15.スイーツ

名古屋に来るといつも思うのだが、大都市と言われている街の中でも、名古屋スイーツのレベルはかなり高いと思う。昔から茶の湯が盛んだった名古屋は和菓子店が多い。しかしそれは「両口屋是清」などの和のメジャー系スイーツ店だけにとどまらず、洋のスイーツでも話題の店が目白押しである。名古屋メシと共に、必ず食べて頂きたいジャンルだ。

甘味処 柴ふく

 東別院にある人気の甘味処。この店の人気は何と言っても淡雪のような“かき氷”。祝日の昼に訪れてみると、店の前には行列が。築100年になるという古民家の店内にはアンティークが並び、甘味処とは思えない独特な雰囲気。テーブル席が少ないので、混んでいると基本相席となる。
 この店の僕のお勧めは、宇治・西尾南山園の抹茶を贅沢に使ったという「宇治金時ミルク(抹茶+小豆+ミルク)」。今まで食べたどの宇治金時よりも抹茶の香りが濃厚で、かつ北海道産の茹で小豆も甘さがちょうど良く、小豆本来の香りが感じられた。かき氷も新雪のようにフワッとしていて、 「甘味処 相生(→ 名古屋グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 と比べても遜色ない出来だった。そしてもう一品、人気商品の柴(きなこ)の中から「柴ミルク(赤蜜+きなこ+ミルク)」を注文。こちらも沖縄産の赤蜜(黒蜜のこと)ときなこの相性が良く美味しかったが、濃厚な「宇治金時ミルク」を上回るほどではなかった。(2015年9月追加)

中区大井町1-45  
電話番号:052-331-5611
定休日:月曜
営業時間:12時~19時
予算:宇治金時ミルク710円
アクセス:地下鉄名城線・東別院駅4番出口を出て右へ。左に「名古屋テレビ放送」を見ながら大津通を進む。煮込みうどんの「太田屋中店」の手前にある。東別院駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:名古屋テレビ放送、太田屋中店
お勧めポイント:淡雪のように儚い美味しさのかき氷

4番出口を出たら、「煮込みうどん 太田屋中店」の看板を目指します店の前には行列が・・・かき氷のあまりの人気に、夏期はかき氷のみらしい築100年になるという古民家の店内にはアンティークが並び、甘味処とは思えない独特な雰囲気メニュー1メニュー2「宇治金時ミルク(抹茶+小豆+ミルク)」まで食べたどの宇治金時よりも抹茶の香りが濃厚で、かつ北海道産の茹で小豆も甘さがちょうど良く、小豆本来の香りが感じられた人気商品の柴(きなこ)の中から「柴ミルク(赤蜜+きなこ+ミルク)」を注文沖縄産の赤蜜(黒蜜のこと)ときなこの相性が良く美味しかったが、濃厚な「宇治金時ミルク」を上回るほどではなかった

フォルテシモ アッシュ

 このセントラルガーデンには、有名ブーランジュリーの「メゾンカイザー・パリ」、銀座の人気イタリアン「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」、そしてカリスマパティシエ辻口氏の「フォルテシモ アッシュ」などが集まっている。辻口氏の店は、本店にあたる自由が丘の「モンサンクレール」の他、ロールケーキを販売している「自由が丘ロール屋」、チョコレートを販売している六本木の「ル ショコラ ドゥ アッシュ」、和菓子テイストの菓子を販売している「和楽紅屋」、ブーランジュリー「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」、千歳空港にあるカステラ専門店「北海道牛乳カステラ」など、基本的にテーマ毎に店が特化しているのが特徴。しかしながら、この「フォルテシモ アッシュ」は、ケーキ、チョコレート、ロールケーキ、焼き菓子などが一堂に集まっており、名古屋にいながら辻口氏の集大成を味わうことができる。一番人気の苺のショートケーキ「セゾンドガトー」は、ピュアな生クリームが素晴らしく、まるで東京「ホテル ニューオータニ」内にある「SATSUKI」のスーパーショートケーキのよう。この店のスポンジは更にきめが細かく、スーパーショートケーキよりいい感じだ。これだけクリームとスポンジが美味しいので、この店のロールケーキも最高のテイクアウトアイテムである。スペシャリティの「セラヴィ」は、フランボワーズをホワイトチョコムースで包んだケーキだが、こちらの方は「シェ・シバタ」の方が完成度が高い。その他のお勧めは(お勧め順)、生クリームとクリームチーズプディング、スポンジとパイ生地の香りの一体感が最高な「イチゴとチーズプディングパイ」、ホワイトチョコと苺のムースがフワッと滑らかな「ジュジュ」、フランボワーズとチョコの組み合わせは濃厚ながら、土台のサクサク感とのアクセントが良い「ショコラフランボワーズ」など。お土産の一押しは、生ロールケーキ「フォルテシモロール~旬」。ショートケーキ譲りのスポンジのきめ細かさはもちろん、カスタードと生クリームのダブルクリームも素晴らしい。もしかすると、「堂島ロール」よりも美味しいかも。次いで「焼き菓子」と「マカロン」、「生トリュフ」もお勧めである。

