網膜細胞生物学(神経) Retinal Cell Biology (Neuronal Research)

グループチーフ:新明 康弘

私たちのグループでは、緑内障治療の為に、網膜神経節細胞保護や線維柱帯細胞の機能について研究を行っています。

石塚タンエルダル先生が取り組んでした血管新生緑内障と(プロ)レニン受容体の関係を明らかにするプロジェクトは今年J Clin Medに論文が掲載されました。結果は血管新生緑内障だけではなく開放隅角緑内障においても(プロ)レニン受容体が病態に関係する可能性をしめす意外なものでした。

 

また、菊地香澄先生は網膜神経保護をテーマに研究に引き続き取り組んでいます。今年は、J Ophthalmolにアスタキサンチンの網膜神経節細胞効果を示した論文が掲載されました。正常眼圧モデルマウスにアスタキサンチンを投与すると、その抗酸化作用により網膜神経節細胞死が抑制されることを明らかにしました。

 

山本拓先生は、線維柱帯培養細胞を用いて、胎盤成長因子の線維柱帯細胞への働きについて新たな研究を継続しています。培養細胞において胎盤増殖因子は、細胞保護効果を示す可能性があります。

 

一刻も早く、臨床の場にフィードバックされるような、研究成果が得られることを期待しています。

 

 

 

-図説-

網膜神経節細胞の逆行性染色:グルタミン酸トランスポーターノックアウトマウスにアスタキサンチンを投与すると、細胞死が抑制される(J Ophthalmol. 2020)