肉屋 雪月花 NAGOYA
名古屋では珍しい日本料理をベースとした肉割烹料理店。JR名古屋駅前の目新たらしいビルの地下に下りると、コンクリート打ちっ放しの壁に「肉屋 雪月花 NAGOYA」という文字が。一見客を拒絶するかような木の扉を通って中に入ると、和モダンを感じさせる白いインテリアの店内。カウンター席からは見えないが、店内にはテーブル席の個室もあるようだ。
メニューは、「季節のコース16000円」の他、「厳選おまかせ」という超高額な30000円のコースもある。お酒は日本酒から蒸留酒までいろいろあるが、メインのお酒はワインで、さすがは好景気の名古屋を思わせる2006年のDRCのリシュブール(46万円)まであった。今回は「季節のコース」を注文したが、メインの炭火ステーキは、肉をランクアップできるオプションメニューもある。この店は特定の和牛をのみを仕入れて供しているのではなく、その時々のベストな和牛を仕入れ、最高のコンディションで提供しているという。
まず出てきた「ホワイトアスパラ・ベルギー産キャビアのせ」は、いわゆるホワイトアスパラの煮浸しにキャビアをのせたもので、シンプルでありながらそれなりに美味しいと感じさせる味だ。続いて出てきた「松阪牛イチボのたたき」は、表面を炙ったレア状態で、醤油ダレこそイマイチだったが、塩につけて食べると、とろける様に美味しかった。「お椀」は、牛テールスープに魚介出汁をあわせたような味だったが、桑名の蛤とシャキシャキとした京蕗の組み合わせが実に良かった。「飛騨牛のモモの唐揚げ」だけは、牛肉である必然性を感じさせず、火が通り過ぎていたことも含めて、今回のコースで唯一残念な一品だった。口直しの「冷製・愛知産ブランドトマト(どこか忘れた)」に続いて出てきた「備長炭で軽く炙った和牛の握りと函館産の生ムラサキウニ」は、見た目通りの美味しさだった。シェフが目の前でさっと火を通してくれた「黒毛和牛のシャブシャブ」は、言うまでもない最高レベルの美味しさ。「柚子のジュレととろろ昆布の冷麺」は、見た目のサプライズ感とは裏腹に、味には感動がなかった。「京人参ドレッシングのサラダ」に続いて、登場したメインの炭火焼きステーキ「山形牛A5シャトーブリアン」は十分美味しかったが、味が濃厚で力強い分、友人が注文した「松阪牛A5ランクの43ヶ月牛の赤身ランプ」の方が良かった。最後の締めに出てきたのは、銅羽釜で炊かれた「白米」。飛騨米というものを今回初めていただいたが、炊き方が最高で、米もツヤツヤで旨味十分だった。最近食べた白米の中では、京都の料理店をも凌駕する今期ナンバーワンの銀シャリであった。この白米には「牛肉のしぐれ煮」と「牛肉のスープベースの味噌汁」、「ビーフカレー」が付くが、まずは「牛肉のしぐれ煮」でご飯をいただき、残りは「ビーフカレー」で締めた。丁寧に作られたカレーはそれほどスパイシーではなく、辛くもないが、コクがあってそれなりに美味しかった。そして、水菓子は「イチゴのジュース」。
コスパを考えると1.5つ星くらいかなとも思ったが、肉料理はどれも美味しく、思いがけず締めの銀シャリに感動したので、最終的に2つ星の評価とした。(2018年4月追加)
http://nikuyasetugekka.jp
中村区名駅4-6-23 第三堀内ビル地下1階 ![]()
電話番号:052-433-1029
定休日:日曜(不定休で日曜営業の日もあり)
営業時間:17時〜23時
予算:月替わりのコース16000円(税別)
アクセス:JR名古屋駅・桜通口(ジェイアール名古屋タカシマヤ側)を出て、ミッドランドスクエア側へ信号を渡る。プラダの入っているビルの隣のビル(大和証券)。JR名古屋駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:ミッドランドスクエア、プラダ、桜通
お勧めポイント:名古屋では珍しい和風肉割烹
JR名古屋駅前のこのビルです
地下1階の通路を進むと・・・
コンクリート打ちっ放しの壁に「肉屋 雪月花 NAGOYA」という文字が
一見客を拒絶するかような木の扉を通って中に入ると・・・和モダンを感じさせる白いインテリアの店内。カウンター席からは見えないが、店内にはテーブル席の個室もあるようだ
ドリンクメニュー
ワインリストは充実している
メインである炭火ステーキは、肉をランクアップできるオプションメニューもある
まず出てきた「ホワイトアスパラ・ベルギー産キャビアのせ」は、いわゆるホワイトアスパラの煮浸しにキャビアをのせたもので、シンプルでありながらそれなりに美味しいと感じさせる味だ
本日注文した肉を見せてくれた。奥が「山形牛A5シャトーブリアン」で、手前が「松阪牛A5ランクの43ヶ月牛の赤身ランプ」
これは僕らが注文した肉のものではないが、肉の証明書のようなもの。この店は特定の和牛をのみを仕入れて供しているのではなく、その時々のベストな和牛をいろいろ仕入れ、最高のコンディションで提供しているという
続いて出てきた「松阪牛イチボのたたき」は、表面を炙ったレア状態で、醤油ダレこそイマイチだったが、塩につけて食べると、とろける様に美味しかった
「お椀」は・・・
牛テールスープに魚介出汁をあわせたような味だったが、桑名の蛤とシャキシャキとした京蕗の組み合わせが実に良かった
「飛騨牛のモモの唐揚げ」
牛肉である必然性を感じさせず、火が通り過ぎていたことも含めて、今回のコースで唯一残念な一品だった
口直しの「冷製・愛知産ブランドトマト(何というブランド名かは忘れた)」
「備長炭で軽く炙った和牛の握り」
「函館産の生ムラサキウニ」も添えている。
これらは見た目通りのとろけるような美味しさだった
シェフが目の前でさっと火を通してくれたのは・・・
「黒毛和牛のシャブシャブ」
これはコメントするまでもない最高レベルの美味しさ!
