは分厚い木の椅子で、これは丸ごと木を削って作られた特注品らしい。
 この店はあくまでも小規模なバーなので、本店のような品揃えはない。シェリー酒は一杯900円のスタンダードタイプ(26種類)から、高価なプレミアムタイプ(19種類)まで、計45種類ある。また、本店のように樽から直接注いでもらえる樽のシェリーもない。しかしながら、本店と同様にシェフがいるので、パエリアなど本格的なスペイン料理を食べることができる。しかも、味に関して言えば、本店の料理よりも美味しい。
 シェリー酒は、熟成したワインのような香りがするものから中国の老酒のような香りがするものまで、味は様々である。また、シェリー酒はlight~heavy、sweet~dryなど、程度によって9種に分類できるが、僕のお勧めは熟成した辛口タイプのオロロソ(O)。今回頂いた超レアなプレミアム・シェリー酒「シバリータ・オロロソVORS 30年」は、香り、味、深み全てがパーフェクトだった。しかしながら、味にかなりバリエーションがあるので、色々と試してみて、自分の好みのものを捜してみることをお勧めしたい。(2014年11月追加)

東山区下河原町489-2 石塀小路  
電話番号:075-525-2201
定休日:月曜
営業時間:【火曜〜土曜】17時~24時、【日曜】15時~23時
予算:スタンダードタイプのシェリー酒900円、赤エビのアヒージョ1200円
アクセス:阪急河原町駅の出入口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座を過ぎ、朱色の壁の大きな建物(お茶屋一力亭)過ぎて進むと正面に八坂神社が見えるので、八坂神社側へ信号を渡る。更に右に進み、「ホテル サンライン」がある最初の角を左折する。八坂神社・南楼門前のT字路を右折して進み、親子丼で有名な「ひさご」、「浜作本店」を過ぎたマンション(グレーシティ京都・東山)左の石塀小路を上るとすぐ右側にある。阪急河原町駅より徒歩13分。 
最寄りのランドマーク:八坂神社・南楼門、石塀小路
お勧めポイント:スペイン料理も頂ける京都唯一のシェリー酒専門バー

いくつかある石塀小路の入口

入口の中は映画のセットのようなこんな感じの小路

白い蔵が店です

左の階段を上るとギャラリー、右が店の入口です

特注の木の椅子

スタンダード・シェリーのリスト。全26種類は9種類に分類されている

お勧めのOloroso

最高レベルの超アシェリー「シバリータ・オロロソVORS 30年」

チャームの殻付きアーモンド

超甘口のPedro Ximenes「マエストロVORS 」は、まるで濃縮したプルーン液で、色も赤ワインのようだ

赤エビのアヒージョ(ハーフサイズ)と自家製パンはどちらも美味しい

前菜9品盛り合わせ

季節のパエリア(甘鯛とハモと松茸)は和風テイストで旨し

アフィナージュ

 祇園のビルの1階にあるカウンター8席だけのワインバー。店内は白と黒を基調としたシックなインテリア。芸子さんや舞妓さんの団扇が飾られているところが実に京都らしい。席に着くと店主の小嶋さんが笑顔で出迎えてくれた。見渡してみると、どうやら客の半数以上は常連客のようである。実はこの店、今回取材で訪れたバーの複数のバーテンダーが教えてくれたワインバーである。
 この店のワインは基本的にバイザグラスなので、若くてお手頃なワインが中心である。この日はシャンパンが3種、白が3種、赤が4種で、この他に季節のフルーツカクテル(この日は桃、スイカ、パイナップル)もあった。ボトルワインに関しては特にワインリストなどはなく、予算と好みのワインを伝え、店主がセレクトしたいくつかの候補から選ぶというスタイル。ワインはシャンパーニュとブルゴーニュワインが中心で、店内の2つのワインセラーには150〜160本以上はありそう。また、近くに保管している分も併せて300本くらいはあるという。つまみは生ハムやチーズなどの簡単なものが中心となるが、中には「黒毛和牛ほほ肉の赤ワイン8時間煮込み」や「アフィナージュのスペシャリテ・自家製キッシュ(この日は野菜のキッシュ)」、「本日のショートパスタ(この日はブルーデコースチーズとマスカルポーネのパスタ)」などのような本格的なものまである。
 ちなみに、とても小さい店なので予約は必須である。また、店主1人でやっているため、混んでくると多少出てくるのが遅くなるのは、大目に見ていただきたい。それにしても、店主の小嶋さんのサービスはとても素晴らしく、常連になりたいと思わせるホスピタリティを感じる良い店だ。(2014年10月追加)

