9.中華・ラーメン

中央区

一碗水(いーわんすい)

 堺筋本町駅にほどちかい人気の中華料理店。夜の予約を何度か試みたが叶わず、今回は常連客である桑山先生と一緒の訪問となった。先生によると、この店の夜は基本2回転するらしく、1回転目の予約は難しいものの、2回転目は比較的とりやすいという。
 店内はカウンター席のみで狭く、料理は店主一人が作っている。料理はコースのみで、一人一皿ずつ供するスタイル。料理はどれも独創性に溢れ、シェフの創作的な要素の強い料理である。スープなどベースとなる料理は広東料理であるが、麻婆豆腐や締めの山椒を使った湯麺などは四川料理スタイル。夜は1コースだけの6500円であるが、料理の質を考えるとコスパは抜群である。
 ちなみに、一部の常連客は、その日のメニューでどうしても食べたい1品(この日の客は麻婆豆腐)があるときには、事前にその旨を告げているらしく、コースの料理を差し替えてもらっていた。(2016年1月追加)

大阪市中央区安土町1-4-5 大阪屋本町ビル1階  
電話番号:06-6263-5190
定休日:水曜、第2・第4木曜
営業時間:【ランチ】12時~14時:月曜、火曜、金曜は中華粥ランチ、土日・祝日はランチコース(要予約)、【ディナー】18時~21時
予算:夜6500円
アクセス:地下鉄堺筋線、中央線・堺筋本町駅1番出口(帝人ビルディング前)を出て、中央大通を進む。「サンコービル」を過ぎた信号を左折する。「収納ピット・トランクルーム」を過ぎ、本町通を渡り、次の交差点(富士ホーム)を左折するとすぐ右側(「大阪東郵便局」の一筋南側)。堺筋本町駅から徒歩10分
最寄りのランドマーク:大阪東郵便局
お勧めポイント:コスパの良い独創的な中華料理

かなり分かりにくいところですが、ここです店内はカウンター席のみお酒のメニュー。瓶だしの紹興酒がお勧めです本日のメニューデキャンタで注文した瓶だしの紹興酒はワイングラスでカーシュナッツと山クラゲのつまみ前菜は鴨のローストフカヒレのスープは乾物の香りと深い味ホタテのピリ辛炒めは火の通し方が絶妙白菜を使ったロールキャベツのような料理(仏掌白菜)蝦子を使った干しナマコの煮物山椒の香りのピリ辛湯麺中国茶のメニュー(別途有料)柿の蒸しカステラ

火ノ鳥

 昨年6月にオープンした新しい中華料理店。ミシュランに未だ掲載されていないが、今、大阪で最も人気の中華料理店である。なので、この店に入るには通常の予約ではダメである。当日の2回転目となる21時〜21時半頃に予約の電話を入れるのがコツ。 
 この店はオープンキッチンの大きなカウンター席がメインで、奥に半個室のテーブル席が一つだけある。店主の井上シェフは、神戸で広東料理、東京で山東料理を学んだという。サービスも含めて、もう一人の男性料理人と2人だけでやっているので、サービスが良いとは言えないが、料理は淀みなく出てくる。料理はどれも塩味や火の通し方にブレがなくて素晴らしい。しかも、他店に比べて料理の価格設定が安く、コスパが抜群である。
 まずは、日本料理の八寸のような「特製前菜盛り合わせ8品」と紹興酒を注文したい。「特製前菜盛り合わせ8品」は見た目も美しくて、しかも美味しい。また、6種類ある紹興酒の中から「塔牌・純10年瑠璃彩磁・壺」をグラス(800円)でいただいたが、とてもまろやかでバランスも良く、最高レベルの紹興酒だった。フカヒレの姿煮も、65g(ヨシキリザメ尾ビレ)で4000円、100g(アオザメ尾ビレ)で8000円と、こちらも高価ながら実に良心的な価格だ。また、他にも「山東式エビチリ」や「ひな鶏・海老すり身詰め焼き(名菜・百花鶏)」、「本日の土鍋炊きご飯」などの気になる料理が多数あったが、この日は一人飯だったので残念ながら食べられなかった。次回大阪へ行ったときには是非チャレンジしてまた報告したい。(2016年3月追加)

大阪市中央区伏見町2-4-9  
電話番号:06-6202-1717
定休日:日曜・祝日
営業時間:17時~23時
予算:特製前菜盛り合わせ8品(1人前)1300円、北京風煎り豆腐の海老子煮1100円、本日の土鍋炊きご飯1600円〜
アクセス:地下鉄堺筋線・北浜駅6番出口を出て堺筋を右へ。次の「三井住友銀行」の角を右折し、一つ目の交差点を過ぎると右側にある。北浜駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:三井住友銀行(高麗橋ビル)
お勧めポイント:大阪でトップレベルのコスパの良い創作中華

右の明るい店ですここです店内はカウンター席がメイン。スタッフは料理人2人だけ紹興酒のメニューワインもそこそこあるようです。お茶のメニューも充実してましたメニュー(前菜)メニュー(本日の料理)メニュー(肉料理、乾物料理)メニュー(スープ、海鮮料理、野菜料理)メニュー(ご飯、麺、デザート)「フカのひれの前菜・生姜ダレ」。実は、これを食べる前に「特製前菜盛り合わせ8品」も食べていたのだが、すっかり撮り忘れてしまいました。「特製前菜盛り合わせ8品」の中では、「磯ツブ貝の香港漁師風ピリ辛煮」が良かった。この料理は生姜醤油といいう単純な味で、神戸で食べるような「塩ごま油のタレ」で食べる方が美味しいと感じた「塔牌・純10年瑠璃彩磁・壺」をグラスでいただいた。とてもまろやかでバランスも良く、最高レベルの紹興酒「金目鯛の包み蒸し餃子」は、香菜と一緒に食べるとそれなりに美味しいが、特に蒸し餃子にしなくても良いのでは?と思うような味だった「北京風煎り豆腐の海老子煮」は、トロトロの絹ごし豆腐を使用しており、海老子の深みのある香りが何とも言えない美味しさ。お勧めだ「フカヒレの姿煮65g(ヨシキリザメ尾ビレ)」は、値段は張るがそれなりに美味しい「ハリイカといろいろ野菜の漬物炒め」は、漬物がアクセントになっていて、ハリイカの火の通し方も最高だった「スッポンと葱の麺」は、スッポンもスープが美味しいが、麺とは絡まず、全体的に物足りない。やはり、ご飯ものの方が良かったかも「バニラの香りの杏仁豆腐」は、食べた瞬間はバニラアイスのようだが、後から杏仁の香りがして美味しい。お勧めです

創作中華 縁(えにし)

 担々麺が人気の小さな中華料理店。場所は心斎橋の飲食店街の通りにあり、しかもビルの地下にあるので分かりづらい。BGMにジャズが流れ、黒を基調としたインテリア。店内はカウンター席しかなく、シェフが一人、サービスが一人のとても狭い店だ。元は何の店だったのか?と思うほど中華料理店とはほど遠い雰囲気の店だ。 
 メニューは通常の定番メニューの他に、日替わりのメニューが壁の黒板に書かれている。料理は四川料理がベースとなっており、食欲をそそるような魅力的なインナップ。評価としてはそこそこと言おうか、全般的に悪くないといった感じだ。理由は幾つかあるが、例えば「四川担々麺」と並ぶ人気の「四川麻婆豆腐」は確かに美味しいが、食べた後に既製調味料の味が残ってしまう。この日最も美味しかったのは「上海蟹の紹興酒漬け(酔っ払い蟹)」で、ちょっと甘めの味付けだったが、これはこれで美味しかった。(2016年2月追加) 