千種区高見2-1-16 名古屋セントラルガーデン   
電話:052-761-7278
定休日:月曜(祝日の場合には翌日)
営業時間:ブティック:11時~19時半、サロン:11時~17時半
アクセス:市営地下鉄・東山線「池下駅」1番出口を出て、右の「ミスタードーナツ」、「サークルK」方向へ進む。次の信号を左折し、「とりとり亭」、「新甫」を過ぎた信号を右折すると、道が広くなって右にタワーマンションが見える。「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ ナゴヤ」、「梨杏茶楼」、「メゾンカイザー パリ」、「フォルテシモ アッシュ」の順で有名店が並んでいる。市営地下鉄・東山線「池下駅」から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:セントラルガーデン
お勧めポイント:名古屋ナンバーワンのスイーツ店

 

シェ・シバタ ブロッサ

 日泰寺の参道沿いにある有名パティシエ・柴田氏の店。この店は、多治見店につぐ2号店であり、さらにテレビ塔近くの「Blossa」には、ケーキショップにビストロを併設した3号店「ラシエット・ドゥ・シバタ」がある。「シェ・シバタ ブロッサ」は、「フォルテシモ・アッシュ」と並らび、僕の考える愛知のトップ・スイーツ店である。とにかく容姿が美しい!美しすぎる!!その芸術的とも言えるケーキの曲線美や色彩がそのまま美味しさに直結している。この店のケーキは焼き菓子とクリーム・ムース系菓子が主体で、スポンジ系菓子は基本的に置いてないようだ。一番のお勧めはハートの形をした「クー・デ・ボア」で、お酒や甘さを抑え、フランボワーズの瑞々しさを最大限に引き出している傑作。「ラトゥー・オ・ショコラ」は、サンマルクに似たお酒を全く使っていないチョコレート菓子。上層のビターチョコとホワイトチョコのムースが、最下層の胡桃入りのチョコケーキとすばらしいハーモニーを奏でている。その他のお勧めは、アールグレーの香りの「ラ・パルメレ」、バナナキャラメルの「サンガポール」など。この店の名物「エクレール・オ・ブール・サレ」は、簡単に言えばキャラメル・エクレアだが、上に角切りの塩バターがのっている。ただでさえキャラメルクリームが濃厚なので、日本的感覚では塩バターは不要と感じてお勧めでない。日持ちのするお土産としてお勧めなのが、ホワイトチョコラスクの表面に散らしたドライ・フランボワーズが素晴らしいアクセントになっている「Rusk Blancフランボワーズ風味」。名古屋店にはショップの他、イートインスペースもある。「ラシエット・ドゥ・シバタ」のビストロスペースも、14時~16時半はイートイン・カフェとして利用できる。2009年版ではこの店をナンバーワンとしたが、今回改めて3号店を含めて食べ比べてみた結果、「フォルテシモ・アッシュ」の方が僅差であるが総合的に良かった。

【シェ・シバタ 名古屋】
千種区山門町2-54   
電話:052-762-0007
定休日:火曜、年末年始
営業時間:10時~20時
予算:クー・デ・ボア480円、ラ・パルメレ420円
アクセス:市営地下鉄・東山線「覚王山駅」1番出口を出て、スターバックスの角を右折。日泰寺の参道を150mくらい上ると右側。覚王山駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:日泰寺
【ラシエット・ドゥ・シバタ】   
東区東桜1-1-10 Blossa 1階
電話:052-957-5544
定休日:不定休
営業時間:カフェ14時(空いていれば13時から可)~16時半、ケーキショップ10時~21時
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」4番出口を出て「オアシス21」の前を直進し、信号を渡る。次の交差点の大きな角ビル。栄駅から徒歩3分。市営地下鉄・桜通線「久屋大通駅」からは直結。
最寄りのランドマーク:オアシス21
お勧めポイント:日本最高レベルのスイーツ店