東山区花見小路通 新門前上ル東側 花見会館汀館1階  
電話番号:075-525-5175
定休日:月曜
営業時間:19時〜翌3時
予算:グラスワイン1500〜3900円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座の前を過ぎて進むと、角に朱色の壁の大きな建物「お茶屋一力亭」が見える交差点があるので、左折して花見小路を進む。「天下一品」、2つ目の信号(新橋通)を過ぎ、次の新門前通を過ぎたらすぐ右側にある。阪急河原町駅より徒歩8分。 
最寄りのランドマーク:お茶屋一力亭、花見小路、新橋通、新門前通
お勧めポイント:店主のホスピタリティを感じる初心者〜中級者向けのワインバー

のビルの1階です

外観はスナックみたいなドアです

シャサニー・モンラッシェ 1er ヴェルジェ 2008年

マスカルポーネのレザーウッド・ハニーがけ

アフィナージュのスペシャリテ・自家製キッシュ(この日は野菜のキッシュ)

ボーヌ 1er ブレッサンド 2010年

フランスバイヨンヌ地方の生ハム(Sサイズ)は大山(だいせん)のバターと共に頂くと香りがより柔らかく味がマイルドになる。この食べ方は京都寺町にある「ブション」が考案した食べ方とのこと

エル・テソロ El Tesoro

 「八咫(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 のバーテンダーから教えてもらった川端通りに面したビルの1階にあるオーセンティックバー。この店は今年で8年目を迎えるらしいが、店主の大塚さんはオーセンティックバー 「Bar K6(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 出身である。39才(だったかな?)の店主は人柄が良くとても話しやすい方である。
 店内は重厚感のあるクラシックで落ち着いた雰囲気。長めのL字型のカウンター席があり、右側にテーブル席が1つある。スタンダードカクテルはもちろん、フルーツカクテルも平均レベル以上で悪くはない。(2014年9月追加)

東山区大和大路新橋上がる西側 大和ビル 1F  
電話番号:075-541-1770
定休日:不定休
営業時間:18時〜翌3時
予算:カクテル800円〜
アクセス:阪急河原町駅・出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。「京都四條南座」を過ぎた次の信号を左折し、縄手通(大和大路通)を進む。「壱錢洋食」、「祇園かね松」、「梅の井」、白川の橋を過ぎた左側のビル。阪急河原町駅より徒歩6分。
最寄りのランドマーク:大和大路通
お勧めポイント:比較的広めで落ち着いた雰囲気のオーセンティックバー

ギムレット

チャーム

マティーニ

フルーツカクテル

八咫(やた)

 日本料理店「祇をん 八咫」の2階にあるオーセンティックバー。階段を上ると2階の左手前に入り口がある。店内に入るとカウンター席が僅か9席しかなく、バーとしてはかなり狭い。現在のチーフバーテンダーの伊藤さんは、京都の有名老舗バー「フィンランディア バー FINLANDIA BAR」出身の女性バーテンダーである。この店は今年で19年目を迎えるそうだが、彼女で9代目になるらしい。彼女の他にもう1人の若い男性バーテンダーがいるが、カクテルはもっぱら彼女が作っている。店内にはジャズピアノが流れ、狭いながらも町家のバーとしてはなかなか居心地が良い。
 スタンダードカクテルはもちろん標準レベル以上の味。「ギムレット」や「マティーニ」はライムの果実味を強く感じるが、とても飲みやすい。ちなみに、小さな店なので行く前の予約は必須である。(2014年9月追加)
東山区大和大路新橋東入ル元吉町42-3

東山区大和大路新橋東入ル元吉町42-3  
電話番号:075-525-5511
定休日:日曜
営業時間:19時〜翌2時
予算:チャージ1000円
アクセス:阪急河原町駅・出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。「京都四條南座」を過ぎた次の信号を左折し、縄手通(大和大路通)を進む。「壱錢洋食」、「祇園かね松」、「梅の井」、白川の橋を過ぎたT字路を右折するとすぐ左側(「八咫(やた)」の並び)。阪急河原町駅より徒歩6分。
最寄りのランドマーク:新橋通、大和大路通
お勧めポイント:和食店の2階にある町家のオーセンティックバー

夜の新橋通

この町家です!