大阪市中央区東心斎橋1-18-2 山本ビル地下1階  
電話番号:06-6281-0373
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時~翌2時
予算:四川担々麺900円、四川麻婆豆腐1000円
アクセス:地下鉄御堂筋線、長堀鶴見緑地線・心斎橋駅6番出口を出て、大丸心斎橋店と大丸北館の間の通り(「docomo」と「PARIS MIKI」の間)を、心斎橋筋商店街を越えるように進む。「大阪王将」、「ジャンカラ」、「中央軒」、「大成閣」を過ぎ、次の交差点(ファミリーマートあり)を左折すると左側にある。心斎橋駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:大丸心斎橋店、大丸北館、ドコモショップ心斎橋店
お勧めポイント:心斎橋にあるカジュアルな四川料理店

このバーの横に地下へと続く階段とエレベーターがありますこんな感じなので、注意していなければ通り過ぎてしまいます店内はカウンター席のみ壁の黒板に書かれた本日のお勧めメニュー1壁の黒板に書かれた本日のお勧めメニュー2定番メニュー「紋甲イカとザーサイの和え物」は普通の美味しさ「ムシドリのピリ辛ソースがけ」は「よだれ鶏」に近いものだが、あまり本格的な味ではなかった「四川水餃子」はあまりスパイシーさは感じられない「中国黒酢の酢豚」は、黒酢のソースの味自体は良かったが、肉が薄めのスライス肉で、しかもカリッと揚げられていないこの日最も美味しかった「上海蟹の紹興酒漬け(酔っ払い蟹)」は、ちょっと甘めの味付けだったが美味しかった「四川担々麺」と並ぶ人気の「四川麻婆豆腐」は確かに美味しいが、食べた後に既製調味料の味が残ってしまうのがたまにきず杏仁豆腐は豆腐が硬めで杏仁の香りに乏しい

麺屋 丈六

 難波にある高井田系の中華そばの店。高井田系と言えば、大阪市東部と東大阪市西部エリアのラーメンである (→ 大阪グルメバイブル・中華そば 住吉の頁を参照) 。ウィキペディアによれば、「麺は沖縄そばのような極太ストレートで、スープは鶏ガラと昆布を使用し、醤油味で供される」とのことであるが、この店の麺はそれほど太くはないので、敢えて「高井田風」と名乗っているのかもしれない。店は表通りから少し入った寂しい小路に面しており、開店して10分くらいに訪れたが、店の前には既に長い行列が・・・。客の中にはアジア系の観光客もかなりいた。待つこと30分、やっと入店できた。店内はカウンター席のみの狭い店だ。メニューは鶏ガラの「(東大阪高井田風)中華そば」と「秋刀魚(サンマ)醤油」、豚骨の「和歌山・中華そば」の3種類のみで、「東大阪高井田・中華そば」以外は数量限定である。特に、「(東大阪高井田風)中華そば」は、小、普通、大の3サイズから選択できるのがいい。さらに、和歌山のラーメン屋でよく見かける「早寿司」もあった。
 出てきた「(東大阪高井田風)中華そば」は、濃い醤油の清湯スープに鶏脂が浮かぶ。京都の 「新福菜館 本店 (→ 京都グルメバイブル・ラーメンの頁を参照) 」 の中華そばを彷彿させるスープの色だ。口に含むと鶏ガラの風味が広がり、後味に魚介系の酸味を感じる。例えて言えば、鶏ガラスープに蕎麦つゆとウスターソースを加えたような後を引くような味だ。麺は中太のストレート麺で、ツルツルとした乾麺のような独特なコシのない歯ごたえ。なので、硬めと要望する客でもいるのか?注意書きに「麺硬めはお断りします」との表示が・・・。ザックリと切られた青ネギの上には、何故かコショウが予め振られている。また、薄く切られたチャーシューには淡泊なモモ肉を使用していた。(2016年2月追加)

大阪市中央区難波千日前6-16  
電話番号:06-6643-6633
定休日:水曜
営業時間:11時半~15時、18時~21時(第1日曜は7時~10時、11時半~15時)
予算:(東大阪の高井田風)中華そば650円、小サイズは550円
アクセス:地下鉄御堂筋線・なんば駅、南海本線・難波駅から「大阪タカシマヤ」1階の正面出口へ出て右へ、建物に沿って進む。「Loft」、「大阪信用金庫」を過ぎ、「難波中2」交差点(GAMEのTAITO STATIONあり)を左折する。「松屋」、「リンガーハット」、「とんかつ松乃家」、「看板の桃太郎」、「Step」を過ぎ、「ジーストア大阪」の横の小路を左折すると右側に見える。なんば駅から徒歩13分
最寄りのランドマーク:大阪タカシマヤ、Loft、難波中2交差点
お勧めポイント:第1日曜には高井田風「中華そば」が朝から食べられる

「大阪タカシマヤ」1階の正面出口へ出て、この「TAITO STATION」のある「難波中2」交差点を左折する。後ろに見えるビルが「スイスホテル南海大阪」この「ジーストア大阪」の横の小路を左折すると・・・こんな感じです来た方向を振り返るとこんな感じです開店してまだ10分というのにこの行列店内は狭いカウンター席のみメニューは「(東大阪高井田風)中華そば」と「和歌山・中華そば」、「秋刀魚(サンマ)醤油」の3種類のみで、「東大阪高井田・中華そば」以外は数量限定だ和歌山のラーメン屋でよく見かける「早寿司」もあるこれが「早寿司」。中は鯖寿司です人気ラーメン店の証しである「らの道CLIMAX」にも出ますその案内(意外にもその店でやるようです)これが「(東大阪高井田風)中華そば」の小サイズ

淀川区

らーめん 鱗 西中島店

 西中島南方駅エリアでダントツ人気のラーメン店。実はこの店、茨木市の超人気ラーメン店「あす流」の別ブランド店であり、このブランド名での出店は2店舗目となる。先日、隣の 「鰻家(→ その他日本の旨い店・大阪府の頁を参照)」 を訪れたときに行列が気になり、今回改めての訪問となった。
 店内はラーメン店とは思えないくらいスタイリッシュで清潔感のあるインテリア。コの字型のカウンターの左側がカウンター席、そして右側がテーブル席となっている。奥のガラス越しにはキッチンが見える。まずは、自動券売機で食券を購入。ネットでは「辛和え麺」や「溜まり醤油らーめん」の方が美味しいという評判だったが、敢えて今回はこの店の売りであるベーシックな「塩らーめん」に「味玉」がトッピングされた「味玉塩らーめん」を選択。さらに、こちらもネットで美味しいと評判であった「Aランチ・やきめしハーフ」を追加した。
 「塩らーめん」のスープはやや透明な薄濁りで、表面に背脂が浮かんでいる。口に含むと昆布のような優しい魚介系の香りと野菜の甘みが広がる。鰹節の製造技術で鶏の旨みを“ぎゅっと”閉じ込めたという「鶏節」と共にいただくと、鮮烈な魚介系の旨みを感じる。麺は極太の縮れた平麺で、適度なコシともモチモチ感があって麺とも良く絡む。東京・秋葉原にある 「中華そば専門 田中そば店(→ 銀座グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 を彷彿させるような麺だ。具材は薄切りのチャーシューが3枚入っているが、これは豚臭さを感じてイマイチ。また、ネギはともかく、カイワレの必要性はあまり感じられない。そして、「味玉」は標準レベルの味。「やきめし」はオーソドックスなタイプの塩味のチャーハン。パラッとしていて味にコクがあり、「塩らーめん」と共に是非味わって頂きたい一品である。(2015年9月追加)

