眼免疫学 Ocular Inflammation & Immunology

グループチーフ:北市 伸義

現在取り組んでいる眼免疫研究グループの主な研究テーマを紹介します。

・ぶどう膜炎モデル:

実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎(EAU)を用いて、新薬候補の評価に挑戦しています。転写因子阻害薬、iPS由来マクロファージ様免疫抑制細胞(図)による抑制効果を検討しています。

・国際共同研究:

ベーチェット病を中心に、ロシア、カザフスタン、キルギズスタン、モンゴル、ヨルダン王国などと共同研究を進めています。

・分子遺伝学的研究:

ベーチェット病は口腔内症状がほぼ必発です。国内、海外の唾液検体から患者のDNA、口腔内細菌叢の DNA を同時に抽出、次世代シーケンサーを用いて口腔環境と全身状態の関連、自己抗体を解析しています。モンゴルのベーチェット病患者口腔内細菌から、健常者と有意に異なる菌種が同定されました。

・臨床検体研究:

ぶどう膜炎患者検体を用いて、終末糖化産物や上皮増殖因子とエピレグリンの関連を調べています。

・ウイルスのバイオインフォマティクス:

バイオインフォマティクスを駆使してアデノウイルスD種の分子進化の解明に取り組んでいます。同時に定点調査の結果も解析しています。

・食品因子:

食品因子には眼精疲労などの微小炎症に有効なものがあります。今年はアントシアニンのエビデンスレベルの高いプラセボ対照ランダム化前向き試験の英文原著が2本掲載されました。

今や多くの眼疾患に炎症機序が関与していると言われており、研究テーマは尽きることがなく、今後も研究を推進したいと思います。