ラ・ペ La paix
日本橋近くの分かりづらいビルの地下にある人気のフレンチ店。この店のシェフは、かつて銀座グルメバイブルで2つ星を獲得した「オーグードゥジェール メルヴェイユ」のシェフだった松本さんである。
地下への階段を下りて店内に入ると、手前に間隔の狭いテーブル席があり、奥に半個室とキッチンがある。店全体の雰囲気は、インテリアを含めてカジュアルなイメージ。半個室であれば良いが、少なくともテーブル席は接待向きではない。
ボトルワインは6000円〜120000円で、ブルゴーニュが中心。80〜90年代の高級ワインの値付けは安く、5000円〜10000円までのペアリングワインセットもある。今回はランチタイムの訪問であったが、折角なので、ディナーコースで注文。
料理はどれも美しく、味の組み立てが想像力に富んでおり、さすがは松本シェフというような料理だった。もちろん、火の通し方も塩加減も完璧で、これがディナーコースであることを考えれば、決してコスパも悪くないと思う。これでもう少し店の雰囲気が洗練された感じであれば、3つ星を付けても良いくらい。 (2020年2月追加)
http://lapaix-m.jp
中央区日本橋室町1丁目9-4 井上第3ビル地下1階
電話番号:050-3196-2390
定休日:木曜
営業時間:11時半〜13時、18時〜20時
予算:【ランチ】6000円、13000円、【ディナー】13000円
アクセス:東京メトロ銀座線・三越前駅B6出口を出て、「スターバックス」、「三越本店」方向へ渡る。「大黒屋」のある1つ目の交差点を右折し、1つ目の交差点を過ぎた右側のビル。三越前駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:スターバックスコーヒー 日本橋スルガビル店(スルガ銀行・東京支店のビル)
お勧めポイント:コスパの良い想像力に富んだフレンチ
日本橋近くの分かりづらいビルの地下にある。同じビルにある「足楽」が目印
ココです!
地下への階段を下りて店内に入ると・・・
手前に間隔の狭いテーブル席があり、奥に半個室とキッチンがある。店全体の雰囲気は、インテリアを含めてカジュアルなイメージ。半個室であれば良いが、テーブル席は接待向きではない。ここは半個室
ボトルワインは6000円〜120000円で、ブルゴーニュが中心。80〜90年代の高級ワインの値付けは安く、5000円〜10000円までのペアリングワインセットもある
今回はランチタイムの訪問であったが、折角なので、ディナーコースで注文
「豆腐のムース」は、まるでカラスミのような後味
右が「豚肉のラグーのピロシキ」、左が「豚肉と白レバーのテリーヌと焼きチーズ」。どちらも美味しい
左奥の見えない品は「イワシのカナッペ」。塩味、酸味ともに良し。右奥は「アンキモとホロホロ鳥のペースト竹墨」は、組み合わせが素晴らしい。「海老のビスク」は少し甘めだが、旨味タップリ。アミューズはどれも美味しい
「サワラのタップナードソース 赤ピーマンのムース添え」
セロリ、玉ねぎ、ヴィネガーがサワラに調和している
パン
無塩バター(右)と南高梅のバター(左)
「手長海老を黒いシュー生地で包み 春菊とウニソース」
黒トリュフ黒トリュフの香りと、塩味の効いたシュー生地が、料理にキリッとした輪郭を与えている
「アオリイカとショートパスタ イカスミソース」
「甘鯛とスケソウダラの白子 ヴィネガーとサフランカボチャのソース」
これだけはイマイチだった
「鳥取産鹿のロース ポートワインソース」
火の通しが最高
「韃靼蕎麦茶のブランマンジェ」は、塩が効いていて、味味にメリハリがある
「苺のコンポート 苺アイス」
エスプレッソはなかなかの香り
「トリュフアイスの最中」とほうじ茶で終了となった
このビルの7階ワンフロアです
本日の12500円のランチコース。本日のメニューには、素材だけが書かれていた
アミューズは「豚肉の一口パテ」。豚足が入っているのか?ゼラチン質で味は普通
スペシャリティの「ブリオッシュ」は、塩味が効いて香ばしいバターの香りがする。出す前に再度焼かれているので、クロワッサンのようにサクサクでお代わりしたくなるほど美味しい
スペシャリティの「アサリのムースとゼリー」
中には、茹でられたホッキ貝が入っていた
添えられた焼きトーストの間にはふんわりとした鶏肉のムースと、その上にはキャビアがのっている。味付けは、シルクのように繊細で塩加減もぴったり。ビジュアルも含めてなんて洗練されているのだろうと感心しきり