大阪市淀川区西中島4-5-22  第3新大阪ビル 1A  
電話番号:06-6829-7277
定休日:無休
営業時間:11時~14時半、18時~22時
予算:塩らーめん750円、やきめしハーフ200円
アクセス:地下鉄御堂筋線・西中島南方駅1番出口を出て、信号を「ファミリーマート」、そして「三菱東京USJ銀行」側へ渡る。渡って左側(線路の反対側)へ進むと2つめの「ファミリーマート」が見えるので、その角を右折する。次の角にステーキ・ハンバーグの「タケル」が見えるので、その角を左折するとすぐ左側にある。西中島南方駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:三菱東京USJ銀行、ステーキ・ハンバーグの「タケル」
お勧めポイント:塩ラーメンが美味しい人気店

まずは、西中島南方駅1番出口へ向かいます1番出口をでると右斜め向かいに「三菱東京UFJ銀号」が見えるのでそちらへ渡りますさらに、左へ進むと(高架橋と反対側)、2つめのファミリーマートが見えるので右折しますオレンジの看板の行列ステーキ店「タケル 西中島店」が見えるので、その角を左折します「タケル 西中島店」から僅か10mのここですまずは自動券売機で食券を購入ここで使用している「鶏節」の説明文まず「やきめしハーフ」が出てきたオーソドックスなタイプの塩味のチャーハン。パラッとしていて味にコクがあり、「塩らーめん」と共に是非味わって頂きたい一品「鶏節」とトッピングの「味玉」が入った「味玉塩らーめん」鰹節の製造技術で鶏の旨みを“ぎゅっと”閉じ込めたという「鶏節」と共にいただくと、鮮烈な魚介系の旨みを感じるスープはやや透明な薄濁りで、表面に背脂が浮かんでいる。口に含むと昆布のような優しい魚介系の香りと野菜の甘みが広がる麺は極太の縮れた平麺で、適度なコシともモチモチ感があって麺とも良く絡む

西区

酒中花 空心

 四ツ橋駅近くにある創作中華料理の店。1階が中華料理店で、2階にはこの店が経営する飲茶店「茶酔楼 時ノ葉」がある。店に入ると入口側にテーブル席が3つ、そして奥にカウンター席があるが、どちらかといえば、雰囲気はカウンター席がメインのカジュアル中華料理店といった感じだ。
 オーナーシェフの大沢さんは四川料理店の出身なのか?メニューにはそれを感じさせるような品々が並ぶ。コースは2名以上という縛りがあり、5000円から12000円までの3コースとなっている。一方、アラカルトメニューには数々の魅力的な料理が並んでいる。さらに、ホテルの高級店でよく見かける「本日の特選食材」のメニューなどもある。なので、もしも2人以上で訪れる場合には、是非アラカルトメニューの中から単品で注文することをお勧めしたい。中でも、「前菜の盛り合わせ」と「空心流 上州和牛イチボの青椒牛肉絲」、「有頭海老の濃厚チリソース煮込み」、「四川麻婆豆腐」は是非食べていただきたい逸品である。実は今回は一人飯だったが、いろいろな料理を食べたいと伝えたところ、一人でもコースにしてくれると言ってくれた。それでは通常の12000円のコースではなく、上記の料理を入れたお任せの12000円コースにしてほしいと無理を言ったら、それでもOKしてくれた。
 料理はどれも期待していた以上に美味しく、特に「空心流 上州和牛イチボの青椒牛肉絲」と「有頭海老の濃厚チリソース煮込み」は、浜松市の創作中華料理店 「エヴォルブチャイナ ロン(→ その他日本の旨い店・静岡県の頁を参照)」 の「青椒肉絲」と「大きな天使の海老の龍虎チリソース」に勝るとも劣らない逸品だった。
 ちなみに、ランチは900円とお値打ちではあるが、コースやアラカルトメニューがある夜に訪れた方がこの店の醍醐味を味わえるであろう。(2016年2月追加)
http://kuushin.com/

大阪市西区新町1-21-2 1階  
電話番号:06-6532-7729
定休日:月曜
営業時間:【平日】11時半~14時(売切次第終了)、18時~21時半、【土日】18時~22時
予算:【夜】コース5000円、8000円、12000円
アクセス:地下鉄四つ橋線・四ツ橋駅2番出口を出て長堀通を右へ。「ボルボカーズ大阪中央」の手前を右折し、3つ目の交差点を過ぎると左側にある。四ツ橋駅より徒歩3分
最寄りのランドマーク:ボルボカーズ大阪中央
お勧めポイント:大阪の創作中華ナンバーワンの店

この白い建物の1階にあります1階が中華料理店、2階がこの店が経営する飲茶店ですカウンター席にお奥から入口側を眺めたところ。店員が立っている入口側にテーブル席があります5000円のおまかせコース8000円のおまかせコース12000円のおまかせコース高級店のような「本日の特選食材」のメニューもあった。これらの食材をお好みの調理法で料理してもらえるようだアラカルトメニューもいろいろとあるアラカルトメニューのアップ1アラカルトメニューのアップ2アラカルトメニューのアップ3アラカルトメニューのアップ4おまかせコースの最初は「牛肉の煮こごり・山椒風味」に白菜の甘酢漬けが添えられていた続いて出てきたど派手な「5種前菜の盛り合わせ」はボリュームたっぷり「四川 よだれ鶏」は、モモの骨付きなのが珍しい。あまり辛くはないが、味に深みがあって良かった「青椒肉牛絲もどき・マグロの紹興酒漬け」は紹興酒の味がマグロにイマイチ合っていない「くらげ福建海苔和え・かにもどき添え」のかにもどきは、白い湯葉みたいなもの「麻婆茄子もどき・フォアグラドライフルーツ」の濃厚な味付けが、意外なほどフォアグラを美味しく食べさせてくれる「タコの爽やか山椒ソース」は美味しいワイングラスに入れられて出てきたのは・・・・冷たいウーロン茶です「ウニ小籠包」は炙った生ウニがのせられているが、小籠包にウニが合うかどうかは微妙だ「有頭海老の濃厚チリソース煮込み」は、カリッと揚げられた海老と濃厚な旨みのあるソースが最高だった。思わず、ソースをご飯にかけて食べたくなる衝動に駆られるほどの美味しさだった「フカヒレの姿煮(半枚)」は松茸入りは、山椒と松茸の香りがして味は良かったが、フカヒレ自体は乾物から戻したような食感ではなかった「アワビの肝とトリュフの煮込み」は、アワビの天ぷらに肝トリュフソースがかかったもの。揚げたアワビは火の通り過ぎていて硬かった。肝トリュフソースが最高の出来だっただけに、非常に残念だったこの店の名物「空心流 上州和牛イチボの青椒牛肉絲」は、肉と野菜が分かれて出てくる。低温調理された牛肉自体に味は付いておらず、味の付いた野菜と混ぜて合わせることで丁度良い塩加減となるように調整されている「四川麻婆豆腐」は炊きたての土鍋ご飯付き。山椒や唐辛子が強くないのでそれほど辛さは強くない。その分、豆?が効いているので深みがある。土鍋ご飯の米は、ジャスミン米という長粒米で、このパラパラ感と香りが麻婆豆腐と意外によく合うのだ温かい中国茶「くみ上げ杏仁豆腐」は客の前ですくって供され、良さそうだがイマイチ「マンゴープリンブリュレ」は表面を炙ってから出されるが、これもイマイチ