何じゃこれは!!と思わせる「柚子のジュレととろろ昆布の冷麺」
見た目のサプライズ感とは裏腹に、味に関しては特に感動はなかった
「京人参ドレッシングのサラダ」
メインの炭火焼きステーキ「山形牛A5シャトーブリアン」は、とても柔らかく美味しかった
友人が注文した「松阪牛A5ランクの43ヶ月牛の赤身ランプ」
こちらの方が、味が濃厚な分、僕好みでお勧め!
最後の締めに出てきたのは、銅羽釜で炊かれた「白米」
炊きたての釜から湯気が立ち上る
「牛肉のしぐれ煮」、「赤だし」。「香の物」が付く
炊き方が最高で、米もツヤツヤで旨味十分だった。最近食べた白米の中では、京都の料理店をも凌駕する今期ナンバーワンの銀シャリ
「牛肉のしぐれ煮」
まずは「牛肉のしぐれ煮」でご飯をいただく
「ビーフカレー」
ご飯をおかわりして、ビーフカレーをいただく。丁寧に作られたカレーはそれほどスパイシーではなく、辛くもないが、コクがあってそれなりに美味しかった
水菓子の「イチゴのジュース」と台湾茶
この新しいビルの3階にあります
入口の扉を開けると・・・
さらに細く薄暗いL字型の通路が続き・・・
奥にまたガラスの扉がある
扉を開けると、右側にカウンター席
左側にテーブル席と手前に個室がある
お品書き1。とにかく巻物のように長く、ざっと見ても100品以上はありそうだ
お品書き2
お品書き3
お品書き4
お品書き5
お品書き6
日本酒は純米吟醸のみで品揃えも少ないが、メニューに書かれていないものもあるので、店主に要相談
良い店は突き出しからして美味しい。右から2つめのメヒカリが美味しかった
「刺身の盛り合わせ」は、左からスミイカ、イワシの炙り、桜鯛、コハダの昆布締め、サヨリ、生のトリ貝。見た通り、どれも最高レベルの素材であるが、とくに生のトリ貝が秀逸。残念ながら、愛知特有の「生シャコのお造り」は売り切れだった
「天然スッポンの小鍋」には、日本料理としては珍しく、黄ニラが入っていた
よそるとこんな感じ。生姜がそれほど効いていないが、天然物は臭みが一切なくて美味しい
自家製の干し物だが、何か忘れた
「太刀魚の焼き物」は、シットリと焼き上がってきた。スルメと和えた里芋が何とも言えない珍味
お勧めの焼き物は「稚鮎の一夜干し」と、愛知の珍味「串あさり」
「稚鮎の一夜干し」は、今まで食べた稚鮎料理の中で最高の美味しさ。もしかすると、琵琶湖の「焼きモロコ」よりも美味しいかも
愛知の居酒屋ではよく見かける珍味「串あさり」も日本酒にピッタリ!
愛知県産「干し青柳」も、青柳の良い香りが凝縮された最高の珍味。生で食べるよりも美味しいかも
愛知県の銘酒「長珍」の純米・播州夢錦・生は、洗練されたフルーティーさと純米特有のアミノ酸度のバランスが秀逸で、山形の十四代を彷彿させる
友人の小椋先生がたまに食べているメニューにない「とんかつ」を注文したら・・・
こんな分厚いロース肉が出てきた
「鯨のさえずりの大根煮」は、鯨の専門店のサエズリよりも質が良く美味しい
「サヨリの骨の素揚げ」は、カリカリとして香ばしい
「サヨリの皮の焼きもの」は、塩が足りなくて物足りない味
「とんかつ」の登場
揚げ方は良かったが、パン粉もソースも含めて、残念ながら専門店レベルには到達していなかった。「牛ヒレカツ」か「車えびのフライ」の方が良かったかな?
醤油とウスターソース、辛子
余ったとんかつは「カツサンド」にしてくれ、お持ち帰りもできる。もう少し辛子とソースを増やして味が濃い方が美味しいと思う
「苺の杏仁豆腐」は食感がイマイチ
カツサンドで使用したパンの耳は、揚げて山椒と砂糖をまぶしてくれた








