「牛スネ肉とジャガイモにムール貝と季節のキノコを添えて」
ムール貝を使ったエスプーマ仕立てで、全ての組み合わせが繊細かつ緻密
「モヤシのリゾット仕立て」は、セップ茸とパルミジャーノの風味が、スープに深みを与えている。米に見立てて細かく切られたモヤシのシャキシャキとした食感を、濃厚なエスプーマの泡が包み込む
「寒サワラのソテー」
貝とアオリイカの2つのソースでいただく。レモンピールとアオリイカのソテー、赤ダイコン、全てが完璧な調和を成している。サワラの火の通しもシットリと仕上がっていて、塩加減も丁度良い
「蝦夷鹿のロティ・ソースシヴェ」
鹿のエキスやフルーツ、赤ワインを凝縮したような素晴らしいソース。これがスペシャリティでないとは!驚きの美味しさ。鞘に収まったナイフの切れ味も抜群でいい
デザートは3段重の弁当仕立て
「花のアイスとパンナコッタ、ピンクグレープフルーツソース」
ラム酒の効いた「ババ」の中にはバニラムースとパッションフルーツソースが、「モンブラン」の下のメレンゲには薫香がつけられている サプライズも
コーヒーやお茶と小菓子は、外のオープンテラス席でいただくこともできる。オープンテラスからは、4丁目交差点を一望できる
外のオープンテラスから「ダイニング」を見たところ。
エスプレッソも・・・
小菓子もどちらもイマイチだった
このビルです
8階でエレベーターを降りて名前を告げると、階段を上り、メインダイニングがある9階へと案内される。イタリアンの「アルジェントASO」だった頃と同様、ベルナール・ビュッフが映えるシックな大人の空間。今回はランチタイム時に訪れたが、客席は窓に面しているので眺めが良く、ガラスを通して入ってくる日の光を感じられる。夜のラグジュアリーな雰囲気とは全く別な雰囲気を持つ素敵な店
ランチタイムの最高価格は、夜の最安コースである12000円よりも安いため、かなりお値打ちである。なので、今回は迷わずランチコースの10000円に。これがメニュー
冬というテーマの「アミューズ」。右手前の「セップ茸のパイ」は、中にクリーム状のものが入っていて美味しい。左手前の「フォアグラと炒った栗のムース」は、上にのったニッキの香りのクッキーがカリッとしていて、タルト皿にのったムースと絶妙なバランスを保っている。葉っぱの陰であって見えない「トリュフのコロッケ」は、トリュフの香りのジャガイモのマッシュポテトがとろける。アミューズは最近食べたものの中で、味とビジュアル共にトップレベル
「兵庫県産紅ズワイガニとカリフラワーのムース カニのコンソメジュレとともに」は、ワイングラスで白トリュフの香りを閉じ込めている
紅ズワイガニの香りと甘さは、香りのないカリフラワーとは合うが、香りの強い白トリュフとは合うか?といえば、相性は微妙だ
米粉のパンとスペイン産オリーブオイル。「アルジェントASO」の頃は、いろいろなバタークリームであったが、シンプルなオリーブオイルに変わった。米粉のパンは表面がカリッと焼かれ、柔らかくて甘みがあり、今時の高級食パンのような感じ
「大分県産かぼすブリのレアグリエ 京小松菜とキンカンのアクセント」は、サッと表面に火を通しただけの大分のレアな状態で。塩分も適切。ほんのりと甘みがある金柑との相性も抜群。塩分がしっかりとしたフロマージュクリームやバルサミコ酢との相性は更に良い。茹でた小松菜を含めて、全ての具材をまとめて食べても、調和が保たれているのが凄い
2つ目のパンはライ麦パン。香り高く、まるでクルミのような香りも
「金目鯛のかるい炙り ホワイトアスパラのピューレ」
金目鯛の皮目を炙ったものに、岩手県産ホワイトアスパラのピューレが。金目鯛が香ばしく塩味も完。クルミの食感もアクセントになっていて、ホワイトアスパラは苦味を感じる
「クエのバプール 蕪のロースト からすみ」
52度で蒸し焼きにされたクエは、肉のような弾力がある。甘みを最大限に引き出すようにオープンで焼かれた蕪は、甘みがあって美味しい。その蕪から作ったというソースは、白い実のソースも葉のソースも、どちらも良く合う。但し、個性が強いカラスミだけは不要だ
「宮崎牛のモモ肉のロティ 群馬県産下仁田ネギのフォンダン オレンジ風味のカルボナードのソース」
これだけは塩味が強かった。ギネスビールとフォンドボーのソース、オレンジで作ったソースは美味しかった。下仁田葱はパウダー、ロースト、フライの3パターン。さらに、下にはビーフシチューをほぐした肉が