カドヤ食堂 総本店

  •  心斎橋西の長堀通沿いにある中華そば店。何と、この店は「ラーメンWalker関西グランプリ2015」で総合1位に輝いた名店なのである。元々は鶴見区の大衆食堂だったらしいが、いつしか中華そば専門店に生まれ変わり、この西長堀に移転してきたという。店内は右にオープンキッチンのカウンター席があり、左にテーブル席がある。奥には製麺機があり、小麦粉の袋が山積みされていた。
     この店の「中華そば」は何と言ってもスープがいい。非常に完成度の高いスープだ。「鹿児島産黒王」と「淡海地鶏」の丸鶏からとったという清湯スープには鶏油が浮かび、魚介系の風味も感じられる優しい醤油味のスープである。無化学調味料らしく、思わず飲み干したくなるような後味の良い美味しさである。麺は自家製のストレートの平打ち細麺であるが、この麺が良くない。まるで冷や麦のようで、ツルッとしているがコシがない。これで、もう少しコシのある中細のストレート麺であれば完璧なのだが・・・。メンマは穂先メンマで、チャーシューは2枚入っており、これはなかなか美味しい。
     ちなみに、メニューの中に「名古屋コーチンの玉子かけ御飯」なるものがあったが、お腹が空いていたなら、これと一緒にスープを飲み干したかった。(2016年2月追加)

大阪市西区新町4-16-13 キャピタル西長堀1階  
電話番号:06-6535-3633
定休日:火曜(祝祭日の場合は翌日休み)
営業時間:11時~15時、18時~22時半(売り切れ次第終了)
予算:中華そば830円
アクセス:地下鉄千日前線、長堀鶴見緑地線・西長堀駅4C出口を出て長堀通を進む。「サイクルショップ リコ」、「交番」、「西区役所」、「中央急病診療所」を過ぎると右側にある。西長堀駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:西区役所、中央急病診療所
お勧めポイント:飲んだ後に食べたくなるスープが美味しい中華そば

長堀通沿いのマンションの1階にあるココです右にオープンキッチンのカウンター席があり、左にテーブル席があります奥には自家製麺室があり、小麦の袋が山積みされていますメニューは「中華そば」、「塩そば」、「ワンタンめん」、「煮干し中華そば」、「煮干しワンタンめん」、「つけそば」、「黒豚旨みそば」、「カレー中華そば」などいろいろありますお土産用の「棒ラーメン」も販売お腹が空いていれば、「名古屋コーチンの玉子かけご飯」と一緒にスープを飲みたかったこれが「中華そば」スープに鶏油が浮かび、中央の大きなものは穂先メンマ「鹿児島産黒王」と「淡海地鶏」の丸鶏からとったという清湯スープ飲み干したくなるような美味しさ麺はまるで冷や麦のようで、ツルッとしていてコシがない厚めに切られたチャーシューはなかなか美味しい

らーめん 香澄

 現在の大阪ラーメン界のニューウェーブは何と!「煮干し醤油ラーメン」なのである。関西と言えば昆布だし文化で知られているが、なぜ今「煮干しラーメン」が人気なのかはよく分からない。また、「煮干しラーメン」と言えば、青森の 「津軽ラーメン(→ グルメバイブルその他日本の旨い店・青森県の頁を参照)」 とほぼ同義語と言い切っても良いくらい焼き干しや煮干しを使ったエグ味のあるラーメンである。僕も青森県でいろいろなラーメン店を食べ歩いたが、僕のような煮干し好きでも”ちょっと!“というようなエグイ味の強い人気店が多かった。その津軽ラーメンにも負けないくらいの煮干し醤油味で大人気なのが、この「らーめん 香澄」と天神橋筋六丁目にある「群青」である。特に、この「らーめん 香澄」は、「ラーメンWalkerグランプリ2015」で総合3位になったという名店だ。この店は元々塩ラーメンの店だったらしいが、ある日突然、魚介系醤油一本に変えたという。
 平日の開店直後に訪れたが、店内はほぼ満員状態。とは言っても、店内はカウンター席が7席だけの狭い店だ。まずは自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、「煮干ラーメン」の他に「煮干まぜそば」なるものもある。後で気づいたのだが、両者は人気を二分しているようだ。しかしながら、今回は初めてなので定番の「煮干ラーメン」に味玉をのせた「味玉煮干ラーメン」をいただくことに。
 出てきた「煮干ラーメン」は、スープに豚の背脂が浮いている。麺は割り箸と同じくらい太いモッチリとした極太の平縮れ麺である。チャーシューは焼いているのか?ほんのりとしたピンクがかった色をしており、なかなか美味しい。スープは混濁のない清湯スープで、口に含むと干し椎茸や昆布などの他に、輪郭のハッキリとした煮干しの風味を強く感じる。青森で食べたラーメンと比較してもやや強めの部類に入るだろう。これに対し、「群青」は更に煮干しが強烈で、ハラワタを取らずにそのまま入れているのか?と思うほど後味に煮干しの苦みが残る。
 いずれにせよ、煮干しのパンチが効いているだけに、人によって好き嫌いがハッキリと分かれる味となろう。(2016年2月追加)
http://ramen-kasumi.sblo.jp

大阪市西区京町堀2-12-13  
電話番号:06-6443-0807
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時~15時、18時~23時
予算:味玉煮干ラーメン750円
アクセス:地下鉄中央線、千日前線・阿波座駅1番出口を出て、すぐに「クラスモ」のある「阿波座駅東」交差点を左折する。あみだ池筋を進み、「岡崎橋」交差点、「靱(うつぼ)公園」を過ぎ、「京橋堀2」交差点を過ぎると右角にある。阿波座駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:靱(うつぼ)公園、京橋堀2交差点
お勧めポイント:大阪で味わえる本格的な煮干しラーメン

靱(うつぼ)公園が目印歩道の右側が靱公園ゆっくりと左へカーブしている「京橋堀2」交差点の角にあるこのビルの1階ですサイドメニューの「チャーシュー丼」を含めて基本はこの3つ味玉煮干ラーメンチャーシューは薄ピンク色をしており、まるでローストビーフスープは清湯の醤油魚介系スープ麺はほぼ割り箸の太さに近い極太の平ちぢれ麺これが群青の煮干し醤油「雨劇」。チャーシューメンではありませんスープは対照的に混濁している

北区

広東料理 民生 ヒルトンプラザウエスト店

 本店は神戸グルメバイブル (→ 神戸グルメバイブル・中華料理の頁を参照) でも掲載した神戸南京町にある名店である。支店にあたるこの店は、本店とは比べものにならないくらいの大箱店だ。それでも、土日のランチタイムは常に大行列をつくるほどの人気である。
 その人気の秘密は、コスパの良いランチメニューにある。最も人気な限定10食の「ちょっと贅沢な週替わりランチ」は、前菜3種盛り合わせ、スープ、揚げ物2種盛り合わせ、週替わりのメイン料理、ザーサイ、おかわり自由なお粥、胡麻団子、本日のデザートまで付いている。2番人気の「スーパーランチ」は、8種類の中から2種類の料理を選べ、それにサラダ、スープ、ザーサイ、デザート、更におかわり自由なお粥まで付いている。しかも20食限定ながら、最初のお粥は「蒸し炒飯」にも変更が可能なのだ。つまり、「蒸し炒飯」を食べて、さらにおかわりとして「お粥」も食べることができるのである。また、この他に2700円と3780円の「ランチコース」や「民生名物ランチ」など、お得なコースメニューがいろいろとある。
 アラカルトメニューを見ると、大人数に対応するためか、本店のメニューよりもかなり数が絞られている。本店と違ってスペシャルな素材のメニューがないのだ。その中でも、「自家製玉子春巻き」はサクッとした皮の食感が最高で、シットリとした中の具材が美味しく僕の一押しだ。そのまま食べても美味しいが、酢醤油と辛子をつけて食べた方が味の輪郭がハッキリとして、よりビールに合う。さらに、デザートの「マンゴープリン」もトロッとしていて美味しい。
 前述のように、土日のランチタイムは大行列となるので、土日に行くなら開店10分以上前に、平日ならば開店時に行くことをお勧めする。(2016年2月追加) 
http://r.gnavi.co.jp/k065430/