菓匠 花桔梗

 「名古屋市博物館」近くの住宅街にある和菓子店。和菓子店と言っても、“デザイナーズ菓子店”といった感じの綺麗な建物である。店内で販売される“上生菓子”は毎日5~7種類作られている。人気商品は、春に作られる「蕨餅」と秋の「栗きんとん」、そして中の餡を変えて通年販売される「羽二重餅(1月は苺)」。2008年に訪れた時はイートインにて、小豆の漉し餡を練ったものを伊勢芋で包んだ上生菓子「初もみじ」を食べたが、芋の香りと絹のような滑らかさが素晴らしかった。今回は、上生菓子「錦秋」と栗の「羽二重餅」を頂いたが、相変わらずどれも美味しかった。9~5月に発売される蒸し羊羹「上がり羊羹」も、お土産としてお勧め。

瑞穂区汐路町1-20   
電話:052-841-1150
定休日:月曜(祝日の場合は営業することも)
営業時間:10時~19時
予算:生菓子と抹茶のセット700円、羽二重餅315円、上がり羊羹1785円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「瑞穂区役所駅」1番出口を出て右へ進む。博物館前の歩道橋を過ぎて次の信号「スズキ眼科」、「メガネの和光」を右折。「久野建材店」を過ぎた次の信号角。瑞穂区役所駅より徒歩10分。
最寄りのランドマーク:名古屋市博物館
お勧めポイント:名古屋ナンバーワン和菓子店

ピエール プレシュウズ

 地下鉄・東山線の終着駅「藤が丘」。ここから愛知万博時代に作られたリニアモーターカーが今も走っていることは知らなかった。しかし、駅間が短く直線部も少ないため、車輪がなくて高速というリニアモーターカーのメリットが生かされておらず、乗り心地も電車とさほど変わらなかった。店はこのリニモ「杁ヶ池(いりがいけ)公園駅」近くの住宅街にある。目の前に杁ヶ池公園が広がり、イートインスペースを持つスイーツ店としては最高の環境。ショウウィンドウに並ぶケーキは、僕の名古屋スイーツランキング・ナンバーワン店「フォルテシモ アッシュ」と比べても遜色なく美形で美味しい。この店のパティシエはムース系を得意としているようだが、木苺のピュレ入りのレアチーズケーキ「アンジュ」は、その実力が遺憾なく発揮されていて、名鉄南加木屋駅近くの「セリュリエ」のフロマージュ・クリュと双璧。チョコを使ったケーキ類もムースがふわっと滑らかでお勧め。四国四万十の和栗を用いた「モンブラン・ブリュレ」やラズベリーソース付き焼きチーズケーキ「ランゴ・フロマージュ」など、カフェでしか食べられないスペシャルスイーツも充実している。車好きなら、トヨタ博物館を訪れた帰りに、立ち寄るのもいいかも。

長久手町杁ヶ池1120   
電話:0561-61-7083
定休日:月曜、第1・第3火曜
営業時間:10時~19時
予算:アンジュ420円、ランゴ・フロマージュ630円
アクセス:リニモ「杁ヶ池駅」2番出口を出て左へ。すぐにアウディの角を左折し、300mくらい直進すると、杁ヶ池公園に突き当たるので、そこを右折。150mくらい進むと右に見える。杁ヶ池駅より徒歩2分。
最寄りのランドマーク:杁ヶ池公園
お勧めポイント:ムース系ケーキとイートイン・スイーツが美味しい店

甘味処 相生

 冬に開催される手術学会にはどうかと思ったが、とても良い店なのでこの機会に紹介したい。お勧めは“かき氷”。沫雪のようと言おうか、絹のように滑らかとでも表現しようか、まさに“かき氷”のお手本のような出来。どことなく東京王子の「だるまや餅菓子店」の“天然かき氷”にも似ている。かき氷は年中やっているので、よろしければ一度体験してみて欲しい。でも寒くてちょっとという方は、小豆餡が美味しい「白玉あずきクリーム」でもどうだろう。

東区泉3-1-6   
電話:052-937-0477
定休日:水曜、日曜
営業時間:12時~18時半(土曜日は17時半)
予算:宇治ミルク金時780円、白玉あずきクリーム730円
アクセス:市営地下鉄・桜通線「高岳駅」2番出口を出て、1つ目の信号を左折。郵便局(高岳局)を過ぎて信号を渡り、次の外堀通りの信号を右折してすぐ右側。高岳駅から徒歩10分。
最寄りのランドマーク:名古屋逓信病院
お勧めポイント:滑らかな絹のような“かき氷”

