緑内障外来 Glaucoma

 

【責任医師】木嶋 理紀

【担当医師】陳 進輝、菊地 香澄、藤田 幸大、櫻井 友梨

 

 

緑内障外来は、2022年度は8人体制で運営しています。2021年度で陳先生が退職されましたが、非常勤講師として宇野先生とともに主に緑内障新患を診察頂いています。また大学院生の山本先生やベテランの青柳先生にもお手伝い頂き、毎週水曜日の午前・午後に診療を行っています。外来患者数の増加とそれによる待ち時間の増加が問題となっており、術後落ち着いた患者は紹介元へ積極的にお返しするよう努めております。

 臨床面では、コロナ禍の影響を受けて、入院待機患者が眼科全体で増加しており、緑内障手術も一時半年待ちとなりましたが、現在はコロナ禍直前の3か月待ち程度まで回復してきました。また、手術数についても、術者数は5人から4人に減りましたが、田川先生、董先生にもお手伝い頂いたり、手術日を増やしたり等、病棟や手術室にも協力頂き、2022年の入院を要する緑内障件数は570件(うちトリプル30件、iStent inject w® 82件)と過去最大数でした。色々大変ですが、ペースを落とさないようがんばっております。従来のトラベクレクトミーだけではなく、北大オリジナルのスーチャートラベクロトミー変法、iStent inject w®などの流出路再建術やチューブシャント手術、さらに経強膜的マイクロパルス毛様体光凝固術など多様な術式にも対応しつつ、小児緑内障などで必要とされる従来のトラベクロトミー等も大切にしながら治療を行っております。

 研究面では引き続き新明先生が実務を担当し、基礎研究プロジェクトは東京都神経科学総合研究所・部門長の原田 高幸先生の協力を得て行っております。また、臨床研究は新海先生、金谷先生、菊地先生を中心に活動中です。

 これからも最先端の緑内障治療を提供できるよう精進してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

白内障術後に悪性緑内障を発症し、トラベクレクトミー後に更に悪化した一例。その後硝子体手術、トラベクレクトミー追加を行いやっと落ち着きました。