大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト地下2階  
電話番号:050-5570-0315
定休日:不定休
営業時間:11時~15時、17時~22時
予算:スーパーランチ1285円、ちょっと贅沢な週替わりランチ1620円
アクセス:JR大阪駅を大丸梅田店側から出て阪神梅田本店へ渡り、右へ進むと正面にあるビル。地下鉄西梅田駅、東梅田駅、梅田駅から地下で直結。JR大阪駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:JR大阪駅、大丸梅田店、阪神梅田本店
お勧めポイント:ランチがお得な神戸南京町の人気中華料理店

ヒルトンプラザ・ウェストにあります(向かいのイーストと間違わないように)エスカレーターで地下2階へ降りると・・・土日のランチタイムは、開店後すぐにこのような大行列となります(日曜日の開店30分後の様子)平日の開店30分後の様子はこんな感じになりますそれでも入口前には人だかりが・・・店内はかなりの大箱ですが、開店後すぐに満員となります中央の広い空間を囲むように、壁沿いにパーティッションされた部屋がいくつも配置されていますアラカルトメニュー1アラカルトメニュー2アラカルトメニュー38種類の中から2種類の料理を選択できる人気の「スーパーランチ」1番人気の「料理長のちょっと贅沢な週替わりランチ」は限定10食まずは無料のお茶がポットで出てくるこの日はアラカルトメニューの中から「カニの身と豆腐の煮込み」を注文生姜が効いていて美味しいには美味しいが、本店の「上海蟹のミソ入り豆腐」とは雲泥の差だった「自家製玉子春巻き(小)」は、ボリュームタップリで美味しく、これはお勧めだ「マンゴープリン」トロッとしていて美味しい添えられたソースをかけていただく今回は人気の「パワーランチ」をいただくことにまずは「玉子スープ」が出てきた「海鮮サラダ」なのか?鯛のような白身の刺身がのっているお粥は数量限定でこの「蒸し炒飯」に変更できる。但し、おかわりはお粥となる「海老マヨネーズソース」「海老とカーシュナッツの炒め」「お粥」はうっすらと味が付いている程度デザート

故宮

 7年連続ミシュラン1つ星を獲得している「ウェスティンホテル大阪」の中華料理店。エレベーターで3階に上がるとエントランスが見える。店内はダークブラウンと白のコントラストが美しいフレンチ店のようなモダンなインテリア。
 この店の特筆すべき点は、高級フレンチ店のようなホスピタリティのある素晴らしいサービスをすることと、スープが美味しいことである。特に、サービスに関しては日本にある中華料理店の中では抜きんでていると思う。
 お昼のランチは、アラカルトメニュー以外では、隔月でメニューが変わる「特選ランチコース」の他に、「料理長おまかせスペシャルランチコース」とテーブルオーダー制で食べ放題の「飲茶バイキング」がある。「飲茶バイキング」が人気のようだが、この店の點心は今ひとつなので、僕のお勧めはコース料理の方である。アラカルトメニューを見ると、小皿でも5000円程度のものがほとんどなので、この店では是非コースで食べることをお勧めしたい。加えて、飲み物の値段設定も高めだ。
 今回は「7年連続ミシュランガイド1つ星獲得記念 特選ランチコース」を注文。まず出てきた「季節の海の幸のオードブル盛り合わせ」はどれも今ひとつだった。しかし、「河豚となめこ入りとろみスープ」は、これまでに味わった中でも最高レベルの清湯スープであった。具材の河豚がカリッとしていて、極小ナメコの食感も良く、全てのバランスがとれた深みのある清湯スープだ。3品目の「黒毛和牛の鉄板焼き・黒豆ソース」は、テーブル席でソースをかけ最後の仕上げをしてくれる。メインの和牛も火の通し方も申し分なく、豆?のほんのりとしたコクと苦みのバランスが絶妙に良かった。4品目の「タラバ蟹の海老巻き・クリームソース」は、タラバ蟹の海老巻き自体は少し火が通り過ぎていたが、ソースは洗練されていて、フレンチのソースのようなくどさがなくて美味しかった。5品目の「紋甲烏賊のガーリック蒸し」のイカが明らかに火が入りすぎていたが、ガーリック風味のソースは悪くなかった。「ピータンの生姜入り中華粥」は、塩味とコショウがきつめで上品さに欠けるが、全体的な味としては香港で食べるお粥と遜色なかった。最後を締める「デザート2種盛り合わせ」の「胡麻団子」は、カリッとフワッとした感に欠けてイマイチだったが、「マンゴープリン入りマンゴージュース」はトロミがあって美味しかった。
 僕の印象としては、この店のコース以外の料理はコスパが悪く、コースの完成度としても完璧さに欠けるが、全体的にはハイレベルな美味しい料理が多く、大阪で食べた中では間違いなくトップクラスの中華料理店である。
 ちなみに、人気店なので訪れる際には必ず予約してから出かけたい。また、「ウェスティンホテル大阪」はJR大阪駅から少し離れているが、駅の西側・桜橋口改札横の高架下からから無料のシャトルバスが出ている。(2016年2月追加)
http://www.westin-osaka.co.jp/restaurant/kokyu/index.html

大阪市北区大淀中1-1-20 ウェスティンホテル大阪3階  
電話番号:06-6440-1065
定休日:無休
営業時間:11時半~14時半、17時半~21時半
予算:【ランチ】特選ランチコース7000円、【ディナー】特選ディナーコース15500円
アクセス:JR大阪駅の西側・桜橋口を出て、「梅三小路」の前を右折する。「ALBi」を過ぎ、「梅田ランプ東」交差点を左折する。「日本旅行、エースJTB手荷物受取場所」を過ぎ、「日本通運」が見えたら踏切があるので、そこを渡った「梅田ランプ西」交差点を右折し、右に見える広大な空き地に沿って進む。「新梅田シティ」交差点を左折すると右に見える建物。JR大阪駅・桜橋口から徒歩13分。JR大阪駅の西側・桜橋口改札横の高架下からから無料のシャトルバスあり
最寄りのランドマーク:ALBi、「梅田ランプ東」交差点、日本通運、「梅田ランプ西」交差点、「新梅田シティ」交差点
お勧めポイント:大阪トップレベルの中華料理店

ココです店内は中華料理店と言うよりもフレンチ店のようなモダンなインテリア今回いただいた隔月で変わる「特選ランチコース」ディナーコース1ディナーコース2冷たい烏龍茶はワイングラスで供される「季節の海の幸のオードブル盛り合わせ」は、どれもイマイチだったこの店の真価はスープにある。今回いただいた「河豚となめこ入りとろみスープ」は、これまでに味わった中でもトップクラスの清湯スープ。具材の河豚がカリッとしていて、極小ナメコの食感も良く、全てのバランスがとれた深みのある素晴らしい清湯スープだ「黒毛和牛の鉄板焼き・黒豆ソース」は、テーブル席でソースをかけて最後の仕上げをしてくれる。メインの和牛も火の通し方も申し分なく、豆?のほんのりとしたコクと苦みのバランスが絶妙にいい「タラバ蟹の海老巻き・クリームソース」は、タラバ蟹の海老巻き自体は少し火が通り過ぎていたが、ソースは洗練されていて、しかもフレンチのソースのようなくどさがなくて美味しい「紋甲烏賊のガーリック蒸し」のイカは、明らかに火が入りすぎだが、ガーリック風味のソースは悪くないコースト別に頼んだ「海老蒸し餃子とシュウマイ」はイマイチ「ピータンの生姜入り中華粥」は、塩味とコショウがきつめで上品さに欠ける。しかし、全体的な味としては香港で食べるお粥と遜色ない「デザート2種盛り合わせ」の「胡麻団子」は、カリッとフワッとした感に欠けてイマイチだったが、「マンゴープリン入りマンゴージュース」はトロミがあって美味しかった