フルーツ・ブティック ゴトウ

 果物店であるこの店のお勧めは、天然フルーツの「フラッペ」。人工甘味料などを使用した既製のものではなく、完熟フルーツをジュースにしたものをシロップとして使用している。その自然の甘みが、食べた後に何とも心地よい余韻を感じさせる。氷は「甘味処 相生」の“かき氷”のような新雪のようなフワッとした感じではなく、スターバックスの“フラペチーノ”のような粗い氷片を感じる食感。氷の中には練乳アイスが入っているのも良い。もしも暑い日なら、毎日でも食べたくなる美味しさである。定番のものと季節のものがあるが、季節ものでは「巨峰」や「夕張メロン」、定番では「マスクメロン」や「イチゴ」、「マンゴー」などがお勧め。フラッペの他に、カットフルーツやフレッシュジュースもある。平日は女性1人でやっているので、多くの人が同時に来店すると多少時間がかかるかもしれないが、夕方以降は空いている。

千種区春岡1-5-5 ゴトウ888ビル1階   
電話:052-751-2132
定休日:第3日曜
営業時間:10時~19時45分
予算:イチゴフラッペ500円、マンゴーフラッペ500円、マスクメロンフラッペ600円
アクセス:市営地下鉄・東山線「池下駅」2番出口を出てエスカレーターを上り外に出て、前の覚王山通を挟んだ向かいにあるマクドナルドの並び。緑の看板が目印。池下駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:マクドナルド
お勧めポイント:天然フルーツジュースを使ったフラッペ

和風喫茶 松月

 この店の“わらび餅”は、京都の「祇園 徳屋」同様、“本わらび粉”だけの作りたてのわらび餅を供する。注文を受けてから作るわらび餅は、プルプルっとしていて美味しい。黒蜜ときな粉が添えられているが、黒蜜は薄めなので、まず黒蜜にわらび餅全体を浸す→きな粉を全体につける→再び半分だけ黒蜜につけて食べるダブルづけがお勧め。朝の8時からやっているので、スイーツファンならモーニング代わりに食べてみては。暖簾分けかどうかは不明だが、名古屋で「松月」を標榜する店が多いので、間違わないよう注意を。

熱田区金山町1-10-3   
電話:052-682-6748
定休日:日曜、月曜、祝日
営業時間:8時~19時
予算:わらび餅650円、金(わらび餅+グリーンティ+フルーツのセット)950円
アクセス:市営地下鉄・名港線、名城線「金山駅」南改札口を出て、「JR線、名鉄線方面」のエスカレーターを上る。「名鉄線・中央改札口、西改札口」を過ぎ、「南口 名古屋ボストン美術館、名古屋都市センター」方面に進む。金山総合駅南口を出て正面の「うたスキカラオケJOYSOUND」前の金山総合駅南信号を「カメラのイトークマ」方向に進む。「名古屋ブライダルビューティー専門学校」を過ぎ、「サイプレスガーデンホテル」前の交差点を左折するとすぐ右側。金山駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:サイプレスガーデンホテル
お勧めポイント:京都の「祇園 徳屋」に負けない“本わらび粉”による作りたてのわらび餅が食べられる

緋毬(ひまり)

 名古屋で有名な「大須ういろ」が展開する新ブランド和カフェ。この店のスイーツはどれも美味しいが、特に、新感覚のういろ「ゆららういろ」と、儚いほどすぐに消えてなくなる寒天「薄氷寒」がお勧め。

中区栄3-4-6 サカエチカ内   
電話:052-961-6082
定休日:不定休
営業時間:10時~19時半
予算:ゆららういろ600円、薄氷寒650円
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」から直結。「栄駅」から「サカエチカ」に出る。中央にクリスタル広場があるので、そこから「名城線のりば方面」に向かって歩いていくと左側にある。サカエチカ4番出口近く。
栄駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:名古屋三越栄店
お勧めポイント:新感覚の和風スイーツ

LaLa House ララハウス

 何と個性的なチーズケーキだろう!食感が独特で、中央がトロッとしているのに端の方は普通の固さ。下の生地が塩辛いビスケット状であるのもコントラストがあって面白い。チーズタルトの方はより酸味があり、干しレーズンの香りがして万人受けする味。生地のパイは塩辛くなく爽やか。イートインもテイクアウトもできるが、かなりの人気店なので予約しておいた方が無難。

千種区末盛通5-3 メディカルビル1階    
電話:052-757-8880
定休日:火曜
営業時間:10時~20時
予算:チーズケーキ378円、チーズタルト430円
アクセス:市営地下鉄・東山線「本山駅」1番出口を出て右へ。「三井住友銀行」を過ぎ、「大垣共立銀行」の並び。本山駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:大垣共立銀行
お勧めポイント:個性的なチーズケーキが味わえる

