丈参(たけさん)
築地本願寺近くにある小さな焼鳥店。この店はかつて人形町で人気を博し(→ 銀座グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)、惜しまれつつも札幌ススキノに移転(→ 札幌グルメバイブル・焼鳥の頁を参照)。さらにその後、2024年7月に再び東京に戻ってリニューアルオープンした。
名称が書かれていないビルの階段を上がって2階の扉を開けると、カウンター僅か10席のモノトーン調の空間が広がる。狭かった人形町の店が12席だったことを考えると、さらに狭くなったかと言えばそうではなく、むしろ空間的にはゆったりと広くなった。また、ススキノ時代はワンオペだったが、現在はバイトと思しきサービス担当の女性が加わり、飲み物もスムースに提供されるようになった(但し、サービス担当は21時までなので、以降はワンオペに)。さらに、ススキノ時代よりも仕入れ先が近くなった分、鶏の鮮度もアップし、内臓系メニューのバリエーションも増えたような気がする。
メニューは1コースだけのおまかせコースのみ。先ずは名物である「鶏レバーペーストのもなか」からのスタート。今回の「鶏レバーペーストのもなか」には、ブラックペッパーだけでなく金柑も加わり、何とも言えない絶妙な美味しさだった。
ここから焼鳥がスタート。1品目は「そろばん」。鶏の首肉のことで、外側が香ばしく焼かれて中はジューシー。とにかく焼き方が絶妙で、鶏肉に奥行きと言おうか深味が感じられる。2品目は「おたふく」。鶏のリンパ腺のことで、山ワサビの風味と共に脂身がとろける。3品目は「さえずり」。鶏の食道のことで、弾力が心地よく、ポン酢との相性も抜群でお勧め。4品目は「うるい」。ヌルッとした食感で、塩味もピッタリ。焼きで食べるのは初めてだが、ほんのりとした苦味と相まって意外にも美味しい。5品目は「あぶらつぼ」。ボンポチ(鶏の尻尾の先)のさらに先っぽで、脂身を除去しているせいか?硬めで、ほぼ厚めの鶏皮のよう。例えて言うなら、膝軟骨と鶏皮を足して2で割ったような食感。6品目は「背肝(せぎも)」。鶏の腎臓のことで、レバーにも似ているが、食感も香りも異なる。レバーの深い味わいに脈管系の食感を加えたような味わい。7品目は「菜の花」。焼かれたサクッとした食感と苦味が感じられ、塩味もピッタリ。火の通し方が抜群で、本当にシンプルで美味しいと感じられる一品。8品目は「ねぎま の有馬山椒添え」。タレの甘さが控えめで、モモ肉の食感も良い。炊いた味付け山椒を載せて食べると、味変して2度美味しい。
ここから別料金のアラカルトメニュー。コースで食べていないメニューを告げられてチョイスするのだが、もちろん、コースで食べて美味しかったものをもう一度食べることもできる。まず「レバー」を注文してみたが、臭みがあってこの日のレバーは、珍しく良くなかった。続いて注文した「ちょうちん」は、未成熟卵(キンカン)を噛むと卵黄がぷちっと弾け、連続する脈管系(卵管?)の食感も最高だった。「手羽先」は普通と言おうか、想像通りの美味しさだった。
ここから再びコースに戻る。「鶏白湯スープ」は、薄味でありながらコクがあって悪くなかった。最後の締めの食事は、以前からある「鶏白湯ラーメン」の他、バリエーションが少し増えた。ご飯ものは「鶏飯」と「親子丼(これだけ別料金)」があるが、とくに「親子丼」がお勧め。卵がトロトロで、山椒の香りも心地良く。モモ肉の味わいと弾力が素晴らしかった。(2025年4月追加)
中央区築地6丁目12−10 ビルの2階
電話番号:03-6278-8914
定休日:水曜(月曜祝日の場合には火曜)
営業時間:18時〜21時半(23時閉店)
予算:おまかせコース7150円(コースを食べた後にアラカルトの追加注文が可能)
アクセス:東京メトロ日比谷線・築地駅3aもしくは3b出口を出て、新大橋通りを築地本願寺方面へ進む。築地本願寺角の晴海通り交差点を左折して勝鬨(かちどき)橋方面へ向かう。ファミリーマート、横浜家系・壱角家を過ぎ、名物串カツ・田中の交差点を左折して細い通りを進み、2つ目の交差点を過ぎると右側にある(かつ平の隣のビル)。
最寄りのランドマーク:築地本願寺
お勧めポイント:東京で内蔵系焼鳥を味わうならこの店
晴海通り沿いの名物串カツ・田中の交差点を左折して細い通りを進み、2つ目の交差点を過ぎると・・・
ココです!