旬彩堂

 北新地のビルの奥にある小さなカレーラーメン専門店。店内はラーメン屋とは思えないくらく今風の明るい雰囲気。奥にオープンキッチンのカウンター席があり、手前にテーブル席がある。メニューを見ると、通常のカレーラーメンの他につけ麺などもあり、お酒やそのアテもある。肥後橋に支店があるらしく、そこでは「とり天盛りカレーラーメン」が食べられるという。
 この店のお勧めは「ポークカレーラーメン」。とにかくスープが美味しく、「CoCo壱番屋」のポークカレーのように、味わうとほっとするような万人受けするスープである。それでいながら、この種のカレーラーメンにありがちな既製のカレーペーストの味を感じさせないのがいい。酔っ払って飲むと、ついつい最後まで飲み干してしまうかもしれないくらい優しい味である。セットメニューの中に「クッパセット」という白飯と温泉玉子のセットがあるが、それを頼んでカレークッパで締めても良いかも。辛さは「甘口」、「中辛」、「ちょい辛(+50円)」、「辛(+100円)」の4段階あり、「中辛」でもそれほど辛くはなく、「CoCo壱番屋」の1辛にも及ばないかも。麺は中細のストレート麺で、思っていた以上にコシがあり、このスープによくマッチしている。お勧めの「ポークカレーラーメン」の具材は、豚肉の小間切れと九条ネギ、モヤシ、コーンであるが、コーン以外の具材は悪くない(コーンは不要だと思う)。北新地で飲んだ帰りのオプションとして憶えておいても良いかも。(2016年1月追加)

大阪市北区曽根崎新地1-3-30 岩村ビル1階  
電話番号:06-6344-8220
定休日:土日・祝日
営業時間:11時半~14時、19時~翌1時(休日前は19時~翌3時)
予算:ポークカレーラーメン800円
アクセス:JR東西線・北新地駅、地下鉄四つ橋線・西梅田駅からドージマ地下センターへ向かい、C60出口の右側から出る。すぐに角を左折して北新地を進む。「カラオケ館」、「カラオケBIG ECHO」を過ぎ、「セブンイレブン」から20mほどで右に入る小路(黄色い「OXFORDロンドンの看板」が目印)があるので、入って突き当たりのところ。北新地駅、西梅田駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:カラオケ館、カラオケBIG ECHO
お勧めポイント:深夜に美味しいカレーラーメンが食べられる

この奥にあります通りを挟んだ向かいには人気ラーメン店が2軒ある奥に入っていくと・・・ココですオープンキッチンのカウンター席テーブル席メニュー辛さのメニューセットメニューと肥後橋店の説明ポークカレーラーメン具材の豚の小間切れ、九条ネギ、モヤシ、コーンが見える麺は中細のやや縮れたストレート麺

移転 麺屋 つばき

 名古屋の 「麺屋 はなび(→ 名古屋グルメバイブル・台湾まぜそばの頁を参照)」 直系の台湾まぜそばの店。”台湾まぜそば“とは、極太麺に辛い台湾ミンチと魚粉、玉子の黄味、刻み海苔、ネギ、ニラ、ニンニクなどをのせ、そして花山椒の香るスパイシーな特製合わせダレをかけた“油そば”の進化系である。
 北新地にあるこの店は深夜まで営業しており、現在のところ名古屋の「麺屋 はなび」のような行列店でもないので、非常に使い勝手が良い。実はこの店、北新地をブラブラと歩いているときに気になっていたのだが、訪れる機会がなくそのままになっていた。ある日、近くにある 「バー カアラ(→ 大阪グルメバイブル・バーの頁を参照)」を訪れたとき、マスターが美味しいと後押ししてくれたため、今回の取材となった。店内は赤と黒を基調としたポップなインテリアで、手前にカウンター席、そして奥にテーブル席がある。
 まずは自動券売機で食券を購入。メニューは「台湾まぜそば」と「カレー台湾まぜそば」、「塩ラーメン」の3種類があり、BGMがサザンオールスターズであるというのも「麺屋 はなび」と同じだ。この他に具材を増量した「DX(デラックス)台湾まぜそば」なるものもある。もちろん、僕のお勧めは「台湾まぜそば」。トッピングには「こってり(背脂)」、「のり」、「チーズ」、「メンマ」、「チャーシュー」、「九条ネギ」などがある。店員に刻みニンニクを入れるかどうかを聞かれるが、入れた方がコクが出て絶対に美味しい。もしも気になるという方は、ニンニク半量など少量に減らすことも可能である。
 出てきた「台湾まぜそば」は、箸とレンゲを使って良くかき混ぜてから食べる。店の説明では、後半に自家製“昆布酢”を入れるとサッパリとした甘みが出て、また違った味わいに変化するというが、「追い飯」のことを考えると僕的には入れない方がベストだと思う。前述のように、麺を食べ終えた後に無料の「追い飯(少量ライス)」を注文し、残ったタレに絡めて食べると、中華リゾットのような魚介香る美味しさに大満足である。それにしても、この店の「台湾まぜそば」は、ビジュアル的に「麺屋 はなび」と全く同じというだけでなく、味もほぼ同じだというのに、なぜ大阪では行列ができないのかが疑問である。ちなみに、「麺屋 はなび」の名を冠した東京新宿店は、名古屋の本店以上の行列店だという。(2015年12月追加)

大阪市中央区東心斎橋2-6-22  
電話番号:06-6210-4452
定休日:日曜、祝日
営業時間:18時~翌5時
予算:台湾まぜそば980円
アクセス:アクセス:地下鉄御堂筋線、長堀鶴見緑地線・心斎橋駅6番出口を出て、大丸心斎橋店と大丸北館の間の通り(「docomo」と「PARIS MIKI」の間)を、心斎橋筋商店街を越えて進む。「大阪王将」を過ぎ、「カメラのナニワ」、「ジャンカラ」を過ぎ、ファミリーマートのある2つめの交差点を右折し、3つめの交差点を過ぎたら左側のビル。心斎橋駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:大丸心斎橋店、大丸北館、ドコモショップ心斎橋店、市場ずし・八幡筋店
お勧めポイント:名古屋の「麺屋 はなび」直系の台湾まぜそばの店

右奥のマンションみたいのが「新ダイビル」ここです「麺屋 はなび」の直系を伝える看板が・・・「台湾まぜそば」のお土産品もありますまずは自動券売機で食券を購入する店内は赤と黒を基調としたポップなインテリアで、手前にカウンター席、そして奥にテーブル席がある「台湾まぜそば」のHow toこれが自家製「昆布酢」。自家製昆布酢を入れるとサッパリとした甘みが出て、また違った味わいに変化するというが、「追い飯」のことを考えると僕的には入れない方がベストだと思う「台湾まぜそば」はビジュアル的にも味も「麺屋 はなび」そのもの箸とレンゲを使って混ぜてから食べる混ぜた完成形追い飯を投入したところやはり混ぜて食べる中華リゾットのような魚介香る美味しさに大満足