1階の入口を入ったところ

2階への階段(すぐ左の明るいところが入口)

小さなバーカウンター

チャーム

ギムレット

マティーニ(オリーブと別盛)

マティーニ(オリーブを入れたところ)

XYZ

マンゴーのフルーツカクテル

    

祇園 日NITI

 祇園花見小路から少し入ったところにあるオーセンティックバー。この店のオーナーは、大和大路通(縄手通)で「Sfera Bar SATONAKA」も経営しており、もちろん、この店にも出ている。実はこの店、昼間は甘味処、夜はオーセンティックバーというように、女性従業員でやっている昼と男性店員のいる夜とでは従業員も全て入れ替わり、メニューも含めて全く別な店となるのが面白い。
 町家の入り口を抜けると、1階は箱庭が見えるカウンター席とテーブル席、そして奥には掘りごたつの座敷がある。2階には座敷とテーブル席があり、2階は最大20名様まで対応できるらしい。
 今回は昼と夜の両方を取材したが、お勧めは夜のバーの方。この店にはイタリアンのシェフがいるため、ダイニングバーと言っても良いくらいフードメニューが充実している。料理のレベルはそこそこであるが、前菜からパスタ、ピザ、メイン料理、デザートまでいろいろとある。他にもオーセンティックバーを経営しているだけあって、スタンダードカクテルやフルーツカクテルともに標準レベル以上であり、それに加えて、町家で箱庭のある祇園らしい雰囲気も良い。(2014年8月追加)
http://www.gion-niti.com/bar/index.html

東山区祇園町南側570-8  
電話番号:075-525-7128
定休日:不定休
営業時間:【カフェ】11時〜17時半、【バー】19時〜翌2時
予算:チャージ1000円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座の前を過ぎて進むと、朱色の壁の大きな建物(お茶屋一力亭)が見えるので、その角を右折。200mほど進むと左側に「祇園新地甲部歌舞演場」見えるので、その手前の小路を左折すると右側にある。阪急河原町駅より徒歩8分。
最寄りのランドマーク:祇園花見小路、祇園新地甲部歌舞演場
お勧めポイント:祇園の町家にあるオーセンティックバー

昼の祇園花見小路(「祇おん さらら」という提灯のある女性が立っているところを曲がります)

ここを曲がります(昼の様子)

夜にはこうなります

昼の店の前

夜の店の前

昼のカウンターにはかき氷の機械とポット、茶釜があります

夜のカウンターは何もなくシンプル

カウンターから見えるライトアップされた箱庭

カウンタの背後にはテーブル席が

テーブル席

昼間のカフェで人気の「天然氷を使ったかき氷(抹茶宇治金時1200円)」この他に季節の果実を使ったかき氷もある

マティーニ

京都らしくチャームには出汁巻き卵

フグのフリット

ムール貝のワイン蒸し

季節のフルーツカクテル(桃+シャンパン)

  

ザ・コモン・ワン・バー・キョウト

 京都の老舗バー「フィンランディア バー FINLANDIA BAR」が経営する町家バーである。本店に当たる「フィンランディア バー」も同じ町家を改装したバーであるが、残念ながらグルメバイブルの掲載には至っていない。もしも、同じ町家スタイルでお酒を楽しむなら、断然こちらの店の方がお勧めである。
 初めて訪れると、店名の書かれた暖簾や看板などがなく、唯一「何生館」と読めるかな?という程度の看板しかないので、写真を見て外観のイメージをつかんでから行かないと分かりづらい。外の門の格子戸を開け、行灯が灯る細長い通路を抜けると明るい入り口が見える。元は民家だったらしいが、現在は町家の雰囲気を残しつつも見事に京都らしくリノベーションされ、とてもスタイリッシュなオーセンティックバーである。両サイドのガラス越しには、ライトアップされた小さな箱庭が見える。また、カウンター席の他、テーブル席が1つだけしかなく、「フィンランディア バー」よりもゆったりと作られている。さらに、普段は使っていないが、6名までの大人数向けに、入り口近くに座敷と掘りごたつの席がある。この席はまさにザ・京風日本家屋であり、外人受けすることも間違いない。
 さすが「フィンランディア バー」の姉妹店だけあって、女性バーテンダー・福呂さんの作るカクテルは、スタンダードカクテルだけでなくフルーツカクテルもそれなりに美味しい。また、つまみに出されるマカデミアナッツもスモークされていて、おかわりしたくなるほど。恐らく京都でしか味わえないこのロケーションは、祇園に佇む大人の隠れ家と言っても良いくらい魅力的である。(2014年6月追加)