赤福茶屋 ジェイアール名古屋タカシマヤ店、
松坂屋名古屋店

 「赤福」は、誰もがよく知る伊勢名物のお菓子である。作りたての「赤福」は、伊勢神宮周辺にある赤福の各店舗や三重県内の店舗以外では、大阪「JR大阪三越伊勢丹」とここ名古屋でしか食べることができない。一年を通して食べられるのは、「赤福」と「ぜんざい」であるが、両品とも小豆の香りに乏しい。なので、僕はそれほど好きではないのだが、何故かたまに食べたくなる。ちなみに「ぜんざい」は、“両口屋是清”の「さかえ餅」の方が美味しいので、この店では赤福の二粒盆と抹茶のセットを注文しよう。

【ジェイアール名古屋タカシマヤ店】
中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ店地下1階   
電話:052-566-1101
定休日:不定休(百貨店に準ずる)
営業時間:10時~19時30分
アクセス:市営地下鉄・東山線、桜通線、JR、名鉄、近鉄「名古屋駅」から地下で直結。名古屋駅から徒歩1~3分。
最寄りのランドマーク:JR名古屋駅


【松坂屋名古屋店】
中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 本館地下2階   
電話:052-251-1111
定休日:不定休(百貨店に準ずる)
営業時間:10時~19時30分
予算: 赤福二粒盆190円、二粒盆と抹茶440円
アクセス:市営地下鉄・名城線「矢場町駅」から直結。矢場町駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名古屋パルコ
お勧めポイント:出来たての伊勢名物・赤福が頂ける

紫野和久傳 ミッドランドスクエア店

 京都の人気日本料理店・和久傳がプロデュースする和菓子販売を中心とした店舗。東京の丸の内店と同様に、四季折々の商品「おもたせ」の販売コーナーや「むしやしない」という小さなイートインスペースがある。この店の名物は、蓮根粉と和三盆で練り上げたプルプル食感の「西湖(せいこ)」。これは、日本料理店の和久傳の各店のデザートとして供される名物菓子。きな粉好きな方には、「西湖」のわらび餅バージョン「れんこん餅」がお勧め。また、和久傳のコース料理の中で炙って出される名物「からすみ餅」も、値段は高いが至高の逸品。さらに、季節のご飯(この日は浜焼き穴子とキノコの炊き込み御飯)もお土産としていい。イートインスペースでは、本日の和菓子や「西湖」、寿司や麺などの軽食が頂ける。和久傳の商品「おもたせ」は、ネット上からも購入できる。 http://www.wakuden.jp/omotase/index.html

中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア地下1階   
電話:052-527-8611
定休日:無休(イートインだけは水曜が定休)
営業時間:10時半~20時、イートイン(むしやしない):11時~19時、お抹茶とのセットは15時から
予算:西湖262円、西湖とお抹茶840円、食事:朱(先付け、御飯物、お汁椀)1680円、萌(先付け、中皿、御飯物、お汁椀)2100円
アクセス:JR、近鉄、名鉄「名古屋駅」の向かいのビル。地下で直結。JR名古屋駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名古屋駅
お勧めポイント:名物「西湖」の絶妙な甘さと食感

ピエール・マルコリーニ 名古屋店

 僕の最も好きなチョコレートは、この店の薄型プラリーヌ「パレファン」。一口で頂ける大きさ、カカオの香りと苦み、表面が硬く中が柔らかな食感のグラデーションなど、全てが完璧。名古屋店にはカフェも併設されており、チョコレートやオリジナルデザートなどが頂ける。2種のチョコアイスとパレファンがのった「マルコリーニ・チョコレートパフェ」やフランボワーズ風味のチョコレートガトーにホワイトチョコのガナッシュクリームが添えられた「ガトーショコラ・フランボワーズ」が人気である。どちらも甘さが程良く、男性でも食べられる美味しさ。「マルコリーニ・チョコレートパフェ」以外では、「パフェマリアージュNo.2」がお勧めらしい。

中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア地下1階   
電話:052-582-0456
定休日:無休(ミッドランドスクエアに準ずる)
営業時間:11時~19時半
予算:マルコリーニ・チョコレートパフェ1680円、パフェマリアージュNo.2 1575円
アクセス:JR、近鉄、名鉄「名古屋駅」の向かいのビル。地下で直結。JR名古屋駅から徒歩1分。
最寄りのランドマーク:名古屋駅
お勧めポイント:僕の考える完璧なチョコ「パレファン」