阿倍野区

彩々(さいさい) 昭和町本店

 大阪の中心部から少し離れた阿倍野区にあるラーメン店。この店の売りは何と言っても澄んだ清湯スープの塩ラーメン。その人気実力たるは、大阪市・食べログラーメン部門第1位だけでなく、総合ランキングでも15位(2015年9月現在)というから凄い。常連客の話によると、店主はかつて東京や京都でラーメン店をやっていた方らしい。
 平日のこの日は開店20分前に到着。待っている人もいなかったため、辺りを10分くらいブラブラして戻ってみると、店の前には既に7人ほどの行列が。さすがは人気店!侮れないなあと後悔しつつ行列に並ぶ。それでも1回転目では入れたので良しとしとして店に入る。個性的なインテリアの店内は、右にオープンキッチンのカウンター席が、左にテーブル席があり、ラーメン店としてはごく標準的な広さである。メニューを見ると、塩ラーメンには透明な清湯スープと混濁した白湯スープの2種類がある。醤油ラーメンも2種類のスープがあり、この他に「味噌らーめん」、「辛味噌らーめん」、「味噌つけ麺」、「カレーらーめん」などがある。
 清湯スープの塩ラーメンには通常の豚チャーシューが入った「清澄塩らーめん」と鶏チャーシューの「清澄鶏塩らーめん」がある。今回は初めての訪問なので、まずは数量限定となっている人気の「清澄鶏塩らーめん」を注文。出てきたラーメンは炙られた鶏チャーシューに水菜と白ネギのみと、とてもシンプル。澄んだスープは鶏ガラ100%でありながら、どこかしら函館の塩ラーメンにも似ている。函館ラーメンは豚骨がブレンドされているので、もしかすると、函館ラーメンに必須な昆布出汁がブレンドされているのかもしれない。とにかく、スープは魚介系と動物系が絶妙なバランスで完成度の高いスープである。麺は中細の縮れ麺でコシはほどほどであるが、このスープにマッチしている様に思う。炙られた鶏チャーシューはシットリと弾力があり、「清澄鶏塩らーめん」が数量限定で人気なのにも納得できる。一方、別な日にいただいた「白鶏塩らーめん」は、具材に豚チャーシュー、メンマ、青ネギ、水菜が入り、ブラックペッパーが予め振りかけられていた。そして、麺は中細ストレート麺でごく普通。清湯スープに比べると、思ったほど白湯スープの凝縮感が出ておらず、何かしら物足りない感じがしてお勧めできない。
 ちなみに、2回目は日曜日の13時に訪れたのだが、既に数量限定の「清澄鶏塩らーめん」はソールドアウトとなっていた。なので、「清澄鶏塩らーめん」を食べたければ開店前に訪れるか、売り切れになっていたなら「清澄塩らーめん」をお勧めしたい。店内は禁煙なため、開店前もかかわらず、店員もちゃんと店の外で吸っていた。(2015年9月追加)

大阪市阿倍野区阪南町1-46-8  
電話番号:06-6628-5999
定休日:不定休
営業時間:【月曜~土曜】11時半~14時半、18時半~21時半、【日曜】11時~15時
予算:清澄鶏塩らーめん780円
アクセス:地下鉄御堂筋線・昭和駅2番出口を出て、ドコモショップ昭和町店横の通りを右折すると次の角。阿倍野郵便局の隣。昭和駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:阿倍野郵便局
お勧めポイント:澄んだスープの塩ラーメンが美味しい

地下鉄出口を出て、この小路を進むと最初の角右奥のマンションの1階です。左奥の壁のあるところが阿倍野郵便局初日に訪れた時、開店20分前の様子10分くらい辺りをブラブラして戻るとこのような行列が・・・店の前に並びきれない方は郵便局の壁に沿って並ぶ日曜日の13時頃の状態。この行列で30分くらい待ったので、やはり開店前の方が良いかもカウンター席カウンター席の後ろには2種類の小麦粉が積まれていたので、自家製麺なのか?メニュー外に張ってあったスープの説明これが数量限定の「清澄鶏塩らーめん」炙られた鶏チャーシューは弾力がありながらシットリとしていて美味しい麺は中細縮れ麺これが「白鶏塩らーめん」。「清澄鶏塩らーめん」と共通なのが水菜だけという点に、店主のこだわりが感じられる中細ストレート麺こちらは豚チャーシュー

城東区

らーめん 豚吉(とんきち) 本店

 京橋からほど近い蒲生四丁目にある24時間営業のラーメン店。この店は業務用食肉や食材を販売する「アラカワポーク」が運営するラーメン店である。調べてみると、フランチャイズチェーン店も展開しているらしい。店内は左側にカウンター席、右側にテーブル席がある。テーブルの上には関西のラーメン店ではよく見かける、白菜キムチとニラ、さらに「とんこつラーメン」用なのか?紅ショウガもある。
 メニューを見ると、店の一番人気は「こってりしょうゆラーメン」のようだ。この他に、サッパリ系の「中華そば」や「塩ラーメン」、「とんこつラーメン」、「みそラーメン」、「チャンポン麺」などもあった。初めてとなる今回は「こってりしょうゆラーメン」を注文。
 出てきた「こってりしょうゆラーメン」の麺は中細のストレート麺で、これはなかなかコシがあっていい。スープは薄濁りの豚骨スープで、表面に僅かに背脂が浮いている。京都の 「本家 第一旭 たかばし本店(→ 京都グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 のラーメンを彷彿させるようなスープである。さすがに肉屋が経営するだけあって、この店のチャーシューはトロトロで美味しい。なので、チャーシューのトッピングを追加した方が良いかも。なんでも、チリ産のアンデス高原豚なるものを使用しているそうだが、全く臭みのない美味しい豚である。しかし、人によってはスープが脂っこい感じがするかもしれないので、もしかすると「中華そば」の方が良いのかも。
 ちなみに、昼ご飯にわざわざ行くほどでもないが、朝食や飲んだ後に食べるときの選択肢としては十分アリだと思う。(2016年2月追加)
http://arakawapork.com/index.html

大阪市城東区中央1-12-17  
電話番号:06-6939-5751
定休日:無休
営業時間:24時間営業
予算:こってりしょうゆラーメン730円、チャーシュー250円
アクセス:地下鉄長堀鶴見緑地線、今里筋線・蒲生四丁目駅1番出口(蒲生4交差点)を出て左へ、今里筋を進む。「ドコモショップ」、「千鳥屋宗家」を過ぎると、「賃貸住宅」の並びにある。
最寄りのランドマーク:蒲生4交差点
お勧めポイント:24時間いつでも美味しい豚骨ラーメンが食べられる

地下鉄長堀鶴見緑地線、今里筋線・蒲生四丁目駅1番出口(蒲生4交差点)を出て左へ、今里筋を進むと、ドコモショップが見えます更に進むと黄色い看板が見えますココですメニュー居酒屋的な使い方もできるようで、サイドメニューでは餃子が一番人気だそうですテーブルの上には関西のラーメン店ではよく見かける、白菜キムチとニラ、さらに「とんこつラーメン」用なのか?紅ショウガもこれが「こってりしょうゆラーメン」スープは薄濁りの豚骨スープで、表面に僅かに背脂が浮いています麺は中細のストレート麺で、これはなかなかコシがあっていい

東成区

中華そば 住吉

 大阪市東部と東大阪市西部に根ざしたラーメンである「高井田(たかいだ)系中華そば」の店である。ウィキペディアによると「高井田系中華そばとは、麺は沖縄そばのような極太ストレートで、スープは鶏ガラと昆布を使用し、醤油味で供される」そうである。
 店内はL字型のカウンター席のみで、かなり狭い。カウンターの中には2人のおばちゃんがいて手際よく作っている。客のほとんどは常連客のようだ。メニューは、「中華そば」と「大玉(大盛り)中華そば」、「チャーシューメン」、「大玉(大盛り)チャーシューメン」、「ワンタン」、「ワンタンメン」のみで、スープが同じのワンテイストメニューである。
 タップリと注がれたスープを口に含むと、コンソメスープのような優しい野菜の甘味を感じる。また、脂がほとんど浮いておらず、蕎麦つゆのような魚介系の香りも感じられる。スープ単独で飲むとあまり感じないが、スパゲッティのような極太麺と一緒になるとパワーが増して、後を引くクセになるスープとなる。ネギとの相性が良いので、ネギを大盛りで注文したいくらい。チャーシューは味が濃いめで硬くイマイチ。
 この店は朝から営業しているため、ワンコインで”朝ラー“を食べるのには最適な店だ。(2016年1月追加)