写真を撮り忘れたが、口直しに「紅マドンナとフロマージュブラン 香り高いオリーブオイル」が出てきた。フロマージュブランのアイスは生姜が効いており、悪くはないが、オリーブオイルは生姜の香りに打ち消されてしまっている。デザートは「リンゴのキャラメリゼとマスカルポーネ トンガ豆のアイス」
塩味の効いたアップルパイの中身を入れたようなムース。濃厚かつクリーミーで、甘みもちょうどいい。トンカ豆のアイスは滑らかで、これもクオリティが高い
エスプレッソは普通
小菓子は、マカロンとマドレーヌ
これが資生堂本社ビル
このビルの左端が入口
エントランスを抜けると、地下のダイニングが吹き抜けになっており、シャンデリアが見える
秋を彩るアミューズブッシュ
2種類の自家製パン
トウモロコシのジェラートのスープだったかな?忘れました
クルスタッセのクリームで和えた毛ガニとそば粉のクルスティヤン キャビア・オシェトラ添え ヴェルヴェンヌ香るグラニースミスのジュ
落ち葉をまとった鴨フォワグラのヴァプール ポワブル・テュミットの香り エピス効かせた栗のチャツネ ソースソーテルヌ
クエのロティ 赤貝、ほっき貝を添えたカリフラワーと岩海苔のアンブーレ 生雲丹のブルーテ
フランス産乳飲み仔牛 ポテトのコンフィ 秋トリュフのラぺ サラダ菜のブレゼとセップ茸 プティ・オニオンに詰めたモワル ナツメグの香り

フランス産ナチュラルチーズ(フロマージュ)各種のワゴンサービス
好みのものを盛り合わせしてもらう
一つ目のプチデザート盛り合わせ
2つ目のデザートはジェラート
3つ目のデザートはムース
小菓子のワゴンサービス
好みをチョイス
エスプレッソ 

















































































































































ココです!
レストランの1階には受付があり、地下にはグループの会長となった平松氏の収集した絵画や陶器などを展示するこのような小さな美術館がある
2階の個室
2階の個室
2階の個室
3階のメインダイニングは、照明がやや暗め
アミューズ
本日の素材(セップ茸、ノドグロ、トマト、秋ナス、ポロネギ。蕪)
ハモとセップ茸
トマトのシャルトリューズ風味
「蕪」は、甘くて瑞々しい
「アワビのグリル ポロネギとキャビア」
パン
バター
「ノドグロと秋ナス」
この黒いココットは?
麦わらの中に、ローストされた宮崎牛が。テーブルにて盛り付けされ、ソースをかけてくれた
チーズのワゴンサービス
盛り付け完了
ぶどうのデザート
洋梨のデザート
上のミルフィーユをどけるとこんな感じ
ミニャルディーズ(小菓子)とアンフュージョン(ハーブティー)

このビルの1階と地下1階にあります
エントランス
囲炉裏のイメージ?ウェイティングルーム
メインダイニング。客がいるので撮れなかったが、反対側は一面茶色の土壁となっている
コースは昼、夜とも1コースのみの少量多皿料理。メニューには今流行の具体的な料理名が書いていない、素材だけ表示メニュー
まず、日本料理のように「おしるし(コースが始まる時の日本酒)」が出てきた
1品目の突き出しは普通の「オリーブ」。2品目の「厳冬の候〜ぼたんえび、ビーツ、みかん、にごり酒」は撮り忘れたようだ
3品目「アップルパイのように(このパターンで26バージョン目だそうです)あん肝、柿、菊芋」
「回想〜オリヴィエ・ローランジェへのオマージュ かます、カボチャと切り干しニンジン、ライムのヴィネグレット、海王のエピス」
「定点〜蕪とパセリ、キントアハム、ブリオッシュ」
「雪見〜のどぐろの乳清ポシェ、根セロリ、オリーブオイル」
「寒さとともに〜毛蟹とさつまいものスープ、鱈の白子と猪のキャラメル、塩漬けレモン」
「おばあちゃんの味〜小さな茶碗蒸し、しじみとシャンピニオンのコンソメ、おろし立て山葵」
「囲炉裏の暖〜天然網取り真鴨を薪でグリルしたもの、ソース・アバ、ホタテと焼き海苔のジュ、椎茸、縮みほうれん草」
「西と東と〜チーズたち、あるいは野菜たち」。つまり、国産のチーズか野菜サラダをチョイスできます。国産チーズはイマイチだった
デザートは「溶け合う〜熟成栗と山ぶどうのモンブラン、ブルーチーズのメレンゲ、ラム酒のアイスクリーム」
「一座建立〜酒粕のリ・オ・レ、さるなし(日本の野生キウイであるコクワのこと)、酒粕アイス」
ミニャルディーズ(小菓子)
テーブルサイドで全員分の薄茶を点てるのかと思ったら、一人分だけで、他の人数分は調理場から出てきた