東山区新橋通大和大路東入元吉町46 何生館内  
電話番号:075-561-5644
定休日:火曜
営業時間:17時〜翌2時
予算:カクテル1500円くらい
アクセス:阪急河原町駅・出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。「京都四條南座」を過ぎた次の信号を左折し、縄手通(大和大路通)を進む。「壱錢洋食」、「祇園かね松」、「梅の井」、白川の橋を過ぎたT字路を右折するとすぐ左側(「八咫(やた)」の並び)。阪急河原町駅より徒歩6分。
最寄りのランドマーク:新橋通、大和大路通
お勧めポイント:京都らしい素敵なオーセンティックバー

ぶどうの蔵

 創業20年を迎えた京都屈指の品揃えを誇るワインバー。以前は大和大路四条にあったが、ビルの取り壊しにより、4年前にこのビルに移転してきた。エレベーターでビルの5階に上がり、店内に入ると、入口側に重厚感のあるカウンター席とガラス張りのワインセラーがあり、奥の窓側に小さなソファー席がある。決してゆったりと広いわけではないが、現在も店主1人で全てをやっているため、この広さくらいがちょうど良いのかもしれない。広い窓からは、遠くに京都タワーを見ることができる。
 この店の凄いところは、1000種類というワインの多さだけに留まらず、マニアックな古いヴィンテージワインが多いことである。特に、仏ブルゴーニュとボルドー、シャンパーニュの品揃えは圧巻だ。さらに、1930年代~1950年代の店主自慢のオールドヴィンテージコレクションもあるのだ。なので、事前に言っておけば、もしかすると、誕生日のヴィンテージワインもあるかも。また、ハーフワインの品揃えもボルドーの5大シャトーからカリフォルニアのオーパスワンに至るまで、ワインバーの中では有数の品揃えであろう。ワインの平均価格は市場価格のおよそ2倍強であり、若いワインのコストパフォーマンスこそ良くないものの、古いヴィンテージワインのような値が張るワインの価格は比較的割安となっている。グラスワインに関しても、この日はブルゴーニュの90年代のワインがいくつかあり、ブルゴーニュラバーにとっては嬉しい店だ。
 ちなみに、 「メゾンドヴァン鶉亭(→ 京都グルメバイブル・バーの頁を参照)」 に比べるとかなりマニアックな品揃えとなっており、上級者向けのワインバーである。(2019年8月追加)
http://vinfin.jp

東山区祇園町北側300番地 ムーンビューティ祇園ビル5階
電話番号:075−525−8200
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時〜翌3時
予算:グラスワイン1200円〜
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。「京都四條南座」、縄手通(大和大路通)、花見小路通を過ぎ、八坂神社前「祇園交差点」を左折するとすぐ右角(「よしもと祇園花月」の東大路通りを挟んだ向かい)。阪急河原町駅より徒歩8分
最寄りのランドマーク:八坂神社、よしもと祇園花月
お勧めポイント:京都トップクラスの上級者向けワインバー

八坂神社横のビル(よしもと 祇園花月の東向かい)にありますこのビルです5階です1000種を超えるワインがありますエレベーターを降り扉を開けると・・・ワインセラーがありますDRCはもとより超有名オールドヴィンテージワインが揃っていますカウンター席奥には狭いながらもテーブル席がある窓の外には、暗闇を照らすロウソクのような京都タワーが見えますグラスワインといえども、そこそこのヴィンテージワインが出てきます本日のグラスワイン本日のグラスワイン

ワインリストは圧巻ですこんな高額なワインもあります知る人ぞ知る、こんなレアワインもあります