大阪市東成区深江南3-20-8  
電話番号:06-6981-5205
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
営業時間:8時半~18時(売り切れ次第終了)
予算:中華そば500円
アクセス:地下鉄千日前線・新深江駅3番出口を出て左へ。「ドギーマン・ハヤシ」、「新深江」交差点、「野崎病院」を過ぎ、「りそな銀行」が見えたらその左向かい側にある。新深江駅から徒歩8分
最寄りのランドマーク:新深江交差点、りそな銀行布施口支店
お勧めポイント:ワンコインで”朝ラー“を食べるのには最適な店

地下鉄千日前線・新深江駅3番出口を出ると「コクヨ」とセブンイレブンが見えるので左へ進む右に「りそな銀行」が見えるともうすぐこの黄色の看板の店ですこのヴィジュアルがいい味出しています店内はこんな感じメニューはこれだけ「中華そば」はワンコインなのにチャーシューが4枚も入っていたスープにはほとんど脂が浮いていない。まるで和風コンソメスープのよう麺はまるでスパゲッティのような極太麺

福島区

烈志笑魚油 麺香房 三く

 福島エリアにある人気の煮干しラーメン店。「煮干しラーメン」には「鬼煮干し」などといった煮干しのエグ味を敢えて強調する店と、程よく使って洗練された店とがあるが、この店はどちらかと言えば洗練された方に入るだろう。「三く」という店名にちなんで、開店時間も39分、夜の時間帯には1時間に一度39分にコーヒーゼリーのサービスがある。
 まずは店の前にできた行列に並び、順番を待つ。30分ほどで入店すると、店の中央には、コの字型の大きなオープンキッチンのカウンター席が。入口側にある自動券売機で食券を購入するためにメニューを見ると、この店の一番人気は魚介系の「かけラーメン」らしい。この他に、柚子風味の白醤油仕立ての「白壺ラーメン(全粒粉の中太麺)」やスッキリとした黒醤油仕立ての「黒壺ラーメン(平麺)」、さらに麺を選択できる「つけめん」などがあった。客の多くが食べていた「つけめん」の方が気になったが、初めてとなる今回は、この店の定番「かけラーメン」の肉増しバージョン「肉かけラーメン」をチョイス。
 まず最初に出てきたのは、突き出しならぬ「ワカメの酢の物」。続いてその時間がたまたま19時39分だったので、コーヒーゼリーのサービスが。出てきた「肉かけラーメン」は、厚めのチャーシューが5枚のった見事なビジュアルだ。チャーシューは脂身のあるバラ肉で、これは普通の美味しさだった。しかし、ブツ切りに切られた白ネギが何故か美味しい。
 スープは鶏ガラベースに、煮干しと和だしを加えたトリプルスープである。このスープが何とも言えず、クセになるような美味しさだ。麺は中細の縮れ麺で全くコシがない。このスープに合っていないわけではないが、僕はコシのあるストレート麺かモッチリとした極太平麺の方が合うように思う。なので、煮干しラーメンとしての完成度としてはもう一つ足りないような気がした。
 それにしても、この店の店員は愛想が良く、帰りに見送るなど、教育が十分行き届いている。また、店内は禁煙、携帯禁止なのもいい。(2016年2月追加)

大阪市福島区福島2-6-5 AKパレス1階  
電話番号:06-6451-4115
定休日:第2、第4日曜
営業時間:【月曜~土曜】11時39分~14時39分、18時39分~23時39分、【日曜・祝日】11時39分~14時39分
予算:かけラーメン(並)800円
アクセス:JR東西線、阪神・新福島駅の出入り口2番出口を出て反対方向へ向かう。浄正橋交差点を右折し、さらに一つ目の交差点を右折して「福島天満宮」、「花くじら」を過ぎ、「小池商店」と「株式会社 藤岡」の間の交差点を左折するとすぐ左側。新福島駅から徒歩4分
最寄りのランドマーク:浄正橋交差点、上天神交差点、福島天満宮、大阪上福島郵便局
お勧めポイント:福島エリアにある煮干し系の超人気ラーメン店

この日は土曜の夜の19時の訪問だったが、店の前にはこのような行列が。昼間だったら更に長い行列かも禁煙、携帯禁止、ヘッドホンでの音楽禁止ですメニューまずは店内にある自動券売機で食券を購入コの字型のオープンキッチンのカウンター席券売機横には棚があり、荷物を置けるようになっている七味をかけると美味しいらしい突き出しのワカメの酢の物サービスタイムのコーヒーゼリーのサービス水ではなく冷たいお茶コップがステンレス製なのにもこだわりを感じるこの店の定番「かけラーメン」の肉増しバージョン「肉かけラーメン」ぶつ切りの白ネギが美味しいほうれん草も入っていますスープは鶏白湯というよりやや混濁した程度煮干しが丸ごと入っていた麺は西山製麺の中細縮れ麺で、コシがない

みつ星製麺所 福島本店

 JR福島駅にほど近い行列ができるラーメン店。調べてみると、西中島にも支店があるらしい。実はこの店、鶏ガラと豚骨で作る「濃厚らーめん」と魚介系豚骨「和風らーめん」が人気であるが、ある人から「つけ麺」が美味しいと聞きつけ、今回の訪問となった。つけ麺には通常のつけ麺と「カレーつけ麺」があるが、僕のお勧めはあくまでも通常の「つけ麺」である。 
 店内は非常に狭く、入口側にテーブル席2つがあり、奥にL字型のカウンター席がある。また、入口を入ってすぐ右側には製麺室があり、使用する麺は全て自家製麺のようだ。
 通常のつけ麺では、濃厚なつけ汁に合わせて極太麺を使用することが多いが、この店の麺は太麺である。にもかかわらず十分なコシがあり、小麦の香りもあって、しかもスープにも合う最高の麺である。また、つけ汁も化学調味料の後味を感じさせないマイルドで深みのある濃厚な豚骨スープだ。全てが完璧に調和しており、このようなスープはありそうで、なかなか出会えない。これだけのスープを作れると言うことは、他の「濃厚らーめん」や「和風らーめん」なども美味しいのかもしれない。加えて、「味たまご」も完璧な火の通し方で、厚切りのチャーシューも美味しい。これだけ完璧なので敢えて付いてきたレモンを搾る必要もないが、前半はそのまま食べ、後半に麺にレモンを搾って食べるとサッパリと食することができる。しかし、もしもこの「つけ麺」に注文をつけるとすれば、貝割れ大根は不要であるということと、レモンよりスダチの方が合うのでは?ということくらいだろう。(2016年2月追加)

大阪市福島区福島7-17-21 ベルメゾン福島1階  
電話番号:06-6451-9915
定休日:日曜
営業時間:11時~16時(火・木・金・土のみ夜間も営業17時半~20時半しているが、スープがなくなり次第終了となる)
予算:つけ麺750円
アクセス:JR環状線・福島駅を出て、駅前通(なにわ筋)を左へ。「福島6南」交差点を左折し、大阪YMビル(Peacock西梅田が入っている建物)の角を左折すると右側。JR福島駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:大阪YMビル(Peacock西梅田が入っている建物)
お勧めポイント:非常に完成度の高いつけ麺

近くにあるスーパーが目印ですこのマンションの1階ですココですメニュー店内は狭いこれが「つけ麺」です通常のつけ麺では、濃厚なつけ汁に合わせて極太麺を使用することが多いが、この店の麺は太麺である。にもかかわらず十分なコシがあり、小麦の香りもあって、しかもスープにも合う最高の麺であるつけ汁は化学調味料の後味を感じさせないマイルドで深みのある濃厚な豚骨スープ。全てが完璧に調和しており、このようなスープはありそうで、なかなか出会えないつけ汁のスープには魚粉が浮かんでいる後半は麺にレモンを搾っていただく最後はスープ割りでつけ汁を飲む