名称が書かれていないビルの階段を上がって・・・
2階の扉を開けると・・・
カウンター僅か10席のモノトーン調の空間が広がる
メニュー。メニューは1コースだけのおまかせコースのみ
ドリンクメニュー1
ドリンクメニュー2
ボトルメニュー(泡)
ボトルメニュー(白)
ボトルメニュー(赤1)
ボトルメニュー(赤2)
先ずは名物である「鶏レバーペーストのもなか」からのスタート
今回の「鶏レバーペーストのもなか」には、ブラックペッパーだけでなく金柑も加わり、何とも言えない絶妙な美味しさだった
ここから焼鳥がスタート。1品目は「そろばん」。鶏の首肉のことで、外側が香ばしく焼かれて中はジューシー。とにかく焼き方が絶妙で、鶏肉に奥行きと言おうか深味が感じられる
2品目は「おたふく」。鶏のリンパ腺のことで、山ワサビの風味と共に脂身がとろける
3品目は「さえずり」。鶏の食道のことで、弾力が心地よく、ポン酢との相性も抜群でお勧め
4品目は「うるい」。ヌルッとした食感で、塩味もピッタリ。焼きで食べるのは初めてだが、ほんのりとした苦味と相まって意外にも美味しい
5品目は撮影し忘れた「あぶらつぼ」。ボンポチ(鶏の尻尾の先)のさらに先っぽで、脂身を除去しているせいか?硬めで、ほぼ厚めの鶏皮のよう。例えて言うなら、膝軟骨と鶏皮を足して2で割ったような食感。これは6品目の「背肝(せぎも)」。鶏の腎臓のことで、レバーにも似ているが、食感も香りも異なる。レバーの深い味わいに脈管系の食感を加えたような味わい
7品目は「菜の花」。焼かれたサクッとした食感と苦味が感じられ、塩味もピッタリ。火の通し方が抜群で、本当にシンプルで美味しいと感じられる一品
8品目は「ねぎま の有馬山椒添え」。タレの甘さが控えめで、モモ肉の食感も良い。炊いた味付け山椒を載せて食べると、味変して2度美味しい
ここから別料金のアラカルトメニュー。コースで食べていないメニューを告げられてチョイスするのだが、もちろん、コースで食べて美味しかったものをもう一度食べることもできる。まず「レバー」を注文してみたが、臭みがあってこの日のレバーは、珍しく良くなかった
続いて注文した「ちょうちん」は、未成熟卵(キンカン)を噛むと卵黄がぷちっと弾け、連続する脈管系(卵管?)の食感も最高だった
「手羽先」は普通と言おうか、想像通りの美味しさ
ここから再びコースに戻る。「鶏白湯スープ」は、薄味でありながらコクがあって悪くなかった
最後の締めの食事は、以前からある「鶏白湯ラーメン」の他、バリエーションが少し増えた。ご飯ものは「鶏飯」と「親子丼(これだけ別料金)」があるが、とくに「親子丼」がお勧め
卵がトロトロで、山椒の香りも心地良く。モモ肉の味わいと弾力が素晴らしかった